JP2012154544A - ポンプ運転台数制御装置 - Google Patents

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Toshiyuki Ogiwara
利幸 荻原
Masato Tabakomori
将人 煙草森
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Abstract

【課題】取水パターンにおける各取水ポンプの総合効率をリアルタイムで自動演算してポンプ台数制御に組み込むことにより、ポンプ台数制御の省エネを実現する。
【解決手段】流量調節計の操作出力により、選択された前記複数の取水ポンプ11〜14の可変速装置を操作するポンプ運転台数制御装置7において、同一仕様の前記取水ポンプと取水流量パターンスケジュールに基づいて並列運転台数を決定するポンプ運転台数決定手段71と、導水管3の流量および圧力、ならびに前記複数の取水ポンプの可変速装置に対する電圧、電流、力率に基づいて全ての取水ポンプの総合効率を演算するポンプ総合効率演算手段101と、前記ポンプ運転台数決定手段により決定された並列運転台数と、前記ポンプ総合効率演算手段により演算された取水ポンプの総合効率情報に基づき、総合効率の高い順に選択して優先的に起動させる優先順位決定手段103と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、夫々が可変速装置で回転数制御される同一仕様を有する複数の取水ポンプの並列運転により上流側より取水し、導水管を介して下流側に送水すると共に、前記導水管の流量を測定値とし取水流量パターンスケジュールを設定値とする流量調節計の操作出力により、選択された前記複数の取水ポンプの可変速装置を操作するポンプ運転台数制御装置に関するものである。
インバータによる回転数制御手段を備えた複数のポンプによる並列運転における最適運転台数制御に関しては、特許文献1に技術開示がある。
図7は、従来のポンプ運転台数制御装置の構成例を示す機能ブロック図である。上流側の河川から取水した水Wを、並列接続された複数台(図示では4台)の取水ポンプ11、12、13、14(以下、ポンプP1、P2、P3、P4)により導水管3を経由して下流側の浄水場に送水している。ポンプP1、P2、P3、P4は、夫々可変速装置21、22、23、24により回転速度が制御される。
浄水場に送る取水場の取水量は、24時間分の取水量(1時間単位)で作成された取水流量パターンスケジュール設定値S1に基づき年間の取水パターンが作成され、これをもとに運用されている。
取水流量調節計6は、導水管3に接続された流量センサ4の測定値FをPV値として入力し、切り換えスイッチ8で選択される取水流量パターンスケジュール設定値S1を設定値SVとして入力し、偏差を演算した操作値MVを並列運転中のポンプの可変速装置に出力し、回転数を制御(可変流量制御)することにより取水流量制御を実行する。
ポンプ運転管理装置7は、運転台数決定手段71と、決定された台数のポンプの起動、停止を操作するポンプ運転手段72よりなる。運転台数決定手段71は、取水流量調節計6のSV値である取水流量パターンスケジュール設定値S1を入力し、取水流量パターンスケジュール設定値(m3/h)を1台当りのポンプ容量(m3/h)で除して求めている。この台数決定手法では、1台当りのポンプ容量(m3/h)は全てのポンプで同一であるとみなしている。
図8は、ポンプローテーションと運転順序を決定した運転計画テーブルである。このテーブルは、4台のポンプP1〜P4のポンプローテーションを、例えば1ヶ月毎に第1回目から第4回目の各回で起動順序をシフトさせる。
1回目では、ポンプP1、P2、P3、P4の順に1〜4番目の起動順序とし、必ず起動する1台のベース機ポンプ(*印付与)をP1に決定する。2回目ではポンプP2をベース機ポンプにシフトさせ、P2、P3、P4、P1の順に1〜4番目の起動順序とする。以下、3回目、4回目も同様な手順で起動順序をシフトさせる。
台数制御における起動順序(運転順序)とポンプローテーションは、ポンプ稼動時間の平準化台数制御に基づき、すべてのポンプの使用時間(稼働時間)がほぼ同じになるように運用されている。これは、ポンプの保守、保全の観点からのポンプ運用で、他に、先発先停運用、ベース機ローテーション運用等もとられるが、いずれも同じ目的である。
図9は、運転計画テーブルに基づく操作手順を説明するフローチャートである。ステップS1でスタートし、ステップS2で運転計画テーブルによりポンプローテーションを決定する。
ステップS3では、取水流量パターンからポンプ運転台数を決定し、ステップS4でポンプ運転順序に従ってポンプ台数の起動/停止によるポンプ台数制御(ポンプ増段、減段制御)を実行する。
ステップS5では、取水パターンに従って取水流量制御(ポンプ回転数制御)を実行し、ステップS6のチェックで取水パターンが終了であればステップS7で処理を終了し、取水パターンが終了でなければステップS2に戻り以降のステップを繰り返す。
特開2003−106731号公報
従来のポンプ運転台数制御装置では次のような問題がある。
(1)並列運転される複数のポンプは、納入時には試験成績表にて所定の能力を確認の上、納入されているが、同一仕様のポンプであっても、使用状況、経年変化および個体差によってポンプ効率が変化、低下し、設計時のエネルギー効率が確保できない状況が発生し、エネルギーを多消費する。
(2)従来のポンプローテーション、起動・停止順序は、稼働時間平準化の視点で運用されているため、ポンプ効率の良いポンプを優先的に使うというような省エネを意識したものとはなっていない。
(3)取水流量制御において、可変流量制御(ポンプ回転数制御)を採用しているにもかかわらず、台数制御での稼動ポンプ決定に、ポンプ効率(ポンプ総合効率)の視点がない。
特に、取水用ポンプの様な大型ポンプについては、ポンプ効率(ポンプ総合効率)の少しの差であっても、効率の良いポンプを選ぶことで大きな省エネ効果を生むが、この視点が従来のポンプ運転台数制御装置では抜けている。
本発明の目的は、取水パターンにおける各ポンプの総合効率をリアルタイムで自動計算してポンプ台数制御に組み込むことにより、ポンプ台数制御の省エネを実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明は次の通りの構成になっている。
(1)夫々が可変速装置で回転数制御される同一仕様を有する複数の取水ポンプの並列運転により上流側より取水し、導水管を介して下流側に送水すると共に、前記導水管の流量を測定値とし取水流量パターンスケジュールを設定値とする流量調節計の操作出力により、選択された前記複数の取水ポンプの可変速装置を操作するポンプ運転台数制御装置において、
同一仕様の前記取水ポンプと前記取水流量パターンスケジュールに基づいて並列運転台数を決定するポンプ運転台数決定手段と、
前記導水管の流量および圧力、ならびに前記複数の取水ポンプの可変速装置に対する電圧、電流、力率に基づいて全ての取水ポンプの総合効率を演算するポンプ総合効率演算手段と、
前記ポンプ運転台数決定手段により決定された並列運転台数と、前記ポンプ総合効率演算手段により演算された取水ポンプの総合効率情報に基づき、総合効率の高い順に選択して優先的に起動させる優先順位決定手段と、
を備えることを特徴とするポンプ運転台数制御装置。
(2)前記取水流量パターンスケジュールに基づく前記ポンプ運転台数決定手段による取水ポンプの並列運転台数が、現在の並列運転台数より増加する場合には、前記ポンプ総合効率演算手段により全取水ポンプの総合効率の演算を実行し、前記優先順位決定手段は演算された各取水ポンプの総合効率の高い順に決定台数まで選択して起動させることを特徴とする(1)に記載のポンプ運転台数制御装置。
(3)前記取水流量パターンスケジュールに基づく前記ポンプ運転台数決定手段による取水ポンプの並列運転台数が、現在の並列運転台数より減少する場合には、現在運転中の取水ポンプの総合効率を前記ポンプ総合効率演算手段により実行して総合効率の低い順に決定台数まで停止させた後、前記ポンプ総合効率演算手段により全取水ポンプの総合効率の演算を実行し、前記優先順位決定手段は演算された各取水ポンプの総合効率の高い順に決定台数まで選択して起動させることを特徴とする(1)に記載のポンプ運転台数制御装置。
(4)前記ポンプ総合効率演算手段により演算対象となる取水ポンプが現在選択されて運転中の場合は、その取水運転を中止して総合効率演算を実行すると共に、現在選択されないで停止中の取水ポンプを起動させ、前記導水管への送水流量を前記取水流量パターンスケジュールに維持させることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載のポンプ運転台数制御装置。
(5)前記ポンプ運転台数決定手段による取水ポンプの並列運転台数が全台数である場合には、前記ポンプ総合効率演算手段による各取水ポンプの総合効率演算を実行しないことを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載のポンプ運転台数制御装置。
(6)前記ポンプ総合効率演算手段による全取水ポンプの総合効率演算情報を時系列的に収集して保存するサーバと、このサーバにアクセスして取得した全取水ポンプの総合効率演算のトレンドを解析するアプリケーションを実装するPCと、を備えることを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載のポンプ運転台数制御装置。
ポンプ効率(総合効率)は、流量、吐出圧力で決まる。また、流量、吐出圧力は、ポンプの負荷(負荷曲線)とポンプ回転数で変わる。従って、複数ポンプの効率(総合効率)比較は、同一運転条件下(流量、吐出圧力、回転数等)で行う必要がある。
取水場では、時事刻々に取水パターン(取水流量)が変わり、結果、ポンプ運転台数が変動する。したがって、取水の運転ポイントに合わせて、最も総合効率の良いポンプを選び台数制御を行うことにより、大きな省エネ効果を生むことが可能となる。
本発明では、取水パターンの各取水運転ポイントで、同一条件下で複数ポンプの総合効率をリアルタイムで演算して演算結果を比較ができ、運転ポイントで最も効率の良いポンプの選定が可能である。
すなわち、増段の場合は、ポンプ総合効率の高い順に起動(ポンプ起動優先順位)し、
減段の場合は、ポンプ総合効率の低い順に停止(ポンプ停止優先順位)制御することにより、最適なポンプ台数制御が可能である。
ポンプ総合効率演算のためのポンプローテーションで、各ポンプの起動と停止を同期させることにより、各ポンプのリアルタイムな総合効率演算と取水パターン制御の継続が可能であり、取水量が途切れることがない。
本発明を適用したポンプ運転台数制御装置の一実施例を示す機能ブロック図である。 運転スタート時の操作手順を説明するフローチャートである。 運転中の増段時、減段時の操作手順を説明するフローチャートである。 1台運転時におけるポンプ総合効率演算のためのポンプローテーションを説明する模式図である。 2台運転時におけるポンプ総合効率演算のためのポンプローテーションを説明する模式図である。 運転中ポンプの増段、減段を説明する模式図である。 従来のポンプ運転台数制御装置の構成例を示す機能ブロック図である。 ポンプローテーションと運転順序を決定した運転計画テーブルである。 運転計画テーブルに基づく操作手順を説明するフローチャートである。
以下本発明を、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明を適用したポンプ運転台数制御装置の一実施例を示す機能ブロック図である。図7で説明した従来構成と同一要素には、同一符号を付して説明を省略する。
図7の従来構成に追加された本発明の構成上の特徴部は、ポンプ運転管理装置7に設けられたポンプ総合効率演算手段101、電力モニタ102、優先順位決定手段103の構成にある。
ポンプ総合効率演算手段101は、導圧管3に設けた流量センサ4の測定値Fより取水流量Qを、導圧管3の出力側に設けた圧力センサ5の測定値Pより取水圧力H(m:メータ換算)を入力する。
ポンプ総合効率演算手段101は、電力モニタ102より、各ポンプの可変速装置21〜24よりポンプ線間電圧E、線電流I、力率COSθを取得し、次式に基づいて各取水ポンプ総合効率ηを、
ηi=0.163HQ*(1/n)/√3EiiCOSθi (1)
により演算する。この総合効率の算出手法は周知技術である。
取水流量Qは、ポンプ1台運転時の場合は、n=1で1台の取水流量、n台運転時の場合は、取水流量Q*(1/n)とする。(1)式で演算されたポンプP1〜P4の総合効率をη1〜η4とし、これを優先順位決定手段103に渡す。
優先順位決定手段103は、運転台数決定手段71により決定された運転台数に対し、ポンプ総合効率演算手段101により演算された総合効率η1〜η4を基に、起動または停止の優先順位を決定してその情報をポンプ運転手段72に渡す。以下、動作のシーケンスを説明する。
図2は、運転スタート時の操作手順を説明するフローチャートである。ステップS1でスタートすると、ステップS2で取水流量パターンスケジュール設定値から運転台数決定手段71によりポンプ台数を決定する。取水流量パターンスケジュール設定値から取水流量設定値(m3/h)を読み込み、1台ポンプ容量(m3/h)で除して、ポンプ起動台数を次のように決定する。
ポンプ起動台数=(取水流量設定値)/(1台当りのポンプ容量)
このステップS2は、従来構成(図9のステップS3)と同一である。
ステップS3が本発明の特有ステップであり、取水流量での全ポンプの総合効率を演算する。ステップS3の詳細フローをステップS31乃至S36に示す。ステップS31で総合効率演算がスタートすると、ステップS32でポンプローテーションによる起動・停止が実行される。
ステップS33では、取水パターンによる取水流量制御(ポンプ回転数制御)が実行される。ステップS34では、同一条件化での各ポンプの総合効率η1〜η4が前記(1)式により順次演算される。ステップS35のチェックで全てのポンプの演算終了が確認されればステップS36で終了し、ステップS4に進む。
ステップS4では、全ポンプの総合効率演算値から優先順位決定手段103により起動優先順位が決定される。ステップS5では、起動優先順位に従ってポンプ台数を起動(ポンプ増段)する。ステップS6では、取水パターンに従って起動したポンプの回転数制御で取水流量制御に移行し、ステップS7でスタートのシーケンスを終了する。
図3は、運転中の増段時、減段時の操作手順を説明するフローチャートである。ステップS1で運転中に増段、減段が発生した場合には、ステップS2で取水パターンの次の取水流量設定値からポンプ台数を計算して決定する。
ステップS3のチェックでポンプ増段の場合にはステップS6にジャンプするが、ポンプ減段の場合にはステップS4で、取水流量での現在稼動中のポンプの総合効率を演算する。減段の場合には、稼動ポンプのみが総合効率演算の対象となり、総合効率演算のためのポンプローテーションは行わない。
ステップS5では、稼動ポンプの総合効率演算値からポンプ停止優先順位を決定し、ステップS6に進む。増段の場合も含めてステップS6のチェックで次の取水流量設定値での運転開始時期に達したときには、ステップS7のチェックに進む。
ステップS7のチェックでポンプ増段の場合には、ステップS8で取水流量での全ポンプ総合効率が演算される。このステップは、図2のステップS3(S31〜S36)と同一処理内容である。更に、ステップS9、ステップS10、ステップS11は、図2のステップS4、S5、S6と同一処理内容である。
ステップS12のチェックで、取水パターンターンが終了でなければステップS2に戻り、終了であればステップS13で増段のシーケンスを終了する。
ステップS7のチェックで減段であれば、ステップS14ではステップS5で決定されたポンプ停止優先順位に従ってポンプを停止(減段)する。ステップS15は、ステップS8と同様に、図2のステップS3(S31〜S36)と同一である。更に、ステップS16、ステップS17、ステップS11は、図2のステップS4、S5、S6と同一処理内容である。
図4は、1台運転時におけるポンプ総合効率演算のためのポンプローテーションを説明する模式図である。図4(A)はポンプローテーションの模式図、(B)はプライオリティ台数制御テーブル、(C)は取水流量パターンを示す。
時刻t1において取水流量パターンスケジュール設定値を取水流量調節計6の設定値SVとし、取水ポンプの回転数制御を行う。同時に、ポンプP1を起動する。流量制御が安定したところで、取水流量にて前記(1)式に基づいてポンプP1の総合効率演算を開始する。
ポンプP1の総合効率演算が終了する時刻t2で、同様に、ポンプP2の総合効率演算を開始する。同様に時刻t3でポンプP3の総合効率演算を開始し、時刻t4でポンプP4の総合効率演算を開始して時刻t5で全取水ポンプの総合効率演算を終了する。
演算結果は、プライオリティ台数制御テーブル(B)に反映される。この例では、ポンプP2のポンプ総合効率が85%で最も高いので、1台運転の取水ポンプとして起動が決定され、時刻t5より取水運転制御が開始される。
ポンプ総合効率演算のためのポンプローテーションは、前段ポンプの停止と後段ポンプの起動を同時に実行することにより、ポンプ総合効率演算中でも(C)に示すように1台のポンプによる取水流量の連続が確保される。
この場合、前段ポンプの可変速装置(例えばインバータ)の増加、減少の変化率と、後段ポンプの可変速装置の増加、減少の変化率を合わせておくことにより、ポンプ変更時の流量変動を抑制し、より滑らかな連続性を維持することができる。
図5は、2台運転時におけるポンプ総合効率演算のためのポンプローテーションを説明する模式図である。図4と同様に、図5(A)はポンプローテーションの模式図、(B)はプライオリティ台数制御テーブル、(C)は取水流量パターンを示す。
時刻t1において取水流量パターンスケジュール設定値を取水流量調節計6の設定値SVとしてポンプの回転数制御を行う。同時に、ポンプP1およびP2を起動する。流量制御が安定したところで、取水流量にて前記(1)式に基づいてポンプP1およびP2の総合効率演算を開始する。
ポンプP1およびP2の総合効率演算が終了する時刻t2で、同様に、ポンプP3およびP4の総合効率演算を開始する。同様に時刻t3で全ポンプの総合効率演算を終了する。
演算結果は、プライオリティ台数制御テーブル(B)に反映される。この例では、ポンプP2のポンプ総合効率が85%で最も高く、次いでポンプP3のポンプ総合効率が80%で第2位が確認されるので、2台運転のポンプとしてポンプP2、P3の起動が決定され、時刻t3より取水運転制御が開始される。
ポンプP1、P2の停止と、ポンプP3、P4の起動を同時に行うことにより、ポンプの総合効率演算ポンプローテーション中も、図5(C)に示すように、取水パターンによる2台運転の取水制御を継続し、途切れることがない。
模式図での図示はないが、運転台数計算の結果、ポンプの起動台数が3台スタートの場合では、時刻t1において取水パターンの取水流量設定値を取水流量調節計6の設定値SVとしポンプの回転数制御を行う。同時に、ポンプP1、P2、P3を起動する。流量制御が安定したところで、取水流量にて前記(1)式に基づいてポンプP1、P2、P3の総合効率演算を開始する。
ポンプP1、P2、P3の総合効率演算が終了する時刻t2で、ポンプP1の停止、ポンプP4の起動を同時に行う。こうすることにより、取水流量の連続が確保される。ポンプP2、P3、P4による流量制御が安定した時刻t3で、P4ポンプの総合効率を(1)式で計算する。
この結果得られるポンプP1からP4の総合効率のプライオリティに従い、効率の高い順に3台を起動して並列運転を継続する。取水ポンプP1、P2、P3からポンプP2、P3、P4の総合効率演算のためのポンプローテーション中も、取水パターンによる取水制御を継続し、途切れることがない。
運転台数計算の結果、ポンプの起動台数が4台スタートと決定された場合には、取水ポンプは4台ため、全ポンプが起動対象となるので、優先順位による起動はなく、ポンプ総合効率演算は実行しない。
図6は、運転中ポンプの増段、減段を説明する模式図である。この模式図では、1日(0時〜24時)の取水パターンに基づくポンプ運転台数の増段および減段運転の遷移を示している。
時刻t1(0時)での取水パターンでの運転台数計算で1台運転が決定され、ポンプローテーションで全ポンプの総合効率を演算し、最高効率のポンプP1が選択され運転されている。この状態は、図4の模式図で示したポンプ1台運転の状態と同一である。
時刻t2で、取水量が増加して運転台数計算で2台運転(増段)が決定された場合には、時刻t2から時刻t3の期間T1でポンプローテーションにより全ポンプの総合効率を演算する。まず、ポンプP1運転中にP2を起動する(P1、P2による2台並列運転)。
流量制御が安定したところで、ポンプP1、P2の総合効率を(1)式で演算する。次に、ポンプP1、P2を停止させ、ポンプP3、P4の起動を同時に行う。こうすることにより取水流量の連続が確保される。
ポンプP3、P4ポンプによる流量制御が安定したところで、ポンプP3、P4の総合効率を(1)式で演算する。ポンプP1からポンプP4の総合効率のプライオリティを付け、ポンプ総合効率の高い順に2台を起動する。図では、ポンプP2、P3の並列運転となる。
この状態は、図5の模式図で示したポンプ2台運転の状態と同一である。ポンプP1、P2からポンプP3、P4への総合効率演算のためのポンプローテーション中も、取水パターンによる取水制御を継続し、途切れることがない。
時刻t4で、取水量が更に増加して運転台数計算で3台運転(増段)が決定された場合には、時刻t4から時刻t5の期間T2で全ポンプの総合効率を演算する。まず、ポンプP2、P3運転中にP4を起動する(P2、P3、P4による3台並列運転)。
流量制御が安定したところで、(1)式にてポンプP2、P3、P4の総合効率を演算する。次に、ポンプP3を停止させ、ポンプP1の起動を同時に行う。こうすることにより取水流量の連続が確保される。
ポンプP1、P2、P4による流量制御が安定したところで、ポンプP1の総合効率を(1)式で演算する。ポンプP1からポンプP4の総合効率のプライオリティを付け、ポンプ総合効率の高い順に起動する。図では、ポンプP1、P3、P4の3台並列運転となる。
ポンプP2、P3、P4からポンプP1,P2、P4への総合効率演算のためのポンプローテーション中も、取水パターンによる取水制御を継続し、途切れることがない。
図示されていないが、取水量が更に増加して運転台数計算で4台運転(増段)が決定された場合には、ポンプは4台のため、総合効率演算せず、残りのポンプ1台を起動する。
時刻t6で取水量が減少し、運転台数計算で2台運転(減段)が決定された場合には、ポンプP1、P3、P4の3台運転中の時点で、稼働中のポンプP1、P3、P4の総合効率を(1)式で演算する。この場合、総合効率演算のためのポンプローテーションは実行しない。
稼動中のポンプP1、P3、P4の総合効率のプライオリティを付け、ポンプ総合効率の低い順に停止させる。図では、ポンプP4が停止し、ポンプP1、P3が回転数制御を続行して並列運転される。
更に、ポンプP1、P3並列運転中にポンプ総合効率の良い上位2位を決めるため、ポンプの総合効率演算とポンプローテーションを行う。ポンプP1、P3による流量制御が安定したところで、現在稼動中のポンプP1、P3の総合効率を(1)式で演算する。
次に総合効率演算ローティーションのため、ポンプP1、P3を停止させ、ポンプP2、P4を起動する。ポンプP2、P4による流量制御が安定したところで、現在稼動中のポンプP2、P4の総合効率を(1)式で計算する。
ポンプP1からP4ポンプの総合効率のプライオリティを付け、ポンプ総合効率の高い順に起動する。図では、ポンプP2、P4の並列運転となる。
図示されていないが、取水量が減少して運転台数計算で3台運転から1台運転(減段)が決定された場合には、同様のロジックで、稼動しているポンプ3台の総合効率にプライオリティを付け、ポンプ総合効率の低い順に停止させる。
次に、総合効率演算のためのポンプローテーションを行いポンプP1からポンプP4の総合効率を(1)式で演算する。ポンプP1からポンプP4の総合効率のプライオリティを付け、ポンプ総合効率の一番高いポンプ1台による回転数制御を続行する。
図1に示した実施例は、浄水場への取水流量制御を対象としたものであるが、本発明の技術は、空調2次ポンプの台数制御、ブロアーの台数制御、ファンの台数制御、配水場の配水ポンプ台数制御などへの応用が可能である。
更に拡張機能としては、ポンプ総合効率演算結果のトレンド情報の利用がある。図1において、ポンプ運転管理装置7をネットワーク9に接続し、このネットワークに接続されたサーバ200、PC300と通信可能な環境を構築する。
サーバ200は、ポンプ総合効率演算装置100が演算出力する総合効率η1〜η4のデータをリアルタイムで収集し、データベース201にトレンドデータとして保存する。PC300に実装された解析アプリケーション301は、データベースより所定期間のトレンドデータを取得し、以下に示す各種の解析を実行することができる。
(1)運転点でのポンプ総合効率演算を記録、監視することによる劣化診断、CBM(Condition Based Maintenance)機能。
(2)現在の運転点が効率曲線のどこに位置しているのかを明示する機能。
(3)ポンプ総合効率による台数制御の省エネ効果計算機能。
(4)ポンプ総合効率と稼働時間によるポンプローテーション機能。
11〜14(P1〜P4) 取水ポンプ
21〜24 可変速装置
3 導水管
4 流量センサ
5 圧力センサ
6 取水流量調節計
7 ポンプ運転管理装置
71 運転台数決定手段
72 ポンプ運転手段
9 ネットワーク
101 ポンプ総合効率演算手段
102 電力モニタ
103 優先順位決定手段
200 サーバ
201 データベース
300 PC
301 解析アプリケーション

Claims (6)

  1. 夫々が可変速装置で回転数制御される同一仕様を有する複数の取水ポンプの並列運転により上流側より取水し、導水管を介して下流側に送水すると共に、前記導水管の流量を測定値とし取水流量パターンスケジュールを設定値とする流量調節計の操作出力により、選択された前記複数の取水ポンプの可変速装置を操作するポンプ運転台数制御装置において、
    同一仕様の前記取水ポンプと前記取水流量パターンスケジュールに基づいて並列運転台数を決定するポンプ運転台数決定手段と、
    前記導水管の流量および圧力、ならびに前記複数の取水ポンプの可変速装置に対する電圧、電流、力率に基づいて全ての取水ポンプの総合効率を演算するポンプ総合効率演算手段と、
    前記ポンプ運転台数決定手段により決定された並列運転台数と、前記ポンプ総合効率演算手段により演算された取水ポンプの総合効率情報に基づき、総合効率の高い順に選択して優先的に起動させる優先順位決定手段と、
    を備えることを特徴とするポンプ運転台数制御装置。
  2. 前記取水流量パターンスケジュールに基づく前記ポンプ運転台数決定手段による取水ポンプの並列運転台数が、現在の並列運転台数より増加する場合には、前記ポンプ総合効率演算手段により全取水ポンプの総合効率の演算を実行し、前記優先順位決定手段は演算された各取水ポンプの総合効率の高い順に決定台数まで選択して起動させることを特徴とする請求項1に記載のポンプ運転台数制御装置。
  3. 前記取水流量パターンスケジュールに基づく前記ポンプ運転台数決定手段による取水ポンプの並列運転台数が、現在の並列運転台数より減少する場合には、現在運転中の取水ポンプの総合効率を前記ポンプ総合効率演算手段により実行して総合効率の低い順に決定台数まで停止させた後、前記ポンプ総合効率演算手段により全取水ポンプの総合効率の演算を実行し、前記優先順位決定手段は演算された各取水ポンプの総合効率の高い順に決定台数まで選択して起動させることを特徴とする請求項1に記載のポンプ運転台数制御装置。
  4. 前記ポンプ総合効率演算手段により演算対象となる取水ポンプが現在選択されて運転中の場合は、その取水運転を中止して総合効率演算を実行すると共に、現在選択されないで停止中の取水ポンプを起動させ、前記導水管への送水流量を前記取水流量パターンスケジュールに維持させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のポンプ運転台数制御装置。
  5. 前記ポンプ運転台数決定手段による取水ポンプの並列運転台数が全台数である場合には、前記ポンプ総合効率演算手段による各取水ポンプの総合効率演算を実行しないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のポンプ運転台数制御装置。
  6. 前記ポンプ総合効率演算手段による全取水ポンプの総合効率演算情報を時系列的に収集して保存するサーバと、このサーバにアクセスして取得した全取水ポンプの総合効率演算のトレンドを解析するアプリケーションを実装するPCと、を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のポンプ運転台数制御装置。
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