JP2012154503A - 空気吹き出し装置の連結具およびその連結具を使用した空気吹き出し装置の連続体 - Google Patents

空気吹き出し装置の連結具およびその連結具を使用した空気吹き出し装置の連続体 Download PDF

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Abstract

【課題】空気吹き出し装置を並べて使用するための連結具の提供。
【解決手段】最前部に第1空気吹き出し面13が形成されている空気吹き出し装置単体1の複数を第1空気吹き出し面の縁部17の一部分が互いに並行して隣接する態様で並べることを可能にする連結具2には、前方部分に第2空気吹き出し面21が形成され、後方部分に後部開口が形成される。後部開口は、並べた単体1と単体1との間で隣接する第1空気吹き出し面13の縁部17どうしの間をまたいで単体1それぞれの第1空気吹き出し面にまで届くように形成される。第1空気吹き出し面13それぞれからの空気の一部は、連結具2の後部開口へ流入し、第2空気吹き出し面21から流出する。
【選択図】図1

Description

この発明は、プッシュ・プル型換気装置やプッシュ・プッシュ型換気装置におけるプッシュ側の空気吹き出し装置として使用される空気吹き出し装置の複数台をつなぎ合わせるのに好適な連結具と、その連結具を使用してつなぎ合わせてある空気吹き出し装置の連続体とに関する。
工場内の局所的な作業空間に換気のための空気や清浄空気を供給する空気吹き出し装置は、従来公知でもあり、周知でもある。その空気吹き出し装置には、例えばプッシュ・プル型換気装置におけるプッシュ側の空気吹き出し装置として使用されるものや、プッシュ・プッシュ型換気装置における空気吹き出し装置として使用されるものがあることも公知である。
たとえば、特許第4349583号公報(特許文献1)に記載の解剖実習室用有毒ガス曝露防止装置は、プッシュ・プル型換気装置の一例であって、解剖台を挟んで対向するプッシュフードとプルフードとを含んでいる。空気吹き出し装置であるプッシュフードからは一様空気流が解剖台に載せられた検体の上を通過するように吹き出され、その空気流がプルフードに吸い込まれる。
また、特開2008−275266号公報(特許文献2)に記載の局所空気清浄化装置は、互いに対向するように配置された一対のプッシュフードを含んでいる。この装置では、空気吹き出し装置であるそれぞれのプッシュフードから吹き出された空気流を、プッシュフードとプッシュフードとの間において衝突するように吹き出すことで、これらプッシュフードとプッシュフードとの間に清浄空気の流れる作業空間を作ることができる。
特許第4349583号公報 特開2008−275266号公報
前記従来例における換気装置は、局所的な作業空間に対しての換気を目的にしたもので、その換気装置における空気吹き出し装置もまたその局所的な作業空間の広がりに見合うようなものが使用される。しかし、作業内容によっては、従来使用していた作業空間を広げたいという場合があり、それに応えるには、空気吹き出し装置を2台以上並べなければならないということがある。
しかるに、空気吹き出し装置の前面部分に形成される空気吹き出し面は、その周縁に空気を吹き出すことのない縁部があって、例えば横並びとなるように隣接させた2台の空気吹き出し装置では、隣接する縁部どうしが空気を吹き出すことのない前面部分を形成する。そのような前面部分における前方の空間は、空気吹き出し装置の外側にあって未だろ過されていない周囲空気が侵入し易いので、作業空間として使用するには不適当である。
そこでこの発明では、複数台の空気吹き出し装置を並べて使用したときに、隣接する空気吹き出し装置どうしの間からも空気吹き出し装置の空気を吹き出すことができるように、従来の空気吹き出し装置に改良を施すことを課題にしている。
前記課題を解決するためのこの発明は、隣接する2台の空気吹き出し装置に対して使用する連結具に係る第1発明と、その連結具を使用してつなぎ合わせてある空気吹き出し装置の連続体に係る第2発明とを含んでいる。
前記第1発明が対象とするのは、前方と後方とを有し前記後方から前記前方に向かって空気を吹き出すことのできる第1空気吹き出し面が最前部に形成されている空気吹き出し装置単体の複数を、前記第1空気吹き出し面の縁部の一部分が互いに並行して隣接する態様でつなぎ合わせることによって、前記空気吹き出し装置の連続体の形成を可能にする通気性の連結具である。
かかる連結具において、前記第1発明が特徴とするところは、以下のとおりである。すなわち、前記連結具には、その前方部分に複数の空気吹き出し孔が分布する第2空気吹き出し面が形成され、その後方部分には前記連続体において隣接する前記縁部それぞれの前方に位置させるとともに前記第1空気吹き出し面それぞれからの空気の一部を流入させる後部開口が前記第2空気吹き出し面から前記後方に向かって延びる非通気性の周壁部によって画成される。前記後部開口の幅は、隣接する前記縁部どうしの間をまたいで前記縁部それぞれの内側に位置する前記第1空気吹き出し面それぞれにまで届くように形成されている。
前記第1発明の実施態様の一つにおいて、前記連結具は、隣接する前記縁部それぞれに沿う方向の長さが前記縁部それぞれの長さを越えるように形成されている。
前記第1発明の実施態様の他の一つにおいて、前記連結具は、互いに並行して隣接する前記縁部それぞれを3〜25mm越えることができる幅を有している。
前記第1発明の実施態様の他の一つにおいて、前記周壁部は、前記縁部が互いに並行する方向における前記後部開口の両端部を非通気性の状態で閉じる部分を含んでいる。
前記第1発明の実施態様のさらに他の一つにおいて、前記空気吹き出し装置単体の複数を、水平方向および前記水平方向に対する垂直方向のうちの少なくとも一方向においてつなぎ合わせることができる。
前記第2発明が対象とするのは、前方と後方とを有し前記後方から前記前方に向かって空気を吹き出すことのできる第1空気吹き出し面が最前部に形成されている空気吹き出し装置単体の複数を互いに隣接する態様でつなぎ合わせることによって得られる前記空気吹き出し装置の連続体である。
かかる連続体において、前記第2発明が特徴とするところは、以下のとおりである。すなわち、前記空気吹き出し装置単体の複数が前記第1空気吹き出し面の縁部の一部分を互いに並行させる態様で隣接し、並行させた前記縁部それぞれの前方には隣接する前記空気吹き出し装置単体どうしをつなぐ通気性の連結具が位置する。前記連結具は、その前方部分に複数の空気吹き出し孔が分布する第2空気吹き出し面が形成され、その後方部分には前記連続体における前記第1空気吹き出し面それぞれからの空気の一部を流入させる後部開口が前記第2空気吹き出し面から前記後方に向かって延びる非通気性の周壁部によって画成される。前記後部開口は、並行させた前記縁部どうしの間をまたいで前記縁部それぞれの内側に位置する前記第1空気吹き出し面のそれぞれにまで届いていて、つなぎ合わせた前記空気吹き出し装置単体それぞれからの前記空気の一部を前記後部開口から前記連結具に流入させた後に前記第2空気吹き出し面から前記連結具の前方へ吹き出すことができる。
前記第2発明の実施態様の一つにおいて、並行させた前記縁部の一部分どうしの離間寸法が0〜20mmの範囲にある。
前記第2発明の実施態様の他の一つにおいて、前記空気吹き出し装置がプッシュ・プル型換気装置およびプッシュ・プッシュ型換気装置のいずれかにおけるプッシュ側の換気装置として使用されるものである。
この発明に係る連結具およびその連結具によってつなぎ合わせてある空気吹き出し装置の連続体によれば、第1空気吹き出し面の縁部の一部分が互いに並行して隣接する態様でつなぎ合わせた複数の空気吹き出し装置単体それぞれにおける第1空気吹き出し面からの空気が連結具における後部開口に流入する。流入した空気は、連結具における第2空気吹き出し面から連結具の前方に向かって吹き出されるから、つなぎ合わせてある空気吹き出し装置単体の縁部それぞれにおける前方空間に空気吹き出し装置単体の周囲にある汚れた空気が侵入することを防ぐことができる。
連続体の斜視図。 連続体の分解斜視図。 図1のIII−III線切断面を示す図。 実施態様の一例を示す図3と同様な図。 各種態様の連続体の正面図。 パーティクルカウンタによるサンプリング位置を示す図1と同様な図。 パーティクルカウンタによるサンプリング位置を示す図4と同様な図。 風速センサの設置位置を示す連続体の正面図。
添付の図面を参照してこの発明に係る連結具と空気吹き出し装置単体の複数を連結具を介してつなぎ合わせることによって得られる空気吹き出し装置の連続体との詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1,2において、図1は、空気吹き出し装置の連続体3の斜視図であり、連続体3は2台の空気吹き出し装置単体1を含んでいる。図2は、図1において連続体3を形成している2台の空気吹き出し装置単体1と、これら単体1をつなぐ連結具2とを分離して示す連続体3についての分解斜視図である。これらの図における単体1と連結具2と連続体3とについて、図中の双頭矢印Xは幅方向、双頭矢印Yは上下方向、双頭矢印Zは前後方向を示している。この発明において前後方向Zのうちの前方向というときには、単体1における後面部12から前面部11へ向かう方向を意味している。また、左方および右方というときには、前面部11から後面部12へ向かう方向で単体1を見たときの左右方向を意味している。単体1において、上下方向Yを縦方向ということがある。
図1,2において、単体1の前面部11は、第1空気吹き出し面13と台座部14とを含み、後面部12は単体1の周囲空気である外気や室内空気を矢印Aで示す方向から採り入れ可能に形成されている。前面部11と後面部12との間にはチャンバー部16が形成され、好ましいチャンバー部16には、周囲空気を採り入れてこれを第1空気吹き出し面13から吹き出すことのできるファンや採り入れた周囲空気をろ過するためのHEPAフィルタ等のフィルタ、ハニカムプレートやパンチングプレートを含む整流ユニット(いずれも図示せず)等が内蔵されていて、第1空気吹き出し面13からは、清浄空気の一様流を矢印Bで示す方向へ吹き出すことができる。第1空気吹き出し面13は、チャンバー部16と台座部14とのそれぞれにつながる非通気性の縁部17を含み、縁部17によって囲まれている部分には目の粗い通気性のメッシュプレート18を有し、そのメッシュプレート18が、チャンバー部16の内部にセットされている整流ユニット等を保護している。縁部17は、上下方向Yへ互いに並行して延びる縁部17a,17b(図2参照)と、幅方向Xへ互いに並行して延びる縁部17c,17dとを含み、縁部17aと17bとは寸法F(図2参照)だけ離間し、縁部17cと縁部17dとは寸法Fだけ離間している。寸法FとFとは、第1空気吹き出し面13における実質的な意味での幅と高さである。図2において明らかなように、連続体3における2台の単体1、すなわち単体1と1とは、それぞれの第1空気吹き出し面13である第1空気吹き出し面13と13とを有する。第1空気吹き出し面13と13とでは、側縁部17bと側縁部17aとが互いに並行して隣接する態様にあって、連結具2を介してつなぎ合わせてある。
連結具2は、単体1の側縁部17bと単体1の側縁部17aとの間をまたぐようにして単体1と単体1とに取り付けられている。連結具2はまた、単体1,1それぞれの側縁部17b,17aの前方と、第1空気吹き出し面13,13の前方とに位置する通気性の第2空気吹き出し面21を有し、第2空気吹き出し面21の周縁部からは非通気性の周壁部22が後方に向かって延びていて、その周壁部22には単体1,1のそれぞれに固定される上下の取り付け部23,24が含まれている。取り付け部23,24は、ボルト挿入孔26を含み、ボルト(図示せず)を使用して、単体1,1に固定される。第2空気吹き出し面21は、幅方向Xに幅W(図3参照)を有し、上下方向Yに長さLを有している。幅Wは後記図3において規定される寸法を有し、長さLは第1空気吹き出し面13の縁部17のうちの上縁部17cと下縁部17dとの離間寸法である第1空気吹き出し面13の実質的な高さFと同じ寸法であるかまたはその離間寸法よりも僅かに、例えば5〜10mm大きい寸法であることが好ましいが、上縁部17cの上縁17eと下縁部17dの下縁17fとの寸法に合わせることもできる。第2空気吹き出し面21には、複数の通気孔31が一様に分布するように形成されている。通気孔31の孔径と分布パターンとは適宜設計することができるのであるが、一例として孔径0.5〜5mmの孔をピッチ1〜8mmの範囲で千鳥配列となるように並べることができる。
図3は、図1のIII−III線切断面を示す図である。連結具2は、周壁部22のうちで幅方向Xにおいて互いに対向している左方部分22と右方部分22とが幅Wだけ離間している。その幅Wは、第2空気吹き出し面21における後面側の幅でもあって、隣接する側縁部17bと17aとの間をまたいで、側縁部17bの内側に形成されている第1空気吹き出し面13と、側縁部17aの内側に形成されている第1空気吹き出し面13とに届く寸法を有している。周壁部22のうちで取り付け部23,24につながる部分22,22(図2参照)は、長さLだけ離間している。周壁部22は、これら部分22,22,22,22によって連結具2における後部開口25を画成している。幅Wだけ離間している左方部分22と右方部分22とにおいては、左方部分22が単体1における第1空気吹き出し面13の前方に位置して、左方部分22と縁部17bとの間に寸法Gを有する通気路32を形成している。また、右方部分22が単体1における第1空気吹き出し面13の前方に位置して右方部分22と縁部17aとの間に寸法Gを有する通気路32を形成している。縁部17bの縁から縁部17aの縁までの寸法Kは、単体1,1のいずれからも連結具2の後部開口25に向かって空気を吹き出すことのない部分の幅である。連続体3では、寸法Kが大きくなるにしたがって連結具2の前方における空気の清浄度クラスを高いレベルに保つことが難しくなるから、寸法Kが25mmを超えることのないように単体1と1とをつなぎ合わせることが好ましい。
周壁部22は前後方向Zにおける奥行きJを有している。周壁部22と、両単体1,1それぞれにおける第1空気吹き出し面13,13それぞれとの間にはクリアランスHがある。奥行きJは5〜300mmの範囲にあればよい寸法ではあるが、連結具2の内容積を徒に大きくすることがないようにするために、5〜50mmに設定することが好ましい。このような奥行きJを有する連結具2では、第1空気吹き出し面13を出て通気路32,32から流入する空気CAが連結具2の幅W全体に容易に拡散する。クリアランスHは5mm以下であることが好ましく、そのようなクリアランスHであるときの連結部2は、クリアランスHから空気が連結具2の内側へ進入することを防ぐことにおいて優れている。なお、通気路32の寸法Gと通気路32の寸法Gとは、5〜20mmの範囲にあることが好ましく、また互いに一致しているかほぼ一致していることが好ましい。
図4は、この発明の実施形態の一例を示す図3と同様な図である。図4における連続体3では、単体1と単体1とが幅方向Xにおいて離間し、両者1,1の間に幅Mを有するスペース36が生じている。ただし、そのスペース36と連結具2の後部開口25との間は盲板37によって通気不能に閉じられている。盲板37は、その長さが少なくとも連結具2における長さLと同じであり、その幅が縁部17bと縁部17aとにおける両縁間の寸法Kを越えることがないものであって、連結具2や縁部17b,17a等の適宜の部位に固定される。このような連続体3では、単体1,1からの空気CA、たとえば清浄空気が連結具2へ流入するときに、ろ過されていない周囲空気が単体1,1の背後等からスペース36を通って連結具2へ侵入することを防止できる。ただし、連続体3において寸法Kが徒に大きくなること、例えば25mmを越えることは、連続体3の清浄度クラスを高レベルに保つうえにおいて好ましいことではないから、単体1と単体1とはスペース36の幅Mが極力小さくなるように、好ましくは幅Mが20mmを越えることがないように接近させることが好ましい。
図5は、この発明の実施形態を例示する図であって、(a)〜(c)は複数の単体1の並べ方を例示している。図5の(a)は、図1における2台の単体1の正面図であって、単体1である単体1と1とが水平方向へ横並びとなるように隣接し、連結具2を介してつなぎ合わせてある。図中の鎖線は、単体1と1とが接している部位を示している。なお、図示例の単体1それぞれでは、整流ユニット等の部材を収納するチャンバー部(図示せず)が、第1空気吹き出し面13の後方に形成されている。
図5の(b)の連続体3では、2台の単体1それぞれの第1空気吹き出し面13が、図5の(a)における幅方向Xに対して垂直な上下方向Yにおいて隣接するように並んでいる。(b)の下方に位置する単体1においての第1空気吹き出し面13の上縁部17cと、上方に位置する単体1においての第1空気吹き出し面13の下縁部17dとは、互いに並行するとともに接触または接近した状態にある。連結具2は、幅方向Xにおいて側縁部17aと17bとに届くように延びていて、上下方向Yにおいては上縁部17cと下縁部17dとの間をまたぎ第1空気吹き出し面13のそれぞれに届いている。このような態様の連続体3では、単体1の第1空気吹き出し面13の面積を上下方向Yへ拡張することができる。なお、(b)の単体1それぞれにおいても、整流ユニット等の部材を収納するチャンバー部(図示せず)が、第1空気吹き出し面13の後方に形成されている。
図5の(c)の連続体3では、4台の単体1の第1空気吹き出し面13が幅方向Xと上下方向Yとに並んでいる。この連続体3においては、幅方向Xへ一連をなして延びる連結具2aと上下方向Yへ延びる2個の連結具2bとが使用されている。4台の単体1の隅部が集結している部位41の前後方向Z(図1参照)における最前部には仮想線で示された盲板42が設けられていて、隅部どうしの間に形成されるスペース(図示せず)から未だろ過されていない空気が連結具2aに侵入することを防いでいる。図5の(c)の連続体3においてはまた、隣接する単体1と1とに対して図4に例示の上下方向Yへ延びる盲板37や盲板37に直交して幅方向Xへ延びる盲板(図示せず)を使用することが可能である。なお、(c)の単体1それぞれにおいてもまた、整流ユニット等の部材を収納するチャンバー部(図示せず)が、第1空気吹き出し面13の後方に形成されている。
図6,7は、図1,3と同様な図であるが、これら図6,7には連続体3における連結具2の効果を確認するために使用したパーティクルカウンタ(図示せず)によるサンプリング位置、すなわちパーティクル数の測定点P〜P,Q〜Qが示されている。そのパーティクルカウンタには、リオン製 KC−18を使用した。図6,7の連続体3における単体1と単体1とは、下記の仕様を有する同一のもので(図3を併せて参照)、クリーンベンチ用プッシュフードとして使用可能なものである。
(空気吹き出し装置単体の仕様)
第1空気吹き出し面13,13の幅Fと高さF(図2参照):それぞれ600mm
空気吹き出し速度:0.5m/sec
チャンバー部16:HEPAフィルタ(0.3μm粒子の捕集効率 99.97%のもの)、整流用ハニカムプレート、ハニカムプレート等に対する保護用パンチングプレート、空気吹き出し用ファン等を内蔵。
連結具2には、下記の仕様を有するものを使用した(図3を併せて参照)。
(連結具2の仕様)
幅W:11〜75mmの範囲で変化させた。
奥行きJ:10mm
第1空気吹き出し面13,13とのクリアランスH:0mm
第2空気吹き出し面21:直径2mmの通気孔31をピッチ3mmで60度千鳥配列となるように並べた。
通気路32,32の寸法G,G:3〜25mmの範囲で変化させた。ただし、Gの寸法とGとの寸法とが同じになるように連結具2の取り付けを調整した。なお、連結具2の効果を確認するときには、連続体3における寸法Kを3〜25mmの範囲で変化させた。
表1は、図6,7の連続体3を使用して測定した清浄度クラスを示している。連続体3は、寸法G,Gと、寸法Kとを変化させ、測定点P〜P,Q〜Qにおけるパーティクル数を検出してJIS B 9922の7.4.3 c)の2.1)においてm=6としたときの同規格における表2に記載の清浄度クラスを求めた。表中の×印は、清浄度クラスの値が8を越え、清浄度を保つことができなかったことを意味している。
Figure 2012154503
図8は、連続体3における風速分布を測定するための風速計のセンサ46の設置位置である風速測定点を示す連続体3の正面図であって、風速計には日本カノマックス製 MODEL 1560を使用した。全てのセンサ46は、第1空気吹き出し面13,13Rからその前方へ100mm離間する位置にあって、幅方向Xと上下方向Yとにおいてセンサ46どうしのピッチが100mmとなるように設置位置を調整した。連続体3は、図6,7において使用したものであるが、連結具2は、図7における奥行きJを10mmに設定し、幅Wを15mmに設定した。また、連続体3における寸法Kは5mmに設定し、寸法G,Gも5mmに設定した。
表2には、これらの測定条件で得られた連続体3についての風速分布が示されている。表2における風速分布からは、次式によって平均風速Vを求めることができる。
=(V+V+V+ … +V)/n
,V,V…V:各センサによる測定値
n:センサの数(測定点の数)
上記の式を使用し、表2の風速分布から得られる平均風速Vは、0.49m/secであった。平均風速VAと表2の風速分布とからは、次式によって風速のばらつきを求めることができる。
(Vmax−V)/V×100=プラス側のばらつき(%)
(Vmin−V)/V×100=マイナス側のばらつき(%)
max:風速の最大値
min:風速の最小値
表2において、Vmaxは0.56m/secであって、プラス側のばらつきは13.7%であり、Vminは0.28m/secであってマイナス側のばらつきは43.1%であった。したがって、図示例の連続体3は、風速のばらつきが±50%の範囲内、すなわち労働安全衛生法 有機溶剤中毒予防規則第十六条の二の規定に基づき厚生労働大臣が定める構造及び性能を定める告示で規定されている範囲内にあり、一様空気流を吹き出す装置として使用するのに好適なものである。
Figure 2012154503
この発明に係る連結具2は、図2のIII−III線に沿う切断面においての第2空気吹き出し面21の形状が図3に例示の如く幅方向Xへ平坦に広がるものである他に、前方に向かって凸となるような円弧やU字形、V字形等の形状を画くものであってもよい。
この発明に係る連結具2および連結具2を使用して得られる連続体3は、清浄空気の一様流を吹き出すことのできる空気吹き出し装置として使用するのに好適なものであるが、単なる一様流を吹き出すための空気吹き出し装置として使用したり、単なる空気吹き出し装置としても使用することができる。また、この発明に係る連結具2と連続体3とは、クリーンベンチ用のプッシュ・プル型フードにおけるプッシュ側フードとして使用したりプッシュ・プッシュ型フードにおけるプッシュ側フードとして使用したりすることができる。
1,1,1 単体
2 連結具
3 連続体
13,13,13 第1空気吹き出し面
17 縁部
21 第2空気吹き出し面
22 周壁部
22、22 部分
25 後部開口
31 空気吹き出し孔
L 長さ
W 幅

Claims (8)

  1. 前方と後方とを有し前記後方から前記前方に向かって空気を吹き出すことのできる第1空気吹き出し面が最前部に形成されている空気吹き出し装置単体の複数を、前記第1空気吹き出し面の縁部の一部分が互いに並行して隣接する態様でつなぎ合わせることによって、前記空気吹き出し装置の連続体の形成を可能にする通気性の連結具であって、
    前記連結具には、その前方部分に複数の空気吹き出し孔が分布する第2空気吹き出し面が形成され、その後方部分には前記連続体において隣接する前記縁部それぞれの前方に位置させるとともに前記第1空気吹き出し面それぞれからの空気の一部を流入させる後部開口が前記第2空気吹き出し面から前記後方に向かって延びる非通気性の周壁部によって画成され、前記後部開口の幅が隣接する前記縁部どうしの間をまたいで前記縁部それぞれの内側に位置する前記第1空気吹き出し面それぞれにまで届くように形成されていることを特徴とする前記連結具。
  2. 前記連結具は、隣接する前記縁部それぞれに沿う方向の長さが前記縁部それぞれの長さを越えるように形成されている請求項1記載の連結具。
  3. 前記連結具は、互いに並行して隣接する前記縁部それぞれを3〜25mm越えることができる幅を有している請求項1または2記載の連結具。
  4. 前記周壁部は、前記縁部が互いに並行する方向における前記後部開口の両端部を非通気性の状態で閉じる部分を含んでいる請求項2または3記載の連結具。
  5. 前記空気吹き出し装置単体の複数を、水平方向および前記水平方向に対する垂直方向のうちの少なくとも一方向においてつなぎ合わせることができる請求項1〜4のいずれかに記載の連結具。
  6. 前方と後方とを有し前記後方から前記前方に向かって空気を吹き出すことのできる第1空気吹き出し面が最前部に形成されている空気吹き出し装置単体の複数を互いに隣接する態様でつなぎ合わせることによって得られる前記空気吹き出し装置の連続体であって、
    前記空気吹き出し装置単体の複数が前記第1空気吹き出し面の縁部の一部分を互いに並行させる態様で隣接し、並行させた前記縁部それぞれの前方には隣接する前記空気吹き出し装置単体どうしをつなぐ通気性の連結具が位置し、
    前記連結具は、その前方部分に複数の空気吹き出し孔が分布する第2空気吹き出し面が形成され、その後方部分には前記連続体における前記第1空気吹き出し面それぞれからの空気の一部を流入させる後部開口が前記第2空気吹き出し面から前記後方に向かって延びる非通気性の周壁部によって画成され、前記後部開口は並行させた前記縁部どうしの間をまたいで前記縁部それぞれの内側に位置する前記第1空気吹き出し面のそれぞれにまで届いていて、つなぎ合わせた前記空気吹き出し装置単体それぞれからの前記空気の一部を前記後部開口から前記連結具に流入させた後に前記第2空気吹き出し面から前記連結具の前方へ吹き出すことができることを特徴とする前記連続体。
  7. 並行させた前記縁部の一部分どうしの離間寸法が0〜20mmの範囲にある請求項6記載の連続体。
  8. 前記空気吹き出し装置がプッシュ・プル型換気装置およびプッシュ・プッシュ型換気装置のいずれかにおけるプッシュ側の換気装置として使用されるものである請求項6または7記載の連続体。
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