JP2012154477A - ゲートバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】ステムを回り止めしながら弁体のガタつきを防ぐことにより、弁体と弁座とのシール面が傷付くことを防止して高いシール性を確保でき、しかも、ステムの回り止め部分を外方から容易にメンテナンス可能に設けることで、ステムを常に安定動作させてシール性を維持できるゲートバルブを提供する。
【解決手段】ボデー1内で昇降動するステム2の下端に弁体3を吊下し、この弁体3でボデー1内の弁座4に着座させて開閉するゲートバルブである。このゲートバルブは、ボデー1の上部に取付けた駆動機構5の回転力でステム2を昇降動自在に設け、このステム2を駆動機構5の上方より延出させた延出部17の径方向に回転防止用の回り止めピン22を設けると共に、駆動装置5の上部に長穴33を有する回り止めカバー32を固設し、この長穴33に回り止めピン22を係合可能に案内させてステム2の回転力を防いで弁体3が弁座4に摺動する現象を抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゲートバルブに関し、特に、ガスプラント等の配管に適したゲートバルブに関する。
従来より、この種のゲートバルブは、通常、ステムの下端に弁体が吊下げられ、この弁体により流路の流れを仕切って流体を流したり止めたりする構造になっている。このゲートバルブでは、ボデーに螺合されたステムにハンドルの回転力が伝わりながら上下動し、ボデーにはレール状の溝部が形成され、ステムに吊下げられた弁体がこの溝部に嵌め込まれて上下にスライドする構造になっている。溝部と弁体との間には遊びとなる隙間が設けられ、この隙間により弁体がスムーズにスライドするようになっている。
ステムに接続されたハンドルを回すと、弁体とステムはレールによって回転が阻止されてハンドルの回転の影響を受けずに溝部を上下に直動し、ボデー内に装着された弁座の位置に到達したときにこの弁座に密接して弁閉状態になる。
一方、このようにステムと弁体とが直動して流路を開閉するゲートバルブ以外の構造のバルブとして、例えば、特許文献1の玉形弁が知られている。この玉形弁では、弁棒の逆座面下部に平行ピンが差し込まれ、この平行ピンの両端が弁ケースに固定された回り止め輪のスリットに係合し、係合ピンの係合により弁棒の回転を防ごうとしている。このバルブでは、弁棒の回転を防ぐことで弁棒による摺動抵抗を減少させようとするものである。このようなステムの直進動作時にその回転を防ぐようにしたその他のバルブとして、例えば、同文献2の水用電動弁では、ステムと弁体とが一体に設けられ、ステムにおける弁体と動作用モータとの間に回転規制部材が設けられている。同文献3の電動弁では、弁ステムの軸心と直交する位置に回転規制用の打設ピンが設けられている。同文献4のニードル弁では、回転規制材がニードルに設けられ、この回転規制材によりステッピングモータで回転するロータとの共回りが防止されている。
特許第3400073号公報 実公平8−3774号公報 特開平9−257146号公報 特開2008−82429号公報
しかしながら、前述したゲートバルブは、溝部と弁体との間に設けた遊びである隙間により移動時の弁体が回転してガタつきが生じ、しかも、溝部が通常鋳放しで形成されていることによりガタつきが大きくなる傾向にある。このガタつきにより、弁体のシール面全体と弁座のシール面全体とを一定かつ略平行の間隔を維持しながらバルブ開閉することが難しくなっている。その結果、弁体が閉方向に移動するときには弁座に対して斜めに擦れるように着座し、一方、開方向に移動するときには弁座から引きずられるように弁体が離れることになる。そのため、弁体を繰返し移動することで弁体や弁座のシール面が傷付くことがあり、このシール面の傷付きにより弁閉時のシール性を維持することが難しくなっている。特に、高温時には顕著に傷が付きやすくなり、高温流体を流したときに流体漏れを生じるおそれが高い。
一方、特許文献1〜4におけるバルブはステムの回転を規制するものではあるが、弁体や弁座のシール面が傷付くことを防止したものではない。
更に、同文献1のバルブは、平行ピンが弁棒の逆座面下部に配設されているため、この部分が接液してスムーズに弁体が移動できなくなったり平行ピンによる回転規制時の精度が悪くなる可能性がある。同文献2〜4のバルブについては、ステムの回転規制部分が接液することはないが、これらはゲートバルブを対象としたものではない。また、同文献2、3では回り止め機構が駆動部であるモータとバルブとの間にあるため、回り止め機構に対してグリスアップ等のメンテナンスをおこなうことが難しい。同文献4においても回転規制材が板状であり、回り止め機構が駆動部と一体の状態でケース内に収納されているためメンテナンスが困難になる。
本発明は、上記の課題点を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、ステムを回り止めしながら弁体のガタつきを防ぐことにより、弁体と弁座とのシール面が傷付くことを防止して高いシール性を確保でき、しかも、ステムの回り止め部分を外方から容易にメンテナンス可能に設けることで、ステムを常に安定動作させてシール性を維持できるゲートバルブを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ボデー内で昇降動するステムの下端に弁体を吊下し、この弁体でボデー内の弁座に着座させて開閉するゲートバルブであって、ボデーの上部に取付けた駆動機構の回転力でステムを昇降動自在に設け、このステムを駆動機構の上方より延出させた延出部の径方向に回転防止用の回り止めピンを設けると共に、駆動装置の上部に長穴を有する回り止めカバーを固設し、この長穴に回り止めピンを係合可能に案内させてステムの回転力を防いで弁体が弁座に摺動する現象を抑制するようにしたゲートバルブである。
請求項2に係る発明は、駆動機構は、ギア部材に連動するステムナットにステムを螺合させてステムを昇降動させるようにしたゲートバルブである。
請求項3に係る発明は、延出部は、ステムの上端を延出部とし、又は、ステムの上端に形成した係合面にコネクタの座部に設けた係合穴を嵌着したコネクタを延出部としたゲートバルブである。
請求項4に係る発明は、駆動機構の上部に固設したカバー本体に表示窓を形成し、回り止めピンの先端に設けた指示部材の昇降動を表示窓より視認させて開度インジケータとしたゲートバルブである。
請求項1に係る発明によると、ステムの径方向に設けた回転防止用の回り止めピンを回り止めカバーの長穴に係止してステムを回り止めすることで、弁体のガタつきを防いで弁体と弁座とのシール面が傷付くことを防止し、弁体と弁座との密着性を保持して高いシール性を確保している。しかも、回り止めピンを駆動機構の上方の延出部に設けていることで、このステムの回り止め部分の外方からグリスアップ等のメンテナンスを容易に施すことができる。これにより、回り止めピンの長穴に対する移動を常に正確かつスムーズな状態に確保でき、ステムの昇降動作を常に安定させて弁体のガタ付きを防止して高いシール性を維持できる。
請求項2に係る発明によると、ギア部材とこのギア部材に連動するステムナットを介して減速させながらステムを昇降動させることにより、小さい力で大型のバルブを動作させることが可能になる。このため、大口径や大流量のバルブであっても、弁体や弁座のシール面が傷付きを防ぎつつ小さい力で簡単に操作可能となる。
請求項3に係る発明によると、ステムの上端側に延出部を設けているので、延出部に設けた回り止めピンを駆動機構の上方より容易にメンテナンスできる。また、延出部を確実に駆動機構の上方側より延出させることでこの延出部が接液することを防止して回り止めピンのスムーズな摺動を確保でき、弁体動作時の精度を高めることができる。
請求項4に係る発明によると、駆動機構のカバー本体に表示窓を形成し、回り止めピンの先端に設けた支持部材の昇降動をこの表示窓より視認可能な開度インジケータを設けていることにより、外部から弁体の移動状態を容易に視認できる。そのため、弁体の開度状態を表示窓から確認しつつ駆動機構を駆動でき、弁体を所定の開度に正確に操作することが可能になる。
本発明におけるゲートバルブの第1実施形態を示す縦断面図である。 図1の一部拡大断面図である。 図2のステムが降動作した状態を示す一部拡大断面図である。 延出部付近を示した概略斜視図である。 コネクタとステムの嵌着構造を示す拡大斜視図である。 延出部付近を示した分解斜視図である。 図1におけるG−G線一部省略断面図である。 本発明のゲートバルブの第2実施形態を示す一部拡大正面図である。 図8の縦断面図である。
以下に、本発明におけるゲートバルブの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1においては、本発明におけるゲートバルブの第1実施形態を示し、図2は、図1の一部拡大断面図、図3は、図2のステムが降動作した状態を示している。
図1に示すように、本発明のゲートバルブは、ボデー1内にステム2、弁体3、弁座4を有し、ボデー1の上部には駆動機構5が取付けられている。駆動機構5からの駆動力は、ステム2を介して弁体3に作用する。
このゲートバルブにおいて、ステム2は、雄ねじ部2aを有し、この雄ねじ部2aを介して後述するステムナット6に螺合されている。このため、ステム2は、ステムナット6に対して回動しながらボデー1内を昇降動自在になっている。弁体3は、ステム2の下端に吊下げ状態で取付けられ、ステム2が回転したときにこの回転に対してシール面3aが略一定の方向、すなわちボデー1に形成された流路1aに対向する向きになるように維持されている。ボデー1側の弁体3との移動位置にはレール状の溝部7が設けられ、弁体3は、この溝部7内を摺動可能に装着されている。
図7に示すように、弁体3と溝部7との間には空隙Sが形成され、この空隙Sによりステム2は、弁座3に着座するまでの図示しない移動領域において移動可能になっている。その際、弁体3とボデーのシート面1bとの間には間隙Rが形成されているため、この間隙Rによって弁体3がボデー1内をスムーズに昇降動する。
弁座4は金属材料により環状に形成され、ボデー1内の弁体3の弁閉位置に取付けられている。弁体3は、この弁座4に密接状態で着座するか、或は弁座4から離間することで流路1aを開閉するようになっている。
図2、図3に示すように、駆動機構5は、手動操作により駆動する機構であり、ギア部材8、ステムナット6を有している。ギア部材8は、第1かさ歯車11、第2かさ歯車12、シャフト13を有し、これらは駆動機構5のベース14を介して所定位置に配設される。シャフト13にはハンドル15が取付けられ、このハンドル15により回転操作される。第1かさ歯車11は、シャフト13を介してベース14に軸着されている。この第1かさ歯車11は、第2かさ歯車12に噛合し、第2かさ歯車12は、ステムナット6と相対的に回転可能な状態でこのステムナット6と同軸に取付けられている。ベース14は、ボルトナット25により後述するコネクタ部39に一体に固着されている。
ステムナット6において、その内周には台形ねじからなる雌ねじ部6aが形成され、この雌ねじ部6aは前記のステムの雄ねじ部2aに螺合されている。ステムナット6の外周側には凸部6bが設けられ、この凸部6bは、第2かさ歯車12に設けられた凸部12aに噛合している。ステムナット6は、前後に軸受16、16が装着された状態でベース14内に回転自在に取付けられている。
ハンドル15を回転した際には、その回転力がシャフト13を介して第1かさ歯車11に伝達され、この第1かさ歯車11に噛合している第2かさ歯車12が回転する。第2かさ歯車12の回転は、凸部12aを介して凸部6bによりステムナット6に伝達され、このステムナット6が回転しようとする力に減速される。このとき、ギア部材8に連動しているステムナット6にステム2が螺合していることで、ステムナット6の回転力がステム2の昇降動作に変換されてこのステム2が昇降動自在になっている。
前記したステム2の上端には延出部17が設けられ、この延出部17は、駆動機構5の上方より延出されるように形成されている。延出部17は、ステム2の上端を延出部とし、又は、ステム2の上端に設けたコネクタを延出部とするようになっている。本実施形態においては、コネクタを延出部17とする構造としている。
図5に示すように、ステム2の上端の頂部には平行二面部からなる係合面18が施されており、一方、コネクタ17の座部にはこの係合面18に嵌合可能な平行二面穴からなる係合穴19が形成されている。係合面18に係合穴19を嵌着すると、これらが互いに回転不能の状態となる。更に、ステム2の頂面にめねじ2b、コネクタ17の中央に貫通孔17aが形成されており、ステム2とコネクタ17との嵌着状態で貫通孔17aからキャップスクリュー20をめねじ2bに螺合することでステム2とコネクタ17とが一体化され、これにより、コネクタ17が駆動機構5より延出する延出部となる。
図4、6において、コネクタ17には、ステム頂部の係合面18との方向性を一致させることが可能な横穴21が径方向に設けられ、この横穴21には回転防止用の回り止めピン22が貫通状態でセットされる。コネクタ17の頂面には横穴21に貫通して軸方向に2つのネジ穴23が設けられ、このネジ穴23にセットスクリュー24を螺入することで、このセットスクリュー24により横穴21にセットされた回り止めピン22を固定することが可能になっている。
図2、図3に示すように、駆動機構5の上部側には、回り止めブッシュ30、回り止めリング31を介して回り止めカバー32が固設可能に設けられている。回り止めカバー32は、中空の円筒形状に形成され、軸方向には所定長さの長穴33が設けられている。図示しないが、この長穴33の長さは、弁体3の昇降動ストロークよりも余裕を持った長さに設定されている。長穴33の幅は、回り止めピン22の外径よりもやや大きくなるように設定されており、更に詳述すると、長穴33に回り止めピン22を挿入したときにこのピン22が幅方向にガタつくことがなく、かつ、長さ方向に滑らかに往復できるような幅寸法に設定されている。本実施形態では、長穴の幅=ピンの外径+0.2mmの関係に設けられている。回り止めカバー32の下部側外周にはオネジ部32aが形成されている。
回り止めブッシュ30は、下部側に雄螺子部30aを有し、この雄螺子部30aがベース14の上部側に形成された雌螺子部14aに螺合可能に設けられている。回り止めブッシュ30の上部内周側にはメネジ部30bが形成され、このメネジ部30bには回り止めカバー32のオネジ部32aが螺合可能になっている。回り止めブッシュ30は、適宜のねじ緩み防止剤・嫌気性接着剤を塗布した状態でベース14に螺着され、ボデー1に対して緩みが発生することなく強固に接合される。
回り止めリング31は、オネジ部32aに螺合可能なメネジ部31aが内周に形成され、このメネジ部31aを介して回り止めブッシュ30の上面側において回り止めカバー32の外周側に取付けられる。
本発明に係るゲートバルブでは、ステム回転防止用の回り止め機構を、駆動力が弁体3に作用する経路よりも上方に配置している。従って、回り止めピン22を、この経路内のステム2に挿入する必要がなく、回り止め機構部位を、駆動力の伝達を損なうことなく配置することができる。
また、本実施形態では、ボデー1は、弁体4が装着される弁箱部37と駆動機構5が内蔵される駆動機構収納部38とを有し、これらがコネクタ部39を介してボルトナット25により一体に固着された構造になっている。この場合には、ボルトナット25を取外すことでボデー1を分割でき、組立ても容易になる。更に、コネクタ部39には空隙部位が形成されており、この空隙部位から工具等を差し込んでステム2を手動操作することも可能である。ボデー1は、必ずしもこの構造に限ることはなく、各種の構造に設けることができる。
ベース14から上部側を組立てる場合には、係合面18に係合穴19を嵌着させるようにしてステム2の上端側にコネクタ17を被せ、この状態でキャップスクリュー20をめねじ2bに螺合させてステム2とコネクタ17とを一体化させる。また、これと同時に、ねじ緩み防止剤・嫌気性接着剤を塗布しながら雄螺子部30aを雌螺子部14aに螺合させて回り止めブッシュ30をベース14に固定する。これにより、回り止めブッシュ30がベース14に対して強固に一体化する。
続いて、オネジ部32aをメネジ部30bに螺合させて回り止めカバー32を回り止めブッシュ30に取付け、図4に示すように径方向においてコネクタ17の横穴21に長穴33の位置を合わせた状態にする。この長穴33から横穴21に回り止めピン22を挿入し、前述したようにセットスクリュー24で回り止めピン22を位置決め固定する。
この上から回り止めブッシュ30に回り止めリング31を螺着することで、回り止めブッシュ30と回り止めカバー32とが強固に固着され、回り止め部位が構成される。
この場合、ステム2の雄ねじ部2aが左ねじであることに対して、回り止めリング31は右ねじになっている。
この取付け構造により、ステム2が昇降動するときに長穴33に回り止めピン22を係合可能に案内させて、このピン22が長穴33をスライドすることにより、ステム2が回転しようとする回転力を防いで弁体3が弁座4に対して摺動する現象が抑制される。このとき、回り止めカバー32に螺着した2つの回り止めリング31、31がダブルナットとして機能して回り止めカバー32が回り止めブッシュ30に対して強固に固定される。そのため、ステム2の回転が回り止めピン22を介して回り止めカバー32に伝達する際の回り止めカバー32の回転が防がれてステム2や弁体3の回転が確実に防がれる。
更に、駆動機構5の上部の回り止めブッシュ30の外周側には、ナット部材34によりカバー本体35が固設され、ベース14からの延出部分は、このカバー本体35により被覆される。カバー本体35の上端開口部35aには、被蓋用のキャップ36が螺着等の手段で着脱可能に設けられている。延出部分やバルブ内部は、これらのカバー本体35やキャップ36により保護される。
この回り止め機構部位を組立てた後においては、ナット部材34からカバー本体35を外すか、或は、カバー本体35よりキャップ36を外すことにより延出部分を露出させることができ、外部からのメンテナンスが容易になっている。
また、この実施形態における回り止めカバー32は、オネジ部32aとメネジ部30bとの螺合によるねじ接続で回り止めブッシュ30に固設される構造であるため中空の円筒形状になっているが、この回り止めカバー32は円筒形状に限られることはない。このため、図示しないが、例えば、回り止めカバー32と同様の機能を有していれば、ボルト接続や溶接接合などにより角形状や平行な2枚の平板形状を固設してこの部分を設けるようにしてもよい。また、ステム2と回り止めピン22を保持する機能を有していれば、必ずしもコネクタ17を円柱形状に形成する必要もなく、長穴33を滑らかにスライドできる形状であれば必ずしも回り止めピン22を丸棒形状に形成する必要もない。
このゲートバルブは、駆動機構5に設けたハンドル15により手動操作する構造であるが、ステムナット6にステム2を螺合させてこのステム2を昇降動させる機構であれば、ハンドル15の代わりに電動モータやエアモータを設けたり、或はアクチュエータ等の自動操作部を搭載することも可能である。
次に、本発明のゲートバルブの上記実施形態における動作を説明する。
図1、図2の弁開状態から弁閉方向にハンドル15を介して駆動機構5のシャフト13を回転操作すると、ギア部材8を介して増幅された回転力がステムナット6に出力される。これによりステムナット6が回転し、このステムナット6の回転により雌ねじ部6aと雄ねじ部2aとの螺合を介してステム2が降動作する。
このとき、ステム2を駆動機構5の上方より延出させた延出部17に回り止めピン22を設け、この回り止めピン22を駆動機構5の上部に固設された回り止めカバー32の長穴33に係合可能に案内させ、ステム2の回転力を防いで弁体3が弁座4に摺動する現象を抑制しているので、ステム2が移動するときのガタつきを抑制できる。この場合、例えば、ゲートバルブが地面に対して平行に配管された水平配管で、地面に対して弁体が垂直な状態の垂直姿勢の場合には、ステム2の移動時において溝部7との空隙Sを一定かつ略平行に保ちながら弁体3を移動させてこの弁体3が溝部7に接触することを防ぎ、図1における弁座4のシール面4aと弁体3のシール面3aとの流路方向の間隔を一定に保持しながら、弁座4に対して弁体3を密接或は離間させることが可能になる。
一方、水平配管の状態で、地面に対して弁体が水平な状態の水平姿勢や、ゲートバルブが地面に対して垂直方向に配管された垂直配管の場合には、弁体3が自重により重力方向に寄ることで弁体3と溝部7との間の空隙Sが一定になることが難しいが、ステム2の回転が規制されている構造であることから、空隙Sの感覚を略平行に保持することが可能になりシール面3aの摺動が最小限に抑えられる。
このことから、弁体3が閉方向に移動して図3の弁閉状態になるときには、弁座4に差し掛かったときにこの弁座4に対して斜めになることが防止され、一方、弁体3が弁閉状態から開方向に移動するときには、弁座4に対して引きずられることを防ぐことができる。これにより、弁体3と弁座4との間に生じる応力を緩和してこれらのシール面3a、4aに傷が付くことを防止できる。そのため、弁開、弁閉動作を繰返し実施した場合にも、弁閉時の弁体3のクサビ効果を確保しつつ高シール性を発揮して流体漏れを確実に防ぐことができる。特に、本実施形態のように弁座4を金属材料で設け、この弁座4と弁体3とをメタルタッチでシールしてシール性を向上させる場合にも、弁体3が弁座4とのシール位置まで接触を回避できる構造であることから、傷付き易いシール面4aの傷の発生を防いで流体漏れを防止する機能を維持できる。
しかも、回り止めピン22や長穴33を弁体3よりも上方側の駆動機構5の上部に配設しているため、これらが流体に接液することを防いで消耗を抑えることができる。このため、回り止めピン22と長穴33による回転規制機能を長期に渡って効果的に発揮できる。
図8、図9においては、本発明のゲートバルブの第2実施形態を示している。なお、この実施形態において、上記実施形態と同一部分は同一符号によって表し、その説明を省略する。
この実施形態においては、図に示すようにカバー本体40の回り止めピン22が昇降動する位置に表示窓41が形成され、カバー本体40の外方より内部を視認可能になっている。このとき、回り止めピン22の先端側には適宜の指示部材42が設けられており、この指示部材42の昇降動の状態を表示窓41より視認可能な開度インジケータ43が設けられている。
このように開度インジケータ43を設けることで外部から弁体3の状態を視認でき、開度インジケータ43を確認しながら容易に所定の弁開度に調節できる。
しかも、本実施形態では径方向におけるハンドル15の延長線上に開度インジケータ43を配置しているので、開度インジケータ43で弁体3の開度状態を視認しながらハンドル15を回転操作することが可能になる。このため、バルブの開閉操作や流量調節を容易にかつ正確に実施できる。
本発明に係るゲートバルブによれば、ガスプラント等のガス供給ライン以外のあらゆる分野における様々な種類の流体が流れる流路にも適用可能であり、特に、大流量の流体が流れる流路や高温流体が流れる流路などで使用する際に、弁体と弁座のシール面の精度を確保して流体漏れを防ぎつつ正確な操作を実施できる。
また、ステムと弁体との昇降動により開閉する構造のバルブであればゲートバルブ以外の構造のバルブにも適用でき、例えば、グローブバルブに利用した場合にもゲートバルブと同様の効果を発揮できる。その際、弁体と弁座のシール面の傷付きを阻止することで、弁閉時のシール性を長期に渡って確保することができる。
1 ボデー
2 ステム
3 弁体
4 弁座
5 駆動機構
6 ステムナット
8 ギア部材
17 コネクタ(延出部)
18 係合面
19 係合穴
22 回り止めピン
32 回り止めカバー
33 長穴
35、40 カバー本体
41 表示窓
42 指示部材
43 開度インジケータ

Claims (4)

  1. ボデー内で昇降動するステムの下端に弁体を吊下し、この弁体でボデー内の弁座に着座させて開閉するゲートバルブであって、前記ボデーの上部に取付けた駆動機構の回転力で前記ステムを昇降動自在に設け、このステムを前記駆動機構の上方より延出させた延出部の径方向に回転防止用の回り止めピンを設けると共に、前記駆動装置の上部に長穴を有する回り止めカバーを固設し、この長穴に前記回り止めピンを係合可能に案内させて前記ステムの回転力を防いで前記弁体が前記弁座に摺動する現象を抑制するようにしたことを特徴とするゲートバルブ。
  2. 前記駆動機構は、ギア部材に連動するステムナットに前記ステムを螺合させてステムを昇降動させるようにした請求項1に記載のゲートバルブ。
  3. 前記延出部は、前記ステムの上端を延出部とし、又は、前記ステムの上端に形成した係合面にコネクタの座部に設けた係合穴を嵌着したコネクタを延出部とした請求項1又は2に記載のゲートバルブ。
  4. 前記駆動機構の上部に固設したカバー本体に表示窓を形成し、前記回り止めピンの先端に設けた指示部材の昇降動を前記表示窓より視認させて開度インジケータとした請求項1乃至3の何れか1項に記載のゲートバルブ。
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