JP2012154204A - 遠心圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よく部分負荷運転できる遠心圧縮機を提供することを課題とする。
【解決手段】羽根車8と、羽根車8の外周に形成されるディフューザ9と、ディフューザ9に接続されるリターン流路12と、を有してなる段を少なくとも1つ備え、羽根車8の回転で流体を圧縮する遠心圧縮機1とする。そして、互いに対向するシュラウド側壁面10aとハブ側壁面11aの間の空間としてディフューザ9が形成され、ディフューザ9の流路面積が、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで略一定になるように、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bに向かって、シュラウド側壁面10aとハブ側壁面11aの間隔が狭まっていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、ターボ冷凍機用の遠心圧縮機に係り、特にディフューザを備えた遠心圧縮機に関する。
空調用機器等に用いられるターボ冷凍機は、冷媒の圧縮及び膨張を利用した冷凍サイクルを原理とする冷凍装置であり、遠心圧縮機(ターボ冷凍機用遠心圧縮機)で動力を消費して冷媒を圧縮し、蒸発器で被冷却物の熱を吸収して凝縮器で吸収した熱を排熱することで、低温から高温へ熱輸送している。
このような遠心圧縮機の運転状態は、定格運転(100%出力)と、それ以外の部分負荷運転(低出力)と、に大別され、一般的に定格運転のときに効率及び出力が最大になるように設計される。
しかしながら、例えば空調用機器の使用環境の変化などによって運転条件が逐次変化し、遠心圧縮機が部分負荷運転される状況もあるため、部分負荷運転であっても、安定し、かつ、効率よく動作する遠心圧縮機が求められている。
例えば特許文献1には、羽根車の下流に備わる羽根無しディフューザと、厚翼を用いた羽根車を組み合わせて旋回失速の発生を防止するとともに高効率を達成する遠心圧縮機が開示されている。
また、例えば特許文献2には、ディフューザ部の軸方向に沿う幅寸法を、羽根車から送り出される冷媒の入口に対して外周側の出口を大きくして効率を向上させる遠心圧縮機(ターボ形圧縮機)が開示されている。
また、例えば特許文献3には、流体の出口部にテーパ状に通路部を狭めた出口側絞り部を設け、圧力損失を小さくして流れの剥離を抑えて効率を向上させる遠心圧縮機(ターボ圧縮機)のディフューザが開示されている。
特開2010−1851号公報 特開2002−5089号公報 特開平3−15700号公報
しかしながら、特許文献1〜3に開示される遠心圧縮機(ターボ型圧縮機、ターボ圧縮機)は、定格運転されるときに最も効率よく最高出力が得られるように構成され、部分負荷運転されるときの効率については考慮されていない。
したがって、従来開示されている遠心圧縮機は、部分負荷運転されるときに効率が低下する場合がある。
そこで、本発明は、効率よく部分負荷運転できる遠心圧縮機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、羽根車と、前記羽根車の外周に形成されるディフューザと、前記ディフューザを流れた流体を次段の前記羽根車に導くリターン流路と、を有してなる段を少なくとも1つ備え、前記羽根車の回転で前記流体を圧縮する遠心圧縮機であって、前記ディフューザの流路面積が、当該ディフューザの入口部から当該ディフューザの出口部まで略一定に形成されていることを特徴とする。
本発明によると、効率よく部分負荷運転できる遠心圧縮機を提供できる。
本実施形態に係る遠心圧縮機を備える冷凍装置の構成図である。 冷凍装置を流れる冷媒の状態線図である。 遠心圧縮機の子午面における断面図である。 ディフューザ及びリターン流路の断面図である。 ディフューザ入口部からディフューザ出口部までの流路面積の変化を示すグラフである。 ディフューザにおける冷媒流速のハブ側壁面の側からシュラウド側壁面の側までの分布を示すグラフである。 ディフューザにおける流れ角のハブ側壁面の側からシュラウド側壁面の側までの分布を示すグラフである。 ディフューザ及びリターン流路における流量損失を示すグラフである。 ディフューザにおけるシュラウド側壁面の形状を示す断面図である。 リターン流路に備わる上流ガイドベーン及び下流ガイドベーンを示す図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る遠心圧縮機1は、例えば、図1に示すように構成される冷凍装置100に備わっている。
冷凍装置100は、被冷却物(例えば水)の熱を冷媒となる流体(例えば蒸気)で吸収して被冷却物を冷却する装置であり、モータ6によって駆動される遠心圧縮機1で圧縮された気体状の冷媒が凝縮器2で冷却されて凝縮し、過冷却液の状態になる。そして、蒸発器5で蒸発(気化)するときに被冷却物から気化熱を吸収して被冷却物を冷却する。
冷凍装置100において遠心圧縮機1に導入される直前の冷媒は、図1、図2に示すように、状態ST1(圧力:P、エンタルピ:H)の気体であり、遠心圧縮機1で断熱圧縮されて状態ST2、ST3を経由して状態ST4(圧力:P、エンタルピ:H)になる。冷媒は遠心圧縮機1によって断熱圧縮されるため、状態ST4の冷媒は、圧力、エンタルピともに状態ST2より高くなる。すなわち、「P>P」、「H>H」である。
なお、本実施形態における遠心圧縮機1は2段式とし、状態ST2は1段目から吐出された冷媒の状態(圧力:Peco、エンタルピ:H’)とする。また、状態ST3は2段目に導入される冷媒の状態(圧力:Peco、エンタルピ:H’’)であり、エンタルピが微小に低下(H’→H’’)している。これは、後記するようにエンタルピの低いフラッシュ蒸気がエコノマイザ4から導入されるためである。
また、状態ST2、ST3の圧力(Peco)は、エコノマイザ4で発生するフラッシュ蒸気の圧力となる。
遠心圧縮機1で圧縮されて状態ST4となった冷媒は凝縮器2に導入され、圧力(P)を維持したままエンタルピがHまで低下して過冷却液に凝縮されて状態ST5(圧力:P、エンタルピ:H(H<H))になる。
そして、凝縮器2で凝縮された冷媒は、状態ST5のまま受液器3を通過し、エコノマイザ4に導入される。状態ST5の冷媒はエコノマイザ4でエンタルピが一定(H)のままPecoまで減圧され(状態ST6)、フラッシュ蒸気と高圧液に分離される。
高圧液は、エンタルピがHまで低下した状態ST8(圧力:Peco、エンタルピ:H)となり、さらに絞り膨張されて、エンタルピが一定のまま圧力Pまで減圧し、状態ST9(圧力:P、エンタルピ:H)になる。
そしてエコノマイザ4から吐出された冷媒は蒸発器5に導入され、被冷却物の熱を気化熱として吸収して蒸発(気化)する。このときに、エンタルピがHまで上昇して状態ST1(圧力:P、エンタルピ:H)になって遠心圧縮機1に導入される。
なお、エコノマイザ4で発生したフラッシュ蒸気は、圧力がPecoのままエンタルピが上昇して状態ST7の状態になり、遠心圧縮機1の1段目と2段目の間に戻される。
本実施形態に係る冷媒は、図2に示すように状態遷移しながら、図1に示す冷凍装置100を循環し、遠心圧縮機1で圧縮されて蒸発器5で気化して被冷却物を冷却する。
そして、本実施形態に係る冷凍装置100に備わって冷媒を断熱圧縮する遠心圧縮機1は、例えば図3に示すように、2段式のターボ型遠心圧縮機であり、1段目の羽根車8の吸込口8aの上流にはインレットガイドベーン15が備わっている。
インレットガイドベーン15は、遠心圧縮機1に冷媒を導入する導管に備わる可動弁であり、導管の開度を調節して冷凍装置100を流通する冷媒の流量を設定する機能を有する。そのため図示しない制御装置によって制御される。
遠心圧縮機1の1段は、モータ6(図1参照)の回転駆動力で回転する回転軸7にほぼ等間隔で取り付けられる羽根車8の1つと、羽根車8の流出口8bに連通するように羽根車8の外周に形成されるディフューザ9と、ディフューザ9と次段の羽根車8の吸込口8aを連結し、ディフューザ9を流れた冷媒を次段の羽根車8の吸込口8aに導くリターン流路12と、を含んで構成される。また、リターン流路12には、冷媒の流れを整流する固定ガイドベーン13が設置されている。さらに、最終段(本実施形態では2段目)の羽根車8の流出口8bには、冷媒の動圧を静圧に変換しながら冷媒を遠心圧縮機1の外部に排出するスクロール14が接続されている。
固定ガイドベーン13は、遠心圧縮機1が定格運転されるときに、リターン流路12を流れる冷媒の流れ角を羽根車8の吸込口8aにおける入口角と一致させる機能を有する。
以下、ディフューザ9の羽根車8側の端部(開口部)をディフューザ入口部9a、ディフューザ9のリターン流路12側の端部(開口部)をディフューザ出口部9bと称する。また、ディフューザ9は、ディフューザ入口部9aの側を上流、ディフューザ出口部9bの側を下流とする。さらに、リターン流路12はディフューザ9の側を上流、次段の羽根車8の側を下流とする。
ディフューザ9及びリターン流路12は、回転軸7の回転中心CLを中心として回転軸7の径方向に広がる空間であり、遠心圧縮機1の筐体の外側を構成するシュラウド10と、回転軸7を固定するハブ11と、の間の空間として、ともに回転軸7の径方向に広がる壁状に形成されて互いに対向するシュラウド側壁面10a(第1壁面)とハブ側壁面11a(第2壁面)とに挟まれて形成される。
そして、本実施形態においては、ハブ側壁面11aは回転軸7の軸方向と直交する平面(垂直面)として形成される。以下、ディフューザ9におけるシュラウド側壁面10aとハブ側壁面11aの間隔をディフューザ幅と称する。
また、図4に示すように、ディフューザ入口部9aにおけるシュラウド側壁面10aとハブ側壁面11aの間隔をディフューザ入口幅とし、ディフューザ出口部9bにおけるシュラウド側壁面10aとハブ側壁面11aの間隔をディフューザ出口幅とする。本実施形態においては、ディフューザ入口幅が「WIN」、ディフューザ出口幅が「WOUT」のディフューザ9とする。
ディフューザ入口部9aは、ディフューザ9の羽根車8側の開口部であって、回転軸7の回転中心CLを中心とする所定の半径で、羽根車8の外周に沿って1周に亘って開口している。そして、回転軸7の回転中心CLを中心とするディフューザ入口部9aの半径をディフューザ入口外径と称し、その値を「RIN」とする。なお、ディフューザ入口外径は、羽根車8の外径と略等しくなる。
また、ディフューザ出口部9bは、ディフューザ9のリターン流路12側の開口部であって、回転軸7の回転中心CLを中心とする所定の半径でディフューザ入口部9aと同心円状に1周に亘って開口している。そして、回転軸7の回転中心CLを中心とするディフューザ出口部9bの半径をディフューザ出口外径と称し、その値を「ROUT」とする。
ディフューザ出口部9bは、ディフューザ入口部9aのさらに外周、つまり、ディフューザ入口部9aより回転軸7の回転中心CLから離れた位置に形成され、ディフューザ出口外径はディフューザ入口外径より大きくなる。すなわち、「ROUT>RIN」となる。
このように、ディフューザ入口部9aは、回転軸7の回転中心CLを中心として、ディフューザ入口外径が「RIN」で羽根車8の外周に沿って1周に亘って開口する開口部であり、羽根車8の外周に沿ったディフューザ入口部9aの長さ(以下、入口周長と称する)は、「2×RIN×π」で示される。πは円周率である。
また、ディフューザ入口幅が、ディフューザ入口部9aの全周に亘って一定(WIN)の場合、入口周長にディフューザ入口幅を積算すると、ディフューザ入口部9aの開口面積とすることができる。
このように算出されるディフューザ9の開口面積は、ディフューザ9における冷媒の流路を形成する開口面積であって、本実施形態において冷媒の流路(ディフューザ9)の流路面積と称する。そして、ディフューザ入口部9aにおける流路面積を入口部流路面積と称し、その値を「SdIN」とすると、入口部流路面積「SdIN」は次式(1)で示される。
SdIN=2×RIN×π×WIN ・・・(1)
同様に、ディフューザ出口部9bにおける開口面積(流路面積)を出口部流路面積と称し、その値を「SdOUT」とすると、出口部流路面積「SdOUT」は次式(2)で示される。
SdOUT=2×ROUT×π×WOUT ・・・(2)
また、図4に示すように、ディフューザ9において、回転軸7の回転中心CLを中心とする半径(以下、ディフューザ半径と称する)が「R」(但し、ROUT>R>RIN)となる任意の位置(中間部A)における、回転軸7の周方向に沿った長さ(周長)は、「2×R×π」であり、中間部Aにおけるディフューザ幅を「W」とすると、任意の中間部Aにおける流路面積(値を「Sd」とする)は、次式(3)で示される。
Sd=2×R×π×W ・・・(3)
ちなみに、入口部流路面積は、式(3)におけるディフューザ半径「R」をディフューザ入口外径「RIN」、ディフューザ幅「W」をディフューザ入口幅「WIN」に置き換えた値である。同様に、出口部流路面積は、式(3)におけるディフューザ半径「R」をディフューザ出口外径「ROUT」、ディフューザ幅「W」をディフューザ出口幅「WOUT」に置き換えた値である。
従来、ディフューザ9(図3参照)においては、シュラウド側壁面10a(図3参照)もハブ側壁面11a(図3参照)と同様に回転軸7(図3参照)の軸方向と直交する平面(垂直面)で形成され、シュラウド側壁面10aとハブ側壁面11aが略平行になるため、ディフューザ入口部9a(図3参照)からディフューザ出口部9b(図3参照)まで、ディフューザ幅(式(3)における「W」)が一定になる。したがって、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで、ディフューザ半径(式(3)における「R」)が長くなるのにしたがって、式(3)で示される流路面積が増大する。例えば、図5に破線(従来例)で示されるように、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで流路面積が増大する。
また、遠心圧縮機1(図3参照)が部分負荷運転される場合、羽根車8(図3参照)の回転によって加速、昇圧された冷媒がディフューザ9(図3参照)を流れるとき、図6に破線(従来例)で示すように、ディフューザ入口部9aにおいて、シュラウド側壁面10a(図3参照)の側とハブ側壁面11a(図3参照)の側で冷媒の流速(以下、冷媒流速と称する)に差が生じ、ハブ側壁面11aの側における冷媒流速が、シュラウド側壁面10aの側における冷媒流速より遅くなるような流速分布となる。このように、ハブ側壁面11aの側の冷媒流速がシュラウド側壁面10aの側の冷媒流速より遅くなる冷媒の流れを偏流と称する。
遠心圧縮機1(図3参照)は、定格運転されるときに偏流が小さくなるように設計され、定格運転されるときは偏流が小さくなるが、遠心圧縮機1が部分負荷運転されるときは偏流が大きくなる。そして、偏流によってハブ側壁面11a(図3参照)の側で冷媒流速が低下すると、ハブ側壁面11aの側に壁面境界層が発達して減速損失が発生する。
さらに、ディフューザ9(図3参照)を流れる間に冷媒流速は低下するが、特に遠心圧縮機1(図3参照)が部分負荷運転される場合、シュラウド側壁面10a(図3参照)の側に比べて冷媒流速の遅いハブ側壁面11a(図3参照)の側では、シュラウド側壁面10aの側より大きく冷媒流速が低下する。そして、シュラウド側壁面10a側とハブ側壁面11a側の冷媒流速の差がディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bに向かって大きくなる。つまり、ディフューザ9の任意の中間部Aで、ディフューザ入口部9aより偏流が大きくなる。
そして、遠心圧縮機1の部分負荷運転によって冷媒流速が大きく低下するハブ側壁面11aの側には、壁面境界層の発達による損失(減速損失)が発生する。したがって、ディフューザ9における偏流を小さく抑える構成が好ましい。
また、ディフューザ9(図3参照)における偏流が大きくなると、シュラウド側壁面10a(図3参照)の側からハブ側壁面11a(図3参照)の側に向かって、図7に破線(従来例)で示すように流れ角が減少し、この流れ角の減少にともなって、シュラウド側壁面10aの側とハブ側壁面11aの側の間に冷媒の主流の方向と異なった方向の流れ(2次流れ)が発生する。
このような2次流れは、主流と混合するときに損失(混合損失)を発生するため、2次流れの発生を抑制する構成が好ましい。
そこで、本実施形態は、ディフューザ入口部9a(図3参照)からディフューザ出口部9b(図3参照)まで、流路面積が略一定となるディフューザ9(図3参照)を備える遠心圧縮機1(図3参照)とする。
前記したように、従来のディフューザ9の流路面積は、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bに向かって、ディフューザ半径の増加にともなって増大する。したがって、本実施形態に係る遠心圧縮機1は、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bに向かってディフューザ幅が狭くなる構成とし、ディフューザ半径の増加に伴う流路面積の増大をディフューザ幅の減少で吸収して流路面積が略一定になるように構成する。
ディフューザ9(図3参照)における流路面積がディフューザ入口部9a(図3参照)からディフューザ出口部9b(図3参照)まで略一定の場合、ハブ側壁面11a(図3参照)の側に比べて速い冷媒流速でシュラウド側壁面10a(図3参照)の側を流れる冷媒がハブ側壁面11aの側に拡散する流量が、ディフューザ出口部9bに向かって流路面積が広がる場合に比べて多くなる。つまり、流路面積がディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで一定の場合、シュラウド側壁面10aの側を流れる高速の冷媒がハブ側壁面11aの側に向かって多く拡散され、その結果としてハブ側壁面11aの側を流れる冷媒の冷媒流速が高くなり、ディフューザ9における偏流が小さくなる。
前記したように本実施形態では、ディフューザ入口部9a(図3参照)からディフューザ出口部9b(図3参照)に向かってディフューザ幅が狭くなる構成とする。
例えば、ディフューザ入口部9aにおける入口部流路面積「SdIN」は、「2×RIN×π×WIN」であり、ディフューザ出口部9bにおける出口部流路面積「SdOUT」は、「2×ROUT×π×WOUT」である。
したがって、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまでの流路面積の増加率「SdOUT/SdIN」は、「(2×ROUT×π×WOUT)/(2×RIN×π×WIN)」である。
ディフューザ入口部9a(図3参照)からディフューザ出口部9b(図3参照)まで流路面積が一定の場合、流路面積の増加率は「1」であり、「(2×ROUT×π×WOUT)/(2×RIN×π×WIN)=1」となる。
したがって、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで流路面積を一定にするためには、ディフューザ出口部9bにおけるディフューザ出口幅「WOUT」が、ディフューザ入口幅「WIN」の「RIN/ROUT」倍に縮小されていればよい。
また、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで流路面積が一定の場合、図4に示す任意の中間部A(ディフューザ半径:R)におけるディフューザ幅「W」は、次式(4)で示される。
=(RIN/R)×WIN ・・・(4)
つまり、中間部Aは、ディフューザ半径(R)がディフューザ入口外径(RIN)の「R/RIN」倍の点であり、ディフューザ入口幅「WIN」を「RIN/R」倍に縮小して、中間部Aにおける流路面積を入口部流路面積「SdIN」と等しくする。
ちなみに、ディフューザ入口幅「WIN」は、式(4)におけるディフューザ半径「R」をディフューザ入口外径「RIN」に置き換えた値であり、ディフューザ出口幅「WOUT」は、式(4)におけるディフューザ半径「R」をディフューザ出口外径「ROUT」に置き換えた値である。
そして、中間部Aがディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで移動する間の各位置、つまり、ディフューザ半径「R」がディフューザ入口外径「RIN」からディフューザ出口外径「ROUT」まで変化するときの各位置において、式(4)で算出されるディフューザ幅となるディフューザ9とする。
つまり、本実施形態に係る遠心圧縮機1のディフューザ9は、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bに向かって、ディフューザ幅が「RIN/ROUT」の割合で減少するように構成される。
この構成によって、図5に実線(本実施例)で示すように、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで流路面積が一定になる。
そして、図6に実線(本実施例)で示すように、シュラウド側壁面10aの側とハブ側壁面11aの側の冷媒流速の差が、ディフューザ入口部9aと、ディフューザ9(図3参照)の任意の位置(例えば、中間部A)と、でほぼ一定になるという効果、つまり、遠心圧縮機1(図3参照)が部分負荷運転される場合であっても偏流が小さくなるという効果を奏する。
このことによって、ディフューザ9におけるハブ側壁面11aの側の冷媒流速の低下が抑制されて壁面境界層の発達が抑制され、遠心圧縮機1が部分負荷運転される場合の減速損失が軽減される。
また、図7に実線(本実施例)で示すようにシュラウド側壁面10aの側からハブ側壁面11aの側に向かう流れ角の減少が小さくなる。このことは2次流れが小さくなることを示し、2次流れによる混合損失が軽減される。
このように、ディフューザ入口部9a(図3参照)からディフューザ出口部9b(図3参照)まで流路面積が一定のディフューザ9(図3参照)では、減速損失及び混合損失がともに軽減されることによって、特に、遠心圧縮機1(図3参照)が部分負荷運転される場合の流量損失が改善される。具体的に、図8に示すように、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまでディフューザ幅が一定に構成されるディフューザ9の流量損失(破線:従来例)に比べ、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bに向かって流路面積が一定の、本実施形態に係るディフューザ9では、流量損失を小さくできる(実線:本実施例)。
さらに、ディフューザ9における偏流が小さくなることによって、リターン流路12に設置される固定ガイドベーン13(図3参照)への流入条件が改善され、リターン流路12における流量損失が改善される。
つまり、ディフューザ9からリターン流路12に流入するときの冷媒の偏流が小さくなる。そして、図8に示すように、リターン流路12における流量損失を、従来の形状のディフューザ9を備える場合(破線:従来例)に比べ、実線(本実施例)で示すように小さくできる。
また、ディフューザ入口部9a(図3参照)からディフューザ出口部9b(図3参照)まで一定の流路面積となるディフューザ9(図3参照)を有する、本実施形態に係る遠心圧縮機1(図3参照)では、図8に示すようにディフューザ9及びリターン流路12における流量損失が、定格運転時(図8に「R」で示す流量のとき)を含む全域で改善される。
つまり、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで一定の流路面積となるディフューザ9を有する遠心圧縮機1は、定格運転される場合であっても、ディフューザ9におけるハブ側壁面11a(図3参照)の側での冷媒流速の低下、及び、シュラウド側壁面10a(図3参照)からハブ側壁面11aに向かう流れ角の変化をともに抑制でき、遠心圧縮機1が定格運転される場合のディフューザ9における減速損失、及び、混合損失を軽減できる。
このように、本実施形態に係る遠心圧縮機1(図3参照)は、ディフューザ入口部9a(図3参照)からディフューザ出口部9b(図3参照)に向かって、流路面積が一定になるようにディフューザ幅が減少するディフューザ9(図3参照)を備える。
この構成によって、ディフューザ9及びリターン流路12(図3参照)の流量損失を軽減することができ、例えば部分負荷運転される遠心圧縮機1の効率を向上できる。
なお、ディフューザ9の任意の中間部Aにおけるディフューザ幅は前記した式(4)で示され、式(4)におけるディフューザ半径「R」がディフューザ入口外径「RIN」からディフューザ出口外径「ROUT」まで変化するようにディフューザ幅「W」を設定すると、ディフューザ幅「W」は、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで、図9に実線で示すように曲線状に変化する。
つまり、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまでシュラウド側壁面10aはディフューザ9側が凸になるように湾曲した曲面になり、シュラウド10の製造時にシュラウド側壁面10aを曲面に加工する必要がある。
換言すると、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまでディフューザ9の流路面積が精度よく一定になるためには、シュラウド側壁面10aがディフューザ9側が凸になる曲面で形成されることが必要になる。しかしながら、このことによって、シュラウド10の製造コストが高くなる。
そこで、例えば、ディフューザ入口幅が「WIN」の場合、ディフューザ出口幅を「WOUT=WIN×(RIN/ROUT)」とし、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bに向かって、ディフューザ幅が「WIN」から「WIN×(RIN/ROUT)」まで、図9に破線で示すように直線的に減少する構成としてもよい。
この構成によると、例えば、平面で形成されるシュラウド側壁面10aを、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bに向かってディフューザ幅が減少するように、回転軸7(図4参照)の軸方向と直交する平面に対して傾斜する傾斜面とすることで、ディフューザ9の流路面積をディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで略一定にすることができる。
この場合、シュラウド側壁面10aを曲面に加工する必要がなくなり、シュラウド10の製造コストを低く抑えることができる。
つまり、シュラウド側壁面10aが曲面で形成されて、ディフューザ9の流路面積がディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで一定である構成に加え、シュラウド側壁面10aが平面で形成されて回転軸7の軸方向と直交する平面に対して傾斜し、ディフューザ9の流路面積がディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで略一定である構成としてもよい。
例えば、シュラウド側壁面10aが平面で形成されて回転軸7(図4参照)の軸方向と直交する平面に対して傾斜する構成の場合、図9に破線で示すようにディフューザ幅はディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bに向かって直線的に減少することから、任意の中間部Aにおいて、ディフューザ幅「WAF」とディフューザ半径「R」の関係は、次式(5)で示される。
=αWAF+β ・・・(5)
なお、α及びβは所定の係数である。
ディフューザ入口部9aではディフューザ入口幅が「WIN」、ディフューザ入口外径が「RIN」であり、ディフューザ出口部9bではディフューザ出口幅が「WOUT」、ディフューザ出口外径が「ROUT」であることから、所定の係数α及びβは、それぞれ次式(6A)、(6B)のように求められる。
α=(RIN−ROUT)/(WIN−WOUT) ・・・(6A)
β=RIN−((RIN−ROUT)/(WIN−WOUT))×WIN・・・(6B)
式(5)より、中間部Aにおけるディフューザ幅は、「(R−β)/α」で算出され、式6A、6Bで示されるα、βを代入すると、シュラウド側壁面10aが平面の場合の任意の中間部Aにおけるディフューザ幅「WAF」は、次式(7)で示される。なお、ディフューザ出口幅は、「(RIN/ROUT)×WIN」とした。
AF=WIN×(RIN+ROUT−R)/ROUT ・・・(7)
一方、例えばシュラウド側壁面10aが曲面で形成されてディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで流路面積が一定の場合、任意の中間部Aのディフューザ幅「W」は前記した式(4)で示される。
中間部Aにおける流路面積Sdは、式(3)で示されることから、シュラウド側壁面10aが平面の傾斜面で形成される場合、式(7)で示されるディフューザ幅「WAF」を式(4)で示されるディフューザ幅「W」で除した割合だけ、ディフューザ9の流路面積が一定の場合に比べて変化することになる。ディフューザ9の流路面積の変化量を「ΔS」とすると、ディフューザ9の流路面積の変化量「ΔS」は、次式(8)で示される。
ΔS=WAF/W
=((RIN+ROUT−R)/ROUT)/(RIN/R))
=R×(RIN+ROUT−R)/(RIN×ROUT) ・・・(8)
式(8)は中間部Aのディフューザ半径「R」の二次式であり、ディフューザ半径「R」が「(RIN+ROUT)/2」のとき、つまり、ディフューザ入口部9aとディフューザ出口部9bの中央において、流路面積の変化量「ΔS」が最大になることがわかる。換言すると、シュラウド側壁面10aが平面の傾斜面で形成される場合は、ディフューザ入口部9aとディフューザ出口部9bの中央において流路面積が最大になる。
そして、流路面積の変化量「ΔS」の最大値「ΔSMAX」は、次式(9)で示される。
ΔSMAX=(RIN+ROUT/(4×RIN×ROUT) ・・・(9)
ディフューザ出口外径がディフューザ入口外径の「K倍」、つまり、「ROUT=K・RIN」とすると、式(9)は次式(10)のように示される。
ΔSMAX=(K+1)/4K ・・・(10)
例えば、ディフューザ出口外径がディフューザ入口外径の1.5倍の場合、「K=1.5」となり、流路面積の変化量の最大値は「1.042」となる。このことは、ディフューザ9の長さ(ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまでの距離)がディフューザ入口外径「RIN」の0.5倍に相当する長さの場合、シュラウド側壁面10aが平面の傾斜面で形成されると、シュラウド側壁面10aが曲面で形成されてディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで流路面積が一定になる場合に比べて、流路面積が最大で「4.2%」変化することを示す。
このように、シュラウド側壁面10aが平面の傾斜面で形成される場合、ディフューザ9の長さに応じて流路面積が変化することがわかる。
そして、本実施形態においては、式(10)で示される流路面積の変化量の最大値「ΔSMAX」が所定値以内(例えば、10%以内)であれば、前記したように、ディフューザ9における壁面境界層の発達の抑制による減速損失の軽減効果、及び2次流れの抑制による混合損失の軽減効果が得られることが実験等によって明らかになった。
つまり、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで、流路面積の変化が所定値以内(例えば、10%以内)で変化するとき、ディフューザ9の流路面積がディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで略一定とすることができる。
以上のように、本実施形態に係る遠心圧縮機1(図3参照)は、部分負荷運転される場合であっても、ディフューザ9(図3参照)に発生する壁面境界層の発達を抑制することができ、減速損失を軽減できる。また、ディフューザ9における2次流れの発生を抑制することができ、混合損失を軽減できる。したがって、遠心圧縮機1は、部分負荷運転される場合であってもディフューザ9における流量損失を軽減することができ、効率よく部分負荷運転できる。
さらに、遠心圧縮機1が定格運転される場合の流量損失も軽減できる。
なお、本発明は発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、図10に示すように、リターン流路12に、1つの固定ガイドベーン13(図3参照)の代わりに2つのガイドベーン(上流ガイドベーン19、下流ガイドベーン20)が配設される構成であってもよい。上流ガイドベーン19は、リターン流路12において下流ガイドベーン20の上流、すなわち、ディフューザ9側に設置される。
そして、上流ガイドベーン19は、固定される固定ガイドベーン(固定翼)であり、下流ガイドベーン20は、次段の羽根車8へ流入する冷媒の流れ角を調節可能に駆動装置21で駆動される可動ガイドベーン(可動翼)である構成が好ましい。
この構成によると、羽根車8の吸込口8aにおける入口角と冷媒の流れ角とを好適に一致させることができ、冷媒が羽根車8に流入するときの流量損失を軽減できる。
図3に示すようにリターン流路12に備わる固定ガイドベーン13は、遠心圧縮機1が定格運転される場合に、リターン流路12を流れる冷媒の流れ角と、羽根車8の吸込口8aにおける入口角を好適に一致させることができる。
しかしながら遠心圧縮機1が部分負荷運転される場合、リターン流路12を流れる冷媒の流量が減少してリターン流路12を流れる冷媒の流れ角と羽根車8の吸込口8aにおける入口角が一致せず、冷媒が羽根車8に流入するときに流量損失が発生することがある。
したがって、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで流路面積が一定(略一定)のディフューザ9で流量損失が軽減されてもリターン流路12で流量損失が発生し、ディフューザ9で流量損失が軽減する効果が薄れてしまう場合がある。
そこで、リターン流路12における冷媒の流れ角を変更可能な下流ガイドベーン20を備え、リターン流路12を流れる冷媒の流れ角と、羽根車8の吸込口8aにおける入口角を、リターン流路12を流れる冷媒の流量によらず常に略一致させる構成とする。
下流ガイドベーン20は、例えば、リターン流路12におけるシュラウド側壁面10aに垂直な回転軸21aを回転中心として回転駆動(動作)し、リターン流路12を流れる冷媒の流れ角を変更可能に構成される。
そして回転軸21aは、駆動装置21によって回転駆動される。
例えば、駆動装置21は、図示しない流量計が検出するリターン流路12における冷媒の流量に基づいて、予め設定されているマップデータ等を参照し、流量計が検出する流量に対応する羽根車8の吸込口8aにおける入口角を決定する。さらに、リターン流路12における冷媒の流れ角が、決定した入口角と略一致するように下流ガイドベーン20を動作させる構成とすればよい。
この構成によって、羽根車8の吸込口8aにおける入口角と、リターン流路12を流れる冷媒の流れ角と、を常に略一致させることができる。したがって、遠心圧縮機1が部分負荷運転される場合にリターン流路12を流れる冷媒の流量に対応して、リターン流路12における冷媒の流れ角を、羽根車8の吸込口8aにおける入口角と略一致させることができ、冷媒が羽根車8に流入するときの流量損失を軽減できる。
さらに、流路面積が一定(略一定)のディフューザ9を備えることによって、遠心圧縮機1が部分負荷運転している場合であってもディフューザ9からリターン流路12に流入するときの冷媒の偏流が小さくなり、遠心圧縮機1が定格運転しているときと近い状態にすることができる。したがって、遠心圧縮機1が部分負荷運転している場合であっても、下流ガイドベーン20の動作によって、遠心圧縮機1が定格運転しているときと同程度の精度で、羽根車8の吸込口8aにおける入口角とリターン流路12における冷媒の流れ角を一致させることができ、遠心圧縮機1が部分負荷運転しているときに冷媒が羽根車8に流入するときの流量損失を効果的に軽減できる。
したがって、効率よく部分負荷運転できる遠心圧縮機1とすることができる。
また、本実施形態においては、図3に示すように、ディフューザ9においてハブ側壁面11aが回転軸7の軸方向と直交する平面(垂直面)として形成され、シュラウド側壁面10aがハブ側壁面11aに対して傾斜して(又は曲面で形成され)、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまでディフューザ9の流路面積を略一定にする構成としたが、この構成に限定されるものではない。
例えば、シュラウド側壁面10aが回転軸7の軸方向と直交する平面(垂直面)として形成され、ハブ側壁面11aがシュラウド側壁面10aに対して傾斜して(又は曲面で形成され)、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまでディフューザ9の流路面積を略一定(一定)にする構成であってもよい。又は、回転軸7の軸方向と直交する平面に対してシュラウド側壁面10aとハブ側壁面11aがともに傾斜してディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまでディフューザ9の流路面積を略一定にする構成であってもよいし、シュラウド側壁面10aとハブ側壁面11aがともに曲面で形成されてディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまでディフューザ9の流路面積を一定(略一定)にする構成であってもよい。
また、本実施形態においては、図3に示すように2段式の遠心圧縮機1としたが、羽根車8と、ディフューザ9と、リターン流路12と、を有してなる段が3つ以上備わる3段以上の遠心圧縮機(図示せず)にも本発明を適用できる。
この場合、全てのディフューザ9において、ディフューザ入口部9aからディフューザ出口部9bまで、流路面積が一定(略一定)となる構成とすればよい。
1 遠心圧縮機
7 回転軸
8 羽根車
9 ディフューザ
9a ディフューザ入口部(ディフューザの入口部)
9b ディフューザ出口部(ディフューザの出口部)
10 シュラウド
10a シュラウド側壁面(第1壁面)
11 ハブ
11a ハブ側壁面(第2壁面)
12 リターン流路
19 上流ガイドベーン(固定ガイドベーン)
20 下流ガイドベーン(可動ガイドベーン)

Claims (4)

  1. 羽根車と、
    前記羽根車の外周に形成されるディフューザと、
    前記ディフューザを流れた流体を次段の前記羽根車に導くリターン流路と、を有してなる段を少なくとも1つ備え、前記羽根車の回転で前記流体を圧縮する遠心圧縮機であって、
    前記ディフューザの流路面積が、当該ディフューザの入口部から当該ディフューザの出口部まで略一定に形成されていることを特徴とする遠心圧縮機。
  2. 外装を形成するシュラウドに形成される第1壁面と、前記羽根車が取り付けられる回転軸を支持するハブに形成される第2壁面と、が互いに対向した間の空間として前記ディフューザが形成され、
    前記流路面積が略一定になるように、前記入口部から前記出口部に向かって、前記第1壁面と前記第2壁面の間隔が狭まっていることを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機。
  3. 平面で形成される前記第1壁面と、平面で形成される前記第2壁面と、の少なくとも一方が、前記入口部から前記出口部に向かって、前記回転軸の軸方向と直交する平面に対して傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の遠心圧縮機。
  4. 前記リターン流路に、
    上流側に配置された固定翼からなる固定ガイドベーンと、
    下流側に配置され、前記次段の羽根車に流れ込む前記流体の流れ角を変更可能な可動翼からなる可動ガイドベーンと、を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の遠心圧縮機。
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