JP2012153684A - 顔料内包マイクロカプセル及びこれを配合した化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】顔料濃度が50%以上、または平均粒径が500ミクロン以上の大きなマイクロカプセルでも、肌上で容易に崩壊し、塗布色を速やかに変化させることができる顔料内包二重層マイクロカプセルとそのマイクロカプセルを含有した化粧料。
【解決手段】
(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)コーンスターチ(d)セルロースまたはセルロース誘導体(e)セラックという硬さや水への溶解性が異なる物質3種類以上を組み合わせることにより、肌上に塗布した際、速やかに崩壊する顔料内包二重層カプセルを得ることができる。また、下記一般式
(式中、nとkは1以上の整数、mは1〜3の整数であり、xとyはそれぞれ1〜3の整数であり、x+y=4である。また、R1、R2は水素、または炭素数が1〜10の炭化水素基である。)にて示されるアルコキシシラン化合物を表面処理した水分散性顔料を内包させることで、肌上に塗布した際、顔料の分散性が向上して、塗布色を速やかに変化させることができる。
【選択図】なし
【解決手段】
(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)コーンスターチ(d)セルロースまたはセルロース誘導体(e)セラックという硬さや水への溶解性が異なる物質3種類以上を組み合わせることにより、肌上に塗布した際、速やかに崩壊する顔料内包二重層カプセルを得ることができる。また、下記一般式
(式中、nとkは1以上の整数、mは1〜3の整数であり、xとyはそれぞれ1〜3の整数であり、x+y=4である。また、R1、R2は水素、または炭素数が1〜10の炭化水素基である。)にて示されるアルコキシシラン化合物を表面処理した水分散性顔料を内包させることで、肌上に塗布した際、顔料の分散性が向上して、塗布色を速やかに変化させることができる。
【選択図】なし
Description
本発明は、(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)コーンスターチ(d)セルロースまたはセルロース誘導体(e)セラックから選ばれる3種類以上からなる顔料内包二重層マイクロカプセルとそれを配合した化粧料に関するものである。
従来から、顔料を内包させた二重層マイクロカプセルを調整することは、特開2003−514008公報等にて広く知られている。また、これらのマクロカプセルを配合した化粧料は、皮膚に塗布した際、このマクロカプセルが壊れて、内包されている着色顔料が放出され、元の外観色から塗布色が変化する化粧料に使用されている。
しかしながら、従来のマイクロカプセルを配合した化粧料では、塗布した際、顔料内包カプセルが崩壊しにくかったり、内包した顔料の分散性が悪いために、崩壊した後に、塗布色への変化が遅い、発色が悪いなどの問題点があった。特に、内包する顔料濃度が50%以上であったり、平均粒径が500ミクロン以上の大きなマイクロカプセルにおいて、特に、このような問題が顕著であった。
そこで、本発明人は鋭意検討した結果、(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)コーンスターチ(d)セルロースまたはセルロース誘導体(e)セラックという硬さや水への溶解性が異なる物質3種類以上を組み合わせることにより、肌上に塗布した際、速やかに崩壊する顔料内包二重層カプセルを得ることができることを見出した。また、下記一般式
(式中、nとkは1以上の整数、mは1〜3の整数であり、xとyはそれぞれ1〜3の整数であり、x+y=4である。また、R1、R2は水素、または炭素数が1〜10の炭化水素基である。)にて示されるアルコキシシラン化合物を表面処理した水分散性顔料を内包させることで、肌上に塗布した際、顔料の分散性が向上して、塗布色を速やかに変化させることができることを見出した。また、顔料濃度が50%以上であったり、平均粒径が500ミクロン以上の大きなマイクロカプセルでも、容易に崩壊し、塗布色を速やかに変化させることができた。
すなわち、本発明は、(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)コーンスターチ(d)セルロースまたはセルロース誘導体(e)セラックから選ばれる3種類以上からなる顔料内包二重層マイクロカプセルであり、その内包されている顔料濃度が、20〜70%であり、下記一般式
(式中、nとkは1以上の整数、mは1〜3の整数であり、xとyはそれぞれ1〜3の整数であり、x+y=4である。また、R1、R2は水素、または炭素数が1〜10の炭化水素基である。)にて示されるアルコキシシラン化合物を表面処理した水分散性顔料を内包させた、平均粒径が100〜3,000ミクロンの顔料内包二重層マイクロカプセルと、それを配合した化粧料に関するものである。
以上説明するように、(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)コーンスターチ(d)セルロースまたはセルロース誘導体(e)セラックという、硬さや水への溶解性の異なる物質を組み合わせることにより、内包されている顔料濃度が、50%以上という高濃度であっても、顔料内包二重層マイクロカプセルを肌に塗布した際の崩壊の速度を調整することができ、肌上に塗布した際、速やかに崩壊する顔料内包二重層カプセルを得ることができることは明らかである。また、下記一般式
(式中、nとkは1以上の整数、mは1〜3の整数であり、xとyはそれぞれ1〜3の整数であり、x+y=4である。また、R1、R2は水素、または炭素数が1〜10の炭化水素基である。)にて示されるアルコキシシラン化合物を表面処理した水分散性顔料を内包させることで、肌上に塗布した際、顔料の分散性が向上して、塗布色を速やかに変化させることができ、また、平均粒径が500ミクロン以上の大きなマイクロカプセルでも、容易に崩壊し、塗布色を速やかに変化させることも可能である。また、特に(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)コーンスターチ(d)セルロースまたはセルロース誘導体(e)セラックから選ばれる3種類以上を選択することにより、天然由来の顔料内包二重層マイクロカプセルを調整することも可能である。
以下、上記本発明を詳細に説明する。
本発明において、顔料内包二重層マイクロカプセルの調整方法としては、(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)コーンスターチ(d)セルロースまたはセルロース誘導体(e)セラックから選ばれる3種類以上の成分と顔料を水中に分散したスラリーを、スプレードライヤーを用いて造粒しながら調整する方法が望ましい。
本発明において、顔料内包二重層マイクロカプセルの調整方法としては、(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)コーンスターチ(d)セルロースまたはセルロース誘導体(e)セラックから選ばれる3種類以上の成分と顔料を水中に分散したスラリーを、スプレードライヤーを用いて造粒しながら調整する方法が望ましい。
また、内包されている顔料濃度は20〜70%で望ましく、特に50%以上という高濃度でも、肌上で容易に崩壊し、塗布色を速やかに変化させることができ、また処方中において少量の配合量でも、充分な発色を実現させることができる。
顔料内包二重層マイクロカプセルの平均粒径としては、100〜3,000μmのものが調整でき、500ミクロン以上の大きいマイクロカプセルでも、肌上で容易に崩壊し、塗布色を速やかに変化させることができる。
顔料内包二重層マイクロカプセルに含有される顔料としては、従来公知の顔料が使用でき、その形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができ、例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料等が挙げられる。また、内層に着色顔料、外層に白色顔料、または内層に白色顔料、外装に着色顔料やパール顔料など、組み合わせとしてはいずれのものもしようすることができる。
具体的には、無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ等;有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、シリコーンレジンパウダー、シリコーンエラストマー粉体、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルスタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、アクリルパウダー、アクリルエラストマー、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末、ラウロイルリジン等;界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等;有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、微粒子酸化チタン、微粒子酸化セリウム、微粒子酸化亜鉛等の微粒子粉体、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等;パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等から選ばれる粉体が挙げられる。また、タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる顔料が挙げられる。
これらの粉体は従来公知の表面処理がされていてもいなくても構わないが、水分散性表面処理がより好ましく、下記一般式
(式中、nとkは1以上の整数、mは1〜3の整数であり、xとyはそれぞれ1〜3の整数であり、x+y=4である。また、R1、R2は水素、または炭素数が1〜10の炭化水素基である。)にて示されるアルコキシシラン化合物表面処理が特に好ましい。その他の例として、寒天処理、デオキシリボ核酸処理、レシチン処理、ポリアクリル酸処理、シリカ処理、アルミナ処理又はジルコニア処理、セルロース処理が挙げられ、これらの1種以上を組み合わせて使用することが可能である。
本発明の化粧料では、上記の処理顔料以外に、化粧料で使用される各種の素材、例えば顔料、紫外線吸収剤、油剤、界面活性剤、フッ素化合物、樹脂、粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、生理活性成分等の成分を使用することができる。
本発明の化粧料としては、メイクアップ化粧料、基礎化粧料、頭髪化粧料、香料、ボディ化粧料など各種の化粧料が該当するが、特にファンデーション、頬紅、白粉、フェースパウダー、口紅、アイシャドウ、アイブロー、マスカラ、ネイルカラー、ボディパウダー、サンスクリーン、デオドラント料に好適である。
本発明の化粧料の形態としては、パウダー状、乳液状、クリーム状、スティック状、固型状、スプレー、多層分離型などいずれの剤型を用いても構わないが、水が配合されている処方が、顔料内包二重層マイクロカプセルの崩壊性の点で、望ましい。
以下に実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(製造実施例1:酸化鉄内包二重層マイクロカプセル製造実施例)
まず内層部として、酸化鉄混合物49.7質量部とマンニトール21.0質量部、水添レシチン0.5質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化チタン25.0質量部、水添レシチン0.5質量部、コーンスターチ3.3質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの平均粒径は、約100〜150ミクロンであった。電顕写真を図1に示す。
まず内層部として、酸化鉄混合物49.7質量部とマンニトール21.0質量部、水添レシチン0.5質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化チタン25.0質量部、水添レシチン0.5質量部、コーンスターチ3.3質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの平均粒径は、約100〜150ミクロンであった。電顕写真を図1に示す。
(製造実施例2:水分散性アルコキシシラン被覆赤色226号内包二重層マイクロカプセル製造実施例)
まず内層部として、水分散性アルコキシシラン被覆赤色226号30.0質量部とマンニトール25.5質量部、水添レシチン3.75質量部、結晶セルロース3.5質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化チタン30.0質量部、水添レシチン3.75質量部、結晶セルロース3.5質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの平均粒径は、約100〜150ミクロンであった。電顕写真を図2に示す。
まず内層部として、水分散性アルコキシシラン被覆赤色226号30.0質量部とマンニトール25.5質量部、水添レシチン3.75質量部、結晶セルロース3.5質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化チタン30.0質量部、水添レシチン3.75質量部、結晶セルロース3.5質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの平均粒径は、約100〜150ミクロンであった。電顕写真を図2に示す。
(製造実施例3:酸化クロム内包二重層マイクロカプセル製造実施例)
まず内層部として、酸化クロム50.0質量部とマンニトール15.0質量部、水添レシチン0.5質量部を精製水100.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化チタン25.0質量部、水添レシチン0.5質量部、コーンスターチ9.0質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの平均粒径は、約100〜150ミクロンであった。電顕写真を図3に示す。
まず内層部として、酸化クロム50.0質量部とマンニトール15.0質量部、水添レシチン0.5質量部を精製水100.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化チタン25.0質量部、水添レシチン0.5質量部、コーンスターチ9.0質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの平均粒径は、約100〜150ミクロンであった。電顕写真を図3に示す。
(製造実施例4:酸化鉄内包二重層マイクロカプセル製造実施例)
まず内層部として、酸化鉄混合物50.0質量部とマンニトール15.0質量部、水添レシチン0.5質量、結晶セルロース5.0質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化チタンと赤酸化鉄混合物10.0質量部、水添レシチン0.5質量部、コーンスターチ14.0質量部、結晶セルロース5.0質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの平均粒径は、約1,000ミクロンであった。電顕写真を図4に示す。
まず内層部として、酸化鉄混合物50.0質量部とマンニトール15.0質量部、水添レシチン0.5質量、結晶セルロース5.0質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化チタンと赤酸化鉄混合物10.0質量部、水添レシチン0.5質量部、コーンスターチ14.0質量部、結晶セルロース5.0質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの平均粒径は、約1,000ミクロンであった。電顕写真を図4に示す。
(製造実施例5:酸化チタン内包二重層マイクロカプセル製造実施例)
まず内層部として、酸化チタン30.0質量部とマンニトール25.5質量部、水添レシチン3.75質量部、セルロース3.5質量部を精製水100.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化クロム、酸化チタン混合物30.0質量部、水添レシチン3.75質量部、セルロース3.5質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの平均粒径は、約1,000ミクロンであった。電顕写真を図5に示す。
まず内層部として、酸化チタン30.0質量部とマンニトール25.5質量部、水添レシチン3.75質量部、セルロース3.5質量部を精製水100.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化クロム、酸化チタン混合物30.0質量部、水添レシチン3.75質量部、セルロース3.5質量部を精製水200.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの平均粒径は、約1,000ミクロンであった。電顕写真を図5に示す。
(製造実施例6:酸化チタン内包二重層マイクロカプセル製造実施例)
まず内層部として、酸化チタン60.0質量部とマンニトール12.5質量部、水添レシチン3.75質量部、セラック2.5質量部を精製水100.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、ベンガラ被覆雲母チタン15.0質量部、水添レシチン3.75質量部、セラック2.5質量部を精製水300.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの平均粒径は、約100〜150ミクロンであった。電顕写真を図6に示す。
まず内層部として、酸化チタン60.0質量部とマンニトール12.5質量部、水添レシチン3.75質量部、セラック2.5質量部を精製水100.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、ベンガラ被覆雲母チタン15.0質量部、水添レシチン3.75質量部、セラック2.5質量部を精製水300.0質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの平均粒径は、約100〜150ミクロンであった。電顕写真を図6に示す。
(製造比較例1)
製造実施例1の水添レシチン内層部0.5質量部、外層部0.5質量部をそれぞれポリメタクリル酸メチルに変えた以外は、同じ工程で、顔料内包二重層マイクロカプセルを得た。
製造実施例1の水添レシチン内層部0.5質量部、外層部0.5質量部をそれぞれポリメタクリル酸メチルに変えた以外は、同じ工程で、顔料内包二重層マイクロカプセルを得た。
(製造比較例2)
製造実施例2の水分散性アルコキシシラン被覆赤色226号を未処理の赤色226号に変えた以外は、同じ配合、同じ工程で、顔料内包二重層マイクロカプセルを得た。
製造実施例2の水分散性アルコキシシラン被覆赤色226号を未処理の赤色226号に変えた以外は、同じ配合、同じ工程で、顔料内包二重層マイクロカプセルを得た。
〔実施例1〜2、比較例1〜2〕
化粧下地の製造
表1の処方と製造方法に従い化粧下時を得た。尚、配合量の単位は質量%である。
化粧下地の製造
表1の処方と製造方法に従い化粧下時を得た。尚、配合量の単位は質量%である。
製造方法
成分Bを成分Aに分散し、よく攪拌する。成分Cを添加し、攪拌し、得られた化粧下地を容器に充填し、製品を得た。
成分Bを成分Aに分散し、よく攪拌する。成分Cを添加し、攪拌し、得られた化粧下地を容器に充填し、製品を得た。
表1の結果より、本発明の実施例1、2に配合された顔料内包二重層マイクロカプセルは、肌上に塗布した際、速やかに崩壊し発色するのに対し、比較例1では、マイクロカプセルが固く、崩壊が遅く、そのため色の変化にも時間がかかってしまった。また、比較例2では、未処理赤色226号を使用しているため、製造中の顔料の水への分散性が困難であり、顔料内包二重層マイクロカプセルそのものの調整が難しく、また、崩壊した後の色の変化、発色が悪い結果となった。
表2の処方と製造方法に従い水性アイシャドーを得た。尚、配合量の単位は質量%である。
製造方法
成分Aのゲルを調整する。成分Bを成分Aに分散し、よく攪拌する。成分C、次いでDを添加し、攪拌し、得られた水性アイシャドーを容器に充填し、製品を得た。
成分Aのゲルを調整する。成分Bを成分Aに分散し、よく攪拌する。成分C、次いでDを添加し、攪拌し、得られた水性アイシャドーを容器に充填し、製品を得た。
得られた水性アイシャドーは、肌上に塗布した際、速やかに崩壊し発色した。また、製造実施例3の酸化クロム内包二重層マイクロカプセルは、50%という高濃度のため、少ない配合量でも充分な発色を示した。
表3の処方と製造方法に従いジェルファンデーションを製造した。尚、配合量の単位は質量%である。
成分Aのゲルを調整する。成分Bを成分Aに分散し、よく攪拌する。得られたジェルファンデーションを容器に充填し、製品を得た。
得られたジェルファンデーションは、肌上に塗布した際、速やかに崩壊し発色した。また、ポンプタイプの容器に充填することで、ポンプ容器の押し出しにより、マイクロカプセルを容易に崩壊させることができた。また、製造実施例4の酸化鉄内包二重層マイクロカプセルは、50%という高濃度のため、少ない配合量でも充分な発色を示した。
表4の処方と製造方法に従って化粧下地ジェルを試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
成分Aのゲルを調整する。成分Bを成分Aに分散し、よく攪拌する。得られたジェルファンデーションを容器に充填し、製品を得た。
得られたジェル化粧下地は、肌上に塗布した際、速やかに崩壊し発色した。また、ポンプタイプの容器に充填することで、ポンプ容器の押し出しにより、マイクロカプセルを容易に崩壊させることができた。また、製造実施例5の酸化チタン内包二重層マイクロカプセルは、30%という高濃度のため、少ない配合量でも充分な発色を示した。
表5の処方と製造方法に従って美白美容液を試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
成分Aを調整する。成分Bを成分Aに分散し、よく攪拌する。得られた美白美容液を容器に充填し、製品を得た。
得られた美白美容液は、肌上に塗布した際、速やかに崩壊し発色した。また、ポンプタイプの容器に充填することで、ポンプ容器の押し出しにより、マイクロカプセルを容易に崩壊させることができた。また、製造実施例6の酸化チタン内包二重層マイクロカプセルは、30%という高濃度のため、少ない配合量でも充分な発色を示した。内包された酸化チタンの効果により、肌をより明るくすることができた。
Claims (5)
- 次から選ばれる3種類以上からなる顔料内包二重層マイクロカプセル。
(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)コーンスターチ(d)セルロースまたはセルロース誘導体(e)セラック。 - 内包されている顔料濃度が、20〜70%である請求項1記載の顔料内包二重層マイクロカプセル。
- 平均粒子径が、100〜3,000ミクロンである、請求項1〜2記載の顔料内包二重層マイクロカプセル。
- 下記一般式
- 請求項1〜4記載の顔料内包二重層マイクロカプセルを含有していることを特徴とする化粧料。
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JP2011025423A JP2012153684A (ja) | 2011-01-21 | 2011-01-21 | 顔料内包マイクロカプセル及びこれを配合した化粧料 |
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WO2019069362A1 (ja) * | 2017-10-03 | 2019-04-11 | 株式会社日本色材工業研究所 | 油性化粧料 |
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