JP2012153413A - 梱包箱および薄型テレビの梱包方法 - Google Patents

梱包箱および薄型テレビの梱包方法 Download PDF

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政廣 川越
Yoshio Kobayashi
嘉雄 小林
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Abstract

【課題】板状体を簡単に梱包するとともに、輸送に際して縦置き状態に起こした場合においても大きな強度と安定性を確保する。
【解決手段】方形状の底壁の各端縁に前壁12、後壁13および左右の側壁14,15がそれぞれ折り目を介して連設された第1部材10と、方形状の頂壁21の各端縁に前壁22、後壁23および左右の側壁24,25がそれぞれ折り目を介して連設された第2部材20とから構成される。そして、第1部材の底壁に対して前壁、後壁および左右の側壁が折り目に沿って折り曲げられて上方を開口した箱状体に組み立てられる。また、第2部材の頂壁に対して前壁、後壁および左右の側壁が折り目に沿って折り曲げられて第1部材による箱状体に被せられ、第1部材の左右の側壁の各外面に第2部材の左右の側壁が重ねられる一方、第1部材の前壁および後壁の各上端縁に第2部材の前壁および後壁の各下端縁が突き合わされる。
【選択図】図9

Description

この発明は、薄型テレビなどの板状体を梱包する梱包箱および梱包箱を利用して薄型テレビを梱包する梱包方法に関するものである。
従来より、液晶テレビやプラズマテレビなどの薄型テレビを梱包するには、梱包箱を周壁の一面を開口した状態に組み立てた後、製造されたテレビを開口された周壁の一面を通して梱包箱に収納し、開口された一面を閉鎖するようにしている。
例えば、特許文献1には、左右の側面板および後面板によって角筒状の箱本体を組み立てた後、開口した前面を通して薄型テレビを箱本体内に収納し、開口された前面を閉鎖するように前面板を差し込んで重合部をジョイント部材によって連結することにより、密閉した梱包箱を形成する発明が記載されている。そして、梱包箱がユーザーに輸送されると、ジョイント部材を取り外し、箱本体に対する前面板の連結を解除して前面板を取り外し、開口された前面から収納された薄型テレビを取り出すものである。
また、特許文献2には、梱包箱を二つの半箱部材から形成し、一方の半箱部材にその開口部を通して薄型テレビを収納した後、他方の半箱部材を一方の半箱部材に組み合わせ、重合部を前述した公知のジョイント部材によって連結することにより、梱包箱を形成する発明が記載されている。そして、梱包箱がユーザーに輸送されると、ジョイント部材を取り外し、一方の半箱部材に対する他方の半箱部材の連結を解除して他方の半箱部材を抜き出し、一方の半箱部材の開口部を通して薄型テレビを取り出すものである。
なお、以下の説明において、縦置き状態とは、テレビを視聴する状態、すなわち、画面が垂直な状態を指し、また、横置き状態とは、寝かせた状態、すなわち、画面が水平な状態を指すものとする。
特開2007−22605号公報 特開2007−326620号公報
しかしながら、前述した梱包箱は、テレビスタンドを取り付けた縦置き状態で薄型テレビを組み立てる製造ラインに対応して設計されており、テレビスタンドがユーザー取り付けになったことに対応して薄型テレビを寝かせた横置き状態で組み立てる製造ラインに対応することはできないものである。例えば、横置き状態で製造された薄型テレビを梱包箱に梱包するに際して、前者の梱包箱を構成する角筒状の箱本体を横に寝かせて梱包することを想定すると、横置き状態の薄型テレビを把持して上方から落とし込むとともに、水平方向に移動させるという複雑な作業が必要となり、梱包に要する作業時間が増加する。また、輸送に際しては、薄型テレビ保護の点から梱包時の横置き状態から縦置き状態に起こして輸送することが望まれる。このような縦置き状態の輸送、さらには縦置き状態で段積みして輸送することを考慮すると、周壁は1枚のダンボールによって形成されているため、強度が低い。特に、大画面の薄型テレビにあっては、重量も大きいため、段積み時に周壁が座屈するおそれがある。
また、後者の梱包箱を構成する半箱部材を横に寝かせて梱包することを想定すると、横置き状態の薄型テレビを把持して上方から落とし込む際、半箱部材の一側面が開口されているため、四隅を特定できない。したがって、横置き状態の薄型テレビを半箱部材に収納する際の位置決めが安定せず、場合によっては、収納した薄型テレビの位置を修正する作業も必要となり、梱包に要する作業時間を増大させるおそれが高い。また、梱包時の横置き状態から縦置き状態に起こして輸送する場合、梱包箱を段積みすることを考慮すると、周壁は1枚のダンボールによって形成されているため、強度が高くない。特に、大画面の薄型テレビにあっては、重量も大きいため、段積み時に周壁が座屈するおそれがある。さらに、二つの半箱部材を連結して梱包箱を形成するに際して、多数のジョイント部材が必要となり、コストの上昇を避けることができない。
なお、横置き状態の薄型テレビを一旦縦置きに起こして梱包箱に収納することも考えられるが、薄型テレビを横置き状態から縦置き状態に姿勢を変える一工程が必要となるため、1個当たりの製造時間が増大し、コストが上昇するものとなる
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、横置き状態の薄型テレビなどの板状体を簡単に梱包することができるとともに、輸送に際して縦置き状態に起こした場合においても大きな強度と安定性を確保することのできる梱包箱を提供するとともに、この梱包箱を用いて、寝かせた横置き状態で製造される薄型テレビの製造ラインに対応して薄型テレビを横置き状態のままコストを上昇させることなく簡単に梱包することのできる薄型テレビの梱包方法を提供するものである。
本発明の梱包箱は、方形状の底壁の各端縁に前壁、後壁および左右の側壁がそれぞれ折り目を介して連設された第1部材と、方形状の頂壁の各端縁に前壁、後壁および左右の側壁がそれぞれ折り目を介して連設された第2部材とから構成され、第1部材の底壁に対して前壁、後壁および左右の側壁がそれぞれ折り目に沿って折り曲げられて上方を開口した箱状体に組み立てられる一方、第2部材の頂壁に対して前壁、後壁および左右の側壁がそれぞれ折り目に沿って折り曲げられて第1部材によって組み立てられた箱状体に被せられ、第1部材の左右の側壁の各外面に第2部材の左右の側壁がそれぞれ重ねられる一方、第1部材の前壁および後壁の各上端縁に第2部材の前壁および後壁の各下端縁がそれぞれ突き合わされることを特徴とするものである。
本発明によれば、第1部材の底壁に対して前壁、後壁および左右の側壁をそれぞれ折り目に沿って順に折り曲げて上方を開口した箱状体に組み立てるとともに、第2部材の頂壁に対して前壁、後壁および左右の側壁をそれぞれ折り目に沿って順に折り曲げ、第1部材によって組み立てられた箱状体に被せる。そして、第1部材の左右の側壁の各外面に第2部材の左右の側壁をそれぞれ重ねるとともに、第1部材による箱状体の前壁および後壁の各上端縁に第2部材の前壁および後壁の各下端縁をそれぞれ突き合わせる。
この結果、第1部材の前壁および後壁の各上端縁に第2部材の前壁および後壁の各下端縁がそれぞれ突き合わされることにより、梱包終了後の横置き状態において、梱包箱の強度を確保することができる。また、輸送に際して、梱包箱の前壁および後壁の一方が底壁に位置するように梱包箱を縦置き状態に起こした場合、底壁に位置する前壁および後壁の一方は、第1部材の前壁および後壁の各上端縁と第2部材の前壁および後壁の各下端縁とが突き合わされて形成されることから、厚みによる段差が発生せず、ぐらつくことなく良好な安定性を確保することができるとともに、型取りを最小限に抑えることができる。しかも、梱包箱の左右の側壁がそれぞれ二重壁に形成されてそれらの各下端縁が接地することから、梱包箱の強度が大幅に向上し、梱包箱の座屈を確実に防止することができる。
なお、第1部材の左右各側壁に第2部材の左右各側壁をそれぞれ重ねて二重壁を形成する際、公知のジョイント部材を利用して両者を一体に連結することができる。
また、第1部材による箱状体の前壁および後壁の各上端縁と第2部材の前壁および後壁の各下端縁との突き合わせ部は、粘着テープを用いて封緘することができる。
本発明において、前記第1部材における左側壁の上下各端縁および右側壁の上下各端縁にそれぞれフラップが折り目を介して連設される一方、第1部材における前壁の左右各端縁および後壁の左右各端縁にそれぞれ係止片が折り目を介して連設され、また、前記各フラップに左側壁との折り目および右側壁との折り目に沿って係止片に対応して差込孔が形成されることが好ましい。これにより、横置き状態の薄型テレビを収納する上方を開口した箱状体を別途他の固定具などを必要とせずに第1部材のみで形成できる。
なお、係止片はフラップの一部を利用して区画される。
本発明において、前記各差込孔の左右一方端縁部または左右各端縁部に連続して左右方向に延びる設定長さの切れ目が形成される一方、前記各係止片の上下一端部または上下各端部に前壁との折り目および後壁との折り目に沿って係止溝が形成されることが好ましい。これにより、フラップを立ち上げ、係止片によって切れ目を強制的に押し開きながら係止片を差込孔に差し込むことにより、フラップにおける差込孔の少なくとも内面側上下一方の端縁部に係止片の係止溝が係止し、係止片の抜け出しを阻止することができる。したがって、底壁に対して前壁、後壁および左右の側壁が係止片およびフラップを介して互いに立設した状態、すなわち、第1部材を上方を開口した箱状体に確実に維持することができる。
本発明において、前記第1部材の底壁と第2部材の頂壁が同一幅に形成され、第1部材における底壁と前壁との折り目および底壁と後壁との折り目が設定間隔をおいて間欠的に形成されるとともに、前壁および後壁に間欠的な折り目における対向する端縁を結んで亀甲括弧状の切れ目がそれぞれ形成され、また、前記第2部材における頂壁と前壁との折り目および頂壁と後壁との折り目が設定間隔をおいて間欠的に形成されるとともに、前壁および後壁に間欠的な折り目における対向する端縁を結んで亀甲括弧状の切れ目がそれぞれ形成されることが好ましい。これにより、第1部材の前壁および後壁、第2部材の前壁および後壁を亀甲括弧状の切れ目に沿って容易に折り曲げることができる。これは梱包箱の奥行きが小さい場合、それぞれ前壁および後壁の幅が小さくなるので特に有効である。また、第1部材の底壁に対して前壁および後壁をそれぞれ折り込むことにより、底壁の前後各端縁に亀甲括弧状の切れ目による複数個の脚部が突出形成される。同様に、第2部材の頂壁に対して前壁および後壁をそれぞれ折り込むことにより、頂壁の前後各端縁に亀甲括弧状の切れ目による複数個の脚部が突出形成される。この場合、底壁の前後各端縁に突出形成される各脚部と、頂壁の前後各端縁に突出形成される各脚部とは同一の大きさである。したがって、梱包箱の前壁および後壁の一方が底壁に位置するように梱包箱を縦置き状態に起こした場合、前壁および後壁にそれぞれ位置する底壁および頂壁の各下端縁から突出する亀甲括弧状の切れ目による複数個の脚部が同一平面上に接地することから、さらに優れた安定性を確保することができる。
本発明において、前記第1部材によって組み立てられた箱状体の前壁および後壁の各上端縁が上方に凸状または下方に凹状の段差を有するとともに、第2部材の前壁および後壁の各下端縁が前記第1部材の前壁および後壁の各上端縁にそれぞれ互いに係合可能な上方に凹状または下方に凸状の段差を有することが好ましい。これにより、第1部材によって組み立てられた箱状体の前壁および後壁の各上端縁に第2部材の前壁および後壁の各下端縁をそれぞれ突き合わせた際、凹状の段差と凸状の段差とが互いに係合して第1部材の前壁および後壁と第2部材の前壁および後壁との左右方向の相対的な移動が阻止される。このため、第1部材によって組み立てられた箱状体の前壁および後壁の各上端縁と第2部材の前壁および後壁の各下端縁との突き合わせ部を粘着テープによって封緘する際、容易に作業することができ、封緘作業の自動化を図ることが可能となる。
本発明において、前記第1部材によって組み立てられた箱状体の前壁および後壁の各上端縁が下方に凹状の段差を有するとともに、第2部材の前壁および後壁の各下端縁が前記第1部材の前壁および後壁の各上端縁にそれぞれ互いに係合可能な下方に凸状の段差を有し、前記係止片は第1部材における前壁の左右各端縁および後壁の左右各端縁にそれぞれ連設されることが好ましい。これにより、第1部材の前壁および後壁と第2部材の前壁および後壁との左右方向の相対的な移動が阻止できるとともに、第1部材における前壁および後壁の幅の大きい左右各端部部分に係止片を形成できる。すなわち、梱包箱の奥行きが小さい場合はそれぞれ前壁および後壁の幅が小さくなり、係止片の形状も小さくなるが、上記のような段差を形成することにより係止片を大きく形成できる。
本発明の薄型テレビの梱包方法は、請求項1乃至7のいずれか一つに記載の第1部材の底壁に対して前壁、後壁および左右の側壁を順に折り目に沿って折り曲げて立ち上げ、上方を開口した箱状体に組み立てた後、複数個の緩衝材が嵌め込まれた横置き状態の薄型テレビを吊り上げて第1部材によって組み立てられた箱状体に上方開口部を通して収納し、次いで、第2部材の左側壁および右側壁を順に折り目に沿って折り込んで第1部材による箱状体に被せ、その左側壁および右側壁を第1部材における箱状体の左側壁および右側壁の各外面にそれぞれ重ねて一体に連結する一方、前壁および後壁の各下端縁を第1部材による箱状体の前壁および後壁の各上端縁にそれぞれ突き合わせた後、それらの突き合わせ部を粘着テープによって封緘することを特徴とするものである。
本発明によれば、第1部材の底壁に対して前壁、後壁および左右の側壁を順に折り目に沿って折り曲げて立ち上げ、上方を開口した箱状体に組み立てる。次いで、四隅や周縁部に緩衝材が嵌め込まれた横置き状態の薄型テレビを吊り上げ、第1部材によって組み立てられた箱状体に上方開口部を通して収納する。そして、第2部材の左側壁および右側壁を順に折り目に沿って折り込んで第1部材による箱状体に被せ、その左側壁および右側壁を第1部材における箱状体の左側壁および右側壁の各外面にそれぞれ重ねて一体に連結する。さらに、第2部材の前壁および後壁の各下端縁を第1部材による箱状体の前壁および後壁の各上端縁に突き合わせた後、それらの突き合わせ部を粘着テープによって封緘する。
この結果、横置き状態に寝かせて製造される薄型テレビをそのままの姿勢で第1部材によって組み立てられた箱状体に位置決めして簡単に収納することができる。また、重ねられた二重の左側壁および右側壁を一体に連結するとともに、上下の前壁および後壁の突き合わせ部を粘着テープによって封緘することで梱包箱を形成することから、作業時間を増加させることなく簡単に梱包することができ、コストを削減することができる。また、輸送に際して縦置き状態に起こした場合においても大きな強度と安定性を確保することができる。
なお、第1部材の左側壁および右側壁に第2部材の左側壁および右側壁をそれぞれ重ねて一体に連結するには、公知のジョイント部材を利用すればよい。
この場合、ジョイント部材による連結作業は、粘着テープによる突き合わせ部の封緘作業に先立って行われることが好ましい。これにより、上下の前壁および後壁の突き合わせ部を粘着テープによって封緘する際、位置ズレを発生させることなく容易に貼着することが可能となり、封緘作業の自動化を図ることできる。
また、このジョイント部材の係止孔を、第1部材の左側壁および右側壁と第2部材の左側壁および右側壁のそれぞれ幅方向の二等分線と高さ方向の二等分線との交点に形成するようにすると、左右各1個の最少のジョイント部材によりバランスを保って連結することができる。
また、本発明の薄型テレビの梱包方法は、テレビスタンドが取り外された薄型テレビの梱包に特に有効である。
本発明の梱包箱によれば、薄型テレビなどの板状体を横置き状態で簡単に梱包することができるとともに、輸送に際して縦置き状態に起こした場合においても大きな強度と安定性を確保することができる。
また、本発明の薄型テレビの梱包方法によれば、寝かせた横置き姿勢で製造される薄型テレビの製造ラインに対応して、薄型テレビを横置き状態のままコストを上昇させることなく簡単に梱包することができる。
本発明の梱包箱の一実施形態を示す斜視図である。 図1の梱包箱を構成する第1部材の展開図である。 図2のA部拡大図である。 図1の梱包箱を構成する第2部材の展開図である。 図1の梱包箱による薄型テレビの梱包要領を説明する工程図である。 図1の梱包箱による薄型テレビの梱包要領を説明する工程図である。 図1の梱包箱による薄型テレビの梱包要領を説明する工程図である。 図1の梱包箱による薄型テレビの梱包要領を説明する工程図である。 図1の梱包箱による薄型テレビの梱包要領を説明する工程図である。 図1の梱包箱による薄型テレビの梱包要領を説明する工程図である。 図1の梱包箱を輸送するに際して縦置きした状態を示す斜視図である。 図11のX面の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の梱包箱1の一実施形態が示されている。
この実施形態の梱包箱1は、厚みが小さな、すなわち、縦置きした際に奥行きが小さな板状体、例えば、薄型テレビT(図8参照)を梱包するものであって、薄型テレビTを収納する箱状体を形成する第1部材10と、薄型テレビTを収納した第1部材10による箱状体を上方から覆う第2部材20とから構成される。
第1部材10は、ダンボールを図2の展開図にしたがって打ち抜いた後、折り目に沿って折り込むとともに、所定部分を係止して組み立てられる。
この第1部材10は、方形状の底壁11の対向する上下各端縁に前壁12および後壁13がそれぞれ折り目a1,b1を介して連設されるとともに、底壁11の対向する左右各端縁に左側壁14および右側壁15がそれぞれ折り目c1,d1を介して連設され、また、左側壁14の上下各端縁および右側壁15の上下各端縁にそれぞれフラップ16,16が折り目e1,e1を介して連設されるとともに、前壁12の左右各端縁および後壁13の左右各端縁にそれぞれ係止片17,17が折り目f1,f1を介して連設されて構成されている。
そして、各フラップ16には、左側壁14との折り目e1および右側壁15との折り目e1に沿ってそれぞれダンボールの厚みに相当する高さと係止片17の高さよりも若干短小な幅からなる左右方向に細長い差込孔16aが係止片17に対応して形成されるとともに、各差込孔16aの左右各端縁の高さ方向中心に連続して左右方向に延びるダンボールの厚みに略相当する長さの切れ目g1,g1(図3参照)がそれぞれ形成されている。
また、各係止片17は、フラップ16の一部を利用して区画され、その上下各端部には、前壁12および後壁13との折り目f1に沿ってダンボールの厚みに略相当する幅と高さからなる係止溝17a,17a(図3参照)がそれぞれ形成されている。
ここで、差込孔16aの幅が、係止片17の高さから上下各端部の係止溝17aの高さの和を差し引いた長さに略一致するとともに、各係止溝17aの高さと、差込孔16aの左右各端縁に連続する各切れ目g1の長さとが略一致している。つまり、係止片17の高さは、差込孔16aの長さに左右の切れ目g1,g1の長さを加えた長さにほぼ一致している。したがって、フラップ16を立ち上げ、係止片17を差込孔16aに差し込む際、左右の切れ目g1,g1を強制的に押し開きながら差し込むことにより、係止片17の係止溝17aの端縁部分がフラップ16における差込孔16aの内面側各端縁部にそれぞれ係止し、係止片17の抜け出しを阻止する。すなわち、係止片17がフラップ16の差込孔16aに差し込まれることにより、底壁11に対して前壁12および左右の側壁14,15が互いに立設した状態に保持されるとともに、底壁11に対して後壁13および左右の側壁14,15が互いに立設した状態に保持されることにより、第1部材10によって組み立てられた上方を開口した箱状体を確実に維持することができる。
なお、底壁11と前壁12との折り目a1および底壁11と後壁13との折り目b1は、それぞれ設定間隔をおいて間欠的に形成されるとともに、前壁12および後壁13には、間欠的な折り目a1,b1における対向する端縁を結んでそれぞれ亀甲括弧状の切れ目h1,h1が形成されている。このため、底壁11に対して前壁12および後壁13を容易に折り曲げることができる。また、底壁11に対して前壁12および後壁13をそれぞれ折り目a1,b1に沿って谷折りして立ち上げた場合、底壁11の上下各端縁に亀甲括弧状の切れ目h1による複数個の脚部111が前壁12の外面および後壁13の外面からそれぞれわずかに突出するように設定されている。これにより、後述するように、前壁12および後壁13の一方(薄型テレビTを収納する際の薄型テレビTの下方に対応する側)が底壁に位置するように縦置き状態に起こした場合、前壁または後壁に位置する底壁11の下端縁から突出する複数個の脚部111が同一平面上に接地する。
また、前壁12および後壁13は、上下各端縁が内方に向かって凹状の段差を有している他、その高さ(底壁11との折り目a1,b1から上下各端縁までの長さ)は、左右の側壁14,15の幅(底壁11との折り目c1,d1から左右各端縁までの長さ)の略半分に設定されている。
ここで、係止片17は、内方に向かって凹状の段差を設けた第1部材10における、高さが大きくなった前壁12の左右各端縁、後壁13の左右各端縁にそれぞれ連設されている。すなわち、この実施形態では、前壁12および後壁13のそれぞれ端部の幅広部分で係止片17を形成している。したがって、梱包箱1を縦置きした場合の奥行きが小さい場合はそれぞれ前壁12および後壁13の高さも小さくなり、係止片17の形状も小さくならざるを得ないが、上記のような前壁12および後壁13のそれぞれ端部が幅広となる段差を形成することにより、係止片17を大きく形成できる。
さらに、左側壁14および右側壁15には、公知のジョイント部材J(図10参照)を差し込むことができるように、1個の係止孔14a,15aがそれぞれ幅方向の二等分線と高さ方向の二等分線との交点に形成されるとともに、持ち運びする際の指を挿入するための指掛孔14b,15bが係止孔14a,15aの近傍に形成されている。この場合、ジョイント部材Jの係止孔14a,15aは必要に応じて複数個設けることもできる。
第2部材20は、ダンボールを図4の展開図にしたがって打ち抜いた後、折り目に沿って折り込んで組み立てられる。
この第2部材20は、方形状の頂壁21の対向する上下各端縁に前壁22および後壁23がそれぞれ折り目a2,b2を介して連設されるとともに、底壁21の対向する左右各端縁に左側壁24および右側壁25がそれぞれ折り目c2,d2を介して連設されて構成されている。
この場合、第2部材20の頂壁21の高さが第1部材10の底壁11の高さと一致する一方、第2部材20の頂壁21の幅は、第1部材10の底壁11の幅にダンボールの厚みの2倍に相当する長さを加えた長さに設定されており、第1部材10による箱状体に第2部材20を被せた際、第1部材10における左側壁14の外面および右側壁15の外面に第2部材20における左側壁24および右側壁25がそれぞれ重なるように設定されている。
また、第2部材20の左側壁24の高さ(右側壁25の高さ)は、第1部材10の左側壁14の高さ(右側壁15の高さ)よりも、ダンボールの厚みを考慮してわずかに大きく設定されている。
なお、頂壁21と前壁22との折り目a2および頂壁21と後壁23との折り目b2は、それぞれ設定間隔をおいて間欠的に形成されるとともに、前壁22および後壁23には、間欠的な折り目a2,b2における対向する端縁を結んでそれぞれ亀甲括弧状の切れ目h2,h2が形成されている。このため、頂壁21に対して前壁22および後壁23を容易に折り曲げることができる。また、頂壁21に対して前壁22および後壁23をそれぞれ折り目a2,b2に沿って山折りして垂れ下げた場合、頂壁21の上下各端縁に亀甲括弧状の切れ目h2による複数個の脚部211が前壁22の外面および後壁23の外面からそれぞれわずかに突出するように設定されている。これにより、後述するように、前壁22および後壁23の一方(薄型テレビTを収納する際の薄型テレビTの下方に対応する側)が底壁に位置するように縦置き状態に起こした場合、前壁または後壁に位置する頂壁21の下端縁から突出する複数個の脚部211が同一平面上に接地する。
この場合、第1部材10における底壁11の上下各側端縁から突出する亀甲括弧状の切れ目h1による複数個の脚部111と、第2部材20における頂壁21の上下各側端縁から突出する亀甲括弧状の切れ目h2による複数個の脚部211とは、同一平面上に位置するように設定されている。すなわち、第1部材10における前壁12および後壁13にそれぞれ形成される亀甲括弧状の切れ目h1と、第2部材20における前壁22および後壁23にそれぞれ形成される亀甲括弧状の切れ目h2とは、同一の大きさに設定されている。
また、前壁22および後壁23は、上下各端縁が外方に向かって凸状の段差を有しており、この前壁22および後壁23の上下各端縁と、前述した第1部材10の前壁12および後壁13の内方に向かって凹状の段差を有する上下各端縁とは、互いに突き合わされて係合するように設定されている。また、前壁22および後壁23の高さ(頂壁21との折り目a2,b2から上下各端縁までの長さ)は、左側壁24および右側壁25の幅(頂壁21との折り目c2,d2から左右各端縁までの長さ)の略半分に設定されている。
ただし、後述するように、第1部材10の前壁12の上端縁および後壁13の上端縁にそれぞれ第2部材20の前壁22の下端縁および後壁23の下端縁をそれぞれ突き合わせた場合、それらを突き合わせて形成される前壁および後壁の高さは、ダンボールの厚みを考慮して第1部材10の左側壁14および右側壁15の幅よりもわずかに大きく設定されている。
また、後述するように、第1部材10および第2部材20によって梱包箱1を形成し、第1部材10の前壁12の上端縁および後壁13の上端縁に第2部材20の前壁22の下端縁および後壁23の下端縁をそれぞれ突き合わせた場合において、突き合わされた前壁12,22、後壁13,23のうちの一方(薄型テレビTを収納する際の薄型テレビTの下方に対応する側)が底壁に位置するように縦置き状態に起こした場合、前壁および後壁に位置する第1部材10の底壁11の下端縁から突出する複数個の脚部111と、第2部材20の頂壁21の下端縁から突出する複数個の脚部211とが同一平面上に接地するように設定されている。また、脚部111と脚部211が薄型テレビの重みなどによりつぶれた場合は、第1部材10の左側壁14および右側壁15の各下端縁(展開図における左側壁14、右側壁15の上下一方の端縁)、第2部部材20の左側壁24および右側壁25の各下端縁(展開図における左側壁24、右側壁25の上下一方の端縁)および突き合わされた前壁12,22、後壁13,23のうちの縦置きにした状態で底壁に位置する側の壁面が同一平面上に接地するように設定されている。
さらに、左側壁24および右側壁25には、第1部材10の左側壁14および右側壁15にそれぞれ形成した係止孔14a,15aに対応して、ジョイント部材Jを差し込むことのできる1個の係止孔24a,25aがそれぞれ形成されているとともに、第1部材10の左側壁14および右側壁15にそれぞれ形成した指掛孔14b,15bに対応して、C字状の切れ目i2および該C字状の切れ目i2の端縁を結ぶ折り目k2がそれぞれ形成されている。
次に、このように構成された梱包箱1を構成する第1部材10および第2部材20を用いて薄型テレビTを梱包する場合について図5乃至図10に基づいて説明する。
まず、薄型テレビTの製造組立ラインの最終工程において、それぞれ展開図にしたがって第1部材10および第2部材20を打ち抜いて保管しておく。
一方、作業テーブル上に第1部材10を配置し、第1部材10における左側壁14および右側壁15に対して各フラップ16をそれぞれ折り目e1に沿って谷折りして立ち上げるとともに、底壁11に対して左側壁14および右側壁15をそれぞれ折り目c1,d1に沿って谷折りして立ち上げる(図5参照)。次いで、前壁12および後壁13に対して各係止片17をそれぞれ折り目f1に沿って谷折りして立ち上げるとともに(図6参照)、底壁11に対して前壁12および後壁13をそれぞれ折り目a1,b1に沿って谷折りして立ち上げ、各係止片17を対応するフラップ16に形成された差込孔16aに差し込む。
この場合、係止片17を差込孔16aに強制的に押し込み、差込孔16aの上下端縁に連続する切れ目g1,g1を押し開きながら挿入する。これにより、係止片17の係止溝17aの端縁部がフラップ16における差込孔16aの内面側上下各端縁部にそれぞれ係止し、係止片17の抜け出しを阻止する。つまり、フラップ16を連設する左側壁14および右側壁15と、係止片17を連設する前壁12および後壁13との係止状態が保持されることにより、前壁12、後壁13、左右の側壁14,15は、互いに立設状態に保持され、組み立てられた箱状体を確実に維持することができる(図7参照)。
第1部材10を箱状体に組み立てたならば、製造された薄型テレビTの四隅に、必要ならば長辺側端縁にも発泡スチロールなどの緩衝材Cを嵌め込み、マニピュレータなどを利用して薄型テレビTを吊り上げ、第1部材10による箱状体に上方開口部を通して落とし込み、収納する。この際、第1部材10が周壁を有する上方を開口した箱状体に形成されていることにより、緩衝材Cが嵌め込まれた薄型テレビTの大きさに対応させることができ、きっちりと四隅を位置決めして下降操作のみによって簡単に収納することができる(図8参照)。次いで、詳細には図示しないが、薄型テレビTのテレビスタンドを緩衝材を利用して第1部材10による箱状体の収納部位に収納する。
その後、第2部材20を作業テーブル上に配置し、第2部材20における頂壁21に対して左側壁24および右側壁25をそれぞれ折り目c2,d2に沿って山折りして垂れ下げ(図9参照)、薄型テレビTが収納された第1部材10による箱状体の上方開口部を覆うように、かつ、垂れ下げた左側壁24および右側壁25がそれぞれ第1部材10の左側壁14および右側壁15の各外面に重なるように上方から被せる。そして、第2部材20における左側壁24および右側壁25の係止孔24a,25aを通してジョイント部材Jを、対応する第1部材10における左側壁14および右側壁15の係止孔14a,15aにそれぞれ挿入し、それらの重ねられた2枚の左側壁14,24および右側壁15,25をそれぞれ一体に連結する(図10参照)。
ここで、ジョイント部材Jは、左側壁14,24および右側壁15,25のそれぞれ幅方向の二等分線と高さ方向の二等分線との交点に位置し、左側壁および右側壁に各1個のジョイント部材Jにより左側壁および右側壁それぞれでバランスをとりながら所要の強さで重なった2枚の左側壁14,24および右側壁15,25を連結することができる。
次いで、第2部材20における頂壁21に対して前壁22および後壁23をそれぞれ折り目a2,b2に沿って山折りし、第1部材10におけるフラップ16の上半部に接触するように垂れ下げる。この際、第1部材10における立ち上げた前壁12および後壁13の下方に凹状の段差を有する各上端縁に、第2部材20における垂れ下げた前壁22および後壁23の下方に凸状の段差を有する各下端縁がそれぞれ突き合わされることにより、第1部材10の前壁12および後壁13と第2部材20の前壁22および後壁23とが係合して左右方向に位置決めされ、横ズレが防止される(図10参照)。
この後、第1部材10における前壁12および後壁13の各上端縁と第2部材20における前壁22および後壁23の各下端縁との突き合わせ部に沿ってそれぞれ粘着テープNを貼着して封緘することにより、薄型テレビTが収納された上下の第1部材10および第2部材20からなる密閉された梱包箱1を形成することができる(図1参照)。
この場合、前述したように、第1部材10および第2部材20における重なった2枚の左側壁14,24および右側壁15,25がそれぞれジョイント部材Jによって連結されることにより、箱状体に維持されている第1部材10に被せられた第2部材20も確実に位置決めされ、第1部材10に対する第2部材20のガタツキが防止される。したがって、第1部材10における前壁12および後壁13の各上端縁と第2部材20における前壁22および後壁23の各下端縁との突き合わせ部に沿ってそれぞれ粘着テープNを貼着する際、前壁12および後壁13の各上端縁と、前壁22および後壁23の各下端縁とが凹凸段差の係合によって横ズレが防止されることと相俟って、それらの突き合わせ部に粘着テープTを容易に貼着することができる。このため、粘着テープTによる封緘作業を自動化することが可能となり、作業の省力化を図ることができる。
梱包箱1を形成したならば、倉庫などに搬送し、一時的に保管する。この際、横置き状態の梱包箱1の左側壁および右側壁は、第1部材10の左側壁14と第2部材20の左側壁24および第1部材10の右側壁15と第2部材20の右側壁25がそれぞれ重なって一体に連結された二重壁であり、また、前壁および後壁は、第1部材10の前壁12および後壁13の各上端縁と第2部材20の前壁22および後壁23の各下端縁とが突き合わされて負荷が分散される。したがって、従来のそれぞれ一枚のダンボールによる二つの半箱部材などからなる梱包箱に比べて座屈強度を向上させることができ、さらに上下に複数個積み重ねて保管することもできる。
一方、輸送に際しては、第1部材10の前壁12の上端縁と第2部材20の前壁22の下端縁とを突き合わせて形成された前壁、あるいは、第1部材10の後壁13の上端縁と第2部材20の後壁23の下端縁とを突き合わせて形成された後壁の一方が薄型テレビTを視聴する縦置き状態の下方となる底壁に位置するように梱包箱1を縦置き状態に起こす。この実施形態においては、第1部材10の前壁12の上端縁と第2部材20の前壁22の下端縁とを突き合わせて形成された前壁が底壁に位置するように梱包箱1を起こすものとする(図11および図12参照)。
この場合、梱包箱1を縦置き状態に起こすことにより、後壁に位置する第1部材10の底壁11の下端縁から突出する亀甲括弧状の切れ目h1による複数個の脚部111と、前壁に位置する第2部材20の頂壁21の下端縁から突出する亀甲括弧状の切れ目h2による複数個の脚部211とが同一平面上に接地する。
また、脚部111と脚部211が薄型テレビTの重みなどによりつぶれた場合は、それぞれ左側壁および右側壁に位置する第1部材10における左側壁14および右側壁15の各下端縁(展開図における左側壁14および右側壁15の各下端縁)、第2部材20における左側壁24および右側壁25の各下端縁(展開図における左側壁24および右側壁25の各下端縁)、底壁に位置する突き合わされた前壁12,22とが、前述した脚部111,211とともに同一平面上に接地する。したがって、縦置きした梱包箱1の底壁の周縁を含む全面が同一平面上に接地し、縦置き状態の梱包箱1は、ぐらつくことなく安定した姿勢で支持される。
また、梱包箱1を縦置きした場合、その左側壁は、第1部材10の左側壁14と第2部材20の左側壁24とが重なって一体に連結された二重壁であり、右側壁も、第1部材10の右側壁15と第2部材20の右側壁25とが重なって一体に連結された二重壁である。つまり、梱包箱1は、連結された左側壁14,24からなる二重の左側壁および連結された右側壁15,25からなる二重の右側壁がそれぞれ左右に立設することから、輸送時において、また、必要に応じて縦置き状態の梱包箱1を上下に複数個重ねて輸送する場合であっても、左側壁および右側壁は座屈することなくその形状を安定して維持することができる。
このような縦置き状態でユーザーに梱包箱1が輸送された場合には、梱包箱1の頂壁に位置する後壁13,23の突き合わせ部を封緘する粘着テープNを剥離するとともに、ジョイント部材Jを抜き出せば、第2部材20を折り目c2回りに回動させて側方に倒すことができる。第2部材20を倒せば、第1部材10の側方開口部を通して縦置き状態の薄型テレビTをそのまま横方向に引き出すことができ、第1部材10による箱状体に収納された薄型テレビTを簡単に取り出すことができる。
また、梱包箱1の頂壁に位置する後壁13,23の突き合わせ部を封緘する粘着テープNを剥離し、後壁13,23を開口した状態で、縦置き状態の薄型テレビTをそのまま縦方向に引き上げることにより、薄型テレビTを取り出すようにしてもよい。この場合、ジョイント部材Jを抜き出すことなく第1部材10および第2部材20を連結状態に維持することにより、薄型テレビTの引上げに際して、前壁に位置する第2部材20の頂壁21の内面、後壁に位置する第1部材10の底壁11の内面が垂直なガイド面となることから、容易に引き上げて取り出すことができる。
さらに、縦置き姿勢で輸送された梱包箱1を一旦横置き状態に寝かせた後、薄型テレビTを取り出すようにしてもよい。すなわち、横置き状態に寝かせた梱包箱1の前壁12,22の突き合わせ部および後壁13,23の突き合わせ部をそれぞれ封緘する粘着テープNをそれぞれ剥離するとともに、2個のジョイント部材Jを抜き出せば、第1部材10に対して第2部材20を上方に簡単に離脱させることができる。第2部材20を離脱させたならば、第1部材10の上方開口部を通して横置き状態に収納された薄型テレビTをそのまま上方に持ち上げることができ、第1部材10による箱状体に収納された薄型テレビTを容易に取り出すことができる。
以上の実施形態では、特に縦置き状態での奥行きが小さな薄型テレビTを好適に梱包することのできる梱包箱1の一例について説明した。
前述した実施形態においては、係止片17を大きく形成できる利点により、第1部材10の前壁12および後壁13の各上端縁に下方に凹状の段差を形成するとともに、第2部材20の前壁22および後壁23の各下端縁に下方に凸状の段差を形成する場合を例示したが、第1部材10の前壁12および後壁13の各上端縁に上方に凸状の段差を、第2部材20の前壁22および後壁23の各下端縁に上方に凹状の段差をそれぞれ形成してもよい。この場合も、それぞれの段差が突き合わされることにより横ズレが防止できる。
なお、横ズレ防止があえて不要な場合は、第1部材10の前壁12および後壁13の各上端縁と、第2部材20の前壁22および後壁23の各下端縁とを凹状または凸状の段差を形成することなく突き合わせるようにしてもよい。
また、第1部材10の底壁11と前壁12、後壁13との境目に形成した亀甲括弧状の切れ目h1,h1と、第2部材20の頂壁21と前壁22、後壁23との境目に形成した亀甲括弧状の切れ目h2,h2は、梱包箱1の奥行きが大きく、容易に折り曲げることができる場合、あるいは、折り曲げにより形成される脚部111,211の機能があえて不要の場合などは形成しなくてもよい。
また、実施形態では、組み立てた梱包箱1において、第1部材10の左側壁14と第2部材20の左側壁24、および第1部材10の右側壁15と第2部材20の右側壁25とがそれぞれほぼ全体に重なるように連結した。しかし、縦置き状態の梱包箱1を上下に複数個重ねて輸送するとき、左側壁および右側壁の重ねた一方が全幅を有すれば、梱包箱1の左側壁および右側壁が座屈することなくその形状を安定して維持することができるので、必ずしも両者はほぼ全部重ねる必要はない。一方は全幅とし、他方はほぼ半分以上重なる幅であればよい。
さらに、実施形態では、縦置き状態で梱包箱1が輸送される場合について説明したが、輸送時の薄型テレビに問題がなければ横置き状態のままで輸送しても差支えない。
1 梱包箱
10 第1部材
11 底壁
12 前壁
13 後壁
14,15 側壁
16 フラップ
16a 差込孔
17 係止片
17a 係止溝
20 第2部材
21 頂壁
22 前壁
23 後壁
24,25 側壁
a1,b1,c1,d1,e1,f1,a2,b2,c2,d2 折り目
g1 切れ目
h1,h2 亀甲括弧状の切れ目
T 薄型テレビ

Claims (12)

  1. 方形状の底壁の各端縁に前壁、後壁および左右の側壁がそれぞれ折り目を介して連設された第1部材と、方形状の頂壁の各端縁に前壁、後壁および左右の側壁がそれぞれ折り目を介して連設された第2部材とから構成され、第1部材の底壁に対して前壁、後壁および左右の側壁がそれぞれ折り目に沿って折り曲げられて上方を開口した箱状体に組み立てられる一方、第2部材の頂壁に対して前壁、後壁および左右の側壁がそれぞれ折り目に沿って折り曲げられて第1部材によって組み立てられた箱状体に被せられ、第1部材の左右の側壁の各外面に第2部材の左右の側壁がそれぞれ重ねられる一方、第1部材の前壁および後壁の各上端縁に第2部材の前壁および後壁の各下端縁がそれぞれ突き合わされることを特徴とする梱包箱。
  2. 請求項1に記載の梱包箱において、前記第1部材における左側壁の上下各端縁および右側壁の上下各端縁にそれぞれフラップが折り目を介して連設される一方、第1部材における前壁の左右各端縁および後壁の左右各端縁にそれぞれ係止片が折り目を介して連設され、また、前記各フラップに左側壁との折り目および右側壁との折り目に沿って係止片に対応して差込孔が形成されることを特徴とする梱包箱。
  3. 請求項2に記載の梱包箱において、前記係止片はフラップの一部を利用して区画されることを特徴とする梱包箱。
  4. 請求項2または3に記載の梱包箱において、前記各差込孔の左右一方端縁部または左右各端縁部に連続して左右方向に延びる設定長さの切れ目が形成される一方、前記各係止片の上下一端部または上下各端部に前壁との折り目および後壁との折り目に沿って係止溝が形成されることを特徴とする梱包箱。
  5. 請求項1または2に記載の梱包箱において、前記第1部材の底壁と第2部材の頂壁が同一幅に形成され、第1部材における底壁と前壁との折り目および底壁と後壁との折り目が設定間隔をおいて間欠的に形成されるとともに、前壁および後壁に間欠的な折り目における対向する端縁を結んで亀甲括弧状の切れ目がそれぞれ形成され、また、前記第2部材における頂壁と前壁との折り目および頂壁と後壁との折り目が設定間隔をおいて間欠的に形成されるとともに、前壁および後壁に間欠的な折り目における対向する端縁を結んで亀甲括弧状の切れ目がそれぞれ形成されることを特徴とする梱包箱。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一つに記載の梱包箱において、前記第1部材によって組み立てられた箱状体の前壁および後壁の各上端縁が上方に凸状または下方に凹状の段差を有するとともに、第2部材の前壁および後壁の各下端縁が前記第1部材の前壁および後壁の各上端縁にそれぞれ互いに係合可能な上方に凹状または下方に凸状の段差を有することを特徴とする梱包箱。
  7. 請求項3または4に記載の梱包箱において、前記第1部材によって組み立てられた箱状体の前壁および後壁の各上端縁が下方に凹状の段差を有するとともに、第2部材の前壁および後壁の各下端縁が前記第1部材の前壁および後壁の各上端縁にそれぞれ互いに係合可能な下方に凸状の段差を有し、前記係止片は第1部材における前壁の左右各端縁および後壁の左右各端縁にそれぞれ連設されることを特徴とする梱包箱。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一つに記載の第1部材の底壁に対して前壁、後壁および左右の側壁を順に折り目に沿って折り曲げて立ち上げ、上方を開口した箱状体に組み立てた後、複数個の緩衝材が嵌め込まれた横置き状態の薄型テレビを吊り上げて第1部材によって組み立てられた箱状体に上方開口部を通して収納し、次いで、第2部材の左側壁および右側壁を順に折り目に沿って折り込んで第1部材による箱状体に被せ、その左側壁および右側壁を第1部材における箱状体の左側壁および右側壁の各外面にそれぞれ重ねて一体に連結する一方、前壁および後壁の各下端縁を第1部材による箱状体の前壁および後壁の各上端縁にそれぞれ突き合わせた後、それらの突き合わせ部を粘着テープによって封緘することを特徴とする薄型テレビの梱包方法。
  9. 請求項8に記載の薄型テレビの梱包方法において、重ねられた第1部材の左側壁および右側壁と第2部材の左側壁および右側壁はジョイント部材により一体に連結されることを特徴とする薄型テレビの梱包方法。
  10. 請求項9に記載の薄型テレビの梱包方法において、前記ジョイント部材による連結作業は、粘着テープによる突き合わせ部の封緘作業に先立って行われることを特徴とする薄型テレビの梱包方法。
  11. 請求項9に記載の薄型テレビの梱包方法において、前記ジョイント部材の係止孔は、第1部材の左側壁および右側壁と第2部材の左側壁および右側壁のそれぞれ幅方向の二等分線と高さ方向の二等分線との交点に形成されることを特徴とする薄型テレビの梱包方法。
  12. 請求項8または9に記載の薄型テレビの梱包方法において、吊り下げて収納する薄型テレビはテレビスタンドが取り外された薄型テレビ本体であることを特徴とする薄型テレビの梱包方法。
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