JP2012153380A - 高粘度流体充填装置 - Google Patents

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Norihiro Fujita
典弘 藤田
Kiko Okamoto
規宏 岡本
Sada Inoue
貞 井上
Toshiyuki Hazebayashi
利之 櫨林
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Abstract

【課題】容器上面の端部側に口部を有する容器に高粘度流体を適正良好に充填する。
【解決手段】容器上面1aの端部側に口部2を有する容器1を台枠3に載置した状態で、充填ノズル5を口部2より容器1内下部まで挿入して、充填ノズル5を引上げながらノズル下端弁口部14から高粘度流体4を噴出させる流体充填装置であって、充填ノズル5とノズル昇降駆動手段6とを備え、充填ノズル5は、外管8と、外管8内に配置されて、下端部に開閉弁10を有し、外管8との間に環状流路11を形成する中軸9と、中軸9を上下移動させる中軸上下駆動手段12とからなり、外管8の下端周壁部8aには、容器内壁面1bに近接する外管背面部側を残して容器1の中央部側を臨む外管前面側を外管8の半周に亘って開口切欠した切欠開口部13を設け、閉弁位置で開閉弁10が切欠開口部13の上部側に位置して弁口部14を閉鎖し、開弁位置で開閉弁10が切欠開口部13の下部側に位置して弁口部14を開放し、切欠開口部13から高粘度流体4を噴出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、容器上面の端部側に口部を有する一斗缶等の容器にその口部より高粘度の流体、例えばトマトピューレ(トマトを煮込んで裏漉しした後に煮詰めて濃縮したもの)やリンゴパルプ(リンゴを搾った後の果肉分を加熱し裏漉ししたもの)等を充填する高粘度流体充填装置に関する。
従来の高粘度流体充填装置として、特許公報等の具体的の公知文献を挙げることはできないが、従来より使用されている流体充填装置として図4に示されるようなものがある。即ち、図4の(a) は、容器上面1aの端部側に口部2を有する容器(一斗缶)1にその口部2より充填ノズル5を容器1内の下部まで挿入して、この充填ノズル5を引上げながらノズル下端弁口部29から高粘度流体4を噴出させて充填する状態を示したものであり、(b) は充填ノズル5の下端部分の拡大断面図である。充填ノズル5は、ノズル昇降駆動手段(図示省略)によって昇降移動するもので、外管8と、外管8内に同心状に配置されていて、下端部に開閉弁30を有し、外管8の内周面と中軸外周面との間に環状流路11を形成する中軸9とからなり、この中軸9は、中軸上下駆動手段(図示省略)によって、開弁位置と閉弁位置との間で上下移動し、開弁位置では、図4の(b) に実線で示すように中軸9の下動によって開閉弁30が環状流路の下端弁口29を開放し、環状流路9より送られる高粘度流体4が弁口29から噴出し、閉弁位置では同図の仮想線で示すように中軸9の上動によって開閉弁30が弁口29を閉鎖するようになっている。
一斗缶などの容器1の口部2が容器上面1aの中央部ではなく、容器上面1aの隅部などの端部側に設けてあるのは、容器に充填した流体を他の容器に手作業で移し替えたり、流体を注ぎ出したりする時に、作業が的確且つスムーズに行えるからであるが、このような容器1に上記従来の充填装置によってトマトピューレやリンゴパルプなどの高粘度流体4を充填するにあたり、図4の(a) に示すように、充填ノズル5を口部2より容器1内の下部まで挿入した後、開閉弁30を開弁して充填ノズル5を引上げながら環状流路11の下端弁口29から高粘度流体4を噴出させると、図示のように充填ノズル5が容器1の中央部側ではなく、容器1の内壁面1bに近接した位置にあることから、環状流路11の下端弁口29から同図の(d) に示すように放射状に噴出する高粘度流体4は、容器1の内壁面1bに近接する側では直ちにその内壁面1bに当たってそのまま溜まってゆき、容器1の中央部を臨む側では容器内壁面1bまでの距離が長くなるため、内壁面1bに近接する側に比べて溜まり速度が遅くなり、充填が進行するに従って同図の(a) に示すように容器1内の流体のレベルは、充填ノズル5の位置する端部側が高く、その反対側が低くなり、そのために容器1内に所定量が充填される充填終了間際には、高粘度流体4が同図の(c) に示すように口部2aから溢れ出てしまう、という不都合があった。
本発明は、上記の事情に鑑み、容器上面の端部側に口部を有する容器に高粘度流体を適正良好に充填することのできる高粘度流体充填装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の高粘度流体充填装置は、容器上面1aの端部側に口部2を有する一斗缶等の容器1を台枠3上に載置した状態で、充填ノズル5を口部2より容器1内下部まで挿入して、充填ノズル5を引上げながらノズル下端弁口部14から高粘度の流体4を噴出させて充填する流体充填装置であって、充填ノズル5と、これを昇降移動させるノズル昇降駆動手段6とを備え、充填ノズル5は、外管8と、外管8内に同心状に配置されて、下端部に開閉弁10を有し、外管8内周面と中軸外周面との間に環状流路11を形成する中軸9と、中軸9を開弁位置と閉弁位置とに上下移動させる中軸上下駆動手段12とからなり、外管8の下端周壁部8aには、容器1内への挿入時に容器1の内壁面1bに近接する外管背面部側を残して容器1の中央部側を臨む外管前面側を外管8のほぼ半周に亘って開口するように切欠した切欠開口部13を設け、閉弁位置では開閉弁10が切欠開口部13の上部側に位置して前記環状流路11の下端弁口部14を閉鎖し、開弁位置では開閉弁10が切欠開口部13の下部側に位置して前記環状流路11の下端弁口部14を開放することにより切欠開口部13から高粘度流体4を噴出させるようにしたことを特徴としている。
請求項2は、請求項1に記載の高粘度流体充填装置において、高粘度流体4の充填にあたって台枠3上に載置された容器1の上面1aの口部2側端部が口部2と反対側の端部より高くなるように台枠3を水平に対し所要角度θ傾動させる台枠傾動手段7を設けてなることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2に記載の高粘度流体充填装置において、開閉弁10は、前記環状流路11の下端弁口部14に嵌合する径大外周面部10aと、この径大外周面部10aから上方へ漸次径小となるように延びたテーパ部10bとを備え、閉弁位置では径大外周面部10aが前記環状流路11の下端弁口部14に嵌合して没入するようになっていることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、充填ノズル5による高粘度流体4の充填にあたり、容器1の口部2より容器1内下部まで挿入された中軸9の上昇に伴って外管8下端部の切欠開口部13から噴射される高粘度流体4は、この切欠開口部13が、容器1の内壁面1bに近接する外管背面部側を残して容器1の中央部側を臨む外管前面側を外管8のほぼ半周に亘り切欠して形成されたものであるから、充填ノズル5が近接する容器1内の端部側へは噴射されず、容器1内の中央部側を臨む外管8の前面側から外管8のほぼ半周に亘る範囲で噴射されることになり、従って充填中における容器1内の高粘度流体4のレベル状態は、全体的にほぼ水平状態となり、このため従来の流体充填装置を使用した場合のように容器1内に所定量充填される充填終了間際に高粘度流体4が口部2から溢れ出てしまうという不都合な事態を回避することができ、高粘度流体を適正良好に充填することができる。
請求項2に係る発明によれば、台枠3を台枠傾動手段7により水平に対し所要角度θ傾斜させて、台枠3上に載置された容器1の上面aの口部2側端部が口部2とは反対側の端部より高くなるようにすることで、充填中における容器1内の高粘度流体4のレベル状態が一層水平に近い状態となり、口部2からの高粘度流体4の溢出をより確実に防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、開閉弁10が、下端部の径大外周面部10aと、この径大外周面部10aから上方へ漸次径小となるように延びたテーパ部10bとを備えたもので、閉弁位置において径大外周面部10aが下端弁口部14に嵌まり込んで没入することにより、その弁口部14を閉止するようになっているから、閉弁時に弁口部14の下側部分に高粘度流体4が付着残留することがなく、従って液垂れを生じることもない。
(a) は本発明に係る高粘度流体充填装置を示す全体概略正面図で、充填ノズルが容器内の下部まで挿入された状態を示し、(b) は容器の平面図である。 (a) は充填ノズルが上方に引き上げられた状態の高粘度流体充填装置を示す図1と同様な正面図、(b) は図1の(a) に示す充填ノズルの拡大図である。 容器内に挿入された充填ノズルによって充填されている状態を示す説明図、(b) は充填ノズルの下端部の拡大図で、開弁状態を示し、(c) は同じく充填ノズル下端部の一部断面拡大図で、開弁状態を実線、閉弁状態を仮想線で示し、(d) は(b) のX−X線断面図である。 (a) は従来の充填ノズルによって高粘度流体を容器内に充填している状態の説明断面図、(c) は高粘度流体が容器の口部から溢れ出ている状態を示し、(d) は(b) のY−Y線断面図である。
以下に本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1の(a) は本発明に係る高粘度流体充填装置を示す全体概略正面図で、充填ノズルが容器内の下部まで挿入された状態を示し、(b) は容器の平面図である。ここに示す高粘度流体充填装置は、容器上面1aの端部側に口部2を有する容器1を台枠3上に載置した状態で、その口部2より容器1の内部に挿入して高粘度流体4の充填を行う充填ノズル5と、この充填ノズル5を上下方向に昇降移動させるノズル昇降駆動手段6と、台枠3上に載置された容器1の上面1aの口部側端部が口部2と反対側の端部より高くなるように台枠3を水平に対し所要角度θ傾動させる台枠傾動手段7とからなる。この実施形態で使用される容器1は、ブリキ製の一斗缶よりなる。
充填ノズル5は、円筒状の外管8と、この円筒状外管8内に同心状に配置されていて、外管8の内周面と当該中軸9の外周面との間に環状流路11を形成し、下端部に開閉弁10を設けた中軸9と、この中軸9を図3の(b) ,(c) に実線で示す開弁位置と同図の(c) に仮想線で示す閉弁位置とにわたって上下移動させるように外管8の上端部に設けられた中軸上下駆動手段12とから構成され、外管8の下端周壁部8aには、図3の(b) 〜(d) に示すように、容器1内への外管8の挿入時に容器1の内壁面1bに近接する外管背面部側を残して容器1の中央部側を臨む外管前面側を外管8のほぼ半周(180°)に亘って開口するように切欠した切欠開口部13が設けられ、しかして中軸9が閉弁位置に来ると開閉弁10が切欠開口部13の上部側に位置して前記環状流路11の下端弁口部14を閉鎖し、中軸9が閉弁位置から開弁位置へ下動すると、開閉弁10が切欠開口部13の下部側に位置して前記環状流路11の下端弁口部14を開放し、それによって切欠開口部13から高粘度流体4を噴出させるようになっている。尚、切欠開口部13は、容器1の中央部側を臨む外管前面側を外管8のほぼ半周に亘り開口するように切欠したものであって、その開口角度は、180°程度が好ましいが、160°程度でもよいし、200°程度でもよい。
開閉弁10は、図2の(b) 及び図3の(b) ,(c) に示すように円錐台形状に形成されたもので、前記環状流路11の下端部内に嵌合する下端部の径大外周面部10aと、この径大外周面部10aから上方へ漸次径小となるように延びたテーパ部10bとからなり、閉弁位置では図3の(c) から分かるように径大外周面部10aが環状流路11の下端弁口部14に嵌まり込んで没入し、その弁口部14を閉止するようになり、この閉弁位置から中軸9が中軸上下駆動手段12により下動して、開閉弁10が開弁位置に来ると、環状流路11の下端弁口部14が開放されて、環状流路11からの高粘度流体4が切欠開口部13から図3(b) の矢示のように噴出することになる。この開弁位置では、前面側が切欠された断面半円状となった外管下端部8aの下端部分が、開閉弁10の径大外周面部10aによって閉鎖される。尚、図2の(b) において、28は中軸9の所要箇所外周面に周方向に間隔をおいて突設された複数のガイドリブで、これら複数のリブ28により中軸9を外管8内に同心状に保持している。
ノズル昇降駆動手段6は、図1の(a) に示すように、装置基台15上に立設されている機枠16に垂設された複数本のガイド軸17により昇降可能に支承された昇降枠18と、ガイド軸17と平行に垂設された垂直螺軸19に螺嵌し且つ自転のみ可能に昇降枠18に支承されたナット状部材20と、垂直螺軸19を正逆回転駆動するモータ21とからなる周知構造のもので、昇降枠18に流体供給用兼ノズル連結用の管体22を介して充填ノズル5の外管8を連通連結し、モータ21により垂直螺軸19を正逆回転させて昇降枠18を昇降させることにより、充填ノズル5を、台枠3上に載置された容器1の上方の待機位置(図示省略)と、このノズル5が前記待機位置から台枠3上の容器1の口部2を通ってその内部下方に位置する充填開始位置(図1の(a) 参照)との間で上下移動させるようになっている。図1の(a) において、31はモータ21によって回転する垂直螺軸19の上端部に設けられた位置検知センサーとしてのロータリーエンコーダーで、垂直螺軸19の回転速度に比例した時間間隔で発信するパルス数を計数して、上記の待機位置と充填開始位置とを検出し、この検出信号を図示しない制御装置に送って、モータ21を制御するようになっている。
尚、上記管体22は、図示は省略するが、液送用ポンプに接続されていて、このポンプにより送給される高粘度流体が管体22から充填ノズル5の外管8内周面と中軸9外周面との間の環状流路11に導入され、そして前記制御装置によって適宜に制御される中軸上下駆動手段12による中軸9の上下移動により開閉弁10が開閉し、充填ノズル5によって容器1に一定重量の高粘度流体4が充填されるようになっている。
台枠傾動手段7は、図1の(a) 及び図2の(a) に概略示すように、台枠3を、装置基台15内に設けた秤量器29に水平枢軸23によって回動可能に枢支すると共に、台枠3の一端側を、前記秤量器29に設置した上下方向に伸縮作動するシリンダ24に枢支連結してなるもので、シリンダ24の収縮状態で台枠3を水平位置に保持し、シリンダ24を所定ストローク伸張作動させることによって、台枠3上に載置した容器1の上面1aの口部側端部が口部2と反対側の端部より高くなるように台枠3を水平に対し所要角度θ前後傾動させるようにしたものである。前記秤量器29は、これに支持させた台枠3上に載置される容器1(内容物を含む)の重量を検出できるロードセルを利用したもので、充填ノズル5によって容器1に充填される高粘度流体4の重量を検出し、その充填重量が所定値に達する時に、その検出信号を前記制御装置に送って、充填中の充填ノズル5の開閉弁10を閉止制御し、容器1に所定重量の高粘度流体4を充填することができる。
上記台枠3には、図1の(a) 及び図2の(a) に示すように、この台枠3上に載置した容器1の両側部を挟持して固定するクランプ25が設けてある。このクランプ25は、台枠3の左右立上枠部3o,3oに螺軸26,26を螺装し、両螺軸26,26の対向端部に押え片27,27を固着して、両螺軸26,26を適宜回転させることにより両押え片27,27を容器1の両側部に押し付けて固定するようにしたものである。また、前記秤量器29は、装置基台15内で図1の(a) に関して左右方向に移動調整できるようになっている。
上記のように構成される高粘度流体充填装置の使用による高粘度流体4(例えばトマトピューレ)を容器1(例えば一斗缶)に充填するにあたっては、先ず、容器1を台枠3上に載置してクランプ25で固定し、図2の(a) に示す状態とする。この後、容器1の口部2の直上方の待機位置に待機している充填ノズル5をノズル昇降駆動手段6により下降させて、容器1の口部2よりその内部下方の充填開始位置まで挿入し、そして台枠傾動手段7により台枠3を水平面に対し所要角度θ(例えば6.5°)傾動させ、図1の(a) に示すように容器1をその口部2側端部が口部2と反対側の端部よりも適当に高くなるようにセットする。
上記のように台枠3上の容器1の口部2に対しその直上方にある待機位置から充填ノズル5が下降して図1の(a) に示すように容器1の口部2よりその内部下方の底部近くまで挿入された充填開始位置で高粘度流体4の充填が開始される。この充填の開始前は、中軸9の下端部の開閉弁10は、図3の(c) に仮想線で示される閉弁位置、即ち前記環状流路11の下端弁口部14を閉鎖した位置にあり、そして中軸上下駆動手段12により中軸9が所定ストローク下動して開閉弁10が図3の(b) ,(c) の実線で示される開弁位置まで来ると、環状流路11の下端弁口部14が開放されて、環状流路11の高粘度流体4が、外管8下端部の切欠開口部13から噴射され、この噴射状態で充填ノズル5全体が上昇を開始する。
充填ノズル5の上昇開始に伴って外管8下端部の切欠開口部13から噴射される高粘度流体4は、図3の(d) に示されるように、切欠開口部13が、容器1の内壁面1bに近接する外管背面部側を残して容器1の中央部側を臨む外管前面側を外管8のほぼ半周に亘り切欠して形成されたものであるから、充填ノズル5が近接する容器1の隅部側へは噴射されず、容器1の中央部側を臨む外管8前面側からほぼ180°前後の範囲に噴射されることになり、従って充填中における容器1内の高粘度流体4のレベル状態は、図3の(a) に示すように充填ノズル5の下端部周辺が僅かに高い程度で全体的にほぼ水平状態となり、このため冒頭で述べた従来の流体充填装置を使用した場合のように容器1内に所定量充填される充填終了間際に高粘度流体4が口部2から溢れ出てしまう、という不都合な事態を回避することができる。
また、この場合、台枠3を台枠傾動手段7によって水平に対し所要角度θ傾斜させて、台枠3上に載置された容器1の上面aの口部2側端部が口部2と反対側の端部より高くなるようにしているため、充填中における容器1内の高粘度流体4のレベル状態が一層水平状態となり、口部2からの高粘度流体4の溢れ出を確実に防止することができる。台枠3の傾斜角度θは、充填する流体4の粘度が高いほど大きくなり、通常5°〜10°程度の範囲で任意に設定される。
上記のように充填ノズル5が上昇しつつ外管8下端部の切欠開口部13から高粘度流体4を噴射しながら充填される容器1内の高粘度流体4の重量が前記秤量器29により検出されて所定充填量に達するようになると、中軸上下駆動手段12により中軸9が所定ストローク上動して開閉弁10が閉弁位置に来ることにより前記環状流路11の下端弁口部14を閉鎖し、容器1内への高粘度流体4の充填を終了する。こうして容器1への高粘度流体4の定量充填を終えた充填ノズル5は、そのまま上昇して容器1の口部2を通り抜け、上方の待機位置に戻る。
この高粘度流体充填装置では、前記環状流路11の下端弁口部14を開閉する開閉弁10が、下端部の径大外周面部10aと、この径大外周面部10aから上方へ漸次径小となるように延びたテーパ部10bとからなるもので、閉弁位置では図3の(c) に示すように径大外周面部10aが下端弁口部14に嵌まり込んで没入することにより、その弁口部14を閉止するようになっているから、閉弁時に弁口部14の下側部分に高粘度流体4が付着残留するようなことがなく、従って液垂れを生じることもなくなる。
1 容器
1a 容器上面
2 容器の口部
3 台枠
4 高粘度流体
5 充填ノズル
6 ノズル昇降駆動手段
7 台枠傾動手段
8 外管
9 中軸
10 開閉弁
11 環状流路
13 切欠開口部
14 環状流路の下端弁口部

Claims (3)

  1. 容器上面の端部側に口部を有する一斗缶等の容器を台枠上に載置した状態で、充填ノズルを口部より容器内下部まで挿入して、充填ノズルを引上げながらノズル下端弁口部から高粘度の流体を噴出させて充填する流体充填装置であって、充填ノズルと、これを昇降移動させるノズル昇降駆動手段とを備え、充填ノズルは、外管と、外管内に同心状に配置されて、下端部に開閉弁を有し、外管内周面と中軸外周面との間に環状流路を形成する中軸と、中軸を開弁位置と閉弁位置とに上下移動させる中軸上下駆動手段とからなり、外管の下端周壁部には、容器内への挿入時に容器の内壁面に近接する外管背面部側を残して容器の中央部側を臨む外管前面側を外管のほぼ半周に亘って開口するように切欠した切欠開口部を設け、閉弁位置では開閉弁が切欠開口部の上部側に位置して前記環状流路の下端弁口部を閉鎖し、開弁位置では開閉弁が切欠開口部の下部側に位置して前記環状流路の下端弁口部を開放することにより切欠開口部から高粘度流体を噴出させるようにした高粘度流体充填装置。
  2. 高粘度流体の充填にあたって台枠上に載置された容器の上面の口部側端部が口部と反対側の端部より高くなるように台枠を水平に対し所要角度傾動させる台枠傾動手段を設けてなる請求項1に記載の高粘度流体充填装置。
  3. 開閉弁は、前記環状流路の下端弁口部に嵌合する径大外周面部と、この径大外周面部から上方へ漸次径小となるように延びたテーパ部とを備え、閉弁位置では径大外周面部が前記環状流路の下端弁口部に嵌合して没入するようになっている請求項1又は2に記載の高粘度流体充填装置。
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