JP2012149638A - ナセル内部の重量物吊持構造およびこれを有する風力発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素で軽量、且つ安価な構造によってナセルの天井部に重量物の吊持機材を設置可能にする。
【解決手段】本発明に係るナセル内部の重量物吊持構造Aは、ナセル4を形作るナセルカバー21と、ナセルカバー21に覆われてナセル内部機器を下方から支持するナセルフレーム部材16と、ナセルフレーム部材16上に設置された支持部材25aに支持されて、ナセルカバー21の内部上方に吊持装置28を取り付け可能にする吊持装置取付部25cと、吊持装置取付部25cとナセルカバー21の天井部21aとの間を連結する連結部材26とを有している。連結部材26の天井部21aへの連結点26aの位置は、ナセルカバー21の幅方向中央部に対し、天井部21aとナセルカバー21の側面部21bとが繋がる曲面部21fの側にオフセットされている。また、上記連結点26aの位置は、天井部21aに形成された剛性向上用のコルゲーション部の近傍とされている。
【選択図】図3
【解決手段】本発明に係るナセル内部の重量物吊持構造Aは、ナセル4を形作るナセルカバー21と、ナセルカバー21に覆われてナセル内部機器を下方から支持するナセルフレーム部材16と、ナセルフレーム部材16上に設置された支持部材25aに支持されて、ナセルカバー21の内部上方に吊持装置28を取り付け可能にする吊持装置取付部25cと、吊持装置取付部25cとナセルカバー21の天井部21aとの間を連結する連結部材26とを有している。連結部材26の天井部21aへの連結点26aの位置は、ナセルカバー21の幅方向中央部に対し、天井部21aとナセルカバー21の側面部21bとが繋がる曲面部21fの側にオフセットされている。また、上記連結点26aの位置は、天井部21aに形成された剛性向上用のコルゲーション部の近傍とされている。
【選択図】図3
Description
本発明は、ナセル内部に重量物を吊持する吊持装置を設置可能にした、ナセル内部の重量物吊持構造およびこれを有する風力発電装置に関するものである。
風力発電装置は、風車翼を備えたロータヘッドが風力を受けて回転し、この回転を増速機により増速するなどして駆動される発電機により発電する装置である。ロータヘッドは、風車用タワーの上に設置されてヨー旋回可能なナセルの端部に取り付けられ、略水平な横方向の回転軸線周りに回転可能となるように支持されている。
ナセルには、ロータヘッドに連結される駆動機構および発電機構の機器類が内部に収容される。大型の風力発電装置においては、これらの機器類が高重量であるため、風力発電装置の組み立てやメンテナンス時にはクレーン、ウインチ等の吊持装置を用いて機器類を運搬する必要がある。ナセル内部で機器類を運搬する場合は、ナセル内の天井部にウインチ等の吊持装置を取り付けて各機器類を吊り上げて運搬するようになっている。
一方、ナセル外部であっても、風車翼等の高所に位置する重量物の運搬にはナセルの内部に設けた吊持装置を用いることがある。例えば、特許文献1の図5には風車回転翼の吊り下げ装置が開示されている。この装置は、ロータヘッド側から風車回転翼側に風車回転翼を吊り下げるワイヤを設け、このワイヤを支持するプーリをナセルの天井部に取り付けた構成となっている。
また、特許文献2の図1には、ナセル内の床面にウインチ、天井面にプーリをそれぞれ設置し、ウインチから延出させたワイヤを滑車に通し、そのままナセル下部の床に開設した孔に通してナセルの外部下方に垂らし、風車翼(ブレード)のメンテナンスを行うゴンドラや他の機材等を吊り上げるようになっている。
このように、ナセルの内部で機器類を運搬する場合も、ナセルの外部の物品をナセル側に吊り上げるような場合も、いずれもナセルの天井部に設置したウインチやプーリ等の吊持装置によって吊り上げている。
風車用タワーの上端に設置されるナセルは軽量化が求められることから、ナセルを形作るナセルカバーは、一般的には繊維強化プラスチック(FRP)パネルで構成されており、それ自体が十分に高い剛性を有している訳ではないため、上記したようにクレーンやウインチ、プーリ等の吊持装置をナセルの天井部に吊下支持することができない。このため、従来ではこれらを支持する支柱と梁からなる丈夫な吊持用フレームをナセル内に設置し、この吊持用フレームに吊持装置を取り付ける必要があった。
しかし、このような吊持用丈夫なフレームを新たにナセル内に設置するとなると、この吊持用フレームだけでも多大な重量増加となり、しかもその製造や施工コストが嵩むという問題があった。しかも、この吊持用フレームが用いられるのは風力発電装置の建設時と、その後のメンテナンス時のみであるため、費用対効果が低いものであった。
本発明は、かかる従来技術の問題を解決するためになされたものであって、簡素で軽量、且つ安価な構造によってナセルの天井部に重量物の吊持機材を設置することのできるナセル内部の重量物吊持構造およびこれを有する風力発電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
即ち、本発明に係るナセル内部の重量物吊持構造の第1の態様は、ナセルを形作るナセルカバーと、前記ナセルカバーに覆われてナセル内部機器を下方から支持するナセルフレーム部材と、前記ナセルフレーム部材上に設置された支持部材に支持されて、前記ナセルカバーの内部上方に吊持装置を取り付け可能にする吊持装置取付部と、前記吊持装置取付部と前記ナセルカバーの天井部との間を連結する連結部材と、を有することを特徴とする。
即ち、本発明に係るナセル内部の重量物吊持構造の第1の態様は、ナセルを形作るナセルカバーと、前記ナセルカバーに覆われてナセル内部機器を下方から支持するナセルフレーム部材と、前記ナセルフレーム部材上に設置された支持部材に支持されて、前記ナセルカバーの内部上方に吊持装置を取り付け可能にする吊持装置取付部と、前記吊持装置取付部と前記ナセルカバーの天井部との間を連結する連結部材と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、吊持装置取付部に取り付けられたウインチ等の吊持装置に重量物が吊持されると、その荷重が、ナセルフレーム部材上に設置された支持部材に加わると同時に、連結部材を経てナセルカバーの天井部にも加わる。このため、重量物の荷重が支持部材とナセルカバーの天井部とに分担されて支持される。したがって、従来のように丈夫な吊持用フレームをナセル内に設置して吊持装置を取り付ける必要がなくなり、簡素で軽量、且つ安価な構造によってナセルの天井部に重量物の吊持機材を設置することができる。
また、本発明に係るナセル内部の重量物吊持構造の第2の態様は、前記第1の態様において、前記支持部材として、前記ナセルフレーム部材上に設置された前記ナセル内部機器を兼用したことを特徴とする。
上記構成によれば、ナセル内部機器によって吊持装置取付部が支持されるため、吊持装置取付部を支持する専用の支持部材を省いたり、数量を減らす、もしくは簡略化することができ、重量物吊持構造をさらに簡素で軽量、且つ安価なものにすることができる。
また、本発明に係るナセル内部の重量物吊持構造の第3の態様は、前記第1または第2の態様において、前記連結部材の前記天井部への連結点の位置は、前記天井部に形成された剛性向上用のコルゲーション部の近傍であることを特徴とする。
上記構成によれば、ナセルカバーの天井部の、コルゲーション部の形成により剛性が高められた部分に連結部材が連結されるため、吊持装置に加わる荷重のうち、ナセルカバーの天井部が受け持つ荷重分担部を大きくすることができ、これによって吊持装置取付部の支持部材を簡略化し、重量物吊持構造をより簡素で軽量、且つ安価なものにすることができる。もしくは同等の支持部材でより大きな荷重を担うことができる。
また、本発明に係るナセル内部の重量物吊持構造の第4の態様は、前記第1から第3のいずれかの態様において、前記連結部材の前記天井部への連結点の位置は、前記ナセルカバーの幅方向中央部に対し、該天井部と前記ナセルカバーの側面部とが繋がる曲面部の側にオフセットされていることを特徴とする。
上記構成によっても、ナセルカバーの天井部の、ナセルカバー側面部に繋がる曲面部に寄った剛性の高い部分に連結部材が連結されるため、吊持装置に加わる荷重のうち、ナセルカバーの天井部が受け持つ荷重分担部を大きくすることができ、第3の態様と同様な作用・効果を奏することができる。
また、本発明に係るナセル内部の重量物吊持構造の第5の態様は、前記第1から第4のいずれかの態様において、前記吊持装置取付部は前記ナセル内部にて幅方向に延在し、前記連結部材は前記ナセルカバーおよび前記吊持装置取付部の幅方向中央部よりも幅方向両外側に離れた位置に離間して対をなして設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、ナセル内部にて幅方向に延在する吊持装置取付部が、その中央部から離れて設けられた一対の連結部材を介してナセルカバーの天井部に支持されるため、吊持装置取付部をその全長に亘って均等かつ安定的に支持することができる。しかも、連結部材の天井部への連結点が、ナセルカバーの天井部と側面部とが繋がる剛性の高い曲面部に近づくため、ナセルカバー側の荷重分担部を大きくして重量物吊持構造の簡素化、軽量化、低コスト化に貢献することができる。
また、本発明に係るナセル内部の重量物吊持構造の第6の態様は、前記第5の態様において、前記連結部材の前記天井部への連結点の位置は、前記吊持装置取付部への連結点の位置よりも、前記ナセルの幅方向外側にオフセットされていることを特徴とする。
上記構成によれば、第5の態様の場合に比べて、連結部材の天井部への連結点の位置が、ナセルカバーの天井部と側面部とが繋がる剛性の高い曲面部に一層近づくため、ナセルカバー側の荷重分担部をより大きくして重量物吊持構造の簡素化、軽量化、低コスト化を行うことができる。
また、本発明に係るナセル内部の重量物吊持構造の第7の態様は、前記第5または第6の態様において、前記吊持装置取付部は、その長手方向両端部から中央部に向かって曲げ剛性が高くなる形状であることを特徴とする。
上記構成によれば、例えばナセルの幅が広く、吊持装置取付部が長くなる場合であっても、吊持装置取付部自体の曲げ剛性が高められているため、吊持装置取付部とナセルカバーの天井部との間を連結する連結部材の本数が少なくても、吊持装置取付部に取り付けた吊持装置に大きな荷重を加担させることができる。しかも、ナセルカバーの天井部への負担を軽減させることができる。
また、本発明に係るナセル内部の重量物吊持構造の第8の態様は、前記第1から第3のいずれかの態様において、前記ナセルカバーの天井部が丸屋根状、もしくは山型屋根状である場合に、該天井部の頂部近傍と前記吊持装置取付部との間を前記連結部材で連結したことを特徴とする。
上記構成によれば、ナセルカバーの天井部の幅方向中央部の剛性が最も高くなり、この付近に連結部材が連結されるため、天井部によって吊持装置取付部を堅牢に支持することができる。したがって、天井部が受け持つ荷重分担部をより大きくし、これにより吊持装置取付部の支持部材を簡略化し、重量物吊持構造を簡素で軽量、且つ安価なものにすることができる。もしくは同等の支持部材でより大きな荷重を担うことができる。
また、本発明に係るナセル内部の重量物吊持構造の第9の態様は、前記第1から第8のいずれかの態様において、前記連結部材は着脱可能であることを特徴とする。
上記構成によれば、吊持装置を使用しない時には連結部材を取り外すことができるため、ナセルカバーに外風や揺れ等が加わった際にはナセルカバーが柔軟に変形することができ、ナセルカバーの破損や変形を防止することができる。
また、本発明に係るナセル内部の重量物吊持構造の第10の態様は、前記第1から第9のいずれかの態様において、前記連結部材は長さを調整可能であることを特徴とする。
上記構成によれば、ナセルカバーの天井部と吊持装置取付部との相対距離にばらつきや変動等があっても、連結部材の長さを調整することにより、吊持装置取付部に加わる荷重を天井部に分担させることができる。また、吊持装置を使用しない時には連結部材の長さを長くしてテンションを緩めることにより、連結部材を取り外さなくても第8の態様と同様な作用・効果を得ることができる。
また、本発明に係る風力発電装置は、前記第1から第10の態様に係るナセル内部の重量物吊持構造を有することを特徴とする。
この風力発電装置によれば、従来のように丈夫な吊持用フレームをナセル内に設置して吊持装置を支持する必要をなくし、簡素で軽量、且つ安価な構造によってナセルの天井部に重量物の吊持機材を設置することができる。
以上のように、本発明に係るナセル内部の重量物吊持構造およびこれを有する風力発電装置によれば、簡素で軽量、且つ安価な構造によってナセルの天井部に重量物の吊持機材を設置することができる。
以下に、本発明の複数の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について図1〜図3を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る風力発電装置の全体構成を示す側面図である。
風力発電装置1には、基礎2上に立設されたタワー3と、タワー3の上端に設置されたナセル4と、略水平な軸線周りに回転可能にしてナセル4に設けられたロータヘッド5と、ロータヘッド5を覆う頭部カプセル6と、ロータヘッド5の回転軸線周りに放射状に取り付けられる複数枚の風車回転翼7とを備えている。
まず、本発明の第1実施形態について図1〜図3を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る風力発電装置の全体構成を示す側面図である。
風力発電装置1には、基礎2上に立設されたタワー3と、タワー3の上端に設置されたナセル4と、略水平な軸線周りに回転可能にしてナセル4に設けられたロータヘッド5と、ロータヘッド5を覆う頭部カプセル6と、ロータヘッド5の回転軸線周りに放射状に取り付けられる複数枚の風車回転翼7とを備えている。
図2は、ナセル4の内部構造を示す縦断面図である。
まず、タワー3の上端部に旋回筒体11を介してナセル台板とも呼ばれる前部フレーム12(ナセルフレーム部材)が設置されている。この前部フレーム12は例えば鋳鉄製の一体構造であり、その内部に増速機13が収容されている。前部フレーム12は、旋回筒体11に設けられた旋回駆動部14の動力により、旋回筒体11と共にタワー3の上部部に対して旋回し、ひいてはこれがナセル4の旋回となる。前部フレーム12の前面には円形の開口部12aが形成され、この開口部12aを経て増速機13の図示しない入力軸にロータヘッド5が連結され、ロータヘッド5の回転が増速機13に伝達される。
まず、タワー3の上端部に旋回筒体11を介してナセル台板とも呼ばれる前部フレーム12(ナセルフレーム部材)が設置されている。この前部フレーム12は例えば鋳鉄製の一体構造であり、その内部に増速機13が収容されている。前部フレーム12は、旋回筒体11に設けられた旋回駆動部14の動力により、旋回筒体11と共にタワー3の上部部に対して旋回し、ひいてはこれがナセル4の旋回となる。前部フレーム12の前面には円形の開口部12aが形成され、この開口部12aを経て増速機13の図示しない入力軸にロータヘッド5が連結され、ロータヘッド5の回転が増速機13に伝達される。
前部フレーム12の後下部には後部フレーム16(ナセルフレーム部材)が連結されて後方に略トレー状に延びており、この後部フレーム16の上に発電機17や変圧器18、整流器19といったナセル内部機器が設置され、これらの機材が後部フレーム16によって下方から支持されている。そして、風車回転翼7に風力を受けて回転するロータヘッド5の回転が増速機13により増速され、図示しない動力伝達軸を経て発電機17に伝達されて発電が行われる。
前部フレーム12および後部フレーム16と、増速機13、発電機17、変圧器18、整流器19等のナセル内部機器は、ナセルカバー21によって覆われ、これによりナセル4が形作られている。ナセルカバー21は、ナセル内部機器13,17,18,19等を外部環境から隔絶して風雨や降雪、塵埃等から保護するものであり、例えば複数の繊維強化プラスチック(FRP)パネルが継ぎ合わされて形成されている。
図3は図2のIII-III線に沿うナセル4の縦断面図である。この図においては図2に示す発電機17、変圧器18、整流器19等のナセル内部機器は図示を省略されている。
ナセルカバー21は、天井部21aと、側面部21bと、底面部21cと、前面部21dと、後面部21eを有して略四角形の断面を持つように形成されている。天井部21aと側面部21bとが繋がる部分は曲面部21fとなっている。天井部21aは、その幅方向の中央部が上方に軽く突出するように、曲面部21fよりも格段に緩やかな曲率で湾曲している。この天井部21aには、図2に示すように、ナセル4の幅方向に延びる複数の溝状のコルゲーション部21gが形成されており、天井部21aの剛性が高められている。これは、積雪により天井部21aが凹むことを防止するためである。
ナセルカバー21は、天井部21aと、側面部21bと、底面部21cと、前面部21dと、後面部21eを有して略四角形の断面を持つように形成されている。天井部21aと側面部21bとが繋がる部分は曲面部21fとなっている。天井部21aは、その幅方向の中央部が上方に軽く突出するように、曲面部21fよりも格段に緩やかな曲率で湾曲している。この天井部21aには、図2に示すように、ナセル4の幅方向に延びる複数の溝状のコルゲーション部21gが形成されており、天井部21aの剛性が高められている。これは、積雪により天井部21aが凹むことを防止するためである。
そして、ナセル4の内部に本発明の第1実施形態に係る重量物吊持構造Aが設けられている。この重量物吊持構造Aは、例えば細い鋼製のパイプ材を使用して軽量なフレーム状に形成された吊持用フレーム25と、複数本の連結部材26とを備えて構成されている。吊持用フレーム25は、後部フレーム16上に垂設された例えば4本の縦パイプ25a(支持部材)と、これらの縦パイプ25aの上端部に固定されて前後方向に延びる左右一対の水平パイプ25bと、これら左右の水平パイプ25b間に架設されてナセル4の幅方向に延在し、ナセルカバー21の内部上方にウインチ28(吊持装置)を取り付け可能にする2本のウインチ取付パイプ25c(吊持装置取付部)とを備えて構成されている。
連結部材26により、ウインチ取付パイプ25cとナセルカバー21の天井部21aとの間が連結されている。図3に示すように、連結部材26は、1本のウインチ取付パイプ25cにつき、ナセルカバー21およびウインチ取付パイプ25cの幅方向中央部よりも幅方向両外側に離れた位置に離間して対をなして設けられている。各連結部材26の天井部21aへの連結点26aの位置は、ナセルカバー21の幅方向中央部に対し、天井部21aと側面部21bとが繋がる曲面部21fの側にオフセットされている。連結部材26は連結点26aから垂下して連結点26bにてウインチ取付パイプ25cに固定される。
また、図2に示すように、連結部材26の天井部21aへの連結点26aの位置は、前述のように天井部21aに形成された剛性向上用のコルゲーション部21gに一致する位置、もしくはその近傍とされている。さらに、各連結部材26は、天井部21aおよびウインチ取付パイプ25cに対して着脱可能である。ウインチ28は、ウインチ取付パイプ25cに懸架される形で設置されているが(図3参照)、このウインチ28をウインチ取付パイプ25cの長手方向に沿って移動可能にしてもよい。あるいは、ウインチ28がナセル4内を前後方向に移動できるようにしてもよい。
以上のように構成された重量物吊持構造Aにおいて、ウインチ28に重量物を吊持させると、その荷重が吊持用フレーム25(縦パイプ25a)に加わると同時に、連結部材26を経てナセルカバー21の天井部21aにも加わる。このため、重量物の荷重が吊持用フレーム25とナセルカバー21の天井部21aとに分担されて支持されることになり、従来のように吊持用フレーム25を非常に丈夫な構造にしてウインチ28を支持する必要がなくなり、吊持用フレーム25を簡素化し、軽量、且つ安価な構造によってナセル4の天井部21aにウインチ28を設けて重量物を吊持することができる。
連結部材26は、その天井部21aへの連結点26aの位置が、天井部21aに形成された剛性向上用のコルゲーション部21gの近傍となっているため、ウインチ28に加わる荷重のうち、天井部21aが受け持つ荷重分担部を大きくすることができ、これによって吊持用フレーム25の構成、特にウインチ取付パイプ25cを支持する縦パイプ25a等を簡略化(軽量化)し、重量物吊持構造Aを簡素で軽量、且つ安価なものにすることができる。もしくは、より高重量な荷重を担うことができる。
しかも、ウインチ取付パイプ25cはナセル4の内部にて幅方向に延在し、連結部材26はナセルカバー21およびウインチ取付パイプ25cの幅方向中央部よりも幅方向両外側に離れた位置に離間して対をなすように設けられているため、ナセル4の内部にて幅方向に延在するウインチ取付パイプ25cが、その中央部から離れて設けられた一対の連結部材26を介して天井部21aに支持される態様となる。したがって、ウインチ取付パイプ25cをその全長に亘って均等かつ安定的に支持することができる。
さらに、連結部材26の天井部21aへの連結点26aが、ナセルカバー21の天井部21aと側面部21bとが繋がる剛性の高い曲面部21fに近づくため、ナセルカバー21側の荷重分担部を大きくして重量物吊持構造(吊持用フレーム25)の簡素化、軽量化、低コスト化に一段と貢献することができる。
また、連結部材26の天井部21aへの連結点26aが、ナセルカバー21の幅方向中央部に対し、天井部21aとナセルカバー21の側面部21bとが繋がる曲面部21fの側にオフセットされているため、天井部21aの、側面部21bに繋がる曲面部21fに寄った剛性の高い部分に連結部材26が連結されることになり、ウインチ28に加わる荷重のうち、天井部21aが受け持つ荷重分担部を一層大きくすることができる。
連結部材26は着脱可能であるため、ウインチ28を使用しない時には連結部材26を取り外すことができる。これにより、吊持用フレーム25によってナセルカバー21の強度や剛性が過剰に高められることがない。例えば、ナセルカバー21に外風や揺れ等が加わった際には、ナセルカバー21が柔軟に変形してこれらの外力を吸収することができる。したがって、ナセルカバー21の破損や変形を効果的に防止することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る重量物吊持構造Bについて図4を参照しながら説明する。
この重量物吊持構造Bにおいては、連結部材31を除いた構成は図3に示す第1実施形態の重量物吊持構造Aと同様であるため、各部に同符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態に係る重量物吊持構造Bについて図4を参照しながら説明する。
この重量物吊持構造Bにおいては、連結部材31を除いた構成は図3に示す第1実施形態の重量物吊持構造Aと同様であるため、各部に同符号を付して説明を省略する。
連結部材31は、第1実施形態における連結部材26と同様に、1本のウインチ取付パイプ25cにつき、ナセルカバー21およびウインチ取付パイプ25cの幅方向中央部よりも幅方向両外側に離れた位置に離間して対をなして設けられている。各連結部材31の天井部21aへの連結点31aの位置は、ナセルカバー21の幅方向中央部に対して曲面部21fの側に大きくオフセットされている。
さらに、各連結部材31の天井部21aへの連結点31aの位置が、ウインチ取付パイプ25cへの連結点31bの位置に対しても、ナセル4の幅方向外側にオフセットされている。つまり、一対の連結部材31の上側の連結点31a同士の間隔が、下側の連結点31b同士の間隔よりも広くなっており、各連結部材31が傾斜して取り付けられている。
各連結部材31は、例えばターンバックル31c(ジャッキ)を用いて長さを調整することができ、且つ着脱可能である。連結部材31の両端部はアイボルト(アンカーボルト)等によってナセルカバー21の天井部21aとウインチ取付パイプ25cに着脱可能に連結されている。図示しないが連結部材31の両端部はフック状になっており、ターンバックル31cを緩めればアイボルトから簡単に取り外すことができる。
以上のように構成された重量物吊持構造Bは、連結部材31の天井部21aへの連結点31aの位置が、ウインチ取付パイプ25cへの連結点31bの位置よりも、ナセル4の幅方向外側にオフセットされているため、連結点31aがナセルカバー21の天井部21aと側面部21bとが繋がる剛性の高い曲面部21fに近づいている。このため、ナセルカバー21側の荷重分担部をより大きくして重量物吊持構造Bの簡素化、軽量化、低コスト化を行うことができる。
また、連結部材31が着脱可能であるとともに、長さを調整可能であるため、ナセルカバー21の天井部21aとウインチ取付パイプ25cとの相対距離にばらつきや変動等があっても、連結部材31の長さを調整することにより、ウインチ取付パイプ25cに加わる荷重を天井部21aに分担させることができる。また、ウインチ28を使用しない時には連結部材31の長さを長くしてテンションを緩めることにより、連結部材31を取り外さなくても、ナセルカバー21に外風や揺れ等が加わった際における破損や変形を防止することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る重量物吊持構造Cについて図5を参照しながら説明する。
この重量物吊持構造Cにおいては、ウインチ28が取り付けられるウインチ取付パイプ25cの支持部材として、縦パイプ25aと共に、後部フレーム16上に設置されているナセル内部機器を兼用することによって吊持用フレーム35が構築されている。つまり、ウインチ取付パイプ25cの一端が第1、第2実施形態と同じく縦パイプ25aによって支持され、ウインチ取付パイプ25cの他端が、例えば変圧器18によって支持されている。その他の部分の構成は図4に示す第2実施形態の重量物吊持構造Bと同様である。
次に、本発明の第3実施形態に係る重量物吊持構造Cについて図5を参照しながら説明する。
この重量物吊持構造Cにおいては、ウインチ28が取り付けられるウインチ取付パイプ25cの支持部材として、縦パイプ25aと共に、後部フレーム16上に設置されているナセル内部機器を兼用することによって吊持用フレーム35が構築されている。つまり、ウインチ取付パイプ25cの一端が第1、第2実施形態と同じく縦パイプ25aによって支持され、ウインチ取付パイプ25cの他端が、例えば変圧器18によって支持されている。その他の部分の構成は図4に示す第2実施形態の重量物吊持構造Bと同様である。
このように、ナセル内部機器をウインチ取付パイプ25cの支持部材として兼用することにより、ウインチ取付パイプ25cを支持する専用の支持部材(縦パイプ25aや水平パイプ25b等)を省いたり、数量を減らす、もしくは簡略化することができ、重量物吊持構造(吊持用フレーム35)をより一層簡素で軽量、且つ安価なものにすることができる。なお、ウインチ取付パイプ25cの一端のみならず、両端ともナセル内部機器によって支持するようにしてもよい。もちろん、変圧器18以外の内部機器によってウインチ取付パイプ25cを支持してもよい。また、連結部材31の代わりに、図3に示す連結部材26や、他の形状の連結部材を使用してもよい。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る重量物吊持構造Dについて図6を参照しながら説明する。
この重量物吊持構造Dにおいては、吊持用フレーム40の、ウインチ28が取り付けられるウインチ取付用梁部材41(吊持装置取付部)が、その長手方向両端部から中央部に向かって曲げ剛性が高くなる形状となっている。具体的には、ウインチ取付用梁部材41は、中央板部41aと、ウインチ走行レール部41bとを有して、側面視での断面形状が逆T字形をなしており、中央板部41aは、その長手方向中央部の高さが最も高く、ここから両端に向かって円弧を描くように高さが低くなっている。
次に、本発明の第4実施形態に係る重量物吊持構造Dについて図6を参照しながら説明する。
この重量物吊持構造Dにおいては、吊持用フレーム40の、ウインチ28が取り付けられるウインチ取付用梁部材41(吊持装置取付部)が、その長手方向両端部から中央部に向かって曲げ剛性が高くなる形状となっている。具体的には、ウインチ取付用梁部材41は、中央板部41aと、ウインチ走行レール部41bとを有して、側面視での断面形状が逆T字形をなしており、中央板部41aは、その長手方向中央部の高さが最も高く、ここから両端に向かって円弧を描くように高さが低くなっている。
このウインチ取付用梁部材41以外の吊持用フレーム40および他の構成は、図3に示す第1実施形態の重量物吊持構造Aと同様であるため、各部に同符号を付して説明を省略する。ウインチ28は走行車輪28aを介してウインチ取付用梁部材41のウインチ走行レール部41bに懸架されており、ナセル4の幅方向に移動することができる。
上記構成によれば、例えばナセル4の幅が広く、ウインチ取付用梁部材41が長い場合であっても、ウインチ取付用梁部材41自体の曲げ剛性が高められているため、ウインチ取付用梁部材41とナセルカバー21の天井部21aとの間を連結する連結部材26の本数が少なくても、ウインチ取付用梁部材41に取り付けたウインチ28に大きな荷重を加担させることができる。しかも、ウインチ28に荷重が加わった際における天井部21aへの負担を軽減させることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る重量物吊持構造Eについて図7を参照しながら説明する。
この重量物吊持構造Eにおいては、ナセルカバー21の天井部21hが丸屋根状、もしくは山型屋根状(非図示)に形成されている。また、この屋根形状に合わせて、ウインチ28を支持する吊持用フレーム50がナセル4の前後方向視で略台形状に形成されている。吊持用フレーム50は、左右一対の縦パイプ50a(支持部材)と、その上端部に架設されるウインチ取付パイプ50b(吊持装置取付部)とを備えて構成されている。ウインチ取付パイプ50bの長さは左右の縦パイプ50aの基部の間隔よりも短い。これにウインチ28が懸架される形で設置される。
次に、本発明の第5実施形態に係る重量物吊持構造Eについて図7を参照しながら説明する。
この重量物吊持構造Eにおいては、ナセルカバー21の天井部21hが丸屋根状、もしくは山型屋根状(非図示)に形成されている。また、この屋根形状に合わせて、ウインチ28を支持する吊持用フレーム50がナセル4の前後方向視で略台形状に形成されている。吊持用フレーム50は、左右一対の縦パイプ50a(支持部材)と、その上端部に架設されるウインチ取付パイプ50b(吊持装置取付部)とを備えて構成されている。ウインチ取付パイプ50bの長さは左右の縦パイプ50aの基部の間隔よりも短い。これにウインチ28が懸架される形で設置される。
そして、ウインチ取付パイプ50bと、ナセルカバー21の天井部21hの頂部近傍との間が、1本の連結部材55a、もしくは2本の連結部材55bで連結される。1本の連結部材55aで連結する場合は、ウインチ取付パイプ50bの中間点50cと、天井部21hの頂点21jとの間が連結される。2本の連結部材55bで連結する場合は、ウインチ取付パイプ50bの中間点50cから幅方向外側にオフセットした点50dと、天井部21hの頂上点21jから幅方向外側にオフセットした点21kとの間が連結されるレイアウトを例示できるが、他の連結部材配置レイアウトであってもよい。
上記構成によれば、ナセルカバー21の天井部21hの幅方向中央部の剛性が最も高くなり、この付近に連結部材55aまたは55bを介してウインチ取付パイプ50bが連結されるため、天井部21hによってウインチ取付パイプ50bを堅牢に支持することができる。したがって、天井部21hが受け持つ荷重分担部をより大きくし、これによりウインチ取付パイプ50bの支持部材(縦パイプ50a)を簡略化し、重量物吊持構造E(吊持用フレーム50)を簡素で軽量、且つ安価なものにすることができる。もしくは同等の支持部材でより大きな荷重を担うことができる。
そして、上記の第1〜第5実施形態における重量物吊持構造A〜Eを風力発電装置1に備え付けることにより、従来のように丈夫な吊持用フレームをナセル4内に設置して吊持装置を支持する必要をなくし、簡素で軽量、且つ安価な構造によってナセルカバー21の天井部にウインチ28等の吊持機材を設置することができる。
なお、本発明は上記実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本発明の権利範囲に含まれるものとする。例えば、第1〜第5実施形態の構成を組み合わせる等してもよい。
また、ナセル内部の機材等を吊持するだけに限らず、ナセルの床に孔を開けてウインチのワイヤを通し、外部の機材を吊持するクレーンとして活用してもよい。
また、ナセル内部の機材等を吊持するだけに限らず、ナセルの床に孔を開けてウインチのワイヤを通し、外部の機材を吊持するクレーンとして活用してもよい。
1 風力発電装置
4 ナセル
12 前部フレーム(ナセルフレーム部材)
13 増速機(ナセル内部機器)
16 後部フレーム(ナセルフレーム部材)
17 発電機(ナセル内部機器)
18 変圧器(ナセル内部機器、支持部材)
19 整流器(ナセル内部機器)
21 ナセルカバー
21a,21h 天井部
21b 側面部
21f 曲面部
21g コルゲーション部
25,35,50 吊持用フレーム
25a,50a 縦パイプ(支持部材)
25c,50b ウインチ取付パイプ(吊持装置取付部)
26,31,55a,55b 連結部材
26a,31a 連結部材の天井部への連結点
28 ウインチ(吊持装置)
40 ウインチウインチ取付用梁部材(吊持装置取付部)
A,B,C,D,E 重量物吊持構造
4 ナセル
12 前部フレーム(ナセルフレーム部材)
13 増速機(ナセル内部機器)
16 後部フレーム(ナセルフレーム部材)
17 発電機(ナセル内部機器)
18 変圧器(ナセル内部機器、支持部材)
19 整流器(ナセル内部機器)
21 ナセルカバー
21a,21h 天井部
21b 側面部
21f 曲面部
21g コルゲーション部
25,35,50 吊持用フレーム
25a,50a 縦パイプ(支持部材)
25c,50b ウインチ取付パイプ(吊持装置取付部)
26,31,55a,55b 連結部材
26a,31a 連結部材の天井部への連結点
28 ウインチ(吊持装置)
40 ウインチウインチ取付用梁部材(吊持装置取付部)
A,B,C,D,E 重量物吊持構造
Claims (11)
- ナセルを形作るナセルカバーと、
前記ナセルカバーに覆われてナセル内部機器を下方から支持するナセルフレーム部材と、
前記ナセルフレーム部材上に設置された支持部材に支持されて、前記ナセルカバーの内部上方に吊持装置を取り付け可能にする吊持装置取付部と、
前記吊持装置取付部と前記ナセルカバーの天井部との間を連結する連結部材と、
を有することを特徴とするナセル内部の重量物吊持構造。 - 前記支持部材として、前記ナセルフレーム部材上に設置された前記ナセル内部機器を兼用したことを特徴とする請求項1に記載のナセル内部の重量物吊持構造。
- 前記連結部材の前記天井部への連結点の位置は、前記天井部に形成された剛性向上用のコルゲーション部の近傍であることを特徴とする請求項1または2に記載のナセル内部の重量物吊持構造。
- 前記連結部材の前記天井部への連結点の位置は、前記ナセルカバーの幅方向中央部に対し、該天井部と前記ナセルカバーの側面部とが繋がる曲面部の側にオフセットされていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のナセル内部の重量物吊持構造。
- 前記吊持装置取付部は前記ナセル内部にて幅方向に延在し、前記連結部材は前記ナセルカバーおよび前記吊持装置取付部の幅方向中央部よりも幅方向両外側に離れた位置に離間して対をなして設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のナセル内部の重量物吊持構造。
- 前記連結部材の前記天井部への連結点の位置は、前記吊持装置取付部への連結点の位置よりも、前記ナセルの幅方向外側にオフセットされていることを特徴とする請求項5に記載のナセル内部の重量物吊持構造。
- 前記吊持装置取付部は、その長手方向両端部から中央部に向かって曲げ剛性が高くなる形状であることを特徴とする請求項5または6に記載のナセル内部の重量物吊持構造。
- 前記ナセルカバーの天井部が丸屋根状、もしくは山型屋根状である場合に、該天井部の頂部近傍と前記吊持装置取付部との間を前記連結部材で連結したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のナセル内部の重量物吊持構造。
- 前記連結部材は着脱可能であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のナセル内部の重量物吊持構造。
- 前記連結部材は長さを調整可能であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のナセル内部の重量物吊持構造。
- 請求項1から10のいずれかに記載のナセル内部の重量物吊持構造を有することを特徴とする風力発電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011290135A JP2012149638A (ja) | 2010-12-28 | 2011-12-28 | ナセル内部の重量物吊持構造およびこれを有する風力発電装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010293373 | 2010-12-28 | ||
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JP2011290135A Pending JP2012149638A (ja) | 2010-12-28 | 2011-12-28 | ナセル内部の重量物吊持構造およびこれを有する風力発電装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI651466B (zh) * | 2014-11-28 | 2019-02-21 | 日商日立製作所股份有限公司 | 風力發電設備 |
CN109681395A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-26 | 重庆海装风电工程技术有限公司 | 一种风力发电的机舱罩 |
-
2011
- 2011-12-28 JP JP2011290135A patent/JP2012149638A/ja active Pending
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