JP2012147845A - 治療治具 - Google Patents

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康寛 斉宮
Norihisa Okada
典久 岡田
Junichi Kono
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    • A61C1/08Machine parts specially adapted for dentistry
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Abstract

【課題】粘膜を巻き込むことなく骨に対するドリリングを行うことができ、且つドリリング後の粘膜と骨との孔の位置がずれるのを防止することができる。
【解決手段】ハンドピース2に装着させたシャフト3をシャフト軸回りに回転自在に、且つシャフト軸方向に移動自在に案内するガイド片12を有するフレーム本体10と、このフレーム本体10の先端部10aから突出する複数の突出針11、11、…とを備え、ガイド片12が2本のシャフト3を案内可能に係合され、それらシャフト3、3同士のシャフト軸が互いに平行に配置され、さらにフレーム本体10にはその平面に沿ってガイド片12によって案内されるシャフト3のシャフト軸方向に延びる案内凹溝13が設けられた治療冶具1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、適宜な処置機能を有する回転可能なシャフトを用いて例えば口腔内などの粘膜によって覆われた骨に対して処置を施すための治療治具に関する。
従来、歯列の矯正では、特定の歯を固定して、固定された歯と移動させる歯を接続して、矯正する歯を引っ張って動かす矯正方法がある。この場合、互いの歯で引っ張り合うため、固定した歯も移動する歯の方向に移動してしまうということがあった。そこで、例えば円筒形状のネジ部を形成したネジ式のインプラントをなすスクリューを顎部の骨に埋め込み、これを固定源とし、このスクリューにプレートやワイヤーなどをろう着などの固定手段によって固定し、そのプレートやワイヤーなどの端部を歯に固定することで歯列矯正治療が行われている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、インプラントボディの頭部に溝を設けたアンカーヘッドを固定させるとともに、このアンカーヘッドを上下方向に貫通するねじ孔が設けられているインプラント構造であり、インプラントボディを顎部の骨に埋め込んで固定し、溝に一端を歯に固定させたワイヤーを係止し、ねじ孔にねじを螺合させることで、そのねじの先端部でワイヤーを固定するものである。
特開2004−57729号公報
しかしながら、従来の治療方法では以下のような問題があった。
すなわち、薄く柔らかく、且つ可動粘膜に覆われていない骨に対して埋め込まれるスクリューは手動により簡単に固定することが可能であったが、厚く硬い骨の場合にはドリリングを行って孔を開けてからでないとスクリューを埋め込むことができなかった。ところが、ドリリングを施す骨に覆われている粘膜には骨に沿って滑るようにして動く可動粘膜があり、この可動粘膜に対してドリリングを行う場合には、ドリルに粘膜が巻き込まれ、その粘膜にドリル径よりも大径の穴が開いてしまったり、裂けてしまうという欠点があった。そのため、従来は、先に粘膜を切開し、粘膜弁骨膜を剥離させてから、厚い骨に対してドリリングを行っていたが、切開手術を行うため、術後の腫脹や疼痛を伴うという問題があった。
また、ドリル孔を骨に開けた後、骨に対する粘膜の滑動によって粘膜と骨のドリル孔の位置がずれてしまうおそれがあった。そのため、先行して開けたドリル孔にスクリューをねじ込む際に、粘膜の孔の位置に合わせて骨に開けたドリル孔にスクリューが入らず、骨に開けたドリル孔を探すといった作業手間が生じることとなり、その点で改良の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、粘膜を巻き込むことなく骨に対するドリリングを行うことができ、且つドリリング後の粘膜と骨との孔の位置がずれるのを防止することができる治療治具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る治療治具は、粘膜によって覆われた骨に対して処置を施すための治療治具であって、フレーム本体と、フレーム本体の先端部から突出する先鋭部とを備えていることを特徴としている。
本発明では、インプラントによる歯列矯正等の処置で口腔内の粘膜によって覆われた骨にスクリューを埋め込む場合において、治療治具の先鋭部で粘膜下の骨に達するように粘膜を突き刺し、フレーム本体で粘膜を骨に密着させて押さえ付け、この押さえ付けた状態のままドリルを用いて粘膜とともに骨にドリル孔を形成することができる。その後、前記ドリル孔には、ドライバーを用いてスクリューをねじ込むことができる。このとき、粘膜が先鋭部によって押圧されて骨に対して押し潰された状態で密接することとなり、これにより粘膜が骨の表面に沿って滑るようにして動くのを防止することができる。
そして、フレーム本体によって粘膜が骨に押さえ付けられる位置の近傍にドリリングにより粘膜とともに骨に孔を開けることで、骨に対する粘膜の滑動が規制されるため、粘膜が回転するドリルに巻き込まれるのを防止することができる。
また、ドリリングした後であっても、先鋭部による押さえ付けを維持した状態とすることで、その後の粘膜と骨に開けたドリル孔の位置がずれることがない。
そのため、先鋭部による押さえ付けた状態を維持したまま、先行して開けたドリル孔に対して位置決めを行ったり、粘膜と骨との孔を合わせるといった手間な作業が不要となり、ドリル孔に容易にスクリューを埋め込むことができる。
また、本発明に係る治療冶具では、フレーム本体には、適宜な処置機能を有する回転可能なシャフトをシャフト軸回りに回転自在に、且つシャフト軸方向に移動自在に案内するガイド部を有することが好ましい。
この場合、治療治具の先鋭部で粘膜を突き刺し、フレーム本体で粘膜を骨に密着させて押さえ付けた状態のままガイド部にドリル機能をもつシャフト(第1シャフト)を係合させ、この第1シャフトを回転させつつ粘膜(骨)側に向けて移動させることで前記ドリル孔を形成することができる。次いで、ガイド部に係合されている第1シャフトからスクリューをねじ込むことが可能なドライバー型の別のシャフト(第2シャフト)に交換し、その第2シャフトを回転させつつ粘膜(骨)側に向けて移動させることで、前記ドリル孔にスクリューをねじ込むことができる。
このとき、フレーム本体に先鋭部とガイド部とが設けられているので、ガイド部に係合されたシャフトの回転軸の位置が先鋭部によって粘膜が骨に押さえ付けられる位置の近傍となる。そのため、ドリリングにより粘膜とともに骨に孔を開ける場合、骨に対する滑動が規制された粘膜が回転するドリル(第1シャフト)に巻き込まれにくくなる。
また、ドリル孔の位置がずれることがないため、フレーム本体による押さえ付けた状態を維持したままガイド部に対して別のシャフトに交換することができ、先行して開けたドリル孔に対して位置決めを行ったり、粘膜と骨との孔を合わせるといった手間な作業が不要となり、交換したドライバー型の別のシャフト(第2シャフト)を用いてドリル孔に容易にスクリューを埋め込むことができる。
また、本発明に係る治療冶具では、ガイド部は、複数のシャフトを案内可能に係合し、それらシャフト同士のシャフト軸が互いに平行に配置されていることが好ましい。
本発明では、先鋭部によって粘膜を骨に押し付けた状態のフレーム本体を移動させることなく、その位置で複数のシャフトを同時に用いて骨に複数のドリル孔を開けることができるうえ、シャフト同士の間隔を小さく且つ精度良く平行に設けることが可能である。
また、本発明に係る治療治具では、フレーム本体は、平板部材からなり、フレーム本体の平面に沿ってガイド部によって案内されるシャフトのシャフト軸方向に延びる案内凹溝が設けられていることがより好ましい。
この場合、ガイド部に沿って案内されるシャフトをさらに案内凹溝に沿って移動させることができるので、シャフトの移動によるブレがなく、精度を高めることができ、さらに別の機能を有するシャフトに交換してもシャフトの回転軸の位置が常に同じとなる利点がある。
また、本発明に係る治療治具では、先鋭部は、平面視でガイド部に案内されるシャフトの両側の位置に設けられていることが好ましい。
この場合、粘膜が骨に対してシャフトを中心とした両側で左右バランス良く同じ力で押し付けられるので、シャフト周囲の粘膜の一部の押付力が不足することがなくなり、ドリル(シャフト)に粘膜が巻き込まれるのを確実に防止することができる。
本発明の治療治具によれば、粘膜を突き刺した先鋭部を骨に支持させ、骨に対して粘膜を押し付けた状態のフレーム本体を基準としてドリリングを行うことができる。このとき、粘膜と骨との滑動が規制されるため、粘膜を巻き込むことなく骨に対するドリリングを行うことができる。そのため、厚く硬い骨の場合に従来行っていた切開手術が不要となり、その切開手術による術後の腫脹や疼痛をなくすことができる。
また、フレーム本体において先鋭部による押さえ付けた状態を維持することで、ドリリング後において粘膜と骨との孔の位置がずれるのを防止することができ、骨に開けたドリル孔にスクリューをねじ込む等の処置を施す場合であっても、そのドリル孔を探すといった手間がなく、作業効率を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態によるシャフトを備えた治療冶具の全体構成を示す斜視図である。 図1に示す治療冶具の側面図である。 図1に示す治療冶具の正面図であって、(a)はシャフトの移動前の状態の図、(b)はシャフトの移動後の状態を示す図である。 治療冶具の全体構成を示す斜視図である。 図4に示す治療冶具の側面図である。 図5に示すA−A線矢視図である。 シャフトを備えた治療冶具をフレーム本体の先端部側から見た図である。 ガイド片を示す斜視図である。 (a)〜(d)は治療冶具の使用方法を示す図である。 変形例によるシャフトを備えた治療冶具の全体構成を示す斜視図であって、図1に対応する図である。 治療冶具の全体構成を示す斜視図であって、図4に対応する図である。 図10に示す治療冶具の正面図であって、(a)はシャフトの移動前の状態の図、(b)はシャフトの移動後の状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態による治療治具について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、実施の形態による治療治具は、口腔内の顎部の骨に埋め込んだスクリュー4の頭部に図示しない上部構造体を固定させ、さらにその上部構造体に矯正用ブラケットなどをろう着により固着し、それに矯正用ワイヤー、エラスティックス、スプリングなどを介して所定の歯に接続することで、歯を所望の方向に向けて移動させる歯列矯正において、スクリュー4を骨に埋め込んで固定させる処置に使用される冶具である。
図1乃至図3において、符号1は本実施の形態による口腔内治療冶具(以下、単に治療冶具1という)であり、符号2はシャフト3を着脱可能としたハンドピースである。
治療冶具1は、ハンドピース2のアタッチメントである2本のシャフト3、3を同時にガイドできるようになっており、上述したように口腔内の骨にスクリュー4を埋め込むために用いる冶具である。
ハンドピース2は、図示しない電源を備え、基端側に把持部21を有し、この把持部21の先端側にシャフト3を着脱可能に保持する保持部22が設けられている。ハンドピース2には、外部から供給された電源によりシャフト3を所定の回転数で回転させるようになっている。
ここで、本実施の形態では、シャフト3として、骨(口腔内の顎部の骨)にスクリュー4用の孔(図9(c)、(d)参照)を開けるためのドリル型の第1シャフト3Aと、この第1シャフト3Aで開けた孔に打ち込むスクリュー4を先端に装着させるためのドライバー型の第2シャフト3Bとの2種類の機能をもつものが採用されている。
なお、図1〜図3、図7では、治療冶具1に第1シャフト3Aと第2シャフト3Bが取付けられている状態を示している。
図4乃至図8に示すように、治療冶具1は、シャフト3をシャフト軸回りに回転自在に、且つシャフト軸方向に移動自在に案内するガイド片12(ガイド部)を有するフレーム本体10と、フレーム本体10の長手方向の一方の先端部10aから突出する複数本(ここでは4本)の突出針11、11、…(先鋭部)と、を備えて概略構成されている。
ここで、本実施の形態では上記フレーム本体10の長手方向をフレーム軸といい、このフレーム軸に沿った突出針11側を先端側といい、その反対側を基端側という。また、フレーム本体10の面方向でフレーム軸に直交する方向を幅方向といい、屈折されたフレーム本体10の内角側の平面を内面といい、その反対側の平面を外面という。
フレーム本体10は、ステンレス等の材料により形成され長手方向に間隔をもって位置する二箇所の屈折部10b、10cを有する平板部材からなり、先端側の一方の第1屈折部10bより先端側に位置するシャフト保持部10Aと、第1屈折部10bによりも基端側に位置する把持部10Bとからなる。把持部10Bは、そのフレーム軸方向の中間位置で他方の第2屈折部10cにより内面側に屈折した山形形状をなしている。
シャフト保持部10Aは、フレーム軸方向の中間部には段部10dが形成されており、この段部10dよりも先端側の部分(符号10e)が同じく基端側の部分(符号10f)よりも外面側に張り出すようにして位置している。
段部10dよりも基端側の部分10fの外面には、2本のシャフト3をフレーム軸方向に沿って移動可能に保持するガイド片12が設けられている。また、段部10dよりも先端側の部分10eの外面には、その平面にガイド片12によって案内される2本のシャフト3が沿うようにそれぞれのシャフト軸方向に延びる一対の案内凹溝13、13が設けられている。
ガイド片12には、2本のシャフト3、3を同時にシャフト軸方向に沿って案内するとともに、それらシャフト3、3同士のシャフト軸が互いに平行に配置されるように一対の受け部12a、12a(図6、図8参照)が設けられている。各受け部12aは、シャフト3の外径に対応した曲面で、その一部が開口となる凹状をなしている。
ここで、本実施の形態で使用される2種類のシャフト3のうちドリル型の第1シャフト3Aの外径寸法は、受け部12aの開口幅より大きくなっている。つまり、第1シャフト3Aは、受け部12aの上側から挿入させない限り、この受け部12aの内周面側で移動可能に係合させることができないようになっている。これは、第1シャフト3Aの場合、骨の斜面があってもドリル先端が滑らないように狙った孔開け位置でドリリングするためにガイド片12で支持することで、確実な位置に孔を設けるためである。
一方、ドライバー型の第2シャフト3Bの場合には、そのシャフト先端にスクリューを係止させた状態のままガイド片12に保持させるため、また前記第1シャフト3Aによって形成された孔に対してねじ込むだけであるため、前記受け部12aの開口幅より小さい外径寸法となっている。これにより第2シャフト3Bは、ガイド片12の横から受け部12a内に挿入することができるとともに、受け部12aに対して動かすことが可能な遊びが設けられた構成となっている。
なお、段部10dの段差の大きさ、およびガイド片12、案内凹溝13の位置は、シャフト3をガイド片12の受け部12aに係合させた状態で、ハンドピース2の保持部22が段部10dよりも基端側の部分10fの外面によって前記係合が妨げられない位置とされる。
複数の突出針11は、シャフト保持部10Aの先端部10aにおいて針先11a(図5参照)をフレーム軸方向に向けた状態で設けられ、図7に示す先端側から見て、各案内凹溝13の両側に1本ずつ配置されるとともに、フレーム本体10の幅方向に一定の間隔をもって配置されている。
次に、上述した治療冶具1の使用方法と作用について、図面に基づいて説明する。
図1〜図3、及び図9(a)、(b)に示すように、インプラントによる歯列矯正等の処置で口腔内の粘膜5によって覆われた骨6にスクリュー4を埋め込む場合において、治療冶具1の4本の突出針11、11、…で粘膜5下の骨6に達するまで粘膜5を突き刺し、フレーム本体10の先端10aの押圧によって粘膜5を骨に密着させて矢印X1方向へ向けて押さえ付ける。これにより粘膜5が骨6の表面に沿って滑るようにして動くことが防止され、これにより位置が固定されることになる。
そして、図9(c)に示すように、この押さえ付けた状態のままガイド片12(図1など)にドリル機能をもつ第1シャフト3Aを係合させ、この第1シャフト3Aを回転させつつ粘膜5(骨6)側(矢印X1方向)に向けて移動させることで、粘膜5とともに骨6にドリル孔6aを形成する。
次いで、図9(d)に示すように、ガイド片12に係合されている第1シャフト3Aからスクリュー4をねじ込むことが可能なドライバー型の別の第2シャフト3Bに交換し、その第2シャフト3Bを回転させつつ粘膜5(骨6)側(矢印X1方向)に向けて移動させることで、前記ドリル孔6aにスクリュー4をねじ込むことで、骨6にスクリュー4を埋め込むことができる。
このとき、フレーム本体10に突出針11とガイド片12とが設けられているので、ガイド部に係合されたシャフト3の回転軸の位置が突出針11によって粘膜5が骨6に押さえ付けられる位置の近傍となる。そのため、ドリリングにより粘膜5とともに骨6にドリル孔6aを開ける場合、骨6に対する滑動が規制された粘膜5が回転するドリル(シャフト3)に巻き込まれにくくなる。
また、ドリリングした後であっても、突出針11による押さえ付けを維持した状態とすることで、その後の粘膜5と骨6に開けたドリル孔6aの位置がずれることがない。
さらに、突出針11による押さえ付けた状態を維持したままガイド片12に対して別の第2シャフト3Bに交換することで、先行して開けたドリル孔6aに対して位置決めを行ったり、粘膜と骨との孔を合わせるといった手間な作業が不要となり、交換したドライバー型の別の第2シャフト3Bを用いてドリル孔6aに容易にスクリュー4を埋め込むことができる。
また、ガイド片12が2本のシャフト3を案内可能に係合し、それらシャフト3、3同士のシャフト軸が互いに平行に配置されているので、突出針11によって粘膜5を骨6に押し付けた状態のフレーム本体10を移動させることなく、その位置で2本のシャフト3を同時に用いて骨6に2本のドリル孔6aを開けることができるうえ、シャフト3、3同士の間隔を小さく且つ精度良く平行に設けることが可能である。
さらに、本治療冶具1では、フレーム本体に案内凹溝13が設けられていることにより、ガイド片12に沿って案内されるシャフト3をさらに案内凹溝13に沿って移動させることができるので、シャフト3の移動によるブレがなく、精度を高めることができ、さらに別の機能を有するシャフト3に交換してもシャフト3の回転軸の位置が常に同じとなる。
さらにまた、突出針11が平面視でガイド片12に案内されるシャフト3の両側の位置に設けられているので、粘膜5が骨6に対してシャフト3を中心とした両側でバランス良く同じ力で押し付けられるので、シャフト3周囲の粘膜5の一部の押付力が不足することがなくなり、ドリル(シャフト3)に粘膜5が巻き込まれるのを確実に防止することができる。
上述のように本実施の形態による治療治具では、粘膜5を突き刺した突出針11を骨6に支持させ、骨6に対して粘膜5を押し付けた状態のフレーム本体10を基準としてシャフト3をシャフト軸回りに回転させて軸方向に移動させることで、粘膜と骨との滑動が規制されるため、粘膜5を巻き込むことなく骨6に対するドリリングを行うことができる。そのため、厚く硬い骨の場合に従来行っていた切開手術が不要となり、その切開手術による術後の腫脹や疼痛をなくすことができる。
また、フレーム本体10において突出針11による押さえ付けた状態を維持することで、ドリリング後において粘膜5と骨6との孔の位置がずれるのを防止することができ、これによりガイド片12に対して別のシャフト3(第2シャフト3B)に交換して骨6に開けたドリル孔6aに処置を施す場合であっても、そのドリル孔6aを探すといった手間がなく、作業効率を向上させることができるという効果を奏する。
以上、本発明による治療治具の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態の治療冶具1では2本のシャフト3をガイド片12に係合させることが可能な構成としているが、対応するシャフト3の本数に制限されることはない。
例えば、図10及び図11に示すように、変形例による口腔内治療冶具(治療冶具1A)は、フレーム本体10において1本のシャフト3を係合可能な第2ガイド片14(ガイド部)と、シャフト保持部10Aの幅方向中央の1箇所に形成された案内凹溝13とを備えた構成のものである。この治療冶具1Aでは、ガイド片14の受け部14aは、図12(a)、(b)に示すように、その幅方向中央の位置に1箇所設けられている。なお、図12(a)ではドリル型の第1シャフト3Aをガイド片14に係合させた状態を示し、図12(b)ではドライバー型の第2シャフト3Bをガイド片14に係合させた状態を示している。そして、フレーム本体10の先端部10aに設けられる突出針11は、案内凹溝13によって案内されるシャフト3を挟んだ左右両側の位置に設けられている。
本変形例による治療冶具1Aでは、上述した実施の形態と同様に、2本の突出針11によって骨に対して粘膜を押し付けた状態のフレーム本体10を基準としてシャフト3をシャフト軸回りに回転させ、シャフト軸方向に移動させることができるので、粘膜を巻き込むことなく骨に対するドリリングを行うことができる(図9参照)。
また、フレーム本体10において突出針11による押さえ付けた状態を維持することで、ドリリング後において粘膜と骨とに開けたドリル孔の位置がずれるのを防止することができ、これによりガイド片14に対して別のシャフト3に交換して骨に開けたドリル孔に処置を施す場合であっても、そのドリル孔を探す必要がなく、作業効率を向上させることができるという効果を奏する。
また、本実施の形態の治療冶具1では歯列矯正治療に基づくスクリュー4を骨に埋め込む場合を適用対象としているが、このような歯列矯正による処置に限定されることなく、口腔内の骨を適用対象とすることに制限されることはない。
そして、シャフト3においても、本実施の形態ではドリル型(第1シャフト3A)とドライバー型(第2シャフト3B)の2種類の機能をもつシャフト3を採用しているが、他の機能をもつシャフトに適用することも勿論可能である。
さらに、本実施の形態ではフレーム本体10にガイド部を設けた構成としているが、これに限定されることはなく、ガイド部を省略した構成とすることも可能である。この場合、ドリル等はガイド部に案内されることはないが、フレーム本体10による押さえ付けた状態を維持することは可能であるので、粘膜と骨とに開けたドリル孔の位置がずれないという効果は得られることになる。
また、本実施の形態ではフレーム本体10が平板形状をなし、2箇所の屈折部10b、10cを有する形状としているが、このような形状であることに限定されることはない。
さらに、突出針11の形状、突出寸法、間隔などの構成も適宜設定することが可能であり、またフレーム本体10と一体的に成形したフォーク形状のものであってもかまわない。
さらにまた、本実施の形態ではフレーム本体10のシャフト保持部10Aの外面に案内凹溝13を形成しているが、この案内凹溝13を省略することも可能である。
さらにまた、本実施の形態では治療治具1の使用方法として、突出針11を粘膜5に対して貫通させ、その先端を骨6に到達させて支持させているが、粘膜5の厚みが突出針11よりも大きいときには、突出針11が完全に貫通しない場合もあるが、このようなケースであっても本治療治具1の使用が可能である。この場合、フレーム本体10の押圧力によって粘膜5を介して骨6に押し付けることで、突出針11の先端が骨6に刺さる場合よりは支持力が小さくなるものの、粘膜5の骨6に対する滑動を抑制し、同様の効果を得ることが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1、1A 治療冶具
2 ハンドピース
3 シャフト
3A 第1シャフト
3B 第2シャフト
4 スクリュー
5 粘膜
6 骨
6a ドリル孔
10 フレーム本体
10a 先端部
10d 段部
11 突出針(先鋭部)
12、14 ガイド片(ガイド部)
12a、14a 受け部
13 案内凹溝

Claims (5)

  1. 粘膜によって覆われた骨に対して処置を施すための治療治具であって、
    フレーム本体と、
    該フレーム本体の先端部から突出する先鋭部と、
    を備えていることを特徴とする治療治具。
  2. 前記フレーム本体には、適宜な処置機能を有する回転可能なシャフトをシャフト軸回りに回転自在に、且つシャフト軸方向に移動自在に案内するガイド部を有することを特徴とする請求項1に記載の治療治具。
  3. 前記ガイド部は、複数の前記シャフトを案内可能に係合し、
    それら前記シャフト同士のシャフト軸が互いに平行に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の治療治具。
  4. 前記フレーム本体は、平板部材からなり、
    該フレーム本体の平面に沿って前記ガイド部によって案内される前記シャフトのシャフト軸方向に延びる案内凹溝が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の治療治具。
  5. 前記先鋭部は、平面視で前記ガイド部に案内される前記シャフトの両側の位置に設けられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の治療治具。
JP2011006981A 2011-01-17 2011-01-17 治療治具 Withdrawn JP2012147845A (ja)

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