JP2012145025A - 移動体に搭載される風力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】横風などの風圧を低減でき、回転効率及び発電効率を高めることが可能な移動体に搭載される風力発電装置を提供する。
【解決手段】風力発電装置は、移動体に搭載され、その移動によって生じた風力によって発電を行うものであり、複数の風力発電機4を備える。風力発電機4はケース40に収容された複数の風車44を備え、フードで集風された空気流が風車44に吹き付けられて外輪ハブ42が回転し、発電機が回転する。風車44は一対の可変翼46a,46bがフードからの風によって開角度が変化し、更に、その開状態が第一のマグネットによって制御される。
【選択図】図8

Description

本発明は、自動車等の移動体への搭載に適した風力発電装置に関し、特に、移動体の移動に伴って生じる風を集風して風車に導き、この風車の回転によって発電機を回転させ、その発電電力によって移動体に搭載のバッテリーを充電する風力発電装置に関する。
近年、温室効果ガスによる地球温暖化が問題になっている。温室効果ガスとして、森林の耕地化や化石燃料等の燃焼により発生する二酸化炭素(CO)、家畜や化石燃料等の燃焼により発生するメタン(CH)、燃料の燃焼や窒素系肥料の施肥により発生する一酸化二窒素(NO)、フロンガス等がある。このうち、二酸化炭素に対しては、ディーゼル車やガソリン車を生産している自動車メーカーが燃費の改善、電気自動車の開発等に取り組んでいる。特に、電気自動車は二酸化炭素の低減に効果的であることから、その早急な実用化が望まれている。電気自動車に採用される電源として、二次電池(バッテリー)や燃料電池があるが、燃料電池は実用化までに数十年を要するとされている。そこで、現状の電気自動車は電源に二次電池を用いているが、車を長時間走らせるだけの電池容量を有しておらず、市販が検討されている電気自動車でも1回の充電(80%充電)で160km(10・15モードの場合)程度であり、ガソリン車の半分程度の走行可能距離である。そのため、電気自動車を普及させるためには市中の重だったところに充電スタンド等の充電設備を設置する必要があるが、現状では極めて限られている。
供給スタンド等のインフラ整備が整ってない現状では、運転者が車両に搭載の電力残量メータを頻繁にチェックしながら、自宅、勤務先等の充電器を備えた場所に戻って充電を行わねばならない。この充電には、例えば5時間以上を要するため、かなりの待ち時間となる。そこで、車両に小型のガソリンエンジンを搭載し、このエンジンで発電機を動かして走行中に充電を行うプラグイン・ハイブリッド方式がある。しかし、この方式は動力用エンジンに比べれば二酸化炭素の放出は少ないものの、二酸化炭素を放出することに変わりはない。そこで、車両の屋根に長い筒状ダクトを2本設置し、この筒状ダクト内に風が吹き抜けるようにして小型の風力発電機を設置し、これにより得られた電力で走行中にバッテリーを充電できるようにした風力発電装置付き車両が提案されている(特許文献1参照)。
特許第2992242号公報
しかし、特許文献1に示される構成によって十分な回転トルク及び発電効率を得るためには、筒状ダクトで取り込んだ風力によって回転できる大きさのプロペラが必要であり、小型のプロペラ風車では必要な電力を発生できない可能性がある。
また、車両の屋根に搭載される筒状ダクトは横風などの風圧を受け易くなり、走行性能が低下して安全運転に不安を感じさせることがある。尚、風力発電装置にパドル形風車を用いた場合、その複数のカップ状のパドルの幾つかが受風することにより風車が回転する。この場合、受風してないパドル(即ち、回転に寄与しないパドル)の全てに対して風圧抵抗がかかるため、回転トルクの変換効率が非常に悪くなっている。その主な原因は風車の構造にある。即ち、複数のパドルは風車の回転軸から放射状に多数個が独立して配置されており、その一部のパドルが受風することで回転するが、回転に寄与しないパドルの全てに風圧抵抗が掛かるために相対回転力が減速する。そのため、回転トルクの回転変換効率が非常に悪いものであった。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みなされたもので、横風などの風圧を低減し、かつ風圧抵抗を低減して回転効率及び発電効率を高めることが可能な移動体に搭載される風力発電装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載の本発明は、移動体に搭載され、その移動によって生じた風力によって発電を行う風力発電装置において、発電機と、発電機の回転軸に結合された回転部材に取り付けられ、回転部材の回転に伴う移動に応じて風を受け入れる側の開度が変化する複数の風車が空気取入口及び空気排出口とを有するケースに収容され、回転部材の回転によって発電機の回転軸を回転させる風車機構と、錐体形状を成して移動体の進行方向からの外気を集風して空気流とし、この空気流を通風媒体を介して空気取入口へ供給するフードと、を備えることを特徴とする風力発電装置を提供する。
上記課題を解決するために請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の風力発電装置において、発電機によって充電されるバッテリーの充電状態を監視し、充電する必要があるときにはフードからの風を風車へ導き、バッテリーが十分に充電されているときにはフードからの風を大気中へ放出する吸気選択機構がフードと通風媒体との間に設置されていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項3に記載の本発明は、請求項1または2に記載の風力発電装置において、ケースは、複数の風車のうち回転力に寄与しない風車が介在する領域の内面に半円状のレールが設けられ、各風車は、一対の板形状の可変翼を内側になる一端が回転部材に軸支され、外側になる他端が上下に回動できるように組み合わせて構成され、他端にはベアリングが回転部材に平行させて取り付けられ、可変翼の内側に第一のマグネットが取り付けられるとともに第一のマグネットに対峙可能にして第二のマグネットが回転部材側に設けられ、第一のマグネットと第二のマグネットとは磁極が同一極性で対峙可能であり、かつ、風車が回転力に寄与しない領域では一対の可変翼の開角度が小さくなるようにベアリングがレールに当接することを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項4に記載の本発明は、請求項1または2に記載の風力発電装置において、各風車は、一対の板形状の可変翼を内側になる一端が回転部材に軸支され、外側になる他端が上下に回動できるように組み合わせて構成され、可変翼の外側に第一のマグネットが取り付けられるとともに第一のマグネットに対峙可能にして第二のマグネットがケースの内面に設けられており、風車が回転力に寄与する領域では第一及び第二のマグネットは異なる磁極で対峙し、かつ、風車が回転力に寄与しない領域では第一及び第二のマグネットは同一磁極で対峙するように構成されていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項5に記載の本発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の風力発電装置において、風車は、一対の可変翼の他端の縦断面が縦コ字形を成すとともに両側面が扇形を成し、その一方の側面に半円状の開口溝が設けられ、該開口溝に設けられた結合金具によって角度可変に組み合わされた一対の可変翼であり、一端には回動の最大開角度を規制する過剰開放防止板が配設されている
することを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項6に記載の本発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の風力発電装置において、風車は、回転部材の回転中心に面する側面からの風漏れを防止可能にし且つ回転部材に対して同軸にして回転部材の両面にリングが設けられていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項7に記載の本発明は、請求項1または2に記載の風力発電装置において、ケースは、複数の風車のうち回転力に寄与しない風車が介在している領域の内面に半円状のレールが設けられ、各風車は、一対の板形状の可変翼を内側になる一端が回転部材に軸支され、外側になる他端が上下に回動できるように組み合わせて構成され、他端にはベアリングが回転部材に平行させて取り付けられ、可変翼の内側に第一のマグネットが取り付けられるとともに第一のマグネットに対向させて第二のマグネットが回転部材側に設けられており、風車が回転力に寄与する領域では第一及び第二のマグネットは異なる極性で対向し、更に、風車が回転力に寄与しない領域では第一及び第二のマグネットは同一極性で対向するとともに一対の可変翼の開角度が小さくなるようにベアリングがレールに当接することを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項8に記載の本発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の風力発電装置において、風力発電機は、空気排出口にカルマン渦及び風の逆流を抑止するための空気流を吹き込む空気供給手段が連結されていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項9に記載の本発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の風力発電装置において、風力発電機は、風車が設定回転数以下になったときに風車に強制的に風をノズルから吹き付ける風車回転補助手段を有することを特徴とする。
本発明に係る移動体に搭載される風力発電装置によれば、横風などの風圧を低減し、さらに風圧抵抗を低減して回転効率及び発電効率を高めることができるという効果がある。従って、効率的な充電を行うことができるという効果がある。
本発明に係る移動体に搭載される風力発電装置の好ましい一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す風力発電装置の実装例を示す側面図である。斜面図である。 フードからの風を風力発電機に導入する選択をした場合の図1に示す吸気選択機構の斜視図である。 フードからの風を発電に用いずに排出する選択をした場合の図1に示す吸気選択機構の斜視図である。 風力発電機の概要及びその周辺構成を示す平面図(一部断面図)である。 ケースの上面を外して下側から見た風力発電機の底面図である。 図5に示す風力発電機のA−A線の断面図である。 図7に示す風力発電機のB−B線の断面図である。 可変翼が開いた状態にある風車の側面図である。 可変翼が回転に寄与しない側に位置しているときの風車を示す側面図である。 可変翼の詳細を示す斜視図である。 他の風車の構成を示す側面図である。 風車を構成する過剰開放防止板、ワッシャ支持棒及び結合金具の詳細を示す斜視図である。 マグネット、マグネット保持板及び反発磁力調整板の詳細を示す斜視図である。 ベアリングが半円レールに乗り上げることによって可変翼が閉じた状態の風車を示す側面図である。 本発明に係る風力発電装置の第二の実施形態を示す平面図である。 図16の風力発電装置に被せられる蓋の内側を示す平面図である。 図16の風力発電装置の可変翼が最大開度になった状態を示す側面図である。 図16の風車の可変翼が最小開度になった状態を示す側面図である。 図6及び図8に示す回転リングの斜視図である。
1.第一の実施形態
[風力発電装置の構成]
以下、本発明に係る移動体に搭載される風力発電装置(以下、略して「風力発電装置」という。)の好ましい一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係る風力発電装置の第一の実施形態を示す斜視図である。図示された風力発電装置100は、概略として、前方から空気を取り込んで後方より排出する錐体形状(ここでは角錐体)のフード1と、フード1からの風を発電機及び後述する蛇腹パイプ3C,3Dの一方へ導入する吸気選択機構2と、吸気選択機構2の排出側に連結された通風媒体としての4本の蛇腹パイプ3A〜3Dと、蛇腹パイプ3Aを介して導入された空気により風力発電を行う風力発電機4Aと、風力発電機4Aに重ねて配設され、蛇腹パイプ3Bを介して導入された空気により風力発電を行う風力発電機4Bと、風力発電機4A,4Bから排出された空気を大気中に放出するホース6A,6Bとを備えて構成されている。
図1に示した風力発電装置100は、図2に示すように、例えば、内燃機関を動力源とする乗用車、商用車等の自動車10のエンジンルームE内に搭載されている。フード1をエンジンルームE内に配設したことにより、フード1に雨や雪が進入するのを防止することができる。風力発電装置100によって得られた電力は自動車10に搭載の図示しないバッテリーを充電するために用いられる。走行しながらバッテリーの充電が行えるので夏場の空調装置等の電力需要に伴うバッテリー上がりや、厳冬時の気温低下に伴うバッテリー電圧の低下、さらには車両に搭載の充電機の充電能力の不足等に起因するバッテリー上がり等を防止することが可能になる。尚、ここでは風力発電装置100をエンジンルームEに搭載したが、搭載場所はそれに限定されることなく、例えば、自動車10の屋根などに搭載することも可能である。また、風力発電装置100は、自動車に限らず他の移動体、例えば、漁船、小型観光船等の船舶、さらには電動オートバイ等の移動体にも適用可能である。さらに、フード1の形状も図示されたものに限定されるものではなく、例えば、大きさを小さくして自動車のボディの左右に配置する等適宜の形状を採用することもできる。
次に、図3及び図4は吸気選択機構2の構成を示し、図3はフード1からの風を風力発電機4A,4Bに導入する選択をした構成の斜視図、図4はフード1からの風を発電に用いずに排出する選択をした構成の斜視図である。この吸気選択機構2は、概略として、左右に並べてフード1の排気側(角錐体の頂部側)に面するようにして取り付けられた短い長さの2本のパイプダクト20A,20Bと、蛇腹パイプ3A〜3Dの一端を密着状態にして保持する四角形の保持枠21と、フード1を保持しながら上下動可能にして保持枠21の外側に設けられた縦コ字形状のスライド部材22と、保持枠21の一方の側部に立設されたラックギア23と、スライド部材22の一方に保持具24を介して取り付けられてラックギア23に噛合するピニオン25と、ピニオン25を時計方向及び反時計方向に回転させる減速機構付きのモータによる駆動源26とを設けて構成されている。
図3の状態においては、パイプダクト20A,20Bが蛇腹パイプ3C,3Dに連通して風は発電機4A,4Bには供給されることなく排気される。この状態からラックギア23を上昇させると図4の状態となってパイプダクト20A,20Bが蛇腹パイプ3A,3Bに連通して風W1が発電機4A,4Bに供給される。また、パイプダクト20A,20Bと蛇腹パイプ3A〜3Dとの連結部分には、冬期使用時の凍結を防止するために図示しないヒーターが設置されている。
図5は風力発電機4Aの概要を示す平面図である。尚、風力発電機4Aと風力発電機4Bとはほぼ同一の構成を有している。そこで、以下においては風力発電機4A(以下、風力発電機4という。)に基づいて説明する。図5に示すように、風力発電機4Aに接続されたホース6Aの付け根部にはダクトホース7Aの一端が連結されており、その他端には錐体形状(円錐形状又は角錐形状等)の集風ダクト8が取り付けられている。集風ダクト8はフード1よりもサイズが小さく、その集風口はフード1と同じ方向に向けられている。このダクトホース7Aは空気供給手段を構成している。風力発電機4Aの下側に配置されている風力発電機4Bも同様にしてホース6A,ダクトホース7B,集風ダクト8が取り付けられている。
更に、風力発電機4A(4B)は風車44の回転数が設定値以下になったときに風車44の回転数が上がるように補助する風車回転補助手段70を備えている。この風車回転補助手段70は、ノズル71、電磁弁72、配管73、空気タンク74、コンプレッサ75及びセンサ76からなる。ノズル71は蛇腹パイプ3A内に配設されており、その一端は可変翼46a,46bに対向し、また、他端には電磁弁72が接続されている。この電磁弁72には配管73を介して空気タンク74が連結され、更に空気タンク74には図示しないモータを駆動源にして圧縮空気を空気タンク74に送り込むコンプレッサ75が連結され、コンプレッサ75には風車44の回転数を検出するセンサ76が接続されている。
図6はケースの底面を除去した下側の風力発電機の底面図、図7は図5に示す風力発電機のA−A線の断面図、図8は図7のB−B線の断面図である。なお、図8においては配管73、空気タンク74、コンプレッサ75及びセンサ76の図示を省略している。この風力発電機4は、概略として、全体が円形を成して上面が蓋として取り外し可能であると共に空気取入口9a及び空気排出口9bを備えたケース40と、その中心に配設された発電機41と、ジュラルミン、ステンレス等の防錆性能の高い鋼材を円板形状に加工して上下に所定の距離を設けて発電機41の回転軸に取り付けられると共に後述する風車44の相互間に開口420が設けられている外輪ハブ(回転部材)42と、外輪ハブ42の軽量化のために外輪ハブ42の外側及び中心より放射状に突設して設けられた補強リブ43と、外輪ハブ42に均等の角度で配置されている複数(本実施形態では8つ)の風車44,44と、フード1からの風を受けない側(回転に寄与しない側)の外輪ハブ42の両側に面してケース40の内側に取り付けられた半円レール45a,45bと、外輪ハブ42の両面に外輪ハブ42と同軸にして設けられた風防リング62a,62bと、回転変動の抑制及び安定回転のために外輪ハブ42の周縁部にリング状に設けられたフライホィール28とを備えて構成されている。外輪ハブ42及び複数の風車44,44は風車機構を構成している。
また、図7に示すように、外輪ハブ42の中心とケース40との間には、外輪ハブ42及び発電機41の回転を安定化させるために外輪ハブ42の中心に回転軸63が立設され、さらに回転軸63の先端を軸支する軸受ベアリング64がケース40の内面に設けられている。
図20は風防リング62a,62bを示す斜視図である。この風防リング62a,62bは同一構成であるとともに上下一対で構成され、可変翼46A,46Bの内側(外輪ハブ42の中心側)の近傍に達する外形を有している。この風防リング62a,62bは外輪ハブ42の両面にネジ止めされている。風防リング62a,62bを設けたことによって可変翼46Aと可変翼46Bとの間に吹き込まれた風のうち、外輪ハブ42の中心方向に向かおうとする風は可変翼46Aと可変翼46Bの間の空間に閉じ込められるため、受風効率を高めることができる。なお、風防リング62a,62bは円筒形状に限定されるものではなく、例えば、八角形等の多角形の外形を有する物であってもよい。
発電機41には、例えば、「株式会社スカイ電子」製の高効率小型発電機「SKY−HR250」型を利用することができ、この発電機は直径25cm、重さ8.9kgの小型でありながら300Wの三相交流出力を得ることができる。尚、バッテリーを充電するためにはAC−DC変換器を用いて所定の直流出力に変換する必要がある。また、ここでは交流発電機を用いるものとしたが、直流発電機を用いることもできる。
図9は風車の可変翼が開いた状態を示す側面図、図10は可変翼が風の吹き込み位置の反対側に位置しているときの状態を示す側面図である。この風車44は、概略として、上下方向に開度が変化する可変翼46a,46bと、外輪ハブ42の両側に設けられて可変翼46a,46bを軸支するとともに可変翼46a,46bの最大開度を規制する過剰開放防止板47と、側面が三角形状を成し、第二のマグネット53a,53bが取り付けられた状態で可変翼46a,46bの内側に配設されているマグネット保持板48と、マグネット保持板48と過剰開放防止板47との間に配設されて両側から付与される磁力の反発力を調整する反発磁力調整板49a,49bとを備えて構成されている。
可変翼46a,46bは、図11(a),(b)に示すように上下対称の形状を成し、その断面形状は縦コ字形を成している。さらに、各側壁の一方は扇形を成し、他方の側壁は三角形状を成している。また、上記一方の側壁は他方の側壁よりも高くされ、その周縁の近傍には半円状の開口溝による半円ルーズホール50が設けられている。さらに、可変翼46a,46bの平坦面460a,460bの内側には第二のマグネット53a,53bに対峙し且つ向かい合う磁極が同じ(SとSまたはNとN)になるようにして第一のマグネット52a,52bが取り付けられ、さらに可変翼46a,46bの先端(自由端)にはベアリング、例えばローラーベアリング56a,56bが設けられている。このような形状の可変翼46a,46bは図9に示すように組み合わされ、半円ルーズホール50のそれぞれにはワッシャ支持棒51が遊嵌され、このワッシャ支持棒51は結合金具59によって外輪ハブ42にネジ止め固定される。このような構成の風車44は、図7に示すように半円レール45a,45bと外輪ハブ42との間に配設されている。
なお、風力発電装置100は、外輪ハブ42の外径を80cm以上に大形化にする場合、図12に示すように外輪ハブ42を二枚用いた構成にする。この風車44では、外輪ハブ42a,42bが開放防止板47に対向させた状態で受風仕切板54を介して上下に配設され、さらに、外輪ハブ42a,42bの両側には可変翼46a,46bの最小開度を規制する突起板55a,55bが設けられている。
図13(a)は過剰開放防止板47の詳細を示す斜視図である。過剰開放防止板47は全体が“く”字形状を成し、その折曲部は図示しない外輪ハブ42にネジ止めされる。そのために、過剰開放防止板47にはネジ孔57が設けられている。なお、過剰開放防止板47を図9に示すように取り付けできるように、外輪ハブ42にはマグネット保持板48の垂直部(図13(a)の左側)を嵌入可能な開口(図示せず)が設けられている。
図13(b)はワッシャ支持棒51及び結合金具59の詳細を示す斜視図である。ワッシャ支持棒51は糸巻形状を成し、また、結合金具59はT字形を成している。ワッシャ支持棒51の軸510は結合金具59の軸受部590に軸支され、さらに軸510の先端部にはピン591が取り付けられ、軸受部590からの軸510の抜け落ちを防止している。結合金具59は図示しないネジによって外輪ハブ42に固定される。そのために結合金具59にはネジ孔592が設けられている。
図14(a)は第二のマグネット53a,53b及びマグネット保持板48の詳細を示す斜視図である。第二のマグネット53a,53bは円板形状の永久磁石であり、取付金具58によってマグネット保持板48の所定の位置に取り付けられている。なお、可変翼46a,46bに取り付けられている第一のマグネット52a,52bも第二のマグネット53a,53bと同様の構成を有している。マグネット保持板48は側面から見て三角形状を成し、その端部は外輪ハブ42を挟んだ状態で外輪ハブ42にネジ止めできるようにネジ孔480が設けられている。なお、外輪ハブ42には、マグネット保持板48の垂直部(図13(a)の左側)を嵌入可能な図示しない開口が設けられている。
図14(b)は反発磁力調整板49a,49bの詳細を示す斜視図である。反発磁力調整板49a,49bは合成樹脂製であり、その形状は上下に対称形を成している。この反発磁力調整板49a,49bは、ネジ孔490を通して図示しないネジにより外輪ハブ42の両面にネジ止めされる。反発磁力調整板49a,49bは、鉄等の磁気に反応しない合成樹脂片60が貼着されており、この合成樹脂片60の厚み、サイズ、素材等を変えることにより第一のマグネット52a,52bと第二のマグネット53a,53bとの間の磁気の透過量を調整することができる。
[風力発電装置の動作]
次に、上述した風力発電装置100の動作について図2に示すように自動車に適用した例を説明する。自動車10が走行しているとき、そのエンジンルームには走行速度に応じて外気が取り込まれ、エンジン及び冷却水の空冷が行われる。自動車10の前面に設けられているグリルを通してエンジンルーム内に取り込まれた外気の一部は図1及び図2に示すフード1にも取り込まれる。自動車10が時速60kmで走行しているときには16.6km/秒前後の風速の気流が発生する。さらに、時速80kmでは17.7km/秒、時速100kmでは27.7km/秒といった強力な風速の気流が発生する。このような強力な風エネルギーをエンジンルームのグリルからフード1に取り込むことで、容易に風車44を高速回転させることができる。風力発電装置100による発電を必要としないとき又は駐車等の状態にあるとき、図3に示すように吸気選択機構2のパイプダクト20A,20Bは蛇腹パイプ3C,3Dに合致していて、フード1で集風された風は蛇腹パイプ3C,3Dを通して排気される。
自動車10は図示しない制御装置を搭載しており、この制御装置は自動車10に搭載のバッテリーの蓄電容量を端子電圧等によって監視するモニタ機能を備えている。そして制御装置は、蓄電容量が設定値以下になると図3に示す駆動源26を起動してピニオン25を回転させ、ラックギア23、パイプダクト20A,20B及びフード1を上昇させる。図4に示すようにパイプダクト20A,20Bが蛇腹パイプ3A,3Bに合致すると、制御装置は駆動源26を停止させる。この状態では、フード1で集風された風W1は蛇腹パイプ3A,3Bを通して図1に示す風力発電機4A,4Bに供給される。蛇腹パイプ3A,3Bからケース40の空気取入口9aに到達した風W1は図9に示すように可変翼46a,46bに当たり、その開度を大きくするような風力となる。これにより可変翼46a,46bは過剰開放防止板47に突き当たるまで開き、このときの可変翼46aと可変翼46bとの間の角度は約90°になることで風を受け入れるポケットが形成される。この状態のまま、可変翼46a,46bは外輪ハブ42を回転させる。風W1が複数の風車44に次々に送り込まれることによって外輪ハブ42及び発電機41を連続回転させ、風力発電機4A,4Bに発電出力が生じ、それによってバッテリーが充電される。
蛇腹パイプ3A,3Bから風を受けた風車44は外輪ハブ42の回転に伴って図8に示す反時計方向へ回転し、時計の3時位置まで移動すると図15に示すようにローラーベアリング56a,56bが半円レール45a,45bに接触し、その状態のまま風車44が移動する。図9に示すように、可変翼46a,46bの内側に取り付けられた第一のマグネット52a,52bとマグネット保持板48には第二のマグネット53a,53bとは対峙する面の磁極が互いにS極になっている。このため、可変翼46a,46bとマグネット保持板48との間には、両者が離れようとする反発力が生じている。そこで、可変翼46a,46bとマグネット保持板48との間の磁力に逆らう力を半円レール45a,45bによって強制的に可変翼46a,46bに付与し、可変翼46aと可変翼46bとの間の角度を約30°にする。このとき、図7の右側の風車44に示すように、可変翼46a,46bとケース40との間には空間61a,61bが形成されるため、半円レール45a,45bが設けられている範囲を図10に示すように可変翼46a,46bの背面の風W2(図10参照)が通過する風車44の回転にブレーキをかける風圧抵抗が低減される。
風車44の回転が進行し、図8に示す半円レール45a,45bをローラーベアリング56a,56bが通過し終わると、第一のマグネット52a,52bと第二のマグネット53a,53bとの間の磁気反発力によって可変翼46aと可変翼46bとが離間するように開いて図9に示す状態に復帰する。これによって蛇腹パイプ3a,3bからの風を受ける準備が整うことになる。
なお、ケース40と排気ダクト6a,6bとの結合部分においては、風車44に対して風の逆流やカルマン渦などが発生する。これを解消するためにダクトホース7及び集風ダクト8が設けられている。集風ダクト8から取り込まれた強風がダクトホース7を介してケース40と排気ダクト6a,6bとの結合部分に供給することによって逆流風やカルマン渦が解消される。
ところで、自動車10は走行中に赤信号で停車し、また、渋滞区間では減速走行や徐行運転を余儀なくされる。このような場合、強風のとき以外は無風状態になるが、フライホィール28が設けられているために、しばらくは風車44が惰性で回転することで風力発電は機能するが、やがて風車44が停止することになる。しかし、風力発電機4Aには風車回転補助手段70が設けられているため、風車44は停止することがない。即ち、空気タンク74には、その内部圧力が所定値以下になるとコンプレッサ71が稼働し、これによって空気タンク74内に空気が圧入されている。
自動車10が減速走行及び徐行運転及び停止の状態になり、風車44の回転数が予め定めた回転数以下になったことをセンサ75が検知すると電磁弁70が作動し、ノズル71と配管73とが連通する。これによって空気タンク74内の空気がノズル71に放出される。ノズル71から空気が射出されることによって、この射出された空気は蛇腹パイプ3Aからの空気に代えて空気取入口9aに対面する可変翼46a,46bに所定時間吹き付けられ、これにより可変翼46a,46bが移動することで風車44が回転し始め、更には回転数が増大する。これによってバッテリーを充電するための電力が確保される。さらに所定時間後、センサ76が風車44の回転不足を再度検知した場合、電磁弁72が作動してノズル71から空気が射出され、風車44の回転が加速される。その後、自動車10が通常走行状態になると、蛇腹パイプ3Aからは風車44を回転させるだけの風が排出されるようになり、ノズル71から空気を射出する必要が無くなる。したがって、自動車10が減速走行や停止状態になるまで電磁弁72は作動しない。
[第一の実施形態の効果]
第一の実施形態に係る風力発電装置によれば、フード1によって集風し、これを風車44に吹き付ける空気取入口9aの一ヶ所にしたことで横風の影響を低減することができるという効果がある。
更に、可変翼46a,46bを開度を可変にして“く”字形状に組み合わせ、相互間の開度を第一のマグネット52a,52bと第二のマグネット53a,53bとの間に生じる磁気反発力によって約90°に開かせてポケットが形成されるように風車44を構成し、このポケットにフード1からの風を受け入れて外輪ハブ42を回転させ、更に、風車44が風の吹き入れ部の反対側にあるときには半円レール45a,45bによって可変翼46a,46bを外輪ハブ42側へ押し込むようにしたことにより、受風してない風車44,44に対する風圧抵抗が軽減され、これによって回転効率及び発電効率を高めることができるという効果がある。
更に、フード1と風力発電機4A,4Bとの間に吸気選択機構2を設け、風車44に必要時にのみ風を供給するようにしたことにより、発電機41や風車44の寿命を延ばし、回転音を発しないことにより車両の低騒音化を図ることができるという効果がある。
また、ノズル71、電磁弁72、配管73、空気タンク74、コンプレッサ75及びセンサ76からなる風車回転補助手段70を設けることによって、自動車10が減速走行や停止状態になって風を集風ダクト8に取り込めない状態になっても風車44の回転を継続させることができるという効果がある。
2.第二の実施形態
図16は本発明に係る風力発電装置の第二の実施形態を示す平面図、図17は図16の風力発電装置に被せられる蓋の内側を示す平面図、図18は可変翼が最大開度になった状態を示す側面図、図19は可変翼が最小開度になった状態を示す側面図である。なお、図16及び図17においては、電磁弁72、配管73、空気タンク74、コンプレッサ75及びセンサ76の図示を省略している。本実施形態は、第一の実施形態においてマグネット保持板48を除去するとともに可変翼46a,46bの先端部の形状を変更し、第一のマグネット52a,52b,53a,53bの取り付け場所を変更したものであり、その他の構成は第一の実施形態と同様である。すなわち、本実施形態は、可変翼46a,46bの先端(自由端)を折り曲げてマグネット取付部462a,462bを形成し、このマグネット取付部462a,462bに第二のマグネット53a,53bを取り付け、更に、第二のマグネット53a,53bが通過する軌跡(第一の実施形態で半円レール45a,45bが設けられていたライン)に対峙させて複数(ここでは8つ)の第一のマグネット52a,52bをケース40の蓋401の内面及び本体402の底面に等間隔に取り付けたものである。第二のマグネット53a,53b及び第一のマグネット52a,52bの対峙する側の磁極は、図17に示すようにほぼ半周毎に異なる組み合わせにしている。具体的には、蛇腹パイプ3A,3Bの取り付け位置から回転方向のほぼ半周に位置する第一のマグネット52a,52bをS極とし、残りのほぼ半周に位置する第一のマグネット52a,52bをN極にしている。一方、第二のマグネット53a,53a,53b,53bは全てS極としている。
次に、上述した第二の実施形態に係る風力発電装置の回転動作について説明する。蛇腹パイプ3A,3Bに対峙する風力発電機4A,4Bの風車44,44に対して強い風W1が可変翼46a,46bに吹き付けられることによって可変翼46a,46bが図18に示すように開き、風車44,44は図18に示す右方向へ移動し、これに伴って外輪ハブ42が回転する。このとき、第一のマグネット52a,52bと第二のマグネット53a,53bとはN極とS極とが対峙しているために吸引し合い、可変翼46a,46bは開いた状態を維持する。この状態のまま外輪ハブ42がほぼ半周すると、S極の第二のマグネット53a,53bがS極の第一のマグネット52a,52bに対峙する位置に到達する。するとS極同士のために第二のマグネット53a,53bと第一のマグネット52a,52bが磁気的に反発しあうことで可変翼46a,46bを閉じる方向の磁力が発生し、また、風車44を動かす風力も存在しないことから可変翼46a,46bは図19のように水平状態になる。このとき、図19に示すように、可変翼46a,46bとケース40との間には空間61a,61bが形成されるため、N極の第一のマグネット52a,52bの設置範囲を通過する風車44の回転にブレーキをかけるように作用する風圧抵抗が低減される。風車44,44がN極の第一のマグネット52a,52bの設置範囲を通過すると第二のマグネット53a,53bに対峙する第一のマグネット52a,52bはS極になる。したがって、可変翼46a,46bの先端が第一のマグネット52a,52bに引き寄せられ、図18に示すように風車44,44によるポケットが形成され、蛇腹パイプ3A,3Bからの風を受け止めることができ、外輪ハブ42を回転させることができる。
[第二の実施形態の効果]
第二の実施形態に係る風力発電装置によれば、第一のマグネット52a,52bと第二のマグネット53a,53bとの磁極の組み合わせによって可変翼46a,46bを開閉させることができるため、半円レール45a,45b及びローラーベアリング56a,56bが不要になり、部品数の低減により構成の簡略化及びコストダウンを図ることができるという効果がある。その他の効果は、第一の実施形態と同様である。
以上のように、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、ローラーベアリング56a,56bに代えて、薄くて軽い硬質のセラミック板を使用した構成でも回転摩擦抵抗を小さくすることができる。
また、風力発電装置100は、風力発電機4A,4Bの2台による構成にしたが、いずれか一方又は2台以上であってもよい。更に、風力発電機4A,4Bは外輪ハブ42を水平配置で回転するものとしたが、これを共に垂直や斜めに配置し、或いはV型の配置にすることもできる。また、風力発電機4A,4Bの一方を水平に配置し他方を垂直に配置することも、風力発電機4Aと風力発電機4Bとを離れた場所に設置することもできる。
また、本発明に係る風力発電装置100は、走行によって強い風を作ることができる自動車等の移動体への搭載が最適であるが、強い風が得られる場所であったり、フード1の開口面積を大きくしたり、風力発電機4A,4Bの台数を多くしたりすることによって、移動しない設備、構造物等に設置することもできる。
また、風車4A,4Bにダクトホース7A,7Bを介して導入する空気は、集風ダクト8から取り込むものとしたが、例えば、蛇腹パイプ3A,3Bから分岐した空気をダクトホース7A,7Bに導入してもよい。
1 フード
1A 排気口
2 吸気選択機構
3A 蛇腹パイプ
3B 蛇腹パイプ
3C 蛇腹パイプ
3D 蛇腹パイプ
4 風力発電機
4A 風力発電機
4B 風力発電機
5A 結合金具
5B 結合金具
6A ホース
6B ホース
7A ダクトホース
7B ダクトホース
8 集風ダクト
9a 空気取入口
9b 空気排出口
10 自動車
20A パイプダクト
20B パイプダクト
21 保持枠
22 スライド部材
23 ラックギア
24 保持具
25 ピニオン
26 駆動源
27 蝶番
28 フライホィール
40 ケース
41 発電機
42 外輪ハブ
42a 外輪ハブ
42b 外輪ハブ
43 補強リブ
44 風車
45a 半円レール
45b 半円レール
46a 可変翼
46b 可変翼
47 過剰開放防止板
48 マグネット保持板
49a 反発磁力調整板
49b 反発磁力調整板
50 半円ルーズホール
51 ワッシャ支持棒
52a 第一のマグネット
52b 第一のマグネット
53a 第二のマグネット
53b 第二のマグネット
54 受風仕切板
55a 突起板
55b 突起板
56a ローラーベアリング
56b ローラーベアリング
57 ネジ孔
58 取付金具
59 結合金具
60 合成樹脂片
61a 空間
61b 空間
62a 風防リング
62b 風防リング
63 回転軸
64 軸受ベアリング
70 風車回転補助手段
71 ノズル
72 電磁弁
73 配管
74 空気タンク
75 コンプレッサ
76 センサ
100 風力発電装置
401 蓋
402 本体
460a 平坦面
460b 平坦面
462a マグネット取付部
462b マグネット取付部
480 ネジ孔
490 ネジ孔
510 軸
580 ネジ孔
590 軸受部
591 ピン
592 ネジ孔

Claims (9)

  1. 移動体に搭載され、その移動によって生じた風力によって発電を行う風力発電装置において、
    発電機と、
    前記発電機の回転軸に結合された回転部材に取り付けられ、前記回転部材の回転に伴う移動に応じて風を受け入れる側の開度が変化する複数の風車が空気取入口及び空気排出口とを有するケースに収容され、前記回転部材の回転によって前記発電機の回転軸を回転させる風車機構と、
    錐体形状を成して前記移動体の進行方向からの外気を集風して空気流とし、この空気流を通風媒体を介して前記空気取入口へ供給するフードと、
    を備えることを特徴とする風力発電装置。
  2. 請求項1に記載の風力発電装置において、
    前記発電機によって充電されるバッテリーの充電状態を監視し充電する必要があるときには前記フードからの風を前記風車へ導き、前記バッテリーが十分に充電されているときには前記フードからの風を大気中へ放出する吸気選択機構が前記フードと前記通風媒体との間に設置されていることを特徴とする風力発電装置。
  3. 請求項1または2に記載の風力発電装置において、
    前記ケースは、前記複数の風車のうち回転力に寄与しない風車が介在する領域の内面に半円状のレールが設けられ、
    前記各風車は、一対の板形状の可変翼を内側になる一端が回転部材に軸支され、外側になる他端が上下に回動できるように組み合わせて構成され、前記他端にはベアリングが前記回転部材に平行させて取り付けられ、前記可変翼の内側に第一のマグネットが取り付けられるとともに前記第一のマグネットに対峙可能にして第二のマグネットが前記回転部材側に設けられ、前記第一のマグネットと前記第二のマグネットとは磁極が同一極性で対峙可能であり、かつ、前記風車が回転力に寄与しない領域では前記一対の可変翼の開角度が小さくなるように前記ベアリングが前記レールに当接することを特徴とする風力発電装置。
  4. 請求項1または2に記載の風力発電装置において、
    前記各風車は、一対の板形状の可変翼を内側になる一端が回転部材に軸支され、外側になる他端が上下に回動できるように組み合わせて構成され、前記可変翼の外側に第一のマグネットが取り付けられるとともに前記第一のマグネットに対峙可能にして第二のマグネットが前記ケースの内面に設けられており、前記風車が回転力に寄与する領域では第一及び第二のマグネットは異なる磁極で対峙し、かつ、前記風車が回転力に寄与しない領域では第一及び第二のマグネットは同一磁極で対峙するように構成されていることを特徴とする風力発電装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の風力発電装置において、
    前記風車は、前記一対の可変翼の他端の縦断面が縦コ字形を成すとともに両側面が扇形を成し、その一方の側面に半円状の開口溝が設けられ、該開口溝に設けられた結合金具によって角度可変に組み合わされた一対の可変翼であり、前記一端には前記回動の最大開角度を規制する過剰開放防止板が配設されていることを特徴とする風力発電装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の風力発電装置において、
    前記風車は、前記回転部材の回転中心に面する側面からの風漏れを防止可能にし且つ前記回転部材に対して同軸にして前記回転部材の両面にリングが設けられていることを特徴とする風力発電装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の風力発電装置において、
    前記風力発電機は複数台からなり、重ねた状態で設置されていることを特徴とする風力発電装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の風力発電装置において、
    前記風力発電機は、前記空気排出口にカルマン渦及び風の逆流を抑止するための空気流を吹き込む空気供給手段が連結されていることを特徴とする風力発電装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の風力発電装置において、
    前記風力発電機は、前記風車が設定回転数以下になったときに前記風車に強制的に風をノズルから吹き付ける風車回転補助手段を有することを特徴とする風力発電装置。
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