JP2012142983A - ネットワークベースipモビリティプロトコルを利用した中継装置、移動端末及び中継装置の通信方法 - Google Patents

ネットワークベースipモビリティプロトコルを利用した中継装置、移動端末及び中継装置の通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動端末が特別なプロトコルを搭載しなくても移動可能なネットワークベースIPモビリティプロトコルにおいて、ハンドオーバー中のパケットロスをなくし、かつルータのリソースを効果的に開放する事を可能とする中継装置、移動端末及び中継装置の通信方法を提供する。
【解決手段】移動端末であるMN1が移動した場合に、MN1からルータソリシテーションを受け取った移動先のルータ、モバイル・アクセス・ゲートウェイ(MAG)b3は、制御装置、ローカル・モビリティ・アンカー(LMA)4にロケーションレジストレーションを送信し、LMA4がハンドオーバーと判断した際は、LMA4は、移動元のルータ、MAGa2又はMAGb3に対して、MAGa2からMAGb3へのバッファの転送を指示する。
【選択図】図1

Description

本発明はネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用した通信技術に関する。
近年、Mobile IPv6(Internet Protocol version6)等のIP層でのモビリティサポートの研究・開発が盛んである。Mobile IPは、ISO(国際標準化機構)によって制定されたOSI(Open Systems Interconnection)基本参照モデルにおける第3層であるネットワーク層のプロトコルで、上位アプリケーションからクライアントの移動(ネットワーク/通信メディアの切り替えや、通信の瞬断など)を隠蔽し、通信を継続させる技術である。
現在のインターネットで一般的に用いられている通信プロトコルであるTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)は、IPアドレスが識別子であると同時に、ネットワーク上の位置も意味している。そのため、あるネットワークに接続しているノードを別のネットワークに繋ぎかえると、IPアドレスが変わってしまうことになり、セッションが継続不可能になってしまう。
そこで、Mobile IPは、ノードに一意のアドレスを割り当て、TCP/IPスタック内で実際に使用しているIPアドレスと入れ換えることにより、上位レイヤや通信相手に対し、どこのネットワークでも割り当てた一意のアドレスで通信しているかのように見せる仕組みを提供する(例えば、非特許文献1参照)。
このMobile IPは、モバイルノード(Mobile Node、移動端末、以下、「MN」という)、ホームエージェント(Home Agent、以下、「HA」という)、コレスポンデントノード(Correspondent Node、対向ノード、以下、「CN」という)と呼ばれるノードから構成される。
MNは、ホームアドレス(Home Address、以下、「HoA」という)と呼ばれる常に不変なアドレスを有しており、そのアドレスを管理するノードがHAである。MNはHAのリンクであるホームリンク以外のネットワークに接続した際、ケアオブアドレス(Care−of−Address、気付けアドレス、以下、「CoA」という)と呼ばれる実際に通信に使用するアドレスを何らかの手段、例えば、ステートレス・アドレス自動設定のルータ広告(Router Advertisement、以下「RA」という)やステートフル・アドレス自動設定のDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)v6などで得る。MNは、ここで得たCoAをHAにBinding Update(Binding Update、以下、「BU」という)というメッセージで通知する。
この結果、MNと通信したいノード(=CN)がHoA宛にパケットを送信すると、HoAはHAの管理するリンクのアドレスであるので、一旦、HAに届く。その際に、HAは、HoAに関連付けされたCoA宛に転送する。この結果、常にMNは、HoAで通信可能となる。MNにおいては、MN上で動作するアプリケーションが、前記HoAと呼ばれるIPアドレスを常に使用し通信する。
実際のIPv6パケットのソースアドレスもしくはディスティネーションアドレスにはCoAを用いる。また、上位アプリケーションに移動を隠蔽するために、IPv6 in IPv6カプセル化、mobility headerなどの技術を用いる。この結果、アプリケーションにはHoAを通知し、実際に用いるIPv6アドレス(CoA)を隠蔽している。
しかし、このMobile IPv6は高速ハンドオーバーが出来ないため、FMIPv6(Fast Handovers for Mobile IPv6)が提案されている(例えば、非特許文献2参照)。
このFMIPv6を、図21を一例として説明する。
図21のS1201のRtSolPr(Router Solicitation for Proxy Advertisement、ルータ要請代理、以下、「RtSolPr」という)は、通常のIPv6で使用するホストがルータに対してルータ通知を生成してもらうため送るメッセージであるルータソリシテーション(ルータ要請)をFMIPv6用に拡張したものである。MNは、このRtSolPrをPAR(Previous Access Router、通信中のアクセスルータ、以下、「PAR」という)に送信する。
このRtSolPrをMNから受け取ったPARは、S1202にてPrRtAdv(Proxy Router Advertisement、代理ルータ広告、以下、「PrRtAdv」という)をMNに対して送信する。PrRtAdvは通常のIPv6で使用するRAをFMIPv6用に拡張したものである。
PARからPrRtAdvを受け取ったMNは、S1203にて高速ハンドオーバーのためのバインディングアップデートであるFBU(Fast Binding Update)をPARに対して送信する。このFBUには、NCoA(New Care of address、新しいCoA、以下、「NCoA」という)情報が含まれており、NCoAはNAR(New Access Router、移動先のアクセスルータ、以下、「NAR」という)のリンクに属するアドレスであるため、PARはNARにパケットを転送できるようになる。
MNからFBUを受け取ったPARは、S1204にてNARに対してMNの切替、ハンドオーバーを初期化するため、HI(Handover Initiate、以下、「HI」という)を送信する。NARは、S1205にてこのHIに対する確認としてHAck(Handover Acknowledgement、以下、「HAck」という)をPARに送信し、S1206にてPAR−NAR間のパケット転送が開始される。
そして、MNは、移動を終えNARの配下(同一リンク)に移動を完了したら、S1207にてNARに対してFNA(Fast Neighbor Advertisement、高速近隣広告、以下「FNA」という)を送信する。これは移動が完了したことをNARに通知するためである。その結果、S1208にてNARは、MNにパケットの配達を開始する。
この方法では、ハンドオーバー時に過渡期のPAR−NAR間トンネルを作成することが規定されているが、過渡期の状態から定常状態に復帰するための手段は書かれていない。
上記のMobile IPは、移動端末側主導のシグナリングにより、モビリティの管理を行なうので、ホストベースのモビリティプロトコルと呼ばれる。これに対して、ネットワーク側で移動制御のためのシグナリングを行い、MNは移動のために特別なプロトコルを搭載しなくても移動が可能となるネットワークベースIPモビリティプロトコルが、IETF(Internet Engineering Task Force)より更に提案されている(例えば、非特許文献3参照)。
これは、MNがCoAを扱わずに済んだり、パケットのカプセル化やモビリティヘッダによるオーバーヘッドを無くす等、種々の効果がある。このネットワークベースIPモビリティプロトコルのハンドオーバー方法に関して、図22を用いて説明する。
まず、MNは移動後に、S1301において、図22では、「NewMAG」と表記する移動先のリンクのルータ、モバイル・アクセス・ゲートウェイ(Mobile Access Gateway、以下、「MAG」という)に対して、RS(Router Solicitation、ルータ要請、以下、「RS」という)又はDHCP Request等のネットワークコンフィギュレーション(ネットワーク設定)要求メッセージを送信する。
MAGとは、リンクに移動してきたMNとIP Mobilityの制御を行う制御装置であるルートルータ、ローカル・モビリティ・アンカー(Local Mobility Anchor、以下「LMA」という)との間で中継を行なうルータのことである。
LMAは、ネットワークでつながれている複数のMAGを制御している。LMAは、MNとMAGの識別子及びIPアドレスを記憶部に管理している。
また、MAGも、MNとLMAの識別子及びIPアドレスを記憶部に管理している。これらのMAGが管理している情報は、LMAと通信を行なうことによって取得することができる。
MAGとLMA間は、パケットをIPv6 in IPv6カプセル化して、記憶部に管理している情報を参照してヘッダを付けることにより、トンネリングを行ない、正しくルーティングを行なうことができる。
以上のようなネットワークにおいて、MNは、移動先の同一リンクのMAGに、ここでは、例えば、RSを送信したとする。
MAG(NewMAG)では、MNからRSを受け取ったら、S1302にて、ロケーションレジストレーション(位置登録要求)をLMAに送信する。
LMAではロケーションレジストレーションを受け取ったら、ハンドオーバーであることを検知し、S1303にてルーティングセットアップをMAG(NewMAG)に送信し、NewMAGとLMAの間でトンネル経路を設定する。
トンネル経路の設定とは、LMAでMN向けのパケットをカプセル化し、MAG(NewMAG)宛にして送信し、MAGにてカプセルを外し、MNに転送するように設定することである。
このルーティングセットアップを受け取ったMAG(NewMAG)は、S1304にてLMAに対し、確認のルーティングセットアップAckを送信する。
また、MAG(NewMAG)からロケーションレジストレーションを受け取ったLMAは、S1305にてMAG(NewMAG)に対し、確認のロケーションレジストレーションAckを送信する。
MAG(NewMAG)は、S1306で、MNに対してRAを送信し、MNはアドレスコンフィグレーション(アドレス設定)を行う。
その後、S1307にてMNはMAG(NewMAG)に対し、DAD(Duplicate Address Detection、重複アドレス検出、以下、「DAD」という)をNA(Neighbor Advertisement、近隣広告、以下、「NA」という)を用いて行い、アドレスが単一であることを確認してアドレスコンフィギュレーションを完成する。また、MAG(NewMAG)は、S1308にてLMAに対しMNアドレスセットアップを送信し、S1309にてLMAは、MAG(NewMAG)にMNアドレスセットアップAckを送信する。
このLMA−MAG間トンネル経路の設定と、MNのアドレスコンフィギュレーションが完遂された結果、パケットはMNに到達可能となる。これがネットワークベースIPモビリティプロトコルのハンドオーバー方法である。つまり、MN宛のパケットはLMA経由で送られるため、LMA−MAG間にトンネルが完成することにより、MNまでルーティング可能となる。
Request for Comments(RFC)3775、"Mobility Support in IPv6" Request for Comments(RFC)4068、"Fast Handovers for Mobile IPv6" Internet Draft "draft−giaretta−netlmm−dt−protocol"
しかしながら、従来のネットワークベースIPモビリティプロトコルでは、ハンドオーバー中のパケットは欠落してしまう可能性があり、ファーストハンドオーバーは出来ない。このことについて図23を用いて説明する。
図23に示すように、MNが移動元のリンクのルータ(PreMAG)との接続を切断し(図中の(1))、NewMAGとの接続を開始し、その結果がLMAにロケーションレジストレーションとして届く(図中の(2))までの間にLMAに届いたパケットはLMAで保持することも出来ずに、必ずPreMAGに届いてしまう。つまり、PreMAGに届いたパケットは一定時間を待って破棄されざるを得ない。
また、図21で説明したFMIPv6を用いる方法等ではハンドオーバー時にPAR−NAR間のトンネルを作成する事に関しては述べられているが、削除に関しては述べられておらず、タイマーがなければルータは無制限でトンネルを保有しなくてはならなくなる。その結果、ルータのリソースがなくなってしまう可能性がある。
本発明は、上記問題点を考慮して作成されたものであり、移動端末が特別なプロトコルを搭載しなくても移動可能なネットワークベースIPモビリティプロトコルにおいて、ハンドオーバー中のパケットロスをなくし、かつルータのリソースを効果的に開放する事を可能とする中継装置、移動端末及び中継装置の通信方法を提供することを目的とする。
斯かる実情に鑑み、第1の発明による中継装置は、移動端末の移動に伴い中継装置を切り替えつつ、前記移動端末に付与された所定のアドレスを維持した通信を継続する通信システムの中継装置であって、
前記中継装置の切り替わりに際し、移動先の中継装置へのデータ転送路を確立して、該該移動先の中継装置へのデータ転送を行い、前記データ転送の終了時に転送解除通知を前記移動先の中継装置に送信し、転送するデータを一時的に格納するバッファ内に転送すべきデータが無くなった後に、前記データ転送路を削除することを特徴とする。
また、第2の発明による中継装置は、前記転送解除通知に基づいて、前記データ転送路が削除されることを特徴とする。
また、第3の発明による中継装置は、前記データ転送路を介して前記移動元の中継装置から前記移動先の中継装置へ転送されるデータを該移動先の中継装置から前記移動端末に送信することを特徴とする。
また、第4の発明による移動端末は、前記中継装置と通信を行うことを特徴とする。
また、第5の発明による中継装置の通信方法は、移動端末の移動に伴い中継装置を切り替えつつ、前記移動端末に付与された所定のアドレスを維持した通信を継続する通信システムに属する中継装置の通信方法であって、
前記中継装置の切り替わりに際し、移動先の中継装置へのデータ転送路を確立して、該該移動先の中継装置へのデータ転送を行うステップと、前記データ転送の終了時に転送解除通知を前記移動先の中継装置に送信するステップと、転送するデータを一時的に格納するバッファ内に転送すべきデータが無くなった後に、前記データ転送路を削除するステップと、を有することを特徴とする。
また、第6の発明による中継装置の通信方法は、前記転送解除通知に基づいて、前記データ転送路を削除するステップ、を有することを特徴とする。
また、第7の発明による中継装置の通信方法は、前記データ転送路を介して前記移動元の中継装置から前記移動先の中継装置へ転送されるデータを該移動先の中継装置から前記移動端末に送信するステップを有することを特徴とする。
本発明によれば、ネットワークベースIPモビリティプロトコルにおいて、移動元のルータ(中継装置)から移動先のルータへのトンネル(データ転送路)を生成させ、データの転送を行うことにより、ハンドオーバー中のパケットロスをなくすことが可能となる。
また、新たなルータ間のトンネルを生成する際、移動元リンクのルータが持つバッファがなくなった際、通信の終了時又は通信の異常終了時などのルータ間で転送の必要がなくなったタイミングをトリガとして、該ルータ間のトンネルを削除する構成とすることにより、ルータのリソースを効果的に開放することが可能となる。
また、移動元のルータに対し、移動端末宛のパケットのバッファの転送指示通知と、該移動元のルータと他のルータとの間の不要となった通信設定を削除指示する削除指示通知とを合成して送信することにより、バッファ転送と、不要となったルータ間のトンネル設定の削除との処理を円滑に行うことができる。
また、本発明は、Proxy Mobile IP方式を適用して、ルータが情報管理装置(サーバ)から移動端末のアドレス設定情報を含む情報を取得するとしても作用・効果は同様である。
第1の実施形態におけるネットワークの概略構成について示した図である。 第1の実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。 本発明におけるMAGの構成を示したブロック図である。 本発明におけるLMAの構成を示したブロック図である。 第2の実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。 第3の実施形態におけるネットワークの概略構成について示した図である。 第3の実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。 第3の実施形態における各装置のアドレスを示した表である。 第4の実施形態におけるネットワークの概略構成及びパケットの流れについて示した図である。 第4の実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。 第5の実施形態におけるネットワークの概略構成について示した図である。 第5の実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。 第6の実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。 第7の実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。 第8の実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。 第9の実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。 第10の実施形態におけるネットワークの概略構成について示した図である。 第10の実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。 第11の実施形態におけるネットワークの概略構成について示した図である。 第11の実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。 ファーストハンドオーバー手法の処理の手順を示したシーケンス図である。 従来のネットワークベースIPモビリティプロトコルのハンドオーバー手法の処理の手順を示したシーケンス図である。 従来のネットワークベースIPモビリティプロトコルのハンドオーバー手法の処理の手順を示したシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
MNやMAGは通常は無線通信手段を有し、全ての実施形態において無線通信でのハンドオーバーを主に考慮して説明してはいるが、有線通信での使用も可能であり、通信手段は特に限定されないため、通信手段の詳細には触れないことにする。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態におけるネットワークの概略構成について示した図である。
図2は、本実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。
図3は、本実施形態におけるMAGの構成を示したブロック図である。
図4は、本実施形態におけるLMAの構成を示したブロック図である。
本実施形態では、図1に示すように、MN1は、MAGa2のリンクからMAGb3のリンクへと移動し、LMA4により通信の制御が行われる例について説明する。
図3に示すように、MAG2、3は、MN1との通信を行うMN通信手段5と、他のMAG又はLMA4との通信を行うNetlmm通信手段6と、本発明に係るネットワークベースIPモビリティプロトコルによる制御を行うNetlmm制御手段7と、通信に関する情報等を記憶する記憶部8と、MN宛のバッファを溜める一時記憶部9とを含んで構成される。
図4に示すように、LMA4は、MAG2、3との通信を行うNetlmm通信手段10と、外部ネットワークとの通信を行う外部ネットワーク通信手段11と、本発明に係るネットワークベースIPモビリティプロトコルによる制御を行うNetlmm制御手段12と、通信に関する情報等を記憶する記憶部13とを含んで構成される。
まず、図2に示すように、S101にて、MN1はMAGb3又はリンクローカルマルチキャストアドレス宛に対して少なくともMN1の識別子であるMN−IDを含むRSを送信する。
RSをMN通信手段5より受け取ったMAGb3のNetlmm制御手段7は、記憶部8にMN−IDを記憶するとともに、S102で、少なくともMN−IDとMAGb3の識別子、MAGb−IDを含むロケーションレジストレーションを生成し、Netlmm通信手段6からLMA4に送信する。
ロケーションレジストレーションをNetlmm通信手段10より受け取ったLMA4のNetlmm制御手段12は、MN−IDをキーに現在のMN1の状態をLMA4の記憶部13において保持するデータから検索し、データではMN1が現在MAGa2に属している状態であることを把握する。LMA4のNetlmm制御手段12は、データでMN1が現在MAGa2に属している状態となっているが、MAGb3からロケーションレジストレーションが来たことにより、MN1が移動したことを認識する。
そこで、S103にて、LMA4のNetlmm制御手段12は、少なくともLMA4の識別子であるLMA−ID、MN1のグローバルアドレスを含むルーティングセットアップ(ルーティング設定指示)を生成して、Netlmm通信手段10よりMAGb3に送信する。また、S104で、LMA4のNetlmm制御手段12はMAGa2に対して、少なくともMAGb3のMAGb−IDとMN1のMN−IDを含む転送指示通知を送信する。
転送指示通知を受け取ったMAGa2のNetlmm制御手段7は、S105で、MN−IDから識別されるMN1のアドレス宛のパケットをMAGb−IDから識別されるMAGb3のIPアドレス宛に転送を開始する。この転送設定はMAGa2の記憶部8に持つルーティングテーブルの更新により行われる。すなわち、今までMAGa2のルーティングテーブルにおいて、MN1宛のパケットはMN1の持つリンクローカルアドレスと関連付けられていた。そのルーティングテーブルの設定を、MN1宛のパケットはMAGb3に転送する様に更新する。
MAGb3への転送は、MN1宛のパケットのネクストホップを、MAGb3のリンクローカルアドレス、MAGb3のグローバルアドレス、MAGb3の上位ルータアドレス、MAGa2の上位ルータアドレスの何れかに転送するように設定することで実現する。
LMA4からルーティングセットアップを受け取ったMAGb3のNetlmm制御手段7は、LMA4−MAGb3間でトンネル経路を設定し、S106にて、確認のルーティングセットアップAck(Acknowledgement)をLMA4に送信する。
MAGb3からルーティングセットアップAckを受け取ったLMA4のNetlmm制御手段12は、S107でMAGb3にMN1の少なくともプレフィックス情報を含む、ロケーションレジストレーションAckを送信する。
ロケーションレジストレーションAckを受け取ったMAGb3のNetlmm制御手段7は、S108で前記プレフィックス情報を元にRAをMN1に送信する。
MAGb3よりRAを受け取ったMN1は、S109でDAD手順においてNAをリンクに送信する。MAGb3のNetlmm制御手段7は、MN1よりこのNAを受け取った後、S110でLMA4に、MAGb−ID、MNアドレス、MN−IDを含むMNアドレスセットアップを送信し、S111でLMA4のNetlmm制御手段12は、MAGb3に確認のMNアドレスセットアップAckを送信する。
この後、S112にて、MAGb3のNetlmm制御手段7はMN1に対して、MAGa2からの転送を含むパケットの配達を開始する。
このことにより、MN1が移動のためMAGa2と切断してからLMA4にロケーションレジストレーションが到着するまでにMAGa2のバッファに溜まっていたMN1宛のパケットは、MAGb3経由で転送されることになり、パケットロスのない通信が可能となる。
[第2の実施形態]
図5は、本実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。
本実施形態では、第1の実施形態と同様、図1に示すように、MN1は、MAGa2のリンクからMAGb3のリンクへと移動する。
第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態では、LMA4は、移動元のルータMAGa2に移動先のルータMAGb3への転送指示通知を送信したのに対し、本実施形態では、LMA4は、MAGb3に転送指示通知を送信する点にある。
まず、図5に示すように、S201にて、MN1はMAGb3又はリンクローカルマルチキャストアドレス宛に対して少なくともMN1の識別子であるMN−IDを含むRSを送信する。
MN1からRSを受け取ったMAGb3のNetlmm制御手段7は、S202にて、少なくともMN−IDとMAGb3の識別子であるMAGb−IDを含むロケーションレジストレーションをLMA4に送信する。
MAGb3からロケーションレジストレーションを受け取ったLMA4のNetlmm制御手段12は、MN−IDをキーに現在のMN1の状態をLMA4の記憶部13に保持するデータから検索し、LMA4のデータでは、現在MN1はMAGa2に属している状態であることを把握する。LMA4のNetlmm制御手段12は、データで現在MN1がMAGa2に属している状態となっているが、MAGb3からロケーションレジストレーションが来たことにより、MN1が移動したことを認識する。
そこで、S203にて、LMA4のNetlmm制御手段12はMAGb3に対して、LMA4−MAGb3間トンネル作成のための少なくともLMA4の識別子であるLMA−ID、MN1のグローバルアドレスを含むルーティングセットアップを送信する。
また、このときにLMA4のNetlmm制御手段12はMAGb3に対して、少なくともMAGa2の識別子、MAGa−IDとMN1のMN−IDを含む転送指示通知を送信する。このLMA4からMAGb3への転送指示通知を、通常のルーティングセットアップに加えて送信しても良い。
LMA4から転送指示通知を受信したMAGb3のNetlmm制御手段7では、S204にて、MAGa2のMAGa−IDから把握されるMAGa2のIPアドレス宛に、少なくともMN−IDとMAGbのMAGb−IDを含むトンネル生成メッセージを送信する。
MAGb3からのトンネル生成メッセージを受け取ったMAGa2のNetlmm制御手段7は、MAGb3との間にトンネル経路を設定し、S205で、確認のトンネル生成AckをMAGb3に送信し、MAGa2のバッファにあるMN1宛のパケットをMAGb3に転送可能とする。トンネル経路では、MAGb3のIPアドレスを外側ディスティネーションアドレス、MAGa2のIPアドレスを外側ソースアドレスとするIPv6 in IPv6カプセル化することで実現する。
ルーティングセットアップを受け取ったMAGb3のNetlmm制御手段7は、LMA4−MAGb3間でトンネル経路を設定し、S206でルーティングセットアップAckをLMA4に送信する。
また、転送指示を受け取ったMAGa2のNetlmm制御手段7は、S207でMN−IDから識別されるMN1のアドレス宛のパケットをMAGb−IDから識別されるMAGb3のIPアドレス宛に転送を開始する。
MAGb3からルーティングセットアップAckを受け取ったLMA4のNetlmm制御手段12は、S208にて、MAGb3にMN1の少なくともプレフィックス情報を含む、ロケーションレジストレーションAckを送信する。
LMA4からロケーションレジストレーションAckを受け取ったMAGb3のNetlmm制御手段7は、S209にて、前記プレフィックス情報を元にRAをMN1に送信する。
MAGb3からRAを受け取ったMN1は、S210でDAD手順においてNAをリンクに送信する。
S211で、MAGb3のNetlmm制御手段7は、MN1からこのNAを受け取った後、LMA4にMAGb−ID、MNアドレス、MN−IDを含むMNアドレスセットアップを送信し、S212で、LMA4のNetlmm制御手段12はMAGb3に、確認のMNアドレスセットアップAckを送信する。
MAGb3のNetlmm制御手段7は、S213にて、MAGa2からの転送を含むMN1宛のパケットの配達を開始する。
本実施例においては、LMA4は、MAGb3に転送指示を行い、MAGb3からMAGa2へのオファーによってトンネリングが行われる場合について説明した。このことによりMAGa2のバッファに溜まっていたMN1宛のパケットはMAGb3経由で転送されることとなり、ハンドオーバー中のパケットロスをなくすことができる。
[第3の実施形態]
図6は、本実施形態におけるネットワークの概略構成について示した図である。
図7は、本実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。
図8は、本実施形態における各装置のアドレスを示した表である。
図6に示すように、最初MNa21及びMNb22はMAGa2の配下にいる。MNa21及びMNb22移動に伴い、MNa21及びMNb22は、MAGa2配下からMAGb3配下へと移動する例について説明する。
本実施形態では、複数のMNが移動する場合、及びLMA4からMAGaへのトンネリングを解消するロケーションデレジストレーションにMAGb3への転送指示を含ませる場合について説明する。
まず、図7に示すように、S301にて、MNa21及びMNb22は、MAGb3又はリンクローカルマルチキャストアドレス宛に対して少なくともMNa21及びMNb22の識別子であるMNa−ID及びMNb−IDを含むRSを送信する。
ここで、MNa−ID及びMNb−IDには、図8に示すMNa21及びMNb22の持つリンクローカルアドレス(IP_LINK_MNa、IP_LINK_MNb)及び/又はグローバルアドレス(IP_GLOBAL_MNa、IP_GLOBAL_MNb)を用いる。
MNa21及びMNb22からRSを受け取ったMAGb3のNetlmm制御手段7は、S302で、少なくともMNa−ID、MNb−ID及びMAGb3のMAGb−IDを含むロケーションレジストレーションをLMA4宛(IP_LINK_LMAa又はIP_GLOBAL_LMAa宛)に送信する。ここで、MAGb−IDはMAGbの持つリンクローカルアドレス(IP_LINK_MAGb)及び/又はグローバルアドレス(IP_GLOBAL_MAGb)を用いる。このロケーションレジストレーションはMNa21、MNb22各々に関して別々に送信しても良いし、双方に関して一つのメッセージ中に含めて送信しても良い。
MAGb3からロケーションレジストレーションを受け取ったLMA4のNetlmm制御手段12は、MNa−ID、MNb−IDをキーに現在のMNa21とMNb22の状態をLMA4の記憶部13に保持するデータから検索し、LMA4のデータでは、現在MNa21とMNb22はMAGa2に属している状態であることを把握する。LMA4のNetlmm制御手段12は、データでMNa21とMNb22が現在MAGa2に属している状態となっているが、MAGb3からロケーションレジストレーションが来たことにより、MNa21とMNb22が移動したことを認識する。
そこで、S303にて、LMA4のNetlmm制御手段12は、MAGb3に対してルーティングセットアップを送信する。
また、このとき、S304にて、LMA4のNetlmm制御手段12は、MAGa2に対して、少なくともMAGb3のMAGb−ID(IP_LINK_MAGb及び/又はIP_GLOBAL_MAGb)とMNa21とMNb22のMN−ID(IP_LINK_MNa及び/又はIP_GLOBAL_MNa、IP_LINK_MNb及び/又はIP_GLOBAL_MNb)を含む転送指示通知を送信する。この転送指示通知はMNa21、MNb22に関して個別に行っても良いし、まとめて行っても良い。また、MNa21及びMNb22に関するLMA−MAGトンネル経路を削除するため、MAGa2には、ロケーションデレジストレーション(位置削除要求)を送信する。MAGa2に対する転送指示通知はこのロケーションデレジストレーションに含めても良い。
転送指示を受け取ったMAGa2のNetlmm制御手段7は、S305で、MNa−ID、MNb−IDから識別されるMNa21、MNb22のアドレス宛(ディスティネーションアドレスがIP_GLOBAL_MNa又はIP_GLOBAL_MNbである)パケットをMAGb−IDから識別されるMAGb3のIPアドレス宛に転送するため、MAGa−MAGb間でのトンネル生成をMAGb3にオファーする。
LMA4からルーティングセットアップを受け取ったMAGb3のNetlmm制御手段7は、LMA4−MAGb3間でトンネル経路を設定し、S306で、ルーティングセットアップAckをLMA4に送信する。
また、MAGa2からのトンネル生成要求を受け取ったMAGb3のNetlmm制御手段7は、S307で、確認としてトンネル生成AckをMAGa2に返す。
MAGa2のNetlmm制御手段7ではMAGb3のこのトンネル生成Ackを受けて、MAGa−MAGb間のトンネルを生成する。このトンネルは、MAGb3のグローバルアドレス(IP_GLOBAL_MAGb)を外側ディスティネーションアドレス、MAGa2のグローバルアドレス(IP_GLOBAL_MAGa)を外側ソースアドレスとするIPV6 in IPv6カプセル化することで実現する。このトンネルは本発明においては、MNa21とMNb22宛(ディスティネーションアドレスがIP_GLOBAL_MNa又はIP_GLOBAL_MNb)パケットが通るトンネルとなる。また、MAGa−MN間ではリンクテクノロジーにおいて、完全性を保障することも可能である。つまり、OSI基本参照モデルの第2層以下の技術を用いてMAGa2はMNa21及び/又はMNb22への未到達パケットを把握できる。この未到達パケットはMAGa2のバッファに保存されており、トンネル作成後逐次、S308にてMAGb3に転送される。
MAGb3よりルーティングセットアップAckを受け取ったLMA4のNetlmm制御手段12は、S309にて、MAGb3にMNの少なくともプレフィックス情報を含む、ロケーションレジストレーションAckを送信する。
ロケーションレジストレーションAckを受け取ったMAGb3のNetlmm制御手段7は、S310にて前記プレフィックス情報を元にRAをMNa21とMNb22に送信する。
MAGb3よりRAを受け取ったMNa21とMNb22は、S311にて、DAD手順でNAをリンクに送信する。
このNAをMNa21又はMNb22より受け取った後、MAGb3のNetlmm制御手段7は、S312にて、MAGb−ID、MNアドレス、MN−IDを含むMNアドレスセットアップをLMA4に送信し、S313で、LMA4のNetlmm制御手段12が、確認のMNアドレスセットアップAckを送信し、S314にてMAGb3は、MNa21及びMNb22宛のパケットの配達を開始する。
本実施例においては、MNが複数移動する場合について、説明した。
MNが複数の場合においても、MAGa2のバッファに溜まっていたMNa21又はMNb22宛のパケットはMAGb3経由で転送され、ハンドオーバーによるパケットロスをなくすことができる。
また、LMA4は、MAGa2にトンネリングを解消するために送信するロケーションデレジストレーションにMAGb3のIDを付したMAGb3への転送指示を含ませることにより、LMAとMAGa2のトンネリングの解消及びMAGa2からMAGb3への転送のためのトンネリング設定を円滑に行うことができる。
[第4の実施形態]
図9は、本実施形態におけるネットワークの概略構成及びパケットの流れについて示
した図である。
図10は、本実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。
本実施形態において、最初MN1は、MAGa2の配下にいる。この時のパケットは図9(a)の太線矢印のように配送される。その後MN1は、MAGb3の配下に移動する。本実施例では、MN1がMAGb3配下に移動した直後は、LMA4からMAGa2経由で、MAGb3からMN1にパケットを配送し(図9(b)、図9(c))、その後MAGa2を経由せずにLMA4からMAGb3へ、MAGb3からMN1へ(図9(d))と順次切り替えて配送する例を説明する。
MN1がMAGb3のリンクに移動すると、図10に示すように、S401にて、MN1は、MAGb3に対し、又はリンクローカルマルチキャストで少なくともMN1の識別子であるMN−IDを含むRS、DHCP Request、NA等のネットワークコンフィギュレーション要求を送信する。
MN1よりネットワークコンフィギュレーション要求を受け取ったMAGb3のNetlmm制御手段7は、S402で少なくとも自身の識別子、MAGb−IDと、今受け取ったMN−IDを含んだロケーションレジストレーションをLMA4に送信する。
LMA4のNetlmm制御手段12では、ロケーションレジストレーションをMAGb3より受け取ったら、MN−IDをキーに現在のMN1の状態をLMA4の記憶部13に保持するデータから検索し、LMA4のデータからMN1は現在MAGa2に属している状態であることを把握する。LMA4のNetlmm制御手段12は、データでMN1が現在MAGa2に属している状態となっているが、MAGb3からロケーションレジストレーションが来たことにより、MN1が移動したことを認識する。
そこで、S403で、LMA4のNetlmm制御手段12は、MN1の以前のMAGであるMAGa2に対しては、MN−IDとMAGb3のMAGb−ID、MN1のグローバルアドレスを含んだ転送指示通知を送信し、S404にて、MAGb3に対して少なくともLMA4の識別子、LMA−ID、MN1のグローバルアドレスを含むルーティングセットアップを送信する。
S405、S406で、転送指示を受け取ったMAGa2のNetlmm制御手段7は、MAGb3にトンネル生成オファーを送信し、MAGb3のNetlmm制御手段7は、MAGa2にトンネル生成Ackを送信することによりMAGa2−MAGb3間でトンネルを生成する。これで、S407にてパケットはLMA4からMAGa2、MAGa2からMAGb3、MAGb3からMN1への経路でルーティングされるようになる。
LMA4よりルーティングセットアップを受けたMAGb3のNetlmm制御手段7は、S408でルーティングセットアップAckをLMA4に送信する。
MAGb3よりルーティングセットアップAckを受けたLMA4のNetlmm制御手段12は、S409で少なくともMN1のプレフィックス情報を含むロケーションレジストレーションAckをMAGb3に送信する。
LMA4よりロケーションレジストレーションAckを受けたMAGb3のNetlmm制御手段7は、S410でプレフィックス情報からRAなどのMN1用のアドレスコンフィギュレーション情報を作成し、MN1に送信する。
S411で、MN1は、アドレスのコンフィギュレーションをし、最終確認のためDADをNAを用いてMAGb3に行う。このDADを受けて、S412にてMAGb3のNetlmm制御手段7は、少なくともMAGb3のMAGb−ID、MNアドレス、MN−IDを含むMNアドレスセットアップをLMA4に送信する。なお、ネットワークコンフィギュレーションにDHCPを用いた場合は、DADは省略可能であり、MAGb3はMN1に対してDHCP Advertise等でアドレスを送信した後、MNアドレスセットアップをLMA4に送信し、以下の手順に進むことも出来る。
次に、S413で、LMA4のNetlmm制御手段12は、MNアドレスセットアップAckをMAGb3に送信し、S414にて、MAGb3のNetlmm制御手段7は、MAGa2から受け取ったMN1宛のパケットの配達を開始する。
本実施例では、次に、S415、S416で、LMA−MAGb間トンネルを作成することとする。また、このトンネルが出来た後に、LMA−MAGaトンネルを削除するため、LMA4のNetlmm制御手段12は、S417で、MAGa2にロケーションデレジストレーションを送信し、S418で、MAGa2のNetlmm制御手段7は、LMA4にロケーションデレジストレーションAckを送信してトンネリング設定を解消する。
そして、S419で、LMA4のNetlmm制御手段12は、MAGb3にパケットを転送し始める。
以上のようにすることで、パケット配達の経路をLMA4からMAGa2、MAGb3経由でMN1へ、LMA4からMAGb3経由でMN1へと順次切替えることにより第1から第3の実施形態の場合よりMAGa2のバッファに溜めるMN1宛のパケットを、より少なくすることが可能となる。
[第5の実施形態]
図11は、本実施形態におけるネットワークの概略構成について示した図である。
図12は、本実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。
図11に示すように、まず、MN1がMAGa2のリンクからMAGb3のリンクに移り、そしてMAGc31のリンクに移り、LMA4によってMN1の通信切替えの制御が行われる場合の例を説明する。
本実施形態では、MN1は、3つのMAGと通信の切り替えを行う。
図12に示すように、S501にて、MN1は移動の後、通常通り新たなリンクのMAGであるMAGc31にネットワークコンフィギュレーションのための情報を送信する。この情報は、例えば、RS、DHCP Request、NAなどが考えられる。このネットワークコンフィギュレーションのための情報にはMNの識別子であるMN−IDが含まれる。
MN1から受け取った情報を元にMAGc31のNetlmm制御手段7は、記憶部8にMNの情報を保存し、S502にてLMA4に対してロケーションレジストレーションを送信する。このロケーションレジストレーションは、MAGc31の識別子、MAGc−IDとMN−IDを含んでいる。
MAGc31からロケーションレジストレーションを受け取ったLMA4のNetlmm制御手段12は、MN−IDをキーに記憶部13に持つデータベースを検索し、現在MN1はデータ上でMAGb3のリンクにいる状態であること、MAGb3はMAGa2とトンネルを有することを認識する。ロケーションレジストレーションを受け取った結果、LMA4のNetlmm制御手段12は、MN1は移動中でハンドオーバーであることを検知して、MAGb−ID、MAGc−ID及びMN−ID、並びにMAGa−ID、MAGb−ID及びMN−IDを組にして一時的に記憶する。そして、S503にて、LMA4のNetlmm制御手段12は、少なくともLMA4の識別子であるLMA−ID、MN1のグローバルアドレスを含むルーティングセットアップ(ルーティング設定指示)を生成して、Netlmm通信手段10よりMAGc31に送信する。
また、S504で、LMA4のNetlmm制御手段12は、MAGb3に対して、MN1宛のパケットのMAGc31への転送とMAGa2とのトンネルの削除を指示する通知を送信する。この指示通知には少なくともMAGa−ID、MAGc−ID及びMN−IDが含まれていて、MAGa−IDに関連させて(MN1宛のパケット用の)トンネル削除である旨、MAGc−IDに関連させて(MN1宛のパケット用の)トンネル生成である旨が指示通知の制御情報に記述され、これらの制御情報が合成され同時に送信されることが望ましい。また、この際にLMA4のNetlmm制御手段12は、記憶部13に持つデータベースにアクセスし、MN1についての通信情報の中のMAG−MAG間トンネルに関するデータにおいて、MAGb3−MAGa2間のトンネルの情報は削除され、新たにMAGc31−MAGb3間のトンネルが生成された旨の情報を記憶する。
MAGb3のNetlmm制御手段7では、LMA4からの転送の指示とトンネルの削除の指示を受け、S505にて、MAGa2に対しては少なくともMAGb−IDとMN−IDを含むトンネル削除をする旨の制御情報を記述した指示通知を送信し、S506でMAGc31には少なくともMAGb−IDとMN−IDを含むトンネル生成をオファーする制御情報を記述した指示通知を送信する。
S507でMAGa2のNetlmm制御手段7は、記憶部8にあるルーティングテーブルからMAGa2−MAGb3間のトンネル設定を削除し、確認のトンネル削除AckをMAGb3に送信してトンネルを削除する。ただし、ここで、MAGa2でトンネル設定を削除する際に、MAGb3に確認通知を送信するため、一時的にMAGb−ID及びMN−IDを記憶しておく必要がある。
S508で、MAGc31のNetlmm制御手段7は、記憶部8にあるルーティングテーブルにMN1宛のパケットに関するMAGb3とのトンネリングを設定し、MAGb3に確認のトンネル生成Ackを送信する。これで、S509にてMN1宛のパケットはMAGc31に転送されるようになる。
LMA4よりルーティングセットアップを受けたMAGc31のNetlmm制御手段7は、S510でルーティングセットアップAckをLMA4に送信する。
MAGc31よりルーティングセットアップAckを受けたLMA4のNetlmm制御手段12は、S511で少なくともMN1のプレフィックス情報を含むロケーションレジストレーションAckをMAGc31に送信する。
また、S512で、LMA4のNetlmm制御手段12は、MAGb3に対して、LMA4−MAGb3間のトンネルを削除するため、MAGb3にロケーションデレジストレーションを送信し、S513でMAGb3のNetlmm制御手段7は、記憶部8にあるルーティングテーブルからLMA4−MAGb3に関するトンネリング設定を削除し、LMA4にロケーションデレジストレーションAckを送信してトンネリング設定を解消する。
LMA4よりロケーションレジストレーションAckを受けたMAGc31のNetlmm制御手段7は、S514でプレフィックス情報からRAなどのMN1用のアドレスコンフィギュレーション情報を生成し、MN1に送信する。
S515で、MN1は、アドレスのコンフィギュレーションをし、最終確認のためDADをNAを用いてMAGc31に行う。このDADを受けて、S516にてMAGc31のNetlmm制御手段7は、少なくともMAGc−ID、MNアドレス、MN−IDを含むMNアドレスセットアップをLMA4に送信する。
そして、S517でLMA4のNetlmm制御手段12は、記憶部13のデータベースにアクセスし、MN1についての通信情報の中のパケットを配送するMAGに関するデータにおいて、MAGb3のデータを削除、MAGc31のデータを記憶し、MNアドレスセットアップAckをMAGc31に送信し、LMA4のNetlmm制御手段12は、S518にて、MAGc31に、パケットを転送し始める。また、MAGc31のNetlmm制御手段7は、S519にて、MN1宛にパケットを配達し始める。
以上のように、MAG間での転送の必要がなくなったタイミングで転送のトンネル設定を解消することで、MAGのリソースを効果的に開放する事が可能となる。
[第6の実施形態]
図13は、本実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。
本実施形態では、第1の実施形態の図1と同様、MN1がMAGa2からMAGb3に移動した場合を例に説明するが、移動元のルータMAGa2のバッファにMN1宛のパケットがなくなった時点で、MAGa2自身がMAGb3とのトンネルを解消する点に特徴がある。
図13のように、S601にて、MN1は通常通り、新たなMAGであるMAGb3にネットワークコンフィギュレーションのための情報、例えばRSを送信する。この情報はMNの識別子である、MN−IDを含む。
S602にてMAGb3のNetlmm制御手段7は、受け取った情報を元にLMA4に対してロケーションレジストレーションを送信する。このロケーションレジストレーションはMAGb3の識別子、MAGb−IDとMN−IDを含んでいる。
ロケーションレジストレーションを受け取ったLMA4のNetlmm制御手段12は、MN−IDをキーに記憶部13に持つデータベースを検索し、データでは現在MN1はMAGa2の配下にいる状態であることを認識する。ロケーションレジストレーションを受け取った結果、LMA4のNetlmm制御手段12は、MN1は移動中でハンドオーバーであることを検知して、MAGa−ID、MAGb−ID及びMN−IDを組にして一時的に記憶する。そしてS603にて、LMA4のNetlmm制御手段12は、MAGa2に対してMN1宛のパケットをMAGb3へ転送指示する通知を送信する。この指示通知には少なくとも、MAGb−ID及びMN−IDが含まれていて、MAGb−IDと関連させて(MN1宛のパケット用の)トンネル生成である旨の制御情報が同時に記述されていることが望ましい。
S604にて、LMA4のNetlmm制御手段12は、少なくともLMA4の識別子であるLMA−ID、MN1のグローバルアドレスを含むルーティングセットアップを生成してMAGb3に送信する。
MAGa2のNetlmm制御手段7では、LMA4からの転送の指示を受け、S605で、MAGb3に対し、少なくともMAGa−IDとMN−IDを含むトンネル生成のオファーを行う。
S606で、MAGb3のNetlmm制御手段7は、記憶部8にあるルーティングテーブルにMN1宛のパケットに関するMAGa2とのトンネリングを設定し、MAGa2に確認のトンネル生成Ackを送信する。これでMAGa2のバッファ転送用のトンネルがMAGa2−MAGb3間で生成されたことになり、MAGa2は、S607にて、MAGb3にMN1宛のパケットの転送を開始する。
LMA4よりルーティングセットアップを受けたMAGb3のNetlmm制御手段7は、S608でルーティングセットアップAckをLMA4に送信する。
MAGb3よりルーティングセットアップAckを受けたLMA4のNetlmm制御手段12は、S609で少なくともMN1のプレフィックス情報を含むロケーションレジストレーションAckをMAGb3に送信する。
LMA4よりロケーションレジストレーションAckを受けたMAGb3のNetlmm制御手段7は、S610でプレフィックス情報からRAなどのMN1用のアドレスコンフィギュレーション情報を作成し、MN1に送信する。
S611で、MN1は、アドレスのコンフィギュレーションをし、最終確認のためDADをNAを用いてMAGb3に行う。このDADを受けて、S612にてMAGb3のNetlmm制御手段7は、少なくともMAGb3のMAGb−ID、MNアドレス、MN−IDを含むMNアドレスセットアップをLMA4に送信する。
LMA4のNetlmm制御手段12は、記憶部13のデータベースにアクセスし、MN1についての通信情報の中のパケットを配送するMAGに関するデータにおいて、MAGa2のデータを削除、MAGb3のデータを記憶し、MAGb3−LMA4間にトンネルが生成され、S613でMNアドレスセットアップAckをMAGb3に送信し、LMA4のNetlmm制御手段12は、S614にて、MAGb3に、パケットを転送し始める。また、MAGb3のNetlmm制御手段7は、S615にて、MN1宛にパケットを配達し始める。
LMA4−MAGb3間でトンネルが生成された結果、MN1宛のパケットはMAGa2には届かなくなり、MAGa2でバッファしていたMN1宛のパケットはMAGb3に転送すると減少する。MAGa2のNetlmm制御手段7は、一時記憶部9のバッファを監視し、バッファが0になったら、MAGb3に対してトンネル削除を通知し、トンネルを削除する。
すなわち、S616にて、MAGa2のNetlmm制御手段7は、記憶部8にあるルーティングテーブルからMAGa2−MAGb3間のトンネル設定を削除し、MAGb3に対して、トンネルの削除を指示する通知を送信する。この指示通知には少なくとも、MAGa−ID及びMN−IDが含まれていて、MAGa−IDに関連させて(MN1宛のパケット用の)トンネル削除である旨が指示通知の制御情報に記述されることが望ましい。
S617でMAGb3のNetlmm制御手段7は、確認のトンネル削除AckをMAGa2に送信する。
また、S618で、LMA4のNetlmm制御手段12は、MAGa2に対して、LMA4−MAGa2間のトンネルを削除するため、MAGa2にロケーションデレジストレーションを送信し、S619でMAGa2のNetlmm制御手段7は、記憶部8にあるルーティングテーブルからLMA4−MAGa2に関するトンネリング設定を削除し、LMA4にロケーションデレジストレーションAckを送信してトンネリング設定を解消する。
以上のようにすることで、転送元のMAGのバッファが0になった時点で、転送元のMAGが転送先のMAGとのトンネル設定を自動的に解消するので、MAGのリソースを効果的に開放する事が可能となる。
[第7の実施形態]
図14は、本実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。
本実施形態では、第5の実施形態と同様、図11に示すように、MN1がMAGa2のリンクからMAGb3のリンクに移り、そしてMAGc31のリンクに移った場合の例について説明する。
第5の実施形態と異なる点は、MAGb3は、LMA4からロケーションデレジストレーションを受け取ると、MAGa2とのトンネルを削除する点にある。
図14のように、S701にて、MN1は通常通り、新たなMAGであるMAGc31にネットワークコンフィギュレーションのための情報を送信する。この情報は例えば、RS、DHCP Request、NAなどが考えられる。この情報にはMNの識別子であるMN−IDが少なくとも含まれる。
S702にて、MAGc31のNetlmm制御手段7は、受け取った情報を元にLMA4に対してロケーションレジストレーションを送信する。このロケーションレジストレーションは、MAGc31の識別子、MAGc−IDとMN−IDを含んでいる。
ロケーションレジストレーションを受け取ったLMA4のNetlmm制御手段12は、MN−IDをキーに記憶部13に持つデータベースを検索し、データでは現在MN1はMAGb3のリンクにいる状態であること、MAGb3はMAGa2とトンネルを有することを認識する。ロケーションレジストレーションを受け取った結果、LMA4のNetlmm制御手段12は、MN1は移動中でハンドオーバーであることを検知し、MAGb−ID、MAGc−ID及びMN−ID、並びにMAGa−ID、MAGb−ID及びMN−IDを組にして一時的に記憶し、S703にて、少なくともLMA4の識別子であるLMA−ID、MN1のグローバルアドレスを含むルーティングセットアップを生成してMAGc31に送信する。
また、S704にて、LMA4のNetlmm制御手段12は、MAGb3に対してMN1宛のパケットのMAGc31への転送指示の通知を送信する。この指示通知には少なくとも、MAGc−ID及びMN−IDが含まれていて、MAGc−IDと関連させて(MN1宛のパケット用の)トンネル生成である旨の制御情報が記述されていることが望ましい。また、この際にLMA4のNetlmm制御手段12は、記憶部13のデータベースのMN1についての通信情報にアクセスして、MAG−MAG間トンネルに関するデータにおいて、MAGb3−MAGc31間にトンネルが生成された旨の情報を記憶する。
MAGb3のNetlmm制御手段7では、LMA4からの転送の指示を受け、S705でMAGc31に対し少なくともMAGb−IDとMN−IDを含むトンネル生成をオファーする。
S706で、MAGc31のNetlmm制御手段7は、記憶部8にあるルーティングテーブルにMN1宛のパケットに関するMAGb3とのトンネリングを設定し、MAGb3に確認のトンネル生成Ackを送信する。これでMAGb3のバッファ転送用のトンネルがMAGb−MAGc間で生成されたことになり、S707にて、MAGb3は、MN1宛のパケットをMAGc31に転送を開始する。
LMA4よりルーティングセットアップを受けたMAGc31のNetlmm制御手段7は、S708でルーティングセットアップAckをLMA4に送信する。
MAGc31よりルーティングセットアップAckを受けたLMA4のNetlmm制御手段12は、S709で少なくともMN1のプレフィックス情報を含むロケーションレジストレーションAckをMAGc31に送信する。
また、LMA4−MAGc31間のトンネルが完成した後、LMA4はMAGb3に対してロケーションデレジストレーションを送信する。
S710で、LMA4のNetlmm制御手段12は、MAGb3に対して、LMA4−MAGb3間トンネルを削除するため、MAGb3にロケーションデレジストレーションを送信する。これは通常、LMA4−MAGb3間トンネルの削除のために送信し、通常MN−ID、LMA−ID、MAGb−IDを含んでいる。本実施形態では、このロケーションデレジストレーションに、更にMAGa2の識別子、MAGa−IDとこれに関連付けてMAGa2とのトンネル削除指令の制御情報を追加する。
この結果、上記のようなロケーションデレジストレーションを受け取ったMAGb3では、LMA4とのトンネル解消以外にMAGa2とのトンネルも削除する。
一方、LMA4よりロケーションレジストレーションAckを受けたMAGc31のNetlmm制御手段7は、S711でプレフィックス情報からRAなどのMN1用のアドレスコンフィギュレーション情報を作成し、MN1に送信する。
S712で、MN1は、アドレスのコンフィギュレーションをし、最終確認のためDADをNAを用いてMAGc31に行う。このDADを受けて、S713にて、MAGc31のNetlmm制御手段7は、少なくともMAGc31のMAGc−ID、MNアドレス、MN−IDを含むMNアドレスセットアップをLMA4に送信する。
またLMA4よりMAGa2とのトンネル削除の制御情報を付加したロケーションデレジストレーションを受信したMAGb3のNetlmm制御手段7は、S714で、記憶部8にあるルーティングテーブルからLMA4−MAGb3に関するトンネリング設定を削除し、LMA4にロケーションデレジストレーションAckを送信してトンネリング設定を解消する。このロケーションデレジストレーションAckにはMAGa2のMAGa−IDが含まれていて、MAG−MAGトンネル削除を示す情報が関連づけられている。
LMA4のNetlmm制御手段12は、MAGb3からのロケーションデレジストレーションAckを受け取ったら、ロケーションデレジストレーションAckからMAG−MAGトンネル削除の情報を抽出し、MAGb3とMAGa2とのトンネルが削除されたと認識して、記憶部13のデータベースのMN1についての通信情報から、MAGb3とMAGa2のトンネルに関する情報を削除する。
更に、MAGb3のNetlmm制御手段7は、MAGa2に対してトンネル削除を通知し、トンネルを削除する。
すなわち、S715にて、MAGb3のNetlmm制御手段7は、トンネルの削除を指示する通知をMAGa2に送信する。この指示通知には少なくとも、MAGb−ID及びMN−IDが含まれていて、MAGb−IDに関連させて(MN1宛のパケット用の)トンネル削除である旨が指示通知の制御情報に記述されることが望ましい。
S716でMAGa2のNetlmm制御手段7は、記憶部8にあるルーティングテーブルからMAGa2−MAGb3間のトンネル設定を削除し、MAGb3に対して、確認のトンネル削除Ackを送信する。
また、一方で、MAGc31からMNアドレスセットアップを受信したLMA4のNetlmm制御手段12は、記憶部13のデータベースにアクセスし、MN1に関する通信情報の中のパケットを配送するMAGに関するデータにおいて、MAGb3のデータを削除、MAGc31のデータを記憶し、S717でMNアドレスセットアップAckをMAGc31に送信し、LMA4のNetlmm制御手段12は、S718にて、MAGc31に、パケットを転送し始める。また、MAGc31のNetlmm制御手段7は、S719にて、MN1宛にパケットの配達を始める。
上記のように、LMA4からMAGa2とのトンネル削除指示の制御情報を付加したロケーションデレジストレーションを受け取ったMAGb3では、LMA4とのトンネル削除以外にMAGa2とのトンネルも削除することにより、MAGのリソースを効果的に開放する事が可能となる。
[第8の実施形態]
図15は、本実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。
本実施形態では、通信の正常終了をトリガにMAG−MAG間のトンネルを削除する場合について、MN1がMAGa2のリンクからMAGb3のリンクに移り、そこで通信が終了した例を挙げて説明する。
MN1が通信を正常に終了する場合、OSI基本参照モデルの第5層であるセッション層における通話制御のプロトコルであるSIP(Session Initiation
Protocol)やデータをリアルタイムに配信するために制御するプロトコルであるRTSP(Real Time Streaming Protocol)を用いて通信終了を通信相手に通知することが多い。この通信終了のメッセージは、現在使用しているリンクのMAG(本例の場合、MN1の移動先リンクにあるMAGb3)を通るので、この移動先のリンクのMAGではこの通信終了メッセージを受け取ったことをトリガにトンネル削除指示通知を移動元リンクにあるMAG(本例の場合、MAGa2)に対して送信する。
図15に示すように、S801にて、MN1は通信相手に対してSIP−ByeやRTSP−TEARDOWNメッセージを通信終了の為に送信する。
MAGb3のNetlmm制御手段7は、このメッセージを通信相手に中継する事になるため、そのメッセージを受け取ったら、ソースアドレス等からMN1を特定し、MN1の識別子、MN−IDを取得する。また、そのメッセージ自体はIP通信のプロトコルにしたがって転送する。MAGb3のNetlmm制御手段7は、MN−IDを取得したら、S802にて、記憶部8にあるそのMN−IDに関するルーティングテーブルを参照し、転送状態を確認してMAGb3−MAGa2間でトンネルを保有することを検知し、S803にて、MAGa2に対してトンネル削除指示通知を送信する。
S804にて、MAGb3のNetlmm制御手段7は、LMA4に対して、MAG−MAGトンネルの削除通知を送信する。このトンネル削除通知には、MAGa−ID、MAGb−ID及びMN−IDが含まれ、MAG−MAGトンネル削除を示す情報と関連づけられている。
S805にて、MAGa2のNetlmm制御手段7では、MAGb3からのトンネル削除指示通知を受け、記憶部8にあるルーティングテーブルからMAGa2−MAGb3間のトンネル設定を削除し、MAGb3に対して、確認のトンネル削除Ackを送信する。ここで、S804の代わりに、MAGa2がLMA4に対して、MAG−MAGトンネル削除通知を送信してもよい。この削除通知には、上記のような情報が記述される。
または、第2の実施形態のようにLMA4がMAG−MAGトンネルに関する情報を把握する必要がない場合、このようなトンネル削除通知をLMA4に送信する手順を省くことができる。
または、MAGb2からLMA4に対して送信するロケーションレジストレーションに、上記のようなMAG−MAGトンネル削除の情報を付加してもよい。
以上のようにすることで、MNから送信される通信終了のメッセージを、中継を行う移動先リンクのMAGが受信するので、これをトリガに、移動先のMAGは、移動元リンクのMAGに対し、これまで転送を行っていたトンネル設定の削除指示通知を送信することができ、MAGのリソースを効果的に開放することができる。
[第9の実施形態]
図16は、本実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。
本実施形態では、MN1の通信の異常終了をトリガにMAG−MAG間のトンネルを削除する場合について、MN1がMAGa2のリンクからMAGb3のリンクに移り、そこで通信が異常終了した例を挙げて説明する。
MN1が圏外に移動するなどして通信が異常終了した場合、MN1はMAGに対してセッション層での通信終了を通知できないので、第8の実施形態のような方法は使えない。
図16に示すように、MAG(本例の場合、MAGb3)のNetlmm制御手段7は、近隣探索(ND、Neighbor Discovery、RFC2461)等の手段を用いて、S901にて、自身のリンクにMN1がいない事を検出する。
次にS902にて、MAGb3のNetlmm制御手段7は、記憶部8にあるルーティングテーブルより、いなくなったMN1の識別子、MN−IDを把握し、そのMN1に関する転送状態を把握する。その結果、MAGb3のNetlmm制御手段7は、MAGa2とトンネリングによる転送状態を保持していることを把握し、S903で、MAGa2に対してMN1に関するパケットのトンネルを削除することを通知する。
S904にて、MAGb3のNetlmm制御手段7は、LMA4に対して、MAG−MAGトンネルの削除通知を送信する。このトンネル削除通知には、MAGa−ID、MAGb−ID及びMN−IDが含まれ、MAG−MAGトンネル削除を示す情報と関連づけられている。
MAGa2のNetlmm制御手段7では、トンネル削除の指示通知を受けて、記憶部8のルーティングテーブルよりMAGb3とのトンネル設定を削除し、S905にて、MAGb3にトンネル削除Ackを返す。ここで、S904の代わりに、MAGa2がLMA4に対して、MAG−MAGトンネル削除通知を送信してもよい。この削除通知には、上記のような情報が記述される。
または、第6の実施形態のようにLMA4がMAG−MAGトンネルに関する情報を把握する必要がない場合、このようなトンネル削除通知をLMA4に送信する手順を省くことができる。
または、MAGb3からLMA4に対して送信するロケーションデレジストレーションに、上記のようなMAG−MAGトンネル削除の情報を付加してもよい。
以上のようにすることで、MNとの通信が異常終了した場合であっても、それまでMNと同一リンクであったMAGが、MNに関して転送のためのトンネル設定を行っていた相手方のMAGに対し、トンネル削除指示通知を送信するので、MAGのリソースを効果的に開放することができる。
[第10の実施形態]
図17は、本実施形態におけるネットワークの概略構成について示した図である。
図18は、本実施形態におけるシーケンス図である。
本実施形態では、ネットワークベースIPモビリティプロトコルとして、Proxy Mobile IP方式を利用した場合に、パケットロス無くハンドオーバーし、効率的にトンネルを削除する方法を述べる。
Proxy Mobile IP方式とは、認証等を行なうAAA(Authentication Authorization Accounting、認証、許可、アカウンティング)サーバを用い、MAGがMobile IPにおけるMNのプロキシ(代理)機能を行なう方式である。
図17に示すように、MAGa2のリンクからMAGb3のリンクに移動したMN1が、MAGc31のリンクに移る場合を例に説明する。
Proxy Mobile IP方式におけるAAAサーバ41とLMA4とは、ネットワーク(Network)42を介してつながっている。
図18のS1001にて、MN1は移動の後、通常通り新たなリンクのMAGであるMAGc31に認証のための情報を送信する。この情報は、EAP(Extensible Authentication Protocol)等を用いる事が考えられる。この認証要求には、MN1の識別子であるMN−IDが含まれる。
MN1から認証要求を受け取ったMAGc31は、S1002にて、AAAサーバ41に対して認証情報を送信する。この認証情報には、MN−IDが含まれる。
MAGc31から認証要求を受け取ったAAAサーバ41は、MN−IDをキーに該サーバに備わったデータベースを検索し、認証を許可するか否かの判断をする。
認証を許可する場合、S1003にて、データベース中のMN1のホームアドレス情報やLMA4のアドレス情報を含むMN1に関する情報をポリシープロファイルとしてMAGc31に送信する。
認証許可/ポリシープロファイルを受け取ったMAGc31は、ポリシープロファイルから得られる情報を基に、S1004にて、Proxy BU(Binding Update)を作成し、LMA4に送信する。
Proxy BUを受け取ったLMA4は、S1005にて、MAGc31のアドレス情報を含むバッファ転送・トンネル削除指示通知を、移動前に属していたMAGであるMAGb3に送信する。
バッファ転送・トンネル削除指示通知を受け取ったMAGb3は、S1006にてMAGc31にトンネル生成指示通知を送信する。
MAGb3からトンネル生成指示通知を受け取ったMAGc31は、MAGb3からMAGc31へのトンネルを生成し、S1007にてMAGb3にトンネル生成Ackを送信する。
トンネル生成Ackを受け取ったMAGb3は、S1008にてMAGc31にバッファに溜まったMN1宛のデータを転送する。また、S1009にて、MAGb3は、LMA4とのLMA4−MAGb3間のトンネルを破棄して、トンネル削除AckをLMA4に送信する。
トンネル削除Ackを受け取ったLMA4は、S1010にて、MAGc31にProxy BAck(Binding Update Acknowledgement)を送信する。この結果、LMA4−MAGc31トンネルが生成される。
一方、S1011にて、MAGb3は、MAGa2にトンネル削除指示通知を送信する。
トンネル削除指示通知をMAGb3より受け取ったMAGa2は、MAGa2−MAGb3間トンネルを削除し、S1012にて、MAGb3にトンネル削除Ackを送信する。
Proxy BAckをLMA4より受け取ったMAGc31は、S1013にて、MN1にRAやDHCP Advertise等のアドレスコンフィギュレーションのための情報を送信する。
アドレスコンフィギュレーション情報をMAGc31より受け取ったMN1は、S1014にて、NA(DAD)を行う。
MAGc31は、MN1のアドレス設定が終了し、パケットを受け取れるようになったらS1015にて、MN1宛のパケットをMN1に転送し始める。
本実施形態では、Proxy Mobile IP方式においても、ハンドオーバーの際にパケットロス無く通信することができ、LMA−MAG間トンネルの削除をトリガに必要のなくなったMAG−MAG間トンネルも削除して、MAGのリソースを効果的に開放することができることを述べた。
すなわち、Proxy Mobile IP方式を採用しても、本発明に係る作用・効果は同様である。
[第11の実施形態]
本実施形態では、ネットワークベースIPモビリティプロトコルとしてProxy Mobile IP方式を利用した場合の別の例について述べる。
図19は、本実施形態におけるネットワークの概略構成について示した図である。
図20は、本実施形態におけるシーケンス図である。
本実施形態では、MN1は、MAGa2のリンクからMAGb3のリンクに移動する。MAGb3は、LMA4とのトンネルを生成した後に、MAGa2にトンネル生成及びバッファ転送の指示通知を送信する。MAGa2は、バッファが無くなった時点で、MAGb3に対し、トンネル削除の指示通知を送信する。
図20のS1101にて、MN1は移動の後、通常通り新たなリンクのMAGであるMAGb3に認証のための情報を送信する。この情報として、EAP等を用いることが考えられる。この認証要求にはMN1の識別子であるMN−IDが含まれる。
認証要求をMN1から受け取ったMAGb3は、S1102にて、AAAサーバ41に対し、認証情報を送信する。この認証情報は、MN−IDを含んでいる。
MAGb3から認証要求を受け取ったAAAサーバ41は、MN−IDをキーにデータベースを検索し、認証を許可するか否かの判断をする。認証を許可する場合、S1103にて、データベース中のMN1のホームアドレス情報やLMA4のアドレス情報を含むMN1に関する情報をポリシープロファイルとしてMAGb3に送信する。
AAAサーバから認証許可/ポリシープロファイルを受け取ったMAGb3は、S1104にて、ポリシープロファイルから得られた情報を基に、Proxy BUを作成してLMA4に送信する。
MAGb3からProxy BUを受け取ったLMA4は、S1105にて、MAGb3にProxy BAckを返す。このProxy BAckには、ハンドオーバー前のMAGである、MAGa2のアドレス情報が含まれている。このProxy BAckにより、LMA4−MAGb3間のトンネルが生成される。
LMA4からProxy BAckを受け取ったMAGb3は、LMA4−MAGb3間トンネルを生成し、S1106にて、LMA4からMAGb3へパケットの転送が開始される。MAGb3は、更に、S1107にて、Proxy BAckから得た情報を基に、Proxy FBU(Fast Binding Update)を生成し、MAGa2に送信する。
MAGb3からProxy FBUを受け取ったMAGa2は、S1108にて、Proxy FBAckを生成し、MAGb3に送信する。この結果、MAGa2−MAGb3間トンネルが完成するので、S1109にて、MAGa2は、MN1宛のパケットのバッファ転送を開始する。
LMA4に届くMN1宛のパケットは、MAGb3に届くようになるので、MAGa2が有しているMN1宛のパケットのバッファは、MAGc31に転送すると無くなる。このバッファがなくなったら、MAGa2は、S1110にて、MAGb3に、トンネル削除指示通知を送信する。
MAGa2からトンネル削除指示通知を受け取ったMAGb3は、S1111にて、MAGa2からMAGb3へのトンネルを削除し、MAGa2にトンネル削除Ackを送信する。また、トンネル削除指示通知を受け取ったことにより、MAGb3は、MN1に転送するべきパケットを全て受信したと判断できる。そこで、S1112にて、MN1に対して、アドレスコンフィギュレーションのためのRAを送信する。
MAGb3からトンネル削除Ackを受け取ったMAGa2は、MAGa2からMAGb3へのトンネルを削除する。
MAGb3からRAを受け取ったMN1は、S1113にて、アドレスの重複確認のため、NA(DAD)を行う。なお、このステップは、省略されることもある。
MN1のアドレスコンフィギュレーションが終了したら、S1114にて、MAGb3は、MN1に対しMN1宛のパケットの転送を開始する。
以上のように、Proxy Mobile IP方式において、MN1の移動先のMAGは、LMAとのトンネルを生成した後に、移動元のMAGにトンネル生成及びバッファ転送の指示通知を送信するので、パケットロス無くハンドオーバーすることが可能となる。
更に、移動元のMAGは、バッファが無くなった時点で、移動先のMAGに対し、トンネル削除の指示通知を送信するので、効率的にMAGのリソースの開放を行うことが可能となる。
尚、本発明のネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用した通信システム、制御装置、ルータ及びその通信方法は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明のネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用した通信システム、制御装置、ルータ及びその通信方法は、移動端末が特別なプロトコルを搭載しなくても移動可能なネットワークベースIPモビリティプロトコルにおいて、ハンドオーバー中のパケットロスをなくし、かつルータのリソースを効果的に開放する事を可能とする。
1、21、22、31 モバイルノード
2、3 モバイル・アクセス・ゲートウェイ
4 ローカル・モビリティ・アンカー
5 MN通信手段
6、10 Netlmm通信手段
7、12 Netlmm制御手段
8、13 記憶部
9 一時記憶部
11 外部ネットワーク通信手段
41 AAAサーバ
42 ネットワーク

Claims (7)

  1. 移動端末の移動に伴い中継装置を切り替えつつ、前記移動端末に付与された所定のアドレスを維持した通信を継続する通信システムの中継装置であって、
    前記中継装置の切り替わりに際し、移動先の中継装置へのデータ転送路を確立して、該該移動先の中継装置へのデータ転送を行い、
    前記データ転送の終了時に転送解除通知を前記移動先の中継装置に送信し、
    転送するデータを一時的に格納するバッファ内に転送すべきデータが無くなった後に、前記データ転送路を削除することを特徴とする中継装置。
  2. 前記転送解除通知に基づいて、前記データ転送路が削除されることを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記データ転送路を介して前記移動元の中継装置から前記移動先の中継装置へ転送されるデータを該移動先の中継装置から前記移動端末に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の中継装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の中継装置と通信を行うことを特徴とする移動端末。
  5. 移動端末の移動に伴い中継装置を切り替えつつ、前記移動端末に付与された所定のアドレスを維持した通信を継続する通信システムに属する中継装置の通信方法であって、
    前記中継装置の切り替わりに際し、移動先の中継装置へのデータ転送路を確立して、該該移動先の中継装置へのデータ転送を行うステップと、
    前記データ転送の終了時に転送解除通知を前記移動先の中継装置に送信するステップと、
    転送するデータを一時的に格納するバッファ内に転送すべきデータが無くなった後に、前記データ転送路を削除するステップと、
    を有することを特徴とする中継装置の通信方法。
  6. 前記転送解除通知に基づいて、前記データ転送路を削除するステップ、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の中継装置の通信方法。
  7. 前記データ転送路を介して前記移動元の中継装置から前記移動先の中継装置へ転送されるデータを該移動先の中継装置から前記移動端末に送信するステップを、
    有することを特徴とする請求項5に記載の中継装置の通信方法。
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