JP2012141925A - サーバ装置、情報処理方法、プログラム、およびネットワークシステム - Google Patents

サーバ装置、情報処理方法、プログラム、およびネットワークシステム Download PDF

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Abstract

【課題】録画装置に接続された携帯再生機器からの再生機器用データの転送要求に対する平均的な応答性を高める。
【解決手段】録画装置3は、携帯再生機器4から転送が要求された再生機器用データが自身に保存されていない場合に、サーバ装置2に、その再生機器用データが保存された別の録画装置3のアクセス情報を問い合せ、このアクセス情報をもとに別の録画装置3から再生機器用データを取得し、携帯再生機器4に転送する。これにより番組録画データを再生機器用データに変換するためのネットワークシステム100全体における演算処理の量を低減することができるとともに、携帯再生機器からの番組転送要求に対する平均的な応答性を高めることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、録画装置などの情報処理装置に接続された再生機器に、この再生機器の再生環境に適した条件の映像データを情報処理装置から転送することを支援することのできるサーバ装置、情報処理方法、プログラム及びネットワークシステムに関する。
近年、携帯電話、スマートフォン、携帯ゲーム機など、動画を再生する機能を持った携帯再生機器が知られている。この種の携帯再生機器は、例えば、録画装置やパーソナルコンピュータなどの宅内の情報処理装置とインタフェースを通じて接続可能とされ。情報処理装置に保存された番組などの映像データをインタフェースを通じて取り込み保存することで、外出先などで、その番組を再生して楽しむことができる。
ところで、多くの携帯再生機器のストリーム再生環境、例えば、コーデックの種類、解像度、符号化/復号の最大ビットレートなどは、録画装置などの情報処理装置に保存された番組のストリームを再生するのに適しているとは限らない。例えば携帯再生機器が番組のストリームの復号の際に用いるコーデックは、録画装置などの情報処理装置に保存された番組のストリームの符号化方式に対応したものであるとは限らない。また、携帯再生機器の解像度はQVGA(320×240ドット)程度が主流であるのに対し、録画装置などの情報処理装置に保存される地上デジタル放送のハイビジョン画質の映像の解像度はHD(1440×1080ドット)である。さらに、携帯再生機器がもつ符号化/復号の最大ビットレートを超えるような高いビットレートで符号化されたストリームを再生しようとするとフレーム落ちなどが発生し、良好な再生は望めない。
そこで、録画装置などの情報処理装置にて録画された番組のストリームの符号化方式、解像度、符号化ビットレートなどを携帯再生機器のストリーム再生環境に適合するように変換し、携帯再生機器に転送することが行われる。
また、例えば特許文献1では、サーバ装置において、番組のストリームのフォーマットと解像度を携帯再生機器のストリーム再生環境に適合するように変換し、携帯再生機器に転送する仕組みについて開示されている。
特開2009−110326号公報
しかしながら、録画装置などの情報処理装置にて録画された番組のストリームの符号化方式、解像度、符号化ビットレートなどを携帯再生機器のストリーム再生環境に適合するように変換し、携帯再生機器に転送する方式では、携帯再生機器から番組の転送要求が発生する度に番組のストリームの変換を行う必要があり、その間、録画装置などの情報処理装置の演算資源が消費され、他のタスクの処理に影響するおそれがあった。また、番組のストリームの変換のため、携帯再生機器が録画装置などの情報処理装置に接続されたまま長い時間待たされるという問題もあった。
また、上記の特許文献1に開示されるようにサーバ装置で番組のストリームのパラメータを変換する方式においては、録画装置などの情報処理装置の負荷は軽減されるものの、大量の番組ストリームの変換要求が重なった場合などにサーバ装置の負荷が増大し、応答性が著しく低下するおそれがある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、情報処理装置に接続された再生機器からの再生機器用データの転送要求に対する平均的な応答性を高めることのできるサーバ装置、情報処理方法、プログラム、およびネットワークシステムを提供することにある。
かかる課題を解決するため、本発明に係るサーバ装置は、第1の解像度で映像を再生可能な再生機器の接続が可能であるとともに、前記第1の解像度より高い第2の解像度を有する映像データを前記再生機器の再生環境に適したデータに変換して再生機器用データとして保存することが可能な複数の情報処理装置とネットワークを通じて通信を行う通信部と、前記複数の情報処理装置に保存された1以上の前記再生機器用データを特定するためのデータ特定情報を、当該再生機器用データを保存する前記情報処理装置にアクセスするために必要なアクセス情報と対応付けて管理データとして格納する管理データ格納部と、前記再生機器から保存されていない前記再生機器用データの転送要求を受けた前記情報処理装置からの問い合せを受け、前記管理データを参照して、当該再生機器用データを保存した他の前記情報処理装置を判定し、この情報処理装置の前記アクセス情報を応答する問い合せ処理部とを具備する。
本発明のサーバ装置は、再生機器から転送が要求された再生機器用データがこの再生機器を接続した情報処理装置に保存されていない場合に、情報処理装置から、その再生機器用データが保存された他の情報処理装置の問い合せを受ける。サーバ装置は、この問い合せに対し、複数の情報処理装置に保存された1以上の再生機器用データを特定するためのデータ特定情報を、当該再生機器用データを保存する情報処理装置にアクセスするために必要なアクセス情報と対応付けた管理データを参照して、当該再生機器用データを保存した他の情報処理装置を判定し、この情報処理装置のアクセス情報を応答する。問い合せ元である情報処理装置は、サーバ装置より応答されたアクセス情報をもとに、目的の再生機器用データを保存する情報処理装置にアクセスして、その目的の再生機器用データを取得し、接続された再生機器に転送する。これにより映像データを再生機器用データに変換するためのネットワークシステム全体における演算処理の量を低減することができるとともに、再生機器からの転送要求に対する平均的な応答性を高めることができる。
前記管理データ格納部は、前記再生機器用データを特定するための前記データ特定情報を、前記アクセス情報、ならびに当該再生機器用データの再生に適した再生環境を有する前記再生機器を特定する機器特定情報と対応付けて格納し、前記問い合せ処理部は、前記再生機器から保存されていない前記再生機器用データの転送要求を受けた前記情報処理装置からの当該再生機器の前記機器特定情報を含む問い合せを受け、前記管理データを参照して、当該再生機器の再生環境に適した前記再生機器用データを保存した他の前記情報処理装置を判定し、この情報処理装置の前記アクセス情報を応答するものとしてもよい。
これによれば、情報処理装置に再生環境が異なる複数の機種の再生機器が選択的に接続される場合においても、情報処理装置は、再生機器から転送が要求された再生機器用データが自身に保存されていない場合にはサーバ装置にその再生機器用データが保存された他の情報処理装置のアクセス情報を問い合せ、取得したアクセス情報をもとに他の情報処理装置にアクセスして、再生機器の再生環境に合致した再生機器用データを取得し、再生機器に転送することができる。
前記管理データ格納部は、前記再生機器用データを特定するためのデータ特定情報を、前記アクセス情報、ならびに当該再生機器用データの再生に適した再生環境を示す複数のパラメータの組み合わせと対応付けて格納し、前記問い合せ処理部は、前記再生機器から保存されていない前記再生機器用データの転送要求を受けた前記情報処理装置からの当該再生機器の再生環境を示す複数のパラメータと要求品質レベル情報とを含む問い合せを受け、前記管理データを参照して、当該再生機器の再生環境にて前記要求品質レベルでの再生が可能な前記再生機器用データを保存した他の前記情報処理装置を判定し、この情報処理装置の前記アクセス情報を応答するものであってもよい。
これにより、再生機器で指定された要求品質レベルに応じて、再生機器のストリーム再生環境に合致し、良好な再生が保証される再生機器用データから、番組内容をユーザが確認できる程度の再生が可能な再生機器用データまでの再生機器用データを選択的に再生機器に転送することができる。
前記再生環境を示す複数のパラメータが、少なくとも、解像度、符号化及び復号時の最大ビットレートの情報を含み、前記要求品質レベルは、少なくとも、前記再生環境に適した再生機器用データを許容する第1のレベル、前記解像度が一致しない再生機器用データを許容する第2のレベル、ビットレートが前記最大ビットレートより大きい再生機器用データを許容する第3のレベル、前記解像度が一致しない再生機器用データを許容するとともにビットレートが前記最大ビットレートより大きい再生機器用データを許容する第4のレベルのいずれかから選択されるようにしてもよい。
本発明の別の側面に基づく情報処理方法は、通信部により、第1の解像度で映像を再生可能な再生機器の接続が可能であるとともに、前記第1の解像度より高い第2の解像度を有する映像データを前記再生機器の再生環境に適したデータに変換して再生機器用データとして保存することが可能な複数の情報処理装置とネットワークを通じて通信を行い、管理データ格納部により、前記複数の情報処理装置に保存された1以上の前記再生機器用データを特定するためのデータ特定情報を、当該再生機器用データを保存する前記情報処理装置にアクセスするために必要なアクセス情報と対応付けて管理データとして格納し、問い合せ処理部により、前記再生機器から保存されていない前記再生機器用データの転送要求を受けた前記情報処理装置からの問い合せを受け、前記管理データを参照して、当該再生機器用データを保存した他の前記情報処理装置を判定し、この情報処理装置の前記アクセス情報を応答することを特徴とする。
本発明の別の側面に基づくプログラムは、第1の解像度で映像を再生可能な再生機器の接続が可能であるとともに、前記第1の解像度より高い第2の解像度を有する映像データを前記再生機器の再生環境に適したデータに変換して再生機器用データとして保存することが可能な複数の情報処理装置とネットワークを通じて通信を行う通信部と、前記複数の情報処理装置に保存された1以上の前記再生機器用データを特定するためのデータ特定情報を、当該再生機器用データを保存する前記情報処理装置にアクセスするために必要なアクセス情報と対応付けて管理データとして格納する管理データ格納部と、前記再生機器から保存されていない前記再生機器用データの転送要求を受けた前記情報処理装置からの問い合せを受け、前記管理データを参照して、当該再生機器用データを保存した他の前記情報処理装置を判定し、この情報処理装置の前記アクセス情報を応答する問い合せ処理部ととしてコンピュータを機能させるプログラムである。
さらに本発明の別の側面に基づくネットワークシステムは、サーバ装置と、このサーバ装置とネットワークを通じて接続可能な複数の情報処理装置とを具備し、前記情報処理装置は、第1の解像度で映像を再生可能な再生機器の接続が可能なインタフェース部と、前記第1の解像度より高い第2の解像度を有する映像データを取得する映像データ取得部と、前記取得された映像データを、前記再生機器の再生環境に適した再生機器用データに変換する変換部と、前記変換された再生機器用データを保存するデータ保存部と、前記再生機器より要求された前記再生機器用データが前記データ保存部に保存されていない場合、ネットワークを通じて接続されたサーバ装置に当該再生機器用データが保存された他の情報処理装置にアクセスするためのアクセス情報を問い合せる問い合せ部とを具備し、前記サーバ装置は、前記複数の情報処理装置に保存された1以上の前記再生機器用データを特定するためのデータ特定情報を、当該再生機器用データを保存する前記情報処理装置の前記アクセス情報と対応付けて管理データとして格納する管理データ格納部と、前記情報処理装置からの前記問い合せを受け、前記管理データを参照して、当該再生機器用データを保存した他の前記情報処理装置を判定し、当該他の情報処理装置の前記アクセス情報を応答する問い合せ処理部とを具備する。
前記情報処理装置は、前記サーバ装置への問い合せに対する応答として前記他の情報処理装置の前記アクセス情報を取得したとき、このアクセス情報をもとに前記ネットワークを通じて当該他の情報処理装置にアクセスして前記再生機器用データを取得し、前記インタフェース部を通じて前記再生機器に転送する手段をさらに具備するものであってもよい。
本発明によれば、情報処理装置に接続された再生機器からの再生機器用データの転送要求に対する平均的な応答性を高めることができる。
本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムの構成を示す図である。 第1の実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るサーバ装置の機能的な構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るサーバ装置の番組管理データベースの構成を示す図である。 第1の実施形態に係る録画装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る録画装置に格納される録画番組管理データの例を示す図である。 第1の実施形態に係る録画装置の機能的な構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る録画装置の他録画装置要求処理部の動作を示す図である。 第1の実施形態に係るネットワークシステムにおいて携帯再生機器が接続された第1の録画装置の動作を示すフローチャートである。 図5の録画装置に格納される録画番組管理データの更新の結果を示す図である。 第1の実施形態に係るネットワークシステムにおいて番組取得要求を受ける側の録画装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るネットワークシステムにおけるサーバ装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るネットワークシステムの構成を示す図である。 第2の実施形態に係るネットワークシステムにおいて録画装置に格納された録画番組管理データの構成を示す図である。 第2の実施形態に係るサーバ装置の番組管理データベースに記録される録画装置毎の管理データの構成を示す図である。 第2の実施形態に係るネットワークシステムにおいて携帯再生機器が接続された録画装置の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るネットワークシステムにおいて録画装置に格納される録画番組管理データの更新の結果を示す図である。 第2の実施形態に係るネットワークシステムにおいて番組取得要求を受ける側の録画装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るネットワークシステムの構成を示す図である。 第3の実施形態に係るネットワークシステムにおいて録画装置に格納された録画番組管理データの構成を示す図である。 第3の実施形態におけるサーバ装置の番組管理データベースに記録される録画装置毎の管理データの構成を示す図である。 第3の実施形態に係るネットワークシステムにおいて携帯再生機器が接続された録画装置の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るネットワークシステムにおいてサーバ装置の問い合せ処理部の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
[ネットワークシステムの構成]
図1は本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステム100の構成を示す図である。
このネットワークシステム100は、ネットワーク1、サーバ装置2、複数の録画装置3(3−1,3−2)、携帯再生機器4を有する。なお、録画装置3に関して、個々の録画装置を特定して指す場合には「第1の録画装置3−1」、「第2の録画装置3−2」と表記し、総称する場合には「録画装置3」と表記する。なお、録画装置3は例えば録画機能をもつPC(Personal Computer)などでもよい。よって録画装置7およびPCを総称する場合には「情報処理装置」と表記する。
ネットワーク1は、例えばインターネット、ローカルエリアネットワーク、ホームネットワーク、無線LANなど、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet )などを標準プロトコルとするネットワークである。
録画装置3は、放送番組を受信し、受信した放送番組をHDD(Hard disk drive)、ブルーレイ(登録商標)ディスクなどの記録媒体に「番組録画データ」(映像データ)として録画することが可能である。録画装置3は、記録媒体に録画された番組録画データを携帯再生機器4にて再生することが可能なデータに変換する機能を有する。以降、この携帯再生機器4にて再生することが可能なように変換されたデータを「再生機器用データ」(機器再生用データ)と呼ぶ。すなわち、再生機器用データは、例えば、圧縮符号化方式、解像度、ビットレートなどの条件が携帯再生機器4のストリーム再生環境に適合するように番組録画データから変換されたものである。携帯再生機器4のストリーム再生環境とは、携帯再生機器4がもつデコーダの種類、解像度、符号化/復号の最大ビットレートなどのことである。録画装置3は、変換された再生機器用データを、HDD、ブルーレイ(登録商標)ディスクなどの記録媒体に保存することができる。
また、録画装置3には、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)などのインタフェースを通じて携帯再生機器4との接続が可能とされている。録画装置3は、上記のインタフェースを通じて接続された携帯再生機器4からの番組転送要求を受けると、その要求された再生機器用データが記録媒体に保存されているかどうかを調べる。ここで、携帯再生機器4からの番組転送要求を受けた録画装置3を「第1の録画装置3−1」と表記する。第1の録画装置3−1は、要求された再生機器用データが記録媒体に保存されていれば、記録媒体からその再生機器用データを読み込んで携帯再生機器4にインタフェースを通じて転送する。一方、要求された再生機器用データが記録媒体に保存されていなければ、第1の録画装置3−1は、その再生機器用データを保存している他の録画装置3をサーバ装置2に問い合せる。ここで、再生機器用データを保存している他の録画装置3を「第2の録画装置3−2」と表記する。第1の録画装置3−1は、サーバ装置2から応答された第2の録画装置3−2にアクセスして、その第2の録画装置3−2から目的の再生機器用データをネットワーク1を通じて取得し、上記のインタフェースを通じて携帯再生機器4に転送する。なお、録画装置3の数は図では2機としているが、3機以上が同時に接続されていてもよい。
携帯再生機器4は、録画装置3に上記インタフェースを通じて接続することが可能とされ、録画装置3からインタフェースを通じて転送された再生機器用データを再生することが可能である。携帯再生機器4は、より具体的には、携帯電話、スマートフォン、携帯ゲーム機などである。
サーバ装置2は、各録画装置3(3−1,3−2)に保存された各再生機器用データを一元的に管理する。サーバ装置2は、録画装置3からの上記の問い合せに対して、要求された再生機器用データを保存している他の録画装置3をアクセスするために必要なアクセス情報を問い合せ元の録画装置3に応答する。ここで、アクセス情報は、例えば、ネットワーク1においてそれぞれの録画装置3に割り当てられたIPアドレスなどである。
次に、このネットワークシステム100におけるサーバ装置2および録画装置3の構成について説明する。
[サーバ装置2の構成]
図2はサーバ装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。
サーバ装置2は、PCなどの典型的なコンピュータのハードウェア構成を有する。
コンピュータ200において、CPU(Central Processing Unit)201,ROM(Read Only Memory)202,RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部206、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部207、HDDやSSD(Solid State Drive)などよりなる記憶部208、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部209、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア210を駆動するドライブ211が接続されている。
以上のように構成されるサーバ装置2では、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース205およびバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより一連の処理が行われる。
なお、プログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであってもよい。
上記のサーバ装置2のコンピュータ200上で実行されるプログラムは、各録画装置3に保存されている再生機器用データを一元的に管理し、録画装置3間での再生機器用データの転送を支援するための番組転送管理プログラムが含まれている。
図3は上記の番組転送管理プログラムによってサーバ装置2のコンピュータ200上で実現される機能的な構成を示すブロック図である。
同図に示すように、サーバ装置2は、番組管理データベース21(管理データ格納部)、データベース更新部22、問い合せ処理部23を有する。
番組管理データベース21には、図4に示すように、録画装置毎の管理データ24A,24Bが蓄積される。録画装置毎の管理データ24A,24Bは、録画装置名241A,241B、録画装置のアクセス情報242A,242B、および保存された再生機器用データに関する情報が登録されたテーブル243A,243Bとで構成される。テーブル243A,243Bには、再生機器用データに関する情報として、番組IDとその再生機器用データのファイル名(データ特定情報)などが登録される。ここで、録画装置名とは、例えば、サーバ装置2が各録画装置3が保存している再生機器用データを管理する必要から各録画装置3に付与した名前である。番組IDは、例えば、放送番組の提供者によって放送番組毎にユニークに割り当てられる識別情報である。ファイル名は、録画装置3内で生成された再生機器用データが保存される際に付与された名前である。
データベース更新部22は、番組管理データベース21に格納される録画装置毎の管理データ24A,24Bを最新内容に更新する処理を行う。すなわち、各録画装置3においては、再生機器用データの保存状況が、例えば、再生機器用データの追加や削除などによって変化する。データベース更新部22は、例えばネットワーク1に録画装置3が接続されたことが確認される都度、あるいは録画装置3に新たな再生機器用データが保存される都度、その録画装置3に保存された再生機器用データに関する情報(A01)を取得し、この取得した情報をもとに番組管理データベース21の管理データ24A,24Bを最新の内容に更新する。
問い合せ処理部23は、ネットワーク1を通じて録画装置3より、番組IDを含む問い合せ(B01)を受信したとき、番組管理データベース21から、当該問い合せ(B01)に含まれる番組IDに対応する再生機器用データを保存している録画装置のアクセス情報を読み込み、この録画装置のアクセス情報を含む応答(B02)をネットワーク1を通じて問い合せ元の録画装置3に通知する。
[録画装置3の構成]
次に、録画装置3の構成について説明する。
図5は録画装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。
録画装置3において、CPU311には、システムバス312を介して、フラッシュROM313、RAM314、入力操作部315、AVインタフェース316、表示部317、通信部318、デコード部319、ストレージ部320、メディアインタフェース321、リモコン受信部322、外部機器インタフェース323、放送受信部324などが接続されている。
フラッシュROM313には、CPU311によって処理実行されるプログラムや各種のデータなどが格納されている。
RAM314は、CPU311による作業領域およびデータの一時保存のための領域として用いられる。
入力操作部315は、各種のキーなどを備え、ユーザからの各種操作のための指令の入力を処理する。入力操作部315より入力された指令は、システムバス312を通じてCPU311に送られる。
リモコン受信部322は、リモートコントローラ5からの操作信号を受信するインタフェースである。リモートコントローラ5は入力操作部315と同様に各種のキーなどを備え、ユーザからの各種操作のための指令の入力を処理し、光信号に変換して送信する。リモコン受信部322は、リモートコントローラ5から送信された光信号を受信し、電気的な信号に変換してシステムバス312を通じてCPU311に出力する。
表示部317は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示器と、表示器を駆動する表示制御回路よりなり、例えば、ユーザから入力された指令やデータの確認、各種のステータスなどを表示する。
通信部318は、ネットワーク1との接続を処理するインタフェースである。
AVインタフェース316は、録画装置3に接続されたテレビジョン受像機などの外部AV機器6との間でビデオ信号およびオーディオ信号の入出力を処理する。
放送受信部324は、例えば、地上デジタルテレビジョン放送、CSデジタル放送、BSデジタル放送、携帯機器向け地上デジタルテレビジョン放送など、放送規格に準じた方式(例えばMPEG−2など)で圧縮符号化された放送番組を受信する。
デコード部319は、番組録画データを復号する。このデコード部319による復号により復元されたビデオデータおよびオーディオデータなどはAVインタフェース316を通じてテレビジョンなどの外部AV機器6に出力される。
ストレージ部320は、例えばHDD、SSDなどよりなる。ストレージ部320には、番組録画データ、再生機器用データ、および録画番組管理データなどが保存される。
図6は、第1の録画装置3−1および第2の録画装置3−2に保存されている録画番組管理データの例を示す図である。同図に示すように、録画番組管理データは、番組ID、番組録画データのファイル名、再生機器用データのファイル名などで構成され、これらは互いに対応付けられてテーブルとして保存される。
同図の例では、第1の録画装置3−1には、番組IDが"c1234"、"c5678"、"c9012"の3つの番組について"番組A"、"番組B"、"番組C"というファイル名の番組録画データのファイルが保存され、これらの番組のうち番組IDが"c5678"の番組について"番組b"というファイル名で再生機器用データが保存されていることを示している。
一方、第2の録画装置3−2には、番組IDが"c1234"、"c3655"、"c8568"の3つの番組について、"番組A"、"番組D"、"番組E"というファイル名の番組録画データのファイルが保存され、これらの番組のうち番組IDが"c1234"の番組について"番組a"というファイル名の再生機器用データが保存され、同様に番組IDが"c3655"の番組について"番組d"というファイル名で再生機器用データが保存されていることを示している。
図5に戻って、メディアインタフェース321には、例えば、ブルーレイ(登録商標)ディスク、フラッシュメモリなどのリムーバブルメディア7の着脱が可能とされ、装着されたリムーバブルメディア7に対して、例えば、番組録画データ、再生機器用データなどの書き込みと読み出しを行うことができる。
フラッシュROM313に記憶されたプログラムには、番組録画データを再生機器用データに変換するデータ変換プログラム、携帯再生機器4からの番組転送要求に応じて再生機器用データを携帯再生機器4に転送する処理のためのデータ転送プログラムなども含まれる。
次に、上記のデータ変換プログラムおよびデータ転送プログラムをCPU311が実行することによって実現される録画装置3の機能的な構成について説明する。
図7は録画装置3の機能的な構成を示す図である。なお、図7では、第1の録画装置3−1の機能的な構成を示しているが、第2の録画装置3−2の構成も同じである。
同図に示すように、第1の録画装置3−1は、録画処理部31、データ変換部32、携帯再生機器要求処理部33、サーバ要求処理部34、他録画装置要求処理部35、番組録画データ記録部36、再生機器用データ記録部37、録画番組管理データ記録部38を備える。
録画処理部31は、放送受信部324(図5参照)にて受信された放送番組を番組録画データ記録部36に番組録画データ(B03)として録画する処理を行う。
データ変換部32は、サーバ要求処理部34からの番組IDを含む変換要求(B05)を受けたとき、この変換要求(B05)に含まれる番組IDに対応する番組録画データのファイル名を録画番組管理データ記録部38に保存された録画番組管理データから読み込む。続いて、データ変換部32は、読み込んだファイル名の番組録画データ(B03)を番組録画データ記録部36から読み込み、この番組録画データ(B03)を再生機器用データ(B04)に変換して再生機器用データ記録部37に記録する。データ変換部32は、変換完了後、録画番組管理データ記録部38の管理データに、再生機器用データ(B04)のファイル名を番組IDと対応付けて登録し、当該再生機器用データのファイル名を含む変換完了通知(B06)を携帯再生機器要求処理部33に送信する。
携帯再生機器要求処理部33は、携帯再生機器4からの番組転送要求(C01)を受けて以下の処理を行う。
1.携帯再生機器要求処理部33は、携帯再生機器4からの番組転送要求(C01)を受けると、録画番組管理データ記録部38に記録された録画番組管理データ(図6参照)を参照して、番組転送要求(C01)に含まれる番組IDに対応する再生機器用データが再生機器用データ記録部37に保存されているかどうかを判断する。保存されていれば、携帯再生機器要求処理部33は録画番組管理データ記録部38から当該番組IDに対応する再生機器用データのファイル名(B07)を読み込む。続いて携帯再生機器要求処理部33は、再生機器用データ記録部37から、そのファイル名の再生機器用データ(B04)を読み込み、外部機器インタフェース323(図5参照)を通じて携帯再生機器4に、番組転送要求(C01)に対する応答(C02)として転送する。
2.再生機器用データ記録部37に該当する再生機器用データが存在しない場合、携帯再生機器要求処理部33は、当該番組IDを含む問い合せ依頼(B08)をサーバ要求処理部34に出す。
3.また、携帯再生機器要求処理部33は、他録画装置要求処理部35より、再生機器用データのファイル名を含む取得完了通知(B13)を受けたとき、この取得完了通知(B13)に含まれるファイル名をもとに、再生機器用データ記録部37から該当する再生機器用データ(B12)を読み込み、外部機器インタフェース323を通じて携帯再生機器4に番組転送要求(C01)に対する応答(C02)として転送し、処理を終了する。
4.携帯再生機器要求処理部33は、データ変換部32より、再生機器用データのファイル名を含む変換完了通知(B06)を受けたとき、この変換完了通知(B06)に含まれるファイル名をもとに、再生機器用データ記録部37から該当する再生機器用データ(B04)を読み込み、携帯再生機器4に番組転送要求(C01)に対する応答(C02)として転送し、処理を終了する。
サーバ要求処理部34は、携帯再生機器要求処理部33より番組IDを含む問い合せ依頼(B08)を受けると、以下の処理を行う。
5.サーバ要求処理部34は、番組IDを含む問い合せ(B01)をネットワーク1を通じてサーバ装置2に送る。
6.サーバ要求処理部34は、サーバ装置2より、問い合せ(B01)に対する応答(B02)として第2の録画装置3−2のアクセス情報を含む応答(B02)を取得した場合には、このアクセス情報と、携帯再生機器要求処理部33からの問い合せ依頼(B08)から抽出した番組IDとを含む番組取得要求依頼(B09)を他録画装置要求処理部35に送る。
7.サーバ要求処理部34は、サーバ装置2より、問い合せ(B01)に対応する応答(B02)として、要求された再生機器用データを保存している他の録画装置が存在しないという情報を受けた場合には、携帯再生機器要求処理部33からの問い合せ依頼(B08)から抽出した番組IDを含む変換要求(B05)をデータ変換部32に与える。
他録画装置要求処理部35は、サーバ要求処理部34からアクセス情報と番組IDを含む番組取得要求依頼(B09)を受けると以下の処理を行う。
8.他録画装置要求処理部35は、番組取得要求依頼(B09)に含まれるアクセス情報を用いて第2の録画装置3−2に接続を要求し、接続に成功したら、番組取得要求依頼(B09)から取り出した番組IDを含む番組取得要求(B10)をネットワーク1を通じて第2の録画装置3−2に送信する。
9.他録画装置要求処理部35は、番組取得要求(B10)に対する第2の録画装置3−2からの応答として再生機器用データ(B12)を受信すると、この再生機器用データ(B12)を再生機器用データ記録部37に記録する。
10.他録画装置要求処理部35は、再生機器用データ(B12)の再生機器用データ記録部37への記録が完了すると、当該再生機器用データ(B12)のファイル名を含む取得完了通知(B13)を携帯再生機器要求処理部33に送る。
また、図8に示すように、第2の録画装置3−2内の他録画装置要求処理部35は、第1の録画装置3−1より、番組IDを含む番組取得要求(B10)を受けたときには以下の処理を行う。
11.他録画装置要求処理部35は、番組取得要求(B10)に含まれる番組IDに対応する再生機器用データのファイル名(B11)を録画番組管理データ記録部38から読み込み、このファイル名(B11)をもとに再生機器用データ記録部37から該当する再生機器用データ(B12)を読み込む。
12.他録画装置要求処理部35は、再生機器用データ記録部37から読み込んだ再生機器用データ(B12)を、ネットワーク1を通じて番組取得要求元の第1の録画装置3−1に番組取得要求(B10)に対する応答として転送する。
[ネットワークシステム100の動作]
次に、本実施形態のネットワークシステム100の動作を説明する。
携帯再生機器4が第1の録画装置3−1に接続されているものとする。この状態で携帯再生機器4は第1の録画装置3−1から、番組録画データのリストを外部機器インタフェース323を通じて取り込む。携帯再生機器4は、第1の録画装置3−1から取り込んだ番組録画データのリストを表示画面に表示する。ここで、番組録画データのリストには、番組名、番組ID、番組の概要などが含まれる。携帯再生機器4のユーザは、番組録画データのリストの中から視聴したい番組録画データを選択する。携帯再生機器4は、ユーザにより選択された番組録画データに対応する番組IDを含む番組転送要求(C01)を生成して、外部機器インタフェース323を通じて第1の録画装置3−1に送信する。
次に、本実施形態のネットワークシステム100において、携帯再生機器4での番組転送要求(C01)の発生から、携帯再生機器4に再生機器用データが転送されるまでの動作について説明する。
図9は携帯再生機器4が接続された第1の録画装置3−1の動作を示すフローチャートである。
第1の録画装置3−1は携帯再生機器4から番組IDを含む番組転送要求(C01)を受けると携帯再生機器要求処理部33を起動する。携帯再生機器要求処理部33は、録画番組管理データ記録部38に記録された管理データを参照して、番組転送要求(C01)に含まれる番組IDに対応する再生機器用データが再生機器用データ記録部37に保存されているかどうかを判断する(ステップS101)。
目的の再生機器用データが再生機器用データ記録部37に保存されている場合(ステップS101のYES)、携帯再生機器要求処理部33は録画番組管理データ記録部38から当該当する再生機器用データのファイル名(B07)を読み込む。続いて携帯再生機器要求処理部33は、再生機器用データ記録部37からそのファイル名の再生機器用データ(B04)を読み込み、外部機器インタフェース323を通じて携帯再生機器4に番組転送要求(C01)に対する応答(C02)として転送し(ステップS102)、処理を終了する。
この場合の動作の具体例を示す。例えば、番組IDが"c5678"の番組の転送が携帯再生機器4から要求された場合を考える。図6に示したように、この番組の再生機器用データは第1の録画装置3−1の再生機器用データ記録部37に記録されている。したがって、第1の録画装置3−1は、再生機器用データ記録部37からそのファイル名="番組b"の再生機器用データを再生機器用データ記録部37から読み込み、外部機器インタフェース323を通じて携帯再生機器4に転送する。
ステップS101で、目的の再生機器用データが再生機器用データ記録部37に保存されていないことが判定された場合、携帯再生機器要求処理部33は当該番組IDを含む問い合せ依頼(B08)をサーバ要求処理部34に出す。サーバ要求処理部34は、携帯再生機器要求処理部33より番組IDを含む問い合せ依頼(B08)を受けると、当該番組IDを含む問い合せ(B01)をネットワーク1を通じてサーバ装置2に送る(ステップS103)。
サーバ装置2の問い合せ処理部23は、ネットワーク1を通じて第1の録画装置3−1より、番組IDを含む問い合せ(B01)を受信すると、番組管理データベース21を参照して、当該問い合せ(B01)に含まれる番組IDに対応する再生機器用データを保存している録画装置を調べる。当該番組IDに対応する再生機器用データを保存している録画装置が存在する場合、問い合せ処理部23は、その録画装置のアクセス情報を番組管理データベース21から抽出し、このアクセス情報を問い合せ(B01)に対する応答(B02)としてネットワーク1を通じて問い合せ元の第1の録画装置3−1に通知する。ここで、当該番組IDに対応する再生機器用データを保存している録画装置が第2の録画装置3−2であった場合を想定して説明を進める。
第1の録画装置3−1のサーバ要求処理部34は、問い合せ(B01)に対する応答(B02)として第2の録画装置3−2のアクセス情報を受信すると(ステップS104のYES)、このアクセス情報と、携帯再生機器要求処理部33からの問い合せ依頼(B08)から抽出した番組IDとを含む番組取得要求依頼(B09)を他録画装置要求処理部35に送る。
他録画装置要求処理部35は、サーバ要求処理部34からアクセス情報と番組IDを含む番組取得要求依頼(B09)を受けると、この番組取得要求依頼(B09)に含まれるアクセス情報を用いて第2の録画装置3−2に接続を要求する(ステップS105)。
ここで、第2の録画装置3−2との接続が成功した場合(ステップS106のYES)を想定して動作の説明を続ける。
この場合、他録画装置要求処理部35は、番組取得要求依頼(B09)から取り出した番組IDを含む番組取得要求(B10)をネットワーク1を通じて第2の録画装置3−2に送信する。他録画装置要求処理部35は、番組取得要求(B10)に対する第2の録画装置3−2からの応答として再生機器用データ(B12)を受信すると(ステップS107)、受信した再生機器用データ(B12)を再生機器用データ記録部37に記録する。再生機器用データ(B12)の記録完了後(ステップS108のYES)、他録画装置要求処理部35は、再生機器用データ(B12)のファイル名を含む取得完了通知(B13)を携帯再生機器要求処理部33に送る。携帯再生機器要求処理部33は、取得完了通知(B13)を受けると、この取得完了通知(B13)に含まれるファイル名をもとに、再生機器用データ記録部37から該当する再生機器用データ(B12)を読み込み、外部機器インタフェース323を通じて携帯再生機器4に、番組転送要求(C01)に対する応答(C02)として転送する(ステップS102)。
この場合の動作の具体例を示す。例えば、番組IDが"c1234"の番組の転送が携帯再生機器4から要求された場合を考える。図6に示したように、この番組の再生機器用データのファイルは第1の録画装置3−1の再生機器用データ記録部37にはなく、第2の録画装置3−2の再生機器用データ記録部37に保存されている。したがって、第1の録画装置3−1は、サーバ装置2への問い合せ(B01)に対する応答(B02)として第2の録画装置3−2のアドレス情報を取得することになり、このアドレス情報を用いて第2の録画装置3−2との接続をはかる。第1の録画装置3−1は、第2の録画装置3−2との接続に成功した後、番組ID="c1234"を含む番組取得要求依頼(B09)を第2の録画装置3−2に送信することによって第2の録画装置3−2から目的の再生機器用データ(ファイル名="番組a")を受信し、再生機器用データ記録部37に記録する。そして第1の録画装置3−1は、再生機器用データ記録部37からその再生機器用データを読み込み、外部機器インタフェース323を通じて携帯再生機器4に転送する。
なお、第2の録画装置3−2から転送されて再生機器用データ記録部37に記録された再生機器用データ(B12)は、携帯再生機器4に転送された後、再生機器用データ記録部37から削除されるようにしてもよいし、再生機器用データ記録部37にそのまま残しておき、録画番組管理データ記録部38の管理データに再生機器用データ(B12)に関する情報である番組IDとファイル名を追加することで、以後も第1の録画装置3−1に保存された再生機器用データとして利用できるようにしてもよい。また、いずれの処理を有効にするかを、録画装置3にユーザが予め設定を行うことができるようにしてもよい。
次に、ステップS104で、第1の録画装置3−1のサーバ要求処理部34が、サーバ装置2より、要求された再生機器用データを保存している他の録画装置が存在しないという応答を受けた場合(ステップS104のNO)について説明する。
この場合、サーバ要求処理部34は、携帯再生機器要求処理部33からの問い合せ依頼(B08)から抽出した番組IDを含む変換要求(B05)をデータ変換部32に与える。
データ変換部32は、サーバ要求処理部34からの番組IDを含む変換要求(B05)を受けると、この変換要求(B05)に含まれる番組IDに対応する番組録画データのファイル名を録画番組管理データ記録部38に保存された管理データから読み込む。続いて、データ変換部32は、読み込んだファイル名の番組録画データ(B03)を番組録画データ記録部36から読み込み、この番組録画データ(B03)を再生機器用データ(B04)に変換して再生機器用データ記録部37に記録する(ステップS109)。データ変換部32は、変換完了後、録画番組管理データ記録部38の管理データに、変換によって得た再生機器用データ(B04)のファイル名を、番組IDと対応付けて登録する(ステップS110)。その後、データ変換部32は、当該再生機器用データのファイル名を含む変換完了通知(B06)を携帯再生機器要求処理部33に送信する。
携帯再生機器要求処理部33は、データ変換部32より、再生機器用データのファイル名を含む変換完了通知(B06)を受けると、この変換完了通知(B06)に含まれるファイル名をもとに、再生機器用データ記録部37から該当する再生機器用データ(B04)を読み込み、携帯再生機器4に番組転送要求(C01)に対する応答(C02)として転送し(ステップS102)、処理を終了する。
この場合の動作の具体例を示す。例えば、番組IDが"c9012"の番組の転送が携帯再生機器4から要求された場合を考える。図6に示したように、この番組の再生機器用データのファイルは第1の録画装置3−1の再生機器用データ記録部37にも第2の録画装置3−2の再生機器用データ記録部37にも記録されていない。したがって、第1の録画装置3−1は、サーバ装置2への問い合せ(B01)に対する応答(B02)として、要求された再生機器用データを保存している他の録画装置が存在しない旨の情報を取得することになる。第1の録画装置3−1は、この情報を取得すると、再生機器用データ記録部37に記録された、番組ID="c9012"に対応する番組録画データを読み込み、データ変換部32にて再生機器用データに変換して再生機器用データ記録部37に記録する。変換完了後、第1の録画装置3−1は、図10に示すように、その再生機器用データのファイル名="番組c"を、録画番組管理データ記録部38の管理データに、番組ID="c9012"に対応付けて登録する。そして第1の録画装置3−1は、そのファイル名="番組c"の再生機器用データを再生機器用データ記録部37から読み込み、携帯再生機器4に番組転送要求(C01)に対する応答(C02)として転送する。
次に、ステップS106において、第2の録画装置3−2との接続に失敗した場合(ステップS106のNO)、または、ステップS108において、第2の録画装置3−2からの再生機器用データ(B12)の取得に失敗した場合(ステップS108のNO)を説明する。
この場合、他録画装置要求処理部35は、当該番組IDを含む再問い合せ依頼(B14)をサーバ要求処理部34に出力する。サーバ要求処理部34は、再問い合せ依頼(B14)を受けると、当該番組IDを含む問い合せ(B01)をネットワーク1を通じて再度サーバ装置2に送る(ステップS103)。このときサーバ要求処理部34は、前回までにサーバ装置2から通知された録画装置3のアクセス情報(過去に接続または再生機器用データの取得に失敗した録画装置3のアクセス情報)などを問い合せ(B01)に付加してサーバ装置2に送る。これにより、当該番組IDに対応する再生機器用データを保存している録画装置3が第2の録画装置3−2以外にも存在する場合には、サーバ装置2から、その録画装置(図示せず)のアクセス情報が問い合せ(B01)に対する応答(B02)として第1の録画装置3−1に送信される。よって、第1の録画装置3−1においては、前述と同様にステップS105にて、その録画装置との接続の試行からの動作が繰り返される。また、当該番組IDに対応する再生機器用データを保存している他の録画装置が他になければ、その旨を示す情報がサーバ装置2から第1の録画装置3−1に送信される。この場合は、第1の録画装置3−1にて、前述と同様にステップS109のデータ変換から先の動作が行われる。
次に、番組取得要求(B10)を受ける側の第2の録画装置3−2の動作を説明する。図11はこのときの第2の録画装置3−2の動作を示すフローチャートである。
第2の録画装置3−2は、以下の動作をサイクリックに行う。
まず、第2の録画装置3−2の他録画装置要求処理部35は、第2の録画装置3−2にて実行中もしくは実行待ちのタスクの有無を一定の時間周期で調べる(ステップS201)。なお、録画装置3におけるタスク処理はシングルタスク処理であることを想定する。但し、本発明はこれに限らない。
第2の録画装置3−2の他録画装置要求処理部35は、実行中もしくは実行待ちのタスクがある場合には(ステップS201のYES)、番組取得要求(B10)に対する応答処理を終了する。この場合、一定の時間が経過した後、最初のステップS201から処理が繰り返される。
実行中もしくは実行待ちのタスクが無ければ(ステップS201のNO)、第2の録画装置3−2の他録画装置要求処理部35は、第1の録画装置3−1からの接続要求の有無を調べる(ステップS202)。この調査は、他の新たなタスクが発生するまで繰り返される。
第2の録画装置3−2の他録画装置要求処理部35は、第1の録画装置3−1からの接続要求(B10)を受信すると(ステップS202のYES)、接続応答を第1の録画装置3−1に返信する(ステップS203)。接続応答に対する第1の録画装置3−1からの確認応答が届かなかった場合など、第2の録画装置3−2から第1の録画装置3−1への接続が失敗した場合には(ステップS204のNO)、ステップS201に戻って、新たなタスクが発生するまで以降の繰り返される。
第2の録画装置3−2の他録画装置要求処理部35は、第1の録画装置3−1との接続に成功した後(ステップS204のYES)、第1の録画装置3−1からの番組取得要求(B10)を受信すると、この番組取得要求(B10)に含まれる番組IDに対応する再生機器用データをネットワーク1を通じて第1の録画装置3−1に転送する(ステップS205)。この後、ステップS201に戻って同様の処理が繰り返される。
[サーバ装置2の動作]
次に、サーバ装置2が第1の録画装置3−1から問い合せ(B01)を受けた場合の動作を説明する。
図12は、サーバ装置2の動作を示すフローチャートである。
サーバ装置2の問い合せ処理部23は、第1の録画装置3−1から問い合せ(B01)を受信すると、まず、その受信した問い合せ(B01)に、録画装置(過去に接続または再生機器用データの取得の取得に失敗した録画装置)のアクセス情報が含まれているかどうかを調べる(ステップS301)。受信した問い合せ(B01)に録画装置のアクセス情報が含まれていない場合(ステップS301のNO)、問い合せ処理部23は、番組管理データベース21を参照して、当該問い合せ(B01)に含まれる番組IDに対応する再生機器用データを保存している録画装置3のアクセス情報を検索する(ステップS302)。
該当する再生機器用データを保存している録画装置のアクセス情報の検索に成功した場合(ステップS303のYES)、問い合せ処理部23は、その録画装置のアクセス情報を含む応答(B02)を問い合せ要求元の第1の録画装置3−1にネットワーク1を通じて送信する(ステップS304)。該当する再生機器用データを保存している録画装置のアクセス情報の検索に失敗した場合(ステップS303のNO)、問い合せ処理部23は、要求された番組IDに対応する再生機器用データを保存している録画装置が存在しないという情報を含む応答(B02)を問い合せ要求元の第1の録画装置3−1にネットワーク1を通じて送信する(ステップS305)。
一方ステップS301で、問い合せ処理部23は、受信した問い合せ(B01)に録画装置のアクセス情報が含まれている場合(ステップS301のYES)、その問い合せ(B01)に含まれる番組IDに対応する再生機器用データを保存した録画装置のアクセス情報の中で、問い合せ(B01)に含まれる録画装置のアクセス情報以外のアクセス情報を番組管理データベース21を参照して検索する(ステップS306)。該当する録画装置のアクセス情報が検索できた場合(ステップS306のYES)、問い合せ処理部23は、その録画装置のアクセス情報を含む応答(B02)を問い合せ要求元の第1の録画装置3−1にネットワーク1を通じて送信する(ステップS304)。該当する録画装置のアクセス情報の検索に失敗した場合(ステップS303のNO)、問い合せ処理部23は、要求された番組IDに対応する再生機器用データを保存している録画装置が存在しないという情報を含む応答(B02)を問い合せ要求元問い合せ要求元の第1の録画装置3−1にネットワーク1を通じて送信する(ステップS305)。
[第1の実施形態の効果]
以上説明した第1の実施形態によれば、録画装置3は、携帯再生機器4から転送が要求された再生機器用データが自身に保存されていない場合に、サーバ装置2に、その再生機器用データが保存された別の録画装置3のアクセス情報を問い合せ、このアクセス情報をもとに別の録画装置3から再生機器用データを取得し、携帯再生機器4に転送する。これにより番組録画データを再生機器用データに変換するためのネットワークシステム100全体における演算処理の量を低減することができるとともに、携帯再生機器4からの番組転送要求に対する平均的な応答性を高めることができる。
<第2の実施形態>
上記の第1の実施形態のネットワークシステム100では、録画装置3に接続される携帯再生機器4のストリーム再生環境(コーデックの種類、解像度、符号化/復号の最大ビットレートなど)が同一である場合を想定した。第2の実施形態のネットワークシステム200は、図13に示すように、録画装置3にストリーム再生環境が異なる複数の種類の携帯再生機器4−1,4−2が接続可能である場合を想定したものである。この場合、再生機器用データは、それら携帯再生機器4−1,4−2の機種IDやストリーム再生環境と対応付けて管理される必要がある。以降、携帯再生機器4−1を「第1の携帯再生機器4−1」、携帯再生機器4−2を「第2の携帯再生機器4−1」と呼ぶ。
図14は、第1の録画装置3−1および第2の録画装置3−2に記録される録画番組管理データの構成を示す図である。ここで、第1の携帯再生機器4−1の機種IDを"m001"、第2の携帯再生機器4−2の機種IDを"m002"とする。同図に示すように、録画番組管理データは、番組ID、番組録画データのファイル名、再生機器用データのファイル名、携帯再生機器4の機種IDなどで構成され、これらは互いに対応付けられてテーブルとして保存される。
同図の例では、第1の録画装置3−1には、番組IDが"c1234"、"c5678"、"c9012"の3つの番組について"番組A"、"番組B"、"番組C"というファイル名の番組録画データのファイルがそれぞれ保存され、これらの番組のうち番組IDが"c5678"の番組については、"m001"の機種IDに対応する再生機器用データが"番組b1"というファイル名で保存されていることを示している。すなわち、"番組b1"というファイル名の再生機器用データは第1の携帯再生機器4−1の再生環境に合致したデータである。
一方、第2の録画装置3−2には、番組IDが"c1234"、"c3655"、"c8568"の3つの番組について、"番組A"、"番組D"、"番組E"というファイル名の番組録画データのファイルがそれぞれ保存され、これらの番組のうち番組IDが"c1234"の番組については、"m002"の機種IDに対応する再生機器用データが"番組a2"というファイル名で保存されていることを示している。すなわち、"番組a2"というファイル名の再生機器用データは第2の携帯再生機器4−2の再生環境に合致したデータである。
図15は第2の実施形態におけるサーバ装置2の番組管理データベース21に記録される録画装置毎の管理データの構成を示す図である。
同図に示すように、番組管理データベース21に蓄積される録画装置毎の管理データ24A,24Bは、録画装置名241A,241B、録画装置のアクセス情報242A,242B、および保存された再生機器用データに関する情報が登録されたテーブル244A,244Bとで構成される。テーブル244A,244Bには、再生機器用データに関する情報として、番組ID、再生機器用データのファイル名、および携帯再生機器の機種IDなどが互いに対応付けてテーブルとして登録される。
次に、本実施形態のネットワークシステム100の動作を説明する。
機種IDが"m001"の第1の携帯再生機器4−1が第1の録画装置3−1に接続されているものとする。この状態で第1の携帯再生機器4−1は第1の録画装置3−1から、番組録画データのリストを外部機器インタフェース323を通じて取り込む。第1の携帯再生機器4−1は、第1の録画装置3−1から取り込んだ番組録画データのリストを表示画面に表示する。第1の携帯再生機器4−1のユーザは、番組録画データのリストの中から視聴したい番組録画データを選択する。第1の携帯再生機器4−1は、ユーザにより選択された番組録画データに対応する番組IDと自身に割り当てられた機種IDを含む番組転送要求(C01)を生成して、外部機器インタフェース323を通じて第1の録画装置3−1に送信する。
図16は第1の携帯再生機器4−1が接続された第1の録画装置3−1の動作を示すフローチャートである。
第1の録画装置3−1は第1の携帯再生機器4−1から番組IDおよび機種IDを含む番組転送要求(C01)を受けると携帯再生機器要求処理部33を起動する。携帯再生機器要求処理部33は、録画番組管理データ記録部38に記録された管理データを参照して、番組転送要求(C01)に含まれる番組IDと機種IDとの組み合わせに対応する再生機器用データが再生機器用データ記録部37に保存されているかどうかを判断する(ステップS401)。
該当する再生機器用データが再生機器用データ記録部37に保存されている場合(ステップS401のYES)、携帯再生機器要求処理部33は録画番組管理データ記録部38から該当する再生機器用データのファイル名(B07)を読み込む。続いて携帯再生機器要求処理部33は、再生機器用データ記録部37からそのファイル名の再生機器用データ(B04)を読み込み、外部機器インタフェース323を通じて第1の携帯再生機器4−1に転送し(ステップS402)、処理を終了する。
この場合の動作の具体例を示す。例えば、番組IDが"c5678"の番組の転送が第1の携帯再生機器4−1から要求された場合を考える。この場合、図15に示したように、番組ID="c5678"、機種ID="m001"に対応する再生機器用データは第1の録画装置3−1の再生機器用データ記録部37に"番組b1"というファイル名で記録されている。したがって、第1の録画装置3−1は、再生機器用データ記録部37からそのファイル名="番組b1"の再生機器用データを再生機器用データ記録部37から読み込み、外部機器インタフェース323を通じて第1の携帯再生機器4に、番組転送要求(C01)に対する応答(C02)として転送する。
ステップS401で、目的の再生機器用データが再生機器用データ記録部37に保存されていないことが判定された場合、携帯再生機器要求処理部33は当該番組ID及び機種IDを含む問い合せ依頼(B08)をサーバ要求処理部34に出す。サーバ要求処理部34は、携帯再生機器要求処理部33より番組ID及び機種IDを含む問い合せ依頼(B08)を受けると、当該番組ID及び機種IDを含む問い合せ(B01)をネットワーク1を通じてサーバ装置2に送る(ステップS403)。
サーバ装置2の問い合せ処理部23は、ネットワーク1を通じて第1の録画装置3−1より、番組ID及び機種IDを含む問い合せ(B01)を受信すると、番組管理データベース21を参照して、当該問い合せ(B01)に含まれる番組IDと機種IDとの組み合わせに対応する再生機器用データを保存している録画装置を調べる。当該番組IDと機種IDとの組み合わせに対応する再生機器用データを保存している録画装置が存在する場合には、問い合せ処理部23は、その録画装置のアクセス情報を番組管理データベース21から抽出し、このアクセス情報を問い合せ(B01)に対する応答(B02)としてネットワーク1を通じて問い合せ元の第1の録画装置3−1に通知する。ここで、当該番組IDと機種IDとの組み合わせに対応する再生機器用データを保存している録画装置が第2の録画装置3−2であった場合を想定して説明を進める。
第1の録画装置3−1のサーバ要求処理部34は、問い合せ(B01)に対する応答(B02)として第2の録画装置3−2のアクセス情報を受信すると(ステップS404のYES)、このアクセス情報と、携帯再生機器要求処理部33からの問い合せ依頼(B08)から抽出した番組ID及び機種IDとを含む番組取得要求依頼(B09)を他録画装置要求処理部35に送る。
他録画装置要求処理部35は、サーバ要求処理部34からアクセス情報、番組ID及び機種IDを含む番組取得要求依頼(B09)を受けると、番組取得要求依頼(B09)に含まれるアクセス情報を用いて第2の録画装置3−2にアクセスして接続を要求する(ステップS405)。
ここで、第2の録画装置3−2との接続に成功した場合(ステップS406のYES)を想定して動作の説明を続ける。
この場合、他録画装置要求処理部35は、番組取得要求依頼(B09)から取り出した番組ID及び機種IDを含む番組取得要求(B10)をネットワーク1を通じて接続された第2の録画装置3−2に送信する。他録画装置要求処理部35は、番組取得要求(B10)に対する第2の録画装置3−2からの応答として再生機器用データ(B12)を受信すると(ステップS407)、受信した再生機器用データ(B12)を再生機器用データ記録部37に記録する。再生機器用データ(B12)の記録完了後(ステップS408)、他録画装置要求処理部35は、再生機器用データ(B12)のファイル名を含む取得完了通知(B13)を携帯再生機器要求処理部33に送る。携帯再生機器要求処理部33は、取得完了通知(B13)を受けると、この取得完了通知(B13)に含まれるファイル名をもとに、再生機器用データ記録部37から該当する再生機器用データ(B12)を読み込み、外部機器インタフェース323を通じて第1の携帯再生機器4に、番組転送要求(C01)に対する応答(C02)として転送する(ステップS402)。
この場合の動作の具体例を示す。例えば、第1の録画装置3−1に機種IDが"m002"の第2の携帯再生機器4−2が接続され、この第2の携帯再生機器4−2から番組IDが"c1234"の番組の転送が要求された場合を考える。図14に示したように、機種IDが"m002"の第2の携帯再生機器4−2にて再生可能な再生機器用データのファイルは第1の録画装置3−1の再生機器用データ記録部37にはなく、第2の録画装置3−2の再生機器用データ記録部37に記録されている。したがって、第1の録画装置3−1は、サーバ装置2への問い合せ(B01)に対する応答(B02)として第2の録画装置3−2のアドレス情報を取得することになり、このアドレス情報を用いて第2の録画装置3−2との接続をはかる。第1の録画装置3−1は、第2の録画装置3−2との接続に成功した後、第2の録画装置3−2に番組ID="c1234"及び機種ID="m002"を含む番組取得要求依頼(B09)を送信することによって第2の録画装置3−2から目的の再生機器用データ(ファイル名="番組a2")を受信し、再生機器用データ記録部37に記録する。そして第1の録画装置3−1は、再生機器用データ記録部37からその再生機器用データを読み込み、外部機器インタフェース323を通じて第1の携帯再生機器4に、番組転送要求(C01)に対する応答(C02)として転送する。
なお、第2の録画装置3−2から転送されて再生機器用データ記録部37に記録された再生機器用データ(B12)は、第1の携帯再生機器4−1に転送された後、再生機器用データ記録部37から削除されるようにしてもよいし、再生機器用データ記録部37にそのまま残しておき、録画番組管理データ記録部38の管理データに再生機器用データ(B12)の情報である番組ID、機種ID、ファイル名を追加することで、以後も第1の録画装置3−1に保存された再生機器用データとして利用できるようにしてもよい。また、いずれの処理を有効にするかを、録画装置3にユーザが予め設定を行うことができるようにしてもよい。
次に、ステップS404で、第1の録画装置3−1のサーバ要求処理部34が、要求された再生機器用データを保存している他の録画装置が存在しないという応答をサーバ装置2より受けた場合(ステップS404のNO)について説明する。
この場合、サーバ要求処理部34は、携帯再生機器要求処理部33からの問い合せ依頼(B08)から抽出した番組ID及び機種IDを含む変換要求(B05)をデータ変換部32に与える。
データ変換部32は、サーバ要求処理部34からの番組ID及び機種IDを含む変換要求(B05)を受けると、この変換要求(B05)に含まれる番組IDと機種IDとの組み合わせに対応する番組録画データのファイル名を録画番組管理データ記録部38に保存された管理データから読み込む。続いて、データ変換部32は、読み込んだファイル名の番組録画データ(B03)を番組録画データ記録部36から読み込み、この番組録画データ(B03)を機種IDに応じたコーデックを用いて再生機器用データ(B04)に変換して再生機器用データ記録部37に記録する(ステップS409)。データ変換部32は、変換完了後、録画番組管理データ記録部38の録画番組管理データに、再生機器用データ(B04)のファイル名と、サーバ要求処理部34からの変換要求(B05)に含まれる番組IDと機種IDとを対応付けて登録する(ステップS410)。
その後、データ変換部32は、当該再生機器用データのファイル名を含む変換完了通知(B06)を携帯再生機器要求処理部33に送信する。
携帯再生機器要求処理部33は、データ変換部32より、再生機器用データのファイル名を含む変換完了通知(B06)を受けると、この変換完了通知(B06)に含まれるファイル名をもとに、再生機器用データ記録部37から該当する再生機器用データ(B04)を読み込み、番組転送要求(C01)に対する応答(C02)として第1の携帯再生機器4−1に転送し(ステップS402)、処理を終了する。
この場合の動作の具体例を示す。例えば、第1の録画装置3−1に機種IDが"m002"の第2の携帯再生機器4−2が接続され、この第2の携帯再生機器4−2から番組IDが"c1234"の番組の転送が要求された場合を考える。図14に示したように、この番組の再生機器用データのファイルは第1の録画装置3−1の再生機器用データ記録部37にも、第2の録画装置3−2の再生機器用データ記録部37にも記録されていない。したがって、第1の録画装置3−1は、サーバ装置2への問い合せ(B01)に対する応答(B02)として、要求された再生機器用データを保存している他の録画装置が存在しない旨の情報を取得することになる。第1の録画装置3−1は、この情報を取得すると、再生機器用データ記録部37に記録された、番組ID="c1234"に対応する番組録画データを、データ変換部32にて再生機器用データに変換して再生機器用データ記録部37に記録する。変換完了後、第1の録画装置3−1は、図17に示すように、その再生機器用データのファイル名="番組c2"を、録画番組管理データ記録部38の管理データに、番組ID="c1234"に対応付けて登録する。そして第1の録画装置3−1は、そのファイル名="番組c2"の再生機器用データを再生機器用データ記録部37から読み込み、外部機器インタフェース323を通じて第1の携帯再生機器4に、番組転送要求(C01)に対する応答(C02)として転送する。
次に、ステップS406において、第2の録画装置3−2との接続に失敗した場合(ステップS406のNO)、または、ステップS408において、第2の録画装置3−2からの再生機器用データ(B12)の取得に失敗した場合(ステップS408のNO)を説明する。
この場合、他録画装置要求処理部35は、当該番組ID及び機種IDを含む再問い合せ依頼(B14)をサーバ要求処理部34に出力する。サーバ要求処理部34は、再問い合せ依頼(B14)を受けると、当該番組ID及び機種IDを含む問い合せ(B01)をネットワーク1を通じて再度サーバ装置2に送る(ステップS403)。このときサーバ要求処理部34は、前回までにサーバ装置2から通知された録画装置3のアクセス情報(過去に接続または再生機器用データの取得に失敗した録画装置3のアクセス情報)などを問い合せ(B01)に付加してサーバ装置2に送る。これにより、当該番組IDと機種IDとの組み合わせに対応する再生機器用データを保存している録画装置3が第2の録画装置3−2以外にも存在する場合には、サーバ装置2から、その録画装置(図示せず)のアクセス情報が応答(B02)として第1の録画装置3−1に送信される。よって、第1の録画装置3−1においては、前述と同様にステップS405にて、その録画装置との接続の試行から先の動作が繰り返される。また、当該番組IDと機種IDとの組み合わせに対応する再生機器用データを保存している他の録画装置がなければ、その旨を示す情報がサーバ装置2から第1の録画装置3−1に送信される。したがってこの場合は、第1の録画装置3−1にて、前述と同様にステップS409のデータ変換から先の動作が行われる。
次に、第2の実施形態において、番組取得要求(B10)を受ける側の第2の録画装置3−2の動作を説明する。図18はこのときの第2の録画装置3−2の動作を示すフローチャートである。
第2の録画装置3−2のステップS501からステップS504までの動作は第1の実施形態の図11のステップS201からステップS204までの動作と同じであるが、ステップS505の動作は図11と異なる。すなわち、ステップS505において、第2の録画装置3−2の他録画装置要求処理部35は、第1の録画装置3−1との接続に成功した後(ステップS504のYES)、第1の録画装置3−1からの番組取得要求(B10)を受信すると、この番組取得要求(B10)に含まれる番組IDと機種IDとの組み合わせに対応する再生機器用データをネットワーク1を通じて第1の録画装置3−1に送信する(ステップS505)。この後、ステップS501に戻って同様の処理が繰り返される。
[第2の実施形態の効果]
以上説明した第2の実施形態によれば、録画装置3にストリーム再生環境が異なる複数の機種の携帯再生機器4−1,4−2が選択的に接続される場合においても、録画装置3は、携帯再生機器4から転送が要求された再生機器用データが自身に保存されていない場合に、サーバ装置2に、その再生機器用データが保存された別の録画装置3のアクセス情報を問い合せ、このアクセス情報をもとに別の録画装置3から、携帯再生機器4の機種のストリーム再生環境に合致した再生機器用データを取得し、携帯再生機器4に転送することができる。これにより番組録画データを再生機器用データに変換するためのネットワークシステム200全体における演算処理の量を低減することができるとともに、携帯再生機器4からの番組転送要求に対する平均的な応答性を高めることができる。
<第3の実施形態>
本実施形態は、録画装置3からの問い合せ(B01)に対して応答する再生機器用データをサーバ装置2が判定する際に、携帯再生機器4で指定された要求品質レベルに応じて、その要求品質レベルでの再生が可能な再生機器用データを判定するようにしたネットワークシステム300に関するものである。
例えば、第1の携帯再生機器4−1の解像度がQVGA(320×240ドット)、第2の携帯再生機器4−2の解像度がWQVGA(400×240ドット)でああって、それぞれの第1の携帯再生機器4−1,4−2のコーデックの種類が同じであり、かつ第2の携帯再生機器4−2の符号化/復号の最大ビットレートが第1の携帯再生機器4−1のそれ以上である場合を考える。この場合、第2の携帯再生機器4−2で第1の携帯再生機器4−1の再生機器用データを再生した場合には、第2の携帯再生機器4−2の解像度がフルに用いられないものの、ある程度満足できる品質レベルで録画番組を再生することが可能である。また、逆に、第1の携帯再生機器4−1で第2の携帯再生機器4−2の再生機器用データを再生した場合には、フレーム内で表示されない領域が発生したり、フレーム落ちが発生したりするものの、ユーザが番組の内容を確認する程度の用途においてはそれで十分な場合もある。本実施形態は、このような要望に応じたものである。
以下、第3の実施形態のネットワークシステム300の詳細を説明する。
図19は第3の実施形態のネットワークシステム300の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、各録画装置3(3−1,3−2)には、ストリーム再生環境を示すコーデックの種類、解像度、符号化/復号の最大ビットレートなどのパラメータの組み合わせに違いがある複数の種類の携帯再生機器4−1,4−2のうちいずれかの携帯再生機器4が選択的に接続される。以降、携帯再生機器4−1を「第1の携帯再生機器4−1」、携帯再生機器4−2を「第2の携帯再生機器4−1」と呼ぶ。
図20は、第1の録画装置3−1および第2の録画装置3−2に記録される録画番組管理データの構成を示す図である。ここで、第1の携帯再生機器4−1のコーデックの種類は"MPEG"、解像度は"QVGA"、最大ビットレートは"x"とする。第2の携帯再生機器4−2のコーデックの種類は"MPEG"、解像度は"WQVGA"、最大ビットレートは"y"とする。また、x<yとする。同図に示すように、管理データは、番組ID、番組録画データのファイル名、コーデックの種類、解像度、最大ビットレートなどで構成され、これらは互いに対応付けられてテーブルとして保存される。
同図の例では、第1の録画装置3−1には、番組IDが"c1234"、"c5678"、"c9012"の3つの番組について、"番組A"、"番組B"、"番組C"というファイル名の番組録画データのファイルがそれぞれ保存され、これらの番組のうち番組IDが"c5678"の番組については、コーデックの種類="MPEG"、解像度="QVGA"、最大ビットレート="x"の組み合わせに対応する再生機器用データが"番組b1"というファイル名で保存されていることを示している。
一方、第2の録画装置3−2には、番組IDが"c1234"、"c3655"、"c8568"の3つの番組について、"番組A"、"番組D"、"番組E"というファイル名の番組録画データのファイルがそれぞれ保存され、これらの番組のうち番組IDが"c1234"の番組については、コーデックの種類="MPEG"、解像度="WQVGA"、最大ビットレート="y"の組み合わせに対応する再生機器用データが"番組a2"というファイル名で保存されていることを示している。
図21は第3の実施形態におけるサーバ装置2の番組管理データベース21に記録される録画装置毎の管理データの構成を示す図である。
同図に示すように、番組管理データベース21に蓄積される録画装置毎の管理データ24A,24Bは、録画装置名241A,241B、録画装置のアクセス情報242A,242B、および保存された再生機器用データに関する情報が登録されたテーブル245A,245Bで構成される。テーブル245A,245Bには、再生機器用データに関する情報として、番組ID、再生機器用データのファイル名の他、コーデックの種類、解像度、最大ビットレートなどのストリーム再生環境を示すパラメータが互いに対応付けてテーブルとして登録される。
次に、本実施形態のネットワークシステム300の動作を説明する。
第1の携帯再生機器4−1が第1の録画装置3−1に接続されているものとする。この状態で第1の携帯再生機器4−1は第1の録画装置3−1から、番組録画データのリストを外部機器インタフェース323を通じて取り込む。第1の携帯再生機器4−1は、第1の録画装置3−1から取り込んだ番組録画データのリストを表示画面に表示する。第1の携帯再生機器4−1のユーザは、番組録画データのリストの中から視聴したい番組録画データと要求品質レベルを選択する。第1の携帯再生機器4−1は、ユーザにより選択された番組録画データに対応する番組IDと、要求品質レベルと、第1の携帯再生機器4−1ストリーム再生環境のパラメータの組み合わせを含む番組転送要求(C01)を生成して、外部機器インタフェース323を通じて第1の録画装置3−1に送信する。
図22は第1の携帯再生機器4−1が接続された第1の録画装置3−1の動作を示すフローチャートである。
第1の録画装置3−1は第1の携帯再生機器4−1からの番組転送要求(C01)を受けると携帯再生機器要求処理部33を起動する。携帯再生機器要求処理部33は、録画番組管理データ記録部38に記録された管理データを参照して、番組転送要求(C01)に含まれる番組IDと、第1の携帯再生機器4−1のストリーム再生環境のパラメータとの組み合わせに対応する再生機器用データが再生機器用データ記録部37に保存されているかどうかを判断する(ステップS601)。
目的の再生機器用データが再生機器用データ記録部37に保存されている場合(ステップS601のYES)、携帯再生機器要求処理部33は録画番組管理データ記録部38から該当する再生機器用データのファイル名(B07)を読み込む。続いて携帯再生機器要求処理部33は、再生機器用データ記録部37からそのファイル名の再生機器用データ(B04)を読み込み、外部機器インタフェース323を通じて第1の携帯再生機器4−1に転送し(ステップS602)、処理を終了する。
ステップS601で、目的の再生機器用データが再生機器用データ記録部37に保存されていないことが判定された場合、携帯再生機器要求処理部33は当該番組ID、要求品質レベル、第1の携帯再生機器4−1のストリーム再生環境のパラメータとを含む問い合せ依頼(B08)をサーバ要求処理部34に出す。サーバ要求処理部34は、携帯再生機器要求処理部33より番組ID、要求品質レベル、第1の携帯再生機器4−1のストリーム再生環境のパラメータを含む問い合せ依頼(B08)を受けると、当該番組ID、要求品質レベル、ストリーム再生環境のパラメータを含む問い合せ(B01)をネットワーク1を通じてサーバ装置2に送る(ステップS603)。
図23は、サーバ装置2の問い合せ処理部23の動作を示すフローチャートである。
サーバ装置2の問い合せ処理部23は、ネットワーク1を通じて第1の録画装置3−1より、番組ID、要求品質レベル、ストリーム再生環境のパラメータを含む問い合せ(B01)を受信すると、この問い合せ(B01)から要求品質レベルを取り出し、この要求品質レベルに対応する判定基準を決定する(ステップS701)。
要求品質レベルに対応する判定基準の例を以下に示す。
判定基準1.要求品質レベル1:ストリーム再生環境に合致する再生機器用データのみを判定結果として許容する。
判定基準2.要求品質レベル2:解像度が一致しない再生機器用データを判定結果として許容する。
判定基準3.要求品質レベル3:ビットレートが最大ビットレートより大きい再生機器用データを判定結果として許容する。
判定基準4.要求品質レベル4:解像度が一致せず、かつビットレートが最大ビットレートより大きい再生機器用データを判定結果として許容する。
次に、問い合せ処理部23は、受信した問い合せ(B01)に、録画装置のアクセス情報(過去の接続または再生機器用データの取得に失敗した録画装置のアクセス情報)が含まれているかどうかを調べる(ステップS702)。受信した問い合せ(B01)に録画装置のアクセス情報が含まれていない場合(ステップS702のNO)、サーバ装置2の問い合せ処理部23は、番組管理データベース21を参照して、当該問い合せ(B01)に含まれる番組IDとストリーム再生環境のパラメータとの組み合わせに対応する再生機器用データを、ステップS701で決定された判定基準に従って決定し、この再生機器用データを保存している録画装置3のアクセス情報を検索する(ステップS703)。
該当する再生機器用データを保存している録画装置のアクセス情報が検索できた場合(ステップS704のYES)、問い合せ処理部23は、その録画装置のアクセス情報を含む応答(B02)を問い合せ要求元の第1の録画装置3−1にネットワーク1を通じて送信する(ステップS705)。該当する再生機器用データを保存している録画装置のアクセス情報の検索に失敗した場合(ステップS704のNO)、問い合せ処理部23は、要求された番組IDに対応する再生機器用データを保存している録画装置が存在しないという情報を含む応答(B02)を問い合せ要求元問い合せ要求元の第1の録画装置3−1にネットワーク1を通じて送信する(ステップS707)。
一方ステップS702で、問い合せ処理部23は、受信した問い合せ(B01)に録画装置のアクセス情報が含まれている場合(ステップS702のYES)、番組管理データベース21を参照して、その問い合せ(B01)に含まれる番組IDとストリーム再生環境のパラメータとの組み合わせに対応する再生機器用データを判定基準に従って判定し、その再生機器用データを保存した録画装置3のアクセス情報の中で、問い合せ(B01)に含まれる録画装置のアクセス情報以外のアクセス情報を検索する(ステップS706)。該当する録画装置のアクセス情報を検索できた場合(ステップS704のYES)、問い合せ処理部23は、その録画装置のアクセス情報を含む応答(B02)を問い合せ要求元の第1の録画装置3−1にネットワーク1を通じて送信する(ステップS705)。該当する録画装置のアクセス情報の検索に失敗した場合(ステップS704のNO)、問い合せ処理部23は、要求された番組IDに対応する再生機器用データを保存している録画装置が存在しないという情報を含む応答(B02)を問い合せ要求元問い合せ要求元の第1の録画装置3−1にネットワーク1を通じて送信する(ステップS707)。
第1の録画装置3−1が、サーバ装置2から、問い合せに対する応答を受信してから先の動作(図22のステップS604以降)は第1の実施形態と同じである。よって、その説明を省略する。
次に、図21を用いて、サーバ装置2の問い合せ処理部23による動作の具体例を説明する。
第1の録画装置3−1より、番組ID="c1234"、要求品質レベル="4"、コーデックの種類="MPEG"、解像度="QVGA"、符号化/復号の最大ビットレート="x"を含む問い合せ(B01)がサーバ装置2に送信された場合を想定する。この場合、サーバ装置2の問い合せ処理部23は、要求品質レベルが"4"であることから、判定基準4(解像度が一致せず、かつビットレートが最大ビットレートより大きい再生機器用データを判定結果として許容する。)を採用する。したがって、図21に示した管理データ24A,24Bから、第2の録画装置3−2に保存されている"番組a2"というファイル名の再生機器用データが判定され、この再生機器用データのファイル名"番組a2"と第2の録画装置3−2のアクセス情報が、第1の録画装置3−1に応答される。
また、第1の録画装置3−1より、番組ID="c1234"、要求品質レベル="3"、コーデックの種類="MPEG"、解像度="QVGA"、符号化/復号の最大ビットレート="x"を含む問い合せ(B01)がサーバ装置2に送信された場合を考える。この場合、サーバ装置2の問い合せ処理部23は、要求品質レベルが"3"であることから、判定基準3(ビットレートが最大ビットレートより大きい再生機器用データを判定結果として許容する。)を採用する。したがって、図21に示した管理データ24A,24Bから、該当する再生機器用データが存在しないことが判定され、その旨が第1の録画装置3−1に応答される。仮に要求品質レベル="1"、"2"の場合であっても同様の結果となる。
[第3の実施形態の効果]
以上説明した第3の実施形態によれば、携帯再生機器4で指定された要求品質レベルに応じて、携帯再生機器4のストリーム再生環境に合致し、良好な再生が保証される再生機器用データから、番組内容をユーザが確認できる程度の再生が可能な再生機器用データまでの再生機器用データを選択的に携帯再生機器4に転送することができる。また、これにより、携帯再生機器4からの番組転送要求に対する平均的な応答性を高めることができる。
なお、以上説明した各実施形態の録画装置3およびサーバ装置2に実装された機能的な構成は、コンピュータを動作させるためのアプリケーションプログラムなどのプログラムとして構成されるとしたが、それらの機能的な構成は、それぞれユニット化されたハードウェアで構成することも可能である。また、上記のプログラムは、コンピュータが読み込み可能な記憶媒体に記憶させることによって流通させることが可能である。
その他、本発明は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々更新を加え得ることは勿論である。
上記第3の実施形態では、ストリーム再生環境のパラメータの組み合わせとしてコーデックの種類、解像度、最大ビットレートの組み合わせを採用したが、組み合わせるパラメータの種類や数はこれに限定されない。
1…ネットワーク
2…サーバ装置
3…録画装置
4…携帯再生機器
21…番組管理データベース
22…データベース更新部
23…問い合せ処理部
24A,24B…管理データ
31…録画処理部
32…データ変換部
33…携帯再生機器要求処理部
34…サーバ要求処理部
35…他録画装置要求処理部
36…番組録画データ記録部
37…再生機器用データ記録部
38…録画番組管理データ記録部
100…ネットワークシステム

Claims (8)

  1. 第1の解像度で映像を再生可能な再生機器の接続が可能であるとともに、前記第1の解像度より高い第2の解像度を有する映像データを前記再生機器の再生環境に適したデータに変換して再生機器用データとして保存することが可能な複数の情報処理装置とネットワークを通じて通信を行う通信部と、
    前記複数の情報処理装置に保存された1以上の前記再生機器用データを特定するためのデータ特定情報を、当該再生機器用データを保存する前記情報処理装置にアクセスするために必要なアクセス情報と対応付けて管理データとして格納する管理データ格納部と、
    前記再生機器から保存されていない前記再生機器用データの転送要求を受けた前記情報処理装置からの問い合わせを受け、前記管理データを参照して、当該再生機器用データを保存した他の前記情報処理装置を判定し、この情報処理装置の前記アクセス情報を応答する問い合せ処理部と
    を具備するサーバ装置。
  2. 請求項1に記載のサーバ装置であって、
    前記管理データ格納部は、前記再生機器用データを特定するための前記データ特定情報を、前記アクセス情報、ならびに当該再生機器用データの再生に適した再生環境を有する前記再生機器を特定する機器特定情報と対応付けて格納し、
    前記問い合せ処理部は、前記再生機器から保存されていない前記再生機器用データの転送要求を受けた前記情報処理装置からの当該再生機器の前記機器特定情報を含む問い合わせを受け、前記管理データを参照して、当該再生機器の再生環境に適した前記再生機器用データを保存した他の前記情報処理装置を判定し、この情報処理装置の前記アクセス情報を応答する
    サーバ装置。
  3. 請求項1に記載のサーバ装置であって、
    前記管理データ格納部は、前記再生機器用データを特定するためのデータ特定情報を、前記アクセス情報、ならびに当該再生機器用データの再生に適した再生環境を示す複数のパラメータの組み合わせと対応付けて格納し、
    前記問い合せ処理部は、前記再生機器から保存されていない前記再生機器用データの転送要求を受けた前記情報処理装置からの当該再生機器の再生環境を示す複数のパラメータと要求品質レベル情報とを含む問い合わせを受け、前記管理データを参照して、当該再生機器の再生環境にて前記要求品質レベルでの再生が可能な前記再生機器用データを保存した他の前記情報処理装置を判定し、この情報処理装置の前記アクセス情報を応答する
    サーバ装置。
  4. 請求項3に記載のサーバ装置であって、
    前記再生環境を示す複数のパラメータが、少なくとも、解像度、符号化及び復号時の最大ビットレートの情報を含み、
    前記要求品質レベルは、少なくとも、前記再生環境に合致した再生機器用データのみを許容する第1のレベル、前記解像度が一致しない再生機器用データを許容する第2のレベル、ビットレートが前記最大ビットレートより大きい再生機器用データを許容する第3のレベル、前記解像度が一致せず、かつビットレートが前記最大ビットレートより大きい再生機器用データを許容する第4のレベルのいずれかから選択される
    サーバ装置。
  5. 通信部により、第1の解像度で映像を再生可能な再生機器の接続が可能であるとともに、前記第1の解像度より高い第2の解像度を有する映像データを前記再生機器の再生環境に適したデータに変換して再生機器用データとして保存することが可能な複数の情報処理装置とネットワークを通じて通信を行い、
    管理データ格納部により、前記複数の情報処理装置に保存された1以上の前記再生機器用データを特定するためのデータ特定情報を、当該再生機器用データを保存する前記情報処理装置にアクセスするために必要なアクセス情報と対応付けて管理データとして格納し、
    問い合せ処理部により、前記再生機器から保存されていない前記再生機器用データの転送要求を受けた前記情報処理装置からの問い合わせを受け、前記管理データを参照して、当該再生機器用データを保存した他の前記情報処理装置を判定し、この情報処理装置の前記アクセス情報を応答する
    情報処理方法。
  6. 第1の解像度で映像を再生可能な再生機器の接続が可能であるとともに、前記第1の解像度より高い第2の解像度を有する映像データを前記再生機器の再生環境に適したデータに変換して再生機器用データとして保存することが可能な複数の情報処理装置とネットワークを通じて通信を行う通信部と、
    前記複数の情報処理装置に保存された1以上の前記再生機器用データを特定するためのデータ特定情報を、当該再生機器用データを保存する前記情報処理装置にアクセスするために必要なアクセス情報と対応付けて管理データとして格納する管理データ格納部と、
    前記再生機器から保存されていない前記再生機器用データの転送要求を受けた前記情報処理装置からの問い合わせを受け、前記管理データを参照して、当該再生機器用データを保存した他の前記情報処理装置を判定し、この情報処理装置の前記アクセス情報を応答する問い合せ処理部
    としてコンピュータを機能させるプログラム。
  7. サーバ装置と、このサーバ装置とネットワークを通じて接続可能な複数の情報処理装置とを具備し、
    前記情報処理装置は、
    第1の解像度で映像を再生可能な再生機器の接続が可能なインタフェース部と、
    前記第1の解像度より高い第2の解像度を有する映像データを取得する映像データ取得部と、
    前記取得された映像データを、前記再生機器の再生環境に適した再生機器用データに変換する変換部と、
    前記変換された再生機器用データを保存するデータ保存部と、
    前記再生機器より要求された前記再生機器用データが前記データ保存部に保存されていない場合、ネットワークを通じて接続されたサーバ装置に当該再生機器用データが保存された他の情報処理装置にアクセスするためのアクセス情報を問い合せる問い合せ部とを具備し、
    前記サーバ装置は、
    前記複数の情報処理装置に保存された1以上の前記再生機器用データを特定するためのデータ特定情報を、当該再生機器用データを保存する前記情報処理装置の前記アクセス情報と対応付けて管理データとして格納する管理データ格納部と、
    前記情報処理装置からの前記問い合わせを受け、前記管理データを参照して、当該再生機器用データを保存した他の前記情報処理装置を判定し、当該他の情報処理装置の前記アクセス情報を応答する問い合せ処理部とを具備する
    ネットワークシステム。
  8. 請求項7に記載のネットワークシステムであって、
    前記情報処理装置は、前記サーバ装置への問い合せに対する応答として前記他の情報処理装置の前記アクセス情報を取得したとき、このアクセス情報をもとに前記ネットワークを通じて当該他の情報処理装置にアクセスして前記再生機器用データを取得し、前記インタフェース部を通じて前記再生機器に転送する手段をさらに具備する
    ネットワークシステム。
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