JP2012141752A - 情報処理装置、情報処理システム、プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】参加者が異なっても関連のある会議を検出することができる情報処理装置を提供すること。
【解決手段】端末200が表示する会議資料の会議資料情報を記憶する会議資料記憶手段105と、体制表を記憶する体制表記憶手段102と、会議と参加者の結びつき強度情報が登録された参加者情報を記憶する参加者情報記憶手段101と、会議資料情報及び参加者情報が登録された会議情報を記憶する会議情報記憶手段と、第1の参加者と、第2の参加者とが一致するか否かを、前記体制表を参照して同じグループに属するか否かに基づき判定する判定手段107と、前記第1の参加者と前記第2の参加者が一致する場合、前記結びつき強度情報に応じた重み付けを決定し、前記第1の参加者の重み付けを統計処理して前記第1の会議と前記第2の会議と関連度を算出する関連度算出手段106と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、会議同士の関連度を検出する情報処理装置に関し、特に、会議の参加者の共通性に基づき会議同士の関連度を検出する情報処理装置に関する。
参加者が各自の端末からサーバにアクセスしてネットワーク上で会議を行う会議システムが知られている。このような会議システムにおいて、会議の説明者がサーバや端末に事前に会議資料をアップロードしておき、会議の開催時に端末にダウンロードして、プロジェクタなどの投影装置により投影するなどの会議進行支援が一般的になってきている。
サーバや端末には会議が開催される毎に会議資料が蓄積されるが、この会議資料を後に会議の参加者が参照したり、後の会議で使用したりしたい場合がある。このため、サーバや端末に蓄積された会議資料について、参加者の現在の会議と過去の会議の関連度を算出し、関連の高い会議の会議資料をサーバや端末から取得できるようにする技術が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、会議情報同士の関係を示す属性を会議情報同士の関係毎に関連付けておき、任意の会議の会議情報に関連している会議情報を取得した場合、会議情報同士の関係度を会議情報の属性毎に予め設定された基準に基づき算出する情報処理装置が開示されている。属性は例えば前回の会議、参加、会議資料等であるため、基準を設定しておけば、任意の会議に関連性の高い他の会議を推定することができる。
しかしながら、特許文献1に開示された情報処理装置では、同じ人物が会議に参加している場合には、2つの会議が高い関連性を示すことが期待できるが、参加者が異なると会議に関係性があっても会議同士の関連性を検出することができないという問題がある。
例えば、開発チームや営業チームなどある特定のグループの中から任意の一人が参加すればよい会議において、その会議が定例会議のように関連が高い会議であっても次回開催時に別の人が参加することがある。このようなケースでは、実際には関連が高い会議であるのに参加者が異なることによって、関連があることが検出されない状況が生じる。
本発明は、上記課題に鑑み、参加者の共通性を利用して会議同士の関連性を検出する会議システムにおいて、参加者が異なっても関連のある会議を検出することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、端末とネットワークを介して接続される情報処理装置であって、前記端末が表示する会議資料の会議資料情報を記憶する会議資料記憶手段と、会議の参加者が属するグループを記述した体制表を記憶する体制表記憶手段と、参加者識別情報に対応づけて、会議と参加者の結びつき強度情報が登録された参加者情報を記憶する参加者情報記憶手段と、会議識別情報に対応づけて、前記会議資料情報及び前記参加者情報が登録された会議情報を記憶する会議情報記憶手段と、第1の会議の第1の参加者情報に含まれる第1の参加者の前記結びつき強度情報が、第1の参加者の属するグループと前記第1の会議とが結びついていることを示す場合、前記第1の参加者と、第2の会議の第2の参加者情報に含まれる第2の参加者とが一致するか否かを、前記体制表を参照して同じグループに属するか否かに基づき判定する判定手段と、前記第1の参加者と前記第2の参加者が一致する場合、前記結びつき強度情報に応じた重み付けを決定し、前記第1の参加者の重み付けを統計処理して前記第1の会議と前記第2の会議と関連度を算出する関連度算出手段と、を有することを特徴とする。
参加者が異なっても関連のある会議を検出することができる情報処理装置を提供することができる。
会議システムの概略を説明する図の一例である。 会議システムの全体構成図の一例である。 会議管理サーバのハードウェア構成図の一例である。 電子会議システムの概略構成図の一例である。 会議情報の一例を示す図である。 関連度計算を説明する図の一例である。 関連度計算を説明する図の一例である。 関連度を計算するための重み付けテーブルの一例を示す図である。 関連度が登録された会議情報の一例を示す図である。 会議管理サーバが関連度を算出して会議情報を生成する手順を示すフローチャート図の一例である。 会議管理サーバが関連度を算出して会議情報を生成する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例2)。 会議管理サーバが関連度を算出して会議情報を生成する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例3)。 会議情報の一例を示す図である。 会議管理サーバが体制表を削除する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例4)。 会議システムの全体構成図の一例である。 操作端末又は投影装置が会議資料の情報を送信する手順を示すシーケンス図の一例である。 会議システムの概略構成図の一例である。 会議情報の一例を示す図である。 会議管理サーバが会議情報を削除する手順を示すフローチャート図の一例である。 会議情報の一例を示す図である。 会議管理サーバが会議情報を削除する手順を示すフローチャート図の一例である。 会議情報の一例を示す図である。 会議管理サーバが会議情報を削除する手順を示すフローチャート図の一例である。 会議情報の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の会議システムの概略を説明する図の一例である。本実施形態の会議システムは、2つの会議1,2の関連度を参加者の共通性に基づき算出する。
まず、会議1の参加者Bと会議2の参加者Bは一致しているので、会議システムは、予め定められた重み付けを参加者Bに付与する。しかし、参加者Bが共通しても、その会議において、必須の人物か、任意の参加か等により、参加者Bと会議1の結びつきの強さは異なると考えられる。そこで、本実施形態では会議1における参加者の参加タイプ(その会議において、その人でなくてはいけないのか、同程度の知識保持者でもよいのか等)を、参加者毎に会議システムに登録しておく。
そして、会議1,2の参加者Bが一致した場合、会議システムは、参加タイプに応じて定められた重み付けを参加者Bに付与する。こうすることで、参加者が一致するか否かだけでなく、参加者Bと会議の結びつきの強さを考慮して会議1,2の関連度を算出できる。
これに対し、会議1の参加者Aと会議2の参加者Cは一致していないので、従来であれば、予め定められた低い重み付け(例えばゼロ)が参加者Aに付与される。しかし、参加者が異なっても、参加者Aと参加者Cが同じチームからの参加者の場合、チームと会議の結びつきが深いためチームの代表として参加している場合があり、この場合は参加者Aと参加者Cを同一視すべきであると考えられる。一方、参加者Aと参加者Cが同じチームであっても、自主的に参加するような場合、参加者Aと会議1,2の結びつきは弱い。そこで、会議システムは、参加者Aの上記の参加タイプを参照して、2つの会議1,2において異なる参加者Aと参加者Cを同一視すべきか否かを判定する。
図示する例では、会議システムは、参加者Aの参加タイプを参照し、チーム内から一人などある特定のグループから任意で参加という参加タイプの場合に、体制表を参照する。体制票には、参加者Aや参加者Cを含む各参加者が所属するチームなどが記述されており、参加者Aと参加者Cが同じチームに属するかどうかを判別できるようになっている。
そして、参加者AとCが同じチームの場合、会議システムは参加者Aと参加者Cを同一視できるとして、参加タイプに応じて予め定められた重み付けを参加者Aに付与する。しかし、参加者Bのように人物が一致したわけではないので、参加者Aに付与される重み付けは参加者Bよりも小さくするなど、重み付けは適宜、調整できる。
最終的に、会議システムは参加者AとBの重み付けを合計して、会議1と会議2の関連度を算出する。
このように、本実施形態の会議システムは、参加者が一致するかどうかだけでなく、参加者と会議の結びつきを参加タイプから判定して、参加タイプに応じた重み付けを算出することができ、参加者の共通性に基づく会議同士の関連度を精度よく決定できる。また、参加者が一致しない場合でも、所定の参加タイプの場合には、体制表に基づき二人の参加者を同一視できる否かを判定するので、チームと会議の結びつきを考慮して会議同士の関連度を決定できる。
図2は、会議システム500の全体構成図の一例である。LAN400を介して会議管理サーバ100、複数の操作端末(以下、区別する場合、操作端末A〜Dという)200、及び、投影装置250が接続されている。なお、会議管理サーバ100にはピアツーピアで体制管理サーバ300が接続されているが、操作端末200と同様にLAN経由に接続されていてもよい。また、会議管理サーバ100は会議資料にアクセスできるようになっている。会議資料は、会議管理サーバ内の不揮発メモリに記憶されてもよいし、LAN400に接続されたNAS(Network Attached Storage)に記憶されていてもよい。また、会議資料の全てが物理的に同じ記憶装置に記憶されていなくてもよい。
また、図ではLAN400をネットワークとしたが、LANスイッチを介して接続された複数のVLAN、LAN同士が専用線を介して接続されたWAN、又は、インターネット等のネットワークの一例である。
会議管理サーバ100は、会議管理サーバ100を介して行われる会議を管理する。例えば、会議毎に、会議室、参加者、操作端末A〜D、使用された会議資料、会議の開始時刻と終了時刻、議事リスト、等を記憶している。また、体制管理サーバ300は、後述する体制表を蓄積している。
操作端末A〜Dは会議管理サーバ100と通信して、会議参加者が各自利用する端末である。投影装置250は、会議資料をホワイトボードなどに投影する。投影装置250が会議資料を投影する方法は2つあり、操作端末A〜Dのいずれかがディスプレイに表示した画面を投影装置250に分配する方法と、投影装置250が操作端末A〜Dを介することなく会議資料を投影する方法がある。本実施形態ではどちらの態様でもよい。
また、投影装置250により会議資料の画面を投影するのでなく、操作端末A〜Dが会議資料の画面データを各操作端末A〜Dに配信し各操作端末A〜Dの画面に表示することで、参加者が会議資料を目視することもできる。この場合、投影装置250は不要になる。
会議を開催したり進行するにあたり、各操作端末A〜Dは会議管理サーバ100から会議資料を取得し、投影装置250にて投影する。本実施形態の会議システム500は、このような形態で実施される会議にて、関連性が高い会議で使用された過去の会議資料を適切に見つけ出すことができる。
図3は、会議管理サーバ100のハードウェア構成図の一例である。会議管理サーバ100は、コンピュータと同様、それぞれバスで相互に接続されているCPU11、ROM12、RAM13、外部I/F14、通信装置15、入力装置16、表示制御部17及び記憶装置18を有する。CPU11は、OS(Operating System)及びプログラム21を記憶装置18から読み出して、RAM13を作業メモリにして実行する。
プログラム21は、会議システム500の一般的な機能として、操作端末A〜Dと通信するサーバアプリケーションである。また、プログラム21は後述する関連度の算出機能などの特徴的な機能を提供する。
RAM13は必要なデータを一時保管する作業メモリ(主記憶メモリ)になり、ROM12にはBIOSや初期設定されたデータ、起動用のプログラム等が記憶されている。
外部I/F14はUSBケーブル等のケーブルや、可搬型の記憶媒体20を装着するインタフェースである。記憶媒体20は、USBメモリ等のフラッシュメモリ、CD−ROM等の光記憶媒体等である。
通信装置15は、LANカードやイーサネット(登録商標)カードと呼ばれ、CPU11からの指示によりネットワークを介して接続された操作端末A〜Dにデータを送信し、また、受信する。
入力装置16は、キーボード、マウスなど、ユーザの様々な操作指示を受け付けるユーザインターフェイスである。
表示制御部17は、プログラム21が指示する画面情報に基づき所定の解像度や色数等でディスプレイ19に画面情報を出力している。記憶装置18は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの不揮発メモリを実体とし、OS及びプログラム21等を記憶している。プログラム21は、記憶媒体20に記憶された状態又は不図示のサーバからダウンロードされる態様で配布される。
なお、操作端末A〜D及び体制管理サーバ300のハードウェア構成図は、会議管理サーバ100に準じたものになるので説明は省略する。なお、投影装置250は、ディスプレイなどの表示装置の一種なので、表示制御部と投影部を置き換えればハードウェア構成はほぼ同じである。投影部には、LCD、LCOS、DMDTMなどの表示方式がある。
図4は、会議システム500の概略構成図の一例を示す。まず、会議管理サーバ100は、会議情報記憶部101、体制表記億部102、体制表取得部103、会議情報生成部104、会議資料記憶部105、関連度算出部106、判断部107、及び、参加者情報記憶部109を有する。これらの各機能ブロックはCPU11がプログラム21を実行することで実現される。
会議情報記憶部101は、参加者情報や会議資料情報など、後述する会議情報(次項目の表を参照)を蓄積する。体制表記憶部102は、ユーザが所属する部署やチーム等の体制をユーザー毎に登録した体制表を記憶している。体制表は、組織改編などで随時、バージョンが更新される。
体制表取得部103は、体制管理サーバ300から体制表を取得する。会議情報生成部104は、新たな会議の会議情報を生成して会議情報記憶部101に記憶する。会議資料記憶部105は、会議で使用された(及び関連する)会議資料を特定するための会議資料情報を蓄積する。関連度算出部106は、任意の会議と過去の会議との関連度を計算する。判断部107は、参加者が過去の参加者と一致しているか否か及び参加者が体制表で同一チームか否か等を判断する。参加者情報記憶部109は、会議に参加した参加者の参加者情報を蓄積する。
操作端末A〜Dは会議資料送信部201、参加者情報送信部202、及び、入力受け付け部203を有する。会議資料送信部201は、会議資料情報を外部(例えば、会議管理サーバ100)に送信する。会議資料情報は会議資料そのものの場合も、会議資料を特定しアクセスするための情報の場合もある。
参加者情報送信部202は会議の参加者を特定する参加者情報を外部(例えば、会議管理サーバ100)に送信する。入力受け付け部203は端末装置A〜Dに参加者が入力した操作を受け付ける。なお、投影装置250は、端末装置と同様であるが、会議資料を投影するため投影部を有する。
体制管理サーバ300は、体制表記億部301と体制表送信部302を有する。体制表記億部302は、会議管理サーバ100と同様に体制表を記憶する。体制表送信部302は、体制表を外部(例えば、会議管理サーバ100)に送信する。なお、体制管理サーバ300と会議管理サーバ100が一体でもよいし(例えば、1つの物理サーバに2つの仮想サーバを配置する)、体制管理サーバ300と会議管理サーバ100の区別をなくし、会議管理サーバ100が体制管理サーバ300の全ての機能を有していてもよい。
〔各種の情報について〕
<会議情報>
図5(a)は会議情報の一例を示す図である。会議情報は、会議を識別する重複しない「会議ID」、会議に参加した参加者の一覧である「参加者情報」、会議と関連のある資料の一覧である「会議資料情報」、その会議と関連の高い会議情報を示す「関連会議」、関連の大きさを示す「関連度」の各項目を有する。
会議情報の1レコードは、会議の参加者の一人が操作端末A〜Dから会議管理サーバ100に会議情報の登録要求を送信したり、会議の予約をしたりすることで、会議情報生成部104が生成する。参加者情報や会議資料情報はレコード作成後であれば適宜、参加者が操作端末A〜Dを操作して修正することができる。例えば、参加者情報送信部202が参加者情報を送信すると、会議情報生成部104が参加者情報を登録し、会議資料送信部201が会議資料情報を送信すると、会議情報生成部104が会議資料情報に会議資料を登録する。
図5(b)は参加者情報の一例を示す。参加者情報は、参加者を識別する重複しない「参加者ID」、「参加者名」、参加者の「所属」、参加者の「チーム名」、会議に対する参加者の重要度を示す「参加タイプ」、会議が行われた時点での体制表のバージョンである「体制表Ver」の項目を有する。なお、各参加者情報は会議IDにより会議情報と紐付けられている。
参加者が会議に参加する際、操作端末A〜Dを操作し会議ID(又は会議名)を指定して、会議管理サーバ100にログインする。ログインの際、参加者名が特定されるため、参加者名をキーに体制表を参照することで、会議情報生成部104が所属、チームを特定できるようになっている。参加タイプは参加者が操作端末A〜Dを操作して入力する。体制表Verは、会議が行われた際の体制表の時点のバージョンである。このような入力方法は一例であって、各参加者が参加者情報の全体を会議管理サーバに送信してもよいし、代表の参加者が予め参加者情報を会議情報に登録しておくこともできる。
図5(c)は会議資料情報の一例を示す。会議資料情報は、資料の「ファイル名」、会議管理サーバ100又は会議管理サーバ以外の記憶場所への資料の「ファイルパス」、資料の「ファイルサイズ」、資料の「作成者」、資料の「更新日時」の各項目を有する。なお、各会議資料情報は会議IDにより会議情報と紐付けられている。
会議資料情報の登録方法には種々の方法がある。例えば、参加者が、会議の前、又は、会議中に操作端末A〜Dを操作して、ファイル名とファイルパスを会議管理サーバ100に通知する。会議情報生成部104は、ファイルパスを辿ってファイルを特定し、ファイル情報に含まれるファイルサイズ、作成者及び更新日時を読み出し、ファイル名とファイルパスに対応づけて会議資料情報に登録する。このような登録方法は一例であって、参加者が使用した会議資料が会議管理サーバ100に通知してもよいし、参加者が会議資料情報の各項目を会議管理サーバ100に通知してもよいし、会議資料そのものを送信することもできる。
〔関連度計算〕
図6,7を用いて関連度計算について説明する。図6(a)は過去のある会議1の参加者情報の一例を、図6(b)は過去のある会議2の参加者情報の一例を、図6(c)は会議1と会議2の開催時の体制表の一例をそれぞれ示す。会議1と会議2の間では体制表に変更はなかったものとする(体制表のバージョンは"1.00"のまま)。
体制表は、図示するように、「名前」「所属」「チーム」の各項目を有する。「名前」は、会議に参加しうる者の氏名、ユーザID、ニックネーム、アバターなどである。「所属」は、参加者が組織上属する部署である。2つ以上の部署に所属していてもよい。また、「チーム」は、参加者が属する業務のチーム名である。業務には例えば「OSチーム」「アプリチーム」「商品Aチーム」「α地区担当」などが例示される。一人の参加者が2つ以上のチームに属していてもよく、チームのメンバは一人だけでもよい。
体制表は、人事部又は部署の人事担当者が組織や業務の変更(以下、単に体制変更という)に応じて、適宜、更新する。更新することで体制表には新しいバージョンが付与される。
図7(a)は、新しい会議Aの参加者情報の一例を示す。会議Aは会議1と同じ定例会議として開催された最新の会議である。したがって、会議1との関連度が大きくなることが予想される。
図7(b)は、新しい体制表の一例を示す。会議1,2の開催時から会議Aの開催時までの間に、体制表が更新されたため、体制表は図6(c)と異なっている。このため、体制表のバージョンは"1.01"になっている。
ユーザー1 :開発1Gから開発2Gに移動
ユーザー5 :開発1Gから開発3Gに移動
ユーザー1とユーザー5はそれまでは同一チームに属していたが、体制変更により、ユーザー1とユーザー5は別チームに属することになった。
会議Aが開催された場合、関連度算出部106は以下のようにして関連度を計算する。まず、重み付けについて説明する。図8は関連度を計算するための重み付けテーブルの一例を示す。重み付けテーブルには、2つの会議の参加者が一致するか否かにより、及び、一致する場合には「参加タイプ」に応じて関連度が登録されている(図の関連度が重み付けであり、最終的には重み付けを合計した値が会議同士の関連度になる。)。なお、次述するように、「一致」する場合には、参加者の名前が一致する場合だけでなく、一致するとみなされる場合(同一視できる場合)が含まれる。
「参加タイプ」は、会議における参加者の重要度(結びつきの強さ)を示す。「参加タイプ」には"チームで任意""WANT""MUST"等があるが、これらの参加タイプは一例である。また、4つ以上に分類してもよい。
そして、重み付けテーブルには、会議との結びつきの強い態様で参加する参加タイプほど大きな関連度が対応づけられている。例えば"チームで任意"は、その会議に、同じチーム内から任意に選抜された者が参加すればよいことを意味し、チームが同じ参加者同士なら異なる参加者同士でも参加者が一致したとみなすことができる。"MUST"は、その会議に参加が必須であることを意味し、会議と参加者の結びつきが大きいことを意味する。"WANT"は、参加者がその会議に参加が任意に参加したことを意味し、会議と参加者の結びつきが小さいことを意味する。
重み付けテーブルを用いた関連度の算出について説明する。まず、関連度算出部106は会議Aの参加者と会議1の参加者の比較を行い、一致する参加者がいるかどうか判定する。
・会議Aのユーザー5と会議1のユーザー1を比較し、不一致と判定する。不一致の場合、参加タイプが"チームで任意"かどうかを判定する。
参加タイプが"チームで任意"のため、ユーザー5とユーザー1が同一チームか否かを判定する。会議1が開催された時点の体制表Verは"1.00"なので、関連度算出部106は体制表Ver1.00の体制表にて、ユーザー5とユーザー1が同一チームかどうかを判定する。体制表Ver1.00ではユーザー5とユーザー1は同一チームのため、"チームで任意"の参加タイプであること考慮して、会議Aと会議1においてユーザー5とユーザー1は同一参加者とみなすことができる。そのため、図7の重み付けテーブルの「参加者」が"一致"、かつ、"チームで任意"の関連度である「5」を関連度とする。
・同様に、関連度算出部106は、会議Aのユーザー5と会議1のユーザー2を比較し、不一致と判定する。また、参加タイプが"チームで任意"であるので、同一参加者とみなすことが可能か否かを判定するが、体制表Ver1.00ではユーザー5とユーザー2は同一チームでない。このため、関連度は「0」である。会議Aのユーザー5と会議1のユーザー3を比較した場合も同様である。
・次に、関連度算出部106は、会議Aのユーザー2と会議1のユーザー1を比較し、不一致と判定する。不一致のため参加タイプを参照するが、参加タイプは"WANT"であるため、ユーザー2とユーザー1が同一チームであったか否かを考慮する必要はない。このため、会議Aのユーザー2と会議1のユーザー1の関連度は「0」となる。
・また、関連度算出部106は、会議Aのユーザー2と会議1のユーザー2を比較し、一致すると判定する。ユーザー名が一致するため、図7の重み付けテーブルの「参加者」が"一致"、かつ、"WANT"の関連度である「3」を関連度とする。
・また、関連度算出部106は、会議Aのユーザー2と会議1のユーザー3を比較し、不一致と判定する。不一致のため参加タイプを参照するが、参加タイプは"WANT"であるため、ユーザー2とユーザー3が同一チームであったか否かを考慮する必要はない。このため、会議Aのユーザー2と会議1のユーザー3の関連度は「0」となる。
・次に、関連度算出部106は、会議Aのユーザー3と会議1のユーザー1を比較し、不一致と判定する。不一致のため参加タイプを参照するが、参加タイプは"WANT"であるため、ユーザー3とユーザー1が同一チームであったか否かを考慮する必要はない。このため、会議Aのユーザー3と会議1のユーザー1の関連度は「0」となる。
・また、関連度算出部106は、会議Aのユーザー3と会議1のユーザー2を比較し、不一致と判定する。不一致のため参加タイプを参照するが、参加タイプは"WANT"であるため、ユーザー3とユーザー2が同一チームであったか否かを考慮する必要はない。このため、会議Aのユーザー3と会議1のユーザー2の関連度は「0」となる。
・また、関連度算出部106は、会議Aのユーザー3と会議1のユーザー3を比較し、一致と判定する。ユーザー名が一致するため、図7の重み付けテーブルの「参加者」が"一致"、かつ、"MUST"の関連度である「7」を関連度とする。
関連度算出部106は、会議Aの参加者毎に決定した全ての関連度を合計し、会議Aと会議1の関連度は「15」と算出する。
会議Aと会議2についても同様に計算すると、関連度は「10」となる。以上から、会議Aについて会議情報生成部104が生成する会議情報は図9に示すようになる。
図9(a)は会議1の会議情報を、図9(b)は会議2の会議情報を、図9(c)は会議Aの会議情報を、それぞれ示す。会議1,2から見た他の会議との関連度の算出は省略している。会議Aについて、関連会議を会議1(ID:001)とした場合の関連度は「15」、関連会議を会議2(ID:002)とした場合の関連度は「10」となっている。これから、会議2に比べ定例会議の前回の会議である会議1の方が会議Aとの関連度が大きくなることが分かる。
〔動作手順〕
図10は、会議管理サーバ100が関連度を算出して会議情報を生成する手順を示すフローチャート図の一例である。
会議管理サーバ100の判断部107は、会議情報を生成する対象の会議(以下、現在の会議という)の参加者情報を読み出し、各参加者を一人ずつ抽出する。
判断部107は、参加者情報記憶部109から参加者情報を読み出し、現在の会議の参加者名と、会議情報記憶部101に蓄積されている過去の会議の会議情報に関連付けられている参加者情報の参加者名を比較する(S100)。
過去の会議の参加者情報に一致した参加者がいる場合(S100のYes)、関連度算出部106は参加者の参加タイプに対応する関連度を、重み付けテーブルから特定する(S103)。関連度算出部106は、関連度を累積加算する。
ステップS100にて、現在の会議の参加者と過去の会議の参加者が一致しない場合(S100のNo)、判断部107は、現在の会議の参加者情報を参照して、参加タイプが"チームで任意"か否かを判定する(S101)。
参加タイプが"チームで任意"ではない場合(S101のNo)、同一チームでも参加者が一致するとみなすことがないので、関連度算出部106は参加者が不一致であると判定し、重み付けテーブルから「不一致」に対応づけられた関連度を読み出す(S103)。
参加タイプが"チームで任意"である場合(S101のYes)、同一チームなら参加者が一致すると判定することができるので、関連度算出部106は、体制表を参照して現在の会議の参加者と過去の会議の参加者が同じチームか否かを判定する(S102)。体制表は、体制表取得部103が体制管理サーバ300から取得して体制表記億部102に記憶されている。参照する体制表は過去の会議の開催時の体制表なので、関連度算出部106は、過去の会議情報の参加者情報に保持されている体制表の体制表Verと同一の体制表を体制表記憶部102から読み出す。
関連度算出部106は、現在の会議の参加者と過去の会議の参加者が同一チームの場合、重み付けテーブルから「一致」で"チームで任意"に対応づけられた関連度を読み出す(S103)。現在の会議の参加者と過去の会議の参加者が同一チームでない場合、重み付けテーブルから「不一致」に対応づけられた関連度を読み出す(S103)。
次に、判断部107は現在の会議に他に参加者がいるかどうかを判定し(S104)、他にも参加者がいる場合は(S104のYes)、ステップS100以降の処理を、現在の会議の参加者がいなくなるまで繰り返す。
他に参加者がいない場合は(S104のNo)、会議情報生成部104は算出された関連度を現在の会議の会議情報に登録する(S105)。
なお、過去に開催された他の会議がある場合、会議管理サーバ100は図10の関連度の算出を全ての過去の会議について行い、現在の会議の会議情報に登録する。こうすることで、関連度の大小を比較できる。
以上説明したように、本実施例の会議管理サーバ100は、参加タイプに応じて関連度に重み付けをすることができる。会議の参加者が一致しなくても、参加者のグループを考慮することで、2つの会議の関連性を検出できる。また、体制に変更があっても、会議開催時の体制表に基づき参加者が同じグループか否かを考慮することで、体制変更に影響されずに2つの会議の関連性を検出できる。
本実施例では、関連度の算出方法の変形例を説明する。
図11は、会議管理サーバ100が関連度を算出して会議情報を生成する手順を示すフローチャート図の一例である。図11において図10と同一ステップには同一の付しその説明は省略する。
図11のステップS104までは図10と同じである。判断部107が現在の会議に他に参加者がいないと判定すると(S104のNo)、判断部107は、関連度算出部106が算出した関連度が、閾値以上か否かを判定する(S200)。この閾値は、会議管理サーバ100の管理者が設定してもよいし、ユーザーが操作端末A〜Dを使用して会議管理サーバ100に送信したものでもよい。
閾値は、現在の会議と関連がある会議かどうかを選別するための値になるので、管理者やユーザーが関連のある会議を幅広く抽出したければ小さい値に、関連のある会議を精度よく抽出したければ大きい値に設定することができる。また、閾値を、過去の会議情報に登録されている関連度の統計値(平均値、−2σ〜+2σなど)とすれば、判断部107が自動的に更新することができる。
関連度算出部106は、閾値より関連度が低い場合(S200のNo)、関連度を"0"に置き換える。なお、関連度が"0"であることは、関連度の算出の結果、現在の会議と過去の会議の関連度が低かったということを意味すればよく、数値の"1〜9"など"0"である必要はない。また、"Low"のように数値でなくてもよい。
関連度が閾値以上の場合(S200のYes)、関連度算出部106は算出した関連度を会議情報に登録する(S105)。
本実施例の会議システム500によれば、会議情報生成部104は関連度が高い場合にだけ会議情報に関連度を登録できるので、会議システムが関連性の高い会議を抽出しやすくなる。また、関連度の低い会議の関連度を会議情報に登録することを回避することができる。
本実施例では、関連度の算出方法の変形例を説明する。
図12は、会議管理サーバ100が関連度を算出して会議情報を生成する手順を示すフローチャート図の一例である。図12において図10と同一ステップには同一の付しその説明は省略する。
図12のフローチャート図はステップS300を有する。判断部107は、最初に、現在の会議の会議名と過去の会議の会議名が一致するか否かを判定する(S300)。会議名が一致する場合、現在の会議と過去の会議の関連性が高いことが予想されるため、会議名が一致する場合には関連度を算出する必要をなくすことができ、会議管理サーバ100の計算負荷を低減できる。
図5(a)の会議情報には「会議名」が登録されていないので、好ましくは会議情報に「会議名」を登録しておく。
図13は、会議情報の一例を示す図である。図5(a)と比較して「会議名」として"OS会議"が登録されている。なお、「会議名」は、ユーザが操作端末A〜Dを操作して入力し、操作端末A〜Dが会議管理サーバ100に送信することで登録される。
また、会議情報に「会議名」が登録されていない場合、判断部107は、会議情報の「会議資料情報」を参照して、会議資料情報に含まれる議事録に記載された会議名と、現在の会議の議事録に記載された会議名とを比較する。現在の会議名と議事録に記載された会議名とは、省略して記載された場合に対応するため、完全に一致しなくても一部一致で一致したと判定することができる。
そして、判断部107が、現在の会議の会議名と過去の会議の会議名が一致しないと判定した場合にのみ(S300のNo)、関連度算出部106が関連度を算出する。
判断部107が、現在の会議の会議名と過去の会議の会議名が一致すると判定した場合(S300のYes)、過去の会議が関連の高い会議であるとして、関連度算出部106が関連度を算出することなく、会議情報生成部104は会議情報を生成する(S105)。この場合、会議名が同じ会議の会議IDが「関連会議」に登録される。
本実施例の会議管理サーバ100は、関連度を算出することなく関連度の高い会議を見つけ出すことができる。
本実施例では、どの会議情報からも関連付けられていないバージョンの体制表を自動削除する会議管理サーバ100について説明する。
会議管理サーバ100の体制表記億部102には体制表取得部103が体制管理サーバ300から取得した体制表が記憶されている。しかし、原本の(オリジナルの)体制表は体制管理サーバ300が体制表記億部302に記憶しているため、会議管理サーバ100から削除しても不都合はない。また、会議管理サーバ100から体制表を削除することで、記憶装置18に生じる無駄を低減できる。
図14は、会議管理サーバ100が体制表を削除する手順を示すフローチャート図の一例である。判断部107は、任意のタイミングで図14の手順を実行する。任意のタイミングは、例えば、一定間隔、会議管理サーバ100に何らかの変化(新たな会議情報が登録された、会議情報が削除された、ある会議の会議情報が更新された、体制表が体制表記億部102に記憶された、会議資料情報が記憶された等)が生じた場合、指定された日時等である。
まず、判断部107は、会議管理サーバ100が保持している体制表が会議情報と関連付けられているか否かを確認するために、体制表記億部102から1つずつ体制表を読み出す(S400)。
判断部107は、会議情報記憶部101に記憶された会議情報と関連付いた参加者情報を特定し、体制表のバージョンと一致する「体制Ver」が登録された参加者情報があるか否かを判定する。(S401)。体制表のバージョンと一致する参加者情報の「体制Ver」は、会議情報がこのバージョンの体制表を参照していることを意味する。
よって、体制表のバージョンと一致する「体制Ver」が登録された参加者情報がない場合(S401のNo)、会議情報がこのバージョンの体制表を参照していないので、判別部は体制表記億部102から読み出した体制表を体制表記億部102から削除する(S402)。
体制表のバージョンと一致する「体制Ver」が登録された参加者情報がある場合(S401のYes)、判別部は体制表記億部102から読み出した体制表を体制表記億部102から削除せず、別の体制表があるか否かを判定し(S403)、ある場合にステップS400以降の処理を実行する(S402)。
本実施例によれば、使用されなくなった体制表を自動削除することで、会議管理サーバ100の記憶装置18の容量を圧迫することを抑制できる。
本実施例では操作端末A〜D又は投影装置250による会議資料の会議管理サーバ100への登録について説明する。
図15は、会議システム500の全体構成図の一例である。図15において図2と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。また、図15では説明に用いない装置を省略した。
本実施例の会議情報生成部104は、会議の開始から終了までの間にユーザーが使用した会議資料を特定し、その会議資料のリストを会議で使用された会議資料として会議資料情報に登録する。
このため、会議資料送信部201は、ユーザーが操作端末A〜Dを操作して使用した会議資料のファイルを特定する。ここでは、会議の開催中に使用されたファイルは会議資料のファイルであるとする。また、使用とはファイルがオープンされたことであるとする。ファイルがオープンされたことは、OSが提供するファイルシステムのドライバ(ファイルシステムドライバ)を用いて検出する。すなわち、ユーザーがファイルをオープンすると、それをファイルシステムドライバが検出してイベントログなどに書き出す。
会議資料送信部201はイベントログを監視して記録された会議資料そのもの、又は、会議資料のリスト(ファイル名、ファイルパス、ファイルサイズ、作成者、更新日時、等のうち少なくともファイル名、ファイルパスを有する)を会議管理サーバ100に送信する。会議管理サーバ100は、このようにして受信した会議資料そのものや会議資料のリストから会議資料情報を生成して会議情報に登録することができる。
図16は、操作端末A〜D又は投影装置250が会議資料の情報を送信する手順を示すシーケンス図の一例である。なお、会議システム500を利用するユーザーは会議への参加者であるとする。
参加者は操作端末A〜D又は投影装置250を操作して会議を開始する操作を入力する(S1)。入力受け付け部203はこの操作を受け付ける。
入力受け付け部203は、会議ID(又は会議名)を指定して、会議管理サーバ100の会議情報生成部104に会議の開始を通知する(S2)。また、入力受け付け部203は、参加者情報送信部202に会議の開始を通知する(S3)。
参加者情報送信部202は、参加者情報を会議情報生成部104に送信する(S4)。参加者情報は、会議に参加する全ての参加者の参加者情報でもよいし、参加する個人の参加者情報でもよい。
これにより、会議が開催される。会議資料送信部201は、上記のイベントログなどを利用して、会議の開始から終了までの間に使用された会議資料を検知する(S5)。そして、会議資料送信部201は会議資料そのものやそのリストを会議情報生成部104に送信する(S6)。
会議が終了すると、参加者は操作端末A〜D又は投影装置250を操作して会議を終了する操作を入力する(S7)。入力受け付け部203はこの操作を受け付ける。
入力受け付け部203は、会議ID(又は会議名)を指定して、会議管理サーバ100の会議情報生成部104に会議の終了を通知する(S8)。
会議情報生成部104は受け取った参加者情報と会議資料情報を用いて、会議情報を生成する(S9)。会議情報生成部104は生成した会議情報を会議情報記憶部101に、参加者情報を参加者情報記憶部109にそれぞれ記憶する(S10)。なお、関連度の算出は省略した。
本実施例によれば、参加者が意識したり特別な操作をすることなく、会議資料情報を会議管理サーバ100に送信し、会議情報に登録することができる。
本実施例では、会議情報を管理する会議システム500について説明する。会議情報を管理して、使用されなくなった会議情報を自動削除することにより、記憶装置18の容量を圧迫することを防止できる。
図17は、会議システム500の概略構成図の一例を示す。図17において図4と同一部の説明は省略する。
図示するように、本実施例の会議管理サーバ100は、会議情報管理部108を有する。会議情報管理部108は、任意のタイミングで、会議情報記憶部101に蓄積されている古い会議情報を会議情報記憶部101から削除する。任意のタイミングとは、一定間隔、会議管理サーバ100に何らかの変化(新たな会議情報が登録された、会議情報が削除された、ある会議の会議情報が更新された、体制表が体制表記億部102に記憶された、会議資料が記憶された等)が生じた場合、指定された日時等である。
また、古い会議情報か否かは、会議情報の作成日時から現在までの経過時間が、予め定められた保有期間を過ぎているかどうかにより判定される。このため、本実施例の会議情報には「作成日時」と「保有期間」が登録される。
図18は本実施例の会議情報の一例を示す。「作成日時」と「保有期間」が登録されている。「作成日時」は、会議情報生成部104が会議情報の生成時にOS等から取得する。図では"1999/09/01"となっている。「保有期間」は、会議情報生成部104が固定の数値又は参加者が入力した数値を設定する。図では"3年"となっている。
図19は、会議管理サーバ100が会議情報を削除する手順を示すフローチャート図の一例である。会議情報管理部108は、任意のタイミングで図19の手順を実行する。
会議情報管理部108は、会議情報記憶部101に記憶された会議情報を読み出す(S500)。そして、会議情報に登録されている「作成日時」から現在までの経過時間を計算する。
会議情報管理部108は、経過時間が会議情報に登録されている「保有期間」を超えているか否かを判定する(S501)。
経過時間が会議情報に登録されている「保有期間」を超えている場合(S501のYes)、会議情報管理部108は会議情報記憶部101から会議情報を削除する(S502)。
経過時間が会議情報に登録されている「保有期間」を超えていない場合(S501のNo)、会議情報管理部108は会議情報記憶部101から読み出した会議情報を削除せず、別の会議情報があるか否かを判定し(S503)、ある場合にステップS500以降の処理を実行する。
本実施例によれば、保有期間を超えた会議情報を自動削除することにより、会議管理サーバ100の記憶装置18の容量を圧迫することを抑制できる。
実施例6の会議管理サーバ100では、保有期間を超えた全ての会議情報が削除されてしまう。しかし、会議情報には、他の会議と関連の大きい会議の会議情報もあり、そのような会議情報は参加者が共通することが多い重要な会議であると推定される。このため、他の会議と関連度の大きい会議の会議情報は保存しておくことが好ましい。
そこで、本実施例の会議情報管理部108は、他の会議との関係において所定値以上の関連度が算出された会議の会議情報に、「参照回数」を累積する。補足すると、他の会議が実施例1の現在の会議Aに、所定値以上の関連度が算出された会議が実施例1の会議1、2に相当する。
そして、会議情報管理部108は、「参照回数」が一定回数以上になった会議情報の「保有期間」を延長する。こうすることで、重要な会議の会議情報を自動削除の対象から除外することができる。
図20は本実施例の会議情報の一例を示す。図18と比べ、「参照回数」が登録されている。関連度算出部106が関連度を算出すると、会議情報生成部104が他の会議の会議情報に関連度を登録する。この際、会議情報管理部108は、関連度が所定値以上か否かを判定し、所定値以上の場合に過去の会議の「参照回数」をカウントアップする。こうすることで、過去の会議の会議情報の「参照回数」は、過去の会議と関連度が大きい他の会議が開催されるほど大きくなる。
図21は、会議管理サーバ100が会議情報を削除する手順を示すフローチャート図の一例である。会議情報管理部108は、任意のタイミングで図21の手順を実行する。
図21において図19と異なるのは、ステップS501-2において、会議情報管理部108が、参照回数が一定値以上か否かを判定している点である(S501-2)。
会議情報管理部108は、参照回数が一定値以上でない場合(S501-2のNo)、会議情報記憶部101から会議情報を削除する(S502)。
参照回数が一定値以上である場合(S501-2のYes)、会議情報管理部108は会議情報記憶部101から読み出した会議情報を削除せず、別の会議情報があるか否かを判定し(S503)、ある場合にステップS500以降の処理を実行する。
本実施例によれば、保有期間を超えた会議情報でも、他の会議との関連度が高い重要な会議の会議情報が自動的に削除されることを防止できる。
実施例7では「参照回数」が一定値を超えると会議情報が削除されなくなるが、過去の会議と関連度の大きい会議の会議情報が削除されれば、過去の会議の「参照回数」は低下するはずである。
そこで、本実施例では、他の会議との関連度が高い重要な会議情報の自動削除を防止しながら、重要な会議と関連度が大きいとされた他の会議の会議情報が削除された場合、重要な会議の会議情報に、該会議と関連度が大きいとされた他の会議の会議情報が削除されたことを反映させる会議システム500について説明する。
本実施例の会議情報管理部108は、他の会議との関係において所定値以上の関連度が算出された過去の会議の会議情報に、「他からの参照」"あり"を登録する。そして、会議情報管理部108は、「他からの参照」が"あり"の会議情報は、会議情報の経過時間が「保有期間」を超えても削除しない。こうすることで、他の会議との関連度の大きい会議の会議情報が自動削除されることを防止できる。
図22は本実施例の会議情報の一例を示す。図20と比べ、「参照回数」が「他からの参照」に変更されている。また、「参照会議ID」の項目を有する。関連度算出部106が関連度を算出すると、会議情報生成部104が会議情報に関連度を登録する。この際、会議情報管理部108は、他の会議(現在の会議)の関連度が所定値以上か否かを判定し、所定値以上の場合に、過去の会議の会議情報の「他からの参照」に"あり"を登録する。また、会議情報管理部108は、過去の会議の会議情報の「参照会議ID」に、過去の会議との関連度が所定値以上となった他の会議の会議IDを登録する。「参照会議ID」には複数の会議IDが登録されることがある。
また、会議情報管理部108は、会議情報記憶部101から会議情報が削除されると、削除された会議情報の会議IDが「参照会議ID」に登録されている会議情報を会議情報記憶部101から検索する。そして、会議情報管理部108は、該会議情報の「参照会議ID」から、削除された会議情報の会議IDを削除する。
この削除で「参照会議ID」から全ての会議IDが削除された場合、会議情報管理部108は「他からの参照」に"なし"を登録する。これにより、会議情報管理部108は、会議情報記憶部101からこの会議情報を参照する会議情報がなくなったことを検出できる。
図23は、会議管理サーバ100が会議情報を削除する手順を示すフローチャート図の一例である。会議情報管理部108は、任意のタイミングで図23の手順を実行する。
図23において図21と異なるは、ステップS501-3において、会議情報管理部108が、「他からの参照」が"なし"か否かを判定している点である(S501-3)。
会議情報管理部108は、「他からの参照」が"なし"の場合(S501-2のYes)、会議情報記憶部101から会議情報を削除する(S502)。
「他からの参照」が"なし"でない場合(S501-2のNo)、会議情報管理部108は会議情報記憶部101から読み出した会議情報を削除せず、別の会議情報があるか否かを判定し(S503)、ある場合にステップS500以降の処理を実行する。
本実施例によれば、保有期間を超えた会議情報でも、他の会議との関連度高い重要な会議情報の自動削除を防止することができる。また、当該会議と関連度の大きい会議の会議情報が削除されると、当該会議の会議情報を削除することができる。
本実施例では、参加者情報に登録される「体制表Ver」について説明する。「体制表Ver」に登録される体制表のバージョンがいつのものかについて実施例1では詳述していない。
しかし、体制表は会議の開催日時におけるバージョンの体制表が体制を正確に表していると考えられる。しかしながら、会議情報生成部104が会議の開催の後から会議情報を生成したり、開催の前に会議情報を生成することがあるので、「体制表Ver」に登録されるバージョンが会議の開催日時におけるバージョンとは限らない。
そこで、本実施例の会議情報生成部104は会議情報を生成する際に、会議の開催日時を参照し、開催日時における体制表のバージョンを参加者情報の「体制表Ver」に登録する。
図24(a)は、会議情報の一例である。図24(a)の会議情報は「作成日時」に加え「開催日時」の項目を有する。図24(a)では、"1999/03/01"に開催された会議情報が"1999/09/01"に会議管理サーバ100に登録されている。なお、会議情報生成部104は、会議の開始の通知を受け付けた場合に、その開催日時をOSやタイムサーバから取得して会議情報に登録する。
図24(b)は体制表の更新履歴テーブルの一例を示す。更新履歴テーブルは、体制管理サーバ300が体制表記億部302に記憶している。会議情報が登録された"1999/09/01"時点ではVer1.02が最新の(有効な)体制表のバージョンであるが、会議が開催された"1999/03/01"時点では体制表のバージョンはVer1.01である。このため、会議情報生成部104は、参加者情報の「体制表Ver」に"1.01"を登録する。
図24(c)は参加者情報の一例を示す図である。参加者情報の「体制表Ver」に"1.01"が登録されている。
このように、会議情報生成部104が、体制表の更新履歴テーブルを参照して、参加者情報の「体制表Ver」にバージョンを登録することで、関連度算出部106は、会議情報が後から追加された場合でも開催時の体制表を用いて正しく会議の関連度を算出することができる。
100 会議管理サーバ
101 会議情報記憶部
102 体制表記億部
103 体制表取得部
104 会議情報生成部
105 会議資料記憶部
106 関連度算出部
107 判断部
108 会議情報管理部
109 参加者情報記憶部
200 操作端末
201 会議資料送信部
202 参加者情報送信部
203 入力受け付け部
250 投影装置
300 体制管理サーバ
301 体制表記億部
302 体制表送信部
500 会議システム
特開2010−128996号公報

Claims (14)

  1. 端末とネットワークを介して接続される情報処理装置であって、
    前記端末が表示する会議資料の会議資料情報を記憶する会議資料記憶手段と、
    会議の参加者が属するグループを記述した体制表を記憶する体制表記憶手段と、
    参加者識別情報に対応づけて、会議と参加者の結びつき強度情報が登録された参加者情報を記憶する参加者情報記憶手段と、
    会議識別情報に対応づけて、前記会議資料情報及び前記参加者情報が登録された会議情報を記憶する会議情報記憶手段と、
    第1の会議の第1の参加者情報に含まれる第1の参加者の前記結びつき強度情報が、該第1の参加者の属するグループと前記第1の会議とが結びついていることを示す場合、
    前記第1の参加者と、第2の会議の第2の参加者情報に含まれる第2の参加者とが一致するか否かを、前記体制表を参照して同じグループに属するか否かに基づき判定する判定手段と、
    前記第1の参加者と前記第2の参加者が一致する場合、前記結びつき強度情報に応じた重み付けを決定し、前記第1の会議の前記第1の参加者の重み付けを統計処理して前記第1の会議と前記第2の会議と関連度を算出する関連度算出手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記体制表記憶手段は、グループの改編によるバージョンの異なる前記体制表を記憶しており、
    前記参加者情報記憶手段は、参加者が属するグループを特定するために参照すべき前記バージョンを前記参加者情報毎に記憶しており、
    前記判定手段は、前記参加者情報の前記バージョンと一致する前記バージョンの前記体制表を参照して、前記第1の参加者と前記第2の参加者とが同じグループに属するか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記関連度算出手段は、前記関連度が閾値未満の場合、前記第1の会議と前記第2の会議とが関連していないと判定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 前記関連度算出手段は、
    前記会議情報に含まれる会議名、又は、前記会議資料情報に含まれ会議名が記述された議事録を参照し、前記第1の会議の会議名と前記第2の会議の会議名が同じか否かを判定し、会議名が同じ場合、前記関連度の算出を行わずに関連があると判定する、
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の情報処理装置。
  5. 前記判定手段は、前記参加者情報記憶手段の前記参加者情報に登録されていない前記バージョンの前記体制表を前記体制表記憶手段から削除する、
    ことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  6. 前記端末から会議識別情報を指定して会議の開始を受け付けてから、会議の終了を受け付けるまでの間に、
    前記端末から受信した前記会議資料情報を前記会議情報に登録する会議情報生成手段、
    を有することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の情報処理装置。
  7. 前記会議情報に登録された作成日時に基づき該会議情報が生成されてからの経過時間を算出し、前記経過時間が該会議情報に予め登録されている該会議情報の保有期間を超えている場合、該会議情報を前記会議情報記憶手段から削除する会議情報管理手段、を有する
    ことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の情報処理装置。
  8. 前記関連度が所定値以上の場合、前記会議情報管理手段は、前記第2の会議の会議情報に登録されている参照回数を大きくし、
    前記経過時間が前記保有期間を超えていても、前記参照回数が一定以上の場合、該会議情報を前記会議情報記憶手段から削除することなく、前記保有期間を延長する、
    ことを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
  9. 前記関連度が所定値以上の場合、前記会議情報管理手段は、前記第2の会議の会議情報に前記第1の会議との前記関連度が所定値以上であること及び前記第2の会議を参照する会議の会議名である参照会議名に前記第1の会議の前記会議識別情報を登録し、
    前記会議管理情報が前記会議情報記憶手段から前記第1の前記会議情報を削除することで、前記参照会議名から前記会議識別情報が全てなくなった前記第2の会議の会議情報に、前記第1の会議との前記関連度が所定値以上でないことを登録し、
    前記会議情報管理手段は、前記経過時間が前記保有期間を超えていても、前記第1の会議との前記関連度が所定値以上であることが登録された前記第2の会議の会議情報を前記会議情報記憶手段から削除せず、前記第1の会議との前記関連度が所定値以上であることが登録されていない前記第2の会議の会議情報のみを前記会議情報記憶手段から削除する、ことを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
  10. 前記参加者情報には、前記会議情報に登録されている会議の開催日時が含まれる期間に有効であった前記体制表の前記バージョンが登録されており、
    前記判定手段は、前記参加者情報の前記バージョンと一致する前記バージョンの前記体制表を参照して、前記第1の参加者と前記第2の参加者とが同じグループに属するか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  11. 前記結びつき強度情報は、会議における参加者の重要度であり、
    前記関連度算出手段は、前記重要度が高いほど大きな重み付けを決定する、
    ことを特徴とする請求項1〜10いずれか1項記載の情報処理装置。
  12. 前記結びつき強度情報は、会議への参加者が必須の参加者か、任意の参加者か、又は、同じグループ内の参加者かを区別する参加者タイプであり、
    前記関連度算出手段は、必須の参加者には、任意の参加者よりも大きな重み付けを決定する、
    ことを特徴とする請求項1〜10いずれか1項記載の情報処理装置。
  13. ネットワークを介して端末と情報処理装置が接続された情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記端末が表示する会議資料の会議資料情報を記憶する会議資料記憶手段と、
    会議の参加者が属するグループを記述した体制表を記憶する体制表記憶手段と、
    参加者識別情報に対応づけて、会議と参加者の結びつき強度情報が登録された参加者情報を記憶する参加者情報記憶手段と、
    会議識別情報に対応づけて、前記会議資料情報及び前記参加者情報が登録された会議情報を記憶する会議情報記憶手段と、
    第1の会議の第1の参加者情報に含まれる第1の参加者の前記結びつき強度情報が、前記第1の参加者の属するグループと前記第1の会議とが結びついていることを示す場合、
    前記第1の参加者と、第2の会議の第2の参加者情報に含まれる第2の参加者とが一致するか否かを、前記体制表を参照して同じグループに属するか否かに基づき判定する判定手段と、
    前記第1の参加者と前記第2の参加者が一致する場合、前記結びつき強度情報に応じた重み付けを決定し、前記第1の参加者の重み付けを統計処理して前記第1の会議と前記第2の会議と関連度を算出する関連度算出手段と、を有し、前記端末は、
    前記会議資料情報を送信する会議資料情報送信手段と、
    前記参加者情報を送信する参加者情報送信手段と、を有する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  14. 端末が表示する会議資料の会議資料情報を記憶する会議資料記憶手段と、
    会議の参加者が属するグループを記述した体制表を記憶する体制表記憶手段と、
    参加者識別情報に対応づけて、会議と参加者の結びつき強度情報が登録された参加者情報を記憶する参加者情報記憶手段と、
    会議識別情報に対応づけて、前記会議資料情報及び前記参加者情報が登録された会議情報を記憶する会議情報記憶手段と、を有し、端末とネットワークを介して接続される情報処理装置に、
    第1の会議の第1の参加者情報に含まれる第1の参加者の前記結びつき強度情報が、前記第1の参加者の属するグループと前記第1の会議とが結びついていることを示すか否かを判定するステップと、
    前記結びつき強度情報が前記第1の参加者の属するグループと前記第1の会議とが結びついていることを示す場合、前記第1の参加者と、第2の会議の第2の参加者情報に含まれる第2の参加者とが一致するか否かを、前記体制表を参照して同じグループに属するか否かに基づき判定するステップと、
    前記第1の参加者と前記第2の参加者が一致する場合、前記結びつき強度情報に応じた重み付けを決定するステップと、
    前記第1の参加者の重み付けを統計処理して前記第1の会議と前記第2の会議と関連度を算出するステップと、
    を実行させるプログラム。
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