JP2012141499A - ディスプレイ装置及び情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザに立体映像を表示するディスプレイ装置において、ユーザの視聴する位置が移動しても、精度良くかつ自動で、左眼及び右眼用の映像が反転することなく、自然な立体映像の認識させることができるようにする。
【解決手段】映像を出力する表示部及び表示部で出力された映像を左眼用と右眼用の映像に分けるためのフィルタ部を備え、ユーザに対して立体映像を表示するディスプレイ装置であって、ユーザの眼と表示部及びフィルタ部との相対的な位置関係を検出する位置検出手段と、位置検出手段により検出された位置関係に基づいて、表示部とフィルタ部の位置関係を調整する位置調整手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディスプレイ装置及び情報処理装置に関し、特に、ユーザに立体映像を表示するディスプレイ装置及び情報処理装置に好ましく適用される技術に関するものである。
最近、ハイビジョンテレビやPCモニタ等、ユーザに立体映像を表示するディスプレイ装置がさかんに提供されてきている。当該ディスプレイ装置は、いくつか異なる原理に基づいたものが存在するが、左右の眼に別々の映像を見せることでユーザに立体感を与えるものが多い。左右の眼に別々の画像を見せるために眼鏡を利用するもの(眼鏡式)と、眼鏡を必要とせずに裸眼のままで立体感を与えるもの(裸眼式)の2種に大別できる。
眼鏡式としては、左右の映像に直交する直線偏光(円偏光でも可)をかけて重ねて投影し、これを偏光フィルタの付いた眼鏡により分離する偏光眼鏡方式や、左右異なる角度から撮影した映像を交互に再生し、左右の視界が交互に遮蔽される液晶シャッタを備えた眼鏡で見るフレームシーケンシャル方式がある。裸眼式としては、ユーザの左右両眼に異なる画素が見えるように、表示画素の手前に左右2画素ごとに1つの穴又は溝を設けた遮蔽板を立てることで両眼視差を作り出すパララックスバリア方式や、単純な遮蔽板と穴(又は溝)ではなく、レンチキュラーレンズを用いることで左右の画素の光を最大限にユーザの視点へと振り向けるようにしたレンチキュラーレンズがある。
偏光眼鏡方式のディスプレイ装置における立体映像表示の原理について図面を用いて説明する。偏光眼鏡方式のディスプレイ装置は映像を表示する表示面だけでなく、表示面からの映像に異なる偏光特性を与える偏光面を備えており、図5(a)に示すように、横ライン交互に左右の映像を切り替えて表示する。ユーザは、左右で異なる偏光板を実装した偏光眼鏡を装着し、左右の眼にそれぞれ別の横ラインが見えるようにする。その結果、左右の眼に別々の映像が入り、それぞれの視差情報から奥行きを持った画像であると錯覚し、それら画像を連続して見ることで立体映像を認識する。現在の主流である横ラインごとの立体映像表示について説明したが、理論的には、縦ラインごとや市松模様といった表示も同様である。
上記の偏光眼鏡方式の立体映像表示では、見る角度によって左右の映像が反転してしまい、ユーザは不自然な立体映像を認識してしまう。この現象について図面を用いて説明する。図5(b)に示すように、立体映像表示を行うディスプレイ装置では表示面と偏光面に隙間があるが、この隙間があることで、正面から見た場合と斜めから見た場合とで偏光面を通してみる表示面上の映像にずれが生じる。正面から見ると、表示面と偏光面は同じ座標のものが対応するが、斜め(図では下方)から見ると、座標の関係が1ラインずれて左右が反転し、さらに斜めから見ると、座標の関係が2ラインずれて左右の反転が元に戻る(正面から見たのと同じ見え方となる)。
例えば、特許文献1には、2枚の偏光格子スクリーンを使用して2D(平面)モードと3D(立体)モードとの間のスイッチングが可能な立体映像ディスプレイ装置が開示されている。当該立体映像ディスプレイ装置では、映像を表示するディスプレイ素子と対向して配置された2枚の偏光格子スクリーンを相対的に移動させることで、2Dモードでは入射光を全て透過させ、3Dモードでは左眼映像と右眼映像とに分かれてユーザの眼に入るように構成している。
特開2006−285247号公報
特許文献1で開示された立体映像ディスプレイ装置は、平面映像と立体映像とを切り替えてユーザに見せるようにするものであり、ユーザの画面を見る角度に起因した左右映像の反転(不自然な立体映像の認識)を解消するものではない。
また一般に、この見る角度による左右映像の反転を解消する方法としては、ユーザが固定の位置から視聴するものと仮定してユーザ自身が設定画面等により設定することが考えられる。しかし、実際には、固定の位置からユーザが視聴することは考えにくいため、ユーザの視聴位置に応じて自動的に左右映像の反転を解消することが望ましい。
そこで、本発明は、ユーザに立体映像を表示するディスプレイ装置において、ユーザの視聴する位置が移動しても、精度良くかつ自動で、左眼及び右眼用の映像が反転することなく、自然な立体映像の認識させることができるようにすることを目的とする。
本発明の一側面であるディスプレイ装置は、映像を出力する表示部及び表示部で出力された映像を左眼用と右眼用の映像に分けるためのフィルタ部を備え、ユーザに対して立体映像を表示するディスプレイ装置であって、ユーザの眼と表示部及びフィルタ部との相対的な位置関係を検出する位置検出手段と、位置検出手段により検出された位置関係に基づいて、表示部とフィルタ部の位置関係を調整する位置調整手段と、を有する。
また、上記のディスプレイ装置において、位置調整手段が、位置検出手段により検出された位置関係に基づいて、表示部又はフィルタ部の移動量を算出する移動量算出手段と、移動量算出手段で算出された移動量に従って、表示部又はフィルタ部を移動させる移動手段と、を有するものであってもよい。
また、上記のディスプレイ装置において、位置検出手段が、位置関係として、表示部全体の中心位置を基準にしたユーザの眼の座標位置情報を検出し、移動量算出手段が、位置検出手段で検出された座標位置情報を用いて、表示部又はフィルタ部の移動量を算出するものであってもよい。
また、上記のディスプレイ装置において、位置検出手段が、位置関係として、表示部全体の中心位置を通る設置面との水平線とユーザの眼とがなす角度を表す角度情報を検出し、移動量算出手段が、位置検出手段で検出された角度情報を用いて、表示部又はフィルタ部の移動量を算出するものであってもよい。
また、上記のディスプレイ装置において、対象物を撮影しその画像データを取得する画像取得手段を有し、位置検出手段が、画像取得手段により取得されたユーザの眼の画像データを用いて、ユーザの眼と表示部及びフィルタ部との相対的な位置関係を検出するものであってもよい。
また、上記のディスプレイ装置において、対象物に向けて光を発射し反射した光の受光量を検出する光検出手段を有し、位置検出手段が、光検出手段による検出結果を用いて、ユーザの眼と表示部及びフィルタ部との相対的な位置関係を検出するものであってもよい。
本発明の他の一側面である情報処理装置は、映像を出力する表示部及び表示部で出力された映像を左眼用と右眼用の映像に分けるためのフィルタ部を備え、ユーザに対して立体映像を表示するディスプレイ装置を搭載した情報処理装置であって、ユーザの眼と表示部及びフィルタ部との相対的な位置関係を検出する位置検出手段と、位置検出手段により検出された位置関係に基づいて、表示部とフィルタ部の位置関係を調整する位置調整手段と、を有する。
また、上記のディスプレイ装置において、位置調整手段が、位置検出手段により検出された位置関係に基づいて、表示部又はフィルタ部の移動量を算出する移動量算出手段と、移動量算出手段で算出された移動量に従って、表示部又はフィルタ部を移動させる移動手段と、を有するものであってもよい。
また、上記のディスプレイ装置において、位置検出手段が、位置関係として、表示部全体の中心位置を基準にしたユーザの眼の座標位置情報を検出し、移動量算出手段が、位置検出手段で検出された座標位置情報を用いて、表示部又はフィルタ部の移動量を算出するものであってもよい。
また、上記のディスプレイ装置において、位置検出手段が、位置関係として、表示部全体の中心位置を通る設置面との水平線とユーザの眼とがなす角度を表す角度情報を検出し、移動量算出手段が、位置検出手段で検出された角度情報を用いて、表示部又はフィルタ部の移動量を算出するものであってもよい。
また、上記のディスプレイ装置において、対象物を撮影しその画像データを取得する画像取得手段を有し、位置検出手段が、画像取得手段により取得されたユーザの眼の画像データを用いて、ユーザの眼と表示部及びフィルタ部との相対的な位置関係を検出するものであってもよい。
また、上記のディスプレイ装置において、対象物に向けて光を発射し反射した光の受光量を検出する光検出手段を有し、位置検出手段が、光検出手段による検出結果を用いて、ユーザの眼と表示部及びフィルタ部との相対的な位置関係を検出するものであってもよい。
本発明によれば、ユーザに立体映像を表示するディスプレイ装置において、ユーザの視聴する位置が移動しても、精度良くかつ自動で、左眼及び右眼用の映像が反転することなく、自然な立体映像の認識させることが可能となる。
本発明の実施形態に係るディスプレイ装置の構成を示した図である。 本発明の実施形態に係るディスプレイ装置の表示部及び偏光部の相対位置調整処理の流れを示したフローチャートである。 本発明の実施形態に係る表示部及び偏光部の相対位置調整量の算出手法(一例)を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る表示部及び偏光部の相対位置調整量の算出手法(他の例)を説明するための図である。 偏光眼鏡方式の立体映像表示の原理及び左右映像の反転を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るディスプレイ装置の構成を示した図である。本実施形態のディスプレイ装置1は、ユーザに対して立体映像を表示するディスプレイ装置で、画像取得手段2、位置検出手段3、位置調整手段4、表示部7、偏光部8を有する。
画像取得手段2は、画面を見るユーザに装着された偏光眼鏡50を撮影し、その画像データを取得する。例えばカメラ等で構成することができる。
位置検出手段3は、画像取得手段2から偏光眼鏡50の画像データを受け取り、その画像データを用いて偏光眼鏡50の位置データを算出する。
位置調整手段4は、位置検出手段3から偏光眼鏡50の位置データを受け取り、その位置データに基づいて表示部7と偏光部8の相対的な位置関係を調整する。位置調整手段4は、移動量算出手段5、移動手段6を有する。移動量算出手段5は、位置検出手段3からの位置データを用いて偏光部8の移動量データを算出する。移動手段6は、移動量算出手段5から移動量データを受け取り、その移動量データに従って偏光部8を移動する。移動手段6は、偏光面8に位置を微細に移動するモータ等で構成することができる。
位置検出手段3及び移動量算出手段5は、ディスプレイ装置の一般的な構成としてのCPU及びROMによりソフトウェア的に構成(CPUがROMから本発明特有の処理を行うプログラムを読み出して実行することにより上記各手段を主記憶装置上に構成)してもよいし、特定の回路等によりハードウェア的に構成してもよい。
表示部7は、立体映像として左眼用の映像と右眼用の映像をラインごとに出力する。偏光部8は、表示部7でラインごとに出力された左眼用及び右眼用の映像について、ピクセル単位でそれぞれ偏光方向を変える。なお、偏光光としては直線偏光であってもよいし、円偏光であってもよい。円偏光を用いる場合、ユーザが顔を傾けても左右の映像のストロークは小さく維持され、不自然な立体映像を認識することが少ないというメリットがある。
図2は、本発明の実施形態に係るディスプレイ装置の表示部及び偏光部の相対位置調整処理の流れを示したフローチャートである。電源がONとなり(ステップS1/NO)、所定時間が経過した場合(ステップS2/YES)、すなわち所定のタイミングで、画像取得手段2が偏光眼鏡50の撮影を行い、画像データを取得する(ステップS3)。例えば画像取得手段2をカメラで構成した場合、当該相対位置調整処理を行うプログラムをROMから読み込んだCPUがカメラに命令することで撮影、画像データ取得を行う。
そして、画像取得手段2で取得された画像データが複数の偏光眼鏡を含むものであった場合(ステップS4/YES)、表示部7及び偏光部8の相対位置調整処理は行わず、ステップS1に戻る。これは、本発明による表示部及び偏光部の相対位置調整処理は、単一ユーザの見る左眼及び右眼用の映像を反転させずに自然な立体映像の認識させるためのものであり、複数ユーザの視聴時にはそぐわない(特定のユーザのみが自然な立体映像を認識できるようにしても、他のユーザの不自然な立体映像認識は解消しない)ためである。
他方、画像取得手段2で取得された画像データが単数の偏光眼鏡を含むものであった場合(ステップS4/NO)、位置検出手段3は、画像取得手段2から偏光眼鏡50の画像データを受け取り、その位置データを算出する(ステップS5)。位置データとしては、例えば表示部7の画面中央を0とした場合の座標情報(画面中央からどの程度の離れた場所に位置しており、どの程度の高さに位置しているか)等が挙げられる。画像データを用いた座標情報の算出や、前述した偏光眼鏡の単複の判別は、周知の技術であるため詳細な説明は省略する。
続いて、移動量算出手段5は、位置検出手段3から位置データを受け取り、偏光部8の移動量を算出する(ステップS6)。そして、移動手段6は、移動量算出手段5が算出した移動量に基づいて、偏光部8を移動する(ステップS7)。
電源ON状態となっている間(ステップS1/NO)、以下の動作を繰り返す(ステップS2〜ステップS7)。
次に、本発明の実施形態に係る表示部及び偏光部の相対位置調整量の算出手法について図面を用いて説明する。図3は、偏光面8の移動量を算出する手法の一例を説明するための図である。ここでは、位置検出手段3で求めた偏光眼鏡50の座標情報(眼鏡位置の距離及び高さ)と、表示面と偏光面との距離と、を用いて偏光面の調整距離(移動距離)を求めている。
表示面の画面中央を通り設置面に水平な直線上に偏光眼鏡50がある場合、図5(b)に示すように表示面と偏光面でラインのずれは生じず同じ座標のものが対応するため、ユーザにとって理想的な視聴状態である。つまり、仮に当該水平な直線上から偏光眼鏡50が上下に移動した場合でも、偏光面における表示面中央との対応点(画面中央と当該水平な直線上の偏光眼鏡50を結ぶ偏光面上の交点)を、上下に移動した後の偏光眼鏡50と画面中央を結ぶ線上に重なるように移動することで、当該水平な線上に偏光眼鏡50がある場合と同様の理想的な視聴状態を作り出すことが可能である。
このときの偏光面の調整距離(移動距離)は、眼鏡位置の距離(表示面の画面中央を通り設置面に水平な直線と偏光眼鏡50を通る当該水平な直線と直交する直線との交点から画面中央までの距離)をL、眼鏡位置の高さ(当該交点から偏光眼鏡50までの距離)をH、表示面と偏光面との距離をdとした場合、Hd/Lの式で求めることができる。
図4は、偏光面8の移動量を算出する手法の他の例を説明するための図である。ここでは、位置検出手段3で求めた偏光眼鏡50の座標情報(眼鏡位置の距離及び高さ)と、表示面と偏光面との距離と、表示面及び偏光面のドット間の距離(ドットピッチ)と、を用い、偏光眼鏡50と画面中央の角度を求め、その角度に応じて偏光面を1ドットピッチ分移動させるようにする。ユーザに見える画像は、正しい状態と反転した状態の2通りだけではなく、双方が混ざった状態である。よって、偏光面を移動させるか否かは、どちらの画像が強く見えるかにより決定することが望ましく、完全に正しく見える角度と反転して見える角度の中間を閾値とすることができる。
図4において、表示面の画面中央を通り設置面に水平な直線上に偏光眼鏡50があるとき、ユーザは左右の映像を完全に正しく見える。また、当該水平な直線と偏光面との交点から1ドットピッチだけ上方(又は下方)の点と画面中央とを結ぶ直線上に偏光眼鏡50があるとき、ユーザが見る映像は左右が完全に反転している。つまり、完全に正しく見える角度と反転して見える角度の中間として、図4に示す視角θ(当該水平な直線と当該交点からp/2ピッチ上方(又は下方)偏光面上の点を通る直線とのなす角度)を、偏光面を移動させる閾値とする。視角θは、左右の正しい画像が強く見える範囲として、
Figure 2012141499
で表される。つまり、表示面の画面中央と偏光眼鏡50を結ぶ線と偏光面との交点が、偏光面において表示面の画面中央と対向する点(画面中央を通り設置面に水平な直線と偏光面との交点)からそれぞれ上下にp/2ピッチ以内の距離にある(当該対向する点を中心にドットピッチpの範囲内)とき、左右の正しい画像が強く見える。
一方、視角θが、表示面の画面中央とその点からp/2ピッチ上方の偏光面上の点を通る直線と、表示面の画面中央とその点から3p/2ピッチ上方の偏光面上の点を通る直線と、のなす角度である場合、視角θは、左右の反転画像が強く見える範囲として、
Figure 2012141499
で表される。
また、視角θが、表示面の画面中央とその点からp/2ピッチ下方の偏光面上の点を通る直線と、表示面の画面中央とその点から3p/2ピッチ下方の偏光面上の点を通る直線と、のなす角度である場合、視角θは、左右の反転画像が強く見える範囲として、
Figure 2012141499
で表される。
閾値は、ドットピッチp、表示面と偏光面との距離dを用いた三角関数で求めることができる。また、視角θは、図3で使用した座標情報(眼鏡位置の距離L、眼鏡位置の高さH)を用いた三角関数で求めることが可能である。
一般化すると、以下のような式となる。
Figure 2012141499
nが偶数の場合、本来の正しい左右の映像が強く見え、nが奇数の場合、本来とは左右が反転した映像が強く見える。したがって、この閾値を用いて、nが奇数の場合のみ偏光面の1ドットピッチ分の移動を行う(nが偶数の場合には偏光面を移動させない)ように制御すればよい。
上述した表示部7と偏光部8の相対的な位置関係の調整は、上述した横ラインごとの左右表示のみならず、縦ラインごとの左右表示にも適用することが可能である。また、市松模様のような表示に対応する場合には、上下方向、左右方向で個別に演算を行えばよい。
また、偏光眼鏡50の位置検出について、本実施形態のような画像データを用いた方法のほか、赤外線を用いて三点測量する方法(偏光眼鏡50との間で発信及び受信を行い、赤外線の反射したものが偏光眼鏡50であることを検知しておくことは必要)を用いることが可能である。この場合、本実施形態のディスプレイ装置1は、対象物に光を向けて光を発射し反射した光の受光量を検出する光検出手段(例えば赤外線センサ)を有し、位置検出手段3は、光検出手段による検出結果を用いて、表示部7と偏光部8の相対的な位置関係を検出する。
また、移動制御する対象として、本実施形態のように偏光部8とするのではなく、表示部7とすることや、表示部7及び偏光部8とすることも可能である。
また、ユーザの設定により、偏光部8の位置に対して固定的な補正を加えることができるように構成してもよい。この場合、偏光眼鏡50と瞳の相対位置の個人差について補正することが可能となる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。例えば、眼鏡式の他の方式(フレームシーケンシャル方式やアナグリフ方式)にも本発明は適用することができ、また、裸眼式(パララックスバリア方式やレンチキュラーレンズ方式)のディスプレイ装置に適用することも可能である。また、このようなディスプレイを搭載するノートPC等の情報処理装置も本発明の実施形態を構成する。
また、本実施形態におけるディスプレイ装置で実行されるプログラムは、先に述べた各手段(位置検出手段3、移動量算出手段5、)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアを用いて具体的手段を実現する。すなわち、CPUが所定の記録媒体(例えばROM等)からプログラムを読み出して実行することにより上記各手段が主記憶装置上にロードされて生成される。
本実施形態におけるディスプレイ装置で実行されるプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供されるように構成してもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供あるいは配布するように構成してもよい。
また、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD、不揮発性のメモリカード等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されるように構成してもよい。また、上記プログラムは、ROM等にあらかじめ組み込んで提供するように構成してもよい。
この場合、上記記録媒体から読み出された又は通信回線を通じてロードし実行されたプログラムコード自体が前述の実施形態の機能を実現することになる。そして、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成する。
1 ディスプレイ装置
2 画像取得手段
3 位置検出手段
4 位置調整手段
5 移動量算出手段
6 移動手段
7 表示部
8 偏光部
50 偏光眼鏡

Claims (12)

  1. 映像を出力する表示部及び前記表示部で出力された映像を左眼用と右眼用の映像に分けるためのフィルタ部を備え、ユーザに対して立体映像を表示するディスプレイ装置であって、
    ユーザの眼と前記表示部及び前記フィルタ部との相対的な位置関係を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段により検出された前記位置関係に基づいて、前記表示部と前記フィルタ部の位置関係を調整する位置調整手段と、
    を有することを特徴とするディスプレイ装置。
  2. 前記位置調整手段は、
    前記位置検出手段により検出された前記位置関係に基づいて、前記表示部又は前記フィルタ部の移動量を算出する移動量算出手段と、
    前記移動量算出手段で算出された移動量に従って、前記表示部又は前記フィルタ部を移動させる移動手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
  3. 前記位置検出手段は、前記位置関係として、前記表示部全体の中心位置を基準にしたユーザの眼の座標位置情報を検出し、
    前記移動量算出手段は、前記位置検出手段で検出された座標位置情報を用いて、前記表示部又は前記フィルタ部の移動量を算出することを特徴とする請求項2に記載のディスプレイ装置。
  4. 前記位置検出手段は、前記位置関係として、前記表示部全体の中心位置を通る設置面との水平線とユーザの眼とがなす角度を表す角度情報を検出し、
    前記移動量算出手段は、前記位置検出手段で検出された角度情報を用いて、前記表示部又は前記フィルタ部の移動量を算出することを特徴とする請求項2に記載のディスプレイ装置。
  5. 対象物を撮影しその画像データを取得する画像取得手段を有し、
    前記位置検出手段は、前記画像取得手段により取得されたユーザの眼の画像データを用いて、前記ユーザの眼と前記表示部及び前記フィルタ部との相対的な位置関係を検出することを特徴とする請求項1から4に記載のディスプレイ装置。
  6. 対象物に向けて光を発射し反射した光の受光量を検出する光検出手段を有し、
    前記位置検出手段は、前記光検出手段による検出結果を用いて、ユーザの眼と前記表示部及び前記フィルタ部との相対的な位置関係を検出することを特徴とする請求項1から4に記載のディスプレイ装置。
  7. 映像を出力する表示部及び前記表示部で出力された映像を左眼用と右眼用の映像に分けるためのフィルタ部を備え、ユーザに対して立体映像を表示するディスプレイ装置を搭載した情報処理装置であって、
    ユーザの眼と前記表示部及び前記フィルタ部との相対的な位置関係を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段により検出された前記位置関係に基づいて、前記表示部と前記フィルタ部の位置関係を調整する位置調整手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  8. 前記位置調整手段は、
    前記位置検出手段により検出された前記位置関係に基づいて、前記表示部又は前記フィルタ部の移動量を算出する移動量算出手段と、
    前記移動量算出手段で算出された移動量に従って、前記表示部又は前記フィルタ部を移動させる移動手段と、
    を有することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記位置検出手段は、前記位置関係として、前記表示部全体の中心位置を基準にしたユーザの眼の座標位置情報を検出し、
    前記移動量算出手段は、前記位置検出手段で検出された座標位置情報を用いて、前記表示部又は前記フィルタ部の移動量を算出することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記位置検出手段は、前記位置関係として、前記表示部全体の中心位置を通る設置面との水平線とユーザの眼とがなす角度を表す角度情報を検出し、
    前記移動量算出手段は、前記位置検出手段で検出された角度情報を用いて、前記表示部又は前記フィルタ部の移動量を算出することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  11. 対象物を撮影しその画像データを取得する画像取得手段を有し、
    前記位置検出手段は、前記画像取得手段により取得されたユーザの眼の画像データを用いて、前記ユーザの眼と前記表示部及び前記フィルタ部との相対的な位置関係を検出することを特徴とする請求項7から10に記載の情報処理装置。
  12. 対象物に向けて光を発射し反射した光の受光量を検出する光検出手段を有し、
    前記位置検出手段は、前記光検出手段による検出結果を用いて、ユーザの眼と前記表示部及び前記フィルタ部との相対的な位置関係を検出することを特徴とする請求項7から10に記載の情報処理装置。
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