JP2012137673A - 画像投射装置および投射光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、投射光学系が交換されてもレジストレーションずれを十分に低減する。
【解決手段】画像投射装置60は、投射光学装置12が交換可能に装着されるマウント62と、複数の光変調素子50R,50G,50Bの間のレジストレーションずれに関する第1の情報を記憶した記憶部71とを有する。制御部は、マウントに装着された投射光学装置から該投射光学装置の色収差に関する第2の情報を取得し、第1の情報および第2の情報を用いて、被投射面上における複数の色光間のレジストレーションずれ量の想定値を算出する。制御部は、複数の光変調素子のうち少なくとも1つの光変調素子において色光を変調する変調領域を、被投射面上における実際の複数の色光間のレジストレーションずれ量が想定値よりも小さくなるように設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶プロジェクタ等の画像投射装置に関し、特にレジストレーションずれの補正が可能な画像投射装置に関する。
画像投射装置には、入力映像信号に応じて、RGB等の複数の色光をそれぞれ変調する複数の液晶パネル等の光変調素子が設けられている。該装置の製造時には、投射レンズ等の投射光学系の色収差や製造誤差に合わせて、複数の光変調素子の固定位置が調整される。これにより、複数の光変調素子にて変調されて投射光学系により投射される複数の色光がそれぞれ被投射面上に形成する投射画像間のずれ(レジストレーションずれ)を低減することができる。
ただし、投射光学系(投射レンズ装置の投射光学装置)の交換が可能な画像投射装置では、装着される投射光学系ごとに色収差や製造誤差が異なる。このため、装置の製造時における光変調素子の固定位置の調整だけでは、様々な投射光学系の装着時にレジストレーションずれを十分に低減することができない。
特許文献1には、複数の光変調装置(画像投射装置)からの投射光によって形成される複数の光学像(投射画像)を互いに重ね合わせて表示する表示装置が開示されている。該表示装置では、各光学像の平均輝度や色むら等の特性を取得する。そして、複数の光学像のうち該特性に応じて決定した基準像に対して他の光学像の投射位置を変化させるように光変調装置内の光変調素子や投射レンズの位置を移動させることにより、複数の光学像のレジストレーションずれを低減する。
特開2008−225297号公報
特許文献1にて開示された表示装置では、投射レンズを通して実際に投射された光学像の特性を取得して利用するため、投射レンズが交換タイプか否かにかかわらず、レジストレーションずれを低減することは可能である。
しかしながら、特許文献1にて開示された表示装置では、実際に投射された光学像の特性を取得するための複雑な構成が必要となる。
本発明は、簡単な構成で、投射光学系(投射光学装置)が交換されてもレジストレーションずれを低減することができるようにした画像投射装置および投射光学装置を提供する。
本発明の一側面としての画像投射装置は、複数の色光をそれぞれ変調する複数の光変調素子と、入力された映像信号に応じて複数の光変調素子の動作を制御する制御部と、複数の光変調素子にて変調された複数の色光を被投射面に投射する投射光学装置が交換可能に装着されるマウントと、複数の光変調素子間のレジストレーションずれに関する第1の情報を記憶した記憶部とを有する。制御部は、マウントに装着された投射光学装置から該投射光学装置の色収差に関する第2の情報を取得する。制御部は、第1の情報および第2の情報を用いて、被投射面上における複数の色光間のレジストレーションずれ量の想定値を算出する。そして、制御部は、複数の光変調素子のうち少なくとも1つの光変調素子において色光を変調する変調領域を、被投射面上における実際の複数の色光間のレジストレーションずれ量が想定値よりも小さくなるように設定することを特徴とする。
本発明の他の一側面としての画像投射装置は、複数の色光をそれぞれ変調する複数の光変調素子と、入力された映像信号に応じて複数の光変調素子の動作を制御する制御部と、複数の光変調素子にて変調された複数の色光を被投射面に投射する投射光学装置が交換可能に装着されるマウントと、複数の光変調素子間のレジストレーションずれに関する第1の情報を記憶した記憶部とを有する。制御部は、マウントに装着された投射光学装置から該投射光学装置の色収差に関する第2の情報を取得する。制御部は、第1の情報および第2の情報を用いて、被投射面上における複数の色光間のレジストレーションずれ量の想定値を算出する。そして、制御部は、複数の光変調素子のうち少なくとも1つの光変調素子を介して、被投射面上における実際の複数の色光のレジストレーションずれ量を想定値よりも小さくするために投射光学装置に対してユーザが行う調整に関する情報を被投射面に投射することを特徴とする。
さらに、本発明の他の一側面としての画像投射装置は、複数の色光をそれぞれ変調する複数の光変調素子と、入力された映像信号に応じて複数の光変調素子の動作を制御する制御部と、複数の光変調素子にて変調された複数の色光を被投射面に投射する投射光学装置が交換可能に装着されるマウントと、複数の光変調素子間のレジストレーションずれに関する第1の情報を記憶した記憶部とを有する。制御部は、マウントに装着された投射光学装置から該投射光学装置の色収差に関する第2の情報を取得する。制御部は、第1の情報および第2の情報を用いて、被投射面上における複数の色光間のレジストレーションずれ量の想定値を算出する。そして、制御部は、複数の光変調素子のうち少なくとも1つの光変調素子を介して想定値の情報を被投射面に投射することを特徴とする。
なお、上記画像投射装置のマウントに対して着脱が可能であり、該投射光学装置の色収差に関する情報を記憶したレンズ記憶部を有する投射光学装置も本発明の他の一側面を構成する。
本発明では、画像投射装置に予め記憶された光変調素子間のレジストレーションずれに関する情報と投射光学装置から取得した該投射光学装置の色収差に関する情報とを用いて、被投射面上でのレジストレーションずれ量の想定値を算出する。そして、被投射面上での実際のレジストレーションずれ量が想定値よりも小さくなるように、光変調素子における変調領域の位置を設定(選択)する。これにより、様々な投射光学装置が装着されても、複雑な装置構成を用いることなく、光変調素子間のレジストレーションずれと投射光学装置の色収差の合成によって被投射面上で発生するレジストレーションずれ量を十分に低減することができる。
また、本発明では、被投射面上における実際のレジストレーションずれ量を想定値よりも小さくするために投射光学装置に対してユーザが行う調整に関する情報(ガイダンス)を投射する。これにより、様々な投射光学装置が装着されても、ユーザによって簡単にレジストレーションずれ量を低減することができる。
さらに、本発明では、画像投射装置に予め記憶された光変調素子間のレジストレーションずれに関する情報と投射光学装置から取得した該投射光学装置の色収差に関する情報とを用いて、被投射面上でのレジストレーションずれ量の想定値を算出する。そして、該想定値の情報を投射表示する。これにより、例えば複数の画像投射装置と複数の投射光学装置とを組み合わせて使用する場合に、被投射面上でのレジストレーションずれ量を少なくすることが可能な画像投射装置と投射光学装置の組み合わせをユーザに認識させることができる。
本発明の実施例1である液晶プロジェクタの外観図。 上記液晶プロジェクタの光学構成および電気的構成の一部を示す斜視図。 上記液晶プロジェクタの電気的構成を示す斜視図。 上記液晶プロジェクタにおけるレジストレーションずれを示す図。 上記液晶プロジェクタに用いられる液晶パネルの変調領域を示す図。 上記液晶パネルにおける変調領域の可変設定を示す図。 上記液晶プロジェクタの動作を示すフローチャート。 本発明の実施例2である液晶プロジェクタが投射レンズの調整ガイダンスを表示している様子を示す図。 本発明の実施例3である液晶プロジェクタが、該液晶プロジェクタのレジストレーションずれ情報と投射レンズの色収差情報とを表示している様子を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である画像投射システムの外観を示している。60は画像投射装置としてのプロジェクタ本体であり、12は投射光学装置としての投射レンズ鏡筒である。投射レンズ鏡筒12は、複数のレンズにより構成される投射光学系を内部に保持しており、プロジェクタ本体60に対して着脱(交換)が可能である。
なお、本実施例では、液晶パネルを光変調素子として用いる液晶プロジェクタについて説明するが、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等の他の光変調素子を用いた画像投射装置も本発明の実施例に含まれる。
図2および図3には、プロジェクタ本体60内に配置された光学系の構成と投射レンズ鏡筒12内の光学構成を示している。図2において、Z方向は投射レンズ鏡筒(投射光学系)12の光軸が延びる方向(光軸方向)であり、X方向およびY方向は該光軸方向に対して直交する方向である。
51はダイクロイックミラーであり、不図示の光源ランプから射出され、不図示の照明光学系に含まれる偏光変換素子によって所定の偏光方向を有する直線偏光に変換された白色光としての照明光を、複数の色光に分離する。具体的には、ダイクロイックミラー51は、上記照明光を、透過光としての緑色光(以下、G光という)と、反射光としての赤色光(以下、R光という)および青色光(以下、B光という)とに分離する。
54は第1の偏光ビームスプリッタであり、入射したG光を透過してG光用の液晶パネル50Gに導く。また、43は第2の偏光ビームスプリッタであり、入射したR光とB光をそれぞれ反射および透過してR光用の液晶パネル50RとB光用の液晶パネル50Bに導く。
制御部としてのプロジェクタコントローラ70は、CPUやマイクロコンピュータ等により構成され、図3に示したプロジェクタ基板21に実装されている。プロジェクタコントローラ70は、不図示の外部機器から入力された映像信号に応じて、3つの液晶パネル(複数の光変調素子)50R,50G,50Bの動作を制御する。具体的には、プロジェクタコントローラ70は、入力された映像信号のR成分、G成分およびB成分に対応するR原画,G原画およびB原画をそれぞれ、液晶パネル50R,50G,50Bの変調領域に形成する。各液晶パネルの変調領域に入射した光は、該変調領域に形成された原画に応じて変調され、かつ反射される。各液晶パネルの変調領域については後述する。
プロジェクタ基板21には、図2に示した記憶部としてのプロジェクタメモリ71も実装されている。
G光用の液晶パネル50Gで変調および反射されたG光は、第1の偏光ビームスプリッタ54により反射されてダイクロイックプリズム46に入射する。また、R光用の液晶パネル50RおよびB光用の液晶パネル50Bで変調および反射されたR光およびB光はそれぞれ、第2の偏光ビームスプリッタ43により透過および反射されてダイクロイックプリズム46に入射する。
ダイクロイックプリズム46は、G光を反射するとともにR光およびB光を透過して投射レンズ鏡筒12内の投射光学系に導く。投射光学系は、該3つの色光を不図示のスクリーン等の被投射面に投射する。これにより、R光、G光およびB光によりそれぞれ形成されるR投射画像、G投射画像およびB投射画像が互いに重なり合うように被投射面上に表示される。
図3に示すように、プロジェクタ本体60の内部において、ダイクロイックミラー51およびプリズム54,43,46等の光学部品を含む色分解合成光学系を保持する保持部材としてのプロジェクタフレーム11には、レンズマウント62が固定される。レンズマウント62には、投射レンズ鏡筒12が取り外し可能に装着される。
投射レンズ鏡筒12には、レンズ基板13が設けられており、該レンズ基板13に実装されたレンズコントローラ75(図2参照)とプロジェクタ基板21に実装されたプロジェクタコントローラ70とはケーブル61を通じて通信可能に接続される。レンズ基板13には、図2に示したレンズ記憶部としてのレンズメモリ76も実装されている。
プロジェクタ本体60において、照明光学系や色分解合成光学系を構成する光学部品および各液晶パネルの固定位置が設計位置からずれると、R,G,B投射画像間(複数の色光間)にて本来重なるべき画素がずれるレジストレーションずれが発生する。特に、各液晶パネルの固定位置の設計位置からのずれは、レジストレーションずれへの影響が大きい。
本実施例では、プロジェクタ本体60の製造時に、3つの液晶パネル50R,50G,50Bの固定位置をそれぞれの設計位置に可能な限り近づける位置調整を行った後に残存した、基準位置に対する各液晶パネルのずれ量を測定する。そして、その測定結果を、プロジェクタメモリ71に記憶させる。こうして測定された3つの液晶パネル50R,50G,50Bの基準位置からのずれ量は、液晶パネル間(光変調素子間)のレジストレーションずれに関する第1の情報に相当する。また、液晶パネルのずれ量を測定する際には、後述する色収差がない基準投射レンズ鏡筒(図示せず)が使用される。
図4には、被投射面上に規定された投射領域Rの中心(基準位置)Aに対して、液晶パネルの中心(変調領域の中心画素から射出して投射画像の中心に至る光線)の位置A’がずれ量Dだけずれていることにより発生するレジストレーションずれを示している。
また、投射レンズ鏡筒12の投射光学系を構成する光学部品(例えば、レンズ12E)が設計位置に対してX,Y方向に偏芯していたり光軸に対してZ方向に倒れていたりすると、投射光学系の色収差に起因したレジストレーションずれが発生する。また、各光学素子の製造上のばらつきによっても色収差に起因したレジストレーションずれが発生する。
本実施例では、投射レンズ鏡筒12の製造時に、各種調整を行った後に残存した投射光学系の色収差を測定し、レンズメモリ76に記憶させる。このずれ量は、投射レンズ鏡筒12の色収差に関する第2の情報に相当する。色収差の測定は、液晶パネル間のレジストレーションずれがないプロジェクタ本体を基準として行われる。
ここで、各液晶パネルにおける変調領域について、図5および図6を用いて説明する。図5に示すように、液晶パネル50では、原画を形成することが可能な領域、言い換えれば入射光を変調することが可能な変調可能領域50bの内側において、それよりも小さい領域であって実際に原画を形成する(入射光を変調する)変調領域50aが設定される。この変調領域50aの位置は、プロジェクタコントローラ70によって、1画素単位で可変設定される。
図6には、変調領域中心が変調可能領域50bの中心に一致するように変調領域50aが設定されている状態と、変調領域中心が変調可能領域50bの中心から図中の左上方向にずれるように変調領域50a’が移動された状態とを示している。変調領域50a’が設定されると、変調領域50aが設定されている状態に対して、被投射面上での投射画像が変調領域50aに対する変調領域50a’の移動方向に対応する方向に移動する。このため、液晶パネル上にて変調領域を移動させる(変更する又は選択する)ことで、投射画像間でのレジストレーションずれを低減することが可能である。
本実施例では、図7のフローチャートに示すように、プロジェクタコントローラ70は、コンピュータプログラムに従って、まずレンズマウント62に投射レンズ鏡筒12が装着されたか否かを判定する(ステップS1)。装着された場合は、プロジェクタコントローラ70は、ステップS2に進み、レンズコントローラ75との通信により、レンズメモリ76に記憶された投射レンズ鏡筒12の投射光学系の色収差の情報を取得する。また、プロジェクタコントローラ70は、ステップS3において、プロジェクタメモリ71に記憶された各液晶パネルの基準位置に対するずれ量を読み込む。
次にプロジェクタコントローラ70は、ステップS4において、各液晶パネルのずれ量と投射光学系の色収差とを用いて(例えば、これらの加算値を用いて)、被投射面上にて発生するR,G,B投射画像間でのレジストレーションずれ量の想定値を算出する。そしてステップS5において、液晶パネル50R,50G,50Bのうち少なくとも1つの液晶パネルの変調領域を、被投射面上での実際のR,G,B投射画像間でのレジストレーションずれ量が想定値よりも小さくなるように設定(変更)する。
本実施例によれば、プロジェクタ本体60に予め記憶された液晶パネル間のレジストレーションずれに関する情報と投射レンズ鏡筒12から取得した色収差に関する情報とを用いて、被投射面上でのレジストレーションずれ量の想定値を算出する。そして、被投射面上での実際のレジストレーションずれ量が想定値よりも小さくなるように、少なくとも1つの液晶パネルにおける変調領域の位置を設定する。これにより、様々な交換タイプの投射レンズ鏡筒が装着されても、複雑な装置構成を用いることなく、投射レンズ鏡筒の色収差とプロジェクタ本体のパネルずれ量の合成によって被投射面上で発生するレジストレーションずれ量を十分に低減することができる。
なお、投射レンズ鏡筒12の投射光学系が、焦点距離の変更が可能な変倍光学系(ズームレンズ)である場合においては、変倍動作によって投射光学系を構成する光学部品のうち少なくとも1つは移動する。そして、この光学部品の移動によって、R,G,B投射画像間でのレジストレーションずれ量も変化する。このため、投射レンズ鏡筒12の変倍状態(ズーム状態)に応じて、少なくとも1つの液晶パネルにおける変調領域の位置を、レジストレーションずれ量が小さくなるように変更することが好ましい。
また、本実施例では、液晶パネル間のレジストレーションずれに関する第1の情報として、基準位置に対する各液晶パネルのずれ量の情報を記憶しておく場合について説明した。しかし、これは例にすぎず、他の第1の情報、例えば、ある液晶パネルの他の2つの液晶パネルに対するずれ量の情報を記憶しておいてもよい。また、本実施例では、投射レンズ鏡筒の色収差に関する第2の情報として、投射レンズ鏡筒の色収差の情報を記憶しておく場合について説明した。しかし、これは例に過ぎず、他の第2の情報、例えば、色収差によって被投射面上で発生するレジストレーションずれ量を記憶しておいてもよい。このことは、後述する他の実施例でも同様である。
図8には、本発明の実施例2である画像投射システムの外観を示している。160は画像投射装置としてのプロジェクタ本体であり、112は投射光学装置としての投射レンズ鏡筒である。投射レンズ鏡筒112は、複数のレンズにより構成される投射光学系を内部に保持しており、プロジェクタ本体160に対して着脱(交換)が可能である。
なお、図8には図示しないが、プロジェクタ本体160には、図2に示したプロジェクタコントローラ70およびプロジェクタメモリ71と同様のプロジェクタコントローラおよびプロジェクタメモリが搭載されている。また、投射レンズ鏡筒112にも、図2に示したレンズコントローラ75およびレンズメモリ76と同様のレンズコントローラおよびレンズメモリが搭載されている。
図8には、プロジェクタ本体160から上部外装ケースを取り外し、投射レンズ鏡筒112の調整可能部分を露出させた状態を示している。調整可能部分には、投射光学系を構成する各レンズを筒状の保持部材に固定するための部品であって当該レンズの偏心方向(図2中のX,Y方向)や倒れ方向(同Z方向)での位置をユーザが調整するための調整部品(例えば、偏芯コロ)が配置されている。調整部品を回転等させることで、レンズの偏心方向や倒れ方向での位置を調整することができ、これにより、投射光学系の色収差特性を変化させて、被投射面上でのR,G,B投射画像間でのレジストレーションずれを低減することができる。
本実施例でも、プロジェクタ本体160の製造時に、各液晶パネルの基準位置からのずれ量(第1の情報)を測定し、該ずれ量をプロジェクタ本体160に設けられたプロジェクタメモリに記憶しておく。また、投射レンズ鏡筒112の製造時に、各種調整を行った後に残存した投射光学系の色収差を測定し、該色収差(第2のずれ量)を投射レンズ鏡筒112に設けられたレンズメモリに記憶しておく。
そして、本実施例では、プロジェクタコントローラは、コンピュータプログラムに従って、まずレンズマウントに投射レンズ鏡筒112が装着されたか否かを判定する。装着された場合は、プロジェクタコントローラは、レンズコントローラとの通信により、レンズメモリに記憶された投射レンズ鏡筒112の投射光学系の色収差の情報を取得する。また、プロジェクタコントローラは、プロジェクタメモリに記憶された各液晶パネルの基準位置に対するずれ量を読み込む。
次にプロジェクタコントローラは、各液晶パネルのずれ量と投射光学系の色収差とを用いて(例えば、これらの加算値を用いて)、被投射面上にて発生するR,G,B投射画像間でのレジストレーションずれ量の想定値を算出する。そして、少なくとも1つの液晶パネルを介して(駆動して)、被投射面上における実際のR,G,B投射画像間でのレジストレーションずれ量を想定値よりも小さくするために調整可能部分に対してユーザが行う調整に関する情報を被投射面に投射する。
図8には、調整に関する情報として、調整可能部分の画像と、調整部品を指し示す矢印と、該調整部品の調整量(ADJUST INFORMATION)とが投射表示されている例を示している。
本実施例によれば、ユーザが行う調整に関する情報(ガイダンス)が投射画像として表示されるので、様々な投射レンズ鏡筒が装着されても、ユーザによって簡単にレジストレーションずれ量を低減することができる。
図9には、本発明の実施例3である画像投射システムの外観を示している。260は画像投射装置としてのプロジェクタ本体であり、212は投射光学装置としての投射レンズ鏡筒である。投射レンズ鏡筒212は、複数のレンズにより構成される投射光学系を内部に保持しており、プロジェクタ本体260に対して着脱(交換)が可能である。
なお、図9には図示しないが、プロジェクタ本体260には、図2に示したプロジェクタコントローラ70およびプロジェクタメモリ71と同様のプロジェクタコントローラおよびプロジェクタメモリが搭載されている。また、投射レンズ鏡筒212にも、図2に示したレンズコントローラ75およびレンズメモリ76と同様のレンズコントローラおよびレンズメモリが搭載されている。
本実施例でも、プロジェクタ本体160の製造時に、各液晶パネルの基準位置からのずれ量(第1の情報)を測定し、該ずれ量をプロジェクタ本体160に設けられたプロジェクタメモリに記憶しておく。また、投射レンズ鏡筒112の製造時に、各種調整を行った後に残存した投射光学系の色収差を測定し、該色収差(第2のずれ量)を投射レンズ鏡筒112に設けられたレンズメモリに記憶しておく。
そして、本実施例では、プロジェクタコントローラは、コンピュータプログラムに従って、まずレンズマウントに投射レンズ鏡筒212が装着されたか否かを判定する。装着された場合は、プロジェクタコントローラは、レンズコントローラとの通信により、レンズメモリに記憶された投射レンズ鏡筒212の投射光学系の色収差の情報を取得する。また、プロジェクタコントローラは、プロジェクタメモリに記憶された各液晶パネルの基準位置に対するずれ量を読み込む。
次にプロジェクタコントローラは、各液晶パネルのずれ量と投射光学系の色収差とを用いて(例えば、これらの加算値を用いて)、被投射面上にて発生するR,G,B投射画像間でのレジストレーションずれ量の想定値を算出する。そして、ユーザが後述するレジストレーションずれ情報画像を表示するモードを選択したか否かを判定する。該モードを選択された場合、プロジェクタコントローラは、少なくとも1つの液晶パネルを介して(駆動して)、図9に示すように、被投射面上に上記想定値の情報(LENS×PROJECTOR INFORMATION)を含むレジストレーションずれ情報画像を投射する。
レジストレーションずれ情報画像には、各液晶パネルの基準位置からのずれ量の情報(PROJECTOR INFORMATION)、投射光学系の色収差の情報(LENS INFORMATION)が含まれていてもよい。さらに、実施例1にて説明した液晶パネルの変調領域の可変設定によるレジストレーションずれ量の低減後のレジストレーションずれ量(LENS×PROJECTOR INFORMATION AFTER PANEL ADJUST)が含まれていてもよい。
上記想定値を投射表示することで、複数のプロジェクタ本体と複数の投射レンズ鏡筒とを組み合わせて使用する場合に、レジストレーションずれ量を少なくすることが可能なプロジェクタ本体と投射レンズ鏡筒との組み合わせをユーザに認識させることができる。
また、複数のプロジェクタ本体と投射レンズ鏡筒を電気的に接続した際に、それぞれが保有する液晶パネルのずれ量の情報や色収差の情報から、最適な組み合わせを提示する機能を持たせてもよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
レジストレーションずれが少ない投射光学系が交換可能な画像投射装置を提供できる。
12 投射レンズ鏡筒
60 プロジェクタ本体
70 プロジェクタコントローラ
71 プロジェクタメモリ
76 レンズメモリ

Claims (5)

  1. 複数の色光をそれぞれ変調する複数の光変調素子と、
    入力された映像信号に応じて前記複数の光変調素子の動作を制御する制御部と、
    前記複数の光変調素子にて変調された前記複数の色光を被投射面に投射する投射光学装置が交換可能に装着されるマウントと、
    前記複数の光変調素子間のレジストレーションずれに関する第1の情報を記憶した記憶部とを有し、
    前記制御部は、
    前記マウントに装着された前記投射光学装置から該投射光学装置の色収差に関する第2の情報を取得し、
    前記第1の情報および前記第2の情報を用いて、前記被投射面上における前記複数の色光間のレジストレーションずれ量の想定値を算出し、
    前記複数の光変調素子のうち少なくとも1つの光変調素子において前記色光を変調する変調領域を、前記被投射面上における実際の前記複数の色光間のレジストレーションずれ量が前記想定値よりも小さくなるように設定することを特徴とする画像投射装置。
  2. 前記投射光学装置は、焦点距離の変更が可能な変倍光学系を有しており、
    前記制御部は、
    前記投射光学装置から前記変倍光学系の変倍状態に関する情報を取得し、
    該変倍状態に関する情報に応じて前記変調領域を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  3. 複数の色光をそれぞれ変調する複数の光変調素子と、
    入力された映像信号に応じて前記複数の光変調素子の動作を制御する制御部と、
    前記複数の光変調素子にて変調された前記複数の色光を被投射面に投射する投射光学装置が交換可能に装着されるマウントと、
    前記複数の光変調素子のレジストレーションずれに関する第1の情報を記憶した記憶部とを有し、
    前記制御部は、
    前記マウントに装着された前記投射光学装置から該投射光学装置の色収差に関する第2の情報を取得し、
    前記第1の情報および前記第2の情報を用いて、前記被投射面上における前記複数の色光間のレジストレーションずれ量の想定値を算出し、
    前記複数の光変調素子のうち少なくとも1つの光変調素子を介して、前記被投射面上における実際の前記複数の色光のレジストレーションずれ量を前記想定値よりも小さくするために前記投射光学装置に対してユーザが行う調整に関する情報を前記被投射面に投射することを特徴とする画像投射装置。
  4. 複数の色光をそれぞれ変調する複数の光変調素子と、
    入力された映像信号に応じて前記複数の光変調素子の動作を制御する制御部と、
    前記複数の光変調素子にて変調された前記複数の色光を被投射面に投射する投射光学装置が交換可能に装着されるマウントと、
    前記複数の光変調素子のレジストレーションずれに関する第1の情報を記憶した記憶部とを有し、
    前記制御部は、
    前記マウントに装着された前記投射光学装置から該投射光学装置の色収差に関する第2の情報を取得し、
    前記複数の光変調素子のうち少なくとも1つの光変調素子を介して、前記想定値の情報を前記被投射面に投射することを特徴とする画像投射装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の画像投射装置の前記マウントに対して着脱が可能な投射光学装置であって、
    該投射光学装置の色収差に関する情報を記憶したレンズ記憶部を有することを特徴とする投射光学装置。
JP2010291104A 2010-12-27 2010-12-27 画像投射装置および投射光学装置 Pending JP2012137673A (ja)

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