JP2012136654A - 油脂組成物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 油脂中のグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量を低減する方法並びにグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量を低減した油脂組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】 グリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルを合計で0.135×10-5mol/kgよりも多く含有する油脂を酸性活性白土及び/又は活性炭で処理し、その後200〜250℃で脱臭することで、脱臭後においてもグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量が合計で2.70×10-5mol/kg以下の油脂組成物を得ることができる。
【選択図】なし
【解決手段】 グリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルを合計で0.135×10-5mol/kgよりも多く含有する油脂を酸性活性白土及び/又は活性炭で処理し、その後200〜250℃で脱臭することで、脱臭後においてもグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量が合計で2.70×10-5mol/kg以下の油脂組成物を得ることができる。
【選択図】なし
Description
本発明は、グリシドール及びグリシドール脂肪酸エステル含有量の少ない油脂組成物の製造方法に関する。
ドイツのBfR(ドイツ連邦リスクアセスメント研究所)は、食用油脂中からグリシドール脂肪酸エステルを検出したことを2009年に発表した。グリシドール脂肪酸エステルは体内で遊離のグリシドールに変換される可能性があり、該グリシドールは発癌性の疑いが濃いことが知られているため(IARC評価:発癌レベル2A)、食用油脂からグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルを低減することが欧州を中心に望まれている。
一方、日本では、高濃度にジアシルグリセロール(DAG)を含む食品について、発がんプロモーション作用についての懸念から、平成17年以降、食品安全委員会において食品健康影響評価が継続されている。その一環で、グリシドール脂肪酸エステルについて、高濃度にDAGを含む油(DAG油)以外の食用油等の含有量の実態調査を行い、グリシドール脂肪酸エステルの高い含有がDAG油に特有なものか否か考察されており、DAG油のみにその他の食用油等に比べ、高濃度のグリシドール脂肪酸エステルの含有が認められた、と報告されている(平成22年5月18日付、食品安全部基準審査課、http://news.e−expo.net/gyousei/2010/05/post−103.html)。但し、グリシドール脂肪酸エステルの分析法は、独自に確立したものである。
食品安全委員会が指標とするグリシドールの暴露マージンは10000以上を確保するとし、グリシドールの仮想的ベンチマーク用量下限値(BMDL10)は4.06mg/kg(BfRデータ)を使用し、同様に計算すると体重60kgの人では、一日平均油脂摂取量12.5gとすると、油脂中のグリシドールの許容濃度は2.0ppmとなり、遊離のグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルのモル数では油脂中の許容濃度は2.70×10-5mol/kgとなる。
一方、効率よく、エステル交換油の精製処理を行うことができ、しかも、精製処理されたエステル交換油の酸化安定性の低下などの問題や色調の問題も有効に解決することを目的に、RBD(Refined Bleached Deodorized)パーム油にナトリウムメチラートを添加して、公知の方法でエステル交換した後、活性白土を3部添加し、減圧下脱色処理をして、固形分を濾過により除去して脱色油を得、該脱色油を230℃で2時間、真空度0.67kPa以下の減圧下で水蒸気脱臭処理して得られた精製油が得られている(特許文献1)。
また、高度不飽和脂肪酸を10重量%以上含有する油脂の精製において、活性炭及び/又は白土を0.1〜10部用いて脱色している油脂の製造方法が開示されている(特許文献2)。
グリシドールの摂取量は、油脂中のグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステル含有量、各人の油脂摂取量などにもよるので一概に言えないが、少なくとも油脂中のグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステル含有量を低減する方法はこれまで確立されていない。本発明の目的は、グリシドール及びグリシドール脂肪酸エステル含有量が少ない油脂組成物を提供することである。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、油脂中のグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量が高くても、酸性活性白土処理してから特定温度で脱臭すれば、脱臭後においてもグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量の少ない油脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の第1は、グリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルを合計で0.135×10-5mol/kgよりも多く含有する油脂を酸性活性白土及び/又は活性炭で処理し、その後200〜250℃で脱臭することを特徴とするグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの合計含有量が2.70×10-5mol/kg以下の油脂組成物の製造方法に関する。本発明の第2は、グリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルを合計で0.135×10-5mol/kgよりも多く含有する油脂100重量部に対して酸性活性白土及び/又は活性炭を0.5〜5重量部添加して処理を行うことで油脂中のグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量を低減する方法に関する。好ましい実施態様は、酸性活性白土と活性炭とを、酸性活性白土/活性炭(重量比)が4〜10となるよう併用する前記の方法に関する。また、本発明の第3は、前記製造方法で得られるグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの合計含有量が2.70×10-5mol/kg以下の油脂組成物に関する。更に、本発明の第4は、前記油脂組成物を含んでなる食品に関する。
本発明に従えば、油脂中のグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量を低減させることができ、またグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量が少ない油脂組成物を提供することができる。
以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。従来、油脂の精製工程において油脂中のグリシドール脂肪酸エステル含有量が増大することが知られている。これに対し、本発明においては、油脂を酸性活性白土及び/又は活性炭で処理することにより、油脂中のグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量を低減させることができる。そして、本発明の油脂組成物の製造方法は、前記酸性活性白土及び/又は活性炭で処理(この処理を「脱色処理」ということある。)に加えて、脱臭処理を行うものであり、少なくとも下記酸性活性白土及び/又は処理工程(1)及び脱臭工程(2)を経ることを特徴とする。
<酸性活性白土及び/又は活性炭処理工程(1)>
まずは、グリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルを0.135×10-5mol/kgよりも多く含有する油脂を原料とし、酸性白土及び/又は活性炭で処理してグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステル含有量を低減させる。なお、酸性活性白土と活性炭を併用する場合は、酸性活性白土/活性炭(重量比)は、4〜10が好ましい。
まずは、グリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルを0.135×10-5mol/kgよりも多く含有する油脂を原料とし、酸性白土及び/又は活性炭で処理してグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステル含有量を低減させる。なお、酸性活性白土と活性炭を併用する場合は、酸性活性白土/活性炭(重量比)は、4〜10が好ましい。
本発明が対象とするグリシドール脂肪酸エステルとは、グリシドール(2,3−エポキシ−1−プロパノール)の水酸基に脂肪酸を導入したものであり、特にパーム由来油脂(パーム油、パームオレイン等)中に高含有されており、例えばマレーシア産RBD(Refined Bleached Deodorized)パーム油のあるロットでは、グリシドール脂肪酸エステルが4.455×10-5mol/kg(グリシドール量で3.3ppm)含まれている。パーム油以外にも、本発明に用いる原料油脂としては、グリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルを合計で0.135×10-5mol/kgよりも多く含有すれば本発明の効果を享受でき、特に制限されるものではない。原料油脂としては、サフラワー油、大豆油、ナタネ油、パーム核油、綿実油、ヤシ油、米糠油、ゴマ油、ヒマシ油、亜麻仁油、オリーブ油、桐油、椿油、落花生油、カポック油、カカオ油、木蝋、ヒマワリ油、コーン油などの植物油や、魚油、鯨油、牛脂、豚脂、羊脂、牛脚脂などの動物油を例示することができる。
本発明において、油脂又は油脂組成物中のグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステル含有量の測定は、改定ドイツ公定法「DGF Standard Method Section C−Fats C−III 18(09) Ester−bounded 3−chrolopropane−1,2−diol(3−MCPD esters) and glycidol(glycidol esters)」に準拠して、まずはオプションAに記載の方法により、試料となる油脂組成物に酢酸及び塩化ナトリウムを添加し、グリシドール、3−MCPD、およびこれらの脂肪酸エステル類を遊離の3−MCPDに変換し、3−MCPDを誘導体化して測定する。次に、オプションB記載の方法により試料中からグリシドールとその脂肪酸エステル類を取り除き、3−MCPDとその脂肪酸エステルの合計量を測定した。オプションA分析値からオプションB分析値を差し引くことにより、試料中のグリシドールとグリシドール脂肪酸エステルを分析している。分析値の単位は、mg/kg油脂である。ところが、油脂中には遊離のグリシドールも存在しうるし、またグリシドール脂肪酸エステルの種類としては、グリシドールパルミチン酸エステル、グリシドールステアリン酸エステル、グリシドールリノール酸エステルなどがある。しかしながら、前記のように、改定ドイツ公定法ではグリシドールを間接的に測定しているために、脂肪酸エステルの種類を特定して分析していない。そのために、たとえ、油脂中のグリシドールの含有量が1mg/kgと分析されても、この数値は遊離のグリシドールとグリシドール脂肪酸エステルの合計量であり、グリシドール脂肪酸エステルの結合脂肪酸の種類について考慮されておらず、不正確な表現と考えられる。そこで本発明では、正確を期すために、改定ドイツ公定法で分析されたグリシドール含有量(ppm)をグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの合計モル数(mol/kg)に換算した。因みに、改定ドイツ公定法のグリシドールの1ppmは、グリシドールステアリン酸エステルに換算すると1.35×10-5mol/kgに相当する。
本発明で使用する、酸性活性白土は、酸性白土やベントナイト等のモンモリロナイト系粘土を酸処理して得られるものであり、これらの粘土を硫酸や塩酸等の鉱酸溶液で処理して、含有する塩基性成分の一部を溶出せしめ、洗浄することによって調製される。効率よく、短時間で酸性活性白土処理を行うために、90〜120℃程度の温度に加熱し且つ減圧下(例えば8.0kPa以下)で接触させることが好適であり、処理量などによって異なるが、通常は10〜30分間程度、混合攪拌を行えばよい。
また、活性炭は、グラファイト状の平面結晶子が複雑に組み合わされた無定形炭素よりなる吸着剤であり、ヤシ殻などを炭化した後、高温で水蒸気と接触して活性化させることにより得られるものである。効率よく、短時間で活性炭処理を行うために、70〜120℃程度の温度に加熱し且つ減圧下(8.0kPa以下)で混合攪拌を行うことが好適であり、処理量などによって異なるが、通常は10〜60分間程度、混合攪拌を行えばよい。
更に、酸性活性白土と活性炭を併用する場合は、前もって酸性活性白土と活性炭を所定の比率に混合したものを使用し、70〜120℃程度の温度に加熱し且つ8.0kPa以下の減圧下で、20〜60分間混合攪拌を行うことが好適である。あるいは、まず活性炭を先に添加し、70〜100℃、8.0kPa以下の減圧下で5〜15分混合攪拌した後、酸性活性白土を加え、70〜120℃、8.0kPa以下の減圧下で10〜30分混合攪拌してもよい。
<脱臭工程(2)>
上記工程(1)に次いで、200℃以上且つ250℃以下で脱臭工程を通すことでグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量が、両者の合計で2.7×10-5mol/kg以下(グリシドール量で2ppm以下)の油脂を得ることができる。より好ましくは220〜250℃で脱臭工程を通すことで、グリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量が低い油脂を得ることができる。該脱臭工程は、温度条件以外に特に制限はなく、食用油脂の脱臭に通常用いられている減圧水蒸気蒸留法でよい。
上記工程(1)に次いで、200℃以上且つ250℃以下で脱臭工程を通すことでグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量が、両者の合計で2.7×10-5mol/kg以下(グリシドール量で2ppm以下)の油脂を得ることができる。より好ましくは220〜250℃で脱臭工程を通すことで、グリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量が低い油脂を得ることができる。該脱臭工程は、温度条件以外に特に制限はなく、食用油脂の脱臭に通常用いられている減圧水蒸気蒸留法でよい。
既述の如く、従来、油脂の精製工程において油脂中のグリシドール含有量が増大することが知られている。これに対し、上記のような本発明の製造方法により得られる油脂組成物は、脱臭工程後においても、油脂中のグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステル含有量が低く、脱臭後においてもグリシドール及びグリシドール脂肪酸の合計含有量が2.70×10-5mol/kg(グリシドール含有量で2.0ppm)以下の油脂組成物を製造可能である。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例において「部」や「%」は重量基準である。また、本発明におけるグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの測定方法は以下のとおりである。
グリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの測定法
(改定DGF Standard Methodsに準拠)
[1] 注意事項
1)フェニルボロン酸溶液は用事調製とし、約12.5%になるよう測定日ごとに使用量を調製する。
2)ナトリウムメトキシドは水分により分解しやすいので保存に注意し、0.5mol/Lメタノール溶液は用事調整とする。
3)公定法では、m/z=196を定量イオン、m/z=147を確認用としているが、感度が低いためm/z=147を定量イオンとして設定することとした。
(改定DGF Standard Methodsに準拠)
[1] 注意事項
1)フェニルボロン酸溶液は用事調製とし、約12.5%になるよう測定日ごとに使用量を調製する。
2)ナトリウムメトキシドは水分により分解しやすいので保存に注意し、0.5mol/Lメタノール溶液は用事調整とする。
3)公定法では、m/z=196を定量イオン、m/z=147を確認用としているが、感度が低いためm/z=147を定量イオンとして設定することとした。
[2] 試薬類
<標準溶液>
1)3−MCPD
(i)3−MCPD標準原液(100ppm):約10mgの3−MCPDを秤取し、NaCl溶液で溶解して100mLとする<* 0〜6℃で3ヶ月は保存可能>
(ii)3−MCPD希釈標準溶液(10ppm):(i)の100ppm標準原液を500μL採取し、NaCl溶液で5mLに定容する<* 用事調製>
(iii)3−MPCD希釈標準溶液(1ppm):(i)の100ppm標準原液を50μL採取し、NaCl溶液で5mLに定容する<* 用事調製>
2)3−MCPD−d5(内部標準として使用)
(i)3−MCPD−d5標準原液(p〜100mg/50mL):約100mgの3−MCPDを秤取し、エタノールに溶解し50mLとする<* 0〜6℃で1年は保存可能>
(ii)3−MCPD−d5希釈標準溶液(約20μg/mL t−ブチルメチルエーテル溶液):(i)の標準原液1mLを採取し、t−ブチルメチルエーテルで100mLに定容する<* 0〜6℃で3ヶ月は保存可能>
<標準溶液>
1)3−MCPD
(i)3−MCPD標準原液(100ppm):約10mgの3−MCPDを秤取し、NaCl溶液で溶解して100mLとする<* 0〜6℃で3ヶ月は保存可能>
(ii)3−MCPD希釈標準溶液(10ppm):(i)の100ppm標準原液を500μL採取し、NaCl溶液で5mLに定容する<* 用事調製>
(iii)3−MPCD希釈標準溶液(1ppm):(i)の100ppm標準原液を50μL採取し、NaCl溶液で5mLに定容する<* 用事調製>
2)3−MCPD−d5(内部標準として使用)
(i)3−MCPD−d5標準原液(p〜100mg/50mL):約100mgの3−MCPDを秤取し、エタノールに溶解し50mLとする<* 0〜6℃で1年は保存可能>
(ii)3−MCPD−d5希釈標準溶液(約20μg/mL t−ブチルメチルエーテル溶液):(i)の標準原液1mLを採取し、t−ブチルメチルエーテルで100mLに定容する<* 0〜6℃で3ヶ月は保存可能>
[試薬]
1)超純水
2)酢酸(99%以上)
3)硫酸(conc,塩化物含まないもの)
4)n−プロパノール(残留農薬分析用、5000倍濃縮)
3)メタノール(残留農薬分析用、5000倍濃縮)
5)エタノール
6)ヘキサン(残留農薬分析用、5000倍濃縮)
7)アセトン(残留農薬試験用、5000倍濃縮)
8)酢酸エチル(残留農薬分析用、5000倍濃縮)
9)t−ブチルメチルエーテル(t−BME)(残留農薬分析用、5000倍濃縮)
10)塩化ナトリウム(残留農薬分析用)
11)塩化ナトリウム溶液(NaCl 200g/L溶液):塩化ナトリウム 50gを超純水で溶解し250mLとする。
12)プロパノール/硫酸:0.1mLの濃硫酸を20mLのn−プロパノールに溶解する。<* 用事調製>
13)フェニルボロン酸(PBA,フェニルほう酸)
14)誘導体化試薬(フェニルボロン酸 2.5g/20mL):約12.5%となるようにフェニルボロン酸をアセトン19mLと水1mLで溶解する。<* 用事調製>
15)ナトリウムメトキシド(NaOCH3[分子量54.02])
16)0.5 mol/Lナトリウムメトキシド−メタノール溶液:ナトリウムメトキシド1.35gをメタノールで50mLに定容。<* 用事調製(水分により分解しやすいので長期保存は不可)>
17)溶媒A(t−BME/酢酸エチル(8:2)):t−BME 8mLと酢酸エチル 2mLを混合。<* 用事調整>
18)溶媒B(酢酸1mL/30mL NaCl溶液):酢酸1mLをNaCl溶液で溶解し30mLとする。<* 用事調整>
1)超純水
2)酢酸(99%以上)
3)硫酸(conc,塩化物含まないもの)
4)n−プロパノール(残留農薬分析用、5000倍濃縮)
3)メタノール(残留農薬分析用、5000倍濃縮)
5)エタノール
6)ヘキサン(残留農薬分析用、5000倍濃縮)
7)アセトン(残留農薬試験用、5000倍濃縮)
8)酢酸エチル(残留農薬分析用、5000倍濃縮)
9)t−ブチルメチルエーテル(t−BME)(残留農薬分析用、5000倍濃縮)
10)塩化ナトリウム(残留農薬分析用)
11)塩化ナトリウム溶液(NaCl 200g/L溶液):塩化ナトリウム 50gを超純水で溶解し250mLとする。
12)プロパノール/硫酸:0.1mLの濃硫酸を20mLのn−プロパノールに溶解する。<* 用事調製>
13)フェニルボロン酸(PBA,フェニルほう酸)
14)誘導体化試薬(フェニルボロン酸 2.5g/20mL):約12.5%となるようにフェニルボロン酸をアセトン19mLと水1mLで溶解する。<* 用事調製>
15)ナトリウムメトキシド(NaOCH3[分子量54.02])
16)0.5 mol/Lナトリウムメトキシド−メタノール溶液:ナトリウムメトキシド1.35gをメタノールで50mLに定容。<* 用事調製(水分により分解しやすいので長期保存は不可)>
17)溶媒A(t−BME/酢酸エチル(8:2)):t−BME 8mLと酢酸エチル 2mLを混合。<* 用事調整>
18)溶媒B(酢酸1mL/30mL NaCl溶液):酢酸1mLをNaCl溶液で溶解し30mLとする。<* 用事調整>
[器具]
1)パスツールピペット
2)メスシリンダー 25mL、50mL、100mL
3)メスフラスコ 5mL、50mL、
4)マイクロピペット(容量5000μL、1000μL、200μL)
5)遠沈管(PP製、15mL容)
6)シリンジ
7)フィルター(疎水性)
8)スクリューキャップ付き試験管(容量10ml)
1)パスツールピペット
2)メスシリンダー 25mL、50mL、100mL
3)メスフラスコ 5mL、50mL、
4)マイクロピペット(容量5000μL、1000μL、200μL)
5)遠沈管(PP製、15mL容)
6)シリンジ
7)フィルター(疎水性)
8)スクリューキャップ付き試験管(容量10ml)
[3] 分析方法
<OptionA:メチルエステル化>(図1参照。)
1)試料100mgをスクリューキャップ付き試験管に量りとり、0.5mLの溶媒A(t−BME/酢酸エチル(8:2))を加えて溶解する。
2)希釈内部標準溶液(3−MCPD−d5 20μg/mL t−ブチルメチルエーテル溶液)100μLおよびNaOCH3溶液(0.5mol/Lメタノール溶液)1mLを添加(* この順番で添加すること)し、密栓して5〜10分室温で放置する。
3)この後すぐに、ヘキサン3mLおよび溶媒B(酢酸1mL/30mL NaCl溶液)3mL加える。
4)振とう後、静置し、ヘキサン層(上層)を除去し(* パスツールピペットを用いて、できるだけ完全に行う)、捨てる。
5)さらにヘキサン3mLを加え、振とう後、静置しヘキサン層(上層)をパスツールピペットで完全に取り除き、捨てる。
6)水層については、この後の誘導体化処理を行う。
<OptionA:メチルエステル化>(図1参照。)
1)試料100mgをスクリューキャップ付き試験管に量りとり、0.5mLの溶媒A(t−BME/酢酸エチル(8:2))を加えて溶解する。
2)希釈内部標準溶液(3−MCPD−d5 20μg/mL t−ブチルメチルエーテル溶液)100μLおよびNaOCH3溶液(0.5mol/Lメタノール溶液)1mLを添加(* この順番で添加すること)し、密栓して5〜10分室温で放置する。
3)この後すぐに、ヘキサン3mLおよび溶媒B(酢酸1mL/30mL NaCl溶液)3mL加える。
4)振とう後、静置し、ヘキサン層(上層)を除去し(* パスツールピペットを用いて、できるだけ完全に行う)、捨てる。
5)さらにヘキサン3mLを加え、振とう後、静置しヘキサン層(上層)をパスツールピペットで完全に取り除き、捨てる。
6)水層については、この後の誘導体化処理を行う。
<OptionB:グリシドール除去>(図2参照。)
1)試料100mgをスクリューキャップ付き試験管に量りとり、0.5mLの溶媒A(t−BME/酢酸エチル(8:2))を加えて溶解する。
2)0.5mLの硫酸/n−プロパノール(1:4)溶液を加え、栓をして45℃の超音波水槽に15分入れて混和させる。
3)希釈内部標準溶液(3−MCPD−d5 20μg/mL t−ブチルメチルエーテル溶液)100μLおよびNaOCH3溶液(0.5mol/Lメタノール溶液)1mLを添加(* この順番で添加すること)し、密栓して5〜10分室温で放置する。
4)ヘキサン3mLおよび溶媒B(酢酸1mL/30mL NaCl溶液)3mL加える。
5)振とう後、静置し、ヘキサン層(上層)を除去(パスツールピペットを用いてできるだけ完全に行う)、捨てる。
6)さらにヘキサン3mLを加え、振とう後、静置し、ヘキサン層(上層)をパスツールピペットで完全に取り除き、捨てる。
7)水層については、この後の誘導体化処理を行う。
1)試料100mgをスクリューキャップ付き試験管に量りとり、0.5mLの溶媒A(t−BME/酢酸エチル(8:2))を加えて溶解する。
2)0.5mLの硫酸/n−プロパノール(1:4)溶液を加え、栓をして45℃の超音波水槽に15分入れて混和させる。
3)希釈内部標準溶液(3−MCPD−d5 20μg/mL t−ブチルメチルエーテル溶液)100μLおよびNaOCH3溶液(0.5mol/Lメタノール溶液)1mLを添加(* この順番で添加すること)し、密栓して5〜10分室温で放置する。
4)ヘキサン3mLおよび溶媒B(酢酸1mL/30mL NaCl溶液)3mL加える。
5)振とう後、静置し、ヘキサン層(上層)を除去(パスツールピペットを用いてできるだけ完全に行う)、捨てる。
6)さらにヘキサン3mLを加え、振とう後、静置し、ヘキサン層(上層)をパスツールピペットで完全に取り除き、捨てる。
7)水層については、この後の誘導体化処理を行う。
<誘導体化>(図3参照。)
1)OptionAおよびBの操作で残りの水層部に誘導体化試薬(フェニルボロン酸5g/20mL(アセトン/水(19:1))500μLを添加し、密栓して80℃で20分加熱する。
2)室温まで冷却した後、ヘキサン2mLを加えて振とうし、3−MCPD誘導体を採取する。
3)ヘキサン層を採取し、GC/MSにて測定を行う。
4)標準試料の誘導体化
3−MCPD−d5希釈内部標準溶液100μLと3−MCPD希釈標準溶液(10ppm)1mLを添加し最終容量が約3mlになるよう塩化ナトリウム溶液を加えていく。500μLの誘導体化試薬を添加し、密栓して80℃で20分間加熱する。
1)OptionAおよびBの操作で残りの水層部に誘導体化試薬(フェニルボロン酸5g/20mL(アセトン/水(19:1))500μLを添加し、密栓して80℃で20分加熱する。
2)室温まで冷却した後、ヘキサン2mLを加えて振とうし、3−MCPD誘導体を採取する。
3)ヘキサン層を採取し、GC/MSにて測定を行う。
4)標準試料の誘導体化
3−MCPD−d5希釈内部標準溶液100μLと3−MCPD希釈標準溶液(10ppm)1mLを添加し最終容量が約3mlになるよう塩化ナトリウム溶液を加えていく。500μLの誘導体化試薬を添加し、密栓して80℃で20分間加熱する。
[4] [分析条件]
装置:GC/MS(Agilent製5975C/7890A)
カラム:HP−5MS,内径0.25mm×30m,膜厚0.25μm
注入量:2μL
注入口温度:240℃
スプリットレス時間:1.5分
スプリット流量:20mL/min
キャリアガス:ヘリウム,1.2mL/min,定流量
オーブン温度:60℃(1min)→6℃/min→190℃→20℃/min→280℃(15min)
イオン化:EI(positive)
測定イオン:3−MCPD m/z=147(定量用),196(確認用)*
3−MCPD−d5 m/z=201,150(オプション)
イオン源温度:250℃
四重極:150℃
* 公定法ではm/z=196(定量用),147(確認用)としているが、m/z=147のほうが非常に感度が高いので、こちらを定量イオンとして設定した。
装置:GC/MS(Agilent製5975C/7890A)
カラム:HP−5MS,内径0.25mm×30m,膜厚0.25μm
注入量:2μL
注入口温度:240℃
スプリットレス時間:1.5分
スプリット流量:20mL/min
キャリアガス:ヘリウム,1.2mL/min,定流量
オーブン温度:60℃(1min)→6℃/min→190℃→20℃/min→280℃(15min)
イオン化:EI(positive)
測定イオン:3−MCPD m/z=147(定量用),196(確認用)*
3−MCPD−d5 m/z=201,150(オプション)
イオン源温度:250℃
四重極:150℃
* 公定法ではm/z=196(定量用),147(確認用)としているが、m/z=147のほうが非常に感度が高いので、こちらを定量イオンとして設定した。
[5] [定量方法]
〈内部標準法〉
1)STD誘導体化試料(検量線用)の3−MCPDの面積値を内部標準の面積値で割った内標比で検量線を作成する。
2)3−MCPDの面積値を内部標準の面積値で除した内標比から、切片を減じ、傾きで除して定量値を算出する。
定量値=(3−MCPD面積値/IS面積値−切片)/検量線の傾き
3)上記で得られた定量値を試料採取量で除して、試料中濃度を求める。
3−MCPD量[ppm]=定量値[μg]/試料採取量[mg]×1000
4)オプションA・Bそれぞれの測定結果より3−MCPD量を算出し、0.67を乗じてグリシドール量を求める(* 0.67=グリシドール分子量74.08/3−MCPD分子量110)。
グリシドール量[ppm]=(3−MCPD(A) − 3−MCPD(B))×0.67
5)前記4)で得られたグリシドール量[ppm]を[mol/kg]に換算する。
〈内部標準法〉
1)STD誘導体化試料(検量線用)の3−MCPDの面積値を内部標準の面積値で割った内標比で検量線を作成する。
2)3−MCPDの面積値を内部標準の面積値で除した内標比から、切片を減じ、傾きで除して定量値を算出する。
定量値=(3−MCPD面積値/IS面積値−切片)/検量線の傾き
3)上記で得られた定量値を試料採取量で除して、試料中濃度を求める。
3−MCPD量[ppm]=定量値[μg]/試料採取量[mg]×1000
4)オプションA・Bそれぞれの測定結果より3−MCPD量を算出し、0.67を乗じてグリシドール量を求める(* 0.67=グリシドール分子量74.08/3−MCPD分子量110)。
グリシドール量[ppm]=(3−MCPD(A) − 3−MCPD(B))×0.67
5)前記4)で得られたグリシドール量[ppm]を[mol/kg]に換算する。
(実施例1)
RBD(Refind Bleached Deodorized)パーム油(グリシドール脂肪酸エステル含有量1.32×10-4mol/kg(グリシドール量で9.8ppm))100部(1000g)に酸性活性白土(商品名:ガレオンアースNFX、水澤化学工業(株)製)を0.5部添加し、真空度4.0kPaの減圧下で、90℃、30分間脱色処理を行った。酸性活性白土は、ろ紙(商品名:東洋ろ紙No.2、アドバンテック製)を用いて減圧ろ過により取り除き脱色油を得た。この脱色油800gを250℃、60分、真空度0.4kPa以下、吹込み水蒸気量3.0%(対油重量%)の条件で脱臭処理を行い、脱臭油を得た。脱色油と脱臭油について、グリシドール脂肪酸エステル含有量を測定した。
RBD(Refind Bleached Deodorized)パーム油(グリシドール脂肪酸エステル含有量1.32×10-4mol/kg(グリシドール量で9.8ppm))100部(1000g)に酸性活性白土(商品名:ガレオンアースNFX、水澤化学工業(株)製)を0.5部添加し、真空度4.0kPaの減圧下で、90℃、30分間脱色処理を行った。酸性活性白土は、ろ紙(商品名:東洋ろ紙No.2、アドバンテック製)を用いて減圧ろ過により取り除き脱色油を得た。この脱色油800gを250℃、60分、真空度0.4kPa以下、吹込み水蒸気量3.0%(対油重量%)の条件で脱臭処理を行い、脱臭油を得た。脱色油と脱臭油について、グリシドール脂肪酸エステル含有量を測定した。
(実施例2)
RBDパーム油に対する酸性活性白土の添加量を2.0部とした以外は実施例1と同様にして、脱臭油を得た。
RBDパーム油に対する酸性活性白土の添加量を2.0部とした以外は実施例1と同様にして、脱臭油を得た。
(実施例3)
RBDパーム油に対する酸性活性白土の添加量を5.0部とした以外は実施例1と同様にして、脱臭油を得た。
RBDパーム油に対する酸性活性白土の添加量を5.0部とした以外は実施例1と同様にして、脱臭油を得た。
(実施例4)
RBDパーム油に添加する酸性活性白土をガレオンアースV2(水澤化学工業(株)製)に変更し、添加量を2.0部とした以外は実施例1と同様にして、脱臭油を得た。
RBDパーム油に添加する酸性活性白土をガレオンアースV2(水澤化学工業(株)製)に変更し、添加量を2.0部とした以外は実施例1と同様にして、脱臭油を得た。
(実施例5)
RBDパーム油100部に活性炭(商品名:太閤W、フタムラ化学(株))0.4部と酸性活性白土(商品名:活性白土SA−1、日本活性白土(株))を1.6部添加し、脱臭温度を220℃とした以外は実施例1と同様にして、脱臭油を得た。
RBDパーム油100部に活性炭(商品名:太閤W、フタムラ化学(株))0.4部と酸性活性白土(商品名:活性白土SA−1、日本活性白土(株))を1.6部添加し、脱臭温度を220℃とした以外は実施例1と同様にして、脱臭油を得た。
(実施例6)
RBDパーム油100部に活性炭(商品名:太閤W、フタムラ化学(株))0.5部と酸性活性白土(商品名:活性白土SA−1、日本活性白土(株))を2.0部添加し、脱臭温度を220℃とした以外は実施例1と同様にして、脱臭油を得た。
RBDパーム油100部に活性炭(商品名:太閤W、フタムラ化学(株))0.5部と酸性活性白土(商品名:活性白土SA−1、日本活性白土(株))を2.0部添加し、脱臭温度を220℃とした以外は実施例1と同様にして、脱臭油を得た。
(比較例1)
RBDパーム油100部に対する酸性活性白土の添加量を0.2部とした以外は実施例1と同様にして、脱臭油を得た。
RBDパーム油100部に対する酸性活性白土の添加量を0.2部とした以外は実施例1と同様にして、脱臭油を得た。
(比較例2)
RBDパーム油100部に対する酸性活性白土の添加量を5.1部とした以外は実施例1と同様にして、脱臭油を得た。
RBDパーム油100部に対する酸性活性白土の添加量を5.1部とした以外は実施例1と同様にして、脱臭油を得た。
(比較例3)
脱臭温度を195℃とした以外は実施例4と同様にして、脱臭油を得た。
脱臭温度を195℃とした以外は実施例4と同様にして、脱臭油を得た。
(比較例4)
脱臭温度を270℃とした以外は実施例4と同様にして、脱臭油を得た。
脱臭温度を270℃とした以外は実施例4と同様にして、脱臭油を得た。
以上の実施例及び比較例における製造条件および改定ドイツ公定法により分析したグルシドール脂肪酸エステル含有量を表1に示す。また、前記で得られたグルシドール脂肪酸エステル含有量を、グリシドール及びグルシドール脂肪酸エステルの合計含有量[mol/kg]に換算した結果を表2に示した。
酸性活性白土の使用量が少ないと、油脂中のグリシドール脂肪酸含有量の低減効果が低い(比較例1)。また、脱臭温度が低いと風味が悪く商品性が低下した(比較例3)。一方、酸性活性白土の使用量を増やすとグリシドール含有量は減少するが、脱色時の油脂吸着ロス大きく採算性が悪くなる(比較例2)。さらに、脱臭温度が高すぎると油脂中のグリシドール脂肪酸含有量が増大した(比較例4)。
Claims (5)
- グリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルを合計で0.135×10-5mol/kgよりも多く含有する油脂を酸性活性白土及び/又は活性炭で処理し、その後200〜250℃で脱臭することを特徴とするグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの合計含有量が2.70×10-5mol/kg以下の油脂組成物の製造方法。
- グリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルを合計で0.135×10-5mol/kgよりも多く含有する油脂100重量部に対して酸性活性白土及び/又は活性炭を0.5〜5重量部添加して処理を行うことで油脂中のグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの含有量を低減する方法。
- 酸性活性白土と活性炭とを、酸性活性白土/活性炭(重量比)が4〜10となるよう併用する請求項2に記載の方法。
- 請求項1に記載の製造方法で得られるグリシドール及びグリシドール脂肪酸エステルの合計含有量が2.70×10-5mol/kg以下の油脂組成物。
- 請求項4に記載の油脂組成物を含んでなる食品。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010290824A JP2012136654A (ja) | 2010-12-27 | 2010-12-27 | 油脂組成物の製造方法 |
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JP2010290824A JP2012136654A (ja) | 2010-12-27 | 2010-12-27 | 油脂組成物の製造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103305339A (zh) * | 2013-06-24 | 2013-09-18 | 内蒙古天润蓖麻开发有限公司 | 精炼蓖麻油二脱低排生产工艺 |
EP2891706A4 (en) * | 2012-08-31 | 2016-05-11 | Nisshin Oillio Group Ltd | PROCESS FOR PRODUCING REFINED OIL OR FAT |
WO2021079989A1 (ja) * | 2019-10-25 | 2021-04-29 | 株式会社Adeka | 精製油脂の製造方法 |
-
2010
- 2010-12-27 JP JP2010290824A patent/JP2012136654A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2891706A4 (en) * | 2012-08-31 | 2016-05-11 | Nisshin Oillio Group Ltd | PROCESS FOR PRODUCING REFINED OIL OR FAT |
CN103305339A (zh) * | 2013-06-24 | 2013-09-18 | 内蒙古天润蓖麻开发有限公司 | 精炼蓖麻油二脱低排生产工艺 |
CN103305339B (zh) * | 2013-06-24 | 2015-05-13 | 内蒙古天润蓖麻开发有限公司 | 精炼蓖麻油二脱低排生产工艺 |
WO2021079989A1 (ja) * | 2019-10-25 | 2021-04-29 | 株式会社Adeka | 精製油脂の製造方法 |
CN114761524A (zh) * | 2019-10-25 | 2022-07-15 | 株式会社Adeka | 纯化油脂的制造方法 |
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