JP2012135955A - 画像形成装置 - Google Patents

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賢一 大西
Okito Ogasawara
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Abstract

【課題】各発光部の書き出しタイミングを正確に調整すること。
【解決手段】評価チャートは、副走査方向に連続して形成される。そして、近似曲線生成部は、全ての評価チャートCTの各評価パターンの濃度を濃度センサに測定させて各評価パターンの平均濃度を算出し、算出した平均濃度を用いて近似曲線(又は近似式)を生成する。書き出しタイミング決定部は、近似曲線のピーク値を利用してレーザダイオードLD1とLD2の書き出しタイミングを決定する
【選択図】図10

Description

本発明は、マルチビーム方式の画像形成装置において各光ビームの書き出しタイミングを正確に調整する画像形成装置に関するものである。
従来より、画像出力の高速化要求に対して、感光体ドラムに複数の発光部からなるマルチビームレーザから光ビームを同時に走査させるマルチビーム方式の画像形成装置が多く開発されている。このような画像形成装置においては、各光ビームの書き出しタイミングを制御し、感光体ドラム上の主走査方向における書き出し位置を正確に一致させる必要がある。そこで特許文献1に記載されているように、装置に評価パターンを出力させ、その評価パターンの濃度によって主走査方向の位相ズレを検出することによって書き出し位置を一致させる方法が知られている。
特開2002−137447号公報
しかし、特許文献1の方法では、現像特性や転写ベルト等の搬送システムによって生じるジッタ等に起因した濃度ムラ、濃度ばらつきが生じる場合、評価パターンの濃度を正確に検出ができず、精度良く各光ビームの書き出しタイミングを一致させることができない可能性があった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、評価パターンを用いて主走査方向における書き出しタイミングを正確に調整することが可能な画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明の画像形成装置は、主走査方向に対して所定の角度を持って一定間隔で一列に配列された複数の発光部を有するマルチビームレーザから画像データに応じた光を出射して感光体に静電潜像を形成し、当該感光体に形成された静電潜像をトナーにより顕像化してトナー像を形成する画像形成手段と、前記トナー像の濃度を検出する検出手段と、通常の画像を形成する際の前記発光部の露光光量よりも大きい露光光量で前記各発光部からnドット(nは1以上の整数)ずつオンオフを繰り返して光を照射させることによって形成する評価パターンであって、前記各発光部の書き出しタイミングを予め定められた範囲で変化させた複数の前記評価パターンを形成させる制御を前記画像形成手段に対して行うパターン形成制御手段と、前記各評価パターンの濃度を前記検出手段に検出させて、その検出された濃度のうち、最も濃度の低い評価パターンを形成したときに採用した書き出しタイミングを決定する決定手段と、を備えたものである。
この発明によると、評価パターンを構成するドット間の結合量が増し、評価パターンの濃淡が明確になる。従って、検出手段による評価パターン間の検出濃度の差も大きくなるため、最も濃度の低い評価パターンの判別する際の正確さが向上する。これにより、決定手段が発光部の書き出しタイミングを正確に調整することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記パターン形成制御手段は、前記画像形成手段に対して副走査方向に連続した前記評価チャートを少なくとも主走査方向の両端部付近に形成させるものであり、前記近似曲線生成手段は、前記両端部のうち一端側に形成された評価チャートと他端側に形成された評価チャートを構成する前記各評価パターンの濃度を前記検出手段に検出させて、前記各発光部の書き出しタイミングが同じ評価パターンの平均濃度を算出し、この平均濃度に基づいた近似曲線を前記各評価チャートそれぞれについて生成するものであり、前記各近似曲線のピーク値をそれぞれ検出し、この検出されたピーク値の位置ずれ量に基づいて主走査倍率の倍率補正を行う補正手段を更に備える。
この発明によれば、主走査方向の両端部(例えば、転写ベルトのフロント側及びリア側等)に書き出しタイミングが同じ評価チャートを形成し、近似曲線生成手段がそれぞれの評価チャートについて濃度の近似曲線を生成すると、補正手段が各近似曲線のピーク値の位置ずれ量に基づいて主走査方向の倍率補正を行うことができる。こうすることで、発光部の書き出しタイミングの調整と同時に、主走査方向の倍率補正も行うことができる。
この発明では、評価パターンを構成するドット間の結合量が増し、評価パターンの濃淡が明確になる。従って、検出手段による評価パターン間の検出濃度の差も大きくなるため、最も濃度の低い評価パターンの判別する際の正確さが向上する。これにより、決定手段が発光部の書き出しタイミングを正確に調整することができる。
画像形成装置の内部構造の概略図。 画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図。 ポリゴンミラーの光偏向面に光ビームを照射した状態を示す模式図。 光ビームの照射制御系を示すブロック図。 光源の外観図。 従来の評価チャートの一例を示した図。 評価チャートのドットを拡大して示した模式図。 評価パターンの平均濃度を比較したグラフ。 本発明を適用した評価チャートの一例を示した図。 生成された近似曲線の一例を示したグラフ。 本実施の形態における評価チャートの一例を示した図。 生成された近似曲線の一例を示したグラフ。
〔第一の実施の形態〕
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造の概略を示す図である。画像形成装置1は例えば、コピー、プリンタ及びファクシミリ機能を有するデジタル複合機に適用することができる。画像形成装置1はタンデム方式であり、装置本体100と装置本体100の上に配置された画像読取部200を備える。
画像読取部200はCCD(Charge Coupled Device)等によって画像(文字、図、写真等)を読み取り、画像データとして出力する。画像読取部200はカラー画像を読み取る機能を有する。これによりコピー及びファクシミリの送信が可能となる。
装置本体100は用紙貯留部110、画像形成部130及び定着部160を備える。
用紙貯留部110は装置本体100の最下部に配置されており、用紙Pの束を貯留することができる用紙トレイ111を備えている。用紙トレイ111は装置本体100に差し込んで装着される。用紙Pを補給するときは装置本体100から用紙トレイ111を引き出す。用紙トレイ111に貯留された用紙Pの束において、最上位の用紙Pがピックアップローラ113の駆動により、用紙搬送路115へ向けて繰り出される。用紙Pは用紙搬送路115を通って、画像形成部130へ搬送される。
画像形成部130は搬送されてきた用紙Pにトナー像を形成する。画像形成部130はトナー像を転写ベルト131に転写する順番に従って配置された、マゼンタ用ユニット133M、シアン用ユニット133C、イエロー用ユニット133Y、ブラック用ユニット133Kを備える。これらのユニットは同様の構成を有しており、マゼンタ用ユニット133Mを例にして説明する。
マゼンタ用ユニット133Mは感光体ドラム135及び露光装置137を備える。感光体ドラム135の周りには帯電器139、現像装置141及びクリーナ143が配置されている。帯電器139は感光体ドラム135の周面を一様に帯電させる。露光装置137は画像データ(画像読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)の中でマゼンタのデータに対応する光を生成し、一様に帯電された感光体ドラム135の周面に照射する。これにより、感光体ドラム135の周面にはマゼンタのパターンの静電潜像が形成される。この状態で感光体ドラム135の周面に現像装置141からマゼンタトナーを供給することにより、周面にはマゼンタのパターンのトナー像が形成される。
転写ベルト131は感光体ドラム135と1次転写ローラ145により挟まれた状態で時計周りに動くことができる。マゼンタのパターンのトナー像は感光体ドラム135から転写ベルト131に転写される。感光体ドラム135の周面に残っているマゼンタトナーはクリーナ143によって除去される。以上がマゼンタ用ユニット133Mの説明である。
マゼンタ用ユニット133M、シアン用ユニット133C、イエロー用ユニット133Y、ブラック用ユニット133Kの上方には、対応する色のトナーを収容したコンテナ、即ち、マゼンタトナー用コンテナ147M、シアントナー用コンテナ147C、イエロートナー用コンテナ147Y、ブラックトナー用コンテナ147Kが配置されている。各色の現像装置141には対応するコンテナからトナーが補給される。
上述したように転写ベルト131にはマゼンタのパターンのトナー像が転写され、このトナー像に重ねてシアンのパターンのトナー像が転写され、同様に、イエローのパターンのトナー像、ブラックのパターンのトナー像が重ねて転写される。これにより転写ベルト131にカラーのトナー像が形成される。このように各色のパターンのトナー像を転写ベルト131に重畳して転写することにより、転写ベルト131にカラーのトナー像が形成される。カラーのトナー像は2次転写ローラ149によって、先ほど説明した用紙貯留部110から搬送されてきた用紙Pに転写される。
カラーのトナー像が転写された用紙Pは定着部160に送られる。定着部160は加熱ローラ161と定着ローラ163に定着ベルト165が掛けられた構造を有する。定着ベルト165は定着ローラ163と加圧ローラ167により挟まれている。これらのローラによって、カラーのトナー像が転写された用紙Pが挟まれる。これにより、カラーのトナー像と用紙Pに熱と圧力が加えられて、カラーのトナー像を用紙Pに定着させる。用紙Pは排紙トレイ169に排紙される。
また画像形成部130は濃度センサ148を備える。この濃度センサ148は、転写ベルト131上に転写されたトナー像の光学濃度を検出する。濃度センサ148は、例えば反射光を検出する鏡面反射型センサであり、転写ベルト131表面の検出位置に対して所定角度だけ傾斜して配置されたLED光源と、受光素子としてのフォトトランジスタ等によって構成される。そして転写ベルト131上のトナー像に対してLED光源から光が照射され、その反射光の量をフォトトランジスタが検出することによってトナー像の光学濃度(以下、単に「濃度」と表記する)を測定する。濃度センサ148は測定結果を電気信号に変換し、後述する制御部300へ出力する。尚、濃度センサ148は、トナー像の濃度情報を検出できるセンサであればよく、例えばトナー像を撮像して取得した画像から濃度を検出できるセンサであってもよい。
図2は図1に示す画像形成装置1の電気的な構成を示すブロック図である。画像形成装置1は装置本体100、画像読取部200、制御部300、操作表示部400及び通信部500がバスによって相互に接続された構成を有する。装置本体100及び画像読取部200に関しては図1で説明しているので、説明を省略する。
制御部300はCPU(CentralProcessing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び画像メモリ等を備える。CPUは画像形成装置1を動作させるために必要な制御を、画像形成装置1を構成する上記ハードウェアに対して実行する。ROMは画像形成装置1の動作の制御に必要なソフトウェアを記憶している。RAMはソフトウェアの実行時に発生するデータの一時的な記憶及びアプリケーションソフトの記憶等に利用される。画像メモリは画像データ(画像読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)を一時的に記憶する。
制御部300は、記憶部301、露光制御部303、近似曲線生成部305及び書き出しタイミング決定部307を備える。尚、点線で示した倍率補正手段309は、第2の実施の形態にて用いる要素であるため、説明は後ほど行う。
記憶部301には静電潜像の描画に用いられる各色の画像データが記憶される。本実施形態ではマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの画像データが記憶される。
露光制御部303は、各色に対応して設けられており、ポリゴンミラーをモータにより回転させながら、記憶部301に記憶されている画像データによって変調された光ビームを後述する光ビーム生成部に生成させてポリゴンミラーで反射させる。つまり、画像データにより変調された光ビームを用いて感光体ドラム135に静電潜像を描画する制御を行う。
近似曲線生成部305は、後述する評価パターンの濃度を濃度センサ148に測定させて、後述する光源21が有する各レーザダイオードの書き出しタイミングが同じ評価パターンの平均濃度を算出し、この平均濃度に基づいた近似曲線を生成する。書き出しタイミング決定部307は、近似曲線生成部305が生成した近似曲線を用いて光源21が有する各発光部の最適な書き出しタイミングを決定する。近似曲線の生成方法及び書き出しタイミングの決定方法については、後ほど詳しく説明する。
操作表示部400にはハードキーからなる操作キーが設けられている。具体的にはスタートキー、テンキー、ストップキー、リセットキー、コピー、プリンタ、スキャナ及びファクシミリを切り換えるための機能切換キー等が設けられている。また、操作表示部400にはタッチパネルが設けられている。タッチパネルの画面には各種の操作及び動作の内容等が表示されると共にソフトキーからなる操作キーが表示される。
通信部500はファクシミリ通信部501及びネットワークI/F部503を備える。ファクシミリ通信部501は相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)及びファクシミリ通信用の信号を変復調する変復調回路を備える。ファクシミリ通信部501は電話回線505に接続される。
ネットワークI/F部503はLAN(Local Area Network)507に接続される。ネットワークI/F部503はLAN507に接続されたパソコン等の端末装置との間で通信を実行するための通信インターフェイス回路である。
次に、静電潜像の描画を実行する光ビーム照射制御系について図3〜5を用いて説明する。図3は本実施形態においてポリゴンミラー11の光偏向面13に光ビームLBを照射した状態を示す模式図である。図4は本実施形態に係る光ビームの照射制御系を示すブロック図である。図5は、光源21の外観図である。
図4に示す照射制御系は、カラー画像を構成する各色に対応して設けられている。本実施形態ではマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックについて照射制御系が設けられている。コリメータレンズ及びfθレンズ等の光学部品については図示を省略している。照射制御系はポリゴンミラー11、光ビーム生成部17、タイミング信号生成部19、露光制御部303等を備える。
光ビーム生成部17は光ビームLBを生成し、光ビームLBを発光する光源21及び光源21を駆動する駆動回路等から構成される。光源21としては例えば半導体レーザが用いられる。図5に示すように、光源21は先端面Yに一定間隔で1列に配列された複数のレーザダイオードLD1及びLD2がユニット化されてなり、先端面Yに対する法線のうち中央を通る法線Gを回転軸として矢印Xの方向に回転可能に構成されている。尚、本実施の形態では、2個のレーザダイオードを備えたモノリシックマルチレーザダイオードを例に説明するが、同一チップ上にレーザダイオードが2個以上配置されているレーザダイオードであればよい。
各レーザダイオードLD1及びLD2から出射された光ビームが感光体ドラム135の周面を照射した場合に、その照射位置(結像位置)の配列方向が、レーザダイオードLD1及びLD2を結ぶ線が主走査方向に対して所定の傾斜角度を有するように配置することで、複数の描画ラインへの描画動作を1回の走査で行うことができる。更に、傾斜角度を調整することで、副走査方向の解像度を調整できるように構成されている。通常、装置の仕様に合わせて副走査方向のピッチが決定され、この決定により主走査方向のピッチが決定される。
ポリゴンミラー11は光ビーム生成部17で生成された光ビームLBを反射する。ポリゴンミラー11はモータ23によって回転軸25を中心に回転方向R1に回転する。ポリゴンミラー11は正六角形の側面を有している。この側面は6個の光偏向面13より構成される。
露光制御部303は、光ビームLBを照射させて感光体ドラム135に静電潜像を描画させる制御をする。即ち、露光制御部303は、モータ23によりポリゴンミラー11を回転させながら、記憶部301に記憶されている対応する色の画像データを光ビーム生成部17に送り、光ビーム生成部17に画像データにより変調された光ビームLBを生成させる。この生成された光ビーム、即ち光源21から発光した光ビームLBは、回転するポリゴンミラー11に照射され、光偏向面13で偏向されて(ポリゴンミラー11で反射されて)、感光体ドラム135上に走査ラインSLを主走査方向D1に描画する。1つの光偏向面13で1本の走査ラインSLが描画される。こうして回転する感光体ドラム135に1本の走査ラインSLの描画を繰り返すことにより、副走査方向に沿って静電潜像が描画される。副走査方向は感光体ドラム135の回転方向R2に対応している。
タイミング信号生成部19は各色に対応して設けられており、BD(Beam Detect)信号と称されるタイミング信号BDを生成する。タイミング信号BDは、感光体ドラム135に静電潜像を描画する際の主走査方向D1の書き出し位置を揃えるための基準となる信号である。タイミング信号生成部19からタイミング信号BDが出力されて予め定められた期間の経過後、画像データにより変調された光ビームLBによって感光体ドラム135に静電潜像の描画が開始される。
タイミング信号生成部19の構成について説明する。タイミング信号生成部19はBDセンサ27及びBD信号変換部29を備える。光ビームLBは、感光体ドラム135の主走査方向D1の寸法よりも長い走査範囲内において、主走査方向D1に繰り返し走査される。BDセンサ27はその走査範囲のうち、光ビームLBが感光体ドラム135の走査を開始する前に光ビームLBを受光する位置に設置されている。
BDセンサ27はフォトセンサである。BDセンサ27は、光ビーム生成部17で生成されて、回転するポリゴンミラー11の光偏向面13で反射された光ビームLBを受光すると、その受光信号をBD信号変換部29に出力する。BD信号変換部29は、その受光信号を矩形波のタイミング信号BDに整形し、タイミング信号BDを露光制御部303に出力する。
このようなマルチレーザダイオードを用いた光源21の場合、各レーザダイオードが主走査方向及び副走査方向に対して斜めに配置されているため、各レーザダイオードから同時に光ビームが出射されると、感光体ドラム135上の主走査方向における書き出し位置がずれてしまう。書き出し位置がずれていると、主走査方向の各ラインで位置ズレが生じ、画質悪化を招く。従って、出射される光ビームの出射タイミング(書き出しタイミング)を制御し、主走査方向における書き出し位置を正確に一致させる必要がある。
この書き出しタイミングの調整方法として、評価チャートを用いた方法が知られている。図6は、評価チャートの一例を示した図である。以下、各パターンについては「評価パターン」といい、評価パターンPT1〜PT10をまとめて「評価チャート」という。また、評価パターンPT1〜PT10のうち、特定のパターンを指さない場合は単に「評価パターンPT」という。
図6及び7を用いて評価パターンについて説明する。各評価パターンPTは、レーザダイオードLD1及びLD2から2ドットオン・2ドットオフの繰り返しで光レーザが出射されて描画されたパターンである点で共通であり、異なる点はレーザダイオードLD1の書き出しタイミングに対してレーザダイオードLD2の書き出しタイミングを所定の範囲で変化させていることである。このためそれぞれ異なるパターンとなっている。
詳しく説明すると、まずレーザダイオードLD1とLD2の主走査方向のビームピッチから割り出した計算上理想的な書き出しタイミング(レーザダイオードLD1に書き出しタイミングに対するレーザダイオードLD2の書き出しタイミングの時間差)を算出する。そして、計算された理想的な書き出しタイミングに対して、例えば0.1[us]単位でレーザダイオードLD2の書き出しタイミングを変化させる。つまり、理想的な書き出しタイミングが3.0[us]だとすると、この3.0[us]を中心に2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3[us]という具合にレーザダイオードLD2の書き出しタイミングを振って(変化させて)評価パターンを描画する。
レーザダイオードLD1とLD2の書き出しタイミングが一致していると、図7(c)に示すようにレーザダイオードLD1とLD2に対応するラインのドット列が一致する。しかし、レーザダイオードLD1とLD2の書き出しタイミングが一致していないと、図7(a)及び(b)のようにドットの位置ズレが生じる。ここで、ドット列が一致している図7(c)に対応するパターンが図6のPT5であり、ドットの位置ズレが生じている図7(a)に対応するパターンがPT1、図7(b)に対応するパターンがPT3に相当する。
そして、図8は各評価パターンPTの濃度を比較したグラフであり、縦軸は濃度、横軸はパターン番号となっている。図8より、ドットの位置ズレが大きい評価パターンPT1、PT10が最も濃度が高く、ドットの位置ズレが少なくなるにつれて濃度が低くなっていることがわかる。これは、図7(c)に示すように、ドット列が一致していると白いラインが顕著に現れるため、この分パターンの平均濃度が低くなるためである。この特性を利用すると、最も濃度の低いパターンを描画したときのレーザダイオードLD1及びLD2の書き出しタイミングが、最もドットの位置ズレの少ないタイミングであることが言える。
しかし、図6のような評価チャートを用いて書き出しタイミングの調整を行っても、現像特性や転写ベルト等の搬送システムによって生じるジッタ等に起因した濃度ムラ、濃度ばらつきによって評価チャート内において濃度ムラや濃度ばらつきが生じる場合がある。このように評価チャート内に濃度ムラやばらつきがあると、各評価パターンPTの測定濃度に誤差が発生し、単純に測定濃度を比較するだけでは精度良くレーザダイオードLD1及びLD2の書き出しタイミングを調整できない可能性があった。
そこで、本発明では、評価チャートを副走査方向に連続して形成し、レーザダイオードLD1及びLD2の書き出しタイミングが同じ評価パターンの平均濃度を算出した後、この平均濃度の近似曲線を用いてレーザダイオードLD1及びLD2の書き出しタイミングを正確に調整する方法を提案する。このように複数の評価チャートを用いることによって濃度測定のサンプル数が増えるため、濃度ムラやばらつきによるノイズの影響を抑えた書き出しタイミングの調整が可能である。
以下、詳しく説明する。図9は、本実施の形態における評価チャートの一例を示した図である。評価チャートは、紙面上側から評価チャートCT11、CT12、CT13と副走査方向に連続して形成され、転写ベルト131の一周分以上形成されることが望ましい。尚、特定の評価チャートを指さない場合は単に「評価チャートCT」という。
まず、近似曲線生成部305は、全ての評価チャートCTの各評価パターンの濃度を濃度センサ148に測定させて各評価パターンの平均濃度を算出し、算出した各評価パターンの平均濃度を用いて近似曲線(又は近似式)を生成する。図10は、生成された近似曲線の一例を示したグラフである。このグラフにおいて、縦軸は濃度である。そして、横軸は副走査方向における濃度測定位置であるが、濃度測定位置の違い、即ち各評価パターンの違いはレーザダイオードLD1とLD2の書き出しタイミングの時間差であるため、横軸はレーザダイオードLD1とLD2の書き出しタイミングの時間差と言い換えることもできる。
次に書き出しタイミング決定部307は、近似曲線のピーク値(最も濃度の薄いポイント)を検出する。図10に示したグラフの場合、評価パターンPT4とPT5の間にピーク値Qが存在する。従って書き出しタイミング決定部307は、このピーク値Qに対応するレーザダイオードLD1とLD2の書き出しタイミングの時間差を割り出す。割り出された時間差は、パターンの濃度が最も低くなる時間差に対応しているはずだから、つまりはレーザダイオードLD1とLD2の最適な書き出しタイミングの時間差を示すこととなる。
以上、説明したように、評価パターンPTの平均濃度を用いて近似曲線を生成し、そのピーク値を利用してレーザダイオードLD1とLD2の書き出しタイミングを決定することで、濃度ムラやばらつきによるノイズの影響を抑えた書き出しタイミングの調整が可能である。
尚、本実施の形態では、図9に示すように、副走査方向に連続した評価チャートCTを転写ベルト131上に一列描画することとしたが、複数列描画してもよい。こうすることによって評価パターンPTの測定濃度のサンプル数が増えるため、濃度ムラやばらつきによるノイズの影響を更に抑えた、最適な書き出しタイミングを決定することができる。
〔第2の実施の形態〕
第1の実施の形態では、近似曲線を用いてレーザダイオードLD1及びLD2の最適な書き出しタイミングを検出する方法を説明した。第2の実施の形態では、第1の実施の形態で説明した評価チャートを用いて、倍率ズレを補正する方法について説明する。尚、本実施の形態における画像形成装置1の概略図は第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図は、図2に示す点線で示した倍率補正部309を追加した内容となる。倍率補正部309は、近似曲線生成部305の生成した近似曲線に基づいて主走査方向の倍率ズレ補正を行う。
図11は、本実施の形態における評価チャートの一例を示した図である。露光制御部303は、主走査方向における両端側、つまり転写ベルト131のフロント側、リア側(装置手前側と奥側)に副走査方向の書き出し位置を一致させて同じ評価チャートCT21及びCT22を形成させる。フロント側とリア側に形成された各評価チャートCTは同じチャートであるから、主走査方向における倍率が一律であれば、最も濃度の低い評価パターンの副走査方向の位置は一致するはずである。
しかし、主走査方向において倍率ズレが発生すると、図11に示すように、評価チャートCT21及びCT22共に最も濃度の低いパターンはPT5であるのに、評価チャートCT21の評価パターンPT5と評価チャートCT22の評価パターンPT5の副走査方向の位置がずれてしまう。つまり、フロント側とリア側とで形成される評価チャートCTの最も濃度の低い評価パターンの副走査方向の位置が倍率ズレ量に相当する分だけ位置がずれるため、このずれた量を利用して主走査方向の倍率補正を行う。
まず、近似曲線生成部305は、評価チャートCTの各評価パターンの濃度を濃度センサ148に測定させ、測定濃度を用いて近似曲線(又は近似式)を生成する。図12は、生成された近似曲線の一例を示したグラフである。そして各グラフのピーク値の副走査方向の距離が、倍率補正量に相当する。倍率補正部309はピーク値の副走査方向の距離から倍率補正量を算出し、画像形成時はこの算出結果に基づいて主走査方向の倍率を線形的に補正する処理を行う。
尚、本実施の形態では、評価チャートCTをフロント側、リア側それぞれに1つ形成することとして説明したが、フロント側、リア側において副走査方向に複数並べて形成させてもよい。このとき、近似曲線を生成する際、近似曲線生成部305は温度センサに各評価パターンの濃度を測定させ、同じ評価パターンどうしで平均濃度を算出し、この平均濃度を用いて近似曲線を生成する。
以上、説明したように、露光制御部303は、転写ベルト131のフロント側、リア側に副走査方向の書き出し位置を一致させて同じ評価チャートを形成させ、近似曲線生成部305がそれぞれの評価チャートについて濃度の近似曲線を生成し、倍率補正部309が各近似曲線の最も濃度が薄くなるピーク値の副走査方向の距離に基づいて主走査方向の倍率補正を行う。こうすることで、レーザダイオードLD1とLD2の書き出しタイミングを正確に決定すると同時に、主走査方向の倍率補正も行うことができる。
1 画像形成装置
11 ポリゴンミラー
17 光ビーム生成部
19 タイミング信号生成部
100 装置本体
130 画像形成部(画像形成手段)
131 転写ベルト
135 感光体ドラム
137 露光装置
139 帯電器
141 現像装置
143 クリーナ
148 濃度センサ(検出手段)
200 画像読取部
21 光源
27 BDセンサ
29 BD信号変換部
300 制御部
301 記憶部
303 露光制御部(パターン形成制御手段)
305 近似曲線生成部(近似曲線生成手段)
307 書き出しタイミング決定部(決定手段)
309 倍率補正部(補正手段)
LD1、LD2 レーザダイオード(発光部)

Claims (2)

  1. 主走査方向に対して所定の角度を持って一定間隔で一列に配列された複数の発光部を有するマルチビームレーザから画像データに応じた光を出射して感光体に静電潜像を形成し、当該感光体に形成された静電潜像をトナーにより顕像化してトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記トナー像の濃度を検出する検出手段と、
    前記各発光部からnドット(nは1以上の整数)ずつオンオフを繰り返して光を照射することによって形成される評価パターンであって、前記評価パターン毎に前記各発光部の書き出しタイミングを予め定められた時間ずつ順次ずらした複数の前記評価パターンで構成された評価チャートを副走査方向に連続して形成させる制御を前記画像形成手段に対して行うパターン形成制御手段と、
    前記各評価パターンの濃度を前記検出手段に検出させて、前記各発光部の書き出しタイミングが同じ評価パターンの平均濃度を算出し、この平均濃度に基づいた近似曲線を生成する近似曲線生成手段と、
    前記生成された近似曲線のピーク値を検出し、この検出されたピーク値が示す前記各発光部の書き出しタイミングを決定する決定手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記パターン形成制御手段は、前記画像形成手段に対して副走査方向に連続した前記評価チャートを少なくとも主走査方向の両端部付近に形成させるものであり、
    前記近似曲線生成手段は、前記両端部のうち一端側に形成された評価チャートと他端側に形成された評価チャートを構成する前記各評価パターンの濃度を前記検出手段に検出させて、前記各発光部の書き出しタイミングが同じ評価パターンの平均濃度を算出し、この平均濃度に基づいた近似曲線を前記各評価チャートそれぞれについて生成するものであり、
    前記各近似曲線のピーク値をそれぞれ検出し、この検出されたピーク値の位置ずれ量に基づいて主走査倍率の倍率補正を行う補正手段を更に備える請求項1に記載の画像形成装置。
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