JP2012135006A - 撮像装置、及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮影後に表示する際、ユーザーがフォーカス状態の確認を所望する領域の画像を適切に選択して表示するようにすること。
【解決手段】 画像を記憶媒体に記憶するための本露光後、撮像画像をモニターに表示する際、撮像画像のほか、複数設けられたAF領域のうち焦点が合うよう制御されたAF領域に対応する画像をモニターに表示する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、撮像した画像の画像表示技術に関するものである。
従来から電子スチルカメラなどの撮像装置において、撮影した画像を確認するため、撮影後に背面モニターなどの画像表示部に撮影画像を自動的に表示するいわゆるレックレビューが行われている。これは例えば撮影後に一定時間画像を背面モニターに表示するようになっていたり、レリーズスイッチを再度押すまで画像を表示しつづけるようになっていたりする。また、撮影した画像を拡大して表示することもできる(特許文献1、2)。これは主にフォーカスの確認のために行われることが多い。例えば、特許文献3に開示されたカメラは、撮影前に、得られた画像を第1の解像度で表示する第1モードと、前記画像内の特定領域の画像信号を前記第1モードより高精細な第2の解像度で表示する第2モードとが切り替え可能である。ここで、特許文献3に開示の場合、最初に表示する特定領域は撮影画像の中心を含む領域であったり、ユーザーの操作により手動で移動可能であったりする。また、特許文献3には、撮影後に、撮影画像の中央の画像が拡大したり、最後に移動された特定領域の画像が拡大したりすることが記載されている。
特開平11−196301号公報 特開2003−125269号公報 特開2001−28699号公報
ここで、撮影後、ユーザーがフォーカス状態を確認したい領域1302が、例えば図13のように表示画面1301上向かって左上の領域であったとする。
このような場合に、上述した特許文献3に開示の技術に拠れば、ユーザーが確認を所望する領域とは無関係な撮影画像の中央が拡大される。したがって、ユーザーがフォーカス状態の確認を所望する領域ではない領域が拡大されてしまい不都合である。また、撮影前に撮影画像の中央以外の位置に特定領域を移動した場合であっても、その移動した位置はユーザーがフォーカスの状態の確認を所望する領域ではない場合がある。例えば、撮影前の特定領域の移動が、フォーカスを合わせるための特定領域の移動ではなく、別の意図での特定領域の移動であった場合である。このような場合においても、撮影後に画面中央を拡大して表示する場合と同様に、ユーザーがフォーカス状態の確認を所望する領域以外の領域が拡大されてしまうという不都合がある。
本願開示の技術思想は、上記課題を解決するもので、本露光操作において撮像された画像を記憶媒体に記憶する撮像装置において、撮像画像の複数のAF領域において焦点状態を検出し、少なくとも1のAF領域において焦点が合うよう制御する焦点調節手段と、撮像された画像を表示するよう制御する表示制御手段と、ユーザーが操作可能な操作手段とを有し、前記表示制御手段は、前記本露光後、像画像に対応する第1の画像のほか、当該撮像画像において前記複数のAF領域のうち焦点が合うよう制御されたAF領域に対応する第2の画像を所定領域に表示するよう制御するとともに、当該第1の画像および第2の画像が表示されている状態での前記操作手段の操作に応じて、前記所定領域に表示する画像を検出された顔の位置の画像に切り換えるよう制御する。
本発明によれば、撮影後に表示する際、ユーザーがフォーカス状態の確認を所望する領域の画像を適切に選択して表示するようにすることができる。
本実施の形態における電子カメラのブロック図。 本実施の形態における電子カメラの基本的な動作を示すフローチャートである。 図2における撮影処理を示すフローチャートである。 図3における本露光用AF処理を示すフローチャートである。 AF領域のインデックスを示す図である。 AFフレーム表示を示す図である。 図3における本露光処理を示すフローチャートである。 画像表示方法を示す図である。 図7における表示変更処理を示すフローチャートである。 非合焦時の画像表示方法を示す図である。 第2画像データの中心点の表示を示す図である。 撮影画像の表示における従来の課題を説明する図である。 ワークメモリ126上に記憶されるAF評価値の撮影画像に対する概念図である。
以下、図面を参照しながら本願発明に好適な実施の形態について説明する。
(第1の実施例)
図1は撮像装置のブロック図である。101は後述する撮像素子上に焦点を合わせるためのフォーカスレンズ、102はフォーカスレンズ101の初期位置を検出するフォトインタラプタ、103はフォーカスレンズ101を駆動するモータである。104はモータ103に駆動信号を入力してフォーカスレンズ101を動かすフォーカスレンズ駆動回路である。105は絞り及びシャッタなどの光量制御部材、106は絞り・シャッタ105を駆動するモータである。107はモータ106に駆動信号を入力して絞り・シャッタ105を動かす絞り・シャッタ駆動回路、108は撮影レンズの焦点距離を変更するズームレンズである。109はズームレンズ108の初期位置を検出するフォトインタラプタである。110はズームレンズ108を駆動するモータ、111はモータ110に駆動信号を入力してズームレンズ108を動かすズームレンズ駆動回路である。112は被写体からの反射光を電気信号に変換する撮像素子である。113は撮像素子112から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器である。114は撮像素子112やA/D変換器113を動作させるために必要なタイミング信号を発生するタイミング信号発生回路(以降TGとする)である。115はA/D変換器113から入力された画像データに所定の処理を施す画像処理プロセッサである。116は画像処理プロセッサ115で処理された画像データを一時的に記憶するバッファメモリである。117は後述する記録媒体との接続のためのインターフェース、118はメモリカードやハードディスクなどの記録媒体である。119は撮影シーケンスなどシステムを制御するためのマイクロコントローラ(以下CPUとする)である。120はズーム動作の開始および停止を指示する信号をCPUに入力するズームSWである。121はAFやAE等の撮影準備を指示するためのスイッチ(以下SW1とする)である。122は撮影準備指示スイッチ121の操作後、本露光及び記録動作等の撮影処理を指示するための撮影処理指示スイッチ(以下SW2とする)である。123はシステムに電源を投入するためのメインスイッチである。124はカメラの動作モードを設定するモードスイッチ、125はCPU119で実行されるプログラムが記憶されているプログラムメモリである。126はCPU119がプログラムメモリ125に記憶されているプログラムに従って処理を行う際に必要な各種データを書き込み及び読み出しするワークメモリである。127はカメラの動作状態や各種警告表示を行う操作表示部である。128は画像を表示するモニター(以下、背面モニターともいう。)、129は各種設定を行う設定スイッチである。130は操作表示部127や背面モニター128に表示されたメニュー項目の選択や画像の表示方向の移動指示等に使用する十字スイッチである。131は背面モニター128に表示される画像の表示形態の変更を指示する表示切替スイッチである。132は高精細な画像の表示部分の切替を指示する表示部分切替スイッチ、133は高精細な画像の表示部分を移動可能なモードへの遷移を指示する表示部分移動モードスイッチである。
次に図2のフローチャートを使って電子カメラの制御処理について説明する。なお、特に明示しない限り当該フローチャートの動作処理は、システム制御CPU119の制御に基づく。
まずステップS201では撮影準備を指示するスイッチ121(SW1)の状態を判定し、ONならばステップS205へ、そうでなければステップS202へ進む。ステップS202では絞りやシャッタ105を制御して背面モニター128に表示される画像や記録される画像の明るさが適正になるようAE(自動露出制御)動作を行う。ステップS203では光源の色温度によらず背面モニター128に表示される画像や記録される画像が適切な色バランスになるようAWB(オートホワイトバランス制御)動作を行う。ステップS204では撮像素子112から読み出した画像信号に所定の処理を施して背面モニター128へ表示する。ステップS205では後述する手順に従って撮影処理を行う。
図3は図2におけるステップS205の撮影処理を説明するフローチャートである。ステップS301では本露光用のAE動作を行う。ステップS302では後述する手順に従って本露光用AF動作を行う。ステップS303では後述する手順にしたがって本露光及び記録を行う。
図4は図3のステップS302における本露光用のAF動作を説明するフローチャートである。まずステップS401ではフォーカスレンズ101をスキャン開始位置へ移動する。このスキャン開始位置は、例えば合焦可能領域の無限端とする。ステップS402では、AF評価値を取得する。これは、まず撮像素子112から読み出されたアナログ映像信号をA/D変換器113を使ってデジタル信号に変換する。そのA/D変換器113からの出力から画像処理プロセッサ115において輝度信号の高周波成分を抽出し、これをAF評価値としてワークメモリ126に記憶する。これを概念上示すのが図12である。この際図12のように撮影画像1200中AF評価値を算出する領域1201が9個設定されている場合には9個の領域それぞれについてのAF評価値を記憶する。なお、AF評価値を算出する領域は、ユーザーに視認できるようその領域の枠がAFフレームとして背面モニター128に被写体画像に重畳されて表示することができる。なお、以下の説明では、AFフレームに対応する撮影画像の領域をAF領域という。
ステップS403ではフォーカスレンズ101の現在位置を取得しワークメモリ126に記憶する。フォーカスレンズ駆動モータ103にステッピングモータを使用する場合は、フォトインタラプタ102によって検出される初期位置からの相対駆動パルス数をもってフォーカスレンズ101の位置とする。また図示しないロータリーエンコーダ等を用いて絶対位置を測定しても良い。ステップS404ではフォーカスレンズ101の現在位置がスキャン終了位置と等しいか調べる。等しければステップS406へ、そうでなければステップS405へ進む。このスキャン終了位置は例えば合焦可能領域の至近端とする。ステップS405ではフォーカスレンズ101をスキャン終了方向へ向かって所定量移動する。
ステップS406ではAF領域のインデックスを0としてワークメモリ126に記憶する。このAF領域のインデックスとは図12のように9個のAF領域が設定されている場合、各々のAF領域の識別に用いるものである。以下で説明する処理に置いて、図5のように左上の枠から順番に0、1、2、・・・といったように番号を与え、AF領域のインデックスに対応した番号の測距枠について処理を行うものとする。
ステップS407ではステップS402で取得したAF評価値の中から最大のものを選択する。ステップS408ではステップS407で選択したAF評価値を取得したタイミングにおけるフォーカスレンズ101の位置(以下、これをピーク位置と呼ぶ)をワークメモリ126に記憶する。ステップS409ではAF領域インデックスに1を加える。ステップS410ではAF領域のインデックスが予め決められた所定値と等しいかどうか調べる。等しければステップS411へ、そうでなければステップS407へ進む。ここでは、図5のように9個のAF領域が設定されている場合について説明するので、所定値は9とする。
ステップS411ではステップS408で記憶した各AF領域におけるピーク位置の中から最至近の位置を選出する。このとき、最至近位置を示すAF領域(以下、これをピークAF領域と呼ぶ)のインデックスをワークメモリ126に記憶する。ステップS412ではステップS411で選出したピークAF領域のピーク位置に対して、所定範囲内のピーク位置を持つAF領域(以下、これを有効AF領域と呼ぶ)を選出しワークメモリ126に記憶する。ステップS413ではステップS412で選出したAF領域に対応するAFフレームを合焦枠として背面モニター128上に被写体像と重畳表示する。なおここで表示するAFフレームには、ステップS411で選出したピークAF領域に対応するAFフレームも含まれる。ステップS414ではステップS411で選出されたピークAF領域に対応するピーク位置へフォーカスレンズ101を移動する。
次にステップS413において説明した、AFフレーム表示について説明する。ステップS411において選出されたピークAF領域が図5におけるインデックス1であり、ステップS412で選出された有効AF領域がインデックス0、4、8であったとする。ステップS413で表示するAFフレームは図6の様になる。つまりインデックス0、1、4、8の4つのAF領域に対応するAFフレームを背面モニター128上に被写体像と重畳させて表示する。なお、図6では説明のためにインデックスの番号を記載しているが、実際にはこの番号は背面モニター128上に表示しない。
図7は図3のステップS303における本露光処理を説明するフローチャートである。まずステップS701では撮像素子112への露光を行う。ステップS702では撮像素子112に蓄積されたデータを読み出す。ステップS703ではA/D変換器113を使って撮像素子112から読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換する。
ステップS704では画像処理プロセッサ115を使ってA/D変換器113から出力されるデジタル信号に画像処理を施し、第1の解像度を有する画像データ(以下、これを第1画像データと呼ぶ)を生成しバッファメモリ116に記憶する。この第1画像データの解像度は、データを間引いて処理することにより背面モニター128に表示可能な最大画素数、例えば10〜20万画素よりも少ない画素数となるように圧縮縮小処理されているものとする。ステップS705では画像処理プロセッサ115を使ってA/D変換器113から出力されるデジタル信号に画像処理を施し、第2の解像度を有する画像データ(以下、これを第2画像データと呼ぶ)を生成しバッファメモリ116に記憶する。この場合第2画像データの解像度は、撮像素子112から読み出した後、ワークメモリ126に蓄積されているデータを圧縮縮小処理しない。したがって、撮像素子112の有効画素数相当の解像度となるように設定されているものとする。つまり、第2画像データは、ステップS704で説明した第1画像データよりも、第1画像データの中から第2画像データに対応する領域の画像データとを比べた場合には、高精細な画像データとなる。
ステップS706ではステップS704及びステップS705で生成した画像をバッファメモリ116から読み出して背面モニター128に表示する。このときの表示の方法については後述する。ステップS707ではステップS705で処理した画像データをJPEGなどの規格に合わせて圧縮処理する。ステップS708ではステップS707で圧縮処理が施されたデータが記録媒体インターフェース117を介して電子カメラ本体に装着されたメモリカードなどの記録媒体118へ記録される。ステップS709では後述する手段に従って、背面モニター128への画像表示の変更を行う。
次にステップS706における画像の表示方法について説明する。図8はステップS706における画像の表示方法を説明する図である。800は、背面モニター128の表示画面である。801は第1画像データを表示する領域で、812は第2画像データを表示する領域である。802は、ピークAF領域に対応するAFフレームで、803は、有効AF領域に対応するAFフレームである。また、820は、領域812に表示する画像を切り換える操作をガイダンスする表示部分切替操作ガイダンスである。821は、領域812に表示する画像を切り換えるモードへの移行操作をガイダンスする表示部分移動モード移行操作ガイダンスである。
この図の様に第1画像データと第2画像データを同時に背面モニター128に表示する。ここで第1画像データの解像度は図7のステップS704での処理において説明したように、少なくとも背面モニター128に表示可能な最大画素数よりも少ない画素数となるように設定されている。よって第1画像データを背面モニター128に表示すると、第1画像データ全体が表示されるようになる。
一方、第2画像データは図7のステップS705での処理において説明したように、撮像素子112から読み出したデータに対して圧縮縮小処理をしない、撮像素子112の有効画素数相当の解像度となるように設定されている。一般に撮像素子の有効画素数は200〜1000万画素が主流で、背面モニターに使用されるLCD(液晶ディスプレイ)などの表示装置の表示可能最大画素数を大きく上回る。従って、第2画像データの画素数は200〜1000万画素であって、背面モニター128に表示可能な最大画素数の10〜20万画素を大きく上回る。したがって、背面モニター128に第2画像データ全体を表示することは当然にできない。そこで第2画像データの一部分を背面モニター128に表示する。このとき背面モニター128に表示する部分は、図4のステップS411においてワークメモリ126に記憶したピークAF領域に相当する部分とする。
ここで、図6を使った説明と同様に、図4のステップS411において選出されたピークAF領域が図5におけるインデックス1であり、ステップS412で選出された有効AF領域がインデックス0、4、8であったとする。この場合、背面モニター128に表示する第1画像データに、インデックス0、1、4、8のAF領域に対応するAFフレームを重ねて表示する。同時に、第2画像データの中からピークAF領域であるインデックス1のAF領域に相当するAFフレームを表示する。重畳表示するAFフレームに相当するインデックス(この場合はインデックス1)のAF領域をワークメモリ126に記憶する。ここで、図8ではインデックス1のAF領域に人の顔の部分が位置している。従って、第2画像データの中からインデックス1のAF領域である顔の部分を背面モニター128に表示する。
次に図7のステップS709における、画像の表示変更の方法について説明する。図9は図7のステップS709における表示変更処理を説明するフローチャートである。まずステップS901では表示部分切替スイッチ132の状態を判定し、ONであればステップS902へ進む。一方、ステップS901において表示部分切替スイッチ132がONでなければステップS903へ進む。ステップS902では図8を使って説明した、背面モニター128に表示する第2画像データの表示部分を切り替える。この切り替え方を、図8での説明と同様にピークAF領域がインデックス1であり、有効AF領域がインデックス0、4、8のAF領域である場合について説明する。
今、第2画像データとしてインデックス1のAF領域に対応する部分が表示されているとする。現在表示されているインデックス番号は、ワークメモリ126から読み出すことによって知ることができる。この際、表示部分切替スイッチ132がONになると、有効AF領域の中から、現在表示しているインデックスの次に大きいインデックス番号を持つ有効AF領域を選択しワークメモリ126に記憶する。
図8の場合は有効AF領域の中からインデックス4の領域が選択され、対応するAFフレームが表示される。こうして第2画像データの中から、選択されたインデックス4のAF領域の位置に相当する部分を今まで表示されていたインデックス1のAF領域の位置に相当する部分に替わって背面モニター128の領域812に表示する。このようにして表示部分切替スイッチ132がONになる度に、表示を切り替える。
なお、有効AF領域の中で最大のインデックス番号を持つAF領域の位置に相当する部分が表示されているときに表示部分切替スイッチ132がONになったら、最小のインデックス番号を持つ有効AF領域を選択する。
なお前述の説明において、被写体の中から顔を検出する機能を有しているカメラにおいては、表示部分を有効AF領域の位置に切り替える代わりに、検出された顔の位置に切り替えるように構成してもよい。このようにすれば、検出された顔について、それぞれ合焦状態を次々に確認することができる。
また、図8の様に背面モニター128の画面中に表示部分切替操作ガイダンス820を表示しても良い。これにより、表示部分切替スイッチ132を操作する際、第2画像データの表示部分の切り替えが可能であることが操作者に分かりやすくなる効果がある。この表示部分切り替えの操作ガイダンスは、第1画像データと第2画像データの両方に重ならない位置に表示する。
ステップS903では、表示部分移動モードスイッチ133の状態を判定し、ONであればステップS904へ、そうでなければステップS906へ進む。ステップS904では十字スイッチ130の状態を判定し、ONであればステップS905へ、そうでなければステップS906へ進む。ステップS905ではステップS904で操作された十字スイッチ130の方向に応じて、背面モニター128に表示する第2画像データの表示部分を移動する。
今、第2画像データとして、背面モニター128にインデックス1に相当する部分が表示されているとする。この場合は図8の様に顔の部分が第2画像データとして背面モニター128に表示される。次に十字スイッチ130の下方向のスイッチがONになったとすると、第2画像データとして顔の下の部分、すなわち首から胴体へと表示部分を移動していく。
また、表示部分移動モードスイッチ133を操作することによって第2画像データの表示部分の移動が可能になることが操作者に分かりやすいように、図8の様にEVF画面中に表示部分移動モード移行操作ガイダンスを表示しても良い。この表示部分移動モード移行操作ガイダンス821は、第1画像データと第2画像データ、及び表示部分切替操作ガイダンス820に重ならない位置に表示する。
ステップS906では、撮影準備を指示するSW1の状態を判定し、ONでなければS901に進み、ONであれば本処理を終了する。
このようにして、より高精細な画像の中から背面モニター128に表示するAFフレームを、合焦したピークAF領域に対応して選択することによって、合焦した被写体のフォーカスの状態を容易に確認することができる。本露光前にAF処理が行われピークAF領域が自動で選択される場合は、当該ピークAF領域近辺についてユーザーがフォーカス状態を確認したい場合が多いからである。つまり、撮影後に表示する際、ユーザーがフォーカス状態の確認を所望する領域の画像を適切に表示するようにすることができる。また、スイッチ操作によって高精細な画像の表示部分を切り替えたり移動したりすることによって、他の合焦点や合焦した被写体の周辺のフォーカスの状態も容易に確認することができる。
(第2の実施例)
前述の説明では、合焦した測距枠に対応して高精細な画像の表示部分を選択するようにしたが、AF処理の結果が非合焦であった場合の処理について以下に説明する。
図10は第1の実施例の図7のステップS706の画像表示方法において、AF処理の結果が非合焦であった場合の表示方法を説明する図である。1000は、背面モニター128の表示画面である。1001は第1画像データを表示する領域で、1012は第2画像データを表示する領域である。この場合も第1の実施形態で説明した図8と同様に、第1画像データと第2画像データを背面モニター128に表示する。また第1画像データと第2画像データの解像度はそれぞれ第1の実施形態において説明したときと同様に設定されているものとする。
AF処理の結果が非合焦であった場合は、第2画像データの予め決められた領域、ここでは中央領域を背面モニター128の表示画面1000の領域1012に表示する。この理由は、主被写体を画面中央に位置するようにして撮影する場合が多いので、非合焦の場合であっても主被写体のフォーカスの状態を確認できるようにするためである。
このとき領域1012に表示する部分は、図10の第1画像データ中の点線で表示されるフレーム1010の内に対応する部分とする。なお、図10では説明のために第1画像データ中に点線のフレームを記載しているのであって、実際にはこの枠は背面モニター128上には表示されない。これは、自動でAFフレームを選択した場合は合焦したフレームを表示するためだからである。また、非合焦であるのでいずれのAFフレームも表示されない。
この状態からは第1の実施形態の図9のステップS902で説明した、表示部分の切替は禁止するものとする。この理由は非合焦であるので、移動すべきAFフレームが存在しないためである。一方、ステップS905で説明した領域1012に表示する画像、すなわち、領域1001に表示される画像のうち領域1012に表示する表示部分の移動は許可するものとする。表示部分の移動であれば、ピークAF領域や有効AF領域がなくても構わないからである。
このようにしてAF処理の結果が非合焦であった場合には、第2画像データの予め決められている領域を背面モニター128に表示することによって、主被写体のフォーカスを容易に確認することができる。
(第3の実施例)
前述の説明では背面モニター128に表示する第1画像データ上に、インデックス0、1、4、8の位置に対応するAFフレームを重ねて表示する様に構成した。ここで説明する第3の実施例は、これに加えて現在第2画像データとして表示している部分を示す指標を背面モニター128上の被写体に重畳させて表示するものである。
図11は図7のステップS706における画像の表示方法を説明する図である。1100は、背面モニター128の表示画面である。1101は第1画像データを表示する領域で、1112は第2画像データを表示する領域である。1102は、ピークAF領域に対応するAFフレームで、1103は、有効AF領域に対応するAFフレームである。また、1122はAFフレームの中心に表示可能な十字の形をした指標である。
今、第1の実施形態の図8で説明したように、第2画像データを表示する領域1112に表示する領域としてインデックス1に相当するAF領域が選択されているとする。この場合図11の様に第1画像データ中のインデックス1のAF領域に対応するAFフレームの中心点に十字記号を被写体像に重畳表示する。このように第2の画像データとして表示している部分を示す指標を領域1102に表示される画像上に表示することで、ユーザーは現在どの領域が領域1112に表示されているのか分かり易くすることができる。
そして、図9で説明した表示変更処理にしたがって、当該指標1122も有効AF領域、あるいは移動した表示領域が背面モニター128の領域1112に表示されるのに合わせて移動する。これにより移動後においても、ユーザーは現在どの領域が領域1112に表示されているのか分かり易くすることができる。
なお、上記第3の実施例では、指標1122として十字の形状を示したが、これに限るものではない。例えば、表示されるAFフレームと相似形のフレームで指標1122を被写体像に重畳表示しても構わない。この際、当該フレームが、AFフレームと区別し易いようにAFフレームとは異なる色、例えばAFフレームが緑の場合には白色とすること、またAFフレームを実線、指標1122を点線とすることで、よりユーザーによる視認性が高まる。
なお、上記第1〜3の実施例では、背面モニター128において表示する際の説明を行った。この点、例えば、PCのディスプレイやテレビなどにおいて表示する場合においても、撮影画像の記録画素に対して撮影画像の全体像を表示する際の表示画素が少ない場合には、同様の効果を得ることができる。
また、上記第1〜3の実施例では、例えば図8に示す領域801と812とを一部重ねて表示した。これにより背面モニター128の画像表示領域を有効に利用することができる。この点、それぞれの領域を分離独立させて表示させてもよい。これによれば、撮影した画像の画角全体を一部削ることなく適確に視認することができる。これは、第2の実施例、第3の実施例においても同様である。
さらに、上記第1〜3の実施例では、撮像画像の高周波成分からAF評価値を算出して当該AF評価値に基づいて焦点調節を行う制御を説明した。この点、いわゆる2像間の位相差を検出して焦点調節を行う制御においても、撮影画像の複数領域において焦点調節を行う場合には、同様の効果を有することができる。
101 フォーカスレンズ
102 フォトインタラプタ
103 フォーカスレンズ駆動回路
105 光量制御部材
106 絞り・シャッタ105の駆動モータ
107 絞り・シャッタ駆動回路
108 ズームレンズ
109 フォトインタラプタ
110 ズームレンズ駆動モータ
111 ズームレンズ駆動回路
112 撮像素子
113 A/D変換器
114 タイミング信号発生回路(TG)
115 画像処理プロセッサ
116 バッファメモリ
117 インターフェース
118 記録媒体
119 マイクロコントローラ(CPU)
120 ズームSW
121 撮影準備指示スイッチSW1
122 撮影処理指示スイッチSW2
123 メインスイッチ
124 モードスイッチ
125 プログラムメモリ
126 ワークメモリ
127 操作表示部
128 背面モニター
129 設定スイッチ
130 十字スイッチ
131 表示切替スイッチ
132 表示部分切替スイッチ
133 表示部分移動モードスイッチ

Claims (7)

  1. 本露光操作において撮像された画像を記憶媒体に記憶する撮像装置において、
    撮像画像の複数のAF領域において焦点状態を検出し、少なくとも1のAF領域において焦点が合うよう制御する焦点調節手段と、
    撮像された画像を表示するよう制御する表示制御手段と、
    ユーザーが操作可能な操作手段とを有し、
    前記表示制御手段は、前記本露光後、像画像に対応する第1の画像のほか、当該撮像画像において前記複数のAF領域のうち焦点が合うよう制御されたAF領域に対応する第2の画像を所定領域に表示するよう制御するとともに、当該第1の画像および第2の画像が表示されている状態での前記操作手段の操作に応じて、前記所定領域に表示する画像を検出された顔の位置の画像に切り換えるよう制御することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像画像と前記所定領域に表示する画像とを一部重ねて表示することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像画像と前記所定領域に表示する画像とを重ならないよう表示することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像画像の一部を当該撮像画像の画素数を変えずに、前記所定領域に表示する画像として表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記所定領域に表示する画像前記撮像画像のどの位置に対応するかについて撮影者が視認できる指標を当該撮像画像に重畳して表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記複数のAF領域のいずれにおいても焦点を調節できない場合は、予め決められた領域を前記表示制御手段により表示するよう制御することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 撮像画像の複数のAF領域において焦点状態を検出し、少なくとも1のAF領域において焦点が合うよう制御する焦点調節手段と、撮像された画像を表示するよう制御する表示制御手段と、ユーザーが操作可能な操作手段とを有し、本露光操作において撮像された画像を記憶媒体に記憶する撮像装置の制御方法において、
    前記本露光後、像画像に対応する第1の画像のほか、当該撮像画像において前記複数のAF領域のうち焦点が合うよう制御されたAF領域に対応する第2の画像を所定領域に表示するよう制御するとともに、当該第1の画像および第2の画像が表示されている状態での前記操作手段の操作に応じて、前記所定領域に表示する画像を検出された顔の位置の画像に切り換えるよう制御することを特徴とする制御方法。
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