JP2012133885A - 多層光ディスク、情報記録方法、情報再生方法、およびディスクドライブ - Google Patents
多層光ディスク、情報記録方法、情報再生方法、およびディスクドライブ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012133885A JP2012133885A JP2012088498A JP2012088498A JP2012133885A JP 2012133885 A JP2012133885 A JP 2012133885A JP 2012088498 A JP2012088498 A JP 2012088498A JP 2012088498 A JP2012088498 A JP 2012088498A JP 2012133885 A JP2012133885 A JP 2012133885A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- bca
- layer
- recording layer
- information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】短波長レーザ(波長600nm以下)を情報記録に用いる追記型光ディスクにおいて、長波長レーザ(波長600nm〜800nm)を用いてもBCAの情報記録を実用可能にする。
【解決手段】光ディスクの成形基板上のBCA部分に溝を予め刻み込んでおき、この溝に色素を溜める。これによりBCAの色素の感度を上げて、色素の情報記録に対応する波長(例えば405nm)以外の波長(600nm〜800nmの範囲内の波長)を持つレーザでもBCAにバーコードパターンを記録できるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】光ディスクの成形基板上のBCA部分に溝を予め刻み込んでおき、この溝に色素を溜める。これによりBCAの色素の感度を上げて、色素の情報記録に対応する波長(例えば405nm)以外の波長(600nm〜800nmの範囲内の波長)を持つレーザでもBCAにバーコードパターンを記録できるようにする。
【選択図】 図1
Description
この発明は、レーザ光の照射により記録/再生を行う追記型の光ディスクにおいて、ディスク固有の情報を有するBCA(BURST CUTTIG AREA)から高いCN比(Carrier to Noise Ratio)の信号が得られるようにした技術に関する。
光ディスクは、CD、DVD−ROMに代表される再生専用型、CD−R、DVD−Rに代表される1回追記型、CD−RW、DVD−RW/RAMに代表される書き換え可能型(コンピュータの外付けメモリあるいは録再ビデオに利用される)などがある。近年、光ディスクは情報関連及び放送関連機器で求められる記録容量の急激な増加に対応するため容量アップが求められている。そのため、記録密度を上げる目的で、レーザ波長の短波長化(集光スポット径の小径化)や超解像技術等の研究が進められる一方、トラックピッチ、マークピットピッチを詰めるためにマスタリング技術の改良も検討されている。
現在記録・再生メディアとして世界に普及しているDVDディスクは、ポリカーボネート樹脂を射出成形して作製した0.6mm厚の成形基板に反射膜や記録膜を成膜した後、紫外線硬化樹脂(以下UV樹脂)等を用いて貼り合わせることで、総厚1.2mmの光ディスクとして作製されている。ディスクの種類には、再生専用のDVD−ROM、1回追記のDVD−R、書き換え可能なDVD−RW/RAM等の各種ディスクがある。
さらに記録容量をアップさせた次世代DVDとして、HD_DVDディスクがDVDフォーラムで規格化され、間もなく市場投入されようとしている。HD_DVDでは、容量を上げるために、DVDで使用した650nm(赤色)半導体レーザに代わり、より短波長の405nm(青紫ないし青色)半導体レーザを使用して記録再生を行う。その際、ディスクに記録されるマーク形状もより小さくなり高密度の記録が行われる。この高密度のマークを安定して再生するために、新たな信号処理方式PRML(Partial Response Maximum Likelihood)も開発されている。
従来の信号検出方式では、ビット毎に記録された情報が“0”であるか“1”であるかを判定してる。情報の記録密度が上がってくると、ピットあるいはマークの間隔が接近してくるため、再生信号は、隣接情報ビットからの波形干渉の影響を大きく受けるようになってくる。この波形干渉の影響を取り除くには、例えば記録再生チャネルの応答特性の高域成分を強調して、応答波形の隣接ビットへの裾を低く抑えるような信号処理を施す必要がある。しかしながら、応答特性の高域成分を強調すると、雑音成分も同時に強調されてしまうため、これに起因する誤りが増加してしまう。したがって、従来の信号処理方式では、記録密度を大きく改善することは難しい。
これに対して、PRML信号処理方式では、再生信号波形の隣接ビット間の波形干渉量をPR(Partial Response)クラスで規定された範囲で許容する。再生波形は、隣接ビットからの波形干渉を受けて歪を生じるため、従来方式のように1ビットだけでデータを判定することはできなくなる。ただし、波形干渉量は規定の値に限定されるため、波形の前後をも考慮に入れたシーケンスのうち、最も確からしいものを選択するML(Maximum Likelihood)判定回路を用いた最尤検出器を用いると、情報ビットの前後に分散した信号パワーを効率良く利用できるようになる。そのため良好な誤り率でデータを検出することができる。その際、再生波形のPRクラスからのずれを補正するための等化回路としてPR等化器が使用される。
従来のレベルスライス等化器では再生波形に対して、等化波形とある設定された閾値との交点がウィンドウの中心になるような波形等化が施される。具体的には、再生信号の高周波成分の増幅が行なわれる。検出器では、等化波形と閾値との交点を検出し、ウィンドウ内で交点が検出されれば”1”、検出されなければ”0”として2値データを出力する。そして、この交点検出後により得られた2値データにNRZI(Non Return to Zero Inverted)変換を施すことにより、復号データが得られる。
等化波形と閾値との交点は、雑音等のため必ずしもウィンドウの中心とはならない。ウィンドウ幅で規格化したときの交点データの標準偏差はジッタと呼ばれ、光ディスクやドライブの評価基準として使用される。いま、現行DVDと同じ光ヘッドを用いて、現行DVDよりも高密度化した光ディスクを再生する場合を考える。トラック密度が高くなると、再生信号にはクロストーク成分と呼ばれる信号劣化成分が多く含まれることとなる。一方、線密度が高くなると、再生波形はより鈍った波形となる。等化器では、前述したように再生信号の高周波成分の増幅が行われているので、入力する再生波形がより鈍っている場合には、高周波成分をより増幅する必要がある。その結果、等化器はこうした信号劣化成分までも増幅させることとなる。このように信号検出方式に波形スライス方式を用いた場合には、どのように高密度化をしても信号劣化成分が増加してしまい、もはや、正しくデータの復号を行うことはできない。
このように再生信号のSNR(信号対雑音比)が低下した場合に対応するため、再生信号処理方式として、波形スライス方式の代わりにPRML(Partial Response Maximum Likelihood)方式が用いられる。PRML方式においては、まず等化器でPR特性と呼ばれる識別点間で既知の相関を持った波形へと等化される。このPRML信号処理方式により、高記録密度においても良好なエラーレートを得ることが可能になる。
上記の技術等を用いて開発されたHD_DVDディスクには、DVDと同様に再生専用のROM、書き換え型のRW/RAM、追記型のRの各種ディスクがある。その中でRディスクは、現行DVDでもデータや映像のバックアップや保存メディアとして、世界中で大量に使用されている。追記型ディスクでは特に記録容量が大きいことがユーザに望まれており、容量アップのために片面再生2層ディスクが生産されている(同じ技術により両面併せて4層ディスクが可能)。両面2層に比べて片面2層は、ユーザがディスクを反転する必要がなく、ユーザに強く支持されている。HD_DVDでも片面2層(HD_DVD−R:DL)(DLはDual-Layerの略)ディスクの開発に各社が取り組んでいる。この2層ディスクは、レーザ受光面側に第1の記録層(L0層)を設け、L0層よりもディスクの内部側(奥側)に第2の記録層(L1層)を設けた構造となっている。
上記の技術等を用いて開発されたHD_DVDディスクには、DVDと同様に再生専用のROM、書き換え型のRW/RAM、追記型のRの各種ディスクがある。その中でRディスクは、現行DVDでもデータや映像のバックアップや保存メディアとして、世界中で大量に使用されている。追記型ディスクでは特に記録容量が大きいことがユーザに望まれており、容量アップのために片面再生2層ディスクが生産されている(同じ技術により両面併せて4層ディスクが可能)。両面2層に比べて片面2層は、ユーザがディスクを反転する必要がなく、ユーザに強く支持されている。HD_DVDでも片面2層(HD_DVD−R:DL)(DLはDual-Layerの略)ディスクの開発に各社が取り組んでいる。この2層ディスクは、レーザ受光面側に第1の記録層(L0層)を設け、L0層よりもディスクの内部側(奥側)に第2の記録層(L1層)を設けた構造となっている。
以上のように、CDからDVD、さらにHD_DVDとより高密度のディスクが開発されているが、光ディスクドライブ、プレーヤ、レコーダは各種ディスクの再生互換が求められ、ディスク判別が益々難しくなっている。ディスク判別を行うための1手段として、ディスク固有の情報を記録するBCAを各ディスクに設ける方法がある。BCAは、波長650nmのレーザを用いた現行DVDディスクでは必須ではなかったが、波長が600nm以下(例えば405nm)のレーザを用いる次世代HD_DVDディスクでは、ディスクコピープロテクションに関する情報などを含めることになり、より重要でディスクに必須の項目になっている。
BCAの作成方法には、マスタリング時にスタンパに作成するスタンパBCAとディスク作成後にレーザで形成するポストカットBCAの2方式がある。後者のボストカットBCA自体は特許文献1(光ディスクのコード記録方法及びコード記録装置)で提案されている。この文献の内容は、再生専用型および相変化記録型光ディスクにおいて、変調信号をスピンドルモータからの信号と同期させてバーコード状のパターン(BCAコードのマークパターン)を記録するものであり、ここでは再生専用型ディスクの反射膜をレーザで焼き切る、または相変化記録型のディスクをレーザで相変化させることで、BCAのバーコードパターンを記録する。
現行DVD−Rディスクは、成形基板上に有機色素を塗布しその上に反射膜を形成する構造をしているが、BCAを形成する場合にはポストカットBCAを用いることが多い。これはマスタリングBCAで形成を試みた場合に、成形基板上のBCAパターンを塗布される色素が埋めてしまうため、高CNのBCA信号を得にくいためである。そのためにディスク作成後に有機色素に記録する形でBCAを形成(ポストカット)していた。またディスク1枚1枚に完全に個別な情報を与えるには、ポストカットBCAを行うしかなかった。なお、上記有機色素に関する公知例としては、特許文献2および特許文献3がある。
また現行DVD−R2層ディスクでは、2層DVD−ROMと同様にL1層にBCAを設けたかったのであるが、「L1層にBCAを設ける」ことはマスタリングBCAでもポストカットBCAのどちらも作成が難しく、L0層に形成する規格になっている。
有機色素を用いた追記型光ディスクでは記録特性に波長依存性があるため、次世代の短波長対応の色素を用いたディスクにこれまでポストカットで使用されてきた現行の長波長レーザでBCAバーコードパターンを記録することは、実用上できない。
再生専用、書き換え型、追記型の各種光ディスクにおいて、情報記録容量を上げるために片面2層ディスクが作成されているが、次世代DVDであるHD_DVDの2層ディスクでは、固有のディスク情報を有するBCA部は2層の奥側の層(Layer1:L1層)に形成することが決められている。HD_DVDの追記型ディスク(HD_DVD−R)も、手前の層(Layer0:L0層)に影響は与えず、L1層に高CN比の再生信号が得られるBCAを形成する必要があり、そのためにディスクに用いる基板構造および/または記録用色素に改良を行った光ディスク及びその光ディスクを記録再生する方法・装置(ディスクドライブ)が求められている。
この発明の課題の1つは、短波長レーザを情報記録に用いる追記型光ディスクにおいて、長波長レーザを用いてもBCAの情報記録を実用可能にすることである。
この発明の一実施の形態に係る光ディスクでは、成形基板上のBCA部分に溝を予め刻み込んでおき、この溝に色素を溜めることによりBCAの色素の感度を上げて、色素の情報記録に対応する波長(例えば405nm)以外の波長(600nm〜800nmの範囲内の波長)を持つレーザでもBCAにバーコードパターンを記録できるようにしている。
なお。この発明の一実施の形態に係る2層Rディスクでは、L1層にのみBCA用の溝を形成する。誤ってL0層にBCAパタ−ンが形成されると、L0層に誤って形成されたBCAパターンからの信号の漏れこみにより、L1層のBCAパターン読み取り精度が落ちてしまうからである。そのため、上記の基板上に溝を設ける処理はL1層用基板のみに行う。BCA記録を行う必要がないL0層の基板には全く溝を設けずに、長波長のレーザではL0層の色素の記録感度が低い状態を保たせる。これにより、必要なL1層のみにBCA記録を行うことができる。
また上記は色素を塗布する基板構造(溝の有無)に改良を行ったが、色素自体に長波長レーザでも記録可能な成分を混ぜる手段もある。すなわちBCA記録を行うL1層用色素にだけ長波長で記録可能な成分を混ぜ、BCA記録の必要のないL0層用色素には長波長で記録可能な成分を混ぜない(含めない)ことで、L1層に安定なBCAパターンを設けることができる。
短波長(例えば405nm)レーザ用の追記型光ディスクにおいて、相対的に長波長(例えば600nm〜800nm)のレーザで、BCA情報をポストカットできる。
以下、図面を参照してこの発明の種々な実施の形態を説明する。図1は、この発明の一実施の形態に係る追記型片面多層(2層)光ディスク100のL1層にバーストカッティングエリア(BCA)が形成されることを説明する図である(実施例1)。ここでは、レーザ受光面側の基板101にL0層が設けられ、L0層と向き合わせにL1層が設けられ、L1層の上に基板102が配置されて、基板厚1.2mmの張り合わせ2層ディスク100が構成されている。このディスク100の内周側のL1層上に、そのディスクに固有の情報がバーコード状のパターン(マーク)で記録されるBCA(Burst Cutting Area)が設けられる。2層ディスクでは、このBCAを含むエリアBAの外側からディスク100の外周手前までの範囲のL0層とL1層に、実データを記録するデータエリアDAが設けられる。
個々の光ディスク100には、ディスク製造時にディスク固有の情報を予め記録しておくことが望ましい。このとき記録されるディスク固有の情報は、例えばコピープロテクションなどで個々のディスクを識別する必要のあるとき等に使用される。CD、DVD、BD(Blue Disc)、HD_DVDなどの光ディスクにおいて、このようなディスク固有の情報(BCAレコード等)は、BCAと呼ばれるバーコード状のパターンとして、図1のように予めディスク内周部(エリアBA内)に刻まれる。
このBCAをディスク100に設けるには、光ディスク成形時の型となるスタンパにBCAのパターンを刻んでおくという方法がある。しかしディスク一枚一枚に別個の固有の情報を記録するためには、製盤後のディスクに対して例えばレーザなどによりBCAパターンを刻む必要がある。通常、再生専用ディスクに対してBCAを記録する場合は、レーザ光でアルミ(Al)反射膜を焼ききることでパターンを作製する。また相変化記録型ディスクに対してBCAを記録する場合は、レーザ光で記録膜を相変化させて反射率を変えることでパターンを作製する。
しかし有機色素材料を用いた追記型の光ディスク100の場合、BCA記録装置200によりレーザ光を照射してもBCAパターンが刻めないという問題がある。これは、ひとつには色素材料は波長依存性が高いため、次世代の短波長(例えば405nm)対応の光ディスクに対して現行波長(例えば650nm)のBCA記録装置を適用してもパターンを刻めないからである。また追記型ディスクは反射膜として熱伝導の良い銀(Ag)系の材料を使用するため、BCA記録装置のようなレーザスポットのパワー密度が低い装置では熱量が足りず、感度不足でパターンの記録ができないという原因もある。さらにレーザスポットパワーが高い装置が開発されたとしても、感度不足の膜では非常に大きなレーザパワーを投入するために、貼り合わせに使用した紫外線硬化樹脂が変化したり、反射膜が中途半端に焼け焦げる可能性がある。
そこで、この発明の一実施の形態では、有機色素材料を記録層として用いた追記型光ディスク100においてBCAパターン(BCAコードのマークパターン)105を記録する際には、図1に示すようにBCAを設けるL1用成形基板102上のBCA領域(BCAを含むエリア)BAに予めスパイラル状(またはディスクの回転中心に対して同心円状)の溝104を設けている。これにより溝104の中にBCA情報記録用の色素を溜めることができ、その溝104内に溜まった色素をBCA記録装置200のレーザで化学変化(または色素のミクロな物理的構造変化)させることによりパターンを記録することが可能となる。このように色素を溜める溝104を持つ構造にすれば、BCA記録装置200のレーザ光に対する色素の感度を実質的に上げることができる。一方、BCA記録を行う必要の無い(むしろ記録されては困る)L0用基板101には、溝104は設けず、平面形状のままとする。
なお、BCAパターン105は、一般的に幅(接線方向)数十μm、長さ(径方向)数百μm程度のバーコード状のパターンである。また成形基板102上に予め刻んでおくスパイラル状(あるいは同心円状)の溝104は、例えばそのピッチを数μm以下とし、その深さはデータエリアのグルーブと同程度(100nm弱:例えば50nm〜80nm程度)とする。
この実施の形態では、ディスク100は直径120mmで厚さが1.2mm(0.6mmのポリカーボネート成形基板101、102の2枚貼り合せ)であり、かつ有機色素材料を記録層に用いた追記型の光ディスクであるとする。記録再生光については波長λ=405nmで開口数NA=0.65の光学系を用いることとする。データ記録領域のグルーブ間トラックピッチは400nmであり、BCA領域は半径22.1〜23.2mmとする。しかしこの発明を実施するにあたっては、これらの数値例に限られるわけではない。例えば、表面に0.1mmのカバー層を設けた光ディスクでも良く、直径80mmの光ディスクでも良く、更に高密度のトラックピッチパターンでも良く、更に短波長(例えばλが400nm以下)のレーザを使用しても良く、更に高開口数(NAが例えば0.8〜0.9)の光学系(対物レンズ)を使用しても良い。
ディスク100の具体的な材料例としては、成形基板101、102がポリカーボネート、成形に用いるスタンパがニッケル(Ni)、記録層がアゾ系、ジアゾ系、シアニン系、フタロシアニン系、スチリル系、もしくはこれらの混合物からなる有機色素材料、反射膜が銀(Ag)、アルミ(Al)、金(Au)またはこれらをベースとする金属化合物、基板を貼り合せる接着剤はアクリル系またはエポキシ系の紫外線硬化樹脂等とする。但し、この発明を実施するにあたっては、これらの材料例に限られるわけではない。
ところで、再生専用の2層光ディスクの場合では、BCAは、記録再生光の入射面から見て奥側の層に記録されるのが一般的である。再生専用型と互換性を保つためには、記録型(追記型)の2層光ディスクでも記録再生光の入射面から見て奥側の層にこのBCA信号を記録することが望ましい。しかしそれにはいくつかの問題点が存在する。
すなわち、有機色素材料を用いた追記型の光ディスクの場合では、色素の感度は波長に対して非常に敏感であるため、短波長(例えば405nm)対応の色素を用いた次世代光ディスク(例えばBDやHD_DVD)に対して長波長(例えば650nm〜780nm)のレーザを用いた現行のBCA記録装置を適用しても、満足にBCAパターンを記録できない。この場合、BCA記録装置のレーザパワーを強める事やBCA記録装置のレーザ波長をデータ記録波長(例えば405nm)に合わせて変更する事が考えられる。しかし、BCAの情報は手前の層(L0)越しに奥の層(L1)に記録するため、BCA記録装置の焦点深度が非常に深い(若しくはBCA記録光が平行光)事と相まって、この方法では手前の層の色素も反応してしまう。そしてそれがBCA信号再生時にノイズ(層間クロストーク信号)となってしまう。
そこで、この発明の他の実施の形態では、データの記録再生に用いる波長をA(nm)、BCA記録装置の波長をB(nm)としたとき、BCAを記録しない手前(ディスク表面寄り)の層(L0)よりもBCAを記録する奥の層(L1)の方が(特に溝104を有するBCAのエリアBAにおいて)波長Bに対する記録感度が高くなるように、使用する有機材料を選定している。実データ(MPEG4AVCなどでエンコードされた高精細ビデオデータ等)の記録に用いる波長とBCA情報の記録に用いる波長を別(A≠B)にしたままで、奥の層(L1)だけにBCA記録装置の波長にも対応した色素を用いる(例えば、405nm付近に感度を持つ色素と650nm〜780nm付近に感度を持つ色素といった、感度の違う2種類の色素を混合する)ことで、奥の層(L1)のみにBCA信号を選択的に記録することができる。BCAを記録する奥の層(L1)に相応しい色素の吸光度特性の実例については、図7を参照して後述する。
図2は、図1のBCAに記録されるBCAレコードの内容例を説明する図である。図2(a)に例示されるように、このレコードには、相対バイト位置0〜1にBCAレコードID(HD_DVDブックタイプ識別子を示す)が記述され、相対バイト位置2に適用規格のバージョン番号が記述され、相対バイト位置3にデータ長が記述され、相対バイト位置4に規格書のブックタイプとディスクタイプが記述され、相対バイト位置5に拡張パートバージョンが記述され、相対バイト位置6〜7はその他の情報記述用に予約されている。
BCAレコードのうち、そのディスクが準拠する規格書のブックタイプとディスクタイプの欄は、図2(b)に例示されるようになっている。すなわち、ブックタイプにはHD_DVD−R用の規格であることを示す情報を記述できるようになっており、ディスクタイプにはマーク極性フラグとツインフォーマットフラグを記述できるようになっている。
図2(b)のマーク極性フラグは、“0b”のときは記録マークからの信号が(隣接マーク間の)スペースからの信号よりも大きい“Low-to-High”ディスクであることを示し、“1b”のときは記録マークからの信号がスペースからの信号よりも小さい“High-to-Low”ディスクであることを示すことができる。また、ツインフォーマットフラグは、“0b”のときはツインフォーマットディスクではなく、“1b”のときはツインフォーマットディスクであることを示すことができる。ツインフォーマットディスクであるときは、(そのBACレコードが記録された)ディスクが2つの記録層を持ち、各層がDVDフォーラムで規定された別個のフォーマット(例えばHD_DVD-Video formatとHD_DVD-Video Recording format)を持つことになる。
現行DVDではツインフォーマットディスクは存在しないが、次世代のHD_DVDではツインフォーマットディスクが存在し得るので、BCAにツインフォーマットフラグを記述できるようになっていることは、この発明の一実施の形態に係る追記型多層(2層)光ディスク(次世代のHD_DVD用のディスク)にとって大きな意味がある。
図3は、図2のBCAレコード等を含む特定情報を図1のBCAに記録する装置の構成例を説明する図である。BCA記録装置によるBCA信号(図2のBCAレコード等の情報を含む信号)の記録は、完成形となったディスク100に対して行われる。コントローラ202からのBCA信号に応じてレーザ210を変調し、ディスク100の回転に同期させてバーコード状のBCAマークを記録する。BCA記録装置のレーザ波長には、600nm〜800nm(一般的には650nm〜780nmあるいは680nm〜780nm)の範囲内の1つが採用される。BCAの記録場所は、2層光ディスクならば一般的にL1層の内周部半径22.2mm〜23.1mm付近にある。BCA記録を行う際はL0層越しにL1層にレーザを照射することになるが、この発明の実施の形態では波長650nm〜780nm(あるいは680nm〜780nm)での吸光度(感度)を調整してある(L1層の感度>L0層の感度)。そのため、実質的な意味合いで、L1層にのみ選択的にBCA信号を正確に記録することができる。
このように各層の色素の感度(使用波長における吸光度)を調整することで、現在DVD製造ラインで一般的に使われているBCA記録装置のレーザ波長とレーザパワーそのままで、次世代光ディスクに対してBCA信号を記録することができる。また、L1層だけに選択的にBCA信号を記録することが可能なため、再生時にはL0層からの余分なクロストークノイズも無い。
すなわち、この発明の一実施の形態において、各層(L0、L1等)の色素の感度を調整する(例えば600nm〜800nmまたは650nm〜780nmもしくは680nm〜780nmにおけるL1層色素の感度もしくは吸光度が、L0層色素の感度もしくは吸光度よりも大きくなるような有機材料を用いる)。そうすることで、現在DVD製造ラインで一般的に使われているBCA記録装置のレーザ波長とレーザパワーのままで、次世代光ディスク(片面2層のHD_DVD−R等)に対してBCA信号を記録することができる。その際、L1層だけに選択的にBCA情報を記録することが可能なため、BCA信号再生時にL0層からの余分なクロストークノイズが混入しない。
図4は、図1の追記型片面多層(2層)光ディスクのL1層に特定情報を記録(BCAポストカット)する手順の一例を説明するフローチャートである。図2のBCAレコード等の特定情報を含むBCA信号が図3のコントローラ202からレーザ出力制御部208に供給されると、その信号内容に対応して、レーザダイオード210から、波長600nm〜800nm(または650nm〜780nm、もしくは680nm〜780nm)の中の1つの波長のレーザ光が、パルシブに発光する(ST10)。こうして発光されたレーザ光パルスは、図1に示すディスク100のL0層越しに、L1層のBCA記録場所(図1の溝104が設けられた場所)に照射される(ST12)。この照射はディスク100の回転に同期して継続される。BCAへの記録情報の残りがなくなれば(ST14イエス)、L0層越しのL1層へのBCAポストカットが終了する。
図5は、図1の追記型片面多層(2層)光ディスクのL1層から特定情報を再生する手順の一例を説明するフローチャートである。BCAに記録された情報を再生する際には、所定波長(例えば405nmまたは650nm)のレーザ光がL0層越しにL1層のBCAに照射される(ST20)。その反射光から、その光ディスクに関する特定情報(図2のBCAレコード等)が読み取られる(ST22)。この読み取りはディスク100の回転に同期して継続される。BCAからの読み取り情報の残りがなくなれば(ST24イエス)、L0層越しのL1層からのBCA再生は終了する。
図6は、この発明の一実施の形態に係る追記型片面2層光ディスクの製造工程例を説明する図である。この追記型光ディスクの作製方法を図6に沿って以下に述べる。先に単層ディスクの場合について作製方法を大まかに説明し、続いて2層ディスクの作製方法を具体的に説明する。単層ディスクの場合、図示しない原盤としては表面を研磨洗浄したガラスを用いる。その原盤表面にフォトレジストを塗布し、その表面をレーザ光などで露光することで所定の情報を記録する。次に露光した原盤を現像しピットやグルーブ溝の凹凸を形成する。その後、その原盤をメッキ処理することでスタンパ(材料は一般にニッケル)を作成する。そのスタンパを型として射出成形により樹脂(材料は一般にポリカーボネート)成形板を作成する。単層ディスクの場合は、この成形基板上に記録層として有機色素をスピンコートにより塗布し、その上に反射層(例えば銀または銀合金)を形成した後、ダミーの成形基板をもう1枚用意して接着層を介して貼り合せてディスクが完成する。
2層ディスクの場合の作製方法は、例えば次のようになる。すなわち、図6に示すように、まず射出成形によりL0層の成形板を作製する(ブロック0301)。成形材料は一般的にポリカーボネートである。L0層の成形の型に使うスタンパはレーザ露光されたフォトレジストパターンからNiメッキにより作製される。成形板の寸法は直径120mm、内径15mm、厚さ0.6mmである。この成形板に対して記録層となる有機色素材料を周知のスピンコート法により塗布し、反射膜となる金属膜(例えば銀または銀合金)を周知のスパッタ法などにより成膜する(ブロック0302)。なお、このL0層は、レーザ光が通過できるよう半透明である。
これと並行してL1層の型となるプラスチックスタンパを同じく射出成形により作製する(ブロック0303)。成形材料は、一般的にはシクロオレフィンポリマーであるが、ポリカーボネートやアクリルなどでも良い。L1層のNiスタンパは同じくレーザ露光したフォトレジストのメッキにより作製するが、パターンの凹凸はL0層と逆にしておく。
記録層を形成したL0層成形板とプラスチックスタンパをフォトポリマーを介して貼り合わせて、紫外線を照射して硬化させる(ブロック0304)。その後、プラスチックスタンパを剥がしてL1層パターンが転写されたフォトポリマー層を剥き出しにする(ブロック0305)。次に、このL1層のフォトポリマー上に、記録層となる有機色素材料をスピンコートにより塗布し、さらに反射膜となる金属膜(例えば銀または銀合金)をスパッタ法などにより成膜する(ブロック0306)。
それと平行してダミー板(材料はポリカーボネート等)を射出成形により作製し(ブロック0307)、これを紫外線硬化接着剤により貼り合わせる事で2層の追記型光ディスクが完成形となる(ブロック0308)。なお、図示しないが、ダミー板には、インクジェットプリンタ等によるユーザ印刷用の表面コーティングを施したり、ディスク製造(または販売)メーカのブランド名や製品名等のパターンを付加してもよい。
2層ディスクの作製は、次のような方法でもよい(図6、図13参照)。すなわち、2層ディスクではL0、L1の各スタンパを作製し、射出成形によりL0、L1の各成形基板を作成するまでは単層ディスクの場合と同じである。その後、L0基板にL0用有機色素をスピンコートで塗布し、半透過の薄い反射膜を成膜する(図6のブロック0302、図13のL0記録層とL0反射膜参照)。その上にフォトポリマー(図13の中間層103参照)を塗布し別に用意したL1基板と貼り合わせ(図13の接着層参照)、紫外線を照射し硬化させる(図6のブロック0304)。続いて剥離装置によりL1基板のみを剥離し、L1基板のパターンを転写させる(図6のブロック0305)。その上にL1用有機色素をスピンコートで塗布し、反射膜を成膜する(図6のブロック0306、図13のL1記録層とL1反射膜参照)。最後に、別に用意しておいたダミー基板と貼り合わせて(図6のブロック0308)、追記型片面2層光ディスク(2層Rディスク)になる。この貼り合せディスクに対して、BCA記録装置(図3または図14)によりBCAにディスク固有のバーコード状BCAパターン(図1の105)を記録する事で2層追記型光ディスクの完成となる。
この発明の一実施の形態に係る追記型光ディスクでは、例えば原盤露光の工程で、L1用原盤のみに、予め、半径22.1〜23.2mmの範囲のBCAに溝104を露光しておく。そうすれば成形工程でできる成形基板上には溝104が刻まれている事となり、色素塗布工程(図6ではブロック0306での工程の一部)でその溝に色素を溜めることができ、最後のBCA記録(ポストカット)の工程で色素の実質的な感度を上げることができる。
この発明の一実施の形態に係る光ディスクにおいてそのL1側成形基板のBCA領域に予め設けておく溝104の寸法であるが、データ領域の溝(グルーブ)と全く違う寸法では原盤露光の際にデータ領域とBCA領域の両方の溝を同じ露光機の同じプロセスで作成することができず、ディスク製造上好ましくない。そこでBCA領域のトラックピッチは、データ領域のトラックピッチ(例えば400nm)と同程度とする。しかし、全く同じでは、光学ドライブでBCA信号を再生する際に、トラッククロス信号が邪魔になりBCA信号が読めない恐れがある。その場合は、BCA領域の溝104のトラックピッチはデータ領域のトラックピッチよりも若干狭くし、光学ドライブのヘッドではそのトラッククロス信号が読み難いような寸法にするとよい。さらに、トラッククロス信号がBCA信号を読む際の邪魔にならないようにするため、BCA領域の溝104の幅はそのトラックピッチの半分より広くして、色素を溝104に効率よく溜めつつトラッククロス信号を出にくくする。
上記の溝104の好ましい寸法は、次のようになる。すなわち、BCA領域の溝104のトラックピッチはデータ領域のトラックピッチ(例えば400nm)の1.05倍〜0.05倍、BCA領域の溝104の幅はBCA領域のトラックピッチ(例えば200nm〜420nm)の0.6倍〜0.8倍であることが望ましい。
図7は、例えばL0層用色素材料にCD−R/DVD−R用色素材料を適量混合することによりL1層のBCA用色素材料が得られること、およびBCAに溝104を設けそこに色素材料を溜める(埋め込む)ことで吸光度がアップすることを説明する図である。
ここでは、一例として、BCA情報を記録する奥の層(L1)に相応しい色素の吸光度特性のグラフを示す。図7に例示される色素は、波長405nmでデータの記録再生を行う次世代光ディスク(HD_DVD等)用の色素であるため、当然405nm前後に感度を持つが、それに加えて、図7のグラフD、Eのように、一般的なBCA記録装置のレーザ波長である680nm〜780nm(あるいは650nm〜780nmもしくは600nm〜800nm)の範囲内で若干記録感度を持たせてある。使用するレーザ波長で感度を持つ有機色素材料をBCAに用いれば、手前の層(L0)越しに奥の層(L1)へ正しくBCA情報を記録することができる。一方、手前の層(L0)の色素は、図7のグラフAのように、680nm〜780nm(あるいは650nm〜780nmもしくは600nm〜800nm)の範囲での記録感度を相対的に落としておく。そうすることで、奥の層(L1)のみに選択的にBCAを記録することが可能となる。
<BCA記録のため600nm〜800nmの範囲内に感度を持たせたL1層用色素材料について>
この発明の一実施の形態に係る追記型多層光ディスクは、波長405nmでデータの記録再生を行うディスクであるため。L0層、L1層共に波長405nmにおいて光吸収を持つ有機色素材料を用いる。更に、L1層の色素については、波長600nm〜800nmの範囲内のレーザ光を用いたBCA記録ができるように、600nm〜800nmの範囲内にも光吸収を持つようにする。例えば、波長405nm近辺にのみ光吸収を持ったL0用色素(600nm〜800nmの範囲で光吸収が小さいか殆どないグラフA)に対して、600nm〜800nmの範囲内に光吸収を持つ色素を混ぜたもの(グラフD)をL1層用色素とする。
この発明の一実施の形態に係る追記型多層光ディスクは、波長405nmでデータの記録再生を行うディスクであるため。L0層、L1層共に波長405nmにおいて光吸収を持つ有機色素材料を用いる。更に、L1層の色素については、波長600nm〜800nmの範囲内のレーザ光を用いたBCA記録ができるように、600nm〜800nmの範囲内にも光吸収を持つようにする。例えば、波長405nm近辺にのみ光吸収を持ったL0用色素(600nm〜800nmの範囲で光吸収が小さいか殆どないグラフA)に対して、600nm〜800nmの範囲内に光吸収を持つ色素を混ぜたもの(グラフD)をL1層用色素とする。
このような混合色素(グラフD)はL1層のBCA記録場所だけでもよいのだが、製造工程の簡略化(ひいては量産されるディスクの単価低減)のためには、L1層全体に混合色素(グラフD)を用いるとよい。L1層全体に混合色素(グラフD)を用いた場合、L1層のBCA記録再生をL0層越しに行えるのみならず、L1層のデータ領域は、青系レーザによる高密度記録と赤系レーザによる(相対的な)低密度記録の双方に対応可能となる。
さらに、上記のL1層用混合色素(グラフD)を図1の溝104に溜めるように構成すると、図7のグラフEに示すように、BCA記録波長におけるBCA記録感度(吸光度)がより高まる(換言すれば、溝104を設けることによって、BCA領域に限って、BCA記録波長のレーザのエネルギを吸収する色素体積が増える)。
図8はL0層用有機材料の金属錯体部分の具体例を示す図であり、図9はL0層用有機材料の色素部分の具体例を示す図である。図8に示したアゾ金属錯体の中心金属Mを中心とした円形の周辺領域が発色領域8となる。この発色領域8をレーザ光が通過すると、この発色領域8内の局在電子がレーザ光の電場変化に共鳴(共振)して、レーザ光のエネルギーを吸収する。この局在電子が最も共鳴(共振)してエネルギーを吸収し易い電場変化の周波数をレーザ光の波長に換算した値を最大吸収波長λmaxで表す。図8に示すような発色領域8(共鳴範囲)の長さが長くなる程、最大吸収波長λmaxが長波長側にシフトする。また、図8において中心金属Mの原子を代える事で中心金属M周辺の局在電子の局在範囲(中心金属Mが局在電子をどれだけ中心付近に引き寄せられるか)が変化し、最大吸収波長λmaxの値が変化する。例えばλmaxが405nm付近になるものを選択すれば、波長405nmに感度(光吸収)を持つ有機材料が得られることになる。
波長405nmに光吸収を持つL0層用色素材料としては、図8に一般構造式を示した有機金属錯体部と図9に示した色素材料部を組み合わせた構造を持つ有機色素材料を用いることができる。有機金属錯体の中心金属Mとしては、一般に、コバルトあるいはニッケル(その他スカンジウム、イットリウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、マンガン、テクネチウム、レニウム、鉄、ルテニウム、オスミウム、ロジウム、イリジウム、パラジウム、白金、銅、銀、金、亜鉛、カドミウム、水銀など)を用いることができる。また、色素材料部分としては図9(a)(b)(c)に一般構造式を示したシアニン色素、スチリル色素、モノメチンシアニン色素を用いることができる。
更に、波長405nm(450nm以下)のみならず600nm〜800nm(あるいは650nm〜780nmもしくは680nm〜780nm)の範囲内にも光吸収を持つL1層用色素材料としては、次のものを用いることができる。すなわち、上述のL0層用色素材料をベースに波長600nm〜800nm(あるいは650nm〜780nmもしくは680nm〜780nm)の範囲内に光吸収を持つCD−RまたはDVD−R用色素を混合する。これにより、データ記録用の波長405nmでの光吸収に加えて、BCA記録に用いる波長600nm〜800nm(あるいは650nm〜780nmもしくは680nm〜780nm)の範囲内の光吸収を持たせることができる。そのために混合するCD−RまたはDVD−R用色素としては、具体的には、アゾ色素、シアニン色素、フタロシアニン色素など公知の有機色素材料がある。また、その混合量は、例えば10wt.%程度が実用的である。
(実施例2)
図1等を参照して説明した実施例1のディスクでは、予め設けた溝104の効果で色素厚を稼ぎ(換言すれば単位時間当たりにレーザのエネルギを吸収する色素の体積を増やす)、BCA作製時の記録感度の向上を図っている。しかし、これとは別に、BCAを設ける層に用いる有機色素の成分を調整することもBCA作製時の記録感度の向上にとって有効な方法である。すなわち、例えば2層HD_DVD−RディスクではL1層にのみBCAを形成するため、L1層の有機色素を調整することになる。
図1等を参照して説明した実施例1のディスクでは、予め設けた溝104の効果で色素厚を稼ぎ(換言すれば単位時間当たりにレーザのエネルギを吸収する色素の体積を増やす)、BCA作製時の記録感度の向上を図っている。しかし、これとは別に、BCAを設ける層に用いる有機色素の成分を調整することもBCA作製時の記録感度の向上にとって有効な方法である。すなわち、例えば2層HD_DVD−RディスクではL1層にのみBCAを形成するため、L1層の有機色素を調整することになる。
実施例2の試作ディスクは以下の条件で作成した。405nm付近で吸収を持ち記録可能な有機色素を用いたL0層を形成後、その上にフォトポリマーによりL1基板のパターンを転写させ、さらにL1用有機色素をスピンコートで塗布した。
塗布した有機色素(A)は、図10の有機材料28wt.%+図11の有機材料57wt.%+図12の有機材料15wt.%の比率で各構造体を混合したものである。この混合色素を塗布した基板にAg合金の反射膜をスパッタリングにより100nm積層し、UV硬化樹脂を用いて0.6mm厚の透明樹脂基板(ポリカーボネート)と貼り合わせた。
(実施例3)
上記実施例1、2の方法で試作した追記型2層ディスクのBCA部信号評価を行った。評価装置は、レーザ波長λ:405nm、光ピックアップの対物レンズの開口数NA:0.65の光学ヘッドを有する光ディスク信号評価機である。以下に評価装置の構成を説明する。
上記実施例1、2の方法で試作した追記型2層ディスクのBCA部信号評価を行った。評価装置は、レーザ波長λ:405nm、光ピックアップの対物レンズの開口数NA:0.65の光学ヘッドを有する光ディスク信号評価機である。以下に評価装置の構成を説明する。
図14は、この発明の一実施の形態に係る光ディスク評価装置の概略図を示す。光ディスク装置20は、光ピックアップ部(光学ヘッド)21、レベルスライス信号処理回路23、PRML信号処理回路24、信号判定回路25、ドライブ制御回路26、エラー訂正部27、上位装置インターフェース28、変調器29、書込補償回路30、書込みドライバ31、サーボ制御部32、スピンドルモータ33等により構成されている。
光ピックアップ部21は、対物レンズ12を有している。光ピックアップ21部内には、対物レンズ12に対応して半導体レーザユニット22が設けられている。このユニット22は、レーザ制御ユニットとしての書込みドライバ31によって付勢され、所定波長のレーザ光を発生する。半導体レーザユニット22が付勢されると、光ディスク100に対物レンズ12が向けられ、対応するレーザ光が光ディスク100に収束される。この収束されたレーザ光で光ディスク100に評価用のデータが書き込まれ、再生される。BCAの再生では、ディスク100の所定の半径位置に光学ヘッド21を移動しフォーカスサーボだけをかけた状態で、BCAから信号を検出する。
上記の評価装置によって、(実施例1)及び(実施例2)で試作した追記型2層ディスクを評価したところ、BCA信号振幅規格(IBLmax/IBHmin≦0.80という規格)およびパルス幅の規格(BCA信号パルス振幅の中間レベル=(IBHmin+IBLmax)/2において、ローレベルのパルス幅が1.56±0.75μsで、nを1〜4の整数としたときに1周期が4.63n±1.00μsという規格)をクリアすることが確認された。
[他の応用例]
追記型光ディスクについては、記録することによりマークの反射率が未記録部より低下するHigh to Lowメディア、逆に記録することによりマークの反射率が未記録部より上昇するLow to Highメディア(例えば特開2002-74740号公報あるいは特開2002-206061号公報にあるような色素を用いた場合)がある。この発明の実施の形態は、どちらの場合でも適用できる。更にはBCA領域にバーコード状にパターンを記録する場合だけでなく、逆に白抜き文字のように”記録していない”部分がバーコード状になるようなBCAパターンにも適用できる。
追記型光ディスクについては、記録することによりマークの反射率が未記録部より低下するHigh to Lowメディア、逆に記録することによりマークの反射率が未記録部より上昇するLow to Highメディア(例えば特開2002-74740号公報あるいは特開2002-206061号公報にあるような色素を用いた場合)がある。この発明の実施の形態は、どちらの場合でも適用できる。更にはBCA領域にバーコード状にパターンを記録する場合だけでなく、逆に白抜き文字のように”記録していない”部分がバーコード状になるようなBCAパターンにも適用できる。
<まとめ>
(1)この発明の一実施の形態に係る追記型光ディスク(100)は、1以上の成形基板(101、102)に1以上の記録層(L0、L1)を持ち、この記録層のうちの1つ(L1)に有機色素材料を用いたバーストカッティングエリア(BCA)が設けられ、このバーストカッティングエリアはディスク固有の特定情報(図2のBACレコード等)を記録できるように構成され、波長が600nm以下(好ましくは450nm以下、具体例として405nm)のレーザ光を前記記録層(L0またはL1)のデータエリア(DA)に照射することにより記録再生が行われる。この光ディスクにおいて、前記バーストカッティングエリア(BCA)が設けられる記録層(L1)を持つ前記成形基板(102)に溝(図1の104)を設け、この溝に前記有機色素材料を溜めることで、前記ディスク固有の特定情報(BACレコード等)を記録する波長(600nm〜800nm:具体例として650nm)に対する前記バーストカッティングエリアの感度(図7の吸光度のグラフE)を、溝のない場合(図7の吸光度の例えばグラフD)と比べて相対的に高める。
(1)この発明の一実施の形態に係る追記型光ディスク(100)は、1以上の成形基板(101、102)に1以上の記録層(L0、L1)を持ち、この記録層のうちの1つ(L1)に有機色素材料を用いたバーストカッティングエリア(BCA)が設けられ、このバーストカッティングエリアはディスク固有の特定情報(図2のBACレコード等)を記録できるように構成され、波長が600nm以下(好ましくは450nm以下、具体例として405nm)のレーザ光を前記記録層(L0またはL1)のデータエリア(DA)に照射することにより記録再生が行われる。この光ディスクにおいて、前記バーストカッティングエリア(BCA)が設けられる記録層(L1)を持つ前記成形基板(102)に溝(図1の104)を設け、この溝に前記有機色素材料を溜めることで、前記ディスク固有の特定情報(BACレコード等)を記録する波長(600nm〜800nm:具体例として650nm)に対する前記バーストカッティングエリアの感度(図7の吸光度のグラフE)を、溝のない場合(図7の吸光度の例えばグラフD)と比べて相対的に高める。
(2)前記1以上の形成基板のうちの前記バーストカッティングエリアを含むエリア(図13のBA)に限定して前記溝(104)を設ける。
(3)前記バーストカッティングエリアに設けられる前記溝(104)の形状は、その溝ピッチが前記データエリアのトラックピッチ(400nm)と同程度かそれよりも狭く、その溝幅が溝ピッチの半分よりも広い。
(4)前記溝(104)の形状は、その溝ピッチが前記データエリアのトラックピッチの1.05倍ないし0.50倍の範囲にあり、その溝幅が前記溝ピッチの0.6倍ないし0.8倍の範囲にある。
(5)前記記録層は複数設けられ、前記複数の記録層(L0、L1)のうち前記レーザ光の受光面側の記録層(L0)の前記データエリアには405nm前後(±15nm)の波長の光に感度を持つ第1の有機色素材料(図8、図9)が用いられる。また、前記複数の記録層(L0、L1)のうち前記レーザ光の受光面より奥にある記録層(L1)に前記バーストカッティングエリアが設けられ、このバーストカッティングエリアの前記溝(104)に溜められる前記有機色素材料には600nmないし800nmの範囲内の波長の光に感度を持つ第2の有機色素材料(図10〜図12)が用いられる。
(6)前記記録層は複数設けられ、前記複数の記録層(L0、L1)のうち前記レーザ光の受光面より奥にある記録層(L1)の全体には、405nm前後(±15nm)の波長の光と600nmないし800nmの範囲内の波長の光の双方に感度を持つ(図7のグラフDまたはE)有機色素材料(図10〜図12)が用いられる。
(7)前記特定情報がチャネルビット0相当のBCAスペースとチャネルビット1相当のBCAマークの組み合わせにより前記バーストカッティングエリアに記録される場合において、前記チャネルビット0に対応する再生信号振幅(ノイズ等の影響でトップレベル側の振幅値もボトムレベル側の振幅値も変動がある)の最大トップレベルおよび最小トップレベルをそれぞれIBHmaxおよびIBHminとし、前記チャネルビット1に対応する再生信号振幅の最大ボトムレベルをIBLmaxとしたときに、IBLmax/IBHminが0.8以下となるように、前記溝の形状および/または前記溝に溜められる有機色素材料が選択される。
(8)前記チャネルビット0に対応する再生信号振幅のレベル変動を示すIBHmax/IBHminが1.4以下となるように、前記溝の形状および/または前記溝に溜められる有機色素材料が選択される。
(9)波長が600nm以下のレーザ光の照射により記録再生を行う追記型の多層(2層)光ディスクであって、情報を読み出すためのガイドとなる同心円状またはスパイラル状に設けられたグルーブ(及び情報を持つピット)を有する1以上の成形基板を具備し、前記1以上の形成基板のうちの1つはディスク固有の特定情報(図2のBACレコード等)情報が特定の波長(600nm〜800nmの範囲内の1つ:例えば650nm)で記録されるバーストカッティングエリアを持ち、前記1以上の成形基板に有機色素からなる記録層を設けることで情報の記録再生を可能とする光ディスクにおいて、前記バーストカッティングエリアに溝(104)を設け、この溝に有機色素材料を溜めることで、この有機色素材料の前記特定の波長(例えば650nm)に対する感度を上げる。
(10)この発明の一実施の形態に係る情報記録方法では、波長が600nm以下のレーザ光の照射により記録再生を行う追記型の多層(2層)光ディスクであって、情報を読み出すためのガイドとなる同心円状またはスパイラル状に設けられたグルーブ(及び情報を持つピット)を有する1以上の成形基板を具備し、前記1以上の形成基板のうちの1つはディスク固有の特定情報(図2のBACレコード等)情報が特定の波長(600nm〜800nmの範囲内の1つ:例えば650nm)で記録されるバーストカッティングエリアを持ち、このバーストカッティングエリアには有機色素材料が溜められた溝(104)が設けられ、前記1以上の成形基板に有機色素からなる記録層(L0、L1)を設けることで情報の記録再生を可能とする光ディスクが用いられる。この記録方法においては、前記溝(104)が設けられた前記バーストカッティングエリアに前記特定の波長(例えば650nm)のレーザを照射して、前記特定情報を記録する。
(11)この発明の一実施の形態に係る情報再生方法では、波長が600nm以下のレーザ光の照射により記録再生を行う追記型の多層(2層)光ディスクであって、情報を読み出すためのガイドとなる同心円状またはスパイラル状に設けられたグルーブ(及び情報を持つピット)を有する1以上の成形基板を具備し、前記1以上の形成基板のうちの1つはディスク固有の特定情報(図2のBACレコード等)情報が特定の波長(600nm〜800nmの範囲内の1つ:例えば650nm)で記録されたバーストカッティングエリアを持ち、このバーストカッティングエリアには有機色素材料が溜められた溝(104)が設けられ、前記1以上の成形基板に有機色素からなる記録層(L0、L1)を設けることで情報の記録再生を可能とする光ディスクが用いられる。この再生方法においては、前記溝(104)が設けられた前記バーストカッティングエリアに前記所定波長(例えば405nm)のレーザを照射して、前記特定情報を再生する。
(12)この発明の一実施の形態に係るディスクドライブでは、波長が600nm以下のレーザ光の照射により記録再生を行う追記型の多層(2層)光ディスクであって、情報を読み出すためのガイドとなる同心円状またはスパイラル状に設けられたグルーブ(及び情報を持つピット)を有する1以上の成形基板を具備し、前記1以上の形成基板のうちの1つはディスク固有の特定情報(図2のBACレコード等)情報が特定の波長(600nm〜800nmの範囲内の1つ:例えば650nm)で記録されたバーストカッティングエリアを持ち、このバーストカッティングエリアには有機色素材料が溜められた溝(104)が設けられ、前記1以上の成形基板に有機色素からなる記録層(L0、L1)を設けることで情報の記録再生を可能とする光ディスクが用いられる。このディスクドライブは、前記光ディスク(100)を回転駆動する手段(33)と;前記溝(104)が設けられた前記バーストカッティングエリアに前記所定波長(例えば405nm:BCA記録波長と同じである必要はない)のレーザを照射して、前記特定情報を読み取る手段(22)とを具備している。
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されるものではなく、現在または将来の実施段階では、その時点で利用可能な技術に基づき、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。たとえば、受光面(ディスク表面)から奥0.1mmのところに青レーザに対して高感度を持つ記録層を設け、受光面から奥0.6mmの付近に青レーザに対して高感度を持つ別の記録層を設け、その更に奥に赤レーザに対して高感度を持つBCA記録エリアを持つ記録層(データ記録エリアには青レーザに対して高感度を持つ有機材料を採用する)を設けるようにしてもよい。
また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
100…追記型片面多層(2層)光ディスク;101…L0層側基板;102…L1層側基板;103…中間層(フォトポリマー);104…BCA用色素を溜める溝;;105…BCAマークのパターン;BCA…L0層越しに、その光ディスクに関する特定情報が記録されるバーストカッティングエリア;200…BCA記録装置;20…光ディスク評価装置。
Claims (7)
- 光により情報の記録または再生が可能な第1の記録層および第2の記録層を具備し、前記光が入射される側からみて前記第1の記録層よりも奥側に前記第2の記録層が配置される多層光ディスクにおいて、
前記第1の記録層および前記第2の記録層は追記型の記録層であり、
前記第2の記録層のみの内周側には特定情報を記録するバーストカッティングエリアが形成され、
前記特定情報が、前記追記型に関するタイプ識別情報と、前記第1の記録層または前記第2の記録層内の記録マークから得られる信号極性がローツーハイ特性またはハイツーロー特性であることを示すマーク極性フラグを含み、
前記マーク極性フラグのバイト位置が前記タイプ識別情報のバイト位置よりも大きくなるように構成され、
前記第1の記録層または前記第2の記録層が、中心金属に、コバルトあるいはニッケル、スカンジウム、イットリウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、マンガン、テクネチウム、レニウム、鉄、ルテニウム、オスミウム、ロジウム、イリジウム、パラジウム、白金、銅、銀、金、亜鉛、カドミウム、または水銀のうちの少なくとも1つを備えた有機金属錯体を含んで構成される多層光ディスク。 - 請求項1に記載された多層光ディスクを用いる方法において、
前記第1または第2の記録層に特定の波長のレーザを照射して情報を記録する情報記録方法。 - 請求項1に記載された多層光ディスクを用いる方法において、
前記第1または第2の記録層に所定波長のレーザを照射して情報を再生する情報再生方法。 - 請求項1に記載された多層光ディスクを用いるものにおいて、
前記光ディスクを回転駆動する手段と;
前記第1または第2の記録層に前記所定波長のレーザを照射して情報を読み取る手段を具備したディスクドライブ。 - 請求項1に記載された多層光ディスクにおいて、
前記第1の記録層には前記第2の記録層の色素材料と異なる色素材料が用いられる。 - 請求項1に記載された多層光ディスクにおいて、
前記第2の記録層は再生専用のフォーマットで情報記録がなされる。 - 記録層が有機金属錯体を含んで構成される光ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012088498A JP2012133885A (ja) | 2012-04-09 | 2012-04-09 | 多層光ディスク、情報記録方法、情報再生方法、およびディスクドライブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012088498A JP2012133885A (ja) | 2012-04-09 | 2012-04-09 | 多層光ディスク、情報記録方法、情報再生方法、およびディスクドライブ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010212320A Division JP2011018442A (ja) | 2010-09-22 | 2010-09-22 | 多層光ディスク、情報記録方法、情報再生方法、およびディスクドライブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012133885A true JP2012133885A (ja) | 2012-07-12 |
Family
ID=46649291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012088498A Pending JP2012133885A (ja) | 2012-04-09 | 2012-04-09 | 多層光ディスク、情報記録方法、情報再生方法、およびディスクドライブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012133885A (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04153931A (ja) * | 1990-10-17 | 1992-05-27 | Fuji Photo Film Co Ltd | 波長多重光記録媒体、その製造方法、光多重記録方法および光多重記録再生方法 |
JP2005004944A (ja) * | 2003-05-16 | 2005-01-06 | Ricoh Co Ltd | 光記録媒体及びその記録再生方法と装置 |
JP2005044491A (ja) * | 2003-07-10 | 2005-02-17 | Ricoh Co Ltd | 光記録媒体およびその製造方法 |
JP2005166096A (ja) * | 2003-11-28 | 2005-06-23 | Toshiba Corp | 光ディスク、光ディスク装置、光ディスク記録再生方法、bcaコード記録装置及びbcaコード記録方法 |
JP2005196942A (ja) * | 2003-12-08 | 2005-07-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光学的情報記録媒体およびその製造方法 |
JP2005285153A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-13 | Toshiba Corp | 情報記録媒体、情報再生装置、情報再生方法、および情報記録方法 |
JP2006040446A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-02-09 | Toshiba Corp | 光ディスク及び情報再生装置 |
JP2006048771A (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-16 | Taiyo Yuden Co Ltd | 光情報記録媒体およびその製造方法 |
-
2012
- 2012-04-09 JP JP2012088498A patent/JP2012133885A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04153931A (ja) * | 1990-10-17 | 1992-05-27 | Fuji Photo Film Co Ltd | 波長多重光記録媒体、その製造方法、光多重記録方法および光多重記録再生方法 |
JP2005004944A (ja) * | 2003-05-16 | 2005-01-06 | Ricoh Co Ltd | 光記録媒体及びその記録再生方法と装置 |
JP2005044491A (ja) * | 2003-07-10 | 2005-02-17 | Ricoh Co Ltd | 光記録媒体およびその製造方法 |
JP2005166096A (ja) * | 2003-11-28 | 2005-06-23 | Toshiba Corp | 光ディスク、光ディスク装置、光ディスク記録再生方法、bcaコード記録装置及びbcaコード記録方法 |
JP2005196942A (ja) * | 2003-12-08 | 2005-07-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光学的情報記録媒体およびその製造方法 |
JP2005285153A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-13 | Toshiba Corp | 情報記録媒体、情報再生装置、情報再生方法、および情報記録方法 |
JP2006040446A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-02-09 | Toshiba Corp | 光ディスク及び情報再生装置 |
JP2006048771A (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-16 | Taiyo Yuden Co Ltd | 光情報記録媒体およびその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI410966B (zh) | 光碟,資訊記錄方法,資訊再生方法及碟片驅動器 | |
US8593930B2 (en) | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method | |
US20070275205A1 (en) | Recordable multilayer optical disk, recording method, reproducing method, and recording apparatus | |
JP4560009B2 (ja) | 光記録媒体、情報記録方法、および情報再生方法 | |
KR20060060578A (ko) | 정보 기억 매체, 스탬퍼, 디스크 장치, 관리 정보 재생방법 | |
JP2007323774A (ja) | 光記録媒体、情報記録方法、情報再生方法 | |
JP2007323775A (ja) | 光記録媒体、情報記録方法、情報再生方法 | |
JP2011018442A (ja) | 多層光ディスク、情報記録方法、情報再生方法、およびディスクドライブ | |
JP2012133885A (ja) | 多層光ディスク、情報記録方法、情報再生方法、およびディスクドライブ | |
US20110222381A1 (en) | Write-once type multilayer optical disc, recording method, reproducing method, and recording device | |
JP4922134B2 (ja) | 光記録媒体および媒体認識信号の記録方法 | |
JP2010067344A (ja) | 光記録媒体、情報記録方法、および情報再生方法 | |
JP4806080B2 (ja) | 光記録媒体、情報記録方法、情報再生方法 | |
JP2008010079A (ja) | 追記型多層光ディスク、記録方法、再生方法及び光ディスク装置 | |
JP2010153034A (ja) | 光記録媒体、情報記録方法、情報再生方法、および情報記録装置 | |
JP2010146724A (ja) | 光記録媒体、情報記録方法、情報再生方法 | |
JP2008004151A (ja) | 片面多層光ディスク、bca記録装置、bca記録方法及び光ディスク装置 | |
JP2012150880A (ja) | 光記録媒体、情報記録方法、情報再生方法 | |
JP2010118142A (ja) | 光記録媒体、情報記録方法、情報再生方法 | |
JP2007035081A (ja) | 光情報記録媒体 | |
JP2010044862A (ja) | 光記録媒体、情報記録方法、情報再生方法 | |
JP2012018755A (ja) | 光記録材料、光記録媒体、情報記録方法、情報再生方法 | |
JP2011138606A (ja) | 光記録媒体、情報記録方法、情報再生方法 | |
JP2001184716A (ja) | 光記録媒体 | |
JP2012061860A (ja) | 光記録材料、光記録媒体、情報記録方法、および情報再生方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120409 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130122 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130521 |