JP2012133164A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 異なる画像表示装置のそれぞれに同一の画像を表示させた場合であっても、画像の印象を変えることなく、適切に表示させることを目的とする。
【解決手段】 画像を表示する表示部と、前記表示部に表示された画像の元になる画像データに、該表示部の表示特性を示す表示特性データを付帯する記録部と、前記表示部に画像を表示する際に、該画像の元になる画像データに付帯された前記表示特性データに基づいて前記画像の画質を調整する画像処理部と、前記画像処理部により画質調整された前記画像を前記表示部に表示させる表示制御部とを備える画像表示装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像を表示する画像表示装置に関する。
従来から、入力画像データの色特性である入力色特性が不明である場合に、sRGBやAdobeRGB(商標登録)などの基準色特性と、過去に表示された画像表示装置の色特性とを比較し、その結果に基づいて、入力色特性を推定する画像処理装置が知られている(例えば、特許文献1など)。この特許文献1において、入力色特性は、画像データを生成する際に指定する色空間の特性値と定義され、画像データの生成時に一意に決定されるものである。
特開2008−141724号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された画像処理装置は、画像を表示する画像表示装置の色度点がそれぞれ一致すること、つまり、画像を表示する画像表示装置における色空間の色度点が、画像データの生成時に用いた色空間の色度点と一致することを前提条件としている。例えば、画像データにおける色空間の色度点の少なくとも一部が画像データに基づく画像を表示する画像表示装置における色空間の色度点と異なる場合には、上述した前提条件を満足していないことになり、画像データから得られる入力色特性の判定や、表示する画像に対する色設定が適切に実行できなくなる原因となる。これにより、異なる画像表示装置に同一の画像を表示したときには、それぞれの画像表示装置に表示される画像の印象が著しく異なったものとなりやすい。
そこで、本発明の画像表示装置は、異なる画像表示装置のそれぞれに同一の画像を表示させた場合であっても、画像の印象を変えることなく、適切に表示させることを目的とする。
第1の発明の画像表示装置は、画像を表示する表示部と、前記表示部に表示された画像の元になる画像データに、該表示部の表示特性を示す表示特性データを付帯する記録部と、前記表示部に画像を表示する際に、該画像の元になる画像データに付帯された前記表示特性データに基づいて前記画像の画質を調整する画像処理部と、前記画像処理部により画質調整された前記画像を前記表示部に表示させる表示制御部とを備える。
なお、前記表示特性データが付帯された画像データを取り込む入力部をさらに備え、前記画像処理部は、前記入力部により取り込まれた画像データの表示特性データと、前記表示部の表示特性データとを比較した結果に基づいて、前記取り込まれた画像データに基づく画像の画質を調整しても良い。
また、前記表示特性データは、色域、階調特性、ダイナミックレンジ或いはコントラスト比の少なくともいずれか1つのデータからなっても良い。
また、前記画像処理部は、前記画像データの表示特性データから特定される色域と前記表示部の表示特性データに基づく色域とを比較するとともに、前記画像データの表示特性データから特定される色域が前記表示部の表示特性データに基づく色域よりも広くなる場合に、前記画像データに基づく画像の彩度を上げ、前記画像データの表示特性データから特定される色域が前記表示部の表示特性データに基づく色域よりも狭くなる場合に、前記画像データに基づく画像の彩度を下げても良い。
また、前記画像処理部は、前記表示部に表示する画像の元になる画像データに複数の表示特性データが付帯されている場合に、複数の前記表示特性データを平均化し、平均化された表示特性データを用いて、前記表示部に表示する画像の画質を調整しても良い。
第2の発明の画像表示装置は、画像を表示する表示部と、前記表示部に表示された画像の元になる画像データに、該表示部の表示特性を示す表示特性データを付帯する記録部とを備える。
第3の発明の画像表示装置は、画像を表示した表示部における表示特性を示す表示特性データが付帯された画像データを取り込む入力部と、前記入力部により取り込まれた画像データに基づく画像を表示する際に、該画像データに付帯された前記表示特性データに基づいて、該画像の画質を調整する画像処理部と、前記画像処理部により画質調整された前記画像を前記表示部に表示させる表示制御部とを備える。
本発明の画像表示装置によれば、異なる画像表示装置のそれぞれに同一の画像を表示させた場合であっても、画像の印象を変えることなく、適切に表示させることが可能となる。
画像表示装置10の構成を示すブロック図である。 メモリカード20に記憶される画像ファイル21の構成を示す図である。 画像表示装置10における画像表示時の流れを示すフローチャートである。 画像ファイル21に付帯される表示特性データ25から得られる色域と、画像表示装置10が保持する表示特性データ19から得られる色域とを示す色度座標の図である。 8ビットの画像データ26に基づく画像を表示した場合における、輝度信号値と彩度との関係を示す図である。 (a)は、画像表示装置10A、画像表示装置10Bにおいて、同一の画像を表示する例を示す図であり、(b)は、画像表示装置10Aにおいて表示した画像を、画像表示装置10Bにおいて表示する例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態における画像表示装置10の構成を示すブロック図である。画像表示装置10としては、例えば、デジタルフォトフレーム、テレビ、パソコンなどが挙げられる。画像表示装置10は、単数又は複数の画像ファイルが記憶された記憶媒体を接続することができる。また、記憶媒体としてメモリカード20を挙げて説明するが、光ディスク、磁気ディスクなどを用いても良い。画像表示装置10は、メモリカード20が装着されると、メモリカード20に記憶された画像ファイルに基づく画像を表示する。以下、メモリカード20に記憶された画像ファイルについては、符号21を付して説明する。メモリカード20は、画像表示装置10とは異なる、他の画像表示装置にも着脱可能である。なお、他の画像表示装置も画像表示装置10と同様に、画像ファイル21に基づく画像を表示することができる。
上述したように、メモリカード20は、単数又は複数の画像ファイル21を記憶することができる。図2に示すように、画像ファイル21は、メタデータ領域22と画像データ領域23とを有している。メタデータ領域22は、画像ファイル21が生成された年月日や時間、画像ファイル21を生成したデジタルカメラ(カメラ機能を備える携帯電話機などを含む)の機種情報や、撮像時の露出条件などのデータの他、画像表示を実行した履歴を示す表示履歴データ24を格納する領域である。以下、メタデータ領域22に、表示履歴データ24が格納された画像ファイル21を、表示履歴データ24が付帯された画像ファイル21と称する。表示履歴データ24としては、表示特性データ25、画像表示装置10の機種情報(ID情報などを含む)、画像表示の年月日などが挙げられる。画像データ領域23は、画像データ26を格納する領域である。
図1に戻って、画像表示装置10は、カードインターフェース部11、第1メモリ12、表示制御部13、表示部14、ユーザインターフェース15、第2メモリ16、CPU17、画像処理部18を備える。
カードインターフェース部11は、メモリカード20が画像表示装置10に装着されたときに、メモリカード20に電気的に接続する。これにより、カードインターフェース部11は、メモリカード20へのデータや画像ファイル21の書き込み、及びメモリカード20に記憶されたデータや画像ファイル21の読み出しを実行することができる。
第1メモリ12は、カードインターフェース部11により読み出された画像データ26を一時的に記憶する。第2メモリ16は、制御プログラムや、画像表示装置10における表示特性を示す表示特性データ19を記憶する。画像表示装置10における表示特性は、画像表示装置の種類(仕様)により異なる。すなわち、表示特性データ19は、画像表示装置10における固有の情報である。例えば、表示特性データ19としては、表示部14において再現できる色の範囲(色域)の情報が挙げられる。なお、色域の情報としては、色度座標上における赤(R)色、緑(G)色、青(B)色の三原色の色度値が挙げられる。
CPU17は、制御プログラムに基づいて、画像表示装置10の統括的な制御を実行する。CPU17には、ユーザインターフェース15が接続されており、ユーザインターフェース15から出力される要求信号に基づいて、画像表示装置10の各部を駆動制御する。例えば、ユーザインターフェース15は、十字キーなどの操作釦やキーボードから構成される。
また、CPU17は、画像ファイル21に格納された画像データ26に基づく画像を表示する際に、画像ファイル21に付帯された表示特性データ25と、画像表示装置10が保持する、すなわち第2メモリ16に記憶された表示特性データ19とを比較する。そして、CPU17は、表示特性データ25と表示特性データ19とを比較した結果、及び画像表示を実行する信号(以下、表示開始信号と称する)を画像処理部18に出力する。
画像処理部18は、CPU17から出力された表示開始信号を受けて、第1メモリ12に記憶された画像データ26を読み出す。そして、画像処理部18は、読み出した画像データ26に対して、復号化処理を行う。この復号化処理の後、画像処理部18は、画像データ26が取得されたときに用いた色空間(例えば、RGB色空間、sRGB色空間、adobeRGB色空間など)の情報を読み出し、画像表示装置10に設定されている色空間と比較する。この比較の後、画像処理部18は、必要に応じて、色空間変換処理や各画素の色成分値の調整処理などを実行する。なお、画像データ26が取得されたときに用いられる色空間の情報は、画像データ26とともに、第1メモリ12に予め記憶しておき、復号化処理を行った後に第1メモリ12から読み出されるようにしても良いし、復号化処理を行った後に画像ファイル21のメタデータ領域22から読み出しても良い。
また、画像ファイル21に付帯された表示特性データ25と、第2メモリ16に記憶された表示特性データ19とが異なる場合には、画像処理部18は、復号化処理を施した画像データ26に対して、彩度補正、輝度補正、階調補正、輪郭強調などの画像処理を実行することにより、画像の画質を調整する。一方、画像ファイル21に付帯された表示特性データ25と、第2メモリ16に記憶された表示特性データ19とが同一である場合には、画像処理部18は、復号化処理を施した画像データ26に対して、彩度補正、輝度補正、階調補正、輪郭強調などの画像処理を実行しない。その後、画像処理部18は、復号化処理、又は上記の画像処理を施した画像データ26を表示制御部13に出力する。表示制御部13は、該画像データ26に基づく画像を表示部14に表示させる。
次に、画像表示装置10における画像表示時の処理内容について、図3のフローチャートに基づいて説明する。なお、このフローチャートは、カードインターフェース部11へのメモリカード20の接続を検知したときを契機にして実行される。
ステップS101は、画像データ26を読み出す処理である。まず、CPU17は、カードインターフェース部11を介して、メモリカード20に記憶された画像ファイル21の有無を参照する。そして、CPU17は、画像ファイル21がある場合は、画像データ領域23に格納された画像データ26を読み出し、読み出した画像データ26を第1メモリ12に記憶する。
ステップS102は、画像表示の要求信号があるか否かを判定する処理である。例えば、ユーザインターフェース15は、画像表示の実行の指定、及び表示する画像ファイル21の指定が行われたときに、CPU17に画像表示の要求信号を出力する。CPU17は、画像表示の要求信号があると判定した場合(ステップS102の判定がYESとなる場合)には、ステップS103に進む。一方、CPU17は、画像表示の要求信号がないと判定した場合(ステップS102の判定がNOとなる場合)には、図3の処理を終了する。
ステップS103は、画像ファイル21に表示履歴データ24が付帯されていないか否かを判定する処理である。CPU17は、カードインターフェース部11を介して、表示する画像の元になる画像ファイル21を参照し、メタデータ領域22に表示履歴データ24が記憶されているか否かを判定する。CPU17は、表示履歴データ24が記憶されていないと判定した場合(ステップS103の判定がYESとなる場合)には、ステップS104に進む。一方、CPU17は、表示履歴データ24が記憶されていると判定した場合(ステップS103の判定がNOとなる場合)には、後述するステップS107に進む。
例えば、ステップS103の判定がYESとなる場合としては、過去に画像表示装置において表示されたことがない画像を表示する場合が挙げられる。このような場合には、以下のステップS104からステップS106の処理が実行される。
ステップS104は、画像を表示する処理である。画像処理部18は、第1メモリ12に記憶された画像データ26に復号化処理、色空間変換処理や色成分値調整処理などを行う。これらの処理の後、画像処理部18は、処理済みの画像データ26を表示制御部13に出力する。そして、表示制御部13は、処理済みの画像データ26に基づく画像を表示部14に表示させる。
ステップS105は、第2メモリ16から表示特性データ19を読み出す処理である。この処理は、CPU17により実行される。
ステップS106は、新たな表示履歴データを画像ファイル21に書き込む処理である。CPU17は、ステップS105で読み出した表示特性データ19、画像表示装置10の機種情報、画像表示の年月日などの情報をまとめ、新たな表示履歴データを生成する。そして、CPU17は、生成した表示履歴データを、メタデータ領域22に書き込む。これにより、画像ファイル21に新たな表示履歴データが付帯される。
一方、ステップS103の判定がNOとなる場合としては、過去に画像表示装置において表示されたことがある画像を表示する場合が挙げられる。このような場合には、以下のステップS107からステップS113の処理が実行される。
ステップS107は、画像ファイル21に付帯された表示特性データ25を読み出す処理である。CPU17は、メモリカード20を参照し、表示する画像の元になる画像ファイル21のメタデータ領域22に記憶された表示履歴データ24から表示特性データ25を読み出す。そして、CPU17は、読み出した表示特性データ25を第1メモリ12に記憶する。
ステップS108は、第2メモリ16から表示特性データ19を読み出す処理である。この処理は、CPU17により実行される。
ステップS109は、第1メモリ12に記憶した表示特性データ25と、第2メモリ16から読み出した表示特性データ19とを比較する処理である。この処理は、CPU17により実行される。なお、表示特性データ25は、画像ファイル21に基づく画像を表示した画像表示装置の表示特性を示すデータである。
ステップS110は、2つの表示特性データが異なるか否かを判定する処理である。CPU17は、表示特性データ19と表示特性データ25とが異なると判定した場合(ステップS110の判定がYESとなる場合)には、ステップS111に進む。このステップS110の判定がYESとなる場合としては、過去に、他の画像表示装置で表示した画像を表示する場合が挙げられる。一方、CPU17は、表示特性データ19と表示特性データ25とが同一であると判定した場合(ステップS110の判定がNOとなる場合)には、ステップS112に進む。このステップS110の判定がNOとなる場合としては、過去に、画像表示装置10又は、表示特性が同一である他の画像表示装置で表示した画像を表示する場合が挙げられる。
ステップS111は、画質を調整する処理である。画像処理部18は、第1メモリ12に記憶された画像データ26に復号化処理、色空間変換処理、色成分値調整処理などを行う。これら処理の後、画像処理部18は、表示特性データ25と表示特性データ19との比較結果に基づいて、彩度補正、輝度補正、階調補正、輪郭強調などの画像処理を実行する。これにより、画像の画質が調整される。
ステップS112は、画像を表示する処理である。例えば、ステップS110で2つの表示特性データが同一であると判定した場合には、画像処理部18は、第1メモリ12に記憶された画像データ26に復号化処理、色空間変換処理や色成分値調整処理などを行う。これらの処理の後、画像処理部18は、処理済みの画像データ26を表示制御部13に出力する。そして、表示制御部13は、処理済みの画像データ26に基づく画像を表示部14に表示させる。
一方、ステップS110で2つの表示特性データが異なると判定した場合には、画像処理部18は、画質調整後の画像データ26を表示制御部13に出力する。表示制御部13は、画質調整後の画像データ26に基づく画像を表示部14に表示させる。
ステップS113は、新たな表示履歴データを画像ファイル21に書き込む処理である。CPU17は、ステップS108で読み出した表示特性データ19、画像表示装置10の機種情報、画像表示の年月日などの情報をまとめ、新たな表示履歴データを生成する。そして、CPU17は、生成した表示履歴データを、メタデータ領域22に書き込む。これにより、画像ファイル21に新たな表示履歴データが付帯される。なお、このステップS113の処理が実行される場合には、予め表示履歴データ24が画像ファイル21に付帯されている。そのため、CPU17は、新たに生成された表示履歴データを、先に記憶された表示履歴データ24とは別に記憶する。
このように、画像ファイル21に表示特性データ25が付帯されていない場合には、画像表示装置10は、画像表示装置10が保持する表示特性データ19に基づいて、画像データ26に基づく画像を表示する。一方、画像ファイル21に表示特性データ25が付帯されている場合には、画像表示装置10は、表示特性データ25と表示特性データ19との比較結果に基づいて、画像データ26に基づく画像に対する画質を調整し、画質が調整された画像を表示する。
図4は、画像ファイル21に付帯される表示特性データ25から得られる色域と、画像表示装置10が保持する表示特性データ19から得られる色域とを示す色度座標を示す。
図4においては、太線で示す馬蹄形に含まれる領域が可視領域となる。また、実線で示される三角形の領域が、画像ファイル21に付帯された表示特性データ25から得られる色域であり、点線で示される三角形の領域が、画像表示装置10が保持する表示特性データ19から得られる色域である。上述したように、表示特性データは、色域、言い換えれば、色度座標上における、赤(R)色、緑(G)色、青(B)色の三原色の座標値の情報からなる。例えば、画像ファイル21に付帯される表示特性データ25が示すG色をGa、画像表示装置10が保持する表示特性データ19が示すG色をGbとする。また、Ga、Gb、及び白(Wt)色の各座標値を結ぶ直線をMとする。
図5に示すように、画像ファイル21に付帯された表示特性データ25を用いて8ビットの画像データ26に基づく画像を表示した場合、Wt−Ga間の輝度信号値と彩度との関係は、実線で示す直線となる。一方、画像表示装置10が保持する表示特性データ19を用いて8ビットの画像データ26に基づく画像を表示した場合、Wt−Gb間の輝度信号値と彩度との関係は、点線で示す直線となる。
この場合、同一の画像データ26を用いるため、Gaにおける輝度信号値と、Gbにおける輝度信号値とは、同一の輝度信号値となる。しかしながら、画像ファイル21に付帯された表示特性データ25に基づく色域は、画像表示装置10が保持する表示特性データ19に基づく色域よりも広い。つまり、Gaにおける(言い換えれば、輝度信号値が255のときの)彩度Aは、Gbにおける(言い換えれば、輝度信号値が255のときの)彩度Bよりも高くなる。
そこで、画像処理部18は、Gbにおける彩度を変化させずに、また、他の輝度信号値における彩度が、実線で示す直線から得られる値に近づくように、周知のLUTなどにより彩度補正を行う。なお、補正後のWt−Gb間の輝度信号値と彩度との関係は、例えば、図5の実線で示す二次曲線となる。これにより、画像ファイル21に付帯された表示特性データ25に近づけるように画像の彩度を変更することができ、新たに表示したときの画像の印象を、過去に表示したときの画像の印象に近づけることができる。なお、画像ファイル21に付帯された表示特性データ25から得られる色域が、画像表示装置10が保持する表示特性データ19から得られる色域よりも狭い場合であっても、同様であることから、ここでは、その詳細を省略する。
なお、上記の実施形態では、1つの画像表示装置10において、画像ファイル21に付帯された表示特性データ25に基づいて、画像の画質を調整する例を示したが、これに限らない。例えば、複数の画像表示装置において、同一の画像を表示する場合にも、本発明を適用できる。
図6(a)は、画像表示装置10Aと、画像表示装置10Bにおいて、同一の画像(メモリカード30に記憶された画像ファイル31に基づく画像)を表示する例を示す図である。表示特性データ35は、過去に、画像ファイル31に基づく画像を表示した画像表示装置が保持する表示特性データである。なお、符号A、Bが付されているが、画像表示装置10A及び画像表示装置10Bは、画像表示装置10と同じ構成である。また、表示部14Aは、有機EL素子により構成される有機ELパネル50を備える。表示部14Bは、液晶表示部、及び液晶表示部を照明するバックライトにより構成される液晶表示パネル60を備える。
一般的に、有機ELパネル50において再現できる色域は、液晶表示パネル60において再現できる色域よりも広いことが知られている。そのため、図5で説明したように、同一の画像データを用いても、表示部14Aにおいて表示された画像の彩度は、表示部14Bにおいて表示した画像の彩度よりも高くなる。図6(a)の場合、画像表示装置10A、画像表示装置10Bは、表示特性データ35に基づいて、それぞれ画質調整を行う。したがって、画像表示装置10A、画像表示装置10Bで表示される画像の印象を近づけることができる。
また、図6(b)は、画像表示装置10Aにおいて表示した画像(メモリカード40に記憶された画像ファイル41に基づく画像)を、画像表示装置10Bにおいて表示する例を示す図である。なお、表示特性データ45は、画像表示装置10Aが保持する表示特性データである。図6(b)の場合、画像表示装置10Bは、表示特性データ45に基づいて、画質調整を行う。したがって、画像表示装置10A、画像表示装置10Bで異なる印象の画像を表示させることを防止できる。
また、上記の実施形態では、表示特性データとして、表示部14において再現できる色域の情報のみを記憶する例を示したが、これに限らない。例えば、表示部14の階調特性や、ダイナミックレンジ、コントラスト比を示す情報も表示特性データとして記憶しても良い。この場合、画像処理部18は、画質の調整として、以下の処理を行う。
例えば、画像ファイル21に付帯された階調特性と、表示部14の階調特性とが異なる場合、画像処理部18は、画像ファイル21に付帯された階調特性に合わせて、画像の階調を変換する。例えば、画像処理部18は、画像ファイル21に付帯されたガンマ値と、表示部14のガンマ値とに基づいて、過去に表示された画像と同じ明るさになるように、周知のLUTなどにより、輝度信号値を補正する。
また、画像ファイル21に付帯されたダイナミックレンジが、表示部14のダイナミックレンジよりも広い場合、画像処理部18は、画像ファイル21に付帯されたダイナミックレンジに近づけるように、見かけ上、ダイナミックレンジが広がったように見せる処理を行う。例えば、画像処理部18は、黒潰れ又は白飛びが生じている領域に含まれる画素に対して、幅広い輝度信号値を割り当てることにより、輝度信号値の変化の度合いを明確にする。
また、画像ファイル21に付帯されたコントラスト比が、表示部14のコントラスト比よりも高い場合、画像処理部18は、画像ファイル21に付帯されたコントラスト比に近づけるように、輝度信号値の分布を調整して、コントラスト比を上げる。
なお、画像ファイル21に付帯されたダイナミックレンジが、表示部14のダイナミックレンジよりも狭い場合、及び画像ファイル21に付帯されたコントラスト比が、表示部14のコントラスト比よりも低い場合であっても、同様であることから、ここでは、その詳細を省略する。
さらに、同じ画像を表示する場合であっても、小さい表示部に表示されたときには、輪郭がくっきり見え、大きい表示部に表示されたときには、輪郭がぼやけて見えることがある。そこで、CPU17は、表示部の大きさ(インチ数など)を表示特性データとして記憶しても良い。この場合、画像処理部18は、画像ファイル21に付帯された表示部の大きさに応じて、輪郭強調の度合いを変更する。例えば、画像ファイル21に付帯された表示部が、表示部14よりも小さいほど、輪郭強調の度合いを大きくしても良い。
また、上記の実施形態では、表示特性データとして、三原色の座標値を記憶する例を示したが、これに限らない。例えば、sRGB、AdobeRGBなどの規格を示す情報を記憶する。
また、上記の実施形態では、メモリカード20に記憶された画像データ26に基づく画像を表示する例を示したが、これに限らない。例えば、他の画像表示装置と通信可能な通信部(不図示)をさらに備え、通信部を介して受信した画像データに基づく画像を表示する構成の場合にも、本発明を適用できる。
また、図3のフローチャートにおいて、画像ファイル21に1つの表示履歴データ24が記憶されている例を示したが、画像ファイル21に複数の表示履歴データ24が記憶されている場合もある。このような場合には、以下の処理を行う。例えば、表示制御部13は、表示年月日が新しい順に、表示履歴データ24を表示部14に表示する。そして、CPU17は、ユーザインターフェース15を介して、いずれかの表示履歴データ24の選択を受け付け、選択された表示履歴データ24から表示特性データを読み出す。その後、画像処理部18は、選択された表示特性データに基づいて、画像の画質を調整する。この場合、画像処理部18が画質の調整に用いる表示履歴データ24を選択させずに、最新の表示年月日となる表示特性データを選択しても良い。また、この他に、画像処理部18は、複数の表示特性データを平均化し、平均化した表示特性データに基づいて、画像の画質を調整しても良い。さらに、画像処理部18が画質の調整に用いる表示履歴データ24を固定しても良い。
また、図3のフローチャートにおいて、表示特性データ25が画像ファイル21に付帯されている例を示したが、これに限らない。例えば、表示特性データ25が画像ファイル21に付帯されていない場合にも適用できる。この場合、画像表示装置の機種情報と表示特性データ25とを対応付けてサーバー(不図示)に予め記憶しておく。そして、図3のフローチャートのステップS107で、CPU17は、表示履歴データ24から画像表示装置の機種情報を読み出し、通信部(不図示)を介してサーバーと通信することにより、表示特性データ25を取得する。
また、図3のフローチャートのステップS113では、新たな表示履歴データとして表示特性データ19を記憶する例を示したが、これに限らない。例えば、CPU17は、ステップS111で画像処理部18により画質を調整した場合、表示特性データ19とともに、画像処理部18による画質の調整内容を記憶する。また、CPU17は、画像処理部18により画質を調整して表示した場合は、新たな表示履歴データを記憶せず、画質を調整しないで表示した場合は、新たな表示履歴データを記憶しても良い。さらに、CPU17は、新たな表示履歴データとして、表示特性データ19は記憶するが、画質の調整内容は記憶しなくても良い。この場合、CPU17は、画像処理部18がどの画像表示装置の表示特性データに合わせて画質を調整したかを記憶すると良い。
また、上記の実施形態では、画像表示装置10として、デジタルフォトフレーム、テレビ、パソコンを例に挙げて説明したが、携帯電話、デジタルカメラなどにも本発明を同様に適用することができる。
10…画像表示装置、13…表示制御部、14…表示部、17…CPU、18…画像処理部、19…表示特性データ

Claims (7)

  1. 画像を表示する表示部と、
    前記表示部に表示された画像の元になる画像データに、該表示部の表示特性を示す表示特性データを付帯する記録部と、
    前記表示部に画像を表示する際に、該画像の元になる画像データに付帯された前記表示特性データに基づいて前記画像の画質を調整する画像処理部と、
    前記画像処理部により画質調整された前記画像を前記表示部に表示させる表示制御部と
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置において、
    前記表示特性データが付帯された画像データを取り込む入力部をさらに備え、
    前記画像処理部は、前記入力部により取り込まれた画像データの表示特性データと、前記表示部の表示特性データとを比較した結果に基づいて、前記取り込まれた画像データに基づく画像の画質を調整する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置において、
    前記表示特性データは、色域、階調特性、ダイナミックレンジ或いはコントラスト比の少なくともいずれか1つのデータからなる
    ことを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項3に記載の画像表示装置において、
    前記画像処理部は、前記画像データの表示特性データから特定される色域と前記表示部の表示特性データに基づく色域とを比較するとともに、前記画像データの表示特性データから特定される色域が前記表示部の表示特性データに基づく色域よりも広くなる場合に、前記画像データに基づく画像の彩度を上げ、前記画像データの表示特性データから特定される色域が前記表示部の表示特性データに基づく色域よりも狭くなる場合に、前記画像データに基づく画像の彩度を下げる
    ことを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
    前記画像処理部は、前記表示部に表示する画像の元になる画像データに複数の表示特性データが付帯されている場合に、複数の前記表示特性データを平均化し、平均化された表示特性データを用いて、前記表示部に表示する画像の画質を調整する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  6. 画像を表示する表示部と、
    前記表示部に表示された画像の元になる画像データに、該表示部の表示特性を示す表示特性データを付帯する記録部と
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  7. 画像を表示した表示部における表示特性を示す表示特性データが付帯された画像データを取り込む入力部と、
    前記入力部により取り込まれた画像データに基づく画像を表示する際に、該画像データに付帯された前記表示特性データに基づいて、該画像の画質を調整する画像処理部と、
    前記画像処理部により画質調整された前記画像を前記表示部に表示させる表示制御部と
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
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