JP2013250452A - 画像調整ユニット、画像表示装置、コンピュータプログラム、記録媒体及び画像調整方法 - Google Patents

画像調整ユニット、画像表示装置、コンピュータプログラム、記録媒体及び画像調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013250452A
JP2013250452A JP2012125383A JP2012125383A JP2013250452A JP 2013250452 A JP2013250452 A JP 2013250452A JP 2012125383 A JP2012125383 A JP 2012125383A JP 2012125383 A JP2012125383 A JP 2012125383A JP 2013250452 A JP2013250452 A JP 2013250452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
illuminance
parameter
adjusting
adjusted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012125383A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5896834B2 (ja
Inventor
Koichi Sugiyama
晃一 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2012125383A priority Critical patent/JP5896834B2/ja
Publication of JP2013250452A publication Critical patent/JP2013250452A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5896834B2 publication Critical patent/JP5896834B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】周囲の照度が高い場合でも、適切な画像を表示することができる画像調整ユニット、画像表示装置、コンピュータプログラム、記録媒体及び画像調整方法を提供する。
【解決手段】縮小部251は、画像データを縮小する。明度設定部211は、縮小した画像データの明度を調整する。彩度設定部212は、縮小した画像データの彩度を調整する。シャープネス設定部213は、縮小した画像データのシャープネスを調整する。色温度設定部214は、縮小した画像データの色温度を調整する。画像解析部252は、縮小画像とパラメータ調整後の縮小画像との評価値を算出する。判定部253は、評価値が所定範囲内にあるか否かを判定する。制御部10は、評価値が所定範囲内にない場合、パラメータを繰り返し調整すべく明度設定部211、彩度設定部212、シャープネス設定部213、色温度設定部214を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、検出した照度に応じて、画像表示画面に表示される画像を調整する画像調整ユニット、該画像調整ユニットを備える画像表示装置、該画像調整ユニットを実現するためのコンピュータプログラム、該コンピュータプログラムを記録した記録媒体及び画像調整方法に関する。
近年、屋内用途の他に、屋外、半屋外用途のデジタルサイネージが実用化されている。しかし、このような環境では、ディスプレイ等の表示画面での外光の反射、あるいは外光照度による人間の視感度特性及びダイナミックレンジの変化により、表示画面に表示される画像の視認性が低下するという問題がある。
このような問題を解決するため、例えば、外光反射を抑えるために表示画面にAR(Anti Reflection)フィルム又はモスアイフィルムを貼り付ける対策が行われている。また、表示画面が液晶パネルの場合には、バックライトの輝度を上げる方法があり、LED看板であれば高輝度のLEDを用いる方法もあるが、いずれも消費電力が増大するという別の問題が生ずる。
また、周囲の照度を検出して、表示画面に表示する映像の色温度を調整して、周囲の明るさなどの視聴環境に応じて映像の画質を調整するテレビジョン装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2010−124197号公報
しかしながら、特許文献1の装置のように、周囲の明るさに応じて明度、彩度又は色温度などを調整したとしても、表示画面に表示される画像(コンテンツ)によっては、階調飽和、あるいは彩度過多が生じ、見た目に違和感があり、表示される画像の画質が適切ではないという問題があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、周囲の照度が高い場合でも、適切な画像を表示することができる画像調整ユニット、該画像調整ユニットを備える画像表示装置、該画像調整ユニットを実現するためのコンピュータプログラム、該コンピュータプログラムを記録した記録媒体及び画像調整方法を提供することを目的とする。
本発明に係る画像調整ユニットは、照度検出部で検出した照度に応じて、表示画面に表示される画像のパラメータを調整する画像調整ユニットにおいて、前記照度検出部で検出した照度が所定値以上である場合、画像の明度又は彩度の少なくとも1つのパラメータを調整する調整手段と、画像を縮小する縮小手段と、該縮小手段で縮小した縮小画像と該縮小画像の前記パラメータを前記調整手段で調整した後の調整後画像との間の類似度を含む評価値を算出する算出手段とを備え、前記調整手段は、前記算出手段で算出した評価値が所定範囲内になるように前記パラメータを調整するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像調整ユニットは、照度検出部で検出した照度に応じて、表示画面に表示される画像のパラメータを調整する画像調整ユニットにおいて、前記照度検出部で検出した照度が所定値以上である場合、画像の明度又は彩度の少なくとも1つのパラメータを調整する調整手段と、該調整手段で前記パラメータを調整する前の前画像及び調整した後の後画像を縮小する縮小手段と、該縮小手段で縮小した前画像と後画像との間の類似度を含む評価値を算出する算出手段とを備え、前記調整手段は、前記算出手段で算出した評価値が所定範囲内になるように前記パラメータを調整するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像調整ユニットは、前記調整手段は、前記照度検出部で検出した照度の高低に応じて、画像の明度又は彩度の大小を調整するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像調整ユニットは、前記調整手段は、画像の色温度又はシャープネスを前記パラメータとして調整するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像調整ユニットは、前記調整手段は、前記照度検出部で検出した照度の高低に応じて、画像の色温度の高低を調整するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像調整ユニットは、前記算出手段は、ピーク信号対雑音比を評価値として算出するようにしてあり、前記調整手段は、前記算出手段で算出したピーク信号対雑音比が所定範囲内になるように前記パラメータを調整するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置は、前述の発明のいずれか1つに係る画像調整ユニットを備えることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、照度検出部で検出した照度に応じて、表示画面に表示される画像のパラメータを調整させるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記照度検出部で検出した照度が所定値以上である場合、画像の明度又は彩度の少なくとも1つのパラメータを調整するステップと、画像を縮小するステップと、縮小した縮小画像と該縮小画像の前記パラメータを調整した後の調整後画像との間の類似度を含む評価値を算出するステップとを実行させ、前記調整するステップは、算出した評価値が所定範囲内になるように前記パラメータを調整するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、照度検出部で検出した照度に応じて、表示画面に表示される画像のパラメータを調整させるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記照度検出部で検出した照度が所定値以上である場合、画像の明度又は彩度の少なくとも1つのパラメータを調整するステップと、前記パラメータを調整する前の前画像及び調整した後の後画像を縮小するステップと、縮小した前画像と後画像との間の類似度を含む評価値を算出するステップとを実行させ、前記調整するステップは、算出した評価値が所定範囲内になるように前記パラメータを調整するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る記録媒体は、前述の発明に係るコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
本発明に係る画像調整方法は、照度検出部で検出した照度に応じて、表示画面に表示される画像のパラメータを調整する画像調整ユニットによる画像調整方法において、前記照度検出部で検出した照度が所定値以上である場合、画像の明度又は彩度の少なくとも1つのパラメータを調整するステップと、画像を縮小するステップと、縮小した縮小画像と該縮小画像の前記パラメータを調整した後の調整後画像との間の類似度を含む評価値を算出するステップとを含み、前記調整するステップは、算出した評価値が所定範囲内になるように前記パラメータを調整することを特徴とする。
本発明に係る画像調整方法は、照度検出部で検出した照度に応じて、表示画面に表示される画像のパラメータを調整する画像調整ユニットによる画像調整方法において、前記照度検出部で検出した照度が所定値以上である場合、画像の明度又は彩度の少なくとも1つのパラメータを調整するステップと、前記パラメータが調整される前の前画像及び調整された後の後画像を縮小するステップと、縮小された前画像と後画像との間の類似度を含む評価値を算出するステップとを含み、前記調整するステップは、算出された評価値が所定範囲内になるように前記パラメータを調整することを特徴とする。
本発明にあっては、調整手段は、照度検出部で検出した照度が所定値以上である場合、画像の明度又は彩度の少なくとも1つのパラメータを調整する。照度を検出する箇所は、表示画面の周囲であり、例えば、表示画面の四隅の近傍、表示画面の上下左右端部の近傍、表示画面左右前方の近傍などである。所定値は、曇り又は晴れ時の照度であり、例えば、2万ルクス又は10万ルクスとすることができるが、これに限定されるものではない。画像のパラメータとしての明度の調整は、例えば、ガンマ値(γ)を調整することである。また、彩度の調整は、画像をRGB値で表す場合、RGB値を調整(強調)するための行列の各要素の値を調整する。また、画像のRGB値をH(色相)S(彩度)V(明度)に変換した場合には、彩度Sを調整すればよい。
縮小手段は、画像を縮小する。画像の縮小方法は、例えば、ニアレストネイバー、バイリニア、バイキュービックなどの手法を用いることができる。算出手段は、縮小した縮小画像と当該縮小画像のパラメータを調整した後の調整後画像との間の類似度を含む評価値を算出する。評価値は、例えば、SSIM(Structural Similarity )などの画像の構造の類似性の観点から縮小画像(パラメータを調整していない縮小画像)と調整後画像(パラメータを調整した後の縮小画像)との間の類似度を評価する指標である。そして、調整手段は、算出した評価値が所定範囲内になるようにパラメータを調整する。所定範囲は、評価値がSSIMである場合、例えば、0.9以上である。すなわち、調整手段は、縮小画像と調整後画像との間のSSIMが、SSIM≧0.9となるように明度又は彩度を調整する。
上述のように、検出した照度に応じて、明度又は彩度などのパラメータを調整するので、周囲の照度が高い場合でも、例えば、明度又は彩度を強調することができ、適切な画質の画像を表示することが可能となる。また、パラメータを調整した後に、調整を行っていない縮小画像及び調整を行った調整後画像(すなわち、調整前後の縮小画像)について評価を行うので、明度又は彩度が過多になることを抑制することができる。また、評価値を算出する際に、縮小画像を用いるので、評価に要する処理労力を軽減することができ、例えば、演算回路の小型化、あるいは演算時間の短縮化を図ることができる。
本発明にあっては、調整手段は、照度検出部で検出した照度が所定値以上である場合、画像の明度又は彩度の少なくとも1つのパラメータを調整する。照度を検出する箇所は、表示画面の周囲であり、例えば、表示画面の四隅の近傍、表示画面の上下左右端部の近傍、表示画面左右前方の近傍などである。所定値は、曇り又は晴れ時の照度であり、例えば、2万ルクス又は10万ルクスとすることができるが、これに限定されるものではない。画像のパラメータとしての明度の調整は、例えば、ガンマ値(γ)を調整することである。また、彩度の調整は、画像をRGB値で表す場合、RGB値を調整(強調)するための行列の各要素の値を調整する。また、画像のRGB値をH(色相)S(彩度)V(明度)に変換した場合には、彩度Sを調整すればよい。
縮小手段は、パラメータを調整する前の前画像及び調整した後の後画像を縮小する。画像の縮小方法は、例えば、ニアレストネイバー、バイリニア、バイキュービックなどの手法を用いることができる。算出手段は、縮小した前画像と後画像との間の類似度を含む評価値を算出する。評価値は、例えば、SSIM(Structural Similarity)などの画像の構造の類似性の観点から縮小した前画像と後画像との間の類似度を評価する指標である。そして、調整手段は、算出した評価値が所定範囲内になるようにパラメータを調整する。所定範囲は、評価値がSSIMである場合、例えば、0.9以上である。すなわち、調整手段は、縮小した前画像と後画像との間のSSIMが、SSIM≧0.9となるように明度又は彩度を調整する。
上述のように、検出した照度に応じて、明度又は彩度などのパラメータを調整するので、周囲の照度が高い場合でも、例えば、明度又は彩度を強調することができ、適切な画質の画像を表示することが可能となる。また、パラメータを調整した後に、調整前後の画像について評価を行うので、明度又は彩度が過多になることを抑制することができる。また、評価値を算出する際に、縮小画像を用いるので、評価に要する処理労力を軽減することができ、例えば、演算回路の小型化、あるいは演算時間の短縮化を図ることができる。
本発明にあっては、調整手段は、検出した照度の高低に応じて、画像の明度又は彩度の大小を調整する。例えば、所定値以上の照度を検出した場合に、照度が高いほど、明度を大きくする。例えば、照度が高いほど、ガンマ値(γ)を1.0から2.0の範囲で大きくする。また、照度が高いほど、彩度S(-255〜255とする)を63から255の範囲で大きくする。なお、ガンマ値、彩度の値は一例であって、これに限定されるものではない。検出した照度の高低に応じて明度又は彩度の大小を調整するので、視認性が向上し、適切な画像を表示することができる。
本発明にあっては、調整手段は、画像の色温度又はシャープネスをパラメータとして調整する。周囲の照度が高くなることにより、人間の視感度波長のシフトが起こり、例えば、赤系統の視感度が増加するのに対し、青系統の視感度が低下する「プルキニエ現象」が発生する。そこで、色温度を調整することにより、画像の視認性を向上させることができる。また、シャープネス(エッジ)を強調することにより、画像の鮮明度が向上して視認性をさらに改善することができる。
本発明にあっては、調整手段は、検出した照度の高低に応じて、画像の色温度の高低を調整する。例えば、照度が高いほど、色温度を5500Kから10000Kの範囲で高くする。色温度が高くなると青みが強くなり、色温度が低くなると赤みが強くなる。すなわち、検出した照度が低い場合には、視感度波長のシフトにより赤系統の色が見にくくなるので、色温度を低くして赤みを強くする。逆に、検出した照度が高い場合には、視感度波長のシフトにより青系統の色が見にくくなるので、色温度を高くして青みを強くする。これにより、画像の視認性を向上させることができる。
本発明にあっては、算出手段は、ピーク信号対雑音比(PSNR)を評価値として算出する。PSNR(Peak Signal to Noise Ratio)は、画像品質評価の指標であり、PSNR値が小さいほどノイズの混入が多いことを意味し、PSNR値が大きいほど画像の品質が良い。調整手段は、算出したピーク信号対雑音比が所定範囲内になるようにパラメータを調整する。所定範囲は、例えば、20dB以上とすることができるが、さらに30dB以上とすることにより、画像の品質を一層向上させることができる。また、PSNRを評価指標として用いることにより、ノイズの混入を抑制することができるので、階調飽和、ジャギー、リンギング等の意図しない画質劣化を低減することができる。
本発明によれば、周囲の照度が高い場合でも、適切な画像を表示することができる。
本実施の形態の画像表示装置の構成を示すブロック図である。 照度検出部の設置個所の一例を示す説明図である。 本実施の形態の画像調整ユニットとしての映像信号処理部の構成の一例を示すブロック図である。 本実施の形態の画像調整ユニットとしての映像信号処理部の構成の他の例を示すブロック図である。 本実施の形態の映像信号処理部によるパラメータ調整の一例を示す説明図である。 LUTによる明度及び彩度の調整方法の一例を示す説明図である。 行列演算による彩度の調整方法の一例を示す説明図である。 LUTによる色温度の調整方法の一例を示す説明図である。 鮮鋭化フィルタによるシャープネスの調整方法の一例を示す説明図である。 画像の縮小率を変化させた場合のSSIMの算出結果の一例を示す説明図である。 画像の縮小率を変化させた場合のPSNRの算出結果の一例を示す説明図である。 映像信号処理部の機能を実現するコンピュータの一例を示す説明図である。 本実施の形態の映像信号処理部の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の映像信号処理部の画質設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の映像信号処理部の処理手順の他の例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の画像表示装置100の構成を示すブロック図である。画像表示装置100は、制御部10、画像調整ユニットとしての映像信号処理部20、駆動部30、表示画面を有する画像表示部40、照度検出部50などを備える。
映像信号処理部20は、画像表示部40の表示画面に表示される画像を調整する画像調整ユニットとしての機能を有し、入力された画像データ(RGB信号)のパラメータ(例えば、明度、彩度、色温度、シャープネスなど)を調整し、調整後のRGB信号を駆動部30へ出力する。映像信号処理部20の詳細は後述する。
画像表示部40は、例えば、液晶パネル、バックライトなどを備える。なお、画像表示部40は、複数のLEDを備えたLED看板、プラズマディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ等であってもよい。
駆動部30は、映像信号処理部20が出力したRGB信号を画像表示部40へ出力することにより、液晶パネルのRGB駆動制御、及びバックライトの輝度調整などを行う。
照度検出部50は、例えば、照度センサであり、画像表示部40の表示画面の周囲の照度を検出し、検出した照度を制御部10へ出力する。
図2は照度検出部50の設置個所の一例を示す説明図である。照度検出部50の設置個所、すなわち照度を検出する箇所は、例えば、図2Aの破線で示すように、表示画面の四隅の近傍とすることができる。また、図2Bに示すように、表示画面の上下左右端部の近傍(例えば、各端部の中央付近)に照度検出部50を設けることができる。あるいは、図2Cに示すように、表示画面左右前方の近傍に照度検出部50を設けてもよい。
制御部10は、照度検出部50で検出した照度が所定値以上である場合、検出した照度を映像信号処理部20へ出力するとともに、映像信号処理部20で画像のパラメータを調整すべく映像信号処理部20を制御する。所定値は、曇り又は晴れ時の照度であり、例えば、2万ルクス又は10万ルクスとすることができるが、これに限定されるものではない。また、制御部10は、駆動部30、画像表示部40の制御を行う。
図3は本実施の形態の画像調整ユニットとしての映像信号処理部20の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、映像信号処理部20は、調整手段としての画質設定部21、縮小手段及び算出手段としての画質評価部25などを備える。
画質設定部21は、明度設定部211、彩度設定部212、シャープネス設定部213、色温度設定部214などを備える。また、画質評価部25は、縮小部251、画像解析部252、判定部253などを備える。
明度設定部211は、制御部10の制御のもと、照度検出部50で検出した照度に応じて、画像データ(RGB信号)の明度を調整(設定)する。明度を調整するには、例えば、RGBそれぞれに対するガンマ値(γ)を調整すればよい。
彩度設定部212は、制御部10の制御のもと、照度検出部50で検出した照度に応じて、画像データ(RGB信号)の彩度を調整(設定)する。彩度の調整は、画像をRGB値で表す場合、RGB値を調整(強調)するための行列の各要素の値を調整する。
シャープネス設定部213は、制御部10の制御のもと、照度検出部50で検出した照度に応じて、画像データ(RGB信号)のシャープネスを調整する。シャープネスの調整は、例えば、エッジ強調のための鮮鋭化フィルタによるフィルタ処理を行うことができる。
色温度設定部214は、制御部10の制御のもと、照度検出部50で検出した照度に応じて、画像データ(RGB信号)の色温度を調整する。色温度の調整は、例えば、RGBそれぞれの入力階調と出力階調との関係を示すLUTを用いて、RGBそれぞれの階調特性を変更することにより行うことができる。なお、画質の設定の詳細は後述する。
縮小部251は、画像データ(RGB信号)で構成される画像を縮小する。なお、画像データはRGB信号に限定されるものではなく、例えば、YCbCr信号やY∪V信号であってもよい。画像の縮小方法は、例えば、ニアレストネイバー、バイリニア、バイキュービックなどの手法を用いることができる。また、縮小倍率は、元の画像の大きさにも依存するが、例えば、1/10倍とすることができる。
ニアレストネイバーは、補間する画素に一番近い画素、あるいは、補間する画素に対して所定の位置関係にある画素の値をその補間画素の値とする方法である。また、バイリニアは、補間する画素の周辺の2×2=4画素の値を用いて直線的に補間する方法である。また、バイキュービックは、補間する画素の周辺の4×4=16画素の値を用いて三次式で補間する方法である。
画像解析部252は、縮小部251で縮小した画像(縮小画像)と、当該縮小画像のパラメータを画質設定部21で調整した後の縮小画像(調整後画像)との間の評価値としてのSSIM(Structural Similarity)を算出する。すなわち、画像解析部252は、パラメータ調整を行っていない縮小画像とパラメータ調整を行った縮小画像との間のSSIMを算出する。SSIMは、画像の構造の類似性の観点から縮小画像と調整後画像との間の類似度、すなわち、2つの画像の間の類似度を評価する指標であり、人間の知覚との整合性が高い。SSIMは0から1までの範囲の値であり、1に近いほど類似度が高いものとみなす。以下、SSIMの算出方法について説明する。
SSIMは、式(1)で算出することができる。式(1)において、f′は式(2)で求めることができ、g′は式(3)で求めることができる。
Figure 2013250452
式(1)〜(3)において、f(i,j)は、パラメータ調整前の縮小画像の画素値(例えば、輝度値)を表し、g(i,j)は、パラメータ調整後の縮小画像の画素値(例えば、輝度値)を表す。輝度値Yは、例えば、表示装置に対し、予め測色により用意されたRGBからXYZへの変換行列を用いて求めることができる。なお、輝度値に代えて、RGB値を用いてもよい。
Mは画像の横サイズ(画素数)を示し、Nは画像の縦サイズ(画素数)を示す。すなわち、式(2)は、パラメータ調整前の縮小画像内の画素値の平均値を表し、式(3)は、パラメータ調整後の縮小画像内の画素値の平均値を表す。
σfはパラメータ調整前の縮小画像の画素値の分散を表し、σgはパラメータ調整後の縮小画像の画素値の分散を表す。また、σfgは両画像の共分散を表す。また、c1、c2は定数であり、例えば、階調値に応じて適宜設定することができる。
また、画像解析部252は、PSNR(ピーク信号対雑音比)を評価値として算出する。PSNR(Peak Signal to Noise Ratio)は、画像品質評価の指標であり、PSNR値が小さいほどノイズの混入が多いことを意味し、PSNR値が大きいほど画像の品質が良い。以下、PSNRの算出方法について説明する。
PSNRは、式(4)により算出することができる。また、式(4)において、MSEは式(5)により求めることができる。
Figure 2013250452
式(5)において、f(i,j)、g(i、j)、M、Nは式(2)、(3)の場合と同様である。式(4)において、maxは、画素値の最大値であり、RGBそれぞれが8ビットで構成される場合、max=255である。
判定部253は、画像解析部252で算出したSSIMが所定範囲内にあるか否かを判定する。所定範囲とは、例えば、0.9以上である。すなわち、判定部253は、SSIM≧0.9であるか否かを判定し判定結果を制御部10へ出力する。
制御部10は、SSIM≧0.9の条件を満たさない場合、SSIM≧0.9となるようにパラメータ(明度、彩度、シャープネス、色温度)を繰り返し調整すべく明度設定部211、彩度設定部212、シャープネス設定部213、色温度設定部214を制御する。
パラメータの調整は、明度、彩度、シャープネス、色温度のすべてを調整することができるが、これに限定されるものではなく、例えば、明度のみ、あるいは明度と彩度のみ、あるいは明度、彩度及び色温度のみ、あるいはこれらの組み合わせとすることができる。
上述のように、検出した照度に応じて、明度又は彩度などのパラメータを調整するので、周囲の照度が高い場合でも、例えば、明度又は彩度を強調することができ、適切な画質の画像を表示することが可能となる。また、パラメータを調整した後に、調整前後の縮小画像について評価を行うので、明度又は彩度が過多になることを抑制することができる。また、評価値を算出する際に、縮小画像を用いるので、評価に要する処理労力を軽減することができ、例えば、演算回路の小型化、あるいは演算時間の短縮化を図ることができる。
また、判定部253は、画像解析部252で算出したPSNRが所定範囲内にあるか否かを判定する。所定範囲とは、例えば、20dB以上とすることができるが、さらに30dB以上とすることもできる。すなわち、判定部253は、PSNR≧20dBであるか否かを判定し判定結果を制御部10へ出力する。
制御部10は、PSNR≧20dBの条件を満たさない場合、PSNR≧20dBとなるようにパラメータ(明度、彩度、シャープネス、色温度)を繰り返し調整すべく明度設定部211、彩度設定部212、シャープネス設定部213、色温度設定部214を制御する。
PSNRを評価指標として用いることにより、ノイズの混入を抑制することができるので、階調飽和、ジャギー、リンギング等の意図しない画質劣化を低減することができる。また、所定範囲を20dB以上とする代わりに30dB以上とすることにより、画像の品質を一層向上させることができる。
図3の例においては、画質設定部21は、RGB信号を用いて明度及び彩度を調整する構成であったが、これに限定されるものではなく、RGB信号をHSV信号(H:色相、S:彩度、V:明度)に変換し、HSV信号を用いて明度及び彩度を調整することもできる。
図4は本実施の形態の画像調整ユニットとしての映像信号処理部20の構成の他の例を示すブロック図である。図3に例示した映像信号処理部20は、縮小部251で縮小した縮小画像のパラメータを画質設定部21で調整して、調整前後の縮小画像を評価する構成であったが、図4に例示する映像信号処理部20は、元のサイズの画像のパラメータを画質設定部21で調整する前の前画像、及び元のサイズの画像のパラメータを画質設定部21で調整した後の後画像の両方を縮小部251で縮小した前画像と後画像との間の評価値を算出する。
なお、明度設定部211、彩度設定部212、シャープネス設定部213、色温度設定部214、縮小部251、画像解析部252、判定部253の構成及び機能は、図3の場合と同様であるので、説明は省略する。
また、図4の例では、パラメータの調整と画像の縮小とを繰り返して最適パラメータを求めることになるので、処理遅延の影響が起こり得る。しかし、図3の例のように、予め元のサイズの画像を縮小しておき、縮小画像でパラメータ調整前後の評価値を比較して最適パラメータを算出し、算出したパラメータを用いて元のサイズの画像を調整するようにすれば、処理遅延の影響を抑制することができる。
図5は本実施の形態の映像信号処理部20によるパラメータ調整の一例を示す説明図である。図5において、照度検出部50で検出した照度(検出照度)は、所定値以上であるとする。図5に示すように、検出した照度の高低に応じて、画像の明度を大小に調整する。例えば、照度が高いほど、ガンマ値(γ)を1.0から2.0の範囲で大きくする。なお、ガンマ値は、予めいくつかの値を定めておき、照度に応じて、いずれかのガンマ値を選択するようにすればよい。
また、照度が高いほど、彩度S(−255〜255とする)を63から255の範囲で大きくする。なお、彩度Sは、予めいくつかの値を定めておき、照度に応じて、いずれかの彩度Sを選択するようにすればよい。なお、ガンマ値、彩度の値は一例であって、これに限定されるものではない。検出した照度の高低に応じて明度又は彩度を大小にするので、視認性が向上し、適切な画像を表示することができる。
また、検出した照度の高低に応じて、画像の色温度を高低に調整する。例えば、照度が高いほど、色温度を5500Kから10000Kの範囲で高くする。周囲の照度に応じて人間の視感度波長のシフトが起こる(プルキニエ現象)ので、照度が高い場合は、赤系統が見えやすくなり、青系統は見えにくくなる。逆に、照度が低い場合は赤系統が見えにくくなり、青系統が見えやすくなる。一方、色温度が高くなると青みが強くなり、色温度が低くなると赤みが強くなる。
そこで、検出した照度が低い場合には、色温度を低くして赤みを強くする。逆に、検出した照度が高い場合には、色温度を高くして青みを強くする。これにより、画像の視認性を向上させることができる。
また、シャープネス(エッジ)の度合を変えることにより、シャープネス(エッジ)の強調度合を調整する。例えば、シャープネス(エッジ)の度合を8〜16の範囲で調整する。これにより、画像の鮮明度が向上して視認性をさらに改善することができる。
図6はLUTによる明度及び彩度の調整方法の一例を示す説明図である。図6において、横軸は入力階調、縦軸は出力階調(例えば、それぞれ256階調)であり、RGBそれぞれの階調特性(ガンマ特性)を模式的に表している。図6に示すように、RGBそれぞれの階調特性を変更すること、すなわちRGBそれぞれのLUTを書き換えることにより、明度及び彩度を同時に調整することができる。すなわち、LUTのデータを予め複数の組記憶しておき、判定部253の判定結果に応じてLUTのデータを書き換えることにより、明度と彩度を調整することができる。
図7は行列演算による彩度の調整方法の一例を示す説明図である。図7Aにおいて、Mは彩度調整行列であり、図7B〜7Dに示すように、RGB信号に合わせて3×3の行列である。図7B、7C、7Dの順番で彩度が強調される。なお、彩度調整行列の各要素は一例であって、図7の例に限定されるものではない。
図8はLUTによる色温度の調整方法の一例を示す説明図である。図8において、横軸は入力階調、縦軸は出力階調(例えば、それぞれ256階調)であり、RGBそれぞれの階調特性(ガンマ特性)を模式的に表している。図8に示すように、RGBそれぞれの階調特性を変更すること、すなわちRGBそれぞれのLUTを書き換えることにより、色温度を調整することができる。
そして、白色点(RGB値がそれぞれ255)におけるRGB比率を予め規定しておく。例えば、図8に示すように、色温度が5500Kの場合、R:G:B=1:1:1とする。また、色温度が6500Kの場合、R:G:B=1:1.2:1とする。また、色温度が10000Kの場合、R:G:B=1:1:1.2とする。なお、明度、彩度及び色温度の調整をLUTで一括して行うこともできる。
図9は鮮鋭化フィルタによるシャープネスの調整方法の一例を示す説明図である。図9の例は、8近傍鮮鋭化フィルタの一例であって、中央の画素の周辺の8画素(上下左右画素)との画素値(例えば、RGB値)の変化(エッジ)を強調することで鮮鋭な画像を得ることができる。図9の例では、エッジを強調する場合には、Nの数を8から徐々に16まで大きくすればよい。
なお、鮮鋭化フィルタは、8近傍鮮鋭化フィルタに限定されるものではなく、4近傍鮮鋭化フィルタ、x方向微分、y方向微分などのフィルタを用いることができる。また、フィルタの大きさも3×3に限定されるものではなく、9×9、16×16でもよい。
上述のSSIM、PSNRによる評価を行う場合、画像を縮小せずに元の大きさの画像を用いて行うこともできる。しかし、縮小画像を用いることにより、処理労力を軽減することができる。以下、画像を縮小した場合と縮小しない場合の何れであってもSSIM、PSNRによる評価が可能である点について説明する。
図10は画像の縮小率を変化させた場合のSSIMの算出結果の一例を示す説明図であり、図11は画像の縮小率を変化させた場合のPSNRの算出結果の一例を示す説明図である。図10、図11において、符号S1は元の画像(1920×1080画素)であり、符号S2は元の画像を1/2に縮小した画像(960×540)であり、符号S3は元の画像を1/4に縮小した画像であり、符号S4は元の画像を1/10に縮小した画像であり、符号S5は元の画像を1/100に縮小した画像である。また、横軸は、彩度S、ガンマ値、シャープネスの処理回数を表す。
図10Aに示すように、彩度S(−255〜255とする)を63から255の範囲に調整した場合、画像サイズに関わらず、SSIMの傾向は同じである。また、図10Bに示すように、ガンマ値を1.2から2.0の範囲に調整した場合、画像サイズに関わらず、SSIMの傾向は同じである。また、図10Cに示すように、シャープネス調整値を8から16に調整した場合、画像サイズによる変動差があるものの、SSIMの減少傾向を判断することができる。すなわち、図10に示すように、画像サイズを縮小した場合でも、SSIMによる評価が可能であることが判る。
また、図11Aに示すように、彩度S(−255〜255とする)を63から255の範囲に調整した場合、画像サイズによる変動差があるものの、PSNRの減少傾向を判断することができる。また、図11Bに示すように、ガンマ値を1.2から2.0の範囲に調整した場合、画像サイズによる変動差があるものの、PSNRの減少傾向を判断することができる。また、図11Cに示すように、シャープネス調整値を8から16に調整した場合、画像サイズによる変動差があるものの、PSNRの減少傾向を判断することができる。すなわち、図11に示すように、画像サイズを縮小した場合でも、PSNRによる評価が可能であることが判る。
本実施の形態の映像信号処理部20は、CPU、RAMなどを備えたコンピュータを用いて実現することもできる。図12は映像信号処理部20の機能を実現するコンピュータ200の一例を示す説明図である。
本実施の形態の映像信号処理部20は、コンピュータ200に実行させるためのプログラム(コンピュータプログラム)を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体201に、上述の明度調整処理、彩度調整処理、シャープネス処理又は色温度調整(画像調整処理と称する)、画像の縮小処理、評価値(SSIM、PSNR)の算出処理、評価値の判定処理などの各処理を記録しておく。そして、当該記録媒体201に記録したプログラムを光ディスク読取装置等で読み込ませることにより、コンピュータに備えられたRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPUで実行することにより、コンピュータ上で映像信号処理部を実現することができる。
この結果、前記処理を行うプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)を記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。なお、本実施の形態では、この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、例えばROMのようなものそのものがプログラムメディアであってもよいし、また、外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいは、いずれの場合もプログラムコードを読み出し、読み出されたプログラムコードは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。ここで、前記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であってもよい。前述の記録媒体は、画像表示装置やコンピュータシステムに備えられるプログラム読み取り装置により読み取られることで上述した画像処理方法が実行される。
次に、本実施の形態の映像信号処理部20の動作について説明する。図13は本実施の形態の映像信号処理部20の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下、処理の主体を便宜上処理部20とする。処理部20は、画像データを取得し(S11)、照度を検出する(S12)。
処理部20は、検出された照度が所定値以上であるか否かを判定し(S13)、照度が所定値以上である場合(S13でYES)、取得した画像データで構成される画像(元のサイズの画像)を縮小し(S14)、縮小画像の画質設定処理を行う(S15)。なお、画質設定処理(明度、彩度、シャープネス及び色温度などのパラメータの調整)の詳細は後述する。
処理部20は、画質設定処理を施していない縮小画像(調整前の縮小画像)と画質設定処理を施した縮小画像(調整後の縮小画像)との間のSSIM及びPSNRを算出する(S16)。処理部20は、SSIM≧0.9、かつPSNR≧20dB(以下、判定条件とも称する)を満たすか否かを判定する(S17)。
判定条件を満たさない場合には(S17でNO)、処理部20は、ステップS15以降の処理を繰り返すことにより、パラメータを再度調整する。判定条件を満たす場合には(S17でYES)、処理部20は、判定条件を満たした際の調整済パラメータを用いて、実サイズ画像(縮小する前の元の画像)の画質設定処理を行い(S18)、画像を表示し(S19)、処理を終了する。なお、ステップS18の画質設定処理は、ステップS15の処理と同様である。照度が所定値以上でない場合(S13でNO)、処理部20は、パラメータの調整を行うことなくステップS19の処理を行う。
図14は本実施の形態の映像信号処理部20の画質設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。処理部20は、明度を強調し(S101)、彩度を強調し(S102)、シャープネス強調を行い(S103)、色温度を変更し(S104)、処理を終了する。
図13及び図14の例では、パラメータとして、明度、彩度、シャープネス及び色温度のすべてを調整する構成であったが、これに限定されるものではなく、これらの少なくとも1つを調整する構成であってもよい。
図15は本実施の形態の映像信号処理部20の処理手順の他の例を示すフローチャートである。処理部20は、画像データを取得し(S31)、照度を検出する(S32)。
処理部20は、検出された照度が所定値以上であるか否かを判定し(S33)、照度が所定値以上である場合(S33でYES)、明度を強調し(S34)、彩度を強調し(S35)、シャープネス強調を行い(S36)、色温度を変更する(S37)。
処理部20は、パラメータ(明度、彩度、シャープネス及び色温度)の調整前後の画像を縮小し(S38)、SSIM及びPSNRを算出する(S39)。処理部20は、SSIM≧0.9、かつPSNR≧20dB(以下、判定条件とも称する)を満たすか否かを判定する(S40)。
判定条件を満たさない場合には(S40でNO)、処理部20は、ステップS34以降の処理を繰り返すことにより、パラメータを再度調整する。判定条件を満たす場合には(S40でYES)、処理部20は、判定条件を満たした際の元の画像を表示し(S41)、処理を終了する。照度が所定値以上でない場合(S33でNO)、処理部20は、パラメータの調整を行うことなくステップS41の処理を行う。
また、図15の例では、調整対象のパラメータをすべて調整した後に、評価値(SSIM、PSNR)を算出し、判定条件を充足するか否かを判定する構成であるが、例えば、明度のみを調整して評価値を算出し、判定条件を充足した場合に、次の彩度の調整を行って評価値を算出し、判定条件を充足した場合に、次の色温度の調整を行って評価値を算出し、判定条件を充足した場合に、次のシャープネスの処理を行って評価値を算出し、判定条件を充足した場合に画像を表示させるようにしてもよい。すなわち、明度、彩度、色温度及びシャープネス毎に評価を行い、適切な評価が得られた場合に次のパラメータに対する評価を行うようにしてもよい。
上述の実施の形態では、照度を検出し、検出した照度が所定値以上である場合、パラメータを調整して評価を行う構成であったが、照度を検出する代わりに、表示画面周辺の温度を検出し、検出した温度が閾値(例えば、40℃)以上である場合に、パラメータを調整して評価を行うようにしてもよい。照度が高い場合には、外光により温度も高くなるからである。
また、日中はパラメータを調整して評価を行い、夜間はパラメータの調整を実施しない構成のように、時間帯に応じてパラメータの調整及び評価を行うようにしてもよい。
10 制御部
20 映像信号処理部
21 画質設定部
25 画質評価部
211 明度設定部
212 彩度設定部
213 シャープネス設定部
214 色温度設定部
251 縮小部
252 画像解析部
253 判定部
30 駆動部
40 画像表示部
50 照度検出部

Claims (12)

  1. 照度検出部で検出した照度に応じて、表示画面に表示される画像のパラメータを調整する画像調整ユニットにおいて、
    前記照度検出部で検出した照度が所定値以上である場合、画像の明度又は彩度の少なくとも1つのパラメータを調整する調整手段と、
    画像を縮小する縮小手段と、
    該縮小手段で縮小した縮小画像と該縮小画像の前記パラメータを前記調整手段で調整した後の調整後画像との間の類似度を含む評価値を算出する算出手段と
    を備え、
    前記調整手段は、
    前記算出手段で算出した評価値が所定範囲内になるように前記パラメータを調整するようにしてあることを特徴とする画像調整ユニット。
  2. 照度検出部で検出した照度に応じて、表示画面に表示される画像のパラメータを調整する画像調整ユニットにおいて、
    前記照度検出部で検出した照度が所定値以上である場合、画像の明度又は彩度の少なくとも1つのパラメータを調整する調整手段と、
    該調整手段で前記パラメータを調整する前の前画像及び調整した後の後画像を縮小する縮小手段と、
    該縮小手段で縮小した前画像と後画像との間の類似度を含む評価値を算出する算出手段とを備え、
    前記調整手段は、
    前記算出手段で算出した評価値が所定範囲内になるように前記パラメータを調整するようにしてあることを特徴とする画像調整ユニット。
  3. 前記調整手段は、
    前記照度検出部で検出した照度の高低に応じて、画像の明度又は彩度の大小を調整するようにしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像調整ユニット。
  4. 前記調整手段は、
    画像の色温度又はシャープネスを前記パラメータとして調整するようにしてあることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の画像調整ユニット。
  5. 前記調整手段は、
    前記照度検出部で検出した照度の高低に応じて、画像の色温度の高低を調整するようにしてあることを特徴とする請求項4に記載の画像調整ユニット。
  6. 前記算出手段は、
    ピーク信号対雑音比を評価値として算出するようにしてあり、
    前記調整手段は、
    前記算出手段で算出したピーク信号対雑音比が所定範囲内になるように前記パラメータを調整するようにしてあることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の画像調整ユニット。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の画像調整ユニットを備えることを特徴とする画像表示装置。
  8. コンピュータに、照度検出部で検出した照度に応じて、表示画面に表示される画像のパラメータを調整させるためのコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    前記照度検出部で検出した照度が所定値以上である場合、画像の明度又は彩度の少なくとも1つのパラメータを調整するステップと、
    画像を縮小するステップと、
    縮小した縮小画像と該縮小画像の前記パラメータを調整した後の調整後画像との間の類似度を含む評価値を算出するステップと
    を実行させ、
    前記調整するステップは、
    算出した評価値が所定範囲内になるように前記パラメータを調整するようにしてあることを特徴とするコンピュータプログラム。
  9. コンピュータに、照度検出部で検出した照度に応じて、表示画面に表示される画像のパラメータを調整させるためのコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    前記照度検出部で検出した照度が所定値以上である場合、画像の明度又は彩度の少なくとも1つのパラメータを調整するステップと、
    前記パラメータを調整する前の前画像及び調整した後の後画像を縮小するステップと、
    縮小した前画像と後画像との間の類似度を含む評価値を算出するステップと
    を実行させ、
    前記調整するステップは、
    算出した評価値が所定範囲内になるように前記パラメータを調整するようにしてあることを特徴とするコンピュータプログラム。
  10. 請求項8又は請求項9に記載のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
  11. 照度検出部で検出した照度に応じて、表示画面に表示される画像のパラメータを調整する画像調整ユニットによる画像調整方法において、
    前記照度検出部で検出した照度が所定値以上である場合、画像の明度又は彩度の少なくとも1つのパラメータを調整するステップと、
    画像を縮小するステップと、
    縮小した縮小画像と該縮小画像の前記パラメータを調整した後の調整後画像との間の類似度を含む評価値を算出するステップと
    を含み、
    前記調整するステップは、
    算出した評価値が所定範囲内になるように前記パラメータを調整することを特徴とする画像調整方法。
  12. 照度検出部で検出した照度に応じて、表示画面に表示される画像のパラメータを調整する画像調整ユニットによる画像調整方法において、
    前記照度検出部で検出した照度が所定値以上である場合、画像の明度又は彩度の少なくとも1つのパラメータを調整するステップと、
    前記パラメータが調整される前の前画像及び調整された後の後画像を縮小するステップと、
    縮小された前画像と後画像との間の類似度を含む評価値を算出するステップと
    を含み、
    前記調整するステップは、
    算出された評価値が所定範囲内になるように前記パラメータを調整することを特徴とする画像調整方法。
JP2012125383A 2012-05-31 2012-05-31 画像調整ユニット、画像表示装置、コンピュータプログラム、記録媒体及び画像調整方法 Active JP5896834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012125383A JP5896834B2 (ja) 2012-05-31 2012-05-31 画像調整ユニット、画像表示装置、コンピュータプログラム、記録媒体及び画像調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012125383A JP5896834B2 (ja) 2012-05-31 2012-05-31 画像調整ユニット、画像表示装置、コンピュータプログラム、記録媒体及び画像調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013250452A true JP2013250452A (ja) 2013-12-12
JP5896834B2 JP5896834B2 (ja) 2016-03-30

Family

ID=49849189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012125383A Active JP5896834B2 (ja) 2012-05-31 2012-05-31 画像調整ユニット、画像表示装置、コンピュータプログラム、記録媒体及び画像調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5896834B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9934730B2 (en) 2014-11-19 2018-04-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Computing device and image processing method thereof
WO2021057412A1 (zh) * 2019-09-24 2021-04-01 中兴通讯股份有限公司 一种视频录制方法、装置、终端以及计算机可读存储介质

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005286911A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Toshiba Corp 画像処理装置、画像出力装置、画像処理方法、画像出力方法、画像処理プログラムおよび画像出力プログラム
JP2008187320A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Seiko Epson Corp 画像表示装置、画像表示方法および制御プログラム
JP2008304905A (ja) * 2007-05-09 2008-12-18 Panasonic Corp 画質調整装置、画質調整方法及びプログラム
JP2009182845A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Sharp Corp 画像処理装置および画像処理方法
JP2010079550A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Fuji Xerox Co Ltd 指示システム、指示装置、指示プログラム
JP2010124197A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Hitachi Ltd テレビジョン装置
JP2010276686A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Renesas Electronics Corp 画像制御装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005286911A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Toshiba Corp 画像処理装置、画像出力装置、画像処理方法、画像出力方法、画像処理プログラムおよび画像出力プログラム
JP2008187320A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Seiko Epson Corp 画像表示装置、画像表示方法および制御プログラム
JP2008304905A (ja) * 2007-05-09 2008-12-18 Panasonic Corp 画質調整装置、画質調整方法及びプログラム
JP2009182845A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Sharp Corp 画像処理装置および画像処理方法
JP2010079550A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Fuji Xerox Co Ltd 指示システム、指示装置、指示プログラム
JP2010124197A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Hitachi Ltd テレビジョン装置
JP2010276686A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Renesas Electronics Corp 画像制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9934730B2 (en) 2014-11-19 2018-04-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Computing device and image processing method thereof
WO2021057412A1 (zh) * 2019-09-24 2021-04-01 中兴通讯股份有限公司 一种视频录制方法、装置、终端以及计算机可读存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP5896834B2 (ja) 2016-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200105221A1 (en) Color Rendering for Images in Extended Dynamic Range Mode
US7916941B2 (en) Methods and apparatuses for restoring color and enhancing electronic images
US9672603B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, display apparatus, and control method for display apparatus for generating and displaying a combined image of a high-dynamic-range image and a low-dynamic-range image
WO2020224387A1 (zh) 驱动方法、驱动装置、显示设备和计算机可读介质
JP5527931B2 (ja) 映像の視認性を向上させる装置及び方法
US20170061594A1 (en) Image processing apparatus
US20140139561A1 (en) Display Processing Method Display Processing Device and Display
JP4864076B2 (ja) バックライトの輝度制御装置及び映像表示装置
WO2005109854A1 (en) Method for processing color image data
US11030971B2 (en) Display device and image processing method for color correction based on image type
JP2013502601A (ja) 表示装置の表示パネルに表示する画像データを処理する方法、装置、およびプログラム、および表示装置
EP2523187A1 (en) Electronic device, method for adjusting color saturation, program therefor, and recording medium
JP6265710B2 (ja) 画像処理装置、コンピュータプログラム及び画像処理方法
KR20190073516A (ko) 화상 처리 장치, 디지털 카메라, 화상 처리 프로그램, 및 기록 매체
US8502882B2 (en) Image pick-up apparatus, white balance setting method and recording medium
JP6395232B2 (ja) 画像表示装置及び光源調光方法
JP5896834B2 (ja) 画像調整ユニット、画像表示装置、コンピュータプログラム、記録媒体及び画像調整方法
US9208749B2 (en) Electronic device and method for enhancing readability of an image thereof
JP5655335B2 (ja) 画像処理装置、画像表示装置およびプログラム
KR101357164B1 (ko) 디지털 이미지 처리장치, 그 디스플레이 방법 및 이를실행시키기 위한 프로그램을 저장한 기록매체
KR102276902B1 (ko) 픽셀 콘트라스트 제어 시스템들 및 방법들
US10777167B2 (en) Color image display adaptation to ambient light
CN115775541A (zh) 一种显示屏的背光补偿方法、装置、芯片和终端
JP2012119818A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP6610589B2 (ja) バックライト制御装置、映像表示装置及びバックライト制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5896834

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150