JP2012132726A - バッテリの内部抵抗算出方法及び同内部抵抗算出装置 - Google Patents

バッテリの内部抵抗算出方法及び同内部抵抗算出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】内部抵抗を精度良く算出可能なバッテリの内部抵抗算出方法を提供する。
【解決手段】ハイブリッド電気自動車に搭載されたバッテリの内部抵抗算出方法であって、イグニッションスイッチOFF直前にバッテリ充放電電流(I)、バッテリ電圧(V)、バッテリ開放電圧の推定値(E)に基づき、バッテリの内部抵抗(Roff)を求め、この内部抵抗(Roff)に基づきバッテリの劣化度合い(D)を算出し、イグニッションスイッチON直後に、バッテリの劣化度合い(D)、バッテリ温度(T)及びバッテリ充電量(SOC)に基づき、バッテリの第2内部抵抗(R2)を算出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、バッテリの内部抵抗算出方法及び同内部抵抗算出装置の技術分野に関する。
例えば、車両用のバッテリでは、負荷に電力を供給する放電と、発電機で発電された電力が供給される充電とが繰り返される。
この充放電を車両や車両に搭載されたエンジンの状態に応じて細かく制御すれば、バッテリの寿命を延ばす等の効果が期待される。それには、バッテリの刻々と変化する充電状態を精度良く把握する必要がある。
上記したバッテリの充電状態は、バッテリの内部抵抗と密接な関係にあり、この内部抵抗を求めることで、バッテリの充電状態を把握する種々の方法が提案されている。
その一つとして特許文献1の内部抵抗算出方法とその装置では、予め求められた内部抵抗と残存容量との関係や内部抵抗と放電時間との関係を示す相関マップを使用して内部抵抗を算出している。
特許文献1によれば、二次電池の内部抵抗検出方法は、充放電電流から二次電池の現在の残存容量SOCを演算し、(1)二次電池の充放電電流が、第1の閾値未満では、予め取得した、二次電池の残存容量SOCと内部抵抗Rとの関係を示す相関マップを用いて二次電池の現在の残存容量SOCから現在の内部抵抗Rを求め、(2)充放電電流が第1の閾値以上且つ第2の閾値未満の領域では、予め取得した、二次電池の前記領域に達した瞬間の放電開始時残存容量SOC別に規定される内部抵抗Rと放電時間DTとの関係を示す相関マップを用いて、上記領域に達した瞬間(即ち、放電開始時)の放電開始時残存容量SOC及び二次電池の現在までの放電時間DTから二次電池の現在の内部抵抗を求める。
特開2007−57379号公報
特許文献1の技術では、(1),(2)の各条件において共に、二次電池の残存容量SOCと内部抵抗Rとの関係を示す相関マップ、又は二次電池の内部抵抗Rと放電時間DTとの関係を示す相関マップを予め取得する必要があるが、例えば、車両がエンジンを停止させた状態からイグニッションスイッチのキーONにして始動させた直後には、上記の相関マップを作成するデータが無いか、又はデータの取得数が少ないため、二次電池の内部抵抗を精度良く算出するのは困難である。
本発明の目的は、内部抵抗を精度良く算出可能なバッテリの内部抵抗算出方法及び同内部抵抗算出装置を提供することにある。
本発明のバッテリの内部抵抗算出方法は上記課題を解決するために、車両に搭載されたバッテリの内部抵抗算出方法であって、前記バッテリのバッテリ充放電電流、バッテリ電圧、バッテリ開放電圧の推定値に基づき、第1の内部抵抗算出手段で前記バッテリの第1内部抵抗を求め、前記第1の内部抵抗算出手段で求めたイグニッションスイッチOFF直前の第1内部抵抗に基づき、劣化度合い算出手段で前記バッテリの劣化度合いを算出し、前記劣化度合い、バッテリ温度及びバッテリ充電量に基づき、第2の内部抵抗算出手段で前記バッテリの第2内部抵抗を算出し、イグニッションON直後には、前記第2の内部抵抗算出手段により算出した第2内部抵抗を使用することを特徴とする。
イグニッションスイッチON直後は、バッテリの劣化度合い、バッテリ温度及びバッテリ充電量に基づき第2の内部抵抗算出手段によって第2内部抵抗が算出され、この第2内部抵抗を使用して、バッテリの充電状態が求められる。
バッテリの劣化度合いは、イグニッションスイッチOFF直前の第1の内部抵抗算出手段で求められた第1内部抵抗に基づき算出された値であり、バッテリ温度及びバッテリ充電量は、逐次更新される最新の値であるため、これらのバッテリの劣化度合い、バッテリ温度及びバッテリ充電量に基づき算出される第2内部抵抗は、イグニッションスイッチON直後は、第1の内部抵抗算出手段で求められる内部抵抗より精度が高い。
好ましくは、前記イグニッションスイッチON後に、所定時間経過後、又は所定積算電流値に達した時点で、バッテリ充放電電流、バッテリ電圧、バッテリ開放電圧の推定値に基づき、第1の内部抵抗算出手段で第1内部抵抗を算出し、前記第1内部抵抗と前記第2内部抵抗のそれぞれの重み付けを変化させて、内部抵抗を前記第2内部抵抗から前記第1内部抵抗に移行させる。
イグニッションスイッチON後に、所定時間経過後、又は所定積算電流値に達した時点で、第2内部抵抗からより精度の高い第1内部抵抗へ移行する。
本発明のバッテリの内部抵抗算出装置は上記課題を解決するために、車両に搭載されたバッテリの内部抵抗算出装置であって、前記バッテリのバッテリ充放電電流、バッテリ電圧、バッテリ開放電圧の推定値、に基づき、前記バッテリの第1内部抵抗を求める第1の内部抵抗算出手段と、該第1の内部抵抗算出手段によって算出された前記イグニッションスイッチOFF直前の第1内部抵抗に基づき、前記バッテリの劣化度合いを算出する劣化度合い算出手段と、前記バッテリの劣化度合い、バッテリ温度及びバッテリ充電量に基づき、前記バッテリの第2内部抵抗を算出する第2の内部抵抗算出手段と、を備え、前記イグニッションスイッチON直後には、前記第2の内部抵抗算出手段により算出された前記第2内部抵抗を使用することを特徴とする。
イグニッションスイッチON直後は、バッテリの劣化度合い、バッテリ温度及びバッテリ充電量に基づき第2の内部抵抗算出手段によって第2内部抵抗が算出され、この第2内部抵抗を使用して、バッテリの充電状態が求められる。
バッテリの劣化度合いは、イグニッションスイッチOFF直前の第1の内部抵抗算出手段で求められた第1内部抵抗に基づき算出された値であり、バッテリ温度及びバッテリ充電量は、逐次更新される最新の値であるため、これらのバッテリの劣化度合い、バッテリ温度及びバッテリ充電量に基づき算出される第2内部抵抗は、イグニッションスイッチON直後は、第1の内部抵抗算出手段で求められる内部抵抗より精度が高い。
本発明によれば、イグニッションスイッチON直後でも、精度の高い第2内部抵抗を算出することができ、算出された第2内部抵抗から求められるバッテリの充電状態を精度良く求めることができる。この結果、バッテリの充電状態を適正に保つことでバッテリの寿命を延ばしたり、バッテリの充電状態に応じて電気負荷を適正に制御したりすることができる。
バッテリの寿命が延びれば、バッテリを構成する単位の個数を減らすことができ、重量、コストを低減することができる。
また、イグニッションスイッチONから所定時間経過後、又は所定積算電流値に達した時点で、第2内部抵抗からより精度の高い第1内部抵抗へ移行して、バッテリの充電状態をより一層高い精度で把握することができる。
本実施形態に係るハイブリッド電気自動車の全体構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るバッテリECUの作用を示すブロック図である。 本実施形態に係る内部抵抗算出装置を示すフローチャート図である。 本実施形態に係る第2内部抵抗を算出するための内部抵抗算出マップである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1に示すように、ハイブリッド電気自動車1は、ディーゼルエンジン2(以下、「エンジン2」と称する)の出力軸にクラッチ3の入力軸が連結されており、クラッチ3の出力軸にモータ4の回転軸を介して変速機5の入力軸が連結されている。変速機5の出力軸には、プロペラシャフト6、差動装置7及び駆動軸8を介して左右の駆動輪9が接続されている。
エンジン2は、ハイブリッド電気自動車1の動力源の一つとして機能する内燃機関である。エンジン2はディーゼルエンジンであり、例えば燃焼室において空気を高温圧縮し燃料を噴射することで、自然発火を利用した燃焼による爆発力によって生じるピストンの往復運動を出力軸の回転運動に変換することが可能に構成されている。
クラッチ3は、エンジン2の出力軸とモータ4の回転軸との間に設けられており、これらの機械的な接続状態を切り替え可能に構成された動力伝達機構である。クラッチ3が接続されている場合、エンジン2の出力軸はモータ4の回転軸に機械的に接続されるため、駆動輪9はエンジン2の出力軸及びモータ4の回転軸の双方に接続されることとなる。一方、クラッチ3が切断されている場合、エンジン2の出力軸はモータ4の回転軸と機械的に切断されるため、駆動輪9にはモータ4の回転軸のみが変速機5を介して機械的に接続されることとなる。
モータ4は、力行時にはバッテリとしてのバッテリ11に蓄えられた電力を用いて回転駆動することによりハイブリッド電気自動車1の動力源の一つとして機能すると共に、回生時にはバッテリ11を充電するための電力を発電する機能を有する電動機である。
変速機5は、エンジン2及びモータ4から出力される動力を変換し、プロペラシャフト6、差動装置7及び駆動軸8を介して左右の駆動輪9に伝達する変速機である。尚、変速機5の変速比は、段階的に可変であってもよいし、連続的に可変であってもよい。
バッテリ11は、モータ4を力行するための電力供給源として機能する、充電可能な蓄電池である。バッテリ11には直流電力が蓄えられており、当該直流電力はインバータ10によって交流変換された後、モータ4に供給される。一方、バッテリ11の充電は、モータ4の回生時に発電された電力を用いて行うことが可能である。モータ4の回生時に発電された電力は、インバータ10によって直流変換された後、バッテリ11に供給されることによって充電される。
クラッチ3が接続状態にある場合、エンジン2の出力軸はモータ4の回転軸と機械的に接続されるため、駆動輪9はエンジン2の出力軸及びモータ4の回転軸の双方と接続される。この場合、モータ4の力行時には、駆動輪9にはエンジン2の出力トルクとモータ4の出力トルクの双方が変速機5を介して伝達される。即ち、駆動輪9を駆動させるためのトルクの一部はエンジン2から供給されると共に、残りはモータ4から供給される。また、走行中にバッテリ11の充電量が少なくなった場合には、エンジン2の出力トルクの一部を用いて駆動輪9を駆動しつつ、エンジン2の出力トルクの残りを用いてモータ4を回生駆動させることにより、バッテリ11を充電することもできる。
クラッチ3が切断状態にある場合には、エンジン2の出力軸はモータ4の回転軸と機械的に切断され、駆動輪9にはモータ4の回転軸のみが変速機5を介して機械的に接続される。この場合、モータ4の力行時には、駆動輪9にエンジン2の出力トルクは伝達されず、モータ4の出力トルクのみが伝達される。即ち、ハイブリッド電気自動車1の走行は、専ら、バッテリ11に蓄えられた電力を用いてモータ4を駆動することによって行われる。
一方、ハイブリッド電気自動車1の制動時には、モータ4を回生駆動することによって発電機として機能させ、バッテリ11を充電することができる。
車両ECU26は、エンジンECU27、インバータECU28及びバッテリECU29と共に、ハイブリッド電気自動車1の動作全体を制御可能に構成された電子制御ユニットである。これにより、車両ECU26はエンジン2、クラッチ3、モータ4及び変速機5をはじめとするハイブリッド電気自動車1を構成する各部位の動作状態の制御を行うと共に、各部位の制御状態を取得可能に構成されている。
エンジンECU27は、エンジン2の動作に必要な各種制御を行うための電子制御ユニットであり、例えば、車両ECU26によって設定されたエンジン2から出力すべきトルクを出力可能なようにエンジン2における燃料の噴射量や噴射タイミングなどを制御する。
インバータECU28は、インバータ10の動作に必要な各種制御を行うための電子制御ユニットであり、例えば、車両ECU26によって設定されたモータ4から出力すべきトルクを出力可能なようにインバータ10を制御することにより、モータ4を力行又は回生作動するように制御する。
バッテリECU29では、バッテリ11の充放電電流及び電圧を検出可能なバッテリ電流センサやバッテリ電圧センサ(不図示)から取得した情報を、車両ECU26を介して他のECUへ伝達する。
上述の車両ECU26、エンジンECU27、インバータECU28及びバッテリECU29は、それぞれCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備えて構成される電子制御ユニットであり、ROMに格納された制御プログラムに従って、後述する各種制御を実行することが可能に構成されている。これらの各種の制御の物理的、機械的及び電気的な構成はこれに限定されるものではない。
図2に示すように、バッテリECU29は、バッテリ11の内部抵抗を算出する内部抵抗算出装置30と、この内部抵抗算出装置30に接続されてバッテリ11の状態を算出するとともに算出されたバッテリ状態に基づいてバッテリ11の充放電を制御するバッテリ状態算出・制御手段51と、このバッテリ状態算出・制御手段51から出力されたバッテリ状態算出結果としてバッテリ充電量SOC(以下では、単に「SOC」と記す。)、バッテリ交換時期等を表示するバッテリ状態表示手段52とからなる。
内部抵抗算出装置30は、バッテリ11の充放電電流Iを検出する電流センサ31と、バッテリ11の電圧Vを検出する電圧センサ32と、バッテリ11の温度Tを検出する温度センサ33と、電流センサ31から出力されるバッテリ充放電電流I及び電圧センサ32から出力されるバッテリ電圧V等を受けて第1内部抵抗R1及びイグニッションOFF直前における第1内部抵抗Roffを算出する第1の内部抵抗算出手段36と、この第1の内部抵抗算出手段36の算出結果(第1内部抵抗R1およびイグニッションOFF直前における第1内部抵抗Roff)を記憶する記憶手段37と、この記憶手段37に記憶された記憶情報(イグニッションOFF直前における第1内部抵抗Roff)に基づいてバッテリ11のバッテリ劣化度合いDを算出する劣化度合い算出手段38と、劣化度合い算出手段38で算出した劣化度合いDと温度センサ33から出力されるバッテリ温度T及び電圧センサ32から出力されるバッテリ電圧Vを受けて第2内部抵抗R2を算出する第2の内部抵抗算出手段43と、第1の内部抵抗算出手段36から出力される第1内部抵抗R1及び第2の内部抵抗算出手段43から出力される第2内部抵抗R2に基づいて内部抵抗Rを演算するとともに内部抵抗Rをバッテリ状態算出手段51へ出力する内部抵抗演算手段45とからなる。
第1の内部抵抗算出手段36では、ハイブリッド電気自動車1(図1参照)に備えるイグニッションスイッチをONにした後は、バッテリ11の最新のバッテリ充放電電流I、最新のバッテリ電圧V、記憶されているバッテリ開放電圧の推定値Eに基づいて以下の算出式により、逐次、第1内部抵抗R1を算出される。
R1=(E−V)/I
また、第1の内部抵抗算出手段36では、イグニッションスイッチをOFFする直前に取得されて記憶手段37に記憶されているバッテリ11のバッテリ充放電電流I及びバッテリ電圧Vのデータと、同じく記憶手段37に記憶されているバッテリ11におけるバッテリ開放電圧の推定値Eのデータとを呼び出し、これらのバッテリ開放電圧の推定値E、バッテリ充放電電流I及びバッテリ電圧Vに基づいて以下の算出式により内部抵抗Roffを算出する。
Roff=(E−V)/I
バッテリ劣化度合い算出手段38では、イグニッションスイッチがOFFにされる直前のデータにより算出された内部抵抗Roffからバッテリ11の劣化度合いDを算出する。
第2の内部抵抗算出手段43では、上記したバッテリ劣化度合いD、イグニッションスイッチOFF直前に取得されて記憶手段37に記憶されたバッテリ温度T、SOCから予め内部抵抗算出マップM(詳細は後述する。)を作成して記憶手段37に記憶させておき、イグニッションスイッチON直後からはその内部抵抗マップMを呼び出し、この内部抵抗算出マップMを用いて、最新のバッテリ温度T、最新のバッテリ電圧Vから求められるSOCに基づき、バッテリ11の第2内部抵抗R2を算出する。
内部抵抗演算手段45では、第1内部抵抗R1及び第2内部抵抗R2を使用して以下の演算式により、内部抵抗Rを算出する。
R=α・R1+β・R2
α+β=1
ここで、α,βは内部抵抗係数である。
以上に述べた内部抵抗算出装置30の作用を図3のフローチャート図で説明する。なお、S1、S2、・・・はステップ番号を表している。
ステップS1では、イグニッションスイッチOFF直前に取得されたバッテリ充放電電流I及びバッテリ電圧Vと、バッテリ開放電圧の推定値Eとから内部抵抗Roffを算出する。
ステップS2では、内部抵抗Roffからバッテリの劣化度合いDを算出する。
ステップS3では、イグニッションキーでイグニッションスイッチをONにする。
ステップS4では、予め作成された内部抵抗マップMと、最も新しく取得されたバッテリ温度T及びSOCとから第2内部抵抗R2を算出する。
ステップS5では、所定時間t1が経過したか、又はバッテリ電流Iを微小時間毎に積算した所定積算電流値AI1に達したかどうか判断する。
所定時間t1が経過しない(NO)場合や所定積算電流値AI1に達しない(NO)場合は、再度ステップS5に進む。
所定時間t1が経過した(YES)場合や所定積算電流値AI1に達した(YES)場合は、ステップS6に進む。
ステップS6では、最も新しく取得されたバッテリ充放電電流I及びバッテリ電圧Vと、バッテリ開放電圧の推定値Eとから第1内部抵抗R1を算出する。
ステップS7では、以下の演算式により内部抵抗係数α,βを変化させながら第1内部抵抗R1と第2内部抵抗R2の重み付けを変化させ、内部抵抗Rを算出する。
R=α・R1+β・R2
α+β=1
上記の内部抵抗Rの算出においては、イグニッションスイッチONからの経過時間t又はイグニッションスイッチON時点からの積算電流値AIに応じて、第1内部抵抗R1と第2内部係数R2との重み付けを変化させる、即ち第1内部抵抗R1の係数である内部抵抗係数αを0から1へ、第2内部抵抗R2の係数である内部抵抗係数βを1から0へ変化させる。
従って、イグニッションスイッチON直後は第2内部抵抗R2のみ上記演算に使用し、イグニッションスイッチONから所定時間t1が経過して更に一定時間経過して時間がt2になったとき、又はイグニッションスイッチON時点から所定の積算電流値AI1に達し、更に積算電流値AI1より大きい積算電流値AI2になったときには、第1内部抵抗R1のみ上記演算に使用することになる。時間がt1〜t2の間、又は積算電流値がAI1〜AI2の間では、第1内部抵抗R1と第2内部抵抗R2との両方を上記演算に使用する。
このように求められた内部抵抗Rは、バッテリ状態算出・制御手段51(図2参照)によってバッテリの状態の診断などに使用され、診断されたバッテリの状態に基づいてバッテリの充放電が制御される。
図4に示すように、第2内部抵抗R2を算出する内部抵抗算出マップMは、縦軸が第2抵抗係数R2、横軸が充電量SOCで表され、これらの第2内部抵抗R2と充電量SOCとの関係がパラメータとしてバッテリ温度T(例えば、バッテリ温度T1,T2,T2)毎に求められている。
以上の図1〜図3で説明したように、車両としてのハイブリッド電気自動車1に搭載されたバッテリ11の内部抵抗算出方法であって、バッテリ11のバッテリ充放電電流I、バッテリ電圧V、バッテリ開放電圧の推定値Eに基づき、第1の内部抵抗算出手段36でバッテリ11の第1内部抵抗R1を求め、この第1の内部抵抗算出手段36によって算出されたイグニッションスイッチOFF直前の第1内部抵抗Roffに基づき、劣化度合い算出手段38でバッテリ11の劣化度合いDを算出し、劣化度合いD、バッテリ温度T及びバッテリ充電量SOCに基づき、第2の内部抵抗算出手段43でバッテリ11の第2内部抵抗R2を算出し、イグニッションON直後は、第2内部抵抗R2を使用することを特徴とする。
これにより、イグニッションスイッチON直後にも、精度の高い内部抵抗Rを算出することができ、算出された内部抵抗Rから求められるバッテリの充電状態を精度良く把握することができる。この結果、バッテリ11の充電状態を適正に保つことでバッテリ11の寿命を延ばしたり、バッテリ11の充電状態に応じてモータ4の出力を適正に制御したりすることができる。
バッテリ11の寿命が延びれば、バッテリ11を構成する単位の個数を減らすことができ、重量、コストを低減することができる。
また、イグニッションスイッチON後に、所定時間t1経過後、又は所定積算電流値AI1に達した時点で、バッテリ充放電電流I、バッテリ電圧V、バッテリ開放電圧の推定値Eに基づき、第1の内部抵抗算出手段36で第1内部抵抗R1を算出し、第1内部抵抗R1と第2内部抵抗R2のそれぞれの重み付けを変化させて、内部抵抗を第2内部抵抗R2から第1内部抵抗R1に移行させる。
これにより、イグニッションスイッチONから所定時間t1経過後、又は所定積算電流値AI1に達した時点で、第2内部抵抗R2からより精度の高い第1内部抵抗R1へ移行して、バッテリ11の充電状態をより一層高い精度で把握することができる。
更に、ハイブリッド電気自動車1に搭載されたバッテリ11の内部抵抗算出装置30であって、バッテリ11のバッテリ充放電電流I、バッテリ電圧V、バッテリ開放電圧の推定値E、に基づき、バッテリ11の内部抵抗R1を求める第1の内部抵抗算出手段36と、この第1の内部抵抗算出手段36によって算出されたイグニッションスイッチOFF直前の内部抵抗Roffに基づき、バッテリ11の劣化度合いDを算出する劣化度合い算出手段38と、バッテリ11の劣化度合いD、バッテリ温度T及びバッテリ充電量SOCに基づき、バッテリ11の第2内部抵抗R2を算出する第2の内部抵抗算出手段43と、を備え、イグニッションスイッチON直後には、第2の内部抵抗算出手段43により算出された第2内部抵抗R2を使用することを特徴とする。
本発明は、例えば、内燃機関と、バッテリに蓄えられた電力を動力源として駆動可能な電動機との少なくとも一方から出力される動力によって走行可能なハイブリッド電気自動車に利用可能である。
1 車両(ハイブリッド電気自動車)
11 バッテリ
29 バッテリECU
30 内部抵抗算出装置
36 第1の内部抵抗算出手段
38 劣化度合い算出手段
43 第2の内部抵抗算出手段
AI 積算電流値
AI1 所定積算電流値
D バッテリ劣化度合い
E バッテリ開放電圧の推定値
I バッテリ充放電電流
R 内部抵抗
Roff 内部抵抗
R1 第1内部抵抗
R2 第2内部抵抗
SOC バッテリ充電量
T バッテリ温度
t 経過時間
t1 所定時間
V バッテリ電圧

Claims (3)

  1. 車両に搭載されたバッテリの内部抵抗算出方法であって、
    前記バッテリのバッテリ充放電電流、バッテリ電圧、バッテリ開放電圧の推定値に基づき、第1の内部抵抗算出手段でバッテリの第1内部抵抗を求め、
    前記第1の内部抵抗算出手段で求めたイグニッションスイッチOFF直前の第1内部抵抗に基づき、劣化度合い算出手段で前記バッテリの劣化度合いを算出し、
    前記劣化度合い、バッテリ温度及びバッテリ充電量に基づき、第2の内部抵抗算出手段で前記バッテリの第2内部抵抗を算出し、
    イグニッションON直後には、前記第2の内部抵抗算出手段により算出した第2内部抵抗を使用することを特徴とするバッテリの内部抵抗算出方法。
  2. 前記イグニッションスイッチON後に、所定時間経過後、又は所定積算電流値に達した時点で、バッテリ充放電電流、バッテリ電圧、バッテリ開放電圧の推定値に基づき、第1の内部抵抗算出手段で第1内部抵抗を算出し、
    前記第1内部抵抗と前記第2内部抵抗のそれぞれの重み付けを変化させて、内部抵抗を前記第2内部抵抗から前記第1内部抵抗に移行させることを特徴とする請求項1に記載のバッテリの内部抵抗算出方法。
  3. 車両に搭載されたバッテリの内部抵抗算出装置であって、
    前記バッテリのバッテリ充放電電流、バッテリ電圧、バッテリ開放電圧の推定値、に基づき、前記バッテリの第1内部抵抗を求める第1の内部抵抗算出手段と、
    該第1の内部抵抗算出手段によって算出されたイグニッションスイッチOFF直前の第1内部抵抗に基づき、前記バッテリの劣化度合いを算出する劣化度合い算出手段と、
    前記バッテリの劣化度合い、バッテリ温度及びバッテリ充電量に基づき、前記バッテリの第2内部抵抗を算出する第2の内部抵抗算出手段と、を備え、
    イグニッションスイッチON直後には、前記第2の内部抵抗算出手段により算出された前記第2内部抵抗を使用することを特徴とするバッテリの内部抵抗算出装置。
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