JP2012132190A - 無筋コンクリート、ひび割れ抑制方法、及び構築方法 - Google Patents
無筋コンクリート、ひび割れ抑制方法、及び構築方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】無筋コンクリートにおけるひび割れ抑制方法であって、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが下記式を満足するよう配設される。
1≦T/G≦12.5
T=耐アルカリ性ガラス繊維製ネットのかぶり厚
G=無筋コンクリート層を構成するコンクリートにおける最大骨材の大きさ
【選択図】図2
Description
無筋コンクリートにおけるひび割れ抑制方法であって、
耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが下記式(1)を満足するよう配設される
ことを特徴とする無筋コンクリートにおけるひび割れ抑制方法によって解決される。
無筋コンクリートであって、
耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが下記式(1)を満足するよう配設されてなる
ことを特徴とする無筋コンクリートによって解決される。
無筋コンクリートの構築方法であって、
型枠内にコンクリートが充填される第1コンクリート充填工程と、
前記第1コンクリート充填工程の後、該コンクリート層の表面に耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが配置される耐アルカリ性ガラス繊維製ネット配置工程と、
前記耐アルカリ性ガラス繊維製ネット配置工程の後、該耐アルカリ性ガラス繊維製ネット上にコンクリートが充填されて下記式(1)を満足する無筋コンクリート層が形成される第2コンクリート充填工程
とを具備することを特徴とする無筋コンクリートの構築方法によって解決される。
1≦T/G≦12.5
T=耐アルカリ性ガラス繊維製ネットのかぶり厚
G=無筋コンクリート層を構成するコンクリートにおける最大骨材の大きさ
1≦T/G≦12.5
T=耐アルカリ性ガラス繊維製ネットのかぶり厚
G=無筋コンクリート層を構成するコンクリートにおける最大骨材の大きさ
1はネットである。ネット1は、その短手方向(図1中、左右方向)の長さ(幅)が10〜50cm、例えば約25cmである。ネット1は、図1から判る通り、縦方向(図1中、上下方向)には、3本の固まった(3本が一組に纏まった)ガラス繊維(耐アルカリ性のガラス繊維)製の糸(糸幅:約3mm、糸厚:約0.7mm)が約17〜19mmの間隔(図1、左右方向において約17〜19mmの間隔)を開けて設けられている。固まって設けられている3本の糸は、互いに、接していても良い。従って、糸幅が約3mmの糸を3本用いる代わりに、糸幅が9mmの糸を用いても良い。但し、本実施形態では、図1から判る通り、糸幅が約3mmの糸を3本用いたことから、3本の糸が固まっているとは言うものの、現実的には、縦糸間に、僅かな隙間、例えば1mm程度の隙間が設けられている。このような僅かと雖も隙間の有る方が、該隙間を介してひび割れ抑制材の両側のセメント組成物同士が一体化するので、ひび割れ抑制の観点から好ましかった。図1中、左側から1,2,3番目の糸が固まって縦方向に設けられ、4番目の糸が3番目の糸とは約17〜19mmの間隔を開けて縦方向に設けられ、そして4,5,6番目の糸が、また、同様に固まって縦方向に設けられ、又、7番目の糸が6番目の糸とは約17〜19mmの間隔を開けて縦方向に設けられ、そして7,8,9番目の糸が、また、同様に固まって縦方向に設けられた。更に、図1における右側に、同様に、糸が配置された。横方向(図1中、左右方向)には、ガラス繊維(耐アルカリ性のガラス繊維)製の糸(糸幅:約2.3mm、糸厚:約0.5mm、糸長:約155mm)1本が約30〜32mmの間隔(図1中、上下方向において約30〜32mmの間隔)を開けて設けられている。この横方向の糸は、上記縦方向の糸(3本の糸)に対して、順に、裏・表となるように配されている。すなわち、左から1,2,3番目の縦糸の上(表面上)に横糸が配されているとすると、左から4,5,6番目の縦糸の下(裏面下)に横糸が配され、そして左から7,8,9番目の縦糸の上(表面上)に横糸が配され、次の10,11,12番目の縦糸の下(裏面下)に横糸が配されている。以下同様である。又、上記の横糸に隣接する横糸は、左から1,2,3番目の縦糸の下(裏面下)に横糸が配されているとすると、左から4,5,6番目の縦糸の上(表面上)に横糸が配され、そして左から7,8,9番目の縦糸の下(裏面下)に横糸が配され、次の10,11,12番目の縦糸の上(表面上)に横糸が配されている。以下、同様である。上記の上下関係は、3本の糸が一塊では無く、1本1本が順に交互と言った形態でも差し支え無い。縦糸や横糸は複数の繊維で出来ており、従って縦糸と横糸との交点においては、縦糸の間を横糸が抜けるようになっている。すなわち、縦糸の繊維間を横糸が抜けるように縦糸と横糸とは編まれている。そして、縦糸と横糸との交点には樹脂が含浸させられていて、縦糸と横糸とは交点でズレが起きないように互いに接着されている。上記の如くに縦糸と横糸とが編まれていることから、縦糸と横糸との4個の交点で形成される開口部(窓部)は、その形状が、略長方形(長手方向寸法:30〜32mm、短手方向寸法:約17〜19mm)である。そして、(前記第1の糸の引張剛性)/(前記第2の糸の引張剛性)は約5.5であった。
先ず、図示されて無いが、所定の配筋が行われた。又、型枠2a,2bが設けられた。この後、型枠2a,2b内の鉄筋配置部分の型枠内にコンクリートが打設された。これにより、固化していないものの、鉄筋コンクリート層4が構成された。
T/G 作業性 ひび割れ特性
ひび割れ 最大ひび割れ幅 ひび割れ本数
実施例1 1 優 無 − 0
実施例2 5 優 有 0.01mm 1本
実施例3 7.5 優 有 0.02mm 1本
実施例4 12.5 優 有 0.05mm 1本
実施例5 1.33優 無 − 0
実施例6 10 優 有 0.04mm 1本
実施例7 1 優 無 − 0
比較例1 14 優 有 0.10mm 1本
比較例2 0.8 悪 有 0.06mm 1本
比較例3 − 優 有 0.30mm 1本
*作業性:コンクリート充填性
*ひび割れ箇所はネット1とネット1との間の中央部であった。
3 無筋コンクリート層
Claims (10)
- 無筋コンクリートにおけるひび割れ抑制方法であって、
耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが下記式(1)を満足するよう配設される
ことを特徴とする無筋コンクリートにおけるひび割れ抑制方法。
式(1)
1≦T/G≦12.5
T=耐アルカリ性ガラス繊維製ネットのかぶり厚
G=無筋コンクリート層を構成するコンクリートにおける最大骨材の大きさ - 耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが75cm以内の間隔を開けて設けられる
ことを特徴とする請求項1の無筋コンクリートにおけるひび割れ抑制方法。 - 耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、その幅が10cm〜50cmである
ことを特徴とする請求項1又は請求項2の無筋コンクリートにおけるひび割れ抑制方法。 - 耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、第1の糸と該第1の糸より長さが長い第2の糸とが用いられてネット状に構成されたものであり、(前記第1の糸の引張剛性)/(前記第2の糸の引張剛性)=1.5〜30である
ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかの無筋コンクリートにおけるひび割れ抑制方法。 - 無筋コンクリートであって、
耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが下記式(1)を満足するよう配設されてなる
ことを特徴とする無筋コンクリート。
式(1)
1≦T/G≦12.5
T=耐アルカリ性ガラス繊維製ネットのかぶり厚
G=無筋コンクリート層を構成するコンクリートにおける最大骨材の大きさ - 鉄筋コンクリートの表層に設けられてなる無筋コンクリートである
ことを特徴とする請求項5の無筋コンクリート。 - 耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが75cm以内の間隔を開けて設けられる
ことを特徴とする請求項5又は請求項6の無筋コンクリート。 - 耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、その幅が10cm〜50cmである
ことを特徴とする請求項5〜請求項7いずれかの無筋コンクリート。 - 耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、第1の糸と該第1の糸より長さが長い第2の糸とが用いられてネット状に構成されたものであり、(前記第1の糸の引張剛性)/(前記第2の糸の引張剛性)=1.5〜30である
ことを特徴とする請求項5〜請求項8いずれかの無筋コンクリート。 - 請求項5〜請求項9いずれかの無筋コンクリートの構築方法であって、
型枠内にコンクリートが充填される第1コンクリート充填工程と、
前記第1コンクリート充填工程の後、該コンクリート層の表面に耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが配置される耐アルカリ性ガラス繊維製ネット配置工程と、
前記耐アルカリ性ガラス繊維製ネット配置工程の後、該耐アルカリ性ガラス繊維製ネット上にコンクリートが充填されて下記式(1)を満足する無筋コンクリート層が形成される第2コンクリート充填工程
とを具備することを特徴とする無筋コンクリートの構築方法。
式(1)
1≦T/G≦12.5
T=耐アルカリ性ガラス繊維製ネットのかぶり厚
G=無筋コンクリート層を構成するコンクリートにおける最大骨材の大きさ
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JP2010284433A JP5652820B2 (ja) | 2010-12-21 | 2010-12-21 | 無筋コンクリート、ひび割れ抑制方法、及び構築方法 |
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JP2012132190A true JP2012132190A (ja) | 2012-07-12 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105040924A (zh) * | 2015-06-24 | 2015-11-11 | 郑州大学 | 生土窑居抹面防空鼓剥落结构及其施工工艺 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54127130A (en) * | 1978-03-25 | 1979-10-02 | Kanebo Ltd | Method of executing floor foundation material |
JP2009126730A (ja) * | 2007-11-21 | 2009-06-11 | Taiheiyo Material Kk | セメント硬化体のひび割れ抑制材、セメント硬化体、及びセメント硬化体の製造方法 |
-
2010
- 2010-12-21 JP JP2010284433A patent/JP5652820B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS54127130A (en) * | 1978-03-25 | 1979-10-02 | Kanebo Ltd | Method of executing floor foundation material |
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CN105040924A (zh) * | 2015-06-24 | 2015-11-11 | 郑州大学 | 生土窑居抹面防空鼓剥落结构及其施工工艺 |
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