JP2012132189A - マスコンクリート体、ひび割れ抑制方法、及び構築方法 - Google Patents

マスコンクリート体、ひび割れ抑制方法、及び構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水平方向における断面積が0.5m以上で垂直方向の高さが0.5m以上のマスコンクリート体において、ひび割れ抑制が効果的に行われ、かつ、作業性が良く、しかもコストが低廉なひび割れ抑制技術を提案することである。
【解決手段】水平方向における断面積が0.5m以上で垂直方向の高さが0.5m以上のマスコンクリート体におけるひび割れ抑制方法であって、前記マスコンクリート体に、高さ方向において、25cm〜50cmの間隔でもって、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが、複数、設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明はマスコンクリート体に関する。
セメント系硬化体のひび割れに対処する方法として、大別して、「ひび割れの発生自体を防止する手法」と、「ひび割れ幅を制御(抑制)する手法」とが有る。
前者の「ひび割れ発生防止」は、例えばコンクリートのみによって水密性・気密性を確実に確保しなければならない場合、或はコンクリート構造物の美観・価値を著しく損なう恐れが有る場合には、それなりの対処が必要となる。この対処は、例えば低熱セメントや、膨張材、収縮低減剤などの使用により、技術的には可能であるかも知れない。しかしながら、コンクリート組成物の成分配合の自由度が極めて小さく、又、その他の理由によって、コストが嵩むであろうことは十分に予想できる。
後者の「ひび割れ幅の制御(抑制)」は、景観が低下する問題を横に置くならば、ひび割れが小さいのであるならば、セメント系硬化体における強度低下の問題は、実質上、無いとも言える。そして、前者の如く、ひび割れを皆無とするものでは無いから、コスト的に非常に有利である。この技術には、ひび割れ用誘発目地を施してひび割れを該目地箇所に集中させる手法や、補強鉄筋や繊維補強シート等を用いてひび割れを分散させる手法(ひび割れ幅を制御する方法)が知られている。
さて、誘発目地を施して「ひび割れを集中させる前者の手法」は、誘発目地による制御技術が未だ完全では無く、技術の蓄積が少ないことから、現在では、実用化の段階には至ってない。
これに対して、「ひび割れ幅を制御する後者の手法」は、ひび割れの発生を許容する。しかしながら、適切な管理で、ひび割れ部位の特定やひび割れ幅を小さくすることが可能である。すなわち、ひび割れを適切な範囲内のものとすることで、ひび割れ部位が簡単に特定され、簡単に補修でき、かつ、構造物に致命的なひび割れ(補修を必要とするひび割れ幅は0.05mm以上)の発生が抑制される。従って、非常に経済的である。そして、ひび割れ幅を制御することを目的として、補強鉄筋や繊維補強シート等を設置することが、一般的に、行われている。
ところで、近年、橋脚は大型なものが多くなっている。例えば、水平方向での断面積が1mを越えるマスコンクリートの橋脚も多くなっている。このような橋脚は、一般的には、鉄筋コンクリート製である。そして、型枠を用いた打放しコンクリートで構成されている。このような場合、コンクリートの温度上昇・下降に伴う「温度応力によるひび割れ」が発生し易い。かつ、型枠脱型後の「乾燥収縮によるひび割れ」も発生し易い。更に、今日では、コンクリート面の美観も問題視され始めた。この為、より効果的な「ひび割れ抑制方法」の開発が求められ、(1)温度上昇・下降を穏やかにする方法、(2)乾燥速度を穏やかにする方法が提案された。例えば、前記(1)の方法としては、養生シート等でコンクリート全面を覆い、放熱が行われ難くする手法や、パイプクーリングの手法が提案されている。前記(2)の方法としては、養生シート等で覆うことによる乾燥速度の調整を行う手法や、養生剤を全面に塗布する手法や、散水養生を行う手法が提案されている。
特開平7−224535号公報 特開平8−338129号公報 特開2001−349060号公報 特開2007−303159号公報
前記(1)の方法として、養生シート等でコンクリート全面を覆い、放熱が行われ難くする手法や、パイプクーリングの手法が提案されている。
しかしながら、前記養生シートでコンクリート全面を覆う手法は、コンクリートがマスコンクリートであるが故に、コストが掛かる。更に、コンクリート打設後に行われることから、作業性・安全性の点でも問題が有る。前記パイプクーリングの手法は、パイプクーリング施設や散水施設が必要であり、これもコストが掛かる。更には、クーリングによる温度制御も簡単なものでは無い。手間も掛かると言った問題も有る。
前記(2)の方法として、養生シート等で覆うことによる乾燥速度の調整を行う手法や、養生剤を全面に塗布する手法や、散水養生を行う手法が提案されている。
しかしながら、これ等の手法は、何れも、躯体構造物(マスコンクリート)が出来上がった後に施工されるものであり、安全性・作業性の点で、やはり、問題が有る。更には、マスコンクリートのような大型橋脚への適用は向いて無い。
従って、本発明が解決しようとする課題は、コンクリート打設前にひび割れ抑制の為の作業を行うことが出来、作業性が良く、かつ、低廉なコストで、ひび割れ抑制が効果的な技術を提案することである。特に、水平方向における断面積が0.5m以上で垂直方向の高さが0.5m以上のマスコンクリート体において、ひび割れ抑制が効果的に行われ、かつ、作業性が良く、しかもコストが低廉なひび割れ抑制技術を提案することである。
前記の課題は、
水平方向における断面積が0.5m以上で垂直方向の高さが0.5m以上のマスコンクリート体におけるひび割れ抑制方法であって、
前記マスコンクリート体に、高さ方向において、25cm〜50cmの間隔でもって、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが、複数、設けられる
ことを特徴とするマスコンクリート体におけるひび割れ抑制方法によって解決される。
前記の課題は、
水平方向における断面積が0.5m以上で垂直方向の高さが0.5m以上のマスコンクリート体であって、
前記マスコンクリート体に、高さ方向において、25cm〜50cmの間隔でもって、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが、複数、設けられてなる
ことを特徴とするマスコンクリート体によって解決される。
前記の課題は、
水平方向における断面積が0.5m以上で垂直方向の高さが0.5m以上のマスコンクリート体の構築方法であって、
所定の位置に鉄筋が配置される工程と、
所定の位置に型枠が配置される工程と、
前記鉄筋に対して、その外側において、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが、高さ方向において、25cm〜50cmの間隔でもって、複数、取り付けられる工程と、
前記鉄筋および前記耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが配置された前記型枠内にコンクリートが充填される
ことを特徴とするマスコンクリート体の構築方法によって解決される。
上記の本発明において、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、好ましくは、マスコンクリート体における鉄筋のかぶり側に設けられる。
上記の本発明において、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、好ましくは、幅が10cm〜50cmである。
上記の本発明において、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、好ましくは、第1の糸と該第1の糸より長さが長い第2の糸とが用いられてネット状に構成されたものであり、(前記第1の糸の引張剛性)/(前記第2の糸の引張剛性)=1.5〜30である。
上記の本発明において、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、好ましくは、(ネットにおける開口部の中の縦10mm以上で横10mm以上の大きさの開口部の全面積)/(ネットの全面積)が0.2〜0.9である。
水平方向における断面積が0.5m以上で垂直方向の高さが0.5m以上のマスコンクリート体において、効果的なひび割れ抑制が行われる。かつ、マスコンクリート体の強度も十分に確保されている。そして、ひび割れ抑制の為の作業性が良い。更には、コストが低廉である。
ネットの一部平面図 マスコンクリート体の正面図および側面図 鉄筋に対するネットの配設説明図
第1の本発明はマスコンクリート体におけるひび割れ抑制方法である。特に、水平方向における断面積が0.5m以上で垂直方向の高さが0.5m以上のマスコンクリート体におけるひび割れ抑制方法である。更には、水平方向における断面積が1m以上で垂直方向の高さが1m以上のマスコンクリート体におけるひび割れ抑制方法である。マスコンクリート体の大きさの上限値に格別な制約は無いが、現実的には、多くの場合、断面積が5m程度、高さが2〜5m程度である。勿論、これより大きい場合でも、本発明は適用される。そして、マスコンクリート体におけるひび割れ抑制を目的として、前記マスコンクリート体に、その高さ方向において、25cm〜50cmの間隔でもって、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが設けられる。特に、複数枚の耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが設けられる。前記マスコンクリート体は鉄筋が設けられていることが多い。この鉄筋のかぶり側に前記耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが設けられることが好ましい。例えば、前記鉄筋の外側に巻き付けられるように前記耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが設けられることが好ましい。
第2の本発明はマスコンクリート体である。特に、水平方向における断面積が0.5m以上で垂直方向の高さが0.5m以上のマスコンクリート体である。更には、水平方向における断面積が1m以上で垂直方向の高さが1m以上のマスコンクリート体である。マスコンクリート体の大きさの上限値に格別な制約は無いが、現実的には、多くの場合、断面積が5m程度、高さが2〜5m程度である。勿論、これより大きい場合でも、本発明は適用される。前記マスコンクリート体は、高さ方向において、25cm〜50cmの間隔でもって、コンクリート体内に、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットを、複数枚、具備する。
第3の本発明はマスコンクリート体の構築方法である。特に、水平方向における断面積が0.5m以上で垂直方向の高さが0.5m以上のマスコンクリート体の構築方法である。更には、水平方向における断面積が1m以上で垂直方向の高さが1m以上のマスコンクリート体の構築方法である。前記マスコンクリート体の大きさの上限値に格別な制約は無いが、現実的には、多くの場合、断面積が5m程度、高さが2〜5m程度である。勿論、これより大きい場合でも、本発明は適用される。本方法は、配筋工程を具備する。本方法は前記配筋工程で配置された鉄筋に対して、該鉄筋を囲むように、該鉄筋の外側において、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが、高さ方向において、25cm〜50cmの間隔でもって、複数、取り付けられるネット配置工程を具備する。本方法は型枠設置工程を具備する。前記各工程の順序は特に限定されるものでは無いが、作業性の観点から、配筋工程→ネット配置工程→型枠設置工程の順序である。本方法は前記型枠内にコンクリートが充填されるコンクリート打設工程を具備する。
前記発明において、前記耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、好ましくは、幅(高さ方向の寸法)が10cm〜50cmである。前記ネット幅が短すぎると、それだけ数多くのネットを用いないと、ひび割れ抑制効果が少ない。数多くの枚数のネットを使用しなければならないと、それだけ作業性が低下する。逆に、前記ネット幅が長すぎると、コンクリート打設時の充填性が低下した。このようなことから、前記のような大きさの耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが好ましかった。
前記発明において、前記耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、好ましくは、第1の糸と該第1の糸より長さが長い第2の糸とが用いられてネット状に構成されたものである。そして、(前記第1の糸の引張剛性)/(前記第2の糸の引張剛性)=1.5〜30であった。前記ネットは、少なくとも二つの方向に存する糸(単に、糸と称しているが、これは、繊維そのものであったり、複数本の繊維が撚られたものであったり、或いは複数本の繊維が撚られたものが更に撚られたものであったり、或いは紐や幅狭なシート状のものであったりする。)が、交差した網状のものである。この交差点(交点)によって囲まれる形状(開口部形状:窓部の形状)は、例えば正方形、菱形、或いは長方形である。勿論、前記の如きの四角形のみならず、その他の多角形であっても良いが、四角形以外の形状のものとなるネットを作製しようとすると、コストが高くなることから、好ましくは開口部形状が四角形(正方形または長方形。特に、長方形)のネットである。前記ネットにおける二つの方向に存する糸の第1の方向に存する糸(第1の糸)と第2の方向に存する糸(第2の糸:第1の糸より長さが短い第2の糸)とは、好ましくは、次の関係を持つ。二つの方向とは、例えば縦方向と横方向とである。ネットを作製しようとした場合、一般的には、長手方向の糸が縦糸であり、短手方向の糸が横糸である。(第1の糸(例えば、縦方向の糸:縦糸)の引張剛性)/(第2の糸(例えば、横方向の糸:横糸)の引張剛性)=1.5〜30。より好ましくは、該値が1.8以上である。更に好ましくは、該値が5以上であった。より好ましくは、該値が25以下であった。更に好ましくは、該値が20以下であった。すなわち、(第1の糸の引張剛性)/(第2の糸の引張剛性)が上記値となるように構成させたネットによる前記マスコンクリート体のひび割れ抑制効果は大きかった。しかも、糸量も少なくて済む。尚、糸の引張剛性は(糸の弾性係数)×(糸の断面積)で求められる。数本の繊維が撚られて糸が出来ている場合、断面を取った場合、該断面には繊維間に隙間が有ることから、本来ならば、断面積には斯かる隙間を除外しなければならないが、(縦糸の引張剛性)/(横糸の引張剛性)にあっては、糸の断面積において前記隙間を無視しても殆ど差し支えが無く、従って糸の断面積は断面における外形によって決まる面積で求めた値である。ネットにおける(第1の糸の引張剛性)/(第2の糸の引張剛性)が上記値となるように構成させる為には、引張剛性比が上記値となるような糸を各々選定することでも達成できるが、同等な糸を用いる場合にあっては、糸の幅や糸の本数を考慮することによって達成できる。例えば、実質上同じ糸を用いる場合には、第1の糸を複数本用いることで達成できる。すなわち、第2の糸1本に対して第1の糸をN(Nは2以上の整数)本の割合で用いてネットに編むことで達成できる。
前記発明において、前記耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、好ましくは、(ネットにおける開口部の中の縦10mm以上で横10mm以上の大きさの開口部の全面積)/(ネットの全面積)が0.2〜0.9であった。すなわち、ひび割れ抑制効果の点から、前記ネットは、好ましくは、(ネットにおける開口部の中の縦10mm以上で横10mm以上の大きさの開口部の全面積)/(ネットの全面積)が0.2〜0.9であった。更に好ましくは該値が0.4以上のものであった。該値が0.8以下のものであった。縦10mm以上で横10mm以上の開口部の大きさ(矩形換算面積)が、好ましくは、100mm〜10000mmであった。特に、長方形状に換算した場合、その長辺が、好ましくは10mm以上であった。そして、400mm以下であった。更に好ましくは15mm以上であった。そして、300mm以下であった。特に好ましくは20mm以上であった。そして、200mm以下であった。ひび割れ抑制効果の点から、前記ネットは、好ましくは、第1の糸と第2の糸との交点が10cm四方当たり四つ以上有るネットであった。更に好ましくは、20以上であった。そして、500以下であった。特に好ましくは、40以上であった。そして、300以下であった。これは、開口部が上記のような大きさの場合に、コンクリート等の充填に悪影響を及ぼし難いからによる。又、好ましくは、糸の幅が0.1〜30mm程度のものであった。更に好ましくは1mm以上であった。そして、10mm以下であった。すなわち、幅が小さ過ぎる糸では強度がそれだけ乏しくなることから、逆に、幅が大き過ぎる糸では、これによってひび割れ抑制材の両側に位置するマスコンクリート体の一体性がそれだけ乏しくなることから、上記寸法の幅の糸が好ましいものであった。交点において、長さが短い第2の糸(横糸)を波打たせるようにして、長さが長い第1の糸(縦糸)の上下に位置させることから、又、第1の糸(縦糸)の中を通すようにすることから、第1の糸(縦糸)の厚みを第2の糸(横糸)の厚みより厚くしている方が好ましかった。又、第1の糸(縦糸)の幅を第2の糸(横糸)の幅より広くしている方が好ましかった。
ネットは、例えばアラミド繊維などの合成繊維、炭素繊維、ガラス繊維などで構成される。好ましくは、弾性係数が高い繊維を用いて構成される。セメントとの親和性やコストを鑑みると、ガラス繊維製の糸を用いて構成されたネットが好ましかった。中でも、耐アルカリ性のガラス繊維(例えば、酸化ジルコニウム(ZrO)を14質量%以上含有するガラス繊維)製のネットが好ましかった。
そして、上記本実施形態の発明によれば、経済的、かつ、効率的に、ひび割れ幅を抑制できた。そして、コンクリート打設前にひび割れ抑制の為の作業が行われる為、打設後に養生シートで覆うと言った後作業が行われる場合の問題点が改善される。特に、大型橋脚の如きのマスコンクリート体のひび割れ抑制技術として好適であった。更には、上記実施形態の耐アルカリ性ガラス繊維ネットは、一軸配行連続繊維であり、補強効率が極めて高く、引張抵抗力の向上によるひび割れ抑制と応力の均一分散効果により、ひび割れ幅の抑制効果が高いものであった。例えば、3次元ランダム配行である繊維補強コンクリートに比べて、補強効率が5倍も高いものであった。そして、マスコンクリート体におけるひび割れ抑制効果は著しいものであった。そして、ひび割れが発生したとしても、補修をしなくても済むひび割れ幅(0.05mm以内)に抑制できた。又、鉄筋が過密になるのを防止でき、過剰な設計をしないで済むものであった。更には、施工性・作業性が良かった。例えば、本ネットは柔軟性を持っているので、容易に曲げることが出来、作業性良く取り付けることが出来る。そして、コンクリートの打設前に作業が行われるので、打設後にひび割れ抑制対策の作業が行われる場合に比べて、作業性が良い。
以下、具体的な実施例を挙げて本発明が説明される。但し、この実施例によって本発明は限定されるものでは無い。
先ず、以下の実施例で用いられたネットが詳細に説明される。
図1はネット1の一部の平面図である。ネット1は、その短手方向(図1中、左右方向)の長さ(幅)が10〜50cm、例えば約25cmである。ネット1は、図1から判る通り、縦方向(図1中、上下方向)には、3本の固まった(3本が一組に纏まった)ガラス繊維(耐アルカリ性のガラス繊維)製の糸(糸幅:約3mm、糸厚:約0.7mm)が約17〜19mmの間隔(図1、左右方向において約17〜19mmの間隔)を開けて設けられている。固まって設けられている3本の糸は、互いに、接していても良い。従って、糸幅が約3mmの糸を3本用いる代わりに、糸幅が9mmの糸を用いても良い。但し、本実施形態では、図1から判る通り、糸幅が約3mmの糸を3本用いたことから、3本の糸が固まっているとは言うものの、現実的には、縦糸間に、僅かな隙間、例えば1mm程度の隙間が設けられている。このような僅かと雖も隙間の有る方が、該隙間を介してひび割れ抑制材の両側のセメント組成物同士が一体化するので、ひび割れ抑制の観点から好ましかった。図1中、左側から1,2,3番目の糸が固まって縦方向に設けられ、4番目の糸が3番目の糸とは約17〜19mmの間隔を開けて縦方向に設けられ、そして4,5,6番目の糸が、また、同様に固まって縦方向に設けられ、又、7番目の糸が6番目の糸とは約17〜19mmの間隔を開けて縦方向に設けられ、そして7,8,9番目の糸が、また、同様に固まって縦方向に設けられた。更に、図1における右側に、同様に、糸が配置された。横方向(図1中、左右方向)には、ガラス繊維(耐アルカリ性のガラス繊維)製の糸(糸幅:約2.3mm、糸厚:約0.5mm、糸長:約155mm)1本が約30〜32mmの間隔(図1中、上下方向において約30〜32mmの間隔)を開けて設けられている。この横方向の糸は、上記縦方向の糸(3本の糸)に対して、順に、裏・表となるように配されている。すなわち、左から1,2,3番目の縦糸の上(表面上)に横糸が配されているとすると、左から4,5,6番目の縦糸の下(裏面下)に横糸が配され、そして左から7,8,9番目の縦糸の上(表面上)に横糸が配され、次の10,11,12番目の縦糸の下(裏面下)に横糸が配されている。以下同様である。又、上記の横糸に隣接する横糸は、左から1,2,3番目の縦糸の下(裏面下)に横糸が配されているとすると、左から4,5,6番目の縦糸の上(表面上)に横糸が配され、そして左から7,8,9番目の縦糸の下(裏面下)に横糸が配され、次の10,11,12番目の縦糸の上(表面上)に横糸が配されている。以下、同様である。上記の上下関係は、3本の糸が一塊では無く、1本1本が順に交互と言った形態でも差し支え無い。縦糸や横糸は複数の繊維で出来ており、従って縦糸と横糸との交点においては、縦糸の間を横糸が抜けるようになっている。すなわち、縦糸の繊維間を横糸が抜けるように縦糸と横糸とは編まれている。そして、縦糸と横糸との交点には樹脂が含浸させられていて、縦糸と横糸とは交点でズレが起きないように互いに接着されている。上記の如くに縦糸と横糸とが編まれていることから、縦糸と横糸との4個の交点で形成される開口部(窓部)は、その形状が、略長方形(長手方向寸法:30〜32mm、短手方向寸法:約17〜19mm)である。そして、(前記第1の糸の引張剛性)/(前記第2の糸の引張剛性)は約5.5であった。
図2(a)(b)は、大型橋脚(本発明の対象であるマスコンクリート体)の正面図および側面図である。このマスコンクリート体2は、土台部が3m×3m×0.5mの直方体をしたもので、この土台部の上に1m×0.5m×2mの橋脚部が設けられたものである。鉄筋比は3%、強度が24N/mmのマスコンクリート体であった。
この図2構造のマスコンクリート体2を構築する為、先ず、所定の割合で複数本の鉄筋3が配筋された。
次に、前記ネット1が、複数本の鉄筋3を囲む如く、取り付けられた。図1のネット1は、図1中、左右方向の寸法(幅)が25cmであるものの、上下方向には非常に長いものである。通常、ロール状に巻回されている。従って、ロールを巻き解きながら、複数本の鉄筋3に対して、トラック状に巻き付けられた。幅25cmのネット1が巻き付けられたものであるから、鉄筋3の上下方向(高さ方向)におけるネット1の寸法は25cmである。そして、該ネットの上縁部および下縁部、並びに、巻始端や巻終端が、鉄筋3に結線された。更に、鉄筋3の上下方向において、50cmの間隔が開けられて、合計、4枚のネット(ネット幅は25cm)1が鉄筋3に取り付けられた。このネット1の配設具合の平面図および正面図が図3(a)(b)に示される。
この後、ネット1及び鉄筋3を囲むように型枠(内形が図2と略同形)が設置された。そして、コンクリートが型枠内に充填された。このコンクリート打設後、バイブレータによって十分な締め固めが行われた。
上記実施例1に準じて行われた。上記実施例1では、ネット1は一重に巻かれたものである。本実施例2では、鉄筋3を囲むように巻かれたネット1の上に、ネット1がもう一枚(合計2枚)巻き付けられて取り付けられた例である。その他の条件は実施例1と同様である。
実施例3は、実施例1にあっては、上下方向におけるネット1の配設間隔が50cmであったのに対して、この間隔が30cmの例である。ネットの間隔が30cmであるが故に、ネット1は、上下方向において、合計、6枚である。その他の条件は実施例1と同様である。
実施例1で用いられたネット1の幅は25cmであったのに対して、本実施例(実施例4)では、幅が15cmのネットが用いられた。これ以外は実施例1に準じて行われた。
実施例(実施例5)では、幅が45cmのネットが用いられた。これ以外は実施例1に準じて行われた。
比較例1は、ネット1が全く設けられなかった例である。その他の条件は実施例1と同様である。
比較例2は、上下方向におけるネット1の配設間隔が60cmの例である。その他の条件は実施例1と同様である。
比較例3は、上下方向におけるネット1の配設間隔が18cmの例である。その他の条件は実施例1と同様である。
上記実施例1〜実施例5で得られた模擬橋脚体、及び上記比較例1〜比較例3で得られた模擬橋脚体について、各種の特性が調べられたので、その結果が表1に示される。ひび割れの観察は、コンクリート打設6カ月経過後に行われた。
表1
作業性 ひび割れ特性
コンクリート充填性 ひび割れ 最大ひび割れ幅 ひび割れ本数
実施例1 優 有 0.04mm 3本
実施例2 優 有 0.02mm 1本
実施例3 優 有 0.01mm 2本
実施例4 優 有 0.01mm 1本
実施例5 優 有 0.03mm 3本
比較例1 優 有 0.50mm 25本
比較例2 優 有 0.07mm 8本
比較例3 劣 無 − 0
すなわち、本発明にあっては、コンクリート打設(コンクリート充填)の作業性が優れていた。これに対して、比較例3にあっては、コンクリート打設(コンクリート充填)の作業性が悪かった。
ひび割れについては、本発明にあっては、ひび割れが認められたものの、高さ方向に生じているひび割れの長さは短く、いずれも、補修を必要とするひび割れ幅0.05mmより短いものであった。これに対して、比較例1の場合には、高さ方向に生じているひび割れの長さは0.50mmにも達し、かつ、ひび割れの本数も多く、又、比較例2にあっても、高さ方向に生じているひび割れの長さは0.07mmにも達し、かつ、ひび割れの本数も多く、補修を行うにしても、大掛かりな補修が必要であった。この為、手間が掛かり、コストも高く付くものであった。
上記においては、マスコンクリート体が1m×0.5m×2m(水平断面積=0.5m)の橋脚部の例であった。これより大きな1.7m×0.7m×2m(水平断面積=1.19m)のマスコンクリート体の場合にも同様な傾向が確認された。尚、このような大きさ{1.7m×0.7m×2m(水平断面積=1.19m)}のマスコンクリート体において、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが用いられなかった場合には、前記比較例1の場合よりも、最大ひび割れ幅は大きく、かつ、ひび割れ本数は多かった。従って、マスコンクリート体が大きくなるに連れて、本発明は意義が大きなものであった。
1 耐アルカリ性ガラス繊維製ネット
2 マスコンクリート体
3 鉄筋

Claims (9)

  1. 水平方向における断面積が0.5m以上で垂直方向の高さが0.5m以上のマスコンクリート体におけるひび割れ抑制方法であって、
    前記マスコンクリート体に、高さ方向において、25cm〜50cmの間隔でもって、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが、複数、設けられる
    ことを特徴とするマスコンクリート体におけるひび割れ抑制方法。
  2. 耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、マスコンクリート体における鉄筋のかぶり側に設けられる
    ことを特徴とする請求項1のマスコンクリート体におけるひび割れ抑制方法。
  3. 耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、その幅が10cm〜50cmである
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のマスコンクリート体におけるひび割れ抑制方法。
  4. 耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、第1の糸と該第1の糸より長さが長い第2の糸とが用いられてネット状に構成されたものであり、(前記第1の糸の引張剛性)/(前記第2の糸の引張剛性)=1.5〜30である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかのマスコンクリート体におけるひび割れ抑制方法。
  5. 水平方向における断面積が0.5m以上で垂直方向の高さが0.5m以上のマスコンクリート体であって、
    前記マスコンクリート体に、高さ方向において、25cm〜50cmの間隔でもって、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが、複数、設けられてなる
    ことを特徴とするマスコンクリート体。
  6. 耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、マスコンクリート体における鉄筋のかぶり側に設けられてなる
    ことを特徴とする請求項5のマスコンクリート体。
  7. 耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、その幅が10cm〜50cmである
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6のマスコンクリート体。
  8. 耐アルカリ性ガラス繊維製ネットは、第1の糸と該第1の糸より長さが長い第2の糸とが用いられてネット状に構成されたものであり、(前記第1の糸の引張剛性)/(前記第2の糸の引張剛性)=1.5〜30である
    ことを特徴とする請求項5〜請求項7いずれかのマスコンクリート体。
  9. 水平方向における断面積が0.5m以上で垂直方向の高さが0.5m以上のマスコンクリート体の構築方法であって、
    所定の位置に鉄筋が配置される工程と、
    所定の位置に型枠が配置される工程と、
    前記鉄筋に対して、その外側において、耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが、高さ方向において、25cm〜50cmの間隔でもって、複数、取り付けられる工程と、
    前記鉄筋および前記耐アルカリ性ガラス繊維製ネットが配置された前記型枠内にコンクリートが充填される
    ことを特徴とするマスコンクリート体の構築方法。

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