JP2012130225A - 電線の接続方法及びワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】加工時間、管理工数の削減及び作業性の向上と、細い電線の防水性の確保と、を両立することができる電線の接続方法及びワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】電線2の端末から露出した芯線束21同士を互いに重ねて電気的に接続し、その後、芯線束21を第1接着剤6中に浸漬して芯線21間の隙間内に第1接着剤6を浸透させる。次に、金型8の孔部81に芯線束21を挿入すると共に熱可塑性の第2接着剤7を注入し、第2接着剤7を固化させた後、孔部81から芯線束21を第2接着剤7と一体で取り出す。
【選択図】図2
【解決手段】電線2の端末から露出した芯線束21同士を互いに重ねて電気的に接続し、その後、芯線束21を第1接着剤6中に浸漬して芯線21間の隙間内に第1接着剤6を浸透させる。次に、金型8の孔部81に芯線束21を挿入すると共に熱可塑性の第2接着剤7を注入し、第2接着剤7を固化させた後、孔部81から芯線束21を第2接着剤7と一体で取り出す。
【選択図】図2
Description
本発明は、電線の接続方法及びワイヤハーネスに係り、特に、電線の芯線束同士を接続する電線の接続方法及び電線の端末から露出した芯線束同士を互いに重ねて電気的に接続したワイヤハーネスに関するものである。
移動体としての自動車などには、種々の電子機器が搭載される。このため、前記自動車などは、前記電子機器に電源などからの電力やコンピュータなどからの制御信号などを伝えるために、ワイヤハーネスを配索している。このワイヤハーネスは、導電性の複数本の芯線からなる芯線束と、該芯線束を被覆する絶縁性の被覆樹脂からなる被覆部と、を備えた複数の電線から構成されている。
上記ワイヤハーネスには、電線端末の被覆部を除去して芯線束を露出させ、露出した芯線束同士を互いに電気的に接続した箇所が多数設けられている。このように電気的に接続するために露出された芯線束は外部に対して確実に絶縁され、かつ防水される必要がある。そこで、従来から種々の電線の接続方法が提案されている。
その一例として、例えば、図6に示されたものが提案されている。即ち、まず、複数の電線100端末の被覆部101を除去して、芯線束102を露出させる。そして、露出した芯線束102同士を溶着又は圧着などにより電気的に接続した後、シアノアクリレート系接着剤200中に浸漬させて、芯線束102を構成する芯線間の隙間内にシアノアクリレート系接着剤200を浸透させる(図6(A))。このシアノアクリレート系接着剤200は、低粘度の接着剤であるため、芯線束102を浸漬させると、芯線間の隙間に迅速にかつ確実に浸透する。
次に、芯線束102をシアノアクリレート系接着剤200から出した後(図6(B))、内部にホットメルトが充填された熱収縮チューブ201に芯線束102を挿入する(図6(C))。次に、ベルトヒータ202にて熱収縮チューブ201を温めて熱収縮させて(図6(D))、完成する(図6(E))。
しかしながら、上述した図6に示す従来の電線の接続方法では、熱収縮チューブ201を支持させてホットメルトを充填するという面倒な手作業が必要であり、さらに、熱収縮チューブ201の収縮時間が非常に長いため、加工時間が長くなり、人件費がかかる、という問題があった。しかも、熱収縮チューブ201からのホットメルトの飛び出しを目視で確認する必要もあるため、さらに作業が複雑となり、人件費がかかり、生産性が低いという問題があった。
そこで、熱収縮チューブ201の代わりに熱収縮しない保護チューブを被せるものも提案されている(例えば特許文献1)。しかしながら、熱収縮しない保護チューブを用いると、収縮時間を待たなくても済むが、芯線束102のサイズや形状に合った保護チューブを用意する必要がある。このため、芯線束102のサイズや形状毎に保護チューブが必要となり、保護チューブに品番を付して管理する必要があり、管理工数が増大する、という問題があった。
また、金型の穴部に芯線束102を挿入すると共に樹脂材を注入し、該樹脂材を固化させた後、該穴部から芯線束102を樹脂材と一体に取り出す電線の接続方法も提案されている(特許文献2)。この場合、熱収縮チューブ201や保護チューブが必要なくなり、加工時間、管理工数の削減、作業性の向上を図ることができる。
しかしながら、樹脂材は粘度が高く、芯線束102間の隙間に浸透し難いため、電線が細く芯線間が小さい場合、樹脂材が十分に充填せずに、防水性が低下するという問題があった。即ち、従来の電線の接続方法では、加工時間、管理工数の削減及び作業性の向上と、細い電線の防水性の確保と、を両立することができない、という問題があった。
そこで、本発明は、加工時間、管理工数の削減及び作業性の向上と、細い電線の防水性の確保と、を両立することができる電線の接続方法及びワイヤハーネスを提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための請求項1記載の発明は、複数本の芯線からなる芯線束と、該芯線束を覆う被覆部と、を備えた電線の接続方法において、前記電線の端末から露出した前記芯線束同士を互いに重ねて電気的に接続する工程と、前記電気的に接続した芯線束を第1接着剤中に浸漬して前記芯線束における芯線間の隙間内に前記第1接着剤を浸透させる工程と、前記第1接着剤が浸透した前記芯線束を金型の孔部に挿入すると共に第2接着剤を注入して固化させた後、前記孔部から前記芯線束を取り出す工程と、を順次行うことを特徴とする電線の接続方法に存する。
請求項2記載の発明は、前記第1接着剤が、シアノアクリレート系接着剤、シリコーン系接着剤、ウレタン系接着剤及びエポキシ系接着剤の何れか1つで構成され、前記第2接着剤が、ホットメルト系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂の何れか1つで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電線の接続方法に存する。
請求項3記載の発明は、複数本の芯線からなる芯線束と、該芯線束を覆う被覆部と、を有する複数の電線を備え、前記電線の端末から露出した前記芯線束同士を互いに重ねて電気的に接続したワイヤハーネスにおいて、前記電気的に接続した芯線束を第1接着剤中に浸漬して前記芯線束における芯線間の隙間内に前記第1接着剤を浸透させて形成した止水部と、前記止水部が形成された芯線束を金型の孔部に挿入すると共に第2接着剤を注入して固化して形成した保護部と、を備えたことを特徴とするワイヤハーネスに存する。
以上説明したように請求項1及び3記載の発明によれば、第1接着剤として低粘度のものを用いれば電線が細く芯線間の隙間が小さくてもその隙間に迅速にかつ確実に浸透して確実に防水することができる。しかも、第1接着剤に浸漬させた後、金型を用いて芯線束の回りを第2接着剤により覆っているため、熱収縮チューブや保護チューブを用いる必要がない。このため、加工時間、管理工数の削減及び作業性の向上と、細い電線の防水性の確保と、を両立することができる。
請求項2記載の発明によれば、確実に芯線間に浸透する。
以下、本発明の電線の接続方法及び当該方法で接続された複数の電線から構成されるワイヤハーネスを図面に基づいて説明する。図1に示すように、ワイヤハーネス1は、複数の電線2を備えている。
上記電線2はそれぞれ、導電性の芯線束21と、絶縁性の被覆部22と、を備えている。上記芯線束21は、複数の芯線が撚られて形成されている。上記被覆部22は、芯線束21を被覆していて、ポリ塩化ビニル(Polyvinylchoride:PVC)などの合成樹脂からなる。これら複数の電線2はそれぞれ、端末の被覆部22が除去されて芯線束21が露出されている。さらに、この露出した芯線束21同士が、溶着若しくは圧着などにより互いに密着されて電気的に接続されている。
そして、この電気接続のために露出した芯線束21の防水、絶縁、保護を図ることを目的として、ワイヤハーネス1はさらに、上記露出した芯線束21を覆って芯線束21を防水する第1接着剤から形成される絶縁性の止水部3と、この止水部3の外側から露出した芯線束21をさらに覆って芯線束21を保護する熱可塑性の第2接着剤から形成される絶縁性の保護部4と、を備えている。
次に、上述した構成のワイヤハーネス1を構成する電線2の接続方法について、図2を参照して以下説明する。まず、複数の電線2の端末の被覆部22を取り除いて各々の芯線束21を露出させた後、芯線束21の先端が揃うようにそれぞれ芯線束21を互いに同一方向に重ねる。次に、公知の溶着装置または圧着装置を用いて、互いに重ねられた芯線束21を溶着または圧着して、芯線束21同士を互いに電気的に接続する。
次に、容器5に溜められた第1接着剤6内に上記電線2の端末から露出した電線束21を浸漬させる(図2(A))。このとき、露出した芯線束21だけでなく、露出した芯線束21近傍の被覆部22も第1接着剤6内に浸漬させる。上記第1接着剤6としては、例えばシアノアクリレート系接着剤を用いることが考えられる。シアノアクリレート系接着剤は、2−シアノアクリル酸エステルを主成分とし、基材に付着している水分と反応して、瞬間的に硬化する接着剤である。このシアノアクリレート系接着剤は、後述する可塑性の第2接着剤7として用いられるホットメルト系接着剤よりも低粘度の接着剤である。
上述したような低粘度の第1接着剤6内に電線2の端末を浸漬すると、毛細血管現象が生じて第1接着剤6が、芯線束21を構成する芯線間の隙間や電線2の被覆部22間の隙間に浸透する。次に、気圧が200kPa以上における第1接着剤6の粘度と芯線間の止水性との関係を図3に基づいて説明する。同図から明らかなように、第1接着剤6の粘度が高いほど芯線間の隙間に浸透しにくく止水性が悪化する。
そこで、防水を図るために、第1接着剤6としては、粘度1000mPa・s以下のものを用いる必要がある。自然浸漬では、粘度150mPa・s以下のものが望ましい。第1接着剤6としてシアノアクリレート系接着剤を用いれば1000mPa・s以下、150mPa・sの低粘度を実現することができる。
次に、電線2の端末を第1接着剤6から出すと(図2(B))、その後、電線2の芯線間の隙間、被覆部22間の隙間に浸透した第1接着剤6や芯線束21、被覆部22表面に付着した第1接着剤6が硬化して上述した止水部3が形成される。
この止水部3により芯線束21を覆うことにより防水、絶縁を図ることができるが、電線2の端末を第1接着剤6に浸漬させて止水部3を形成しているため、止水部3の厚みは薄い。このため、この止水部3だけでは芯線束21の保護を行うことができないため、次に止水部3よりも厚い保護部4を成形する。
上記保護部4を成形するために、まず、金型8内の孔部81に加熱して溶融した熱可塑性の第2接着剤7を注入する(図2(B))。この第2接着剤7としてはホットメルト系接着剤を用いることが考えられる。ホットメルト系接着剤は、熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーを主成分にして、これに、粘着付与樹脂、可塑剤、酸化防止剤、及び、無機充填剤を溶融混合した固剤接着剤で、加熱すると溶融し冷えると固まる接着剤である。上記ホットメルト系接着剤の主成分としては、EVA系、PA、ポリエステル、ポリオレフィン系、熱可塑性ゴム(TPR)系、などがある。
その後、金型8の孔部81に電線2の端末から露出した電線束21を挿入する(図2(C))。このとき、露出した芯線束21だけでなく、露出した芯線束21近傍の被覆部22も孔部81内に挿入する。上記金型8は、有底筒状に設けられていて、孔部81を電線2の長手方向と直交する方向に2分割する2部品から構成されている。
上記第2接着剤7が固化して保護部4が形成される。その後、金型8を構成する2部品を互いに離して、孔部81から芯線束21を第2接着剤7即ち保護部4と一体で取り出して、完成する(図2(D))。
上述した実施形態によれば、低粘度のシアノアクリレート系接着剤などからなる第1接着剤6中に電線2の端末を浸漬して止水部3を形成することにより、電線2が細く芯線間の隙間が小さくても第1接着剤6がその隙間に迅速にかつ確実に浸透して確実に防水することができる。しかも、第1接着剤6に浸漬させた後、金型8を用いて芯線束21の回りをホットメルト系接着剤などからなる第2接着剤7を固化して成形した保護部4により覆っている。
ホットメルト系接着剤などの熱可塑性の第2接着剤7が固化する時間は、従来の熱収縮チューブが収縮する時間に比べて非常に短い。このため、加工時間を削減できる。しかも、金型8を用いて保護部4を形成することにより、部品品番の削減が可能となり、管理工数が削減でき、作業も簡易的になり自動化することが可能になるため、さらなる作業時間の削減、加工費の削減につながる。即ち、本実施形態によれば、加工時間、管理工数の削減及び作業性の向上と、細い電線の防水性の確保と、を両立することができる。
なお、上述した実施形態では、第1接着剤6としてシアノアクリレート系接着剤を用いていたが、本発明はこれに限ったものではない。第1接着剤6としては、例えば、細い芯線間の隙間に浸透するような低粘度の接着剤であればよく、他にシリコーン系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤でもよい。
また、上述した実施形態では、第2接着剤7としてホットメルト系接着剤を用いていたが、本発明はこれに限ったものではない。第2接着剤7としては、例えば、第1接着剤に比べて粘度が高くても強度が高いものであればよく、他にPVC樹脂でもよい。
また、上述した実施形態では、第1接着剤6が硬化した後に電線2の芯線束21を金型8の孔部81内に挿入していたが、本発明はこれに限ったものではない。第1接着剤6が硬化する前に電線2の芯線束21を金型8の孔部81内に挿入してもよい。
また、上述した実施形態では、金型8の孔部81内に第2接着剤7を注入した後、電線2の芯線束21を金型8の孔部81内に挿入していたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、金型8の孔部81内に電線2の芯線束21を挿入した後に第2接着剤7を注入してもよいし、金型8の孔部81内への電線2の挿入と第2接着剤7の注入を同時に行ってもよい。
また、上述した実施形態では、2部品からなる金型8を互いに離して孔部81から電線2の端末を取り外していたが、本発明はこれに限ったものではない。電線2を孔部81から引き抜いて取り外すようにしてもよい。
次に、本発明者は、線径(sq)が0.3、0.5、1.25、2、3、5の各電線2端末に露出した芯線束21同士を電気的に接続した後、シアノアクリレート系接着剤に浸漬させずにホットメルト系接着剤により保護部4のみを形成した比較品と、線径(sq)が0.3、0.5、1.25、2、3、5の各電線2端末に露出した芯線束21同士を電気的に接続した後、シアノアクリレート系接着剤に浸漬して止水部3を形成した後にホットメルト系接着剤により保護部4を形成した本発明品と、をそれぞれ製作して、それぞれの比較品、本発明品の芯線間止水性を評価して、本発明の効果を確認した。結果を図4に示す。
同図に示すように、シアノアクリレート系接着剤に浸漬させていない比較品では、1.25aq以下の細い線径では防水できていないことが分かった。これは、ホットメルト系接着剤では粘度が高いため芯線間の隙間にホットメルト系接着剤が浸透しないからである。これに対して、シアノアクリレート系接着剤に浸漬させた本発明品では、1.25sq以下の細い線径であっても防水できることが分かった。
次に、本発明者は、後述する従来品A〜C、本発明品A〜Eをそれぞれ製作して、各従来品A〜C、本発明品A〜Eの芯線間止水性、線間止水性、絶縁性、保護性、耐熱性、耐冷熱衝性、硬化時間(処理時間)、管理工数、設備費、材料コストを評価した。結果を図5に示す。
従来品Aは、露出した芯線束21をシアノアクリレート系接着剤に浸漬して止水部3を形成した後に熱収縮チューブを被せた従来のワイヤハーネスである。従来品Bは、露出した芯線束21をシアノアクリレート系接着剤に浸漬して止水部3を形成した後に熱収縮しないキャップを被せた従来のワイヤハーネスである。従来品Cは、止水部3を設けずにホットメルト系接着剤により形成した保護部4のみを設けた従来のワイヤハーネスである。
本発明品Aは、シアノアクリレート系接着剤により止水部3を形成し、ホットメルト系接着剤により保護部4を形成した図1に示す本発明のワイヤハーネスである。本発明品Bは、シリコーン系接着剤により止水部3を形成し、ホットメルト系接着剤により保護部4を形成した図1に示す本発明のワイヤハーネスである。本発明品Cは、ウレタン系接着剤により止水部3を形成し、ホットメルト系接着剤により保護部4を形成した図1に示す本発明のワイヤハーネスである。本発明品Dは、エポキシ系接着剤により止水部3を形成し、ホットメルト系接着剤により保護部4を形成した図1に示す本発明のワイヤハーネスである。本発明品Dは、シアノアクリレート系接着剤により止水部3を形成し、PVC樹脂により保護部4を形成した図1に示す本発明のワイヤハーネスである。
図5に示すように、従来品Aは、止水性は良いが、熱収縮チューブの収縮(処理時間)が長く数分かかってしまう。また、材料コストもあまりよくない。従来品Bは、熱収縮させる必要がないので硬化時間(処理時間)は数秒と短いが、芯線束21のサイズ毎にキャップを設ける必要があり、品番が必要となり管理工数が悪い。また、線間止水性、耐冷熱衝性もあまり良くない。従来品Cは、ホットメルト系接着剤の硬化時間(処理時間)は数秒と短いが、芯線間の隙間にホットメルト系接着剤が浸透しないため芯線間止水性があまり良くない。即ち、従来品A〜Cはいずれも加工時間、管理工数の削減及び作業性の向上と、細い電線の防水性の確保と、を両立することができない。
これに対して、本発明A〜Dは、芯線間止水性、線間止水性も良く、ホットメルト系接着剤の硬化時間も数秒と短い。特に、本発明品Aは、芯線間止水性に優れている。本発明品Eは、設備費があまり良くないが、芯線間止水性、線間止水性がよく、PVC樹脂の硬化時間も数秒と短い。即ち、本発明品A〜Dはいずれも加工時間、管理工数の削減及び作業性の向上と、細い電線の防水性の確保と、を両立できることが分かった。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
2 電線
3 止水部
4 保護部
6 第1接着剤
7 第2接着剤
8 金型
21 芯線束
22 被覆部
81 孔部
3 止水部
4 保護部
6 第1接着剤
7 第2接着剤
8 金型
21 芯線束
22 被覆部
81 孔部
Claims (3)
- 複数本の芯線からなる芯線束と、該芯線束を覆う被覆部と、を備えた電線の接続方法において、
前記電線の端末から露出した前記芯線束同士を互いに重ねて電気的に接続する工程と、
前記電気的に接続した芯線束を第1接着剤中に浸漬して前記芯線束における芯線間の隙間内に前記第1接着剤を浸透させる工程と、
前記第1接着剤が浸透した前記芯線束を金型の孔部に挿入すると共に第2接着剤を注入して固化させた後、前記孔部から前記芯線束を取り出す工程と、
を順次行うことを特徴とする電線の接続方法。 - 前記第1接着剤が、シアノアクリレート系接着剤、シリコーン系接着剤、ウレタン系接着剤及びエポキシ系接着剤の何れか1つで構成され、
前記第2接着剤が、ホットメルト系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂の何れか1つで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電線の接続方法。 - 複数本の芯線からなる芯線束と、該芯線束を覆う被覆部と、を有する複数の電線を備え、前記電線の端末から露出した前記芯線束同士を互いに重ねて電気的に接続したワイヤハーネスにおいて、
前記電気的に接続した芯線束を第1接着剤中に浸漬して前記芯線束における芯線間の隙間内に前記第1接着剤を浸透させて形成した止水部と、
前記止水部が形成された芯線束を金型の孔部に挿入すると共に第2接着剤を注入して固化して形成した保護部と、を備えたことを特徴とするワイヤハーネス。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010281956A JP2012130225A (ja) | 2010-12-17 | 2010-12-17 | 電線の接続方法及びワイヤハーネス |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105788767A (zh) * | 2015-01-14 | 2016-07-20 | 矢崎总业株式会社 | 包覆电线的制造方法和复合电线的制造方法 |
-
2010
- 2010-12-17 JP JP2010281956A patent/JP2012130225A/ja not_active Withdrawn
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