JP2012130167A - エネルギ管理方法、及びエネルギ管理システム - Google Patents

エネルギ管理方法、及びエネルギ管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の機器の複数の動作設定を連携させて効果的にエネルギを管理する。
【解決手段】複数の機器の動作設定にはそれぞれ優先度が設定される。エネルギ管理方法は、目標優先度を最も高く設定するステップ350と、目標優先度以上の優先度を持つ要素の情報を用いて消費電力を算出し、時間帯ごとにその合計を計算するステップ360−370と、各時間帯について計算された消費電力の合計と、発電情報の時間帯別利用電力リストに基づいて、評価値の合計を計算するステップ380と、評価値の合計により目標が達成されるまで計算を繰返し、目標が達成されたときの動作リストの要素にしたがい各電気機器の動作スケジュールを決定するステップ390とを含む。
【選択図】図20

Description

この発明は家庭内エネルギ管理(HEMSシステム)に関し、特に、発電装置を備えた家庭において、エネルギを効率よく利用するためのエネルギ管理技術に関する。
低電力を達成する環境への貢献の一環として、家庭内の電気製品(いわゆる家電製品)の動作方法を改善することが考えられる。このような改善を実現するのがHEMS(Home Energy Management System)であり、複数のアルゴリズムが提案されてきた。
例えば特許文献1は、電力代が高い時間に動作している機器を探して、電気代が安い時間での使用を提案する。
特開2009−261159
しかし、特許文献1の技術は、機器の複数の動作設定(複数の消費電力)に対応してない。例えばエアコンの場合、温度設定を変更することにより、消費電力が変わり、電気代も変わる。機器の複数の動作設定に対応している場合、動作させる時間を変更できない機器にも対応できる。しかし、従来はそのように複数の機器について、それぞれ複数の動作設定を想定し、それら機器を連携させて効果的にエネルギを管理する技術は存在していない。
特許文献1は、家庭内に発電設備(例えば太陽光発電機)があった場合に対応していない。家庭内に太陽光発電機がある場合、太陽光発電機が発電した電力を家庭内で使うことだけではなく、その電力を売る(売電する)こともできる。電気を購入する際の電気代と、電気を販売する際の単価(売電単価)とは互いに異なる。そのため、機器をどのように動作させるのかにより、収入(売電>電気代)又は支出額(売電<電気代)も考慮することになる。従来はそのような発電設備が存在している場合を想定したエネルギ管理の技術は存在していない。
また、特許文献1は蓄電池に対応していない。蓄電池はエネルギを溜めることができる。したがって、例えば電気代が安い時間帯に蓄電池を充電して、電気代が高い時間に蓄電池から電気製品に給電できる。その結果、実質的に電気製品を安い費用で動作させることができる。従来はこのような蓄電池を含むシステムでのエネルギの効率的な管理技術は存在していない。したがって、蓄電池を有効に利用できるように、電気製品の動作スケジュールを設定できるようにすることが望ましい。
したがって本発明の目的は、複数の機器について、それぞれ複数の動作設定を想定し、それら機器を連携させて効果的にエネルギを管理するエネルギ管理方法及びシステムを提供することである。
本発明の他の目的は、発電設備を含む複数の機器について、それぞれ複数の動作設定を想定し、それら機器を連携させて効果的にエネルギを管理するエネルギ管理方法及びシステムを提供することである。
本発明のさらに他の目的は、蓄電池を含む複数の機器について、それぞれ複数の動作設定を想定し、それら機器を連携させて効果的にエネルギを管理するエネルギ管理方法及びシステムを提供することである。
本願の第1の局面に係るエネルギ管理方法は、所定の期間を複数の時間帯に分割し、各時間帯において利用可能な電力を、利用すべき順番と、時間帯を特定する時間帯情報と、各時間帯における各電力の評価値とともに時間帯別利用電力リストとして記憶する発電情報記憶手段と、電力を利用して動作する1又は複数の電気製品の各々に関して、動作に要する時間及び消費電力を含む商品情報を記憶する商品情報記憶手段とを含むエネルギ管理システムにおけるエネルギ管理方法である。1又は複数の電気製品の各々は、1又は複数の動作モードで動作可能である。1又は複数の電気製品の各々に関する商品情報は、1又は複数の動作モードに関する情報を要素としてリストした動作リストを含む。動作リストの要素の各々は、当該要素に対応する動作モードの優先度と、当該要素に対応する動作モードにおいて当該商品が動作するステップを時間帯毎に定義する動作ステップ時間情報とを含む。動作ステップ時間情報は、当該動作ステップ時間情報に対応する動作時間を特定する動作時間情報と、当該動作ステップ時間情報の動作時間情報における動作により当該商品が消費する電力の評価値とを含む。このエネルギ管理方法は、目標優先度を最も高い優先度に設定するステップと、時間帯ごとに、各電気製品に対し、対応する動作リストの要素のうち、目標優先度と一致する優先度以上の優先度であって、当該動作リストの要素の中で最も低い優先度を持つ要素の情報を用いて消費電力を算出し、時間帯ごとにその合計を計算する第1計算ステップと、第1計算ステップによって、各時間帯について計算された消費電力の合計と、発電情報の時間帯別利用電力リストの時間帯情報、評価値、及び利用可能な容量に基づいて、所定の期間における評価値の合計を計算する第2計算ステップと、第2計算ステップにおいて計算された評価値の合計と所与の目標とを比較するステップと、比較するステップにおいて、目標が達成されていれば、そのときの評価値の合計の計算に用いられた動作リストの要素にしたがって1又は複数の電気製品の動作スケジュールを決定するステップと、比較するステップにおいて、目標が達成されていなければ、目標優先度をより低い優先度値に設定し、第1計算ステップ以後の処理を再び実行するステップとを含む。
この方法によれば、1つの商品に対して複数の動作設定を動作リストの要素として定義できる。動作設定毎に、その時間帯別の消費電力と優先度とを設定できる。よって、商品の動作に関する複数の選択肢から、優先度にしたがて目標にあった動作設定を選択できる。
1つの商品に複数の設定がある場合、高い優先度は消費電力が高いものとする。上記のように、優先度の高い動作設定から選択して、全体の利用合計消費電力と利用合計評価値を計算する。評価値は例えば電気代の単価、又はCO2排出量の単価であってもよいがこの二つに制限する必要はない。利用合計評価値が目標値を達成したら、目標に合った動作設定を出力する。なお、優先度がユーザの好みであった場合、目標とユーザの好みを考慮した動作設定が結果となる。
好ましくは、動作リストの要素の各々はさらに、当該要素に対応する動作モードの動作の種類を含む。当該動作モードの動作の種類は、動作する時間が固定されている固定時間、及び、動作する時間が所定の時間幅でシフト可能なシフト可能時間とを含む。動作リストの要素の各々はさらに、動作モードの動作の種類がシフト可能時間であるときには、1又は複数の、対応する電気製品の動作が許容される動作可能時間情報を含む。第1計算ステップは、時間帯ごとに、各電気製品のうち、対応する動作リストの動作の種類が固定時間であるものについて、当該動作リストの要素のうち、目標優先度と一致する優先度以上の優先度であって、当該動作リストの要素の中で最も低い優先度を持つ要素の情報を用いて消費電力を算出し、時間帯ごとにその合計を計算する固定時間計算ステップと、時間帯ごとに、各電気製品のうち、対応する動作リストの動作の種類がシフト可能時間であるものについて、当該動作リストの要素のうち、目標優先度と一致する優先度以上の優先度であって、当該動作リストの要素の中で最も低い優先度を持つ要素の情報を用いて、動作可能時間情報により特定される時間内で最も低い消費電力となる動作時間を決定し、時間帯ごとに消費電力の合計を計算するシフト可能時間計算ステップと、時間帯ごとに、固定時間計算ステップで計算された消費電力の合計と、シフト可能時間計算ステップで計算された消費電力の合計とを合計する合計ステップとを含む。
例えば評価値が電気代の場合、優先度と電気代とを組合わせた動作設定を出力できる。
より好ましくは、時間帯別利用電力リストは、各電力についての利用可能な容量をさらに含む。エネルギ管理方法は、第1計算ステップでは、時間帯別利用電力リストの、各電力についての利用可能な容量の範囲内に各電力の利用量を制限して各電気製品の消費電力を計算し、その合計を求める。
1つの時間帯で、電力範囲により複数の評価値に対応できる。これは例えば、ある電力以上使った場合、電気代(評価値)をより高く設定した場合等である。この一例として、米国で用いられるDemand Responseがある。
さらに好ましくは、時間帯別利用電力リストは、各電力についての発電機種類をさらに含む。発電機種類により表される種類は、電力の購入及び電力の販売に分類可能である。エネルギ管理方法は、第2計算ステップでは、発電機種類が電力の購入を示すものか電力の販売を示すものかに応じて評価値を費用又は利益として扱うことを特徴とする。
この構成により、家庭内の発電機にも対応できる。費用は電気代としてもよい。利益は、太陽光発電の場合、売電としてもよい。ガスで発電した電力を売ることができる場合、利益は、売電 ― 使ったガスの単価としても良い。評価値はCO2排出の単価であってもよい。評価値が電気の価格の場合、例えば正の場合に電気代を表し、負の場合は利益を表すものとしても良い。
発電機種類により表される発電機の種類は、蓄電池をさらに含んでもよい。蓄電池の運営期間は蓄電期間と給電期間に分けられる。エネルギ管理方法は、第1計算ステップでは、給電期間の消費電力の合計の範囲内で、蓄電池の充電量を優先的に消費電力への給電に割当てることを特徴とする。
この構成により、評価値と消費電力量に応じて蓄電池に充電された電力を給電できる。評価値が電気代の場合、電気代が安い期間を蓄電期間とし、電気代が高い期間を給電期間とすることができる。同様に評価値がCO2の排出量の場合、排出量が少ない期間を蓄電期間とし、排出量が高い期間を給電期間とすることができる。
さらに好ましくは、エネルギ管理方法は、第2計算ステップでは、給電期間の消費電力の合計の範囲内で、利益が最大となるように、蓄電池の充電量を消費電力への給電に割当てることを特徴とする。
例えば太陽光パネルの電力を売電している場合、売電の利益に応じて蓄電池に充電された電力を給電できる。例えば太陽光パネルが発電していない時間は、蓄電池からは給電しないようにすることができ、太陽光パネルが発電している時間は、蓄電池から電力を利用するようにすることにより、太陽光パネルが発電した電力をより多く売電できる。特に太陽光パネルなど、システム内で発電した電力を売る場合の単価が電力の購入単価より高い場合に有効である。
本発明の他の局面に係るエネルギ管理システムは、所定の期間を複数の時間帯に分割し、各時間帯において利用可能な電力を、利用すべき順番と、時間帯を特定する時間帯情報と、各時間帯における各電力の評価値とともに時間帯別利用電力リストとして記憶する発電情報記憶手段と、電力を利用して動作する1又は複数の電気製品の各々に関して、動作に要する時間及び消費電力を含む商品情報を記憶する商品情報記憶手段とを含むエネルギ管理システムである。1又は複数の電気製品の各々は、1又は複数の動作モードで動作可能である。1又は複数の電気製品の各々に関する商品情報は、1又は複数の動作モードに関する情報を要素としてリストした動作リストを含む。動作リストの要素の各々は、当該要素に対応する動作モードの優先度と、当該要素に対応する動作モードにおいて当該商品が動作するステップを時間帯毎に定義する動作ステップ時間情報とを含む。動作ステップ時間情報は、当該動作ステップ時間情報に対応する動作時間を特定する動作時間情報と、当該動作ステップ時間情報の動作時間情報における動作により当該商品が消費する電力の評価値とを含む。エネルギ管理システムはさらに、目標優先度を最も高い優先度に設定する目標優先度設定手段と、時間帯ごとに、各電気製品に対し、対応する動作リストの要素のうち、目標優先度と一致する優先度以上の優先度であって、当該動作リストの要素の中で最も低い優先度を持つ要素の情報を用いて消費電力を算出し、時間帯ごとにその合計を計算する第1計算手段と、第1計算手段によって、各時間帯について計算された消費電力の合計と、発電情報の時間帯別利用電力リストの時間帯情報、評価値、及び利用可能な容量に基づいて、所定の期間における評価値の合計を計算する第2計算手段と、第2計算手段により計算された評価値の合計と所与の目標とを比較する比較手段と、比較手段の比較の結果、目標が達成されていれば、そのときの評価値の合計の計算に用いられた動作リストの要素にしたがって1又は複数の電気製品の動作スケジュールを決定する動作スケジュール決定手段と、比較手段による比較において、目標が達成されていなければ、目標優先度をより低い優先度値に設定し、第1計算ステップ以後の処理を再び実行する繰返制御手段とを含む。
以上のように本発明によれば、1つの商品に対して複数の動作設定を動作リストの要素として定義できる。動作設定毎に、その時間帯別の消費電力と優先度とを設定できる。よって、商品の動作に関する複数の選択肢から、優先度にしたがって目標にあった動作設定を選択できる。例えば評価値が電気代の場合、優先度と電気代とを組合わせた動作設定を出力でき、さらに、1つの時間帯で、電力範囲により複数の評価値に対応できる。その結果、複数の機器について、それぞれ複数の動作設定を想定し、それら機器を連携させて効果的にエネルギを管理するエネルギ管理方法及びシステムを提供できる。
家庭内の発電機にも対応できる。システムに蓄電池を含む場合、電力の評価値と消費電力量に応じて蓄電池に充電された電力を給電できる。太陽光パネルの電力を売電している場合、売電の利益に応じて蓄電池に充電された電力を給電でき、太陽光パネルの電力を有効に活かし、システム全体の電力費用をおさえたり、利益を大きくしたりすることができる。その結果、本発明によれば、発電設備を含む複数の機器について、それぞれ複数の動作設定を想定し、それら機器を連携させて効果的にエネルギを管理するエネルギ管理方法及びシステムを提供することができる。
蓄電池を含むシステムでは、上記した構成により、評価値と消費電力量に応じて蓄電池に充電された電力を給電できる。評価値が電気代の場合、電気代が安い期間を蓄電期間とし、電気代が高い期間を給電期間とすることができる。同様に評価値がCO2の排出量の場合、排出量が少ない期間を蓄電期間とし、排出量が高い期間を給電期間とすることができる。その結果、蓄電池を含む複数の機器について、それぞれ複数の動作設定を想定し、それら機器を連携させて効果的にエネルギを管理するエネルギ管理方法及びシステムを提供することができる。
本発明の1実施の形態に係るエネルギ管理環境を模式的に示す図である。 図1に示すHEMSのブロック図である。 図2に示すスケジューラ部のブロック図である。 時間軸リストを模式的に示す図である。 電力軸リストを模式的に示すずである。 時間軸リストと電力軸リストとの組合せにより時間による電力消費設定の2次元グラフを展開した図である。 商品整理情報のリストの構成を示す図である。 スマートメータリストの構成を示す図である。 分電盤スイッチリストの構成を示す図である。 商品リストの構成を示す図である。 動作リストの構成を示す図である。 動作ステップリストの構成を示す図である。 動作可能時間リストの構成を示す図である。 商品整理情報のリストを時間軸上に展開した図である。 商品整理情報のうち、固定時間によるリストの詳細を示す図である。 商品整理情報のうち、シフト可能時間によるリストの詳細を示す図である。 商品整理情報を優先度順に整理して表形式で示す図である。 消費電力リストの構成を示す図である。 消費電力リストに表される電力消費の経過例を示す図である。 スケジュールアルゴリズム部を実現するコンピュータプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 優先度を順番に変更して計算を繰返した結果、スケジュールとして選択された動作リスト要素の結果を示す図である。 図20に示すコンピュータプログラムにより実現される処理で得られるスケジュールの事例を模式的に示す図である。 図20に示すコンピュータプログラムの制御構造の詳細を示すフローチャートである。 2つの動作リスト要素に関係する消費電力の変化を示す図である。 図23に制御構造を示すフローチャートの一部である時間シフト計算処理のより詳細なフローチャートを示す。 電力計算処理の詳細を示すフローチャートである。 蓄電池の効果の事例を示す図である。 蓄電池の効果の事例を示す図である。 蓄電池の効果の事例を示す図である。 蓄電池の効果の事例を示す図である。 蓄電池の割当を決定する全検索アルゴリズムを説明するための図である。 全検索アルゴリズムによる蓄電池の割当方法を実現するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図32に示す蓄電池割当処理を実現するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図6に示す事例から蓄電池をのぞいたときの、時間による電力消費設定の2次元グラフを展開した図である。 電気製品間の依存関係の例を示す図である。
以下の説明及び図面では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は家庭内エネルギ管理を行なうHEMS110を用いた家庭のエネルギ管理環境100の一例である。エネルギ管理環境100は、HEMS110と、HEMS110に接続された、家庭内で電力を発電する機器の情報をHEMS110に中継するパワコン116と、HEMS110及び外部の電力会社102に接続され、通常の電気メータの機能(家庭内利用電力の測定等)に加え、電力会社102からの例えば電気代関連情報をHEMS110と中継するスマートメータ118と、1又は複数の家電製品からなる商品122とを含む。HEMS110はインターネットゲートウェイ(GW)120に接続されている。なお、図1において、これらの接続は情報系の信号線の接続であり、電力系の信号線は示していない。また、本実施の形態のHEMS110は1例であり、図1の構成である必要はない。
図1の事例では、エネルギ管理環境100は、発電機器として太陽光パネル112と蓄電池114とを含み、これらはいずれもパワーコントローラ(以下「パワコン」と呼ぶ。)116に接続され、電力に関連する情報をパワコン116に与える。太陽光パネル112と蓄電池114の情報は、パワコン116を通さず直接にHEMS110に入力しても良い。
スマートメータ118が電力会社102からHEMS110に中継する情報は、例えば、米国で用いられる、電気代が一時的に高くなる通知のDR(Demand Response)信号であってもよい。なお、HEMS110にとって重要なのは電力会社からの情報であり、この情報を必ずスマートメータ118を経由して得る必要はない。これは例えばインターネットから入手しても良い。
商品122はいずれもHEMS110に直接または間接に(図1では直接に)接続される。商品122の例として、窓、シャッタ、照明、空調(エアコン、扇風機等)、調理器(炊飯器、電子レンジ等)、生活(掃除機、洗濯機等)、AV機器(テレビ、オーディオ機器、レコーダ等)、パーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と呼ぶ。)、情報端末(携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant等))等がある。HEMS110はセンサ類(温度、人感、照度等)の情報を取得することもできる。本実施の形態では各商品122はインターネットの通信プロトコルを用いたネットワークでHEMS110及びインターネットGW120に接続されているが、別の接続方式を用いてHEMS110との情報交換をしても良い。
インターネットGW120はエネルギ管理環境100内のネットワークを外部のインターネット106に接続するためのものである。インターネット106の先には情報端末又はパソコン等を含む商品108が接続される。これら商品108は、インターネットを通して様々なサービス104を利用できる。
図2を参照して、HEMS110は、パワコン116、スマートメータ118、インターネットGW120、商品122からの情報を保存するデータベース150と、データベース150に保存された情報をデータベース150から受取り、商品122の動作スケジュールを決定するスケジューラ部152とを含む。データベース150に保存される情報は例えば、電力会社情報160、家庭内発電情報162、気候164、商品166、ユーザ優先度168、及び目標170を含む。もちろんこれら全てではなく一部のみを用いるようにしてもよい。
電力会社情報160は例えばスマートメータ118を経由して得られた情報であり、電気代やCO排出量等の情報である。家庭内発電情報162は家庭内の発電機器の発電情報(発電量、CO2排出量等)であり、例えばパワコン116経由で得た情報である。本実施の形態では、発電機器として太陽光発電と蓄電池とが利用されているが、例えば風力発電、地熱発電、ガスを用いた発電機器等であっても良い。気候164は例えばインターネット106を介してサービス104から得た、日照時間等に関する情報である。商品166は、商品毎の消費電力及び設定方法等を含む。ユーザ優先度168は、ユーザがそれぞれの商品をどのような優先度で動作させたいのかの情報である。ユーザ優先度168は予めユーザが入力することが想定される。その詳細は後述する。目標170は、例えばスケジュール期間内の目標となる電気代又はCO排出量である。ユーザ優先度168と目標170とに関する情報は、本実施の形態では商品108の情報端末又はパソコンを用いてデータベース150にユーザが入力する。もちろん、他の方法でこれらを準備してもよい。
なお、スケジューラ部152に入力される情報(電力会社情報160、家庭内発電情報162、気候164、商品166、ユーザ優先度168、目標170等)の出所はデータベース150に限定されない。例えば、パワコン116、スマートメータ118、インターネットGW120、商品122等からスケジューラ部152に与えられても良い。
スケジューラ部152は上記入力を用いてどの商品をどの時間でどのように動作させるのかのスケジュール180を定義する。スケジュール180は、例えばユーザにどの商品122をいつ、どのように動作させればよいのかを提案(アドバイス部154)すること、又は商品122を自動制御部156により自動制御するために用いることができる。アドバイス部154の場合、その情報はパソコン又は情報端末に表示させてもよい。自動制御部156の場合、商品122は必ずスケジュールの通りに動作されるとは限らないため、商品122の動作情報を用いて商品の自動制御を行なうことができる。
スケジュール期間にエネルギ管理環境100で消費される電力、電気代及びCO排出量などの情報もスケジュール180の結果から求めることができる。
スケジューラ部152はHEMS110以外の機器でも用いることができる。例えばパソコンのプログラムにスケジューラ部152と同様の機能を実現するプログラム部分を埋め込み、上記入力情報を変化させることにより、スケジュール期間の消費電力などの見積もり情報を得て参考にすることができる。スケジューラ部152は、HEMS110ではなく、宅外サーバ内で動作しても良い。この場合、スケジューラ部152の出力するスケジュール180が宅外サーバからHEMS110に送られても良い。
自動制御部156は例えばパワコン116の自動制御を行っても良い。この場合、自動制御のために、自動制御部156に対してパワコン116からの観測信号を送信することと、自動制御部156からパワコン116へ制御信号を送信することとが必要となる。
図3を参照して、スケジューラ部152は、発電情報整理部200と、商品情報整理部202と、スケジュールアルゴリズム部204とを含む。
発電情報整理部200は電力会社情報160、家庭内発電情報162、及び気候164の情報をデータベース150から受けて整理し、整理された発電整理情報210をスケジュールアルゴリズム部204に出力する。発電整理情報210の詳細は後述する。例えば気候164には日照情報があり、日照により太陽光パネルが発電する電力量を予測できる。
商品情報整理部202は、データベース150から受ける商品166、ユーザ優先度168等の情報を整理し、整理された商品整理情報212をスケジュールアルゴリズム部204に出力する。商品整理情報212の詳細は後述する。
そして、スケジュールアルゴリズム部204は発電整理情報210、商品整理情報212と目標170元にスケジュールを行ってスケジュール180を出力する。
発電整理情報210は、各時間帯において利用可能な電力及び発電量の時間的変化を示す、時間軸と電力軸との二次元のリストである。リストの要素は図4に示すように、時間軸リスト(timeList)220を含む。時間軸リスト220は、単位時間毎の電力消費に関する情報を時間順にリストした複数の時間軸リスト要素230を含む。
各時間軸リスト要素230は、その時間軸要素が適用される時間帯の開始時刻を示す開始時間(fromTime)と、その時間帯の電力消費及び発電に関する情報のリストである電力軸リスト(generatorPowerList)232とを含む。このように、時間軸リストの要素の各々が、電力軸リストを持つことにより、消費電力及び発電量の時間的変化を、時間軸と、電力軸との2次元リストで表現している。
図5を参照して、電力軸リスト232は、関連する時間帯における発電機の電力量に関する情報をそれぞれ保持する、利用される発電順で並べられた複数の電力軸リスト要素240を含む。電力軸リスト要素240の各々は、発電系の種類を示す発電機種類generatorType、電力軸リスト要素240が利用可能な電力幅powerRange、発電量が無駄になる可能性があるか否かを示す無駄フラグwasteFlag、及び発電力KWhあたりの電気代(電力会社)又は電力を売買するときの利益(太陽光発電)である評価単価valueKWHを含む。
発電機種類の事例として、電力会社(UT)、太陽光発電(PV)、蓄電池(BT)、風力、ガス発電等が考えられる。
蓄電池の場合、利用可能な電力幅powerRangeは最大利用可能な電力とする。
評価単価valueKWHはKWh単位の数値である。例えば価格で評価する場合、評価単価valueKWHはKWh当たりの電気代(電力会社)、又は電力を売電した利益(太陽光発電)を表す。評価単価valueKWHが電気代か利益かは、発電機種類generatorTypeによる判定、又は評価単価の負号による判定としても良い。太陽発電の場合、利益は売電価格である。例えば評価単価をCOの排出量で評価する場合、評価単価はKWh当たりのCO排出量(例:グラム)としてもよい。例えばガスで発電した電力が売電可能の場合、利益は売電価格と利用したガスの価格との差分としても良い。
無駄フラグwasteFlagは、発電が無駄の可能性がある場合のフラグである。例えば太陽光発電がシステムに含まれる場合、同じ地域で利用されている電力が少ない場合には、太陽光で発電した電力を売電できなくなる。この場合、発電した電力を家庭で利用しないと、売電もできず、無駄に発電したことになる。このような状況が予測される場合、無駄フラグwasteFlagを1にする。
2次元リストの一部を時間軸と電力軸とに展開した例を図6に示す。本リストは、説明上のため3時から15時までのリストであるが、実際は例えば一日の範囲であっても良い。図6において「UT」は電力会社からの電力の買入れ、「PV」は太陽光発電の電力、「BT」は蓄電池からの電力を表す。これら記号の右横に示した数字は、電力の単価を示す。なお、図6の蓄電池(BT)の高さは蓄電池の最大利用量であり、実際使っている量ではない。実際使う量はスケジュールアルゴリズム部204で決める(後述)。
図6の事例では、最初の時間軸リスト要素230A、230B,230C,230D及び230Eの開始時刻fromTimeはそれぞれ、3時、6時、7時、9時及び12時である。時間軸リスト要素には開始時刻fromTimeしか保持されていない。最後の時間軸リスト要素230Eの終了時刻がいつかが分からない。これを解決する方法として、時間軸リスト要素230Eの次に、開始時刻=15時の時間軸リスト要素を含むことができる。又は、例えば時間軸リスト要素に終了時刻を表す変数を備えるようにしても良い。
図6の事例では、最初の時間軸リスト要素230Aの最初の電力軸リスト要素240が電力軸リスト要素240AAとして表されている。電力軸リスト要素240AAの発電機種類は電力会社(UT)であり、利用可能な電力幅が20KWであり、電気代が9円/KWhである。すなわち、3時から6時の時間帯では、利用電力に対する電気代が9円/KWhである。
時間軸リスト要素230Bは、電力軸リスト要素240BA,240BB及び240BCを含む。これらのうち、最初のものが電力軸リスト要素240BAである。電力軸リスト要素240BAの発電機種類は蓄電池(BT)であり、利用可能な電力幅は3KWであり、発電単価はない。電力軸リスト要素240BAの次の電力軸リスト要素240BBの発電機種類は太陽光発電(PV)であり、利用可能な電力幅は2KWであり、電力単価(利益価格)は39円/KWhである。次の電力軸リスト要素240BCの発電機種類generatorTypeが電力会社(UT)であり、利用可能な電力幅が17KWであり、電力単価(電気代)が9円/KWhである。すなわち、6時から7時の時間帯では、3KWまで、蓄電池に充電したエネルギが利用可能である。ここで、蓄電池3KWを使った場合、利用電力が5KW以下なら、5KWまでの余剰電力が39円/KWhで売電できる。電力を5KW以上使った場合、5KWを越えた電力について9円/KWhの電気代が発生する。蓄電池を使わない場合、利用電力が2KW以下なら、2KWまでの余剰電力が39円/KWhで売電できる。2KW以上使った場合、2KWを越えた電力について9円/KWhの電気代が発生する。他の時間帯でも同様である。なお、図6の時間軸リスト要素230Eにより表される時間帯が、太陽光(PV)で発電した2KWまでの電力が売電できない場合(無駄フラグwasteFlag=1)である。この2KWを使わない場合、太陽光発電による発電は無駄ということになる。
図7を参照して、商品整理情報212は木構造のリストである。図7は、この木構造のリストの概念を示す。最初に、図7により表される概念を簡略に説明する。
各家庭には、電力会社と接続する1つ又は複数のスマートメータ(電気メータ)がある。したがって、1つの家庭の商品整理情報のリストは、ルートノードから分岐する1又は複数のノード(スマートメータに対応)を含むスマートメータリスト250を含む。スマートメータリスト250の数は、この家に設けられたスマートメータの数と一致する。
スマートメータリスト250に含まれる各スマートメータには分電盤が接続され、分電盤内部には複数の分電盤スイッチが設けられる。したがって、スマートメータリスト250の要素である各ノードからは1又は複数の、分電盤スイッチを示すノードが分岐する。これらノードは分電盤スイッチリスト(beakerSwitchList)272を形成する。
各分電盤スイッチには1又は複数のコンセントが接続される。これらコンセントに商品が接続される。したがって、分電盤スイッチリスト272の要素である、分電盤スイッチを示す各ノードからは、コンセントに接続される商品に対応するノードが分岐し、商品リスト282を形成する。なお、1つの分電盤スイッチは、例えば1つの部屋のコンセントに対応する場合があるが、家により異なる。
商品リスト282の各ノード(すなわち各商品)には、動作可能な選択肢が複数個あり得る。したがって、商品リスト282の各ノードからは動作可能な選択肢をそれぞれ表す1又は複数のノードが分岐し、動作リスト292を形成する。
ある商品の動作可能な選択肢の各々に対して、その商品が動作するステップを時間毎に定義する。したがって、動作リスト292の各ノードからは、それら各ステップを示す1又は複数のノードが分岐し、動作ステップリスト302を形成する。
ある商品については、特定の時間でしか動作させられない場合と、動作時間をシフト可能なものとがある。これらは区別し、かつシフト可能な場合にはそれらの時間を定義しなければならない。したがって、動作リスト292の各ノードからは、その商品を動作させることが可能な時間を定義する1又は複数のノードが分岐し、これらは動作可能時間リスト304を形成する。
商品整理情報212内の各リストを構成するノードについて、詳細に説明する。図8を参照して、スマートメータリスト250は、1又は複数のスマートメータリスト要素270を含む。スマートメータリスト要素270の数は家庭内のスマートメータ数である。
スマートメータリスト要素270は1又は複数の分電盤スイッチリスト272を含む。
図9を参照して、分電盤スイッチリスト272の各々は、1又は複数の分電盤スイッチリスト要素280を含む。分電盤スイッチリスト要素280の各々は商品リスト282を含む。
図10を参照して、商品リスト282の各々は、1又は複数の商品リスト要素290を含む。商品リスト要素290の各々は、商品の動作リスト292を含む。
図11を参照して、動作リスト292の各々は、その動作に関する可能な選択肢を要素とする1又は複数の動作リスト要素300を含む。動作リスト要素300の各々は、対応する電気製品の動作モードを特定する。後述するスケジューリングの結果、ある商品について、その動作リスト要素300の1つの動作が選択されることになる。
動作リスト要素300は、優先度、動作が選択されているか否かを示す選択フラグselected、動作の種類operationType、その商品がこの動作モードで動作する動作時間をリスト形式で時間毎に定義した動作ステップリスト(operationStepList)302、商品を動作させることが可能な時間をリスト形式で定義する動作可能時間リスト(possibleOperationTimeList)260を含む。
優先度は動作モードの優先度を表す。この優先度は、図2及び図3ではユーザ優先度168として表示されているものである。
商品には、動作時間が決まっている商品(例えば冷蔵庫)と、動作時間を変更可能(例えば洗濯機)な商品とがある。この二つを区別するのが動作の種類operationTypeである。動作の種類operationTypeには、対応する商品が動作する時間が固定されていることを示す固定時間(fixedOperation)と、対応する商品が動作する時間が、ある時間の範囲の中でシフト可能なことをshメスシフト可能時間(shiftOperation)とがある。
図12を参照して、動作ステップリスト302は、商品が動作するステップを時間毎に定義する。動作ステップリスト302は1又は複数の動作ステップリスト要素310を含む。動作ステップリスト要素310の各々は、動作ステップの開始時刻(stepFromTime)及び終了時刻(stepToTime)と、消費電力(step消費電力)とを含む。すなわち、動作ステップリスト要素310により、この商品が動作する時間帯と、時間帯毎に、この商品の消費電力(エネルギ)とを定義できる。
図13を参照して、動作可能時間リスト304はシフト可能時間の場合のみに用いられ、商品を動作させることが可能な時間を定義する。動作可能時間リスト304は、1又は複数の動作可能時間リスト要素320を含む。動作可能時間リスト要素320は、ある商品が動作可能な時間の開始時刻(possibleFromTime)と終了時刻(possibleToTime)とを定義する。なお、この開始時刻と終了時刻とを、動作可能な時間帯ではなく、動作を開始可能な時間帯で定義しても良い。なお、動作の種類(図11を参照)が「固定時間」の場合、動作ステップリスト302は実時間で定義され、動作の種類が「シフト可能時間」の場合、動作ステップリスト302は相対時間で定義される。よって、この場合、動作ステップリスト302の最初の動作ステップリスト要素310のステップの開始時刻を0に設定してもよい。
なお、優先度の設定はユーザの好み(嗜好)の数値に設定する。例えば図1に示すパソコン等の商品108を用い、図2に示すデータベース150に書き込み、ユーザ優先度168として図3の商品情報整理部202により商品整理情報212に優先度として設定することが考えられる。もちろん、他の方法を用いてもよい。
なお、図7〜図13に示した発電整理情報210と商品整理情報212のリストの構成は1例である。これらについては、他のデータ形式を用いても良い。例えば配列のリスト、又は連結リストであってもよい。後述のリストも同様である。
本実施の形態では、各動作ステップリスト要素310にステップの開始時刻(stepFromTime)と終了時刻(stepToTime)とを定義している。これは、同じ商品であっても、動作ステップリスト要素310毎に開始時刻又は終了時刻が異なることを想定しているためである。同じ商品の全ての動作ステップリスト要素310の開始時刻と終了時刻とに変化がない場合には、開始時刻と終了時刻とを動作リスト要素300に入れてもよい。
図14から図16に、図7から図13に示した要素を用いた木構造リストの事例を示す。本リストのトップのスマートメータリスト250は2つのスマートメータ270A及び270Bを含む。第1のスマートメータ270Aには第1の分電盤272Aが接続され、第2のスマートメータ270Bには第2の分電盤272Bが接続されている。
第1の分電盤272Aには第1の分電盤スイッチ280A及び第2の分電盤スイッチ280Bが設けられる。第2の分電盤272Bには第3の分電盤スイッチ280Cが設けられる。
第1の分電盤スイッチ280Aには、1つの照明290Aが接続されている。第2の分電盤スイッチ280Bには、掃除機290B、冷蔵庫290C、テレビ290D、炊飯器290E及び第1の冷房290Fが接続されている。第3の分電盤スイッチ280Cには洗濯機290G、第2の冷房290H及び扇風機290Iが接続されている。
ここで、図14から図16の事例を用いて図7から図13の木構造についての説明を追加する。
分電盤スイッチリスト要素280には商品リスト282が含められているが、第2の分電盤スイッチ280Bにこの事例が描かれている。すなわち、第2の分電盤スイッチ280Bの商品リスト282内に、掃除機290B、冷蔵庫290C、テレビ290D、炊飯器E、及び第1の冷房290Fの商品リスト要素が格納されている。すなわち、第2の分電盤スイッチ280Bには、掃除機290B、冷蔵庫290C、テレビ290D、炊飯器E、及び第1の冷房290Fが接続されている。第1の分電盤スイッチ280A第3の分電盤スイッチ280Cとについても同様である。
次に、動作の種類が「固定時間」である場合の説明を、第1の冷房290Fの事例を用いて説明する。図15を参照して、第1の冷房290Fに対応する商品リスト要素290F内には動作リスト292Fがある(図10参照)。この動作リスト292Fの中に三つの動作リスト要素300A、300B及び300Cがある。例えば動作リスト要素300Aは、優先度306A=0と、動作ステップリスト302Aとを含む。他の動作リスト要素300B及び300Cの優先度は、図15に示されるようにそれぞれ15及び40である。
第1の冷房290Fの動作ステップリスト302Aは、2つの動作ステップリスト要素310A及び310Bを含む。図14及び図15において、動作ステップリスト要素310A及び310Bが描かれている矩形の左端がこれらの要素の開始時刻であり、右端が終了時刻である。動作ステップリスト要素310の矩形の内部に描かれた数値(600、700等)がステップ消費電力である。動作リスト要素300Aの最初の動作ステップリスト要素310Aの開始時刻は6時であり、終了時刻は10時である。2番目の動作ステップリスト要素310Bの開始時刻は10時であり、終了時刻は15時である。以下動作リスト要素300B及び300Cの構成も同様である。
次に、動作の種類が「シフト可能時間」の場合を、図14に示す洗濯機290Gの事例を用いて説明する。ここで、洗濯機290Gに対応する商品リスト要素290(図10参照)に含まれる動作リスト292と動作リスト要素300とについては、第1の冷房290Fと同様であるためここでは説明は繰返さない。
図16を参照して、ここでは、洗濯機290Gに対応する動作リスト292G内の動作リスト要素300(図11参照)の数は2つであるものとする。1つが洗濯と乾燥の場合の動作リスト要素300D、もう1つが洗濯のみの場合の動作リスト要素300Eである。
動作リスト要素300Dは、優先度=0であり、動作ステップリスト302B及び動作可能時間リスト304Aを含む。動作ステップリスト302Bは、洗濯と乾燥とをそれぞれ行なう2つの動作ステップリスト要素310C及び310Dを含む。動作ステップリスト要素310Cの開始時刻は0、終了時刻は1時である。動作ステップリスト要素310Dの開始時刻は1時、終了時刻は2時である。動作可能時間リスト304Aは、1つの動作可能時間リスト要素320Aを含む。動作可能時間リスト要素320Aの開始時刻は3時、終了時刻は18時である。
動作リスト要素300Eは、優先度=46であり、動作ステップリスト302Cを含む。動作ステップリスト302Cは洗濯を行なう動作ステップリスト要素310Eを含む。
この場合、例えばスケジューリングにおいて優先度=0が指定された場合、洗濯機は動作リスト要素300Dにしたがって、3時から18時の間で2時間(洗濯、乾燥)動作することになる。
その他商品の商品リスト282以下の内容、及び動作は上記第1の冷房290F及び洗濯機290Gと同様である。したがってここではそれらについての詳細な説明は繰返さない。
次に、図6(発電整理情報210)と図14〜図16(商品整理情報212)に示した事例とを用いて、図3に示すスケジュールアルゴリズム部204の構成の概要を説明する。説明を簡単にするため、図14〜図16に示した照明290A,掃除機290B、冷蔵庫290C,テレビ290D,炊飯器290E,第1の冷房290F、洗濯機290G,第2の冷房290H,及び扇風機290Iの動作リスト要素300から動作方法、消費電力、及び優先度を抽出し、図17に優先度順に整列した。
スケジューリングアルゴリズムは優先度順に動作し、ある優先度を選択すると、その優先度に対応する商品の動作をスケジューリングし、全体の消費電力を計算する。消費電力などに関する結果が所定の条件を充足しないときには、一部の商品の優先度を下げて消費電力の再計算を行なう。こうした処理を、所定の条件が充足されるまで繰返す。このため、消費電力を計算するためのデータ構造を図18に示す消費電力リスト224として定義する。
図18を参照して、この消費電力リスト224では、消費電力を時間帯ごとに計算する。これを消費電力リスト要素330とする。消費電力は時間とともに変化するため、消費電力リスト要素330を時間順で並べて消費電力リスト224を形成する。消費電力リスト要素330では、開始時刻(powerFromTime)と、消費電力(powerConsumptionKW)とが定義される。消費電力リスト要素330のその他変数は蓄電池関連であり、説明は後述する。
消費電力リスト224に表される電力消費の経過例を図19に示す。図19に示す例では、消費電力リスト224は5つの消費電力リスト要素330A〜330Eを含む。消費電力リスト要素330Aの開始時刻=0で、消費電力=5KWである。次の消費電力リスト要素330Bの開始時刻=6で、消費電力=10KWである。すなわち、消費電力リスト要素330Aと消費電力リスト要素330Bとにより、0時から6時の電力消費は、6時から以後の消費電力と比較して5KWの省電力となっていることが分かる。なお、初期状態では消費電力リスト224の消費電力リスト要素330の数は時間軸リスト220の時間軸リスト要素230の数と同じであり、かつそれぞれの消費電力リスト要素330の開始時刻を、対応する時間軸リスト要素230の開始時刻に設定する。初期状態では全ての消費電力リスト要素330の消費電力を0に設定する。消費電力リスト要素330は消費電力リスト224に追加又は削除されることがあるが、後述のように、初期状態の消費電力リスト要素330は削除されない。
図20に、コンピュータハードウェアにより実行されて、図3に示すスケジュールアルゴリズム部204を実現するコンピュータプログラムの制御構造を示す。図20及び以下の説明において、targetPriority変数は、設定優先度を示す変数である。
このプログラムはステップ350で開始し、targetPriorityの変数を0に設定して、消費電力リスト要素330をリセットする。
ステップ360で固定時間のスケジュールを行なう。ここではtargetPriorityが優先度に一致する動作リスト要素300でかつ動作の種類が「固定時間」であるものに関して、動作ステップリスト要素310の時間帯毎のステップ消費電力から、消費電力リスト224を計算する。初期状態(targetPriority=0)の場合、消費電力リスト要素330は、図14〜図16、図17に示すものの内、優先度が「0」のものの消費電力の、固定時間にしたがって時間帯毎に計算した合計となる。その後、発電整理情報210に対してどの時間で蓄電池の充電、給電するのかを決め(これを「蓄電池調整」と呼び、その詳細は後述する。)、蓄電池の給電により、消費電力リスト224とそれぞれの電力軸リスト要素240の電力単価と、給電した電力とから、合計数値(電気代若しくは売電代金、又はCOの排出量)を計算(詳細は後述)する。
次にステップ370でシフト可能時間のスケジュールを行なう。ここでは図17に示した商品の内、その優先度がtargetPriorityの値以上である動作リスト要素300であって、かつ動作の種類が「シフト可能時間」であり、かつその商品の動作リスト要素300の優先度が最も低いものに関して、動作可能時間リスト要素320の全時間帯に関して、最も目標170(図3参照)に近い時間帯の動作ステップリスト要素310を割当てる。最初のループでは、ここでは優先度がtargetPriorityと一致するものが選択される。次回以降のループについては後述する。動作可能時間リスト要素320の全時間帯に対して時間毎にループを回して動作ステップリスト要素310を探す。この際、ステップ360と同様に、蓄電池の調整を行なう。
ステップ370の後、制御はステップ380に進み、優先度(targetPriority更新)の値を下げる(targetPriority更新)。ステップ380では、電力消費などの計算結果が目標を達成したか否かが判定される。続くステップ380では、目標が達成されているか、全動作リストを使用して消費電力の計算が完了してしまったが判定され、判定が肯定であれば処理を終了する。ステップ390の判定が否定なら制御はステップ360に戻る。2回目以降のステップ360での処理については後述する。
図14から図16、37の場合、最初にtargetPriority=0で計算を行なっても目標が達成できないとき、ステップ380ではtargetPriorityの値を次の値に変更する。図17に示す例では、優先度=0の次に低い優先度の値は8(第2の冷房)である。したがってこの場合、targetPriorityを8に設定して、制御はステップ360に戻ることになる。
以下、ステップ360及びステップ370を、第2の冷房の優先度=を8として計算する。すなわち、前回のループでは第2の冷房の優先度=0(消費電力=700W)として計算したものを、今回は第2の冷房の優先度=8(消費電力=600W)に変更して、再び消費電力リスト224の計算と蓄電池調整を行なって、消費電力の合計数値を計算する。このとき、第2の冷房以外については、優先度=0のものを用いた計算が行なわれる。すなわち、2回目以降のループにおけるステップ360の処理では、ある商品について目標優先度と一致する優先度を持つ動作リスト要素300があればそれが用いられるが、目標優先度と一致する優先度を持つ動作リスト要素300がない場合には、それより大きくて最も小さな値の優先度を持つ動作リスト要素300が用いられる。要するに、ステップ360の処理では、ある商品について、目標優先度以上の優先度を持つ動作リスト要素300であって、その中で最も低い優先度を持つ動作リスト要素300が計算に用いられる。
こうした処理をステップ390の判定がYESとなるまで繰返す。
図21に、優先度を上のように変更して計算を繰返した結果、スケジュールとして選択された動作リスト要素300の結果を示す。例えばtargetPriority=0の繰返しでは、優先度=0の動作リスト要素300が選択される。図21を参照して、この場合、先頭の「掃除機(シフト、1K、優先度=0)」から8行目までの動作リスト要素300が選択される。このお湯巣を図21の右半分の優先度=0に相当する列において、ハッチングしたセルで示してある。targetPriority=8では、第2の冷房の選択が優先度=0から優先度=8に切替わる。これは、図21の右半分では、優先度=8の列の冷房2(固定、700、優先度=0)に対応するセルがハッチングから白抜きに変わり、その下の冷房2(固定、600、優先度=8)のセルがハッチングに変わったことで示されている。
なお、優先度の変更は必ず次の優先度である必要はない。例えば今回の優先度の商品の消費電力との差分が大きい優先度の消費電力を選択してもよい。図21の事例で、優先度=15の場合、消費電力は優先度=16のときの消費電力とあまり変わらない。そのため、優先度=15の次を優先度=17としても良い。このようにすると処理はより高速になる。
targetPriority=15ではさらに第1の冷房290Fの選択が優先度=0から優先度=15に切替わる。以下同様である。なお、ここでtargetPriority=25では、第1の冷房290Fの電力は0、すなわち第1の冷房290Fの電源が切られる。同時に、扇風機(固定、60、優先度=25)の電源が入る。ここでは評価は電気代としていて、それぞれのtargetPriorityに対する電気代を図21の右半分の最下部に示してある。例えば目標170(図2、図3を参照)が150円に設定されている場合、一点鎖線400で示したように、targetPriority=40で目標達成となる。
このような処理を行った結果得られるスケジュール180(図2及び図3参照)の事例を図22に示す。図22は、図6に示す事例よりも多くの商品を扱う事例である。スケジュール結果は商品のスケジュール結果(図22の上部)と発電系のスケジュール結果(図22の下部)とを含む。商品のスケジュール結果には、どの商品がどの時間帯でどれだけ電力を消費しているのかが描かれている。その合計電力が、発電系のスケジュール結果に重ねて利用電力線410として描画されている。発電系のスケジュール結果にはさらに、各時間帯でどの発電機器からどれだけの電力が利用されているのかが示されている。例えば朝3時には、電力会社からの電力(UT)が消費され、その一部が蓄電池(BT)の充電電力(BT C)に用いられる。12時には、蓄電池からの給電(BT)と、太陽光発電により得られた電力(PV)の一部とが消費され(BT U及びPV U)、太陽光発電により得られた電力のうち余剰分は売電されている(PV S)。
次に、本アルゴリズムの詳細を、プログラム変数を用いて図23を参照しながら説明する。ここで用いられる変数は、優先度を管理するtargetPriority、動作リスト要素300を保持するOperationとOperation1、固定時間又はシフト可能時間に対して動作時刻を指定する変数stepStartTimeである。なお、固定時間の場合、stepStartTime=0とする。以下の説明では、変数にいわゆるオブジェクトが代入されることがある。そうした場合には、変数にオブジェクトそのものではなく、オブジェクトの記憶領域へのポインタが代入されることが多い。しかし、説明が煩雑になるため、そうした場合も含めて単に変数に値を代入する、と書く。
まず、ステップ430でtargetPriority=0に設定し、Operationを動作リスト292の最初の動作リスト要素300に設定する。図17の事例では、これは照明の優先度=0である。なお、本実施の形態ではここでtargetPriority=0としているが、0にすることが必須条件ではない。targetPriorityの初期値が優先度の設定の仕方により変化することは当然である。
次にステップ432から固定時間の電力調整を行なう。ここでOperationを一時的に保持するため、Operation1=Operationとする。すなわち、変数Operation1に変数Operationの値を代入する。
次にステップ434でOperationの動作の種類=固定時間かを確認する。判定が真の場合、ステップ436で電力削減を行い、ステップ438でstepStartTime=0とし、ステップ440で電力計算(後述)を実行して制御はステップ442に遷移する。ステップ434の判定が偽の場合、制御はステップ442に遷移する。
ステップ436の電力削減は次の通りに行なう。削除する電力は、今回スケジュールする動作リスト要素300と同じ商品リスト要素290の、1つ前の優先度の動作リスト要素300である。例えば図21の洗濯機の場合、優先度=0と優先度=46との2つの動作リスト要素300がある。
図24に、これら2つに関連する消費電力の変化を描いている。優先度=46の動作リスト要素300のスケジュールを行なう際、まず、事前にスケジュールされている優先度=0の電力を削除する必要がある。すなわち、図24の破線480により囲われている部分の消費電力のうち、洗濯機の優先度=0での2つの動作ステップリストに対応する電力消費部分490及び492を削除する。この削除により、図24に示すように、消費電力リスト224のうち、削除された電力消費部分490及び492に対応する箇所500の消費電力リスト要素504及び506の消費電力量がそれぞれ0.1及び2減少し、いずれも6となる。その結果、その前後の動作リスト要素502及び508と消費電力量が等しくなる。したがってこの場合、同じ消費電力量で連続する複数の動作リスト要素を1つにまとめることができる。このため、削除した後の消費電力リスト要素の消費電力と、直前又は直後の消費電力リスト要素の消費電力とを比較し、一致すれば後の消費電力リスト要素を削除する。ただし、削除される消費電力リスト要素の開始時刻がいずれかの時間軸リスト要素230のfromTimeに一致した場合、この消費電力リスト要素は削除しない。上記「一致」はある範囲内で誤差があっても許容するようにしても良い。優先度=0の動作リスト要素のスケジュールを行なう際には、本ステップ436の削除処理を行なう必要はない。そもそも、本ステップ436の削減を必ずする必要はない。
各商品に対して、使っている優先度にしたがって消費電力リスト224を計算しなおしても良い。例えば優先度=46の計算を行なう際、冷蔵庫、炊飯器は優先度0、テレビは優先度=22、照明は35、扇風機は37、第1の冷房290Fは40、洗濯機は46を用いて消費電力リスト224の計算を行なう。
再び図23を参照して、ステップ442では、変数Operationに次の要素を代入する。すなわち、図17の場合、掃除機(優先度=0)が次の要素である。以下、変数Operation及び変数Operation1に代入されている要素をそれぞれ単に「Operation」及び「Operation1」と呼ぶ。
ステップ444でOperationの優先度=targetPriorityか否かを確認する。両者が等しい場合、制御はステップ434に戻って、必要であればステップ440で電力計算をする。ステップ444の判定が否定の場合、制御はステップ446に遷移する。
ステップ446からはシフト可能時間の電力調整を行なう。ここでは、一時Operation1に保持されていた変数値をOperationに代入する。
ステップ448でOperationの動作の種類=シフト可能時間か否かを確認する。もし真なら、ステップ450で時間シフト計算(後述)を実行した後、制御はステップ452に遷移する。もし偽なら、ステップ450を経由せず制御はステップ452に遷移する。
ステップ452では、Operationに次の要素を代入する。
次に、ステップ454でOperationの優先度=targetPriorityか否かを確認する。等しい場合、制御はステップ448に戻って、必要であればステップ450で時間シフト計算をし、制御はステップ452に戻る。等しくない場合、制御はステップ456に遷移する。
ステップ456では、targetPriorityに次の優先度を割当てる。例えば図17でtargetPriority=0の場合、ステップ456でtargetPriority=8となる。
なお、ステップ438とステップ450では利用電力が計算され、ステップ458では、計算された利用電力に関する電気代又はCO2排出量が目標170を達成(目標より小さい)しているか、又は全動作リスト要素300が考慮されたかが判定される。もし真ならこのプログラムの実行は終了する。そうでない場合、制御はステップ432に戻り、ステップ432以下の処理を新しいtargetPriorityに対して繰返す。
図25を参照して、図23のステップ450で行なわれる時間シフト計算ステップ450の詳細を説明する。
まず、ここでは動作可能時間リスト304の時間帯で、動作ステップリスト302を時間帯毎に割当て、条件が最も良い選択肢を選ぶ。選択肢の開始時間は、消費電力リスト224の各消費電力リスト要素330の開始時刻と、時間軸リスト220の各時間軸リスト要素230の開始時刻とする。
最初に、ステップ560で、消費電力リスト224から電力削除を行なう。この処理はステップ436の処理と同じである。
次に、ステップ562で最初の時間帯へ進む。この時刻は、動作可能時間リスト304中の最も小さい開始時刻である。この時刻をstepStartTimeに代入する。
次に、ステップ564で、電力計算を行なう。
次に、ステップ566で、ステップ560と同様の削除処理を行なう。なお、この電力削除のような処理を必ず行なう必要があるわけではないことに注意すべきである。目的は消費電力リスト224をステップ564に入る前の状況に戻すことであり、その目的を達成できる処理であればどのようなものでもよい。
次に、ステップ566で次の処理対象の時刻を設定する。これは、消費電力リスト224中の消費電力リスト要素330の開始時刻と、時間軸リスト220中の時間軸リスト要素230の開始時間fromTimeの中で、stepStartTimeより大きくかつ動作可能時間帯内でありかつstepStartTimeに最も近い数値を、stepStartTimeに代入する。
次に、ステップ566において動作可能時間帯内でstepStartTimeに時刻を代入できたか否かをステップ570で判定する。代入できた場合、制御はステップ564に戻り、できなかった場合、制御はステップ572に遷移する。
ステップ572では、ステップ564〜ステップ566のループ中に計算された利用電力に対する電気代又はCO2排出量の中から、目標170に最も近い時間帯の開始時刻を、stepStartTimeに設定する。なお本実施の形態では、目標170より大きい選択肢と、より小さい選択肢とがあり、目標170との差が互いに等しい場合には、目標170より小さい方を選択する。
ステップ574では、最終stepStartTimeを用いて再度電力計算を行い、最終消費電力リスト224が求められる。
なお、最終消費電力リスト224を求めるために、ステップ572とステップ574との処理以外の処理を採用することもできる。例えば現在までの最も小さい電気代又はCO排出量の数値を保持する変数(minShiftValue)を準備し、ステップ564の結果が変数minShiftValueより目標170に近い場合、変数minShiftValueの値をステップ564の結果に設定して、かつステップ564の最終消費電力リスト224を保存しておく。ステップ570で終了した際、最も目標170に近い最終消費電力リスト224は保持された状態になっているため、この結果を用いればよい。
次に、ステップ438、ステップ564及びステップ574の電力計算の処理の詳細を、説明する。図26を参照して、ステップ600で利用電力の計算を行なう。まず、動作ステップリスト302の各動作ステップリスト要素310の時間帯を、stepStartTime+開始時刻からstepStartTime+終了時刻とする。なお、対象の動作ステップリスト要素310の動作の種類が「固定時間」の場合、ステップ438でstepStartTime=0に設定されている。各動作ステップリスト要素310のステップ消費電力が、消費電力リスト224に追加される。そのため、時間帯の開始時刻と終了時刻とを消費電力リスト224と比較する。動作ステップリスト302に開始時刻又は終了時刻が存在しない場合、存在しない時刻の消費電力リスト要素330を時刻に対応する箇所に挿入する。この場合の消費電力リスト要素330の消費電力は、時間的に直前の消費電力リスト要素330の消費電力に設定する。そして、消費電力リスト224内の開始時刻から終了時刻までの全ての消費電力リスト要素330の消費電力にステップ消費電力を追加する。これは、例えば図24の削除の逆操作になる。
次にステップ602で蓄電池調整を行なう。蓄電池処理の詳細については後述する
最後に、ステップ604で動作リスト要素300の選択フラグ(selected)の更新を行なう。これは、例えば図21でtargetPriority=22の処理を行った際、優先度22はテレビであるが、targetPriority=22の処理を開始した際、テレビは優先度0で動作(優先度0のselectedはTrueに設定されている)している。よって、ステップ604ではまず優先度22に対するテレビの前回の優先度を探す(すなわち、優先度0)。そして、この優先度0のselectedをFalseに設定する。なお、前回の優先度の設定は、前回の優先度が存在する場合のみ行なう。例えば、優先度が0の場合、前回の優先度は存在しない。そして、最後に優先度22のselectedをtrueに設定する。
次に蓄電池の調整について説明する。
まず、蓄電池の効果の事例を図27と図28〜図30とを用いて説明する。図27〜図30において、横軸が時間であり、縦軸が電力である。
図27が蓄電池を使っていない場合の事例である。この事例はそれぞれが1時間である2つの期間(期間1と期間2)に別れている。点線が利用電力線620である。この事例では、期間1では、太陽光が発電した1KW(PV)と、電力会社からの1KW分の電力(UT)とを使っている。同様に期間2では太陽光が発電した1KW(PV)と、電力会社から購入した2KW分の電力(UT)とを使っている。太陽光で発電した電力を売電する場合、1KWh当たり40円で売れる。単価は、図27〜図30において、「PU」「UT」等の発電装置の種類を示す記号の横に数値で示す。図27に示す「PV 40」は、太陽光発電の電力が1KWh当たり40円で売電できることを示す。電力会社から購入する電力の電気代は「UT 28」で示すように、図27の期間1及び期間2のいずれでも1KWh当たり28円である。なお、図27に示す本事例では、太陽光が発電した全ての電力は家庭内で利用していることを想定している。そのため、売電の収入はない。このため、電気代は下記のように計算される(売電により算出される電気代は負の数値として扱う。)。
Figure 2012130167
ここで、期間1の「28*1」の「1」は、購入電力量の1KWhを示す。期間1及び期間2における「40*0」の「0」は、太陽光発電の電力を売電していないため、単価は0と考えられるためである。この計算により、図27における電気代は84円となることが分かる。
次に、図28〜図30に、図27と同じ事例において蓄電池を採用した場合を示す。
図28及び図29は3KWhの蓄電池を用いた場合の事例、図30は、2.5KWhの蓄電池を採用した場合の事例を示す。
図28(A)は、期間1から3KWhの蓄電池を入れた場合を示す。期間1の利用電力は2KWhである。3KWhの蓄電池からの2KWhを消費電力に割当てる。蓄電池の給電能力として1KWh分が残る。ここでは、蓄電池を充電するために1KWh当たり10円が必要であるものとしている。すなわち、蓄電池の電力を消費する場合の電力料金は1KWh当たり10円である(BT 10)。期間1では、太陽光発電が1KWを生成しており、かつ必要電力は蓄電池の電力でまかなえるため、太陽光発電の電力を売電できる。
一方、期間2では、蓄電池の残りの1KWhと、太陽光が生成した1KWhとを消費し、さらに必要な電力(1KWh)を電力会社から購入する(UT 28)。このため、このケースでの期間1及び期間2での電気代は下記のように計算される。
Figure 2012130167
ここで、期間1の「10*2」が期間1の蓄電池費用であり、「−40*1」が売電できた電力の価格である。期間1の利益は20円となる。一方、期間2では、電力会社からの「28*1」、太陽光発電の「−40*0」(売電していないため、単価は0)、及び蓄電池からの「10*1」である。期間2の電気代は38円である。この結果、期間1と期間2とを通算した電気代の合計は18円となる。
図28(B)は、期間1では蓄電池を使用せず、期間2で3KWhの蓄電池を使用している。期間1には蓄電池を用いないため、図27の期間1と同じである。期間2では蓄電池の3KWh分を使っているため、蓄電池に貯蔵されていた電力の全てを期間2で使うことになる。期間2では、太陽光が1KW生成しているものとし、そのためこの電力を売電できる。このため、電気代は下記のように計算される。
Figure 2012130167
このように、図28(A)と図28(B)との電気代は両方とも18円になり、どちらを選択しても同じ結果となる。
図29(A)と図29(B)とは、図28(A)と図28(B)とに示す場合と異なり、期間2の太陽光の売電価格を50円としたものである。電気代の計算方法は図28(A)と図28(B)と同様である。結果として、図29(A)の電気代は18円、図29(B)の電気代は8円となる。したがってこの条件では図29(B)にしたがって電力を割当てることが良いことになる。
図30(A)と図30(B)とは、図28(A)と図28(B)とに示す場合と異なり、3KWhの蓄電池ではなく、2.5KWhの蓄電池を用いた場合を示す。電気代の計算方法は図28(A)及び図28(B)と同様である。結果として、図30(A)の電気代が27円、図30(B)の電気代が32円となる。したがってこの条件では、図29(A)にしたがって電力を割当てることが良いことになる。
このように、条件を変更することにより、蓄電池からの電力をどの期間に割当てると好ましいかが変化する。
図27〜図30の事例は電気代に関するものであったが、例えばCO2排出量に基づく最適化も可能である。その場合、計算の対象となる値(評価単価)は電気代と売電価格とではなく、CO2排出量のみになる。
なお、蓄電池をどの期間に割当てるかに関する方法は種々考えられる。ここでは全ての選択肢を検討する全検索アルゴリズムを採用する。
図31を参照して、この全検索アルゴリズムにより蓄電池の割当を決定するプログラムの制御構造の概要を説明する。図27では2つの期間のみについて考えたが、ここでは5つの期間がある場合を考える。そして、蓄電池を利用した電力の供給源及び売電の組合せの、所定の条件での全ての選択肢を確認する。アルゴリズムの概要は以下のとおりである。5つの期間を順番に期間1,2,3,4及び5とする。これら期間の並べ方は順列組合せにしたがい5×4×3×2×1=120通りある。それらの全てに対し、先頭の期間(順列の最初の期間)の電力の供給源として蓄電池を割当てる。蓄電池の給電能力が残れば、順列の次の順位の期間に再び蓄電池を割当てる。これを蓄電池からの給電能力の残りがなくなるまで繰返す。
以下、具体的に説明する。まず、最初の選択肢が選択肢1.2.3(図31の左上)である。ここでは、最初に蓄電池を期間1に割当て、残った給電能力を期間2に割当て、さらに残ったのを期間3に割当て、さらに給電能力が残れば順番に期間4、5に順番に割当てる。期間3に割当てた結果、残りがなくなればその時点で蓄電池の割当てを終了し、電力利用量の残りに対し、図28から図30に示したような計算を行なう。この例では、期間1、2、3に蓄電池を割当てているため、この割当を選択肢1.2.3と呼ぶ。次に、選択肢1.2.4.5を評価する。これは、選択肢1.2.3における期間3に代えて、次の期間4を蓄電池の割当て期間に選択したものである。期間4では全て使い切れない場合、この例では残りを期間5に割当てる。このように期間1,2,4,5の順に蓄電池を割当てる選択肢を選択肢1.2.4.5のように呼ぶ。
先頭が期間1であるような選択肢による割当て方を全て計算した後、先頭が期間2であるような選択肢、先頭が期間3であるような選択肢、…、先頭が期間5であるような選択肢を全て評価し、その中で最も電気代が少ない(又は発生CO2の量が最も少ない)選択肢を採用する。
図32及び図33にこのような蓄電池の割当方法を実現するプログラムの制御構造をフローチャート形式で示す。図34に、図6から蓄電池を除いた事例を示す。本実施の形態では、この状態から蓄電池を割当てる(充電又は給電)ことになる。図34にはまた、利用電力(消費電力リスト224)も示している。
図32を参照して、まず、ステップ640で充電時間の探索を行なう。基本的に、各期間(消費電力リスト要素330)において、電力代が安いものから順番に利用可能な電力量を積上げたグラフを想定する。このグラフ上に、図34に示されるように利用電力線を引く。この利用電力線が、電力会社から電力を購入することを示す矩形(「UT)と記載された矩形内にあり、その期間の電気代が、電力会社からの電気代として最も安い場合、蓄電池に充電可能とする。利用電力線が太陽光発電の売電できない部分の上にある時、その期間を充電可能とする。利用電力線が電力会社からの購入を示す矩形(UT)内にあり、最低価格よりも電気代が高い場合、その期間において、充電済の蓄電池から給電可能とする。つまりそうした期間では蓄電池からの給電を利用する。利用電力線が電力会社からの購入を示す矩形(UT)内にあり、太陽光発電の電力を売電できるときには、その期間内においては、充電済の蓄電池から給電可能とする。その他期間の場合、例えば電気代が最大の電気代の半分以下の場合は充電可能とし、半分以上の場合、充電した電力を利用可能としても良い。すなわち、図34の事例では、3時〜7時の間と、13:30〜15時の期間は充電可能な期間である。
なお、本事例では電力会社と太陽光のみを用いているが、他の発電がある場合、太陽光発電と同様に扱うことができる。
ここで、図18を参照して、消費電力リスト要素330に組込まれる、蓄電池関係の変数について説明する。蓄電池関係の変数は、蓄電池ステータスbatteryStatus、初期充電状況batteryInitialCharge、最終充電状況batteryFinalCharge、充電可能容量batteryExtraCharge、利用可能容量batteryPossibleUse、使用容量batteryUsed、及び後述する再帰的アルゴリズム中で既にこの消費電力リスト要素330が既に使用済みか否かを示すフラグである使用済フラグusedByRecursiveを含む。
蓄電池ステータスbatteryStatusは蓄電池が充電可能な期間と給電可能な期間とを区別するための情報である。蓄電池が充電可能な期間では蓄電池ステータスbatteryStatusはCanChargeという値をとり、給電可能な期間では蓄電池ステータスbatteryStatusはCanUseという値をとる。蓄電池ステータスbatteryStatus=CanChargeとなる期間、すなわち蓄電池が充電可能な期間については、蓄電池の特性及び充電状況に応じて、その期間でどれだけ蓄電池に充電できるかを計算する。
初期充電状況batteryInitialChargeは、消費電力リスト要素330の充電可能な期間の開始時刻における蓄電池の充電状況を示す情報を保持する。
最終充電状況batteryFinalChargeは、充電可能な期間の終了時刻において充電された後の蓄電池の充電状況を示す情報を保持する。例えば蓄電池が既に満充電であり、充電が可能な期間でもそれ以上充電ができない場合、初期充電状況batteryInitialCharge=最終充電状況batteryFinalChargeとなる。
なお、例えば充電期間があり、次に利用期間があって、再び充電期間、利用期間が続く、という場合のように、二つ以上の非連続充電期間がある場合、その間に蓄電池の電力が使われる可能性がある。図34の場合、最初の充電期間は3時〜7時の間である。2番目に充電が可能な期間は13時30分〜15時である。しかし、3時〜7時の間に蓄電された電力が7時〜13時30分の間に使われる可能性がある。そして、例えば15時以降も蓄電池の電力が使われる可能性がある場合、13時30分〜15時にも充電する方がよい。しかし、7時〜13時30分の間、蓄電池がどのように利用されるのかは図32のステップ640の時点では分からない。その結果、13時30分〜15時の間にどれだけ充電できるのかも分からない。よって、充電可能な期間では、それぞれの消費電力リスト要素330の充電可能容量batteryExtraChargeにその期間中に充電可能な量を保持しておく。
蓄電池ステータスbatteryStatus=CanUseに設定されている消費電力リスト要素330の利用可能容量batteryPossibleUseと利用容量batteryUsedとを設定する。初期状態では、利用可能容量batteryPossibleUseを蓄電池ステータスbatteryStatus=CanChargeとなっている消費電力リスト要素であって、処理中の消費電力リスト要素よりも時間的に前のものの最終充電状況batteryFinalChargeに、利用容量batteryUsedを0に、それぞれ設定する。蓄電池調整処理中、蓄電池を使った場合、利用可能容量batteryPossibleUseと利用容量batteryUsedとを利用量に応じて調整する。
次に、ステップ642で、消費電力リスト224の全消費電力リスト要素330の使用済フラグusedByRecursiveをFalseにする。使用済フラグusedByRecursiveは次のステップ644における再帰的アルゴリズム中、この消費電力リスト要素330が既に利用されているか否かを示す。使用済フラグusedByRecursiveの値がTrueであればその消費電力リスト要素330は既に使用済であり、Falseであればまだ使用されていない。
ステップ644で実際の割当てを以下のように行なう。ステップ644の詳細を図33図33に示す。
図33に示すルーチンは、再帰的アルゴリズムにより蓄電池割当関数を実現するプログラムの制御構造を示す。ここで用いられる変数(電力ポインタpowerPointer)は、再帰的呼出に伴うこのルーチンの実行のたびにスタックに生成される変数である。すなわち、この再帰的関数が呼びだされると、1つの電力ポインタpowerPointerがスタックに積まれ、再び再帰的関数が呼びだされると、もう1つの電力ポインタpowerPointerがスタックに積まれる。
図33に示す再帰的関数に入ると、まずステップ660で電力ポインタpowerPointerを消費電力リスト224の最初の消費電力リスト要素330に設定する。
ステップ662で、使用済フラグusedByRecursive=Falseとなっている最初の消費電力リスト要素330を探す。そのような消費電力リスト要素330が見つかった場合、制御はステップ664に遷移し、見つからなかった場合、このプログラムの実行を終了する。
ステップ664では、電力ポインタpowerPointerを、ステップ662で見つかった消費電力リスト要素330に設定する。
ステップ666で電力ポインタpowerPointerが指す消費電力リスト要素330の使用済フラグusedByRecursiveをTrueに設定する。
ステップ668で電力ポインタpowerPointerが指す消費電力リスト要素330の時間帯に対して、同じ時間帯に対応している時間軸リスト要素230を探し、変数である時間ポインタtimePointerに代入する。前述のように、1つの消費電力リスト要素330の時間帯は必ず1つの時間軸リスト要素230の時間帯に入るようになっている。次に無駄に発電される電力を示す変数である無駄電力wastePowerを、時間ポインタtimePointer内の電力軸リスト要素240のうち、無駄フラグwasteFlagがTrueのものの利用可能な電力幅PowerRangeの合計とする。そして、電力ポインタpowerPointerが指す消費電力リスト要素330の利用可能容量batteryPossibleUseと利用容量batteryUsedとを下記の式にしたがって更新する。
利用容量batteryUsed=消費電力*時間帯−無駄電力wastePower*時間帯
ここで、利用可能容量batteryPossibleUse>利用容量batteryUsedの場合、
利用可能容量batteryPossibleUse=利用可能容量batteryPossibleUse−利用容量batteryUsed
とする。
そうでない場合(利用可能容量batteryPossibleUse≦利用容量batteryUsed)、
利用容量batteryUsed=利用可能容量batteryPossibleUse
利用可能容量batteryPossibleUse=0
とする。
次に、ステップ670で変数reductionAmountに電力ポインタpowerPointerの利用容量batteryUsedを代入する。変数reductionPointerを消費電力リスト224(powerConsumptionList)の最初の消費電力リスト要素330に設定する。
次にステップ672で、変数reductionPointerにより示される消費電力リスト要素330の蓄電池ステータスbatteryStatus=CanUseであり、かつ使用済フラグusedByRecursive=Falseか否かを判定する。判定が肯定の場合、制御はステップ674に遷移し、そうでない場合ステップ676に遷移する。
ステップ674では下記の更新を行なう。この後、制御はステップ676に進む。
変数reductionPointerにより示される消費電力リスト要素330の充電可能容量batteryExtraCharge>変数reductionAmountの場合、以下の更新を行なう。
充電可能容量batteryExtraCharge=充電可能容量batteryExtraCharge−reductionAmount
reductionAmount=0
そうでない場合には以下の更新を行なう。
reductionAmount=reductionAmount−充電可能容量batteryExtraCharge
充電可能容量batteryExtraCharge=0
利用可能容量batteryPossibleUse=利用可能容量batteryPossibleUse−reductionAmount
ステップ676では、変数reductionPointerをリストの次の消費電力リスト要素330に設定する。
ステップ678では、ステップ676の処理をした結果、消費電力リスト要素330の最後まで処理が終了したか否かを判定する。ステップ678の判定が否定の場合、制御をステップ672に戻す。ステップ678の判定が肯定の場合、ステップ680で蓄電池の容量を使いきったか否か、又は全ての期間に蓄電池を割当てたか否かについて判定する。いずれかの判定も否定の場合、制御はステップ682に進み、再び蓄電池割当て再帰的関数を呼出す。この後、制御はステップ662に遷移する。ステップ680の判定のいずれかが肯定である場合、制御はステップ684に遷移する。
ステップ684では、電力ポインタpowerPointerにより示される消費電力リスト要素330の使用済フラグusedByRecursive=Falseに設定する。ステップ684の処理が終了したらこのプログラムの実行を終了する。
図33に制御構造を示すプログラムをコンピュータで実行することにより、蓄電池の割当てに関する最適解を求めることがきる。しかし、演算量が膨大になる。このため、より演算量の少ないアルゴリズムを用いても良い。
演算量を少なくするために、例えば、電気代の高い順番の時間帯に蓄電池から電力を給電するようにしてもよい。他の例として、電気代の高い順番の時間帯、かつ電力使用量の少ない順に蓄電池から電力を給電するようにしてもよい。太陽光発電がある場合、さらに太陽光発電による発電がある時間帯を優先してもよい。
なお、上記したプログラムの構造を、時間シフトに対応するように変更する必要はない。例えば、ユーザが時間シフトを好まないには各装置について、稼動時間を時間シフト可能にする必要はない。この場合、図24のステップ446〜ステップ454を実行する必要がない。また、動作可能時間リスト304及び動作の種類operationTypeも不要となる。
なお、本アルゴリズムを売電(例えば太陽光)に対応する必要はない(太陽光がない家)。この場合、評価単価は電気代又はCO2排出の意味のみとなる。
なお、蓄電池が備えられていない家庭では、上記コンピュータプログラム及びデータ構造において、蓄電池に関連する部分をは不要となる。例えばこの場合、図26のステップ602の蓄電池調整が不要となる。図18に示す消費電力リスト要素330中の蓄電池関連変数も不要となる。
なお、分電盤には利用できる電力の上限がある。その上限を超えると、分電盤は電力供給を遮断し、分電盤に接続されている全ての商品への電力供給が止まる。このような場合を避けるため、例えば図8に示すスマートメータリスト要素270に分電盤の上限を示す変数breakerLimitを設けても良い。この場合、図23のステップ458と図25のステップ572とでは、消費電力(消費電力リスト224)の合計が変数breakerLimitの値を超えているか否かを時間帯ごとに確認し、消費電力の合計が変数breakerLimitの値以下となるようにスケジューリングを制限する必要がある。最終的にどの選択肢でも超えてしまう場合、図2及び図3に示す出力であるスケジュール180に警告を付すようにしても良い。
各分電盤スイッチにも利用できる電力の上限がある。その上限を超えると、スイッチが切断される。このような場合を避けるため、例えば図9に示す分電盤スイッチリスト要素280にスイッチで利用できる電力の上限を示す変数switchLimitを設けても良い。この場合、通常は、switchLimit<breakerLimit、かつbreakerLimit<全switchLimitの合計である。この場合には、スイッチ毎の消費電力リスト224(図3、図6、図18参照)を計算する必要がある。そして、図23のステップ458と図25のステップ572とでは、消費電力(消費電力リスト224)から変数switchLimitの値を超えていないことを確認する必要がある。最終的にどの選択肢でも超えてしまう場合、図2及び図3に示す出力であるスケジュール180に警告を出すようにしても良い。
家の構造により、どのコンセントがどのスイッチに接続されているのか分からない場合がある。このような場合、変数breakerLimitのみで対応することになる。スマートメータの全体の消費電力が変数breakerLimitの値を超えるときは、上記手順に従えばよい。スマートメータの全体の消費電力が変数breakerLimitの値以下であっても、いずれかの分電盤スイッチの変数switchLimitの値を超えるときには、スイッチが落ちる可能性があるという警告を図2及び図3に示すスケジュール180に付して出力すればよい。
1つの商品の動作は別の商品の動作に依存する場合がある。この依存関係の1例を図35に示す。例えばテレビを見る際、照明を明るくするほうが目に優しいという発想がある。すなわち、テレビの電源がオンのときには照明の消費電力が大きくなるという関係があり、テレビと照明の電源に依存関係がある。掃除機を使う場合、窓又はシャッタを開けることが望ましい。窓及びシャッタが電動であれば、掃除機を使うという動作と、窓又はシャッタの開閉動作との間にも依存関係がある。このような場合のため、動作リスト要素300(図11)の各々に、その動作リスト要素300の商品が依存する商品を示す項目を追加しても良い。依存先の商品にも、どの時間帯でその商品に依存する商品があるかを表す変数を準備しても良い。この場合、消費電力を計算する際、この依存性を参考にして全体の消費電力を計算することになる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
100 エネルギ管理環境
102 電力会社
104 サービス
106 インターネット
108 商品
110 HEMS
112 太陽光パネル
114 蓄電池
116 パワコン
118 スマートメータ
120 インターネットGW
122 商品
150 データベース
152 スケジューラ部
154 アドバイス部
156 自動制御部
160 電力会社情報
162 家庭内発電情報
164 気候
166 商品
168 ユーザ優先度
170 目標
200 発電情報整理部
202 商品情報整理部
204 スケジュールアルゴリズム部
210 発電整理情報
212 商品整理情報
220 時間軸リスト
224 消費電力リスト
230 時間軸リスト要素
232 電力軸リスト
240 電力軸リスト要素
250 スマートメータリスト
270 スマートメータリスト要素
272 分電盤スイッチリスト
280 分電盤スイッチリスト要素
282 商品リスト
290 商品リスト要素
292 動作リスト
300 動作リスト要素
302 動作ステップリスト
304 動作可能時間リスト
310 動作ステップリスト要素
320 動作可能時間リスト要素
330 消費電力リスト要素
620 利用電力線

Claims (7)

  1. 所定の期間を複数の時間帯に分割し、各時間帯において利用可能な電力を、利用すべき順番と、時間帯を特定する時間帯情報と、各時間帯における各電力の評価値とともに時間帯別利用電力リストとして記憶する発電情報記憶手段と、
    電力を利用して動作する1または複数の電気製品の各々に関して、動作に要する時間及び消費電力を含む商品情報を記憶する商品情報記憶手段とを含むエネルギ管理システムにおけるエネルギ管理方法であって、
    前記1または複数の電気製品の各々は、1または複数の動作モードで動作可能であり、
    前記1または複数の電気製品の各々に関する前記商品情報は、前記1または複数の動作モードに関する情報を要素としてリストした動作リストを含み、
    前記動作リストの要素の各々は、
    当該要素に対応する動作モードの優先度と、
    当該要素に対応する動作モードにおいて当該商品が動作するステップを時間帯毎に定義する動作ステップ時間情報とを含み、
    前記動作ステップ時間情報は、
    当該動作ステップ時間情報に対応する動作時間を特定する動作時間情報と、
    当該動作ステップ時間情報の前記動作時間情報における動作により当該商品が消費する電力の評価値とを含み、
    目標優先度を最も高い優先度に設定するステップと、
    時間帯ごとに、各電気製品に対し、対応する前記動作リストの要素のうち、前記目標優先度と一致する優先度以上の優先度であって、当該動作リストの要素の中で最も低い優先度を持つ要素の情報を用いて消費電力を算出し、時間帯ごとにその合計を計算する第1計算ステップと、
    前記第1計算ステップによって、各時間帯について計算された前記消費電力の合計と、前記発電情報の前記時間帯別利用電力リストの前記時間帯情報、前記評価値、及び前記利用可能な容量に基づいて、前記所定の期間における前記評価値の合計を計算する第2計算ステップと、
    前記第2計算ステップにおいて計算された前記評価値の合計と所与の目標とを比較するステップと、
    前記比較するステップにおいて、前記目標が達成されていれば、そのときの前記評価値の合計の計算に用いられた前記動作リストの要素にしたがって前記1または複数の電気製品の動作スケジュールを決定するステップと、
    前記比較するステップにおいて、前記目標が達成されていなければ、前記目標優先度をより低い優先度値に設定し、前記第1計算ステップ以後の処理を再び実行するステップとを含む、エネルギ管理方法。
  2. 前記動作リストの要素の各々はさらに、当該要素に対応する動作モードの動作の種類を含み、当該動作モードの動作の種類は、動作する時間が固定されている固定時間、及び、動作する時間が所定の時間幅でシフト可能なシフト可能時間とを含み、
    前記動作リストの要素の各々はさらに、前記動作モードの動作の種類が前記シフト可能時間であるときには、1または複数の、対応する電気製品の動作が許容される動作可能時間情報を含み、
    前記第1計算ステップは、
    時間帯ごとに、各電気製品のうち、対応する前記動作リストの前記動作の種類が固定時間であるものについて、当該動作リストの要素のうち、前記目標優先度と一致する優先度以上の優先度であって、当該動作リストの要素の中で最も低い優先度を持つ要素の情報を用いて消費電力を算出し、時間帯ごとにその合計を計算する固定時間計算ステップと、
    時間帯ごとに、各電気製品のうち、対応する前記動作リストの前記動作の種類がシフト可能時間であるものについて、当該動作リストの要素のうち、前記目標優先度と一致する優先度以上の優先度であって、当該動作リストの要素の中で最も低い優先度を持つ要素の情報を用いて、前記動作可能時間情報により特定される時間内で最も低い消費電力となる動作時間を決定し、時間帯ごとに消費電力の合計を計算するシフト可能時間計算ステップと、
    前記時間帯ごとに、前記固定時間計算ステップで計算された前記消費電力の前記合計と、前記シフト可能時間計算ステップで計算された前記消費電力の前記合計とを合計する合計ステップとを含む、請求項1に記載のエネルギ管理方法。
  3. 前記時間帯別利用電力リストは、各電力についての利用可能な容量をさらに含み、
    前記第1計算ステップでは、前記時間帯別利用電力リストの、前記各電力についての利用可能な容量の範囲内に各電力の利用量を制限して各電気製品の消費電力を計算し、その合計を求める、請求項1または請求項2記載のエネルギ管理方法。
  4. 前記時間帯別利用電力リストは、各電力についての発電機種類をさらに含み、
    前記発電機種類により表される種類は、電力の購入及び電力の販売に分類可能であり、
    前記第2計算ステップでは、前記発電機種類が電力の購入を示すものか電力の販売を示すものかに応じて前記評価値を費用又は利益として扱うことを特徴とする、請求項3記載のエネルギ管理方法。
  5. 前記発電機種類により表される発電機の種類は、蓄電池をさらに含み、
    前記蓄電池の運営期間は蓄電期間と給電期間に分けられ、
    前記第1計算ステップでは、前記給電期間の前記消費電力の合計の範囲内で、前記蓄電池の充電量を優先的に消費電力への給電に割当てることを特徴とする請求項3に記載のエネルギ管理方法。
  6. 前記第2計算ステップでは、前記給電期間の前記消費電力の前記合計の範囲内で、前記利益が最大となるように、前記蓄電池の充電量を消費電力への給電に割当てることを特徴とする請求項5記載のエネルギ管理方法。
  7. 所定の期間を複数の時間帯に分割し、各時間帯において利用可能な電力を、利用すべき順番と、時間帯を特定する時間帯情報と、各時間帯における各電力の評価値とともに時間帯別利用電力リストとして記憶する発電情報記憶手段と、
    電力を利用して動作する1または複数の電気製品の各々に関して、動作に要する時間及び消費電力を含む商品情報を記憶する商品情報記憶手段とを含むエネルギ管理システムであって、
    前記1または複数の電気製品の各々は、1または複数の動作モードで動作可能であり、
    前記1または複数の電気製品の各々に関する前記商品情報は、前記1または複数の動作モードに関する情報を要素としてリストした動作リストを含み、
    前記動作リストの要素の各々は、
    当該要素に対応する動作モードの優先度と、
    当該要素に対応する動作モードにおいて当該商品が動作するステップを時間帯毎に定義する動作ステップ時間情報とを含み、
    前記動作ステップ時間情報は、
    当該動作ステップ時間情報に対応する動作時間を特定する動作時間情報と、
    当該動作ステップ時間情報の前記動作時間情報における動作により当該商品が消費する電力の評価値とを含み、
    前記エネルギ管理システムは、
    目標優先度を最も高い優先度に設定する目標優先度設定手段と、
    時間帯ごとに、各電気製品に対し、対応する前記動作リストの要素のうち、前記目標優先度と一致する優先度以上の優先度であって、当該動作リストの要素の中で最も低い優先度を持つ要素の情報を用いて消費電力を算出し、時間帯ごとにその合計を計算する第1計算手段と、
    前記第1計算手段によって、各時間帯について計算された前記消費電力の合計と、前記発電情報の前記時間帯別利用電力リストの前記時間帯情報、前記評価値、及び前記利用可能な容量に基づいて、前記所定の期間における前記評価値の合計を計算する第2計算手段と、
    前記第2計算手段により計算された前記評価値の合計と所与の目標とを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較の結果、前記目標が達成されていれば、そのときの前記評価値の合計の計算に用いられた前記動作リストの要素にしたがって前記1または複数の電気製品の動作スケジュールを決定する動作スケジュール決定手段と、
    前記比較手段による比較において、前記目標が達成されていなければ、前記目標優先度をより低い優先度値に設定し、前記第1計算ステップ以後の処理を再び実行する繰返制御手段とを含む、エネルギ管理システム。
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