JP2012127855A - 分光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡単な構成で、中心波長を連続的に変えることができる分光装置を提供すること。
【解決手段】少なくとも2個の可変バンドパスフィルタで構成された第1および第2のフィルタ群からなり、
これらフィルタ群は、光軸に対して互いに異なる方向に所望の回転角度で交わるように回転可能に取り付けられていることを特徴とする分光装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、分光装置に関し、詳しくは、ラマン散乱光の測定に有効な分光装置に関するものである。
従来から、試料(測定対象)の分析にあたり、試料に励起用レーザ光束を照射したときに生じる励起光、蛍光、ラマン散乱光などを顕微鏡を介して分光分析することが提案されている。
ラマン散乱とは、レーザーなどの単一波長を物質に照射することによって生じる非線形な光学現象であり、照射する単一波長光源の波長に対して長波長側にも短波長側にも若干波長シフト(ラマンシフト)した散乱光が発生する現象である。このラマン散乱光は、照射光の強度を1とすると、10-14程度の微弱な光強度しか得られない。
このラマンシフトしたラマン散乱光スペクトルは物質固有のものであることから、試料が発生するラマン散乱光を検出することにより、試料中に含まれる物質の化学構造や物理的状態などを特定できる。なお、試料は固体、液体、気体を問わず、非破壊でラマン散乱光を検出できる。
ところで、このようなラマン散乱光の測定にあたり、レーリー散乱光は試料の特性測定を阻害する不要な光である。
ところが、レーリー散乱光とラマン散乱光の散乱断面積の比に着目すると、ほぼ10000対1であって、不要なレーリー散乱光が圧倒的に大きい。
そこで、試料の測定に必要なラマン散乱光成分を失うことなく、レーリー散乱光などの不要な光成分を効率よく除去できる分光器が提案されている。
図10は、特許文献1に記載されているフィルタ分光器の構成説明図である。図10において、分光器1は、狭帯域バンドパスフィルタ11〜14と、ミラー15とで構成されている。試料7からの放射光は、試料からの放射光は、第1光学系2で平行光束にされた後、第1のミラー3で光軸を約90°曲げられる。この光束は、第1のミラー3により狭帯域バンドパスフィルタ11〜14へ等しい角度で入射され、レーリー光は透過除去され、ラマン光は反射/伝達される。第2のミラー5は、分光された光束を第1の光学系2、第1のミラー3の光軸に戻すために働く。第2光学系6は、以上のようにして分光された光束を主分光器17の入射スリットに集光する。
特許文献1には、反射光やレーリー散乱光を、それらに比べて著しく微弱なラマン散乱光(信号光)から高効率で分離除去し、信号光のみを検出するための分光器が開示されている。
特開平8−261826号公報
しかし、図10の構成は、狭帯域バンドパスフィルタを複数個使用することにより、狭い波長領域における透過率を抑制するものであるが、波長は光源と同じ波長に固定されていて、中心波長を連続的に変えることはできない。
本発明は、このような課題を解決するものであり、その目的は、比較的簡単な構成で、中心波長を連続的に変えることができる分光装置を提供することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
少なくとも2個の可変バンドパスフィルタで構成された第1および第2のフィルタ群からなり、
これらフィルタ群は、光軸に対して互いに異なる方向に所望の回転角度で交わるように回転可能に取り付けられていることを特徴とする分光装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の分光装置において、
前記フィルタ群は、回転可能に取り付けられたフィルタ支持板上に少なくとも2個の可変バンドパスフィルタが固定されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の分光装置において、
前記フィルタ群は、各可変バンドパスフィルタが独立して回転可能に取り付けられていることを特徴とする。
これらにより、分光装置の中心波長を連続的に変えることができる。
本発明の一実施例を示す構成説明図である。 図1の構成の光軸OA上の各位置B〜Eにおける分光スペクトル図である。 本発明の他の実施例を示す構成説明図である。 本発明に基づく分光装置を用いた分光器の構成説明図である。 図4の光軸調整光学系110として用いる光軸ズレ補正装置の側面構成図である。 図5の上面構成図である。 図5の光学素子である光学フィルタ110nと補正用光学基板110pに着目した光路説明図である。 図4の構成により分光される波長領域の説明図である。 図4の構成により分光される他の波長領域の説明図である。 特許文献1に記載されているフィルタ分光器の構成説明図である。
以下、本発明について、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す構成説明図である。図1において、矩形状のフィルタ支持板20には可変バンドパスフィルタ21と22が垂直方向に平行に固定されて第1のフィルタ群を構成し、矩形状のフィルタ支持板30には可変バンドパスフィルタ31と32が垂直方向に平行に固定されて第2のフィルタ群を構成している。
そして、フィルタ支持板20の中心部分にはフィルタ支持板20を任意の角度θ1で回転させるための回転軸23が設けられ、フィルタ支持板30の中心部分にはフィルタ支持板30を任意の角度θ2で回転させるための回転軸23が設けられている。これらフィルタ支持板20と30は、それぞれ図示しない回転機構により、光軸に対して所望の角度θ1およびθ2になるように回転駆動される。
これら可変バンドパスフィルタ21と22および31と32は、光の入射角度に応じて透過する波長領域を変化させる。
図2は、図1の構成の光軸OA上の各位置B〜Eにおける分光スペクトル図である。なお、光は、位置Aから光軸OAに沿って入射するものとして説明する。
実線Bは可変バンドパスフィルタ21の透過波長領域を示していて、L1を底辺とする台形領域である。これは図1の位置Bでの透過スペクトルに相当する。
破線Cは可変バンドパスフィルタ22の透過波長領域を示していて、L1mを底辺とする台形領域である。これは図1の位置Cでの透過スペクトルに相当する。
このように、光を、光軸OA上の位置Aから、フィルタ支持板20に支持固定されている2枚の可変バンドパスフィルタ21と22を透過させることにより、エッジ急峻度のよいバンドパスフィルタリングが行える。
一点鎖線Dは可変バンドパスフィルタ31の透過波長領域を示していて、L2を底辺とする台形領域である。これは図1の位置Dでの透過スペクトルに相当する。
二点鎖線Eは可変バンドパスフィルタ32の透過波長領域を示していて、L2mを底辺とする台形領域である。これは図1の位置Eでの透過スペクトルに相当する。
同様に、フィルタ支持板30に支持固定されている2枚の可変バンドパスフィルタ31と32を透過させることによっても、エッジ急峻度のよいバンドパスフィルタリングが行える。
最終的に、4枚の可変バンドパスフィルタ21、22、31、32を透過することによって得られる図1の位置Eにおける透過波長領域は、図2のLoを底辺とするハッチングを付けた三角形の領域になる。
仮に、図1の構成において、可変バンドパスフィルタ22、32を使用しないものとすると、可変バンドバスフィルタ21、32による透過波長領域は、図2のLpを底辺とする三角形の領域になり、良好なエッジ急峻度は得られないことになる。
このように、光を複数の可変バンドパスフィルタを透過させることによって、より狭い透過波長領域を分光することができる。
そして、フィルタ支持板20の角度θ1とフィルタ支持板30の角度θ2を適切に変化させることにより、図2のLoを底辺とした三角形の中心波長LcXをLcYへ推移させることができる。この中心波長Lcの推移は、中心波長LcXからLcYまでの間で、連続分光が行えることを意味する。
すなわち、光を複数の可変バンドパスフィルタを透過させるとともに、これら可変バンドパスフィルタの光軸に対する取付角度が任意に調整できるようにすることにより、狭い波長領域の分光スペクトルが得られ、かつ波長可変の分光が行える。
図3は本発明の他の実施例を示す構成説明図であり、図1と共通する部分には同一の符号を付けている。図3の実施例では、4枚の可変バンドパスフィルタ21、22、31、32は、フィルタ支持板20、30を介在させることなく、所定の取付部にそれぞれ個別の独立した回転軸21、22、31、32を介して取り付けられている。
図3において、可変バンドパスフィルタ21、22は第1のフィルタ群を構成し、可変バンドパスフィルタ31、32は第2のフィルタ群を構成している。
図3の構成によれば、フィルタ支持板20、30を介在させる図1の構成に比べて、可変バンドパスフィルタ21、22、31、32を回転させるのに必要なスペース幅を短縮でき、装置に組み込む場合の小型化が図れる。
なお、図1の実施例では、可変バンドパスフィルタ21と22は互いに平行になるようにフィルタ支持板20に取り付けられて可変バンドパスフィルタ31と32は互いに平行になるようにフィルタ支持板30に取り付けられ、図3の実施例では、可変バンドパスフィルタ21と22は互いに平行になるように光軸に対して等しい角度θ1で取り付けられて可変バンドパスフィルタ31と32は互いに平行になるように光軸に対して等しい角度θ2で取り付けられているが、可変バンドパスフィルタ21と22の組み合わせおよび可変バンドパスフィルタ31と32の組み合わせは必ずしも平行でなくてもよく、これら可変バンドパスフィルタ21、22、31、32の透過特性のバラツキを加味して全体として所望の透過特性が得られるように個別の角度に設定してもよい。
図4は、本発明に基づく分光装置を用いた分光器の構成説明図である。
図4において、光源101の出力光は、光照射レンズ光学系102を介して、試料である測定対象103に照射される。測定対象103の照射にあたっては、光源104のように光軸から外れた位置から照射してもよい。
なお、これら光源101と104は少なくともいずれか一つがあればよく、これら光源101と104はレーザのような単一波長光源でもよいし、広領域波長光源でもよい。
測定対象103からの光は対物レンズ光学系105により拡大され、エッジフィルタ106によりある波長を境に、その短波長領域あるいは長波長領域に限定された光が透過する。
エッジフィルタ106の出力光は、可変バンドパスフィルタ107を通過することによって分光される。可変バンドパスフィルタ107で分光された出力光は、ノッチフィルタ108→偏光フィルタ109→光軸調整光学系110→結像光学系111よりなる光学経路を経て、2次元アレイ光検出器112に入射される。
可変バンドパスフィルタ107としては、たとえば図1や図3に示したように可変バンドパスフィルタ21と22および31と32で構成される本発明に基づく分光器を用いることができる。
ノッチフィルタ108は必須ではないが、光源101または104が単一波長光源である場合にはあったほうがよい。
光軸調整光学系110としては、たとえば図5および図6に示すように構成される光軸ズレ補正装置を用いる。図5は側面構成図、図6は図5の上面構成図である。図5および図6において、支持板110aには、たとえば図示しないベアリングを介して、円滑に回転するように4本のシャフト110b〜110eが取り付けられている。これらシャフト110b〜110eには、それぞれプーリー110f〜110iが固定されている。
シャフト110dには回転動力源110j(たとえばモータ)が連結され、プーリー110fとプーリー110gはベルト110kを介して連結され、プーリー110hとプーリー110iはベルト110mを介して連結され、プーリー110gとプーリー110hは互いの外周が直接接触するように連結されている。
シャフト110bには光学フィルタ110nが取り付けられ、シャフト110eには補正用光学基板110pが取り付けられている。
このような構成において、回転動力源110の回転は、シャフト110d→プーリー110h→ベルト110m→プーリー110i→シャフト110eの伝達系を介して補正用光学基板110pに伝達されて補正用光学基板110pを回転させるとともに、シャフト110d→プーリー110h→プーリー110g→ベルト110k→プーリー110f→シャフト110bの伝達系を介して光学フィルタ110nに伝達されて光学フィルタ110nを回転させる。ここで、プーリー110gとプーリー110hは、図2に示すように、互いの外周が直接接触するように連結されているので、互いに逆方向に回転する。
図7は、図5の光学素子である光学フィルタ110nと補正用光学基板110pに着目した光路説明図である。図7において、光学フィルタ110nは、直進方向の光軸OAaに対する直交位置から反時計方向に角度θ回転した傾き角度で配置されている。これに対し、補正用光学基板110pは、直進方向の光軸OAaの延長線に対する直交位置から時計方向に角度θ回転した傾き角度で配置されている。
光は、光軸OAaに沿って光学フィルタ110nの表面113aに到達し、光学フィルタ110nに入射される。光学フィルタ110nに入射された光は、スネルの法則にしたがって光学フィルタ110nの内部で屈折率nに応じて屈折して透過し、光学フィルタ110nの裏面113bに到達する。
光学フィルタ110nの裏面113bに到達した光は、スネルの法則にしたがって再び屈折して光軸OAaと平行な光軸OAbに沿って進行し、補正用光学基板110pの表面114aへ到達して補正用光学基板110pに入射される。このとき、光軸OAbは、光軸OAaの延長線上にあるべき本来の光軸OAcに対して距離Sだけの光軸のズレを生じる。この距離Sの光軸のズレは、光学フィルタ110nの傾き角度θと厚みdと屈折率nの関数で表すことができる。
補正用光学基板110pの表面114aに入射された光は、スネルの法則にしたがって補正用光学基板110pの内部で屈折率nに応じて光学フィルタ110nの透過に起因する距離Sの光軸のズレを打ち消す方向に屈折して透過し、補正用光学基板110pの裏面114bに到達する。
補正用光学基板110pの裏面114bに到達した光は、スネルの法則にしたがって再び屈折して光軸OAaの延長線上の本来の光軸OAdに沿って進行する。
すなわち、補正用光学基板110pの屈折率nと厚みdを光学フィルタ110nの屈折率nと厚みdと同一にし、光軸OAaに対する光学フィルタ110nの反時計方向の傾き角度θとその延長線上の本来の光軸OAdに対する補正用光学基板110pの時計方向の傾き角度θが常に等しくなるように光学フィルタ110nと補正用光学基板110pを連動して回転駆動することにより、光学フィルタ110nの透過に起因する距離Sの光軸のズレを打ち消して、補正用光学基板110pの裏面114bから出射される光を光学フィルタ110nの表面113aから入射される光軸OAaの延長線上の本来の光軸OAdと一致させることができ、光軸ズレのない光学フィルタが実現できる。
これにより、本発明のような角度変調型の可変波長光学フィルタを用いながら、連続測定が行える。光入射角度を変えながらリアルタイムに測定を行いたい場合、光入射角度を変えることに伴い光軸ズレが発生するが、図5および図6に示すように構成される光軸ズレ補正装置を用いることにより光軸ズレを自動的に補正することができるため、間断なく連続測定が行える。
再び図4にもどり、2次元アレイ光検出器112は、CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサなどを用いることができる。
これらエッジフィルタ106、可変バンドパスフィルタ107、ノッチフィルタ108、偏光フィルタ109、光軸調整光学系110、結像光学系111および2次元アレイ光検出器112は制御装置113と接続されている。
エッジフィルタ106、ノッチフィルタ108および偏光フィルタ109は、制御装置113により、必要に応じて光軸上への出し入れが制御される。そして、可変バンドパスフィルタ107、光軸調整光学系110、結像光学系111および2次元アレイ光検出器112は、制御装置113により、分光される波長領域と撮像するタイミングが所望の条件になるように制御される。
図4の動作を、図8および図9を用いて説明する。図8はエッジフィルタ106と可変バンドパスフィルタ107により分光される波長領域の説明図であり、横軸は波長λを表し、縦軸は透過率Tを表している。
図8において、C1に示すようなスペクトルの波長領域t0からt1を分光するものとする。実線aはエッジフィルタ106の光透過領域を示し、波長領域Le以下の短波長領域の光を透過させることを意味している。
破線bと一点鎖線cは、可変バンドパスフィルタ107の透過領域を示している。透過領域を変調することにより、波長範囲Vt0= Vt0Y−Vt0Xの領域を透過させる破線bの状態と、波長範囲Vt1=Vt1Y−Vt1Xの領域を透過させる一点鎖線cの状態を生成する。なお、図8では、実線aと破線bと一点鎖線cはそれぞれの透過率が異なるように描画されているが、説明の便宜上であって、特段の意味はない。
今、破線bの状態をとった場合、透過する波長領域は、長波長側がエッジフィルタ106の透過領域と可変バンドパスフィルタ107の透過領域からなるため、Rt0=Vt0X−Leになる。まず、このときの光量を測定し、この光量をE_Rt0とする。
次に、一点鎖線cの状態をとった場合の光量を測定する。この場合、透過する波長領域はRt1=Vt1X−Leであり、この光量をE_Rt1とする。
実線aと一点鎖線cの状態における光量、E_Rt0とE_Rt1は、制御装置113が有する記憶機能により保持されている。
制御装置113は、光量E_Rt0からE_Rt1を減ずる計算処理を行い、差分光量E_Rt(0−1)=E_Rt0−E_Rt1を算出する。
ここで、E_Rt(0−1)は、波長領域Rt0t1=Vt0X−Vt1Xでの光量を意味している。つまり、スペクトルC1に対し、この波長領域での分光出力が得られたことになる。なお、上記の「光量を測定する」とは、2次元アレイ光検出器112による平面撮像を意味している。これにより、制御装置113は、2次元アレイ光検出器112における各素子(ピクセル)それぞれの測定光量を記憶して減算処理を行い、各素子それぞれから分光結果を出力をする。
続いて、C1スペクトルの異なる領域の分光を行う。
図9は、可変バンドパスフィルタ107の光透過領域を変調し、さらに長波長側の領域を透過させるように制御した状態を示す波長領域の説明図であり、横軸は波長λを表し、縦軸は透過率Tを表している。
図9において、スペクトルC1の波長領域t1からt2を分光するものとする。実線aはエッジフィルタ106の光透過領域を示している。破線cは可変バンドパスフィルタ107の透過領域を示していて、このときの光量E_Rt1は制御装置113により記憶されている。二点鎖線dは、可変バンドパスフィルタ107を制御し、さらに長波長領域Vt2=Vt2Y−Vt2Xの光を透過するように変調された新たな状態である。
このような状態において、図8と同様な計算処理を行う。この場合、正味の光透過領域は、Rt1t2=Rt1−Rt2=(Le−Vt1X) −(Le−Vt2X)となる。
そして、このときの透過光量は、E_Rt(1−2)=E_Rt1−E_Rt2として算出される。
以上により、スペクトルC1に対し、長波長側での分光出力が得られたことになる。
これら図8および図9で説明した処理動作を連続的に繰り返して実行することにより、スペクトルC1の全波長領域に対する分光処理が行える。
図4の構成によれば、比較的少ない光学部品点数で、小型で安価な分光装置を構成できる。
また、このように構成される分光装置と2次元アレイ光検出器112を用いることで2次元(XY)平面の分光を時間遅れなく行うことができ、ある測定時刻に対して同じ波長領域を分光できる。
そして、2次元アレイ光検出器112の撮像速度に基づき、高速の分光が行える。
さらに、可変バンドパスフィルタ107の透過領域の制御精度がそのまま波長分解能となることから、高い波長分解能が得られる。
なお、図8および図9の説明では、エッジフィルタ106として短波長領域を光透過するように構成されたショートパスフィルタを使用すると仮定して説明したが、長波長領域を光透過するロングパスフィルタを使用するものであってもよい。
また、図4に示すように偏光フィルタ109を用いることにより、偏光依存性を持ったスペクトルの分光も行える。
また、図4に示すような偏光フィルタ109を用いることにより、偏光の方向を制御しながら分光を行うこともできる。
また、図4に示す結像光学系111を共焦点光学系として構成することにより、測定対象103の深さ方向をも測定できる。
以上説明したように、本発明によれば、比較的簡単な構成で、光軸のズレを補正できる分光装置が実現でき、分光装置や顕微鏡など、各種光学装置における光軸ズレの補正に好適である。
20、30 フィルタ支持板
21、22、31、32 可変バンドパスフィルタ
23、33、21a、22a、31a、32a 回転軸

Claims (3)

  1. 少なくとも2個の可変バンドパスフィルタで構成された第1および第2のフィルタ群からなり、
    これらフィルタ群は、光軸に対して互いに異なる方向に所望の回転角度で交わるように回転可能に取り付けられていることを特徴とする分光装置。
  2. 前記フィルタ群は、回転可能に取り付けられたフィルタ支持板上に少なくとも2個の可変バンドパスフィルタが固定されていることを特徴とする請求項1記載の分光装置。
  3. 前記フィルタ群は、各可変バンドパスフィルタが独立して回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の分光装置。
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