JP2012125398A - 安全帯 - Google Patents

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Fumiyasu Aono
文泰 青野
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Abstract

【課題】作業者のミスや作業者の錯覚による墜落を低減する安全帯を提供する。
【解決手段】ベルトと、前記ベルトに接続されたリングと、前記ベルトに接続された安全帯ロープと、前記安全帯ロープの先端に接続された安全帯ロープのフックであって、開閉自在な環状部を有し、前記リングに固定される安全帯ロープのフックと、前記ベルトに接続された安全帯補助ロープと、前記安全帯補助ロープの先端に接続された安全帯補助ロープのフックと、前記安全帯補助ロープのフックを接続する接続部と、を備え、前記接続部は、前記安全帯ロープにおけるフック側の端部、又は、前記安全帯ロープのフックのうち、前記環状部の開閉に影響しない領域に接続されている。
【選択図】図6C

Description

本発明は、安全帯に関する。
建築現場などの高所で作業を行う場合、作業者の墜落防止を図るため、安全帯が着用されている。安全帯に関する技術として、例えば特許文献1に記載の技術がある。
特開2010−240325号公報
図1Aは、従来の安全帯の一例を示す。また、図1Bは、従来の安全帯における、安全帯ロープのフックの拡大図を示す。図1A、図1Bに示す従来の安全帯100xは、柱上作業用の安全帯であり、ベルト1x、安全帯ロープ2x、セーフティロープ3xを備える。ベルト1xは、ポリエステルなどの合成繊維からなり、帯状である。ベルト1xには、バックル5xが取り付けられている。バックル5xは、ベルト1xが作業者の胴体に巻きつけられた際、任意の位置でベルト1xを固定する。ベルト1xには、安全帯ロープ2xの基端、セーフティロープ3xの基端が接続されている。安全帯ロープ2xの基端には、補助フック24xが接続され、先端には安全帯ロープのフック23xが接続されている。また、安全帯ロープ2xの基端側の任意の位置には、安全帯ロープの連結具22xが接続されている。図1Aに示す安全帯ロープの連結具22xは、安全帯ロープ2xとベルト1xとを着脱自在に接続する。更に、この安全帯ロープの連結具22xは、安全帯ロープ2xの長さを調整する機能を有する。
セーフティロープ3xの基端にはセーフティロープの連結具32xが接続され、先端にはセーフティロープのフック33xが接続されている。そして、安全帯ロープ2x及びセーフティロープ3xが夫々ベルト1xに接続されている。
安全帯ロープ2xの先端に接続されている安全帯ロープのフック23xは、ベルト1xに接続されたリング4xへ固定される。セーフティロープ3xは、先端にセーフティロープのフック33xが接続され、セーフティロープのフック33xは、柱上作業時に例えば電柱Bの足場ボルトB1や腕金B2xへ固定される。
上記従来の安全帯100xは、例えば以下のように用いられる。図2は、従来の安全帯の使用状況の一例であり、足場ボルトB1、腕金B2を有する電柱Bでの作業状況を示す。図2の(1)に示すように、安全帯ロープ2xを電柱BにU字掛けにし、3点支持した状態で昇降又は移動が行われる。3点支持とは、両手両足を4点とした場合において、必ず3点以上が支持されていることを意味する。また、昇降又は移動の際にやむを得ず(例えば、障害物としての腕金B2を回避する場合)U字掛けした安全帯ロープ2xを電柱Bから外さなければならない場合がある。この場合には、図2の(2)に示すように、転落を防止するため、セーフティロープのフック33xを作業者Aの腰より上部に固定し、安全帯ロープ2xに体重をかけないで移動する。また、所定の足場ボルトB1に留まり作業を行う場合には、安全帯ロープ2xをU字掛けにするとともにセーフティロープのフック33xを作業者Aの腰より上方にある足場ボルトB1に固定して行う。
ここで、上記従来の安全帯100xを用いて昇降、移動、作業を行う場合には、以下のことが懸念される。図3は、従来の安全帯を使用した場合における災害発生の様子の一例を示す。図3の(1)は、安全帯ロープ2xをU字掛けするとともにセーフティロープのフック33xを足場ボルトB1に固定する様子を示し、図3の(2)は、安全帯ロープ2xを取り外した様子を示し、図3の(3)は、セーフティロープのフック33xの固定を解除した様子を示し、図3の(4)は、安全帯ロープ2xの取付が不十分、かつ、セーフティロープのフック33xの固定を解除した状態で、安全帯ロープ2に体重をかけた様子を示す。安全帯ロープ2xを付け替える際、作業者の安全帯ロープ2xの取り付けミスにより、安全帯ロープのフック23xがリング4xに確実に固定されないことが起こりうる。このような場合において、セーフティロープのフック33xの固定を解除し、更に安全帯ロープ2xに体重をかけると、作業者の墜落の危険性が懸念される。
また、図4は、従来の安全帯を使用した場合における災害発生の様子の他の例を示す。図4の(1)は、安全帯ロープ2xをU字掛けするとともにセーフティロープのフック33xを固定したと錯覚している様子を示し、図4の(2)は、セーフティロープのフック33xを固定したと錯覚した状態で安全帯ロープ2xを取り外した様子を示し、図4の(3)は、セーフティロープのフック33xを固定したと錯覚した状態で安全帯ロープ2xを取り外し、更に、安全帯ロープ2xに体重をかけた様子を示す。このように、セーフティロープのフック33xを固定したと錯覚した場合にも、作業者の墜落の危険性が懸念される。
本発明では、上記した背景に鑑み、作業者のミスや作業者の錯覚による墜落を低減する安全帯を提供することを課題とする。
本発明では、上述した課題を解決するため、安全帯補助ロープのフックの固定箇所を安全帯ロープ側に設けることとした。
より詳細には、本発明は、ベルトと、前記ベルトに接続されたリングと、前記ベルトに接続された安全帯ロープと、前記安全帯ロープの先端に接続された安全帯ロープのフックであって、開閉自在な環状部を有し、前記リングに固定される安全帯ロープのフックと、前記ベルトに接続された安全帯補助ロープと、前記安全帯補助ロープの先端に接続された安全帯補助ロープのフックと、前記安全帯補助ロープのフックを接続する接続部と、を備え、前記接続部は、前記安全帯ロープにおけるフック側の端部、又は、前記安全帯ロープのフックのうち、前記環状部の開閉に影響しない領域に接続されている、安全帯である。
本発明では、安全帯補助ロープのフックが接続部に接続されると、安全帯補助ロープと安全帯ロープが一続きのロープを形成する。すなわち、安全帯補助ロープ、安全帯ロープ、及びベルトにおける、安全帯補助ロープの接続部と安全帯ロープの接続部との間の領域によって、一つの輪が形成される。その結果、仮に安全帯ロープの取り付けミスにより、安全帯ロープのフックの固定が十分でない場合にも、安全帯ロープは安全帯補助ロープと一続きとなっているので、作業者の墜落を低減することができる。また、安全帯補助ロープのフックは安全帯ロープに設けられた接続部に固定されていることから、安全帯ロープのフックを付け替える際に、安全帯補助ロープのフックが接続部に固定されていることを認識することができる。つまり、安全帯補助ロープが被固定部(例えば、電柱における補助ボルトや腕金など)に固定されていると錯覚する事態を回避できる。また、仮に、作業者が安全帯補助ロープを固定したと錯覚した場合であっても、安全帯補助ロープのフックは接続部に接続され、安全帯ロープは安全帯補助ロープと一続きとなっているので、作業者の墜落を低減することができる。
安全帯ロープのフックにおける環状部の開閉に影響しない領域とは、換言すると、安全帯補助ロープのフックを接続部に接続したまま安全帯のロープのフックを開閉できる領域である。例えば、安全帯ロープのフックは、先端側に位置する開閉自在な環状部と、開閉の際に把持される把持部と、安全帯ロープ側の基部とを含む構成とすることができる。基部は、環状部の開閉に影響を与えないことから、接続部を設ける位置として好ましい。把持部に設ける場合には、安全帯ロープの環状部の開閉への影響を低減するため、把持部の領域を従来よりも大きくするか、把持部とは別に設けることが好ましい。
接続部を安全帯ロープのフック側の端部に設ける場合、接続部は、安全帯ロープを保護する被覆部を備える構成とすることが好ましい。そこで、本発明に係る安全帯において、前記接続部は、前記安全帯ロープにおけるフック側の端部と、該端部を被覆する被覆部とを含む、構成としてもよい。被覆部を備える構成とすることで、安全帯ロープの損傷を防止することができる。また、接続部は、更に、安全帯補助ロープのフックの移動を規制する規制部を設けてもよい。規制部を備える構成とすることで、安全帯補助ロープの移動を規制することができる。
なお、本発明の安全帯において、安全帯補助ロープの固定可能な領域は、接続部のみとすることが望ましい。そこで、本発明に係る安全帯は、前記安全帯補助ロープの固定する領域として前記接続部のみを有する構成としてもよい。例えば、安全帯ロープのフックを固定するリングは、安全帯ロープのみを固定できる形状とすればよい。これにより、安全帯補助ロープのフックの接続先を接続部に確実に限定することができる。その結果、より確実に作業者のミスや作業者の錯覚による墜落を低減することができる。
本発明によれば、作業者のミスや作業者の錯覚による墜落を低減する安全帯を提供することができる。
従来の安全帯の一例を示す。 従来の安全帯における、安全帯ロープのフックの拡大図を示す。 従来の安全帯の使用状況の一例を示す。 従来の安全帯を使用した場合における災害発生の様子の一例を示す。 従来の安全帯を使用した場合における災害発生の様子の他の例を示す。 第一実施形態に係る安全帯を示す。 第一実施形態に係る安全帯における、安全帯ロープのフックの拡大図を示す。 第一実施形態に係る安全帯において、セーフティロープのフックが固定されていない状態を示す。 第一実施形態に係る安全帯において、セーフティロープのフックが安全帯ロープのフックに固定され、かつ、安全帯ロープのフックがリングに固定された状態を示す。 第一実施形態に係る安全帯において、セーフティロープのフックがリングに固定され、かつ、安全帯ロープのフックがリングに固定されていない状態を示す。 第一実施形態に係る安全帯の使用状況の一例を示す。 第一実施形態に係る安全帯の使用状況の他の例を示す。 第二実施形態に係る接続部を示す。 第三実施形態に係る接続部を示す。 第四実施形態に係る接続部を示す。 第五実施形態に係る接続部を示す。 第六実施形態に係る接続部を示す。
[第一実施形態]
<構成>
次に、本発明に係る安全帯の第一実施形態について図面に基づいて説明する。図5Aは、第一実施形態に係る安全帯を示す。図5Bは、第一実施形態に係る安全帯における、安全帯ロープのフックの拡大図を示す。図5A、図5Bに示すように、第一実施形態に係る安全帯100は、柱上作業用の安全帯であり、ベルト1、安全帯ロープ2、セーフティロープ(本発明の安全帯補助ロープに相当する)3を備える。
ベルト1は、ポリエステルなどの合成繊維からなり帯状である。ベルト1には、バックル5が取り付けられている。バックル5は、ベルト1が作業者の胴体に巻きつけられた際、任意の位置でベルト1を固定する。ベルト1には、安全帯ロープ2の基端、セーフティロープの基端が接続されている。また、ベルト1には、安全帯ロープのフック23を固定するリング4が接続されている。
安全帯ロープ2は、基端に補助フック24が接続され、先端に安全帯ロープのフック23が接続されている。また、安全帯ロープ2の基端側の任意の位置には、安全帯ロープの連結具22が接続されている。安全帯ロープの連結具22は、安全帯ロープ2とベルト1とを着脱自在に接続する。更に、この安全帯ロープの連結具22は、安全帯ロープ2の長さ、具体的には安全帯ロープ2における先端から安全帯ロープの連結具22が接続される部分までの長さを調整する機能を有する。なお、本実施形態の安全帯ロープの連結具22に代えて、安全帯ロープ2とベルト1とを単に着脱自在に接続する連結具を用いてもよい。この場合、安全帯ロープ2の基端に設けられている補助フック24を省略し、安全帯ロープ2の基端に連結具を接続すればよい。これにより、安全帯がより簡易な構成となる。
安全帯ロープのフック23は、ベルト1に接続されたリング4へ固定することができる。リング4は、O字型リング、D字型リングなど、既存の構成を用いることができる。リング4は、安全帯ロープのフック23のみを固定する形状としてもよい。例えば、安全帯ロープのフック23の環状部の径よりもセーフティロープのフック33の環状部の径を大きくし、リング4の径を安全帯ロープのフック23の環状部のみが通過できるよう設計する。これにより、セーフティロープのフック33を固定可能な領域が、接続部235のみとなる。その結果、セーフティロープのフック33の接続先を接続部235に限定することができ、より確実に作業者のミスや作業者の錯覚による墜落を低減することができる。
安全帯ロープのフック23は、把持部231、環状部232、ロック部233、接続部235を備える。把持部231は、安全帯ロープのフック23を固定し又は固定を解除する際に把持される。環状部232は、先端側に位置し、開閉自在である。具体的には、把持部231を把持しながらロック部233が開閉されることで、環状部232は、開状態又は閉状態となる。接続部235は、基端側(セーフティロープ側)に位置し、セーフティロープのフック33が接続される。第一実施形態の接続部235は、O字型であり、安全帯ロープ2の接続も可能に構成されている。なお、安全帯ロープ2のうち、接続部235以外の構成は、既存の安全帯のフックの構成を適宜用いることができる。なお、図5Aに示す例では、安全帯ロープの連結具22と安全帯ロープのフック23が同様の構成であり着脱自在であるが、安全帯ロープの連結具22は、ベルト1に固定されるものでもよい。ベルト1と安全帯ロープ2とを接続する安全帯ロープの連結具22も、既存の構成を適宜用いることができる。
セーフティロープ3は、基端にセーフティロープの連結具32が接続され、先端にセーフティロープのフック33が接続されている。セーフティロープのフック33は、柱上作
業時に電柱Bの足場ボルトB1や腕金B2へ固定され、それ以外では接続部235に固定される。第一実施形態のセーフティロープのフック33は、安全帯ロープのフック23における接続部235は有しないが、それ以外の構成は基本的に安全帯ロープのフック23と同じである。すなわち、セーフティロープのフック33は、把持部、環状部、ロック部、及び接続部に代えて、セーフティロープ3が接続される基部を備える。セーフティロープ3、セーフティロープの連結具32、セーフティロープのフック33には、既存の構成を適宜用いることができる。
<使用態様>
図6Aは、第一実施形態に係る安全帯において、セーフティロープのフック33が固定されていない状態を示す。セーフティロープのフック33の固定先を変更する場合などが、図6Aに示す状態である。
図6Bは、第一実施形態に係る安全帯において、セーフティロープのフック33が安全帯ロープのフック23の接続部235に固定され、かつ、安全帯ロープのフック23がリング4に固定された状態を示す。
図6Cは、第一実施形態に係る安全帯において、セーフティロープのフック33がリング4に固定され、かつ、安全帯ロープのフック23がリング4に固定されていない状態を示す。図6Cでは、セーフティロープのフック33が接続部235に接続され、セーフティロープ3と安全帯ロープ2が一続きのロープに形成されている。すなわち、セーフティロープ3、安全帯ロープ2、及びベルト1における、セーフティロープの連結具32と安全帯ロープの連結具22との間の領域によって、一つの輪が形成されている。その結果、仮に取り付けミスや錯覚が起きた場合でも、作業者の墜落を低減することができる。
<使用方法・墜落防止作用>
第一実施形態に係る安全帯100は、先に説明した従来の安全帯100と同様に用いることができる。図7は、第一実施形態に係る安全帯の使用状況の一例を示す。従来と同じく、第一実施形態に係る安全帯100は、安全帯100を電柱BにU字掛けにし、3点支持した状態で昇降又は移動が行われる。3点支持とは、両手両足を4点とした場合において、必ず3点以上が支持されていることを意味する。昇降又は移動の際にやむを得ずU字掛けした安全帯ロープ2を電柱Bから外さなければならない場合には、転落を防止するため、セーフティロープのフック33を作業者Aの腰より上部の足場ボルトB1に固定し、安全帯ロープ2に体重をかけないで移動する。また、所定の足場ボルトB1に留まり作業を行う場合には、安全帯ロープ2をU字掛けにするとともにセーフティロープのフック33を作業者Aの腰より上方にある足場ボルトB1に固定して行う。第一実施形態に係る安全帯100では、セーフティロープのフック33は、足場ボルトB1に固定する以外は、常に安全帯ロープのフック23の接続部235に固定する。
図7の(1)は、昇降の際、腕金B2を回避するためセーフティロープのフック33を腕金B2の上方にある足場ボルトB1に固定する前の状態を示す。図7の(2)は、腕金B2を回避して安全帯ロープ2をU字掛けし、セーフティロープのフック33を安全帯ロープのフック23の接続部235に固定した状態を示す。図7の(3)は、図7の(2)において、安全帯ロープのフック23がリング4に固定されていなかった場合に安全帯ロープに体重をかけた様子を示す。図7の(3)に示すように、第一実施形態に係る安全帯100によれば、セーフティロープ3、安全帯ロープ2、及びベルト1における、セーフティロープの連結具32と安全帯ロープの連結具22との間の領域によって、一つの輪が形成されている。その結果、仮に取り付けミスが起きた場合でも、上記一つの輪が腕金B2や足場ボルトB1に引っかかり、作業者の墜落を回避できる。
また、図8は、第一実施形態に係る安全帯の使用状況の他の例を示す。図8の(1)は、安全帯ロープ2をU字掛けするとともにセーフティロープのフック33を安全帯ロープのフック23の接続部234に固定している様子を示す。図8の(2)は、腕金B2を回避して安全帯ロープ2のU字掛けを掛け直すため、安全帯ロープのフック23をリング4から取り外そうとしている様子を示す。第一実施形態に係る安全帯100では、図8の(2)に示す時点で、セーフティロープのフック33が安全帯ロープのフック23に固定されていることを認識することができる。つまり、セーフティロープのフック33を足場ボルトB1に固定したと錯覚して、体重をかけてしまうといった事態の発生を回避することができる。図8(3)は、セーフティロープのフック33が足場ボルトB1に固定されていなかったことを認識後、足場ボルトB1に固定している様子を示す。このように、第一実施形態に係る安全帯100によれば、セーフティロープのフック33が安全帯ロープのフック23に固定されていることを認識することができ、セーフティロープのフック33を足場ボルトB1に固定したと錯覚して、体重をかけてしまうといった事態の発生を回避することができる。すなわち、錯覚による作業者の墜落を回避できる。
<効果>
第一実施形態に係る安全帯100によれば、安全帯ロープ2の取り付けミスにより、安全帯ロープのフック23の固定が十分でない場合にも、安全帯ロープ2はセーフティロープ3と一続きとなっているので、作業者の墜落を低減することができる。また、セーフティロープのフック33は安全帯ロープのフック23に設けられた接続部235に固定されていることから、安全帯ロープのフック23を付け替える際に、セーフティロープのフック33が接続部235に固定されていることを認識することができる。つまり、セーフティロープのフック33が、実際には固定されていないが補助ボルトB1などに固定されていると錯覚する事態を回避できる。また、仮に、作業者がセーフティロープのフック33を足場ボルトB1に固定したと錯覚した場合であっても、セーフティロープのフック33は接続部235に接続され、安全帯ロープ2はセーフティロープ3と一続きとなっているので、作業者の墜落を低減することができる。
[接続部のその他の実施形態]
以下、接続部の他の実施形態(第二実施形態から第六実施形態)について説明する。なお、第一実施形態に係る安全帯100と同様の構成については同一符号を付し、説明は割愛する。第二実施形態から第六実施形態に係る接続部を含む安全帯も、上述した第一実施形態に係る安全帯と少なくとも同様の効果を有する。
[第二実施形態]
図9Aは、第二実施形態に係る接続部を示す。第二実施形に係る接続部235aは、安全帯ロープのフック23aから突出した形状を有する。また、このような接続部235aを設けるため把持部231aが第一実施形態に係る把持部231よりも長く形成されている。第二実施形態に係る接続部235aは、C字状であり、把持部231aの側方(ロック部233側)に沿って設けられている。
[第三実施形態]
図9Bは、第三実施形態に係る接続部を示す。第三実施形に係る接続部235bは、安全帯ロープ2のフック側の端部210と、端部210を被覆する被覆部211によって構成されている。安全帯ロープ2のフック側の端部210は、安全帯ロープ2が折り返されることで形成される輪によって構成され、安全帯ロープのフック23の基部234とセーフティロープのフック33が固定できる内径を有している。また、被覆部211は、このような輪からなる端部の内側を被覆するように構成されている。被覆部211を備えることで、安全帯ロープ2の損傷を防止することができる。なお、被覆部211は、内側だけでなく、周囲を全て被覆するものでもよい。
[第四実施形態]
図9Cは、第四実施形態に係る接続部を示す。第四実施形に係る接続部235cは、安全帯ロープ2のフック側の端部の一部を被覆する被覆部211aと、セーフティロープのフック33の移動を規制する規制部212によって構成されている。第四実施形態に係る接続部235cは、安全帯ロープ2が折り返された領域に設けられ、折り返されたロープを締結する機能も有している。規制部212は、被覆部211aの両端に設けられ、セーフティロープのフック33が乗り越えられない十分な高さを有している。被覆部211aを備えることで安全帯ロープ2の損傷を防止することができ、規制部212を備えることでセーフティロープのフック33の移動を規制することができる。
[第五実施形態]
図9Dは、第五実施形態に係る接続部を示す。第五実施形に係る接続部235dは、安全帯ロープのフック23dの把持部231dの一部に形成された長方形の貫通孔からなる。第五実施形態では、このような接続部235dを設けるため把持部231dが第一実施形態に係る把持部231よりも長く形成されている。
[第六実施形態]
図9Eは、第六実施形態に係る接続部を示す。第六実施形に係る接続部235eは、安全帯ロープ2のフック側の端部210に接続されたO型リングによって構成されている。なお、第四実施形態に係る接続部と組み合わせ、被覆部211を更に備える構成としてもよい。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係る安全帯はこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。
1・・・ベルト
2・・・安全帯ロープ
3・・・セーフティロープ
4・・・リング
5・・・バックル
23・・・安全帯ロープのフック
231・・・把持部
232・・・環状部
233・・・ロック部
235、235a、235b、235c・・・接続部
32・・・セーフティロープの連結具
33・・・セーフティロープのフック
100・・・安全帯

Claims (4)

  1. ベルトと、
    前記ベルトに接続されたリングと、
    前記ベルトに接続された安全帯ロープと、
    前記安全帯ロープの先端に接続された安全帯ロープのフックであって、開閉自在な環状部を有し、前記リングに固定される安全帯ロープのフックと、
    前記ベルトに接続された安全帯補助ロープと、
    前記安全帯補助ロープの先端に接続された安全帯補助ロープのフックと、
    前記安全帯補助ロープのフックを接続する接続部と、を備え、
    前記接続部は、前記安全帯ロープにおけるフック側の端部、又は、前記安全帯ロープのフックのうち、前記環状部の開閉に影響しない領域に接続されている、安全帯。
  2. 前記安全帯ロープのフックは、先端側に位置する開閉自在な前記環状部と、開閉の際に把持される把持部と、前記安全帯ロープ側の基部とを含み、前記接続部は、前記基部に設けられている、請求項1に記載の安全帯。
  3. 前記接続部は、前記安全帯ロープにおけるフック側の端部と、該端部を被覆する被覆部とを含む、請求項1に記載の安全帯。
  4. 前記安全帯は、前記安全帯補助ロープの固定する領域として前記接続部のみを有する、請求項1から3の何れか1項に記載の安全帯。
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