JP2012125064A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ソフトスイッチング機能を有した磁気エネルギー回生スイッチを用いて、入力電流のPFC作用を実現し、併せてスイッチング損失をも低減した交流直流変換ができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】電力変換装置1は、入力部100と、MERS110と、出力部120と、インダクタLとコンデンサCとから構成されるローパスフィルタと、を備える。コンデンサCが入力部100とMERS110との間に並列に接続され、インダクタLが入力部100とMERS110との間に直列に接続されることにより、入力センサーなしに、簡単な制御で、入力電流のPFC作用を実現し、併せて損失を低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
交流電流をダイオード整流器で直流電流に変換すると、整流された電流は断続し、これによって、交流側に高調波が発生する。交流電流に高調波が発生すると、力率が低下するため、フィルターやリアクタンスを用いることによって電流波形を滑らかにするのが好ましいことが知られている。
交流電流から力率1で電力を変換する方法として、小刻みにスイッチングすれば電圧に比例しかつ平均した電流になるという考えのもと,コイルの短絡電流が短絡時間と電圧に比例する回路が提案されている。
特開平3−207268号公報
しかし、特許文献1に係る回路は、交流周波数よりはるかに高速にオン・オフさせる半導体スイッチを必要とする。より高速なスイッチング周波数となると、電流の断続に伴うスイッチングの損失が半導体スイッチの導通損を上回る大きさになり、スイッチング損失による効率が低下するという問題がある。
また、高力率で電力を変換する回路としてPFC(Power Factor Correction)回路が考えられるが、電流センサの存在により部品数が増えることによる信頼性の低下や、電流波形を入力電圧に比例した大きさにするようにパルス幅変調(PWM)を行っているため制御が複雑になるという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、ソフトスイッチング機能を有した磁気エネルギー回生スイッチを用いて、入力電流のPFC作用を実現し、併せてスイッチング損失をも低減した交流直流変換ができる電力変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第一の観点に係る電力変換装置は、
第1のインダクタと
第1と第2の交流端子と、第1と第2の直流端子を備える整流器と、
前記整流器の第1の直流出力端子に一方の極が、前記整流器の第2の直流出力端子に他方の極が接続されたコンデンサと、
前記コンデンサの一方の極に一端を接続された第2のインダクタと、
第1と第2の交流入力端子と、第1と第2の直流出力端子を備え、前記第1の交流端子が前記第2のインダクタの他端に、前記第2の交流端子が前記整流器の前記第2の直流出力端子に接続された磁気エネルギー回生スイッチと、
前記磁気エネルギー回生スイッチのオン・オフを制御する制御手段と、
を備え、
前記整流器の前記第1と第2の交流入力端子の間に交流電源と第1のインダクタが直列に接続されている、ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第二の観点に係る電力変換装置は、
第1と第2の交流入力端子と、第1と第2の直流出力端子を備え、前記第1と第2の交流入力端子の間に交流電源を接続された整流器と、
前記整流器の第1の直流出力端子に一端を接続された第1のインダクタと、
前記第1のインダクタの他端に一方の極が、前記整流器の第2の直流出力端子に他方の極が接続されたコンデンサと、
前記コンデンサの一方の極に一端を接続された第2のインダクタと、
第1と第2の交流端子と、第1と第2の直流端子と、を備え、前記第1の交流端子を前記第2のインダクタの他端に、前記第2の交流端子を前記整流器の前記第2の直流出力端子に接続された磁気エネルギー回生スイッチと、
前記磁気エネルギー回生スイッチのオン・オフを制御する制御手段と、
前記コンデンサの1方の極にカソードが、前記コンデンサの他方の極にアノードが接続されたダイオードと、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ソフトスイッチング機能を有した磁気エネルギー回生スイッチを用いて、入力電流のPFC作用を実現し、併せてスイッチング損失をも低減した交流直流変換ができる電力変換装置を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す図である。 図1の電力変換装置の電流の経路を示す図である。 図1の電力変換装置の電流の経路を示す図である。 図1の電力変換装置の電流の経路を示す図である。 図1の電力変換装置の電流の経路を示す図である。 図1の回路の電圧及び電流の変化を示す図である。 図6における電流の値が0の付近での変化を拡大した図である。 図1の回路のインダクタLに流れる電流及びコンデンサに係る電圧および動作信号の波形を拡大した図である。 本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置の構成の変形例を示す図である。
(第1の実施形態)
<構成>
以下、第1の実施形態に係る電力変換装置1を、図1を参照して説明する。
図1に示すように、電力変換装置1は、入力部100と、MERS110と、出力部120と、インダクタLと、コンデンサCと、コンデンサCcと、制御部CTLと、を備える。
コンデンサCは入力部100、MERS110と並列に接続される。インダクタLは入力部100、MERS110と直列に接続される。インダクタLとコンデサンCとによって、ローパスフィルタが構成される。
コンデンサCcはMERS110と出力部120との間に設けられており、これらと直列に接続されている。
入力部100は、交流電源VSと、インダクタLAと、整流器DBAと、を備える。
交流電源VSとインダクタLAとダイオード整流器DBAとは直列に接続されている。より詳細には、交流電源VSの一端はインダクタLAの一端に、交流電源VSの他端はダイオード整流器DBAの交流入力端子の一端に、インダクタLAの他端は、ダイオード整流器DBAの交流入力端子の他端に接続されている。なお、交流電源VSは、例えば50Hz、100Vの商用電源である。
ダイオード整流器DBAの直流入力端子の一端は、インダクタLの一端とコンデンサCの一端との共通部分に接続され、ダイオード整流器DBAの直流入力端子の他端は、コンデンサCの他端と後述するMERS110の交流端子AC2との共通の接地点に接続されている。
MERS110は、交流端子AC1、AC2と、直流端子DC1、DC2と、逆導通型半導体スイッチSW2、SW3と、コンデンサCMと、ダイオードD1とD4と、から構成される。交流端子AC1にダイオードD1のアノードと逆導通型半導体スイッチSW2のドレインとが、交流端子AC2に逆導通型半導体スイッチSW3のソースとダイオードD4のカソードとが、直流端子DC1にダイオードD1のカソードとコンデンサCMの一端と逆導通型半導体スイッチSW3のドレインとが、直流端子DC2に逆導通型半導体スイッチSW2のソースとコンデンサCMの他端とダイオードD4のアノードとが、接続されている。
逆導通型半導体スイッチSW2は、ダイオードD2と、ダイオードD2に並列に接続された自己消弧型素子S2とから構成され、逆導通型半導体スイッチSW3は、ダイオードD3と、ダイオードD3に並列に接続された自己消弧型素子S3とから構成される。なお、逆導通型半導体スイッチSW2及びSW3は、例えば、Nチャンネル型シリコンMOSFET(MOSFET:Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)であり、ダイオードD2及びD3は逆導通型半導体スイッチSW2及びSW3の寄生ダイオードである。
自己消弧型素子S2及びS3はゲートG2及びG3を備える。自己消弧型素子S2及びS3がオンになると、ダイオードD2及びD3は短絡され、逆導通型半導体スイッチSW2及びSW3が順逆両方向(ソース−ドレインの両方向)にオンする。自己消弧型素子S2及びS3がオフになると、ダイオードD2及びD3が機能し、逆導通型半導体スイッチSW2及びSW3はダイオードD2及びD3の導通方向に対して逆方向がオフ(ドレインからソースへの方向がオフ)する。
出力部120は、トランスTと、整流器DBDと、充電池VDとを備える。
トランスTの1次側の一端は、コンデンサCcの一端に接続され、コンデンサCcの他端はMERS110の直流端子DC1に接続され、トランスTの1次側の他端は、MERS110の直流端子DC2に接続されている。
トランスTの2次側は、ダイオード整流器DBAの交流入力部分に接続されており、ダイオード整流器DBAの直流出力部分は、充電池VDに接続されている。
制御部CTLは、逆導通型半導体スイッチSW2及びSW3のゲートG2及びG3に、ゲート信号SGを供給する。ゲート信号SGは、オン信号とオフ信号から構成される。逆導通型半導体スイッチSW2及びSW3は、ゲート信号SGがオン信号であればオンし、オフ信号であればオフする。
ゲート信号SGは、交流電源VSの出力周波数より、高い周波数を持つパルス信号である。また、逆導通型半導体スイッチSW2及びSW3に流れる電流が実質的に0であるときにオフ信号からオン信号に、逆導通型半導体スイッチSW2及びSW3に印加される電圧が実質的に0Vの時にオン信号からオフ信号に切り替わるように、ゲート信号SGは予め設定されている。本実施形態では、ゲート信号SGは、ハイレベルの電圧と、ローレベルの電圧のデューティ比が0.5で、周波数10kHzのパルス信号である。
<動作説明>
次に、上記構成の電力変換装置1の動作について図2〜図5を使って説明する。
初期状態は、後述のフェイズP4(図5)の状態であり、自己消弧型素子S2、S3は共にオフで、コンデンサCに電荷が蓄積されているものとして説明する。
「フェイズP1」(図2)
制御部CTLは、ゲートG2,G3に供給する信号をオフからオンに切り替える。すなわち、自己消弧型素子S2、S3はオフからオンに切り替わる。すると、電流は、コンデンサCMの正極からオンの自己消弧型素子S3を介し、コンデンサCまたはダイオード整流器DBAを流れた後、インダクタLを流れ,オンの自己消弧型素子S2を介し、コンデンサCMの負極に流れる。
この電流によって、インダクタLは磁気エネルギーを蓄積する。
また、コンデンサCMの電圧は、コンデンサCc及びトランスTの一次側のコイルにも印加される。そのため、コンデンサCMに蓄積された電力の一部は、コンデンサCc,トランスT及びダイオード整流器DBDを介し、充電池VDに供給される。以後の各フェイズにおいてコンデンサCMの電圧によって充電池VDに電力は供給される。
「フェイズP2」(図3)
コンデンサCMの静電エネルギーが全て放出され、コンデンサCMの両端電圧が略0になると、電流は、ダイオードD1とオンの自己消弧型素子S3を通る経路と、オンの自己消弧型素子S2とダイオードD4を通る経路と、の2つの経路を通って、ダイオード整流器DBA又はコンデンサCを流れた後、インダクタLを流れる。
この電流によって、インダクタLは、更に、磁気エネルギーを蓄積する。
「フェイズP3」(図4)
次に、制御部CTLは、予め設定されたタイミングで、ゲート信号SGをオン信号からオフ信号に切替える。自己消弧型素子S2、S3はオンからオフに切り替わる。インダクタLを流れる電流は、ダイオードD1を介してコンデンサCMの正極に流入し、コンデンサCMの負極から流れ出す電流は、ダイオードD4を介してダイオード整流器DBA又はコンデンサCを流れた後、インダクタLを流れる。
この電流によって、インダクタLに蓄積されていた磁気エネルギーは、コンデンサCMに、電荷の形で静電エネルギーとして回収される。
また、コンデンサCMの電圧は、コンデンサCc及びトランスTの一次側のコイルにも印加される。そのため、上述のように、コンデンサCMに蓄積された電力の一部が、充電池VDに供給される。
「フェイズP4」(図5)
インダクタLの磁気エネルギーがなくなると、インダクタLの磁気エネルギーによるコンデンサCMの充電は終了する。なお、コンデンサCは交流電源VSによって充電される。
このフェイズにおいても、上述のように、コンデンサCMの一部の電力が、充電池VDに供給される。
次に、制御部CTLは、予め設定されたタイミングで、ゲート信号SGをオフ信号からオン信号に切替える。すなわち、自己消弧型素子S2、S3はオフからオンに切り替わる。すると、回路は、上述のフェイズP1のように、再び動作する。
以後、上記フェイズP1〜P4の動作を繰り返す。
以上のように、上記フェイズP1〜P4で説明した動作を繰り返すことによって、電流の流れが制御される。電流は、上述の動作からわかるように、自己消弧型素子S2、S3のオン・オフのタイミングによって制御することができる。
なお、自己消弧型素子S2、S3のオン・オフが切り替わる時、自己消弧型素子S2、S3を流れる電流は略ゼロであり、コンデンサCMの電圧は略ゼロである。
<説明>
本発明では、自己消弧型素子S2、S3がオフの時、交流電源VSの出力電圧は、ダイオード整流器DBAを介して、インダクタLとコンデンサCMの直列回路に印加される。そのため、コンデンサCMに発生する各電圧パルスのピークは、交流電源VSから供給されている電圧の絶対値にほぼ比例する。コンデンサCMに流れこむ電流の位相と交流電源VSの出力電圧の位相とはほぼ同位相になる。なお、コンデンサCMに流入する電流と交流電源VSから流出する電流とは、ほぼ比例している。
よって、交流電源VSから流出する電流の位相と交流電源VSの出力電圧の位相とはほぼ同位相となり、PFC作用が実現されることとなる。
ここで重要なのは、交流電源VSが出力した交流電流を整流するダイオード整流器DBAの直後にコンデンサCを並列に接続し、コンデンサCとMERS110との間にインダクタLを設けることである。
ダイオード整流器の前にインダクタがある場合と、ダイオード整流器の後にインダクタがある場合との違いについて説明する。
ダイオード整流器の前にインダクタLAがあると、コンデンサCは、ゲートG2、G3のオン毎に、電荷をインダクタLを介してMERSにより放電することから、コンデンサCの電圧が負になることはなく、毎回決まった電圧に比例した電荷がコンデンサCに蓄積される。MERSスイッチのオンによって、コンデンサCにたまっていた電荷がLに蓄積される。
ダイオード整流器の後にインダクタLAがあると、コンデンサCの電圧は負になる場合もある。この場合、インダクタLDおよび整流器DBAに電流が流れ続けると、交流入力電流がダイオード整流器DBAの各ダイオードで断続してしまう。
よって、ダイオード整流器の後にインダクタがある回路よりも、ダイオード整流器の前にインダクタLAがある本発明に係る回路のほうが、交流入力電流の断続を回避してセンサなしでPFC動作が可能となることから、より適しているということができる。
具体例として、交流電源VSを100V50Hzとし、インダクタLA=10mH、インダクタL=100μH、コンデンサC=2μF、コンデンサCM=0.5μF、コンデンサCc=2μF、トランスTは1対1のトランス、ゲートG2、G3のON・OFFのパルス周波数は10kHzとした場合について考える。ここで、充電池VDにはDC300Vが供給され、約900Wの電力変換がおこなわれている。
以上の条件における電圧の波形を図6に、これを拡大したものを図7に示す。
Vacinは交流電源VSの電圧、Iacinは交流電源VSの電流、V1はコンデンサCの電圧、Vgは自己消弧型素子S2、S3の動作(1Vでオン、0Vでオフ)を指している。
また、この例では、コンデンサCMはインダクタLの電流エネルギーを蓄積して600V以上に上昇している。つまり、MERS110を介すことによって交流電源VSの出力は昇圧して充電池VDに供給される。
なお、自己消弧型素子S2、S3がオフの際には、交流電源VSとインダクタLとコンデンサCMとは直列回路をなしていることから、コンデンサCMのピーク電圧は、インダクタLとコンデンサCMとの共振条件によって定まる。よって、インダクタLのインダクタンスやコンデンサCMのキャパシタンスを適宜調整することによって、コンデンサCMのピーク電圧は調整できる。
以上のように、ダイオード整流器DBAの直後にコンデンサCを接続し、MERS110を用いた電力変換装置1が、自己消弧型素子S2、S3がオンの際、コンデンサCMが放電し、コンデンサCMの両端電圧がゼロになると電流がMERS110を還流し、その後、自己消弧型素子S2、S3をオフにすると、コンデンサCMが充電する、という一連の動作を、MERS110の自己消弧型素子S2、S3を決まったオン・オフ周期で動作することで、少ない部品と簡単な制御で、パルス幅一定で、なんらのセンサなしに高調波を抑制し、スイッチング損失を低減したソフトスイッチングが実現され、併せて、交流入力電流のPFC作用をも実現することができる。また,自己消弧型素子S2、S3のオン幅やスイッチング周波数を変えることで出力電力を調整できる電力変換装置を実現することができる。
次に、インダクタLに流れる電流、コンデンサCMおよびコンデンサCに係る電圧および自己消弧型素子S2、S3の動作信号について波形を拡大したものを図8に示す。
なお、I(L1)はインダクタLに流れる電流を、VcはコンデンサCMに係る電圧を、V1はコンデンサCに係る電圧を、Vgは自己消弧型素子S2、S3の動作信号を表している。
これを見ると、自己消弧型素子S2、S3のオンにより,インダクタLに電流が流れ始め、2つのコンデンサCとCMの電圧を全放電するまで導通し、自己消弧型素子S2、S3がオフするとコンデンサCMの電圧Vcが上昇し電荷が蓄えられて静電エネルギーが蓄積していることが分かる。換言すると、逆導通型半導体スイッチがSW2及びSW3は、電流が実質的に流れていないときにオンされ、電圧が略0の時にオフされている。すなわちソフトスイッチングが実現している。
以上説明した動作を行うことにより、本発明の第1の実施の形態に係る電力変換装置1によって、入力電流のPFC作用を実現し、併せてスイッチング損失をも低減した交流直流変換が実現できる。
(第2の実施形態)
第2実施形態に係る電力変換装置2は、図9に示すように、第1の実施形態の電力変換装置1のコンデンサCcをダイオードDPに置き換えた構成を有しており、出力部120は充電池VDのみとなっている。
なお、ダイオードDPのアノードはMERS110の直流端子DC1に接続し、カソードは充電池VDの一端に接続し、充電池VDの他端は、MERS110の直流端子DC2に接続されている。
電力変換装置2は、ダイオードDPにより、電流の逆流を防止している。これにより、第1の実施の形態に比べて、出力が上がる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る電力変換装置3は、図10に示すように、第1の実施形態に係る電力変換装置1のトランスTを中間タップ付きのトランスTTに置き換え、また、この場合、ブリッジ整流は不利であるので,整流器DBDに代えてダイオードDD1とDD2を配置して整流している。
なお、ダイオードDD1のアノードはトランスTTの一端に接続し、カソードは充電池VDの正極に接続されている。また、ダイオードDD2のアノードは、トランスTTの他端に接続し、カソードは充電池VDの正極に接続されている。
これにより、中間タップ付きのトランスTTの変圧比を変えることで、充電池VDに出力される電圧を変えることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態に係る電力変換装置4は、図11に示すように、第2の実施形態に係る電力変換装置に更にダイオードDP1を備えることにより、電流の逆流を防止している。また、インダクタLAは、入力部100になく、整流器DBAの直後に直列に接続されている。
なお、ダイオードDP1のアノードはコンデンサCの一端に、カソードはコンデンサCの他端に接続されている。すなわち、ダイオードDP1とコンデンサCとは並列接続されている。
コンデンサCに並列に配置されたダイオードDP1によって、コンデンサCの電圧は正に保たれ、よって、整流器DBAの電流は断続せずに、常に一定の向きで電流が流れるとともに、高周波電流が整流器DBAに流れないことから、更に損失が減り、出力をあげることができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態に係る電力変換装置5は、図12に示すように、第1の実施形態に対して、MERS110と同一のMERS120を用意している。
これにより、自己消弧型素子S2、S3がオンの時は自己消弧型素子S2’、S3’はオフ、逆に、自己消弧型素子S2、S3がオフの時は自己消弧型素子S2’、S3’はオンにして、交互にパルスを発生させ,さらに、2巻線トランスに導けば,巻き線のDC分が相殺されるとともにトランスの製作が容易になる。
また上記各実施形態では、MERSの直流端子DC1−DC2間、あるいは、交流端子AC1−AC2間に負荷を接続していたが、本実施形態のように、インダクタLに並列にトランスの1次側を接続してもよい。もちろん、インダクタLの代わりにトランスの1次側を接続してもよい。この場合、インダクタLのインダクタンスにトランスの漏れインダクタンスが等しくなるようにする。また、負荷の接続方法はこれらの接続方法に限定されず、MERSの直流端子と交流端子との間に負荷を接続してもよい。
このように、本発明は負荷の接続方法に限定はない。つまり、本発明に係る電力変換装置は、交流電源から出力される交流電力からMERSに、高調波の少なく省エネルギーで、PFC可能で、昇圧した直流電圧を簡単な制御で発生させることができる装置である。
(第6の実施形態)
第6の実施形態に係る電力変換装置6は、図13に示すように、第1の実施形態での単相交流電源に代えて三相交流電源とし、各相毎に回路を用意して、直流側で合成する応用例である。
なお、インダクタL1、L2、L3は図1のインダクタLAに相当し、整流器DBは図1の整流器DBAに相当し、コンデンサC1、C2、C3は図1のコンデンサCに相当し、インダクタLD1、LD2、LD3は図1のインダクタLに相当する。
(変形例)
上述の実施形態においては、トランスTの1次側は、MERS110から導かれていたが、必ずしもMERS110から導かれる必要はない。これについて、例えば、第1の実施形態の変形例を図14に示す。
ここで、第1の実施形態と変形例とでは、トランスTの1次側とMERS110との接続方法が異なっている。
すなわち、変形例では、MERS110のAC1端子は、インダクタLの一端とコンデンサCcの一端との共通部分に接続されており、コンデンサCcの他端はトランスTの一端に接続し、MERS110のAC2端子は、トランスTの他端とコンデンサCの一端と整流器DBAの直流端子の一端との共通部分に接続されている。
なお、本発明は、上記に開示した実施形態に限定されず、上記の実施形態の一部又は全部について、適宜変形して実施することができる。
例えば、交流電源VSは、商用電源であるとして説明したが、発電機であってもよい。
また、上記逆導通型半導体スイッチSW2及びSW3は、NチャンネルMOSFETに限定されない。逆導通型半導体スイッチSW2及びSW3は、通常のバイポーラトランジスタとダイオードとから構成してもよいし、IGBT(Insulated Gate By−polar Transistor)やサイリスタから構成してもよい。その他、任意のスイッチング用の素子とダイオードとから構成されていてもよい。
また、自己消弧型素子S2及びS3が、NチャンネルMOSFET等の素子であってもよい。
また、上記実施形態では、トランスを介して負荷を接続していた。しかし、トランスを用いずに直接負荷を接続してもよい。負荷としては、誘導性負荷(例えば、蛍光灯やHIDランプ、モータ、誘導加熱用コイル)が好ましい。
誘導性負荷であれば、その誘導性負荷自身は低力率であるため、本発明に係る電力変換装置による簡単な制御でのPFCを効果が顕著になる。
また、本発明においては、上述のように、所望の周波数でMERSのコンデンサを共振させることができる。よって、負荷との共振周波数が変更しても、共振を維持させることができる。
負荷の共振周波数が変化する例として、誘導加熱用のコイルがある。誘導加熱用のコイルでは、加熱対象(例えば、鍋)の位置が移動されるだけで、共振が維持されなくなる。そのため、加熱対象を移動させると、加熱の効率が悪くなることがある。
しかし、本発明を、誘導加熱に応用すると、負荷の共振が変動しても(加熱対象が移動されても)、共振が維持されるため、加熱対象を効率的に加熱することができる。具体的には、各上記実施形態のトランスTの一次側を誘導加熱用コイルとし、二次側を加熱対象と見做せばよい。
1、2、3、4、5、6、7 電力変換装置
110、111 磁気エネルギー回生スイッチ
AC1、AC2、AC1’、AC2’ 交流端子
DC1、DC2、DC1’、DC2’ 直流端子
SW2、SW3、SW2’、SW3’ 逆導通型半導体スイッチ
S2、S3、S2’、S3’ 自己消弧型素子
G2、G3、G2’、G3’ ゲート
C、CM、CM’、Cc、CD、C1、C2、C3 コンデンサ
DB、DBA、DBD 整流器
T、TA、TT、TD トランス
L、LA、LB1、LB2、LL、L’、L1、L2、L3、LD1、
LD2、LD3 インダクタ
D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D1’、D2’、D3’、D4’、 DP、DP1、DD1、DD2 ダイオード
VS 交流電源
VSA 三相交流電源
VD 充電池

Claims (9)

  1. 第1のインダクタと、
    第1と第2の交流入力端子と、第1と第2の直流出力端子を備える整流器と、
    前記整流器の第1の直流出力端子に一方の極が、前記整流器の第2の直流出力端子に他方の極が接続されたコンデンサと、
    前記コンデンサの一方の極に一端を接続された第2のインダクタと、
    第1と第2の交流端子と、第1と第2の直流端子を備え、前記第1の交流端子が前記第2のインダクタの他端に、前記第2の交流端子が前記整流器の前記第2の直流出力端子に接続された磁気エネルギー回生スイッチと、
    前記磁気エネルギー回生スイッチのオン・オフを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記整流器の前記第1と第2の交流入力端子の間に交流電源と第1のインダクタが直列に接続されている、
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 第1と第2の交流入力端子と、第1と第2の直流出力端子を備え、前記第1と第2の交流入力端子の間に交流電源を接続された整流器と、
    前記整流器の第1の直流出力端子に一端を接続された第1のインダクタと、
    前記第1のインダクタの他端に一方の極が、前記整流器の第2の直流出力端子に他方の極が接続されたコンデンサと、
    前記コンデンサの一方の極に一端を接続された第2のインダクタと、
    第1と第2の交流端子と、第1と第2の直流端子と、を備え、前記第1の交流端子を前記第2のインダクタの他端に、前記第2の交流端子を前記整流器の前記第2の直流出力端子に接続された磁気エネルギー回生スイッチと、
    前記磁気エネルギー回生スイッチのオン・オフを制御する制御手段と、
    前記コンデンサの1方の極にカソードが、前記コンデンサの他方の極にアノードが接続されたダイオードと、
    を備えることを特徴とする電力変換装置。
  3. 前記磁気エネルギー回生スイッチは、
    第1乃至第4のダイオードと、第1乃至第2の自己消弧型素子と、コンデンサと、を更に備え、
    前記第1の交流端子に前記第1のダイオードのアノードと前記第2のダイオードのカソードとが、前記第1の直流端子には前記第1のダイオードのカソードと前記コンデンサの1方の極と前記第3のダイオードのカソードとが、前記第2の交流端子には前記第2のダイオードのアノードと前記コンデンサの他方の極と前記第4のダイオードのアノードとが、前記第2の直流端子には前記第3のダイオードのアノードと前記第4のダイオードのカソードとが接続され、前記第2のダイオードに前記第1の自己消弧型素子が、前記第3のダイオードに前記第2の自己消弧型素子が並列に接続される磁気エネルギー回生スイッチであり、
    前記制御手段は、前記第1と第2の自己消弧素子のオン・オフを所定の周期で切り替えることで、前記磁気エネルギー回生スイッチのオン・オフを制御する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御手段が、前記第1乃至第2の自己消弧型素子のスイッチをオン・オフする周期は、前記交流電源の出力周波数より高い、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御手段が、前記磁気エネルギー回生スイッチの前記第1と第2の自己消弧素子をオンするときは、前記第1と第2の自己消弧素子には実質的に電流はながれておらず、オフするときは、前記磁気エネルギー回生スイッチのコンデンサには実質的に電荷が蓄積されていない、
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の電力変換装置。
  6. 前記第1及び第2の自己消弧型素子のオン・オフの1周期毎に、前記第1と第2のコンデンサの電圧は略0になる、
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記磁気エネルギー回生スイッチの出力電力を安定化させる電力安定化手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  8. 負荷からの電流を遮断するダイオードを更に備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  9. 前記第2のインダクタと前記コンデンサとはローパスフィルタを構成し、交流側から直流側に流れる高周波電流を遮断する、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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