JP2012122767A - 車両評価システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に搭載される複数の電子装置を評価対象とし、評価対象の構成の変更が容易でオペレータの負担を低減する車両評価システムを提供する。
【解決手段】ECU_G52と、そのバージョンアップ版であるECU_G’60とがそれぞれ同じ通信識別子(ID_G)の通信データを所定の送信周期で送信し、ECU_Iモデルとその実ECUであるECU_I’70とがそれぞれ同じ通信識別子(ID_I)の通信データを所定の送信周期で送信すると、通信識別子(ID_G)および通信識別子(ID_I)の通信データの受信周期は、それぞれ所定の送信周期よりも短くなる。オペレーションPC10は、受信周期が送信周期よりも短くなると、同じ通信識別子により特定される実ECUがフレームカー30に新に設置されたと判定し、リレースイッチ100をオフにしてECU_G52を通信線220から切り離し、シミュレータ20のECU_Iモデルを無効にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載される複数の電子装置の作動を評価する車両評価システムに関する。
従来、車両を開発する場合に、エンジンとともに、車両に搭載する電子装置として、例えば、アクチュエータ等の挙動を制御する電子制御装置(Electronic Control Unit:ECUとも言う。)や、ECUの機能を組み込んだアクチュエータの作動を評価する必要がある。しかし、複数の電子装置を評価するために試作車両に電子装置を搭載して評価する方式では、試作車両が完成するまで電子装置の評価テストを実行できないという問題がある。
さらに、試作車両で電子装置の評価テストを実行する場合に、気温、バッテリ残量、フェイル時等の多岐にわたる条件のもとで評価テストを実行するためには、多大な工数を要する点や安全面で困難な評価が多数あるという問題があった。
そこで、車両モデルに基づいて車両の挙動をシミュレートするHILS(Hardware In The Loop Simulation)等のシミュレータを用いて評価対象である電子装置とともに仮想車両を構成し、仮想車両における電子装置の作動を評価することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、電子装置とともに仮想車両を構成するシミュレータの作動環境条件を管理するスレーブ管理装置をシミュレータに対応して備えている。さらにスレーブ管理装置とネットワーク接続されたマスタ管理装置が、スレーブ管理装置を介して、シミュレータがシミュレーションするときの環境条件を統括管理している。
特開2008−84121号公報
特許文献1に開示されているように、電子装置およびシミュレータ毎にスレーブ管理装置を備え、スレーブ管理装置が各シミュレータが作動する環境条件を管理する構成では、バージョンアップ等で電子装置を交換したり、オプションの評価で電子装置を新に追加する等の評価対象の構成に変更がある場合、電子装置とシミュレータとスレーブ管理装置とを合わせて交換または追加する必要がある。その結果、評価対象の構成の変更が困難であるという問題がある。
また、評価対象の構成の変更をオペレータが設定しなければならないので、オペレータの負担が大きいという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、車両に搭載される複数の電子装置を評価対象とし、評価対象の構成の変更が容易でオペレータの負担を低減する車両評価システムを提供することを目的とする。
請求項1から5に記載の発明によると、実機部は、ネットワーク接続された複数の電子装置を有し、電子装置は各電子装置に固有の通信識別子を通信データに付与してネットワークに送信し、シミュレータは、ネットワークを介して実機部の複数の電子装置と通信可能に接続され、実機部に応じて設定された車両モデルに基づいて車両の挙動をシミュレートし、実機部とともに車両に応じた仮想車両を構成する。
このように、評価対象である複数の電子装置は実機部のネットワークを介してシミュレータと通信可能に接続されるので、電子装置の交換および追加等による実機部の構成の変更は、実機部においてネットワークに電子装置を接続するか否かという簡単な作業になる。
さらに、自動判定手段は、ネットワークから受信する通信データに基づいて電子装置を識別することにより、複数の電子装置を有する実機部の構成を自動判定し、自動設定手段は、自動判定手段が自動判定する実機部の構成に基づいて、シミュレータおよび実機部からなる仮想車両の構成を自動設定する。尚、仮想車両とは、実際の車両に対して、シミュレータと実機部とにより、実際の車両の少なくとも一部を仮想的に実現している車両である。
このように、実機部の構成が変更されても、その変更を自動的に判定し、判定結果に基づいて、仮想車両の構成を自動設定するので、オペレータが実機部の構成の変更に対応して行う作業を低減できる。これにより、オペレータの負担が低減する。
請求項2に記載の発明によると、実機部に設置されている電子装置と、電子装置の代わりにシミュレータに電子装置モデルが設定されている場合には電子装置モデルと、電子装置および電子装置モデルが通信データを送信する所定周期とを、対応づけて記憶手段が記憶している。
このように、電子装置および電子装置モデルが通信データを所定周期で送信するので、実機部に設置されている電子装置、またはシミュレータに設定されている電子装置モデルに加え、該当する通信識別子により特定される電子装置が新に実機部においてネットワークに接続されると、該当する通信識別子を付与された通信データがネットワークに送信される周期は、予め設定された所定周期よりも短くなる。
そこで、請求項2に記載の発明によると、通信データをネットワークから受信する周期が通信識別子により特定される電子装置および電子装置モデルに対応づけて記憶手段に記憶されている所定周期よりも短い場合、既存の電子装置および電子装置モデルに加え、該当する通信識別子により特定される電子装置が実機部において新にネットワークに接続されたと判定する。
これにより、該当する通信識別子を付与された通信データを受信する周期に基づいて、実機部の構成を容易に自動判定できる。
請求項3に記載の発明によると、該当する通信識別子を付与された通信データをネットワークから受信する周期が記憶手段に記憶されている所定周期よりも短く、記憶手段に記憶されている対応関係から、該当する通信識別子を付与された通信データを実機部の既存の電子装置が送信していると自動判定手段が判定すると、自動設定手段は、該当する通信識別子により特定される電子装置が実機部においてネットワークに新に接続されたと判断し、該当する通信識別子により特定される既存の電子装置をネットワークから切り離すことにより仮想車両の構成を自動設定する。
このように、該当する通信識別子を付与された通信データをネットワークから受信する周期と、記憶手段に記憶されている対応関係とに基づいて、実機部において、既存の電子装置に加えて、該当する通信識別子により特定される新設の電子装置が実機部に設置されていると判定できる。この場合、既存の電子装置をネットワークから切り離すことにより仮想車両の構成を自動設定することができる。
そして、請求項4に記載の発明のように、既存の電子装置がオンとオフとを電気的に切り替えられるスイッチを介してネットワークに接続している場合、自動設定手段は、既存の電子装置を特定する通信識別子と同じ通信識別子により特定される電子装置が実機部においてネットワークに新に接続されたと判断すると、スイッチを切り替えて該当する通信識別子により特定される既存の電子装置をネットワークから切り離す。
このように、オンとオフとを電気的に切り替えられるスイッチを制御することにより、自動設定手段は、既存の電子装置をネットワークから容易に切り離すことができる。
請求項5に記載の発明によると、該当する通信識別子を付与された通信データをネットワークから受信する周期が所定周期よりも短く、記憶手段に記憶されている対応関係から、該当する通信識別子を付与された通信データをシミュレータに設定された電子装置モデルが送信していると自動判定手段が判定すると、自動設定手段は、該当する通信識別子により特定される電子装置が実機部においてネットワークに新に接続されたと判断し、シミュレータにおいて該当する通信識別子により特定される電子装置モデルを無効にすることにより仮想車両の構成を自動設定する。
このように、該当する通信識別子を付与された通信データをネットワークから受信する周期と、記憶手段に記憶されている対応関係とに基づいて、シミュレータに既に設定されている電子装置モデルに加え、実機部において、該当する通信識別子により特定される電子装置が実機部のネットワークに新に接続されていると判定できる。この場合、シミュレータに既に設定されている電子装置モデルを無効にすることにより仮想車両の構成を自動設定することができる。
本実施形態の車両評価システムを示すブロック図。 ECUと通信識別子と送信周期と実ECUか否かとの対応関係を示す図。 フレームカーの構成変更による受信周期の変化を示すタイムチャート。 仮想車両の構成の自動設定を示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1に本実施形態の車両評価システム2を示す。
(車両評価システム2)
車両評価システム2は、オペレーションPC(パーソナルコンピュータ)10と、シミュレータ20と、フレームカー30とを備えている。
オペレーションPC10は、シミュレータ20と電気的に接続しており、シミュレータ20が実行する車両モデル、実機部に設置されているECU等の電子装置に対する評価テストのシナリオ等の設定データを、不揮発性の記憶装置12に記憶している。
シミュレータ20には、例えば、ボディ系シミュレータ、パワートレイン系シミュレータおよびシャーシ系シミュレータからなるHILSが使用されている。シミュレータ20は、フレームカー30に設置されている評価対象である電子装置以外の車両モデルを、ソフトウェアの設定によりシミュレートする。
シミュレータ20がシミュレートする車両モデルは、ボディ系シミュレータとパワートレイン系シミュレータとシャーシ系シミュレータとが協働して実現するプラントモデル22、ECUモデル24、センサモデル26、およびインタフェース(I/F)モデル28により決定される。オペレーションPC10から車両モデルが設定されると、設定された車両モデルに応じて、プラントモデル22、ECUモデル24、センサモデル26、およびI/Fモデル28が設定される。
プラントモデル22は、シミュレートする車両モデルのエンジン、トランスミッション、バッテリ等の作動をシミュレートするモデルである。
ECUモデル24およびセンサモデル26は、シミュレータ20がシミュレートする車両モデルには設定されているがフレームカー30には設置されていない、評価対象ではないECUおよびセンサの挙動をシミュレートするモデルである。
I/Fモデル28は、フレームカー30に搭載されたECUおよびアクチュエータ(ACT)と、シミュレータ20内のプラントモデル22と、ECUモデル24と、センサモデル26とが、通信データ、アナログ信号およびデジタル信号を送受信するためのモデルである。
これ以外にも、気温、道路状態等の車両環境をシミュレートする環境モデルも設定される。
シミュレータ20は、オペレーションPC10により設定される車両モデルに基づき、ECUモデル24からの制御信号、ならびに車両の挙動を検出するセンサモデル26からの検出信号を出力するとともに、フレームカー30から制御信号、センサの検出信号を入力し、車両モデルをシミュレートする。
フレームカー30は、ECU40〜54と、リレースイッチ100と、通信線200、210、220とから主に構成されている。
シミュレータ20とフレームカー30とは、通信線200、210および220を介して通信可能に接続されている。通信線200、210、220は、CAN等の車内LANを実現する通信線であり、電源線が併設されている。
さらに、各ECUは、通信線以外にも、シミュレータ20と個別に専用線で電気的に接続されている。各ECUは、この専用線により、通信線以外でシミュレータ20との間で送受信する必要のある全てのデジタル信号およびアナログ信号を送受信する。
通信線200、210、220にはそれぞれ、既存のECU40〜54以外の他のECUを外付けできるようにコネクタ202、212、222が設置されている。コネクタ202、212、222には、それぞれ通信線200、210、220の端子と電源端子とが設けられている。
各ECUは、CPU、ROM、RAM、入出力インタフェース等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、ROM等の記憶装置に記憶している制御プログラムを実行することにより、制御対象であるアクチュエータの挙動制御を実行する。
フレームカー30に搭載されているECUはリレースイッチ100を介して通信線200、210、220に接続しており、互いに通信線200、210、220を介してデータ通信を実行する。これにより、ECUは、制御対象であるアクチュエータの挙動を連携して制御するとともに、センサを搭載したアクチュエータからセンサの検出信号を取得する。
ECU40〜54には、制御対象であるアクチュエータの挙動を制御するだけでなく、ECU_C44およびECU_F50のように、通信線200と通信線210、あるいは通信線210と通信線220との間を接続するゲートウェイの機能を有するものもある。また、ECU_H54のように、シミュレータ20がシミュレートするセンサ信号および制御対象であるアクチュエータの作動信号を入力せず、アクチュエータ56およびセンサ58と直接接続しているものもある。
また、車両評価システム2が作動を評価する電子装置は、ECUだけでなく、ECUおよびセンサと一体化されたアセンブリとして構成されている図示しないアクチュエータも電子装置として評価対象となる。このようなアクチュエータは、ECUと同様に通信線200、210、220のいずれかにリレースイッチ100を介して接続される。
リレースイッチ100は、シミュレータ20からの制御信号によりオン、オフされる。シミュレータ20は、オペレーションPC10からの指令にしたがい、リレースイッチ100をオン、オフする。
リレースイッチ100がオンになると、該当するリレースイッチ100に接続されているECUはフレームカー30のネットワークに接続され、リレースイッチ100がオフになると、該当するリレースイッチ100に接続されているECUはフレームカー30のネットワークから切り離される。
(車両モデルの設定)
オペレーションPC10は、フレームカー30で実現せずにシミュレータ20でシミュレートする車両モデルと、フレームカー30に設置されているECUおよびアクチュエータとからなる仮想車両の構成を記憶装置12に記憶している。記憶装置12に記憶される仮想車両の構成は、フレームカー30毎に設定されている。そして、オペレーションPC10は、記憶装置12に記憶している仮想車両の構成に基づいて、シミュレータの車両モデルを設定する。
また、オペレーションPC10は、フレームカー30毎に設定されている仮想車両の構成とともに、図2に示すチェックテーブル300をフレームカー30毎に記憶装置12に記憶している。
チェックテーブル300には、フレームカー30に対応して設定された仮想車両を構成するECUと、各ECUが通信データに付与する通信識別子と、各ECUが予め設定された所定周期で送信する通信データの送信周期と、各ECUがフレームカー30に設置された実ECUであるか否かを示す情報と、が格納されている。実ECUであるか否かを示す情報が○であれば実ECUであることを示し、×であればシミュレータ20に設定されたECUモデルであることを示している。
(自動判定処理、自動設定処理)
次に、フレームカー30の構成を自動判定し、判定結果に基づいてシミュレータ20およびフレームカー30からなる仮想車両の構成を自動設定する処理について説明する。
図1において、ECU_G’60は、フレームカー30に既に設置されているECU_G52をバージョンアップしたECUである。ECU_G’60には、シミュレータ20がECU_G52用にシミュレートするスイッチ類とは異なる信号レベル、あるいは新規のスイッチの信号を生成するスイッチ群62が接続されている。
ECU_I’70は、シミュレータ20に設定されているECUモデル24内のECU_Iモデルを実際のECUとして構成したものである。ECU_I’70には、シミュレータ20がECU_Iモデル用にシミュレートするセンサ信号、アクチュエータの作動信号等をシミュレートするシミュレータ72が接続される。
ここで、ECU_G52をバージョンアップしたECU_G’60、ならびにECU_Iモデルを実ECUとして構成したECU_I’70を評価するために、ECU_G’60をコネクタ222により通信線220に接続し、ECU_I’70をコネクタ212により通信線210に接続した状態を考えてみる。
各ECUは、フレームカー30に設置されている実ECU、シミュレータ20に設定されているECUモデルに関わらず、図2のチェックテーブル300に示すように、所定周期で通信データを送信し、各ECUに固有の通信識別子を通信データに付与する。
したがって、ECU_G52とECU_G’60とが通信データを送信する送信周期(100ms)と通信データに付与する通信識別子(ID_G)、ECU_IモデルとECU_I’70とが通信データを送信する送信周期(32ms)と通信データに付与する通信識別子(ID_I)は、それぞれ同じである。
その結果、実ECUであるECU_G52がフレームカー30に設置され、ECU_Iモデルがシミュレータ20に設定されている状態で、ECU_G’60およびECU_I’70をフレームカー30に外付けし、ネットワークに接続すると、同じ通信識別子の通信データが二重に送信されることになる。
例えば、図3に示すように、ECU_G52とECU_G’60とが通信データを送信すると、見かけ上、(ID_G)の通信識別子を有する通信データが、100msよりも短い周期T’で送信されることになる。
オペレーションPC10は、シミュレータ20を介して、(ID_G)の通信識別子を有する通信データを受信し、受信周期が100msよりも短くなっていることを検出すると、フレームカー30に設置されている実ECU、あるいはシミュレータ20に設定されているECUモデルに加え、同じ通信識別子を通信データに付与する実ECUがフレームカー30においてネットワークに新に接続されたと判断する。
例えば、チェックテーブル300に登録されている所定の送信周期Tと、実際に受信する受信周期T’との関係が次式(1)を満たすと、オペレーションPC10は、同じ通信識別子を通信データに付与する実ECUがフレームカー30においてネットワークに新に接続されたと判断する。式(1)における許容誤差として、例えば10%(0.1)程度が設定される。
T’<T×(1−許容誤差) ・・・(1)
同じ通信識別子を通信データに付与する実ECUがフレームカー30においてネットワークに新に設置されると、該当する通信識別子により特定されるECUである、フレームカー30に設置されている既存のECU_G52、およびシミュレータ20に設定されているECU_Iモデルは不要になる。そこで、オペレーションPC10は、リレースイッチ100をオフにしてECU_G52を通信線220から切り離し、シミュレータ20のECU_Iモデルを無効にする。これにより、フレームカー30においてネットワークに新に接続されたECU_G’60およびECU_I’70に対して作動を評価できる。
次に、自動判定処理および自動設定処理を図4のフローチャートに基づいて説明する。図4のフローチャートは、シミュレータ20に電源がオンされると、オペレーションPC10で実行される。
まず、オペレーションPC10は、構成チェックシナリオにより、シミュレータ20を介して通信線200、210、220から受信する同じ通信識別子の通信データの受信周期T’と、図2に示すチェックテーブル300に登録されている該当する通信識別子の通信データの送信周期Tとを比較する(S400)。
そして、チェックテーブル300に登録されているECUに、送信周期Tと受信周期T’との関係が式(1)を満たしている通信データを送信するものが存在しないことから、フレームカー30においてネットワークに新にECUが接続されていないと判断する場合(S402:No)、本処理を終了する。
送信周期Tと受信周期T’との関係が式(1)を満たし、フレームカー30においてネットワークに新にECUが接続されていると判断する場合(S402:Yes)、オペレーションPC10は、チェックテーブル300を参照し、フレームカー30においてネットワークに新に接続されたECUに対して、フレームカー30に既存のECUが設置されているか否かを判定する(S404)。
フレームカー30に既存のECUが設置されている場合(S404:Yes)、オペレーションPC10は、既存のECUに対応するリレースイッチ100をオフにし、フレームカー30のネットワークから該当するECUを切り離して(S406)、S410に処理を移行する。
フレームカー30に既存のECUが設置されているのではなく、シミュレータ20にECUモデルが設定されている場合(S404:No)、オペレーションPC10は、シミュレータ20に設定されているECUモデルを無効にし(S408)、S410に処理を移行する。
オペレーションPC10は、フレームカー30においてネットワークに新に接続されたECUが他にあれば(S410:Yes)、S404〜S408の処理を繰返し、フレームカー30においてネットワークに新に接続されたECUが他になければ(S410:No)、本処理を終了する。
オペレーションPC10は、図4に示す自動判定処理および自動設定処理を終了すると、フレームカー30に設置されたECUおよびアクチュエータの作動を評価する他のシナリオを実行する。
以上説明した本実施形態では、フレームカー30において複数のECUがネットワークに接続し、シミュレータ20はネットワークを介して複数のECUと通信可能に接続されている。したがって、フレームカー30に新にECUおよびアクチュエータ等の電子装置を設置することによるフレームカー30の構成の変更は、フレームカー30においてネットワークに電子装置を接続するか否かという簡単な作業になる。
さらに、シミュレータ20を介してフレームカー30のネットワークから受信する通信データに基づいて電子装置を識別することにより、複数の電子装置を有するフレームカー30の構成を自動判定し、自動判定したフレームカー30の構成に基づいて、シミュレータ20に設定されたECUモデルを無効にしたり、フレームカー30の既存の電子装置をネットワークから切り離したりすることにより、シミュレータ20およびフレームカー30からなる仮想車両の構成を自動設定する。
このように、フレームカー30の構成が変更されても、その変更を自動的に判定し、判定結果に基づいて、仮想車両の構成を自動設定するので、オペレータがフレームカー30の構成の変更に対応して行う作業を低減できる。これにより、オペレータの負担が低減する。
上記実施形態では、車両評価システム2が本発明の車両評価システムに相当し、オペレーションPC10が本発明の自動判定手段および自動設定手段に相当し、記憶装置12が本発明の記憶手段に相当し、シミュレータ20が本発明のシミュレータに相当し、フレームカー30が本発明の実機部に相当し、シミュレータ20およびフレームカー30が本発明の仮想車両に相当する。
また、図4のS400〜S410の処理は、本発明のオペレーションPC10が自動判定手段および自動設定手段として実行する機能に相当する。
[他の実施形態]
上記実施形態では、フレームカー30に設置されているECU(電子装置)、ならびにシミュレータ20に設定されているECUモデルと同じ通信識別子で特定されるECUをフレームカー30においてネットワークに新に接続した場合に、フレームカー30に新にECUが設置されたことを自動判定し、判定結果に基づいて、シミュレータ20およびフレームカー30からなる仮想車両の構成を自動設定する例について説明した。
これに対し、シミュレータ20にECUモデルが設定されておらず、フレームカー30にも既存のECUが設置されていないオプションECUをフレームカー30においてネットワークに新に接続した場合に、オプションECUが送信する通信データの通信識別子から、チェックテーブルに登録されていないECUが新にフレームカー30に設置されたことを自動判定してもよい。
そして、オプションECUの仕様が予め記憶装置12に記憶されている場合には、オプションECUの仕様に基づいて、シミュレータ20においてプラントモデル22およびセンサモデル26を自動設定してもよい。さらに、フレームカー30に設置されている既存の電子装置に、オプションECUが新に設置されたことを通知し、オプションECUと既存のECUとの通信、または連携制御を可能にしてもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
2:車両評価システム、10:オペレーションPC(自動判定手段、自動設定手段)、12:記憶装置(記憶手段)、20:シミュレータ(仮想車両)、30:フレームカー(実機部、仮想車両)、200、210、220:通信線

Claims (5)

  1. 車両に搭載される複数の電子装置の作動を評価する車両評価システムにおいて、
    ネットワークに接続された複数の前記電子装置を有し、前記電子装置は各電子装置に固有の通信識別子を通信データに付与して前記ネットワークに送信する実機部と、
    前記ネットワークを介して前記実機部の複数の前記電子装置と通信可能に接続され、前記実機部に応じて設定された車両モデルに基づいて前記車両の挙動をシミュレートし、前記実機部とともに前記車両に応じた仮想車両を構成するシミュレータと、
    前記ネットワークから受信する前記通信データに基づいて前記電子装置を識別することにより、複数の前記電子装置を有する前記実機部の構成を自動判定する自動判定手段と、
    前記自動判定手段が自動判定する前記実機部の構成に基づいて、前記シミュレータおよび前記実機部からなる前記仮想車両の構成を自動設定する自動設定手段と、
    を備えることを特徴とする車両評価システム。
  2. 前記実機部に設置されている前記電子装置と、前記電子装置の代わりに前記シミュレータに電子装置モデルが設定されている場合には前記電子装置モデルと、前記電子装置および前記電子装置モデルが前記通信データを送信する所定周期とを、対応づけて記憶している記憶手段を備え、
    前記自動判定手段は、前記通信データを前記ネットワークから受信する周期が前記通信識別子により特定される前記電子装置および前記電子装置モデルに対応づけて前記記憶手段に記憶されている前記所定周期よりも短い場合、既存の前記電子装置および前記電子装置モデルに加え、該当する前記通信識別子により特定される前記電子装置が前記実機部において前記ネットワークに接続されたと判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両評価システム。
  3. 該当する前記通信識別子を付与された前記通信データを前記ネットワークから受信する周期が前記記憶手段に記憶されている前記所定周期よりも短く、前記記憶手段に記憶されている対応関係から、該当する前記通信識別子を付与された前記通信データを前記実機部の既存の前記電子装置が送信していると前記自動判定手段が判定すると、前記自動設定手段は、該当する前記通信識別子により特定される前記電子装置が前記実機部において前記ネットワークに新に接続されたと判断し、該当する前記通信識別子により特定される既存の前記電子装置を前記ネットワークから切り離すことにより前記仮想車両の構成を自動設定することを特徴とする請求項2に記載の車両評価システム。
  4. 既存の前記電子装置はオンとオフとを電気的に切り替えられるスイッチを介して前記ネットワークに接続しており、
    前記自動設定手段は、既存の前記電子装置を特定する前記通信識別子と同じ前記通信識別子により特定される前記電子装置が前記実機部において前記ネットワークに新に接続されたと判断すると、前記スイッチを切り替えて該当する前記通信識別子により特定される既存の前記電子装置を前記ネットワークから切り離す、
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両評価システム。
  5. 該当する前記通信識別子を付与された前記通信データを前記ネットワークから受信する周期が前記所定周期よりも短く、前記記憶手段に記憶されている対応関係から、該当する前記通信識別子を付与された前記通信データを前記シミュレータに設定された前記電子装置モデルが送信していると前記自動判定手段が判定すると、前記自動設定手段は、該当する前記通信識別子により特定される前記電子装置が前記実機部において前記ネットワークに新に接続されたと判断し、前記シミュレータにおいて該当する前記通信識別子により特定される前記電子装置モデルを無効にすることにより前記仮想車両の構成を自動設定することを特徴とする請求項2に記載の車両評価システム。
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