JP2012122566A - ころ軸受用保持器 - Google Patents

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宗久 谷山
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Abstract

【課題】外側軌道面に対する良好な潤滑性を得ることができ、外側軌道面の磨耗を抑制することができるころ軸受用保持器を提供する。
【解決手段】ころ軸受用保持器1は、内側軌道面と外側軌道面との間に介在し、針状ころ7を転動可能に保持する複数のポケット6を有する円筒状の保持器本体2と、保持器本体2の軸線方向両端部と外側軌道面との間に介在して配置され、針状ころ7の端面に対向する合成樹脂からなるリング部材3とを備え、リング部材3は、外側軌道面に潤滑油を供給するための油溝8を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば針状ころを転動可能に保持するころ軸受用保持器に関する。
従来、例えば自動車のトランスミッションに用いられる遊星歯車機構のピニオンギヤ(遊星歯車)を支持するためのころ軸受用保持器には、針状ころを転動可能に保持する複数のころ保持孔(ポケット)を有する保持器本体を備えたものがある(特許文献1参照)。
保持器本体は、一対の円環部及び複数の連結部を有し、内側軌道面(ピニオンギヤシャフトの外周面)と外側軌道面(遊星歯車の内周面)との間に介在して配置され、全体が軸線2方向に開口する円筒部材によって形成されている。
一対の円環部は、軸線方向に所定の間隔をもって並設されている。複数の連結部は、一対の円環部の円周方向に並列して配置されている。そして、複数の連結部は、一対の円環部を連結し、一対の円環部と共に複数のポケットを形成するように構成されている。
このように構成されたころ軸受用保持器においては、遊星歯車及びピニオンギヤシャフトが相対回転すると、複数の針状ころがころ軸受用保持器に保持された状態で内側軌道面及び外側軌道面上を転動する。
特開2009−68677号公報
しかし、特許文献1に示すころ軸受用保持器によると、その外周面及び外側軌道面に対する潤滑性が悪く、外側軌道面が磨耗するという問題があった。特に、高速回転時には、公転による遠心力の発生によってころ軸受用保持器から外側軌道面への面圧が高くなり、外側軌道面の磨耗が顕著である。
従って、本発明の目的は、外側軌道面に対する良好な潤滑性を得ることができ、もって外側軌道面の磨耗を抑制することができるころ軸受用保持器を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、(1)〜(3)のころ軸受用保持器を提供する。
(1)内側軌道面と外側軌道面との間に介在し、軸受用ころを転動可能に保持する複数のころ保持孔を有する円筒状の保持器本体と、前記保持器本体の軸線方向両端部と前記外側軌道面との間に介在して配置され、前記軸受用ころの端面に対向する合成樹脂からなるリング部材とを備え、前記リング部材は、前記外側軌道面に潤滑油を供給するための油供給部を有するころ軸受用保持器。
(2)上記(1)に記載のころ軸受用保持器において、前記リング部材は、前記油供給部が前記外側軌道面側に開口する円環状の第1凹部、及び前記第1凹部に連通して前記軸受用ころの端面側に開口する第2凹部によって形成されている。
(3)上記(1)又は(2)に記載のころ軸受用保持器において、前記保持器本体は、その軸線方向両端部の外周面が前記外側軌道面との間に前記リング部材を介在させるための段状の円周面で形成されている。
本発明によると、外側軌道面に対する良好な潤滑性を得ることができ、外側軌道面の磨耗を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係るころ軸受用保持器の使用例を示す断面図。 本発明の実施の形態に係るころ軸受用保持器を説明するために示す断面図。 本発明の実施の形態に係るころ軸受用保持器におけるリング部材を説明するために一部を展開して示す平面図。 本発明の実施の形態に係るころ軸受用保持器におけるリング部材を説明するために示す斜視図。 本発明の実施の形態に係るころ軸受用保持器におけるリング部材を説明するために示す断面図。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態に係るころ軸受用保持器について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1はころ軸受用保持器の使用例としての遊星歯車機構を示す。図1に示すように、遊星歯車機構100は、保持器付き針状ころ101,リングギヤ102,太陽ギヤ103,遊星ギヤ(ピニオンギヤ)104及びピニオンギヤシャフト105を備えている。
保持器付き針状ころ101は、保持器(ころ軸受用保持器)1及び複数の針状ころ7を有し、ピニオンギヤシャフト105の外周面(内側軌道面)105aと遊星ギヤ104の内周面(外側軌道面)104aとの間に介在して配置されている。ころ軸受用保持器1及び複数の針状ころ7の詳細については後述する。
リングギヤ102は内歯を有し、太陽ギヤ103の軸線上に配置されている。太陽ギヤ103は外歯を有し、リングギヤ102内で回転可能に配置されている。
遊星ギヤ104は、リングギヤ102及び太陽ギヤ103に噛合し、ピニオンギヤシャフト105に保持器付き針状ころ101を介して回転可能に支持されている。
ピニオンギヤシャフト105は、油路(図示せず)を有し、キャリア(図示せず)に固定され回転するように構成されている。
(ころ軸受用保持器の全体構成)
図2はころ軸受用保持器を示す。図2に示すように、ころ軸受用保持器1は、保持器本体2及び一対のリング部材3から大略構成されている。ころ軸受用保持器1としては、キャリアの公転によって発生する遠心力を考慮し、径方向剛性の高い断面略M形状の保持器が用いられる。
(保持器本体部2の構成)
保持器本体2は、一対の円環部4及び複数の連結部5を有し、全体が軸線2方向に開口する例えば亜鉛鋼板のプレス成形体からなる断面略M形状の無底円筒部材によって形成されている。
保持器本体2の形成は、例えばその素材としての帯状の薄肉鋼板において複数のポケット6となる部位に打ち抜き加工を施すとともに、断面略M形状の成形体となる成形加工を施し、この成形加工が施された亜鉛鋼板を円筒状に折り曲げた後、この円筒状の亜鉛鋼板の両端部を抵抗溶接等で接合することにより行われる。接合後には、溶接ビードの除去及びリング部材3の圧入のために、取付部4aとなる部位に研磨加工を施すことにより寸法出しが行われる。
一対の円環部4は、それぞれが取付部4a及び鍔部4bを有し、軸線方向に所定の間隔をもって互いに並設され、かつ保持器本体2の軸線方向両端部に配置されている。
取付部4aは、一対の円環部4の外周側に配置され、かつ複数の連結部5に一体に形成されている。取付部4aの形成は、保持器本体2の形成時にその軸線方向両端部の外周面が外側軌道面104aとの間にリング部材3を介在させるための段状の円周面で形成されることにより行われる。
鍔部4bは、一対の円環部4の内周側に配置され、かつ取付部4aの内周面に突設されている。そして、鍔部4bは、保持器本体2の開口一部を閉塞するように構成されている。
複数の連結部5は、保持器本体2の軸線Oに最も接近する小径部5aと、この小径部5aの内外径よりも大きい内外径をもつ大径部5bと、大径部5bと小径部5aとを及び大径部5bと円環部4とをそれぞれ連結する傾斜部5cを有し、一対の円環部4間に介在して保持器本体2の軸線方向中央部に配置され、かつ保持器本体2の円周方向に並設されている。
そして、複数の連結部5は、それぞれが内周縁及び外周縁に円弧状の輪郭をもって一対の円環部4を連結し、軸受用ころとしての複数の針状ころ7を転動可能に内部に保持する複数のポケット6を一対の円環部4と共に形成するように構成されている。
複数のポケット6は、保持器本体2の軸線方向を長辺とするとともに、その円周方向を短辺とする平面矩形状の開口面を有し、保持器本体2の円周方向に並列して配置されている。複数のポケット6には、その内面に突出するころ止め6aが設けられている。ころ止め6aは、連結部5の小径部5a及び大径部5bに配置されている。
複数の針状ころ7は、前述したように複数のポケット6に転動可能に保持され、かつ内側軌道面105aと外側軌道面104a(図1に示す)との間に介在して配置され、全体が例えば軸受鋼によって形成されている。そして、複数の針状ころ7は、内側軌道面105a及び外側軌道面104a上を転動するように構成されている。
(リング部材3の構成)
図3〜図5はリング部材を示す。図3〜図5に示すように、リング部材3は、一対の円環部4における取付部4aの外周面と外側軌道面104a(図1に示す)との間に配置され、かつ取付部4aの外周面に圧入して取り付けられ、全体が自己潤滑油を有する例えばPEEK(ホ゜リエステル エーテル ケトン)樹脂など結晶性樹脂からなる円環部材によって形成されている。これにより、リング部材3の外周面及び外側軌道面104aに対する潤滑性が良好になる。
リング部材3には、その外周面(外側軌道面104a側)に開口する円環状の第1凹部8a、及びこの第1凹部8aに連通して針状ころ側端面に開口する複数の第2凹部8bからなる油供給部としての油溝8が設けられている。これにより、油溝8から外側軌道面104aに潤滑油が供給される。
油溝8としては、リング部材3の外周面及び外側軌道面104aに潤滑油を供給し易く、かつ保持し易い凹部であることが望ましい。これにより、リング部材3の外周面及び外側軌道面104aに対する潤滑性が一層良好になる。
第1凹部8aは、リング部材3の軸線方向略中央部に配置され、全体が断面矩形状の凹溝によって形成されている。
複数の第2凹部8bは、リング部材3の円周方向に並列して配置され、全体が第1凹部8aと同様に断面矩形状の凹溝によって形成されている。
(ころ軸受用保持器1の動作)
本実施の形態に示すころ軸受用保持器1の動作は、次に示すようにして行われる。すなわち、内側軌道面105a(ピニオンギヤシャフト105)及び外側軌道面104a(遊星ギヤ104)が相対回転すると、リング部材3が外側軌道面104aによって案内されながら、複数の針状ころ7が内側軌道面105a及び外側軌道面104a上を転動する。
この場合、リング部材3のもつ自己潤滑性によってその外周面及び外側軌道面104aに対する潤滑性が良好になる。
また、本実施の形態においては、ピニオンギヤシャフト105の油路から潤滑油が油溝8の第2凹部8bに、引き続き第2凹部8bから第1凹部8aにそれぞれ導入された後、第1凹部8aからの潤滑油が油溝8外に導出してリング部材3の外周面及び外側軌道面104aに供給される。このため、リング部材3の外周面と遊星ギヤ104の外側軌道面104aに対する良好な潤滑性が一層効果的に得られる。
これにより、リング部材3の外周面と外側軌道面104aとの間の摩擦係数が小さくなるため、リング部材3の摺動性が良好になる。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
外側軌道面104aに対する良好な潤滑性を得ることができ、外側軌道面104aの磨耗を抑制することができる。
以上、本発明のころ軸受用保持器を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)上記実施の形態では、リング部材3の材料がPEEK樹脂からなる場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばPA(ポリアミド)樹脂やPOM(ポリアセタール)樹脂などの結晶性樹脂からなるリング部材であってもよく、また上記実施の形態と同様の効果が得られる場合には結晶性樹脂以外の合成樹脂によってリング部材を形成してもよい。
(2)上記実施の形態では、軸受用ころが針状ころ7である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、円筒ころからなる軸受用ころであっても勿論よい。
(3)上記実施の形態では、自動車のトランスミッションにおける遊星歯車機構に適用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、他の回転機構にも実施の形態と同様に適用可能である。
1…ころ軸受用保持器、2…保持器本体、3…リング部材、4…円環部、4a…取付部、4b…鍔部、5…連結部、5a…小径部、5b…大径部、5c,5d…傾斜部、6…ポケット、6a…ころ止め、7…針状ころ、8…油溝、8a…第1凹部、8b…第2凹部、100…遊星歯車機構、101…保持器付き針状ころ、102…リングギヤ、103…太陽ギヤ、104…遊星ギヤ、104a…外側軌道面、105…ピニオンギヤシャフト、105a…内側軌道面、O…軸線

Claims (3)

  1. 内側軌道面と外側軌道面との間に介在し、軸受用ころを転動可能に保持する複数のころ保持孔を有する円筒状の保持器本体と、
    前記保持器本体の軸線方向両端部と前記外側軌道面との間に介在して配置され、前記軸受用ころの端面に対向する合成樹脂からなるリング部材とを備え、
    前記リング部材は、前記外側軌道面に潤滑油を供給するための油供給部を有する
    ころ軸受用保持器。
  2. 前記リング部材は、前記油供給部が前記外側軌道面側に開口する円環状の第1凹部、及び前記第1凹部に連通して前記軸受用ころの端面側に開口する第2凹部によって形成されている請求項1に記載のころ軸受用保持器。
  3. 前記保持器本体は、その軸線方向両端部の外周面が前記外側軌道面との間に前記リング部材を介在させるための段状の円周面で形成されている請求項1又は2に記載のころ軸受用保持器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014040872A (ja) * 2012-08-23 2014-03-06 Nsk Ltd 軸受ユニット
CN105257703A (zh) * 2015-09-28 2016-01-20 苏州市大力电器有限公司 一种带储油槽结构的轴承保持架

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