JP2012122522A - 揺動チェーンガイド - Google Patents

Abstract

【課題】レバーパッドのガタつきや脱落を防止し、輸送時や組立時にいかなる方向から大きな力を受けてもレバーパッドが脱落することがなく、かつ、簡単な構造で、レバーパッドを容易に装着することができる揺動チェーンガイドを提供すること。
【解決手段】テンショナＴによって押圧される押圧部にテンショナＴに直接当接するレバーパッド１２０が配置された揺動チェーンガイド１００であって、レバーパッド１００が、押圧部に揺動軸部１３０の揺動軸線と平行な方向からのみ装着可能で、かつ、係合固定可能に取り付けられていること。
【選択図】図１

Description

本発明は、スプロケット間を走行するチェーンを摺動案内するとともにテンショナに押圧されてチェーンに張力を付与する揺動チェーンガイドに関し、例えば、エンジンルーム内のクランク軸とカム軸の夫々に設けたスプロケット間に無端懸回したサイレントチェーン、ローラチェーン等のタイミングチェーンの張力保持、摺動案内を行うエンジンのタイミングシステムに好適な揺動チェーンガイドに関するものである。

従来公知のエンジンのタイミングシステムは、図１１に示すように、エンジンルーム内のクランク軸に取り付けた駆動スプロケットＳ１とカム軸に取り付けた１対の従動スプロケットＳ２、Ｓ３間にタイミングチェーンＣが無端懸回されてなり、タイミングチェーンＣの緩み側区間においてテンショナＴに付勢されてタイミングチェーンＣの張力を適正に保持して案内する揺動チェーンガイド５００と、タイミングチェーンＣの張り側区間においてタイミングチェーンＣの走行を案内する固定チェーンガイドＧとによって構成されている。

このタイミングシステムの揺動チェーンガイド５００は、揺動軸部５３０がエンジンルーム（図示せず）の取付軸Ｂに揺動自在に取り付けられており、ガイド本体５１０のガイド装着壁部５１１にレバーパッド５２０が取り付けられ、該レバーパッド５２０がテンショナＴのプランジャＰの先端部に当接して押圧部を構成している。

そして、揺動チェーンガイド５００がテンショナＴのプランジャＰによって、タイミングチェーンＣ側に揺動押圧されることでタイミングチェーンＣの張力が適正に保持され、タイミングチェーンＣの張力変動や振動に応じて、プランジャＰの付勢力に抗して揺動チェーンガイド５００が揺動することで、張力変動や振動が吸収される。

この公知の揺動チェーンガイド５００のレバーパッド５２０は、図１１乃至図１３に示すように、テンショナＴに当接するパッド本体５２１と、テンショナＴと当接する面の反対面に設けられる固定片５２２を有している。
固定片５２２は、ガイド本体５１０のガイド装着壁部５１１を揺動軸部５３０の揺動軸線と平行な方向の両側部から挟むよう設けられ、先端に係合突起部５２３を有している。 固定片５２２の先端に設けられた係合突起部５２３は装着時に弾性変形してガイド装着壁部５１１に係合し、レバーパッド５２０がガイド装着壁部５１１に固定されるように構成されている（特許文献１、図５等参照。）。

また、固定片がレバーパッドのテンショナと当接する面の反対面の中央部に設けられ、ガイド本体のガイド装着壁部に該固定片が挿入される貫通孔が設けられて、固定片の先端部が弾性変形して貫通孔を貫通して係合し、レバーパッドがガイド装着壁部に固定されるように構成されたものも公知である（特許文献１、図３等参照。）。

実用新案登録第２５４０８９６号公報（全頁、図３、図５）

上記のような公知の揺動チェーンガイドにおいては、レバーパッドが、テンショナによる押圧力を受ける方向であり、絶えず振動が生じる方向である揺動チェーンガイドの揺動方向から装着されているため、固定片のスナップ係合力に抗して、あるいは、摩耗や劣化によって、ガタつきが生じたり、レバーパッドがガイド装着壁部から脱落しやすいという問題があった。

また、レバーパッドのガイド装着壁部への装着方向の力で固定片のスナップ係合が外れる力が働くため、輸送時や組立時にレバーパッドが装着方向の力成分を含む大きな力を受けると、ガイド装着壁部から容易に脱落してしまうという問題があった。

これらの問題を軽減するために、固定片の剛性を高くすることも考えられるが、剛性が高いとスナップ係合による装着時に非常に大きな力を必要し、容易に装着することができないという問題があった。

本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、レバーパッドのガタつきや脱落を防止し、輸送時や組立時にいかなる方向から大きな力を受けてもレバーパッドが脱落することがなく、かつ、簡単な構造で、レバーパッドを容易に装着することができる揺動チェーンガイドを提供することである。

本請求項１に係る発明は、スプロケット間を走行するチェーンを摺動案内するガイド本体と、該ガイド本体の一端側に設けられた揺動軸部と、テンショナによって押圧される押圧部とを有し、前記押圧部にテンショナに直接当接するレバーパッドが配置された揺動チェーンガイドであって、前記レバーパッドが、前記押圧部に前記揺動軸部の揺動軸線と平行な方向からのみ装着可能で、かつ、係合固定可能に取り付けられていることにより、前記課題を解決するものである。

本請求項２に係る発明は、請求項１に記載された揺動チェーンガイドの構成に加えて、前記押圧部には、テンショナに対向する位置に前記レバーパッドが取り付けられるガイド装着壁部が形成され、該ガイド装着壁部が、揺動軸部の揺動軸線と平行な１方向にのみ開放する挿入スリットを有し、前記レバーパッドが、前記挿入スリットに前記揺動軸部の揺動軸線と平行な方向からのみ装着可能で、かつ、係合固定可能に取り付けられることにより、前記課題を解決するものである。

本請求項３に係る発明は、請求項２に記載された揺動チェーンガイドの構成に加えて、前記レバーパッドが、前記テンショナに当接するパッド本体と、前記テンショナと当接する面の反対面に設けられ前記挿入スリットに挿入される挿入凸部と、該挿入凸部の挿入方向と直交する両側面に突出する係合片とを有し、前記係合片とパッド本体によって、前記ガイド装着壁部の前記挿入スリット両側部が挟まれて前記レバーパッドが前記ガイド装着壁部に装着されることにより、前記課題を解決するものである。

本請求項４に係る発明は、請求項３に記載された揺動チェーンガイドの構成に加えて、前記レバーパッドの係合片の少なくとも一方が、前記挿入凸部の挿入方向の全長より短い幅で、かつ、挿入方向と直交する方向に弾性変形可能なスナップ係合片を構成し、前記ガイド装着壁部が、前記挿入スリットの側方にストッパ突起を有し、前記スナップ係合片が、前記レバーパッドの挿入時に前記ストッパ突起に乗り上げて弾性変形し、挿入完了時に前記ストッパ突起を乗り越えて係止するように構成されていることにより、前記課題を解決するものである。

本請求項５に係る発明は、請求項４に記載された揺動チェーンガイドの構成に加えて、前記スナップ係合片が、前記ストッパ突起と接触する部分に肉厚部を有することにより、前記課題を解決するものである。

本請求項１に係る発明の揺動チェーンガイドは、スプロケット間を走行するチェーンを摺動案内するガイド本体と、該ガイド本体の一端側に設けられた揺動軸部と、テンショナによって押圧される押圧部とを有し、押圧部にテンショナに直接当接するレバーパッドが配置された揺動チェーンガイドであって、レバーパッドが、押圧部に揺動軸部の揺動軸線と平行な方向からのみ装着可能で、かつ、係合固定可能に取り付けられていることにより、テンショナによる押圧力を受ける方向であり、絶えず振動が生じる方向である揺動チェーンガイドの揺動方向に剛性を高く装着することができるため、当該押圧力や振動によってガタつきが生じたり、摩耗や劣化を受けることを防止できるとともに、レバーパッドが脱落することを防止することができる。

本請求項２に係る発明の揺動チェーンガイドは、請求項１に係る揺動チェーンガイドが奏する効果に加えて、押圧部には、テンショナに対向する位置にレバーパッドが取り付けられるガイド装着壁部が形成され、該ガイド装着壁部が、揺動軸部の揺動軸線と平行な１方向にのみ開放する挿入スリットを有し、レバーパッドが、挿入スリットに揺動軸部の揺動軸線と平行な方向からのみ装着可能で、かつ、係合固定可能に取り付けられることにより、簡単な構造で、レバーパッドを容易に装着することができる。

本請求項３に係る発明の揺動チェーンガイドは、請求項２に係る揺動チェーンガイドが奏する効果に加えて、レバーパッドが、テンショナに当接するパッド本体と、テンショナと当接する面の反対面に設けられ前記挿入スリットに挿入される挿入凸部と、該挿入凸部の挿入方向と直交する両側面に突出する係合片とを有し、係合片とパッド本体によって、ガイド装着壁部の挿入スリット両側部が挟まれてレバーパッドがガイド装着壁部に装着されることにより、挿入方向以外のすべての方向に剛性を高く装着することができるため、ガタつきが生じたり、押圧力や振動によって摩耗や劣化を受けることを防止でき、レバーパッドが脱落することを防止することができる。

本請求項４に係る発明の揺動チェーンガイドは、請求項３に係る揺動チェーンガイドが奏する効果に加えて、レバーパッドの係合片の少なくとも一方が、挿入凸部の挿入方向の全長より短い幅で、かつ、挿入方向と直交する方向に弾性変形可能なスナップ係合片を構成し、ガイド装着壁部が、挿入スリットの側方にストッパ突起を有し、スナップ係合片が、レバーパッドの挿入時にストッパ突起に乗り上げて弾性変形し、挿入完了時にストッパ突起を乗り越えて係止するように構成されていることにより、装着時は挿入方向に力を加えることで、レバーパッドを容易に装着することができる。

また、装着後のレバーパッドにいかなる方向から大きな力を受けても、スナップ係合片が弾性変形する力を発生させない構造とすることができるため、輸送時や組立時にいかなる方向から大きな力を受けてもレバーパッドが脱落することがない。

本請求項５に係る発明の揺動チェーンガイドは、請求項４に係る揺動チェーンガイドが奏する効果に加えて、スナップ係合片が、ストッパ突起と接触する部分に肉厚部を有することにより、挿入時の弾性変形が容易なままレバーパッドを容易に装着可能としつつ、挿入方向と逆方向の力に対してより大きな係止力を付与することができるため、さらに大きな力を受けてもレバーパッドが脱落することがない。

本発明の一実施例である揺動チェーンガイドが適用されたタイミングシステムの説明図。 本発明の一実施例である揺動チェーンガイドの側面図。 本発明の一実施例である揺動チェーンガイドのレバーパッドの斜視図。 図３のレバーパッドの平面図。 図３のレバーパッドの側面図。 図３のレバーパッドの正面図。 本発明の一実施例である揺動チェーンガイドのガイド装着壁部とレバーパッドの斜視図。 図７の別方向から見た斜視図。 図７のさらに別方向から見た斜視図。 図７のレバーパッド装着後の斜視図。 従来の揺動チェーンガイドが適用されたタイミングシステムの説明図。 従来の揺動チェーンガイドのレバーパッドの側面図。 図１２のレバーパッドの正面図。

本発明は、スプロケット間を走行するチェーンを摺動案内するガイド本体と、該ガイド本体の一端側に設けられた揺動軸部と、テンショナによって押圧される押圧部とを有し、押圧部にテンショナに直接当接するレバーパッドが配置された揺動チェーンガイドであって、レバーパッドが、押圧部に揺動軸部の揺動軸線と平行な方向からのみ装着可能で、かつ、係合固定可能に取り付けられ、レバーパッドのガタつきや脱落を防止し、輸送時や組立時にいかなる方向から大きな力を受けてもレバーパッドが脱落することがなく、かつ、簡単な構造で、レバーパッドを容易に装着することができるものであれば、その具体的な実施態様はいかなるものであっても何ら構わない。

すなわち、本発明の揺動チェーンガイドのチェーン摺動面は、チェーンガイドを摺動性の良好な材料で一体に成形して構成しても良く、チェーンとの摺動性の良好な走行案内シュー部材を着脱可能に設けても良い。

また、本発明の揺動チェーンガイドのレバーパッドの具体的な素材は、耐熱性、耐油性、耐摩耗性等の性能に優れ、かつ、所定の弾性を有する材料であればいかなるものであっても良く、例えば、チェーンと摺動する走行案内シュー部材として好適な、ポリアミド６樹脂、ポリアミド４６樹脂、ポリアミド６６樹脂、ポリアセタール樹脂など合成樹脂材料などの素材を用いても良い。

以下に、本発明の一実施例である揺動チェーンガイドについて、図面に基づいて説明する。
本発明の一実施例である揺動チェーンガイドは、例えば、従来と同様に、図１に示すような、エンジンルーム内のクランク軸に取り付けた駆動スプロケットＳ１とカム軸に取り付けた１対の従動スプロケットＳ２、Ｓ３間にタイミングチェーンＣが無端懸回されるエンジンのタイミングシステムに用いられる。

揺動チェーンガイド１００は、揺動軸部１３０がエンジンルーム（図示せず）の取付軸Ｂに揺動自在に取り付けられており、図２に示すように、ガイド本体１１０のガイド装着壁部１１１にレバーパッド１２０が揺動軸部１３０の揺動軸線と平行な方向からのみ装着可能で、かつ、係合固定可能に取り付けられ、該レバーパッド１２０がテンショナＴのプランジャＰの先端部に当接して押圧部を構成している。

そして、揺動チェーンガイド１００がテンショナＴのプランジャＰによって、タイミングチェーンＣ側に揺動押圧されることでタイミングチェーンＣの張力が適正に保持され、タイミングチェーンＣの張力変動や振動に応じて、プランジャＰの付勢力に抗して揺動チェーンガイド１００が揺動することで、張力変動や振動が吸収される。

なお、図１に示す本実施例では、取付軸ＢとテンショナＴの上下方向の位置が、図１１に示す従来例と逆に設計されているが、いずれの位置関係であっても良い。
また、図１に示す本実施例では、テンショナＴは、プランジャＰが突出してレバーパッド１２０に当接し押圧するものであるが、カム等の回転で押圧するものであっても良く、レバーパッド１２０に当接し押圧するものであれば、いかなるものであっても良い。

レバーパッド１２０は、図３乃至図６に示すように、テンショナＴに当接するパッド本体１２１と、テンショナＴと当接する面の反対面に設けられた挿入凸部１２２と、挿入凸部１２２の挿入方向と直交する一方の側面に突出する係合片１２４と、他方の側面に突出し挿入凸部１２２の挿入方向の全長より短い幅のスナップ係合片１２３とを有している。

また、スナップ係合片１２３の突出先端側には、肉厚部１２５が設けられている。
なお、本実施例では、係合片１２４もスナップ係合片１２３と同じく挿入凸部１２２の挿入方向の全長より短い幅であるが、係合片１２４は挿入凸部１２２の挿入方向の全長に渡る幅に形成されても良い。

レバーパッド１２０が取り付けられる揺動チェーンガイド１００の押圧部は、図７乃至図１０に示すように、揺動軸部１３０の揺動軸線と平行な１方向にのみ開放する挿入スリット１１２を有するガイド装着壁部１１１が設けられている。
また、ガイド装着壁部１１１の挿入スリット１１２の側方にはストッパ突起１１３が設けられている。

ストッパ突起１１３は、ガイド装着壁部１１１の挿入スリット１１２の開放側が、レバーパッド１２０の挿入時にスナップ係合片１２３を上方に変形させる傾斜面をなし、奥側が、レバーパッド１２０の挿入完了時にスナップ係合片１２３が乗り越えて当て止めされる垂直面をなしている。
また、本実施例では、ガイド装着壁部１１１の挿入スリット１１２開放側にも、ストッパ突起１１３の傾斜面に連続する傾斜面が形成されている。

次に、以上のように構成された本実施例の揺動チェーンガイド１００のガイド装着壁部１１１へのレバーパッド１２０の取り付け動作について説明する。
まず、レバーパッド１２０が、図８、図９に示すように、ガイド装着壁部１１１に設けられた挿入スリット１１２に向けて、揺動軸部１３０の揺動軸線と平行な方向から挿入される。

レバーパッド１２０は、図５に示すように、スナップ係合片１２３および係合片１２４とパッド本体１２１によって、ガイド装着壁部１１１の挿入スリット１１２の両側部を挟むように構成されている。

挿入凸部１２２の幅は挿入スリット１１２の幅と等しく、スナップ係合片１２３および係合片１２４とパッド本体１２１の間隔はガイド装着壁部１１１の厚みと等しく、あるいは、円滑な挿入が妨げられないレバーパッド１２０の弾性の範囲で挿入凸部１２２の幅およびガイド装着壁部１１１の厚みが僅かに大きくなるように形成され、挿入後にガタつきが生じることがないように形成されている。

レバーパッド１２０の挿入を進めると、スナップ係合片１２３の先端の肉厚部１２５がガイド装着壁部１１１およびストッパ突起１１３の傾斜面に沿って持ち上げられて、スナップ係合片１２３が図示の上方に弾性変形する。

レバーパッド１２０が完全に挿入されると、スナップ係合片１２３の先端の肉厚部１２５はストッパ突起１１３を乗り越え、弾性変形が解除されて元の状態となり、ストッパ突起１１３の奥側の垂直面に当接して抜け止め部として作用する。

なお、図９に示すように、ガイド装着壁部１１１のストッパ突起１１３の奥側には、肉厚部１２５を収容する凹部が形成されており、レバーパッド１２０が完全に挿入された時に、肉厚部１２５がガイド装着壁部１１１を押圧することなく、スナップ係合片１２３とパッド本体１２１とでガイド装着壁部１１１を挟みこむ位置に復帰する。

このように、レバーパッド１２０をガイド装着壁部１１１に設けられた挿入スリット１１２に向けて、揺動軸部１３０の揺動軸線と平行な方向から挿入するだけで、容易に装着することができる。

そして、このように装着されたレバーパッド１２０は、揺動軸線と平行な挿入前後方向、スナップ係合片１２３とパッド本体１２１とでガイド装着壁部１１１を挟みこむ図示の上下方向、それらと直交する挿入凸部１２２の幅方向を、それぞれ所定の面積を持った面でガイド装着壁部１１１と当接して固定されるため、ガタつきなく固定が可能であり、押圧力や振動による摩耗や劣化を防止できる。

また、レバーパッド１２０にいかなる方向から力を受けても、スナップ係合片１２３がストッパ突起１１３を乗り越えるような弾性変形する方向の分力が発生することがないため、輸送時や組立時に大きな力を受けてもレバーパッド１２０がガイド装着壁部１１１から脱落することがない。

以上説明したように、本発明によれば、レバーパッドのガタつきや脱落を防止し、輸送時や組立時にいかなる方向から大きな力を受けてもレバーパッドが脱落することがなく、かつ、簡単な構造で、レバーパッドを容易に装着することができるなど、その効果は甚大である。

１００、５００ ・・・揺動チェーンガイド
１１０、５１０ ・・・ガイド本体
１１１、５１１ ・・・ガイド装着壁部
１１２ ・・・挿入スリット
１１３ ・・・ストッパ突起
１１４ ・・・凹部
１２０、５２０ ・・・レバーパッド
１２１、５２１ ・・・パッド本体
１２２ ・・・挿入凸部
１２３ ・・・スナップ係合片
１２４ ・・・係合片
１２５ ・・・肉厚部
５２２ ・・・固定片
５２３ ・・・係合突起部
１３０、５３０ ・・・揺動軸部
Ｃ ・・・タイミングチェーン
Ｓ１ ・・・駆動スプロケット
Ｓ２、Ｓ３ ・・・従動スプロケット
Ｂ ・・・取付軸
Ｇ ・・・固定チェーンガイド
Ｔ ・・・テンショナ
Ｐ ・・・プランジャ

Claims (5)

1. スプロケット間を走行するチェーンを摺動案内するガイド本体と、該ガイド本体の一端側に設けられた揺動軸部と、テンショナによって押圧される押圧部とを有し、前記押圧部にテンショナに直接当接するレバーパッドが配置された揺動チェーンガイドであって、
   前記レバーパッドが、前記押圧部に前記揺動軸部の揺動軸線と平行な方向からのみ装着可能で、かつ、係合固定可能に取り付けられていることを特徴とする揺動チェーンガイド。
2. 前記押圧部には、テンショナに対向する位置に前記レバーパッドが取り付けられるガイド装着壁部が形成され、
   該ガイド装着壁部が、揺動軸部の揺動軸線と平行な１方向にのみ開放する挿入スリットを有し、
   前記レバーパッドが、前記挿入スリットに前記揺動軸部の揺動軸線と平行な方向からのみ装着可能で、かつ、係合固定可能に取り付けられることを特徴とする請求項１に記載の揺動チェーンガイド。
3. 前記レバーパッドが、前記テンショナに当接するパッド本体と、前記テンショナと当接する面の反対面に設けられ前記挿入スリットに挿入される挿入凸部と、該挿入凸部の挿入方向と直交する両側面に突出する係合片とを有し、
   前記係合片とパッド本体によって、前記ガイド装着壁部の前記挿入スリット両側部が挟まれて前記レバーパッドが前記ガイド装着壁部に装着されることを特徴とする請求項２に記載の揺動チェーンガイド。
4. 前記レバーパッドの係合片の少なくとも一方が、前記挿入凸部の挿入方向の全長より短い幅で、かつ、挿入方向と直交する方向に弾性変形可能なスナップ係合片を構成し、
   前記ガイド装着壁部が、前記挿入スリットの側方にストッパ突起を有し、
   前記スナップ係合片が、前記レバーパッドの挿入時に前記ストッパ突起に乗り上げて弾性変形し、挿入完了時に前記ストッパ突起を乗り越えて係止するように構成されていることを特徴とする請求項３に記載の揺動チェーンガイド。
5. 前記スナップ係合片が、前記ストッパ突起と接触する部分に肉厚部を有することを特徴とする請求項４に記載の揺動チェーンガイド。

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