JP2012120384A - 駆動装置 - Google Patents

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光昭 中田
Makoto Horiuchi
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Abstract

【課題】電動モータによってポンプ等の被駆動機器を駆動する駆動装置であって、電動モータのハウジングとカバー部材との間に制御基板を収容したものにおいて、上記カバー部材の外部に設けた電子機器を、上記カバー部材に電気配線用の貫通孔を形成することなく上記制御基板に電気的に接続する。
【解決手段】カバー部材46を絶縁性の樹脂材料によって型成形するとともに、そのカバー部材46に配線部材60,62を埋設し、その配線部材60,62の一端をカバー部材46の外部に、他端をカバー部材46の内部にそれぞれ突出させる。そして、ポンプ20側に設けられた上記電子機器としてのヒータ48および油温センサ51を、カバー部材46に埋設された配線部材60,62を介して制御基板44に電気的に接続する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動モータによって被駆動機器を回転駆動する駆動装置に関する。
この種の駆動装置として例えば特許文献1に記載のものが提案されている。特許文献1に記載の駆動装置は、自動車用パワーステアリング装置の油圧源である可逆式オイルポンプを被駆動機器とし、その可逆式オイルポンプを電動モータによって回転駆動するものであって、上記電動モータのモータケーシングを、モータ出力軸の軸方向一方側に向けて開口する第1ケーシングと、その第1ケーシングの開口を閉蓋するカバー部材である第2ケーシングと、に分割して形成している。そして、上記第1ケーシングと第2ケーシングとの間の空間に、上記電動モータを駆動制御するための制御基板を設けるとともに、上記第1ケーシングと第2ケーシングとの間にシール部材を設けることにより、上記制御基板を収容する空間への塵埃や水、作動油等の異物の侵入を抑制するようになっている。
特開2009−68408号公報
ここで、上述したような駆動装置において、上記被駆動機器側の位置に電子機器を配置し、その電子機器と上記制御基板とを電気的に接続する場合がある。しかしながら、特許文献1に記載の技術において、上記制御基板と上記電子機器とを電気的に接続すべく、上記第2ケーシングに配線部材を挿通させるための貫通孔を形成した場合、その貫通孔を通じて上記第2ケーシング内へ異物が侵入する虞があり、好ましくない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、上記制御基板を覆うカバー部材に配線部材を挿通させるための貫通孔を形成することなく、上記被駆動機器側の位置に配置された電子機器を上記制御基板に電気的に接続できるようにした駆動装置を提供することを目的としている。
本発明は、とりわけ、上記カバー部材が絶縁材料によって型成形されているとともに、上記制御基板と電子機器とを電気的に接続する配線部材のうち少なくとも長手方向の一部が上記カバー部材に埋設されていて、その配線部材のうち制御基板側の端部が上記カバー部材の内部に突出している一方、上記配線部材のうち上記電子機器側の端部が上記カバー部材の外部に突出していることを特徴としている。
本発明によれば、上記制御基板を覆うカバー部材に配線部材を挿通させるための貫通孔を形成することなく、上記被駆動機器側に配置された電子機器を上記制御基板に電気的に接続できるようになる。
本発明の実施の形態として油圧パワーステアリング装置の概略を示す図。 図1のモータ・ポンプユニットを示す図であって、そのモータ・ポンプユニットの一部を切り欠いた部分断面図。 ECUのヒータ制御部を示すブロック図。 図2に示すモータ制御装置MCの軸方向に沿った断面図。 図2に示すカバー部材をポンプ側から見た正面図。 図5のA−A線に沿った断面図。 図5のB−B線に沿った断面図。 図5のC−C線に沿った断面図。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて詳述する。なお、下記の実施の形態は、本発明に係る駆動装置を自動車用の油圧パワーステアリング装置に適用したものを示している。
図1は、本実施の形態に係る油圧パワーステアリング装置の概略を示す図である。
図1に示す油圧パワーステアリング装置は、その一端側がステアリングホイール1と一体回転可能に連係されて、運転者からの操舵入力を行う入力軸2と、その一端側が後述するラック・ピニオン機構4を介して図示外の転舵輪に連係されると共に、その他端が入力軸2の他端側に図示外のトーションバーを介して相対回転可能に連結され、入力軸2からの操舵入力に基づくトーションバーの捩れ変形の反力によって操舵出力を行う出力軸3と、その出力軸3と上記転舵輪との間に介装され、その内部に隔成された後記の一対の圧力室P1,P2に作用する液圧によって当該出力軸3による操舵出力をアシストするパワーシリンダ5と、該パワーシリンダ5の一対の圧力室P1,P2内に液圧を給排するモータ・ポンプユニット10と、から主として構成されている。
ラック・ピニオン機構4は、出力軸3の一端側の外周に形成されたピニオン歯と当該出力軸3の一端側にほぼ直交するように配置されるラック軸6の軸方向の所定範囲に形成されるラック歯とが噛合してなるもので、出力軸3の回転に応じてラック軸6が図1中の左右方向へ移動するようになっている。
パワーシリンダ5は、ほぼ円筒状に形成されたシリンダチューブ5aにピストンロッドとしてのラック軸6を軸方向に沿って貫装するとともに、ラック軸6の外周に固定されたピストン5bによって、シリンダチューブ5a内に一対の圧力室である第1圧力室P1及び第2圧力室P2を隔成したものである。そして、これら両圧力室P1,P2の差圧によってラック軸6に対する推進力が発生し、運転者による操舵をアシストすることとなる。
モータ・ポンプユニット10は、パワーシリンダ5の第1、第2圧力室P1,P2に対応する第1給排口11a及び第2給排口11bを有し、ステアリングホイール1の回転方向に応じて前記各圧力室P1,P2に対して液圧を選択的に供給する可逆式の双方向ポンプ(以下、単に「ポンプ」という。)20と、そのポンプ20及びパワーシリンダ5に対する液圧供給に供する作動油を貯留するリザーバタンク30と、ポンプ20を被駆動機器としてそのポンプ20を正逆回転駆動する電動モータ31と、その電動モータ31を駆動制御する電子コントロールユニット(以下、「ECU」という。)32と、から主として構成されていて、第1給排口11aと第1圧力室P1が第1配管L1により接続されている一方、第2給排口11bと第2圧力室P2が第2配管L2により接続されている。
ポンプ20のポンプ作動を司るポンプ作動部21は、一方が吸入ポート、他方が吐出ポートとして機能する第1、第2給排ポート21a,21bを有している。両給排ポート21a,21bは、ポンプ20内に形成される第1、第2給排通路22a,22bを介して第1、第2給排口11a,11bにそれぞれ接続されているとともに、第1,第2給排通路22a,22bの途中から分岐する第1、第2吸入通路23a,23bを介してリザーバタンク30に接続されている。
両吸入通路23a,23bには、リザーバタンク30側への作動油の逆流を防止するための第1、第2逆止弁CV1,CV2が設けられている。これにより、液圧回路中において作動油が不足した場合には、その差圧に基づき第1逆止弁CV1または第2逆止弁CV2が開弁し、リザーバタンク30からポンプ20へと作動油が補給されるようになっている。
また、両給排通路22a,22bは、第1,第2切替バルブV1,V2を介してそれぞれリザーバタンク30に接続されている。両切替バルブV1,V2は両給排通路22a,22bの圧力差によって開閉するものであって、第1給排通路22aが高圧の場合には第2切替バルブV2が開弁して第2給排通路22bとリザーバタンク30とが連通する一方、第2給排通路22bが高圧の場合には第1切替バルブV1が開弁して第1給排通路22aとリザーバタンク30とが連通するようになっている。このように両切替バルブV1,V2が両給排通路22a,22b間の差圧に応じて開閉動作することにより、パワーシリンダ5の両圧力室P1,P2のうち低圧側となる圧力室における作動油の排出性を向上させ、速やかに圧力低下を図るようになっている。なお、図1の符号CV3は、リザーバタンク30から両給排通路22a,22b側への作動油の逆流を防止する第3逆止弁である。
他方、第1、第2配管L1,L2は、第1、第2連通路12,13をもって相互に連通するように構成されるとともに、これら両連通路12,13は、その中間部に設けられる第1、第2接続部X1,X2にて当該両連通路12,13に接続する接続通路14をもって相互に連通するようになっている。接続通路14には、いわゆるノーマルオープン形の電磁弁SVが設けられている。
さらに、第1連通路12には、第1配管L1と第1接続部X1との間に、第1配管L1側から第1接続部X1側への通流のみを許容する第4逆止弁CV4が設けられ、第2配管L1と第1接続部X1との間に、第2配管L2側から第1接続部X1側への通流のみを許容する第5逆止弁CV5が設けられている。一方、第2連通路13には、第1配管L1と第2接続部X2との間に、第2接続部X2側から第1配管L1側への通流のみを許容する第6逆止弁CV6が設けられ、第2配管L2と第2接続部X2との間に、第2接続部X2側から第2配管L2側への通流のみを許容する第7逆止弁CV7が設けられている。これにより、電磁弁SVの開弁時において、第1配管L1内の作動油は第4逆止弁CV4及び第7逆止弁CV7を通じて第2配管L2に、また、第2配管L2内の作動油は第5逆止弁CV5及び第6逆止弁CV6を通じて第1配管L1に、それぞれ逆流することなく流動することが可能となっている。
すなわち、両連通路12,13、接続通路14、電磁弁SV、第4〜第7逆止弁CV4〜CV7によっていわゆるフェールセーフ機構が構成されており、このフェールセーフ機構は、通常時にはECU32からの指令によって電磁弁SVを閉弁状態に維持し、ポンプ20を介してパワーシリンダ5の両圧力室P1,P2に作動油を給排させる一方、ECU32に異常が発生した場合には電磁弁SVを開弁し、前記各通路12〜15を介して両圧力室P1,P2内の作動油を直接給排可能とするようになっている。これにより、ECU32の異常発生時におけるいわゆるマニュアルステアを確保するようになっている。
図2は、モータ・ポンプユニット10の具体的構成を示す図であって、当該モータ・ポンプユニット10の一部を切り欠いた部分断面図である。
図2に示すように、モータ・ポンプユニット10は、ポンプ20、リザーバタンク30、電動モータ31、ECU32が一体的に構成されたものであり、ポンプ20を挟んで軸方向の一方側にリザーバタンク30が配置されていて、他方側に電動モータ31及びECU32が配置されている。なお、詳しくは後述するが、電動モータ31とECU32は、モータ制御装置MCとして共通の筐体をもって一体的に構成されている。
ポンプ20はいわゆる内接歯車ポンプであって、略ブロック状のポンプボディ24と、そのポンプボディ24の内側面24a側に対向配置される略円盤状のポンプカバー25と、そのポンプカバー25とポンプボディ24との間に介装されたカムリング26と、からなるポンプハウジングPHを備えていて、そのポンプハウジングPHの内部、具体的にはカムリング26の内周側に図1に示したポンプ作動部21を収容している。また、ポンプボディ24に軸方向に沿って貫通形成された軸挿通孔24dに、ポンプ作動部21を回転駆動するためのポンプ駆動軸27が挿通配置されているとともに、そのポンプ駆動軸27は、電動モータ31側の後述するモータ出力軸35に軸継手47を介して連結されている。なお、軸継手47はいわゆるオルダム継手である。そして、ポンプ駆動軸27が電動モータ31にて回転駆動されることにより、図1に示したパワーシリンダ5の両圧力室P1,P2間で上述したように作動油を給排するようになっている。
リザーバタンク30は、ポンプカバー25およびカムリング26を収容する第1円筒部30aと、その第1円筒部30aに連通しつつ当該第1円筒部30aから上方に向けて延びる第2円筒部30bと、を備えており、全体として略L字状を呈している。そして、リザーバタンク30のうち第1円筒部30aの開口端縁に形成されたフランジ部30cが、ポンプボディ24の軸方向中間部に形成された段状部24cに着座しつつ、その段状部24cに対してリザーバタンク取付ボルトB1によって取付固定され、ポンプカバー25とカムリング26とがリザーバタンク30内の作動油に浸かっている。なお、第2円筒部30bのうち天蓋部のほぼ中央位置には作動油を注入するための開口部が形成されていて、その開口部には着脱可能なキャップ30dが装着されている。また、図2の符号S1は、ポンプボディ24とリザーバタンク30との間をシールする環状のシール部材である。
ポンプボディ24のうち車両搭載状態で軸挿通孔24dの軸心よりも下方側となる位置には、当該ポンプボディ24の外側面24bに開口する大径部28aと当該ポンプボディ24の内側面24aに開口する小径部28bとを有する段付き形状のヒータ挿通孔28が貫通形成されていて、モータ制御装置MC側に形成されたヒータ接続コネクタ65をこのヒータ挿通孔28の大径部28aに受容しているとともに、リザーバタンク30内の作動油を加熱するための第2電子機器であるヒータ48が、ヒータ接続コネクタ65をもって保持固定されつつECU32に電気的に接続されている。換言すれば、ヒータ接続コネクタ65は、ヒータ48をECU32に電気的に接続する電子機器接続コネクタとしての機能と、ヒータ48を保持固定する電子機器保持部としての機能を併せ持っている。
ヒータ48は、ヒータ挿通孔28の大径部28aに受容され、ヒータ接続コネクタ65に嵌合する電子機器側コネクタとしてのヒータ側コネクタ49と、そのヒータ側コネクタ49からヒータ挿通孔28の小径部28bを挿通しつつリザーバタンク30内に延出する略円筒状のヒータ本体50と、を備えていて、ヒータ本体50のうち基端部の外周面には、周方向に沿って連続するシール収容溝50aが切欠形成されている。シール収容溝50aには、例えばOリングによって構成されるシール部材S2が嵌着され、このシール部材S2により、ヒータ本体50の外周面と小径部28bの内周面との間を液密にシールし、大径部28a内への作動油の侵入を防止している。そして、ECU32からの通電によってヒータ本体50が発熱することで、そのヒータ本体50が常時接触するリザーバタンク30内の作動油を加熱するようになっている。つまり、このヒータ48をもって作動油を加熱し、ポンプ20の回転負荷となる作動油の粘度を低減することにより、油圧パワーステアリング装置の応答性を向上させ、もって操舵フィーリングを向上させるようになっている。
他方、ポンプボディ24のうちヒータ48に対して軸挿通孔24dの軸心を挟んで反対側となる位置、すなわち車両搭載状態で軸挿通孔24dの軸心よりも上方側となる位置には、当該ポンプボディ24の外側面24bに開口する大径部29aと当該ポンプボディ24の内側面24aに開口する小径部29bとを有する段付き形状のセンサ挿通孔29が貫通形成されていて、モータ制御装置MC側に形成されたセンサ接続コネクタ66をこのセンサ挿通孔29の大径部29aに受容しているとともに、リザーバタンク30内の作動油の温度を検出する第1電子機器としての油温センサ51が、センサ接続コネクタ66をもって保持固定されつつECU32に電気的に接続されている。換言すれば、センサ接続コネクタ66は、油温センサ51をECU32に電気的に接続する電子機器接続コネクタとしての機能と、油温センサ51を保持固定する電子機器保持部としての機能とを併せ持っている。
油温センサ51は、センサ挿通孔29の大径部29aに受容され、センサ接続コネクタ66に嵌合する電子機器側コネクタとしてのセンサ側コネクタ52と、そのセンサ側コネクタ52からセンサ挿通孔29の小径部29bを挿通しつつリザーバタンク30内に延出する略円筒状のセンサ本体53と、を備えていて、センサ本体53が常時接触するリザーバタンク30内の作動油の温度を示す検出信号をECU32に送出するようになっている。
センサ本体53のうち基端部の外周面には、周方向に沿って連続するシール収容溝53aが切欠形成されていて、このシール収容溝53aには、例えばOリングによって構成されるシール部材S3が嵌着されている。すなわち、このシール部材S3により、センサ本体53の外周面と小径部29bの内周面との間を液密にシールし、大径部29b内への作動油の侵入を防止している。
なお、ヒータ48および油温センサ51の配置は、必ずしも両者48,51がポンプ駆動軸27を中心として対称となる最も遠い位置に限定されるものではなく、油温センサ51がヒータ48による発熱の影響を受けにくい位置であって、かつ、リザーバタンク30内の作動油に常時浸漬可能な位置であれば、いずれの位置に配置することも可能である。
図3は、ECU32のうちヒータ48を駆動制御するためのヒータ制御部54を示すブロック図である。
また、図3に示すように、ECU32のヒータ制御部54は、油温センサ51から油温情報を入力する油温信号処理部55と、その油温信号処理部55から油温情報を入力してヒータ駆動指令を出力する油温制御部56と、その油温制御部56からヒータ駆動指令を入力してヒータ48へ電流を供給するヒータ駆動部57と、そのヒータ駆動部57から出力された電流を検出して油温制御部56にフィードバックする電流監視部58と、を備えている。すなわち、ヒータ制御部54は、油温センサ51の検出温度に基づいてヒータ48への通電量を制御し、これによって、ヒータ48の発熱量を制御するようになっている。したがって、例えばリザーバタンク30内の作動油温が十分に高い場合には、ヒータ制御部54からヒータ48への通電が遮断され、当該ヒータ48の加熱を停止させることで、かかるヒータ48の加熱が不要な場合の省エネ化が図れる。
一方、図2に示す電動モータ31は、上述したようにECU32と共通の筐体をもって一体的に構成され、この一体構成してなるモータ制御装置MCがポンプボディ24の外側面24bにモータ取付ボルトB2によって取付固定されている。このモータ制御装置MCの軸方向に沿った断面を図4に示す。なお、図4では、モータ制御装置MCから後述するカバー部材46を取り外した状態を図示している。
図2のほか図4に示すように、電動モータ31は、いわゆる3相交流式の表面磁石型同期モータであって、ECU32と共通の筐体を構成するハウジング33と、そのハウジング33内の後述する第1玉軸受BB1により軸方向一端側が回転可能に支持されたモータ出力軸35と、通電によりモータ出力軸35を回転駆動するモータ要素MBと、モータ出力軸35の一端外周側に配設された回転位置(回転角)センサであるレゾルバ38と、を備えている。
モータ要素MBは、モータ出力軸35の外周に圧入され、かつ、図示外のキー等によって回り止めが施された略円筒状のロータ36と、そのロータ36の外周側に所定の径方向隙間を介して非接触状態に配置された略円筒状のステータ37と、から構成されていて、当該モータ要素MBに供給する電流は、入力軸2に入力された操舵トルクを検出するトルクセンサTS(図1参照)の検出結果や車両の走行速度を検出する車速信号等に基づいてECU32によって制御される。すなわち、運転者が操舵操作を行うと、モータ要素MBにECU32から電流が供給され、モータ出力軸35と同軸上であって且つモータ出力軸35の軸方向一方側に設けられたポンプ20を回転駆動することになる。その結果、図1に示すパワーシリンダ5が運転者から入力された操舵トルクに応じた操舵アシスト力を発生することになる。
図2,4に示すように、ハウジング33はアルミダイキャストによって成形されたものであって、モータ要素MBおよびモータ出力軸35を収容するモータ収容部39と、当該ハウジング33のうちポンプ20側(モータ出力軸35の軸方向一方側)の端部においてポンプ20側に向けて広く開口するように凹設された開口部としての回路収容凹部45と、を備えていて、その回路収容凹部45をカバー部材46によって閉蓋し、ハウジング33とカバー部材46との間に制御基板44を収容することでECU32が構成されている。つまり、回路収容凹部45とカバー部材46とにより、制御基板44を収容する制御基板収容部40が構成されている。このように、電動モータ31とECU32とをそれぞれ共通のハウジング33を中心として構成して構造を簡略化し、両者31,32を接続する手間を省略できるようにすることで、組立作業性や生産性の向上を図っている。
モータ収容部39は、特に図4に示すように、モータ出力軸35の軸方向でポンプ20側へ向かって段差縮径状に形成されたものであって、ポンプ20とは反対側に開口形成された大径状のモータ本体収容部41と、ポンプ20側に縮径状に開口し、且つ、制御基板収容部40を貫通するように延設された筒状部34と、その筒状部34とモータ本体収容部41との間に設けられた段差壁部42とを有している。すなわち、筒状部34と段差壁部42とにより、当該モータ収容部21とECU収容部31とを隔成する隔壁Wが構成されている。
また、モータ要素MBおよびモータ出力軸35は、その軸方向一方側(ポンプ20側)のみがモータ本体収容部41内に収容され、他方側がモータ本体収容部41から突出するように構成されていて、この突出した軸方向他方側については、モータ本体収容部41の端部開口を閉塞するモータカバー43内に収容されるようになっている。
モータカバー43は、薄板を略有蓋円筒状に折曲形成してなるものであって、その開口端縁に形成されたフランジ部43aがモータ本体収容部41の開口端面に着座しつつ、そのフランジ部43aを挿通するモータカバー取付ボルトB3によってハウジング33に取付固定されている。また、かかるモータカバー43の天蓋部43bには、そのほぼ中央位置にエンボス状の第2軸受収容部43cが形成され、その第2軸受収容部43cに収容保持された第2玉軸受BB2により、モータ出力軸35の他端部に設けられた小径部35bが回転可能に支持されている。
また、筒状部34内周における軸方向の中間位置には第1軸受収容部34aが形成され、この第1軸受収容部に収容保持される第1玉軸受BB1により、モータ出力軸35の一端側に設けられた中径部35aが回転可能に支持されているとともに、このモータ出力軸35の一端側は、筒状部34の軸方向のほぼ全域にわたって収容されるような長さ、つまり筒状部34のうちポンプ20側の端部近傍まで延出するような長さに設定されていて、筒状部34とともに制御基板収容部40を貫通している。そして、かかるモータ出力軸35の一端部は、上述したように軸継手47を介してポンプ駆動軸27に接続されている。
一方、図2,4に示すECU32は、制御基板収容部40のうち車両搭載状態で筒状部34の上方となる位置に制御基板44を収容することで構成されたものであって、制御基板44には、ヒータ48を駆動制御する上述したヒータ制御部54を構成する図示しない種々の電子部品のほか、電動モータ31を駆動制御するための図示しない種々の電子部品が実装されている。そして、この制御基板44は、図示外のビス等によってハウジング33に固定されていて、ハウジング33の段差壁部42に貫通形成された第1端子挿通孔42aを通じて制御基板収容部40内へ臨む第1接続端子T1を介してステータ37との電気的な接続がなされ、ハウジング33の段差壁部42に貫通形成された第2端子挿通孔42bを通じて制御基板収容部40内に臨む第2接続端子T2を介してレゾルバ38との電気的な接続がなされるようになっている。また、制御基板44は、当該制御基板44からポンプ20側へ突出するように実装された基板側コネクタ69を備えていて、この基板側コネクタ69により、ヒータ48および油温センサ51とそれぞれ電気的に接続されている。
図2に示すカバー部材46は、回路収容凹部45の開口端面45aとポンプボディ24の外側面24bとの間に介装されるように配置されているが、当該カバー部材46は、それ単体で、すなわちポンプボディ24とは独立して、回路収容凹部45の開口端面45aにカバー部材取付ボルトB4により取り付けられるようになっている。
また、図4に示すように、回路収容凹部45の開口端面45aには、当該開口端面45aの形状に沿って連続する閉ループ状のシール収容溝45bが切欠形成されており、このシール収容溝45bには断面略円形状を呈する閉ループ状のシール部材S4が設けられている。このシール部材S4により、回路収容凹部45の開口端面45aとカバー部材46との間が液密にシールされ、両者45a,46間から制御基板収容部40内への塵埃や水、油等の異物の侵入の抑制が図られている。
さらに、図2に示すように、カバー部材46の天蓋部46aには出力軸挿通孔としての貫通孔46bが形成されていて、その貫通孔46bをハウジング33側の筒状部34とモータ出力軸35とが挿通している。そして、カバー部材46の外部に臨む筒状部34の先端がポンプボディ24側の軸挿通孔24dの開口端部に嵌合することにより、電動モータ31とポンプ20との径方向の位置決めがなされている。
カバー部材46の貫通孔46bを挿通する筒状部34の外周面には、周方向に沿って連続するシール収容溝34bが切欠形成されていて、このシール収容溝34bには、例えばOリングによって構成されるシール部材S5が嵌着されている。すなわち、このシール部材S5により、貫通孔46bの内周面と筒状部34の外周面との間が液密にシールされている。これにより、制御基板収容部40内への塵埃や水、油等の異物の侵入の抑制が図られている。
また、筒状部34内周のうち第1軸受収容部34aよりもポンプ20側の位置にも、円環状のシール部材S6を収容保持するシール保持部34cが形成され、そのシール部材S6によって筒状部34の内周面とモータ出力軸35のうち中径部35aの外周面との間がシールされている。これにより、ポンプ20側からモータ本体収容部41側への作動油の侵入の抑制が図られている。
さらに、ポンプボディ24の軸挿通孔24dにも、円環状のシール部材S7を収容保持するシール保持部24eが形成され、このシール保持部24eに収容保持されたシール部材S7によって軸挿通孔24dの外周面とポンプ駆動軸27の外周面との間がシールされている。これにより、ポンプ20内部の作動油のモータ制御装置MC側への漏出が抑制されている。
図5は、カバー部材46をポンプ20側から見た正面図であって、図6は図5のA−A線に沿った断面図、図7は図6のB−B線に沿った断面図、図8は図6のC−C線に沿った断面図である。
図5に示すように、カバー部材46は、絶縁材料である樹脂材料をもって型成形されたものであって、その天蓋部46aには、油温センサ51と制御基板44とを電気的に接続する第1,第2配線部材60,61と、ヒータ48と制御基板44とを電気的に接続する第3,第4配線部材62,63と、がそれぞれインサートとして埋設されているとともに、ヒータ48を保持固定しつつそのヒータ48に電気的に接続されるヒータ接続コネクタ65と、油温センサ51を保持固定しつつその油温センサ51に電気的に接続されるセンサ接続コネクタ66と、がポンプ20側に向けて一体に突設され、さらに、制御基板44に電気的に接続する基板接続コネクタ67が制御基板収容部40内に向けて一体に突設されている。
また、カバー部材46の天蓋部46aには、型成形をもって貫通形成された呼吸用貫通孔46cが設けられている。図6に示すように、呼吸用貫通孔46cは、空気の通過を許容する一方で水分の通過を抑制する呼吸膜64によって覆われており、この呼吸膜64を介した空気の通流により、制御基板収容部40内の空気の温度変化に基づく膨張および収縮を吸収するようになっている。なお、呼吸膜64は、カバー部材46のうち天蓋部46aの内面に溶着されている。
図5に示すように、基板接続コネクタ67は、カバー部材46の天蓋部46aのうち図5に仮想線で示す制御基板44と重合する位置、すなわち車両搭載状態で貫通孔46bよりも上方側となる位置に設けられており、制御基板44側に開口する略矩形筒状のコネクタハウジング68と、第1〜第4配線部材60〜63のうち制御基板44側の端部をもってそれぞれ構成された基板側端子部60a〜63aと、を備えている。各基板側端子部60a〜63aは、各配線部材60〜63のうち制御基板44側の端部をカバー部材46の内部に突出させてなるものであって、コネクタハウジング68の内周側において、基板接続コネクタ67と貫通孔46bとの接離方向に対して略直交する方向に沿って並設されている。
そして、図7に示すように、カバー部材46をハウジング33に装着することにより、制御基板44に設けられた基板側コネクタ69が基板接続コネクタ67のコネクタハウジング68内に挿入され、制御基板44と各配線部材60〜63とが電気的に接続されるようになっている。なお、図7では各配線部材60〜63のうち第3配線部材62のみを図示しているが、他の配線部材60,61,63も同様にして制御基板44に電気的に接続されている。
基板側コネクタ69は、制御基板44に設けられた図示外の電気回路に半田70をもって電気的に接続された端子ピン71と、その端子ピン71が挿通する端子ピン挿通孔72aが貫通形成された略ブロック状のコネクタハウジング72と、を備えていて、端子ピン71の先端に形成された筒状の端子受容部71aに、各配線部材60〜63の基板側端子部60a〜63aを受容することにより、それら各基板側端子部60a〜63aと電気的に接続されている。
また、基板接続コネクタ67におけるコネクタハウジング68の底面であって、各基板側端子部60a〜63aに対応する位置には、断面略円形状のシール部材収容穴68aが各基板側端子部60a〜63aを中心としてそれぞれ凹設されていて、それらのシール部材収容穴68aに、各基板側端子部60a〜63aとカバー部材46の天蓋部46aとの間の隙間をシールする略円筒状のシール部材S8をそれぞれ収容している。そして、このようにシール部材S8を設けることにより、基板接続コネクタ67と基板側コネクタ69との間をシールするシール構造が構成され、各基板側端子部60a〜63aとカバー部材46の天蓋部46aとの間の隙間を介して制御基板収容部40へ水や油等が侵入することが抑制されるようになっている。
一方、図5に示すように、ヒータ接続コネクタ65は、カバー部材46の天蓋部46aのうち貫通孔46bを挟んで基板接続コネクタ67とは反対側の位置、すなわち車両搭載状態で貫通孔46bよりも下方側となる位置に設けられており、カバー部材46の天蓋部46aからポンプ20側に向けて開口するように突出形成された略矩形筒状のコネクタハウジング74と、第3、第4配線部材62,63のうちヒータ48側の端部をもってそれぞれ構成された第2電子機器側端子部であるヒータ側端子部62b,63bと、を備えている。両ヒータ側端子部62b,63bは、第3、第4配線部材62,63のうちヒータ48側の端部をカバー部材46の外部に突出させてなるものであって、コネクタハウジング74の内周側に、基板接続コネクタ67における各基板側端子部60a〜63aの並設方向と略平行な方向に沿って並設されている。
そして、図8に示すように、このヒータ接続コネクタ65に、ヒータ48のヒータ側コネクタ49が着脱可能に嵌合することにより、ヒータ48と制御基板44とが第3,第4配線部材62,63を介して電気的に接続されるようになっている。なお、図8では、第3、第4配線部材62,63のうち第3配線部材62のみを図示しているが、第4配線部材63も同様にしてヒータ48に電気的に接続されている。
図8に示すヒータ側コネクタ49は、ヒータ接続コネクタ65側のコネクタハウジング74に挿入される挿入部75aと、その挿入部75aの外周側に形成され、ヒータ接続コネクタ65側のコネクタハウジング74を受容する受容溝76を挿入部75aとの間に形成する略矩形筒状の外筒部75bと、その外筒部75bのうち周方向の一部に形成され、ヒータ接続コネクタ65側のコネクタハウジング74の外周面に形成された係合突部74bと係合してヒータ側コネクタ49を抜け止めする爪部75cと、挿入部75aからカバー部材44とは反対側に向けて延出する延出部75dと、を有するコネクタハウジング75を中心として構成されている。そして、コネクタハウジング75のうち挿入部75aと延出部75dとに跨って貫通形成された端子ピン挿通孔75eを、ヒータ本体50と電気的に接続された端子ピン77が挿通していて、その端子ピン77の先端に形成された略筒状の端子受容部77aに、第3、第4配線部材62,63のヒータ側端子部62b,63bを受容することにより、ヒータ48と制御基板44とが第3、第4配線部材62,63を介して電気的に接続されている。
また、端子ピン77のうち根元部の外周面とコネクタハウジング75の内周面との間には両者75,77の間をシールする略円環状のシール部材S9が設けられている一方、ヒータ側コネクタ49におけるコネクタハウジング75の挿入部75aとヒータ接続コネクタ65側のコネクタハウジング74との間には、両者49,75の間をシールする略角筒状のシール部材S10が設けられている。そして、これらのシール部材S9,S10により、ヒータ側コネクタ49とヒータ接続コネクタ65との間をシールするシール構造が構成され、両ヒータ側端子部62b,63bとカバー部材46の天蓋部46aとの間の隙間を介して制御基板収容部40へ水や油等が侵入することが抑制されるようになっている。
他方、図5に示すように、センサ接続コネクタ66は、カバー部材46の天蓋部46aのうち基板接続コネクタ67と貫通孔46bとの間の位置に設けられており、カバー部材46の天蓋部46aからポンプ20側に向けて開口するように突出形成された略矩形筒状のコネクタハウジング73と、第1,第2配線部材60,61のうち油温センサ51側の端部をもってそれぞれ構成された第2電子機器側端子部としてのセンサ側端子部60b,61bと、を備えている。両センサ側端子部60b,61bは、第1、第2配線部材60,61のうち油温センサ51側の端部をカバー部材46の外部に突出させてなるものであって、コネクタハウジング73の内周側に、基板接続コネクタ67における各基板側端子部60a〜63aの並設方向と略平行な方向に沿って並設されている。
そして、このセンサ接続コネクタ66に、油温センサ51のセンサ側コネクタ52が着脱可能に嵌合することにより、制御基板44と油温センサ51とが電気的に接続されている。なお、このセンサ接続コネクタ66とセンサ側コネクタ52との接続構造は、上述したヒータ接続コネクタ65とヒータ側コネクタ49との接続構造と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
また、上述したように、ヒータ接続コネクタ65は、基板接続コネクタ67に対してセンサ接続コネクタ66よりも離間した位置に設けられているため、当該ヒータ接続コネクタ65と基板接続コネクタ67とを接続する第3,第4配線部材62,63は、ヒータ接続コネクタ65と基板接続コネクタ67との接近離間方向に対して直交する方向で、カバー部材46の天蓋部46aのうち貫通孔46bを挟んで両側の位置にそれぞれ設けられており、それらの第3,第4配線部材62,63の間にセンサ接続コネクタ66が設けられている。そして、基板接続コネクタ67において、第1,第2配線部材60,61の基板側端子部60a,61aを、第3,第4配線部材62,63の基板側端子部62a,63a同士の間に配置することにより、第1〜第4配線部材60〜63を交差させることなくそれぞれ配設している。
したがって、本実施の形態によれば、カバー部材46に埋設した第1,第2配線部材60,61によって制御基板44と油温センサ51とを電気的に接続しているとともに、同じくカバー部材46に埋設した第3,第4配線部材62,63によって制御基板44とヒータ48とを電気的に接続しているため、カバー部材46に電気配線用の貫通孔を形成することなく、制御基板収容部40の外部に設けられたヒータ48および油温センサ51を制御基板収容部40内に設けられた制御基板44に対して電気的に接続できるようになる。その結果、制御基板収容部40内への異物の侵入をより確実に抑制できるようになるのは勿論のこと、第1〜第4配線部材60〜63が外部に露出しないため断線の虞もなく、構造の簡素化も図れる。
また、カバー部材46をハウジング33に装着することで基板接続コネクタ67と基板側コネクタ69とが嵌合するようになっているため、ヒータ48および油温センサ51を制御基板44に対して電気的に接続する接続作業を別途行う必要がなくなり、生産性が向上するメリットがある。
その上、カバー部材46と一体に形成したヒータ接続コネクタ65およびセンサ接続コネクタ66により、ヒータ48および油温センサ51をそれぞれ保持固定するようになっていることから、ヒータ48および油温センサ51を保持固定するための保持固定部材を別途形成してカバー部材46に組み付ける必要がなく、生産性の面で好ましいものとなる上、制御基板収容部40への異物の侵入もさらに確実に抑制できるようになる。
また、制御基板収容部40内の空気の温度変化に基づく膨張および収縮を吸収するための呼吸用貫通孔46cを型成形によって形成しているため、その呼吸用貫通孔46cを形成するための機械加工が不要となり、生産性のさらなる向上に供される。
さらに、基板接続コネクタ67において、第1,第2配線部材60,61の基板側端子部60a,61aを、第3,第4配線部材62,63の基板側端子部62a,6a同士の間に配置することにより、第1〜第4配線部材60〜63を交差させることなくそれぞれ配設しているため、カバー部材46の型成形が容易になるメリットがある。
加えて、基板接続コネクタ67とセンサ接続コネクタ66およびヒータ接続コネクタ65の内部にそれぞれシール部材S8〜S10を設けているため、制御基板収容部40への水や作動油の侵入をさらに確実に抑制することができる。
なお、本実施の形態では、カバー部材46を樹脂材料によって形成するものとしているが、カバー部材46の材質としては、絶縁性を有し、且つ型成形が可能でさえあれば樹脂材料でなくともよく、例えば防振性を有するゴム材料をもってカバー部材を形成することも可能である。この場合には、カバー部材の防振作用により、電動モータ31の振動がポンプ20に伝達されることを防止できるようになる。
また、上述した実施の形態では、本発明に係る駆動装置を油圧パワーステアリング装置に適用した例を示したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば電動パワーステアリング装置のウォーム歯車に代表されるような減速装置を被駆動機器として本発明を適用することも可能であるほか、パワーステアリング装置以外の機器類にも適用可能であることは言うまでもない。
ここで、上述した実施の形態から把握される特許請求の範囲に記載した以外の技術的思想について、以下に説明する。
(1)上記カバー部材は、樹脂材料によって形成されているとともに、型成形によって貫通形成された呼吸用貫通孔を備えていて、
空気の通過を許容する一方で水分の通過を抑制する呼吸膜が、上記呼吸用貫通孔を覆うように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
(1)に記載の技術的思想によれば、上記呼吸用貫通孔を形成するための機械加工が不要となり、生産性の向上に供される。
(2)上記制御基板に形成された電気回路に電気的に接続する端子ピンを含む基板側コネクタが上記制御基板に設けられている一方、上記配線部材のうち制御基板側の端部を含む基板接続コネクタが上記カバー部材に設けられていて、それらの基板側コネクタと基板接続コネクタとの嵌合をもって上記制御基板と上記配線部材とが電気的に接続されているとともに、
上記基板接続コネクタは、当該基板接続コネクタと上記基板側コネクタとの間をシールするシール構造を有していることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
(2)に記載の技術的思想によれば、上記カバー部材内への水等の異物の侵入をより確実に防止できるようになる。
(3)上記電子機器側の端子ピンを含む電子機器側コネクタが上記電子機器に設けられている一方、上記配線部材のうち上記電子機器側の端部を含む電子機器接続コネクタが上記カバー部材に設けられていて、それらの電子機器側コネクタと電子機器接続コネクタとの嵌合をもって上記電子機器と上記配線部材とが電気的に接続されているとともに、
上記電子機器接続コネクタは、当該電子機器接続コネクタと上記電子機器側コネクタとの間をシールするシール構造を有していることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
(3)に記載の技術的思想によれば、上記カバー部材内への水等の異物の侵入をより確実に防止できるようになる。
(4)上記カバー部材がゴム材料によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
(4)に記載の技術的思想によれば、上記ゴム材料の防振作用により、上記電動モータの振動が上記カバー部材を介して他の部材に伝播することを防止することができる。
20…双方向ポンプ(被駆動機器)
31…電動モータ
33…ハウジング
35…モータ出力軸
39…モータ収容部
44…制御基板
45…回路収容凹部(開口部)
46…カバー部材
46b…貫通孔(出力軸挿通孔)
48…ヒータ(第2電子機器)
51…油温センサ(第1電子機器)
60…第1配線部材
60a…基板側端子部
60b…センサ側端子部(第1電子機器側端子部)
61…第2配線部材
61a…基板側端子部
61b…センサ側端子部(第1電子機器側端子部)
62…第3配線部材
62a…基板側端子部
62b…ヒータ側端子部(第2電子機器側端子部)
63…第4配線部材
63a…基板側端子部
63b…ヒータ側端子部(第2電子機器側端子部)
65…ヒータ接続コネクタ(電子機器保持部)
66…センサ接続コネクタ(電子機器保持部)
MB…モータ要素

Claims (3)

  1. ハウジングに形成されたモータ収容部内に回転可能に設けられたモータ出力軸と、上記モータ収容部内に収容され、通電により上記モータ出力軸を回転駆動するモータ要素とを有していて、上記モータ出力軸の軸方向一方側に設けられた被駆動機器を回転駆動する電動モータと、
    上記電動モータを駆動制御する制御基板と、
    上記ハウジングに形成され、上記モータ出力軸の軸方向一方側に向けて開口する開口部と、
    上記開口部を閉蓋しつつ、上記ハウジングとの間に上記制御基板を収容するカバー部材と、
    上記モータ出力軸の軸方向で上記カバー部材よりも一方側に設けられ、上記制御基板と電気的に接続された電子機器と、
    を備えていて、
    上記カバー部材が絶縁材料によって型成形されているとともに、上記制御基板と電子機器とを電気的に接続する配線部材のうち少なくとも長手方向の一部が上記カバー部材に埋設されていて、その配線部材のうち制御基板側の端部が上記カバー部材の内部に突出している一方、上記配線部材のうち上記電子機器側の端部が上記カバー部材の外部に突出していることを特徴とする駆動装置。
  2. 上記カバー部材は、樹脂材料によって形成されているとともに、上記電子機器を保持固定する電子機器保持部を有していることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 上記カバー部材に貫通形成されて上記モータ出力軸が挿通する出力軸挿通孔と、
    上記配線部材である第1および第2配線部材をもって上記制御基板に電気的に接続された上記電子機器としての第1電子機器と、
    上記配線部材である第3および第4配線部材をもって上記制御基板に電気的に接続された上記電子機器としての第2電子機器と、
    上記第1〜第4配線部材のうち制御基板側の端部にそれぞれ形成され、上記カバー部材の内部に突出する基板側端子部と、
    上記第1および第2配線部材のうち上記第1電子機器側の端部にそれぞれ形成され、上記カバー部材のうち上記各基板側端子部と上記出力軸挿通孔との間の位置で当該カバー部材の外部に突出する第1電子機器側端子部と、
    上記第3および第4配線部材のうち上記第2電子機器側の端部にそれぞれ形成され、上記カバー部材のうち上記出力軸挿通孔の中心を挟んで上記両第1電子機器側端子部とは反対側の位置で当該カバー部材の外部に突出する第2電子機器側端子部と、
    を備えていて、
    上記第1および第2配線部材の基板側端子部は、上記第3および第4配線部材の基板側端子部同士の間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
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