JP2012119632A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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和彦 加藤
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Takao Yamada
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Abstract

【課題】 内蔵する太陽電池の劣化や故障等の不具合を検出する故障診断機能を有する太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】 太陽電池を収容している太陽電池モジュール1のモジュールケーシング2内に設けられたマイクロコンピュータ11が、電流センサ14と電圧センサ15から前記太陽電池の電流及び電圧の測定データを逐次メモリ21に読み込んで電流・電圧特性データを生成し、これを予めメモリ21に記憶されている特性基準値と比較して異常の有無を診断するとともに、診断情報をモジュール識別情報とともに無線ユニット26を通じて外部のホストコンピュータに送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽光発電システムに用いられる太陽電池モジュールに関し、特に、内蔵する太陽電池の劣化や故障等の不具合を検出する故障診断機能を有する太陽電池モジュールに関する。
太陽光発電システムは、複数の太陽電池モジュールから構成されている。近年ではこの太陽光発電システムが大規模化してきており、膨大な数の太陽電池モジュールが使用されるようになってきている。
このような、大規模太陽光発電システムにおいては、一部の太陽電池モジュールが不具合を起こしても、不具合を検出することや、不具合箇所を特定することが困難となる。
従来の太陽光発電システムにおいては、不具合を検出するためには、例えば、特許文献1に記載されているように、システム全体の電流・電圧特性を測定するか、あるいは、例えば、特許文献2に記載されているように、システムを構成している太陽電池モジュールを一枚一枚個別に電流・電圧特性を測定するかの何れかの作業を行わなければならなかった。
特開平8−64653号公報 特開2007−311487号公報
しかしながら、前者については、太陽光発電システムが大規模化するにつれ、一部の太陽電池モジュールの不具合をシステム全体の電流・電圧特性から検出することが難しくなり、また、後者では、個々の太陽電池モジュール毎の詳細な測定や不具合箇所の特定は可能となるものの、診断作業には膨大な労力と時間がかかり、事実上困難であった。
また、太陽光発電システムは、地絡等の異常時においても、日射があれば絶えず発電されており、このような場合、現状では、太陽電池アレイとパワーコンディショナの間にある接続箱内のスイッチを遮断して対処していた。しかしながら、それでも個々の太陽電池モジュールは発電し続けていることから、正常な太陽電池モジュールへの悪影響や点検等を行う際に感電する人的被害が懸念される。
そこで、本発明は、前述したような従来技術における問題点を解決し、内蔵する太陽電池の劣化や故障等の不具合を検出する故障診断機能を有する太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
前記目的のために提供される本発明の太陽電池モジュールの第1のものは、太陽電池が収容されたモジュールケーシングと、前記モジュールケーシングの外側に露出して設けられた、正極側外部端子及び負極側外部端子と、前記モジュールケーシング内に設けられ、前記正極側外部端子と前記太陽電池の正電極間を接続する第1の電路、及び、前記負極側外部端子と当該太陽電池の負電極間を接続する第2の電路と、前記モジュールケーシング内において、第1の電路の途中に組み込まれた第1のスイッチ素子、及び、第2の電路の途中に組み込まれた第2のスイッチ素子と、前記モジュールケーシング内において、一端が、第1の電路の第1のスイッチ素子と前記正電極との間に接続され、他端が、第2の電路の第2のスイッチ素子と前記負電極との間に接続されているとともに、途中に可変負荷素子が組み込まれた第3の電路と、前記モジュールケーシング内に設けられ、第1の電路の第3の電路との接続位置と前記正電極間、または、第2の電路の第3の電路との接続位置と前記負電極間を流れる電流を測定する電流センサと、前記モジュールケーシング内に設けられ、前記正電極と負電極間の電圧を測定する電圧センサと、前記モジュールケーシング内に設けられたマイクロコンピュータと、前記モジュールケーシング内に設けられた無線ユニットと、前記モジュールケーシング内に設けられ、前記太陽電池によって常時充電されるコンデンサまたは2次電池を有して、当該コンデンサまたは2次電池から前記スイッチ素子、電流センサ、電圧センサ、可変負荷素子、マイクロコンピュータ、及び、無線ユニットへ給電する給電回路を備え、前記マイクロコンピュータは、太陽電池の診断時に第1及び第2のスイッチ素子を同時にOFFした後、可変負荷素子の負荷抵抗を、開放状態と短絡状態の間で逐次変化させつつ、電圧センサと電流センサから電圧と電流の測定データを逐次メモリに読み込んで電流・電圧特性データを生成し、これを予めメモリに記憶されている特性基準値と比較して異常の有無を診断するとともに、診断情報をモジュール識別情報とともに無線ユニットを通じて外部のホストコンピュータに送信することを特徴としている。
また、本発明の太陽電池モジュールの第2のものは、太陽電池が収容されたモジュールケーシングと、前記モジュールケーシングの外側に露出して設けられた、正極側外部端子及び負極側外部端子と、前記モジュールケーシング内に設けられ、前記正極側外部端子と前記太陽電池の正電極間を接続する第1の電路、及び、前記負極側外部端子と当該太陽電池の負電極間を接続する第2の電路と、前記モジュールケーシング内において、第1の電路の途中に組み込まれた第1のスイッチ素子、及び、第2の電路の途中に組み込まれた第2のスイッチ素子と、前記モジュールケーシング内において、一端が、第1の電路の第1のスイッチ素子と前記正電極との間に接続され、他端が、第2の電路の第2のスイッチ素子と前記負電極との間に接続されているとともに、途中に可変負荷素子が組み込まれた第3の電路と、前記モジュールケーシング内に設けられ、第1の電路の第3の電路との接続位置と前記正電極間、または、第2の電路の第3の電路との接続位置と前記負電極間を流れる電流を測定する電流センサと、前記モジュールケーシング内に設けられ、前記正電極と負電極間の電圧を測定する電圧センサと、前記モジュールケーシング内に設けられたマイクロコンピュータと、前記モジュールケーシング内に設けられた無線ユニットと、前記モジュールケーシング内に設けられ、前記太陽電池によって常時充電されるコンデンサまたは2次電池を有して、当該コンデンサまたは2次電池から前記スイッチ素子、電流センサ、電圧センサ、可変負荷素子、マイクロコンピュータ、及び、無線ユニットへ給電する給電回路を備え、前記マイクロコンピュータは、太陽電池の診断時に第1及び第2のスイッチ素子を同時にOFFした後、可変負荷素子の負荷抵抗を、開放状態と短絡状態の間で逐次変化させつつ、電圧センサと電流センサから電圧と電流の測定データを逐次メモリに読み込んで電流・電圧特性データを生成するとともに、前記電流・電圧特性データをモジュール識別情報とともに無線ユニットを通じて外部のホストコンピュータに送信することを特徴としている。
本発明の第1及び第2のものにおいては、前記マイクロコンピュータは、第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子がともにONの状態において電流センサと電圧センサの測定値を監視し、これらの測定値の少なくとも一方が正常値の範囲から外れた場合に、第1及び第2のスイッチ素子を同時にOFFするとともに、異常発生情報をモジュール識別情報とともに無線ユニットを通じて外部のホストコンピュータに送信する機能をさらに備えていることが望ましい。
請求項1及び請求項2に記載された発明に係る太陽電池モジュールによれば、モジュールケーシング内に、太陽電池とともに故障診断回路を内蔵し、故障診断時には、2つのスイッチ素子を同時にOFF(開放)することによって、太陽電池モジュール内の回路を正極側外部端子と負極側外部端子から切り離して電流・電圧測定を行うことができるため、他の太陽電池モジュールの影響を受けることなく、高精度な故障診断を行うことができる。
また、故障診断回路の電源を太陽電池モジュールに内蔵されている太陽電池から供給し、且つ、診断情報をモジュール識別情報とともに、無線通信によって外部のホストコンピュータに送信するようにしているため、太陽電池モジュール外部に複雑な配線を行う必要がなく、太陽光発電システムの設置場所から離れた場所で、不具合や故障を生じている太陽電池モジュールを特定することができる。
特に、請求項1に記載された発明によれば、太陽電池モジュールに組み込まれている太陽電池の特性基準値を当該太陽電池モジュール内のマイクロコンピュータのメモリに記憶させておき、実際に測定した電流・電圧特性データを前記特性基準値と比較して、当該太陽電池の異常の有無の判定結果を診断データとしてホストコンピュータ側に送信するようにしているため、送信するデータ量が少なくて済むとともに、ホストコンピュータ側では複雑な情報処理を行う必要がなく、不具合を生じている太陽電池モジュールを直ちに特定することができる。
また、特に請求項2に記載された発明によれば、太陽電池モジュールからホストコンピュータに、当該太陽電池モジュールの電流・電圧特性の測定データを診断情報としてそのまま送信するようにしているため、ホストコンピュータ側で、受信した電流・電圧特性のパターンから個々の太陽電池モジュールにどのような不具合が生じているのか詳細に解析することができる。
請求項3に記載された発明に係る太陽電池モジュールによれば、請求項1又は請求項2に記載された発明の効果に加えてさらに、地絡等によって、異常電流や異常電圧が感知された場合に、第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子がOFFされて、当該モジュールを他のモジュールから分離することができ、太陽光発電システム及び人身の安全を確保することができる。
その際、第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子を同時にOFFするようにしているため、太陽電池モジュールの外部端子に高電圧が作用した場合に、これらのスイッチ素子や当該太陽電池モジュール内部の回路がダメージを受ける虞がない。
本発明の太陽電池モジュールに組み込まれている故障診断回路の概略図である。 図1に示す故障診断回路に電力を供給する給電回路の概略図である。 本発明の太陽電池モジュールの1実施形態における故障診断回路の動作フローを説明する図である。 各太陽電池モジュールからホストコンピュータへ診断情報を送信するシステムの概略図である。 本発明の太陽電池モジュールに付加されている保護機能の動作フローを説明する図である。
図1は、本発明の太陽電池モジュールに組み込まれている故障診断回路の概略図であって、同図に示す故障診断回路を内蔵した太陽電池モジュール1は、特にメンテナンスが困難な、壁面や急角度の屋根上に設置される太陽光発電システムや、遠隔地や分散配置される太陽光発電システムにおいて有用に利用できるものである。
太陽電池モジュール1は、太陽電池(図示せず)を内部に収容している矩形板状のモジュールケーシング2を有しており、図示は省略しているが、前記モジュールケーシング2の一面は、ガラス等の透光素材によって構成されていて、この面からモジュールケーシング2に入射した太陽光によって太陽電池が発電する構造になっている。
太陽電池モジュール1には、内部の太陽電池が発電した電力を取り出すために、正極側外部端子3と負極側外部端子4がモジュールケーシング2の外側に露出して取り付けられている。これらの外部端子3、4は、モジュールケーシング2の内側で当該太陽電池の正電極5と負電極6に、それぞれ電路7(第1の電路)と電路8(第2の電路)を介して接続されている。
これらの電路7、8にはそれぞれスイッチ素子9(第1のスイッチ素子)とスイッチ素子10(第2のスイッチ素子)が組み込まれている。本実施形態のものにおいては、これらのスイッチ素子9、10は、同一仕様のトランジスタで構成されており、後述するマイクロコンピュータ11によって制御されるドライバ12、13を介して、同期してON/OFF制御されるようになっている。なお、これらのスイッチ素子9、10には、トランジスタに代えてリレーを用いてもよい。
また、電路8の、スイッチ素子10と太陽電池の負電極6の間には、当該電路8を流れる電流を測定するための電流センサ14が組み込まれている。一方、電路7の、スイッチ素子9と太陽電池の正電極5との間と、電路8の、スイッチ素子10と当該太陽電池の負電極6の間には、正電極5と負電極6間の電圧を測定するための電圧センサとして機能するアンプ15の、正極側入力端子16と負極側入力端子17がそれぞれ接続されている。
さらに、電路7の、スイッチ素子9と太陽電池の正電極5の間には、途中に可変負荷素子として機能するトランジスタ18が組み込まれた電路19(第3の電路)の一端が接続されている。また、この電路19の他端は、電路8のスイッチ素子10と電流センサ14の間に接続されている。なお、電流センサ14は、電路7側に組み込んであってもよい。
一方、マイクロコンピュータ11は、CPU20の他、メモリ21、A/D変換器22、23、ポート24、25を内蔵しており、これらは、マイクロコンピュータ11の内部でCPU20と接続されている。CPU20は、モジュールケーシング2内に組み込まれている無線ユニット26とも接続されている。
A/D変換器22の入力側は、アンプ15の出力端子側に接続され、電圧センサとして機能するアンプ15から出力される電圧値のアナログ信号を、デジタル信号に変換してCPU20に取り込むようになっている。
また、もう一方のA/D変換器23の入力側は、電流センサ14に接続されていて、当該電流センサ14から出力される電流値のアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU20に取り込むようになっている。
さらに、CPU20は、D/A変換器27を介してトランジスタ18のベースと接続されていて、CPU20側からトランジスタ18の負荷を開放状態と短絡状態の間で連続的に変化できるようになっている。
次に、図2は、前述したように構成されている故障診断回路へ電力供給するための給電回路を示す概略図であって、本発明の太陽電池モジュール1においては、故障診断回路を動作させるために必要な電力を、太陽電池モジュール1に内蔵されている太陽電池から自給できるようにしている。
すなわち、図2に示すように、太陽電池(図示せず)の正電極5と負電極6にはレギュレータ28が接続されており、前記太陽電池の発電出力の一部は、このレギュレータ28によって適正な電圧に調整された後、逆流防止ダイオード29を介して、コンデンサ30と、故障診断回路を構成している、マイクロコンピュータ11、ドライバ12、13、電流センサ14、アンプ15、無線ユニット26のそれぞれに供給されるようになっている。
コンデンサ30は、レギュレータ28からの電力供給によって常時充電されており、正電極5と負電極6間の電圧が落ちてレギュレータ28からの電力供給が無くなった場合に放電してマイクロコンピュータ11、ドライバ12、13、電流センサ14、アンプ15、無線ユニット26の電源として働くようにしてある。
ここで、逆流防止ダイオード29は、正電極5と負電極6間の電圧が低下したときに、コンデンサ30からレギュレータ28側への電流の逆流を防止するために設けられている。なお、コンデンサ30に代えて2次電池を使用してもよい。
次に、前述した図1に示す太陽電池モジュール1の故障診断回路の動作を、図1及び図3に示す動作フローに基づいて説明する。マイクロコンピュータ11のメモリ21には、診断プログラムが格納されており、このプログラムが実行されると、CPU20は、先ずスイッチ素子9とスイッチ素子10を同時に開放(OFF)して、正極側外部端子3ならびに負極側外部端子4と、太陽電池モジュール1の内部回路とを切り離す(ステップS1)。
次に、前記診断プログラムは従って、CPU20はトランジスタ18を開放状態にする(ステップS2)。この状態で、アンプ15には、正電極5と負電極6間の開放電圧が入力され、その電圧値はマイクロコンピュータ20内のA/D変換器22を介してCPU20に取り込まれる(ステップS3)。
次いで、CPU20は、A/D変換器23を介して電流センサ14から電流値を取り込む(ステップS4)。なお、この時点では、トランジスタ18が開放状態であるため、電流センサ14に検出される電流値は0である。
CPU20は、取り込んだ電流値と電圧値を組にしてメモリ21に蓄積する。(ステップS5)次いで、CPU20は、診断プログラムにしたがって、トランジスタ18が現在短絡状態か否かを判定する。(ステップS6)
この時点では、トランジスタ18は開放状態であるので、CPU20は、トランジスタ18の負荷を所定量だけ減少し、(ステップS7)再び前述したステップS4〜ステップS6を繰り返し実行する。
この際、トランジスタ18の負荷が減少する毎に、電路19を流れる電流は逐次増加していく。こうして、ステップS4〜ステップS6を繰り返す毎に、メモリ21には、逐次取り込んだ電流値と電圧値のデータがセットで蓄積されて、電流・電圧特性データが生成されていく。
なお、本実施形態においては、トランジスタ18の負荷を開放状態から短絡状態に向けて逐次変化させて電流・電圧特性データを得ているが、トランジスタ18は逆に短絡状態から開放状態に向けて逐次変化させて電流・電圧特性データを得るようにしてもよい。
そして、トランジスタ18が最終的に短絡状態に達すると、診断プログラムは、CPU20にメモリ21に蓄積された一連の電流値と電圧値からなる電流・電圧特性データと、予めメモリに記憶されている特性基準値とを比較して異常の有無を診断する処理を実行させるとともに、診断情報をモジュール識別情報とともに無線ユニット26を通じて、図4に示す、外部のホストコンピュータ32に送信する。(ステップ8)
なお、前記特性基準値としての電流・電圧特性は、一般に、太陽電池モジュール1の出荷前に測定されている。したがってこの初期特性と現状の電流・電圧特性とを比較することで、太陽電池の劣化の進行状況や故障具合等が診断が可能となる。
ここで、トランジスタ18が短絡状態に近づくと、太陽電池の正電極5と負電極6間の電圧は低下するが、故障診断回路には、前述した図2に示すレギュレータ28、逆流防止ダイオード29、及び、コンデンサ30からなる給電回路から、前記コンデンサ30に充電されている電力が供給されて故障診断回路は支障なく動作する。
図4に示すホストコンピュータ32は、太陽電池モジュール1から離れた場所に設置されており、これに付属する無線ユニット31を介してそれぞれの太陽電池モジュール1の無線ユニット26から個別に送信されてくる診断情報を取り込む。
この際、ホストコンピュータ32には、太陽電池モジュール1毎に付加されている固有のモジュール識別情報と対応させて当該太陽電池モジュール1の診断情報が蓄積され、これらの診断情報とモジュール識別情報に基づいて、不具合が生じている太陽電池モジュール1を特定することができる。
こうして、無線ユニット26から診断情報の送信が完了すると、CPU20はトランジスタ18を開放状態に戻すとともに、2つのスイッチ素子9、10を同時にONに復帰させて(ステップS9)診断プログラムが終了する。
なお、本実施形態のものにおいては、比較的消費電力の大きいマイクロコンピュータ20と無線ユニット26は、太陽電池モジュール1の通常使用時には、電力消費を最小限に抑えるスリープ状態に移行し、定期的に、電流・電圧測定ならびに診断情報送信時のみ起動するようにしてある。
なお、前述した実施形態においては、マイクロコンピュータ20は、電流・電圧特性データを生成した後、これを予めメモリに記憶されている特性基準値と比較して異常の有無を診断し、この診断結果を診断情報として、モジュール識別情報とともに外部のホストコンピュータ32に送信するようにしているが、生成した電流・電圧特性データをそのまま診断情報として、モジュール識別情報とともにホストコンピュータ32に送信するようにしてもよい。
この場合には、特性基準値は、それぞれの太陽電池モジュール毎にホストコンピュータ32側にモジュール識別情報と対応させて格納しておき、各太陽電池モジュール1から送信されてきた電流・電圧特性データをホストコンピュータ32側で特性基準値と比較して、それぞれの太陽電池モジュール1の異常の有無を診断することができる。
また、ホストコンピュータ32は、太陽電池モジュール1に内蔵されているマイクロコンピュータ20に比べて高い情報処理能力を有するため、ここに集められた各太陽電池モジュール1の電流・電圧特性データは、特性パターンを細かく解析して、太陽電池モジュール1の劣化の進行度合や故障の種類等を高精度に診断することができる。
また、本実施形態の太陽電池モジュール1においては、前述したような故障診断機能に加え、さらに、地絡等の太陽光発電システムの異常事態発生時において、正極側外部端子9と負極側外部端子10の両方を同時に開放状態(OFF)にして、当該太陽電池モジュール1を他の太陽電池モジュール1から分離し、システムや人的被害を防止する保護機能が付加されている。
この保護機能は、マイクロコンピュータ20のメモリ21に、診断プログラムの一部として格納されている保護プログラムによって実行されるもので、図5は、太陽電池モジュール1に付加されている保護機能の動作フローを説明する図である。
前記保護プログラムは、太陽電池モジュール1が通常に稼働しているときに、定期的に実行されるもので、このプログラムが実行されると、先ず、太陽電池の正電極5と負電極6の間の電圧値が電圧センサとして機能するアンプ15からCPU20に取り込まれる(ステップS10)。
次いで、この電圧値をメモリ21に記憶されている正常値と比較して、当該電圧値が異常値なのか否かが判定される(ステップS11)。ここで、異常値と判定されなければ、次に電流センサ14からCPU20に電流値が取り込まれる(ステップS12)。
次いで、この電流値をメモリ21に記憶されている正常値と比較して、当該電流値が異常値なのか否かが判定される(ステップS13)。その結果、異常値と判定されなければ、保護プログラムは処理を終了する。
一方、ステップS11で電圧値が異常値であると判定された場合や、ステップS13で電流値が異常値であると判定された場合には、CPU20はドライバ12及びドライバ13を介して、スイッチ素子9、10を同時に開放(OFF)して、当該太陽電池モジュール1をシステムから切り離す(ステップS14)。
次いで、CPU20は、無線ユニット26を介して、異常情報をモジュール識別情報とともに、図4に示すホストコンピュータ32に送信(ステップS15)した後、保護プログラムを終了する。
一方、無線ユニット31を介して異常情報を受信したホストコンピュータ32のモニタ画面には、異常が発生した太陽電池モジュール1が表示され、太陽光発電システムの箇所に用いられている太陽電池モジュール1に異常が発生したのかを直ちに確認することができる。
なお、これらのスイッチ素子9、10は、太陽電池モジュール1内の太陽電池を介して直列接続された構成になっていることから、太陽電池モジュール1の正極側外部端子3と負極側外部端子4の片方に高電圧が加わっても、これらのスイッチ素子9、10を同時に開放させることで、スイッチ素子9、10や太陽電池モジュール1の内部にダメージを与えることはない。
太陽光発電システムの設置場所はその普及拡大とともに様々なところに設置されつつあり、本発明の太陽電池モジュールは、特にメンテナンスが困難な、壁面や急角度の屋根上に設置される太陽光発電システムや、遠隔地や分散配置される太陽光発電システムにおいて有効に利用することができる。
1 太陽電池モジュール
2 モジュールケーシング
3 正極側外部端子
4 負極側外部端子
5 正電極
6 負電極
7 電路(第1の電路)
8 電路(第2の電路)
9 スイッチ素子(第1のスイッチ素子)
10 スイッチ素子(第2のスイッチ素子)
11 マイクロコンピュータ
12、13 ドライバ
14 電流センサ
15 アンプ(電圧センサ)
16 正極側入力端子
17 負極側入力端子
18 トランジスタ(可変負荷素子)
19 電路(第3の電路)
20 CPU
21 メモリ
22、23 A/D変換器
24、25 ポート
26、31 無線ユニット
27 D/A変換器
28 レギュレータ
29 逆流防止ダイオード
30 コンデンサ
32 ホストコンピュータ

Claims (3)

  1. 太陽電池が収容されたモジュールケーシングと、
    前記モジュールケーシングの外側に露出して設けられた、正極側外部端子及び負極側外部端子と、
    前記モジュールケーシング内に設けられ、前記正極側外部端子と前記太陽電池の正電極間を接続する第1の電路、及び、前記負極側外部端子と当該太陽電池の負電極間を接続する第2の電路と、
    前記モジュールケーシング内において、第1の電路の途中に組み込まれた第1のスイッチ素子、及び、第2の電路の途中に組み込まれた第2のスイッチ素子と、
    前記モジュールケーシング内において、一端が、第1の電路の第1のスイッチ素子と前記正電極との間に接続され、他端が、第2の電路の第2のスイッチ素子と前記負電極との間に接続されているとともに、途中に可変負荷素子が組み込まれた第3の電路と、
    前記モジュールケーシング内に設けられ、第1の電路の第3の電路との接続位置と前記正電極間、または、第2の電路の第3の電路との接続位置と前記負電極間を流れる電流を測定する電流センサと、
    前記モジュールケーシング内に設けられ、前記正電極と負電極間の電圧を測定する電圧センサと、
    前記モジュールケーシング内に設けられたマイクロコンピュータと、
    前記モジュールケーシング内に設けられた無線ユニットと、
    前記モジュールケーシング内に設けられ、前記太陽電池によって常時充電されるコンデンサまたは2次電池を有して、当該コンデンサまたは2次電池から前記スイッチ素子、電流センサ、電圧センサ、可変負荷素子、マイクロコンピュータ、及び、無線ユニットへ給電する給電回路を備え、
    前記マイクロコンピュータは、太陽電池の診断時に第1及び第2のスイッチ素子を同時にOFFした後、可変負荷素子の負荷抵抗を、開放状態と短絡状態の間で逐次変化させつつ、電圧センサと電流センサから電圧と電流の測定データを逐次メモリに読み込んで電流・電圧特性データを生成し、これを予めメモリに記憶されている特性基準値と比較して異常の有無を診断するとともに、診断情報をモジュール識別情報とともに無線ユニットを通じて外部のホストコンピュータに送信することを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 太陽電池が収容されたモジュールケーシングと、
    前記モジュールケーシングの外側に露出して設けられた、正極側外部端子及び負極側外部端子と、
    前記モジュールケーシング内に設けられ、前記正極側外部端子と前記太陽電池の正電極間を接続する第1の電路、及び、前記負極側外部端子と当該太陽電池の負電極間を接続する第2の電路と、
    前記モジュールケーシング内において、第1の電路の途中に組み込まれた第1のスイッチ素子、及び、第2の電路の途中に組み込まれた第2のスイッチ素子と、
    前記モジュールケーシング内において、一端が、第1の電路の第1のスイッチ素子と前記正電極との間に接続され、他端が、第2の電路の第2のスイッチ素子と前記負電極との間に接続されているとともに、途中に可変負荷素子が組み込まれた第3の電路と、
    前記モジュールケーシング内に設けられ、第1の電路の第3の電路との接続位置と前記正電極間、または、第2の電路の第3の電路との接続位置と前記負電極間を流れる電流を測定する電流センサと、
    前記モジュールケーシング内に設けられ、前記正電極と負電極間の電圧を測定する電圧センサと、
    前記モジュールケーシング内に設けられたマイクロコンピュータと、
    前記モジュールケーシング内に設けられた無線ユニットと、
    前記モジュールケーシング内に設けられ、前記太陽電池によって常時充電されるコンデンサまたは2次電池を有して、当該コンデンサまたは2次電池から前記スイッチ素子、電流センサ、電圧センサ、可変負荷素子、マイクロコンピュータ、及び、無線ユニットへ給電する給電回路を備え、
    前記マイクロコンピュータは、太陽電池の診断時に第1及び第2のスイッチ素子を同時にOFFした後、可変負荷素子の負荷抵抗を、開放状態と短絡状態の間で逐次変化させつつ、電圧センサと電流センサから電圧と電流の測定データを逐次メモリに読み込んで電流・電圧特性データを生成するとともに、前記電流・電圧特性データをモジュール識別情報とともに無線ユニットを通じて外部のホストコンピュータに送信することを特徴とする太陽電池モジュール。
  3. 前記マイクロコンピュータは、第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子がともにONの状態において電流センサと電圧センサの測定値を監視し、これらの測定値の少なくとも一方が正常値の範囲から外れた場合に、第1及び第2のスイッチ素子を同時にOFFするとともに、異常発生情報をモジュール識別情報とともに無線ユニットを通じて外部のホストコンピュータに送信することを特徴とする請求項1又は2に記載された太陽電池モジュール。
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