JP2012118540A - 液晶ディスプレイ駆動制御装置及び携帯端末システム - Google Patents

液晶ディスプレイ駆動制御装置及び携帯端末システム Download PDF

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五郎 坂巻
Arata Morita
新 森田
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Abstract

【課題】サブディスプレイ用液晶ドライバや周辺デバイスとホスト装置とを接続する専用信号配線を削減する。
【解決手段】液晶駆動制御装置(10)は、ホストインタフェース回路(20)、駆動回路(21)及び出力ポート(22)を1個半導体基板に有する。前記ホストインタフェース回路は、ホスト装置(5)との接続に利用される。前記駆動回路は前記ホストインタフェース回路に入力した情報に基づいて液晶ディスプレイ(11)の駆動信号を生成して出力する。前記出力ポートは前記ホストインタフェース回路に入力した情報に基づいて出力信号の論理レベルを制御可能である。サブディスプレイ用液晶駆動制御回路(12)に対するストローブ制御やカメラフラッシュライトなど周辺デバイス(29)に対する制御のように、論理レベルが決まったレベル信号による制御を受ける回路に対する信号分配機能を液晶駆動制御装置で担うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶駆動制御装置、更には液晶駆動制御装置を有する携帯端末システム及びデータ処理システムに関し、例えば携帯電話機に適用して有効な技術に関する。
携帯電話機は高周波インタフェース部、ベースバンド部、液晶駆動制御装置、液晶ディスプレイ、マイクロフォン、及びスピーカなどを備える。それら回路を収める筐体に折畳み構造が採用される場合には、一対の筐体がヒンジ部で開閉可能に結合される。一方の筐体に液晶駆動制御装置及び液晶ディスプレイが配置されるとき、液晶駆動制御装置に表示コマンドや表示データを与えるベースバンド部は高周波インタフェース部と共に他方の筐体に配置される場合が多い。ベースバンド部と液晶駆動制御装置が別々の筐体に配置されたとき、双方を接続する多数の信号線はヒンジ部と通ることになる。
前記ベースバンド部と液晶駆動制御装置とを接続する配線は液晶駆動制御装置で駆動する液晶ディスプレイが高精細化し、表示色が増えるに従って増える傾向にある。更に携帯電話機の高機能化により、動画や静止画のモニタ画面などを構成するサブディスプレイ、そして、カメラフラッシュライト、イルミネーション表示のためのLEDなど周辺デバイスを液晶ディスプレイと同じ筐体に配置する場合にはその制御のために更にインタフェース信号線の数が増える。従来の液晶駆動制御装置は、特許文献1に記載されるように、ベースバンド部のようなホスト装置から並列バスを介して表示データやコマンドが供給される。また、データやコマンドの供給には所定フォーマットのパケットを用いる場合が多い。そのような用途のパケットには特許文献1に記載されるもののほか種々のフォーマットのものが利用されている。
特開2001−222276号公報 特表2004−531916号公報
本発明者は携帯電話機に代表されるような携帯端末システム若しくはデータ処理システムの高機能化への対応を容易化することができる液晶駆動制御装置について検討した。
出発点となる検討事項は、ホスト装置と液晶駆動制御装置との間のインタフェース信号線の本数を減らすことである。本発明者は高速シリアルインタフェースを用いることを検討した。しかしながら、ホスト装置と液晶駆動制御装置との間に高速シリアルインタフェース用のブリッジ回路を配置して対応しようとすると、新たにブリッジ回路用の半導体装置などが必要になってコストアップを招いてしまう。更にその場合に前記サブディスプレイや周辺デバイスに対する制御も考慮すると、同じく高速シリアルインタフェースで対応しなければならない。したがって、ブリッジ回路には液晶駆動制御装置だけでなく前記サブディスプレイや周辺デバイスへの信号分配機能も担わせなくてはならず、制御が複雑化し、使い勝手が悪化する虞のあることが本発明者によって見出された。
更に、前記サブディスプレイや周辺デバイスに対する制御も含めて液晶駆動制御装置に対するコマンド制御が複雑化しないようにして、高機能化への対応を容易化することを検討した。所定フォーマットのパケットを用いる場合、パケットのヘッダー部に種別情報やアドレス情報が含まれ、液晶駆動制御装置はそのアドレス情報で指定されるアドレスにコマンドやデータを格納して駆動制御を行う。コマンドやデータはパケットのボディー部に含まれている。アドレス情報で指定されるアドレスは画像メモリのアドレスであったり、コマンド若しくはそのデコード情報を格納する制御レジスタのアドレスであったりする。パケットによるアドレス指定方式には、アドレス情報が直接指定するアドレスに対してアクセスを行うシングルアクセス、又はアドレス情報が直接指定するアドレスを基点に順位インクリメントしたアドレスに対してアクセスを行うマルチアクセスがある。マルチアクセスの場合には必要なアドレスがリニアに連続していることを要する。途切れ途切れの場合には何回もシングルアクセスを行わなければならない。制御レジスタに対するアドレスマッピングは、制御対象、制御内容、液晶駆動装置のバージョンなどによって飛び飛びとなるのが実情である。これにより、ホスト装置が制御レジスタをアクセスのために必要なアドレス情報をパケットのヘッダー部に設定するのが煩雑になる虞のあることが本発明者によって見出された。
本発明の目的は、携帯端末システム若しくはデータ処理システムの高機能化への対応を容易化することができる液晶駆動制御装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、ホスト装置と液晶駆動制御装置との間のインタフェース信号線の本数を減らすことである。
本発明の別の目的は、液晶駆動制御装置だけでなくサブディスプレイや周辺デバイスなどに対する制御も併せて、制御が容易で、使い勝手の良好な携帯端末装置ならびにデータ処理システムを提供することにある。
本発明の別の目的は、ホスト装置によるコマンド制御の容易化、更には制御の柔軟性を増すことができる液晶駆動制御装置、更には携帯端末装置ならびにデータ処理システムを提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
〔1〕《液晶駆動制御装置》
液晶駆動制御装置(10)は、ホストインタフェース回路(20)、駆動回路(21)及び出力ポート(22)を1個半導体基板に有する。前記ホストインタフェース回路は、ホスト装置との接続に利用される。前記駆動回路は前記ホストインタフェース回路に入力した情報に基づいて液晶ディスプレイ(11)の駆動信号を生成して出力する。前記出力ポートは前記ホストインタフェース回路に入力した情報に基づいて出力信号の論理レベルを制御可能である。
上記より、サブディスプレイ用液晶ドライバに対するストローブ制御、カメラフラッシュライト、イルミネーション表示のためのLEDなど周辺デバイスに対する制御のように、論理レベルが決まったレベル信号による制御を受ける回路に対する信号分配機能を液晶駆動制御装置で担うことができる。したがって、ホストインタフェース回路はホスト装置からサブディスプレイ用液晶ドライバや周辺デバイスのための情報を受け取ればよい。サブディスプレイ用液晶ドライバや周辺デバイスとホスト装置とを接続する専用信号配線の削減が可能になる。
本発明の具体的な一つの形態として、上記出力ポートは複数のポート端子(OPORT0−8)とポートレジスタ(26)を有し、前記ポートレジスタは、前記ポート端子の出力論理値を決定するためのデータが設定される。
本発明の更に具体的な一つの形態として、表示データを格納する表示メモリ(43)を更に有し、前記駆動回路は、前記表示メモリに格納された表示データに従って液晶ディスプレイを駆動するゲート駆動信号(G1−320)とソース駆動信号(S1−720)を生成して出力する。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記ホストインタフェース回路は、ホスト装置にインタフェースされる第1シリアルインタフェース回路(25)を有する。前記第1シリアルインタフェース回路はシリアルデータを入出力する差動端子(Data±)を有する。差動形式でシリアルデータを入出力する第1シリアルインタフェース回路は低振幅で高速シリアルインタフェースを行なうことができる。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記ホストインタフェース回路は更にパラレルインタフェース回路(33)を有する。そして、前記ホスト装置とのインタフェースに前記第1シリアルインタフェース回路とパラレルインタフェース回路のどれを利用するかを決定するモード端子(IM3−0)を有する。ホスト装置が第1シリアルインタフェース回路による低振幅高速シリアルインタフェースをサポートしていれば当該シリアルインタフェースを採用することによって、ホスト装置とのインタフェース用信号線本数を更に低減できる。ホスト装置が第1シリアルインタフェース回路による低振幅高速シリアルインタフェースをサポートしていない場合には従来からのパラレルインタフェースを選択すればよいので、システム構成に対する柔軟性を保証することができる。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記ホストインタフェース回路は、前記ホスト装置とのインタフェースに前記第1シリアルインタフェース回路を利用する動作モードにおいて、前記第1シリアルインタフェース回路で受信した情報を前記駆動回路に出力可能とし又は前記パラレルインタフェース回路から外部に出力可能とする。外部にサブディスプレイ用の別の液晶ドライバ(12)を接続したとき、液晶駆動制御装置は前記出力ポートによる信号の出力だけでなく、前記パラレルインタフェース回路による表示データの出力についても担うことが可能になる。前記ホストインタフェース回路は、前記ホスト装置とのインタフェースに前記第1シリアルインタフェース回路を利用する動作モードにおいて、前記第1シリアルインタフェース回路で受信した情報を前記パラレルインタフェース回路から外部に出力するとき、パラレルインタフェースに必要なストローブ信号(CS,WR,RS)を前記出力ポートから外部に出力する。これは、サブディスプレイ用液晶ドライバや周辺デバイスとホスト装置とを接続する専用信号配線の削減を更に促進する。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記ホストインタフェース回路は、フレーム同期による表示データの取り込みタイミングを指示するためのフレーム同期信号を出力可能なフレーム同期信号出力端子(FMARK)を有する。例えばフレーム同期信号とは表示フレームの先頭を示す信号である。液晶駆動制御装置はこのフレーム同期信号をホスト装置に供給することにより、ホスト装置はそのフレーム同期信号に同期して表示データなどを液晶駆動制御装置に供給可能になる。このとき、前記ホスト装置とのインタフェースに前記第1シリアルインタフェース回路を利用する動作モードにおいて、前記ホストインタフェース回路は、前記第1シリアルインタフェース回路で受信した画像情報を前記パラレルインタフェース回路から外部に出力可能なとき、外部から入力されたフレーム同期信号(FLM(sub))をフレーム同期信号出力端子(FMARK)からホスト装置に出力可能とする。これにより、液晶駆動制御装置がパラレルインタフェース回路からサブディスプレイ用の液晶駆動制御装置に表示データを供給するときも、サブ液晶駆動制御装置はフレーム先頭に同期して表示データを取り込み可能になる。
〔2〕《シリアル通信関係》
液晶駆動制御装置は、ホスト装置との接続に利用可能なホストインタフェース回路と、駆動回路を有する。前記駆動回路は、前記ホストインタフェース回路に入力した情報に基づいて液晶ディスプレイの駆動信号を生成して出力する。前記ホストインタフェース回路は、ホスト装置にインタフェースされる第1シリアルインタフェース回路と、前記第1シリアルインタフェース回路とは通信速度の異なる第2シリアルインタフェース回路(40)とを有する。前記第1シリアルインタフェース回路はシリアルデータを入出力する差動端子を有する。差動形式でシリアルデータを入出力する第1シリアルインタフェース回路は低振幅で高速シリアルインタフェースを行なうことができる。ホスト装置とのインタフェースに第1シリアルインタフェース回路を用いることによりパラレルインタフェースに比べインタフェース用信号線の本数を低減することができる。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記ホスト装置とのインタフェースに前記第1シリアルインタフェースと第2シリアルインタフェースのどちらを利用するかを決定するモード端子(IM3−0)を有する。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記ホストインタフェース回路は更にパラレルインタフェース回路を有する。このとき、前記ホスト装置とのインタフェースに前記第1シリアルインタフェース回路と前記第2シリアルインタフェース回路とパラレルインタフェース回路の何れを利用するかを決定するモード端子を有する。ホスト装置が第1シリアルインタフェース回路による低振幅高速シリアルインタフェースをサポートしていれば当該シリアルインタフェースを採用することによって、ホスト装置とのインタフェース用信号線本数を更に低減できる。ホスト装置が第1シリアルインタフェース回路による低振幅高速シリアルインタフェースをサポートしていない場合には従来からのパラレルインタフェース又は第2のシリアルインタフェース回路によるシリアルインタフェースを選択すればよいので、システム構成に対する柔軟性を保証することができる。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記ホストインタフェース回路は、前記ホスト装置とのインタフェースに前記第1シリアルインタフェース回路を利用する動作モードにおいて、前記第1シリアルインタフェース回路で受信した情報を前記パラレルインタフェース回路から外部に出力可能とする。外部にサブディスプレイ用の別の液晶ドライバを接続したとき、液晶駆動制御装置は前記パラレルインタフェース回路に当該別の液晶ドライバへの表示データの出力を担わせることが可能になる。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記ホストインタフェース回路は、フレーム同期による表示データの取り込みタイミングを指示するためのフレーム同期信号を出力可能なフレーム同期信号出力端子を有する。例えばフレーム同期信号とは表示フレームの先頭を示す信号である。液晶駆動制御装置はこのフレーム同期信号をホスト装置に供給することにより、ホスト装置はそのフレーム同期信号に同期して表示データなどを液晶駆動制御装置に供給可能になる。このとき、前記ホスト装置とのインタフェースに前記第1シリアルインタフェース回路を利用する動作モードにおいて、前記ホストインタフェース回路は、前記第1シリアルインタフェース回路で受信した画像情報を前記パラレルインタフェース回路から外部に出力可能なとき、外部から入力されたフレーム同期信号をフレーム同期信号出力端子からホスト装置に出力可能とする。これにより、液晶駆動制御装置がパラレルインタフェース回路からサブディスプレイ用の液晶駆動制御装置に表示データを供給するときも、サブ液晶駆動制御装置はフレーム先頭に同期して表示データを取り込み可能になる。
〔3〕《携帯端末システム》
携帯端末システムは、液晶駆動制御装置(10)とホスト装置(5)とを有し、前記液晶駆動制御装置と前記ホスト装置とを接続する複数本の信号線(18)を有する。前記信号線の一部はシリアルインタフェースによって情報伝達を行なう差動信号線である。液晶駆動制御装置とホスト装置は前記差動信号線を利用して低振幅で高速なシリアルインタフェースを行なうことができる。パラレルインタフェースを行なうバス信号配線に比べて信号線本数が少なくても必要の転送レートを得ることが可能である。
本発明の具体的な一つの形態として、携帯端末システムは第1筐体(15)と、前記第1筐体にヒンジ部(16)を介して折り曲げ可能に結合された第2筐体(17)とを有する。前記第1筐体は前記液晶駆動制御装置とこれによって駆動される液晶ディスプレイ(11)とを有する。前記第2筐体は前記ホスト装置を有する。前記複数本の信号線は前記ヒンジ部を通る。前記信号配線の本数を少なくできるので、ヒンジ部の繰り返し折り曲げ操作によって経年的に信号線が断線する虞を著しく低減させることができる。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記信号線の配線数は10本以下である。前記信号線は、例えば、2本の電源線(VCC,GND)、4本のシリアルインタフェース用差動信号線(Data±、Stb±)、1本のリセット入力信号線(RESET)、1本の同期信号線(FMARK)を含む。4本のシリアルインタフェース用差動信号線は、反転及び非反転の差動データ信号線と、反転及び非反転の差動クロック信号線である。
本発明の具体的な一つの形態として、前記液晶駆動制御装置は、ホストインタフェース回路、駆動回路及び出力ポートを有する。前記ホストインタフェース回路はホスト装置との接続に利用可能である。前記駆動回路は前記ホストインタフェース回路に入力した情報に基づいて液晶ディスプレイの駆動信号を生成して出力する。前記出力ポートは前記ホストインタフェース回路に入力した情報に基づいて出力信号の論理レベルを制御可能である。前記ホストインタフェース回路は前記差動信号線を用いてシリアルインタフェースを行なう第1シリアルインタフェース回路を有する。
上記より、サブディスプレイ用液晶ドライバに対するストローブ制御、カメラフラッシュライト、イルミネーション表示のためのLEDなど周辺デバイスに対する制御のように、論理レベルが決まったレベル信号による制御を受ける回路に対する信号分配機能を液晶駆動制御装置の出力ポートで担うことができる。したがって、ホストインタフェース回路はホスト装置からサブディスプレイ用液晶ドライバや周辺デバイスのための情報を受け取ればよい。サブディスプレイ用液晶ドライバや周辺デバイスとホスト装置とを接続する専用信号配線の削減が可能になる。
本発明の更に具体的な一つの形態として、上記出力ポートは複数のポート端子とポートレジスタを有し、前記ポートレジスタは、前記ポート端子の出力論理値を決定するための制御データが設定される。
本発明の更に具体的な一つの形態として、上記出力ポートに接続されたバックライト制御用装置(28)を前記第1筐体に有する。また、上記出力ポートに接続されたフラッシュライト制御装置(29)を前記第1筐体に有する。また、上記出力ポートに接続されたLED制御装置(30)を前記第1筐体に有する。また、上記出力ポートに接続されたバイブレータ制御装置(31)を前記第1筐体に有する。また、上記出力ポートに接続されたサブパネル用液晶駆動制御装置(12)を前記第1筐体に有する。第1筐体に前記バックライト制御用装置、フラッシュライト制御装置、LED制御装置、バイブレータ制御装置、又はサブパネル用液晶駆動制御装置を有していても、ホスト装置からの信号をそれらに振り分ける機能は液晶駆動制御装置の出力ポートが担うから、ホスト装置からそれらへ信号を供給する専用信号線を設けることを要しない。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記ホストインタフェース回路はパラレル出力回路を有する。前記第1シリアルインタフェース回路で受信した情報を前記駆動回路に出力可能とし又は前記パラレル出力回路から前記サブパネル用液晶駆動制御装置に出力可能とする。外部にサブディスプレイ用の別の液晶ドライバ(12)を接続したとき、液晶駆動制御装置(10)は前記出力ポート(22)による信号の出力だけでなく、前記パラレルインタフェース回路(33)による表示データの出力についても担うことが可能になる。即ち、前記ホストインタフェース回路は、前記第1シリアルインタフェース回路で受信した情報を前記パラレル出力回路から前記サブパネル用液晶駆動制御装置に出力するとき、パラレルインタフェースに必要なストローブ信号を前記出力ポートから前記サブパネル用液晶駆動制御装置に出力する。これは、サブディスプレイ用液晶ドライバや周辺デバイスとホスト装置とを接続する専用信号配線の削減を更に促進する。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記ホストインタフェース回路は、フレーム同期による表示データの取り込みタイミングを指示するためのフレーム同期信号を出力可能なフレーム同期信号出力端子(FMARK)を有する。例えばフレーム同期信号とは表示フレームの先頭を示す信号である。液晶駆動制御装置はこのフレーム同期信号をホスト装置に供給することにより、ホスト装置はそのフレーム同期信号に同期して表示データなどを液晶駆動制御装置に供給可能になる。このとき、前記ホストインタフェース回路は、前記第1シリアルインタフェース回路で受信した画像情報を前記パラレルインタフェース回路から前記サブパネル用液晶駆動制御装置に出力可能なとき、サブパネル用液晶駆動制御装置から入力されたフレーム同期信号(FLM(sub))をフレーム同期信号出力端子からホスト装置に出力可能とする。これにより、液晶駆動制御装置がパラレルインタフェース回路からサブディスプレイ用の液晶駆動制御装置に表示データを供給するときも、サブ液晶駆動制御装置はフレーム先頭に同期して表示データを取り込み可能になる。
〔4〕《パケット関係》
データ処理システムは、ホスト装置(5)と、前記ホスト装置に接続される第1の周辺装置(10)と、前記第1の周辺装置に接続される第2の周辺装置(12)とを有する。前記ホスト装置は前記第1の周辺装置に所定フォーマットのパケットを用いて情報を伝達する。前記パケットはヘッダー部(HDR)とボディー部(BDY)とを含む。前記ヘッダー部のアドレス領域(FLDa)には周辺装置を指定することが可能な特定コード情報(splcd)を含むことが可能である。ボディー部のデータ領域(FLDd)にはアドレス情報と対応するデータを含むことが可能である。前記第1の周辺装置は受け取ったパケットから前記特定コード情報を検出すると、その特定コード情報に対応する周辺装置にボディー部の情報を保持させる。ボディー部の情報を保持する周辺装置はボディー部のアドレス情報で指定されるアドレスにデータ又は前記データのデコード情報を保持させて内部制御を行う。前記アドレス情報は例えばコマンドアドレスであり、このときデータはコマンドである。
上記した手段によれば、ボディー部のデータ領域にはアドレス情報と対応するデータを含むから、データ又は前記データのデコード情報を保持するアドレスの割り当てがリニアでなく順不同でも、一つのパケットでそれらデータ又は前記データのデコード情報を周辺装置にラッチさせることができる。アドレス情報と対応するデータとのペアは予めROMなどのメモリに保存し、必要に応じてROMから読み出して利用すればよい。このとき、パケットの生成にはROMのアドレスを把握すれば良く、周辺装置毎に順不同のアドレスを把握してヘッダー部のアドレス領域の設定を行なわずに済む。周辺装置にデータなどを設定するための操作が容易になる。
ボディー部のデータを受け取る周辺装置の指定はパケットのヘッダー部が有するアドレス領域の特定コード情報で指定することができるから、データ又は前記データのデコード情報を保持する領域のアドレスを周辺装置毎のローカルなアドレス領域毎に管理することが可能になる。したがって、第2の周辺回路の数が増えても、周辺装置にデータなどをセットする操作は複雑にならない。
本発明の具体的な一つの形態として、前記特定コード情報を含むヘッダー部は、各々アドレス情報と対応するデータを含む複数のデータ領域を後続させることが可能である。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記第1の周辺装置は受け取ったパケットから前記特定コード情報を検出できないときは、アドレス領域のアドレス情報で指定されるアドレスにデータ領域の情報を保持させる。ヘッダー部のアドレス領域の情報をボディー部のデータのアドレス情報として利用することも可能になる。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記第1の周辺装置はメインの液晶ディスプレイに接続されたメイン液晶駆動制御装置であり、前記第2の周辺装置はサブの液晶ディスプレイに接続されたサブ液晶駆動制御装置である。
上記同様の観点による携帯端末システムは、液晶駆動制御装置とホスト装置とを有する。前記ホスト装置は前記液晶駆動制御装置に所定フォーマットのパケットを用いて情報を伝達する。前記パケットはヘッダー部とボディー部とを含む。前記ヘッダー部のアドレス領域には特定コード情報を含むことが可能であり、ボディー部のデータ領域にはコマンドアドレス情報と対応するコマンドデータを含むことが可能である。前記液晶駆動制御装置は、受け取ったパケットから前記特定コード情報を検出すると、その特定コード情報に後続するボディー部のコマンドアドレス情報で指定されるアドレスにコマンドデータ又はコマンドデータのデコード情報を保持させて内部制御を可能にする。コマンドデータ又はコマンドデータのデコード情報を保持するアドレスの割り当てがリニアでなく順不同でも、一つのパケットでそれらコマンドデータ又はコマンドデータのデコード情報を所定のアドレスにラッチさせることができる。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記液晶駆動制御装置は受け取ったパケットから前記特定コード情報を検出できないときは、アドレス領域のアドレス情報で指定されるアドレスにデータ領域の情報を保持させる。
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記ヘッダー部に前記特定コードを有しないパケットにはシングルアクセスパケットと、マルチアクセスパケットがある。前記液晶駆動制御装置は前記シングルアクセスパケットを受け取ったとき、アドレス領域のアドレス情報で直接指定されたアドレスにデータ領域の情報を保持させる。前記液晶駆動制御装置は前記マルチアクセスパケットを受け取ったとき、アドレス領域のアドレス情報で直接指定されたアドレスを基点に順次アドレスインクリメントを行ない、インクリメントされた各々のアドレスに、後続の複数データ領域の情報を順位保持させる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
携帯端末システム若しくはデータ処理システムの高機能化への対応を容易化することができる。
ホスト装置と液晶駆動制御装置との間のインタフェース信号線の本数を減らすことができる。
液晶駆動制御装置だけでなくサブディスプレイや周辺デバイスなどに対する制御も併せて、制御が容易で、使い勝手の良好な携帯端末装置ならびにデータ処理システムを実現することができる。
液晶駆動制御装置、更には携帯端末装置ならびにデータ処理システムにおいてホスト装置によるコマンド制御の容易化、更には制御の柔軟性を増すことができる。
高速シリアルインタフェースを用いてホスト装置に接続した液晶駆動制御装置を採用した携帯電話機のインタフェースの構成を詳細に例示するブロック図である。 携帯電話機の概略的構成を示すブロック図である。 図2の携帯電話機における表示コマンド及び表示データの転送経路を示す説明図である。 メインの液晶駆動制御装置とサブの液晶駆動制御装置を別々のインタフェース信号線でホスト装置に接続するインタフェース形態を示す比較例に係る携帯電話機のブロック図である。 差動シリアルインタフェース機能を持たないメインの表示駆動制御装置をブリッジ回路を介してホスト装置にパラレルインタフェースで接続した比較例に係る携帯電話機のブロック図である。 図1に対して選択可能な別のホストインタフェース機能によるパラレルインタフェースを採用した場合のホストインタフェース構成を例示するブロック図である。 液晶駆動制御装置の詳細な構成を例示するブロック図である。 MCUから液晶駆動制御装置に情報伝達を行なうのに用いるパケットの説明図である。 パケットのデータをサブ液晶駆動制御装置に転送するか否かを制御するための構成を例示するブロック図である。 アドレス情報addts1,addrs2,addrs3で指定されるアドレスがノンリニアなパケットとリニアなパケットの数種類の構成を例示する説明図である。 ペアとなるアドレス情報とデータをデータ領域に指定するパケット形式を用いてサブ液晶駆動制御装置と液晶駆動制御装置のコマンド転送を行なう場合のパケットを例示する説明図である。 アドレス領域でアドレス情報を指定するコマンド形式を用いる場合には多くのパケットを生成しなければならなくなるパケットのアドレス指定の例を示す説明図である。 サブ液晶駆動制御装置と液晶駆動制御装置に対するアドレスマッピングの一例を示すアドレスマップ図である。
《携帯電話機》
図2には携帯電話機1の一例が示される。アンテナ2で受信された無線帯域の受信信号は高周波インタフェース部(RFIF)3に送られる。受信信号は高周波インタフェース部3でより低周波数の信号に変換されて、復調され、ディジタル信号に変換されて、ベースバンド部(BBP)4に供給される。ベースバンド部4ではマイクロコンピュータ(MCU)5などを用いてチャネルコーデック処理を行ない、受信したディジタル信号の秘匿を解除し、誤り訂正を行なう。そして、特定用途半導体デバイス(ASIC)6を用いて通信用の必要な制御データと圧縮音声データなどの通信データに分ける。制御データはMCU5に送られ、MCU5は通信プロトコル処理などを行なう。チャネルコーデック処理で取り出された音声データはMCU5を用いて伸張され、音声データが音声インタフェース回路(VCIF)9でアナログ信号に変換され、スピーカ7より音声として再生される。送信動作では、マイク8から入力された音声信号は音声インタフェース回路9でディジタル信号に変換され、MCU5などを用いてフィルタ処理され、圧縮音声データに変換される。ASIC6は圧縮音声データと、MCU5からの制御データを合成して送信データ列を生成し、MCU5を用いてそれに誤り訂正・検出符号、秘匿コードを付加して送信データを生成する。送信データは高周波インタフェース部3で変復され、変復された送信データは高周波数の信号に変換されて、増幅され、アンテナ2より無線信号として送出される。
MCU5は液晶駆動制御装置(LCDCNT)10に表示コマンド及び表示データなどを発行する。これによって液晶駆動制御装置10は液晶ディスプレイ11に画像を表示させる制御を行う。液晶駆動制御装置10はサブ液晶ディスプレイ13に画像を表示させるための表示コマンド及び表示データなどをバイパスさせてサブ液晶駆動制御装置(SLCDCNT)12に供給する制御などを行う。MCU5は中央処理装置(CPU)、ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)などの回路ユニットを備える。MCU5は専ら通信用のベースバンド処理を担うベースバンドプロセッサと、表示制御やセキュリティー制御などの付加機能制御を専ら担うアプリケーションプロセッサとに分けて構成することも可能である。LCDCNT10、SLCDCNT12、ASIC6、MCU5は、特に制限されないが、夫々個別半導体デバイスによって構成される。
図3には、図2の携帯電話機における表示コマンド及び表示データの転送経路が示される。ここでは携帯電話機は第1筐体15と、前記第1筐体15にヒンジ部16を介して折り曲げ可能に結合された第2筐体17とを有する。前記第1筐体15は前記液晶駆動制御装置10及びサブ前記液晶駆動制御装置12と、これによって駆動される液晶ディスプレイ11とサブ液晶ディスプレイ13とを有する。尚、サブ液晶駆動制御装置12及びサブ液晶ディスプレイ13は図において筐体15の裏面に配置されていると理解されたい。前記第2筐体17は前記ホスト装置としてのMCU5を有する。前記液晶駆動制御装置10と前記MCU5とを接続する複数本の信号線18を有する。前記複数本の信号線18は前記ヒンジ部16を通る。前記信号線18の一部は高速シリアルインタフェースによって情報伝達を行なう差動信号線とされる。サブ液晶駆動制御装置12は複数本の信号線19によって表示駆動制御装置10に接続される。サブ液晶駆動制御装置12には信号線19を介して表示コマンドや表示データがパラレル転送される。液晶駆動制御装置10とMCU5は前記差動信号線を利用して低振幅で高速なシリアルインタフェースを行なうことができる。パラレルインタフェースを行なうバス信号配線19に比べて信号線本数が少なくても必要な転送レートを得ることが可能である。結果として、前記信号配線の本数を少なくできるので、ヒンジ部16の繰り返し折り曲げ操作によって経年的に信号線18が断線する虞を著しく低減させることができる。信号線19はヒンジ部16を通らないからパラレル転送によって表示コマンドや表示データを転送すればよい。図4の比較例ように信号線19もMCU5から引き出してヒンジ部16を通すと信号線18,19がヒンジ部16で断線する虞を増すことになる。図5の比較例は信号線18を用いる差動シリアルインタフェース機能を持たない表示駆動制御装置10Aを採用し、その代わりに、差動シリアルインタフェースとパラレルインタフェースのブリッジ機能を持つブリッジ回路チップ10Bを採用する。この場合には、ブリッジ回路チップ10Bが1個余計に必要になるばかりでなく、ブリッジ回路10Bには液晶駆動制御装置10Aだけでなくサブディスプレイ用の液晶駆動制御装置12などへの信号分配機能も担わなくてはならず、制御が複雑化し、使い勝手が悪化する虞がある。
図1には図3の構成において前記第1筐体15が保有する回路構成の詳細が例示される。前記液晶駆動制御装置10は、ホストインタフェース回路(HIF)20、駆動回路(DRV)21及び出力ポート(OPRT)22、入力回路(TSC)23を有する。前記ホストインタフェース回路20はホスト装置としてのMCU5との接続に利用可能である。前記駆動回路21は前記ホストインタフェース回路20に入力した情報に基づいて液晶ディスプレイ11の駆動信号を生成して出力する。
前記ホストインタフェース回路20は前記差動信号線を用いてシリアルインタフェースを行なう第1シリアルインタフェース回路としての高速シリアルインタフェース回路(HSSIF)25を有する。高速シリアルインタフェース用の信号配線は2本の差動データ線data±と、2本の差動ストローブ信号線Stb±である。ここでは高速シリアルインタフェースの転送プロトコルを特に限定しないが、例えばトランスミッタ側は差動データ線data±に差動ストローブ信号線Stb±上のクロック信号のエッジ変化に同期してデータを送り、レシーバ側は差動ストローブ信号線Stb±上のクロック信号の確定期間毎に差動データ線data±上のデータを取り込む。信号の“1”、“0”判定は差動的な電流の向きによって行なってもよい。転送レートは例えば100Mbps〜400Mbpsの高速で、信号振幅は例えば300mVの低振幅とされる。
前記出力ポート22は前記ホストインタフェース回路20に入力した情報に基づいて出力信号の論理レベルを制御可能である。例えば前記出力ポート22は複数のポート端子OPORT0−8とポートレジスタ(PReg)26を有し、前記ポートレジスタ26は、前記ポート端子OPORT0−8の出力論理値を決定するための制御データが設定される。その制御データは高速シリアルインタフェース回路25を介してMCU5から供給される。
前記ポート端子OPORT0−8には、例えばバックライト制御用装置(BLPIC)28、フラッシュライト制御装置(FLHC)29、LED制御装置(LEDC)30、バイブレータ制御装置(VIBC)31、及びサブ液晶駆動制御装置(SLCDCNT)12が接続される。バックライト制御用装置(BLPIC)28は液晶ディスプレイ11及びサブ液晶ディスプレイ13のバックライトの点灯を制御する。そのための点灯イネーブル信号を出力ポート22から受ける。フラッシュライト制御装置(FLHC)29はカメラフラッシュの発光を制御する。そのための発光起動信号を前記出力ポート22から受ける。LED制御装置30はイルミネーションのためのLEDを点灯駆動する。そのための点灯制御信号出力ポート22から受ける。バイブレータ制御装置31は着信を振動で知らせるバイブレータの駆動制御を行う。そのための起動制御信号を出力ポート22から受ける。サブ液晶駆動制御装置12はサブ液晶ディスプレイ13の表示駆動制御を行う。サブ液晶駆動制御装置12にはストローブ信号としてのチップセレクタ信号(サブ液晶駆動制御装置12の選択信号)CS、ライト信号(外部からのライト動作の指示信号)WR、レジスタセレクト信号(ライト動作の対象がレジスタであることを指示する信号)RSが出力ポート22から供給される。
このように、サブ液晶駆動制御装置12に対するストローブ制御、カメラフラッシュライト、イルミネーション表示のためのLEDなどの周辺デバイスに対する制御のように、論理レベルが決まったレベル信号による制御を受ける回路に対する信号分配機能を液晶駆動制御装置10の出力ポート22で担うことができる。したがって、第1筐体15に前記バックライト制御用装置28、フラッシュライト制御装置29、LED制御装置30、バイブレータ制御装置31、又はサブ液晶駆動制御装置12を有していても、MCU5からの信号をそれらに振り分ける機能は液晶駆動制御装置10の出力ポート22が担うから、MCU5からそれらへ信号を供給する専用信号線を設けることを要しない。ヒンジ部16を通る信号線の数が増えない。
前記ホストインタフェース回路20はパラレルインタフェース回路(PIF)33を有する。MCU5から前記高速シリアルインタフェース回路25がコマンドや表示データを受信したとき、ホストインタフェース回路20は、それが液晶ディスプレイ11の表示制御に用いるものであれば前記駆動回路21に供給可能とし、それがサブ液晶ディスプレイ11の表示制御に用いるものであればパラレルインタフェース回路(PIF)33から前記サブ液晶駆動制御装置12に16ビットのパラレル信号線DB15−0を介してコマンドや表示データを供給可能とする。筐体15にサブ液晶駆動制御装置12を搭載するとき、液晶駆動制御装置10は前記出力ポート22によるストローブ信号CS,WR,RSの出力だけでなく、前記パラレルインタフェース回路33によるコマンドや表示データの出力についても担うことが可能になる。これにより、筐体15にサブ液晶駆動制御装置12及びサブ液晶ディスプレイ13を搭載する場合にも、信号線18の本数は増えない。
前記ホストインタフェース回路20は、フレーム同期による表示データの取り込みタイミングを指示するためのフレーム同期信号を出力可能なフレーム同期信号出力端子FMARKを有する。例えばフレーム同期信号は表示フレームの先頭を示す信号FLM(main)に基づいて生成され、表示フレームの先頭を示す位置でパルス変化される信号である。信号FLM(main)はフレームバッファ43に表示データを書き込むときその表示フレームの先頭に同期して変化される内部制御信号であり、表示タイミングを制御するタイミング制御回路(図7のタイミングジェネレータ50)で生成される。液晶駆動制御装置12はこのフレーム同期信号をMCU5に供給することにより、MCU5はそのフレーム同期信号に同期して表示データなどを液晶駆動制御装置12に供給可能になる。
前記入力回路23は上記フレーム先頭に同期した表示データの取り込みをサブ液晶駆動制御装置12も可能とするための回路である。即ち、サブ液晶駆動制御装置12が出力する信号FLM(sub)を入力し、これを端子FMARKから出力可能とする。即ち、前記ホストインタフェース回路20は、前記高速シリアルインタフェース回路25で受信した表示データなどをサブ液晶駆動制御装置12による表示制御用として前記パラレルインタフェース回路33から前記サブ液晶駆動制御装置12に出力する場合、入力回路23はサブ液晶駆動制御装置12から出力される信号FLM(sub)を入力し、入力した信号FLM(sub)を液晶駆動制御装置10内で生成される信号FLM(nain)の代わりにセレクタ35で選択し、これを端子FMARKからMCU5に出力する。セレクタ35の制御はレジスタ36に設定される制御データに従って行なえば良い。これにより、液晶駆動制御装置10がパラレルインタフェース回路33からサブディスプレイ用の液晶駆動制御装置12に表示データを供給するときも、サブ液晶駆動制御装置12はフレーム先頭に同期して表示データを取り込み可能になる。
前記信号線18にはその他に、リセット信号線RESET、垂直同期信号線VSYNC、制御線CS、電源線VCC、グランド電源線GNDを含む。リセット信号線RESETは液晶駆動制御装置10,12の初期化に利用される。垂直同期信号線VSYNCはテレビ電話などに代表されるような動画の同期表示制御に利用される。制御信号CSは液晶駆動制御装置12のスリープ状態を解除するための割り込み信号として利用される。図1の形態では制御信号CSは前記チップセレクト信号CSとは機能上無関係である。
図6には前記液晶駆動制御装置10のホストインタフェース機能としてパラレルインタフェースを選択した場合のホストインタフェースの状態が例示される。特に制限されないが、前記液晶駆動制御装置10のホストインタフェース回路20は、ホストインタフェース機能として高速シリアルインタフェースを選択する機能と、パラレルインタフェースを選択する機能を備えている。何れを選択するかはモード端子(図7のIM3−0)のレベル設定によって決定する。
パラレルインタフェース機能を選択した場合には、MCU5とのホストインタフェースは主にパラレルインタフェース回路33で行なう。高速シリアルインタフェース機能は利要しない。MCU5とのパラレルインタフェースは、RESET、FMARK、VSYNC、CS、WR、RS、DB15−0を介して行なう。MCU5とのパラレルインタフェースを選択した場合には液晶駆動制御装置10もCS、WR、RSを入力し、DB15−0を介してコマンド及び表示データを入力する。サブ液晶駆動制御回路12とMCU5との接続もそれらパラレルインタフェースの信号線を利用して行なう。サブ液晶駆動制御回路12からの信号FLM(sub)は直接MCU5に供給される。BLPIC28、FLHC29、LEDC30、VIBC31の制御も直接MCU5の出力ポートに接続される専用信号線を介して行なわれる。
ホストインタフェース機能として高速シリアルインタフェースの代わりにパラレルインタフェースを採用した場合にはホストインタフェースに必要な信号線38は数十本に増える。実際に図6のインタフェース態様を採用する場合というのは、MCU5が高速シリアルインタフェース回路25とインタフェースする機能をサポートしていない場合である。当然この場合は図1のようにヒンジ部16を通る配線数を少なくするという効果を得ることはできない。
《液晶駆動制御装置》
図7には前記液晶駆動制御装置10の詳細な構成が例示される。ホストインタフェース回路20はパラレルインタフェース回路33、高速シリアルインタフェース回路25の他に、第2のシリアルインタフェース回路として低速シリアルインタフェース回路(LSSIO)40を備える。低速シリアルインタフェース回路40はシリアル入力端子SDIとシリアル出力端子SDOを用いてデータをシリアル入出力する。前記端子SDI,SDSOの信号振幅は1.5V程度の高振幅であり、転送速度は遅い。MCU5に代表されるホスト装置との間のコマンド及ぶ表示データの入出力には、パラレルインタフェース回路33、高速シリアルインタフェース回路25、又は低速シリアルインタフェース回路40を使用可能である。どれを使用するかはモード端子IM3−0のプルアップ又はプルダウン状態によって決定される。高速シリアルインタフェースを選択すれば、図1のようなインタフェース形態を実現することができる。パラレルインタフェースを選択すれば、図6のようなインタフェース形態を実現することができる。低速シリアルインタフェースを選択すれば図6においてパラレルインタフェースを低速シリアルインタフェースに置き換えたインタフェース形態を実現することができる。このように液晶駆動制御装置10はホストシステムとのインタフェース形態の選択可能性という点においてシステム構成に対する柔軟性を保証することができる。
ホスト装置は所定フォーマットのパケットを利用してホストインタフェース回路20にコマンドやデータを伝達する。ホストインタフェースに高速シリアルインタフェースを採用する場合には、コマンド及び表示データを差動端子Data±から受け取る。ホストインタフェースにパラレルインタフェースを採用する場合には、コマンド及び表示データをデータ入出力端子DB0−15から受け取る。ホストインタフェースに低速シリアルインタフェースを採用する場合には、コマンド及び表示データをシリアルデータ入力端子SDIから受け取る。
ホストインタフェース回路20はホスト装置からコマンドパケットを受け取ると、パケットによって受け取ったアドレス情報をインデックスレジスタ(IDREG)47に格納する。インデックスレジスタ47は格納したコマンドアドレスをデコードしてレジスタ選択信号などを生成する。パケットによって受け取ったコマンドデータはコマンドデータレジスタアレイ(CDREG)46に供給される。コマンドデータレジスタアレイ46は各々所定のアドレスにマッピングされた多数のコマンドデータレジスタを有する。受け取ったコマンドを格納すべきコマンドデータレジスタは前記インデックスレジスタ47から出力されるレジスタ選択信号によって選択される。コマンドデータレジスタにラッチされたコマンドデータはインストラクション若しくは制御データとして対応する回路部分に供給され、内部の動作を制御する。尚、レジスタセレクト信号RSによって直接コマンドデータレジスタアレイ46を選択してコマンドデータレジスタにコマンドデータを設定することも可能とされる。
ホストインタフェース回路20はホスト装置からデータパケットを受け取ると、そのアドレス情報をアドレスカウンタ(ACUNT)49に供給する。アドレスカウンタ49は対応するコマンドデータレジスタの内容に従ってインクリメント動作などを行なって表示メモリ(GRAM)43に対するアドレシングを行なう。このとき、コマンドデータによるアクセス指示が表示メモリ43に対する書き込み動作であれば、データパケットのデータがバス41を介してライトデータレジスタ(WDR)42に供給され、タイミングを合わせて表示メモリ(GRAM)43に格納される。表示データの格納は例えば表示フレーム単位などで行なわれる。コマンドデータによるアクセス指示が表示メモリ43に対する読出し動作であれば、表示メモリ43に格納されているデータはリードデータレジスタ(RDR)45に読出されて、ホスト装置に供給可能にされる。コマンドデータレジスタが表示コマンドを受け取ったとき表示メモリ43は表示タイミングに同期した読出し動作が行なわれる。読出しや表示のタイミング制御はタイミングジェネレータ(TGNR)50が行なう。表示タイミングに同期して表示メモリ43から読み出された表示データはラッチ回路(LAT)51にラッチされる。ラッチされたデータはソースドライバ(SOCDRV)52に与えられる。液晶駆動制御装置10が駆動制御対象とする液晶ディスプレイ11はドットマトリクス型のTFT(薄膜トランジスタ)液晶パネルによって構成され、信号電極としての多数のソース電極と、走査電極としての多数のゲート電極を駆動端子として有する。ソースドライバ(SOCDRV)52は駆動端子S1−720によって液晶ディスプレイ11のソース電極を駆動する。駆動端子S1−720の駆動レベルは階調電圧生成回路(TWVG)54で生成された階調電圧を用いて行なわれる。階調電圧はガンマー補正回路(γMD)55でガンマー補正可能とされる。スキャンデータ生成回路(SCNDG)57はタイミングジェネレータ50からの走査タイミングに同期して走査用データを生成する。走査用データはゲートドライバ(GTDRV)56に供給される。ゲートドライバ56は駆動端子Q1−320によって液晶ディスプレイ11のゲート電極を駆動する。駆動端子G1−320の駆動レベルは液晶駆動レベル発生回路(DRLG)58で生成される駆動電圧を用いて行なわれる。
クロックパルスジェネレータ(CPG)60は端子OSC1,OSC2からの原発振クロックを入力して内部クロックを生成し、タイミングジェネレータ50に動作タイミング基準クロックとして供給する。内部基準電圧発生回路(IVREFG)61は基準電圧を生成して内部ロジック電源レギュレータ(ILOGVG)62に供給する。内部ロジック電源レギュレータ62はその基準電圧に基づいて内部ロジック用電源を生成する。
《パケット制御》
図1において前記MCU5は前記液晶駆動制御装置10に所定フォーマットのパケットを用いて情報を伝達する。前記パケットPKTは図8に例示されるようにヘッダー部HDRとボディー部BDYとを含む。前記ヘッダー部HDRは、パケットのデータ語長領域、パケットの種類を示す識別情報領域、パリティーコード領域、及びアドレス領域FLDaなどを有する。ボディー部BDYはデータ領域FLDdを有する。
前記ヘッダー部のアドレス領域FLDaにはアドレス情報addrs又は特定コード情報splcdを含むことが可能である。アドレス情報addrsとは液晶駆動制御装置10の内部アドレス空間及びサブ液晶駆動制御装置12の内部アドレス空間に割り当てられたアドレスの情報である。例えば液晶駆動制御装置10における、コマンドレジスタアレイ46の各コマンドレジスタアドレス、インデックスレジスタ47のレジスタアドレス、出力ポート22のレジスタ26のアドレス、レジスタ36のアドレス、表示メモリ43のメモリアドレスなどである。サブ液晶駆動制御装置12の場合も同様にコマンドレジスタアドレスや表示メモリアドレスなどとされる。前記特定コード情報splcdとは、液晶駆動制御装置10の指定とみなすことができるコード情報splcd1と、サブ液晶駆動制御装置12の指定とみなすことができるコード情報splcd2とされる。実際にはそれら特定コード情報には前記アドレス情報としてマッピングされていない空きアドレスの情報又は使用される可能性の全くないアドレスの情報を割り当てることができる。
前記アドレス領域FLDaに前記アドレス情報addrsを格納したとき、ボディー部BDYのデータ領域FLDdはそのアドレス情報addrsに対応するデータdatを有する。一方、前記アドレス領域FLDaに前記特定コード情報splcdを格納したとき、ボディー部BDYのデータ領域FLFdにはアドレス情報addrsと対応するデータdatを含むことが可能である。例えばボディー部の一つのデータ部の長さが32ビットのとき、上位16ビットをアドレス情報addrsの格納領域、下位16ビットをデータ又はコマンドdatの格納領域とする。前記アドレス情報addrsは例えばコマンドアドレス情報であり、対応するデータdatはコマンドである。
前記液晶駆動制御装置10は受け取ったパケットから前記特定コード情報splcdを検出すると、その特定コード情報splcdが液晶駆動制御装置10に対応するsplcd1であれば、そのボディー部BDYのアドレス情報addrsで指定されるアドレスにデータdatを保持させる。その特定コード情報splcdがサブ液晶駆動制御装置12に対応するsplcd2であれば、そのボディー部BDYの情報を信号線19を介してサブ液晶駆動制御装置12に転送し、サブ液晶駆動制御装置12においてアドレス情報addrsで指定されるアドレスにデータdatを保持させる。前記液晶駆動制御装置10は受け取ったパケットから前記特定コード情報splcdを検出できないときは、アドレス領域FLDaのアドレス情報addrsで指定されるアドレスにデータ領域FLDdの情報を保持させる。要するに、ヘッダー部HDRのアドレス領域FLDaの情報をボディー部BDYのデータdatのアドレス情報として利用する。ヘッダー部HDRのアドレス領域FLDaの情報がサブ液晶駆動制御装置12のマッピングアドレスの一部であるとき液晶駆動制御装置10はアドレス情報addrs及びデータ領域FLDdの情報datを信号線19を介してサブ液晶駆動制御装置12に転送する。
上記パケットのデータをサブ液晶駆動制御装置12に転送するか否かの制御は、図9に示されるようにパケットデコーダ(PKTDEC)60によりヘッダー部HDRをデコードし、デコード結果として得られる制御信号φにてスイッチ61を切り換えればよい。62で示される回路ブロックは液晶ディスプレイ11の表示制御を行うための回路ユニットを総称する内部回路(ITCCT)を意味する。
前記ヘッダー部HDRに前記特定コードsplcdを有しないパケットにはシングルアクセスパケットと、マルチアクセスパケットがある。前記液晶駆動制御装置10は前記シングルアクセスパケットを受け取ったとき、アドレス領域FLDaのアドレス情報addrsで直接指定されたアドレスにデータ領域FLDの情報datを保持させる。前記液晶駆動制御装置10は前記マルチアクセスパケットを受け取ったとき、アドレス領域FLDaのアドレス情報addrsで直接指定されたアドレスを基点に順次アドレスインクリメントを行ない、インクリメントされた各々のアドレスに、後続の複数データ領域FLFdの情報datを順位保持させる。シングルアクセスパケットと、マルチアクセスパケットの区別は、特に制限されないが、ヘッダー部の識別情報領域のコードによって行なうことができる。
図10の例ではパケットPKT1のアドレス情報addts1,addrs2,addrs3で指定されるアドレスはノンリニアであり、パケットPKT2のアドレス情報addts4,addrs5,addrs6で指定されるアドレスはリニアである。パケットPKT1,PKT2のようにペアとなるアドレス情報addrsとデータdatをデータ領域FLDdに指定するパケット形式では、指定されるアドレスがリニアであろうが、ノンリニアであろうが、1個のパケットでマルチランダムアクセスによってデータを指定場所に格納させることができる。これに対し、パケットPKT3〜PKT6のように、アドレス領域FLDaでアドレス情報addrsを指定し、対応するデータをデータ領域FLDに含むパケット形式では、リニアなアドレスであればパケットPKT6のようなマルチアクセスパケットによってデータを指定場所に格納させることができるが、ノンリニアなアドレスに対してはパケットPKT3〜PKT5のようにシングルアクセスパケットを別々に発行しなければならない。
図11にはペアとなるアドレス情報addrsとデータdatをデータ領域FLDdで指定するパケット形式を用いてサブ液晶駆動制御装置12と液晶駆動制御装置10のコマンド転送を行なう場合のパケットの例が示される。パケットPKTmは液晶駆動制御装置10のためのパケットである。パケットPKTnは液晶駆動制御装置12のためのパケットである。アドレス領域FLDaでアドレス情報を指定するコマンド形式を用いる場合には、図12に例示されるように、パケットのアドレス指定のやり方次第で多くのパケットを生成しなければならなくなる。
図13にはサブ液晶駆動制御装置12と液晶駆動制御装置10に対するアドレスマッピングの一例が示される。表示メモリ、コマンドレジスタ、及びその各種制御レジスタがそのアドレスに適宜マッピングされている。特に制限されないが、0x00000000〜0x7FFFFFFFの第1空間は前記シングルアクセス又はマルチアクセスに最適な空間、0x80000000〜0xFFFFFFFFの第2空間は前記マルチランダムアクセスに最適な空間として定義されている。第1空間と第2空間の夫々にサブ液晶駆動制御装置12用の空間(MainLCDarea)と液晶駆動制御装置10用の空間(SubLCDarea)が割り振られている。第1空間ではMainLCDareaとSubLCDareaの内部はメモリアドレスなどがリニアにマッピングされている。第2空間ではMainLCDareaとSubLCDareaの内部はレジスタアドレスなどがノンリニアにマッピングされている。従って、第2空間のレジスタなどにコマンドやデータをセットするためのパケットには図10のパケットPKT1.PKT2に代表されるようにデータ部FLDdにアドレス情報addrsとデータdatをペアとして持つパケット形式を用いるのが得策となる。第1空間に対してそのようなパケットを用いても不都合はないが、第2空間に対してアドレス領域FLDaにアドレス情報addrsをセットする形式のパケットを用いることが不都合である。
ボディー部BDYのデータ領域FLDdにはアドレス情報addrsと対応するデータdatを含むから、データ又は前記データのデコード情報を保持するアドレスの割り当てがリニアでなく順不同でも、一つのパケットでそれらデータ又は前記データのデコード情報をレジスタやメモリにラッチさせることができる。アドレス情報addrsと対応するデータdatとのペアは予めMCU5内のROMなどのメモリに保存し、必要に応じてROMから読み出して利用すればよい。このとき、パケットの生成にはMCU5はROMのアドレスを把握すれば良く、液晶駆動制御装置10,12毎に順不同のアドレスを把握してヘッダー部HDRのアドレス領域FLDaの設定を行なわずに済む。液晶駆動制御装置10,12にコマンドや画像データなどを設定するための操作が容易になる。
ボディー部DBYのデータdatを受け取る液晶駆動制御装置10,12の指定はパケットのヘッダー部HDRが有するアドレス領域FLDaの特定コード情報splcdで指定することができるから、コマンドデータ又はコマンドデータのデコード情報などを保持する領域のアドレスを液晶駆動制御装置10,12毎のローカルなアドレス領域毎に管理することも可能になる。したがって、サブ液晶駆動制御装置12以外の更に別の周辺回路が増設されるようなことがあっても、そのような周辺装置にコマンドデータなどをセットする操作は複雑にならない。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本明細書においてコマンドとはコマンドレジスタにセットするインストラクションだけを意味するものではなく、ポート制御レジスタなどの制御レジスタにセットすべき制御データも意味する。要するに、液晶駆動制御装置の場合には表示データ以外のデータがコマンドであり、何らかの意味で動作を指示するインストラクションデータを意味する。また、一つの液晶駆動制御装置において図1と図6の利用形態をモード設定によって選択可能であることは本発明にとって必須ではない。信号線18による高速シリアルインタフェース、又は信号線19による周辺デバイスへのパラレルデータ転送などを採用すればよい。ホスト装置はベースバンド処理及びアプリケーション処理に利用される一つのMCU5に限定されない。ベースバンドプロセッサ、アプリケーションプロセッサの双方であっても、更に別に回路であっても良い。本発明は携帯電話機に限定されず、PDA(パーソナル・ディジタル・アシスタント)のような携帯データ処理端末、ストレージ端末などの各種懈怠端末システムに広く適用可能である。
1 携帯電話機1
2 ベースバンド部(BBP)
5 マイクロコンピュータ(MCU)
10 液晶駆動制御装置(LCDCNT)
11 液晶ディスプレイ
12 サブ液晶駆動制御装置(SLCDCNT)
13 サブ液晶ディスプレイ
15 第1筐体
16 ヒンジ部
17 第2筐体
18 差動信号線を含む信号線
19 パラレルバス信号線を含む信号線
20 ホストインタフェース回路(HIF)
21 駆動回路(DRV)
22 出力ポート(OPRT)
23 入力回路(TSC)
25 高速シリアルインタフェース回路(HSSIF)
data± 差動データ線
Stb± 差動ストローブ信号線
OPORT0−8 ポート端子
26 ポートレジスタ(PReg)
28 バックライト制御用装置(BLPIC)
29 フラッシュライト制御装置(FLHC)
30 LED制御装置(LEDC)
31 バイブレータ制御装置(VIBC)
33 パラレルインタフェース回路(PIF)
FMARK フレーム同期信号出力端子
FLM(main) 表示フレームの先頭を示す信号
信号FLM(sub) 表示フレームの先頭を示す信号
35 セレクタ
36 レジスタ
40 低速シリアルインタフェース回路(LSSIF)
47 インデックスレジスタ(IDREG)
46 コマンドレジスタアレイ(CREG)
43 表示メモリ
52 ソースドライバ(SOCDRV)
56 ゲートドライバ(GTDRV)
PKT パケット
HDR ヘッダー部
BDY ボディー部
FLDa アドレス領域
FLDd データ領域
addrs アドレス情報
splcd 特定コード情報
dat データ又はコマンド

Claims (12)

  1. ホスト装置と、液晶ディスプレイと、周辺装置と共に使用される液晶ディスプレイ駆動制御装置であって、
    前記ホスト装置に接続されるシリアルインタフェース回路及びパラレルインタフェース回路を有するホストインタフェース回路と、
    前記ホストインタフェース回路に入力した情報に基づいて液晶ディスプレイの駆動信号を生成して出力する駆動回路と、
    前記周辺装置に接続され、前記シリアルインタフェース回路に入力した情報に基づいて、前記周辺装置を制御するための信号を出力する出力ポートと、を有し、
    前記パラレルインタフェース回路は、前記周辺装置に接続され、前記出力ポートから前記信号を受けて制御される前記周辺装置にデータ又は命令を送信する、ことを特徴とする液晶ディスプレイ駆動制御装置。
  2. 上記出力ポートは前記周辺装置に接続される複数のポート端子と、ポートレジスタと、を有し、
    前記ポートレジスタは、前記周辺装置に接続される前記ポート端子の出力論理値を決定するためのデータが設定される請求項1記載の液晶ディスプレイ駆動制御装置。
  3. 表示データを格納する表示メモリを更に有し、
    前記駆動回路は、前記表示メモリに格納された表示データに従って前記液晶ディスプレイを駆動するゲート駆動信号とソース駆動信号を生成して出力する請求項2記載の液晶ディスプレイ駆動制御装置。
  4. 前記シリアルインタフェースは、前記ホスト装置とのインタフェースを行い、前記シリアルインタフェース回路はシリアルデータを入出力する差動端子を有する請求項3記載の液晶ディスプレイ駆動制御装置。
  5. 前記ホストインタフェース回路は更にモード端子を有し、
    前記モード端子は、当該端子の状態に応じて、前記ホスト装置とのインタフェースに前記シリアルインタフェース回路と前記パラレルインタフェース回路のどれを利用するかを決定する、請求項4記載の液晶ディスプレイ駆動制御装置。
  6. 前記ホストインタフェース回路は、前記ホスト装置とのインタフェースに前記シリアルインタフェース回路を利用する動作モードにおいて、前記シリアルインタフェース回路で受信した情報を前記駆動回路に出力可能とする請求項5記載の液晶ディスプレイ駆動制御装置。
  7. 液晶ディスプレイと、液晶ディスプレイ駆動制御装置と、周辺装置と、を有する第1筐体と、
    ホスト装置を有する第2筐体と、
    前記第1筐体と前記第2筐体を接続するヒンジ部と、を有し、
    前記液晶ディスプレイ駆動制御装置は、ホスト装置と、液晶ディスプレイと、周辺装置と共に使用され、
    前記液晶ディスプレイ駆動制御装置は、
    前記ホスト装置に接続される高速シリアルインタフェース回路、前記ホスト装置に接続される低速シリアルインタフェース回路、及び前記ホスト装置に接続されるパラレルインタフェース回路を備えるホストインタフェース回路と、
    前記ホストインタフェース回路に入力した情報に基づいて前記液晶ディスプレイの駆動信号を生成して出力する駆動回路と、
    前記周辺装置に接続され、前記ホストインタフェース回路に入力した情報に基づいて、前記周辺装置を制御するための信号を出力する出力ポートと、
    前記ホスト装置とのインタフェースとして、前記高速シリアルインタフェース、前記低速シリアルインタフェース、又は前記パラレルインタフェースのいずれを利用するかを決定するモード端子と、を有し、
    前記パラレルインタフェース回路は、前記周辺装置に接続され、前記出力ポートから前記信号を受けて制御される前記周辺装置にデータ又は命令を送信する、ことを特徴とする携帯端末システム。
  8. 前記出力ポートは、複数のポート端子と、複数のポートレジスタと、を有し、
    前記複数のポート端子の各々の論理値を決めるためのデータは、前記複数のポートレジスタの各々に設定されることを特徴とする請求項7記載の携帯端末システム。
  9. 前記周辺装置は前記出力ポートより点灯イネーブル信号を受け、前記液晶ディスプレイのバックライトの点灯を制御するためのバックライト制御装置であることを特徴とする請求項1記載の液晶ディスプレイ駆動制御装置。
  10. 前記周辺装置は前記出力ポートより発光起動信号を受け、カメラのフラッシュライトの発光を制御するためのフラッシュライト制御装置であることを特徴とする請求項1記載の液晶ディスプレイ駆動制御装置。
  11. 前記周辺装置は前記出力ポートより点灯制御信号を受け、イルミネーションのためのLEDの点灯を制御するためのLED制御装置であることを特徴とする請求項1記載の液晶ディスプレイ駆動制御装置。
  12. 前記周辺装置は前記出力ポートより起動制御信号を受け、着信を振動で知らせるバイブレータを制御するためのバイブレータ制御装置であることを特徴とする請求項1記載の液晶ディスプレイ駆動制御装置。
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