JP2012117992A - 圧力検出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】導管の本体への位置決めを安定化するとともに固定作業を容易にすることができ、更に絞り手段の構造に工夫を凝らすことで小形化された圧力検出器を提供する。
【解決手段】加圧空間(圧力導入空間)12に配設される脈動圧保護部材を脈動防止板80として、構造を簡素化し、受け部材2に形成された開口2bを通して挿入された導管11の先端が脈動防止板80に当接した状態で、導管11を受け部材2にロウ付け85によって固着する。導管11は受け部材2に当接した状態で位置決めされるために、導管11に切削やリブ形成をする必要がなくなり、導管11を受け部材2に取り付ける構成が単純化される。また、脈動防止板80は、導管11を通じて加圧空間12との間での流体の流れを小孔で絞る簡単構造であり、脈動防止機能を持たせることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧力センサや圧力スイッチのような圧力検出器に関し、特に圧力検出素子を収容した間接受圧室に液体を封入した圧力センサや、液体を封入することなく受圧用ダイアフラムを介して接点を開閉する圧力スイッチのような圧力検出器において、圧力導入管を蓋部材(受け部材)のような検出器本体に固定する圧力検出器に関する。
従来、半導体圧力センサ素子が収納された圧力検出室(受圧空間)内に液体(オイル)を封入し、この圧力検出室に外部から加えられた圧力を、当該液体を介して半導体圧力センサ素子に伝えることで、この圧力センサ素子から圧力に応じた電圧信号を出力する半導体圧力検出器が種々提案されている。
圧力センサや圧力スイッチ等の圧力検出器においては、ダイアフラムを介して受圧された流体圧力が、センサ素子や接点に伝達されるようになっている。したがって、ダイアフラムが配置される圧力検出室内に流体を導入するための導管を取り付ける必要がある。特許文献1には、圧力センサの一例として、圧力検出素子を収容した間接受圧室に液体を封入するとともに、ハウジングとコネクタケースとを具備したものが示されている。
図6は、圧力センサの一例を示す図であり、蓋部材2と、ダイアフラム3と、当該ダイアフラム3の周縁部を蓋部材(受け部材)2との間で挟むホルダー(ベース)1と、ホルダーとダイアフラム3とで内部に形成されて圧力が導入される受圧空間31に配置された圧力検出素子41と、ホルダーの外側を覆うコネクタケース(カバー)60とを備えている。蓋部材2、ダイアフラム3、ホルダー1及びにコネクタケース60を外側から一体に固定するカラーを備えることもできる。
この圧力センサ100の蓋部材2は、例えば、ステンレススチールで製作されて全体が円盤状に形成されており、周囲が立ち上り平坦であってダイアフラム3の周縁部をホルダー1との間で挟む鍔部2aとされている。蓋部材2の中心部には開口2bが形成されており、蓋部材2の内部にはダイアフラム3によって区切られて受圧空間31とは反対側に加圧空間(圧力導入空間)12が形成されている。加圧空間12に連通する流体流入管(導管又は圧力導入管)11が蓋部材2の開口2bに溶接部によってロウ付けされている。流体流入管11の端部にはリブ99が屈曲形成されており、リブ99を受け部材2に対して押し当てることによって、ロウ付けの際に流体流入管11の受け部材2に対する位置決めがなされる。流体流入管11の受け部材2に対する固定の際の位置決めは、リブ99に代えて流体流入管11の端部の外周を切削することで段部を形成し、その切削された端部を蓋部材に形成された孔に挿入して、段部で突き当ててから固定(溶接)することも行われている(特許文献1)。このように、リブ99又は切削された端部は位置決め機能を有している。
特許文献2には、圧力スイッチの一例として、検出器本体ケースが端子台と本体ケースとがかしめリング部材によって互いに結合されて成るものが示されている。端子台は、内部に固定接点子と、当該固定接点子に接離可能な可動接点子とが設けられた電気接点室23を画定している。ダイアフラムは本体ケースとの間に受圧室を区画しており、ダイアフラムは、受圧室の圧力に応じて反転動作、即ち、スナップアクションするばね性を有する金属製のものであり、受圧室の圧力が設定値未満である場合には、下側に膨らんだ形状をなして固定接点子と可動接点子とを導通接触させ、受圧室の圧力が設定値以上になると、上側に膨らんだ形状に可逆的に反転して可動接点子が固定接点子より離間させる動作をする。また、端子台と本体ケースとの間には、中間ガイド部材、ストッパ部材、及びダイアフラムがOリングを挟んで気密に共締め状態で固定されている。
受圧室に連通して圧力を導入する銅管等による継手管は、その端部にリブが形成されており、端部を本体ケースに形成された孔に挿入するとともに、リブを本体ケースに突き当ててから固定(溶接)されている。このように、リブは継手管の位置決め機能を有している。また、圧力検出すべき流体の脈動圧、衝撃圧からダイアフラムを保護するため、継手管内に絞り部材が配置・固定されている。
特開2003−287472号公報 特開2004−012140号公報
特許文献1や特許文献2に示された事例に見られるように、圧力センサや圧力スイッチのような圧力検出器の本体内部に圧力を導入するための導管を当該本体に固定するには、導管の端部に段部やリブを形成し、その段部やリブを蓋部材や本体ケースの開口の縁部に押し当てて位置決めさせた状態で、当該段部やリブにおいて固定(溶接)作業が行われている。段部やリブは、その構造上、サイズや仕様への影響が大きい等のため、本体と当接する広さを十分確保するのが難しい。したがって段部やリブの当接構造では当接の広さが狭くなり、導管の本体への位置決め状態が不安定である。更に、段部やリブでの固定では、当接されている正にその部分を溶接にて固定するので、当接状態の維持と固定作業との両方に注意を払う必要があり、作業を煩雑・困難にしている。
また、特許文献2に示された事例では、絞り装置が導管の軸芯方向に長く形成されているので、当該圧力検出器が大型化し、また導管を固定するためにリブを必要とするために、当該パイプの取付部の構造が複雑になっている。また、特許文献2に示された絞り装置を特許文献1に示されたような圧力センサに適用しても、同様の課題がある。
そこで、圧力センサや圧力スイッチのような圧力検出器の本体内部に圧力を導入するための導管を当該本体に固定する構造として、当該固定の際における導管の本体への位置決めを行う部位と、固定(溶接)がされる部位との分離をして、導管の本体に対する安定的な当接状態を維持・確保し、固定作業の容易化を図るとともに、絞り手段の構造の簡素化と圧力検出器の小型化を実現する点で解決すべき課題がある。
本発明の目的は、導管の本体への位置決めを安定化するとともに固定作業を容易にすることができ、更に絞り手段の構造に工夫を凝らすことで小形化された圧力検出器を提供することである。
本発明による圧力検出器は、ダイアフラムと、前記ダイアフラムと協働して内部に圧力導入空間を画定する受け部材と、前記受け部材に形成された開口に一端部が挿入されて前記圧力導入空間に流体を導入する導管と、前記圧力導入空間に導入された流体の圧力を、前記ダイアフラムを介して検知する圧力検知手段とを備えた圧力検出器において、前記受け部材は、前記開口と前記圧力導入空間側において対向して固定された脈動圧保護部材を更に備えており、前記導管は、前記開口を通して挿入された先端が前記脈動圧保護部材に当接した状態で前記受け部材に固着されていることを特徴としている。
本発明による圧力検出器は、上記のように、脈動圧保護部材の構造を簡素化して、受け部材に形成された開口を通して挿入された先端が脈動圧保護部材に当接した状態で受け部材に固着することで、導管を受け部材に当接して位置決めするために、導管に切削やリブ形成をする必要がなくなり、導管を受け部材に取り付ける構成が単純化される。また、脈動圧保護部材の簡単構造で、脈動防止機能を持たせることができ、且つ小形化された圧力検出器を提供することができる。
図1は本発明による圧力検出器の一実施例を示す要部断面図である。 図2は、図1に示す圧力検出器を導管の長手方向に見た下面図である。 図3は、図1に示す圧力検出器をY−Y線で示す切断面で切断した断面図である。 図4は、本発明による圧力検出器の別の実施例を図3の場合と同様の切断面で切断した断面図である。 図5は、本発明による圧力検出器の更に別の実施例を図3の場合と同様の切断面で切断した断面図である。 図6は、従来の圧力センサの一例を示す縦断面図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明による圧力検出器の実施例を説明する。
本発明による圧力検出器の一例の基本となる構成は、図6に示す圧力検出器の構造と同等である。即ち、図6に示すように、圧力センサ100は、内部に圧力検出素子41を含み圧力を導入する導管としての流体流入管11が接続される圧力検出部110と、当該圧力検出部110を覆い圧力検出素子41に接続される基板45やリード線47を収容したコネクタ接続部120とを備えている。
圧力検出部110は、ベース1、当該ベース1に対向して配置された受け部材2、及びベース1と受け部材2との間に挟み込まれたダイアフラム3を備えている。受け部材2は、中心部に流体流入管11が接続される流管接続部材としての役割を担っている。ベース1とダイアフラム3との間には、オイルが封入される受圧空間31が形成されている。圧力検出素子41は、受圧空間31内のオイルに浸された状態でベース1に取り付けられている。受け部材2は、ダイアフラム3と協働してダイアフラム3との間に圧力導入空間としての加圧空間12を形成している。加圧空間12には流体流入管11が連通しているので、加圧空間12には当該流体流入管11を通じて流体圧力が導入される。ベース1、受け部材2及びダイアフラム3は、例えばステンレススチール製とすることが好ましい。
ベース1は周縁に鍔部1aを備える蓋状に形成されており、圧力検出素子41は蓋の天壁1bの内面に取り付けられている。受け部材2は、加圧空間12側から見て外側に凸状に膨らんだ皿状に形成されており、その中心部は皿状の底部に相当し、当該底部には開口2bが形成されている。詳細を後述するように、開口2bに流体流入管11がロウ付けされて固定されている。受け部材2は、当該底部からその周囲に向かって立ち上がり平坦となった鍔部2aを備えており、ベース1と受け部材2とは、それぞれの鍔部1aと鍔部2aとの間にダイアフラム3の外周縁部3aを挟み込むことで、ダイアフラム3を保持している。これら三つの部材は、ダイアフラム3の外周縁部3aが露出する外周縁部分においてレーザー溶接4等によって同時に溶接されおり、圧力検出部110として一体的に連結・固定されている。
ベース1の天壁1bにおいては、オイル封入用に当該天壁1bを貫通して形成された充填孔20がボール21によって封じられている。また、半導体圧力検出素子41は、ピエゾ素子とすることができる。ピエゾ素子は、強誘電体の一種であって圧電素子とも呼ばれ、振動や圧力などの力が加わると電圧が発生し、逆に電圧が加えられると伸縮する特性を有する素子である。半導体圧力検出素子41は、ベース1に形成されている貫通孔42を通して延びるリードピン43を通じて基板45に接続されている。ベース1の貫通孔42は、ハーメチックシール44によってオイル漏れがないように封じられている。基板45はコネクタ46に取り付けられており、圧力信号は、基板45及びコネクタ46を通じて、リード線47から外部へと取り出される。
リードピン43とリード線47とは、それらの引き出し方向に対して交差する方向にオフセットしている。そこで、リードピン43とリード線47の接続は、基板45を介して行われている。こうした基板45を介した接続により、リード線47を当該圧力センサ100の中心軸に引き出すことができる。即ち、圧力センサ100の設置角度を問わず、圧力センサ100の取扱いを容易にすることができる。
コネクタ接続部120は、ベース1に対してその外側から嵌合していて受け部材2の側方を覆うように圧力検出部110を収容するカバー60を備えている。カバー60は、また基板45及びコネクタ46を覆うコネクタケースとしての役割を有する。カバー60は、PPEのような合成樹脂製の部材であり、コネクタ46を覆う側の端部(上端部)は、リード線47を取り囲むように縮径されて小径端部61に形成されており、圧力検出部110を収容する端部側は、内径を大きくして且つ筒状スカート状に延びる大径端部63に成形されている。
カバー60の小径端部61の内周側には、後述する接着剤の充填状態で抜け止めとなるように、内側に突出した周状の突出部62が形成されている。
カバー60は、大径端部63において、その内周側にベース1の外径とほぼ同径の環状段部64が形成されており、ベース1はその外径角部である環状角部1cにおいて環状段部64に嵌合し且つ座着するように載置されている。環状段部64よりも開口側(大径端部63の内側)においては、ベース1の外径よりも大径の筒状内周面63aが設けられている。この筒状内周面63aと、ベース1の外周面1dや受け部材2の周縁の鍔部2aとの間に、後述する接着剤のための環状隙間65が全周に渡って形成されている。環状隙間65は、大径端部63の開口側において、受け部材2の環状下面2cや外側テーパ周面2d、及び大径端部63の傾斜端面63bによって拡大されている。
カバー60の内部空間は、カバー60に装入されたベース1で区切られ且つカバー1の天壁1bから小径端部61側に広がる第1空間51が形成されている。リードピン43、基板45、コネクタ46及びリード線47(小径端部61内に位置する部分)は、第1空間51に収容されている。第1空間51には、カバー60やリード線47との接着性が高く、且つ弾性が高い、エポキシ樹脂から成るような接着剤である第1接着剤71が充填され、その後、硬化される。第1接着剤71は、リードピン43、基板45、コネクタ46及びリード線47が埋設状態になるように第1空間51に充填されるので、基板45やコネクタ46等のパーツに対して封止機能を奏する。第1接着剤71は、カバー60の内面やリード線47に対して高い接着性を以て接着するものである。
小径端部61はリード線47が引き出される方向に向かって順に縮径しており、且つ小径端部61は内周において第1空間51内に突出する突出部62が形成されているので、小径端部61及び突出部62は充填物である第1接着剤71に対して抜け止め作用を発揮する。このように、第1接着剤71が内部空間50から剥がれてカバー60の外部に抜け出ることが阻止され、カバー60に対するリード線47の確実な固定及び更なる気密性の確保を図ることができる。
ベース1が嵌合されるカバー60の環状段部64において、第1接着剤71がベース1とカバー60とを接着する構造にすれば、更に圧力検出部110の固定強度が上昇し、気密性を高めて外部からの液体侵入に対する封止効果も高められる。
圧力検出部110の流体流入管11側とカバー60の大径端部63との間には、環状隙間65から成る第2空間52が形成されている。即ち、環状隙間65は、圧力検出部110のベース1の外周面1d及びベース1に溶接された受け部材2の鍔部2aの周面2eとこれらの周面1d,2eに対向する大径端部63の筒状内周面63aとの間に形成されている比較的幅の狭い環状空間である。第2空間52は、環状隙間65から端面外方に向かって広がる開き空間66を含むことができる。開き空間66は、環状隙間65に連なる空間であって、受け部材2の鍔部2aの周面2eに連なる環状下面2c及び環状下面2cに連なる外側テーパ周面2dと、大径端部63の筒状内周面63aの開口端側部分及びそれに連なる傾斜端面63bとによって挟まれていて開口側に向かうほど拡大している。
第2空間には、ステンレススチールから成る受け部材(流管接続部材)2やベース1との接着性が高く且つ弾性の高い、シリコン系又はウレタン系の接着剤である第2接着剤72が充填される。大径端部63の筒状内周面63aとカバー60の圧力検出部110を構成するベース1や流管接続部材としての受け部材2の外周面とが第2空間52に充填された第2接着剤72によって接着され、これが硬化することにより、ベース1に対する圧力検出部110の固定強度、及び圧力検出部110とカバー60との間の嵌合隙間を封じる気密性が更に高められる。また、第2接着剤72は、第2空間52側から第1空間51側への液体等の浸入を防止する封止作用を奏する。
導管である流体流入管11の受け部材2への固定は、図1及び図2に示すように、脈動圧保護部材としての脈動防止板80を利用して行われている。即ち、脈動圧保護部材は、開口2bの周りにおいて受け部材2の中央の底壁に固着され、開口2b側に向かって反転皿状に形成された板部材である。脈動防止板80は流体流入管11を流れる流体の絞り手段として機能しており、後述する絞り孔84が形成されている中央部81と、当該中央部81の周囲に広がる環状の固定部82と、中央部81に対して環状の固定部82をオフセットして屈曲接続する傾斜部83を備えることで、全体が皿状円盤に形成されている。
中央部81には、体流入管11の内径に対してより小さい径を有する絞り孔84が複数個形成されて絞り機能を奏している。本例では、図2に示すように、絞り孔84は、体流入管11の内径に対して略3分の1の径の大きさの小孔であって、流体流入管11の挿入された先端11aが当接する環状部分の内側であって流体流入管11の流路に対応する領域の範囲内において、その中心の周りに均等配置になるように120度の角度で離れて、合計3個が形成されている。脈動防止板80は、環状の固定部82が受け部材2の内面にレーザー溶接85等で固着されることで、予め受け部材2に対して固定されている。
脈動防止板80が予め固定されている受け部材2に対して、流体流入管11がその一端部11aを開口2bに入れて管端面11bが脈動防止板80の中央部81に突き当たるまで挿入する。流体流入管11は銅パイプであり、受け部材2はステンレス製である。流体流入管11は、管端面11bが脈動防止板80に突き当たった状態で、受け部材2に対して、流体流入管11の外周面と開口2bの縁部分との間において、ロウ付け86により固定される。
脈動防止板80は、中を流れる流体を絞り孔84が絞り、流体流入管11を伝わってくる脈動圧や衝撃圧等の圧力変動を緩和するという絞り作用を奏するので、これらの圧力変動からダイアフラム3を保護することができる。また、流体流入管11は、挿入された一端部11aの管端面11bが脈動防止板80に突き当たった状態で、ロウ付け86により受け部材2へ固定されるので、位置決め用のリブを用いることなく、また、ロウ付けする高さを一義的に決めることができる。したがって、脈動防止板80を基準に圧力の導入管である流体流入管11を取り付けることができ、流体流入管11への段部やリブの加工というような手間やコスト上昇を回避することができる。
図3は、図1に示す圧力検出器をY−Y線で示す切断面で切断した断面図である。図3に示すように、受け部材2については、最外側(即ち、鍔部2aの最外側)の輪郭Aと、鍔部2aの内側の輪郭Bと、皿状の底部の外側の輪郭Cが示されている。脈動防止板80については、最外側(即ち固定部82の外側)の輪郭Dと、レーザー溶接85として説明したように固定部82においてハッチングを付して示した環状領域としての溶接部Eと、固定部82の内側の輪郭(固定部82と傾斜部83との境界)Fと、中央部81の外側の輪郭(中央部81と傾斜部83との境界)Gとが示されている。受け部材2の皿状の底部における開口2bの周囲縁部と、流体流入管11の一端部11aと、脈動防止板80の傾斜部83との間には環状の空間87が形成されるので、ロウ付け86をする際のロウ材の流れが安定する。
本発明による圧力検出器の別の実施例が図4に示されている。図4は、脈動防止板の別の構造を示すものであり、図3の場合と同様の切断面で切断した断面図である。図4に示す脈動防止板90は、中央部81に形成される絞り孔の形態が異なる以外、図3に示す構造と変わるところがないので、図3に示す構造や部位と同等のものには同じ符号を付すことで再度の説明を省略する。脈動防止板90の絞り孔91は、中央部81の中心部分に一つの中央孔として形成されている。
本発明による圧力検出器の更に別の実施例が図5に示されている。図5は、脈動防止板の更に別の構造を示すものであり、図3の場合と同様の切断面で切断した断面図である。図5に示す脈動防止板95においても、中央部81に形成される絞り孔の形態が異なる以外、図3に示す構造と変わるところがないので、図3に示す構造や部位と同等のものには同じ符号を付すことで再度の説明を省略する。脈動防止板95の絞り孔96は、複数の微細孔97が一列に連なった孔列98が複数の列(図示の場合には、周方向に均等に分散された8つの列)となって、中央部81の中心部分から放射方向に延びるように形成されている。
上記の実施例の説明では、圧力センサの事例を示したが、この構造は、圧力スイッチにも適用可能である。圧力スイッチの場合には、特許文献2に示されるように、受圧用のダイアフラム3の上下動を棒状体に伝達し、この棒状体によって接点を開閉すればよい。
1 ベース 1a 鍔部
1b 天壁 1c 環状角部
1d 外周面
2 受け部材(流管接続部材) 2a 鍔部
2b 開口 2c 環状下面
2d 外側テーパ周面
3 ダイアフラム 3a 外周縁部
4 レーザー溶接
11 流体流入管(導管) 11a 一端部
11b 管端面 12 加圧空間(圧力導入空間)
20 充填孔 21 ボール
31 受圧空間
41 半導体圧力検出素子 42 貫通孔
43 リードピン 44 ハーメチックシール
45 基板 46 コネクタ
47 リード線
51 第1空間 52 第2空間
60 カバー 61 小径端部
62 突出部 63 大径端部
63a 筒状内周面 63b 傾斜端面
64 環状段部 65 環状隙間
66 筒状内周面
71 第1接着剤 72 第2接着剤
80 脈動防止板 81 中央部
82 固定部 83 傾斜部
84 絞り孔 85 レーザー溶接
86 ロウ付け
90 脈動防止板 91 絞り孔(中央孔)
95 脈動防止板 96 絞り孔(小孔)
97 微細孔 98 孔列
99 リブ
100 圧力センサ
110 圧力検出部 120 コネクタ接続部

Claims (6)

  1. ダイアフラムと、
    前記ダイアフラムと協働して内部に圧力導入空間を画定する受け部材と、
    前記受け部材に形成された開口に一端部が挿入されて前記圧力導入空間に流体を導入する導管と、
    前記圧力導入空間に導入された流体の圧力を、前記ダイアフラムを介して検知する圧力検知手段と
    を備えた圧力検出器において、
    前記受け部材は、前記開口と前記圧力導入空間側において対向して固定された脈動圧保護部材を更に備えており、
    前記導管は、前記開口を通して挿入された先端が前記脈動圧保護部材に当接した状態で前記受け部材に固着されていること
    を特徴とする圧力検出器。
  2. 請求項1に記載の圧力検出器において、
    前記受け部材は、前記開口が形成される底部と、当該底部からその周囲に向かって立ち上がって前記ダイアフラムの周縁部を保持する平坦な鍔部とを有し、且つ前記圧力導入空間側から見て外側に凸状に膨らんだ皿状に形成されていることを特徴とする圧力検出器。
  3. 請求項1又は2に記載の圧力検出器において、
    前記脈動圧保護部材は、前記開口の周りにおいて前記受け部材の前記底壁に固着され、前記開口側に向かって反転皿状に形成された脈動防止板であること
    を特徴とする圧力検出器。
  4. 請求項3に記載の圧力検出器において、
    前記導管の前記受け部材へのロウ付け等による固定の高さは、前記脈動防止板の前記開口からの距離によって定められていること
    を特徴とする圧力検出器。
  5. 請求項3に記載の圧力検出器において、
    前記脈動防止板は、前記導管の挿入された前記先端が当接する環状部分の内側であって前記導管の流路に対応する領域において、前記導管と前記圧力導入空間との間を流れる流体の絞り作用をする絞り孔が形成されていること
    を特徴とする圧力検出器。
  6. 請求項5に記載の圧力検出器において、
    前記絞り孔は、前記環状部分の中心に形成された一つの中央孔、前記環状部分の中心の周りに均等に配置される態様で形成された小孔、又は前記環状部分の中心から複数列の放射状に延びており前記各列においてその長手方向に並ぶ態様で形成された複数個の微細孔であること
    を特徴とする圧力検出器。
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