JP2012117222A - 防汚消臭壁紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、塩化ビニル等の表面層からなる壁紙において、表面層に消臭剤と、撥水樹脂化合物と、層状珪酸塩鉱物とを強固に固着させて消臭性能の持続性を向上させ、併せて防汚性とアレルゲン低減機能を有した壁紙を提供することにある。
【解決手段】壁紙の表面層に、多孔質無機物質とアミン化合物と金属酸化物からなる消臭剤と、撥水樹脂化合物と、層状珪酸塩鉱物とを、浸透剤とともにバインダー樹脂により固着することによって消臭性能を大きく向上し、消臭性能の持続性を向上させ、併せて防汚性とアレルゲン低減機能を有した防汚消臭壁紙を得る。
【選択図】なし

Description

本発明は、壁紙、襖等のシート状内装材に、防汚消臭機能を付与するようにした技術に関するものである。
近年、住宅の高気密化にともない、シックハウス症候群に代表されるように、例えば住宅建材等から発生する微量なホルムアルデヒト等の揮発性有機化合物(VOC)が、人間の目、鼻、喉等の粘膜に影響を及ぼし、様々な症状を引き起こす原因と考えられるようになっている。また一方、生活者の清潔嗜好がすすみ、ホルムアルデヒドだけでなく、体臭や、食品等の臭い、更にはペット臭や生ゴミ臭等の生活臭が混交され、悪臭として高気密化された室内空間にこもってしまい不快感をかもしだすことから、室内生活環境の汚染問題が急速に問題視されてきている。
VOC(揮発性有機化合物)除去、消臭等の機能性を付与する技術は多く開示されており、一例として光触媒は、VOCを炭酸ガスと水に分解する能力のあることが知られいる。例えば、カーテン、カーペット、壁紙、椅子張り地等の繊維布帛に光触媒を固着させ、紫外線や可視光を利用して悪臭や有害物質を分解する試みが広く行われている。なかでも室内空間において広い面積を有する壁紙に消臭剤を固着し消臭する技術はより有効な方法として多く開示されている。
特許文献1においては、ポリアミンを担持した多孔質ニ酸化ケイ素、水和酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウム、ハイドロタルサイト化合物又はハイドロタルサイト焼成物の少なくとも1種類を壁紙に含有させた消臭壁紙の技術を開示している。
また、特許文献2においても、A.塩化ビニル系またはスチレン系重合体のエマルジョンを固形分換算で100重量部、B.水溶性高分子を10〜200重量部、C.ヒドラジド化合物を20〜300重量部配合した、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドの消臭性能に優れた合成樹脂製壁紙材等の塗料が開示されている。
特許文献3においては、消臭、抗菌効果を奏する可溶性有機物を、和紙や塩化ビニル、不織布等からなる壁紙に強固に固着して、長期にわたって抗菌、消臭効果を奏することが可能な技術を開示している。
また、消臭に関する技術は他にも多く開示されており、金属フタロシアニン錯体、リン酸ジルコニウム、ヒドラジン誘導体等の薬剤をバインダー樹脂により、繊維布帛に固着する技術が開示されている。
特許文献4においては、壁紙などに防汚性及び耐湿摩擦性を付与する水性樹脂組成物、つまりビニル系の水性樹脂エマルジョンとフッ素系撥水剤の混合物に有機系シランカップリング剤を添加した水溶性樹脂組成物が開示されている。
特開平11−286899号公報 特開平10−330681号公報 特開2003−13372号公報 特開2009−84322号公報
しかしながら、上記の方法では、室内空気における様々な臭気ガスの消臭性能に劣り、消臭性能の持続性が短く満足のいくものではなかった。そして、さらなる防汚性の向上、さらにアレルゲン低減性能が求められるようになってきた。本発明は、塩化ビニル等の表面層からなる壁紙において、消臭性能を大きく向上し、ほとんどの室内空気汚染物質を同時に除去せしめ、消臭剤を強固に固着させて消臭性能の持続性を向上させ、併せて防汚性とアレルゲン低減機能を有した壁紙を提供することを課題とする。
本発明は、壁紙の表面層に、多孔質無機物質とアミン化合物と金属酸化物からなる消臭剤と、撥水樹脂化合物と、層状珪酸塩鉱物とを、浸透剤とともにバインダー樹脂により固着することによって消臭性能を大きく向上し、消臭性能の持続性を向上させ、併せて防汚性とアレルゲン低減機能を有した壁紙が得られることを見出し、本発明に至ったものである。上記課題を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]基材層と表面層からなる壁紙において、表面層の上側に、多孔質無機物質とアミン化合物と金属酸化物からなる消臭剤と、撥水樹脂化合物と、層状珪酸塩鉱物とが、バインダー樹脂により浸透剤とともに固着されていることを特徴とする防汚消臭壁紙。
[2]前記多孔質無機物質がシリカゲル、酸化珪素、活性炭、珪藻土、ゼオライトから選択される1種または複数の多孔質無機物質である前項1に記載の防汚消臭壁紙。
[3]前記アミン化合物がヒドラジン誘導体である前項1または2に記載の防汚消臭壁紙。
[4]前記金属酸化物が亜鉛、鉄、銀、銅、アルミニウム、マグネシウム、マンガン、ニッケル、コバルト、チタニアから選択される1種または複数の金属酸化物である前項1乃至3のいずれか1項に記載の防汚消臭壁紙。
[5]前記撥水樹脂化合物がフッ素系樹脂、シリコン系樹脂、炭化水素樹脂から選択される1種または複数の撥水樹脂化合物である前項1乃至4のいずれか1項に記載の防汚消臭壁紙。
[6]前記層状珪酸塩鉱物がベントナイト、モンモリロナイト、ハイデライト、ヘクトライトから選択される1種または複数の層状珪酸塩鉱物である前項1乃至5いずれか1項に記載の防汚消臭壁紙。
[7]前記多孔質無機物質、前記アミン化合物、前記金属酸化物、前記層状珪酸塩鉱物の平均粒径が5nm〜20μmである前項1乃至6のいずれか1項に記載の防汚消臭壁紙。
[8]前記多孔質無機物質の壁紙への固着量が0.1〜2.0g/mで、前記アミン化合物の壁紙への固着量が0.1〜1.0g/mで、前記金属酸化物の壁紙への固着量が0.1〜2.0g/mで、前記撥水樹脂化合物の壁紙への固着量が0.2〜3.0g/mで、前記層状珪酸塩鉱物の壁紙への固着量が1.0〜5.0g/mである前項1乃至7のいずれか1項に記載の防汚消臭壁紙。
[9]基材層と表面層からなる壁紙の製造工程において、前記表面層の上側に、多孔質無機物質とアミン化合物と金属酸化物からなる消臭剤と、撥水樹脂化合物と、層状珪酸塩鉱物とをバインダー樹脂により浸透剤とともに固着する工程を含むことを特徴とする防汚消臭壁紙の製造方法。
[1]の発明では、基材層と表面層からなる壁紙において、表面層の上側に、多孔質無機物質とアミン化合物と金属酸化物からなる消臭剤と、撥水樹脂化合物と、層状珪酸塩鉱物とが、バインダー樹脂により浸透剤とともに固着することから、消臭剤が強固に固着し長期にわたって消臭効果を持続することができる。さらに、多孔質無機物質とアミン化合物と金属酸化物からなる消臭剤が壁紙の表面層に固着されているので、硫化水素やアンモニア臭、たばこ臭、汗臭等多くの不快臭を除去することができる。さらに、撥水樹脂化合物と、層状珪酸塩鉱物が固着しているので汚れの付着を防止することができるとともに、たとえ汚れが付着したとしても除去し易くすることができる。また、層状珪酸塩鉱物は空気中に浮遊するアレルゲンを吸着し低減化することができる。
[2]の発明では、前記多孔質無機物質がシリカゲル、酸化珪素、活性炭、珪藻土、ゼオライトから選択される1種または複数の多孔質無機物質であるので、各種悪臭成分が効率的に吸着され、アミン化合物と金属酸化物によって分解除去がなされる。
[3]の発明では、前記アミン化合物がヒドラジン誘導体であるので、アセトアルデヒトやホルムアルデヒド、酢酸等の不快臭を除去することができる。
[4]の発明では、前記金属酸化物が亜鉛、鉄、銀、銅、アルミニウム、マグネシウム、マンガン、ニッケル、コバルト、チタニアから選択される1種または複数の金属酸化物であるので、硫化水素やアンモニア臭、たばこ臭、汗臭等の不快臭を除去することができる。
[5]の発明では、前記撥水樹脂化合物がフッ素系樹脂、シリコン系樹脂、炭化水素樹脂から選択される1種または複数の撥水樹脂化合物であるので、コーヒー、醤油、水性マジック、クレヨン等による汚れをはじくので、付着しにくくすることができる。
[6]の発明では、前記層状珪酸塩鉱物がベントナイト、モンモリロナイト、ハイデライト、ヘクトライトから選択される1種または複数の層状珪酸塩鉱物であるので、コーヒー、醤油、水性マジック、クレヨン等による汚れを拭き取りなどにより除去し易すくすることができる。また、空気中に浮遊するアレルゲンが接触すると効果的に吸着しアレルゲン低減化を効率的に行うことができる。
[7]の発明では、前記多孔質無機物質、前記アミン化合物、前記金属酸化物、前記層状珪酸塩鉱物の平均粒径が5nm〜20μmであるので、ざらつき感のない良好な風合いを確保しつつ消臭機能をさらに向上させることができる。
[8]の発明では、前記多孔質無機物質の壁紙への固着量が0.1〜2.0g/mで、前記アミン化合物の壁紙への固着量が0.1〜1.0g/mで、前記金属酸化物の壁紙への固着量が0.1〜2.0g/m、前記撥水樹脂化合物の壁紙への固着量が0.2〜3.0g/mで、前記層状珪酸塩鉱物の壁紙への固着量が1.0〜5.0g/mであるので十分な消臭機能、防汚機能、アレルゲン低減機能を有する壁紙を得ることができる。
[9]の発明では、基材層と表面層からなる壁紙の製造工程において、前記表面層の上側に、多孔質無機物質とアミン化合物と金属酸化物からなる消臭剤と、撥水樹脂化合物と、層状珪酸塩鉱物とをバインダー樹脂により浸透剤とともに固着する工程を含むので、長期にわたって消臭効果を持続することができ、また、多孔質無機物質とアミン化合物と金属酸化物からなる消臭剤が壁紙の表面層に固着するので、硫化水素やアンモニア臭、たばこ臭、汗臭等多くの不快臭を除去することができ、さらに汚れの付着を防止、及びアレルゲンを低減できる壁紙の製造方法とすることができる。
以下本発明をさらに詳しく説明する。本発明は、基材層と表面層(図示せず)からなる壁紙において、表面層の上側に、消臭剤と、撥水樹脂化合物と、層状珪酸塩鉱物とがバインダー樹脂により浸透剤とともに固着させる防汚消臭壁紙の製造方法と防汚消臭壁紙である。
基材層は、特に限定されずパルプやセルロースからなる紙を用いてもよいし、合成繊維や天然繊維からなる不織布や織布などの布帛、あるいはプラスチックフィルムであってもよい。基材層は接着剤を介してコンクリートや木製板等の壁に貼着されるが、水分を放出しにくくカビが発生しやすいので、防カビ、抗菌加工が施されているものを使用することが好ましい。また、一般に接着剤は揮発性有機溶剤を含んでいることが多く、使用中に接着剤自身からVOC(揮発性有機化合物)が発生することになることから、デンプン糊等揮発性有機溶剤を含まない接着剤が好ましい。
基材層の上側に表面層を積層する。表面層は塩化ビニル樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂から選択される1種または複数の熱可塑性樹脂からなっていることが好ましい。表面層は、壁紙を壁に貼着した時に室内空間側に位置する層で、基材層の補強をしたり、意匠性を付与するために、プリント加工を施したり、凹凸感を加えるために発泡した樹脂フィルムにエンボス加工を施したりしたものを使用することが多い。基材層と表面層の接着は加熱圧着する方法が好ましい。一般に接着剤を使う方法は、接着剤に揮発性有機溶剤が使われることが多いことから、VOC(揮発性有機化合物)が発生することが多くなるので好ましくない。本発明においては、熱可塑性樹脂を加熱して圧着する方法が、VOC(揮発性有機化合物)の発生を押える方法として好ましい。
浸透剤としては特に限定をされないが、陽イオン性界面活性剤、陰イオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤等を挙げることができる。
バインダー樹脂としては、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、アクリルシリコン系樹脂等を挙げられる。なかでも、アクリル系樹脂が好ましく、アクリルエマルジョンあるいは水溶性アクリル樹脂が好ましく用いられる。
消臭剤を構成する多孔質無機物質としては、シリカゲル、酸化珪素、活性炭、珪藻土、ゼオライトから選択される1種または複数の多孔質無機物質が挙げられる。多孔質無機物質の比表面積は400〜900m/gであることが好ましく、比表面積が少な過ぎると悪臭物質との接触面積が減少し、消臭能力が低下する。また、比表面積が多くなり過ぎるとアミン化合物が多く吸着され過ぎて、塗布後加熱時に変色し易く好ましくない。また、平均粒径は5nm〜20μmで、平均細孔径0.1〜10nmであるものが好ましい。平均細孔径が小さ過ぎると比表面積は増加するが、アミン化合物が細孔内に入りにくく、消臭能力は低下する。平均細孔径が大き過ぎると比表面積は減少し、消臭能力は低下する。なお、比表面積は、窒素吸着量から算出するBET法により測定することができる。
次ぎに、消臭剤を構成するアミン化合物としては、脂肪族ポリアミン化合物、芳香族ポリアミン化合物、ヒドラジド化合物から選択される1種または複数の化合物が好ましい。なかでも、ヒドラジン誘導体等が好適に用いられる。このようなアミン化合物は、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、酢酸等の化学物質を吸着分解する性質を有している。なお、このようなアミン化合物の水に対する溶解度は25℃において5g/L以下であるのが望ましい。水に対する溶解度がこの範囲内であれば、使用中に水と接触することがあっても、アミン化合物がこの水に溶解して流出してしまうことが防止される。前記ヒドラジン誘導体としては、例えば、ヒドラジン系化合物と長鎖の脂肪族系化合物とを反応させたもの、あるいはヒドラジン系化合物と芳香族系化合物とを反応させたもの等が挙げられる。
中でも、ヒドラジンおよびセミカルバジドからなる群より選ばれる1種または2種の化合物と、炭素数8〜16のモノカルボン酸、ジカルボン酸、芳香族モノカルボン酸および芳香族ジカルボン酸からなる群より選ばれる1種または2種以上の化合物との反応生成物や、ヒドラジンおよびセミカルバジドからなる群より選ばれる1種または2種の化合物と、炭素数8〜16のモノグリシジル誘導体およびジグリシジル誘導体からなる群より選ばれる1種または2種以上の化合物との反応生成物が好適である。このようなヒドラジン誘導体を用いれば、一層優れた悪臭の除去機能を確保することができる。前記反応生成物としては、セバシン酸ジヒドラジド、ドテカンニ酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジドなどが挙げられるが、特にこれら例示の化合物に限定されるものではない。
次ぎに、消臭剤を構成する金属酸化物としては、亜鉛、鉄、銀、銅、アルミニウム、マグネシウム、マンガン、ニッケル、コバルト、チタニアから選択される1種または複数の酸化物が好ましい。中でも、酸化亜鉛が好適である。金属酸化物は硫化水素、メルカプタン類、酢酸、アミン類、アンモニア等の化学物質を分解する性質を有している。
撥水樹脂化合物としては、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂、炭化水素樹脂が好ましい。中でも、フッ素系樹脂が好適である。撥水樹脂化合物は、コーヒー、醤油、水性マジック、クレヨン等による汚れをはじき、付着しにくくする性質を有している。
層状珪酸塩鉱物としては、ベントナイト、モンモリロナイト、ハイデライト、ヘクトライトが好ましい。中でも、ベントナイトが好適である。層状珪酸塩鉱物は、コーヒー、醤油、水性マジック、クレヨン等による汚れを拭き取りなどにより除去しやすくする性質を有している。さらに、アレルゲンを吸着して低減化する性質を有している。
また、アミン化合物、金属酸化物、多孔質無機物質、前記層状珪酸塩鉱物の平均粒径は5nm〜20μmであることが好ましい。粒径が20μmを越えるとざらつき感が発現し好ましくない。また、5nmを下回る粒径とすることは技術的に製造することは困難で、コスト的にも採算が合わず好ましくない。
次ぎに、多孔質無機物質の壁紙への固着量は0.1〜2.0g/mが好ましい。2.0g/mを越えるとザラツキ感が発現し、白色化する。0.1g/mを下回ると消臭効果が減少することとなり好ましくない。アミン化合物の壁紙への固着量は0.1〜1.0g/mが好ましい。1.0g/mを越えるとザラツキ感が発現し、白色化する。0.1g/mを下回ると消臭効果が減少することになり好ましくない。また、金属酸化物の壁紙への固着量は0.1〜2.0g/mが好ましい。2.0g/mを越えるとザラツキ感が発現し、白色化する。0.1g/mを下回ると消臭効果が減少することになり好ましくない。撥水樹脂化合物の壁紙への固着量は0.2〜3.0g/mが好ましい。3.0g/mを越えても、固着量の増加に見合う効果が得られない。0.2g/mを下回ると防汚効果が減少することになり好ましくない。層状珪酸塩鉱物の壁紙への固着量は1.0〜5.0g/mが好ましい。5.0g/mを越えるとザラツキ感が発現し、白化する。1.0g/mを下回ると防汚効果が減少することになり好ましくない。
消臭剤と、撥水樹脂化合物と、層状珪酸塩鉱物を壁紙への塗布する方法は、特に限定しないが、コーティング法を例示できる。例えばグラビアロール加工、スプレー加工、ロールコーター加工、ジェットプリント加工、転写プリント加工、スクリーンプリント加工等を挙げることができる。表面層にバインダー樹脂と浸透剤と消臭剤と撥水樹脂化合物と層状珪酸塩鉱物との混合液を壁紙にコーティングした後、乾燥させることによって、表面層にバインダー樹脂とともに吸着剤と消臭分解剤と、撥水樹脂化合物と、層状珪酸塩鉱物を強固に固着させる。コーティング法は生産性を顕著に向上でき、固着量も精度高く制御できる方法として好適な方法である。
また、コーティング法は、バインダー樹脂を表面層上に皮膜状に層となって全面接着するよりも、網目状に接着させることが可能な加工方法として有用な加工である。これは、バインダー樹脂が層となって全面接着するのではなく、網目状に接着させることにより、表面層上に消臭、防汚、アレルゲン低減以外の機能性を付与する部分としての空間を残すことができ、例えば難燃性をさらに付与することができる。
次ぎに実施例により、本発明を具体的に説明する。なお各種性能の測定は次のように行った。
(アンモニア消臭性能)
各壁紙から切り出した試験片(10×10cm角)を内容量2リットルの袋内に入れた後、袋内において濃度が100ppmとなるようにアンモニアガスを注入し、2時間経過後にアンモニアガスの残存濃度を測定し、この測定値よりアンモニアガスを除去した総量を算出し、これよりアンモニアガスの除去率(%)を算出した。
(硫化水素消臭性能)
アンモニアガスに代えて硫化水素ガスを用いて袋内において濃度が10ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にして硫化水素ガスの除去率(%)を算出した。
(メチルメルカプタン消臭性能)
アンモニアガスに代えてメチルメルカプタンガスを用いて袋内において濃度が10ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてメチルメルカプタンガスの除去率(%)を算出した。
(酢酸消臭性能)
アンモニアガスに代えて酢酸ガスを用いて袋内において濃度が10ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にして酢酸ガスの除去率(%)を算出した。
(アセトアルデヒド消臭性能)
アンモニアガスに代えてアセトアルデヒドガスを用いて袋内において濃度が10ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてアセトアルデヒドの除去率(%)を算出した。
(ホルムアルデヒド消臭性能)
アンモニアガスに代えてホルムアルデヒドガスを用いて袋内において濃度が10ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてホルムアルデヒドの除去率(%)を算出した。
そして、除去率が95%以上であるものを「◎」、除去率が90%以上95%未満であるものを「○」、除去率が85%以上90%未満であるものを「△」、
除去率が80%以上85%未満であるものを「▽」(倒立した三角マーク)
除去率が80%未満であるものを「×」と評価し不合格とした。
ザラツキ感については官能検査とし、防汚消臭壁紙を触手し、ザラツキ感のないものを合格と判断した。合格を「○」不合格を「×」と評価した。また、均一性についても、塗布状態を目視し均一に塗布ムラ無く付着しているものを合格とし「○」、不合格を「×」と評価した。
(アレルゲン低減性能)
ELISA法のサンドイッチ法にて測定し、生成した発色物質の吸光度を吸光度計で読み取り、濃度既知の標準品を用いて作成した標準曲線から、サンプル中のアレルゲン量を定量して、アレルゲン低減化率を算出し、下記の4段階で評価し、評価「1」「2」を合格とした。
(判定基準)
「1」・・アレルゲンの汚染はない。(アレルゲン低減化率80%以上)
「2」・・ややアレルゲンに汚染されている程度である。(アレルゲン低減化率60%以上80%未満)
「3」・・アレルゲンに汚染されている。(アレルゲン低減化率40%以上60%未満)
「4」・・非常にアレルゲンに汚染されている。(アレルゲン低減化率40%未満)
(剥離性能)
JIS L 0849に準拠し、黒色の平織りの布帛(目付け100g/m)を用いて、壁紙の表面層側を往復100回擦って、目視により白く粉末が付着していないものを合格とし「○」、付着したものを不合格「×」と評価した。
(防汚性能)
壁紙製品規格協議会の定めた「汚れ防止壁紙性能規定」(2004年9月1日制定)に記載に試験方法に準拠し測定した。
<実施例1>
基材層として表面に木目模様をプリントしたクラフト紙を用い、その上に表面層として透明な塩化ビニルフィルムをラミネートした壁紙を用意した。表面層の上側に下記要領で作成した処理液をロールコーターによって塗布し、230℃10秒間乾燥して防汚消臭壁紙を作成した。処理液として、平均粒径5μmの酸化ケイ素5質量部と、平均粒径1μmのセバシン酸ジヒドラジドを3質量部と、平均粒径10nmの酸化亜鉛5質量部と、フッ素系樹脂15質量部と、ベントナイト30質量部と、0.1質量部の浸透剤(ライオン社製 商品名ペレックスOT−P)を26.9質量部の水に加えた後、攪拌機により攪拌を行ない、さらに15質量部のアクリル系バインダー樹脂(日本エヌエスシー社製商品名ヨドゾール固形分25%)を加え、良く攪拌して均一な処理液を得た。酸化ケイ素の壁紙表面層への固着量は0.5g/m、セバシン酸ジヒドラジドの壁紙表面層への固着量は0.3g/m、酸化亜鉛の壁紙表面層への固着量は、0.5g/m、フッ素系樹脂撥水剤の壁紙表面層への固着量は1.5g/m、ベントナイトの壁紙表面層への固着量は3.0g/mであった。こうして得られた防汚消臭壁紙を、上記の各種性能試験をおこない消臭除去率、防汚性能、アレルゲン性能と剥離性能を表3に記載した。
<実施例2〜8、比較例1〜5>
処理液として表1に示す組成からなる処理液を用いた以外は、実施例1と同様にして防汚消臭壁紙を得た。また、各例における防汚消臭壁紙への固着量を表2に、各例における性能評価を表3に示した。

表3からわかるように、本発明の防汚消臭壁紙は、消臭性能、防汚性能、アレルゲン性能、剥離性能とも合格であり満足のいくものであったが、無機多孔質物質を含まない比較例1は、アンモニアと硫化水素に対する臭性能試験の結果は不合格となり、防汚性能も満足のいくものではなかった。アミン化合物を含まない比較例2は、アセトアルデヒドに対する臭性能試験の結果は不合格であり満足のいくものではなかった。金属酸化物を含まない比較例3は、アンモニアと硫化水素とアセトアルデヒドに対する臭性能試験の結果は不合格となり、防汚性能、アレルゲン性能とも満足のいくものではなかった。撥水剤を含まない比較例4は、アセトアルデヒドに対する臭性能試験の結果は不合格となり、防汚性能、剥離性能とも満足のいくものではなかった。層状ケイ酸塩鉱物を含まない比較例5は、アンモニアと硫化水素に対する臭性能試験の結果は不合格となり、アレルゲン性能、剥離性能とも満足のいくものではなかった。
本発明の技術は、樹脂面に消臭剤と、撥水樹脂化合物と、層状珪酸塩鉱物とを強固に固着して消臭効果を持続させ、併せて防汚性とアレルゲン低減機能を付与するもので、利用される分野は壁紙に限らず、家電製品等のパッケージ、インテリア用小物、車両の内装材等の消臭表面加工に広く利用される。

Claims (9)

  1. 基材層と表面層からなる壁紙において、表面層の上側に、多孔質無機物質とアミン化合物と金属酸化物からなる消臭剤と、撥水樹脂化合物と、層状珪酸塩鉱物とが、バインダー樹脂により浸透剤とともに固着されていることを特徴とする防汚消臭壁紙。
  2. 前記多孔質無機物質がシリカゲル、酸化珪素、活性炭、珪藻土、ゼオライトから選択される1種または複数の多孔質無機物質である請求項1に記載の防汚消臭壁紙。
  3. 前記アミン化合物がヒドラジン誘導体である請求項1または2に記載の防汚消臭壁紙。
  4. 前記金属酸化物が亜鉛、鉄、銀、銅、アルミニウム、マグネシウム、マンガン、ニッケル、コバルト、チタニアから選択される1種または複数の金属酸化物である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の防汚消臭壁紙。
  5. 前記撥水樹脂化合物がフッ素系樹脂、シリコン系樹脂、炭化水素樹脂から選択される1種または複数の撥水樹脂化合物である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の防汚消臭壁紙。
  6. 前記層状珪酸塩鉱物がベントナイト、モンモリロナイト、ハイデライト、ヘクトライトから選択される1種または複数の層状珪酸塩鉱物である請求項1乃至5いずれか1項に記載の防汚消臭壁紙。
  7. 前記多孔質無機物質、前記アミン化合物、前記金属酸化物、前記層状珪酸塩鉱物の平均粒径が5nm〜20μmである請求項1乃至6のいずれか1項に記載の防汚消臭壁紙。
  8. 前記多孔質無機物質の壁紙への固着量が0.1〜2.0g/mで、前記アミン化合物の壁紙への固着量が0.1〜1.0g/mで、前記金属酸化物の壁紙への固着量が0.1〜2.0g/mで、前記撥水樹脂化合物の壁紙への固着量が0.2〜3.0g/mで、前記層状珪酸塩鉱物の壁紙への固着量が1.0〜5.0g/mである請求項1乃至7のいずれか1項に記載の防汚消臭壁紙。
  9. 基材層と表面層からなる壁紙の製造工程において、前記表面層の上側に、多孔質無機物質とアミン化合物と金属酸化物からなる消臭剤と、撥水樹脂化合物と、層状珪酸塩鉱物とをバインダー樹脂により浸透剤とともに固着する工程を含むことを特徴とする防汚消臭壁紙の製造方法。
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