JP2012116585A - 材料供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】材料供給装置を容易にメンテナンスすることができる材料供給システムを提供すること。
【解決手段】成形機2に樹脂ペレットを供給する材料供給システムにおいて、成形機2の上に接続される供給ホッパ3に、レールユニット4に対して固定部材17を介して固定されるエアシリンダ19のピストンロッド22を連結し、エアシリンダ19の駆動によって、供給ホッパ3を成形機2から上方へ離間させ、離間された供給ホッパ3を、レールユニット4において水平方向にスライド可能に保持する。
【選択図】図6

Description

本発明は、成形機などの被供給装置に材料を供給する材料供給システムに関する。
従来より、樹脂ペレットなどの材料を貯留する貯留ホッパを成形機の上に配置し、貯留ホッパの材料排出口と、成形機などの被供給装置の材料投入口とを連結して、貯留ホッパから被供給装置へ材料を供給することが知られている。
このような構成において、成形品の変更に伴う材料変更や、成形機のメンテナンスなどを実施するときには、貯留ホッパ内の材料や、成形機内に残存している材料を回収する場合がある。
成形機内に残存している材料を回収するには、例えば、ホッパーと成形機とを固定する複数のボルトのうち、1本のボルトを残してそれ以外のボルトを取り外し、残った一本のボルトを緩めて、そのボルトを回転軸としてホッパーを回動させて、ホッパーの供給口と、成形機の連通口とを開放することが提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
実開平5−74819号公報
しかるに、上記特許文献1に記載の方法では、ホッパー内に材料が残存している場合には、ホッパーを回動させるときに、ホッパーと成形機との間に材料が噛み込まれる場合がある。
ホッパーと成形機との間に材料が噛み込まれると、ホッパーを回動させることが困難になり、材料変更やメンテナンスなどの作業を円滑に実施できない場合がある。
そこで、本発明の目的は、材料供給装置を容易にメンテナンスすることができる材料供給システムを提供することにある。
上記した目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、材料供給システムであって、鉛直方向上側において被供給装置に接続され、前記被供給装置に材料を供給する材料供給装置と、前記材料供給装置を前記被供給装置から鉛直方向上側へ離間させる離間手段と、離間された前記材料供給装置を水平方向へスライド可能に保持する保持手段と
を備えることを特徴としている。
このような構成によれば、材料供給装置を被供給装置から鉛直方向上側へ離間させてから、離間された材料供給装置を水平方向へスライドさせることができる。
そのため、材料供給装置と被供給装置との接続部分に材料が噛み込まれることを防止しながら、材料供給装置を容易にスライドさせることができる。
その結果、材料供給装置を容易にメンテナンスすることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記離間手段は、前記材料供給装置を鉛直上側へ離間させるときに、前記材料供給手段に対して、鉛直下側から当接され、前記材料供給装置が前記被供給装置に接続されているときには、前記材料供給手段に対する当接が解除されていることを特徴としている。
このような構成によれば、材料供給装置が被供給装置に接続されているときには、離間手段の材料供給装置に対する当接が解除されている。
そのため、材料供給装置が被供給装置に接続されているときには、材料供給装置の重量のみが被供給装置に加わる。
つまり、離間手段が材料供給装置に固定されている場合と比べて、材料供給装置が被供給装置に接続されているときに、材料供給装置および被供給装置に、離間手段から余計な外力が加えられることが防止される。
その結果、材料供給装置および被供給装置が、離間手段からの外力により破損することを防止することができる。
請求項1に記載の発明によれば、材料供給装置を容易にメンテナンスすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、材料供給装置および被供給装置が、離間手段からの外力により破損することを防止することができる。
本発明の材料供給システムの一実施形態を示す側面図である。 図1に示す供給ホッパのリフト機構部の拡大図である。 図1に示す供給ホッパの接続部の拡大図である。 図1に示す供給ホッパをスライド方向から見た側面図である。 供給ホッパのスライド動作を説明するための説明図であって、(a)は、供給ホッパと成形機とが離間された状態を示す側面図であり、(b)は、供給ホッパと成形機とが離間された状態における、供給ホッパのリフト機構部の拡大図である。 供給ホッパのスライド動作を説明するための説明図であって、供給ホッパがスライドされた状態を示す側面図である。
図1は、本発明の材料供給システムの一実施形態を示す側面図である。図2は、図1に示す供給ホッパのリフト機構部の拡大図である。図3は、図1に示す供給ホッパの接続部の拡大図である。図4は、図1に示す供給ホッパをスライド方向から見た側面図である。
材料供給システム1は、図1に示すように、成形機2(被供給装置の一例)に樹脂ペレット(材料の一例)を供給するシステムであって、成形機2の上に設置される供給ホッパ3(供給装置の一例)と、供給ホッパ3を支持するレールユニット4(保持手段の一例)と、供給ホッパ3の上に設置され、樹脂ペレットを混合するミキシングユニット5とを備えている。なお、成形機2は、高い処理能力(例えば、300kg)を有し、多量の樹脂ペレットを一度に溶融可能である。また、供給ホッパ3およびミキシングユニット5も、成形機2の処理能力に応じて、高い処理能力を有する大型(大重量)の装置である。
供給ホッパ3は、樹脂ペレットを貯留する貯留槽11と、貯留槽11の上端部に設けられ、レールユニット4に固定されるリフト機構部12と、貯留槽11の下端部に設けられ、成形機2に連結される接続部13とを備えている。
貯留槽11は、略円筒形状の上側部分と、上側部分に連続され、下方に向かうに従って開口断面積が小さくなるように縮径される下側部分とを備えている。また、貯留槽11の上端部は、上方に向かって開放され、樹脂ペレットが投入される投入口14が形成されている。また、貯留槽11の下端部には、樹脂ペレットが排出される排出口16が形成されている。
また、貯留槽11の上端部には、径方向外側に向かって延びる鍔部15が形成されている。鍔部15には、供給ホッパ3のスライド方向両端部において、エアシリンダ19(後述)のピストンロッド22(後述)を、遊びを有して挿通可能な略円形状の貯留槽側ロッド挿通穴10が形成されている。
また、貯留槽11の下端部には、径方向外側に向かって延びる略円板形状のジョイント部26が形成されている。なお、ジョイント部26の直径は、成形機2の供給口41(後述)の直径よりも大径である。
リフト機構部12は、図1および図2に示すように、レールユニット4に固定される固定部材17と、貯留槽11の上端部と固定部材17とを連結するシュート部材18と、貯留槽11を引き上げるエアシリンダ19(離間手段)とを備えている。
固定部材17は、水平方向に延び、略中央に樹脂ペレットを通過させる略円形状の連通口20を有する略矩形平板形状に形成されている。また、固定部材17は、レール33(後述)の対向方向(後述)における両端部が上方に向かって屈曲され、その屈曲部分において、レールユニット4のスライダ34(後述)にボルトで固定されている(図4参照)。
また、固定部材17には、上下方向に投影したときに、貯留槽11の貯留槽側ロッド挿通穴10と重なるように、貯留槽側ロッド挿通穴10と略同径の固定部材側ロッド挿通穴9が形成されている。
シュート部材18は、布などから、上下方向に延びる略円筒形状に形成されている。シュート部材18の上端部は、固定部材17の連通口20の周縁部に、樹脂ペレットが漏れないように接合されている。また、シュート部材18の下端部は、貯留槽11の投入口14の周縁部に、樹脂ペレットが漏れないように接合されている。
エアシリンダ19は、シリンダ本体21と、シリンダ本体21内に挿通されるピストンロッド22とを備えている。
シリンダ本体21は、上下方向に延び、上下両端部が閉鎖される略円筒形状に形成されている。また、シリンダ本体21の下端部には、ピストンロッド22を挿通可能な挿通口が形成されている。
また、シリンダ本体21の上端部には、コンプレッサ(図示せず)から、ピストンロッド22を進出させる圧縮空気が注入される進出側空気導入口23が設けられている。また、シリンダ本体21の下端部には、コンプレッサ(図示せず)から、ピストンロッド22を退避させる圧縮空気が注入される退避側空気導入口24が設けられている。
ピストンロッド22は、上下方向に延びる円柱形状に形成されており、シリンダ本体21から下方に突出するように、シリンダ本体21の挿通口に挿通されている。また、ピストンロッド22の下端部には、外周面にねじ山が形成されている。
ピストンロッド22は、コンプレッサ(図示せず)からの圧縮空気がシリンダ本体21の進出側空気導入口23に注入されることにより、シリンダ本体21から進出され(図2参照)、コンプレッサ(図示せず)からの圧縮空気がシリンダ本体21の退避側空気導入口24に注入されることにより、シリンダ本体21内に退避される(図5(b)参照)。
また、ピストンロッド22の上下方向長さは、ピストンロッド22が下方へ進出されて供給ホッパ3と成形機2とが連結された状態において、その下端部(少なくとも、ナット25(後述)が螺合される部分)が、供給ホッパ3の固定部材17よりも下方に突出するように、設定されている。
そして、エアシリンダ19は、供給ホッパ3と成形機2とが接続された状態において、ピストンロッド22が貯留槽側ロッド挿通穴10および固定部材側ロッド挿通穴9に挿通されるように、固定部材17に組み付けられている。
詳しくは、シリンダ本体21は、その下端部において、固定部材17に対して、ねじ止めなどの方法により上方から固定されている。
また、ピストンロッド22は、シリンダ本体21から進出されて、貯留槽側ロッド挿通穴10および固定部材側ロッド挿通穴9に挿通されている。
また、ピストンロッド22の下端部には、固定部材17よりも下側において、固定部材17と上下方向にわずかに間隔を隔てて、ナット25が螺合されている。ナット25は、貯留槽側ロッド挿通穴10および固定部材側ロッド挿通穴9の直径よりも長い水平方向長さを有している。
接続部13は、図1および図3に示すように、スライドゲート31と排出管32とを備えている。
スライドゲート31は、貯留槽11の排出口16よりもわずかに大径な開口30を有する略平板形状に形成されており、貯留槽11のジョイント部26と、排出管32のジョイント部36(後述)との間にスライド可能に挟持されている。
排出管32は、スライドゲート31の開口30よりもわずかに大径な内径を有し、成形機2の供給口41(後述)よりも小径な外径を有する略円筒形状に形成されている。
また、排出管32の上端部には、径方向外側に向かって延びる略円板形状のジョイント部36が形成されている。なお、ジョイント部36の直径は、貯留槽11のジョイント部26と同様に、成形機2の供給口41(後述)の直径よりも大径である。
レールユニット4は、図1および図4に示すように、供給ホッパ3および成形機2を水平方向に挟んで対向配置されるように、1対設けられており、それぞれ、レール33、スライダ34および脚部35を備えている。
レール33は、水平方向に延びる略角柱形状に形成されている。また、レールユニット4の対向方向におけるレール33の内側には、対向方向内面から対向方向外側に向かって凹むように、断面視略矩形状のガイド溝37が形成されている。
スライダ34は、水平方向に延びる略角柱形状に形成されており、レール33のガイド溝37内に、スライド可能に嵌合されている。
脚部35は、レール33の水平方向両端部を支持するように、レール33の水平方向両端部から下方に向かって延びる略角柱形状に形成されている。
ミキシングユニット5は、固定部材17の上に設置され、固定部材17の連通口20を介して、供給ホッパ3に、混合された材料を供給する。
成形機2の上端部には、供給ホッパ3からの材料が供給される供給口41が形成されている。
そして、供給ホッパ3は、接続部13の排出管32が供給口41に挿通されるとともに、接続部13のジョイント部36が供給口41の周縁部に当接するように、成形機2の上に設置されている。これにより、供給ホッパ3と成形機2とが接続されている。
図5は、供給ホッパのスライド動作を説明するための説明図であって、(a)は、供給ホッパと成形機とが離間された状態を示す側面図であり、(b)は、供給ホッパと成形機とが離間された状態における、供給ホッパのリフト機構部の拡大図である。図6は、供給ホッパのスライド動作を説明するための説明図であって、供給ホッパがスライドされた状態を示す側面図である。
次いで、図1、図5および図6を参照しながら、供給ホッパ3のスライド動作を説明する。
供給ホッパ3は、常には、成形機2に上方から接続されており、ミキシングユニット5によって混合された樹脂ペレットを、一旦貯留した後、所定のタイミングで、成形機2に供給している。
そして、成形機2に供給する樹脂ペレットの種類を変更する場合や、成形機2および供給ホッパ3をメンテナンスするときには、供給ホッパ3を成形機2から取り外す。
供給ホッパ3を取り外すには、まず、図5に示すように、供給ホッパ3を、成形機2から上方へ離間させて、その後、図6に示すように、離間された供給ホッパ3を、スライダ34のスライド方向に沿ってスライドさせる。
供給ホッパ3を、成形機2から上方へ離間させるには、エアシリンダ19の退避側空気導入口24にコンプレッサ(図示せず)を用いて圧縮空気を注入する。
すると、エアシリンダ19のピストンロッド22がシリンダ本体21内に退避され、ナット25が、貯留槽11の鍔部15(詳しくは、貯留槽側ロッド挿通穴10の周縁部)に下方から当接する。
その後、引き続き、エアシリンダ19の退避側空気導入口24にコンプレッサ(図示せず)を用いて圧縮空気を注入すると、図5(a)に示すように、ピストンロッド22のシリンダ本体21内への退避に伴って、貯留槽11が上方に持ち上げられ、貯留槽11の排出管32が成形機2の供給口41から引き抜かれるようにして、貯留槽11が成形機2から離間される。
また、このとき、図5(b)に示すように、リフト機構部12と貯留槽11との間では、シュート部材18を折りたたむようにして、鍔部15と固定部材17とが近接される。
これにより、供給ホッパ3は、成形機2から上方へ離間されて、レールユニット4にスライド可能に保持される。
そして、離間された供給ホッパ3をスライドさせるには、図6に示すように、作業者が供給ホッパ3を、スライド方向に沿ってスライドさせる。
これにより、成形機2を供給ホッパ3から取り外すとともに、供給ホッパ3を成形機2の供給口41の上から移動させることができる。
その後、供給ホッパ3内に残存している樹脂ペレットや、成形機2の供給口41内に残存している樹脂ペレットを取り除いて、成形機2に供給する樹脂ペレットの種類の変更や、成形機2および供給ホッパ3のメンテナンスを実施する。
そして、メンテナンスが終了すると、再び、供給ホッパ3をスライドさせて、排出管32が供給口41の上方に配置にされるように、供給ホッパ3を成形機2に対して、位置決めし、その後、エアシリンダ19の進出側空気導入口23にコンプレッサ(図示せず)を用いて圧縮空気を注入する。
すると、排出管32が供給口41に挿通されるように、供給ホッパ3が成形機2の上に設置され、供給ホッパ3と成形機2とが接続される。
この材料供給システム1によれば、供給ホッパ3を成形機2から上側へ離間させてから、離間された供給ホッパ3を水平方向へスライドさせることができる。
そのため、供給ホッパ3と成形機2との接続部分に材料が噛み込まれることを防止しながら、供給ホッパ3を容易にスライドさせることができる。
その結果、供給ホッパ3を容易にメンテナンスすることができる。
また、この材料供給システム1によれば、供給ホッパ3が成形機2に接続されているときには、エアシリンダ19のピストンロッド22は、貯留槽側ロッド挿通穴10および固定部材側ロッド挿通穴9に遊嵌されている。また、ピストンロッド22の先端(下端部)に螺合されているナット25は、供給ホッパ3の鍔部15に対して下方に間隔を隔てて配置され、供給ホッパ3の鍔部15に対する当接が解除されている。
そのため、供給ホッパ3が成形機2に接続されているときには、供給ホッパ3の重量のみが成形機2に加わる。
つまり、エアシリンダ19のピストンロッド22が供給ホッパ3に固定されている場合と比べて、供給ホッパ3が成形機2に接続されているときに、供給ホッパ3および成形機2に、エアシリンダ19から余計な外力が加えられることが防止される。
その結果、供給ホッパ3および成形機2が、エアシリンダ19からの外力により破損することを防止することができる。
なお、上記した実施形態では、供給ホッパ3は、成形機2に対して接続(または離間)されたが、供給ホッパ3が接続される対象は、特に限定されず、例えば、樹脂ペレットを貯留し輸送するための輸送タンクなどでもよい。
1 材料供給システム
2 成形機(被供給装置)
3 供給ホッパ(材料供給装置)
4 レールユニット(保持手段)
19 エアシリンダ(離間手段)

Claims (2)

  1. 鉛直方向上側において被供給装置に接続され、前記被供給装置に材料を供給する材料供給装置と、
    前記材料供給装置を前記被供給装置から鉛直方向上側へ離間させる離間手段と、
    離間された前記材料供給装置を水平方向へスライド可能に保持する保持手段と
    を備えることを特徴とする、材料供給システム。
  2. 前記離間手段は、
    前記材料供給装置を鉛直上側へ離間させるときに、前記材料供給手段に対して、鉛直下側から当接され、
    前記材料供給装置が前記被供給装置に接続されているときには、前記材料供給手段に対する当接が解除されていることを特徴とする、請求項1に記載の材料供給システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104649031A (zh) * 2015-02-10 2015-05-27 浙江惠通全成重工机械科技有限公司 一种送料装置

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