JP2012116443A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の制御装置において、運転者による運転操作フィーリングの悪化を抑制すると共に燃費の向上を可能とする。
【解決手段】エンジン11とモータジェネレータ14との駆動力を駆動輪16に伝達可能なハイブリッド車両にて、ハイブリッドECU100は、エンジン11の駆動力により車両を走行可能なエンジン走行モードとモータジェネレータ14の駆動力により車両を走行可能なEV走行モードとを切替可能であり、
車速に基づいてモータジェネレータ14による回生量を減少させる減少時間を設定し、クラッチ12により駆動伝達が遮断されたときに設定した減少時間内でモータジェネレータ14による回生トルク(回生量)を減少させるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の制御装置に関する。
従来から、内燃機関と変速機と電動機を駆動連結したハイブリッド車両が提案されている。例えば、下記特許文献1に記載されたハイブリッド車両の制御装置では、クラッチを非係合状態としてもモータが回生できるように、このモータをクラッチの駆動輪側に設け、車両の減速時には、クラッチをほぼ非係合状態として回生を行うようにすることで、エンジンブレーキによって失われるエネルギをほぼ「0」とし、車両の運動エネルギを全て回生によって回収することを可能としている。
特開平10−004607号公報
上述した従来のハイブリッド車両の制御装置では、車両の減速時に、クラッチをほぼ非係合状態としてモータが回生を行うことで、車両の運動エネルギを全て回収している。しかし、このような車両の走行状態では、運動エネルギを電気エネルギに変換するときに、電気的な損失が発生して燃費が悪化してしまうおそれがある。一方で、クラッチをほぼ非係合状態としたときにモータによる回生をやめると、運転者に対して駆動力が抜けてしまうような感じを与えてしまい、操作フィーリングが悪化してしまうという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、運転者による運転操作フィーリングの悪化を抑制すると共に燃費の向上を可能とする車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の車両の制御装置は、内燃機関と、電気モータと、前記内燃機関と前記電気モータとの間の駆動伝達を遮断可能なクラッチと、前記内燃機関の駆動力または前記電気モータの駆動力を駆動輪に伝達可能であると共に前記駆動輪の駆動力を前記電気モータに伝達可能な駆動力伝達装置と、車両の速度を検出する車速検出手段と、該車速検出手段の検出結果に基づいて前記電気モータによる回生量を減少させる減少時間を設定する回生量減少時間設定手段と、前記クラッチにより駆動伝達が遮断されたときに前記回生量減少時間設定手段が設定した減少時間内で前記電気モータによる回生量を減少させる回生量制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記車両の制御装置にて、前記回生量減少時間設定手段は、車速の増加に応じて前記電気モータによる回生量を減少させる減少期間が短くなるように設定することが好ましい。
上記車両の制御装置にて、運転者が前記クラッチを切断してから変速操作を行うまでの操作時間を推定する変速操作時間推定手段を設け、前記回生量制御手段は、前記クラッチにより駆動伝達が遮断されたときに、前記変速操作時間推定手段が推定した操作時間内は前記電気モータによる回生量を一定に維持し、この操作時間の経過後に前記電気モータによる回生量を減少させることが好ましい。
本発明に係る車両の制御装置は、クラッチにより内燃機関から駆動輪への駆動伝達が遮断されたときに所定の減少時間内で電気モータによる回生量を減少させるようにするので、運転者による運転操作フィーリングの悪化を抑制すると共に燃費の向上を可能とするという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の制御装置を表す概略構成図である。 図2は、本実施形態の車両の制御装置におけるモータ回生制御の処理を表すフローチャートである。 図3は、車速に対する減少時間を表すグラフである。 図4は、本実施形態の車両の制御装置におけるモータ回生制御の動作を表すタイムチャートである。
以下に、本発明に係る車両の制御装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
〔実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の制御装置を表す概略構成図、図2は、本実施形態の車両の制御装置におけるモータ回生制御の処理を表すフローチャート、図3は、車速に対する減少時間を表すグラフ、図4は、本実施形態の車両の制御装置におけるモータ回生制御の動作を表すタイムチャートである。
本実施形態のハイブリッド車両は、図1に示すように、動力源としてのエンジン(内燃機関)11と、手動式(足踏み式)のクラッチ12と、手動式の多段変速機(動力伝達装置)13と、動力源としてのモータジェネレータ(電気モータ)14と、最終減速装置(動力伝達装置)15と、駆動輪16とを有している。
エンジン11としては、燃焼室内で燃料を燃焼させ、これにより発生した熱エネルギを機械的エネルギに変換する熱機関たる内燃機関であって、ガソリンを燃料とし、ピストンの往復運動によって出力軸(クランクシャフト)21から機械的な動力を出力可能となっている。このエンジン11は、燃料噴射装置及び点火装置を有しており、この燃料噴射装置及び点火装置は、動作がエンジン用の電子制御装置(以下、エンジンECUと称する。)101により制御される。このエンジンECU101は、燃料噴射装置の燃料噴射量や燃料噴射時期などを制御すると共に、点火装置の点火時期を制御して、エンジン11の出力軸21から出力される機械的な動力(エンジン出力トルク)の大きさを調整することができる。
このエンジンECU101は、CPU(中央演算処理装置)、所定の制御プログラムなどを予め記憶しているROM(Read Only Memory)、そのCPUの演算結果を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、予め用意された情報等を記憶するバックアップRAM等で構成されている。
モータジェネレータ14は、供給された電力を機械的な動力(モータ出力トルク)に変換して出力軸22から出力するモータ(電動機)としての機能と、出力軸22に入力された機械的な動力を電力に変換して回収するジェネレータ(発電機)としての機能とを兼ね備えている。このモータジェネレータ14は、例えば、永久磁石型交流同期電動機として構成されており、インバータ23から三相の交流電力が供給されて回転磁界を形成するステータ24と、その回転磁界に引き付けられて回転する回転子としてのロータ25とを有している。そのロータ25は、出力軸22と一体になって回転する。また、このモータジェネレータ14は、ロータ25の回転角位置を検出する回転センサ(レゾルバ)が設けられており、その回転センサが検出信号をモータジェネレータ用の電子制御装置(以下、モータECUと称する。)102に送信する。このモータECU102は、CPU、所定の制御プログラム等を予め記憶しているROM、そのCPUの演算結果を一時記憶するRAM、予め用意された情報等を記憶するバックアップRAM等で構成されている。
また、モータジェネレータ14は、出力軸22が多段変速機13の出力軸38に連結されている。そして、モータジェネレータ14は、モータとして機能するときには、モータ出力トルクを多段変速機13の出力軸38に伝達する一方、ジェネレータとして機能するときには、多段変速機13の出力軸38からの機械的な動力が出力軸22に入力される。
このモータジェネレータ14は、インバータ23を介してバッテリ(二次電池)27が接続されている。このバッテリ27からの直流電力は、インバータ23で交流電力に変換されてモータジェネレータ14に供給される。この交流電力が供給されたモータジェネレータ14は、モータとして作動して、出力軸22からモータ出力トルクを出力する。一方、このモータジェネレータ14をジェネレータとして作動させたときは、このモータジェネレータ14からの交流電力をインバータ23で直流電力に変換してバッテリ27に回収、または、電力の回生を行いながら駆動輪16に制動力(回生制動)を加えることができる。この場合、このモータジェネレータ14は、多段変速機13から出力された機械的な動力(出力トルク)が出力軸22を介してロータ25に入力され、この入力トルクを交流電力に変換する。このインバータ23の動作は、モータECU102によって制御される。
バッテリ27は、その充電状態(SOC:State of Charge)などを管理するバッテリ用の電子制御装置(以下、バッテリECUと称する。)103が接続されている。このバッテリECU103は、バッテリ27の充電状態、つまり、充電状態量(SOC量)を検出するSOCセンサ61、バッテリ27の温度を検出する温度センサ62が設けられている。バッテリECU103は、SOCセンサ61が検出したバッテリ27の充電状態量(SOC量)に関する信号、温度センサ62が検出したバッテリ27の温度に関する信号を受信する。そして、このバッテリECU103は、この信号に基づいてバッテリ27の充電状態の判定を行い、充電及び放電の要否を判定する。
多段変速機13は、エンジン11の動力(エンジン出力トルク)やモータジェネレータ14の動力(モータ出力トルク)を駆動力とし、最終減速装置15を介して左右の駆動輪16に伝達するものである。
この手動式の多段変速機13は、前進5段、後退1段の変速段を有するものであって、前進用の変速段として第1速ギア段31、第2速ギア段32、第3速ギア段33、第4速ギア段34、第5速ギア段35を有し、後退用の変速段として後退ギア段36を有している。前進用の変速段は、変速比が第1速ギア段31、第2速ギア段32、第3速ギア段33、第4速ギア段34、第5速ギア段35の順に小さくなるよう構成されている。また、この多段変速機13は、エンジン11のエンジン出力トルクが伝達される入力軸37と、この入力軸37に対して間隔を空けて平行に配置された出力軸38を有している。なお、この多段変速機13は、その構成を簡易的に説明しており、各変速段の数や配置については、図1のものに限るものではない。
ここで、第1速ギア段31は、互いに噛み合い状態にある第1速ドライブギア31aと第1速ドリブンギア31bとで構成され、第1速ドライブギア31aは入力軸37上に配置され、第1速ドリブンギア31bは出力軸38上に配置される。第2速ギア段32は、互いに噛み合い状態にある第2速ドライブギア32aと第2速ドリブンギア32bとで構成され、第2速ドライブギア32aは入力軸37上に配置され、第2速ドリブンギア32bは出力軸38上に配置される。第3速ギア段33は、互いに噛み合い状態にある第3速ドライブギア33aと第3速ドリブンギア33bとで構成され、第3速ドライブギア33aは入力軸37上に配置され、第3速ドリブンギア33bは出力軸38上に配置される。第4速ギア段34は、互いに噛み合い状態にある第4速ドライブギア34aと第4速ドリブンギア34bとで構成され、第4速ドライブギア34aは入力軸37上に配置され、第4速ドリブンギア34bは出力軸38上に配置される。第5速ギア段35は、互いに噛み合い状態にある第5速ドライブギア35aと第5速ドリブンギア35bとで構成され、第5速ドライブギア35aは入力軸37上に配置され、第5速ドリブンギア35bは出力軸38上に配置される。
後退ギア段36は、後退ドライブギア36aと後退ドリブンギア36bと後退中間ギア36cとで構成される。後退ドライブギア36aは入力軸37上に配置され、後退ドリブンギア36bは出力軸38上に配置され、後退中間ギア36cは、後退ドライブギア36a及び後退ドリブンギア36bと噛み合い状態にあり、回転軸39上に配置される。
なお、実際の多段変速機13の構成においては、各変速段のドライブギアのうちのいずれかが、入力軸37と一体回転するように配設される一方、残りのドライブギアが入力軸37に対して相対回転するように配設される。また、各変速段のドリブンギアは、そのうちのいずれかが出力軸38と一体回転するように配設される一方、残りが出力軸38に対して相対回転するように配設される。
また、入力軸37や出力軸38は、運転者による変速操作装置41により、軸線方向に移動するスリーブを有している。このスリーブは、変速操作装置41を運転者が操作したときに軸線方向へ移動し、移動された方向に位置する相対回転可能なドライブギアやドリブンギアを入力軸37や出力軸38と一体回転させる。この手動式の多段変速機13は、スリーブが運転者の変速操作に対応した方向に移動し、変速操作に応じた変速段への切り替えやニュートラル位置への切り替えを行うことができる。
この変速操作装置41は、運転者が変速操作するときに操作するシフトレバー42を有している。このシフトレバー42は、図示しないが、シフトゲージに形成されたガイド溝内で操作可能であり、エンジン走行モードを実現するための第1速から第5速までの操作位置「1」〜「5」及び後退の操作位置「R」と、EV走行モードを実現するための操作位置「EV」に操作することができる。
本実施形態のハイブリッド車両においては、その走行モードとして、エンジン走行モード、EV走行モード、ハイブリッド走行モードが少なくとも用意されている。そして、運転者が変速操作装置41を操作し、シフトレバー42を操作位置「1」〜「5」、「R」のいずれかに移動したときに、エンジン走行モードまたはハイブリッド走行モードが選択され、操作位置「EV」に移動したときに、EV走行モードが選択される。
クラッチ12は、エンジン11と多段変速機13との間に介装され、このエンジン11の出力軸21と多段変速機13の入力軸37との間で、動力を伝達可能な接続状態と、動力の伝達を遮断可能な切断状態とに切替可能となっている。このクラッチ12は、乾式または湿式の単板クラッチ、多板クラッチであって、円板状の摩擦板を有し、この摩擦板の摩擦力によりエンジン11のエンジン出力トルクを出力軸21から多段変速機13の入力軸37に伝達することができる。クラッチ12は、運転者によるクラッチペダル45の踏込み操作により、その作動状態の切替動作(接続状態と切断状態の切替動作)を行うことができる。
最終減速装置15は、多段変速機13の出力軸38から入力された入力トルクを減速して、左右の駆動輪16に分配するものである。この最終減速装置15は、出力軸38の端部に固定されたピニオンギア51と、このピニオンギア51に噛み合って回転トルクを減速させながら回転方向を直交方向へと変換するリングギア52と、このリングギア52を介して入力された回転トルクを左右の駆動輪16に分配する差動機構53とを有している。
更に、このハイブリッド車両は、車両全体の動作を統括的に制御する電子制御装置(以下、ハイブリッドECUと称する。)100が設けられている。このハイブリッドECU100は、CPU、所定の制御プログラム等を予め記憶しているROM、そのCPUの演算結果を一時記憶するRAM、予め用意された情報等を記憶するバックアップRAM等で構成されており、エンジンECU101、モータECU102、バッテリECU103との間で各種センサの検出信号や制御指令等の情報の授受ができる。
そして、ハイブリッドECU100は、運転者が変速操作装置41を操作した操作結果に基づいてエンジン走行モード、EV走行モード、ハイブリッド走行モードのいずれかを実現可能としている。
シフトレバー42が前進操作位置「1」〜「5」または後退操作位置「R」に操作されている場合、ハイブリッドECU100は、エンジン走行モードまたはハイブリッド走行モードのうちのいずれか一方を選択する。例えば、このハイブリッドECU100は、設定した運転者の駆動要求(要求駆動力)、バッテリECU103から送られてきたバッテリ27の充電状態量、車両走行状態の情報(車両横加速度、駆動輪16のスリップ状態等の情報)に基づいて、エンジン走行モードとハイブリッド走行モードの切り替えを行う。
ハイブリッドECU100は、エンジン走行モードを選択した場合、エンジントルクのみで要求駆動力を発生させるように、エンジンECU101、モータECU102に制御指令を送る。この場合に、エンジンECU101への制御指令として、例えば、現状の変速段または変速操作後の変速段でその要求駆動力を満足させるエンジントルクの情報が送信される。これにより、そのエンジンECU101は、そのエンジントルクを発生させるようにエンジン11の燃料噴射量等の制御を行う。一方、モータECU102は、モータジェネレータ14がモータとしてもジェネレータとしても動作させないよう制御指令を送る。また、このエンジン走行モードにおいては、運転者がアクセルペダルから足を離したとき、エンジンECU101に対して燃料供給を停止するようにフューエルカット制御指令を送る。
これに対して、このハイブリッドECU100は、ハイブリッド走行モードを選択した場合、エンジントルクとモータまたはジェネレータとしての出力で要求駆動力を発生させるように、エンジンECU101及びモータECU102に制御指令を送る。この場合、エンジントルクとモータ力行トルクの双方を用いるときには、エンジンECU101とモータECU102への制御指令として、例えば、現状の変速段または変速操作後の変速段でその要求駆動力を満足させるエンジントルクとモータ力行トルクの情報が夫々に送信される。これにより、そのエンジンECU101は、そのエンジントルクを発生させるようにエンジン11の制御を行い、モータECU102は、そのモータ力行トルクを発生させるようにモータジェネレータ14への給電量を制御する。また、モータジェネレータ14で電力の回生を行わせるときには、モータECU102に対してモータジェネレータ14をジェネレータとして動作させるよう制御指令を送る。その際、例えば、エンジンECU101には、モータ回生トルクの分だけ増加させたエンジントルクの情報が送られる。
また、シフトレバー42が操作位置「EV」に操作されている場合、ハイブリッドECU100は、モータ力行トルクのみで要求駆動力を発生させるように、エンジンECU101及びモータECU102に制御指令を送る。この場合には、モータECU102への制御指令として、その要求駆動力を満足させるモータ力行トルクの情報が送信される。多段変速機13がニュートラル状態のときにエンジン11が駆動していると、燃費を悪化させてしまうので、ハイブリッドECU100は、エンジンECU101に、燃費を向上させるようにエンジン11の動作を停止させる制御指令を送る。更に、このEV走行モードにおいては、運転者がアクセルペダルから足を離したとき、または、ブレーキ操作などでハイブリッド車両の減速要求を行ったときに、モータECU102に対して回生制動できるよう制御指令が送られる。
このように構成された本実施形態の車両の制御装置では、ハイブリッド車両の速度を検出する車速センサ(車速検出手段)63と、車速センサ63の検出結果に基づいてモータジェネレータ14による回生量を減少させる減少時間を設定する回生量減少時間設定手段と、クラッチ12により駆動伝達が遮断されたときに回生量減少時間設定手段が設定した減少時間内でモータジェネレータ14による回生量を減少させる回生量制御手段とを設けている。
この場合、回生量減少時間設定手段は、車速の増加に応じてモータジェネレータ14による回生量を減少させる減少期間が短くなるように設定することが好ましい。
また、運転者がクラッチ12を切断してから変速操作装置41により変速操作を行うまでの操作時間を推定する変速操作時間推定手段を設け、回生量制御手段は、クラッチ12により駆動伝達が遮断されたときに、変速操作時間推定手段が推定した操作時間内はモータジェネレータ14による回生量を一定に維持し、この操作時間の経過後にモータジェネレータ14による回生量を減少させる。
ここで、回生量減少時間設定手段及び回生量制御手段は、モータECU102及びハイブリッドECU100が機能し、変速操作時間推定手段は、ハイブリッドECU100が機能する。
ここで、本実施形態の車両の制御装置におけるモータ回生制御の処理を図2のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
本実施形態の車両の制御装置におけるモータ回生制御において、シフトレバー42が前進操作位置「1」〜「5」に操作されることで、ハイブリッドECU100は、エンジン走行モードまたはハイブリッド走行モードのうちのいずれか一方を選択している。このとき、図2に示すように、ステップS11にて、ハイブリッドECU100は、運転者によるクラッチペダル45の踏込み操作によりクラッチ12が切断されたかどうかを判定する。なお、クラッチ12は、接続状態と切断状態の切替動作を検出するクラッチセンサ64が設けられており、ハイブリッドECU100は、クラッチセンサ64の検出結果に基づいて判定する。ここで、クラッチ12が切断されていないと判定されたら、何もしないでこのルーチンを抜ける。
一方、ステップS11で、運転者によるクラッチペダル45の踏込み操作によりクラッチ12が切断されたと判定されたら、ステップS12にて、ハイブリッドECU100は、多段変速機13がニュートラル状態にあるか、または、クラッチ12がニュートラル状態(切断状態)にあるかどうかを判定する。ここで、多段変速機13がニュートラル状態になく、且つ、クラッチ12がニュートラル状態にないと判定されたら、何もしないでこのルーチンを抜ける。即ち、運転者がクラッチ12を切断した後に、変速操作装置41による変速操作を行ったときには、多段変速機13における各ギアが噛み合い状態にあり、その後、クラッチ12を接続することから、ハイブリッドECU100は、運転者がエンジン11を停止してEV走行モードに移行するものではないと判定し、何もしないでこのルーチンを抜ける。
一方、ステップS12にて、多段変速機13がニュートラル状態にあるかまたはクラッチ12がニュートラル状態(切断状態)にあると判定されたら、ステップS13にて、ハイブリッドECU100は、予め設定された所定の操作時間だけモータジェネレータ14による回生トルクを一定値に維持する。ここで、この所定の操作時間とは、運転者がクラッチ12を切断してから変速操作装置41により変速操作を行うまでの操作時間であって、予め実験により設定されている。ただし、運転者がハイブリッド車両の運転を開始してからの間に、クラッチ12を切断してから変速操作装置41により変速操作を行うまでの操作時間を学習制御し、この学習値に余裕分を考慮して設定してもよい。なお、この場合、タイマを用いて所定の操作時間が経過したらステップS14に移行する。
ステップS14にて、ハイブリッドECU100は、ステップS12と同様に、多段変速機13がニュートラル状態にあるか、または、クラッチ12がニュートラル状態(切断状態)にあるかどうかを判定する。ここで、多段変速機13がニュートラル状態になく、且つ、クラッチ12がニュートラル状態にないと判定されたら、何もしないでこのルーチンを抜ける。即ち、運転者がクラッチ12を切断した後に、変速操作装置41による変速操作を行ったときには、何もしないでこのルーチンを抜ける。この場合、モータECU102は、モータジェネレータ14をハイブリッド車両の運転状態に応じて制御する。
一方、ステップS14にて、多段変速機13がニュートラル状態にあるかまたはクラッチ12がニュートラル状態(切断状態)にあると判定されたら、ステップS15にて、所定の減少時間内で、モータジェネレータ14による回生トルクを減少させる。ここで、この減少時間とは、ハイブリッド車両の車速に基づいてモータジェネレータ14による回生量を減少させる減少時間であって、図3のグラフ(マップ)に基づいて設定する。この図3のグラフ(マップ)にて、モータジェネレータ14による回生量を減少させる減少時間は、車速の増加に応じて短くなるように設定される。但し、減少時間は、車速の減少及び増加に対して上限値及び下限値が設定されている。
従って、ハイブリッドECU100及びモータECU102は、操作時間の経過後に、設定された減少時間内でモータジェネレータ14による回生量を減少させ、この減少時間の経過後に0とする。このようなモータECU102によるモータジェネレータ14の回生制御は、モータECU102によりモータジェネレータ14による発電量を制御し、モータジェネレータ14からインバータ23を介してバッテリ27に供給される電力量(充電量)を制御することで実行される。
なお、モータECU102がモータジェネレータ14による回生量を減少させる処理を実行する間に、ハイブリッドECU100は、エンジン11を停止させることで、エンジン走行モードまたはハイブリッド走行モードからEV走行モードに移行する。
ここで、上述した本実施形態の車両の制御装置におけるモータ回生制御にて、変化するハイブリッド車両の状態に基づいて説明する。
本実施形態の車両の制御装置におけるモータ回生制御にて、図4に示すように、アクセル開度が0となった状態では、車速が徐々に低下し、クラッチ12が接続状態にあることからエンジンブレーキが作用し、モータ回生トルク(回生量)も発生しており、このエンジンブレーキとモータ回生トルクは徐々に減少している。
そして、時間t1にて、運転者がクラッチペダル45を踏込んでいくと、クラッチ12の接続が徐々に解除されることから、エンジンブレーキとモータ回生トルクが急激に減少する。時間t2にて、クラッチ12が切断されると、エンジンブレーキは0となるが、ハイブリッドECU100(モータECU102)は、所定の操作時間T1だけモータジェネレータ14による回生トルクを一定値に維持することから、ハイブリッド車両に作用するトルク変動が減少し、フィーリングの悪化が抑制される。
クラッチ12が切断されてから所定の操作時間T1が経過した時間t3になると、ハイブリッドECU100(モータECU102)は、時間t4までの所定の減少時間T2内で、モータジェネレータ14による回生トルクを徐々に減少させる。そのため、運動エネルギを電気エネルギに変換するときの電気的な損失の発生が抑制され、燃費の悪化が防止される。
このように本実施形態の車両の制御装置にあっては、エンジン11とモータジェネレータ14との駆動力を駆動輪16に伝達可能なハイブリッド車両にて、ハイブリッドECU100は、エンジン11の駆動力により車両を走行可能なエンジン走行モードとモータジェネレータ14の駆動力により車両を走行可能なEV走行モードとを切替可能であり、車速に基づいてモータジェネレータ14による回生量を減少させる減少時間を設定し、クラッチ12により駆動伝達が遮断されたときに設定した減少時間内でモータジェネレータ14による回生トルク(回生量)を減少させるようにする。
従って、車速に応じてモータジェネレータ14による回生量を徐々に減少させることとなり、運転者がハイブリッド車両の運転フィーリングの悪化をほとんど感じることがなく、運動エネルギを電気エネルギに変換するときの電気的な損失の発生が抑制され、燃費の向上を可能とすることができる。
また、本実施形態の車両の制御装置では、車速の増加に応じてモータジェネレータ14による回生トルク(回生量)を減少させる減少期間が短くなるように設定している。従って、車速の増加に応じて減少期間を短くすることで、運動エネルギを電気エネルギに変換するときの電気的な損失の発生を適正に抑制することができる。
また、本実施形態の車両の制御装置では、運転者がクラッチ12を切断してから変速操作を行うまでの操作時間を推定し、クラッチ12により駆動伝達が遮断されたときに、推定した操作時間内はモータジェネレータ14による回生トルク(回生量)を一定に維持し、この操作時間の経過後にモータジェネレータ14による回生トルクを減少させるようにしている。従って、運転者がクラッチ12を切断した後、推定した操作時間が経過したら、モータジェネレータ14の回生トルクを減少させることとなり、運転者によるEV走行モードへの移行か、変速操作かを適正に判定することができ、無駄なモータ回生制御を不要とし、ハイブリッド車両に作用するトルク変動も抑制し、運転者による運転操作フィーリングの悪化を抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、ハイブリッド車両を、エンジン11、クラッチ12、手動式の多段変速機13、モータジェネレータ14、最終減速装置15、駆動輪16により構成したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、エンジン11から駆動輪16への駆動力伝達経路やモータジェネレータ14から駆動輪16への駆動力伝達経路は、これに限るものではない。
以上のように、本発明に係る車両の制御装置は、内燃機関から駆動輪への駆動伝達が遮断されたときに所定の減少時間内で電気モータによる回生量を減少させることで、運転者による運転操作フィーリングの悪化を抑制すると共に燃費の向上を可能とするものであり、いずれの車両の走行を制御する装置にも有用である。
11 エンジン(内燃機関)
12 クラッチ
13 多段変速機(動力伝達装置)
14 モータジェネレータ(電気モータ)
15 最終減速装置(動力伝達装置)
16 駆動輪
23 インバータ
27 バッテリ(二次電池)
41 変速操作装置
42 シフトレバー
61 SOCセンサ
62 温度センサ
63 車速センサ(車速検出手段)
64 クラッチセンサ
100 ハイブリッドECU(回生量減少時間設定手段、回生量制御手段、変速操作時間推定手段)
101 エンジンECU
102 モータECU(回生量減少時間設定手段、回生量制御手段)
103 バッテリECU

Claims (3)

  1. 内燃機関と、
    電気モータと、
    前記内燃機関と前記電気モータとの間の駆動伝達を遮断可能なクラッチと、
    前記内燃機関の駆動力または前記電気モータの駆動力を駆動輪に伝達可能であると共に前記駆動輪の駆動力を前記電気モータに伝達可能な駆動力伝達装置と、
    車両の速度を検出する車速検出手段と、
    該車速検出手段の検出結果に基づいて前記電気モータによる回生量を減少させる減少時間を設定する回生量減少時間設定手段と、
    前記クラッチにより駆動伝達が遮断されたときに前記回生量減少時間設定手段が設定した減少時間内で前記電気モータによる回生量を減少させる回生量制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記回生量減少時間設定手段は、車速の増加に応じて前記電気モータによる回生量を減少させる減少期間が短くなるように設定することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 運転者が前記クラッチを切断してから変速操作を行うまでの操作時間を推定する変速操作時間推定手段を設け、前記回生量制御手段は、前記クラッチにより駆動伝達が遮断されたときに、前記変速操作時間推定手段が推定した操作時間内は前記電気モータによる回生量を一定に維持し、この操作時間の経過後に前記電気モータによる回生量を減少させることを特徴とする請求項1または2に記載の車両の制御装置。
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