JP2012115975A - ボルト・ナット回転用多段ソケット - Google Patents

ボルト・ナット回転用多段ソケット Download PDF

Info

Publication number
JP2012115975A
JP2012115975A JP2011130855A JP2011130855A JP2012115975A JP 2012115975 A JP2012115975 A JP 2012115975A JP 2011130855 A JP2011130855 A JP 2011130855A JP 2011130855 A JP2011130855 A JP 2011130855A JP 2012115975 A JP2012115975 A JP 2012115975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
socket
peripheral surface
inner peripheral
slide
polygonal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011130855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4917683B1 (ja
Inventor
Masaaki Soma
正昭 相馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2011130855A priority Critical patent/JP4917683B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4917683B1 publication Critical patent/JP4917683B1/ja
Publication of JP2012115975A publication Critical patent/JP2012115975A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】1つの工具で3種類の異なる径のボルト・ナットを回転できるコンパクトなソケットを提供する。
【解決手段】上部に防滑凹凸面を有した円筒釣鐘状の外部ソケットAと、それに内蔵した中間ソケットBと、それに内蔵した内部ソケットCと、各ソケットの間に装着したコイルスプリング25、26とから成る。外部ソケットAは、内部に、下部の多角形摺動内周面4と中間部のスライド内周面31と上部のリングスライド内周面17とを形成する。中間ソケットBは、外部には、下部の多角形摺動外周面21と上部のスライド外周面29とを形成し、内部には、下部の多角形摺動内周面11と中間部のスライド内周面32と上部のリングスライド面19とを形成する。内部ソケットCは、外部には、下部の多角形摺動外周面22と上部のスライド外周面30とを形成し、内部には、下部の小把持部9と上部のボルト逃がし空間20とを形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ボルトやナットの締め付け作業及び緩め作業を行うボルト・ナットの回転用ソケットに関する。
従来、トルクレンチやラチェットレンチ等のネジ締め用として、径の異なるボルトやナットを1つの工具で行えるようにしたソケットが提案されている。
例えば下記特許文献1には、第1の六角穴を形成した内筒の外側にスプリングで付勢した第2の六角穴を形成した外筒を、軸方向に摺動可能に嵌合したレンチ用多段ソケットが提案されている。このソケットによれば、大きいサイズには外筒を用い、小さいサイズには内筒を用いることで、2つの異なる径のボルトやナットに対して使用が可能となる。
実開平7−20259号公報
しかしながら、上記特許文献1の発明は、多段とは言っても、内筒の第1の六角穴と外筒の第2の六角穴の2段としたものであって、3段以上のものは開示されておらず、単にもう1段を加えて3段にすることはできない。
また、外筒を摺動させるスプリングが内筒の外側上部に露出しているのでソケット自体を握ってボルトやナットの締め付け作業をすることはできず、このためソケットに柄を必ず連結して使用しなければならない。
しかし、組み立て工場でのボルトやナットの取り付け作業では、狭い空間での作業で柄が邪魔になる場合もあり、また必ずしも強く締め付ける必要はない場合もあるが、そのような場合についても必ずソケットに柄を連結して使用しなければならないのは、作業効率を低下させる原因となる。
本発明は、1つの工具で複数の異なる径のボルトやナットに対して締め付け作業及び緩め作業を行うことが可能となり、且つ柄が装着されていなくとも締め付け及び緩めを行うことが可能となるコンパクトな構造のボルト・ナット回転用多段ソケットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明のボルト・ナット回転用多段ソケットにおける請求項1に記載の発明にあっては、上部の柄連結部及び/又は外部側面周囲の防滑凹凸面を有した円筒釣鐘状の外部ソケットと、その外部ソケットに内蔵した円筒釣鐘状の中間ソケットと、その中間ソケットに内蔵した円筒釣鐘状の内部ソケットと、前記外部ソケットと中間ソケット及び前記外部ソケットと内部ソケットとの間にそれぞれ外部ソケットから押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリングとから成る。
前記外部ソケットは、内部空間にあっては、開口部から中間部寄りにかけて、開口端側に大きいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の大把持部を有する多角形摺動内周面を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面よりも大径のリングスライド内周面を形成して成る。
前記中間ソケットは、a)外部周面にあっては、下部から中間部にかけて、前記外部ソケット内の多角形摺動内周面に摺動可能に内接する多角形摺動外周面を形成し、中間部から上部にかけて、前記外部ソケットのスライド内周面に摺動可能に内接するスライド外周面を形成し、上部に、リング嵌合円周溝を周設して該リング嵌合円周溝に前記外部ソケットのリングスライド内周面にスライド可能に当接するC形スライドリングを嵌着し、b)また内部空間にあっては、開口部から中間部寄りにかけて、開口端側に中間サイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の中間把持部を有する多角形摺動内周面を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面よりも大径のリングスライド内周面を形成し、上部に、スプリング挿通用貫通孔を貫設して成る。
前記内部ソケットは、a)外部周面にあっては、下部から中間部にかけて、前記中間ソケット内の多角形摺動内周面に摺動可能に内接する多角形摺動外周面を形成し、中間部から上部にかけて、前記中間ソケットのスライド内周面に摺動可能に内接するスライド外周面を形成し、上部に、リング嵌合円周溝を周設して該リング嵌合円周溝に前記中間ソケットのリングスライド内周面にスライド可能に当接するC形スライドリングを嵌着し、b) また内部空間にあっては、開口端から中間部にかけて、小さいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の小把持部を形成し、中間部から上部にかけて、前記小把持部の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったボルト逃がし空間を形成して成ることを特徴とする。
請求項2に記載の発明にあっては、複数のコイルスプリングを備えたボルト・ナット回転用多段ソケットにおいて、内部に挿通した小径のコイルスプリングとその外部の大径のコイルスプリングとを、それぞれ螺旋方向が交互に逆方向となるように装着したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明にあっては、各サイズのボルト頭又はナットの多角形外周形状に対応する多角形筒状の大把持部、中間把持部及び小把持部を、共通中心軸線を中心に周方向に角度を一方向相互に位相させて形成したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明にあっては、外部ソケットの上部中央及び内部ソケットの上部中央に、空気抜き用貫通孔を貫設したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明にあっては、内部ソケットを除く各ソケット内のスライド内周面の上端部及び下端部をテーパー段差に形成するとともに、外部ソケットの上部中央に工具を差込み可能な口径の工具差込み用貫通孔を貫設したことを特徴とする。
請求項1のボルト・ナット回転用多段ソケットは、外部ソケットの大把持部と、中間ソケットの中間把持部と、内部ソケットの小把持部とが備わるので、内部ソケットの小把持部には、小さいサイズのボルト頭又はナットをそのまま嵌合して使用できる。
また、中間ソケットの中間把持部には、その小さいサイズのボルト頭又はナットより大きいサイズのボルト頭又はナットを開口端部に押し付けるとそのボルト頭又はナットより小さい径の内部ソケットが押されて中間ソケットの内部に陥没し、中間ソケットの中間把持部にそのボルト頭又はナットが嵌合することで中間サイズのボルト頭又はナットに対しても使用できる。
さらに、外部ソケットの大把持部には、その中間サイズより大きいサイズのボルト頭又はナットを開口端部に押し付けると、そのボルト頭又はナットより小さい中間ソケットと内部ソケットが同時に押されて外部ソケットの内部に陥没して、外部ソケットの大把持部にその大きいサイズのボルト頭又はナットが嵌合する。このため、大きいサイズのボルト頭又はナットに対しても使用できる。
即ち、1つのボルト・ナット回転用多段ソケットで大中小の3種類の異なるサイズのボルト頭又はナットに対して使用が可能となる。
また、全体が軽くコンパクトに形成でき、外部ソケットの外部周面に防滑凹凸面を備えた形態では、柄がなくとも防滑凹凸面を握ってボルト頭又はナットを軽く締めることが可能となるので、柄を使用して大きな動作をせずに柄が邪魔になるような狭い空間でも効率良く作業することが可能となる。
さらに、上部の柄連結部に柄を装着すればボルト頭又はナットを強く締め付けることも可能となる。
請求項2に記載の発明においては、複数のコイルスプリングを備えたボルト・ナット回転用多段ソケットに対して、内部に挿通した小径のコイルスプリングとその外部の大径のコイルスプリングとが螺旋方向を交互に逆方向に装着したので、大きいサイズや中間のサイズのボルト頭又はナットに使用したとき、収縮するコイルスプリングが途中で交差状態に接触し、コイルスプリング同士が平行に重なり合うことがなく、相互の咬み合いが解消される。
この結果、咬み合いによるコイルスプリングの収縮の阻害が防止され、確実に内蔵されたソケットを所定位置まで深く陥没させることが可能となる。
請求項3に記載の発明においては、各サイズのボルト頭又はナットの多角形外周形状に対応する多角形筒状の大把持部、中間把持部及び小把持部を、共通中心軸線を中心に周方向に角度を一方向に相互に寄って位相させたことで、多角形摺動外周面と多角形摺動内周面との間に形成される肉の一部を不均一に厚く形成することが可能となり、この厚く形成された部分によって把持部の強度が高められ、ボルト頭又はナットから受ける強い圧力に耐えられるようになる。
また、そのように各把持部の強度が高まる結果、段階的に異なる複数のボルト頭又はナットを把持する各把持部の径の大きさを、小刻みな段階に形成して、多段の数を増加させて且つ全体を軽量且つコンパクトに形成することが可能となる。
請求項4に記載の発明においては、内部ソケットが外部ソケットに陥没する際に、空気抜き用貫通孔から空気を外部に逃がすことで、両者に挟まれた空間の伸縮で起こる加圧抵抗又は減圧抵抗をなくし、小把持部を含めて各把持部へのボルト頭又はナットの出し入れを円滑に行うことが可能となる。
請求項5に記載の発明においては、外部ソケットの工具差込み用貫通孔から内部に工具を差し込んで、内蔵したソケットを強く押し出すことで、リング嵌合円周溝に嵌合したC形スライドリングが外側のソケットのスライド内周面上端部に形成したテーパー段差を、径が絞られつつ移動して、スライド内周面を通過し、分解することが可能となる。
また、外側のソケットに内側のソケットを装着する際には、外側のソケットに内側のソケットを強く押し込めれば、C形スライドリングが外側のソケットのスライド内周面下端部に形成したテーパー段差を、径が絞られつつ移動して、スライド内周面を通過し、リング嵌合円周溝に嵌合したC形スライドリングが復元してリングスライド内周面にスライド可能に当接して装着することが可能となる。
なお、中間ソケットでは、スプリング挿通用貫通孔が設けられているので、内部ソケットを外部ソケットから外したらコイルスプリングを引き抜いて、このスプリング挿通用貫通孔から工具が差し込めるので、全ての部材を組み立て及び分解することが可能となる。
本発明の3種類のサイズのボルト頭又はナットに対応した形態の部品を分解した状態を示す縦断斜視図である。 2種類のボルト頭又はナットに対応した形態であり、柄連結用突起の態様を示す縦断斜視図である。 本発明の3種類のサイズのボルト頭又はナットに対応した形態の開口側から見たボルト頭又はナット角部の内接円形線を示す平面図である。 本発明の3種類のサイズのボルト頭又はナットに対応した形態の開口側から見た平面図である。 図1の形態の小把持部が使用される状態を示す縦断側面図である。 図1の形態の中間把持部が使用される状態を示す縦断側面図である。 図1の形態の大把持部が使用される状態を示す縦断側面図である。 図1の形態の小把持部が使用されている状態を示す縦断側面図である。 図1の形態の中間把持部が使用されている状態を示す縦断側面図である。 図1の形態の大把持部が使用されている状態を示す縦断側面図である。
本発明のボルト・ナット回転用多段ソケットの形態を以下説明する。
本発明は、円筒釣鐘状の外部ソケットの上部に柄連結部及び/又は外部側面周囲の防滑凹凸面を形成する。
前記柄連結部は、外部ソケットの上部に形成した図2に示す柄連結用突起1と、図1に示す柄連結用穴2との2態様が可能である。
また、外部ソケットAの防滑用凹凸面3は、図1に示すように、網目状又は多数平行な立線状に形成した態様等の各種凹凸面を形成することが可能である。
なお、前記柄連結部の連結の構造はボルト連結等その他各種態様が可能である。
そして、本発明では使用するボルト頭又はナットのサイズに応じて、図5に示すように3段式の多段式とすることが可能である。
ボルト頭又はナットの形状は、6角や8角など各種形状に合わせた態様が可能である。
このうち、本願では6角の例でその実施形態を説明する。
そして、本発明は、図1に示すように、外側の外部ソケットAの中にそれより小さい中間ソケットBを入れて、その中間ソケットBにはさらに小さい内部ソケットCを組み込む。
これは、大きいサイズのボルト頭又はナット(図10に大ボルト頭N3を示す)と、中間のサイズのボルト頭又はナット(図9に中ボルト頭N2を示す)と、小さいサイズのボルト頭又はナット(図8に小ボルト頭N1を示す)との3種類のサイズのものを回転するために使用するものである。
前記外部ソケットAは、円筒釣鐘状を成し、上部には柄連結部を備える。図1では、レンチの柄連結部を連結用孔2とした態様を示す。また上部の外部側面周囲には防滑凹凸面3を形成する。
そして、ボルト・ナット回転用多段ソケットの全体は、図5に示すように、前記外部ソケットAに内蔵した円筒釣鐘状の中間ソケットBと、これに内蔵した円筒釣鐘状の内部ソケットCと、前記外部ソケットAと中間ソケットBとの間に外部ソケットAから中間ソケットBを押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリング25と、前記外部ソケットAと内部ソケットCとの間に外部ソケットAから内部ソケットCを押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリング26とから成る。
前記外部ソケットAは、内部空間を、図1、図3及び図5に示すように、開口した下部から閉じた上部までの円筒釣鐘状に開設する。
この内部空間には、開口部から中間部寄りにかけて、開口端5a側に大きいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の大把持部5を有する多角形摺動内周面4を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面4の内接円形線Rと同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面31を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面31よりも大径のリングスライド内周面17を形成する。
また、絞られた前記スライド内周面31はソケット内の空間内に突出し、その上下端部にはテーパー段差27a、27bを形成する。
前記中間ソケットBは、外部周面には、下部から中間部にかけて、前記外部ソケットA内の多角形摺動内周面4に摺動可能に内接する多角形摺動外周面21を形成し、中間部から上部にかけて、前記外部ソケットAのスライド内周面31に摺動可能に内接するスライド外周面29を形成する。前記多角形摺動外周面21とスライド外周面29との境には上向きの段差が形成される。
そして、上部に、リング嵌合円周溝16aを周設して該リング嵌合円周溝16aに前記外部ソケットAのリングスライド内周面17にスライド可能に当接するC形スライドリング16を嵌着する。
また内部空間には、開口部から中間部寄りにかけて、開口端7a側に中間サイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な6角の多角形筒状の中間把持部7を有する多角形摺動内周面11を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面11の内接円形線rと同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面32を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面32よりも大径のリングスライド内周面19を形成し、上部に、スプリング挿通用貫通孔14を貫設する。
前記内部ソケットCは、外部周面には、下部から中間部にかけて、前記中間ソケットB内の多角形摺動内周面4に摺動可能に内接する多角形摺動外周面22を形成し、中間部から上部にかけて、前記中間ソケットBのスライド内周面32に摺動可能に内接するスライド外周面30とを形成し、上部に、リング嵌合円周溝18aを周設して該リング嵌合円周溝18aに前記中間ソケットBのリングスライド内周面32にスライド可能に当接するC形スライドリング18を嵌着する。
また、内部空間には、開口端9aから中間部にかけて、小さいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の小把持部9を形成し、中間部から上部にかけて、前記小把持部9の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったボルト逃がし空間20を形成する。
また、前記外部ソケットAの上部周囲と前記中間ソケットBの外側上部周囲には対向して当接する内側ストッパ6と上向きストッパ23とを設ける。この内側ストッパ6と上向きストッパ23との間が狭小であるとボルト頭又はナットを把持する大把持部が浅くなり、使用したときボルト頭又はナットが外れ易くなるので好ましくない。
この内側ストッパ6と上向きストッパ23との間h2は、使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
前記ボルト逃がし空間20は、ナットを締める際に、ナットから突出したボルト部分を逃がすための空間であり、小把持部9の径以上に内径を大きく形成する必要はないが、長さは様々であるので、用途に応じて深く形成することが可能である。
前記小把持部9とボルト逃がし空間20との境には、入れたボルト頭又はナットの上部が当たって止まるボルト・ナットストッパ10を形成する。このボルト・ナットストッパ10の開口端9aからの高さ位置も使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
前記ボルト逃がし空間20は、前記小把持部の内接円形線と同径又はそれよりも小径に絞って形成するが、前記小把持部の内接円形線と同径とすることが好ましい。
なぜならその径の差が大きいと、内部に形成されるボルト逃がし空間20が狭くなる。
このため、その中に逃がすボルトの径はその分小さくなり、使用対象となるボルトの径がボルト逃がし空間20の径より大きい場合には、そのボルトが入らなくなる虞があるからである。
前記中間ソケットBの上部に貫設したスプリング挿通用貫通孔14は、前記外部ソケットAと内部ソケットCとの間に装着したコイルスプリング25を上下に通過させるためのものである。
また、前記外部ソケットBの上部周囲と前記内部ソケットCの外側上部周囲には対向して当接する内側ストッパ8と上向きストッパ24とを設ける。この内側ストッパ8と上向きストッパ24との間が狭小であるとボルト頭又はナットを把持する中間把持部が浅くなり、使用したときボルト頭又はナットが外れ易くなるので好ましくない。
この内側ストッパ8と上向きストッパ24との間h3は、使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
前記外部ソケットAの上部と前記中間ソケットBの上部との間に形成される空間内に前記中間ソケットBを押し出す方向に付勢したコイルスプリング25を装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と中間ソケットBの上部にはバネ端部嵌合段差13b、14aを設けてコイルスプリング25の両端を嵌め込んでコイルスプリング25の中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定する。
また、前記外部ソケットAの上部と前記内部ソケットCの上部との間に形成される空間内に前記内部ソケットCを押し出す方向に付勢したコイルスプリング26を、前記中間ソケットBに設けたスプリング挿通用貫通孔14を貫通させて装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と内部ソケットBの上部にはバネ端部嵌合段差13b、15aを設けてコイルスプリング26の両端を嵌め込んでコイルスプリング26の中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定し、前記大径のコイルスプリング25の中に小径のコイルスプリング26を貫通させて前記外部ソケットAと前記内部ソケットCとに装着する。
なお、図4に示す符号33、34、35は、大把持部5の把持部開口端5aと中間把持部7の把持部開口端7aと、小把持部9の開口端9aの6面部分の角を削ってボルト・ナットがスムーズに入るようにした角削落し部33、34、35である。
この形態では、前記内部ソケットCにはそのままで、図5及び図8に示すように、小さいサイズの小ボルト頭N1を小把持部に嵌合して使用でき、また、図6及び図9に示すように、小把持部の開口端9aで中間サイズの中ボルト頭N2を押さえ付けて内部ソケットCの小把持部9を陥没させ、中間のサイズの中ボルト頭N2を中間把持部7に嵌合して使用でき、さらに、図7及び図10に示すように、中間ソケットBの中間把持部7の開口端7aで大きいサイズの大ボルト頭N3を押さえ付けて中間ソケットBの中間把持部7を内部ソケットCとともに陥没させ、大きいサイズの大ボルト頭N3を大把持部に嵌合して使用することが可能となる。
即ち、このように3種類の異なるサイズのボルト頭又はナットに対して使用が可能となる。
また、外部ソケットAの上部に防滑凹凸面3を備えたものでは、柄がなくとも前記防滑凹凸3面を握ってボルト頭又はナットを軽く締めるここが可能となり、また上部の柄連結部穴2に、図8に示すように、トルクレンチの柄Dの連結突起Eを装着すれば強く締め付けることが可能となる。
上記3段式の複数のコイルスプリングを備えた形態では、内部に挿通した小径のコイルスプリングとその外部の大径のコイルスプリングとを、それぞれ螺旋方向が交互に逆方向となるように装着すると良い。
例えば、図1に示すように、内外のコイルスプリング25、26の螺旋方向が交互に逆方向となるように各ソケット間に装着する。
この形態では、図6に示すように、中間のサイズのボルト頭又はナットに使用して、コイルスプリング26が縮んだ時に、内側と外側のコイルスプリング25、26が平行に重なることなく、互いに途中が交差して伸縮するので、互いに咬み合う虞がなくなる。
このため確実に内部のソケットを外部ソケットの中に陥没させることが可能となる。
なお、図1中の外部ソケットの工具差込用貫通孔13、外部ソケットのスプリング挿通用貫通孔14、外部ソケットの空気抜き用貫通孔15の各貫通孔の上下に設けたバネ端部嵌合段差13a、14a、15は、各コイルスプリングの端部を中心位置に拘束するために貫通孔に繋げて設けた段差である。
また、この形態では、各サイズのボルト頭又はナットの多角形外周形状に対応する多角形筒状の大把持部、中間把持部及び小把持部を、共通中心軸線を中心に周方向に角度を位相させて、各把持部の厚さを均一にせずに厚い部分と薄い部分とを周方向に一方向相互に少し角度をずらし形成することができる。
例えば、時計回り方向に回転させて締め付ける場合では、図3及び図4に示すように、大きいサイズの6角のボルト頭又はナットの形状に対応した大把持部5の共通中心軸線を中心に、中間把持部7を少しずつ周方向に角度をβ位相させ、さらに、小把持部を中間把持部7に対して周方向に角度をα位相させる(大把持部5に対しては周方向に角度をα+β位相させる)。図4は下から見て反時計回りに把持部を位相させたものである。
この形態では、各把持部の角部から少し時計回り側に少し寄って肉厚部がそれぞれ形成され、この肉厚部分がリブのようになって、ボルト頭又はナットを時計回りに締め付ける際に受ける強い圧力に耐えられるようになる。
さらに、この形態では、外部ソケットの上部中央及び内部ソケットの上部中央に、空気抜き用貫通孔を貫設すると良い。
これは、内蔵したソケットが外部ソケットに陥没する際に、空間の空気を外部に逃がすためのものである。
前記空気抜き用貫通孔は、使用する際にソケット間の空間が収縮をし、逆に外したときは空気が膨張するが、空気抜き用貫通孔から空気を外部に逃がしたり入れたりすることができるので、加圧抵抗又は減圧抵抗をなくして、小把持部を含めて各把持部へのボルト頭又はナットの出し入れを円滑に行うことが可能となる。
なお、中間ソケットBにはスプリング挿通用貫通孔14を貫設したので、空気抜き用貫通孔は不要である。
また、本発明では、各ソケット内の各スライド内周面31、32の上端部及び下端部を、図1に示すように、テーパー段差27a、27b、28a、28bに形成するとともに、外部ソケットAの上部中央に工具を差込み可能な口径の工具差込み用貫通孔13を貫設することができる。
この形態では、該貫通孔13からドライバーの様な棒状工具を外部ソケットAの内部に差し込んで、内蔵したソケットを強く押し出すことで、リング嵌合円周溝16a、18aに嵌合したC形スライドリング16、18が外側のソケットのスライド内周面上端部31、32に形成したテーパー段差27a、28aを、径が絞られつつ移動して、スライド内周面31、32を通過することが可能となる。
また、外側のソケットに内側のソケットを装着する際には、外側のソケットに内側のソケットを強く押し込めれば、C形スライドリング16、18が外側のソケットのスライド内周面31、32下端部に形成したテーパー段差27b、28bを、径が絞られつつ移動して、さらにスライド内周面31、32を通過して前記リング嵌合円周溝16a、18aに嵌ってC形スライドリング16、18が復元してそれぞれのリングスライド内周面17、19にスライド可能に当接するように装着することが可能となる。
中間ソケットBでは、スプリング挿通用貫通孔14が設けられているので、外部ソケットAから内部ソケットCを外したらコイルスプリング25、26を引き抜いて、工具が差し込めるようにすることで、全ての部材を組み立て及び分解することが可能となる。
本発明は、以上のように、1つのボルト・ナット回転用多段ソケットで異なるサイズのナット又はボルトの頭に対して、3種類用の3段にすることが可能となり、バネはソケット内部に装着されるので、ソケットの外側に防滑凹凸面3を設けることで外部ソケットを手で握ってボルト、ナットを回転させて締め付けることが可能となる。
そして、家庭用、工業用の各種製品の製造現場では、異なる3種類のボルト・ナットを用いる組み立て作業において、常時素早く対応することが可能となるので、生産性の向上に大きく寄与することができる。
以上、本発明はサイズの異なるボルト頭又はナットに1つの工具で対応可能とするものであるが、ボルトやナット以外であっても、ボルトやナットの類似する突起物を締め付けるのに利用できる可能性がある。
A 外部ソケット
B 中間ソケット
C 内部ソケット
1 柄連結用突起
2 柄連結用穴
3 防滑凹凸面
4 多角形摺動内周面
5 大把持部
5a 大把持部開口端
6 内側ストッパ
7 中間把持部
7a 中間把持部開口端
8 内側ストッパ
9 小把持部
9a 小把持部開口端
10 ボルト・ナットストッパ
11 多角形摺動内周面
12 柄
12a 柄の連結用突起
13 工具差込み用貫通孔
13a バネ端部嵌合段差
13b バネ端部嵌合段差
13c バネ端部嵌合段差
14 スプリング挿通用貫通孔
14a バネ端部嵌合段差
15 空気抜き用貫通孔
15a バネ端部嵌合段差
16 C形スライドリング
16a リング嵌合円周溝
17 リングスライド内周面
18 C形スライドリング
18a リング嵌合円周溝
19 リングスライド内周面
20 ボルト逃がし空間
21 多角形摺動外周面
22 多角形摺動外周面
23 外側ストッパ
24 外側ストッパ
25 小コイルスプリング
26 大コイルスプリング
27a 上向きテーパー段差
27b 上向きテーパー段差
28a 上向きテーパー段差
28b 上向きテーパー段差
29 スライド外周面
30 スライド外周面
31 スライド内周面
32 スライド内周面
33 角削落し部
34 角削落し部
35 角削落し部
N1 小ボルト頭
N2 中ボルト頭
N3 大ボルト頭
α 位相角度
β 位相角度
R 内接円形線
r 内接円形線
上記課題を解決するため本発明のボルト・ナット回転用多段ソケットにおける請求項1に記載の発明にあっては、上部の柄連結部及び/又は外部側面周囲の防滑凹凸面を有した円筒釣鐘状の外部ソケットと、その外部ソケットに開口部以外の全てを囲って内蔵した円筒釣鐘状の中間ソケットと、その中間ソケットに開口部以外の全てを囲って内蔵した円筒釣鐘状の内部ソケットと、前記外部ソケットと中間ソケット及び前記外部ソケットと内部ソケットとの間にそれぞれ外部ソケットから押し出す方向に付勢させて装着した大径のコイルスプリング及びその中の該大径のコイルスプリングより長い小径のコイルスプリングとから成る。
前記外部ソケットは、内部空間にあっては、開口部から中間部寄りにかけて、開口端側に大きいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の大把持部を有する多角形摺動内周面を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面よりも大径のリングスライド内周面を形成し、上部に、前記内部空間の上部に水平な下向きストッパを形成し、該下向きストッパの内側に大径のコイルスプリング及びその中の小径のコイルスプリングを嵌合可能な2段のバネ端部嵌合段差を形成して成る。
前記中間ソケットは、a)外部周面にあっては、下部から中間部にかけて、前記外部ソケット内の多角形摺動内周面に摺動可能に内接する多角形摺動外周面を形成し、中間部から上部にかけて、前記外部ソケットのスライド内周面に摺動可能に内接するスライド外周面を形成し、上部に、前記外部ソケットの下向きストッパと対向した水平な上向きストッパを形成し、該上向きストッパの内側に大径のコイルスプリングを装着可能なバネ端部嵌合段差を形成し、リング嵌合円周溝を周設して該リング嵌合円周溝に前記外部ソケットのリングスライド内周面にスライド可能に当接するC形スライドリングを嵌着し、b)また内部空間にあっては、開口部から中間部寄りにかけて、開口端側に中間サイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の中間把持部を有する多角形摺動内周面を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面よりも大径のリングスライド内周面を形成し、上部に、水平な下向きストッパを形成し、小径のコイルスプリングが貫通可能なスプリング挿通用貫通孔を貫設して成る。
前記内部ソケットは、a)外部周面にあっては、下部から中間部にかけて、前記中間ソケット内の多角形摺動内周面に摺動可能に内接する多角形摺動外周面を形成し、中間部から上部にかけて、前記中間ソケットのスライド内周面に摺動可能に内接するスライド外周面を形成し、上部に、前記中間ソケットの下向きストッパと対向した水平な上向きストッパを形成し、該上向きストッパの内側に小径のコイルスプリングが嵌合可能なバネ端部嵌合段差を形成し、リング嵌合円周溝を周設して該リング嵌合円周溝に前記中間ソケットのリングスライド内周面にスライド可能に当接するC形スライドリングを嵌着し、b) また内部空間にあっては、開口端から中間部にかけて、小さいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の小把持部を形成し、中間部から上部にかけて、前記小把持部の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったボルト逃がし空間を形成して成ることを特徴とする。
請求項2に記載の発明にあっては、大径のコイルスプリングと、その内部に挿通した小径のコイルスプリングとを、それぞれ螺旋方向が交互に逆方向となるように装着したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明にあっては、各サイズのボルト頭又はナットの多角形外周形状に対応する多角形筒状の大把持部に対しては中間把持部を、中間把持部に対しては小把持部を、互いの位相差がゼロの位置から外部ソケットを締め付け方向に回転させたときにボルト頭又はナットの接触部位が肉厚となる方向へ位相をずらした位置に形成したことを特徴とする。
前記内部ソケットCは、外部周面には、下部から中間部にかけて、前記中間ソケットB内の多角形摺動内周面11に摺動可能に内接する多角形摺動外周面22を形成し、中間部から上部にかけて、前記中間ソケットBのスライド内周面32に摺動可能に内接するスライド外周面30とを形成し、上部に、リング嵌合円周溝18aを周設して該リング嵌合円周溝18aに前記中間ソケットBのリングスライド内周面32にスライド可能に当接するC形スライドリング18を嵌着する。
また、内部空間には、開口端9aから中間部にかけて、小さいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の小把持部9を形成し、中間部から上部にかけて、前記小把持部9の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったボルト逃がし空間20を形成する。
また、前記外部ソケットAの上部周囲と前記中間ソケットBの外側上部周囲には対向して当接する下向きストッパ6と上向きストッパ23とを設ける。この下向きストッパ6と上向きストッパ23との間が狭小であるとボルト頭又はナットを把持する大把持部が浅くなり、使用したときボルト頭又はナットが外れ易くなるので好ましくない。
この下向きストッパ6と上向きストッパ23との間h2は、使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
前記中間ソケットBの上部に貫設したスプリング挿通用貫通孔14は、前記外部ソケットAと内部ソケットCとの間に装着したコイルスプリング26を上下に通過させるためのものである。
また、前記中間ソケットBの上部周囲と前記内部ソケットCの外側上部周囲には対向して当接する下向きストッパ8と上向きストッパ24とを設ける。この下向きストッパ8と上向きストッパ24との間が狭小であるとボルト頭又はナットを把持する中間把持部が浅くなり、使用したときボルト頭又はナットが外れ易くなるので好ましくない。
この下向きストッパ8と上向きストッパ24との間h3は、使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
前記外部ソケットAの上部と前記中間ソケットBの上部との間に形成される空間内に前記中間ソケットBを押し出す方向に付勢したコイルスプリング25を装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と中間ソケットBの上部にはバネ端部嵌合段差13、14aを設けてコイルスプリング25の両端を嵌め込んでコイルスプリング25の中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定する。
また、前記外部ソケットAの上部と前記内部ソケットCの上部との間に形成される空間内に前記内部ソケットCを押し出す方向に付勢したコイルスプリング26を、前記中間ソケットBに設けたスプリング挿通用貫通孔14を貫通させて装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と内部ソケットBの上部にはバネ端部嵌合段差13a、15aを設けてコイルスプリング26の両端を嵌め込んでコイルスプリング26の中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定し、前記大径のコイルスプリング25の中に小径のコイルスプリング26を貫通させて前記外部ソケットAと前記内部ソケットCとに装着する
この形態では、前記内部ソケットCにはそのままで、図5及び図8に示すように、小さいサイズの小ボルト頭N1を小把持部に嵌合して使用でき、また、図6及び図9に示すように、小把持部の開口端9aで中間サイズの中ボルト頭N2を押さえ付けて内部ソケットCの小把持部9を陥没させ、中間のサイズの中ボルト頭N2を中間把持部7に嵌合して使用でき、さらに、図7及び図10に示すように、中間ソケットBの中間把持部7の開口端7aで大きいサイズの大ボルト頭N3を押さえ付けて中間ソケットBの中間把持部7を内部ソケットCとともに陥没させ、大きいサイズの大ボルト頭N3を大把持部に嵌合して使用することが可能となる。
即ち、このように3種類の異なるサイズのボルト頭又はナットに対して使用が可能となる。
また、外部ソケットAの上部に防滑凹凸面3を備えたものでは、柄がなくとも前記防滑凹凸3面を握ってボルト頭又はナットを軽く締めるここが可能となり、また上部の柄連結部穴2に、図8に示すように、トルクレンチの柄12の連結突起12aを装着すれば強く締め付けることが可能となる。
上記3段式の複数のコイルスプリングを備えた形態では、内部に挿通した小径のコイルスプリングとその外部の大径のコイルスプリングとを、それぞれ螺旋方向が交互に逆方向となるように装着すると良い。
例えば、図1に示すように、内外のコイルスプリング25、26の螺旋方向が交互に逆方向となるように各ソケット間に装着する。
この形態では、図6に示すように、中間のサイズのボルト頭又はナットに使用して、コイルスプリング26が縮んだ時に、内側と外側のコイルスプリング25、26が平行に重なることなく、互いに途中が交差して伸縮するので、互いに咬み合う虞がなくなる。
このため確実に内部のソケットを外部ソケットの中に陥没させることが可能となる。
なお、図1中の外部ソケットの工具差込用貫通孔13、外部ソケットのスプリング挿通用貫通孔14、外部ソケットの空気抜き用貫通孔15の各貫通孔の上下に設けたバネ端部嵌合段差13a、15a及び、13b、14aは、各コイルスプリングの端部を中心位置に拘束するために貫通孔に繋げて設けた段差である。
また、外側のソケットに内側のソケットを装着する際には、外側のソケットに内側のソケットを強く押し込めれば、C形スライドリング16、18が外側のソケットのスライド内周面31、32下端部に形成したテーパー段差27b、28bを、径が絞られつつ移動して、さらにスライド内周面31、32を通過して前記リング嵌合円周溝16a、18aに嵌ってC形スライドリング16、18が復元してそれぞれのリングスライド内周面17、19にスライド可能に当接するように装着することが可能となる。
分解する場合には、中間ソケットBはスプリング挿通用貫通孔14が設けられているので、外部ソケットAから内部ソケットCを外し、次にコイルスプリング26を取り除き、外部ソケットAから中間ソケットBに工具を突き当てて押し抜くことで、全ての部材を分解することが可能となる。
本発明は、以上のように、1つのボルト・ナット回転用多段ソケットで異なるサイズのボルト頭又はナットに対して、3種類用の3段にすることが可能となり、コイルスプリングはソケット内部に装着されるので、ソケットの外側に防滑凹凸面3を設けることで外部ソケットを手で握ってボルト、ナットを回転させて締めることが可能となる。
そして、家庭用、工業用の各種製品の製造現場では、異なる3種類のボルト・ナットを用いる組み立て作業において、常時素早く対応することが可能となるので、生産性の向上に大きく寄与することができる。
A 外部ソケット
B 中間ソケット
C 内部ソケット
1 柄連結用突起
2 柄連結用穴
3 防滑凹凸面
4 多角形摺動内周面
5 大把持部
5a 大把持部開口端
下向きストッパ
7 中間把持部
7a 中間把持部開口端
下向きストッパ
9 小把持部
9a 小把持部開口端
10 ボルト・ナットストッパ
11 多角形摺動内周面
12 柄
12a 柄の連結用突起
13 工具差込み用貫通孔
13a バネ端部嵌合段差
13b バネ端部嵌合段差
13c バネ端部嵌合段差
14 スプリング挿通用貫通孔
14a バネ端部嵌合段差
15 空気抜き用貫通孔
15a バネ端部嵌合段差
16 C形スライドリング
16a リング嵌合円周溝
17 リングスライド内周面
18 C形スライドリング
18a リング嵌合円周溝
19 リングスライド内周面
20 ボルト逃がし空間
21 多角形摺動外周面
22 多角形摺動外周面
23 上向きストッパ
24 上向きストッパ
25 小径のコイルスプリング
26 大径のコイルスプリング
27a 上向きテーパー段差
27b 上向きテーパー段差
28a 上向きテーパー段差
28b 上向きテーパー段差
29 スライド外周面
30 スライド外周面
31 スライド内周面
32 スライド内周面
33 角削落し部
34 角削落し部
35 角削落し部
N1 小ボルト頭
N2 中ボルト頭
N3 大ボルト頭
α 位相角度
β 位相角度
R 内接円形線
r 内接円形線

Claims (5)

  1. 上部の柄連結部及び/又は外部側面周囲の防滑凹凸面を有した円筒釣鐘状の外部ソケットと、その外部ソケットに内蔵した円筒釣鐘状の中間ソケットと、その中間ソケットに内蔵した円筒釣鐘状の内部ソケットと、前記外部ソケットと中間ソケット及び前記外部ソケットと内部ソケットとの間にそれぞれ外部ソケットから押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリングとから成り、
    イ)前記外部ソケットは、内部空間にあっては、開口部から中間部寄りにかけて、開口端側に大きいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の大把持部を有する多角形摺動内周面を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面よりも大径のリングスライド内周面を形成して成り、
    ロ)前記中間ソケットは、a)外部周面にあっては、下部から中間部にかけて、前記外部ソケット内の多角形摺動内周面に摺動可能に内接する多角形摺動外周面を形成し、中間部から上部にかけて、前記外部ソケットのスライド内周面に摺動可能に内接するスライド外周面を形成し、上部に、リング嵌合円周溝を周設して該リング嵌合円周溝に前記外部ソケットのリングスライド内周面にスライド可能に当接するC形スライドリングを嵌着し、b)また内部空間にあっては、開口部から中間部寄りにかけて、開口端側に中間サイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の中間把持部を有する多角形摺動内周面を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面よりも大径のリングスライド面を形成し、上部に、スプリング挿通用貫通孔を貫設して成り、
    ハ)前記内部ソケットは、a)外部周面にあっては、下部から中間部にかけて、前記中間ソケット内の多角形摺動内周面に摺動可能に内接する多角形摺動外周面を形成し、中間部から上部にかけて、前記中間ソケットのスライド内周面に摺動可能に内接するスライド外周面とを形成し、上部に、リング嵌合円周溝を周設して該リング嵌合円周溝に前記中間ソケットのリングスライド内周面にスライド可能に当接するC形スライドリングを嵌着し、b)また内部空間にあっては、開口端から中間部にかけて、小さいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の小把持部を形成し、中間部から上部にかけて、前記小把持部の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったボルト逃がし空間を形成して成ることを特徴とするボルト・ナット回転用多段ソケット。
  2. 複数のコイルスプリングを備えたボルト・ナット回転用多段ソケットにおいて、内部に挿通した小径のコイルスプリングとその外部の大径のコイルスプリングとを、それぞれ螺旋方向が交互に逆方向となるように装着したことを特徴とする請求項1に記載のボルト・ナット回転用多段ソケット。
  3. 各サイズのボルト頭又はナットの多角形外周形状に対応する多角形筒状の大把持部、中間把持部及び小把持部を、共通中心軸線を中心に周方向に角度を一方向に寄せて相互に位相させて形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のボルト・ナット回転用多段ソケット。
  4. 外部ソケットの上部中央及び内部ソケットの上部中央に、空気抜き用貫通孔を貫設したことを特徴とする請求項1から3のうちいずれかに記載のボルト・ナット回転用多段ソケット。
  5. 内部ソケットを除く各ソケット内のスライド内周面の上端部及び下端部をテーパー段差に形成するとともに、外部ソケットの上部中央に工具を差込み可能な口径の工具差込み用貫通孔を貫設したことを特徴とする請求項1から4のうちいずれかに記載のボルト・ナット回転用多段ソケット。
JP2011130855A 2011-06-13 2011-06-13 ボルト・ナット回転用多段ソケット Expired - Fee Related JP4917683B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011130855A JP4917683B1 (ja) 2011-06-13 2011-06-13 ボルト・ナット回転用多段ソケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011130855A JP4917683B1 (ja) 2011-06-13 2011-06-13 ボルト・ナット回転用多段ソケット

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010267993A Division JP4973895B2 (ja) 2010-12-01 2010-12-01 ボルト・ナット回転用多段ソケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4917683B1 JP4917683B1 (ja) 2012-04-18
JP2012115975A true JP2012115975A (ja) 2012-06-21

Family

ID=46243761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011130855A Expired - Fee Related JP4917683B1 (ja) 2011-06-13 2011-06-13 ボルト・ナット回転用多段ソケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4917683B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110799307A (zh) * 2017-07-05 2020-02-14 喜利得股份公司 安装工具、用于安装工具系统的套件以及安装工具系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022250611A1 (en) * 2021-05-27 2022-12-01 Igloocompany Pte. Ltd. An adapter for an electronic door lock

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52119193U (ja) * 1976-03-09 1977-09-09
JPH0128359Y2 (ja) * 1985-06-19 1989-08-29
JPH0615970U (ja) * 1992-07-31 1994-03-01 国際電気株式会社 六角レンチ
JPH11207644A (ja) * 1998-01-20 1999-08-03 Honda Motor Co Ltd 異径締結部材の締付け用ソケット
JP2004338075A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Kiyo:Kk ラチェットレンチ
JP2010131726A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Purosu:Kk 工具用ソケット

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52119193U (ja) * 1976-03-09 1977-09-09
JPH0128359Y2 (ja) * 1985-06-19 1989-08-29
JPH0615970U (ja) * 1992-07-31 1994-03-01 国際電気株式会社 六角レンチ
JPH11207644A (ja) * 1998-01-20 1999-08-03 Honda Motor Co Ltd 異径締結部材の締付け用ソケット
JP2004338075A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Kiyo:Kk ラチェットレンチ
JP2010131726A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Purosu:Kk 工具用ソケット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110799307A (zh) * 2017-07-05 2020-02-14 喜利得股份公司 安装工具、用于安装工具系统的套件以及安装工具系统
US11491620B2 (en) 2017-07-05 2022-11-08 Hilti Aktiengesellschaft Setting tool, set for a setting tool system and setting tool system

Also Published As

Publication number Publication date
JP4917683B1 (ja) 2012-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4973895B2 (ja) ボルト・ナット回転用多段ソケット
US9802297B2 (en) Tightening tool for a screw element having a line, and coupling part and screw element
EP2382414B1 (en) Pipe grip ring
EP2463568B1 (en) Pipe clamp assembly with tightening element keeper
US20160193724A1 (en) Socket Spanner
US20040035260A1 (en) Tool with engaging portion having axial opening and radial slot
WO2012039801A2 (en) Pipe fitting apparatus
JP2013520793A5 (ja)
US20120024116A1 (en) Adjustable flange wrench
WO2007018925A3 (en) Large self-forming socket
JP4917683B1 (ja) ボルト・ナット回転用多段ソケット
US20150251297A1 (en) Adjustable socket
US10138918B2 (en) Fastening device
US7475465B1 (en) Compression sleeve removing apparatus
JP3170983U (ja) 環状パッキンを備えた座金
US20160193723A1 (en) Tool Head
US8443500B2 (en) Universal rubber bushing extraction tool
US20160377198A1 (en) Underwater pipe assembly and method of assembling underwater pipes
US20060201282A1 (en) Torque adjustable socket assembly
JP2015197195A5 (ja)
JP2011251397A (ja) 環状部品の組立・分解用治具
JP2015197195A (ja) 狭所配管用継手
JP6618741B2 (ja) 合成樹脂製の管継手用ナット、管継手および締め付け工具
JP6935888B2 (ja) 補強治具の装着方法
JP6780382B2 (ja) ボルト保持治具

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees