JP4973895B2 - ボルト・ナット回転用多段ソケット - Google Patents
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Description
本発明は、ボルトやナットの締め付け作業及び緩め作業を行うボルト・ナットの回転用ソケットに関する。
従来、トルクレンチやラチェットレンチ等のネジ締め用として、径の異なるボルトやナットを1つの工具で行えるようにしたソケットが提案されている。
例えば下記特許文献1には、第1の六角穴を形成した内筒の外側にスプリングで付勢した第2の六角穴を形成した外筒を、軸方向に摺動可能に嵌合したレンチ用多段ソケットが提案されている。このソケットによれば、大きいサイズには外筒を用い、小さいサイズには内筒を用いることで、2つの異なる径のボルトやナットに対して使用が可能となる。
例えば下記特許文献1には、第1の六角穴を形成した内筒の外側にスプリングで付勢した第2の六角穴を形成した外筒を、軸方向に摺動可能に嵌合したレンチ用多段ソケットが提案されている。このソケットによれば、大きいサイズには外筒を用い、小さいサイズには内筒を用いることで、2つの異なる径のボルトやナットに対して使用が可能となる。
しかしながら、上記特許文献1の発明は、多段とは言っても、内筒の第1の六角穴と外筒の第2の六角穴の2段としたものであって、3段以上のものは開示されておらず、単にもう1段を加えて3段にすることはできない。
また、外筒を摺動させるスプリングが内筒の外側上部に露出しているのでソケット自体を握ってボルトやナットの締め付け作業をすることはできず、このためソケットに柄を必ず連結して使用しなければならない。
しかし、組み立て工場でのボルトやナットの取り付け作業では、狭い空間での作業で柄が邪魔になる場合もあり、また必ずしも強く締め付ける必要はない場合もあるが、そのような場合についても必ずソケットに柄を連結して使用しなければならないのは、作業効率を低下させる原因となる。
また、外筒を摺動させるスプリングが内筒の外側上部に露出しているのでソケット自体を握ってボルトやナットの締め付け作業をすることはできず、このためソケットに柄を必ず連結して使用しなければならない。
しかし、組み立て工場でのボルトやナットの取り付け作業では、狭い空間での作業で柄が邪魔になる場合もあり、また必ずしも強く締め付ける必要はない場合もあるが、そのような場合についても必ずソケットに柄を連結して使用しなければならないのは、作業効率を低下させる原因となる。
本発明は、1つの工具で複数の異なる径のボルトやナットに対して締め付け作業及び緩め作業を行うことが可能となり、且つ柄が装着されていなくとも締め付け及び緩めを行うことが可能となるコンパクトな構造のボルト・ナット回転用多段ソケットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明のボルト・ナット回転用多段ソケットにおける請求項1に記載の発明にあっては、上部の柄連結部及び/又は外部側面周囲の防滑凹凸面を有した円筒釣鐘状の外部ソケットと、その外部ソケットに内蔵した円筒釣鐘状の内部ソケットと、該外部ソケットと内部ソケットとの間に外部ソケットから押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリングとから成る。
前記外部ソケットは、内部空間にあっては、開口部から中間部寄りにかけて、開口端側に大きいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の大把持部を有する多角形摺動内周面を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面よりも大径のリングスライド内周面を形成して成る。
前記内部ソケットは、a)外部周面にあっては、下部から中間部にかけて、前記外部ソケット内の多角形摺動内周面に摺動可能に内接する多角形摺動外周面を形成し、中間部から上部にかけて、前記外部ソケットのスライド内周面に摺動可能に内接するスライド外周面を形成し、上部に、リング嵌合円周溝を周設して該リング嵌合円周溝に前記外部ソケットのリングスライド内周面にスライド可能に当接するC形スライドリングを嵌着し、b)また内部空間にあっては、開口端から中間部にかけて、小さいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の小把持部を形成し、中間部から上部にかけて、前記小把持部の内接円形線と同径又はそれよりも小径に絞ったボルト逃がし空間を形成して成ることを特徴とする。
本発明においては、各サイズのボルト頭又はナットの多角形外周形状に対応する多角形筒状の大把持部に対して小把持部を、互いの位相差がゼロの位置から外部ソケットを締め付け方向に回転させたときにボルト頭又はナットの接触部位が肉厚となる方向へ位相をずらした位置に形成したことで、多角形摺動外周面と多角形摺動内周面との間に形成される肉の一部を不均一に厚く形成することが可能となり、この厚く形成された部分によって把持部の強度が高められ、ボルト頭又はナットから受ける強い圧力に耐えられるようになる。
また、そのように各把持部の強度が高まる結果、異なる複数のボルト頭又はナットを把持する各把持部の径の大きさを、小刻みな段階に形成して、全体を軽量且つコンパクトに形成することが可能となる。
また、そのように各把持部の強度が高まる結果、異なる複数のボルト頭又はナットを把持する各把持部の径の大きさを、小刻みな段階に形成して、全体を軽量且つコンパクトに形成することが可能となる。
本発明のボルト・ナット回転用多段ソケットの形態を以下説明する。
本発明は、円筒釣鐘状の外部ソケットの上部に柄連結部及び/又は外部側面周囲の防滑凹凸面を形成する。
前記柄連結部は、外部ソケットの上部に形成した図1に示す柄連結用突起1と、図2に示す柄連結用穴2との2態様が可能である。
また、外部ソケットAの防滑用凹凸面3は、図2に示すように、網目状又は多数平行な立線状に形成した態様等の各種凹凸面を形成することが可能である。
なお、前記柄連結部の連結の構造はボルト連結等その他各種態様が可能である。
本発明は、円筒釣鐘状の外部ソケットの上部に柄連結部及び/又は外部側面周囲の防滑凹凸面を形成する。
前記柄連結部は、外部ソケットの上部に形成した図1に示す柄連結用突起1と、図2に示す柄連結用穴2との2態様が可能である。
また、外部ソケットAの防滑用凹凸面3は、図2に示すように、網目状又は多数平行な立線状に形成した態様等の各種凹凸面を形成することが可能である。
なお、前記柄連結部の連結の構造はボルト連結等その他各種態様が可能である。
そして、本発明では使用するボルト頭又はナットのサイズに応じて、図1に示す2段式、図5に示す3段式、図11に示す4段式等の多段式とすることが可能である。
各図では4段式までを示したが、さらに5段以上とすることも可能である。その場合は、4段式の追加ソケットと同じ形状のものを外から内に向けて段階式に縮小した形状にしたものが使用でき、増やそうとすればこのような追加ソケットを多く使用することで数多くの多段式とすることが可能となる。
ボルト頭又はナットの形状は、本実施例では6角であるものを示したが、8角など各種形状に合わせた態様が可能である。
このうち、本願では2段式と、3段式と、4段式の3種類の例でその実施形態を説明する。
各図では4段式までを示したが、さらに5段以上とすることも可能である。その場合は、4段式の追加ソケットと同じ形状のものを外から内に向けて段階式に縮小した形状にしたものが使用でき、増やそうとすればこのような追加ソケットを多く使用することで数多くの多段式とすることが可能となる。
ボルト頭又はナットの形状は、本実施例では6角であるものを示したが、8角など各種形状に合わせた態様が可能である。
このうち、本願では2段式と、3段式と、4段式の3種類の例でその実施形態を説明する。
先ず2段式とした形態を説明する。
図1に示すように、外側の外部ソケットAの中にそれより小さい内部ソケットCを組み込む。
これは、大きいサイズのボルト頭又はナット(図10に大ボルト頭N3を示す)と、小さいサイズのボルト頭又はナット(図8に小ボルト頭N1を示す)との2種類のサイズのものを回転するために使用するものである。
図1に示すように、外側の外部ソケットAの中にそれより小さい内部ソケットCを組み込む。
これは、大きいサイズのボルト頭又はナット(図10に大ボルト頭N3を示す)と、小さいサイズのボルト頭又はナット(図8に小ボルト頭N1を示す)との2種類のサイズのものを回転するために使用するものである。
前記外部ソケットAは、円筒釣鐘状を成し、上部には柄連結部を備える。図1では、柄連結部柄を連結用突起1とした態様を示す。また上部の外部側面周囲には防滑凹凸面(図2の符号3部分を参照)を形成する。
そして、ボルト・ナット回転用多段ソケットの全体は、図1に示すように、前記外部ソケットAと、それに内蔵した円筒釣鐘状の内部ソケットCと、前記外部ソケットAと内部ソケットCとの間に外部ソケットAから内部ソケットCを押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリング26とから成る。
そして、ボルト・ナット回転用多段ソケットの全体は、図1に示すように、前記外部ソケットAと、それに内蔵した円筒釣鐘状の内部ソケットCと、前記外部ソケットAと内部ソケットCとの間に外部ソケットAから内部ソケットCを押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリング26とから成る。
前記外部ソケットAは、内部空間を、開口した下部から閉じた上部までの円筒釣鐘状に開設する。
この内部空間には、開口端5aから中間部寄りにかけて、開口端5a側に大きいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な6角形の多角形筒状の大把持部5を有する多角形摺動内周面4を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面4の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面31を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面31よりも大径のリングスライド内周面17を形成する。
また、絞られた前記スライド内周面31はソケット内の空間内に突出し、その上下端部にはテーパー段差27a、27bを形成する。
この内部空間には、開口端5aから中間部寄りにかけて、開口端5a側に大きいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な6角形の多角形筒状の大把持部5を有する多角形摺動内周面4を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面4の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面31を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面31よりも大径のリングスライド内周面17を形成する。
また、絞られた前記スライド内周面31はソケット内の空間内に突出し、その上下端部にはテーパー段差27a、27bを形成する。
前記内部ソケットCは、外部周面にあっては、下部から中間部にかけて、前記外部ソケットA内の多角形摺動内周面4に摺動可能に内接する多角形摺動外周面22を形成し、中間部から上部にかけて、前記外部ソケットAのスライド内周面31に摺動可能に内接するスライド外周面30を形成する。従って、多角形摺動外周面22とそれより小径のスライド外周面30との境には段差を形成する。
また、上部に、リング嵌合円周溝18aを周設して該リング嵌合円周溝18aに、前記外部ソケットAのリングスライド内周面17にスライド可能に当接するC形スライドリング18を嵌着する。
また、上部に、リング嵌合円周溝18aを周設して該リング嵌合円周溝18aに、前記外部ソケットAのリングスライド内周面17にスライド可能に当接するC形スライドリング18を嵌着する。
また内部空間には、開口端から中間部にかけて、小さいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な6角の多角形筒状の小把持部9を形成し、中間部ら上部にかけて、前記小把持部9の内接円形線と同径又はそれよりも小径に絞ったボルト逃がし空間20を形成する。
前記内接円形線とは、図3に示すように、前記外部ソケットAや内部ソケットC等のソケット内等の多角形摺動内周面4や小把持部9の多角形筒状内に均等に形成された平面に内接する円形線のことである。
例えば、図3では、内接円形線Rが、前記外部ソケットAの多角形摺動内周面4の6角形状の多角形筒状内に6面均等に形成された各面に内接した真円形の2点鎖線で表されている。
例えば、図3では、内接円形線Rが、前記外部ソケットAの多角形摺動内周面4の6角形状の多角形筒状内に6面均等に形成された各面に内接した真円形の2点鎖線で表されている。
前記外部ソケットAの上部周囲と前記内部ソケットCの外側上部周囲には、対向して当接する内側ストッパ6と上向きストッパ24とを設ける。この内側ストッパ6と上向きストッパ24との間が狭小であるとボルト頭又はナットを把持する大把持部が浅くなり、使用したときボルト頭又はナットが外れやすくなるので好ましくない。この内側ストッパ6と上向きストッパ24との間h1は、使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
前記小把持部9とボルト逃がし空間20との境には、入れたボルト頭又はナットが当たって止まるボルト・ナットストッパ10を形成する。このボルト・ナットストッパ10の開口端9aからの高さ位置も使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
前記ボルト逃がし空間20は、前記小把持部の内接円形線と同径又はそれよりも小径に絞って形成するが、前記小把持部の内接円形線と同径とすることが好ましい。
なぜなら、その径の差が大きいと、内部に形成されるボルト逃がし空間20が狭くなる。
このため、その中に逃がすボルトの径はその分小さくなり、使用対象となるボルトの径がボルト逃がし空間20の径より大きい場合には、そのボルトが入らなくなる虞があるからである。
なぜなら、その径の差が大きいと、内部に形成されるボルト逃がし空間20が狭くなる。
このため、その中に逃がすボルトの径はその分小さくなり、使用対象となるボルトの径がボルト逃がし空間20の径より大きい場合には、そのボルトが入らなくなる虞があるからである。
また、前記外部ソケットAの上部と前記内部ソケットCの上部との間に形成される空間内に前記内部ソケットCを押し出す方向に付勢したコイルスプリング26を装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と内部ソケットCの上部にはバネ端部嵌合段差13c、15aを設けてコイルスプリング26の両端を嵌め込んでコイルスプリング26の中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定する。
その際、前記外部ソケットAの上部と内部ソケットCの上部にはバネ端部嵌合段差13c、15aを設けてコイルスプリング26の両端を嵌め込んでコイルスプリング26の中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定する。
この2段式とした形態では、内部ソケットCの小把持部9には小ボルト頭N1を嵌合させて使用でき、また大把持部5には大ボルト頭N3を嵌合して使用でき、即ち1つの工具で異なるサイズの2種類のボルト頭に使用可能となる。
そして、外部ソケットAの上部の防滑凹凸面を手で握れば、柄がなくともボルト頭又はナットを軽く締めることが可能となり、上部の柄連結部に柄を装着すれば強く締め付けることが可能となる。
そして、外部ソケットAの上部の防滑凹凸面を手で握れば、柄がなくともボルト頭又はナットを軽く締めることが可能となり、上部の柄連結部に柄を装着すれば強く締め付けることが可能となる。
次に3段式の形態を説明する。
図2に示すように、外側の外部ソケットAの中にそれより小さい中間ソケットBを入れて、その中間ソケットBにはさらに小さい内部ソケットCを組み込む。
これは、大きいサイズのボルト頭又はナット(図10に大ボルト頭N3を示す)と、中間のサイズのボルト頭又はナット(図9に中ボルト頭N2を示す)と、小さいサイズのボルト頭又はナット(図8に小ボルト頭N1を示す)との3種類のサイズのものを回転するために使用するものである。
図2に示すように、外側の外部ソケットAの中にそれより小さい中間ソケットBを入れて、その中間ソケットBにはさらに小さい内部ソケットCを組み込む。
これは、大きいサイズのボルト頭又はナット(図10に大ボルト頭N3を示す)と、中間のサイズのボルト頭又はナット(図9に中ボルト頭N2を示す)と、小さいサイズのボルト頭又はナット(図8に小ボルト頭N1を示す)との3種類のサイズのものを回転するために使用するものである。
前記外部ソケットAは、円筒釣鐘状を成し、上部には柄連結部を備える。図2では、レンチの柄連結部を連結用孔2とした態様を示す。また上部の外部側面周囲には防滑凹凸面3を形成する。
そして、ボルト・ナット回転用多段ソケットの全体は、図5に示すように、前記外部ソケットAに内蔵した円筒釣鐘状の中間ソケットBと、これに内蔵した円筒釣鐘状の内部ソケットCと、前記外部ソケットAと中間ソケットBとの間に外部ソケットAから中間ソケットBを押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリング25と、前記外部ソケットAと内部ソケットCとの間に外部ソケットAから内部ソケットCを押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリング26とから成る。
そして、ボルト・ナット回転用多段ソケットの全体は、図5に示すように、前記外部ソケットAに内蔵した円筒釣鐘状の中間ソケットBと、これに内蔵した円筒釣鐘状の内部ソケットCと、前記外部ソケットAと中間ソケットBとの間に外部ソケットAから中間ソケットBを押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリング25と、前記外部ソケットAと内部ソケットCとの間に外部ソケットAから内部ソケットCを押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリング26とから成る。
前記外部ソケットAは、内部空間を、図2、図3及び図5に示すように、開口した下部から閉じた上部までの円筒釣鐘状に開設する。
この内部空間には、開口部から中間部寄りにかけて、開口端5a側に大きいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の大把持部5を有する多角形摺動内周面4を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面4の内接円形線Rと同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面31を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面31よりも大径のリングスライド内周面17を形成する。
また、絞られた前記スライド内周面31はソケット内の空間内に突出し、その上下端部にはテーパー段差27a、27bを形成する。
この内部空間には、開口部から中間部寄りにかけて、開口端5a側に大きいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の大把持部5を有する多角形摺動内周面4を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面4の内接円形線Rと同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面31を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面31よりも大径のリングスライド内周面17を形成する。
また、絞られた前記スライド内周面31はソケット内の空間内に突出し、その上下端部にはテーパー段差27a、27bを形成する。
前記中間ソケットBは、外部周面には、下部から中間部にかけて、前記外部ソケットA内の多角形摺動内周面4に摺動可能に内接する多角形摺動外周面21を形成し、中間部から上部にかけて、前記外部ソケットAのスライド内周面31に摺動可能に内接するスライド外周面29を形成する。前記多角形摺動外周面21とスライド外周面29との境には上向きの段差が形成される。
そして、上部に、リング嵌合円周溝16aを周設して該リング嵌合円周溝16aに前記外部ソケットAのリングスライド内周面17にスライド可能に当接するC形スライドリング16を嵌着する。
また内部空間には、開口部から中間部寄りにかけて、開口端7a側に中間サイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な6角の多角形筒状の中間把持部7を有する多角形摺動内周面11を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面11の内接円形線rと同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面32を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面32よりも大径のリングスライド内周面19を形成し、上部に、スプリング挿通用貫通孔14を貫設する。
そして、上部に、リング嵌合円周溝16aを周設して該リング嵌合円周溝16aに前記外部ソケットAのリングスライド内周面17にスライド可能に当接するC形スライドリング16を嵌着する。
また内部空間には、開口部から中間部寄りにかけて、開口端7a側に中間サイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な6角の多角形筒状の中間把持部7を有する多角形摺動内周面11を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面11の内接円形線rと同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面32を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面32よりも大径のリングスライド内周面19を形成し、上部に、スプリング挿通用貫通孔14を貫設する。
前記内部ソケットCは、外部周面には、下部から中間部にかけて、前記中間ソケットB内の多角形摺動内周面11に摺動可能に内接する多角形摺動外周面22を形成し、中間部から上部にかけて、前記中間ソケットBのスライド内周面32に摺動可能に内接するスライド外周面30とを形成し、上部に、リング嵌合円周溝18aを周設して該リング嵌合円周溝18aに前記中間ソケットBのリングスライド内周面32にスライド可能に当接するC形スライドリング18を嵌着する。
また、内部空間には、開口端9aから中間部にかけて、小さいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の小把持部9を形成し、中間部から上部にかけて、前記小把持部9の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったボルト逃がし空間20を形成する。
また、内部空間には、開口端9aから中間部にかけて、小さいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の小把持部9を形成し、中間部から上部にかけて、前記小把持部9の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったボルト逃がし空間20を形成する。
また、前記外部ソケットAの上部周囲と前記中間ソケットBの外側上部周囲には対向して当接する内側ストッパ6と上向きストッパ23とを設ける。この内側ストッパ6と上向きストッパ23との間が狭小であるとボルト頭又はナットを把持する大把持部が浅くなり、使用したときボルト頭又はナットが外れ易くなるので好ましくない。
この内側ストッパ6と上向きストッパ23との間h2は、使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
この内側ストッパ6と上向きストッパ23との間h2は、使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
前記ボルト逃がし空間20は、ナットを締める際に、ナットから突出したボルト部分を逃がすための空間であり、小把持部9の径以上に内径を大きく形成する必要はないが、長さは様々であるので、用途に応じて深く形成することが可能である。
前記小把持部9とボルト逃がし空間20との境には、入れたボルト頭又はナットの上部が当たって止まるボルト・ナットストッパ10を形成する。このボルト・ナットストッパ10の開口端9aからの高さ位置も使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
前記ボルト逃がし空間20は、前記小把持部の内接円形線と同径又はそれよりも小径に絞って形成するが、前記小把持部の内接円形線と同径とすることが好ましい。
なぜならその径の差が大きいと、内部に形成されるボルト逃がし空間20が狭くなる。
このため、その中に逃がすボルトの径はその分小さくなり、使用対象となるボルトの径がボルト逃がし空間20の径より大きい場合には、そのボルトが入らなくなる虞があるからである。
なぜならその径の差が大きいと、内部に形成されるボルト逃がし空間20が狭くなる。
このため、その中に逃がすボルトの径はその分小さくなり、使用対象となるボルトの径がボルト逃がし空間20の径より大きい場合には、そのボルトが入らなくなる虞があるからである。
前記中間ソケットBの上部に貫設したスプリング挿通用貫通孔14は、前記外部ソケットAと内部ソケットCとの間に装着したコイルスプリング26を上下に通過させるためのものである。
また、前記中間ソケットBの上部周囲と前記内部ソケットCの外側上部周囲には対向して当接する内側ストッパ8と上向きストッパ24とを設ける。この内側ストッパ8と上向きストッパ24との間が狭小であるとボルト頭又はナットを把持する中間把持部が浅くなり、使用したときボルト頭又はナットが外れ易くなるので好ましくない。
この内側ストッパ8と上向きストッパ24との間h3は、使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
この内側ストッパ8と上向きストッパ24との間h3は、使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
前記外部ソケットAの上部と前記中間ソケットBの上部との間に形成される空間内に前記中間ソケットBを押し出す方向に付勢したコイルスプリング25を装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と中間ソケットBの上部にはバネ端部嵌合段差13a、14aを設けてコイルスプリング25の両端を嵌め込んでコイルスプリング25の中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定する。
また、前記外部ソケットAの上部と前記内部ソケットCの上部との間に形成される空間内に前記内部ソケットCを押し出す方向に付勢したコイルスプリング26を、前記中間ソケットBに設けたスプリング挿通用貫通孔14を貫通させて装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と内部ソケットBの上部にはバネ端部嵌合段差13b、15aを設けてコイルスプリング26の両端を嵌め込んでコイルスプリング26の中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定し、前記大径のコイルスプリング25の中に小径のコイルスプリング26を貫通させて前記外部ソケットAと前記内部ソケットCとに装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と中間ソケットBの上部にはバネ端部嵌合段差13a、14aを設けてコイルスプリング25の両端を嵌め込んでコイルスプリング25の中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定する。
また、前記外部ソケットAの上部と前記内部ソケットCの上部との間に形成される空間内に前記内部ソケットCを押し出す方向に付勢したコイルスプリング26を、前記中間ソケットBに設けたスプリング挿通用貫通孔14を貫通させて装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と内部ソケットBの上部にはバネ端部嵌合段差13b、15aを設けてコイルスプリング26の両端を嵌め込んでコイルスプリング26の中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定し、前記大径のコイルスプリング25の中に小径のコイルスプリング26を貫通させて前記外部ソケットAと前記内部ソケットCとに装着する。
なお、図4に示す符号33、34、35は、大把持部5の把持部開口端5aと中間把持部7の把持部開口端7aと、小把持部9の開口端9aの6面部分の角を削ってボルト・ナットがスムーズに入るようにした角削落し部33、34、35である。
この3段式の形態では、前記内部ソケットCにはそのままで、図5及び図8に示すように、小さいサイズの小ボルト頭N1を小把持部に嵌合して使用でき、また、図6及び図9に示すように、小把持部の開口端9aで中間サイズの中ボルト頭N2を押さえ付けて内部ソケットCの小把持部9を陥没させ、中間のサイズの中ボルト頭N2を中間把持部7に嵌合して使用でき、さらに、図7及び図10に示すように、中間ソケットBの中間把持部7の開口端7aで大きいサイズの大ボルト頭N3を押さえ付けて中間ソケットBの中間把持部7を内部ソケットCとともに陥没させ、大きいサイズの大ボルト頭N3を大把持部に嵌合して使用することが可能となる。
即ち、このように3種類の異なるサイズのボルト頭又はナットに対して使用が可能となる。
この形態でも、上記2段式の形態と同様に外部ソケットAの上部に防滑凹凸面3を備えたものでは、柄がなくとも前記防滑凹凸3面を握ってボルト頭又はナットを軽く締めるここが可能となり、また上部の柄連結部穴2に、図8に示すように、トルクレンチの柄12の連結突起12aを装着すれば強く締め付けることが可能となる。
即ち、このように3種類の異なるサイズのボルト頭又はナットに対して使用が可能となる。
この形態でも、上記2段式の形態と同様に外部ソケットAの上部に防滑凹凸面3を備えたものでは、柄がなくとも前記防滑凹凸3面を握ってボルト頭又はナットを軽く締めるここが可能となり、また上部の柄連結部穴2に、図8に示すように、トルクレンチの柄12の連結突起12aを装着すれば強く締め付けることが可能となる。
次に4段式の形態を説明する。
図11に示すように、外側の外部ソケットAの中にそれより小さい中間ソケットBを入れて、さらにその中間ソケットBにはさらに小さい追加中間ソケットBnを入れ、その追加中間ソケットBnにはさらに小さい内部ソケットCを組み込む。
これは、大きいサイズのボルト頭又はナット(図10に大ボルト頭N3を示す)と、中間のサイズのボルト頭又はナット(図9に中ボルト頭N2を示す)と、これより小さいサイズのボルト頭又はナットと、さらにこれより小さいサイズのボルト頭又はナット(図8に小ボルト頭N1を示す)との4種類のサイズのものを回転するために使用するものである。
図11に示すように、外側の外部ソケットAの中にそれより小さい中間ソケットBを入れて、さらにその中間ソケットBにはさらに小さい追加中間ソケットBnを入れ、その追加中間ソケットBnにはさらに小さい内部ソケットCを組み込む。
これは、大きいサイズのボルト頭又はナット(図10に大ボルト頭N3を示す)と、中間のサイズのボルト頭又はナット(図9に中ボルト頭N2を示す)と、これより小さいサイズのボルト頭又はナットと、さらにこれより小さいサイズのボルト頭又はナット(図8に小ボルト頭N1を示す)との4種類のサイズのものを回転するために使用するものである。
前記外部ソケットAは、円筒釣鐘状を成し、外部の上部には柄連結部を備える。図11では、レンチの柄連結部を連結用孔2とした態様を示す。また上部の外部側面周囲には網目状の防滑凹凸面3を形成する。
そして、ボルト・ナット回転用多段ソケットの全体は、図11に示すように、前記外部ソケットAに内蔵した円筒釣鐘状の中間ソケットBと、その中間ソケットBに内蔵した円筒釣鐘状の追加中間ソケットBbと、これに内蔵した円筒釣鐘状の内部ソケットCと、前記外部ソケットAと中間ソケットBとの間に外部ソケットAから中間ソケットBを押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリング25と、前記外部ソケットAと追加中間ソケットBnとの間に外部ソケットから追加中間ソケットBnを押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリング25nと、前記外部ソケットAと内部ソケットCとの間に外部ソケットAから内部ソケットCを押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリング26とから成る。
そして、ボルト・ナット回転用多段ソケットの全体は、図11に示すように、前記外部ソケットAに内蔵した円筒釣鐘状の中間ソケットBと、その中間ソケットBに内蔵した円筒釣鐘状の追加中間ソケットBbと、これに内蔵した円筒釣鐘状の内部ソケットCと、前記外部ソケットAと中間ソケットBとの間に外部ソケットAから中間ソケットBを押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリング25と、前記外部ソケットAと追加中間ソケットBnとの間に外部ソケットから追加中間ソケットBnを押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリング25nと、前記外部ソケットAと内部ソケットCとの間に外部ソケットAから内部ソケットCを押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリング26とから成る。
前記外部ソケットAは、内部空間を、図11に示すように、開口した下部から閉じた上部までの円筒釣鐘状に開設する。
この内部空間には、開口部から中間部寄りにかけて、開口端5a側に大きいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の大把持部5を有する多角形摺動内周面4を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面4の内接円形線Rと同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面31を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面31よりも大径のリングスライド面17を形成する。
また、絞られた前記スライド内周面31はソケット内の空間内に突出し、その上下端部にはテーパー段差27a、27bを形成する。
この内部空間には、開口部から中間部寄りにかけて、開口端5a側に大きいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の大把持部5を有する多角形摺動内周面4を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面4の内接円形線Rと同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面31を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面31よりも大径のリングスライド面17を形成する。
また、絞られた前記スライド内周面31はソケット内の空間内に突出し、その上下端部にはテーパー段差27a、27bを形成する。
前記中間ソケットBは、外部周面には、下部から中間部にかけて、前記外部ソケットA内の多角形摺動内周面4に摺動可能に内接する多角形摺動外周面21を形成し、中間部から上部にかけて、前記外部ソケットAのスライド内周面31に摺動可能に内接するスライド外周面29を形成する。前記多角形摺動外周面21とスライド外周面29との境には上向きの段差が形成される。
そして、上部に、リング嵌合円周溝16aを周設して該リング嵌合円周溝16aに前記外部ソケットAのリングスライド内周面17にスライド可能に当接するC形スライドリング16を嵌着する。
また内部空間には、開口部から中間部寄りにかけて、開口端7a側に中間サイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な6角の多角形筒状の中間把持部7を有する多角形摺動内周面11を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面11の内接円形線rと同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面32を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面32よりも大径のリングスライド内周面19を形成し、上部に、スプリング挿通用貫通孔14を貫設する。
そして、上部に、リング嵌合円周溝16aを周設して該リング嵌合円周溝16aに前記外部ソケットAのリングスライド内周面17にスライド可能に当接するC形スライドリング16を嵌着する。
また内部空間には、開口部から中間部寄りにかけて、開口端7a側に中間サイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な6角の多角形筒状の中間把持部7を有する多角形摺動内周面11を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面11の内接円形線rと同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面32を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面32よりも大径のリングスライド内周面19を形成し、上部に、スプリング挿通用貫通孔14を貫設する。
前記追加中間ソケットBnは、外部周面には、下部から中間部にかけて、前記中間ソケットB内の多角形摺動内周面11に摺動可能に内接する多角形摺動外周面21nを形成し、中間部から上部にかけて、前記中間ソケットBのスライド内周面32に摺動可能に内接するスライド外周面29nを形成する。前記多角形摺動外周面21nとスライド外周面29nとの境には上向きの段差が形成される。
そして、上部に、リング嵌合円周溝16mを周設して該リング嵌合円周溝16mに前記中間ソケットBのリングスライド内周面19にスライド可能に当接するC形スライドリング16nを嵌着する。
また内部空間には、開口部から中間部寄りにかけて、開口端7m側に追加中間サイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な6角の多角形筒状の追加中間把持部7nを有する多角形摺動内周面11nを形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面11nの内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面32nを形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面32nよりも大径のリングスライド内周面19nを形成し、上部に、スプリング挿通用貫通孔14nを貫設する。
そして、上部に、リング嵌合円周溝16mを周設して該リング嵌合円周溝16mに前記中間ソケットBのリングスライド内周面19にスライド可能に当接するC形スライドリング16nを嵌着する。
また内部空間には、開口部から中間部寄りにかけて、開口端7m側に追加中間サイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な6角の多角形筒状の追加中間把持部7nを有する多角形摺動内周面11nを形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面11nの内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面32nを形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面32nよりも大径のリングスライド内周面19nを形成し、上部に、スプリング挿通用貫通孔14nを貫設する。
前記内部ソケットCは、外部周面には、下部から中間部にかけて、前記追加中間ソケットBn内の多角形摺動内周面4nに摺動可能に内接する多角形摺動外周面22を形成し、中間部から上部にかけて、前記追加中間ソケットBnのスライド内周面32nに摺動可能に内接するスライド外周面30とを形成し、上部に、リング嵌合円周溝18aを周設して該リング嵌合円周溝18aに前記追加中間ソケットBnのリングスライド内周面19nにスライド可能に当接するC形スライドリング18を嵌着する。
また、内部空間には、開口端9aから中間部にかけて、小さいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の小把持部9を形成し、中間部から上部にかけて、前記小把持部9の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったボルト逃がし空間20を形成する。
また、内部空間には、開口端9aから中間部にかけて、小さいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の小把持部9を形成し、中間部から上部にかけて、前記小把持部9の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったボルト逃がし空間20を形成する。
また、前記外部ソケットAの上部周囲と前記中間ソケットBの外側上部周囲には対向して当接する内側ストッパ6と上向きストッパ23とを設け、また前記中間ソケットBの上部周囲と前記追加中間ソケットBnの外側上部周囲には対向して当接する内側ストッパ8と上向きストッパ23nとを設ける。
この内側ストッパ6、8、と上向きストッパ23、23nとの間が狭小であるとボルト頭又はナットを把持する大把持部が浅くなり、使用したときボルト頭又はナットが外れやすくなるので好ましくない。
この内側ストッパ6、8と上向きストッパ23、23nとの間は、使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
この内側ストッパ6、8、と上向きストッパ23、23nとの間が狭小であるとボルト頭又はナットを把持する大把持部が浅くなり、使用したときボルト頭又はナットが外れやすくなるので好ましくない。
この内側ストッパ6、8と上向きストッパ23、23nとの間は、使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
前記ボルト逃がし空間20は、ナットを締める際に、ナットから突出したボルト部分を逃がすための空間であり、小把持部9の径以上に内径を大きく形成する必要はないが、長さは様々であるので、用途に応じて深く形成することが可能である。
前記小把持部9とボルト逃がし空間20との境には、入れたボルト頭又はナットの上部が当たって止まるボルト・ナットストッパ10を形成する。このボルト・ナットストッパ10の開口端9aからの高さ位置も使用対象となるボルト頭又はナットの高さと等しく形成することがボルト頭又はナットを大把持部で充分把持して強く締めるために好ましい。
前記ボルト逃がし空間20は、前記小把持部の内接円形線と同径又はそれよりも小径に絞って形成するが、前記小把持部の内接円形線と同径とすることが好ましい。
なぜならその径の差が大きいと、内部に形成されるボルト逃がし空間20が狭くなる。
このため、その中に逃がすボルトの径はその分小さくなり、使用対象となるボルトの径がボルト逃がし空間20の径より大きい場合には、そのボルトが入らなくなる虞があるからである。
なぜならその径の差が大きいと、内部に形成されるボルト逃がし空間20が狭くなる。
このため、その中に逃がすボルトの径はその分小さくなり、使用対象となるボルトの径がボルト逃がし空間20の径より大きい場合には、そのボルトが入らなくなる虞があるからである。
前記中間ソケットB及び前記追加中間ソケットBnの上部に貫設したスプリング挿通用貫通孔14、14nは、前記外部ソケットAと内部ソケットCとの間に装着したコイルスプリング25n、26を上下に通過させるためのものである。
前記外部ソケットAの上部と前記中間ソケットBの上部との間に形成される空間内に前記中間ソケットBを押し出す方向に付勢したコイルスプリング25を装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と前記中間ソケットBの上部にはバネ端部嵌合段差13b、14aを設けてコイルスプリング25の両端を嵌め込んでコイルスプリング25の中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定する。
また、前記外部ソケットAの上部と前記追加中間ソケットBnの上部との間に形成される空間内に前記追加中間ソケットBnを押し出す方向に付勢したコイルスプリング25nを、中間ソケットBに設けたスプリング挿通用貫通孔14を貫通させて装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と前記追加中間ソケットBnの上部にはバネ端部嵌合段差13b、14mを設けてコイルスプリング25nの両端を嵌め込んでコイルスプリング25nの中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定する。
さらに、前記外部ソケットAの上部と前記内部ソケットCの上部との間に形成される空間内に前記内部ソケットCを押し出す方向に付勢したコイルスプリング26を、中間ソケットBに設けたスプリング挿通用貫通孔14と前記追加中間ソケットBnに設けたスプリング挿通用貫通孔14、14nとを貫通させて装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と内部ソケットCの上部にはバネ端部嵌合段差13a、15aを設けてコイルスプリング26の両端を嵌め込んでコイルスプリング26の中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定し、前記大径のコイルスプリング25nの中に小径のコイルスプリング26を貫通させて前記外部ソケットAと前記内部ソケットCとに装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と前記中間ソケットBの上部にはバネ端部嵌合段差13b、14aを設けてコイルスプリング25の両端を嵌め込んでコイルスプリング25の中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定する。
また、前記外部ソケットAの上部と前記追加中間ソケットBnの上部との間に形成される空間内に前記追加中間ソケットBnを押し出す方向に付勢したコイルスプリング25nを、中間ソケットBに設けたスプリング挿通用貫通孔14を貫通させて装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と前記追加中間ソケットBnの上部にはバネ端部嵌合段差13b、14mを設けてコイルスプリング25nの両端を嵌め込んでコイルスプリング25nの中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定する。
さらに、前記外部ソケットAの上部と前記内部ソケットCの上部との間に形成される空間内に前記内部ソケットCを押し出す方向に付勢したコイルスプリング26を、中間ソケットBに設けたスプリング挿通用貫通孔14と前記追加中間ソケットBnに設けたスプリング挿通用貫通孔14、14nとを貫通させて装着する。
その際、前記外部ソケットAの上部と内部ソケットCの上部にはバネ端部嵌合段差13a、15aを設けてコイルスプリング26の両端を嵌め込んでコイルスプリング26の中心が前記外部ソケットAの中心と同一になるように固定し、前記大径のコイルスプリング25nの中に小径のコイルスプリング26を貫通させて前記外部ソケットAと前記内部ソケットCとに装着する。
この4段式の形態では、前記内部ソケットCにはそのままで小さいサイズの小ボルト頭を小把持部に嵌合して使用できる。
また、前記小把持部の開口端9aで追加した追加中間サイズの中ボルト頭を押さえ付けて内部ソケットCの小把持部9を陥没させ、その追加した追加中間のサイズのボルト頭を追加中間把持部7nに嵌合して使用でき、さらに、追加中間ソケットBnの追加中間把持部7nの開口端でそれより大きいサイズのボルト頭を押さえ付けて追加中間ソケットBnの中間把持部7nを陥没させ、大きいサイズの中間ボルト頭を中間把持部に嵌合して使用することが可能となる。
そしてさらに、中間ソケットBの中間把持部7の開口端でそれより大きいサイズの大ボルト頭を押さえ付けて中間ソケットBの中間把持部7を陥没させ、大きいサイズの大ボルト頭を大把持部に嵌合して使用することが可能となる。
即ち、このように4種類の異なるサイズのボルト頭又はナットに対して使用が可能となる。
この形態でも、上記3段式の形態と同様に外部ソケットAの上部に防滑凹凸面3を備えたものでは、柄がなくとも前記防滑凹凸3面を握ってボルト頭又はナットを軽く締めるここが可能となり、また上部の柄連結部穴2に、図8に示すように、トルクレンチの柄Dの連結突起Eを装着すれば強く締め付けることが可能となる。
また、前記小把持部の開口端9aで追加した追加中間サイズの中ボルト頭を押さえ付けて内部ソケットCの小把持部9を陥没させ、その追加した追加中間のサイズのボルト頭を追加中間把持部7nに嵌合して使用でき、さらに、追加中間ソケットBnの追加中間把持部7nの開口端でそれより大きいサイズのボルト頭を押さえ付けて追加中間ソケットBnの中間把持部7nを陥没させ、大きいサイズの中間ボルト頭を中間把持部に嵌合して使用することが可能となる。
そしてさらに、中間ソケットBの中間把持部7の開口端でそれより大きいサイズの大ボルト頭を押さえ付けて中間ソケットBの中間把持部7を陥没させ、大きいサイズの大ボルト頭を大把持部に嵌合して使用することが可能となる。
即ち、このように4種類の異なるサイズのボルト頭又はナットに対して使用が可能となる。
この形態でも、上記3段式の形態と同様に外部ソケットAの上部に防滑凹凸面3を備えたものでは、柄がなくとも前記防滑凹凸3面を握ってボルト頭又はナットを軽く締めるここが可能となり、また上部の柄連結部穴2に、図8に示すように、トルクレンチの柄Dの連結突起Eを装着すれば強く締め付けることが可能となる。
上記3段式と4段式の複数のコイルスプリングを備えた形態では、内部に挿通した小径のコイルスプリングとその外部の大径のコイルスプリングとを、それぞれ螺旋方向が交互に逆方向となるように装着すると良い。
例えば、図2に示すように、内外のコイルスプリング25、26の螺旋方向が交互に逆方向となるように各ソケット間に装着する。
この形態では、図6に示すように、中間のサイズのボルト頭又はナットに使用して、コイルスプリング26が縮んだ時に、内側と外側のコイルスプリング25、26が平行に重なることなく、互いに途中が交差して伸縮するので、互いに咬み合う虞がなくなる。
このため確実に内部のソケットを外部ソケットの中に陥没させることが可能となる。
なお、図2中の外部ソケットの工具差込用貫通孔13、外部ソケットのスプリング挿通用貫通孔14、外部ソケットの空気抜き用貫通孔15の各貫通孔の上下に設けたバネ端部嵌合段差13a、14a、15は、各コイルスプリングの端部を中心位置に拘束するために貫通孔に繋げて設けた段差である。
例えば、図2に示すように、内外のコイルスプリング25、26の螺旋方向が交互に逆方向となるように各ソケット間に装着する。
この形態では、図6に示すように、中間のサイズのボルト頭又はナットに使用して、コイルスプリング26が縮んだ時に、内側と外側のコイルスプリング25、26が平行に重なることなく、互いに途中が交差して伸縮するので、互いに咬み合う虞がなくなる。
このため確実に内部のソケットを外部ソケットの中に陥没させることが可能となる。
なお、図2中の外部ソケットの工具差込用貫通孔13、外部ソケットのスプリング挿通用貫通孔14、外部ソケットの空気抜き用貫通孔15の各貫通孔の上下に設けたバネ端部嵌合段差13a、14a、15は、各コイルスプリングの端部を中心位置に拘束するために貫通孔に繋げて設けた段差である。
また、上記各多段式式の形態では、各サイズのボルト頭又はナットの多角形外周形状に対応する多角形筒状の大把持部、中間把持部、追加中間把持部、及び小把持部を、共通中心軸線を中心に周方向に角度を位相させて、各把持部の厚さを均一にせずに厚い部分と薄い部分とを周方向に一方向相互に少し角度をずらし形成することができる。
例えば、時計回り方向に回転させて締め付ける場合では、図3及び図4に示すように、大きいサイズの6角のボルト頭又はナットの形状に対応した大把持部5の共通中心軸線を中心に、中間把持部7を少しずつ周方向に角度をβ位相させ、さらに、小把持部を中間把持部7に対して周方向に角度をα位相させる(大把持部5に対しては周方向に角度をα+β位相させる)。図4は下から見て反時計回りに把持部を位相させたものである。
この形態では、各把持部の角部から少し時計回り側に少し寄って肉厚部がそれぞれ形成され、この肉厚部分がリブのようになって、ボルト頭又はナットを時計回りに締め付ける際に受ける強い圧力に耐えられるようになる。
例えば、時計回り方向に回転させて締め付ける場合では、図3及び図4に示すように、大きいサイズの6角のボルト頭又はナットの形状に対応した大把持部5の共通中心軸線を中心に、中間把持部7を少しずつ周方向に角度をβ位相させ、さらに、小把持部を中間把持部7に対して周方向に角度をα位相させる(大把持部5に対しては周方向に角度をα+β位相させる)。図4は下から見て反時計回りに把持部を位相させたものである。
この形態では、各把持部の角部から少し時計回り側に少し寄って肉厚部がそれぞれ形成され、この肉厚部分がリブのようになって、ボルト頭又はナットを時計回りに締め付ける際に受ける強い圧力に耐えられるようになる。
さらに、いずれの形態においても、外部ソケットの上部中央及び内部ソケットの上部中央に、空気抜き用貫通孔を貫設すると良い。
これは、内蔵したソケットが外部ソケットに陥没する際に、空間の空気を外部に逃がすためのものである。
前記空気抜き用貫通孔は、使用する際にソケット間の空間が収縮をし、逆に外したときは空気が膨張するが、空気抜き用貫通孔から空気を外部に逃がしたり入れたりすることができるので、加圧抵抗又は減圧抵抗をなくして、小把持部を含めて各把持部へのボルト頭又はナットの出し入れを円滑に行うことが可能となる。
なお、中間ソケットB及び追加中間ソケットBnにはスプリング挿通用貫通孔14、14nを貫設したので、空気抜き用貫通孔は不要である。
これは、内蔵したソケットが外部ソケットに陥没する際に、空間の空気を外部に逃がすためのものである。
前記空気抜き用貫通孔は、使用する際にソケット間の空間が収縮をし、逆に外したときは空気が膨張するが、空気抜き用貫通孔から空気を外部に逃がしたり入れたりすることができるので、加圧抵抗又は減圧抵抗をなくして、小把持部を含めて各把持部へのボルト頭又はナットの出し入れを円滑に行うことが可能となる。
なお、中間ソケットB及び追加中間ソケットBnにはスプリング挿通用貫通孔14、14nを貫設したので、空気抜き用貫通孔は不要である。
また、本発明では、各ソケット内の各スライド内周面31、32、32nの上端部及び下端部を、図11に示すように、テーパー段差27a、27b、28a、28b、28n、28mに形成するとともに、外部ソケットAの上部中央に工具を差込み可能な口径の工具差込み用貫通孔13を貫設することができる。
この形態では、該貫通孔13からドライバーの様な棒状工具を外部ソケットAの内部に差し込んで、内蔵したソケットを強く押し出すことで、リング嵌合円周溝16a、18m、18aに嵌合したC形スライドリング16、16n、18が外側のソケットのスライド内周面上端部31、32に形成したテーパー段差27a、28a、28nを、径が絞られつつ移動して、スライド内周面31、32、32nを通過することが可能となる。
この形態では、該貫通孔13からドライバーの様な棒状工具を外部ソケットAの内部に差し込んで、内蔵したソケットを強く押し出すことで、リング嵌合円周溝16a、18m、18aに嵌合したC形スライドリング16、16n、18が外側のソケットのスライド内周面上端部31、32に形成したテーパー段差27a、28a、28nを、径が絞られつつ移動して、スライド内周面31、32、32nを通過することが可能となる。
また、外側のソケットに内側のソケットを装着する際には、外側のソケットに内側のソケットを強く押し込めれば、C形スライドリング16、16n、18、が外側のソケットのスライド内周面31、32、32n下端部に形成したテーパー段差27b、28b、28mを、径が絞られつつ移動して、さらにスライド内周面31、32、32nを通過して前記リング嵌合円周溝16a、18m、18aに嵌ってC形スライドリング16、16n、18が復元してそれぞれのリングスライド内周面17、19、19nにスライド可能に当接するように装着することが可能となる。
中間ソケットB及び追加中間ソケットBnでは、スプリング挿通用貫通孔14、14nが設けられているので、外部ソケットAから内部ソケットCを外したらコイルスプリング26を引き抜いて、工具が差し込めるようにすることで、全ての部材を組み立て及び分解することが可能となる。
中間ソケットB及び追加中間ソケットBnでは、スプリング挿通用貫通孔14、14nが設けられているので、外部ソケットAから内部ソケットCを外したらコイルスプリング26を引き抜いて、工具が差し込めるようにすることで、全ての部材を組み立て及び分解することが可能となる。
本発明は、以上のように、1つのボルト・ナット回転用多段ソケットで異なるサイズのナット又はボルトの頭に対して、2種類用の2段はもとより3種類用の3段以上の多段にすることが可能となり、バネはソケット内部に装着されるので、ソケットの外側に防滑凹凸面3を設けることで外部ソケットを手で握ってボルト、ナットを回転させて締め付けることが可能となるので、家庭用、工業用の各種製品の製造現場において、柄の取り付け作業せずに組み立て作業に素早く対応することが可能となるので、生産性の向上に大きく寄与することができる。
以上、本発明はサイズの異なるボルト頭又はナットに1つの工具で対応可能とするものであるが、ボルトやナット以外であっても、ボルトやナットの類似する突起物を締め付けるのに利用できる可能性がある。
A 外部ソケット
B 中間ソケット
Bn 追加中間ソケット
C 内部ソケット
1 柄連結用突起
2 柄連結用穴
3 防滑凹凸面
4 多角形摺動内周面
5 大把持部
5a 大把持部開口端
6 内側ストッパ
7 中間把持部
7a 中間把持部開口端
7n 追加中間把持部
8 内側ストッパ
9 小把持部
9a 小把持部開口端
10 ボルト・ナットストッパ
11 多角形摺動内周面
11n 多角形摺動内周面
12 柄
12a 柄の連結用突起
13 工具差込み用貫通孔
13a バネ端部嵌合段差
13b バネ端部嵌合段差
13c バネ端部嵌合段差
14 スプリング挿通用貫通孔
14a バネ端部嵌合段差
14n スプリング挿通用貫通孔
15 空気抜き用貫通孔
15a バネ端部嵌合段差
16 C形スライドリング
16a リング嵌合円周溝
16n C形スライドリング
16m リング嵌合円周溝
17 リングスライド内周面
18 C形スライドリング
18a リング嵌合円周溝
19 リングスライド内周面
19n リングスライド内周面
20 ボルト逃がし空間
21 多角形摺動外周面
21n 多角形摺動外周面
22 多角形摺動外周面
23 外側ストッパ
24 外側ストッパ
25 小コイルスプリング
25n 中コイルスプリング
26 大コイルスプリング
27a 上向きテーパー段差
27b 上向きテーパー段差
28a 上向きテーパー段差
28b 上向きテーパー段差
28n 上向きテーパー段差
28m 上向きテーパー段差
29 スライド外周面
29n スライド外周面
30 スライド外周面
31 スライド内周面
32 スライド内周面
32n スライド内周面
33 角削落し部
34 角削落し部
35 角削落し部
N1 小ボルト頭
N2 中ボルト頭
N3 大ボルト頭
α 位相角度
β 位相角度
R 内接円形線
r 内接円形線
B 中間ソケット
Bn 追加中間ソケット
C 内部ソケット
1 柄連結用突起
2 柄連結用穴
3 防滑凹凸面
4 多角形摺動内周面
5 大把持部
5a 大把持部開口端
6 内側ストッパ
7 中間把持部
7a 中間把持部開口端
7n 追加中間把持部
8 内側ストッパ
9 小把持部
9a 小把持部開口端
10 ボルト・ナットストッパ
11 多角形摺動内周面
11n 多角形摺動内周面
12 柄
12a 柄の連結用突起
13 工具差込み用貫通孔
13a バネ端部嵌合段差
13b バネ端部嵌合段差
13c バネ端部嵌合段差
14 スプリング挿通用貫通孔
14a バネ端部嵌合段差
14n スプリング挿通用貫通孔
15 空気抜き用貫通孔
15a バネ端部嵌合段差
16 C形スライドリング
16a リング嵌合円周溝
16n C形スライドリング
16m リング嵌合円周溝
17 リングスライド内周面
18 C形スライドリング
18a リング嵌合円周溝
19 リングスライド内周面
19n リングスライド内周面
20 ボルト逃がし空間
21 多角形摺動外周面
21n 多角形摺動外周面
22 多角形摺動外周面
23 外側ストッパ
24 外側ストッパ
25 小コイルスプリング
25n 中コイルスプリング
26 大コイルスプリング
27a 上向きテーパー段差
27b 上向きテーパー段差
28a 上向きテーパー段差
28b 上向きテーパー段差
28n 上向きテーパー段差
28m 上向きテーパー段差
29 スライド外周面
29n スライド外周面
30 スライド外周面
31 スライド内周面
32 スライド内周面
32n スライド内周面
33 角削落し部
34 角削落し部
35 角削落し部
N1 小ボルト頭
N2 中ボルト頭
N3 大ボルト頭
α 位相角度
β 位相角度
R 内接円形線
r 内接円形線
Claims (1)
- 上部の柄連結部及び/又は外部側面周囲の防滑凹凸面を有した円筒釣鐘状の外部ソケットと、その外部ソケットに内蔵した円筒釣鐘状の内部ソケットと、該外部ソケットと内部ソケットとの間に外部ソケットから押し出す方向に付勢させて装着したコイルスプリングとから成り、
イ)前記外部ソケットは、内部空間にあっては、開口部から中間部寄りにかけて、開口端側に大きいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の大把持部を有する多角形摺動内周面を形成し、中間部に、前記多角形摺動内周面の内接円形線と同径又はそれより小径に絞ったスライド内周面を形成し、中間部寄りから上部にかけて、前記スライド内周面よりも大径のリングスライド内周面を形成して成り、
ロ)前記内部ソケットは、a)外部周面にあっては、下部から中間部にかけて、前記外部ソケット内の多角形摺動内周面に摺動可能に内接する多角形摺動外周面を形成し、中間部から上部にかけて、前記外部ソケットのスライド内周面に摺動可能に内接するスライド外周面を形成し、上部に、リング嵌合円周溝を周設して該リング嵌合円周溝に前記外部ソケットのリングスライド内周面にスライド可能に当接するC形スライドリングを嵌着し、b)また内部空間にあっては、開口端から中間部にかけて、小さいサイズのボルト頭又はナットが嵌合可能な多角形筒状の小把持部を形成し、中間部から上部にかけて、前記小把持部の内接円形線と同径又はそれよりも小径に絞ったボルト逃がし空間を形成して成り、
各サイズのボルト頭又はナットの多角形外周形状に対応する多角形筒状の大把持部に対して小把持部を、互いの位相差がゼロの位置から外部ソケットを締め付け方向に回転させたときにボルト頭又はナットの接触部位が肉厚となる方向へ位相をずらした位置に形成したことを特徴とするボルト・ナット回転用多段ソケット。
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