JP2012114304A - ノイズ吸収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ケーブルの径寸法の違いにかかわらず広い範囲の径寸法のケーブルに対しても好適に装着することを可能にしたノイズ吸収装置を提供する。
【解決手段】 分割コア2A,2Bを内装支持し、ケーブルC(C1)を挟んで相互に係合して筒状の容器を形成する第1と第2の分割ケース1A,1Bを備え、第1分割ケース1AはケーブルCを径方向に挟持するための対をなすケーブル挟持部15を備え、第2分割ケース1Bは係合したときに両ケーブル挟持部15を接近させる方向に押圧するケーブル挟持押圧部18を備える。ケーブル挟持部15はケーブルCを挟む位置に対向して立設された基片151と、基片151の先端からケーブルCに対向する面の側に延長されて弾性変形可能な挟持片152を備える。挟持片152の弾性変形により異なる径寸法のケーブルCに対応した好適な挟持が可能になる。
【選択図】 図7

Description

本発明は電子機器の電線(ケーブル)に流れる雑音電流(ノイズ)を吸収して当該ノイズによる電子機器の誤動作を防止するためのノイズ吸収装置に関し、特にノイズ吸収装置をケーブルに装着したときにその装着状態を安定に保持することが可能なノイズ吸収装置に関するものである。
この種のノイズ吸収装置として特許文献1に記載の雑音吸収具が提案されている。この雑音吸収具は、円筒状のフェライトを軸方向に半分に分割したものを各々プラスチック製のケースに嵌め込み、電子機器に接続される電線をその両側からケースごとフェライトで挟むようにして電線に装着する構成となっている。また、特許文献1では、雑音吸収具が電線に対して移動されることがないように、対をなすケースの一方に電線を挟持するための電線挟持部材を立設し、ケースを閉じたときに他方のケースで当該電線挟持部材を中心軸側に押圧して変形させ、この変形に伴う押圧力で電線を挟持して雑音吸収具を電線に固定する構成がとられている。
実開平5−82015号公報
特許文献1の雑音吸収具では、電線挟持部材は一方のケースに直線状をした一対の挟持片を真直に突出形成した構成となっており、ケースを閉じたときに他方のケースを挟持片に係合させて一対の挟持片を中心軸側に変形して電線に対する押圧力を生じさせているが、一対の挟持片の間隔寸法と電線の径寸法との関係で挟持が好適に行われ難いという問題がある。すなわち、太径の電線を挟持すべく一対の挟持片の間隔を大きく設計すると、細径の電線を挟持しようとしたときに挟持片と電線との間に隙間が生じてしまい電線を十分な押圧力によって挟持することができなくなる。反対に細径の電線を好適に挟持すべく一対の挟持片の間隔を小さく設計すると、太径の電線を挟持片間に挿通させることが困難になり、無理に挿通させると挟持片が外側に広がってしまい好適な押圧力で挟持することができなくなる。そのため、特許文献1の雑音吸収具は電線の径寸法に対する適用幅が狭く、広い範囲の電線径に対応した汎用型の雑音吸収具として構成することが難しい。
本発明の目的は、電線径、すなわちケーブルの径寸法の違いにかかわらず広い範囲の径寸法のケーブルに好適に装着することを可能にしたノイズ吸収装置を提供するものである。
本発明のノイズ吸収装置は、それぞれ分割コアを内装支持し、ケーブルを挟んで相互に係合して筒状の容器を形成する第1と第2の分割ケースを備えており、第1分割ケースはケーブルを径方向に挟持するための対をなすケーブル挟持部を備え、第2分割ケースは係合したときに両ケーブル挟持部を接近させる方向に押圧するケーブル挟持押圧部を備えている。その上で、ケーブル挟持部はケーブルを挟む位置に対向して立設された基片と、当該基片の先端からケーブルに対向する面の側に延長されて両ケーブル挟持部の対向方向に弾性変形可能な挟持片を備えることを特徴とする。
本発明のノイズ吸収装置においては、ケーブル挟持部の基片は最大径寸法のケーブルの当該径寸法よりも大きな間隔で対向配置され、ケーブル挟持部の挟持片は最小径寸法のケーブルの当該寸法よりも小さな間隔で対向配置される構成とする。
また、挟持片は基片の先端から基端方向に向けてテーパ状に幅寸法を低減したテーパ部と、当該テーパ部からさらに基端方向に向けてほぼ平行に延長したパラレル部とを備える構成とすることが好ましい。
本発明によれば、対をなすケーブル挟持部の対向方向、すなわちケーブルの径方向に弾性変形が容易な挟持片を備えているので、挟持片はケーブルの太さの相違に追従して変形し、異なる太さのケーブルに対応して挟持力を発揮することができる。特に、太いケーブルの場合にはテーパ部での弾性力でケーブルの挟持力が高められ、細いケーブルの場合にはテーパ部とパラレル部との弾性力でケーブルの挟持力が高められ、いずれの場合もケーブルを強固に挟持することが可能になる。これにより本発明によれば、広い範囲の太さのケーブルに対してノイズ吸収装置を強固に支持した状態で装着することができ、汎用性の高いノイズ吸収装置として構成することができる。
本発明のノイズ吸収装置の外観斜視図。 分割コアを取り外した状態の外観斜視図。 ノイズ吸収装置をケーブルに装着する状態の外観斜視図。 ノイズ吸収装置をケーブルに装着した状態の外観斜視図と正面図。 ケースを開いた状態の平面図。 図5のVI−VI線に沿う拡大断面図と分割ケースを閉じた状態の断面図。 太径ケーブルに装着する状態を示す断面図。 中径ケーブルに装着する状態を示す断面図。 細径ケーブルに装着する状態を示す断面図。
次に本発明の実施形態を説明する。図1は本発明のノイズ吸収装置をケーブルに装着する前の状態の外観斜視図であり、閉じたときに円筒状に構成されるケース1と、このケース1内に内装されるフェライト製のコア2とで構成されている。図2はコア2をケース1から取り出した状態の外観斜視図であり、コア2は円筒型のコアを径方向に2分割した半円筒状をした一対の分割コア2A,2Bとして構成されている。各分割コア2A,2Bは長さ方向の両端面に段部21が形成されており、この段部21はケース1に内装支持する際に利用する支持用突起として構成されている。この支持用突起21は後述するようにケース1に設けたコア支持突起14に係合し、ケース1内に内装支持されたときにケース1からの脱落を防止するようにするためのものである。
前記ケース1は前記各分割コア2A,2Bをそれぞれ収容可能な半円筒状をし、両端壁にケーブルを挿通させるための半円状の切欠き1aを有する一対の分割ケース1A,1Bを備えている。図1,2の右側の分割ケース1Aを第1分割ケースと称し、左側の分割ケース1Bを第2分割ケースと称すると、これら第1及び第2の分割ケース1A,1Bは互いに対向する縁部に設けた可撓性のある連結片11によって互いに連結されるとともに、第1分割ケース1Aの図示右側の縁部には係合突起12aが設けられ、第2分割ケース1Bの図示左側の縁部には前記係合突起12aに係合する係合枠部12bが設けられている。そして、図3に外観斜視図を示すように第1分割ケース1Aに内装した分割コア2Aの内径凹部にケーブルCを挿通させた上で連結片11を曲げ変形しながら第2分割ケース1Bを第1分割ケース1Aに対面させ、係合枠部12bと係合突起12aを係合することによって分割ケース1A,1Bは図4(a),(b)に外観斜視図と正面図を示すように円筒状のケース1として組み立てられ、当該ケース1の中心孔内にケーブルCを挟持した状態でケーブルCに装着されることになる。このとき、分割コア2A,2Bは互いに接触して円筒状態となり、ケーブルCの周囲を取り囲み、ケーブルCを通流するノイズを吸収する機能を有することは言うまでもない。
図2を再度参照すると、第1及び第2の各分割ケース1A,1Bはそれぞれの底面に、径方向内方に向けて弾性力を発揮するようにした舌片状のコア押圧片13が切欠き形成されるとともに、長さ方向の両端には両縁部から内方に向けて所要寸法で突出したコア支持突起14が設けられている。そして、図5の平面図と、同図のVI−VI線に沿った図6(a)の拡大断面図に示すように、各分割ケース1A,1Bに各分割コア2A,2Bを内装したときに、各分割コア2A,2Bは両端に設けた支持用突起21がそれぞれコア支持突起14に係合し、これと同時に各分割コア2A,2Bの底面(周面)がコア押圧片13によって中心方向に押圧されることで各分割コア2A,2Bはそれぞれ分割ケース1A,1B内に脱落が防止された状態で内装支持されることになる。
さらに前記第1分割ケース1Aには両端の端壁のそれぞれの内面に沿った位置に各一対のケーブル挟持部15が設けられている。また、これらケーブル挟持部15の両外側位置にはストッパ16が設けられている。前記ケーブル挟持部15はケーブルCの周面に両側から当接してケーブルCを挟持し、この挟持力によってノイズ吸収装置をケーブルCに固定状態に支持させるためのものである。前記ストッパ16は前記ケーブル挟持部15が両外側に変形したときに当該ケーブル挟持部15に当接して当該ケーブル挟持部15の変形を抑制するためのものである。また、前記第2分割ケース1Bには両端の端壁のそれぞれの内面に沿った位置に隔壁17が設けられるとともに、これら隔壁17の両外側位置の前記端壁との間にはケーブル挟持押圧部18が設けられている。
前記ケーブル挟持部15は、図6(a)を参照すると、第1分割ケース1Aの底面に立設され、第1分割ケース1Aの幅方向にコア2の内径寸法D1よりも大きな間隔寸法D2で対峙して当該第1分割ケース1Aの開口方向にほぼ真直に延びる基片151と、この基片151の先端から底面側に向けて内側に折り返された挟持片152とで構成されている。前記基片151は図6(b)から判るように前記第2分割ケース1Bが第1分割ケース1Aに閉じられたときに一対の分割コア2A,2Bで構成されるコア2の内径高さにほぼ達する長さに形成されている。前記挟持片152は基片151の先端から徐々に対向間隔が狭くなるようなテーパ部tと、このテーパ部tの先端から下方に向けてほぼ平行に延びるパラレル部pとを備えている。前記テーパ部tの先端の対向間隔、すなわちパラレル部pの対向する間隔寸法D3は当該ノイズ吸収装置を適用することを想定した最も細いケーブルの外径寸法よりも小さい寸法に設定している。また、前記テーパ部tは先端位置が第1分割コア2Aの内径中心よりも外側(図では下側)となる長さに設定され、前記パラレル部pは先端が第1分割コア2Aの内径の外側縁部よりも外側にまで延長されている。なお、この実施形態では前記テーパ部tからパラレル部pにわたる対向面にはケーブルCの外皮に対して食い込むことが可能な細幅のリブ153が突設されている。
前記第2分割ケース1Bに設けられた前記ケーブル挟持押圧部18は、図6(b)に示すように第2分割ケース1Bを第1分割ケース1Aに閉じて係合したときに前記ケーブル挟持部15の基片151の先端寄りの外側面に当接し、当接したときに基片151ないし挟持片152を内側に向けて弾性変形させる押圧力を発揮させるものである。すなわち、対をなすケーブル挟持押圧部18は第2分割ケース1Bの切欠き1aを挟んで幅方向に対峙されており、ケーブル挟持押圧部18の内側縁は前記ケーブル挟持部15の各基片151の外側面の間隔よりも小さい間隔寸法に設定されるとともに後述するように第2分割ケース1Bを前記第1分割ケース1Aに閉じたときに前記ケーブル挟持部15の両外側面に滑らかに当接するように曲線形状に構成されている。
以上の構成のノイズ吸収装置をケーブルに装着したときのケーブル挟持動作を説明する。図7は太径のケーブルC1に装着する場合を示す断面図である。この太径のケーブルC1の最大径寸法は分割コア2A,2Bの内径寸法に相当する径であることは言うまでもない。ノイズ吸収装置をケーブルC1に装着するときには、図7(a)に示すように第1分割ケース1Aの第1分割コア2Aの内径内にケーブルC1を進入させるように配設するが、これと同時に図7(b)のようにケーブルC1を対をなすケーブル挟持部15の間に挿入する。ケーブルC1はケーブル挟持部15の挟持片152、特にテーパ部tを外側に拡張するように弾性変形させながら挟持片152間に進入され、両挟持片152のテーパ部tでの弾性力によって両側から挟持される。このときケーブルC1が太径であるため基片151も両外側に倒れるように変形されるが、基片151の両外面がそれぞれストッパ16に当接して両外側に大きく変形することが防止されるので、ケーブル挟持部15が破損されることが防止されると共に、次工程において第2分割ケース1Bを第1分割ケース1Aに対して閉じる際にケーブル挟持片15が第2分割ケース1Bに干渉して閉じることが不能になることはない。しかる上で図7(c)のように第2分割ケース1Bを第1分割ケース1Aに閉じて係合させると、第2分割ケース1Bのケーブル挟持押圧部18がケーブル挟持部15の基片151の外面を内方に押圧する状態となり、基片151は内側に湾曲した状態に弾性変形される。これにより、挟持片152のテーパ部tも内側に変形されるとともに、ケーブルC1の周面に沿って湾曲して密接した状態でケーブルC1を挟持することになる。この結果、基片151の内側への湾曲による変形と、これに伴う挟持片152の弾性変形の両変形によって生じる大きな挟持力によってケーブルC1に対してノイズ吸収装置を強固に固定することになる。
ケーブルが中径の場合には、図8(a)に示すようにケーブルC2をケーブル挟持部15の挟持片152間に挿入すると、図8(b)に示すようにケーブルC2はテーパ部tとパラレル部pの境界領域に進入され、これらの弾性復帰力によって挟持される。しかる上で第2分割ケース1Bを第1分割ケース1Aに閉じて係合させると、図8(c)に示すように第2分割ケース1Bのケーブル挟持押圧部18がケーブル挟持部15の基片151の外面を内方に押圧する状態となり基片151は内側に弾性変形される。これにより挟持片152の弾性力が増加され、ケーブルC2を強固に挟持する状態となる。このとき基片151の変形は内側に多少倒れる程度であり、挟持片152の変形量は太径ケーブルの場合よりも少なくて両側の挟持片152が平行に近い状態になる程度である。この結果、基片151の倒れによる変形と挟持片152の弾性変形の両変形によって生じる挟持力によってケーブルC2に対してノイズ吸収装置を強固に固定することになる。このとき、図8(c)に矢印で示すようにケーブルC2が挟持片152の間で径方向に移動することがあってもケーブルC2の挟持状態は確保される。
ケーブルが細径の場合には、図9(a)に示すようにケーブルC3をケーブル挟持部15の挟持片152間に挿入すると、図9(b)に示すようにケーブルC3はテーパ部tを通ってパラレル部pにまで進入される。ケーブルC3の径寸法がパラレル部pの間隔寸法よりも大きいときにはパラレル部pを「ハ」字状に広げるが、ケーブルC3の径寸法がパラレル部pの間隔寸法よりも小さいときには同図のようにパラレル部pは平行状態のままである。しかる上で第2分割ケース1Bを第1分割ケース1Aに閉じて係合させると、図9(c)に示すように第2分割ケース1Bのケーブル挟持押圧部18がケーブル挟持部15の基片151の外面を内方に押圧する状態となり基片151は内側に弾性変形される。このときパラレル部pは「ハ」字状に変形されるため、ケーブルC3はパラレル部pの間に抑え込まれた状態となり、内径側に移動することが防止された状態で挟持される。この結果、主に基片151の倒れによる変形によって挟持片152間に生じる挟持力によりケーブルC3に対してノイズ吸収装置を強固に固定することになる。
このようにケーブル挟持部15は基片151の内側に径方向の弾性変形が容易な挟持片152を備えているので、ケーブルC(C1〜C3)の太さの違いにかかわらず挟持片152はケーブルCの太さに追従して変形し、異なる太さのケーブルにそれぞれ対応して挟持力を発揮することができる。特に、太いケーブルの場合には基片151と挟持片152の変形により発生する挟持力でケーブルの挟持力が高められ、細いケーブルの場合には基片151の変形によって挟持片152に生じる弾性力でケーブルの挟持力が得られることになり、いずれの場合もケーブルを強固に挟持することが可能になる。そのため、広い範囲の太さのケーブルに対してノイズ吸収装置を強固に支持した状態で装着することができ、汎用性の高いノイズ吸収装置として構成することができる。
なお、ケーブルCを挟持した状態でノイズ吸収装置にケーブル長さ方向の外力が加えられた場合にはケーブル挟持部15をケーブルCの長さ方向に変形させようとする力が生じるが、ケーブル挟持部15に隣接配置される第2分割ケース1Bに設けた隔壁17と当該分割ケース1Bの端壁とによってケーブル挟持部15の変形が防止され、これによりケーブルCの長さ方向の移動が阻止されるためケーブルCを挟持する状態が保持されることになる。
ここで、ケーブル挟持部15の挟持片152を例えば基片151よりも薄肉に形成する等して弾性変形され易い構成とすることにより、ケーブルCを挟持したときには挟持片152は大きく変形するが基片151は変形が少なくなり、ケーブル挟持部15での安定したケーブルCの挟持が可能になる。また、挟持片152を弾性変形され易くすることでケーブルCに対する挟持力を緩和し、ケーブル被覆に傷が生じ難くすることもできる。近年、ノンハロゲンケーブルが増えてきており、ノンハロゲンケーブルは塩化ビニール被覆のケーブルに比べて被覆が弱いため傷が生じ易いが、挟持片152において柔らかい状態で挟持する構成とすることで傷を防止する上で有効になる。また、このように挟持力を緩和しても挟持片152に設けたリブ153をケーブルCの被覆に食い込ませることでケーブルCが長さ方向に移動することを抑制し、挟持力を高める上で有効になる。
実施形態では1本のケーブルを挟持する例について説明したが、複数本のケーブルを束状にして挟持する場合においても同様にしてケーブルの束の太さの違いにかかわらずケーブルに対してノイズ吸収装置を強固に挟持した状態で装着することが可能である。
ここで実施形態において述べたパラレル部はテーパ部と区別するために称しているので、前記したように細径のケーブルを挟持したときにパラレル部が「ハ」の字状に変形してケーブルを挟持する機能を発揮する構成であれば必ずしも平行である必要はなく、平行に近い状態、すなわちテーパ部よりもテーパ角度の小さいテーパ状、あるいはテーパ部とは反対方向に小さいテーパ角度で傾斜したテーパ状であってもよい。
本発明は分割ケースにそれぞれ分割コアを内装し、ケーブルを挟み込むようにして分割ケースを閉じてケーブルに装着する構成のノイズ吸収装置に適用することが可能である。
1 ケース
1A,1B 分割ケース
2 コア(フェライトコア)
2A,2B 分割コア
11 連結片
12a 係合突起
12b 係合枠部
13 コア押圧片
14 コア支持突起
15 ケーブル挟持部
151 基片
152 挟持片
153 リブ
t テーパ部
p パラレル部
16 ストッパ
17 隔壁
18 ケーブル挟持押圧部
C(C1,C2,C3)ケーブル

Claims (3)

  1. それぞれ分割コアを内装支持し、ケーブルを挟んで相互に係合して筒状の容器を形成する第1と第2の分割ケースを備え、前記第1分割ケースはケーブルを径方向に挟持するための対をなすケーブル挟持部を備え、前記第2分割ケースは係合したときに前記両ケーブル挟持部を接近させる方向に押圧するケーブル挟持押圧部を備え、前記ケーブル挟持部はケーブルを挟む位置に対向して立設された基片と、当該基片の先端からケーブルに対向する面の側に延長されて両ケーブル挟持部の対向方向に弾性変形可能な挟持片を備えることを特徴とするノイズ吸収装置。
  2. 前記ケーブル挟持部の基片は最大径寸法のケーブルの当該径寸法よりも大きな間隔で対向配置され、前記ケーブル挟持部の挟持片は最小径寸法のケーブルの当該寸法よりも小さな間隔で対向配置されることを特徴とする請求項1に記載のノイズ吸収装置。
  3. 前記挟持片は基片の先端から基端方向に向けてテーパ状に幅寸法を低減したテーパ部と、当該テーパ部からさらに基端方向に向けてほぼ平行に延長したパラレル部とを備えることを特徴とする請求項2に記載のノイズ吸収装置。

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