JP2012114057A - エキシマランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】横断面において長辺部と短辺部を有し、長辺部を含み長手方向に伸びる長辺面と、短辺部を含み長手方向に伸びる短辺面とからなる、長尺な角筒形状の発光管を有し、前記長辺面に外部電極が設けられ、短辺面の一方を光出射領域としたエキシマランプにおいて、前記電極のうち高圧側電極と被処理物とが近設して配置されるようになることによって起こる両者間での異常放電を防止した構造を提供することにある。
【解決手段】前記電極のうち高圧側電極が設けられた前記長辺面において、前記光出射領域を構成する短辺面側の側縁に、少なくとも前記電極の長手方向の全領域にわたって水平状の放電防止壁を突設したことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】前記電極のうち高圧側電極が設けられた前記長辺面において、前記光出射領域を構成する短辺面側の側縁に、少なくとも前記電極の長手方向の全領域にわたって水平状の放電防止壁を突設したことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
この発明はエキシマランプに関し、特に、被処理物の表面に紫外線を照射することにより、被処理物の表面を改質するために用いられるエキシマランプに係るものである。
半導体や液晶基板の製造工程において、シリコンウエーハやガラス基板の表面に付着した有機化合物等の汚れを除去する方法として、紫外線を用いたドライ洗浄方法が広く利用されている。この洗浄方法では、従来は、主に波長186nmと254nmにスペクトルを有する低圧水銀ランプを光源とするものが用いられていた。
ところで近年においては、より効率の良い方法としてこの低圧水銀ランプに代えて、より短波長の光を放射することが可能なキセノンなどを封入したエキシマランプを用いた洗浄方法が採用されてきている。
このエキシマランプは、例えばキセノンガスを封入した発光管に数kVの高電圧を印加してバリア放電を起こし、発光管内に生成されたプラズマによってキセノンガス分子をエキシマとし、その状態から基底状態に戻る過程で放出される光を利用するものである。キセノンガスを放電ガスに用いたエキシマランプにおいては、波長172nmの真空紫外線が放射される。
ところで近年においては、より効率の良い方法としてこの低圧水銀ランプに代えて、より短波長の光を放射することが可能なキセノンなどを封入したエキシマランプを用いた洗浄方法が採用されてきている。
このエキシマランプは、例えばキセノンガスを封入した発光管に数kVの高電圧を印加してバリア放電を起こし、発光管内に生成されたプラズマによってキセノンガス分子をエキシマとし、その状態から基底状態に戻る過程で放出される光を利用するものである。キセノンガスを放電ガスに用いたエキシマランプにおいては、波長172nmの真空紫外線が放射される。
このようなエキシマランプは、特開2009−76296号公報(特許文献1)に記載されており、図7に示すものであり、扁平の4角形形状の長辺部21と短辺部22とからなる発光管20の前記長辺部21、21に一対の電極23、23を設け、当該長辺部21の一方を光出射領域24として、この光出射領域から真空紫外線が放射されるものである。なお、発光管20の内表面には、光出射領域24を除いて反射膜25が形成されている。
ところで、最近では、より効率的な処理のために光出射領域における単位面積当たりの光量増加が求められてきており、特開2007−335350号公報(特許文献2)に開示されているように、発光管を縦置きにするエキシマランプが用いられるようになってきている。
その構造が図8に示されていて、ランプを縦置きにして、発光管20の短辺部22を光出射領域24として、縦方向に配置される長辺部21に電極23、23が配置されている。このような構成とすることにより、前記光出射領域24の直上における放電領域が増加し、該光出射領域24における単位面積当たりの光量増加が図られるものである。
その構造が図8に示されていて、ランプを縦置きにして、発光管20の短辺部22を光出射領域24として、縦方向に配置される長辺部21に電極23、23が配置されている。このような構成とすることにより、前記光出射領域24の直上における放電領域が増加し、該光出射領域24における単位面積当たりの光量増加が図られるものである。
ところが、このようにエキシマランプを縦型配置する照射装置においては、図9に示すように、被処理物(ワーク)Wと、発光管20の長辺部21に設けた高圧側電極23の端部が被処理物Wに近づくことになり、ワークWに例えば電気配線のような導電性部材が設けられている場合、高圧側電極23から見ると、ワークの導電性部材が低圧であることから、該高圧側電極23とワークWとの間で短絡して異状放電27が生じることがあり、ワークを破損させるという問題があった。
なお、図7に示す横型配置されるエキシマランプにおいては、通常、光出射領域24を形成する長辺部21上の電極23は接地電極とされて、下方のワークWと対向するので、上記のようにワークとの間で異常放電を発生するという心配はない。
なお、図7に示す横型配置されるエキシマランプにおいては、通常、光出射領域24を形成する長辺部21上の電極23は接地電極とされて、下方のワークWと対向するので、上記のようにワークとの間で異常放電を発生するという心配はない。
本発明は、以上のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、横断面において長辺部と短辺部を有し、長辺部を含み長手方向に伸びる長辺面と、短辺部を含み長手方向に伸びる短辺面とからなる、長尺な角筒形状の発光管を有し、前記長辺面に外部電極が設けられ、短辺面の一方を光出射領域としたエキシマランプにおいて、前記電極のうち高圧側電極と被処理物とが近設して配置されるようになることによって起こる両者間での異常放電を防止した構造を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明に係るエキシマランプは、前記電極のうち高圧側電極が設けられた前記長辺面において、前記光出射領域を構成する短辺面側の側縁に、少なくとも前記電極の長手方向の全領域にわたって水平状の放電防止壁を突設したことを特徴とする。
この発明によれば、長尺な角筒状の発光管を有するエキシマランプを縦型に配置して短辺面を光出射領域とした際に、長辺面に設けた高圧側電極と下方の被処理物との間には、放電防止壁が存在するので、両者間での異常放電を防止できて、被処理物の損傷を回避できるという効果を奏する。
図1および図2は、この発明のエキシマランプ1を示し、発光管2はその横断面において、長辺部3と短辺部4とを有し、軸方向において長尺形状であって、前記長辺部3を含む長辺面5と、短辺部4を含む短辺面6とからなる。
前記長辺面5には管軸方向に延在する電極7、8が設けられており、前記短辺面6の一方が光出射領域10を構成する。この実施例においては、前記電極7、8の一方の電極7が接地側電極であり、他方の電極8が高圧側電極の場合を示している。
また、発光管2の内表面には、前記光出射領域10を構成する短辺面6を除いて、反射膜9が形成されている。
そして、高圧側電極8が設けられた前記長辺面5において、その下端側縁、即ち、前記光出射領域10を構成する短辺面6側の側縁には水平状の放電防止壁11が突設されており、該放電防止壁11は、少なくとも前記電極8の長手方向の全領域にわたって延在する。
これにより、光出射領域10の下方を搬送される被処理物(以下、ワークともいう)Wと、高圧側電極8との間での異常放電が防止される。また、該放電防止壁11は、少なくとも高圧側電極8の長さ方向の全領域にわたって設けられているので、電極8の長さ方向の端部からの放電も確実に防止される。
なお、この実施例では他方の電極7側には放電防止壁が設けられていないが、同電極7は接地電極であって、ワークWとの間で放電を起こすことはない。
前記長辺面5には管軸方向に延在する電極7、8が設けられており、前記短辺面6の一方が光出射領域10を構成する。この実施例においては、前記電極7、8の一方の電極7が接地側電極であり、他方の電極8が高圧側電極の場合を示している。
また、発光管2の内表面には、前記光出射領域10を構成する短辺面6を除いて、反射膜9が形成されている。
そして、高圧側電極8が設けられた前記長辺面5において、その下端側縁、即ち、前記光出射領域10を構成する短辺面6側の側縁には水平状の放電防止壁11が突設されており、該放電防止壁11は、少なくとも前記電極8の長手方向の全領域にわたって延在する。
これにより、光出射領域10の下方を搬送される被処理物(以下、ワークともいう)Wと、高圧側電極8との間での異常放電が防止される。また、該放電防止壁11は、少なくとも高圧側電極8の長さ方向の全領域にわたって設けられているので、電極8の長さ方向の端部からの放電も確実に防止される。
なお、この実施例では他方の電極7側には放電防止壁が設けられていないが、同電極7は接地電極であって、ワークWとの間で放電を起こすことはない。
図3および図4の実施例は、電極7、8に周期的に高電圧と低電圧が印加されるものを示し、両方の電極7、8がそれぞれ高圧側電極と低圧側電極となるもので、この場合には、両方の電極7、8が形成された両方の長辺面5、5に放電防止壁12、13が設けられる。
その他の構成については、図1および図2に示すものと同様である。
これにより、電極7、8のいずれが高圧側電極となってもワークWとの間で異常放電を起こすことがない。
その他の構成については、図1および図2に示すものと同様である。
これにより、電極7、8のいずれが高圧側電極となってもワークWとの間で異常放電を起こすことがない。
上記実施例においては、放電防止壁は発光管と一体成形されたものを示したが、これらが別部材であってもよく、図5および図6にその実施例が示されている。
図5においては、発光管2の下端部に別部材の放電防止壁14、15がそれぞれセラミック系の接着剤16などによって接合されている。
また、図6においては、放電防止壁が一部材からなるもので、石英ガラスなどの透光性板体17を発光管2の光出射領域10を構成する短辺面6に、セラミック系の接着剤16などによって接合したものであり、その両端部がそれぞれ放電防止壁18、19を構成する。
図5においては、発光管2の下端部に別部材の放電防止壁14、15がそれぞれセラミック系の接着剤16などによって接合されている。
また、図6においては、放電防止壁が一部材からなるもので、石英ガラスなどの透光性板体17を発光管2の光出射領域10を構成する短辺面6に、セラミック系の接着剤16などによって接合したものであり、その両端部がそれぞれ放電防止壁18、19を構成する。
以上のように、本発明によれば、長辺面と短辺面とからなる長尺の発光管を有するエキシマランプにおいて、高圧側電極が設けられた長辺面において、光出射領域を構成する短辺面側の側縁に、少なくとも高圧側電極の全領域にわたって放電防止壁を水平に突設したので、該高圧側電極と下方の被処理物Wとの間での異常放電を防止できるものであり、当該被処理物の損傷を未然に防止できる。
1 エキシマランプ
2 発光管
3 長辺部
4 短辺部
5 長辺面
6 短辺面
7、8 電極
9 反射膜
10 光出射領域
11、12、13、14、15、18、19 放電防止壁
16 接着剤
17 透光性板体
W 被処理物
2 発光管
3 長辺部
4 短辺部
5 長辺面
6 短辺面
7、8 電極
9 反射膜
10 光出射領域
11、12、13、14、15、18、19 放電防止壁
16 接着剤
17 透光性板体
W 被処理物
Claims (5)
- 横断面において長辺部と短辺部を有し、長辺部を含み長手方向に伸びる長辺面と、短辺部を含み長手方向に伸びる短辺面とからなる、長尺な角筒形状の発光管を有し、前記長辺面に外部電極が設けられ、短辺面の一方を光出射領域としたエキシマランプにおいて、
前記電極のうち高圧側電極が設けられた前記長辺面において、前記光出射領域を構成する短辺面側の側縁に、少なくとも前記電極の長手方向の全領域にわたって水平状の放電防止壁を突設したことを特徴とするエキシマランプ。 - 前記電極の一方が接地側電極であり、他方が高圧側電極であって、前記放電防止壁は、該他方の高圧側電極が設けられた長辺面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエキシマランプ。
- 前記電極は、高電圧と低電圧とが交互に印加されるものであって、前記放電防止壁は、両方の長辺面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエキシマランプ。
- 前記放電防止壁は、発光管とは別部材からなり、該発光管に接合されていることを特徴とする請求項1に記載のエキシマランプ。
- 前記発光管の内表面には、前記光出射領域を除いて反射膜が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエキシマランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010264541A JP2012114057A (ja) | 2010-11-29 | 2010-11-29 | エキシマランプ |
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2010
- 2010-11-29 JP JP2010264541A patent/JP2012114057A/ja not_active Withdrawn
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