JP2012111289A - カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車体パネルの傾斜面へのカーテンエアバッグの取付片の取り付けを容易にし、膨張展開したカーテンエアバッグによって、取付片が固定具から外れてしまうのを確実に防止できるカーテンエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】 固定具9を介してカーテンエアバッグ3のタブ4dを、車体パネルへの取付を行う取付ブラケット本体2aの取付面12に取り付ける。三辺16a〜16cが取付ブラケット本体2aから切り離された形状に形成された取付面12に、取付面12を回動可能に支持する屈曲部18を形成する。カーテンエアバッグ3の膨張展開時にタブ4dに対して作用する引張り力によって、取付面12は屈曲部18の変形によって上方に回動する。取付面12が回動することによって、タブ4dの面と取付面12との面接触状態が維持され、タブ4dが固定具9の頭部9aから外れるのが防止される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車室の側面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグを備えたカーテンエアバッグ装置に関するものである。特に、車室の側面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグの取付構造に関する。
近年においては、車両に対する側突事故やロールオーバ等の事故において、乗員の頭部を保護する目的で、車室の側面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグを設けた車両が、数多く使用されている。車両に対する側突事故やロールオーバ等の事故の発生が検知されると、あるいはこれらの事故の発生が予測されると、カーテンエアバッグ装置のインフレータから噴射された膨張用ガスがカーテンエアバッグ内に流入して、カーテンエアバッグを膨張展開させる。
このとき、カーテンエアバッグの膨張展開に伴って、ルーフサイドガーニッシュの下端部側(ルーフサイドガーニッシュの扉部側)を車室内側上方に押し開き、押し開かれた開口を通ってカーテンエアバッグは、下方へ向ってカーテン状に膨張展開する。膨張展開したカーテンエアバッグによって、乗員の頭部を保護することができる。
一般に、乗員の頭部などを保護するために用いられるカーテンエアバッグ装置は、乗員の頭部をカーテンエアバッグで受け止めたときに、カーテンエアバッグの内圧は適当な内圧状態に維持されており、そして、ある時間の間では内部の気体が抜けきらずに維持できるものが、衝突や横転に対して、より好ましい保護性能を発揮する、とされている。
このように構成されたカーテンエアバッグを車体パネルに取り付けるには、カーテンエアバッグの上縁に沿って複数の取付片を配設し、各取付片を直接車体パネルに取り付ける構成を採用したり、取付ブラケットを介して車体パネルに取り付ける構成、或いはこれらの取り付け構成を適宜組み合わせた取り付け構造が採用されている。
カーテンエアバッグの取付片を直接車体パネルに取り付けた構成としては、頭部保護エアバッグ装置(例えば、特許文献1参照)などが提案されており、車体パネルに取り付けた取付ブラケットを介してカーテンエアバッグを取り付ける構成としては、エアバッグ装置(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
特許文献1における構成を、図10を用いて説明する。図10には、カーテンエアバッグ52が膨張展開した状態を、カーテンエアバッグの取付片と車体パネルとの取り付け状態の概要を参考図として示している。図10に示すように、カーテンエアバッグ52の非膨張部に設けられたタブ53は、リベット54を介して車体パネル51に取り付けられている。特許文献1では、リベット54の代わりにボルト・ナットを用いた構成になっているが、ここでは、ボルト・ナットの代わりにリベット54を用いた構成で説明する。
即ち、タブ53に形成した挿通孔53aと車体パネル51に形成した取付孔51aとにリベット54を挿入し、リベット54の両端部から軸方向に圧縮して加締めることによって、リベット54の両端部に頭部54a、54bを形成している。
カーテンエアバッグ52が膨張展開を開始すると、カーテンエアバッグ52内に導入された膨張用ガスによって、タブ53は矢印で示すように下方向に引張られて引き伸ばされ、円形形状であった挿通孔53aは長孔形状に変形していく。そして、長孔形状に引き伸ばされた
挿通孔53aの下端部は、リベット54の頭部54aよりも下方に位置することになる。
タブ53は、車室内の上方部位における車体パネル51に取り付けられているため、タブ53を取り付けている車体パネル51の部位は、斜めに傾斜した部位となっている。そのため、膨張展開したカーテンエアバッグ52が、ドアの窓ガラスやドア枠等に当接しながら、車室内に向かって膨出すると、膨張展開したカーテンエアバッグ52からタブ53に対して作用する引張り力は、タブ53の挿通孔53aを引き伸ばす方向に作用しながら、車体パネル51に対して面接触していたタブ53を面接触状態から引き剥がす方向にも作用することになる。
これによって、タブ53はリベット54に対して回転モーメントが作用し、図10に矢印で示した反時計周り方向に回動することになる。このとき、長孔形状に引き伸ばされた挿通孔53aの下端部がリベット54の頭部54aよりも下方にあると、挿通孔53aはリベット54の頭部54aから抜け出してしまい、タブ53自体がリベット54から外れてしまう状況が発生する虞が懸念される。
このような状況の発生を防止するため、リベット等の固定具からタブが外れてしまうのを防止する方法が各種提案されている。その防止方法の一つとして、特許文献2におけるエアバッグ装置が提案されている。特許文献2におけるエアバッグ装置を、本願発明における従来例2として、図11を用いて説明する。
図11に示すように、図示せぬ車体パネルに取り付ける取付ブラケットとして、外側板部61が用いられている。また、カーテンエアバッグ62の取付片部63を外側板部61との間で挟持する内側板部64が設けられている。ボルト65を内側板部64に形成した取付孔64aと取付片部63に形成した挿通孔63aと外側板部61に形成した取付孔61aとに挿入して、図示せぬ車体パネルの裏面側に配したナットに螺合させる。これによって、カーテンエアバッグ62の取付片部63を図示せぬ車体パネルに取り付けることができる。
取付片部63に形成した挿通孔63aは、内側板部64によって挿通孔63aの径よりも大きな面積で覆われている。そのため、カーテンエアバッグ62が膨張展開したときに、車体パネルの傾斜面に取り付けた取付片部63の挿通孔63aに対して、挿通孔63aがボルト65の頭部から抜け出す方向に力が作用しても、挿通孔63aの周囲は内側板部64によって覆われているので、挿通孔63aがボルト65の頭部から抜け出てしまうのは防止される。
特開2002−321586号公報 特開2006−117110号公報
特許文献2のように構成しておくためには、内側板部64を更に用いた構成にしておかなければならない。しかし、内側板部64を用いることによって、取付片部63を車体パネルに取り付けるための部品点数は増加することになる。
そして、仮に、周縁にバリ等が形成されている内側板部64を用いた場合には、周縁部に形成されているバリによって、カーテンエアバッグ62の取付片部63を損傷させてしまい、取付片部63の強度が低下してしまう危険性が懸念される。そのため、内側板部64の加工精度が要求されることになる。
また、内側板部64を用いているため、取付片部63を介してカーテンエアバッグ62を車体
パネルに取り付ける上において、外側板部61に対する内側板部64の位置決めも行いながら取り付け作業を行わなければならず、取付片部63の取付作業が煩雑になってしまう。
本願発明は、特許文献2におけるような内側板部64を用いることなく、簡単な取り付け作業で、カーテンエアバッグの取付片を車体パネルの傾斜面に取り付けることができ、しかも、カーテンエアバッグが膨張展開したときでも、取付片を車体パネルに取り付けている固定具から取付片が外れてしまうのを確実に防止できるカーテンエアバッグ装置の提供を課題にしている。
本願発明の課題は、請求項1〜4に記載された各発明により達成することができる。
即ち、本願発明では、車体縦壁部の上縁に沿って折畳んで収納され、車室の側面に配される窓部に沿って膨張展開可能なカーテンエアバッグと、前記カーテンエアバッグに膨張用ガスを供給するインフレータと、を備えたカーテンエアバッグ装置において、
前記カーテンエアバッグは、前記カーテンエアバッグの上縁に沿って配設された複数の取付片を有し、前記各取付片には、それぞれ挿通孔が形成され、少なくとも一つの前記取付片は、前記挿通孔に挿通した固定具を介して、車体パネルに固定した取付ブラケットと前記固定具の頭部との間で挟持されて前記取付ブラケットの取付面に固定され、
前記挿通孔に挿通した前記固定具を係止し、前記少なくとも一つの取付片を前記固定具の頭部との間で挟持する前記取付ブラケットの取付面と、前記カーテンエアバッグが膨張展開したときにおける前記取付片の面とが、前記固定具の下方側の部位においても面接触状態を維持してなることを最も主要な特徴としている。
また、本願発明のカーテンエアバッグ装置では、前記取付ブラケットの取付面が、前記取付ブラケット本体に接続した一辺を残して残りの周囲が前記取付ブラケット本体から切り離されて形成され、かつ、前記取付ブラケットの取付面は、前記取付ブラケット本体に接続した一辺と平行な軸を中心として回動可能に構成されてなることを主要な特徴としている。
更に、本願発明のカーテンエアバッグ装置では、前記取付ブラケットの取付面は、前記取付ブラケット本体に接続した一辺側に断面形状が略半円形状の屈曲部を有し、前記屈曲部の長手方向が、前記取付ブラケット本体に接続した一辺と略平行に形成されてなることを主要な特徴としている。
更にまた、本願発明のカーテンエアバッグ装置では、前記取付ブラケットの取付面が、前記取付ブラケット本体の面から突出した傾斜面として構成されてなることを主要な特徴としている。
本願発明では、カーテンエアバッグが膨張展開したときにおいても、取付ブラケットの取付面と取付片の面とが、固定具の下方側においても面接触状態が維持される構成になっている。
このように構成されているので、特許文献2のような取付片を挟持するための内側板部を用いることなく、固定具の頭部と取付ブラケットの取付面との間で取付片を挟持している構成を採用することができる。これにより、カーテンエアバッグを車体パネルに対して簡単に取り付けることができる。しかも、カーテンエアバッグが膨張展開したときにも、固定具の下方側における取付片の面は、取付ブラケットの取付面との間での面接触状態が維持され続けるので、固定具の頭部から取付片の挿通孔が外れることはない。
カーテンエアバッグが膨張展開したときにおいて、固定具の下方側における取付片の面の部位と取付ブラケットの取付面とが、面接触状態を維持し続ける具体的な構成としては、取付片の面に面接触する取付ブラケットの取付面を、取付ブラケット本体に接続した一辺と平行な軸を中心として回動可能に構成しておくことができる。また、取付片の面と面接触する取付ブラケットの取付面を、取付ブラケット本体の面から突出した傾斜面として予め構成しておくことができる。
取付片の面と面接触している取付ブラケットの取付面を回動可能に構成した場合には、回動軸側に断面形状が略半円形状の屈曲部を形成しておき、屈曲部の変形によって取付ブラケットの取付面を回動させるように構成しておくこともできる。そして、取付ブラケットの取付面を回動させる方向としては、取付ブラケットの取付面における上部縁側または下部縁側に屈曲部を形成しておくことができる。
また、取付片の面と面接触する取付ブラケットの取付面を、傾斜面として予め構成しておく場合には、カーテンエアバッグが膨張展開したときに、取付片の挿通孔に対して作用する引張り方向と、傾斜面として形成した取付ブラケットの取付面とが略同じ方向を向くように、取付ブラケットの傾斜面を構成しておくことができる。
取付ブラケットとカーテンエアバッグとの取付構成を示す斜視図である。(実施例1) 車体パネルに取り付ける取付ブラケットの正面図である。(実施例1) 取付片を取付ブラケットの取付面に取り付ける要部構成を示す分解斜視図である。(実施例1) 取付片と取付ブラケットの取付面との取り付け状態を示す断面図である。(実施例1) カーテンエアバッグが膨張展開したときの取付片と取付ブラケットの取付面との取り付け状態を示す断面図である。(実施例1) カーテンエアバッグが膨張展開したときの取付片と取付ブラケットの取付面との取り付け状態の他の例を示す断面図である。(実施例1) 取付片と取付ブラケットの取付面との他の取り付け状態を示す断面図である。(実施例2) 他の取り付け状態において、カーテンエアバッグが膨張展開したときの状態を示す断面図である。(実施例2) 取付片と取付ブラケットの取付面との別の取り付け状態を示す断面図である。(実施例3) タブと車体パネルとの取り付け状態の概要を示した参考図である。(従来例1) 取付ブラケットを介して取付片部を取り付ける状態を示した分解斜視図である。(従来例2)
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本願発明に係わるカーテンエアバッグ装置としては、以下において図1〜図9を用いて説明を行うが、本願発明に係わるカーテンエアバッグ装置としては、図1〜図9に記載した実施例の構成に限定されるものではなく、本願発明としての効果を奏することができる構成であれば、多様な変更が可能である。
図1〜図6を用いて、実施例1に係わる本願発明の構成について説明する。図1に示す
ように、カーテンエアバッグ装置1は、カーテンエアバッグ3を収納した図示せぬカバー部材と、膨張用ガスを発生するインフレータ8と、インフレータ8が接続するカーテンエアバッグ3に形成したガス導入部7とを備えた構成になっている。
カーテンエアバッグ3の構成としては、例えば315デニールのナイロン66糸を用いた目付200g/m2の二枚の基布パネルを重ね合わせ、重ね合わせた基布パネルの外周を外周縫製部により接合して袋状に構成されている。
図1に示すように、外周縫製部で囲まれたカーテンエアバッグ3の内部において、対向する基布パネル同士をステッチ5a〜5cによって直接縫合することで、複数の膨張部を形成している。各ステッチ5a〜5c の両端部等には、円形のステッチである端末保護サークルが設けられている。端末保護サークルを設けておくことによって、膨張時の基布パネルにおける伸びの確保と皺の発生の防止並びに応力集中に対して十分な強度を得ることができる。
尚、必要に応じて、一対の基布パネルの表面にはゴムコーティング、シリコーン系樹脂のコーティング等を施して、通気性を低下させ、あるいは不通気状態となるように構成しておくこともできる。また、基布パネルの構成材料として、ナイロン66糸に代えてナイロン6糸、ポリエステル糸の織布を利用することもできる。
ガス導入部7に供給されるインフレータ8からの膨張用ガスは、ガス導入部7に連通した連通路を通って各膨張部内に導入され、カーテンエアバッグ3を窓部に沿って膨張展開させていくことができる。
カーテンエアバッグ3は、カーテンエアバッグ3の上縁に沿って配設した複数のタブ4a〜4eを用いて、車体パネルとしての図示せぬルーフサイド部に取付けることができる。そして、各タブ4a〜4eは、それぞれカーテンエアバッグ3における非膨張部に形成しておくことができる。
車両に対する側面衝突事故やロールオーバ等の事故の発生が検知されると、あるいはこれらの事故の発生が予測されると、カーテンエアバッグ装置1のインフレータ8から噴射した膨張用ガスがカーテンエアバッグ3内に流入して、カーテンエアバッグ3が膨張展開する。
カーテンエアバッグ3の膨張展開に伴って、図示せぬカバー部材の下端部側を車室内側の上方に押し開き、押し開かれた開口を通ってカーテンエアバッグ3は、下方へ向ってカーテン状に展開する。膨張展開したカーテンエアバッグ3によって、車室側方部の窓を覆い、乗員の頭部を保護することができる。
図1では、車体パネルに取り付けた取付ブラケット2に対して、タブ4d、4eを取り付ける構成を示しているが、タブ4cについても図示せぬ取付ブラケットを介して取り付ける構成にしておくこともできる。このとき、図示せぬ取付ブラケットとしては、タブ4cを取り付け得る位置に配設しておくことができる。
また、図1に示した取付ブラケット2の長さ寸法としては、タブ4c〜4eを全て取り付け得る長さ寸法に構成しておくこともできる。即ち、一つの取付ブラケット2にタブ4c〜4eを全て取り付けた構成にすることもできる。
尚、タブ4c〜4eの形成数としては、図示例で示した5個に限定されるものではなく、必要に応じて適宜の個数をカーテンエアバッグ3における所望の部位に設けていくことがで
きる。また、タブ4c〜4eの内で、タブを車体パネルまたは取付ブラケットに固定している固定具の頭部からこのタブが外れる虞がない場合には、該当するタブを車体パネルに対して直接固定した構成にしておくこともできる。
取付ブラケット2としては、金属板に対してプレス加工などを施して構成しておくことも、剛性を備えた樹脂材を成型することによって構成しておくこともできる。
次に、図2、図3を用いて、取付ブラケット2の構成を説明すると共に、図4、図5を用いて、カーテンエアバッグ3が膨張展開を開始する前の状態と膨張展開を行った状態について説明を行う。
図2に示すように、取付ブラケット2の両端部上縁側には、取付ブラケット2を図示せぬ車体パネルに取り付けるための係止部10a、10bが設けられている。図2におけるA―A断面図で示すように、取付ブラケット本体2aの中央部2bが、車体パネル側に突出した湾曲形状に形成されている。
取付ブラケット本体2aの中央部2bに湾曲部を形成しておくことにより、取付ブラケット2を車体パネルに取り付けるとき、車体パネルの曲面形状に沿った形で取付ブラケット2を取り付けることができる。そして、取付ブラケット2とカーテンエアバッグ3を収納する図示せぬカバー部材との間隔を広く構成しておくことができる。
取付ブラケット本体2aの係止部10a側には、タブ4dを取り付ける取付面12が形成されており、取付ブラケット2の上縁における係止部10b側に設けたフランジ部には、タブ4eを取り付けるフランジの取付面13が設けられている。取付面12及びフランジの取付面13には、それぞれタブ4d及びタブ4eを取り付けるための取付孔14a、14bが形成されている。
カーテンエアバッグ3が膨張展開したときに、固定具9(図3参照)の頭部9aから外れ易い係止部がタブ4dであるとした場合を例に挙げて、以下において説明する。即ち、本願発明の構成が、タブ4dを取り付ける取付面12に設けられている構成について説明する。本願発明の構成が適用されている取付面として、タブ4dを取り付ける取付面12を例示して説明を行いうるが、本願発明では図示例の構成に限定されるものではない。例えば、他のタブ4a〜4c、4eを取り付ける取付ブラケット2に形成した取付面に関しても、本願発明の構成を採用することができる。
タブ4dを取り付ける取付面12は、一辺15が取付ブラケット本体2aに連接し、一辺15を除いた取付面12の周囲は、取付ブラケット本体2aから切り離された形状に構成されている。そして、取付面12の一辺15側には、断面形状が略半円形状の屈曲部18が形成され、屈曲部18の長手方向が、一辺15と略平行となるように構成されている。
尚、取付面12として、四つの辺15、16a〜16cを備えた矩形形状に形成された構成例を示しているが、タブ4dの面とを面接触状態となる取付面12の形状であって、取付ブラケット本体2aに連接した一辺15を備えた形状であれば、矩形形状以外の形状によって取付面12を構成しておくこともできる。
図3に示すように、タブ4dに形成した挿通孔6と取付面12に形成した取付孔14aとに固定具9を挿入し、固定具9の両端部に膨大部を形成することで、タブ4dを固定具9の膨大部と取付面12との間で挟持することができる。
図示例では、固定具9としてリベットを用いた構成を示しており、リベットの両端部を押圧して加締めることによって形成される膨大部を固定具9の頭部9a、9bとしている。固定具9としては、リベットを用いる代わりに、ボルト・ナット等を用いた構成にすること
もできる。ボルト・ナットを用いた場合には、固定具9の頭部9aとしては、ボルトの頭部またはナットが該当することになる。
図4には、取付ブラケット本体2aの面が斜めに傾斜した状態で、図示せぬ車体パネルに取付ブラケット2が取り付けられており、取付ブラケット2の取付面12には、固定具9を介してタブ4dが取り付けられている状態を示している。タブ4dの取り付け方法としては、取付ブラケット2を車体パネルに取り付けた後に行う取り付け方法も、最初にタブ4dを取付ブラケット2に取り付けた後に、取付ブラケット2を車体パネルに取り付ける取り付け方法を採用することもできる。
図4に示された状態から、カーテンエアバッグ3が膨張展開を行うと、タブ4dに対して引張り力が作用する。そして、図5に示すように、タブ4dに形成した挿通孔6が引き伸ばされて長円形状に変形する。このとき、タブ4dに作用する引張り力によって、取付面12の屈曲部18は円弧径を拡大するように変形する。
そして、タブ4dに作用する引張り力によって屈曲部18が変形し、取付面12は、一辺15と平行な回動軸を中心として、図4から図5に示すように反時計周り方向に回動する。取付面12の回動によって、タブ4dと取付面12との面接触状態は維持され続けることになる。
タブ4dと取付面12との面接触状態としては、例えば、図6で示す状態、即ち、カーテンエアバッグ3の膨張展開によりタブ4dが、図5に示す状態よりも図中で右側下方(図6の矢印方向)に引張り力が作用すると、タブ4dの挿通孔6よりも下方側が、タブ4dを取り付ける取付面12から僅かに離間する場合がある。このような場合であっても、本願発明でのタブ4dと取付面12との面接触状態が、維持され続けていることに包含される。
屈曲部18は取付面12の回動を容易に生じ易くすると共に、取付面12に作用する取付面12を回動させる力が、例えば、一辺15等に集中応力として作用しないように機能している。
そのため、タブ4dに作用した引張り力によってタブ4dの挿通孔6が、固定具9の頭部9aから下方に位置したとしても、挿通孔6としては、固定具9の頭部9aを跨いで固定具9の頭部9aから外れてしまう状態になるまでには回動しない。このように、固定具9の頭部9aを跨ぐ方向に挿通孔6を回動させる引張り力がタブ4dに対して強く作用したとしても、この引張り力によって屈曲部18は変形することになり、タブ4dに対して作用する強い引張り力の大部分を屈曲部18の変形によって吸収することができる。
このように、タブ4dに作用する引張り力の大部分を吸収することができるので、挿通孔6が固定具9の頭部9aから外れてしまうことを防止できる。
また、カーテンエアバッグ3が膨張展開を行ってカーテンエアバッグ3におけるタブ4dの取り付け位置が、取付ブラケット本体2aから離れた位置に移動しても、屈曲部18の変形によって生じる取付ブラケット本体2aとタブ4dとの間の隙間によって、タブ4dの面と取付面12との間での面接触状態が外れて、タブ4dの面と取付面12との間に隙間が生じてしまうのを抑えておくことができる。
カーテンエアバッグ3の膨張展開時には、タブ4dのカーテンエアバッグ3に対する取り付け位置が移動することになるが、取付面12が屈曲部18を中心に変形しなかった場合に生じていた、固定具9の頭部9aからタブ4dを引き剥がそうとする力は、上述したように本願発明では軽減させることができる。そして、固定具9の頭部9aからタブ4dを引き剥がそうとする力が軽減されることにより、タブ4dが固定具9の頭部9aを乗り越えて外れることがなくなる。
このように、タブ4dが固定具9から外れてしまう状況の発生を確実に防止できる。しか
も、タブ4dの取付ブラケット2への取り付け作業は、挿通孔6と取付孔14aとに挿入した固定具9を固定するだけの取付け作業で行うことができるので、簡単な取付け作業にて行うことができる。
実施例2に係わる構成について、図7、図8を用いて説明する。実施例1では、取付面12が一辺15と平行な回動軸を中心として上方に向かって回動する構成例について説明を行った。実施例2では、取付面22が取付ブラケット本体2aに連接した一辺25と平行な回動軸を中心として90°以上回動する構成になっている。そして、取付面22の辺26aと取付ブラケット本体2aとの隙間23からタブ4dを挿入して、取付面22を包み込むように配したタブ4dを、固定具9を介して取付面22に取り付けた構成になっている。
また、取付面22の変形を容易に行わせることができ、一辺25等に集中応力が作用するのを防止するため、実施例1と同様に取付面22の一辺25側には屈曲部28が設けられている。他の構成は、実施例1と同様の構成になっている。そのため、実施例2に関する説明では、実施例1と同様の構成に関して実施例1の説明で用いた部材名及び部材符号を用いることで、その部材の説明を省略する。
図7には、取付ブラケット本体2aの面が斜めに傾斜した状態で、図示せぬ車体パネルに取付ブラケット2が取り付けられている。取付ブラケット本体2aと一辺25を介して連接した取付ブラケット2の取付面22は、一辺25を除く周囲が取付ブラケット本体2aから切り離された構成になっている。
取付ブラケット2の取付面22には、固定具9を介してタブ4dが取り付けられている。そして、取付面22の辺26aと取付ブラケット本体2aとの隙間23から挿入したタブ4dは、固定具9の頭部9aと取付面22との間で挟持されている。
図7においても、固定具9としてリベットを用いた構成を示しているが、リベットの代わりにボルト・ナットを用いた構成にしておくこともできる。図7に示された状態から、カーテンエアバッグ3が膨張展開を行うと、タブ4dに対して引張り力が作用して、図8に示すように、タブ4dに形成した挿通孔6が引き伸ばされて長円形状に変形する。同時にこの引っ張り力によって、取付面22の屈曲部28は円弧径を拡大するように変形して、取付面22は、タブ4dに作用する引張り力によって略反転状態に変形することになる。
取付面22の回動によって、タブ4dと取付面22との面接触状態は常に維持されることになる。屈曲部28は、取付面12の回動を容易に生じ易くすると共に、取付面22に作用する取付面22を回動させる力が、例えば、一辺25等に集中応力として作用しないように機能している。
取付面22は略反転状態に変形することになるので、固定具9を押圧しているタブ4dの挿通孔6の部位は、固定具9の頭部9aに係合した状態が維持されることになる。そして、挿通孔6において固定具9を押圧している部位が、固定具9の頭部9aを跨いで、頭部9aから外れることがない。
このように、タブ4dが固定具9から外れてしまう状況の発生を確実に防止できる。しかも、タブ4dの取付ブラケット2への取り付け作業は、挿通孔6と取付面22の取付孔24aとに挿入した固定具9を固定する取り付け作業により行うことができるので、簡単な取り付け作業になる。
実施例3に係わる構成について、図9を用いて説明する。実施例1、2では、取付面12
が一辺15、25と平行な回動軸を中心として回動する構成例について説明を行った。実施例3では、取付ブラケット本体2aに設けた取付面32を回動させずに、最初から取付ブラケット本体2aに対して傾いた傾斜面として構成している。
他の構成は、実施例1、2と同様の構成になっている。そのため、実施例3に関する説明では、実施例1、2と同様の構成に関して実施例1、2の説明で用いた部材名及び部材符号を用いることで、その部材の説明を省略する。
実施例3では、タブ4dを取り付ける取付面32は、取付ブラケット本体2aの面から突出した傾斜面として構成されている。取付面32の上端縁側及び下端縁側は、屈曲して取付ブラケット本体2aに連接された構成になっている。取付面32としては、取付ブラケット本体2aに対してプレス成型を行って構成することも、取付面32を取付ブラケット本体2aとは別体に構成し、溶着等の手段で取付ブラケット本体2aに取り付けた構成とすることもできる。あるいは、剛性のある樹脂材を成型して構成することもできる。
取付面32の傾斜面方向としては、車体パネルに取付ブラケット2が取り付けられた状態において、カーテンエアバッグ3が膨張展開したときに、タブ4dに作用する引張り力によって、タブ4dの面と取付面32との面接触状態が、外れない傾斜方向として構成しておくことができる。
このように構成しておくことによって、カーテンエアバッグ3が膨張展開したときであっても、タブ4dの面と取付面32との面接触状態が維持されるので、タブ4dが固定具9の頭部9aから外れてしまう状況の発生を確実に防止できる。しかも、タブ4dの取付ブラケット2への取り付け作業は、挿通孔6と取付面32の取付孔34aとに挿入した固定具9を固定することにより行うことができるので、簡単な取り付け作業にて行うことができる。
本願発明の技術思想を他のエアバッグの構成においても適用することもできる。
1・・・カーテンエアバッグ装置、
2・・・取付ブラケット、
3・・・カーテンエアバッグ、
4a〜4e・・・タブ、
9・・・固定具、
12、22、32・・・取付面、
18、28・・・屈曲部、
51・・・車体パネル、
52・・・カーテンエアバッグ、
53・・・タブ、
54・・・リベット、
61・・・外側板部、
62・・・カーテンエアバッグ、
63・・・取付片部、
64・・・内側板部。

Claims (4)

  1. 車体縦壁部の上縁に沿って折畳んで収納され、車室の側面に配される窓部に沿って膨張展開可能なカーテンエアバッグと、前記カーテンエアバッグに膨張用ガスを供給するインフレータと、を備えたカーテンエアバッグ装置において、
    前記カーテンエアバッグは、前記カーテンエアバッグの上縁に沿って配設された複数の取付片を有し、前記各取付片には、それぞれ挿通孔が形成され、
    少なくとも一つの前記取付片は、前記挿通孔に挿通した固定具を介して、車体パネルに固定した取付ブラケットと前記固定具の頭部との間で挟持されて前記取付ブラケットの取付面に固定され、
    前記挿通孔に挿通した前記固定具を係止し、前記少なくとも一つの取付片を前記固定具の頭部との間で挟持する前記取付ブラケットの取付面と、前記カーテンエアバッグが膨張展開したときにおける前記取付片の面とが、前記固定具の下方側の部位においても面接触状態を維持してなることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  2. 前記取付ブラケットの取付面が、前記取付ブラケット本体に接続した一辺を残して残りの周囲が前記取付ブラケット本体から切り離されて形成され、かつ、前記取付ブラケットの取付面は、前記取付ブラケット本体に接続した一辺と平行な軸を中心として回動可能に構成されてなることを特徴とする請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置。
  3. 前記取付ブラケットの取付面は、前記取付ブラケット本体に接続した一辺側に断面形状が略半円形状の屈曲部を有し、前記屈曲部の長手方向が、前記取付ブラケット本体に接続した一辺と略平行に形成されてなることを特徴とする請求項2に記載のカーテンエアバッグ装置。
  4. 前記取付ブラケットの取付面が、前記取付ブラケット本体の面から突出した傾斜面として構成されてなることを特徴とする請求項1に記載のカーテンエアバッグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016052824A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 オートリブ ディベロップメント エービー カーテンエアバッグ装置用取付構造およびカーテンエアバッグ装置

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