JP2012111250A - 車両用懸架装置および車両の制動偏向抑制方法 - Google Patents

車両用懸架装置および車両の制動偏向抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両の直進制動時の偏向を簡易な手法で抑制する。
【解決手段】ある態様の車両用懸架装置においては、車幅方向に延在する本体の中間部が車体に支持されるスタビライザバー34と、スタビライザバー34の左右両端部と左右のロアアーム22とをそれぞれ上下に連結する左右のスタビライザリンク36と、を備える。そして、車両制動時の制動力が、左右の車輪のうち上下方向の荷重分担の大きい右前輪14aの接地荷重を低減する方向に作用し、上下方向の荷重分担の小さい左前輪14bの接地荷重を増加させる方向に作用するよう、左右のスタビライザリンク36の車両前後方向の傾きが異なるように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のロールを抑制するスタビライザを備えた車両用懸架装置に関する。
従来より、車両の構造が左右非対称であることに起因して車両の直進制動時に重心回りの回転モーメントが発生し、車両が緩やかに旋回する偏向(以下、「制動偏向」ともいう)が発生することが知られている。すなわち、車両の構造は、例えばエンジン、燃料タンク、制動装置等の構造や配置、あるいは乗員・積載物の積載位置など、車両における重量分布が必ずしも左右対称にはなっていない。このような車両の構造における左右非対称性により、車両の直進制動時に種々の態様にて車体に横力やヨーモーメントが発生し、車体が偏向することがある。この制動偏向は車両に運転者の意図とは異なる挙動を起こすことがある。
そこで、例えば車両の左右輪の間で制動力差を付与する制動制御を実行したり、車両の運転者の操舵とは独立に操舵制御を実行する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、車両直進中に制動操作された直進制動状態である場合に、左右輪の軸重の差である左右軸重差を減少させる軸重制御を実行する技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。具体的には、燃料室内の燃料を移動させて燃料タンクの左右方向の重量配分を変更するなどして左右軸重差の減少を実現している。
特開2008−037259号公報 特開2009−184471号公報
しかしながら、車両の偏向を抑制するためにこうした特別な制動制御、操舵制御、軸重制御等を取り入れると、システムを複雑化させてしまうという問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の直進制動時の偏向を簡易な手法で抑制することにある。
本発明のある態様の車両用懸架装置は、車幅方向に延在する本体の中間部が車体に支持されるスタビライザバーと、スタビライザバーの左右両端部と左右の車輪支持部材とをそれぞれ上下に連結する左右のスタビライザリンクと、を備える。そして、車両制動時の制動力が、左右の車輪のうち上下方向の荷重分担の大きい側の車輪の接地荷重を低減する方向に作用し、上下方向の荷重分担の小さい側の車輪の接地荷重を増加させる方向に作用するよう、左右のスタビライザリンクの車両前後方向の傾きが異なるように構成される。
ここでいう「スタビライザバー」は車両の前輪側および後輪側の一方または双方に対して設けられる。車両の直進制動時には慣性力によって前輪側に荷重が移動するため、少なくとも制動偏向の要因となり易い前輪側にはスタビライザバーを設け、スタビライザリンクの傾きを上述のように設定するのが好ましい。
この態様によると、車両の構造により左右の車輪の上下方向の荷重分担が非対称となる場合、左右のスタビライザリンクがその車両前後方向の傾きが互いに異なるように構成される。その結果、直進制動時に左右車輪に発生する制動力の分力が、上下方向の荷重分担の大きい側の車輪の接地荷重を低減する向きに作用し、上下方向の荷重分担の小さい側の車輪の接地荷重を増加させる向きに作用する。その結果、左右の車輪に作用する接地荷重の差が小さくなり、直進制動時の偏向を抑制することができる。また、スタビライザリンクの傾斜角度を構造的に異ならせるという簡易な手法で偏向抑制を実現できる。
具体的には、左右の車輪支持部材とスタビライザバーとが、車体ロール時のバウンド輪側、すなわち荷重分担の大きい車輪側のスタビライザリンクが圧縮荷重を受ける配置にて連結され、左右のスタビライザリンクのうち、上下方向の荷重分担の大きい車輪側のスタビライザリンクがスタビライザバーとの連結点から後方に傾斜するように設けられ、上下方向の荷重分担の小さい側のスタビライザリンクがスタビライザバーとの連結点から前方に傾斜するように設けられていてもよい。
この態様によれば、直進制動時に左右車輪に発生する制動力の分力が、上下方向の荷重分担の大きい車輪側のスタビライザリンクにはその圧縮荷重を低減する向きに作用し、上下方向の荷重分担の小さい車輪側のスタビライザリンクにはその圧縮荷重を増加させる向きに作用する。その結果、スタビライザリンクの反力によって左右の車輪に作用する接地荷重の差が小さくなり、直進制動時の偏向を抑制することができる。
また、左右の車輪支持部材とスタビライザバーとが、車体ロール時のバウンド輪側、すなわち荷重分担の大きい車輪側のスタビライザリンクが引張荷重を受ける配置にて連結され、左右のスタビライザリンクのうち、上下方向の荷重分担の大きい車輪側のスタビライザリンクがスタビライザバーとの連結点から前方に傾斜するように設けられ、上下方向の荷重分担の小さい側のスタビライザリンクがスタビライザバーとの連結点から後方に傾斜するように設けられていてもよい。
この態様によれば、直進制動時に左右車輪に発生する制動力の分力が、上下方向の荷重分担の大きい車輪側のスタビライザリンクにはその引張荷重を低減する向きに作用し、上下方向の荷重分担の小さい車輪側のスタビライザリンクにはその引張荷重を増加させる向きに作用する。その結果、スタビライザリンクの反力によって左右の車輪に作用する接地荷重の差が小さくなり、直進制動時の偏向を抑制することができる。
本発明の別の態様は、車両の制動偏向抑制方法である。この方法は、車幅方向に延在するスタビライザバーと、スタビライザバーの左右両端部と左右の車輪支持部材とをそれぞれ上下に連結する左右のスタビライザリンクとを備える車両における直進制動時の制動偏向を抑制する方法である。車両制動時の制動力が、左右の車輪のうち上下方向の荷重分担の大きい側の車輪の接地荷重を低減する方向に作用し、上下方向の荷重分担の小さい側の車輪の接地荷重を増加させる方向に作用するよう、左右のスタビライザリンクの車両前後方向の傾きを異ならせることで、直進制動時の左右の車輪の上下方向の荷重差を低減し、それにより制動偏向を抑制する。
ここでいう「スタビライザバー」も車両の前輪側および後輪側の一方または双方に対して設けられる。車両の直進制動時には慣性力によって前輪側に荷重が移動するため、少なくとも制動偏向の要因となり易い前輪側にはスタビライザバーを設け、スタビライザリンクの傾きを上述のように設定するのが好ましい。
この態様によると、車両の構造により左右の車輪の上下方向の荷重分担が非対称となる場合、左右のスタビライザリンクがその車両前後方向の傾きが互いに異なるようにされる。その結果、直進制動時に左右車輪に発生する制動力の分力が、上下方向の荷重分担の大きい側の車輪の接地荷重を低減する向きに作用し、上下方向の荷重分担の小さい側の車輪の接地荷重を増加させる向きに作用する。その結果、左右の車輪に作用する接地荷重の差が小さくなり、直進制動時の偏向を抑制することができる。また、スタビライザリンクの傾斜角度を構造的に異ならせるという簡易な手法で偏向抑制を実現できる。
本発明によれば、車両の直進制動時の偏向を簡易な手法で抑制することができる。
本発明の実施形態に係る車両用懸架装置およびその周辺の構成を示す斜視図である。 車両用懸架装置の特徴的構成を模式的に示す説明図である。 実施形態の車両用懸架装置による作用を示す模式図である。 実施形態の車両用懸架装置による効果を例示する図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用懸架装置およびその周辺の構成を示す斜視図である。本実施形態の車両用懸架装置は、車両の前輪側に左右対称に設けられたダブルウィッシュボーン式のサスペンション10を、車幅方向に延在するスタビライザ12により連結して構成されている。
サスペンション10は、車輪14(右前輪14a、左前輪14b)を回転可能に支持するナックル16を有している。ナックル16は、その中央部前方に延出するナックルアームにてタイロッド18に連結されている。ステアリング操作によりタイロッド18が長手方向(車幅方向)に移動し、ナックル16がキングピン軸Kを中心に回転することで、ナックル16に支持された車輪14が転舵される。
ナックル16の上端部にはU字形のアッパアーム20が取り付けられ、下端部にはU字形のロアアーム22が取り付けられている。これらナックル16、アッパアーム20およびロアアーム22により「車輪支持部材」が構成される。アッパアーム20は、その中間部がジョイントを介してナックル16の上端部に接続され、両先端部がゴムブッシュを介して車体の側部に回動可能に軸支される。それにより、ナックル16の上部がアッパアーム20にキングピン軸Kを中心に回動可能に軸支される。
一方、ロアアーム22は、その中間部がジョイントを介してナックル16の下端部に接続され、両先端部がゴムブッシュを介して車体の側部(アッパアーム20との接続部の下方)に回動可能に軸支される。それにより、ナックル16の下部がアッパアーム20にキングピン軸Kを中心に回動可能に軸支されている。
車体とロアアーム22との間にはショックアブソーバ24が配設される。ショックアブソーバ24は、ハウジング26内のピストンに形成されたオリフィスを作動液が通過する際の粘性抵抗によって減衰力を発生させる。ハウジング26の下端部は、ボールジョイントを介してロアアーム22に連結されている。ハウジング26から突出するピストンロッドが、アッパサポート28を介して車体に取り付けられる。ハウジング26の軸方向中央部にはロアサポート30が取り付けられている。アッパサポート28とロアサポート30との間には、圧縮コイルスプリング32が介装されている。
図示しないステアリングホイールから入力される操舵トルクは、図示しないステアリングコラムを介してギヤボックスに伝達される。ギヤボックスにおいては、ステアリングホイールの回転運動が車幅方向の直線運動に変換されて、タイロッド18に伝達される。タイロッド18の運動によってナックル16が揺動し、車輪が転舵される。
スタビライザ12は、長尺状のスタビライザバー34と、その両端に接続されるスタビライザリンク36とを備える。スタビライザバー34は、車幅方向に延在する本体の中間部の左右2箇所がそれぞれブッシュを含む取付部材38を介して車体に取り付けられる。これにより、スタビライザ12が車体に支持される。一方、スタビライザバー34の両端部からそれぞれほぼ直角方向にスタビライザリンク36が延びるように接続され、スタビライザリンク36の先端がロアアーム22に連結されている。これによって、左右のサスペンション10がスタビライザ12によって連結されている。
このような構成により、左右のサスペンション10の高さ(上下方向の位置)に差が生じると、左右のスタビライザリンク36の高さ(上下方向の位置)に差が生じるため、スタビライザバー34が捩じり変形され、スタビライザリンク36が振れる。この弾性反力で、左右のサスペンション10はそれぞれ、高さの差を解消する方向に付勢される。すなわち、スタビライザ12の捩れに対する復元力によって車体のロール剛性が高められ、車両旋回時のロールが抑制されるようになる。
次に、本実施形態における特徴的構成について説明する。
図2は、車両用懸架装置の特徴的構成を模式的に示す説明図である。(A)は車両用懸架装置およびその周辺構成の正面視を示し、(B)は右輪側の側面視を示し、(C)は左輪側の側面視を示している。なお、本実施形態では、車両の構造が左右非対称であるために、右前輪14aのほうが左前輪14bよりも上下方向の荷重分担が大きい場合を想定している。
本実施形態では上述のように、左右対称なサスペンション10と、それらを連結するスタビライザ12とを設けているが、左右のスタビライザリンク36のサスペンション10に対する車両前後方向の傾きが互いに異なるように構成している。それにより、車両の構造の左右非対称に起因して直進制動時に制動偏向が発生することを抑制している。
すなわち、図2(A)に示すように、右前輪14aのほうが左前輪14bよりも上下方向の荷重分担が大きいため、右前輪14aのほうが左前輪14bよりも路面に対する接地荷重が大きくなる。特に、車両の直進制動時の慣性力により前輪側に荷重が移動すると、右前輪14aおよび左前輪14bがバウンドするが、接地荷重に左右差があるため、左右輪でのバウンドストロークが異なる。すなわち、接地荷重の大きい右前輪14aのほうが接地荷重の小さい左前輪14bよりも大きくバウンドするようになる。サスペンション10はバウンドストロークに伴ってステア変化を伴うため、そのバウンドストロークの左右差がステア角の左右差となって制動偏向を生じさせてしまう。
本実施形態ではこの点に着目し、サスペンション10とスタビライザ12との接続構造を工夫するとともに制動力を利用することで接地荷重の左右差を小さくし、それによりバウンドストロークの左右差を小さくすることにより制動偏向を抑制する。すなわち、直進制動時の制動力が、左右の車輪のうち上下方向の荷重分担の大きい側の車輪の接地荷重を低減する方向に作用し、小さい側の車輪の接地荷重を増加させる方向に作用するよう、左右のスタビライザリンク36の車両前後方向の傾きを異ならせる。
具体的には、図2(B)および(C)に示すように、上下方向の荷重分担の大きい右前輪14a側のスタビライザリンク36がスタビライザバー34の端部から車両後下方に傾斜し、上下方向の荷重分担の小さい左前輪14b側のスタビライザリンク36がスタビライザバー34の端部から車両前下方に傾斜するようにスタビライザ12の構造および配置構成を設定している。
これにより、直進制動時において、右前輪14aのスタビライザリンク36には制動力の分力(白矢印)が下方、つまり接地荷重と逆方向に作用するようになり、左前輪14bのスタビライザリンク36には制動力の分力(白矢印)が上方、つまり接地荷重と同方向に作用するようになる。これらの分力は、取付部材38を介して車体50に入力され、その反力が接地荷重と釣り合うようになる。すなわち、左右車輪に発生する制動力の分力が、上下方向の荷重分担の大きい側の車輪の接地荷重を低減する向きに作用し、上下方向の荷重分担の小さい側の車輪の接地荷重を増加させる向きに作用する。その結果、左右の車輪に作用する接地荷重の差が小さくなり、直進制動時の偏向を抑制できるようになる。
図3は、実施形態の車両用懸架装置による作用を示す模式図である。(A)は、比較例としてスタビライザリンク36の車両前後方向の傾斜角度を左右輪で等しくした場合を示している。(B)は、スタビライザリンク36の車両前後方向の傾斜角度を本実施形態のように左右輪で異ならせた場合に作用する制動力の分力を示している。(C)は、本実施形態により実現される接地荷重を示している。
すなわち、従来のようにスタビライザリンク36の車両前後方向の傾斜角度を左右輪で等しくした場合には、図3(A)に白矢印にて示すように、上下方向の荷重分担の大きい右前輪14aに左前輪14bよりも大きな接地荷重が作用する。その結果、直進制動時には左右輪でのバウンドストロークが大きく異なり、それがステア角の左右差となって制動偏向を生じさせてしまう。
これに対し、本実施形態のようにスタビライザリンク36の車両前後方向の傾斜角度を左右輪で異ならせると、図3(B)に白矢印にて示すように、直進制動時の制動力の分力が、上下方向の荷重分担の大きい右前輪14a側の接地荷重を低減する向きに作用し、上下方向の荷重分担の小さい左前輪14b側の接地荷重を増加させる向きに作用する。その結果、図3(C)に白矢印にて示すように、右前輪14aと左前輪14bのそれぞれに作用する接地荷重の差が小さくなり、直進制動時の偏向を抑制できるようになる。
図4は、実施形態の車両用懸架装置による効果を例示する図である。(A)は、比較例としてスタビライザリンク36の車両前後方向の傾斜角度を左右輪で等しくした場合に生じる接地荷重を示している。(B)は、スタビライザリンク36の車両前後方向の傾斜角度を本実施形態のように左右輪で異ならせた場合に生じる接地荷重を示している。各図において縦軸が接地荷重(N)を示し、横軸がバウンドストローク(mm)を示している。図中の黒丸は右前輪14a側の接地荷重を示し、白丸は左前輪14b側の接地荷重を示している。ここでは、車両の構造の左右差から直進制動時に右前輪14aのバウンドストロークが15mm、左前輪14bのバウンドストロークが5mmとなり、制動力1000Nが作用した場合を示している。
すなわち、従来のようにスタビライザリンク36の車両前後方向の傾斜角度を左右輪で等しくした場合には、図4(A)に示すように、右前輪14aの接地荷重が5200N、左前輪14bの接地荷重が4464Nとなり、その接地荷重の左右差が736Nとなっている。これに対し、本実施形態のようにスタビライザリンク36の車両前後方向の傾斜角度を左右輪で異ならせると、図4(B)に示すように、右前輪14aの接地荷重が5066N、左前輪14bの接地荷重が4600Nとなり、その接地荷重の左右差が466Nとなっている。すなわち、スタビライザリンク36の傾斜角度を左右輪で異ならせることにより接地荷重の左右差が小さくなり、直進制動時の偏向を抑制できるようになる。
本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能である。各図に示す構成は、一例を説明するためのもので、同様な機能を達成できる構成であれば、適宜変更可能である。
上記実施形態では、左右のロアアーム22とスタビライザバー34とが、車体ロール時のバウンド輪側、すなわち荷重分担の大きい車輪側のスタビライザリンク36が圧縮荷重を受ける配置にて連結される例を示した。変形例においては、左右の車輪支持部材とスタビライザバー34とが、車両制動時にスタビライザリンク36が引張荷重を受ける配置にて連結されるようにしてもよい。その場合には、上記実施形態とは逆に、上下方向の荷重分担の大きい右前輪14a側のスタビライザリンク36がスタビライザバー34との連結点から前上方に傾斜するように設けられ、上下方向の荷重分担の小さい左前輪14b側のスタビライザリンク36がスタビライザバー34との連結点から後上方に傾斜するように設けるとよい。こうすることで、上記実施形態と同様に接地荷重の左右差を小さくし、直進制動時の偏向を抑制できるようになる。
上記実施形態では、車両の前輪側にサスペンション10およびスタビライザ12を設ける例を示したが、後輪側にも同様のサスペンション10およびスタビライザ12を設けるようにしてもよい。
10 サスペンション、 12 スタビライザ、 14a 右前輪、 14b 左前輪、 16 ナックル、 18 タイロッド、 20 アッパアーム、 22 ロアアーム、 24 ショックアブソーバ、 26 ハウジング、 28 アッパサポート、 30 ロアサポート、 32 圧縮コイルスプリング、 34 スタビライザバー、 36 スタビライザリンク。

Claims (4)

  1. 車幅方向に延在する本体の中間部が車体に支持されるスタビライザバーと、
    前記スタビライザバーの左右両端部と左右の車輪支持部材とをそれぞれ上下に連結する左右のスタビライザリンクと、
    を備え、
    車両制動時の制動力が、左右の車輪のうち上下方向の荷重分担の大きい側の車輪の接地荷重を低減する方向に作用し、上下方向の荷重分担の小さい側の車輪の接地荷重を増加させる方向に作用するよう、左右のスタビライザリンクの車両前後方向の傾きが異なるように構成されていることを特徴とする車両用懸架装置。
  2. 左右の車輪支持部材と前記スタビライザバーとが、車体ロール時に荷重分担の大きい車輪側のスタビライザリンクが圧縮荷重を受けるよう、各車輪支持部材が前記スタビライザバーより下方に配置されるように連結され、
    左右のスタビライザリンクのうち、上下方向の荷重分担の大きい車輪側のスタビライザリンクが前記スタビライザバーとの連結点から後方に傾斜するように設けられ、上下方向の荷重分担の小さい側のスタビライザリンクが前記スタビライザバーとの連結点から前方に傾斜するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用懸架装置。
  3. 左右の車輪支持部材と前記スタビライザバーとが、車体ロール時に荷重分担の大きい車輪側のスタビライザリンクが引張荷重を受けるよう、各車輪支持部材が前記スタビライザバーより上方に配置されるように連結され、
    左右のスタビライザリンクのうち、上下方向の荷重分担の大きい車輪側のスタビライザリンクが前記スタビライザバーとの連結点から前方に傾斜するように設けられ、上下方向の荷重分担の小さい側のスタビライザリンクが前記スタビライザバーとの連結点から後方に傾斜するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用懸架装置。
  4. 車幅方向に延在するスタビライザバーと、前記スタビライザバーの左右両端部と左右の車輪支持部材とをそれぞれ上下に連結する左右のスタビライザリンクとを備える車両における直進制動時の制動偏向を抑制する方法であって、
    車両制動時の制動力が、左右の車輪のうち上下方向の荷重分担の大きい側の車輪の接地荷重を低減する方向に作用し、上下方向の荷重分担の小さい側の車輪の接地荷重を増加させる方向に作用するよう、左右のスタビライザリンクの車両前後方向の傾きを異ならせることで、直進制動時の左右の車輪の上下方向の荷重差を低減し、それにより制動偏向を抑制することを特徴とする車両の制動偏向抑制方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016137851A (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 トヨタ自動車株式会社 車両挙動制御装置

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