JP2012110789A - ロールペーパータオル及びロールペーパータオルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紙管端部21Pが長尺の帯状のペーパータオルが巻かれる円筒部分22の一方の端面22Lから突出するようにして、ディスペンサーの筐体側部で紙管を支持する一対の支持部の少なくとも一方を、円柱棒状体を回動自在に支承する受け部とすることを可能にしたロールペーパータオルにより解決される。
【選択図】図4
Description
排紙機構については、センサーに応じてロールペーパータオルから巻き出されたペーパータオルをニップする排紙ローラを電力駆動して自動的に適宜長を排紙するもの(例えば、下記特許文献7)、使用者自身がペーパータオルを適宜長、引き出すタイプ等が知られる。
前者のセンサーによって自動的に適宜長を排紙するものについては、使用者がペーパータオルを適宜長引き出すタイプと比較して、使用者が過度にペーパータオルを引出すおそれが小さく、もって内部に保持されたロールペーパータオルの持ちがよく、取り代え頻度が少なくてすむというメリットがある。
しかし、自動で適宜長を排紙するものは、排紙のためのローラを電力によって駆動しているため、電力消費量を考慮しなければならないという問題となる。特に、かかるディスペンサーは、化粧室の洗面台近傍、キッチンの水回り近傍の壁面などに設置されることが多く、かかる場所に商用電源がないこともあり、この場合には電池駆動とされ、この電池駆動では省電力化は極めて重要な課題となる。
そして、この状態での支持は、紙管121と突起部135との間で大きな隙間があるためにロールペーパータオル102の排紙にともなうロールペーパータオル102の回転時にロールペーパータオル102がばたつきその際に排紙方向と逆方向にペーパータオルが引っ張られることがある。
したがって、上記自動で適宜長を排紙するディスペンサーでは、この際にロールペーパータオルから巻き出されたペーパータオルをニップする排紙ローラに負荷がかかり不要な電力を消費することがあった。
また、自動で適宜長を排紙するディスペンサーでは、迅速な排紙が望まれるが、従来のディスペンサーでは排紙速度を向上させるべく、排紙ローラの回転速度を上げると上記ばたつきが助長され、電力消費量がさらに増加してしまう。
さらに、この種のペーパータオル用ディスペンサーは、一般に濡れた手を拭くためのペーパータオルを供給することを主たる目的とする。従って、ディスペンサー内に保持されたロールペーパータオルがすべて巻き出されたときに手が濡れているときがある。従来のディスペンサーX2では、ロールペーパータオルを交換する際に、ロールペーパータオルのペーパーが巻かれている胴部を直接持って交換する必要があったために、ロールペーパータオルの交換時に不要にペーパーを濡らしてしまうという欠点もあった。
また、設置場所には十分なスペースがあるとは限らず、例えば狭い作業場内では壁の窪み等、両手で作業できる場所にディスペンサーが設置されているとは限らず、片手でロールの取付けを行なう必要のある場合もあった。
<請求項1記載の発明>
筐体内部にロールペーパータオルを支持する支持機構と、このロールペーパータオルから巻き出されたペーパータオルをニップする一対の排紙ローラと、排紙ローラを介して排紙されたペーパータオルを筐体外に露出させる排紙口とを具備し、前記排紙ローラが電力により駆動され、
前記支持機構が、筐体側部において前記紙管を支持する一対の支持部からなり、
その支持部の少なくとも一方が、前記円柱棒状体を回動自在に支承する受け部を有する、ロールペーパータオル用ディスペンサーに用いられるロールペーパータオルであって、
長尺の帯状のペーパータオルが紙管に巻かれ、かつ前記紙管が、前記受け部に嵌める為に、ペーパータオルが巻かれて成る円筒部分の少なくとも一方の端面から突出していることを特徴とするロールペーパータオル。
長尺の帯状のペーパータオルが紙管に巻かれ、かつ前記紙管がペーパータオルが巻かれて成る円筒部分の少なくとも一方の端面から突出しているロールペーパータオルを製造する方法であって、
一つの心棒を共有する長尺の紙管をスリットして、当該心棒を共有する複数の連接された紙管からなる紙管群を形成する工程と、
前記ペーパータオルの幅の複数倍幅以上のペーパータオル原紙が巻かれている原反ロールから当該ペーパータオル原紙を巻き出し、この巻き出したペーパータオル原紙をペーパータオル幅にスリットするスリット工程と、
前記紙管群の一方端がスリットされたペーパータオル原紙の幅方向一方側部から突出した状態で紙管群に前記ペーパータオル原紙を巻き付け、前記紙管の一部を共有しつつ連接するロールペーパータオル群を形成する巻き取り工程と、
前記ロールペーパー群を分離させて各ロールペーパータオルとする分離工程と、
を有することを特徴とするロールペーパータオルの製造方法。
<参考発明1>
筐体内部にロールペーパータオルを支持する支持機構と、このロールペーパータオルから巻き出されたペーパータオルを排紙するための排紙ローラと、排紙ローラの回転により繰り出されるペーパータオルを筐体外に露出させるための排紙口とを具備し、前記排紙ローラが電力により回転駆動されるロールペーパータオル用ディスペンサーであって、
このロールペーパータオル用ディスペンサーは、長尺の帯状のペーパータオルが紙管に巻かれ、かつ前記紙管がペーパータオルが巻かれて成る円筒部分の少なくとも一方の端面から突出しているロールペーパータオルに用いられるものであり、
前記ロールペーパータオルの支持機構が、筐体側部において前記紙管を支持する一対の支持部からなり、
その支持部の少なくとも一方が、前記紙管の突出する部分の筒面を回動自在に支承する受け部を有する、ことを特徴とするロールペーパータオル用ディスペンサー。
支持機構は、一対の支持部の双方に受け部を有し、
ペーパータオルが巻かれて成る円筒部分の紙管が突出していない他方の端面に一部が挿入され、一部がその他方の端面から突出される支持用部材を有し、
支持部が、紙管の突出する部分と、前記支持用部材のペーパータオルが巻かれて成る円筒部分から突出する部分とを受け部に受けて回動自在に支承するように構成されている上記参考発明1のロールペーパータオル用ディスペンサー。
前記受け部は、紙管を受ける部分が円弧面又は半筒面を有する上記参考発明1又は2のロールペーパータオル用ディスペンサー。
本実施形態のロールペーパーは、手や顔などの肌の清拭や食材のドリップや水分等の拭き取りに用いられる長尺帯状のペーパータオルを紙管に巻き付けてロール状としたものである。以下、本実施形態のロールペーパータオルとともに、そのロールペーパーを用いるロールペーパー用ディスペンサーの参考形態X1(以下、単にディスペンサーX1ともいう)、さらに本発明のロールペーパータオルの製造方法も説明する。
本実施形態のロールペーパータオルは、特に図4に示されるように、下記特徴的な構成を有する。すなわち、長尺の帯状のペーパータオルが円筒状の紙管21に巻かれ、かつ前記紙管21がペーパータオルが巻かれて成る円筒部分22の少なくとも一方の端面22Lから突出しているものである。この本発明に係るロールペーパー2により、ディスペンサーX1は、ロールペーパー2の紙管21の突出部分21Pを支承するように支持することが可能となり、それによって省電力化などが達成される。詳細は後述する。
また、紙管を突出させる側は適宜の設計事項であり本願発明では限定されない。
本発明に係るロールペーパーの構成材であるペーパータオルは、バージンパルプ、古紙パルプまたはこれらの混合物のみを紙料として製造することができる。古紙パルプを用いる場合古紙パルプ100% またはバージンパルプを配合してもよい。パルプ繊維の種類は、特に限定されないが、針葉樹パルプを60〜100重量% 、特に好適には80〜100重量% 用い、残量を広葉樹パルプとするのが好ましい。繊維の短い広葉樹パルプを高配合とすることで、繊維配向の影響が低減するとともに、排紙口より露出するペーパータオルをより容易且つ緻密な引き裂くことが可能になる。
また、ペーパータオルは、JIS P 8113(1998)に規定される乾燥引張強度の縦横比が2.0以下であるのが好ましく、1.0〜1.8であるのが特に好ましい。この縦横比は、ワイヤーパートにおけるジェットワイヤー比等、各種抄造条件の変更により調整できる。乾燥引張強度の縦横比(縦方向/横方向)を低く抑えることで、排紙口から露出する部分を切り取るさいの縦裂け(巻き方向への裂け)の発生が低減し、より直線状に近い引き裂きが可能となる。
なお、例えば、ペーパータオルを薬液が付与されたものとするのであれば、その塗布方法、塗布薬液、塗布量については限定されない。公知の構成を採用できる。
他方、本発明のロールペーパータオルを用いる参考形態のディスペンサーX1の筐体1は、特に図1〜3及び図5に示すように、前面開放のケース本体10と、ケース本体10の前面開放部分を被覆する蓋体11とで構成され、その下部に前記支持機構に支持されたロールペーパー2から巻き出されたペーパータオル20を筐体外部に露出させる排紙口5を有している。
他方、他方、本発明のロールペーパータオルを用いる参考形態のディスペンサーX1の筐体1内に収納される支持機構は、特に図1、図2、図5〜図7に示されるように、背板部14の両側板近傍からそれぞれ前板側(壁面取付け時における手前側)に向かって所定長さ延出する一対の腕部31L,31Rを有し、その腕部31L,31Rの先端に支持部32L,32Rが取付けられている。なお、図示例に限らず腕部31L,31Rは、側板部13から水平方向に突出するように延出している態様であってもよいし、天板部12から垂下するような態様であってもよいし、底板部13から天板部12に向かって起立するものであってもよい。腕部31は、本発明の効果を妨げない範囲で支持部32を所定位置に位置せしめるものであれば、その具体的な態様は限定されない。
上記支持機構例1では、支持部の一方31Lに受け部30を設け、他方31Rに凸部35を設けた例であるが、本発明のロールペーパータオルを用いる参考形態のディスペンサーX1では、図示はしないが、支持機構例1において、一対の支持部31L,31Rの双方に受け部30を設けた構成とすることができる。
この場合、本発明にかかるロールペーパー2では、紙管21が幅方向の一方のみに突出していることから、紙管21の突出していない他方を受け部30で受けるようにすべく、特に図9に例示される、支持用部材6を用いる。
他方、本発明のロールペーパータオルを用いる参考形態のディスペンサーX1は、特に図3及び図11から理解されるように、前記支持機構の下方(底板側)に排紙ローラ4を有する。この排紙ローラ4の例は、前記ロールペーパー2を支持機構に取付けたときの軸心と平行な軸心を有する棒状の回転軸41と、その外周の適宜の位置に設けられたゴムロール部42とを有している。そして、対となるニップ手段43とともに前記ロールペーパー2から巻き出されたペーパータオル20を挟持する。図3においては、排紙ローラ及びニップローラの両端支持部は図示を省略している。かかる両端支持部は公知の支持機構を採用できる。前記ニップ手段43としては、前記ゴムロール部41と対になるニップロール或いは、排紙ローラ4に前記ペーパータオルを押し当てるように筐体の前板等に取付けた押えバネなどの押え手段が例示できる(この形態は、図示はしない)。
また、かかるばたつき防止がなされていることから、排紙ローラの回転速度を速め、迅速な排紙を達成することもできる。
次いで、本発明のロールペーパータオルを用いる参考形態のディスペンサーX1に、本実施形態のロールペーパータオル2を取付ける態様を、特に図12を参照しながら説明する。
上記支持機構例1では、前記円筒部分22の他方の紙管が突出していない側の当該円筒部分22の空芯部22r或いは紙管内に、前記凸部35を挿入したのち、円筒部分22の一方から突出する紙管21の突出部分21Pを支持部32Lの受け部30に載せるようにして参考形態のディスペンサーX1に本発明に係るロールペーパーを取付ける。
他方、上記支持機構例2では、ロールペーパー2の円筒部分22の一方から突出する紙管21の突出部分21Pを手で持ち、前記円筒部分22の他方の紙管21が突出していない側の当該円筒部分22の空芯部22r或いは紙管内に、取付用部材6の一部61Lを挿入し、その後、前記紙管21の突出部分21Pと取付用部材6の突出部分61Rとを一対の支持部32L,32Rの各受け部30に載せるようにしてディスペンサーX1にロールペーパー2を取付ける。この場合においても、参考形態のディスペンサーX1では、紙管21の突出部22を手で掴み、円筒部分22に触れることなく、ロールペーパー2の取り付けを行なうことができる。従って、濡れた手で交換しても、円筒部分22にかかるペーパータオル20を濡らしてしまうことがない。また片手で作業できるため、狭い場所でも問題なくロールの取替えが可能である。
ここで、本発明にかかるロールペーパーの製造方法について説明する。本発明のロールペーパー2は、ペーパータオルが巻かれてなる円筒部分22の一方端面から紙管が突出するものであるが、このロールペーパーは、円筒部分22の両端から紙管を突出させるものと比較して、既存設備のロールペーパーの製造設備を小改良して製造することができる利点がある。
Claims (2)
- 筐体内部にロールペーパータオルを支持する支持機構と、このロールペーパータオルから巻き出されたペーパータオルをニップする一対の排紙ローラと、排紙ローラを介して排紙されたペーパータオルを筐体外に露出させる排紙口とを具備し、前記排紙ローラが電力により駆動され、
前記支持機構が、筐体側部において前記紙管を支持する一対の支持部からなり、
その支持部の少なくとも一方が、前記円柱棒状体を回動自在に支承する受け部を有する、ロールペーパータオル用ディスペンサーに用いられるロールペーパータオルであって、
長尺の帯状のペーパータオルが紙管に巻かれ、かつ前記紙管が、前記受け部に嵌める為に、ペーパータオルが巻かれて成る円筒部分の少なくとも一方の端面から突出していることを特徴とするロールペーパータオル。 - 長尺の帯状のペーパータオルが紙管に巻かれ、かつ前記紙管がペーパータオルが巻かれて成る円筒部分の少なくとも一方の端面から突出しているロールペーパータオルを製造する方法であって、
一つの心棒を共有する長尺の紙管をスリットして、当該心棒を共有する複数の連接された紙管からなる紙管群を形成する工程と、
前記ペーパータオルの幅の複数倍幅以上のペーパータオル原紙が巻かれている原反ロールから当該ペーパータオル原紙を巻き出し、この巻きだしたペーパータオル原紙をペーパータオル幅にスリットするスリット工程と、
前記紙管群の一方端がスリットされたペーパータオル原紙の幅方向一方側部から突出した状態で紙管群に前記ペーパータオル原紙を巻き付け、前記紙管の一部を共有しつつ連接するロールペーパータオル群を形成する巻き取り工程と、
前記ロールペーパー群を分離させて各ロールペーパータオルとする分離工程と、
を有することを特徴とするロールペーパータオルの製造方法。
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