JP2012075606A5 - - Google Patents

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ロールペーパータオル用ディスペンサー
本発明は、帯状のペーパータオルをロール状に巻取ったロールペーパータオル用のディスペンサーに関する。
ロールペーパータオル用ディスペンサーは、筐体内部にロールペーパータオルを回動自在に支持する支持機構を有し、その支持機構に取付けたロールペーパータオルから巻き出したペーパータオルを、筐体下部等に設けた排紙口から適宜必要な長さ引き出して裁断可能にしたものである。
排紙機構については、センサーに応じてロールペーパータオルから巻き出されたペーパータオルをニップする排紙ローラを電力駆動して自動的に適宜長を排紙するもの(例えば、下記特許文献7)、使用者自身がペーパータオルを適宜長、引き出すタイプ等が知られる。
前者のセンサーによって自動的に適宜長を排紙するものについては、使用者がペーパータオルを適宜長引き出すタイプと比較して、使用者が過度にペーパータオルを引出すおそれが小さく、もって内部に保持されたロールペーパータオルの持ちがよく、取り代え頻度が少なくてすむというメリットがある。
しかし、自動で適宜長を排紙するものは、適宜の排紙長が排紙口から露出されると自動的に排紙が停止し、また、排紙速度が排紙ローラの駆動原の性能に依存するため、一度に多量のペーパータオルが必要になる場面には不向きであった。
例えば、食品加工工場、半導体製造工場などの工場或いは病院など、施設内への出入りの際に手洗い作業が必要な現場では、始業時、昼食時、一斉休憩時、終業時等に多くの人員が、この作業を同時に行なうことになるため、上記自動で排出する種のディスペンサーでは、排紙速度が不十分なために、手洗い場などで手洗い待ちの渋滞が生じてしまうことがある。
特に、上記施設などでは施設内の衛生面を考慮して自身の用意した手拭きが使用できないこともあり、この場合特に上記問題が顕著となる。
他方、上記施設等では、消毒剤などの薬液含有のペーパータオルで手を拭いた後に、さらに通常のペーパータオルで拭き取りを行なう、消毒と保湿の機能をもつ薬液含有のペーパータオルでそれぞれ拭き取りを行なう等、異なる特性のペーパータオルでの複数回の手拭きが必要な場合もある。
上記の手拭き待ちの渋滞、異種ペーパータオルでの拭取りの問題を解決すべく、複数のディスペンサーを設置することも考えられるが、この種のディスペンサーは、化粧室の洗面台近傍、キッチン等の水回り近傍の壁面などに比較的狭い場所に設置されることが多く、設置場所の観点から複数のディスペンサーを設置することができないことがある。
他方、この自動排紙のディスペンサーは、排紙のためのローラを電力によって駆動しているため、電力消費量を考慮しなければならないという問題となる。特に、かかるディスペンサーは、化粧室の洗面台近傍、キッチンの水回り近傍の壁面などに設置されることも多く、かかる場所に商用電源がないこともあり、この場合には電池駆動とされ、この電池駆動では省電力化は極めて重要な課題となる。
ここで、従来のディスペンサーX2は、図17に示すようにロールペーパータオル102を回動自在に支持する支持機構として、ロールペーパータオル102の紙管121の両端開口部に突起部135,135を緩嵌することで支持している。すなわち、紙管121が突起部135,135上に単に自由な状態で載っていることによってのみ支持がなされている。
そして、この状態での支持は、紙管121と突起部135との間で大きな隙間があるためにロールペーパータオル102の排紙にともなうロールペーパータオル102の回転時にロールペーパータオル102がばたつきその際に排紙方向と逆方向にペーパータオルが引っ張られることがある。
したがって、上記自動で適宜長を排紙するディスペンサーでは、この際にロールペーパータオルから巻き出されたペーパータオルをニップする排紙ローラに負荷がかかり不要な電力を消費することがあった。
そして、上述のとおり自動で適宜長を排紙するディスペンサーでは、迅速な排紙が望まれるが、従来のディスペンサーでは排紙速度を向上させるべく、排紙ローラの回転速度を上げると上記ばたつきが助長され、電力消費量がさらに増加してしまう。
さらに、この種のペーパータオル用ディスペンサーは、一般に濡れた手を拭くためのペーパータオルを供給することを主たる目的とする。従って、ディスペンサー内に保持されたロールペーパータオルがすべて巻き出されたときに手が濡れているときがある。従来のディスペンサーX2では、ロールペーパータオルを交換する際に、ロールペーパータオルのペーパーが巻かれている胴部を直接持って交換する必要があったために、ロールペーパータオルの交換時に不要にペーパーを濡らしてしまうという欠点もあった。
特開2010−068972 特開2007−190292 特開平09−215628 特開2006−068345 特開2007−222372 特開2002−102105 特表2008−521549
そこで、本発明の主たる課題は、自動で排紙を行なうディスペンサーにおいて、上述の手拭き待ちの渋滞、異種ペーパータオルの拭取り、消費電力、設置面積及びロールペーパータオルの交換に関する問題を解決したロールペーパータオル用ディスペンサーを提供することにある。
上記課題を解決した本発明及び参考発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
筐体内部にロールペーパータオルを支持する支持機構と、このロールペーパータオルから巻き出されたペーパータオルを排紙するための排紙ローラと、排紙ローラの回転により繰り出されるペーパータオルを筐体外に露出させるための排紙口とを具備し、前記排紙ローラが電力により回転駆動されるロールペーパータオル用ディスペンサーであって、
このロールペーパータオル用ディスペンサーは、一つの紙管の両端部間に複数のペーパータオルが所定間隔離間して巻き掛けられ、各ペーパータオルが巻かれてなる円筒部分間に離間部を有するロールペーパータオルに用いられるものであり、
前記ロールペーパータオルの支持機構が、筐体内側部において前記紙管の両端部を支持する一対の支持部を有し、その支持部が前記紙管の両端部を回動自在に支承する受け部を有し、
かつ、前記離間部に位置される介在部を有している、
ことを特徴とするロールペーパータオル用ディスペンサー。
<請求項2記載の発明>
筐体内部にロールペーパータオルを支持する支持機構と、このロールペーパータオルから巻き出されたペーパータオルを排紙するための排紙ローラと、排紙ローラの回転により繰り出されるペーパータオルを筐体外に露出させるための排紙口とを具備し、前記排紙ローラが電力により回転駆動されるロールペーパータオル用ディスペンサーであって、
このロールペーパータオル用ディスペンサーは、一つの紙管に複数のペーパータオルが所定間隔離間して巻き掛けられ、各ペーパータオルが巻かれてなる円筒部分間に離間部を有するロールペーパータオルに用いられ、
前記紙管の長さよりも長く前記紙管内に挿通される円筒又は円柱状の支持軸を有し、
前記ロールペーパータオルの支持機構が、筐体内側部において前記紙管内に挿通され、紙管の両端部より突出する支持軸の両端部を支持する一対の支持部を有し、その支持部が前記支持軸の両端部を回動自在に支承する受け部を有し、
かつ、前記離間部に位置される介在部を有している、
ことを特徴とするロールペーパータオル用ディスペンサー。
<請求項3記載の発明>
前記介在部が前記紙管の離間部に露出する部分を回動自在に支持する請求項1又は2記載のロールペーパータオル用ディスペンサー。
参考発明1
筐体内部にロールペーパータオルを支持する支持機構と、このロールペーパータオルから巻き出されたペーパータオルを排紙するための排紙ローラと、排紙ローラの回転により繰り出されるペーパータオルを筐体外に露出させるための排紙口とを具備し、前記排紙ローラが電力により回転駆動されるロールペーパータオル用ディスペンサーであって、
このロールペーパータオル用ディスペンサーは、両端部が円筒状であり、それら両端部が異なるロールペーパータオルの紙管又は空芯部分に挿入されて複数のロールペーパータオルを同軸に連結する連結部材と、
前記連結されたロールペーパーの非隣接端間の長さよりも長く前記紙管及び連結部材内を貫通して挿通される円筒又は円柱状の支持軸とを有し、
前記ロールペーパータオルの支持機構が、筐体内側部において、前記紙管及び連結部材内を貫通して挿通され、ロールペーパーの非隣接端より突出する支持軸の両端部を支持する一対の支持部を有し、その支持部が前記支持軸の両端部を回動自在に支承する受け部を有し、
かつ、前記離間部に位置される介在部を有している、
ことを特徴とするロールペーパータオル用ディスペンサー。
参考発明2
前記介在部が離間部に露出する支持用部材を回動自在に支持する上記参考発明1のロールペーパータオル用ディスペンサー。
<請求項記載の発明>
前記筐体は、全面開放のケース本体とこのケース本体の全面開放部分を開閉自在にする蓋体とを有し、前記介在部が蓋体に設けられ、筐体前方の開放部を前記蓋体により閉じたときに前記介在部が離間部に位置される請求項1〜の何れか1項に記載のロールペーパータオル用ディスペンサー。
なお、この請求項4記載の発明は、上記参考発明1及び2に対しても適用可能である。
以上の本発明によれば、自動で排紙を行なうディスペンサーにおいて、上述の手拭き待ちの渋滞、異種ペーパータオルの拭取り、消費電力、設置面積及びロールペーパータオルの交換に関する問題が解決されたロールペーパータオル用ディスペンサーが提供される。
本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーの正面図である。 本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーの側面図である。 本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーの蓋体の開放態様を示す側面図である。 本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーの蓋体の他の開放態様を示す側面図である。 本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーの支持機構及び排紙口を説明するための図である。 本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーの排紙機構を説明するための図である。 本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーに用いるロールペーパータオルの第1の形態例を説明するための斜視図である。 本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーに用いるロールペーパータオルの第2の形態例を説明するための斜視図である。 本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーに使用可能な参考形態のロールペーパータオルユニットの例を説明するための斜視図である。 本発明の参考形態にかかる連結部材の斜視図である。 本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーのロールペーパータオルの取付け態様を示す斜視図である。 本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーの支持部及び受け部を説明するための側面図である。 本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーにかかる介在部を説明するための側面図である。 本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーにかかる介在部の他の例を説明するための側面図である。 本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーの排紙機構を説明するための他の図である。 本発明にかかるロールペーパータオルの製造方法を説明するための図である。 従来のディスペンサーのロールペーパータオル用ディスペンサーにおけるロールペーパーの支持態様を説明するための図である。
次いで、本発明の実施の形態を図1〜16を参照しながら以下に詳述する。
『本形態のロールペーパータオルディスペンサーの概要』
本形態のロールペーパータオル用ディスペンサーX1は、手や顔などの肌の清拭や食材のドリップや水分等の拭き取りに用いられる長尺帯状のペーパータオルを紙管に巻き付けてロール状としたロールペーパータオル用のディスペンサー(以下、単にディスペンサーX1とも称する)である。
このディスペンサーX1は、その素材が例えばABS樹脂等の合成樹脂、或いは金属素材である筐体1と、この筐体内部に設けられたロールペーパータオル2(以下、単にロールペーパー2ともいう)或いは参考形態のロールペーパータオルユニット2uを回動自在に支持するための支持機構と、ロールペーパータオル2等から巻き出されたロールペーパータオル2の自由先端部分であるペーパータオル20をニップした状態で回転する排紙ローラ4と、排紙ローラ4の回転により繰り出されるペーパータオル20を筐体外に露出させる排紙口40とを具備し、前記排紙ローラ4がモーターなどの電力駆動源により回転駆動される。
ここで、本発明のディスペンサーX1は、ペーパータオル20を巻成した円筒部分22が同軸にかつ離間して複数並ぶ構造のロールペーパー2或いは参考形態のロールペーパータオルユニット2u(以下、単にロールペーパーユニット2uともいう)に用いられる。
かかるロールペーパー2或いは参考形態のロールペーパーユニット2uを用いることにより、一つのディスペンサーであっても複数のペーパータオル20,20を排紙口40より排紙することができるようになり、また、各円筒部分22,22を構成するペーパータオル20,20の種類、例えば、ローション塗布ペーパータオルと非ローション塗布ペーパータオルなど相違させれば、異なる種類のペーパータオルを一度に排紙することができるようになる。
まず、それらの具体例をロールペーパータオル2の第1及び第2の形態例、参考形態のロールペーパーユニット2uの形態例を説明する。なお、各例においては、円筒部分22が2つの形態であるが、それ以上としてもよい。
ただし、ディスペンサーX1のコンパクト性を阻害しないようにすべく、ロールペーパー2又はロールペーパーユニット2uの全長、すなわち軸心方向両端間の距離L1は、333〜710mmとするのが望ましい。
『ロールペーパータオルの第1の形態例』
本発明のロールペーパータオル2の第1の形態例は、特に図7に示すように、一つの紙管21の両端部間に二枚の長尺で帯状のペーパータオル20,20が所定間隔離間して巻き掛けられている。したがって、各ペーパータオル20,20が巻かれてなる円筒部分22,22が一つの紙管21を共有しており、しかも前記円筒部分22,22の間に離間部25を有している。また、紙管21の両端部21Pは、前記円筒部分22から突出して露出されている。すなわち、本形態のロールペーパー2は、紙管21が両端部21P,21P及び前記離間部25において露出されている。
なお、上述のとおり図示の形態例では、一つの紙管21に二枚の長尺で帯状のペーパータオル20,20が巻き掛けられ、円筒部分22,22が二つの形態であるが、本発明においては、これに限定されず3枚以上のペーパータオルが巻き掛けられ、3つ以上の円筒部分を有する形態とすることができる。
本発明のディスペンサーX1では、かかるロールペーパー2の紙管21の前記突出して露出する突出部分21P,21Pを支承するように支持する。
ここで、離間部25の距離、すなわち隣接する円筒部分22,22の間の距離L2は、後述する介在部19との関係及びディスペンサーX1のコンパクト性の観点から3〜20mmとするのが望ましい。
なお、紙管21の内外直径、材質、構造などは、従来公知の紙管の構成を採用できるが、外周面については平滑であるのが望ましい。具体例としては、紙管の外径は30〜45φmm、材質はコートボール紙である。構造は長尺の紙管原紙を巻いてなる構造である(下記、第2の形態例、及びロールペーパーユニットの形態例においても同様である)。なお、紙管を構成する紙管の坪量は、強度保持の観点、突出部分を手で掴んだときに潰れない等の点から、500〜900g/m2であるのが望ましい。なお、紙管は通常2枚〜3枚の紙管原紙を螺旋状に貼り合せて形成されており、ここでの坪量とは、その紙管原紙の米坪の合計を意味する。
他方、ロールペーパー2の前記円筒部分22の大きさ、すなわち直径L3及び幅L4は公知のロールペーパータオルの大きさとすることができる(下記、第2の形態例、及びロールペーパーユニットの形態例においても同様である)。具体的には、直径L3が110〜250φmm、幅L4が150〜300mm程度である。直径L3が110mm未満では、十分な厚さのペーパーを必要長さ巻いたものとするのが困難となる。反対に250φmmを超えるとディスペンサーをコンパクトにすることが難しくなるとともに、重量が重くなり支持機構や離間部への負担が増加するので望ましくない。また、幅L4は、ペーパータオルの幅でもあることから、150mm未満であると拭取りに必要なペーパー幅とすることが難しくなり、300mmを超えるとコンパクトなディスペンサーとすることが困難となる。特に本形態例にかかるロールペーパー2では、紙管21の両端部21P,21Pが円筒部分22の端面から突出する構造をなすので、上記例示の幅を超えるとディスペンサーのコンパクト性が極めて悪化する。
ここで、本発明における紙管21の両端部の突出長L5は、一つの円筒部分22の幅の10〜15%程度とするのがよい。具体的な数値では、15〜45mmとするのがよい。かかる範囲であると後述する支持機構によって十分にロールペーパー2を支持することが可能となるとともに、ディスペンサーX1のコンパクト性を悪化させず、使用面にも適する程度の幅のペーパー幅とすることができる。
なお、ペーパータオル20を構成するクレープ紙の原料、素材、物性等は本発明では限定されない。従来公知のものを本発明の効果を妨げない範囲で適宜採用することができる。好ましい具体例については以下のとおりである。
本発明のロールペーパーの構成材であるペーパータオルは、バージンパルプ、古紙パルプまたはこれらの混合物のみを紙料として製造することができる。古紙パルプを用いる場合古紙パルプ100% またはバージンパルプを配合してもよい。パルプ繊維の種類は、特に限定されないが、針葉樹パルプを60〜100重量% 、特に好適には80〜100重量% 用い、残量を広葉樹パルプとするのが好ましい。繊維の短い広葉樹パルプを高配合とすることで、繊維配向の影響が低減するとともに、排紙口より露出するペーパータオルをより容易且つ緻密な引き裂くことが可能になる。
ペーパータオルの15〜65g/m2程度とすることができるが、中でも坪量が30〜60g/m2の厚手のものが好ましく、特に坪量が30〜50g/m2のものが好ましい。
また、ペーパータオルは、JIS P 8113(1998)に規定される乾燥引張強度の縦横比が2.0以下であるのが好ましく、1.0〜1.8であるのが特に好ましい。この縦横比は、ワイヤーパートにおけるジェットワイヤー比等、各種抄造条件の変更により調整できる。乾燥引張強度の縦横比(縦方向/横方向)を低く抑えることで、排紙口から露出する部分を切り取るさいの縦裂け(巻き方向への裂け)の発生が低減し、より直線状に近い引き裂きが可能となる。
また、ペーパータオルは、JIS P 8113(1998)に規定される引張破断伸び(巻き取り方向であり通常縦方向である)が16%以下であるのが好ましく、13%以下であるのが特に好ましい。引張破断伸びは、クレープ加工の程度(所謂クレープ率)により調整することができる。引張破断伸びを低く抑えることにより、排紙口から露出するペーパータオルを切り取る際に加わる引裂力の方向がペーパータオル自身の伸びにより不規則に変化するのが防止され、意図しない縦や斜め方向への裂けの発生を低減することができる。
また、ペーパータオルは、JIS P 8116(2000)に規定される横方向の引裂強度が65gf以下とするのが好ましい。また、引裂強度の縦横比は0.75以上、特に0.8以上が好ましい。横方向の引裂強度は、パルプの配合、叩解度(フリーネス)、引張破断伸び等を変更することにより調整できる。横方向の引裂強度ならびに引裂強度の縦横比がこの範囲内にあると、排紙口から露出するペーパータオルを切り取る際に、引き裂きに要する力が適切となるだけでなく、不要な力が不要な方向に作用し難くなり、より綺麗に引裂くことができるようになる。
また、ペーパータオルは、JIS P 8124(1998)に準じて測定した坪量を30〜40g/m2程度とする場合、その紙厚は、JIS P 8111(1998)の条件下で、ダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて測定した値において140〜220μmであるのが望ましい。
また、ペーパータオルは、湿潤引張強度(JIS P 8135 1998)の具体的な数値は、縦方向が500〜1500cN/25mm、横方向が200〜100cN/25mmであるのが好ましい。
さらに、ペーパータオルは、吸水量が、100〜200g/m2であるのが好ましい。なお、ここでの吸水度は、100mm四方に裁断した試験片を網に載せ、この網ごと水の入った容器に浮かせ、試験片に十分に水が浸透した後に引き上げ、30秒間放置した後の試験片の質量を測定し、この測定質量から乾燥時の質量を引き100倍して、算出される1m2当たりの吸水量である。
また、ペーパータオルは、乾燥引張強度(JIS P 8113 1998)は上記縦横比を満たす範囲内で、縦方向が1400〜3000cN/25mm、横方向が600〜1700cN/25mmであるのが好ましい。
なお、上記乾燥引張強度、引張破断伸び、引裂強度等の値は1枚の状態における値を意味するものである。
なお、複数の円筒部分22を構成するペーパータオルの種類を異なるものとしてもよい。この場合、例えば、その一つを薬液が付与されたものとするのであれば、その塗布方法、塗布薬液、塗布量については限定されない。公知の構成を採用できる。
『ロールペーパータオルの第2の形態例』
本発明のロールペーパータオル2の第2の形態例は、特に図8に示すように、上記第1の形態と同様に、一つの紙管に二枚の長尺で帯状のペーパータオル20,20が所定間隔離間して巻き掛けられている。また、各ペーパータオル20,20が巻かれてなる円筒部分22,22が一つの紙管21を共有しており、しかも前記円筒部分22,22の間が離間する離間部25を有している。
上記第1の形態例と相違する点は、本形態例では、紙管21の両端部が前記円筒部分22から突出せず、露出されていない点である。紙管21、円筒部分22の構成については、上記第1の形態例と同様である。
この本第2の形態例では、ディスペンサーX1に支持させるに下記の支持軸5を用いる。
(支持軸)
その支持軸5は、前記紙管21に挿通されるものであり、前記紙管21の長さよりも長く、円筒又は円柱状となっている。支持軸の長さは、上記第1の形態におけるロールペーパー2の全長(全幅)L1と同様とするのがよい。これにより、ディスペンサーX1のコンパクト性が保持される。
本発明のディスペンサーX1では、かかるロールペーパー2の紙管21に挿通され、前記紙管21の両端から突出して露出する支持軸5の部分5Pを支承するように支持する。
従って、前記支持軸5の紙管21の両端からの突出長さL6は、第1の形態例における紙管21の両端部21Pの突出長さL5と同様であり、円筒部分22の幅の10〜15%、具体的な数値では、15〜45mmとするのがよい。かかる範囲であると支持機構によって十分にロールペーパー2を支持することが可能となるとともに、ディスペンサーX1のコンパクト性を悪化させず、使用面にも適する程度の幅のペーパー幅とすることができる。
また、支持軸5は、前記紙管21に挿通された状態で、紙管21に巻かれたペーパータオル20,20を引き出したときに、支持軸5と紙管21との間に余裕があると、ロールペーパー2がばたつくようになるため、この点を考慮して、支持軸5の外径は、紙管21の内径と近いのが望ましい。具体的には、2mm以内とするのが望ましい。
さらに、支持軸5の材質は、簡易に折れたり、曲がったりしない硬質素材で形成され、具体例としては、金属、硬質可塑材等が挙げられる。
本発明のディスペンサーに使用可能なロールペーパータオルユニットの参考形態例
参考形態にかかるロールペーパータオルユニット2uの形態例は、特に図9に示すように、長尺で帯状の一つのペーパータオルが一つの紙管21に巻き掛けられ、ペーパータオル20の巻成部分である円筒部分22の両端と紙管21の両端が一致している一般的構造のロールペーパー2t(このロールペーパーを以下、単位ロールペーパー2tとも称する)を、下記特徴的な連結部材6を介して同軸にかつ離間して複数個連結して形成されるものである。なお、図示の形態は2つの単位ロールペーパー2tを連結した例である。
前記連結部材6は、両端部60,60が同軸の筒状をなし、少なくとも両端部60,60が紙管21の内径よりと同一又は若干小径とされている。連結部材6の各両端部60,60を異なる単位ロールペーパー2t,2tの紙管21内に挿入することで、複数の単位ロールペーパータオル2t,2tが同軸に連結される。
なお、両端部60,60の各外径は,異なる紙管内径を有する単位ロールペーパー2t,2t同士を連結するのであれば、それに応じて異なるように設計してもよい。
ここで、連結部材6の紙管21に挿入される両端部60,60の外径と紙管21の内径は完全一致が望ましいが、概ね0〜−1mm程度とするのがよい。挿入される部分60の外径が紙管21の内径より過度に小さいと、連結後に意図せず離脱するおそれが高まる。
また、この離脱しないようにすべく、挿入される両端部60の長さは単位ロールペーパー2tの長さ(本形態例では、単位ロールペーパー2tの円筒部分22の長さと同様であり、ペーパータオルの幅とも同様である)の5〜10%、具体的な数値では、15〜45とするのが望ましい。
他方、本形態にかかる連結部材6は、前記単位ロールペーパー2tの紙管21に挿入される両端部60,60間に、外面に突出するように設けられたストッパー部61,61を有している。このストッパー部61,61によって、単位ロールペーパー2t,2t同士が、接触する方向に移動しないようになり、また、端部60の紙管21内への過挿入が防止される。図示の形態では、前記単位ロールペーパー2t,2t同士の離間距離を確実に保持するため、前記ストッパー部61,61が離間して二つ形成されている例であるが、ストッパー部61の軸方向の長さ(厚さ)を長くすれば同様の効果が得られる。
なお、二つのストッパー部61,61の間は、後述する介在部19との関係で紙管21の外径と同径或いは紙管21内に挿入される両端部60,60と同径の円筒状であるのが望ましい。また、ストッパー部61,61の間の離間距離は、3〜20mmとするのが望ましい。
前記ストッパー部61については、過挿入防止及びロールペーパーユニット2uの回転時のぶれの防止の観点から、図示例のように円盤状であるのが望ましい。
他方、本参考形態例に係るペーパータオルユニット2uも、上記ロールペーパータオル2の第2の形態と同様に、支持軸5を用いて、ディスペンサーX1内に支持させる。本発明のディスペンサーX1では、支持軸5は、上記ロールペーパーユニット2uの各単位ロールペーパー2t,2tの紙管21,21内と連結部材6内を貫通するようにして挿通され、ロールペーパーユニット2tの両端から突出して露出する支持軸5の部分を支承するように支持する。
従って、本形態例における支持軸5の長さは、ロールペーパーユニット2uの端面、すなわち複数の円筒部分22(単位ロールペーパー2tと同様である)の連結部材が挿入されていない非連結側両端から突出される長さとする。突出長さL6は、第2の形態例と同様である。また、材質、その他の構成は、第2の形態例で述べたとおりである。
なお、このように連結部材6を用いて二つの単位ロールペーパーを連結する場合には、その単位ロールペーパー2tについては、紙管を有するもののみならず、紙管に代えて巻き尻を水や水解性の糊で固めた空芯部分を有する、いわゆるコアレスの単位ロールペーパーを用いることができる。その場合、連結部材6の端部60は、当該空芯部分に挿入すればよい。
『筐体の構造例』
他方、前記筐体1は、特に図1〜6に示すように、前面開放のケース本体10と、ケース本体10の前面開放部分を被覆する蓋体11とで構成され、その下部に前記支持機構に支持されたロールペーパー2或いはロールペーパーユニット2uから巻き出されたペーパータオル20,20を筐体外部に露出させる排紙口40を有している。
ケース本体10は、天板部12と底板部13と背板部14とこの背板部14の両側縁若しくは両側縁部から手前に延在する左右一対の本体側板部15,15とで構成され、前記背板部14を介して壁面等に設置される。
蓋体11は、上部がケース本体10の天板部12と一連となるような湾曲面部分を有する前板部16と、この前板部16と直角をなして奥側(背板側)に延在する左右一対の蓋体側板部17,17とを有し、ケース本体10の正面側開放部分を被覆すように配置され、前記ケース本体10とともに箱型の筺体1を構成する。
また、蓋体11は、図3に示すように、ケース本体10に対してハッチ式に取付けられ、引き下げることにより、ケース本体10を前面開放状態にし、筺体内部の支持機構や排紙ローラ4等の内部機構を露出させ、ロールペーパー2、或いはロールペーパーユニット2uの交換を可能とする。
このようなハッチ式にするにあたっては、蝶番機構18をケース本体10の底板部13の正面側縁と蓋体11の前板部16の下縁に設けるようにすればよい。
なお、図4に示すように、ケース本体10の天板部12の正面側縁と蓋体11の前板部16の背面側上縁に蝶番機構18を設けて前面を跳ね上げるようにするハッチ式としてもよい。
さらには、各本体側板部の上部或いは下部に一対の係止凸部(図示しない)を設け、各蓋体側板部の上部或いは下部に前記係止凸部に対応する一対の係止嵌合孔(図示しない)を設けて、これらを嵌め込むようにして、ケース本体10と蓋体11とを連結するようにしてもよい。この場合、係止凸部と係止嵌合孔とは対をなせばよく、そのどちらがケース本体側であるかは問わない。
他方、筐体下部の排紙口40は、ケース本体10の底板部13に形成することができ、図示例では、ケース本体10の底板部13の正面側が天板部12側に向かって傾斜され、その傾斜部分に幅方向細長の排紙口40が形成され、使用者におけるペーパータオルの取り出しを容易なものとしている。
また、図示例では、特に図5に示されるように、排紙口40から露出されたペーパータオルの切り取りを容易にすべく、排紙口40に一部かかるようにカッター刃40cが取付けられている。図示例ではカッター刃40cは、鋸刃とされている。なお、このカッター刃40cは、金属或いは硬質可塑性樹脂などにより形成することができる。
『支持機構例』
他方、前記筐体1内に収納される支持機構は、特に図5、図6、図11、図12に示されるように、背板部14の両側板近傍からそれぞれ前板側(壁面取付け時における手前側)に向かって所定長さ延出する一対の腕部31,31を有し、その腕部31,31の先端に支持部32,32が取付けられている。なお、図示例に限らず腕部31,31は、側板部15から水平方向に突出するように延出している態様であってもよいし、天板部12から垂下するような態様であってもよいし、底板部13から天板部12に向かって起立するものであってもよい。腕部31は、本発明の効果を妨げない範囲で支持部32を所定位置に位置せしめるものであれば、その具体的な態様は限定されない。
なお、図11はロールペーパー2の第1の形態例を支持している例であり、第2の形態例、ロールペーパーユニットの形態例の支持態様については紙管が支持軸に変わるのみで支持態様は同様であるので説明のみとし図示はしない。
ここで、本発明のディスペンサーX1は、特徴的に前記支持部32,32が、背板部側及び、蓋体を閉じて背板部と平行をなす状態の前板部側においてそれぞれ上方側(天板部側)に向かって並列に起立する一対の凸片33,33と、これら凸片33,33間にあって前記紙管21の突出部21P或いは支持軸5の突出部分5Pを受ける受面34とで構成される受け部30を有しており、前記紙管21の突出する部分21Pの胴面(円周面)或いは前記支持軸5の突出する部分5Pの胴面(円周面)を前記受け部30に載置することで、前記ロールペーパー2或いはロールペーパーユニット2uの幅方向両端部が回動自在に支承されるようになっている。
受け部30は、好ましい例として、図示例の如く各凸片33,33間が、一方の凸片33の頂部33tから前記受面34を介して他方の凸片33の頂部33tに向かって平滑な円弧面又は半筒面の湾曲面とされており、前記紙管21或いは支持軸5がスムーズに摺動回転するように構成されている。さらに、前記湾曲面の曲率半径が、前記紙管21の断面円の半径或いは支持軸5の断面円の半径とほぼ同等とされて、前記紙管21或いは支持軸5が前記受け部30に回転可能な状態で嵌合し、ロールペーパー2、ロールペーパーユニット2uの回転時に、紙管21或いは支持軸5が凸片33,33間でばたつくことがないようになっている。
以上の構成の支持機構を有する本例のディスペンサーX1では、ロールペーパー2或いはロールペーパーユニット2uの幅方向両端部が紙管21の突出部分21P或いは支持軸5の突出部分5Pが受け部30に支承されることで支持される。かかる支持機構では、上記受け部30,30による支持によってロールペーパー等2,2uの回転時のばたつきが防止される。従って、ロールペーパー2或いはローペーパーユニット2uより巻き出されたペーパータオルをニップした状態で排紙ローラ4を駆動した際に、かかる排紙ローラ4にかかる負荷が軽減され、駆動原の電力消費を小さくすることができる。
『排紙機構』
他方、本発明のディスペンサーX1は、特に図5及び図15から理解されるように、前記支持部32,32の下方(底板側)に排紙ローラ4を有する。この排紙ローラ4の例は、前記ロールペーパー2或いはロールペーパーユニット2uを支持機構により支持して取付けたときのその軸心と平行な軸心を有する棒状の回転軸41と、その外周の適宜の位置に設けられたゴムロール部42とを有している。そして、対となるニップ手段43とともに前記ロールペーパー2或いはロールペーパーユニット2uの各円筒部分22,22から巻き出された複数のペーパータオル20,20を同時に挟持する。図においては、排紙ローラ4及びニップローラ43の両端支持部は図示を省略している。かかる両端支持部は公知の支持機構を採用できる。前記ニップ手段43としては、前記ゴムロール部42と対になるゴム製等のニップロール或いは、排紙ローラ4に前記ペーパータオルを押し当てるように筐体の前板等に取付けた押えバネなどの押え手段が例示できる(この形態は、図示はしない)。
ここで本発明のディスペンサーX1においては、前記回転軸41が、既知のモーター手段など電力源75からの電力供給によって駆動する駆動源70により回転され、もって排紙ローラ4が電力によって駆動されるものとされている。なお、モーター手段70の軸と前記回転軸とが同軸である必要はなく、図15に例示するようにギア72,72、無端ベルト73、プーリー74などの既知に機構を適宜介在させて前記回転軸41を回転させるようにしてもよい。
他方、前記モーター手段70の駆動及び停止は、底板部13の外面の排紙口近傍等に設けたセンサー手段により検知された信号に応じて行なわれる。例えば、赤外線などの光学センサーを上記位置にもうけ手を排紙口に近づけたときに、光学センサーがこれを検知してモーター手段に所定時間、モーター手段70を駆動させるようにする。このようにすればモーターの駆動時間に応じて前記排紙ローラが回転された分だけ、排紙口40からペーパータオル20,20が露出される。なお、モーター手段の駆動及び停止は上記例示のセンサー手段によるものに限定されない。このほか、前記円筒部分22の回転量を検出するセンサー手段等も採用でき、従来既知のセンサー手段を用いた排紙機構が採用できる。
以上の本発明のディスペンサーX1では、排紙ローラ4とニップロール43にて各ペーパータオル20,20をニップした状態にて前記モーター手段等によって回転軸41を回転させ、複数(図示の形態では2枚)のペーパータオル20,20を排紙口40から同時に露出させる。このとき、排紙にともなってロールペーパー2或いはロールペーパーユニット2uが回転される。従って、この際にロールペーパー等2,2uがばたつくとペーパータオルが瞬間的に排紙方向(巻きだし方向)と逆方向に移動しようとして、結果的に前記回転軸の正回転を妨げるように作用し回転のための負荷が増加して消費電力が増加することになるが、本発明のディスペンサーX1では特徴的なロールペーパー2、ロールペーパーユニット2u及び支持部32,32の構成により、ロールペーパー等がばたつくことがないので、消費電力を増加させるような負荷が排紙ローラ4にかからない。よって、本願発明のディスペンサーX1は消費電力が少ないものとなる。
また、かかるばたつき防止がなされていることから、排紙ローラ4の回転速度を速め、迅速は排紙を達成することもできる。
さらに、複数のペーパータオルを同時に、排紙口から排出することができるようになり、使用者の回転率を速めることができるとともに、ペーパータオル20の種類を異なるものとすることもできる。
『介在部』
他方、本発明のロールペーパータオル用ディスペンサーX1には、図11、図13、図14に示されるように、前記ロールペーパー2又はロールペーパーユニット2uを前記支持部32,32に支持した際に、それらロールペーパー2又はロールペーパーユニット2uの隣接する円筒部分22,22間の離間部25に位置される特徴的な介在部19を有している。
図11、図12においては、介在部19は、筺体1を構成する蓋体11に設けられており、ケース本体10の全面開放部を前記蓋体11により閉じたときに、筺体1の背板部側に突出するように形成された突片である。
この介在部19により、複数の円筒部分22,22を有するロールペーパー等を用いても、前記支持部32,32間における位置決めが確実なものとすることができる。
特に、図11、図13のように蓋体11に介在部19を設けた場合、介在部19が離間部25に位置されない限り、蓋体11が閉じることができなくなるため、確実な位置決めができるようになる。
また、各円筒部分22,22からペーパータオル20,20が引き出されたときのロールペーパー2或いはロールペーパーユニット2uの回転にともなって、ロールペーパー2或いはロールペーパーユニット2uの軸心方向のぶれが防止される。これにより、ロールペーパー2或いはロールペーパーユニット2uのばたつきがより防止され、ディスペンサーX1の消費電力をより低下させることができる。
さらに、円筒部分22,22から引き出されたペーパータオル20,20同士の筐体1内での接触も防止され、ロールペーパー等2,2uのスムーズな回転がなされるようになることからも、消費電力をより低下させることができるようになる。
ここで、図11、図13、に示す例では、介在部19が蓋体11に設けられているが、ケース本体10の背板部14に前板部16側に突出するようにして形成してもよい。
介在部19は例えば、樹脂製、金属製などとすることができ、片状部材を前板部或いは背板部に接着等によって取付けて形成することができるほか、前板部、背板部と一体的成形することができる。
さらに、図11、図13の形態では前記介在部が、単に離間部25に位置するだけの形態であるが、図14(A)に示すように、ロールペーパー2或いはロールペーパーユニット2uを支持部32,32に支持させた状態で、ロールペーパー等2,2uの円筒部分間に露出する紙管21の部分或いは連結部材6に対して、下方から接触し回動自在に支持するように構成してもよい。このようにすれば、円筒部分を複数有するロールペーパーにおいて脆弱となる紙管21の露出部分等の折れが防止される。また、ロールペーパーユニット2uを用いた場合に、単位ロールペーパー2t,2t同士の軸心がぶれやすい連結部材6の部位が支持され、当該単位ロールペーパー2t,2tの連結部材6からの離脱が生じがたくなる。さらに、ロールペーパー2或いはロールペーパーユニット2u自体の支持部32,32からの脱落も防止される。
なお、このような介在部による回転の際の回転軸がぶれにくくなることによっても、回転時の負荷が軽減されるので、この場合には、省電力化はより効果的に発揮される。
介在部19によって、紙管21や連結部材6を支持する場合、図14(B)のようにローラ19rによって当該部分を支承するようにしてもよい。また、図14(C)に示すように、紙管21、連結部材6の回転を妨げない態様で、嵌るように構成してもよい。
なお、図14に示す例では、蓋体11を図4に示すように跳ね上げ式とするか、背板部に介在部を設けるほうが、介在部19を所定位置に位置させやすい。
『ロールペーパーの取付け(交換)態様』
他方、本発明のディスペンサーX1では、ロールペーパー2の各端部に突出する紙管21の突出部分21P或いは支持軸5の突出部分5Pを手で持ち、各突出部分21P,5Pを一対の支持部32,32の各受け部30,30に載せるようにしてディスペンサーX1にロールペーパー2、或いはロールペーパーユニット2uを取付けることができる。したがって、円筒部分22に触れることなく、ロールペーパー等2,2uの取り付けを行なうことができる。
また、上記ロールペーパータオルの第2の形態例では、離間部25に露出する紙管部分を手で持ち、支持軸5を挿通することができ、支持軸5の挿通の際にも円筒部分22に手を触れず行なうことができる。
従って、これらの形態では、濡れた手で交換しても、円筒部分22にかかるペーパータオル20を濡らしてしまうことがない。
『ロールペーパーの製造方法』
次いで、本発明にかかる円筒部分22,22間に離間部25を有するロールペーパー2の製造方法を例示する。まず、図16(A)〜(D)に示すように、ペーパータオル20の製品幅の複数倍幅以上のペーパータオル原紙90が巻かれている原反ロール9から当該ペーパータオル原紙90を巻き出し、この巻きだしたペーパータオル原紙を離間部25となる部分92及び紙管21の突出部21Pとなる部分93を除去するように、かつ残部がペーパータオル幅となるようにスリットし、そのスリット(図中スリットをS2で示す)されたペーパータオル原紙91を、心棒80を共有する長尺の紙管28に巻き付け、その後に心棒80を引き抜き、紙管21の露出する部分にて裁断することで製造することができる。なお、ペーパータオル原紙を紙管に巻き付けるべく、紙管外面に糊を塗布する場合、前記除去部分92、93に対応する部分については、紙管外面に糊を付与しないこととすることができる。
X1,X2…ロールペーパータオル用ディスペンサー、1…筐体、2…ロールペーパータオル、2u…ロールペーパータオルユニット、4…排紙ローラ、40…排紙口、20…ペーパータオル、22…円筒部分、L1…ロールペーパー又はロールペーパーユニットの全長(全幅)、21…紙管、25…離間部、L2…円筒部分の離間距離、19…介在部、L3…円筒部分の直径、L4…円筒部分の幅、21P…紙管の両端部、L5…紙管の両端部(突出部分)の長さ、5…支持軸、5P…支持軸の紙管より突出する部分、L6…支持軸の紙管より突出する部分の長さ、6…連結部材、60・・・両端部(紙管に挿入される部分でもある)、61…ストッパー部、10…ケース本体、11…蓋体、12…天板部、13…底板部、14…背板部、15…本体側板部、16…前板部、17…蓋体側板部、18…蝶番機構、40c…カッター刃、31…腕部、32…支持部、30…受け部、33…凸片、33t…凸片の頂部、34…受面、41…回転軸、42…ゴムロール部、43…ニップ手段(ニップローラ)、70…モーター手段(排紙ローラの駆動原)、72…ギア、73…無端ベルト、74…プーリー、75…電力源、28…長尺紙管、9…原反ロール、90…ペーパータオル原紙、91…スリットされたペーパータオル原紙、S2…スリット。

Claims (4)

  1. 筐体内部にロールペーパータオルを支持する支持機構と、このロールペーパータオルから巻き出されたペーパータオルを排紙するための排紙ローラと、排紙ローラの回転により繰り出されるペーパータオルを筐体外に露出させるための排紙口とを具備し、前記排紙ローラが電力により回転駆動されるロールペーパータオル用ディスペンサーであって、
    このロールペーパータオル用ディスペンサーは、一つの紙管の両端部間に複数のペーパータオルが所定間隔離間して巻き掛けられ、各ペーパータオルが巻かれてなる円筒部分間に離間部を有するロールペーパータオルに用いられるものであり、
    前記ロールペーパータオルの支持機構が、筐体内側部において前記紙管の両端部を支持する一対の支持部を有し、その支持部が前記紙管の両端部を回動自在に支承する受け部を有し、
    かつ、前記離間部に位置される介在部を有している、
    ことを特徴とするロールペーパータオル用ディスペンサー。
  2. 筐体内部にロールペーパータオルを支持する支持機構と、このロールペーパータオルから巻き出されたペーパータオルを排紙するための排紙ローラと、排紙ローラの回転により繰り出されるペーパータオルを筐体外に露出させるための排紙口とを具備し、前記排紙ローラが電力により回転駆動されるロールペーパータオル用ディスペンサーであって、
    このロールペーパータオル用ディスペンサーは、一つの紙管に複数のペーパータオルが所定間隔離間して巻き掛けられ、各ペーパータオルが巻かれてなる円筒部分間に離間部を有するロールペーパータオルに用いられ、
    前記紙管の長さよりも長く前記紙管内に挿通される円筒又は円柱状の支持軸を有し、
    前記ロールペーパータオルの支持機構が、筐体内側部において前記紙管内に挿通され、紙管の両端部より突出する支持軸の両端部を支持する一対の支持部を有し、その支持部が前記支持軸の両端部を回動自在に支承する受け部を有し、
    かつ、前記離間部に位置される介在部を有している、
    ことを特徴とするロールペーパータオル用ディスペンサー。
  3. 前記介在部が前記紙管の離間部に露出する部分を回動自在に支持する請求項1又は2記載のロールペーパータオル用ディスペンサー。
  4. 前記筐体は、全面開放のケース本体とこのケース本体の全面開放部分を開閉自在にする蓋体とを有し、前記介在部が蓋体に設けられ、筐体前方の開放部を前記蓋体により閉じたときに前記介在部が離間部に位置される請求項1〜の何れか1項に記載のロールペーパータオル用ディスペンサー。
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