JP2012106976A - インフルエンザウイルス感染予防剤 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、補酵素Qを有効成分として含む、ヒト及び非ヒト動物のインフルエンザウイルス感染予防剤に関する。
インフルエンザウイルスはオルトミクソウイルス科に属し、蛋白質とリン脂質からなるエンベロープを有し遺伝子としてRNAを有する。核蛋白質及びマトリックス蛋白質の抗原性によりA型、B型及びC型に分類される。ヒトインフルエンザウイルスではA、B及びC全ての型の存在が知られているが、ヒト以外のほとんどの脊椎動物ではA型のみ知られている。A型のウイルスはさらに、エンベロープから突出している生物学的に重要な2つの蛋白質である赤血球凝集素(ヘマグルチン;H)とノイラミニダーゼ(N)のアミノ酸配列もしくは抗原性の違いにより亜型に分類される。16種のH、9種のNが確認されている。
ヒトにおけるインフルエンザウイルス感染は、急激な発熱と共に頭痛、腰痛、全身倦怠感などの全身症状と咳などの呼吸器症状を引き起こす。伝染性が非常に強く、広い範囲で流行すること、症状が激しく重症化しやすいこと、肺炎や脳症などの合併症や持病の悪化を引き起こして、死に至ることもあることなどから、慎重な予防対策と発生後の対応が必要な疾患である。インフルエンザを発症するヒトの約4分の3は、15歳以下の子どもで、乳幼児では、肺炎やインフルエンザによる入院のリスクが高く、主に幼児では脳症などの合併症も誘発する。一方、インフルエンザによる死亡者のうち圧倒的多数を占めるのは、65歳以上の高齢者である。高齢者は糖尿病などで免疫力が低下しており、肺炎などの合併症を起こしやすいためとされている。
鳥類のインフルエンザは“トリインフルエンザ”と呼ばれ、A型インフルエンザウイルスによる感染症である。影響される動物にはガチョウ、ニワトリ、アヒル、ハト、その他の野鳥が含まれる。高病原性トリインフルエンザであるH5N1亜型はブタ、ネコ、トラ、およびフェレットに対しても感染性を示すとされている。トリインフルエンザの症状には、呼吸症状、飼料摂取量の低下、産卵数の低下、死亡が含まれ、特に高病原性トリインフルエンザは鶏などの家禽類に感染して致死的症状を引き起こすため肉用鶏および採卵鶏を飼育する養鶏産業に大きな被害を与える。さらに、H5N1亜型トリインフルエンザウイルスはヒトに感染することが知られており、近い将来、変異してヒトに感染しやすくなったトリインフルエンザウイルスが「新型インフルエンザ」としてヒトで大流行することが懸念されている。
家禽類における高病原性鳥インフルエンザの防御の基本は摘発淘汰であるが、高病原性鳥インフルエンザが多発していたり、摘発淘汰では経済的損失が大きく清浄化が困難な場合は、その発生被害をできるだけ小さくする目的で予防的にワクチンを使用する場合もある。しかしながら、ワクチンは、(1)一定期間発症と死亡を防ぐことが可能で、(2)ウイルスの増殖及び排泄ウイルス量を減少させる効果はあるが、感染及び排泄を完全に阻止することはできない。
ヒトにおけるインフルエンザの予防法として最も普及している方法はワクチン接種であるが、インフルエンザウイルスは抗原部分が変異しやすく、また、高齢者など、免疫力が低下している状態では抗体ができにくいため、その予防効果は限定的である。また、治療薬としてタミフルなどのノイラミニダーゼ阻害薬が使用されているが、ヒトでは感染後、1日から2日以内の早い時期に投与することが必要であること、薬剤耐性ウイルスが出現していること、意識障害、異常行動、妄想、幻覚、痙攣など精神・神経症状の副作用が頻発することなどの問題点がある。
特許文献1には、グルタチオン、グルタチオンジスルフィド、アスコルベート−2−ホスフェート及びN−アセチル−L−システインからなる群から選択される一種以上の化合物又はこれらの化合物のいずれかの薬学的に許容される塩を含有する医薬組成物が開示されており、インフルエンザウイルス感染の予防に有用であることが記載されている。また、この医薬組成物に含有させる酸化防止剤として、コエンザイムQ10(補酵素Q10)が記載されている。しかしながら、コエンザイムQ10がインフルエンザウイルス感染の予防において有効成分として作用することを示唆するものではない。
本願発明は、インフルエンザウイルス増殖抑制作用を有し、インフルエンザウイルス感染を効果的に予防できるインフルエンザウイルス感染予防剤を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく、鋭意、研究を重ね、補酵素Qを含む組成物がヒトおよび非ヒト動物のインフルエンザウイルス感染を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記式(1)
(式中、nは1〜12の整数を表す)
で表される補酵素Q、及び、下記式(2)
で表される補酵素Q、及び、下記式(2)
(式中、nは1〜12の整数を表す)
で表される補酵素Qから選択される少なくとも一つを有効成分として含有するインフルエンザウイルス感染予防剤に関する。
で表される補酵素Qから選択される少なくとも一つを有効成分として含有するインフルエンザウイルス感染予防剤に関する。
インフルエンザウイルスに感染する少なくとも5日前から投与されることが好ましい。
インフルエンザウイルス感染予防剤は、乳酸菌をさらに含有することが好ましい。
補酵素Qが微生物によって生産されるものであることが好ましい。
インフルエンザウイルスが、A型インフルエンザウイルス、B型インフルエンザウイルス、及び、C型インフルエンザウイルスからなる群から選択されることが好ましい。
インフルエンザウイルスが、トリインフルエンザウイルスまたはブタインフルエンザウイルスであることが好ましい。
投与対象がヒトであることが好ましい。
投与対象がヒトの場合、補酵素Qの一日あたりの投与量が10mg以上であることが好ましい。
投与対象がトリまたはブタであることが好ましい。
補酵素Qの一日あたりの投与量がブタでは30mg以上、トリでは2mg以上であることが好ましい。
インフルエンザの流行時又は流行が予想される時期において少なくとも7日間以上連続投与されることが好ましい。
補酵素Qが補酵素Q10であることが好ましい。
また、本発明は、本発明のインフルエンザウイルス感染予防剤を含有する飼料に関する。
本発明によれば、タミフルなどのノイラミニダーゼ阻害薬とは異なる作用機序を有するインフルエンザウイルス感染予防剤を得ることができる。
本発明のインフルエンザウイルス感染予防剤は、有効成分として下記式(1)
(式中、nは1〜12の整数を表す)
で表される補酵素Q、及び、下記式(2)
で表される補酵素Q、及び、下記式(2)
(式中、nは1〜12の整数を表す)
で表される補酵素Qから選択される少なくとも一つを含有することを特徴とする。式(1)で表される補酵素Qは酸化型補酵素Qと呼ばれ、式(2)で表される補酵素Qは還元型補酵素Qと呼ばれる。
で表される補酵素Qから選択される少なくとも一つを含有することを特徴とする。式(1)で表される補酵素Qは酸化型補酵素Qと呼ばれ、式(2)で表される補酵素Qは還元型補酵素Qと呼ばれる。
本発明で使用する補酵素Qは、動植物中に広く存在することが知られている。上記式で表される補酵素Qのうち、本発明においては、nが6〜11のいずれかであるもの、あるいはそれらの混合物であることが望ましい。特にnが10である補酵素Q10が好ましい。
また、補酵素Qは、化学合成品、発酵品、天然物からの抽出品など、形態を問わず使用することができるが、微生物によって産出されるものが好ましい。例えば補酵素Qを含有する微生物(細菌、酵母など)そのもの、あるいはその粗精製物でもよく、また、これらから補酵素Qを精製したものでもよく、精製の程度も制限されない。
また、本発明で使用される補酵素Qは、酸化型補酵素Q、還元型補酵素Qのどちらか一方に限定はされず、これらの混合物であってもよく、それらの混合割合も制限されない。ただし、ヒトに対しては、効果の点から、還元型補酵素Qまたは還元型補酵素Qを含有する補酵素Qを使用するのが好ましい。また、非ヒト動物に対しては、経済的観点から、酸化型補酵素Qまたは補酵素Qを含有する微生物、好ましくは酵母などをそのまま使用するのが好ましい。
また、本発明で補酵素Qとして還元型補酵素Qを使用する場合、還元型補酵素Qを単独で含んでもよいし、酸化型補酵素Qをさらに含んでもよい。還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qの両者を含む場合、還元型補酵素Qが補酵素Qの総重量(すなわち、還元型補酵素Q及び酸化型補酵素Qの合計)に占める割合の下限は、特に制限されないが、還元型補酵素Qの効果を顕著に発揮させる観点から、60重量%以上が好ましく、80重量%以上がより好ましく、95重量%以上がさらに好ましい。割合の上限は100重量%であり、通常は99.8重量%以下である。
本発明のインフルエンザウイルス感染予防剤には、少なくとも1種の乳酸菌を含有させることが好ましい。使用する乳酸菌としては、発酵代謝産物として、主として乳酸を50%以上作る細菌であれば特に限定されるものではないが、ラクトバチルス・パラカセイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・キュラタス(Lactobacillus curratus)、ラクトバチルス・ファルシミニス(Lactobacillus farciminis)、ラクトバチルス・ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバチルス・ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス・ラムノーザス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptcoccus thermophilus)、ラクトコッカス・ラクチス(Lactococcus lactis)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)などが挙げられる。これらの中でも、機能性乳酸菌としての使用実績や入手の容易性の点で、ラクトバチルス・パラカセイ、ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトバチルス・ブレビス、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・ラムノーザス、及び、ストレプトコッカス・サーモフィルスが好ましい。これら乳酸菌は生菌、死菌のどちらか一方でもよく、また生菌、死菌の混合物でもよい。この際、一種類の乳酸菌を単独で用いてもよく、複数の乳酸菌を混合して用いてもよい。また、それらの混合割合も制限されない。
インフルエンザウイルス感染予防剤に乳酸菌を含有させる場合、補酵素Qと乳酸菌との配合割合は特に限定されないが、補酵素Q100mgに対し、乳酸菌を105個以上配合することが好ましく、106個以上配合することがより好ましく、107個以上配合することがさらに好ましく、108個以上配合することが最も好ましい。また、1013個以下配合することが好ましく、1012個以下配合することがより好ましく、1011個以下配合することがさらに好ましく、1010個以下配合することが最も好ましい。配合量の下限が105個未満であると、インフルエンザウイルス感染予防の相乗効果が減弱する傾向があり、上限が1013個を超えると、相対的に配合される補酵素Qの量が少なくなるため、同様に相乗効果が減弱する傾向がある。
本発明のインフルエンザウイルス感染予防剤には、抗酸化物質あるいは抗酸化酵素を共に含有させる事ができる。
抗酸化物質としては特に限定はされないが、例えば、ビタミンE、ビタミンE誘導体、ビタミンC、ビタミンC誘導体、プロブコール、リコペン、ビタミンA、カロテノイド類、ビタミンB、ビタミンB誘導体、フラボノイド類、ポリフェノール類、グルタチオン、ピロロキノリンキノン、松皮抽出物、セレンなどが適している。上記は単一で用いても良いし、二種以上を混合しても良い。
また、抗酸化酵素としては、特に限定はされないが、例えば、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、グルタチオン還元酵素、カタラーゼ、アスコルビン酸ペルオキシダーゼなどが適している。上記は単一で用いても良いし、二種以上を混合しても良い。
抗酸化物質としては特に限定はされないが、例えば、ビタミンE、ビタミンE誘導体、ビタミンC、ビタミンC誘導体、プロブコール、リコペン、ビタミンA、カロテノイド類、ビタミンB、ビタミンB誘導体、フラボノイド類、ポリフェノール類、グルタチオン、ピロロキノリンキノン、松皮抽出物、セレンなどが適している。上記は単一で用いても良いし、二種以上を混合しても良い。
また、抗酸化酵素としては、特に限定はされないが、例えば、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、グルタチオン還元酵素、カタラーゼ、アスコルビン酸ペルオキシダーゼなどが適している。上記は単一で用いても良いし、二種以上を混合しても良い。
さらに、本発明のインフルエンザウイルス感染予防剤には、免疫賦活剤や抗ウイルス剤を共に含有させることができる。免疫賦活剤としては特に限定はされないが、フコイダン、β−グルカンなどの多糖類、ラクトフェリン、プロポリス、ビフィズス菌などが挙げられる。抗ウイルス剤としては特に限定はされないが、M2イオン−チャンネル阻害剤(アマンタジンとリマンタジン)とノイラミニダーゼ阻害剤(オセルタミビルとザナミビル)やそれらの塩、などが挙げられる。
本発明をヒトにおけるインフルエンザウイルス感染予防剤として用いる場合の剤形としては特に限定されず、経口剤であってもよく、あるいは吸入剤や皮膚に直接塗布するものであってもよい。経口剤としては、例えば粉末剤であってもよく、結合剤を加えて顆粒剤としてもよい。また、粉末剤や顆粒剤を打錠した錠剤やチュアブル錠としてもよいし、カプセルに充填してカプセル剤としてもよい。また、天然油、油状の高級脂肪酸、高級脂肪酸モノグリセライド、界面活性剤またはこれらの混合物などを加え、油状のまま充填してソフトカプセル剤とすることもできる。この場合においては、カプセルとしてゼラチンを主体としたもの、または、その他の水溶性高分子物質を主体としたもの等を使用することもできる。また、このようなカプセルにはマイクロカプセルも含まれる。あるいは、液状にしてドリンク剤としてもよい。
更に、上記補酵素Qおよび乳酸菌の他に薬剤学的に許容される他の製剤素材を、常法により適宜添加混合してもよい。このようなものとしては特に限定されず、例えば、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、酸化防止剤、着色剤、凝集防止剤、吸収促進剤、溶解補助剤、安定化剤などが挙げられる。
上記賦形剤としては特に限定されず、例えば、白糖、乳糖、ブドウ糖、コーンスターチ、マンニト−ル、結晶セルロース、リン酸カルシウム、硫酸カルシウムなどが挙げられる。
上記崩壊剤としては特に限定されず、例えば、澱粉、寒天、クエン酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、デキストリン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、トラガントなどが挙げられる。
上記滑沢剤としては特に限定されず、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油などが挙げられる。
上記結合剤としては特に限定されず、例えば、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、トラガント、シェラック、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ソルビトールなどが挙げられる。
上記酸化防止剤としては特に限定されず、例えば、アスコルビン酸、トコフェロール、ビタミンA、β−カロチン、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、クエン酸などが挙げられる。
上記着色剤としては特に限定されず、例えば、医薬品に添加することが許可されているものなどを使用することができる。
上記凝集防止剤としては特に限定されず、例えばステアリン酸、タルク、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ酸などが挙げられる。
上記吸収促進剤としては特に限定されず、例えば高級アルコール類、高級脂肪酸類、グリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性剤などが挙げられる。
上記溶解補助剤としては特に限定されず、例えばフマル酸、コハク酸、りんご酸などの有機酸などが挙げられる。
上記安定化剤としては特に限定されず、例えば安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エチルなどが挙げられる。
本発明において、インフルエンザウイルスの感染予防とは、インフルエンザ流行期間又は流行が予測される期間において、インフルエンザウイルスに感染する前に補酵素Qを含有する組成物を摂取することで、インフルエンザウイルスの感染を防ぐことができる作用、あるいは、感染した場合でも症状を軽度にとどめることができる作用を指す。
また、本発明のインフルエンザウイルス感染防止剤は、インフルエンザウイルス感染後のウイルスの増殖を抑制する効果も有する。
感染を予防することができるインフルエンザウイルスとして、A型インフルエンザウイルス、B型インフルエンザウイルス、及び、C型インフルエンザウイルスが挙げられる。また、トリインフルエンザウイルス及びブタインフルエンザウイルスも挙げられる。
本発明をヒトにおけるインフルエンザウイルス感染予防剤として経口投与する場合の投与量は、補酵素Qの量として、ヒト(成人)1日当り、通常3mg以上であり、好ましくは10mg以上、より好ましくは30mg以上、さらに好ましくは50mg以上、さらにより好ましくは100mg以上、最も好ましくは300mg以上である。また、投与量は、補酵素Qの量として5000mg以下が好ましく、より好ましくは3000mg以下、さらに好ましくは1000mg以下、最も好ましくは800mg以下である。3mg未満であるとインフルエンザウイルスに対する感染予防効果が減弱する傾向がある。5000mgを超えると物理的に摂取することが困難になる傾向がある。なお、子供の場合は、上記成人の投与量から体重換算で適宜選択し得る。
また、乳酸菌と併用する場合、乳酸菌は生菌、死菌の何れでもよく、また、それらの混合物でもよい。それらの混合割合も制限されるものではない。乳酸菌総量としての投与量はヒト1日当り105個以上が好ましく、より好ましくは106個以上、さらに好ましくは107個以上、最も好ましくは108個以上であり、投与量の上限はヒト1日当り1013個以下が好ましく、より好ましくは1012個以下、さらに好ましくは1011個以下であり、最も好ましくは1010個以下である。
本発明を非ヒト動物におけるインフルエンザウイルス感染予防剤として用いる場合の使用方法は特に制限されない。補酵素Qを直接、紛体状態、あるいは溶液状態で家畜又は家禽に投与してもよいし、飼料に混ぜて与えてもよい。投与の簡便性から後者の補酵素Qを飼料に混ぜる方法が好ましい。飼料への補酵素Qの添加方法については、特に制限されるものではない。補酵素Q10を直接飼料に添加混合してもよく、また、必要に応じて補酵素Q10を添加した飼料添加物を飼料に添加して補酵素Q10含有飼料としてもよい。
飼料添加物としては、生菌剤(例えば、エンテロコッカス類、バチルス類、ビフィズス菌類)、抗酸化剤(例えば、エトキシン、ジブチルヒドキシトルエン等)、防かび剤(例えば、プロピオン酸、プロピオン酸カルシウム等)、粘結剤(例えば、アルギン酸ナトリウム、カゼインナトリウム、カルボキシメチルセルロース等)、乳化剤(例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等)、アミノ酸(例えば、DL−アラニン、L−アルギニン、塩酸L−リジン等)、ビタミン(例えば、L−アスコルビン酸、β−カロチン、酢酸dl−α−トコフェロール等)、ミネラル(例えば、塩化カリウム、クエン酸鉄、酸化マグネシウム等)、色素(例えばアスタキサンチン、カンタキサンチン等)、酵素(例えばアミラーゼ、フィターゼ、リパーゼ等)、有機酸(ギ酸、酢酸、乳酸等)が挙げられるが、これらに限定されない。
飼料に含有させる補酵素Qの量は、対象動物の種類、体重、月齢、供与飼料、飼育環境等によって異なるが、飼料中に、1ppm以上含有させることが好ましく、5ppm以上がより好ましく、10ppm以上がより好ましく、20ppm以上がより好ましく、50ppm以上がより好ましく、80ppm以上がより好ましく、100ppm以上がさらにより好ましく、300ppm以上が特に好ましい。また、3000ppm以下が好ましく、1000ppm以下がより好ましく、500ppm以下がさらに好ましく、300ppm以下が特に好ましい。
また、一日当たりの補酵素Qの投与量は対象動物の種類、体重、月齢、供与飼料、飼育環境等によって異なるが、ブタでは0.3mg以上が好ましく、1mg以上がより好ましく、3mg以上がより好ましく、10mg以上がより好ましく、30mg以上がさらにより好ましく、100mg以上がさらにより好ましく、300mg以上が特により好ましい。また、10000mg以下が好ましく、1000mg以下がさらに好ましい。0.3mg未満であるとインフルエンザウイルスに対する感染予防効果が減弱する傾向がある。また、10000mgを超えると物理的に投与が困難になる傾向がある。同様の理由から、一日当たりの補酵素Qの投与量は、トリでは、0.5mg以上が好ましく、1mg以上がより好ましく、2mg以上がより好ましく、2.5mg以上がより好ましく、10mg以上がさらにより好ましく、20mg以上が最も好ましい。また、1000mg以下が好ましく、300mg以下がさらに好ましい。その他の動物(例えば、馬などの家畜、犬や猫などのペット等)に対する補酵素Qの投与量は、非ヒト動物種を問わず、体重1kgあたり0.1mg/kg以上が好ましく、0.3mg/kg以上がより好ましく、3mg/kg以上がさらに好ましい。上限としては特に制限されないものの、経済的観点からは、300mg/kg以下、好ましくは100mg/kg以下でも効果が期待できる。
また、飼料に含有させる乳酸菌総量は対象動物の種類、体重、月齢、供与飼料、飼育環境等によって異なるが、飼料1kgあたり104個以上であり、好ましくは105個以上であり、より好ましくは106個以上であり、更に好ましくは107個以上である。また、一日当たりの乳酸菌の投与量は対象動物の種類、体重、月齢、供与飼料、飼育環境等によって異なるが、体重1kgあたり103個以上であり、好ましくは104個以上であり、より好ましくは105個以上であり、更に好ましくは106個以上である。
本発明のインフルエンザウイルス感染予防剤をヒト又は非ヒト動物に摂取させる時期及び摂取期間は、補酵素Qの量や摂取の目的、対象動物の種類、体重、月齢、供与飼料、飼育環境等によって異なるが、インフルエンザウイルスに感染する少なくとも5日前から投与されることが好ましく、インフルエンザウイルスに感染する少なくとも7日前から投与されるのがより好ましい。また、感染後も継続して投与されるのがより好ましく、少なくとも感染後2日、より好ましくは感染後5日以上、更に好ましくは7日以上引き続き投与されるのが効果的である。トータルの投与期間は少なくとも5日間以上が好ましく、より好ましくは7日間以上、より好ましくは9日以上、より好ましくは12日以上、より好ましくは14日間以上、最も好ましくは1ヶ月以上である。実際には、インフルエンザウイルス感染症の流行時又は流行が予想される時期に継続して投与されるのが好ましい。ここでいう継続して投与とは、連日(毎日)、隔日、又は、連日と隔日の組み合わせのいずれでもよいが、連続して毎日1回以上投与されるのが好ましい。
本発明のインフルエンザウイルス感染予防剤としての効果は、通常の免疫力を保持し健康な状態にあるヒトや非ヒト動物(家畜、家禽等)において期待できるだけでなく、免疫力の低下している状態にあるヒトや非ヒト動物においても期待できる。免疫力が低下している状態とは、ヒトでは例えば糖尿病やがんなどの疾病に罹患している状態、肉体的又は精神的に疲労している状態、高年齢にある状態などが挙げられ、非ヒト動物においては、過密な飼育状態、特定の栄養素を制限した飼料を給餌されている状態、暑熱、寒冷、騒音等によるストレスに暴露されている状態などが挙げられる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
各実施例で使用した還元型補酵素Q10は、酸化型補酵素Q10を約0.5重量%含有するものであった。
また、リン酸オセルタミビル(タミフル)は、0.5%CMCを含む生理食塩水に溶解させて投与した。補酵素Q10及び乳酸菌は、それぞれ0.5%CMCを含む生理食塩水に懸濁して投与した。補酵素Q10及び乳酸菌を併用する場合は、両者を混合してから0.5%CMCを含む生理食塩水に懸濁して投与した。
また、リン酸オセルタミビル(タミフル)は、0.5%CMCを含む生理食塩水に溶解させて投与した。補酵素Q10及び乳酸菌は、それぞれ0.5%CMCを含む生理食塩水に懸濁して投与した。補酵素Q10及び乳酸菌を併用する場合は、両者を混合してから0.5%CMCを含む生理食塩水に懸濁して投与した。
実施例1
インフルエンザウイルス感染マウスを用い、補酵素Q10(CoQ10)のインフルエンザウイルス感染予防効果について調べた。BALB/cマウス(6週齢、雌)を1群当たり10例用い、下記の6群に分けた。各群のマウスにA型インフルエンザウイルス(A/NWS/33、H1N1亜型)を麻酔下で経鼻接種により感染させた(2×104PFU/50μL/マウス)。各試料をウイルス感染の1週間前から感染後1週間までの計14日間、1日2回(午前9時及び午後6時)経口投与した。
第1群:溶媒対照(0.5%CMCを含む生理食塩水) 0.4ml/マウス/day
第2群:リン酸オセルタミビル(タミフル) 12.5mg/kg/day
第3群:酸化型CoQ10 300mg/kg/day
第4群:酸化型CoQ10 100mg/kg/day
第5群:還元型CoQ10 300mg/kg/day
第6群:還元型CoQ10 100mg/kg/day
インフルエンザウイルス感染マウスを用い、補酵素Q10(CoQ10)のインフルエンザウイルス感染予防効果について調べた。BALB/cマウス(6週齢、雌)を1群当たり10例用い、下記の6群に分けた。各群のマウスにA型インフルエンザウイルス(A/NWS/33、H1N1亜型)を麻酔下で経鼻接種により感染させた(2×104PFU/50μL/マウス)。各試料をウイルス感染の1週間前から感染後1週間までの計14日間、1日2回(午前9時及び午後6時)経口投与した。
第1群:溶媒対照(0.5%CMCを含む生理食塩水) 0.4ml/マウス/day
第2群:リン酸オセルタミビル(タミフル) 12.5mg/kg/day
第3群:酸化型CoQ10 300mg/kg/day
第4群:酸化型CoQ10 100mg/kg/day
第5群:還元型CoQ10 300mg/kg/day
第6群:還元型CoQ10 100mg/kg/day
各群のマウスのうち、5例は感染後3日目に気道洗浄液(BALF)及び肺を採取し、ウイルス量をプラークアッセイにより測定した。残り5例について、感染2週間後に血清、BALFを採取し、血清中の中和抗体価及びBALF中特異的分泌型IgA濃度を測定した。IgA量はELISA法で測定し、中和抗体価は以下の方法で測定した。即ち、血清をPBSで適宜希釈し、その0.1mLとインフルエンザウイルス液(200PFU/0.1mL)0.1mLを混合し、37℃で1時間処理した。この混合液0.1mLを35mmディッシュに培養したMDCK細胞に加えて感染させ、2日後に形成されたプラークをクリスタルバイオレット液で染色してプラーク数を測定した。血清の代わりに生理食塩水をウイルス液に加えた対照のプラーク数を100%として50%のプラーク数となる血清希釈倍数を求め、中和抗体価とした。
図1にBALF中のウイルス量を示す。還元型CoQ10又は酸化型CoQ10を投与した群のBALF中のウイルス量は対照群に比べて明らかに低い値を示した。
図2に肺内のウイルス量を示す。BALF中のウイルス量に比べて程度は弱いものの、還元型CoQ10又は酸化型CoQ10を投与した群の肺内のウイルス量は対照群に比べて明らかに低い値を示した。ここで、当該ウイルスの体内での主たる増殖場所は気道であることから、肺内ウイルス量に比べ、BALF中ウイルス量の抑制がよりインフルエンザ感染症に対する予防に効果的であるといえる。以上の結果は、CoQ10の投与によりインフルエンザウイルスの増殖を抑制できること、またその効果は、還元型CoQ10投与の方が酸化型CoQ10投与に比べて優れていることを示している。
図3に血清中のウイルスに対する中和抗体価を、図4にBALF中のインフルエンザウイルス特異的分泌型IgA濃度を示す。抗ウイルス薬のタミフル群では何れの指標においても対照群に比べて明らかに低い値であり、インフルエンザウイルスに対する抗体産生量が少ないこと示している。一方、還元型CoQ10群及び酸化型CoQ10群では何れの指標においても対照群に対し程度の差はあれ高い値を示した。このことは、CoQ10を摂取することにより、図1及び図2の結果が示すように体内のインフルエンザウイルス量が減少、即ち、抗体産生に必要な抗原量が対照に比べて著しく減少しているにも関わらず、当該ウイルスに対する抗体は効率よく産生されていることを示している。この結果は、CoQ10の摂取によるインフルエンザウイルス感染予防効果がタミフルとは異なるメカニズムにあることと、最初の感染だけではなく、将来、再びインフルエンザウイルスに暴露されたときにも抗原抗体反応によりその予防効果を発揮できることを示している。
実施例2
実施例1と同様のインフルエンザウイルス感染マウスを用い、CoQ10のインフルエンザウイルス感染予防効果について投与スケジュールの影響及び乳酸菌(Lactobacillus属)との併用効果について調べた。BALB/cマウス(6週齢、雌)を1群当たり5例用い、表1のごとく15群に分けた。各群のマウスにA型インフルエンザウイルス(A/NWS/33、H1N1亜型)を麻酔下で経鼻接種により感染させた(2×104PFU/50μL/マウス)。各試料を表1に示した条件で1日2回(午前9時及び午後6時)経口投与した。
実施例1と同様のインフルエンザウイルス感染マウスを用い、CoQ10のインフルエンザウイルス感染予防効果について投与スケジュールの影響及び乳酸菌(Lactobacillus属)との併用効果について調べた。BALB/cマウス(6週齢、雌)を1群当たり5例用い、表1のごとく15群に分けた。各群のマウスにA型インフルエンザウイルス(A/NWS/33、H1N1亜型)を麻酔下で経鼻接種により感染させた(2×104PFU/50μL/マウス)。各試料を表1に示した条件で1日2回(午前9時及び午後6時)経口投与した。
各群のマウスより感染後3日目に気道洗浄液(BALF)及び肺を採取し、ウイルス量をプラークアッセイにより測定した。結果を表1に示す。
還元型CoQ10をインフルエンザウイルス感染の7日前から感染後2日目まで投与したとき、BALF中及び肺内のウイルス量は対照群に比べて明らかに低い値を示した(No.3及びNo.4)。一方、還元型CoQ10を感染の3日前から感染日まで、或いは感染日から感染後2日目まで投与した場合のBALF中及び肺内のウイルス量は対照群と差がなかった(No.9及びNo.10)。酸化型CoQ10の投与でもほぼ同様な結果であった。この結果は、インフルエンザウイルス感染予防のためには、CoQ10をインフルエンザウイルス感染の少なくとも3日前より以前から摂取する必要があることを示している。
また、還元型CoQ10と乳酸菌をウイルス感染の7日前から感染後2日目まで併用投与した場合、BALF中のウイルス量は還元型CoQ10又は乳酸菌を単独で投与した場合に比べて明らかに低い値であった(No.13及びNo.14)。一方、酸化型CoQ10と乳酸菌を併用した場合にはそのような相乗効果は全く観察されなかった(No.15)。これらの結果は還元型CoQ10と乳酸菌をウイルス感染前に併用摂取することにより、より効果的にインフルエンザウイルス感染を予防できることを示している。
実施例3
実施例1と同様のインフルエンザウイルス感染マウスを用い、CoQ10のインフルエンザウイルス感染予防効果に対する投与量及び免疫低下処理の影響について調べた。BALB/cマウス(6週齢、雌)を1群当たり5例用い、表2のごとく18群に分けた。免疫低下処理を行う群(No.2、4、6、8、10、12、14、16及び18)には、5−Fluorouracil(0.25mg/マウス/日)を試料投与前の10日間、1日おきに皮下注射し、免疫低下モデルマウスとした。表2に示した試料をそれぞれインフルエンザウイルス感染7日前から感染後3日後まで1日2回(午前9時及び午後6時)経口投与した。試料投与開始後7日目にA型インフルエンザウイルス(A/NSW/33、H1N1亜型)を麻酔下でマウスに経鼻接種により感染させた(2×104PFU/50μL/マウス)。各群のマウスより感染後3日目に気道洗浄液(BALF)及び肺を採取し、ウイルス量をプラークアッセイにより測定した。その結果を表3及び表4に示す。
実施例1と同様のインフルエンザウイルス感染マウスを用い、CoQ10のインフルエンザウイルス感染予防効果に対する投与量及び免疫低下処理の影響について調べた。BALB/cマウス(6週齢、雌)を1群当たり5例用い、表2のごとく18群に分けた。免疫低下処理を行う群(No.2、4、6、8、10、12、14、16及び18)には、5−Fluorouracil(0.25mg/マウス/日)を試料投与前の10日間、1日おきに皮下注射し、免疫低下モデルマウスとした。表2に示した試料をそれぞれインフルエンザウイルス感染7日前から感染後3日後まで1日2回(午前9時及び午後6時)経口投与した。試料投与開始後7日目にA型インフルエンザウイルス(A/NSW/33、H1N1亜型)を麻酔下でマウスに経鼻接種により感染させた(2×104PFU/50μL/マウス)。各群のマウスより感染後3日目に気道洗浄液(BALF)及び肺を採取し、ウイルス量をプラークアッセイにより測定した。その結果を表3及び表4に示す。
上記結果より、還元型CoQ10又は酸化型CoQ10を投与することで、対照群と比べてBALF中及び肺内のウイルス量は明らかに低い値を示し、その程度はCoQ10の投与量に依存すること、またその傾向は免疫低下処理を行わないマウスでも、免疫低下モデルマウスにおいても、同様であることが確認された。特に、還元型CoQ10投与群においては、30mg/kg以上の投与量で有意差を有する顕著な効果が認められた。なお、薬物に対するヒトの感受性は実験動物の約50〜60倍といわれており、マウスにおける10mg/kg、30mg/kgという投与量は、成人ヒトにおいてはそれぞれ10mg/ヒト、30mg/ヒトに相当する。また、酸化型CoQ10で同程度のBALF中又は肺内ウイルス量を低下させるためには、還元型CoQ10と比較して約3倍の投与量が必要であることが分かった。
Claims (13)
- インフルエンザウイルスに感染する少なくとも5日前から投与されることを特徴とする請求項1に記載のインフルエンザウイルス感染予防剤。
- 乳酸菌をさらに含有する請求項1又は2に記載のインフルエンザウイルス感染予防剤。
- 前記補酵素Qが微生物によって生産されるものである請求項1〜3のいずれかに記載のインフルエンザウイルス感染予防剤。
- 前記インフルエンザウイルスが、A型インフルエンザウイルス、B型インフルエンザウイルス、及び、C型インフルエンザウイルスからなる群から選択されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインフルエンザウイルス感染予防剤。
- 前記インフルエンザウイルスが、トリインフルエンザウイルスまたはブタインフルエンザウイルスである請求項1〜5のいずれかに記載のインフルエンザウイルス感染予防剤。
- 投与対象がヒトである請求項1〜6のいずれかに記載のインフルエンザウイルス感染予防剤。
- 前記補酵素Qの一日あたりの投与量が10mg以上である請求項7に記載のインフルエンザウイルス感染予防剤。
- 投与対象がトリまたはブタである請求項1〜6のいずれかに記載のインフルエンザウイルス感染予防剤。
- 補酵素Qの一日あたりの投与量がブタでは30mg以上、トリでは2mg以上である請求項9に記載のインフルエンザウイルス感染予防剤。
- インフルエンザの流行時又は流行が予想される時期において少なくとも7日間以上連続投与される請求項1〜10のいずれかに記載のインフルエンザウイルス感染予防剤。
- 前記補酵素Qが補酵素Q10である請求項1〜11のいずれかに記載のインフルエンザウイルス感染予防剤。
- 請求項1〜12のいずれかに記載のインフルエンザウイルス感染予防剤を含有する飼料。
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2011
- 2011-04-27 JP JP2011100041A patent/JP2012106976A/ja active Pending
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