JP2012105470A - モーター駆動装置、モーター駆動方法およびプログラム - Google Patents

モーター駆動装置、モーター駆動方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のモーターにより一連の作業を実行する機器における最大駆動電流を制限することのできるモーター駆動装置、モーター駆動方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】複数のモーター(13−1,13−2,13−3,…)と、これらのモーターにそれぞれ駆動電流を供給する電流源(11)と、電流源(11)から複数のモーターに供給される電流値の制限値を設定する電流制限部(13−1,13−2,13−3,…)および駆動制御部(16)とを備え、駆動制御部は、複数のモーターの各々に対して、そのモーターが行おうとする作業ごとに、その作業に必要なトルクに対応して、そのモーターに供給される電流値の制限値を電流制限部に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モーター駆動装置、モーター制御方法およびプログラムに関する。
複数のモーターにより一連の作業を実行する機器において、複数のモーターを同時に駆動させるためには、必然的に大きな駆動電流が必要となり、大規模な電流源が必要となる。電流源が「大規模」とは、出力電流が大きいだけでなく、寸法も大きいことを意味する。出力電流が大きいということは、その電流源だけでなく、その電流源からモーターに電流を供給する回路にも、部品単価の高い回路部品が必要となる。また、そのような回路部品を大きい電流下で動作させることは、製品寿命の点で好ましいものではない。さらに、寸法が大きいことは、機器内で電流源が大きな領域を占有することにより、構造上、好ましいものではない。
特許文献1,2にはそれぞれ、モーターに供給される電流を低く抑える技術が開示されている。しかし、特許文献1,2に記載されている技術は、単一のモーターに対する最大駆動電流を制限するもので、複数のモーターを考慮して電流制限を行うものではない。
特開平5−30791号公報 特開平7−144648号公報
本発明は、複数のモーターにより一連の作業を実行する機器における最大駆動電流を制限することのできるモーター駆動装置、モーター駆動方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、複数のモーターのうち個々のモーターが実行する作業に着目し、個々の作業に要求されるトルクに応じて、その作業ごとに駆動電流制限値を設定することを特徴とする。
すなわち、本発明の第1の観点によると、複数のモーターと、複数のモーターにそれぞれ駆動電流を供給する電流源と、電流源から複数のモーターに供給される電流値の制限値を設定する制御手段と、を備え、制御手段は、複数のモーターの各々に対して、そのモーターが行おうとする作業ごとに、その作業に必要なトルクに対応して、そのモーターに供給される電流値の制限値を設定することを特徴とするモーター駆動装置が提供される。
モーターごとに電流値の制限値を設定するのではなく、そのモーターが実行する作業ごとに電流値の制限値を設定する。すなわち、それほど大きなトルクを必要としない箇所では、その必要トルクに対応して必要な最大電流を制限し、大きなトルクが必要な箇所では、最大電流値(電流の制限値)を大きくする。それほど大きなトルクを必要としない箇所で異常に電流が流れ続けても、その制限値が小さく、その状態で他のモーターを動作させるための電流が加算されても、全体としての電流がそれほど大きなものとなることはない。これにより、電流源から供給する必要のある全体としての電流値を低減することができる。
モーターの1つは、印刷ヘッドが取り付けられたキャリッジを移動させるキャリッジモーターであり、制御手段は、キャリッジモーターが印刷ヘッドにより印刷を行うときには、キャリッジモーターに供給される電流値の制限値を印刷用制限値に設定し、キャリッジモーターがキャリッジに対して印刷ヘッドによる印刷よりも大きなトルクの必要な作業を行うときには、キャリッジモーターに供給される電流値の制限値を印刷用制限値より大きい値に設定することが望ましい。
印刷時にキャリッジモーターに供給される電流値の制限値を小さくすることで、印刷時に異常に電流が流れ続けた状態で他のモーターの電流が加算されても、全体としての電流はそれほど大きなものとなることはない。
モーターの1つは、印刷ヘッドが取り付けられたキャリッジを移動させるキャリッジモーターであり、制御手段は、キャリッジモーターが印刷ヘッドにより1走査の印刷を行うとき、キャリッジを加速するときには、キャリッジモーターに供給される電流値の制限値を加速用制限値に設定し、キャリッジを定速で移動させるときには、キャリッジモーターに供給される電流値の制限値を加速用制限値より小さい定速用制限値に設定し、1走査の印刷が終了した後にキャリッジを移動させるための負荷が増加するときには、キャリッジモーターに供給される電流値の制限値を定速用制限値より大きい値に設定することがさらに望ましい。
1走査の印刷の間でも、キャリッジモーターの電流制限値を切り替える。キャリッジを定速で移動させるときにキャリッジモーターに供給される電流値の制限値を、さらに小さくできる。
本発明の第2の観点によると、複数のモーターにそれぞれ供給される電流値を制御するモーター制御方法において、複数のモーターの各々に対して、当該モーターが行おうとする作業を認識するステップと、認識された作業に対してあらかじめ設定された電流値の制限値を取得するステップと、取得された制限値を当該モーターに供給する電流値の制限値として設定するステップとを有することを特徴とするモーター制御方法が提供される。
本発明の第3の観点によると、コンピューターにインストールすることにより、そのコンピューターに、1つの電流源から複数のモーターにそれぞれ供給される電流値を制御する動作を実行させるモーター制御プログラムにおいて、コンピューターに、複数のモーターの各々に対して、当該モーターが行おうとする作業を認識するステップと、認識された作業に対してあらかじめ設定された電流値の制限値を取得するステップと、取得された制限値を当該モーターに供給する電流値の制限値として設定するステップとを実行させることを特徴とするモーター制御プログラムが提供される。
本発明の実施の形態に係るモーター駆動装置を示すブロック構成図である。 プリンターの主要部の概略構成を示す側面図である。 プリンターにおける給紙動作とキャリッジ位置との関係を説明する図である。 モーターの消費電流と電源電流との関係を説明する図である。 CRモーターの電流制限設定の一例を示す図である。 PFモーターの電流制限設定の一例を示す図である。 CRモーターのパスごとの駆動設定の一例を示すフローチャートである。 CRモーターの1パス内での設定の切替の一例を示すフローチャートである。 キャリッジの位置とCRモーターの負荷との関係を説明する図である。 パスごとの駆動設定の一例を説明する図である。 パスごとの駆動設定の別の例を説明する図である。 1パス内での設定切替を説明する図である。 モーターの駆動条件の対応と駆動可否との関係を説明する図である。 同時駆動許可設定のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
[モーター駆動装置]
図1は、本発明の実施の形態に係るモーター駆動装置を示すブロック構成図である。このモーター駆動装置は、電流源11、電流制限部12−1,12−2,12−3,…、およびモーター13−1,13−2,13−3,…を備える。電流制限部12−1,12−2,12−3,…、駆動制御部16およびメモリ17により、電流源11から複数のモーター13−1,12−2,12−3,…に供給される電流値の制限値を設定する制御手段が構成される。複数のモーター13−1,13−2,13−3,…がそれぞれ複数の作業を行うものとし、モーター13−i(i=1,2,3,…)には、動力伝達部14−iを介して、被駆動部15−i1,15−i2,15−i3,…が連結されている。
電流源11は、複数のモーター13−1,13−2,13−3,…に、それぞれ駆動電流を供給する。電流制限部12−i(i=1,2,3,…)は、駆動制御部16から設定される制限値に基づいて、電流源11からモーター13−iに供給される電流を制限する。モーター13−iは、電流源11から供給される電流により駆動され、動力伝達部14−iを介して、そのモーター13−iが行おうとする作業に対応する被駆動部15−i1,15−i2,15−i3,…に、動力(トルク)を供給する。被駆動部15−i1,15−i2,15−i3,…は、少なくともその一部が、動力伝達部14−i内のギア等の切り換えにより個々に動作する機械部品でもよく、互いに異なる動作を行いながらひとつの作業を協同して実行する機械部品でもよい。また、被駆動部15−i1,15−i2,15−i3,…は、ひとつの機械部品により行われる異なる作業でもよい。
駆動制御部16は、電流制限部12−1,12−2,12−3,…を制御して、モーター13−1,13−2,13−3,…の各々に供給される電流値の制限値を設定する。すなわち、駆動制御部16は、モーター13−i(i=1,2,…))が行おうとする作業ごと、すなわちその作業に対応して駆動すべき被駆動部15−i1,15−i2,…ごとに、そのモーター13−iに供給される電流値の制限値を必要なトルクに対応して電流制限部12−iに設定する。
一方、被駆動部15−11,15−12,15−13,…,15−21,15−22,15−23…,15−31,15−32,15−33,…には、その負荷が大きいものや小さいものが含まれている。このため、モーター13−1,13−2,13−3,…はそれぞれ、他のモーターとの同時駆動が可能である第1の駆動条件と、他のモーターの駆動条件によっては当該他のモーターとの同時駆動が可能である第2の駆動条件と、他のモーターとの同時駆動が許容されない第3の駆動条件とのうち、第2の駆動条件を含む2以上の駆動条件で動作が可能となっている。そして、駆動制御部16は、モーター13−1,13−2,13−3,…のうち新たに駆動させようとする対象モーター13−k(k=1,2,3,…)について、対象モーター13−kおよび他のすでに駆動されているモーターのすべての駆動条件が第1の駆動条件であるときに、対象モーター13−kを駆動させる。駆動制御部16はまた、対象モーター13−kおよび他のすでに駆動されているモーターのいずれかの駆動条件が第3の駆動条件のときには、すでに駆動されているモーターの駆動が終了した後に、対象モーター13−kを駆動させる(すなわち、同時に駆動はさせない)。駆動制御部16はさらに、対象モーター13−kおよび他のすでに駆動されているモーターのいずれか1以上の駆動条件が第2の駆動条件であり、他の駆動条件がすべて第1の駆動条件であるときには、第2の駆動条件で駆動されているモーターの状況に応じて、同時駆動の可否を判断する。
[プリンターにおける実施の形態]
図2は、図1に示すモーター駆動装置が用いられる機器の一例であるプリンター21の主要部の概略構成を示す側面図である。このプリンター21は、印刷用紙Pやラベル面への印刷が可能な光学記録媒体等の印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットプリンターであり、前面側(図2の左側)および後面側(図2の右側)の両面側からの印刷用紙Pの供給が可能となるように構成されている。
このプリンター21は、印刷ヘッド22、キャリッジ23、給紙駆動ローラー24、給紙従動ローラー25、排紙駆動ローラー26、排紙従動ローラー27、プラテン28、紙検出装置29、前面給紙機構30および後面給紙機構31を備え、これらのうちの駆動される部位は、図1に示す被駆動部15−11,15−12,15−13,…,15−21,15−22,15−23…,15−31,15−32,15−33,…のいずれかに相当する。
印刷ヘッド22は、キャリッジ23に取り付けられ、印刷用紙P等の印刷媒体にインク滴を噴射することにより印刷を行う。印刷ヘッド22は、印刷媒体の搬送方向と交差する方向に走査させられる。以下、キャリッジ23の走査方向を「主走査方向」、印刷媒体の搬送方向を「副走査方向」という。給紙駆動ローラー24および給紙従動ローラー25は、後述する前面給紙カセット35や後面給紙ホッパー40から供給された印刷用紙Pを、副走査方向へ搬送する。排紙駆動ローラー26および排紙従動ローラー27は、印刷用紙Pをプリンター21の外部へ排出する。プラテン28は、印刷ヘッド22のインク噴射面(図2の下面)と対向して配置されている。紙検出装置29は、後面給紙ホッパー40等から供給された印刷用紙Pの通過を検出する。前面給紙機構30は、印刷ヘッド22で印刷が行われる印刷領域に向かって、前面側から印刷用紙Pを供給する。後面給紙機構31は、印刷ヘッド22で印刷が行われる印刷領域に向かって、後面側から印刷用紙Pを供給する。
前面給紙機構30または後面給紙機構31から供給される印刷用紙Pとしては、通常の文書印刷に使用される普通紙、写真の印刷に使用される写真用紙、普通紙や写真用紙よりも厚い厚紙等の印刷用紙、シール、あるいはインクジェット印刷可能な透明フィルム等を用いることができる。また、前面給紙機構30や後面給紙機構31の他に、専用のトレイを用いることで、CD−R/RW(Compact Disc Recordable/Rewritable)に代表される追記型光学記録媒体(DVDおよびBlu-ray Disc(登録商標)を含む)への印刷を行うこともできる。
キャリッジ23は、図示を省略するベルトやプーリー等(図1の動力伝達部14−1,14−2,14−3,…のいずれかに相当)を介して、図示を省略するキャリッジモーター(CR(Carriage)モーター、図1のモーター13−1,13−2,13−3,…のいずれかに相当)に連結されている。このキャリッジ23は、CRモーターで駆動され、ガイドシャフト32に案内されて移動する。また、キャリッジ23には、印刷ヘッド22と印刷用紙Pの印刷面との間隔を自動調整するギャップ調整(APG:Auto Platen Gap)機構(図示省略)が設けられている。キャリッジ23には、この例では、印刷ヘッド22に供給される各種のインクが収納されたインクカートリッジ33が搭載されている。さらに、キャリッジ23には、印刷用紙Pの端部を検出する端部検出装置(図示省略)が取り付けられている。
給紙駆動ローラー24の表面には、摩擦係数の大きな高摩擦材料がコーティングされている。また、給紙駆動ローラー24は、図示を省略する搬送モーター(PF(Paper Feed)モーター、図1のモーター13−1,13−2,13−3,…のいずれかに相当に)に、直接あるいは図示を省略する歯車(図1の動力伝達部14−1,14−2,14−3,…のいずれかに相当)を介して連結されている。PFモーターとしては、DC(直流)モーターが用いられる。PFモーターの制御方法としては、電圧制御の1つであるPWM(Pulse Width Modulation)制御が採用されるとともに、比例制御と積分制御と微分制御とを組み合わせてPFモーターの現行回転速度を目標回転速度に収束させる制御であるPID制御が採用される。
給紙従動ローラー25は、回動軸34aを中心に揺動可能に構成された従動ローラーホルダ34の排紙側に、回転可能に保持されている。従動ローラーホルダ34は、図示を省略するバネによって、給紙従動ローラー25が給紙駆動ローラー24へ向かう付勢力を常時受けるように、図2の反時計方向へ付勢されている。そして、給紙駆動ローラー24が駆動されると、給紙駆動ローラー24とともに給紙従動ローラー25も回転する。給紙従動ローラー25は、給紙駆動ローラー24とともに、印刷ヘッド22よりも後面側に配置されている。
排紙駆動ローラー26は、図示を省略するプーリーやベルト等の伝達機構(図1の動力伝達部14−1,14−2,14−3,…のいずれかに相当)を介して給紙駆動ローラー24に連結され、PFモーターによって駆動される。また、排紙駆動ローラー26の回転は、給紙駆動ローラー24の回転と同期する。すなわち、排紙駆動ローラー26は、給紙駆動ローラー24の周速度とほぼ同一の周速度で回転する。排紙従動ローラー27は、給紙従動ローラー25と同様に、図示を省略するバネによって、常時、排紙駆動ローラー26へ向かう付勢力を受けている。そして、排紙駆動ローラー26が駆動されると、排紙駆動ローラー26とともに、排紙従動ローラー27も回転する。排紙駆動ローラー26および排紙従動ローラー27は、印刷ヘッド22よりも前面側(排紙側)に配置されている。
紙検出装置29は、図示を省略する発光素子と受光素子とが上下方向で対向配置された光学式の検出装置である。この紙検出装置29は、発光素子と受光素子との間を通過する印刷用紙Pの幅方向の一端部分および紙送り方向の端部を検出する。また、紙検出装置29は、キャリッジ23よりも後面側に配置される給紙駆動ローラー24と後面給紙機構31との間に配置されている。この紙検出装置29によって、印刷用紙Pの連続印刷時には、先行する印刷用紙Pの後端と後続の印刷用紙Pの先端との検出が可能となっている。
前面給紙機構30は、前面側から供給される印刷前の印刷用紙Pがセットされる前面給紙カセット35と、前面給紙カセット35にセットされた印刷用紙Pをプリンター21の内部へ(すなわち、印刷ヘッド22で印刷が行われる印刷領域に向かって)供給する前面給紙ローラー36と、前面給紙ローラー36を回転可能に保持するアーム37と、前面給紙ローラー36によって取り込まれる印刷用紙Pが通過する搬送路38とを備えている。前面給紙機構30は、印刷時における印刷用紙Pの搬送方向と逆方向から印刷用紙Pを印刷ヘッド22に対して供給する。すなわち、前面側から供給される印刷用紙Pは、まず、後面側に向かって搬送され、その後、ほぼ円弧状に形成された搬送路38で搬送方向が反転されて、前面側に向かって搬送される。
前面給紙カセット40の底面には、コルク等の摩擦係数の比較的大きな材料で形成された摩擦部材39が取り付けられている。この摩擦部材39は、印刷用紙Pの重送を防止する機能を果たしている。前面給紙ローラー36は、回動軸37aを中心に揺動可能に構成されたアーム37の先端に取り付けられている。この前面給紙ローラー36は、前面側から給紙が行われる場合には、図2の実線で示すように、印刷用紙Pの上面に圧接する。一方、前面側から給紙が行われない場合には、前面給紙ローラー36は、図2の二点鎖線で示すように、印刷用紙Pの上面から離れる。また、前面給紙ローラー41は、印刷用紙Pの先端が給紙駆動ローラー24および給紙従動ローラー25に到達するまで、印刷用紙Pをプリンター21の内部へ搬送する。そして、印刷用紙Pの先端が給紙駆動ローラー24および給紙従動ローラー25に到達すると、前面給紙ローラー36は、印刷用紙Pの上面から離れる。その後、印刷用紙Pは、給紙駆動ローラー24、給紙従動ローラー25、排紙駆動ローラー26および排紙従動ローラー27によって搬送される。なお、前面給紙ローラー36が、前面給紙カセット35にセットされた印刷用紙Pの上面に、常時接するようにしても良い。
前面給紙ローラー36は、直接あるいは図示を省略する歯車(図1の動力伝達部14−1,14−2,14−3,…のいずれかに相当)を介して、前面給紙モーター(図1のモーター13−1,13−2,13−3,…のいずれかに相当に)に連結されている。前面給紙モーターとしては、後面給紙ローラー41を駆動する後面給紙モーターを兼用することもできるが、専用のモーターを用いることもできる。
後面給紙機構31は、後面側から供給される印刷前の印刷用紙Pがセットされる後面給紙ホッパー40と、後面給紙ホッパー40にセットされた印刷用紙Pをプリンター21の内部へ(すなわち、印刷ヘッド22で印刷が行われる印刷領域に向かって)供給する後面給紙ローラー41と、印刷用紙Pの重送を防止するためのリタードローラー42とを備えている。後面給紙機構31は、印刷用紙Pの束から1枚の印刷用紙Pを取り出して、印刷ヘッド22に対して供給する。
後面給紙ローラー41は、図示を省略する歯車列や遊星歯車列(図1の動力伝達部14−1,14−2,14−3,…のいずれかに相当)を介して、後面給紙モーター(図1のモーター13−1,13−2,13−3,…のいずれかに相当に)に連結されている。後面給紙モーターとしては、専用のモーターを用いることもできるが、給紙駆動ローラー24および排紙駆動ローラー26を駆動するPFモーターを兼用することもできる。
後面給紙ホッパー40は、印刷用紙Pを載置可能な板状部材であり、上端側に設けられた回動軸40aを中心に揺動可能となっている。また、後面給紙ホッパー40の印刷用紙Pの載置面の下端部には、コルク等の摩擦係数の比較的大きな材料で形成された摩擦部材43が取り付けられている。摩擦部材43は、リタードローラー42とともに、印刷用紙Pの重送を防止する機能を果たしている。
リタードローラー42は、後面給紙ローラー41の斜め下側に対向する位置に配置されている。このリタードローラー42の外周は、摩擦係数の大きな部材によって形成されている。また、リタードローラー42は、所定の回動軸を中心に揺動可能に構成されたアーム(図示を省略)に回転可能に保持されている。
後面給紙ホッパー40の下端部が後面給紙ローラー41に向かって付勢され、かつリタードローラー42が後面給紙ローラー41に圧接されている状態で、後面給紙ローラー41が回転すると、後面給紙ホッパー45に載置された印刷用紙のうち一番上の印刷用紙Pが、後面給紙ローラー41とリタードローラー42との圧接部分を通過して排紙側へ送られる。また、上から2番目以降に載置された印刷用紙Pは、リタードローラー42の作用によって、排紙側への搬送が阻止される。また、後面給紙ホッパー40の下端部が後面給紙ローラー41から離れ、リタードローラー42も後面給紙ローラー41から離れた状態では、後面からプリンター21の内部への印刷用紙Pの供給は行われない。
後面給紙ホッパー40およびリタードローラー42は、図示を省略する歯車列(図1の動力伝達部14−1,14−2,14−3,…のいずれかに相当)を介して、後面給紙モーターに連結されている。
[給紙動作とキャリッジの動作]
図3は、図2に示すプリンター21における給紙動作とキャリッジ23の位置との関係を説明する図である。図3において、(A)は印刷待機の状態、(B)はリタード給紙動作時の状態、(C)はオートプラテンギャップ(APG)動作時の状態、(D)は印刷動作時の状態を示す。ここでは後面給紙の場合を例に説明するが、後面給紙ローラー41およびリタードローラー42の動作を前面給紙ローラー36の動作に置き換えれば、前面給紙でも同様の動作となる。
印刷待機状態では、図3(A)に示すように、後面給紙ローラー41およびリタードローラー42は停止しており、印刷用紙Pはホッパー40内に留まっている。このとき、キャリッジ23は、キャップ(Cap)動作領域にある。「キャップ動作」とは、印刷ヘッド22のノズル(インク噴射口)を覆う動作をいう。ノズルを覆っていないと、インクの溶媒が蒸発し、ノズル内のインクの粘度が上昇して、ノズルが詰まることがある。そこで、印刷を行っていないときには、キャリッジ23をキャップ動作領域に移動させ、印刷ヘッド22のノズルが大気に触れないように、ノズルにキャップをしておく。キャップは、押しばねにより、印刷ヘッド22のノズルに押し付けられる。
給紙開始時には、リタード給紙動作が実行され、ホッパー40、後面給紙ローラー41およびリタードローラー42が駆動される。これにより、図3(B)に示すように、ホッパー40から、印刷用紙Pが1枚だけ引き出され、給紙駆動ローラー24と給紙従動ローラー25とに挟まれる位置まで搬送される。このとき、キャリッジ23は、キャップ動作領域に留まったままである。
続いて、印刷用紙Pは、給紙駆動ローラー24および給紙従動ローラー25により搬送される。印刷用紙Pが印刷ヘッド22の手前まで搬送される間に、必要に応じて、キャリッジ23が、図3(C)に示すように、APG動作領域に移動する場合がある。このとき、APG機構により、印刷ヘッド22と印刷用紙Pの印刷面との間隔が自動調整される。
印刷ヘッド22と印刷用紙Pの印刷面との間隔が調整された後、または図3(B)のリタード給紙動作の後に、図3(D)に示すように、印刷ヘッド22による印刷動作が開始される。このとき、キャリッジ23は、主走査方向に往復移動し、印刷ヘッド22を走査させる。給紙駆動ローラー24および給紙従動ローラー25は、印刷ヘッド22による走査ごとに所定ピッチずつ、印刷用紙Pを副走査方向に搬送する。また、図3では図示を省略しているが、印刷用紙Pは、排紙駆動ローラー26および排紙従動ローラー27によって、プリンター21の外部へ排出される。
ここで、ホッパー40、後面給紙ローラー41およびリタードローラー42が、給紙駆動ローラー24および排紙駆動ローラー26と同様に、PFモーターにより駆動されるものとする。この場合、PFモーターの負荷は、リタード給紙時と、印刷時とで、大きく異なることになる。また、CRモーターの負荷についても、印刷動作、APG動作およびCap動作で、異なるものとなる。これが、図1に示す被駆動部15−11,15−12,15−13,…,15−21,15−22,15−23,…,15−31,15−32,15−33,…の違いに相当する。たとえばモーター13−1がCRモーターであるとすると、被駆動部15−11,15−12,15−13が、APG動作、印刷動作、キャップ動作のそれぞれの機構に相当する。また、モーター13−2がPFモーターであるとすると、被駆動部15−21,15−22,15−23が、リタード給紙動作、印刷動作時の印刷用紙Pの搬送、印刷終了後の印刷用紙Pの排出のそれぞれの機構に相当する。
[モーターの負荷]
図4は、CRモーターおよびPFモーターの消費電流と電源電流との関係を説明する図である。縦軸は電流を表し、横軸は時間を表す。CRモーター、PFモーターおよび電源のそれぞれの電流値は、比較のため上下に並べているが、それぞれ別の基準値に基づいて表示している。
たとえば、印刷のためにCRモーターによりキャリッジ23を走査しているときに、印刷用紙Pに異物が付着していたり、紙詰まりが生じると、負荷超過となり、CRモーターの消費電流が増加する。ここで、図4に破線で示すように、CRモーターに電流制限が設定されていれば、その状態でPFモーターが同時に駆動されても、電源が供給すべき最大電流値を低減することができる。また、PFモーターにも、電流制限を設定することができる。
しかし、各モーターに電流制限を設定したとしても、複数のモーターを同時に駆動させるときには、それなりに大きな電源電流が必要となる。モーターごとに最大電流値を低く設定すれば、電源電流の最大値を抑えることはできる。しかし、それでは必要なトルクが得られなくなってしまう。
さらに、各モーターに必要なトルクは、そのモーターが行おうとする作業によっても異なる。たとえば、CRモーターにとって、図3(B)に示すリタード給紙動作から図3(C)に示すAPG動作へ移行するために必要なトルクと、図3(D)に示す印刷動作時に必要なトルクと、印刷動作から図3(A)に示す印刷待機状態へ移行するに必要なトルクとは、互いに異なっている。また、PFモーターにとっても、図3(B)に示すリタード給紙動作と、図3(D)に示す印刷動作とで、必要なトルクは異なる。
そこで、各々のモーターに対して、そのモーターが行おうとする作業ごとに、その作業に必要なトルクに対応して、そのモーターに供給される電流値の制限値を設定する。たとえば、CRモーターに対して、キャリッジ23を走査させて印刷ヘッド22により印刷を行うときには、CRモーターに供給される電流値の制限値を印刷用制限値に設定する。また、リタード給紙動作からAPG動作への移行時のように、印刷よりも大きなトルクの必要な作業を行うときには、CRモーターに供給される電流値の制限値を印刷用制限値より大きい値に設定する。
また、CRモーターが印刷ヘッド22により1走査の印刷を行うに際して、キャリッジ23を加速するときには、CRモーターに供給される電流値の制限値を加速用制限値に設定する。キャリッジ23を定速で移動させるときには、CRモーターに供給される電流値の制限値を加速用制限値より小さい定速用制限値に設定する。キャリッジ23をキャップ動作領域に移動させるなどのように、1走査の印刷が終了した後にキャリッジ23を移動させるための負荷が増加するときには、CRモーターに供給される電流値の制限値を定速用制限値より大きい値に設定する。
さらに、複数のモーターのそれぞれの作業に対して、負荷の大きな作業を行うときには他のモーターを駆動させないようにし、個々のモーターの個々の作業を他のモーターの作業と同時に行うことができるかどうかをあらかじめ設定し、その設定に基づいて、各モーターの駆動を制御する。
[モーターの電流制限設定]
図5は、CRモーターの電流制限設定の一例を示す図である。この例では、キャリッジ23が、キャップ動作領域、印刷動作領域あるいはAPG動作領域のいずれかの現在位置から、他の動作領域を目標として移動する場合の電流制限設定値を示す。また、備考として、それぞれの移動に必要な力と、他のモーターとの同時駆動の可否とを示す。
キャリッジ23の現在位置がキャップ(Cap)動作領域内であり、そこから移動すべき目標位置がキャップ動作領域の場合、すなわち、1パスの印刷が終了してキャリッジ23がキャップ動作領域内に入っており、さらに、キャリッジ23をキャップ動作領域内に進めてキャップ動作を行う場合には、押しばねを圧縮しながらキャリッジ23を進めてキャップを押し上げる必要がある。この動作に必要なトルクは大きく、電流制限値を大きな値とする必要がある。他のモーターとの同時駆動は不可である(図5においては、同時駆動ができないときを「C」で表している)。キャリッジ23の現在位置がキャップ動作領域内であり、そこから移動すべき目標位置が印刷動作領域である場合には、押しばねを解放する方向の移動であり、必要なトルクは小さい。他のモーターとの同時駆動が可能である(図5においては、同時駆動が可能であるときを「A」で表している)。キャリッジ23の現在位置がキャップ動作領域内であり、そこから移動すべき目標位置がAPG領域である場合には、押しばねを解放する方向の移動であるが、APG動作が必要であり、そのためのトルクが必要である。他のモーターとの同時駆動は、他のモーターの動作条件によっては可能である(図5においては、同時駆動が条件により可能であるときを「B」で表している)。
キャリッジ23の現在位置が印刷動作領域内であり、そこから移動すべき目標位置がキャップ動作領域の場合には、キャップ動作領域からキャップ動作領域の移動と同様に、押しばねを圧縮しながらキャリッジ23を進める必要がある。必要なトルクは大きく、電流制限値を大きな値とする必要がある。他のモーターとの同時駆動は不可である(図5においては「C」で表している)。キャリッジ23の現在位置が印刷動作領域内であり、そこから移動すべき目標位置が印刷動作領域である場合には、通常の印刷動作に相当し、必要なトルクは小さい。他のモーターとの同時駆動が可能である(図5においては「A」で表している)。キャリッジ23の現在位置が印刷動作領域内であり、そこから移動すべき目標位置がAPG領域である場合には、APG動作が必要である。他のモーターとの同時駆動は、他のモーターの動作条件によっては可能である(図5においては「B」で表している)。
キャリッジ23の現在位置がAPG動作領域内であり、そこから移動すべき目標位置がキャップ動作領域の場合には、必要なトルクが大きく、他のモーターとの同時駆動は不可である(図5においては「C」で表している)。キャリッジ23の現在位置がAPG領域内であり、そこから移動すべき目標位置が印刷動作領域あるいはAPG動作領域である場合には、APG動作が必要である。キャリッジ23には圧力がかかっており、どちらに移動するにも、負荷がかかる。他のモーターとの同時駆動は、他のモーターの動作条件によっては可能である(図5においては「B」で表している)。
図6は、PFモーターの電流制限設定の一例を示す図である。この例では、印刷時の印刷用紙Pの搬送、フロント給紙、リタード給紙、APG動作、ノズルからのインク吸引(IS:Ink Suction)、2段トレイからの専用紙と写真紙との印刷媒体供給の切替動作(2ndB in)および光記録媒体への印刷動作(CD−R動作)を、すべて1つのPFモーターで駆動するものとしている。
通常の印刷時には、必要なトルクは小さく、他のモーターとの同時駆動が可能である。フロント給紙に必要なトルクも小さく、他のモーターとの同時駆動が可能である(図6においては「A」で表している)。リタード給紙時には、図2に示すホッパー40も動かさなければならず、必要なトルクは大きい。他のモーターとの同時駆動は不可である(図6においては「C」で表している)。APG動作の場合は、必要な負荷は中程度であり、他のモーターとの同時駆動は、他のモーターとの条件によっては可能である(図6においては「B」で表している)。インク吸引に必要なトルクは大きく、他のモーターとの同時駆動は不可である。2段トレイの切替動作は、必要なトルクは小さく、他のモーターとの同時駆動が可能である。CD−R動作は、必要なトルクが大きく、他のモーターとの同時駆動は不可である。各動作における電流制限設定値は、ここではa〜gとする。
[電流制限値の設定]
以上の設定を用いた電流制限値の設定および同時駆動の設定について、CRモーターの電流制限を例に説明する。以下では、図1に示すモーター駆動装置におけるモーター13−1がCRモーターであり、モーター13−2がPFモーターであるものとして説明する。
図7は、CRモーターに対するパスごとの駆動設定の一例を示すフローチャートである。ここで、「パス」とは、キャリッジ23を1方向に移動させる行程をいう。
図1に示すモーター駆動装置中の駆動制御部16は、モーター13−1(CRモーター)によるキャリッジ23の移動パスごとに、そのパスに対して設定される動作条件を、印刷しようとするデータから取得する(ステップS11)。この動作条件とは、そのパスが、図3(B)に示すリタード給紙動作から図3(C)に示すAPG動作へ移行するパスであるか、図3(D)に示す印刷動作時のパスであるか、印刷を行わずに単にキャリッジ23を移動させるパスであるか、印刷動作から図3(A)に示す印刷待機状態へ移行するパスであるか、などの条件である。
動作条件を取得すると、駆動制御部16は、メモリ17から、その動作条件に対してあらかじめ登録されている電流制限値を取得する(ステップS12)。そして、駆動制御部16は、その電流制限値を電流制限部12−1に設定する(ステップS13)。駆動制御部16は、モーター13−1(CRモーター)と他のモーター13−2,13−3,…との同時駆動許可設定を行って(ステップS14)、駆動可能である場合にはすぐに、駆動不可である場合にはその対象となる他のモーターの動作が終了した後に、モーター13−1を駆動させる(ステップS15)。
図8は、CRモーターに対する1パス内での設定の切替の一例を示すフローチャートである。この切替は、図7に示すステップS15中に行われる。この駆動設定のために、メモリ17には、図5に示す電流制限設定があらかじめ登録されている。
駆動制御部16は、モーター13−1(CRモーター)による駆動されるキャリッジ23の位置を取得する(ステップS21)。キャリッジ23の位置は、図示を省略するエンコーダーにより検出することができる。駆動制御部16は、その位置に応じて、キャリッジ23の現在位置と、キャリッジ23の目標位置とを判定する。そして、それらの位置に基づいてメモリ17にアクセスし、それらの位置に対してあらかじめ登録されている電流制限値を取得する(ステップS22)。そして、駆動制御部16は、その電流制限値を電流制限部12−1に設定する(ステップS23)。駆動制御部16はさらに、モーター13−1(CRモーター)と他のモーター13−2,13−3,…との同時駆動許可設定を行う(ステップS24)。
[電流制限例]
図9は、キャリッジ23の位置とそのときのCRモーターの負荷(必要トルク)との関係を説明する図である。図10から図12はそれぞれ、図9のような負荷に対して、パスごとの駆動設定の例を説明する図である。図10は、印刷時の駆動設定の例を示す。図11は、印刷を行った後にキャリッジ23をキャップ動作領域に移動させる場合の例を示す。図12は、印刷を行った後にキャリッジ23をキャップ動作領域に移動させる場合の別の例を示す。
ひとつのパスでキャリッジ23を移動させる場合、CRモーターに必要なトルクは、図9に示すように、印刷動作領域では小さく、APG動作領域では乗り上げ負荷のために少し大きく、キャップ動作領域では、押しばねを圧縮するための徐々に大きくなる負荷に対応する必要がある。1パスの印刷時にCRモーターに必要な電流は、図10に示すように、印刷開始時には加速のために増加し、その後は一定値となる。そして、印刷終了に向けての減速するため、CRモーターに必要な電流は減少する。このようなパスに対しては、図10に破線で示すように、必要な電流の最大値により少し大きい電流制限値を設定する。また、印刷を行った後にキャリッジ23をキャップ動作領域に移動させる場合には、図11に示すように、印刷時よりも大きな電流が必要となる。そこで、そのようなパスに対しては、より大きい電流制限値を設定する。さらに、ひとのパス内でも、図12に示すように、キャリッジ23の加速時、一定走行時(印刷動作領域)およびキャッップ動作時で、電流制限値を切り替えるようにしてもよい。
このように、キャリッジ23の駆動パスごとにCRモーター(モーター13−1)の電流制限値を設定し、通常トルクで十分な場所に対しては、その必要トルクに応じて電流制限値を設定し、大きなトルクが必要な場所では、電流制限値を大きくする。PFモーターについても同様であり、キャップ動作、インク吸引動作、リタード給紙動作、CD−R印刷動作、APG動作など大きなトルクが必要な作業には、電流制限値を大きく設定する。通常トルク箇所では、異常動作が生じてモーターに最大電流が流れ続けても、その最大電流値自体が低いため、その最大電流値に対して他のモーターの電流が加算されても、全体としての電流値を低減することができる。
[同時駆動許可設定]
図13は、これから駆動させようとするモーターと他のモーターとの駆動条件の対応と、そのときの駆動可否との関係を説明する図である。図1を参照して、図13に示す駆動条件におけるモーター13−1,13−2,13−3,…の駆動について説明する。図14は、図13に示す駆動条件の対応に対する駆動制御部16による同時駆動許可設定(図7のステップS14または図8のステップS24)のフローチャートである。
ここで、複数のモーターはそれぞれ、他のモーターとの同時駆動が可能である第1の駆動条件(図13において「A」で示す動作条件)と、他のモーターの駆動条件によっては当該他のモーターとの同時駆動が可能である第2の駆動条件(図13において「B」で示す動作条件)と、他のモーターとの同時駆動が許容されない第3の駆動条件(図13において「C」で示す動作条件)とのうち、第2の駆動条件を含む2以上の駆動条件で動作が可能であるとする。以下では、第1の駆動条件を「無条件動作駆動可」、第2の駆動条件を「条件付き同時駆動可」、第3の駆動条件を「同時駆動不可」という。なお、第1の駆動条件を「無条件」としているが、これは、自分にとって無条件ではあるが、他との関係では必ずしも無条件に駆動できるものではない。また、これから駆動させようとするモーターを「対象モーター」、他のモーターを「他モーター」という。
駆動制御部16は、新たに駆動させようとする対象モーター13−kがどのような駆動条件であっても、他モーターが駆動されていない場合には(ステップS31でN)、図7に示すステップS14に戻ってステップS15に移行し、または図8に示すステップS24を経由して図7に示すステップS15に戻り、対象モーター13−kを駆動させる。
他モーターのいずれかが同時駆動不可である場合(ステップS32でY)、駆動制御部16は、そのモーターの動作が終了するまで待機し(ステップS37)、その後に、図7に示すステップS15に戻って対象モーター13−kを駆動させる。対象モーター13−kが同時駆動不可である場合にも、駆動制御部16は、他モーターの動作が終了するまで待機し(ステップS37)、その後に、図7に示すステップS15に戻って対象モーター13−kを駆動させる。
他モーターいずれかが同時駆動不可である場合(ステップS32でY)、駆動制御部16は、そのモーターの動作が終了するまで待機し(ステップS37)、その後に、図7に示すステップS15に戻って対象モーター13−kを駆動させる。対象モーター13−kが同時駆動不可である場合(ステップS33でY)にも、駆動制御部16は、他モーターの動作が終了するまで待機し(ステップS37)、その後に、図7に示すステップS15に戻って対象モーター13−kを駆動させる。
対象モーター13−kおよび他モーターのすべてが無条件同時駆動可である場合(ステップS34でY)には、図7に示すステップS15に戻って、対象モーター13−kを駆動させる。
対象モーター13−kおよび他モーターのいずれもが同時駆動不可ではない(ステップS32、S33でいずれもN)が、すべて無条件同時駆動可でもない場合(ステップS34でN)には、対象モーター13−kおよび他モーターのいずれか1以上が、条件付き同時駆動可であることになる。この場合、駆動制御部16は、他モーターの駆動状況に応じて、対象モーター13−kが動作可能かどうかを判断する(ステップS35)。動作可能であれば(ステップS36でY)、駆動制御部16は、図7に示すステップS15に戻って、対象モーター13−kを駆動させる。動作不可の場合(ステップS36でN)、駆動制御部16は、他モーターの動作が終了するまで待機し(ステップS37)、その後に、図7に示すステップS15に戻って対象モーター13−kを駆動させる。
[CRモーターとPFモーターの同時駆動]
図5および図6を参照して、CRモーターとPFモーターの同時駆動について説明する。
CRモーターに対しては、キャリッジのキャップ動作領域への移動に大きなトルクが必要であり、駆動条件が同時駆動不可に設定されている。したがって、CRモーターでキャップ動作領域への移動が行われているとき、PFモーターを駆動させることはできない。また、PFモーターが駆動されているときには、それが終了するまで、キャリッジをキャップ動作領域へ移動させるためにCRモーターを駆動させることはできない。また、PFモーターに対しては、リタード給紙、インク吸引およびCD−R動作が、大きなトルクが必要であるため、駆動条件が同時駆動不可に設定されている。したがって、これらの動作が行われているときには、CRモーターを駆動させることはできない。また、CRモーターが駆動されているときには、それが終了するまで、リタード給紙、インク吸引およびCD−R動作のいずれかの動作を実行させるためにPFモーターを駆動させることはできない。
CRモーターによるキャリッジのキャップ動作領域から印刷動作領域への移動、および印刷動作領域内の移動については、必要なトルクが小さく、無条件駆動条件が駆動可に設定されている。また、PFモーターによる印刷、フロント給紙、および2段トレイの切替動作も、必要なトルクが小さく、無条件駆動条件が駆動可に設定されている。したがって、これらの動作については、CRモーターとPFモーターを同時に駆動させることができる。
CRモーターによるキャリッジのAPG動作領域への移動、およびAPG動作領域から印刷動作領域への移動については、ある程度のトルクが必要であり、駆動条件が条件付き同時駆動可に設定されている。また、PFモーターについては、APG動作の駆動条件が、条件付き同時駆動可に設定されている。この場合、CRモーターによるキャリッジのキャップ動作領域から印刷動作領域への移動、キャップ動作領域からAPG動作領域への移動、印刷動作領域内の移動、印刷動作領域からAPG動作領域への移動、APG動作領域から印刷動作領域への移動、およびAPG動作領域内の移動のいずれかと、PFモーターによるAPG動作との同時駆動については、それらの動作に必要な電流値を考慮して、合算した電流値が所定の閾値に達するか否かに基づいて判断する。また、合算に際して、あるモーターにおける前回の駆動からの休止時間が規定時間に至らない場合は、合算に際して重み付けをおこなってもよい。CRモーターによるキャリッジのキャップ動作領域から印刷動作領域への移動および印刷動作領域内の移動のいずれかと、PFモーターによる印刷、フロント給紙、APG動作、および2段トレイの切替動作のいずれかとの同時駆動についても、それらの動作に必要な電流値を考慮して、同様に判断する。
同時駆動許可設定を行っても行わなくても、同じ作業するために電流源11から複数のモーター13−1,13−2,13−3,…に供給される電流値の積算値は、原理的には同じである。積算値は同じである、同時駆動許可設定を行うことで、必要な電流値を時間的に分散させることができ、最大電流値を低く抑えることができる。これにより、モーター駆動装置を最大電流許容量が低い部品で構成することができ、コストを削減することができる。また、最大電流値を低く抑えることができるので、回路の異常発熱を軽減できる。さらに、大きな電流源も不要となる。
[他の実施の形態]
以上説明した実施の形態では、インクカートリッジ33がキャリッジ23に搭載されているものとしている。インクカートリッジは、キャリッジ23ではなく、プリンター21の本体に設けることもできる。その場合には、インクを印刷ヘッド22に供給するためのポンプが必要となり、そのためのモーターも必要となる。
また、モーターに設定する電流値の制限値を、他のモーターで使用中の電流値の測定値に基づいて設定または変更することもできる。
また、プリンター21がいわゆるプリンター複合機である場合、すなわちプリンター21にイメージスキャナーが一体に設けられている場合には、イメージスキャナーのイメージセンサーを走査させるためのモーターが必要となる。さらに、イメージスキャナーに自動給紙装置(ADF:Auto Document Feeder)が取り付けられている場合には、それを駆動するためのモーターが必要となる。ADFの構造は基本的に後面給紙機構31と同等であり、給紙に必要なトルクが大きい。また、イメージセンサーの走査に伴って、読み取ろうとする書類に光を照射する必要がある。このため、イメージの読み取り時には、モーター駆動電流に加えて、光源への電流が必要となる。したがって、イメージセンサーを操作させるためのモーターの駆動条件と、ADFを駆動するモーターの駆動条件とは、共に同時駆動不可とすることが望ましい。
駆動制御部16は、専用の集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)により構成することもできるが、汎用のマイクロプロセッサー(コンピューター)を用い、ソフトウェアとハードウェアの協働により実現することもできる。その場合には、モーターの電流制限設定のために、そのマイクロプロセッサーにインストールすることにより、複数のモーターの各々に対して、当該モーター13−kが行おうとする作業を認識するステップと、認識された作業に対してあらかじめ設定された電流値の制限値を取得するステップと、取得された制限値を当該モーターに供給する電流値の制限値として設定するステップとを実行させるモーター制御プログラムを用いる。また、同時駆動許可設定のためには、複数のモーターのうち新たに駆動させようとする対象モーターについて、対象モーターおよび他のすでに駆動されているモーターのすべての駆動条件が第1の駆動条件であるときに、対象モーターを駆動させるステップと、対象モーターおよび他のすでに駆動されているモーターのいずれかの駆動条件が第3の駆動条件のときには、すでに駆動されているモーターの駆動が終了した後に、対象モーターを駆動させるステップと、対象モーターおよび他のすでに駆動されているモーターのいずれか1以上の駆動条件が第2の駆動条件であり、他の駆動条件がすべて第1の駆動条件であるときには、第2の駆動条件で駆動されているモーターの状況に応じて、同時駆動の可否を判断するステップとを実行させるモーター駆動プログラムを用いる。
11…電流源、12−1,12−2,12−3…電流制限部(制御手段の一部)、13−1,13−2,13−3…モーター、14−1,14−2,14−3…動力伝達部、15−11,15−12,15−13,15−21,15−22,15−23,15−31,15−32,15−33…被駆動部、16…駆動制御部(制御手段の一部)、17…メモリ(制御手段の一部)、21…プリンター、22…印刷ヘッド、23…キャリッジ、24…給紙駆動ローラー、25…給紙従動ローラー、26…排紙駆動ローラー、27…排紙従動ローラー、28…プラテン、29…紙検出装置、30…前面給紙機構、31…後面給紙機構、32…ガイドシャフト、33…インクカートリッジ、34…従動ローラーホルダ、34a…回動軸、35…前面給紙カセット、36…前面給紙ローラー、37…アーム、37a…回動軸、38…搬送路、39…摩擦部材、40…ホッパー、40a…回動軸、41…後面給紙ローラー、42…リタードローラー、43…摩擦部材、P…印刷用紙

Claims (7)

  1. 複数のモーターと、
    前記複数のモーターにそれぞれ駆動電流を供給する電流源と、
    前記電流源から前記複数のモーターに供給される電流値の制限値を設定する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記複数のモーターの各々に対して、そのモーターが行おうとする作業ごとに、その作業に必要なトルクに対応して、そのモーターに供給される電流値の制限値を設定する
    ことを特徴とするモーター駆動装置。
  2. 請求項1記載のモーター駆動装置において、
    前記複数のモーターの1つは、印刷ヘッドが取り付けられたキャリッジを移動させるキャリッジモーターであり、
    前記制御手段は、前記キャリッジモーターが前記印刷ヘッドにより印刷を行うときには、前記キャリッジモーターに供給される電流値の制限値を印刷用制限値に設定し、前記キャリッジモーターが前記キャリッジに対して前記印刷ヘッドによる印刷よりも大きなトルクの必要な作業を行うときには、前記キャリッジモーターに供給される電流値の制限値を前記印刷用制限値より大きい値に設定する
    ことを特徴とするモーター駆動装置。
  3. 請求項1または2記載のモーター駆動装置において、
    前記複数のモーターの1つは、印刷ヘッドが取り付けられたキャリッジを移動させるキャリッジモーターであり、
    前記制御手段は、前記キャリッジモーターが前記印刷ヘッドにより1走査の印刷を行うとき、前記キャリッジを加速するときには、前記キャリッジモーターに供給される電流値の制限値を加速用制限値に設定し、前記キャリッジを定速で移動させるときには、前記キャリッジモーターに供給される電流値の制限値を前記加速用制限値より小さい定速用制限値に設定し、前記1走査の印刷が終了した後に前記キャリッジを移動させるための負荷が増加するときには、前記キャリッジモーターに供給される電流値の制限値を前記定速用制限値より大きい値に設定する
    ことを特徴とするモーター駆動装置。
  4. 複数のモーターにそれぞれ供給される電流値を制御するモーター制御方法において、
    前記複数のモーターの各々に対して、当該モーターが行おうとする作業を認識するステップと、
    認識された作業に対してあらかじめ設定された電流値の制限値を取得するステップと、
    取得された制限値を当該モーターに供給する電流値の制限値として設定するステップと
    を有することを特徴とするモーター制御方法。
  5. 請求項4記載のモーター制御方法において、
    前記複数のモーターの1つは、印刷ヘッドが取り付けられたキャリッジを移動させるキャリッジモーターであり、
    前記あらかじめ設定された電流値の制限値には、前記キャリッジモーターが前記印刷ヘッドにより印刷を行うときに前記キャリッジモーターに供給される電流値の制限値として、印刷用制限値が設定され、前記キャリッジモーターが前記キャリッジに対して前記印刷ヘッドによる印刷よりも大きなトルクの必要な作業を行うときに前記キャリッジモーターに供給される電流値の制限値として、前記印刷用制限値より大きい値が設定されている
    ことを特徴とするモーター制御方法。
  6. 請求項4または5記載のモーター制御方法において、
    前記複数のモーターの1つは、印刷ヘッドが取り付けられたキャリッジを移動させるキャリッジモーターであり、
    前記認識するステップでは、前記印刷ヘッドにより1走査の印刷を行うときの前記キャリッジの位置が、前記キャリッジモーターにより加速される加速領域内か、定速で駆動される定速領域内か、前記1走査の印刷が終了した後で前記キャリッジを移動させるための負荷が増加する負荷増加領域内かを認識し、
    前記あらかじめ設定された電流値の制限値には、前記キャリッジモーターに供給される電流値の制限値として、前記加速領域に対して加速用制限値が設定され、前記定速領域に対して前記加速用制限値より小さい定速用制限値が設定され、前記負荷増加領域に対して前記定速用制限値より大きい値が設定されている
    ことを特徴とするモーター制御方法。
  7. コンピューターにインストールすることにより、そのコンピューターに、1つの電流源から複数のモーターにそれぞれ供給される電流値を制御する動作を実行させるモーター制御プログラムにおいて、
    前記コンピューターに、
    前記複数のモーターの各々に対して、当該モーターが行おうとする作業を認識するステップと、
    認識された作業に対してあらかじめ設定された電流値の制限値を取得するステップと、
    取得された制限値を当該モーターに供給する電流値の制限値として設定するステップと
    を実行させる
    ことを特徴とするモーター制御プログラム。
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