JP2012105287A - 周囲ノイズ検出を使用する明瞭度コントロール - Google Patents

周囲ノイズ検出を使用する明瞭度コントロール Download PDF

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Abstract

【課題】通信装置のダウンリンクオーディオのユーザ経験を改善すること。
【解決手段】通信装置は、コール中にダウンリンクボイス信号のスピーチの明瞭度をコントロールするように構成される。この装置は、サンプリングされた周囲アコースティックノイズに基づき且つ以前に決定されたノイズレベルに基づいて現在ノイズレベルを決定する。次いで、装置は、現在ノイズレベルに基づき且つ装置のユーザ選択ボリューム設定に基づいて全体的な出力利得及び周波数応答を決定する。更に、装置は、その決定された全体的出力利得及び決定された周波数応答に従ってコール中のダウンリンクボイス信号を変更する。他の実施形態も説明され、請求される。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、通信装置のダウンリンクオーディオのユーザ経験を改善することに係る。他の実施形態についても説明する。
リアルタイム両方向通信(オーディオだけでなく、オーディオ及びビデオ)は、ここで一般的に電話装置と称される2つの電子通信装置間で実行することができる。このような装置は、単純で平凡な古い電話システム(POTS)のアナログワイヤラインステーションから、セルラーネットワークホン、スマートモバイルホン、ボイスオーバーIP(VOIP)ステーション、並びにそのVOIPアプリケーションを実行するデスクトップ及びラップトップパーソナルコンピュータへと何年にもわたって進化した。POTSネットワークのボイスチャンネルに割り当てられたオリジナルの比較的狭い帯域巾との後方互換性を維持することが望まれる。このことは、「高忠実度」電話コールの出現を、そのような技術が利用できるにも関わらず、一部分、妨げている。
スマートホンのような近代的な電話装置は、ボイスチャンネルを経てボイス通信をサポートするだけでなく、データチャンネルを経てリアルタイムオーディオ、ビデオチャット及びモバイルTVのようなマルチメディアサービスもサポートする。スマートホンにとってダウンリンクオーディオ信号の音質の改善が特に望まれる。というのは、それらは、セルラーワイヤレスリンクに依存するために、電磁障害を受け易いからである。更に、スマートホンは、屋外の風の中や、交通量の多いハイウェイの付近や、混雑した集会場のようなノイズ音環境において使用されることが多い。
スマートホンは、通信ネットワークから受信したダウンリンクオーディオ信号に適用される(スピーカを通して装置の近端ユーザへ信号が可聴化される前に)多数のオーディオ信号処理段を有している。更に、近端ユーザが周囲ノイズの高いエリアにいるときにダウンリンクオーディオ信号に含まれた遠端ユーザのスピーチの明瞭度(intelligibility)を改善するために信号処理アルゴリズムが開発されている。典型的に、近端ユーザは、ボリュームを手動で調整し、装置を耳の近くへ押し、又はダウンリンクオーディオ信号を受信する間の周囲ノイズを克服するためにヘッドセットを着用する。明瞭度ブーストアルゴリズムは、イコライゼーションフィルタの自動調整により、測定された周囲ノイズレベル又は現在ユーザが選択したボリューム設定のいずれかの関数として、ダウンリンクスピーチの低周波数成分に対する高周波数成分の利得を高める上で助けとなる。これは、スピーチをより明瞭にする(が、若干不自然な音になる)。
本発明の実施形態によれば、ユーザ選択ボリューム設定及び周囲アコースティックノイズサンプルを一緒に使用して、コール中にダウンリンクボイス信号を変更し、その明瞭度をコントロールする。サンプルされた周囲アコースティックノイズ及び以前に記憶されたノイズレベルを使用して、現在ノイズレベルを決定する。ユーザ選択ボリューム設定及び現在ノイズレベルの両方を使用して、全体的な出力利得及び周波数応答を決定することができる。コール中に、ダウンリンクボイス信号は、決定された周波数応答に基づいてその周波数応答特性を調整することにより変更される。又、ダウンリンクオーディオ信号は、決定された全体的出力利得に基づいてその全体的な大きさを調整することによっても変更される。これは、コール中に周囲ノイズレベルが広範囲に変化しても、ユーザがボリューム設定に対して多数の調整を行う必要なく、ダウンリンクボイス信号内のスピーチを明瞭に保てるようにする。
前記概要は、本発明の全ての態様を余すところなく含むものではない。本発明は、以上に概要を述べた種々の態様、並びに以下の詳細な説明に開示され且つ特許請求の範囲に特に指摘される態様の全ての適当な組み合わせから実施できる全てのシステム及び方法を包含することが意図される。このような組み合わせは、前記概要に特に述べなかった特定の効果を有する。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明の実施形態は、同様の要素が同じ参照番号で示された添付図面に例示されたもので、これに限定されない。この開示における本発明の「一実施形態」又は「1つの実施形態」は、必ずしも、同じ実施形態ではなく、少なくとも1つを意味することに注意されたい。
明瞭度処理を伴う通信装置のブロック図である。 明瞭度処理のフローチャートである。 図1のスルーフィルタのフローチャートである。 図1のスルーフィルタにより使用されるスルーレートをノイズの変化の関数として示すグラフである。 全体的利得を決定する際に遂行されるオペレーションを示すフローチャートである。 ユーザ選択ボリューム設定に適用される利得ブーストを示すグラフである。 図1の利得ブースト計算器によって使用される現在ノイズレベルの関数として利得ブーストを示すグラフである。 全体的利得が最大レベルに到達するときのクリッピング効果を示すグラフである。 ユーザ選択ボリューム設定に基づいて利得ブーストを制限する結果として全体的利得を示すグラフである。 周波数応答を決定する際に遂行されるオペレーションを示すフローチャートである。 各ユーザ選択ボリューム設定に対応する周波数応答係数リストポインタ値のテーブルである。 周波数応答係数リストである。 ユーザ選択ボリューム設定に対応するポインタ値にポインタオフセットが追加されるときに得られるポインタを示す。 周波数応答ポインタオフセットを現在ノイズレベルの関数として示すグラフである。 明瞭度処理能力が実施される規範的な移動通信装置のハウジングの外部斜視図である。
添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態を以下に説明する。多数の細部について述べるが、本発明の幾つかの実施形態は、これらの細部を伴わずに実施できることが理解されよう。他の点について、良く知られた回路、構造及び技術は、説明の理解を不明瞭にしないために、詳細に示されていない。
図1は、規範的な通信装置のブロック図である。この装置100は、図1に示すコンポーネントが一体化されるハウジング(図示せず)を有する。アコースティックトランスジューサインターフェイス回路114は、ダウンリンクオーディオ信号をスピーカ111へ供給する。オーディオコーデック集積回路装置内で一部分具現化されるアコースティックトランスジューサインターフェイス回路114は、オーディオ増幅器が後続するデジタル/アナログコンバータを有し、デジタルダウンリンクオーディオ信号を、インターフェイス回路114の出力におけるアナログスピーカドライバ信号へと変換する。或いは又、アコースティックトランスジューサインターフェイス回路114は、単なるバッファであって、デジタルオーディオ信号をヘッドセットに接続する(例えば、ブルーツース適合のインターフェイス回路及びワイヤードヘッドセットのデジタルマイクロホン回路を使用して)。ダウンリンク信号は、通信ネットワーク178に入力が結合されたダウンリンクオーディオ信号プロセッサ172によって与えられる。
アコースティックトランスジューサインターフェイス回路114は、ボイスピックアップ装置又はマイクロホン113からアップリンクオーディオ信号プロセッサ174へオーディオ信号を供給する。この機能について、インターフェイス回路114は、接続されたマイクロホン113からのアナログ出力信号をデジタル形態に変換するアナログ/デジタルコンバータを有する。或いは又、インターフェイス回路114は、デジタルワイヤレス又はワイヤードヘッドセットからのデジタルマイクロホン信号を単にバッファするだけでもよい(例えば、ブルーツースワイヤレスヘッドセットチップセット又はデジタルマイクロホンチップセットを使用して)。アップリンクオーディオ信号プロセッサ174は、アップリンクオーディオ信号の音質を、それが通信ネットワーク178へ送信される前に、向上させる。
スピーカ111は、スピーカホンモードで使用されるスピーカであるか、或いはイヤピーススピーカ又は受信器であり、それらは、両方とも、通信装置のハウジングに一体化される。マイクロホン113は、通信装置のハウジングに一体化されたマイクロホンである。或いは又、スピーカ111及びマイクロホン113は、ヘッドセット(図示せず)に一体化されてもよい。ワイヤード又はワイヤレスヘッドセットであるヘッドセットは、インターフェイス114の適当なヘッドセットインターフェイス回路(図示せず)を通して、ダウンリンクオーディオを受信しそしてアップリンクオーディオを送信するように接続される。
装置100は、プロセッサ186を備えている。このプロセッサ186は、メモリ184に記憶された電話アプリケーションプログラムを実行する。又、プロセッサ186は、種々の異なるボリュームコントロール又は調整ボタン(並びにそれに関連したスイッチ又は機械的/電気的トランスジューサ)のいずれか1つについてのユーザアクション(例えば、ハウジング一体化物理的スイッチ196からの)を特定のボリューム設定へデコードすることにより、ボリューム設定(コントロール信号)を与えるプログラムも実行する。このプログラムは、現在ボリューム設定を記憶されたデータ変数として追跡し、次いで、その現在設定を、次に検出されるスイッチ操作に基づいて更新する。或いは又、プロセッサ186は、タッチ感知スクリーン112を伴うディスプレイにおいて仮想ボリュームボタンの操作を表すタッチイベントを読み取るソフトウェアコンポーネントを実行する。或いは又、ボリューム設定は、ワイヤードヘッドセット(図示せず)のマイクロホンハウジングに配置された物理的スイッチから読み取られてもよい。ヘッドセットは、標準ヘッドセットジャック(図示せず)を通して(ホスト)装置100へ接続されてもよい。このケースにおいて、装置100のワイヤードヘッドセットインターフェイスは、マイクロホンバイアスラインを経てスイッチを検出し又は読み取り、次いで、その情報をプロセッサ186に与えるチップセットの一部分を含む。更に別の実施形態において、ボリューム設定は、ワイヤレスヘッドセット(図示せず)に一体化された物理的スイッチから読み取られる。そのケースでは、(ホスト)装置100のワイヤレスヘッドセットインターフェイスは、ホスト装置100とのワイヤレスリンクを通してスイッチを検出し又は読み取る短距離ワイヤレスインターフェイスチップセット(例えば、ブルーツーストランシーバチップセット)の一部分を含む。
装置100は、装置100の近端ユーザとリモート装置182の遠端ユーザとの間に確立されたコール180と全体的に称されるボイスコール又はビデオコールの一部分である両方向会話をサポートする。コール180は、装置100のネットワークインターフェイス176を通して確立され実行される。ネットワークインターフェイス176は、例えば、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)とのワイヤライン接続を通してコール180を発信又は受信するために必要とされる回路及びソフトウェアを含む。別の実施形態では、ネットワークインターフェイス176は、コール180をワイヤレス、セルラーネットワーク接続として実行するために必要とされる回路及びソフトウェアを有する。例えば、ネットワークインターフェイス176は、アンテナに結合されたRF通信回路を含み、装置100の近端ユーザがワイヤレス通信ネットワークを通してコール180を発信又は受信できるようにする。RF通信回路は、RFトランシーバ回路と、セルラーネットワークを通してコール180を可能にするセルラー基本帯域プロセッサとを含む。更に別の実施形態では、ネットワークインターフェイス176は、ワイヤード又はワイヤレスローカルエリアネットワークを通して、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VOIP)接続を使用して、コール180を発信又は開始する。
コール180は、ネットワークインターフェイス176が接続される通信ネットワーク178を通して発信され又は開始される。遠端ユーザにより使用されるリモート装置182の特定の形式に基づき、通信ネットワーク178は、実際上、コール180を確立し実行するために(例えば、図示されていないゲートウェイを経て)互いに協働する多数の異なる形式のネットワークより成る。例えば、通信ネットワーク178は、近端にセルラーネットワークリンクを含み、それに続いて、ハックホール又はPSTNセグメントを含み、そして最終的に、遠端にワイヤレス又はワイヤードローカルエリアネットワークセグメントを含む。
リモート装置182からのダウンリンクボイス信号は、ネットワークインターフェイス176を通して受信され、そしてダウンリンクオーディオ信号プロセッサ172によって処理された後に、アコースティックトランスジューサインターフェイス回路114へ配送される。ダウンリンクプロセッサ172は、ネットワークインターフェイス176からのダウンリンクボイス信号に、例えば、自動利得コントロール及び/又はノイズ抑制を含む多数の音質改善オペレーションを適用するハードウェア及び/又はソフトウェアの形態のデジタルオーディオ信号処理能力を含む。
又、ダウンリンクオーディオ信号プロセッサ172は、異なる周囲アコースティックノイズ環境においてダウンリンクボイス信号の明瞭度を改善するように働く図1に示すコンポーネントも含む。ノイズスルーフィルタ121は、サンプルされるノイズシーケンスが変化するレートを制約する。利得ブースト計算器122は、制約されたノイズシーケンスに基づき及びユーザ選択ボリューム設定に基づいて全体的利得を決定する。イコライゼーション(EQ)ブースト計算器123は、制約されたノイズシーケンスに基づき及びユーザ選択ボリューム設定に基づいて周波数応答を決定する。パラメータ選択回路124は、決定された全体的利得に基づいて、利得ブロック126を経て大きさレベルをセットするパラメータを選択する。又、パラメータ選択回路124は、決定された周波数応答に基づいて、デジタルイコライゼーション(EQ)フィルタ125に対する係数のセットも選択する。EQフィルタ125は、それらの係数に基づいてダウンリンクボイス信号の周波数応答特性を変更することができる。コール中にダウンリンクオーディオプロセッサ172により遠端ユーザのスピーチの明瞭度を改善するためのダウンリンクボイス信号の処理について、以下に詳細に述べる。
コール180が確立されるか又はリモート装置182との接続がなされると、ダウンリンクオーディオ信号プロセッサ172によるダウンリンクボイス信号の処理が次のように進行する。図2を参照すれば、プロセッサ186(又は他の適当な回路)は、ユーザ選択ボリューム設定を決定し(201)、そしてその設定をダウンリンクオーディオ信号プロセッサ172へ送信する。アコースティックトランスジューサインターフェイス回路114は、装置100の近端ユーザの周り(即ち、その付近)に存在する周囲アコースティックノイズをサンプリングし、そしてそのサンプリングされた周囲オーディオノイズ信号をノイズスルーフィルタ121へ送信する(202)。ノイズスルーフィルタ121は、サンプリングされた周囲オーディオノイズ及びユーザ選択ボリューム設定に基づいて現在ノイズレベルを推定し(204)、そしてその現在ノイズレベルを利得ブースト計算器122及びEQブースト計算器123へ送信する。利得ブースト計算器122は、制約されたノイズシーケンスに基づき及びユーザ選択ボリューム設定に基づいて全体的利得を決定する(205)。EQブースト計算器123は、制約されたノイズシーケンスに基づき及びユーザ選択ボリューム設定に基づいて周波数応答を決定する(206)。EQフィルタ125は、その決定された周波数応答に基づいてパラメータ選択回路124により選択された係数のセットに従ってダウンリンクボイス信号の周波数応答特性を変更する(210)。利得ブロック126は、全体的出力利得に基づいてパラメータ選択回路124により選択されたパラメータに従ってダウンリンクボイス信号の大きさレベルをセットする(211)。図2に示すダウンリンクボイス信号の処理について、以下に詳細に述べる。
アコースティックトランスジューサインターフェイス回路114は、装置100の近端ユーザの周り(即ち、その付近)に存在する周囲アコースティックノイズをサンプリングする。周囲アコースティックノイズは、コール中に繰り返しサンプリングされて、サンプリングされたノイズシーケンスを得る。アコースティックトランスジューサインターフェイス回路114は、サンプリングされた周囲オーディオノイズ信号をノイズスルーフィルタ121へ送信する(202)。オーディオサンプルは、生のサンプルであるか、又はそのローパスフィルタされた形態である。オーディオサンプルは、装置100の1つ以上のマイクロホン(例えば、ビーム操向可能なマイクロホンアレイ)によりアコースティックトランスジューサインターフェイス回路114を経て得ることができる。アコースティックトランスジューサインターフェイス回路114は、主として近端ユーザのスピーチをピックアップするのに使用されるマイクロホン信号から、周囲アコースティックノイズを表す信号を抽出するのに必要な回路及びソフトウェアを有する。
アコースティックトランスジューサインターフェイス回路114は、周囲ノイズ信号をノイズスルーフィルタ121へ送信する。このノイズスルーフィルタは、サンプリングされたノイズレベルを表すその出力が増加又は減少するレート(即ち、変化率)を制限するフィルタである。ノイズスルーフィルタ121は、(例えば、ローパスフィルタを含ませることにより)短期間変動を排除しながら周囲ノイズレベルに滑らかな遷移を生成するために使用される。周囲ノイズレベルをフィルタリングすることで、ノイズ信号における短時間スパイクに対する乱れた応答を防止する。例えば、スルーフィルタ121は、全体的利得(これはダウンリンクオーディオ信号に後で適用される)を過剰なものにする(これはダウンリンクオーディオ信号のブーストポンピングとして知られた作用を生じる)変動を防止する。別の実施形態において、平均化又は無限インパルス応答(IIR)再帰型フィルタのような他の考えられる具現化を通してノイズ推定の低速化又は平滑化を達成することができる。
本発明の1つの実施形態において、スルーフィルタ121は、(その入力に受け取られる)サンプリングされた周囲アコースティックノイズ及びスルーフィルタ121に記憶された以前に推定されたノイズレベルから現在ノイズレベルを推定する(204)。図3を参照すれば、スルーフィルタ121は、サンプリングされた周囲アコースティックノイズと、以前に推定されたノイズレベルとの間のノイズ差を計算し(301)、そのノイズ差に対して許される最大変化率を決定し(302)、その最大変化率に対して許される最大ノイズ差を決定し(303)、そしてサンプリングされた周囲アコースティックノイズと、以前に推定されたノイズレベルとの間のノイズ差が最大許容ノイズ差より大きい場合にノイズスルーフィルタ121から出力される現在ノイズレベルを制限する(304−306)ことにより、現在ノイズレベルを推定することができる。ノイズスルーフィルタ121により現在ノイズレベルを推定することについて、以下に詳細に説明する。
ノイズスルーフィルタ121の入力に受け取られるサンプリングされた周囲アコースティックノイズと、デルタノイズ又はノイズ差とも称される以前に推定されたノイズレベルとの間の変化量(例えば、デシベル)を第1に決定することにより、現在ノイズレベルが決定される(301)。ノイズ差に対して許される最大変化率又はスルーレート(dB/秒)も決定される(302)。このスルーレートは、固定値、例えば、±4dB/sの値である。或いは又、スルーレートは、動的に即ちデルタノイズの関数として変化することができる。例えば、図4に示すグラフを参照されたい。スルーレートを動的に決定することで、例えば、ユーザがコール中に静かな車から交通量の多い街路のコーナーへ出るときに正当に大きなノイズ変化に対してスルーレートを大きくすることができる。この状況において固定のスルーレートにすると、(周囲ノイズの増加を補償するために)ダウンリンクオーディオ信号に適用される全体的利得が増加されるようにして著しい遅延を引き起こす。例えば、静かな車は、ノイズが60dBAであり、一方、交通量の多い街路は、ノイズが84dBAである。24dBのノイズ変化は、4dB/sの固定スルーレートに制限されるが、(全体的利得及びEQフィルタパラメータを変化させることにより)完全に応答するのに6秒かかり、遥かに長過ぎる遅延となる。
図4は、複数のデルタノイズ範囲に対してスルーレートを動的に決定する一例を示す。第1の所定のスレッシュホールド401、例えば、8dBより低いデルタノイズ値については、スルーレートは、グラフセグメント403で示すように、所定の最小スルーレート402、例えば、4dB/sである。第1の所定のスレッシュホールド401と、第2の(より高い)所定のスレッシュホールド404との間のデルタノイズ値については、スルーレートが図示されたように変化し、スルー時間又は反応時間は、ここで、デルタ時間と称されるある時間量、例えば、2秒を越えない。スルーレートは、このケースでは、現在デルタノイズをデルタ時間で除算することにより計算される。この計算の結果は、グラフセグメント405に反映される。第2のスレッシュホールド値404より高いデルタノイズ値については、スルーレートは、グラフセグメント407で示すように、所定の最大スルーレート406、例えば、10dB/sである。同様に、負のデルタノイズ値に対応するノイズの減少については、スルーレートは、負であるが、正の値と実質的に同じ曲線をたどる。図4に示す例に基づいて、スルーレートを動的に決定することで、サンプリングされるノイズシーケンスを制限し、その変化率は、ノイズシーケンスにおける2つのサンプル間のノイズ差が小さいときには低いレートにセットされ、そしてそのノイズ差が大きいときには高いレートにセットされる。
再び図3を参照すれば、スルーフィルタ121は、次いで、新たに決定されたスルーレートを使用して最大デルタノイズ又はスルーデルタを決定する(303)。スルーデルタは、新たに決定されたスルーレートにサンプル周期を乗算したものである。サンプル周期は、現在ノイズレベルを決定するのに使用される周囲アコースティックノイズサンプル間に経過する時間量である。例えば、アコースティックトランスジューサインターフェイス回路114は、両方向ボイス会話中にアナログマイクロホンピックアップ信号を8kHzのサンプルレートのデジタルオーディオサンプルへ変換するように構成される。しかしながら、トランスジューサインターフェイス回路114は、周囲アコースティックノイズサンプルを0.5秒間隔でスルーフィルタ121へ送信する。このケースでは、スルーフィルタ121のサンプル周期は、0.5秒である。又、必要に応じて、他のサンプルレート及びサンプル周期も考えられる。
デルタノイズを、次いで、スルーデルタと比較して(304)、ノイズスルーフィルタ121から出力される現在ノイズレベルを制限又は制約する必要があるかどうか決定する。デルタノイズがスルーデルタを越えない場合には、ノイズスルーフィルタ121により出力される現在ノイズレベルが入力周囲アコースティックノイズとなる(305)。デルタノイズがスルーデルタを越える場合には、スルーフィルタ121により出力される現在ノイズレベルが以前のノイズレベル+スルーデルタとなる(306)。従って、スルーフィルタ121は、ノイズ差がスルーデルタを越えるときに(即ち、ノイズの変化が充分に大きいときに)現在ノイズレベルを以前のノイズレベル+スルーデルタに制限する。スルーフィルタ121は、次いで、現在ノイズレベルを利得ブースト計算器122及びEQブースト計算器123へ送信する。
再び図2へ戻ると、ダウンリンクオーディオ信号プロセッサ172の利得ブースト計算器122は、スルーフィルタ121から受け取られる現在ノイズレベル(即ち、制約されたノイズシーケンス)に基づき及びプロセッサ186から受け取られるユーザ選択ボリューム設定に基づいてダウンリンクボイス信号に適用されるべき全体的利得を決定するように構成される(205)。図5を参照すれば、利得ブースト計算器122は、全体的利得を次のように決定する。ユーザ選択ボリューム設定に適用されるべき利得ブーストが現在ノイズレベルから決定され(501)、ユーザ選択ボリューム設定に許される最大ブーストも決定され(502)、利得ブーストは、それが最大許容ブーストより大きい場合には制限される(503)。利得ブースト計算器122は、利得ブーストをユーザ選択ボリューム設定に加算し、そして全体的利得としてそれを出力する。利得ブースト計算器122により全体的利得を決定することについて、以下に詳細に説明する。
利得ブースト計算器122は、先ず、ノイズスルーフィルタ121から受け取った現在ノイズレベルからユーザ選択ボリューム設定(プロセッサ186から受け取った)に適用されるべき利得ブーストを決定する(501)。利得ブーストは、図6に示すように、ボリューム設定に対応するボリューム曲線を変更するという作用を有する。周囲ノイズが存在しない状況では、ユーザ選択ボリューム設定によって指示される利得506が、ダウンリンクボイス信号に適用されるべき出力利得である。ノイズの多い環境では、利得ブースト507がユーザ選択ボリューム設定に適用され、ダウンリンクオーディオ信号の出力利得は、ユーザ選択ボリューム設定を利得ブースト507で変更したものとなる。利得ブーストは、線508で示すように、ユーザ選択ボリューム設定に対応するボリューム曲線をアップ方向に効果的にシフトする。
利得ブースト曲線は、より複雑なブーストの振舞いを許すために、図7に示す多セグメント線のようなより複雑な形態をとり得る。グラフは、異なるノイズ環境に対して異なるブースト特性をもつ複数のセグメント710、720、730及び740を有する。例えば、セグメント710で示すように、第1のスレッシュホールドノイズレベル701を越えない現在ノイズレベルに適用されるべき利得ブーストはない。第1のスレッシュホールドノイズレベル701より大きいが、第2の(より高い)スレッシュホールドノイズレベル702を越えない現在ノイズレベルについては、利得ブーストが、現在ノイズレベルに対応するセグメント720の値となる。第2のスレッシュホールドレベル702より大きな現在ノイズレベルについては、利得ブーストが、現在ノイズレベルに対応するセグメント730の値となる。所定の最大利得ブースト703に到達すると、セグメント740で示すように、利得ブーストは、最大利得ブーストのままとなる。
図5に戻ると、利得ブースト計算器122は、ユーザ選択ボリューム設定に許された最大ブーストも決定する(502)。利得ブースト計算器122が利得ブースト及び許された最大ブーストを決定すると、利得ブーストが最大ブーストと比較される(503)。利得ブーストが最大ブーストを越えると、利得ブースト計算器122から出力される全体的利得は、ユーザ選択ボリューム設定+最大ブーストとなる。さもなければ、利得ブースト計算器122から出力される全体的利得は、ユーザ選択ボリューム設定+利得ブーストとなる。利得ブーストをユーザ選択ボリューム設定に基づいて最大ブーストに制限することにより、近端ユーザがノイズの多い環境にいるときに、最高のボリュームレベルに対応するボリューム設定でダウンリンクボイス信号に対して認知できる作用を及ぼすことができるようにする。図8を一例として使用すると、ダウンリンクボイス信号の出力利得が条例又はシステム制約のためにあるレベル801を越えることが許されない場合には、ダウンリンクボイス信号の出力利得が最大レベルに到達したときに利得ブーストをクランプしなければならない。この状況において、線セグメント802で示すように、高いノイズ環境において上位の幾つかのボリュームレベルが平坦化され、近端ユーザは、それより高いボリューム設定が何の作用も与えないことに気付く。図9は、ユーザ選択ボリューム設定に基づいて利得ブーストを制限した後のダウンリンクオーディオ信号の出力利得を示している。利得ブーストは、ノイズに応答して揺動することが許されるが、ユーザ選択ボリューム設定により、セグメント803で示されるより高いボリュームレベルに制限される。近端ユーザによりボリューム設定を調整することで、より高いボリュームレベルにおいて認知できる作用を与える。
EQブースト計算器123も、ノイズスルーフィルタ121から出力される現在ノイズレベル(即ち、制約されたノイズシーケンス)を受け取る。再び図2を参照すれば、ダウンリンクオーディオ信号プロセッサ172のEQブースト計算器123は、ノイズスルーフィルタ121から受け取られた現在ノイズレベル、及びプロセッサ186から受け取られたユーザ選択ボリューム設定から、現在ノイズレベルに対応する周波数応答を決定するように構成される(206)。図10を参照すれば、EQブースト計算器123は、ユーザ選択ボリューム設定に対応するポインタ値を決定することにより周波数応答を決定する(901)。図11に示すように、各ユーザ選択ボリューム設定は、図12の周波数応答係数リストにおける特定周波数応答設定を指すポインタを有する。又、EQブースト計算器123は、現在ノイズレベルに基づいて周波数応答オフセットを決定する(902)。この周波数応答オフセットは、ポインタに対する整数オフセットである。図13に示すように、オフセットをポインタに加算することで得られるポインタは、ユーザ選択ボリューム設定に対応する周波数応答よりも「高い」周波数応答係数リスト内の周波数応答設定を指す(903)。例えば、ボリューム設定に対するポインタが公称周波数応答を指し、そしてオフセットが+3である場合には、それにより得られるポインタは、係数リストにおいてmax3_eqにより指示される周波数応答設定を指す。そのオフセットは、ユーザがノイズの多い環境にいるときにダウンリンクボイス信号の明瞭度を自動的にブーストする。
EQブースト計算器123は、例えば、図14に示すグラフにより、現在ノイズレベルの関数としてポインタオフセットを決定する。スレッシュホールドレベル910、例えば、65dBを越えない現在ノイズレベルについては、線セグメント920で示すようにオフセットが0である。スレッシュホールドレベル910を越える現在ノイズレベルについては、オフセットは、セグメント930で示すように、最大オフセット値940、例えば、4のポインタオフセットに到達するまで、現在ノイズレベルの増加に比例して整数インクリメントで増加する。セグメント930に対応するものより高い現在ノイズレベルについては、線セグメント950で示すように、オフセット値が最大オフセット値940に留まる。EQブースト計算器123は、次いで、それにより得られたポインタをパラメータ選択回路124へ送信する。
パラメータ選択回路124は、利得ブースト計算器122により決定された全体的利得に基づき、ボリューム構成テーブルから利得ブロック126を経て大きさレベルをセットするパラメータを選択する。1つの実施形態では、パラメータ選択回路124は、決定された全体的利得に基づき、利得ブロック126を経てダウンリンクボイス信号の全ダイナミックレンジをセットするパラメータを選択する。又、パラメータ選択回路124は、EQブースト計算器123により決定された周波数応答に基づいて、周波数応答係数リスト(例えば、図11に示す)からEQフィルタ125の係数のセットも選択することができる。係数のセットは、EQフィルタ125がダウンリンクボイス信号の周波数応答特性に対して作用し、及び/又は多帯域制限、多帯域圧縮又は多帯域拡張を遂行するようにさせる。次いで、ボリュームレベルが利得ブロック126へ送信され、そして係数がEQフィルタ125へ送信される。
EQフィルタ125は、選択回路124から受け取られる周波数応答係数に応答して、ダウンリンクボイス信号の周波数応答特性を周波数応答係数に基づいて変更する(図2の210)。1つの実施形態では、それらの係数は、低及び高周波数帯域に対して中間周波数帯域にわたって利得を増加する。中間周波数帯域の利得の増加と同時に、低又は高周波数帯域の利得を減少させて、(スピーカ111の)全体的な出力アコースティックエネルギー又は電力を、供給されたものとほぼ同じに維持する。中間周波数帯域を強調することで、近端ユーザがスピーカ111を通して聴く人間のスピーチの明瞭度が高まる。
別の実施形態では、EQフィルタ125は、ダウンリンクボイス信号に対して多帯域制限、多帯域圧縮又は多帯域拡張を遂行することができる。多帯域制限については、ダウンリンクボイス信号の望ましい周波数帯域における利得は、その帯域における信号レベルがスレッシュホールドより上昇したときにスレッシュホールド又はその付近のあるレベルに自動的に減衰され又は制限される。多帯域圧縮については、望ましい周波数帯域における利得は、滑らかな制限作用を得るために必要に応じて減少される。多帯域拡張については、信号が低スレッシュホールドより下がるときに望ましい周波数帯域の信号に、より大きな利得が適用される。ダウンリンクボイス信号に多帯域制限、多帯域圧縮又は多帯域拡張を適用することで、近端ユーザが聞くときのダウンリンクボイス信号の認知される大きさを改善すると共に、ダウンリンクボイス信号のアコースティック歪を減少することができる。次いで、EQフィルタ125は、その変更されたダウンリンクオーディオ信号を利得ブロック126へ送信する。
利得ブロック126は、パラメータ選択回路124から受け取られたボリュームレベルに基づいてダウンリンクボイス信号を変更する(211)。利得ブロック126は、スピーカ111を動作すべき多数のボリュームレベルを有する。ボリュームレベルは、最低又は最小レベルと、最高又は最大レベルとの間の範囲に及ぶ。選択回路124から受け取られるボリュームレベルは、ダウンリンクボイス信号の大きさに対応する。利得ブロック126は、ボリュームレベルに応答してダウンリンクボイス信号を適宜に増幅するローカルオーディオ増幅器を備えている。又、1つの実施形態において、利得ブロック126は、アコースティックトランスジューサインターフェイス回路114へ信号を供給する前に、パラメータ選択回路124から受け取ったパラメータに基づいてダウンリンクボイス信号に対して全体的な制限、圧縮及び拡張を遂行することもできる。
1つの実施形態において、ダウンリンクオーディオ信号プロセッサ172は、コンフォートノイズジェネレータ(図示せず)を備えている。このコンフォートノイズジェネレータは、ダウンリンクボイス信号に追加されるべき人為的なバックグランドノイズを発生する。ダウンリンクボイス信号にバックグランドノイズを追加することで、サウンドレベルの突然の変化及び遠端ユーザのスピーチの中断を最小にする(両方とも、ダウンリンクボイス信号における遠端ユーザのスピーチの明瞭度に影響を及ぼす)。コンフォートノイズジェネレータは、利得ブースト計算器122により決定された全体的利得、及びEQブースト計算器123により決定された周波数応答に基づいて選択されたパラメータを受け取るためにパラメータ選択回路124に結合される。これらパラメータは、コンフォートノイズジェネレータをイネーブル又はディスエイブルし、そしてコンフォートノイズジェネレータにより発生される人為的バックグランドノイズの大きさをセットする。例えば、コンフォートノイズジェネレータは、近端ユーザが周囲ノイズの高い環境にいるときにディスエイブルされ、遠端ユーザのスピーチの明瞭度が人為的バックグランドノイズの追加によって影響されないようにする。
前記で示唆したように、本発明の実施形態は、モバイルスマートホンのような移動通信装置に特に望ましい。図15は、本発明の実施形態が具現化される移動多機能装置又はスマートホンである規範的な通信装置100を示す。この装置100は、図1を参照して説明したコンポーネントのほとんどが一体化されるハウジング101を有する。このハウジングは、装置100の前面にディスプレイスクリーン112を保持する。このディスプレイスクリーン112は、タッチスクリーンも含む。又、装置100は、1つ以上の物理的なボタン、例えば、ボリュームコントロールボタン196及び/又は仮想ボタン(タッチスクリーン上)も備えている。
装置100は、入力/出力コンポーネント、例えば、ハンドセットマイクロホン113及びスピーカ115を備えている。スピーカホンモードがイネーブルされないときには、電話コール中のサウンドは、ハンドセット動作モードコール中にユーザの耳の付近に配置されるイヤピース又は受信器116から放射される。又、装置100は、ユーザが装置100に接続されたヘッドセットを着用しながらコールを経験できるように、内蔵マイクロホンを有するヘッドセット装置に接続するためのヘッドセットジャック(図示せず)及びワイヤレスヘッドセットインターフェイスも備えている。
装置100は、ランダムアクセスメモリ、不揮発性メモリ、例えば、ソリッドステートディスク記憶装置、フラッシュメモリ、及び/又は他の適当なデジタル記憶装置を含むメモリ184(図1に示す)を有する。メモリ184に記憶された種々のソフトウェアプログラム、モジュール、又はインストラクション(例えば、アプリケーション)のセットを動作又は実行して、上述した種々の機能を遂行するための1つ以上のプロセッサが存在する。これらのモジュール又はインストラクションは、個別のプログラムとして具現化される必要はなく、種々の組み合わせで結合され又は再構成されてもよい。例えば、スルーフィルタ121は、アップリンクオーディオ信号プロセッサ174又はアコースティックトランスジューサインターフェイス回路114と一体化されてもよい。更に、ある機能をイネーブルすることは、2つ以上のモジュール間で分担することができ、おそらく、あるハードウェアと組み合わせることができる。
結論として、ダウンリンクオーディオ信号のボリューム及び明瞭度を動的に変更するための技術の種々の態様が説明された。上述したように、本発明の一実施形態は、例えば、ノイズスルーフィルタ121、利得ブースト計算器122、EQブースト計算器123、及びパラメータ選択回路124の機能を含む上述したデジタル信号処理オペレーションの幾つかを遂行するようにプロセッサをプログラムするインストラクションが記憶されたマシン読み取り可能なメディアである。このマシン読み取り可能なメディアは、マシン(例えば、コンピュータ)により読み取り可能な形態で情報を記憶又は転送するためのメカニズム、例えば、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD−ROM)、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(EPROM)を含む。他の実施形態では、これらオペレーションの幾つかは、ハードワイヤードロジックを含む特定のハードウェアコンポーネントによって遂行される。又、これらオペレーションは、プログラム型データ処理コンポーネント及び固定型ハードウェア回路コンポーネントの組み合わせにより遂行されてもよい。
説明上、本発明の完全な理解を与えるために特定の実施形態について上述した。これらは、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の異なる実施例及び態様を単に例示するものに過ぎない。本発明の範囲は、前記で詳細に述べなかった他の実施形態を含むことが明らかであろう。ここに開示する本発明のシステム及び方法の構成、動作及び細部において、請求項に規定する本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、当業者であれば、種々の他の修正、置き換え及び変更が明らかとなろう。例えば、ワイヤレスコール能力を伴う電話装置を有する図1に示す装置100は、移動電話装置(例えば、スマートホンハンドセット)でもよいし、又はVOIP電話アプリケーションプログラムを実行するデスクトップパーソナルコンピュータでもよい。それ故、本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその法的等効物によって決定されねばならない。そのような等効物は、現在知られている等効物、及び将来開発される等効物、即ち構造に関わらず同じ機能を遂行するように開発される要素、の両方を包含する。更に、要素、コンポーネント又は方法ステップが請求の範囲に明確に示されるかどうかに関わらず、公共用に供されることが意図された要素、コンポーネント又は方法ステップはない。
100:通信装置
111:スピーカ
112:タッチ感知スクリーン
113:マイクロホン
114:アコースティックトランスジューサインターフェイス回路
121:ノイズスルーフィルタ
122:利得ブースト計算器
123:イコライゼーション(EQ)ブースト計算器
124:パラメータ選択回路
125:イコライゼーション(EQ)フィルタ
172:ダウンリンクオーディオ信号プロセッサ
174:アップリンクオーディオ信号プロセッサ
176:ネットワークインターフェイス
178:通信ネットワーク
180:コール
182:リモート装置
184:メモリ
186:プロセッサ
196:スイッチ

Claims (24)

  1. コール中にダウンリンクボイス信号のスピーチの明瞭度を変更する方法において、
    コール中のサンプリングされた周囲アコースティックノイズに基づき且つ以前に決定されたノイズレベルに基づいて現在ノイズレベルを決定する段階と、
    前記現在ノイズレベルに基づき且つユーザ選択ボリューム設定に基づいて全体的な出力利得を決定する段階と、
    前記現在ノイズレベルに基づき且つユーザ選択ボリューム設定に基づいて周波数応答を決定する段階と、
    前記全体的出力利得及び周波数応答に従ってコール中のダウンリンクボイス信号を変更する段階と、
    を備えた方法。
  2. 現在ノイズレベルを決定する前記段階は、
    前記サンプリングされた周囲アコースティックノイズに基づき且つ前記以前に決定されたノイズレベルに基づいてデルタノイズを計算し、
    スルーレートを決定し、
    前記スルーレートとサンプル周期を乗算することによりスルーデルタを計算し、
    前記デルタノイズが前記スルーデルタを越えないときに前記サンプリングされた周囲アコースティックノイズを現在ノイズレベルとして選択する、
    ことを含む請求項1に記載の方法。
  3. 現在ノイズレベルを決定する前記段階は、
    前記サンプリングされた周囲アコースティックノイズに基づき且つ前記以前に決定されたノイズレベルに基づいてデルタノイズを計算し、
    スルーレートを決定し、
    前記スルーレートとサンプル周期を乗算することによりスルーデルタを計算し、
    前記デルタノイズが前記スルーデルタを越えるときに前記以前に決定されたノイズレベル+前記スルーデルタを現在ノイズレベルとして選択する、
    ことを含む請求項1に記載の方法。
  4. 全体的な出力利得を決定する前記段階は、
    前記現在ノイズレベルに対応する利得ブーストを決定し、
    前記ユーザ選択ボリューム設定を前記利得ブーストで変更したものに対応するボリュームレベルをボリューム構成テーブルから選択する、
    ことを含む請求項1に記載の方法。
  5. 全体的な出力利得を決定する前記段階は、更に、
    前記利得ブーストを前記ユーザ選択ボリューム設定に基づいて制限する、
    ことを含む請求項4に記載の方法。
  6. 周波数応答を決定する前記段階は、
    前記現在ノイズレベルに基づいてポインタオフセットを決定し、
    前記ユーザ選択ボリューム設定に対応するポインタ値を決定し、
    前記ポインタ値を前記ポインタオフセットで変更したものにより指示される係数のセットを係数リストから選択し、前記係数のセットは、前記ダウンリンクボイス信号の周波数応答特性に対応する、
    ことを含む請求項1に記載の方法。
  7. ダウンリンクボイス信号を変更する前記段階は、
    前記周波数応答に従って前記ダウンリンクボイス信号の周波数応答特性を変更し、
    前記全体的な出力利得に従って前記ダウンリンクボイス信号の全体的利得を変更する、
    ことを含む請求項1に記載の方法。
  8. 通信装置ハウジングを備え、その中には、
    周囲アコースティックノイズをサンプリングするためにマイクロホン入力に結合されたアコースティックトランスジューサインターフェイス回路と、
    ユーザ選択ボリューム設定を感知するためのプロセッサと、
    前記アコースティックトランスジューサインターフェイス回路に結合された入力を有するスルーフィルタ回路であって、サンプリングされた周囲アコースティックノイズに基づき且つ以前に決定されたノイズレベルに基づいて現在ノイズレベルを決定するスルーフィルタ回路と、
    前記スルーフィルタ回路及び前記プロセッサに結合された利得ブースト計算器であって、前記現在ノイズレベルに基づき且つ前記ユーザ選択ボリューム設定に基づいて全体的な出力利得を決定する利得ブースト計算器と、
    前記スルーフィルタ回路及び前記プロセッサに結合された入力を有するEQブースト計算器であって、前記現在ノイズレベルに基づき且つ前記ユーザ選択ボリューム設定に基づいて係数のためのポインタを決定するEQブースト計算器と、
    前記全体的な出力利得に対応するボリュームレベルをボリューム構成テーブルから選択すると共に、前記ポインタにより指示された係数のセットを係数リストから選択するためのパラメータ選択回路と、
    ダウンリンクボイス信号を受信するように通信ネットワークに結合される入力を有するEQフィルタであって、ダウンリンクボイス信号の周波数応答特性を前記係数のセットに従って変更するEQフィルタと、
    前記EQフィルタに結合された入力を有する利得モジュールであって、ダウンリンクボイス信号の全体的な大きさを前記ボリュームレベルに従って変更する利得モジュールと、
    が一体化されている装置。
  9. 前記スルーフィルタ回路は、前記サンプリングされた周囲アコースティックノイズと前記以前に決定されたノイズレベルとの間のデルタノイズを計算し、スルーレートを決定し、そのスルーレートとサンプル周期を乗算することによりスルーデルタを計算し、デルタノイズがスルーデルタを越えるときは前記以前に決定されたノイズレベル+スルーデルタにより現在ノイズレベルを制限し、そしてその現在ノイズレベルを出力する、請求項8に記載の装置。
  10. 前記スルーレートは、第1スレッシュホールド以下のデルタノイズについては、第1の定数値であり、第1スレッシュホールドと第2スレッシュホールドとの間のデルタノイズについては増加し、そして第2スレッシュホールド以上のデルタノイズについては第2の定数値である、請求項9に記載の装置。
  11. 前記利得ブースト計算器は、前記現在ノイズレベルに基づいて利得ブーストを決定し、そして前記ユーザ選択ボリューム設定+利得ブーストを全体的出力利得として出力する、請求項8に記載の装置。
  12. 前記利得ブースト計算器は、前記ユーザ選択ボリューム設定に基づいて利得ブーストを制限する、請求項11に記載の装置。
  13. 前記EQブースト計算器は、前記現在ノイズレベルに基づいてポインタオフセットを決定し、前記ユーザ選択ボリューム設定に対応するポインタ値を決定し、そしてそのポインタ値を前記ポインタオフセットで変更したものを、係数リストのポインタとして出力する、請求項8に記載の装置。
  14. コール中にダウンリンクボイス信号のスピーチの明瞭度を変更する方法において、
    コール中に周囲アコースティックノイズを繰り返しサンプリングして、サンプリングされたノイズシーケンスを得る段階と、
    ノイズシーケンスにおける2つのサンプル間のノイズ差が小さいときには変化率を低いレートにセットするが、ノイズ差が大きいときには高いレートにセットするように、前記サンプリングされたノイズシーケンスを制約する段階と、
    前記制約されたシーケンスに基づき且つユーザ選択ボリューム設定に基づいて全体的な利得を決定する段階と、
    前記制約されたシーケンスに基づき且つユーザ選択ボリューム設定に基づいて周波数応答を決定する段階と、
    前記決定された全体的利得及び前記決定された周波数応答に従ってコール中にダウンリンクボイス信号を変更する段階と、
    を備えた方法。
  15. コンフォートノイズジェネレータにより発生される人為的なバックグランドノイズのボリュームレベルを前記決定された全体的利得及び前記決定された周波数応答に従って変更する段階を更に備えた、請求項14に記載の方法。
  16. 全体的な利得を決定する前記段階は、
    前記制約されたシーケンスに基づいて利得ブーストを決定し、
    前記ユーザ選択ボリューム設定+前記利得ブーストに対応する全体的利得をボリューム構成テーブルから選択する、
    ことを含む請求項14に記載の方法。
  17. 全体的な利得を決定する前記段階は、
    前記ユーザ選択ボリューム設定に基づいて前記利得ブーストを制限する、
    ことを含む請求項16に記載の方法。
  18. 周波数応答を決定する前記段階は、
    前記制約されたシーケンスに基づいてポインタオフセットを決定し、
    前記ユーザ選択ボリューム設定に対応するポインタ値を決定し、
    前記ポインタ値を前記ポインタオフセットで変更したものにより指示される係数のセットを係数リストから選択し、前記係数のセットは、前記ダウンリンクボイス信号の周波数応答特性に対応する、
    ことを含む請求項14に記載の方法。
  19. ダウンリンクボイス信号を変更する前記段階は、
    前記周波数応答に従って前記ダウンリンクボイス信号の周波数応答特性を変更し、
    前記全体的利得に従って前記ダウンリンクボイス信号の全体的大きさを変更する、
    ことを含む請求項14に記載の方法。
  20. 前記決定された周波数応答に従ってダウンリンクボイス信号を変更する前記段階は、
    低及び高周波数帯域に対して中間周波数帯域にわたって利得を増加する、
    ことを含む請求項14に記載の方法。
  21. プロセッサをプログラムするインストラクションが記憶された非一時的マシン読み取り可能な記憶メディアを備え、前記プロセッサは、コール中に周囲アコースティックノイズを繰り返しサンプリングして、サンプリングされたノイズシーケンスを得、ノイズシーケンスにおける2つのサンプル間のノイズ差が小さいときには変化率を低いレートにセットするが、ノイズ差が大きいときには高いレートにセットするように、前記サンプリングされたノイズシーケンスを制約し、前記制約されたシーケンスに基づき且つユーザ選択ボリューム設定に基づいて全体的な利得を決定し、前記制約されたシーケンスに基づき且つユーザ選択ボリューム設定に基づいて周波数応答を決定し、そして前記決定された全体的利得及び前記決定された周波数応答に従ってコール中にダウンリンクボイス信号を変更するためのポータブル通信装置のコンポーネントである、製品。
  22. 前記プロセッサは、前記制約されたシーケンスに基づいて利得ブーストを決定し、前記ユーザ選択ボリューム設定+利得ブーストに対応する全体的利得をボリューム構成テーブルから選択し、そして前記ユーザ選択ボリューム設定に基づいて利得ブーストを制限することにより、前記全体的利得を決定する、請求項21に記載の製品。
  23. 前記プロセッサは、前記制約されたシーケンスに基づいてポインタオフセットを決定し、前記ユーザ選択ボリューム設定に対応するポインタ値を決定し、そして前記ポインタ値を前記ポインタオフセットで変更したものにより指示される係数のセットを係数リストから選択することにより、周波数応答を決定する、請求項21に記載の製品。
  24. 前記プロセッサは、前記ダウンリンクボイス信号の周波数応答特性を前記周波数応答に従って変更し、そして前記ダウンリンクボイス信号の全体的な大きさを前記全体的利得に従って変更することにより、前記ダウンリンクボイス信号を変更する、請求項21に記載の製品。
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